説明

ナビゲーション装置、方法及びプログラム

【課題】ユーザにとって必要なデータについては、ユーザの手間をかけずに、短い間隔で自動的に更新することにより、通信時間と通信費用の節約が可能なナビゲーション技術を提供する。
【解決手段】ナビゲーションデータに基づいて、移動体が出発地から指定された目的地まで移動する経路を探索及び誘導案内するナビゲーション装置Nであり、ナビゲーションデータを受信する通信装置11、都道府県ごとに更新間隔を設定した更新間隔テーブルを記憶した外部記憶装置5、更新間隔テーブルに基づいて、通信装置11にナビゲーションデータの受信を指示する指示部47、指示部47の指示に従って、通信装置11が受信したナビゲーションデータを更新するナビゲーションデータ更新部48を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、通信によりダウンロードしたナビゲーションデータに基づいて、経路探索や誘導案内を行うナビゲーション技術に係り、特に、ダウンロードの効率に改良を施したナビゲーション装置、方法及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
自動車などに代表される移動体の現在位置や目的地への経路を自動的に案内する電子機器として、ナビゲーション装置が普及している。このナビゲーション装置は、人工衛星からの電波をGPS受信機で受けたり、ジャイロセンサーなどを使って、装置が搭載されている移動体の現在位置や現在の日時を計算し、予め用意された道路地図データに基づいて、現在位置及びその周辺地図を表示しながら、次にどこをどちらに曲がるといった道案内を画面表示や合成音声などで行うものである。
【0003】
このようなナビゲーション装置には、現在、携帯電話等の通信装置を接続し、外部のサーバと通信することで、道路地図データをリアルタイムに更新できるシステムを構成するものがある。かかるシステムを利用すれば、ユーザはサーバから道路地図データをダウンロードすることによって、いつでも最新のデータを利用することができる。ダウンロードするデータは地図のみに限らず、場所を探すための地点検索のデータや交通渋滞用のデータ、また独自のリアルタイム性を生かしたコンテンツデータなど様々なデータを取得することができる。
【特許文献1】特開平11−257975号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記のように、ナビゲーション装置において、サーバから各種データをリアルタイムに取得するためには、通信装置が常にネットワークに接続している必要があり、通信負荷、通信コストがかかってしまう。これに対処するため、特許文献1には、サーバ側にデータを要求した際に、サーバ側のバージョンが新しい場合にのみ、データをダウンロードする技術が提案されている。また、バージョン管理によるデータの更新を、ユーザの選択により、所定の種類や単位ごとに行う技術も提案されている。
【0005】
しかし、かかる場合には、ユーザが走行する可能性がない地域のデータなど、あまり利用する可能性のないデータについても、バージョンが古い場合には更新の対象となり、通信データ量及び通信時間が長くなる。また、ユーザの選択により、データを所定の種類や単位ごとに行う場合には、ユーザが更新を指示するたびに選択する手間がかかる。特に、ユーザが走行する地域が広範に亘る場合には、選択の際にユーザの負担になる。
【0006】
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決するもので、その目的は、ユーザにとって必要なデータについては、ユーザの手間をかけずに、短い間隔で自動的に更新することにより、通信時間と通信費用の節約が可能なナビゲーション装置、方法及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するため、請求項1の発明は、予めナビゲーションデータ記憶手段に記憶された道路地図データを含むナビゲーションデータに基づいて、移動体が出発地から指定された目的地まで移動する経路を探索及び誘導案内するナビゲーション装置において、前記ナビゲーションデータを受信する通信手段と、前記道路地図データにおけるエリアごとに、更新間隔を設定した更新間隔情報を記憶した更新間隔情報記憶手段と、前記更新間隔情報に基づいて、前記通信手段に前記ナビゲーションデータの受信を指示する指示手段と、前記指示手段の指示に従って、前記通信手段が受信したナビゲーションデータを更新するナビゲーションデータ更新手段と、を有することを特徴とする。なお、本発明は、上記の各手段の機能を実現する方法及び各手段の処理をコンピュータに実行させるプログラムとしても捉えることができる。
【0008】
以上のような発明では、エリアごとに更新間隔を設定できるので、ユーザがよく利用する地域のエリアについて、更新間隔を短く設定することにより、ユーザにとって必要なデータについては短い間隔で自動的に更新され、ユーザの手間がかからず、通信時間と通信費用を節約できる。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1のナビゲーション装置において、所定の地点を記憶する地点記憶手段と、前記地点記憶手段に記憶された地点に関連するエリアを判定するエリア判定手段と、前記エリア判定手段により判定されたエリアについて、前記更新間隔情報における更新間隔を、他のエリアよりも短く設定する更新間隔設定手段と、を有することを特徴とする。なお、本発明は、上記の各手段の機能を実現する方法及び各手段の処理をコンピュータに実行させるプログラムとしても捉えることができる。
【0010】
以上のような発明では、例えば、自宅や頻繁に立ち寄る地点を記憶しておくことにより、それに関連するエリアについて、頻繁に更新されるので、ユーザに必要となる可能性が高いデータが、自動的に更新頻度が高くなり、正確性が担保される。
【0011】
請求項3の発明は、前記移動体の現在位置を検出する現在位置検出手段と、前記道路地図データ及び前記現在位置に基づく前記移動体の走行履歴を記憶する走行履歴記憶手段と、前記走行履歴記憶手段に記憶された走行履歴に基づいて、通過したエリアを判定するエリア判定手段と、前記エリア判定手段により判定されたエリアについて、前記更新間隔情報における更新間隔を、他のエリアよりも短く設定する更新間隔設定手段と、を有することを特徴とする。なお、本発明は、上記の各手段の機能を実現する方法及び各手段の処理をコンピュータに実行させるプログラムとしても捉えることができる。
【0012】
以上のような発明では、ユーザが実際に利用したエリアについて、頻繁に更新されるので、ユーザに必要となる可能性が高いデータが、自動的に更新頻度が高くなり、正確性が担保される。
【0013】
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか1項のナビゲーション装置において、前記更新間隔情報には、最近いつ更新されたかを示す情報と、そこから更新されるべき期間を示す情報が含まれ、前記ナビゲーションデータ更新手段による更新があった場合に、前記更新間隔情報におけるいつ更新されたかを示す情報を更新する更新間隔情報更新手段を有することを特徴とする。なお、本発明は、上記の各手段の機能を実現する方法及び各手段の処理をコンピュータに実行させるプログラムとしても捉えることができる。
【0014】
以上のような発明では、ナビゲーションの利用やユーザの指示入力により、更新が行われた場合には、その更新時を更新間隔の基準とすることができるので、更新したばかりのデータについて、再度更新することを防止できる。
【発明の効果】
【0015】
以上のような本発明によれば、ユーザにとって必要なデータについては、ユーザの手間をかけずに、短い間隔で自動的に更新することにより、通信時間と通信費用の節約が可能なナビゲーション装置、方法及びプログラムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
次に、本発明を実施するための最良の形態(以下「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照して具体的に説明する。なお、本実施形態は、周辺装置を備えたコンピュータをプログラムで制御することで実現できるが、この場合のハードウェアやプログラムの実現態様は各種変更可能である。また、本発明は、上記のようなプログラム、そのようなプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記憶媒体としても把握できる。したがって、以下の説明では、本発明及び本実施形態の各機能を実現する仮想的回路ブロックを用いる。
【0017】
[構成]
まず、本実施形態のナビゲーション装置Nは、以下のように、一般的な経路探索と誘導案内の機能を発揮するため、絶対位置・方位検出部1、相対方位検出部2、車速検出部3、外部記憶装置5等を備えている。
【0018】
外部記憶装置5は、ハードディスクなどの大容量記憶装置であって、記録されたナビゲーションデータなど各種データをデータベースから読み出す手段である。ナビゲーションデータには、地図データ及び経路データを含む道路地図データ、施設検索のための検索データ、渋滞情報などを含む交通情報データ等が含まれている。また、自宅や目的地等の登録地点、車両が走行した走行履歴等も記憶される。なお、同様の情報をCDやDVDに記録したものも使用できるように、CD/DVD−ROM制御部(図示せず)も設けられている。
【0019】
また、メインCPU及びその周辺回路4は、ナビゲーション装置Nの全体を制御する制御回路の役割を果たす部分である。なお、ナビゲーション装置Nの動作に必要な各種の記憶手段として、各種ROM、RAM等のメモリ群を備えているが、常識的であるため、図示を省略する。このようなメモリには、例えば、図3に示すように、各都道府県について、前回更新日、更新間隔、次回更新日を設定した更新間隔テーブル(更新間隔情報)が記憶されている。本実施形態では、上記のハードディスク、メモリ等によって、請求項のナビゲーションデータ記憶手段、更新間隔情報記憶手段、地点記憶手段、走行履歴記憶手段等が構成されているが、いずれのデータについてどのような記憶媒体を用いるかを限定するものではない。
【0020】
ディスプレイ6は、地図や操作メニューなど各種の情報を、画面に表示する手段である。特に、本実施形態においては、更新間隔テーブルの入力画面等を表示できる。スピーカ7は、音声出力により音声案内を行う手段である。操作入力部8は、ユーザが各種操作入力を行うためのリモコンユニット、マイク、タッチパネル(ディスプレイ6)、フロントパネルに設けられたスイッチ等である。この操作入力部8は、ナビゲーションに必要な入力の他、更新間隔テーブル等の入力手段として機能することができる。
【0021】
また、FM多重受信部9は、FM放送波を受信しこの放送波からVICSサービスの交通情報など所望のデータを取り出す処理を行う手段であり、交通情報は渋滞情報を含む。また、光/電波ビーコン受信部10は、経路に設置された光ビーコンや電波ビーコンから、各ビーコンの識別情報やVICSサービスの交通情報などの情報を受信及び処理する手段である。通信装置11は、携帯電話、PHS、PDA、無線LAN等の端末(カード等も含む)であり、アンテナを介して基地局との送受信を行うことにより、外部のサーバ等から情報を取得可能な通信手段である。これらのFM多重受信部9、光/電波ビーコン受信部10及び通信装置11によって、請求項の通信手段が構成されており、渋滞情報等の交通情報を受信することもできる。
【0022】
さらに、メインCPU及びその周辺回路4は、上記のようなプログラムの作用によって、図1に示す下記の各部分としての役割を実現するように構成されている。すなわち、現在位置検出部40は、自車位置を逐次計算するための手段である。目的地設定部41は、ナビゲーションデータからの施設検索や地図上でのカーソル指定などにより目的地の設定を行う手段である。経路設定部42は、現在位置検出部40により検出される現在位置から、目的地設定部41により設定された目的地に到達するまでの経路を、道路地図データに基いて計算し、結果として得られた経路を設定する手段である。
【0023】
また、表示制御部44は、自車位置及び道路地図データに基づいて、周辺の地図上における自車位置と、算出された経路の少なくとも一部とをディスプレイ6に二次元表示、三次元表示又は他の態様で表示させる手段である。案内制御部43は、ナビゲーションを実行するための種々の情報を処理するものである。
【0024】
さらに、メインCPU及びその周辺回路4は、更新間隔判定部46、指示部47、ナビゲーションデータ更新部48、更新時判定部49、更新間隔テーブル設定・更新部45、エリア判定部50等を有している。更新間隔判定部46は、現在の日付と更新間隔テーブルにおける次回更新日とを比較判定する手段である。指示部47は、更新間隔判定部46により、現在の日付が次回更新日と一致しているか過ぎていると判定された場合に、通信装置11にダウンロードの指示を出す手段である。
【0025】
ナビゲーションデータ更新部48は、通信装置11を介してダウンロードを行ったデータによってナビゲーションデータを更新する手段である。更新時判定部49は、ナビゲーションデータを更新した日付を判定する手段である。更新間隔テーブル設定・更新部45は、更新間隔テーブルの内容の設定・更新を行う手段である。例えば、操作入力部8から入力された情報、更新時判定部49によって更新日と判定された日付等によって、前回更新日が更新される。エリア判定部50は、あらかじめ登録された地点や、自車の走行履歴に基づいて、その地点や経路が含まれる周辺のエリアを判定する手段である。
【0026】
[作用]
以上のような本実施形態による検索処理の一例を、図3のフローチャートを参照して説明する。まず、あらかじめユーザが操作入力部8を操作することにより、更新間隔テーブル設定・更新部45により、更新間隔テーブルが設定されてメモリに記憶されているものとする。
【0027】
例えば、埼玉県に住んでいる場合、行く可能性の高い近県のデータ(東京都、神奈川県、千葉県等)はなるべく新しい方が良いが、北海道や沖縄など遠い地方のデータをリアルタイムに更新する必要性はない。そこで、各エリア(この場合、都道府県)ごとに、必要性の高いデータは頻繁に(1〜6ヶ月)、必要性の低いデータは時々(12ヶ月)更新されるように、更新間隔を設定することが考えられる。
【0028】
そして、ナビゲーション装置を起動させた際若しくは目的地の設定を指示入力した際等に、更新間隔判定部46が、内蔵のタイマから現在の日付を取得し(ステップ301)、更新間隔テーブルから最初のエリアの更新予定日を取得し(ステップ302)、更新日と現在の日付を比較する(ステップ303)。
【0029】
現在の日付が更新日に該当するか、更新日を過ぎていた場合には(ステップ304)、指示部47が通信装置11に、当該エリアにおけるナビゲーションデータのダウンロードを指示する。そして、通信装置11が外部のサーバからダウンロードしたデータによって、ナビゲーションデータ更新部48が、外部記憶装置5に記憶されたナビゲーションデータを更新する(ステップ305)。現在の日付が更新日前の場合には(ステップ304)、そのエリアについては、更新しない。
【0030】
更新がなされた場合には、更新時判定部49が更新された日付を判定し、その日付で更新間隔テーブル設定・更新部45が、更新間隔テーブルの前回更新日を更新し、前回更新日と更新間隔から、次回更新日も算出して更新する。なお、ユーザが操作入力部8から手動で更新の指示を行って、更新された場合にも、同様に前回更新日が更新され、次回更新日が更新される。
【0031】
以上の処理を、自動更新が設定されているエリアの数の分だけ(都道府県であれば47回)、各エリア順に(例えば、北海道→青森→秋田→岩手→…)、ステップ302から305までの処理を繰り返す。これにより、更新間隔の短いエリアのデータは高い頻度で更新されるが、必要性の低いデータは低い頻度で更新される。
【0032】
更新間隔の設定については、上記のように、ユーザが所望の都道府県ごとに設定してもよいが、以下のように自動的に設定することも可能である。すなわち、ユーザが、あらかじめ自宅や良く行く場所等を外部記憶装置5に地点登録しておく。そして、この登録地点に基づいて、エリア判定部50が、その地点が属する都道府県と、その周辺(例えば、隣接する)の都道府県を判定し、それらの都道府県については、更新間隔テーブル設定・更新部45が、更新間隔を短く設定する。
【0033】
また、経路設定部42により設定された経路と、現在位置検出部40により検出される現在位置に基づいて、外部記憶装置5に走行履歴を記憶しておく。そして、この走行履歴に基づいて、エリア判定部50が走行した都道府県を判定し、走行した都道府県については、更新間隔テーブル設定・更新部45が、更新間隔を短く設定する。
【0034】
[効果]
以上のような本実施形態によれば、都道府県ごとにナビゲーションデータの更新間隔を設定できるので、ユーザがよく利用する地域について更新間隔を短く設定することにより、ユーザの手間がかからず、ユーザにとって必要なデータについては短い間隔で自動的に更新され、通信時間(回数)を抑えて、通信負荷、通信費用を下げることができる。
【0035】
自宅や頻繁に立ち寄る地点を登録しておき、これが含まれる都道府県及び周辺の都道府県についてのみ、自動更新を頻繁に行うことができる。また、ユーザが実際に走行した都道府県についてのみ、自動更新を頻繁に行わせることができる。従って、ユーザに必要となる可能性が高いデータについては、最新の正確なものが確保され易い。
【0036】
さらに、ユーザが操作入力部8から手動で更新の指示を行って、更新された場合にはその更新時を前回更新日付として、これに基づいて、次回更新日が計算されるので、例えば、前日に更新した場合のように、更新したばかりのデータについて、再度更新して通信回数が増えることを防止できる。
【0037】
[他の実施形態]
本発明は、上記のような実施形態に限定されるものではない。例えば、手動若しくは自動で設定される間隔について、短いものや長いものをどの程度にするかは自由に設定可能である。年月日時間のいずれを単位としてもよい。あらかじめデフォルトで所定の長い期間を設定しておき、該当するエリアだけ、手動若しくは自動で短い期間が設定されるようにしてもよい。更新期間が長いものと短いものを、それぞれ一定の期間として、テーブルでは、長いか短いかのいずれかで管理するようにしてもよい。
【0038】
上記の実施形態では、前回更新日を更新する度に、更新間隔に基づいて、次回更新日を計算して更新していたが、各エリアについてのナビゲーションデータの更新をチェックする都度、前回更新日と更新間隔に基づいて次回更新日を計算してもよい。
【0039】
ナビゲーションデータは、地図データや経路データに限らず、各エリアと結びつきがあるようなデータ、例えば、地点検索用の検索データや交通渋滞の交通情報データなども扱うことができる。エリアについては、都道府県には限定されず、他の行政区画でもよいし、地図を複数のブロックに分けたメッシュごとであってもよい。メッシュとした場合には、走行履歴により通過したメッシュを判定できるので、走行履歴に基づく更新間隔の設定に適している。走行履歴にもどづく更新間隔の設定は、通過した回数をカウントして、所定のしきい値を超えたエリアの場合に、更新間隔を短く設定するようにしてもよい。
【0040】
また、本発明は、車内にナビゲーション用のデータを置くいわゆるオンボード型ではなく、無線通信ネットワークを介して、最新のデータの提供を受けることができるいわゆるオフボード型のナビゲーションシステムにも適用可能である。
【0041】
また、本発明は、車載用には限定されず、他の移動手段や携帯用のナビゲーション装置にも適用可能である。さらに、本発明が適用される装置は、ナビゲーション装置には限定されず、コンピュータにより、ダウンロードした地図データを表示する装置に広く適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の実施形態の構成の一例を示す機能ブロック図である。
【図2】図1の実施形態における更新間隔テーブルの一例を示す説明図である。
【図3】図1の実施形態におけるナビゲーション装置の処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0043】
1…絶対位置・方位検出部
2…相対方位検出部
3…車速検出部
4…メインCPU及びその周辺回路
5…外部記憶装置
6…ディスプレイ
7…スピーカ
8…操作入力部
9…多重受信部
10…光/電波ビーコン受信部
11…通信装置
40…現在位置検出部
41…目的地設定部
42…経路設定部
43…案内制御部
44…表示制御部
45…更新間隔テーブル設定・更新部
46…更新間隔判定部
47…指示部
48…ナビゲーションデータ更新部
49…更新時判定部
50…エリア判定部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
予めナビゲーションデータ記憶手段に記憶された道路地図データを含むナビゲーションデータに基づいて、移動体が出発地から指定された目的地まで移動する経路を探索及び誘導案内するナビゲーション装置において、
前記ナビゲーションデータを受信する通信手段と、
前記道路地図データにおけるエリアごとに、更新間隔を設定した更新間隔情報を記憶した更新間隔情報記憶手段と、
前記更新間隔情報に基づいて、前記通信手段に前記ナビゲーションデータの受信を指示する指示手段と、
前記指示手段の指示に従って、前記通信手段が受信したナビゲーションデータを更新するナビゲーションデータ更新手段と、
を有することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
所定の地点を記憶する地点記憶手段と、
前記地点記憶手段に記憶された地点に関連するエリアを判定するエリア判定手段と、
前記エリア判定手段により判定されたエリアについて、前記更新間隔情報における更新間隔を、他のエリアよりも短く設定する更新間隔設定手段と、
を有することを特徴とする請求項1記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
前記移動体の現在位置を検出する現在位置検出手段と、
前記道路地図データ及び前記現在位置に基づく前記移動体の走行履歴を記憶する走行履歴記憶手段と、
前記走行履歴記憶手段に記憶された走行履歴に基づいて、通過したエリアを判定するエリア判定手段と、
前記エリア判定手段により判定されたエリアについて、前記更新間隔情報における更新間隔を、他のエリアよりも短く設定する更新間隔設定手段と、
を有することを特徴とする請求項1記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
前記更新間隔情報には、最近いつ更新されたかを示す情報と、そこから更新されるべき期間を示す情報が含まれ、
前記ナビゲーションデータ更新手段による更新があった場合に、前記更新間隔情報におけるいつ更新されたかを示す情報を更新する更新間隔情報更新手段を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
コンピュータにより、予めナビゲーションデータ記憶手段に記憶された道路地図データを含むナビゲーションデータに基づいて、移動体が出発地から指定された目的地まで移動する経路を探索及び誘導案内するナビゲーション方法において、
前記コンピュータは、通信手段と、更新間隔情報記憶手段と、指示手段と、ナビゲーションデータ更新手段とを有し、
前記更新間隔情報記憶手段が、前記道路地図データにおけるエリアごとに、更新間隔を設定した更新間隔情報を記憶する処理と、
前記指示手段が、前記更新間隔情報に基づいて、前記通信手段に前記ナビゲーションデータの受信を指示する処理と、
前記ナビゲーションデータ更新手段が、前記指示手段の指示に従って、前記通信手段が受信したナビゲーションデータを更新する処理と、
を実行することを特徴とするナビゲーション方法。
【請求項6】
前記コンピュータは、地点記憶手段と、エリア判定手段と、更新間隔設定手段とを有し、
前記地点記憶手段が、所定の地点を記憶する処理と、
前記エリア判定手段が、前記地点記憶手段に記憶された地点に関連するエリアを判定する処理と、
前記更新間隔設定手段が、前記エリア判定手段により判定されたエリアについて、前記更新間隔情報における更新間隔を、他のエリアよりも短く設定する処理と、
を実行することを特徴とする請求項5記載のナビゲーション方法。
【請求項7】
前記コンピュータは、現在位置検出手段と、走行履歴記憶手段と、エリア判定手段と、更新間隔設定手段とを有し、
前記現在位置検出手段が、前記移動体の現在位置を検出する処理と、
前記走行履歴記憶手段が、前記道路地図データ及び前記現在位置に基づく前記移動体の走行履歴を記憶する処理と、
前記エリア判定手段が、前記走行履歴記憶手段に記憶された走行履歴に基づいて、通過したエリアを判定する処理と、
前記更新間隔設定手段が、前記エリア判定手段により判定されたエリアについて、前記更新間隔情報における更新間隔を、他のエリアよりも短く設定する処理と、
を実行することを特徴とする請求項5記載のナビゲーション方法。
【請求項8】
前記更新間隔情報には、最近いつ更新されたかを示す情報と、そこから更新されるべき期間を示す情報が含まれ、
前記コンピュータが有する更新間隔情報更新手段が、前記ナビゲーションデータ更新手段による更新があった場合に、前記更新間隔情報におけるいつ更新されたかを示す情報を更新する処理を実行することを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載のナビゲーション方法。
【請求項9】
コンピュータに、予め記憶された道路地図データを含むナビゲーションデータに基づいて、移動体が出発地から指定された目的地まで移動する経路を探索及び誘導案内させるナビゲーションプログラムにおいて、
前記コンピュータに、
前記道路地図データにおけるエリアごとに、更新間隔を設定した更新間隔情報を記憶する更新間隔情報記憶処理と、
前記更新間隔情報に基づいて、通信手段に前記ナビゲーションデータの受信を指示する指示処理と、
前記指示処理の指示に従って、前記通信手段が受信したナビゲーションデータを更新するナビゲーションデータ更新処理と、
を実行させることを特徴とするナビゲーションプログラム。
【請求項10】
前記コンピュータに、
所定の地点を記憶する地点記憶処理と、
記憶された地点に関連するエリアを判定するエリア判定処理と、
判定されたエリアについて、前記更新間隔情報における更新間隔を、他のエリアよりも短く設定する更新間隔設定処理と、
を実行させることを特徴とする請求項9記載のナビゲーションプログラム。
【請求項11】
前記コンピュータに、
前記移動体の現在位置を検出する現在位置記憶処理と、
前記道路地図データ及び前記現在位置に基づく前記移動体の走行履歴を記憶する走行履歴記憶処理と、
記憶された走行履歴に基づいて、通過したエリアを判定するエリア判定処理と、
判定されたエリアについて、前記更新間隔情報における更新間隔を、他のエリアよりも短く設定する更新間隔設定処理と、
を実行させることを特徴とする請求項9記載のナビゲーションプログラム。
【請求項12】
前記更新間隔情報には、最近いつ更新されたかを示す情報と、そこから更新されるべき期間を示す情報が含まれ、
前記コンピュータに、
前記ナビゲーションデータ更新処理があった場合に、前記更新間隔情報におけるいつ更新されたかを示す情報を更新する更新間隔情報更新処理を実行することを特徴とする請求項9〜11のいずれか1項に記載のナビゲーションプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2007−263867(P2007−263867A)
【公開日】平成19年10月11日(2007.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−91719(P2006−91719)
【出願日】平成18年3月29日(2006.3.29)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000001487)クラリオン株式会社 (1,722)
【Fターム(参考)】