説明

ナビゲーション装置、車両貸出システム及び車両貸出方法

【課題】不特定多数の者が使用する車両に装着されるナビゲーション装置において、使用者の負担、特に誘導経路の終点の設定における負担を低減することを目的とする。
【解決手段】本発明のナビゲーション装置11は、誘導画面を表示する表示部97と、着脱自在に装着される記録媒体13とを具えており、車両9に設けられて、誘導経路に沿って車両9を誘導する。外部装置3にて作成された候補地データ107が記録媒体13に記録されている場合、候補地データに基づいて選択的に誘導経路の終点を設定する画面が表示部に表示され、終点が設定されると、終点に至る誘導経路が算出され、候補地データ107は、ナビゲーション装置11の使用者によって予め指定された1又は複数の場所に関する情報を含んでおり、1又は複数の場所から終点が選択される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に装着されるナビゲーション装置に関しており、さらに、ナビゲーション装置を具える車両を貸し出す車両貸出システム及びその方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的な車両用ナビゲーション装置では、使用者によって目的地又は経由地の検索条件(名称や住所等)が入力されると、各種施設や観光地等に関したデータベースが参照されて誘導経路の終点の設定がなされる。その後、経路探索が行われて、車両の現在位置から設定された終点に至る誘導経路が決定されて、決定された誘導経路に沿って車両を案内する誘導画面が表示される。誘導画面は、車両の現在位置や誘導経路等が示された地図を含んでおり、車両の移動に応じて適宜更新される。
【0003】
地図データ及びデータベースはDVD又はHD等の記録媒体に記録されている。道路事情の変化や施設の増減等が生じることから、ナビゲーション装置が有効に動作するためには、地図データ及びデータベースの更新が必要となる。地図データ等の容易な更新に関しては、例えば、特開2001−108451号公報には、地図データ及び付帯情報を管理するサーバ装置とインターネットを介して通信し、このサーバ装置から取得した地図データ及び付帯情報を、フラッシュメモリ等の半導体メモリに記録するナビゲーション装置が開示されている。
【0004】
観光や仕事でレンタカーを使用する使用者は、土地勘のない地域でレンタカーを運転することが多い。レンタカーにナビゲーション装置を装着することは、このような使用者に対して運転の便宜を図る点で非常に有意義である。例えば、特開2002−99961号公報には、ネットワークに接続可能なナビゲーション装置と、ネットワークに接続されたホテル端末及びレンタカー業者端末とを含むカーレンタルシステムが開示されている。このシステムでは、使用者がネットワークを介してホテル端末にアクセスしてホテルの予約を行い、その通知をホテル端末から受けたレンタカー業者端末によって、業者の所在地からホテルに至る誘導経路や移動可能エリア等の設定が、ネットワークを介してナビゲーション装置に対して行われる。
【0005】
【特許文献1】特開2001−108451号公報
【特許文献2】特開2002−99961号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
現在、多くの種類のナビゲーション装置が存在しており、操作手順、操作時に表示される画面の形態、操作キーの配置や形状などは、ナビゲーション装置の種類別に異なっている。ナビゲーション装置付きのレンタカーをレンタカー業者から借りた使用者は、ほとんどの場合、自己が保有している車両に装着されているナビゲーション装置ではなく、使用者が今まで使用したことのない種類のナビゲーション装置を使用するだろう。また、ナビゲーション装置付きのレンタカーを借りた使用者が、ナビゲーション装置を使用したことがないこともあるだろう。
【0007】
上記のような場合、使用者は、マニュアル等を参照しながらレンタカーに装着されたナビゲーション装置を操作して、所望する目的地の設定などを行うことになる。しかしながら、このような行為は、限られた時間の中で観光や仕事を行うレンタカーの使用者にとって、非常に煩わしいものである。使用者が出発する際にレンタカー業者がナビゲーション装置の設定を行ってもよいが、使用者の目的地が変更されたり、レンタカーが長期間借りられる場合にはあまり意味がない。
【0008】
特開2002−99961号公報に記載されたカーレンタルシステムでは、サーバ装置から送られた所定の誘導経路がナビゲーション装置に設定されるので、操作に関する使用者の負担は低減されるであろう。しかしながら、このようなシステムは、レンタカー業者から確定している目的地に、使用者が寄り道することなく向かう場合においてのみ、操作上の負担が軽減される。宿泊するホテルが最終的な目的地である場合に、レンタカー業者の店舗からそのホテルに至る誘導経路が与えられても、仕事や観光目的でレンタカーを使用する使用者には、目的地に直接向かう誘導経路はほとんど無意味である。仮に、ユーザが指定した経由地を考慮して誘導経路が決定されたとしても、食事や給油等を行うために車両が誘導経路を逸脱した場合に、誘導経路に復帰するよりも、車両の現在位置を始点として新たに誘導経路を探索した方が効率的である事態が起こり得る。取引先の都合や観光地の状況によって予定が変更されて、当初指定した通りに使用者が経由地を経由しない事態も起こり得る。また、同乗者が急病になるなどの不測の事態が生じて、病院などの予定外の場所に向けて、使用者が車両を運転する事態も起こり得る。故に、特開2002−99961号公報に記載されたカーレンタルシステムを用いても、仕事や観光目的でレンタカーを使用する一般的な使用者に対しては、ナビゲーション装置の操作上の負担を低減することはできないだろう。
【0009】
本発明は、上記の問題を解決するためのものであり、不特定多数の者が使用するレンタカーなどの車両に装着されるナビゲーション装置において、使用者の操作上の負担、特に誘導経路の終点の設定における使用者の負担を大きく低減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明のナビゲーション装置は、誘導画面を表示する表示部と、着脱自在に装着される記録媒体とを具えており、車両に設けられて、誘導経路に沿って前記車両を誘導するナビゲーション装置において、外部装置にて作成された候補地データが前記記録媒体に記録されている場合、前記候補地データに基づいて選択的に誘導経路の終点を設定する画面が前記表示部に表示され、前記終点が設定されると、前記終点に至る誘導経路が算出され、前記候補地データは、前記記録媒体が装着される前に予め指定される1又は複数の場所に関する情報を含んでおり、前記1又は複数の場所から前記終点が選択されることを特徴とする。
【0011】
本発明のナビゲーション装置では、前記候補地データは、前記外部装置と通信可能に接続された端末に入力されると共に前記1又は複数の場所を指定する1又は複数の事項を条件として、場所に関するデータベースに格納されている内容が検索されることによって、前記外部装置にて作成されるのが好ましい。
【0012】
本発明のナビゲーション装置では、前記外部装置は、前記外部装置と通信可能に接続されると共に、前記記録媒体が着脱自在に装着される端末に前記候補地データを送信可能であり、前記候補地データは、この端末において前記記録媒体に記録されるのが好ましい。
【0013】
本発明のナビゲーション装置では、前記候補地データは、前記1又は複数の場所に対して所定の位置関係を満たす1又は複数の関連場所に関する情報をさらに含んでおり、
前記1又は複数の場所及び前記1又は複数の関連場所から前記終点が選択されるのが好ましい。
【0014】
本発明のナビゲーション装置では、前記候補地データには、前記1又は複数の関連場所の各々の種別に関する情報が含められており、前記表示部にて、前記1又は複数の関連場所は、それらの種別に応じて区別されて示されるのが好ましい。
【0015】
本発明の車両貸出システムは、車両の貸出しを希望する使用者が用いる使用者端末と前記使用者端末から送られた前記車両の貸出しの申込みを受け付けるサーバ装置と、前記車両を貸し出す店舗に配置された店舗端末と、前記車両に装着されるナビゲーション装置とを含んでおり、前記使用者端末と前記サーバ装置は相互に通信可能に接続されており、前記サーバ装置と前記店舗端末は相互に通信可能に接続されており、前記店舗端末及び前記ナビゲーション装置には、記録媒体が着脱自在に装着される車両貸出システムにおいて、前記使用者端末は、前記車両の貸出しの申込みに加えて、前記使用者端末に入力されると共に1又は複数の場所に関する1又は複数の事項を前記サーバ装置に送信し、前記サーバ装置は、前記1又は複数の事項に基づいて、前記ナビゲーション装置が前記1又は複数の場所を特定するために参照する候補地データを作成して前記店舗端末に送信し、前記ナビゲーション装置は、前記記録媒体が前記候補地データを記録した状態で装着された場合、前記1又は複数の場所から誘導経路の終点を選択的に設定する画面を表示することを特徴とする。
【0016】
本発明の車両貸出方法は、ナビゲーション装置が装着された車両を使用者に貸し出す車両貸出方法において、端末から送られた前記車両の貸出しの申込みを、前記端末と通信可能に接続されたサーバ装置にて受け付けるステップと、前記申込みに加えて、前記使用者端末に入力されると共に1又は複数の場所に関する1又は複数の事項を前記サーバ装置が受信した場合、前記1又は複数の事項に基づいて、前記ナビゲーション装置が前記1又は複数の場所を特定するために参照する候補地データを、前記サーバ装置にて作成するステップと 、前記車両を貸し出す店舗に配置されており、前記サーバ装置と通信可能に接続された端末に、前記サーバ装置にて作成された前記候補地データを送信するステップと、前記店舗端末が受信した前記候補地データを、前記ナビゲーション装置に記録するステップと、前記ナビゲーション装置にて、前記候補地データに基づいて、前記1又は複数の場所から選択的に誘導経路の終点を前記使用者に設定させるステップと含むことを特徴とする。
【0017】
本発明の車両貸出システム及び車両貸出方法では、前記サーバ装置は、前記1又は複数の場所に対して所定の位置関係を満たす1又は複数の関連場所を求めて、前記1又は複数の場所に加えて、前記1又は複数の関連場所を含めて前記候補地データを作成し、前記ナビゲーション装置では、前記1又は複数の場所及び前記1又は複数の関連場所から前記終点が選択されるのが好ましい。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、車両の貸出しをインターネット等を利用して申し込んだ際などに、使用者に目的地や経由地などの場所を予め指定させておき、誘導経路の終点の候補となるこれらの場所の情報をナビゲーション装置に与えることで、使用者は、誘導経路の終点をこれらの場所から選択して容易且つ即時に設定可能となる。使用者は、車両に装着されているナビゲーション装置を使用した経験がなくとも、マニュアル等を参照することなくナビゲーション装置を使用できる。また、指定された1又は複数の場所に対して所定の位置関係を満たす1又は複数の関連場所を求めて、これらの情報をナビゲーション装置に持たせることで、目的地や経由地の付近にある観光地、レストラン、病院やガソリンスタンド等の関連場所を誘導経路の終点として簡単に設定可能となる。さらに、関連場所が種別に応じて区別されて提示されることで、使用者は、目的に応じた施設や観光地等を直ちに見つけ出すことができる。
【0019】
また、本発明では、目的地等の場所を指定するために使用者が端末に入力した事項に基づいて、外部装置が、より具体的にはサーバ装置が候補地データを作成するので、目的地等の検索用にナビゲーション装置が保有するデータの量が低減される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明を図を用いて説明する。図1は、本発明の実施例である車両貸出システムの概要を示す説明図である。車両貸出システムは、レンタカーを借りる使用者が使用する使用者端末(1)と、レンタカー業者によって管理されて、レンタカー業者が展開する複数の店舗についてレンタカーの貸出し予約を受け付けるサーバ装置(3)と、これら店舗の各々に配置された店舗端末(5)とを含んでいる。使用者端末(1)、サーバ装置(3)及び店舗端末(5)は、インターネット、LANや電話回線網等で構成された通信ネットワーク(7)に接続されており、相互に通信可能である。本発明の目的を達成可能な限りにおいて通信ネットワーク(7)の形態は特に限定されず、例えば、使用者端末(1)とサーバ装置(3)がインターネット及び電話回線網等を用いて接続され、サーバ装置(3)と店舗端末(5)が専用回線で接続されてもよい。また、使用者端末(1)及び店舗端末(5)は、相互に通信可能でなくともよい。なお、図1において、1つの使用者端末(1)と、1つの店舗端末(5)が示されているが、使用者端末(1)及び店舗端末(5)の数は特に限定されず、通常は、多数の端末(1)(5)が存在するであろう。
【0021】
レンタカー業者に対してレンタカーの予約を行う使用者(予約、つまり使用者端末(1)の操作は、使用者ではなく使用者の関係者、例えば使用者の家族によって行われてもよい)は、使用者端末(1)を用いてサーバ装置(3)にアクセスし、日時、店舗及び車種等の必須事項を指定して貸出しの申込みを行う。申込みに際して、使用者は、これらの必須事項に加えて目的地と経由地などの場所に関した場所情報を入力できる。ここで、目的地とは、使用者がレンタカーを使用して向かう予定の場所であり、経由地とは、目的地に至る途中で、使用者が立ち寄る予定の場所である。サーバ装置(3)は、使用者の申込みを受け付けて予約を管理すると共に、使用者が借りるレンタカー(9)を保有する店舗の店舗端末(5)に、予約があった旨を通知する。レンタカー(9)に装着されたナビゲーション装置(11)は、地図データが記録された記録媒体(13)を着脱自在に装着する。レンタカー(9)を予約した使用者が、店舗に行って記録媒体(13)を受け取り、それをナビゲーション装置(11)に装着することで、ナビゲーション装置(11)は動作可能となる。
【0022】
場所情報が入力された場合、サーバ装置(3)は、場所情報に基づいて場所を特定し、さらには関連する場所を選定する処理を行う。処理結果は、使用者データとして、予約の通知と共に店舗端末(5)に送信される。店舗端末(5)は、記録媒体(13)を着脱自在に装着可能であって、受信した使用者データは、店舗端末(5)にて記録媒体(13)に記録される。記録媒体(13)には、例えば、書き換え可能な不揮発性の半導体メモリを用いたメモリーカード(SDカード(登録商標)など)が使用される。記録媒体(13)の使用者データが参照されることで、ナビゲーション装置(11)において、誘導経路の終点の設定が非常に簡単な操作で行われる。詳細については後述する。
【0023】
図2は、使用者端末(1)の構成を示すブロック図である。使用者端末(1)は、例えば一般的に使用されているパーソナルコンピュータであって、各種演算処理を実行するCPU(15)と、CPU(15)のワークエリアとして使用されるRAM(17)と、CPU(15)により実行される各種プログラムを記録する記録部(19)とを含んでいる。記録部(19)には、例えばハードディスク装置が使用され、使用者端末(1)を制御するためのオペレーションシステム(21)やWebブラウザ(23)等の各種プログラムや各種データが記録されている。通信部(25)は、通信ネットワーク(7)に接続するためのネットワークカード又はモデムなどで構成されている。表示部(27)には、例えば液晶表示装置が用いられ、操作部(29)には、キーボード及びマウスが用いられる。
【0024】
図3は、サーバ装置(3)の構成を示すブロック図である。サーバ装置(3)は、使用者端末(1)と同様に、CPU(31)、RAM(33)、記録部(35)、通信部(37)、表示部(39)及び操作部(41)を含んでいる。記録部(35)には、オペレーションシステム(43)に加えて、通信ネットワーク(7)上にてレンタカーの予約行うために用いられるプログラムやデータ等が記録されている。サーバプログラム(45)は、サーバ装置(3)をWWW(World Wide Web)サーバとして機能させるプログラムであって、使用者端末(1)等から送られた要求に応じてHTML(HyperText Markup Language)ファイルやセッション管理用のCookie等を送信する。予約プログラム(47)は、通信ネットワーク(7)を介したレンタカーの貸出しにおける各種処理を記述したCGI(Common Gateway Interface)プログラムなどであって、後述するデータベースを参照してHTMLファイルを動的に作成したり、さらにはデータベースの書き換えや予約の可否等の判断等を行う。記録部(35)には、静的なHTMLファイル(49)や、静的又は動的なHTMLファイルとリンクされる画像ファイル(51)や音声ファイル(53)も記録されている。さらに、記録部(35)には、予約プログラム(47)が使用者データを作成する際に参照される地図データ(55)も記録されている。
【0025】
サーバ装置(3)は、さらに、予約情報データベース(57)及び場所情報データベース(59)を含んでいる。予約情報データベース(57)には、レンタカー業者の各店舗の店舗名や住所の店舗情報、各店舗が保有しているレンタカーの情報、これらレンタカーの予約(及び使用)状況の情報、レンタカー業者が現在受けている予約に関する各種情報などが格納されている。場所情報データベース(59)は、予約プログラム(47)が使用者データを作成する際に参照される。場所情報データベース(59)には、観光地(観光施設を含む)、病院や警察署等の公共施設、ホテル、レストラン、ガソリンスタンド及びその他施設に関して、位置(緯度及び経度)、名称及び住所等が格納されている。
【0026】
図4は、場所情報データベース(59)を概念的に示す説明図である。場所情報データベース(59)において格納される項目は、ID番号、緯度(北緯)、経度(東経)、名称、住所、電話番号、カテゴリ、提携の有無、コメント、画像ファイルのパス及び音声ファイルのパスである。ID番号は、登録されている場所及び施設等に対して一義的に付された番号である。名称、住所及び電話番号は、夫々、観光地や施設等の名称、住所及び電話番号である。カテゴリは、登録されている場所の種別である。提携の有無は、登録されている施設がレンタカー業者と業務提携しているか否かを示す。コメントは、登録されている場所に関する紹介や宣伝である。画像ファイルのパスには、観光地の外観等を表す画像ファイルが記録部(35)に存在する場合に、画像ファイルを特定するパスが記載される。音声ファイルのパスには、観光地等を紹介する音声ファイルが記録部(35)に存在する場合に、音声ファイルのパスが記載される。なお、場所情報データベース(59)において、登録されている場所の各々に関して、全ての項目が記載されている必要はない。また、ID番号、住所、緯度及び経度のみの組合せも、場所情報データベース(59)に登録されてよい。
【0027】
図5は、店舗端末(5)の構成を示すブロック図である。店舗端末(5)は、使用者端末(1)と同様に、CPU(61)、RAM(63)、記録部(65)、通信部(67)、表示部(69)及び操作部(71)を含んでいる。記録部(65)には、オペレーションシステム(73)に加えて、Webブラウザ(75)及び地図データ(77)が記録されている。記録部(65)には、サーバ装置(3)から送られた使用者データ(79)も記録される。また、店舗端末(5)には、記録媒体(13)が着脱自在に装着されるスロット(81)も設けられている。店舗端末(5)のオペレータは、レンタカー(9)の予約をした使用者が店舗に訪れると、記録媒体(13)をスロット(81)に装着して、当該使用者に関する使用者データ(79)を記録媒体(13)にコピーする。その後、オペレータは、スロット(81)から記録媒体(13)を取り外して使用者に手渡す。使用者は、受け取った記録媒体(13)をナビゲーション装置(11)に装着する。地図データ(77)は、ナビゲーション装置(11)にて使用されるデータであって、記録部(65)及び記録媒体(13)に常時記録されており、例えば、記録媒体(13)の地図データ(77)が更新される又は破損した場合に、店舗端末(5)の記録部(65)の地図データ(77)が記録媒体(13)にコピーされる。
【0028】
予約をしていない者が店舗に訪れて、レンタカーの予約や貸し出しを希望することも起こり得る。この場合、店舗端末(5)のオペレータは、Webブラウザ(75)を実行して店舗端末(5)からサーバ装置(3)にアクセスして、日時、店舗及び車種等、さらに場所情報を指定して予約を行う。つまり、店舗端末(5)は、使用者端末(1)と同様に機能し得る。また、使用者は、レンタカーの予約や場所情報の指定を、電話を通じて行うことも可能である。通信ネットワーク(7)には、使用者端末(1)と同様な構成を有する電話オペレータ用端末(83)が接続されており、使用者から電話を介して通知された日時、店舗、車種や場所情報等は、電話オペレータによって電話オペレータ用端末(83)に入力されて、サーバ装置(3)に送られる。なお、レンタカー業者の規模が小さい場合などでは、LANを介して接続されたサーバ装置(3)と店舗端末(5)が、共に店舗内に配置されてもよい。
【0029】
図6は、ナビゲーション装置(11)の構成を示すブロック図である。GPS受信部(85)は、GPS衛星から発せられた信号を、アンテナを介して受信して、車両の現在位置を特定する。センサ部(87)は、車両の方位を特定するジャイロセンサや車両の速度を測定する車速センサ等から構成されている。CPU(89)は、各種プログラムを実行してナビゲーション装置(11)の制御や車両の誘導に必要な各種の処理を行う。RAM(91)は、CPU(89)のワークスペースとして使用され、ROM(93)は、図14を参照して後述する処理を記述したプログラム等を含むプログラムや、誘導画面の表示に使用されるアイコン等の画像データやフォントデータなどを記憶する。描画部(95)は、例えばグラフィックICであって、CPU(89)からの指示に基づいて、誘導画面を含めた後述する各種画面の画像データを作成する。表示部(97)は、例えば液晶表示装置であって、描画部(95)で作成された画像データに基づいて画像を表示する。音声出力部(99)は、アンプ及びスピーカ等で構成されており、車両の進行状況に合わせて、交差点での右折や左折を指示するような誘導音声を発生する。操作部(101)は、電源キー等のハードキーと、表示部(97)の表示領域上に配置されるタッチパネルとを含んでいる。タッチパネルと表示部(97)に表示された操作用画面とが組み合わされて、後述する各種ソフトキー(図17のキー(201)等)が構成される。
【0030】
ナビゲーション装置(11)には、記録媒体(13)が着脱自在に装着されるスロット(103)が設けられている。記録媒体(13)に記録されている地図データ(77)には、道路を記述するノード情報及びリンク情報、地図データ(77)が対象とする地理的範囲に含まれる各種施設に関する情報やその他の地理的情報等が含まれている。地図データ(77)は、CPU(89)が経路探索を行う場合や、描画部(95)が誘導画面の画像データを作成する場合などに用いられる。使用者データ(79)は、使用者の氏名等や予約番号等の予約に関する事項を含む予約データ(105)と、使用者によって指定された目的地や経由地の場所と、さらにはこれら目的地や経由地に対して所定の位置関係を満たす施設や観光地等の場所とに関する候補地データ(107)とを含んでいる。使用者が、予約の際に目的地も経由地も指定しなかった場合、使用者データ(79)には、候補地データ(107)は含まれない。使用者が、ナビゲーション装置(11)に記録媒体(13)を装着して電源キーを押すと、候補地データ(107)の有無が判別されて、候補地データ(107)が記録されている場合、ナビゲーション装置(11)はユーザ専用モードで動作して、候補地データ(107)が参照されて、誘導経路の終点の設定が簡単に行われる。
【0031】
以下、本実施例の車両貸出システムを用いたレンタカーの貸出しについて、より詳細に説明する。図7は、レンタカーの予約において、使用者端末(1)とサーバ装置(3)とで行われる処理を示したシーケンス図である。例えば、使用者端末(1)とサーバ装置(3)の間の通信はHTTPプロトコルに基づいて行われ、使用者端末(1)からサーバ装置(3)に向けて、レンタカー予約問合せページのHTMLファイルの取得要求が送信される(S1)。サーバ装置(3)ではサーバプログラム(45)が実行されており、サーバ装置(3)は、受信した取得要求にて示されたURL(Uniform Resource Locator)に基づいて、レンタカー予約問合せページのHTMLファイルを特定し、該HTMLファイルを記録部(35)から読み出して使用者端末(1)に送信する(S3)。
【0032】
図8に、レンタカー予約問合せページの一例を示す。レンタカー予約問合せページは、借りたレンタカーで店舗を出発する出発日時、レンタカーを返却する返却日時、レンタカーを借りる店舗及びレンタカーの車種を入力可能になっている。例示したレンタカー予約問合せページでは、これらの項目をプルタウン式のセレクトボックスで指定可能となっており、使用者は、使用者端末(1)の操作部(29)を操作して入力を行う。図8に示す例では、出発日時として「2006年5月10日12時00分」、返却日時として「2006年5月13日17時30分」、店舗として「ABC駅店」、車種として「XYZ」が指定されている。レンタカー予約問合せページには、送信キーも設けられており、これが押されることで、使用者端末(1)に入力された予約条件がサーバ装置(3)に送られる(S5)。
【0033】
サーバ装置(3)のCPU(31)は予約プログラム(47)を実行しており、サーバ装置(3)は、予約条件を使用者端末(1)から受信すると、予約情報データベース(57)を参照して、使用者が指定した条件で予約が可能か否かを判断し(S7)、予約が可能である場合、サーバ装置(3)から使用者端末(1)に使用者情報入力ページのHTMLファイルが送信される(S9)。なお、予約が不可能である場合、予約が出来なかった旨を示す文字列が付加されてレンタカー予約問合せページのHTMLファイルが、使用者端末(1)に再度送信される(ステップS3に戻る)。
【0034】
図9に、使用者情報入力ページの一例を示す。使用者情報入力ページは、使用者の名前、性別、年齢、電話番号、会員番号及び利用目的を入力可能になっており、これらを入力するためのテキストボックス、ラジオボタン及びセレクトボックスが設けられている。使用者は、使用者端末(1)の操作部(29)を操作して、これらの事項を入力する。なお、会員番号は、例えば、入会者に特別なサービスを提供する、レンタカー事業者に関係したクラブの会員番号である。利用目的は、使用者がレンタカーを借りる目的である。図9に示す例では、名称として「鈴木一朗」、性別として「男」、年齢として「31歳」、住所として「大阪府大東市三洋町1番1号」、電話番号として「072−123−4567」、会員番号として「1234567」、利用目的として「観光」が入力されている。使用者情報入力ページには、「予約」と付された送信キーも設けられており、これが押されることで、入力された使用者情報がレンタカーの予約申込みを兼ねてサーバ装置(3)に送られる(S11)。
【0035】
使用者情報を受信すると、サーバ装置(3)にて、予約条件及び使用者情報が予約番号を付されて予約情報データベース(57)に格納されて、使用者の予約が予約情報データベース(57)に登録される(S13)。その後、サーバ装置(3)にて、予約条件及び使用者情報と共に予約番号を示す予約完了報告ページのHTMLファイルが作成されて、使用者端末(1)に送信される(S15)。図10に、予約完了報告ページの一例を示す。例示した予約完了報告ページには、予約番号「01234」と共に、図8及び図9にて示した予約条件及び使用者情報が記載されている。予約完了報告ページには、使用者端末(1)とサーバ装置(3)と間の通信の終了要求を送信する終了キー(図の左下)と、送信キー(図の右下)とが設けられている。予約完了報告ページの送信キーが押されると、場所情報入力ページのHTMLファイルの取得要求がサーバ装置(3)に向けて送信される(S17)。なお、終了キーが押されると終了要求が、サーバ装置(3)に向けて送信されて、レンタカーの予約において、使用者端末(1)で行われる処理は終了する。
【0036】
サーバ装置(3)は、場所情報入力ページのHTMLファイルの取得要求を受信すると、当該HTMLファイルを使用者端末(1)に送信する(S19)。図11に、場所情報入力ページの一例を示す。場所情報入力ページには、複数のテキストボックスとセレクトボックスが設けられており、使用者がレンタカーを運転して向かう予定の目的地と、目的地に至るまでに使用者が立ち寄る予定の複数の経由地とについて、名称、住所又は電話番号は入力可能になっている。1つの場所(目的地又は経由地)に対して、少なくとも1つの項目が入力されれば十分であるが、複数の項目に入力がなされてもよい。図11に示す例では、目的地の名称として「DEFホテル」が、第1経由地の名称として「GHIランド」が、第2経由地の電話番号として「03−1111−2222」が、第3経由地の電話番号として「東京都千代田区霞が関1丁目」が入力されている。目的地と第1乃至3経由地の全てについて入力を行う必要はなく、例えば、目的地のみ、又は第1経由地のみに入力が行われてもよい。なお、本発明において、指定可能な目的地と経由地の数には特に制限はなく、複数の目的地が指定可能なように場所情報入力ページが作成されてもよい。
【0037】
場所情報入力ページの送信キーが押されると、入力された場所情報がサーバ装置(3)に向けて送信される(S21)。サーバ装置(3)では、受信した場所情報が予約情報データベース(57)に格納されると共に、場所情報を検索条件として、指定された目的地及び経由地に該当する場所を場所情報データベース(59)から探し出す検索処理が実行される(S23)。ステップS23では、さらに、目的地又は経由地に対して所定の位置関係を満たす場所が、場所情報データベース(59)及び地図データ(55)を用いて選定される。
【0038】
図12は、ステップS23の検索処理を示すフローチャートである。サーバ装置(3)は、場所情報に目的地に関する入力事項が含まれているか否かを判別する(S41)。目的地に関する入力事項が含まれている場合には、それを検索条件として場所情報データベース(59)を検索し、該条件に合致する場所を特定する(S43)。例えば、図11の場所情報入力ページではでは、目的地の名称として「DEFホテル」が入力されており、ステップS43では、図4の場所情報データベース(59)に格納された名称が順番に読み出されて、「DEFホテル」と比較される。その結果、ID番号が「11111」である場所が、使用者が指定した目的地として特定される。複数の入力事項がある場合、本実施例では各入力事項ごとに検索が行われる。ステップS41にて、場所情報に目的地に関する事項が含まれていないと判別された場合、又はステップS43の後、サーバ装置(3)は、場所情報に経由地に関する事項が含まれているか否かを判別する(S45)。経由地に関する事項が含まれている場合には、経由地に関して指定された事項を検索条件として、該条件に合致する場所が、場所情報データベース(59)にて特定される(S47)。ステップS47は、検索条件が与えられた全ての経由地について行われる。また、1つの経由地について、複数の入力事項がある場合、各入力事項ごとに検索が行われる。
【0039】
ステップS47の後、有効な検索結果が得られたか否かが判断される(S49)。例えば、使用者の入力した事項が不適切で、該当する場所が場所情報データベース(59)に1つも存在しなかった場合、有効な検索結果は得られない。この場合、処理は終了する。有効な検索結果が得られた場合、つまり少なくとも1つの場所がステップS43及びS47にて特定された場合、特定された場所について所定の位置関係を満たす関連場所が、記録部(35)に記録されている地図データ(55)と場所情報データベース(59)とを用いて選定される(S51)。図13は、地図データ(55)を概念的に示す説明図である。地図データ(55)は、矩形の区画(例えば、緯度及び経度の範囲が所定の値である矩形領域)で区分されている。地図データ(77)では、各区画と、場所情報データベース(59)に格納されたID番号とが関連づけられており、特定された場所、即ち特定された目的地及び経由地について場所情報データベース(59)のID番号が参照されることで、目的地及び経由地が属する区画が特定され、さらに、このように特定された区画とそれらに隣接する区画とに含まれる場所情報データベース(59)に登録された場所(目的地及び経由地を除く)が、関連場所として選定される。
【0040】
図13では、目的地が黒丸で、経由地が黒四角で示されており、これらの属する区画には、斜線が引かれている。また、これらの区画及び隣接する区画にある場所(場所情報データベース(59)に登録された場所)は、白丸で示されている。図13では、使用者がレンタカー(9)を借りる店舗が黒三角で示されており、それが属する区画にも斜線が付されている。ステップS51では、目的地及び経由地に加えて、この店舗が属する区画及びそれに隣接する区画にある場所も関連場所して選定されるのが好ましい。ステップS51においては、関連場所を選定するための位置関係に特に制限はなく、上記以外の方法を用いて、関連場所が選定されてもよい。例えば、目的地及び経由地を含む、又はさらに貸し出し店舗を含む円内にある場所が関連場所として選定されてもよい。また、店舗から経由地を経由して目的地に至る経路を探索して、当該経路に付近に存在する場所が選定されてもよい。
【0041】
本実施例では、ステップS51において、場所情報データベース(59)の項目について所定の条件を満たす関連場所を選び出す処理も行われる。図4に示した場所情報データベース(59)を例にすると、カテゴリが「観光」である関連場所、カテゴリが「ロードサービス」、「病院」、「ガソリンスタンド」、「便所」又は「警察」等であるような緊急時の施設に関係した関連場所、さらに、カテゴリが、「レストラン」「ガソリンスタンド」、「駐車場」、「ホテル」又は「買い物」等であって、提携の有無が「有」であるような関連場所が最終的に選び出される。
【0042】
再度図7を参照すると、ステップS25の後、サーバ装置(3)は、データベース(57)(59)の登録事項と、ステップS25の結果とに基づいて使用者データ(79)を作成し、予約がなされた旨を示す通知と共に対象となる店舗端末(5)に送信する(S27)。使用者データ(79)は、予約データ(105)及び候補地データ(107)を含んでおり、予約データ(105)は、予約情報データベース(57)に基づいて作成されており、使用者の名称や予約番号等に関したデータである。候補地データ(107)は、図12のステップS43及びS45で特定された目的地及び経由地について、緯度、経路、名称等の場所情報データベース(59)に登録されている事項(画像及び音声ファイルのパスは除く)を含んでいる。さらに、図12のステップS51は行われた場合には、候補地データ(107)は、最終的に選び出された1又は複数の関連場所に関して、緯度、経路、名称等の場所情報データベース(59)に登録されている事項(画像及び音声ファイルのパスは除く)も含んでいる。さらに、候補地データ(107)には、レンタカーの返却先となる可能性のある店舗に関して、緯度、経路及び名称等に関する事項が含まれるのが好ましい(例えば、これらの事項は、予約情報データベース(57)の店舗情報により特定される)。
【0043】
特定された目的地、経由地又は関連場所について、画像ファイル又は音声ファイルのパスが場所情報データベース(59)に記載されている場合には、サーバ装置(3)は、場所情報データベース(59)の登録事項に基づいて記録部(35)に記録されている画像ファイル又は音声ファイルを読み出して、使用者データ(79)に加える。なお、使用者データ(79)のデータ形式は、ナビゲーション装置(11)固有の仕様にされて、製造者が異なるナビゲーション装置等において使用者データ(79)の利用が不可能であることが好ましい。
【0044】
サーバ装置(3)と店舗端末(5)は、例えばFTPプロトコルに基づいて通信し、店舗端末(5)を有する店舗に対して予約がなされた旨が通知されると共に、サーバ装置(3)から送られた使用者データ(79)が、店舗端末(5)の記録部(65)に記録される。そして、予約を行った使用者が店舗に訪れると、店舗端末(5)のオペレータは、記録媒体(13)を店舗端末(5)に装着し、記録部(65)にある使用者データ(79)を記録媒体(13)に記録し、使用者データ(79)が記録された記録媒体(13)を使用者に渡す。使用者は、受け取った記録媒体(13)を自己が運転するレンタカー(9)のナビゲーション装置(11)に装着する。
【0045】
なお、図10に示す予約完了報告ページにて終了キーが押されて、場所情報の入力が行われない場合、サーバ装置(3)は、使用者端末(1)とサーバ装置(3)と間の通信の終了要求を使用者端末(1)から受信した後、予約情報データベース(57)に基づいて予約データ(105)のみを作成し、予約がなされた旨を示す通知と共に対象となる店舗端末(5)に送信する(S25)。
【0046】
以下、ナビゲーション装置(11)の動作について説明する。図14は、ナビゲーション装置(11)の動作を示すフローチャートである。スロット(103)に記録媒体(13)が装着されて、操作部(101)の電源キーが押されると、図15に示す予約番号の入力画面がナビゲーション装置(11)の表示部(97)に表示される(S61)。表示部(97)の表示領域の上には、操作部(101)を構成するタッチパネルが配設されており、使用者は、ソフトキーとして設けられたテンキー等を操作して予約番号を入力する。ナビゲーション装置(11)のCPU(89)は、「CANCEL」と付されたキャンセルキーが押されたか否かを(S63)、さらには、使用者により入力された予約番号が使用者データ(79)(の予約データ(105))に含まれる予約番号と一致するか否かを判断する(S65)。これらの予約番号が一致しない場合、予約番号の入力画面が再度表示される。
【0047】
入力された予約番号が使用者データ(79)の予約番号と一致する場合、ナビゲーション装置(11)のCPU(89)は、使用者データ(79)に候補地データ(107)が含まれているか否かを判別する(S67)。候補地データ(107)がない場合、又は、図15に示す予約番号の入力画面にてキャンセルキーが押された場合、ナビゲーション装置(11)は通用動作モードに移行して、文字入力等を行って目的地や経由地を検索及び設定するような一般的な操作画面が表示部(97)に表示される(S69)。
【0048】
候補地データ(107)が使用者データ(79)に含まれている場合、ステップS67の後、ナビゲーション装置(11)は、使用者専用モードに移行する(S71)。ナビゲーション装置(11)が使用者専用モードに移行すると、使用者の名称等を示す初期画面が表示部(97)に表示される(S73)。図16に、初期画面の一例を示す。
【0049】
ステップS73の後、ROM(93)(又は記録媒体(13))に記録された画像データに基づいて、図17に示すメニュー画面が表示部(97)に表示される(S75)。メニュー画面には、目的地及び経由地の選択画面を表示させるキー(201)と、観光地の選択画面を表示させるキー(203)と、緊急施設の種類を選択する選択画面を表示させるキー(205)と、提携施設の種類を選択する選択画面を表示させるキー(207)と、レンタカー業者の店舗の選択画面を表示させるキー(209)とが設けられている。
【0050】
ナビゲーション装置(11)は、楽曲ファイルの再生が可能であり、メニュー画面には、記録媒体(13)に楽曲ファイルが格納されている場合に、再生する音楽ファイルを設定する選択画面を表示させるキー(211)も設けられている。右下に配置された位置キー(213)は、使用者が車両(レンタカー(9))の現在位置を確認する際に押される。位置キー(213)が押されると、車両の現在位置を示す地図が表示部(97)に表示される。当該地図に示されたリターンキーが押されると、表示部(97)は従前の表示に戻る。このような位置キー(213)は、使用者専用モードに表示されるその他の画面にも設けられている。
【0051】
左下に配置された削除キー(215)は、使用者データ(79)の削除を指示する際に使用される。ナビゲーション装置(11)のCPU(89)は、削除キー(215)が押されたか否かを検知しており(S77)、削除キー(215)が押されると、CPU(31)は、記録媒体(13)から使用者データ(79)を削除して(S79)、ナビゲーション装置(11)を通常動作モードに移行させる(S69)。削除キー(215)は、使用者がナビゲーション装置(11)を通常動作モードでのみで使用することを希望して使用者データ(79)が不要になった場合や、レンタカー(9)を返却する際などに押される。
【0052】
図17に示したメニュー画面のキー(201)が押されると、候補地データ(107)に含まれた目的地及び経由地から誘導経路の終点とする目的地又は経由地を選択する選択画面の画像データが描画部(95)で作成されて、作成された画像データに基づいて表示部(97)に選択画面が表示される。図18に、目的地及び経由地の選択画面の一例を示す。例示した選択画面には、目的地又は経由地の名称が夫々示される横長の3つの領域(217)(219)(221)が設けられており、一度に最大で3つの目的地及び経由地が使用者に提示される(目的地又は経由地の名称がない場合には、住所が示される)。中央の領域(219)は、残りの2つの領域(217)(221)よりも太くなっている。これら領域(217)(219)(221)の右側には、選択画面にて表示される名称の組合せを変化させるアップキー(223)とダウンキー(225)が設けられている。例えば、図示した状態にてアップキー(223)が押されると、名称「GHIランド」が最上の領域(217)に示され、名称「DEFホテル」が中央の領域(219)に示されるように、選択画面が変更される。最下の領域(221)には、図18に示されていない目的地又は経由地の名称が示される。さらにアップキー(223)が押されると、名称「DEFホテル」が最上の領域(217)に示される。例えば、さらに、ダウンキー(225)が2度押されると、選択画面は、図18に示す状態に戻る。なお、選択画面の右下には位置キー(227)が、左下にはリターンキー(229)が設けられている。リターンキー(229)が押されると、図17に示すメニュー画面が表示される。
【0053】
目的地及び経由地の選択画面にて、目的地又は経由地の名称が示された中央の領域(219)が押されると、ナビゲーション装置(11)のCPU(89)及び描画部(95)は、地図データ(77)と候補地データ(107)を参照して、その目的地又は経由地の周辺地図と、目的地又は経由地に関する情報とを示す設定画面を表示部(97)に表示させる処理を行う。図18に示す状態にて、中央の領域(219)が押されると、図19に示すような「GHIランド」の設定画面が表示される。設定画面には、位置キー(231)及びリターンキー(233)に加えて、「移動」と付された確定キー(235)が設けられており、確定キー(235)が押されると、設定画面に示された目的地又は経由地(例では第1経由地「GHIランド」)が誘導経路の終点として設定される。
【0054】
ナビゲーション装置(11)のCPU(89)は、メニュー画面が表示された後において、誘導経路の終点が設定されたか否かを判別し(S81)、誘導経路の終点が設定されると、地図データ(77)を参照して、車両の現在位置から終点に至る経路の探索を行って、誘導経路を決定する(S83)。経路探索は、例えばダイクストラ法を用いて行われ、経路コスト(例えば、移動時間)が最も小さい経路が誘導経路として決定される。
【0055】
誘導経路が決定すると、ナビゲーション装置(11)は誘導動作を開始し、表示部(97)には車両の現在位置と誘導経路を示す地図と、交差点等における進路変更情報とが示された誘導画面が表示される(S85)。ナビゲーション装置(11)のCPU(89)及び描画部(95)は、GPS受信部で特定された車両位置と、センサ部(87)で特定された車両の向き等に基づいて、地図データ(77)を参照して、車両(レンタカー(9))の進行状況に応じた誘導画面を作成する処理を行う。図20に誘導画面の一例を示す。誘導画面の右上には、メニュー画面に戻るメニューキー(237)が設けられている。CPU(89)は、メニューキー(237)が押されたか否かを検知しており(S87)、メニューキー(237)が押されると、メニュー画面を表示させる(S75)。利用者が車両を降りる際などに操作部(71)を介して動作の終了が指示されると、ナビゲーション装置(11)の動作は終了する(S89)。
【0056】
例えば、使用者がレンタカー(9)の運転中に、近くの観光地に立ち寄りたくなった場合や、レンタカー(9)を借りた店舗から(目的地や経由地に行く前に)近くにある観光地に行きたい場合、使用者は、図17に示すメニュー画面のキー(203)を押す。キー(203)が押されると、CPU(89)及び描画部(95)は、候補地データ(107)に基づいて観光地の選択画面の画像データを作成して、表示部(97)に選択画面を表示する処理を行う。図21は、観光地の選択画面の一例である。観光地の選択画面は、図18に示す目的地及び経由地の選択画面と同様な構成になっており、図12のステップS51で選定された関連場所であって、サーバ装置(3)の場所情報データベース(59)にてカテゴリが「観光」である関連場所から、誘導経路の終点とする関連場所、つまり観光地が選択される。
【0057】
観光地の選択画面にて、観光地の名称が記載された中央の領域が押されると、CPU(89)及び描画部(95)は、候補地データ(107)を参照して、その観光地の紹介画面を表示部(97)に表示する処理を行う。例えば、図21に示す選択画面にて、名称「STU公園」が付された領域が押されると、図22に示す「STU公園」の紹介画面が表示部(97)に表示される。画面の左側には、使用者データ(79)に含まれている「STU公園」の画像データに基づいた画像(239)が配置されており、その右側には、候補地データ(107)に含まれている「STU公園」に関するコメント(場所情報データベース(59)のコメントの内容)が記載されている。コメントの下にある三角形の再生キー(241)は、使用者データ(79)に含まれている「STU公園」を紹介する音声データの再生を指示する。再生キー(241)が押されると、CPU(89)は、使用者データ(79)に含まれている「STU公園」の音声データをデコードして音声出力部(99)に送り、音声出力部(99)は、送られた音声データをアナログ化及び増幅し、スピーカにて音声に変換する。また、CPU(89)及び描画部(95)は、再生キー(241)の右側に、音声データの再生時間をバー表示する処理を行う。
【0058】
紹介画面には、さらに、位置キー(243)と、リターンキー(245)と、設定画面の表示を指示する「地図」と付されたキー(247)とが設けられている。このキー(247)が押されると、紹介画面で紹介されている観光地の設定画面が表示部(97)に表示される。観光地の設定画面は、図19に示した目的地又は経由地の設定画面と同じ構成を有している。観光地の設定画面にて、確定キーが押されると、その観光地が誘導経路の終点として設定され、経路探索が行われる。
【0059】
運転中に車両が故障したり同乗者が病気になった場合には、使用者は、図17に示すメニュー画面を呼び出して、「緊急」と付されたキー(205)を押すと、候補地データ(107)に基づいて、図23に示すような緊急施設の種類、つまりカテゴリの選択画面が表示される。カテゴリの選択画面には、誘導経路の終点候補となる関連場所のカテゴリを選ぶ複数のキーが設けられている。これらのキーには、場所情報データベース(59)のカテゴリに対応して「ロードサービス」や「病院」などの文字列が付されている。「次ページ」と付されたキーが押されると、カテゴリを選ぶその他のキーが表示された選択画面が表示される。
【0060】
図23に示す選択画面にて、例えば「ロードサービス」と付されたキーが押されると、候補地データ(107)に基づいて、図24に示すロードサービスの選択画面が表示される。ロードサービスの選択画面は、図12のステップS51で選定された関連場所であって、サーバ装置(3)の場所情報データベース(59)にてカテゴリが「ロードサービス」である関連場所を使用者に提示するものである。この選択画面は、図18に示す選択画面と同様に構成されており、中央の太い領域が押されると、その領域に示されたロードサービスの設定画面が表示部(97)に表示されるが、基本的にロードサービスに使用者自らが出向くケースはまれである。このため、ロードサービスの選択画面では、ロードサービスの電話番号もそれらの名称と併せて表示されている。使用者はロードサービスの選択画面を見て、適切と判断するロードサービスに電話をする。
【0061】
図23に示す選択画面にて、「病院」と付されたキーが押されると、候補地データ(107)に基づいて、図25に示すような病院の選択画面が表示される。病院の選択画面は、図12のステップS51で選定された関連場所であって、サーバ装置(3)の場所情報データベース(59)にてカテゴリが「病院」である関連場所を使用者に示すものである。この選択画面は、図18に示す選択画面と同様に構成されており、中央の太い領域が押されると、その領域に示された病院の設定画面が、図19と同様に表示部(97)に表示される。その設定画面にて確定キーが押されると、設定画面に示された病院が誘導経路の終点として設定される。このように、ナビゲーション装置(11)が使用者専用モードで動作すると、緊急時において、車両の付近にある病院等の施設が容易に検索されて、さらにはそれを終点とする誘導経路が速やかに決定される。なお、「警察」、「便所」又は「ガソリンスタンド」と付されたキーが図23に示す選択画面にて押された場合も、「病院」と付されたキーが押された場合と同様な選択画面が表示される(さらに、選択画面から設定画面が表示される)。
【0062】
図17に示すメニュー画面にて、「提携施設」と付されたキー(207)が押されると、候補地データ(107)に基づいて、図26に示すような提携施設に種類、つまりカテゴリの選択画面が表示される。この選択画面は、図23の選択画面と同じ構成を有しており、カテゴリの選択画面に、場所情報データベース(59)のカテゴリに対応して「レストラン」、「ガソリンスタンド」や「ホテル」などの文字列が付されている。図26に示す選択画面にて、例えば「レストラン」と付されたキーが押されると、候補地データ(107)に基づいて、図27に示すようなレストランの選択画面が表示される。レストランの選択画面は、図12のステップS51で選定された関連場所であって、サーバ装置(3)の場所情報データベース(59)にてカテゴリが「レストラン」であり、提携の有無が「有」である関連場所を使用者に示すものである。この選択画面は、図18に示す選択画面と同様に構成されており、中央の太い領域が押されると、その領域に示されたレストランの設定画面が、図19と同様にして表示部(97)に表示される。その設定画面にて確定キーが押されると、設定画面に示されたレストランが誘導経路の終点として設定される。「ガソリンスタンド」や「ホテル」などの文字列が付されたキーが押された場合も、「レストラン」が付されたキーが押された場合と同様である。このように、ナビゲーション装置(11)が使用者専用モードで動作すると、使用者が食事や買い物等を行う場合に、車両の付近にあるレストラン等の施設が容易に検索されて、さらにはそれを終点とする誘導経路が速やかに決定される。また、このような提携先の施設を選んで使用者に提示することで、レンタカー業者は、提携先であるレストランやガソリンスタンド等に使用者を誘導できる。
【0063】
図17に示すメニュー画面にて、「店舗」と付されたキー(209)が押されると、候補地データ(107)に基づいて、レンタカー業者の店舗の選択画面が図28に示すように表示される。この選択画面は、図18に示す選択画面と同様に構成されており、中央の太い領域が押されると、その領域に示された店舗の設定画面が、図19と同様にして表示部(97)に表示される。このように、ナビゲーション装置(11)が使用者専用モードで動作すると、使用者がレンタカー(9)を返却する場合に、車両の付近にある店舗が容易に検索されて、さらにはそれを終点とする誘導経路が速やかに決定される。
【0064】
上記実施例では、店舗端末(5)に記録されている使用者データ(59)を、記録媒体(13)を介し、ナビゲーション装置(11)に与えているが、ナビゲーション装置(11)と店舗端末(5)で通信を行うことにより(例えば、両者を無線LAN等で接続することにより)、ナビゲーション装置(11)に使用者データ(59)が与えられてもよい。また、上記実施例では、使用者データ(59)とナビゲーション装置(11)の地図データ(77)とが記録媒体(13)に記録されているが、地図データ(77)と記録媒体(13)とが別個の記録媒体に記録されてもよい(例えば、使用者データ(59)がメモリーカードに、地図データ(77)がDVDやHDに記録される)。
【0065】
添付した図面の幾つかにおいて、名称、住所、電話番号、緯度及び経度等が具体的に示されているが、これらは単に例示を目的としたものであって、現実的な意味を有していないことに留意すべきである。また、上記実施例の説明は、本発明を説明するためのものであって、特許請求の範囲に登録の発明を限定し、或いは範囲を減縮する様に解すべきではない。また、本発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲に登録の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】本発明の実施例である車両貸出システムの概要を示す説明図である。
【図2】本発明の車両貸出システムに含まれる使用者端末の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の車両貸出システムに含まれるサーバ装置の構成を示すブロック図である。
【図4】サーバ装置が具える場所情報データベースを概念的に示す説明図である。
【図5】本発明の車両貸出システムに含まれる店舗端末の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の車両貸出システムに含まれるナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【図7】使用者端末とサーバ装置の間で行われる処理を示したシーケンス図である。
【図8】使用者端末で表示されるレンタカー予約問合せページの一例を示す説明図である。
【図9】使用者端末で表示される使用者情報入力ページの一例を示す説明図である。
【図10】使用者端末で表示される予約完了報告ページの一例を示す説明図である。
【図11】使用者端末で表示される場所情報入力ページの一例を示す説明図である。
【図12】サーバ装置で行われる検索処理を示すフローチャートである。
【図13】サーバ装置の地図データと、検索処理で検索された場所と概念的に示す説明図である。
【図14】ナビゲーション装置の動作を示すフローチャートである。
【図15】ナビゲーション装置に表示される予約番号の入力画面の一例を示す説明図である。
【図16】ナビゲーション装置に表示される初期画面の一例を示す説明図である。
【図17】ナビゲーション装置に表示されるメニュー画面の一例を示す説明図である。
【図18】ナビゲーション装置に表示される目的地及び経由地の選択画面の一例を示す説明図である。
【図19】ナビゲーション装置に表示される目的地又は経由地の設定画面の一例を示す説明図である。
【図20】ナビゲーション装置に表示される誘導画面の一例を示す説明図である。
【図21】ナビゲーション装置に表示される観光地の選択画面の一例を示す説明図である。
【図22】ナビゲーション装置に表示される観光地の紹介画面の一例を示す説明図である。
【図23】ナビゲーション装置に表示される緊急施設のカテゴリの選択画面の一例を示す説明図である。
【図24】ナビゲーション装置に表示されるロードサービスの選択画面の一例を示す説明図である。
【図25】ナビゲーション装置に表示される病院の選択画面の一例を示す説明図である。
【図26】ナビゲーション装置に表示される提携施設のカテゴリの選択画面の一例を示す説明図である。
【図27】ナビゲーション装置に表示されるレストランの選択画面の一例を示す説明図である。
【図28】ナビゲーション装置に表示されるレンタカー業者の店舗の選択画面の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0067】
(1) 使用者端末
(3) サーバ装置
(5) 店舗端末
(7) 通信ネットワーク
(9) レンタカー
(11) ナビゲーション装置
(13) 記録媒体
(55) 地図データ
(57) 予約情報データベース
(59) 場所情報データベース
(79) 使用者データ
(97) 表示部
(105) 予約データ
(107) 候補地データ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
誘導画面を表示する表示部と、着脱自在に装着される記録媒体とを具えており、車両に設けられて、誘導経路に沿って前記車両を誘導するナビゲーション装置において、
外部装置にて作成された候補地データが前記記録媒体に記録されている場合、前記候補地データに基づいて選択的に誘導経路の終点を設定する画面が前記表示部に表示され、
前記終点が設定されると、前記終点に至る誘導経路が算出され、
前記候補地データは、前記記録媒体が装着される前に予め指定される1又は複数の場所に関する情報を含んでおり、前記1又は複数の場所から前記終点が選択されることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
前記候補地データは、前記外部装置と通信可能に接続された端末に入力されると共に前記1又は複数の場所を指定する1又は複数の事項を条件として、場所に関するデータベースに格納されている内容が検索されることによって、前記外部装置にて作成される、請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
前記外部装置は、前記外部装置と通信可能に接続されると共に前記記録媒体が着脱自在に装着される端末に前記候補地データを送信可能であり、
前記候補地データは、この端末において前記記録媒体に記録される、請求項1又は2に記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
前記候補地データは、前記1又は複数の場所に対して所定の位置関係を満たす1又は複数の関連場所に関する情報をさらに含んでおり、
前記1又は複数の場所及び前記1又は複数の関連場所から前記終点が選択される、請求項1乃至3の何れかに記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
前記候補地データには、前記1又は複数の関連場所の各々の種別に関する情報が含められており、前記表示部にて、前記1又は複数の関連場所は、それらの種別に応じて区別されて示される、請求項4に記載のナビゲーション装置。
【請求項6】
前記記録媒体から前記候補地データを削除できる、請求項1乃至請求項5の何れかに記載のナビゲーション装置。
【請求項7】
車両の貸出しを希望する使用者が用いる使用者端末と、前記使用者端末から送られた前記車両の貸出しの申込みを受け付けるサーバ装置と、前記車両を貸し出す店舗に配置された店舗端末と、前記車両に装着されるナビゲーション装置とを含んでおり、前記使用者端末と前記サーバ装置は相互に通信可能に接続されており、前記サーバ装置と前記店舗端末は相互に通信可能に接続されており、前記店舗端末及び前記ナビゲーション装置には、記録媒体が着脱自在に装着される車両貸出システムにおいて、
前記使用者端末は、前記車両の貸出しの申込みに加えて、前記使用者端末に入力されると共に1又は複数の場所に関する1又は複数の事項を前記サーバ装置に送信し、
前記サーバ装置は、前記1又は複数の事項に基づいて、前記ナビゲーション装置が前記1又は複数の場所を特定するために参照する候補地データを作成して前記店舗端末に送信し、
前記ナビゲーション装置は、前記記録媒体が前記候補地データを記録した状態で装着された場合、前記1又は複数の場所から誘導経路の終点を選択的に設定する画面を表示することを特徴とする車両貸出システム。
【請求項8】
前記サーバ装置は、前記1又は複数の場所に対して所定の位置関係を満たす1又は複数の関連場所を選定して、前記1又は複数の場所に加えて前記1又は複数の関連場所を含めて前記候補地データを作成し、
前記ナビゲーション装置では、前記1又は複数の場所及び前記1又は複数の関連場所から前記終点が選択される、請求項7に記載の車両貸出システム。
【請求項9】
車両の貸出しを希望する使用者が用いる使用者端末と、前記車両を貸し出す店舗に配置された店舗端末と通信可能に接続されており、前記使用者端末から送られた前記車両の貸出しの申込みを受け付けるサーバ装置において、
前記使用者端末から、前記車両の貸出しの申込みに加えて、前記使用者端末に入力されると共に1又は複数の場所に関する1又は複数の事項が送信された場合、前記1又は複数の事項に基づいて、前記車両に装着されているナビゲーション装置が前記1又は複数の場所を特定するために参照する候補地データを作成して、前記店舗端末に送信することを特徴とするサーバ装置。
【請求項10】
前記1又は複数の場所に対して所定の位置関係を満たす1又は複数の関連場所を選定して、前記1又は複数の場所に加えて、前記1又は複数の関連場所を含めて前記候補地データを作成する、請求項9に記載のサーバ装置。
【請求項11】
ナビゲーション装置が装着された車両を使用者に貸し出す車両貸出方法において、
端末から送られた前記車両の貸出しの申込みを、前記端末と通信可能に接続されたサーバ装置にて受け付けるステップと、
前記申込みに加えて、前記使用者端末に入力されると共に1又は複数の場所に関する1又は複数の事項を前記サーバ装置が受信した場合、前記1又は複数の事項に基づいて、前記ナビゲーション装置が前記1又は複数の場所を特定するために参照する候補地データを、前記サーバ装置にて作成するステップと 、
前記車両を貸し出す店舗に配置されており、前記サーバ装置と通信可能に接続された端末に、前記サーバ装置にて作成された前記候補地データを送信するステップと、
前記店舗端末が受信した前記候補地データを、前記ナビゲーション装置に記録するステップと、
前記ナビゲーション装置にて、前記候補地データに基づいて、前記1又は複数の場所から選択的に誘導経路の終点を前記使用者に設定させるステップと含むことを特徴とする車両貸出方法。
【請求項12】
前記1又は複数の場所に対して所定の位置関係を満たす1又は複数の関連場所を選定し、前記1又は複数の場所に加えて前記1又は複数の関連場所を含めて、前記候補地データを前記サーバ装置にて作成するステップを含んでおり、
前記ナビゲーション装置では、前記前記1又は複数の場所に加えて、前記1又は複数の関連場所からも前記終点を選択的に設定することができる、請求項11に記載の車両貸出方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【公開番号】特開2007−315928(P2007−315928A)
【公開日】平成19年12月6日(2007.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−146113(P2006−146113)
【出願日】平成18年5月26日(2006.5.26)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】