説明

ナビゲーション装置

【課題】より確実に到着時に空きのある駐車場にユーザを案内する「ナビゲーション装置」を提供する。
【解決手段】
駐車場が目的地として設定されているときには、目的地までの所要時間が短くなるほど小さくなる時間間隔で、間欠的に、目的地となっている駐車場とその周辺の駐車場の満空状態を表す満空情報を駐車場情報サーバ3から取得し保存する。そして、目的地到着までの所要時間が所定時間以内であるときに目的地となっている駐車場が満車となっていれば、目的地周辺の空車のある駐車場のうちから候補地を設定し、目的地となっている駐車場と候補地とした駐車場の現在の満空状態や満空状態の推移等を表した状態情報320、330を表示し、ユーザから目的地変更を指示されたならば、目的地を候補地に変更する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に搭載されたナビゲーション装置において駐車場を案内する技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
車両に搭載されたナビゲーション装置において、駐車場を案内する技術としては、経路案内を行っている目的地が駐車場である場合に、当該目的地である駐車場の満車状態の有無を、当該目的地である駐車場に近づいたときに確認し、満車である場合には、当該目的地である駐車場の周辺に位置する、空きのある駐車場に目的地を変更する技術が知られている(たとえば、特許文献1)。
【特許文献1】特開2004-177199号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前記特許文献1記載の技術によれば、変更後の目的地となった駐車場に到達したときにも、当該駐車場に空きがあるとは限らない。したがって、この技術によれば、必ずしも空きのある駐車場に、ユーザを案内することができない。
そこで、本発明は、より確実に到着時に空きのある駐車場にユーザを案内することのできるナビゲーション装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
前記課題達成のために、本発明は、自動車に搭載されたナビゲーション装置に、目的地までの間に設定した経路を案内する経路案内手段と、記憶手段と、前記目的地が駐車場である場合に、駐車場の満車/空車台数を表す満空情報を提供する駐車場情報サーバから、前記目的地である駐車場の満空情報と、前記目的地周辺の駐車場の満空情報とを、間欠的に取得し前記記憶手段に保存する満空情報取得手段と、前記目的地に所定レベル以上接近しているときに取得した前記目的地である駐車場の満空情報が当該目的地である駐車場が満車であることを表しているときに、前記目的地周辺の駐車場であって当該駐車場についての最近に取得した満空情報が空車があることを表している駐車場のうちから、候補地とする駐車場を選定する候補地選定手段と、前記記憶手段に保存されている前記候補地選定手段が選定した候補地である駐車場の満空情報が表す当該候補地である駐車場の満車/空車台数の推移とを表示する満空状態推移表示手段と、ユーザから候補地への目的地変更を指示された場合に、前記候補地に目的地を変更する目的地変更手段とを備えたものである。
【0005】
このようなナビゲーション装置によれば、前記目的地が駐車場である場合に、当該目的地に近づいているときに目的地である駐車場が満車となった場合には、その周辺の駐車場を当該駐車場の満車/空車台数の推移と共に候補地として表示するので、ユーザは、当該満車/空車台数の推移より、当該候補地に到着したときに空車があるかどうかを判断しつつ、当該候補地に目的地を変更するかどうかを判断することができる。よって、より確実に到着時に空きのある駐車場にユーザを案内することができる。
【0006】
ここで、このようなナビゲーション装置は、前記満空状態推移表示手段において、前記候補地である駐車場の満車/空車台数の推移と共に、前記記憶手段に保存されている前記目的地である駐車場の満空情報が表す当該駐車場の満車/空車台数の推移を表示するように構成することが好ましい。
【0007】
このようにすることにより、ユーザは、目的地である駐車場が、到着時に満車のままであるかなどを、満車/空車台数の推移より判断して、目的地とする駐車場を変更するかどうかを判定することができるようになる。
また、以上のナビゲーション装置は、前記満空情報取得手段において、前記目的地に接近しているほど短い時間間隔で、前記駐車場情報サーバから、前記目的地である駐車場の満空情報と、前記目的地周辺の駐車場の満空情報とを、間欠的に取得することも、満空情報の取得回数とユーザに対する細やかな案内との関係を最適化する上で好ましい。
【0008】
また、以上のナビゲーション装置は、前記候補地選定手段において、ユーザから候補地切替を要求される度に、前記目的地周辺の駐車場であって当該駐車場についての最近に取得した満空情報が空車があることを表している駐車場を、順次所定の順序で前記候補地として選定することにより、前記候補地切替の要求に応じて、前記候補地とする駐車場を切り替えるようにすることも、ユーザがより適切な駐車場に目的地を変更できるようにする上で好ましい。
【0009】
また、以上のナビゲーション装置は、前記候補地選定手段において、前記記憶手段に保存されている満空情報が空車台数が増加傾向にあることを示している駐車場が、より前記候補地として選定され易くなるように定めた所定の基準に従って、前記目的地周辺の駐車場であって当該駐車場についての最近に取得した満空情報が空車があることを表している駐車場のうちから、前記候補地を選定することも、ユーザが、到着時に確実に空車がある駐車場に目的地を変更できるようにする上で好ましい。
【発明の効果】
【0010】
以上のように本発明によれば、ナビゲーション装置において、より確実に到着時に空きのある駐車場にユーザを案内することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1に、本実施形態に係る情報システムの構成を示す。
図示するように、情報システムは、各車両に搭載されるナビゲーション装置1と、各ナビゲーション装置1を無線通信を介して収容するWAN2と、駐車場情報サーバ3とを含んで構成される。
ここで、駐車場情報サーバ3には、各地点の駐車場から、現在の駐車場の満車/空車の状況を表す満空情報が収集、蓄積されており、当該駐車場情報サーバ3は、WAN2を介した各ナビゲーション装置1からの満空情報の要求に応えて、満空情報を要求された駐車場の満空情報を提供する。
【0012】
また、図示するようにナビゲーション装置1は、制御装置10、操作部21と、表示装置22と、車両状態センサ23と、GPS受信機24と、携帯電話などと呼称される移動電話機などである無線通信装置25とを備えて構成される。ここで、車両状態センサ23は、角加速度センサや地磁気センサなどである方位センサや、車速パルスセンサなどである車速センサなどの車両状態を検出する各種センサの集合である。
【0013】
また、ナビゲーション装置1の制御装置10は、地図データを記憶したHDDなどの記憶装置11、現在状態算出部12、GUI制御部13、ルート探索部14、メモリ15、制御部16、案内画像生成部17、通信制御部18とを有する。
但し、以上の制御装置10は、ハードウエア的には、マイクロプロセッサや、メモリや、その他のグラフィックプロセッサやジオメトリックプロセッサ等の周辺デバイスを有する一般的な構成を備えたCPU回路であって良く、この場合、以上に示した制御装置10の各部は、マイクロプロセッサが予め用意されたプログラムを実行することにより具現化するプロセスとして実現されるものであって良い。また、この場合、このようなプログラムは、記録媒体や適当な通信路を介して、制御装置10に提供されるものであって良い。
【0014】
次に、図2aに、記憶装置11に記憶される地図データの内容を示す。
図示するように、地図データは、地図データのバージョン等を記述した管理データ、各路線の路線名称などの各種情報を登録した路線データ、地図を表す基本地図データ、駐車場データとを含んで構成される。
そして、駐車場データは、各地点の駐車場毎に対応して設けられた駐車場レコードを有し、各駐車場レコードには、対応する駐車場の駐車場名称、対応する駐車場の識別子となる駐車場識別子、対応する駐車場の位置を示す座標、対応する駐車場の収容可能台数や利用料金などの各種情報を表す利用情報とが登録されている。
【0015】
さて、このような構成において、ナビゲーション装置1の現在状態算出部12は、以下の処理を繰り返し行う。
すなわち、現在状態算出部12は、車両状態センサ23やGPS受信機24の出力から推定される現在位置に対して、記憶装置11から読み出した地図データが示す前回決定した現在位置の周辺の地図とのマップマッチング処理などを施して、現在位置として最も確からしい座標と、現在の進行方向として最も確からしい方向とを、それぞれ現在位置、現在進行方位として決定し、メモリ15に設定する。
【0016】
また、制御部16は、ユーザから操作部21、GUI制御部13を介して目的地の設定を受付け、これをメモリ15にセットする。ここで、制御部16は、駐車場データに基づいて、ユーザから指定された条件にマッチする駐車場をユーザに提示すると共に、ユーザから、提示した駐車場のうちからの目的地とする駐車場の選択を受け付けて、選択された駐車場を目的地に設定する処理なども行う。
【0017】
そして、制御部16は、目的地をセットしたならば、目的地までの誘導経路をルート探索部14に探索させる。ルート探索部14は、必要地理的範囲の地図データを記憶装置11から読み出し、メモリ15に設定されている現在位置から目的地までの最小コストの経路を、距離最小、時間最小などのコストモデルに基づいて探索し、探索した経路を誘導経路とし、誘導経路の経路データを誘導経路データとして、メモリ15にセットする。
【0018】
また、制御部16は、現在位置と誘導経路、目的地に基づいて、目的地到着予想時刻や、目的地到着までの所要時刻を算出する処理を定期的に行う。また、制御部16は、メモリ15にセットされた現在位置が目的地近傍となったならば、目的地到着と判定し、メモリ15にセットされている目的地と誘導経路を取り消す処理なども行う。
また、案内画像生成部17は、メモリ15にセットされている現在位置を参照し、地図データが示す現在位置周辺の地図を、ユーザが設定している縮尺で表す地図画像を生成する。また、案内画像生成部17は、描画した地図画像上に、メモリ15にセットされている現在位置を表す図形を描画し、案内画像としてGUI制御部13を介して表示装置22に表示する処理を繰り返し行う。ここで、メモリ15に目的地や経路データがセットされている場合には、案内画像生成部17は、経路データが示す誘導経路の地図画像が表す地図表示範囲内の部分を表す図形も案内画像に含めて表示する。また、地図表示範囲内に目的地が含まれる場合には、さらに、目的地を表す図形も案内画像に含めて表示する。
【0019】
ここで、図3aは、このようにして表示される案内画像を表しており、図示するように、案内画像は、現在位置周辺の地図を、ユーザが設定している縮尺で表す地図画像301上に現在位置を表す現在位置マーク302や、経路データが示す誘導経路を表す図形303が含まれたものとなる。
【0020】
以下、このような構成において制御部16が行う駐車場満空情報取得処理と、代替駐車場提示処理とについて説明する。
まず、駐車場満空情報取得処理について説明する。
図4に、この駐車場満空情報取得処理の手順を示す。
図示するように、この処理では、まず目的地として駐車場が設定されている状態において(ステップ402)、所定のしきい値Th1(たとえば、3時間)未満の、目的地到着までの所要時間の算出の発生(ステップ404)を監視し、駐車場である目的地到着までの所要時間としてしきい値Th1未満の時間が算出されたならば、目的地となっている駐車場と、その周辺(たとえば、目的地でなっている駐車場から1km以内)の駐車場の満空情報を、通信制御部18、無線通信装置25を介して駐車場情報サーバ3から取得し、メモリ15に保存する(ステップ406)。ここで、各駐車場の位置は地図データの駐車場データから求めることができる。また、駐車場情報サーバ3から提供される各駐車場の満空情報には、駐車場の満車/空車の有無と駐車場の収容可能台数と現在の収容中台数の情報とを表す満空状態が含まれる。また、ナビゲーション装置1のメモリ15には、図3bに示すように、満空情報を取得した駐車場毎に対応して設けた満空レコードが格納される。また、図示するように、各満空レコードには、対応する駐車場の駐車場名称、駐車場識別子、座標の他に、満空状態履歴が登録される。そして、制御部16は、駐車場情報サーバ3から取得した満空情報に含まれる満空状態を、当該満空情報を取得した駐車場に対応する満空レコードの満空状態履歴に、当該満空情報の取得時刻を表す時刻と共に登録する形態でメモリ15に保存する。なお、満空情報を取得した駐車場に対応する満空レコードがメモリ15に存在しない場合には、当該満空レコードを作成した上で、作成した満空レコードの満空状態履歴に、取得した満空情報に含まれる満空状態を当該満空情報の取得時刻と共に登録する。
【0021】
さて、図3に戻り、次に、目的地到着までの所要時間をTとして(ステップ408)、タイムアウト時間F(T)を有するタイマをスタートする(ステップ410)。ここで、F()は目的地到着までの所要時間Tの関数であり、F(T)は、目的地到着までの所要時間Tが小さくなるほど小さくなる時間となる。たとえば、T>2時間のときF(T)は1時間となり、2時間≧T>1時間のときF(T)は30分となり、1時間≧T>30分のときF(T)は15分となり、30分≧TのときF(T)は5分とする。
【0022】
そして、タイマのタイムアウト時間F(T)経過によるタイムアウトの発生と(ステップ412)、ユーザ操作による目的地の変更や、ユーザ操作や目的地到着による目的地取り消しの発生(ステップ414)を監視する。
そして、タイムアウトが発生したならば(ステップ412)、ステップ406に戻って、目的地となっている駐車場とその周辺の駐車場の満空情報の取得及び保存からの処理を行う。また、目的地の変更や目的地取り消しが発生したならば(ステップ414)、ステップ402からの処理に戻る。
【0023】
以上、制御部16が行う駐車場満空情報取得処理について説明した。
このような駐車場満空情報取得処理によれば、駐車場が目的地として設定されているときには、目的地までの所要時間が所定時間Th1未満となると、目的地までの所要時間が短くなるほど小さくなる時間間隔で、間欠的に、目的地となっている駐車場とその周辺の駐車場の満空情報が駐車場情報サーバ3から取得されメモリ15に保存されることになる。
【0024】
次に、制御部16が行う代替駐車場提示処理について説明する。
図5に、この代替駐車場提示処理の手順を示す。
図示するように、この処理では、まず、上述した駐車場満空情報取得処理によって、新たに、目的地となっている駐車場とその周辺の駐車場の満空情報が取得されるのを監視する(ステップ502)。
そして、新たな満空情報が取得されたならば、目的地到着までの所要時間がしきい値Th2(Th1>Th2、Th2は、たとえば、30分)以下であるかどうかを調べ(ステップ504)、しきい値Th2以下でなければ、ステップ502の監視に戻る。
一方、しきい値Th2以下であれば、新たに取得された目的地となっている駐車場の満空情報の満空状態が、目的地となっている駐車場の満車を表しているかどうかを調べ、満車を表していなければステップ502の監視に戻る。
一方、目的地となっている駐車場の満車を表している場合には、目的地となっている駐車場の周辺の駐車場であって、新たに取得した当該駐車場の満空情報の満空状態が空き有りを表している駐車場のうちから、評価値が最も高い一つの駐車場を候補地に設定する(ステップ508)。各周辺駐車場の評価値は、たとえば、Aを、目的地となっている駐車場と当該駐車場との距離が小さいほど大きくなる値としてAを評価値としたり、Bを新たに取得した当該駐車場の満空情報の満空状態が表す空き台数(収容可能台数-現在の収容中台数)が大きいほど大きくなる値として、A×Bを評価値とすることにより求める。または、Cを当該駐車場の満空レコードの満空状態履歴が表す空き台数の、時間推移に対する変化の全体的傾向の大きさ(空き台数が増える方向を正とする)として、A×B×Cを評価値とすることにより求める。
【0025】
そして、図3bに示すように案内画像上に重畳的に満空状態提示ウインドウ310を設定し、満空状態提示ウインドウ310に、目的地となっている駐車場の満空レコードと、候補地とした駐車場の満空レコードとに基づいて、たとえば、図3cのように、目的地となっている駐車場の現在の満空状態や満空状態の推移等を表した状態情報320と、候補地とした駐車場の現在の満空状態や満空状態の推移等を表した状態情報330とを、候補地切替ボタン341、目的地変更ボタン342、キャンセルボタン343と共に表示する(ステップ510)。
【0026】
ここで、図3cでは、目的地となっている駐車場の状態情報320としては、当該駐車場の満空レコードより求まる当該目的地となっている駐車場の駐車場名称321と、当該駐車場の満空レコードの満空状態履歴に登録されている時刻が最新の満空状態より求まる、当該目的地となっている駐車場の現在の満車/空車の状態及び収容可能台数322と、現在算出されている目的地到着予想時刻323と、当該目的地となっている駐車場の満空レコードの満空状態履歴に登録されている各時刻の満空状態を時刻順に当該時刻の表示と共に表した一覧324を含めている。
【0027】
また、図3cでは、候補地とした駐車場の状態情報330としては、当該駐車場の満空レコードより求まる当該候補地とした駐車場の駐車場名称331と、当該候補地とした駐車場の満空レコードの満空状態履歴に登録されている時刻が最新の満空状態より求まる、当該候補地とした駐車場の現在の満車/空車の状態及び空き台数/収容可能台数332と、目的地となっている駐車場から候補地とした駐車場までの距離333と、当該候補地とした駐車場の満空レコードの満空状態履歴に登録されている各時刻の満空状態を時刻順に当該時刻の表示と共に表した一覧334を含めている。
【0028】
なお、満空状態提示ウインドウ310では、図3dに示すように、目的地とした駐車場の満空状態の一覧324に代えて、目的地とした駐車場の満空状態の時間推移を表すグラフ325を表示したり、候補地とした駐車場の満空状態の一覧334に代えて、候補地とした駐車場の満空状態の時間推移を表すグラフ335を表示するようにしてもよい。
【0029】
さて、図5に戻り、このような満空状態提示ウインドウ310に設けた候補地切替ボタン341のユーザ操作を受け付けたならば(ステップ512)、目的地となっている駐車場の周辺の駐車場のうちから、現在候補地に設定されている駐車場の次に評価値が高い駐車場に候補地を切り替え(ステップ520)、ステップ510に戻って、満空状態提示ウインドウ310の状態情報330の表示を、切り替え後の候補地の状態情報330の表示に更新する。
【0030】
一方、満空状態提示ウインドウ310に設けた目的地変更ボタン342のユーザ操作を受け付けたならば(ステップ514)、当該時点で設定されている候補地に目的地を変更し(ステップ522)、満空状態提示ウインドウ310を消去した上で、ステップ502の監視に戻る。ここで、この目的地の変更に伴い、制御部16は、変更後の目的地までの経路に誘導経路を更新する処理を行う。
【0031】
また、満空状態提示ウインドウ310に設けたキャンセルボタン343のユーザ操作を受け付けたならば(ステップ516)、そのまま、満空状態提示ウインドウ310を消去した上で、ステップ502の監視に戻る。
以上、制御部16が行う代替駐車場提示処理について説明した。
このように、本実施形態によれば、前記目的地が駐車場である場合に、当該目的地に近づいているときに目的地である駐車場が満車となった場合には、目的地である駐車場の満空状態の推移と共に、その周辺の候補地として選定した駐車場の満空状態の推移が提示されるので、ユーザは、これらの満空状態の推移より、到着したときに空車があるかどうかを判断しつつ、目的地をそのまま維持したり、候補地に目的地を変更したり、候補地を他の駐車場に変更した上で候補地に目的地を変更したりすることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の実施形態に係る情報システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態に係る地図データと満空情報レコードを示す図である。
【図3】本発明の実施形態に係るナビゲーション装置の表示例を示す図である。
【図4】本発明の実施形態に係るナビゲーション装置が行う駐車場満空情報取得処理を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態に係るナビゲーション装置が行う代替駐車場提示処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0033】
1…ナビゲーション装置、2…WAN、3…駐車場情報サーバ、10…制御装置、11…記憶装置、12…現在状態算出部、13…GUI制御部、14…ルート探索部、15…メモリ、16…制御部、17…案内画像生成部、18…通信制御部、21…操作部、22…表示装置、23…車両状態センサ、24…GPS受信機、25…無線通信装置、301…地図画像、302…現在位置マーク、303…図形、310…満空状態提示ウインドウ、341…候補地切替ボタン、342…目的地変更ボタン、343…キャンセルボタン。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車に搭載されたナビゲーション装置であって、
目的地までの間に設定した経路を案内する経路案内手段と、
記憶手段と、
前記目的地が駐車場である場合に、駐車場の満車/空車台数を表す満空情報を提供する駐車場情報サーバから、前記目的地である駐車場の満空情報と、前記目的地周辺の駐車場の満空情報とを、間欠的に取得し前記記憶手段に保存する満空情報取得手段と、
前記目的地に所定レベル以上接近しているときに取得した前記目的地である駐車場の満空情報が当該目的地である駐車場が満車であることを表しているときに、前記目的地周辺の駐車場であって当該駐車場についての最近に取得した満空情報が空車があることを表している駐車場のうちから、候補地とする駐車場を選定する候補地選定手段と、
前記記憶手段に保存されている前記候補地選定手段が選定した候補地である駐車場の満空情報が表す当該候補地である駐車場の満車/空車台数の推移を表示する満空状態推移表示手段と、
ユーザから候補地への目的地変更を指示された場合に、前記候補地に目的地を変更する目的地変更手段とを有することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
請求項1記載のナビゲーション装置であって、
前記満空状態推移表示手段は、前記候補地である駐車場の満車/空車台数の推移と共に、前記記憶手段に保存されている前記目的地である駐車場の満空情報が表す当該目的地である駐車場の満車/空車台数の推移を表示することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項3】
請求項1または2記載のナビゲーション装置であって、
前記満空情報取得手段は、前記目的地に接近しているほど短い時間間隔で、前記駐車場情報サーバから、前記目的地である駐車場の満空情報と、前記目的地周辺の駐車場の満空情報とを、間欠的に取得することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項4】
請求項1、2または3記載のナビゲーション装置であって、
前記候補地選定手段は、ユーザから候補地切替を要求される度に、前記目的地周辺の駐車場であって当該駐車場についての最近に取得した満空情報が空車があることを表している駐車場を順次、所定の順序で前記候補地として選定することにより、前記候補地切替の要求に応じて、前記候補地とする駐車場を切り替えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項5】
請求項1、2、3または4記載のナビゲーション装置であって、
前記候補地選定手段は、前記記憶手段に保存されている満空情報が空車台数が増加傾向にあることを示している駐車場が、より前記候補地として選定され易くなるように定めた所定の基準に従って、前記目的地周辺の駐車場であって当該駐車場についての最近に取得した満空情報が空車があることを表している駐車場のうちから、前記候補地を選定することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項6】
自動車に搭載されたナビゲーション装置において、目的地までの間に設定した経路を案内する経路案内方法であって、
前記目的地が駐車場である場合に、駐車場の満車/空車台数を表す満空情報を提供する駐車場情報サーバから、前記目的地である駐車場の満空情報と、前記目的地周辺の駐車場の満空情報とを、間欠的に取得し保存するステップと、
前記目的地に所定レベル以上接近しているときに取得した前記目的地である駐車場の満空情報が当該目的地である駐車場が満車であることを表しているときに、前記目的地周辺の駐車場であって当該駐車場についての最近に取得した満空情報が空車があることを表している駐車場のうちから、候補地とする駐車場を選定するステップと、
保存されている候補地である駐車場の満空情報が表す当該候補地である駐車場の満車/空車台数の推移とを表示するステップと、
ユーザから候補地への目的地の変更を指示された場合に、前記候補地に目的地を変更するステップとを有することを特徴とするナビゲーション装置の経路案内方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−204576(P2009−204576A)
【公開日】平成21年9月10日(2009.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−49798(P2008−49798)
【出願日】平成20年2月29日(2008.2.29)
【出願人】(000101732)アルパイン株式会社 (2,424)
【Fターム(参考)】