説明

ナビゲーション装置

【課題】あらかじめ目的地周囲に有名な景勝地や観光施設が存在することを知らなくても、ユーザは、目的地周囲の有名な景勝地や観光施設に立ち寄ることができる、ナビゲーション装置を提供する。
【解決手段】ナビゲーション装置は、渋滞している道路を通過する推奨経路を探索する。したがって、ナビゲーション装置は、車両が交差点36を左折し、有名な景勝地である××寺院34の側の渋滞している道路を通過して、○○公園33に到着するような推奨経路32を探索する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、行楽地へ向かうのに好適な推奨経路の探索を行うナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
VICS(登録商標)渋滞情報に基づいて渋滞回避ルートを探索し、渋滞回避ルートに沿って運転者を目的地まで案内するナビゲーション装置が従来技術として知られている(たとえば、特許文献1)。
【特許文献1】特開2004−93240号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
有名な景勝地や観光施設の周囲の道路は渋滞していることが多い。渋滞回避ルートにしたがって走行すると、そのような景勝地や観光施設の側を通過しないで目的地まで進行する。目的地の周囲にそのような景勝地や観光施設があったことを後で知り、ユーザは、その景勝地や観光施設に立ち寄ればよかったと後悔することがある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
(1)請求項1の発明のナビゲーション装置は、車両の現在地を検出する現在地検出手段と、渋滞情報を取得する渋滞情報取得手段と、車両の現在地から目的地までの経路を探索する探索手段とを備え、探索手段は、渋滞情報取得手段により取得した渋滞情報に基づいて、渋滞している道路ほど経路として探索されやすくすることを特徴とする。
(2)請求項2の発明は、請求項1に記載のナビゲーション装置において、車両を通過させることに意義ある道路として予め設定されている領域については、渋滞によりリンクコストを下げないことを特徴とする。
(3)請求項3の発明は、請求項1に記載のナビゲーション装置において、車両の出発地から目的地までの全行程に対する、車両の出発地から現在地までの距離の割合を算出する割合算出手段を備え、探索手段は、割合算出手段によって算出した割合が所定割合以下の場合、目的地に早く到着する経路を探索し、割合算出手段によって算出した割合が所定割合を越える場合、渋滞情報取得手段によって取得した渋滞情報に基づいて、渋滞している道路を通過する経路を探索することを特徴とする。
(4)請求項4の発明は、請求項1に記載のナビゲーション装置において、探索手段は、目的地に早く到着する経路を探索し、目的地に早く到着する経路が高速道路を通過する場合、高速道路を退出してから目的地までの経路については、さらに、渋滞情報取得手段によって取得した渋滞情報に基づいて、渋滞している道路を通過する経路を探索することを特徴とする。
(5)請求項5の発明は、請求項1に記載のナビゲーション装置において、探索手段は、目的地が所定の領域に設定された場合、所定の領域以外の領域については、目的地に早く到着する経路を探索し、所定の領域については、渋滞情報取得手段によって取得した渋滞情報に基づいて、渋滞している道路を通過する経路を探索することを特徴とする。
(6)請求項6の発明は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載のナビゲーション装置において、渋滞情報取得手段は、過去の交通情報を収集し、該交通情報を統計処理した交通統計情報より渋滞情報を取得することを特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
本発明のナビゲーション装置によれば、目的地周囲では、渋滞している道路を通過するように推奨経路を探索する。したがって、あらかじめ目的地周囲に有名な景勝地や観光施設が存在することを知らなくても、ユーザは目的地周囲の有名な景勝地や観光施設に立ち寄ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
図1は、本発明の実施形態によるナビゲーション装置1を示す。このナビゲーション装置1は、目的地周囲では渋滞している道路を通過するように推奨経路を探索することができる。ナビゲーション装置1は、制御回路11、ROM12、RAM13、現在地検出装置14、画像メモリ15、表示モニタ16、スピーカ17、入力装置18、VICS(登録商標)(道路交通情報システム)情報受信部19およびディスクドライブ110を有している。ディスクドライブ110には、地図データが記憶されたDVD−ROM111が装填されている。
【0007】
制御回路11は、マイクロプロセッサ及びその周辺回路からなり、RAM13を作業エリアとしてROM12に格納された制御プログラムを実行して各種の制御を行う。この制御回路11がDVD−ROM111に記憶された地図データに基づいて所定の経路探索処理を行うと、その処理結果が推奨経路として表示モニタ16に表示される。
【0008】
現在地検出装置14は車両の現在地を検出する装置である。現在地装置14は、振動ジャイロ14a、車速センサ14b、GPS(Global Positioning System)センサ14cなどからなる。振動ジャイロ14aは車両の進行方向を検出し、車速センサ14bは車速を検出し、GPSセンサ14cはGPS衛星からのGPS信号を検出する。ナビゲーション装置1は、この現在地検出装置14により検出された車両の現在地に基づいて、地図の表示範囲や経路探索開始点などを決定するとともに、地図上にその現在地を表示する。
【0009】
画像メモリ15は、表示モニタ16に表示するための画像データを格納する。この画像データは道路地図描画用データや各種の図形データからなり、それらはDVD−ROM111に記憶された地図データに基づいて、適宜生成される。ナビゲーション装置1は、このようにして生成された画像データを用いることによって地図表示などを行うことができる。
【0010】
ディスクドライブ110は、DVD−ROM111から地図データを読み出す。地図データは、地図表示用データ、経路探索用データなどを含む。地図表示用データおよび経路探索用データには、地図データに格納されている道路のリンク情報およびノード情報が含まれている。リンク情報には、各リンクの旅行時間(以下、リンク旅行時間)の情報が含まれている。地図表示用データは、広域から詳細まで複数の縮尺の地図データを有し、ユーザの要求にしたがって、表示地図の縮尺を変更することができる。なお、DVD−ROM111以外の他の記録メディア、たとえばCD−ROMやハードディスクなどより地図データを読み出してもよい。
【0011】
DVD−ROM111には、地図データのほかに交通統計情報も記憶されている。交通統計情報とは、過去の交通情報を収集し、その情報を統計処理したものである。交通統計情報の例を図2に示す。交通統計情報20には、日の種類21とリンクID22と各時間帯における平均車速の統計値23とが含まれている。ここで、各時間帯における平均車速の統計値22とは、VICS情報センタなどが過去に収集した車両の平均速度の情報を、日の種類別、リンクID別、時間帯別に分類し、統計処理(たとえば、平均化)して算出した値である。
【0012】
表示モニタ16は、地図データなどの各種情報に基づいて、自車位置付近の道路地図などの各種情報を画面表示としてユーザに提供する。スピーカ17は、各種入力操作をユーザに指示したり、経路誘導したりするための音声を出力する。入力装置18は、ユーザが各種コマンドを設定するための入力スイッチを有し、操作パネルやリモコンなどによって実現される。ユーザは、表示モニタ16の表示画面の指示やスピーカ17からの音声指示にしたがって入力装置18を操作することにより、目的地を設定する。
【0013】
目的地がユーザにより設定されると、ナビゲーション装置1はGPSセンサ14cにより検出された現在地を出発地として目的地までの経路演算を所定のアルゴリズムに基づいて行う。たとえば、出発地から目的地までの間の旅行時間(リンク旅行時間の合計)が最小になるような経路を演算するアルゴリズムで経路演算が行われる。このような経路演算を以下、経路探索と呼ぶ。このようにして求められた経路(以下、推奨経路という)は、表示形態、たとえば表示色などを変えることによって、ほかの道路とは区別して画面表示される。これにより、ユーザは地図上の推奨経路を画面上で認識することができる。ナビゲーション装置1は、推奨経路にしたがって車両が走行できるように、ユーザに対して画面や音声などによる進行方向指示を行い、車両を経路誘導する。
【0014】
VICS情報受信部19は、図示しないVICS情報センタから提供される渋滞情報などのVICS情報を受信し、制御回路11に出力する。このVICS情報は主に高速道路上に設置されている電波ビーコンや、主に一般道路上に設置されている光ビーコン、またはFM多重放送によって送信される。電波ビーコンや光ビーコンは設置地付近を通過する車両に対してVICS情報を送信し、FM多重放送はそれらよりも広域の通信エリアをカバーする。ナビゲーション装置1は、これらによって送信されたVICS情報をVICS情報受信部19により受信する。VICS情報受信部19で受信したVICS情報は、経路探索に反映される。たとえば、渋滞している区間のリンク旅行時間に、渋滞の程度に応じて重み付けを行う。したがって、重み付けしたリンク旅行時間で経路探索が行われる。
【0015】
次に、図3を参照して、本発明の一実施形態におけるナビゲーション装置1の経路探索について説明する。ナビゲーション装置1は、目的地を「○○公園」とする推奨経路を探索したものとして説明する。また、「○○公園」の周囲には、有名な景勝地である「××寺院」があるものとする。
【0016】
図3(a)は、自車位置周辺の地図を表示した表示モニタ16の表示画面を示す図である。自車位置周辺の地図30に重ねて自車位置マーク31と推奨経路32とが表示される。推奨経路32は、上述したように、○○公園33を目的地とするものである。ところで、××寺院34は有名な景勝地であるので、図3(a)に示す渋滞表示矢印35a〜35dに示すように、××寺院34の側の道路は渋滞している。これは、観光のために××寺院34を訪れる人が多いからである。このような場合、本実施の形態のナビゲーション装置1では、車両が交差点36を左折し、××寺院34の側の渋滞している道路を通過して○○公園33に到着するような推奨経路32が探索される。
【0017】
ユーザが、推奨経路32にしたがって走行し、××寺院34の側の道路に到達すると、多くの車両が××寺院34へ向かうのを観察することになる。これにより、ユーザは、××寺院34は有名な景勝地であることを認識することができ、××寺院34に立ち寄ることができる。
【0018】
図3(b)は、○○公園33に早く到達できる推奨経路37を説明するための図である。通常のナビゲーション装置では、目的地に早く到達できる経路を探索するために経路探索が行われる。○○公園33に早く到達するためには、渋滞35a〜35dを迂回し、○○公園33までの走行距離が短くなる道路を通過する必要がある。したがって、車両が交差点36を直進して○○公園33に到着する推奨経路37が探索される。
【0019】
推奨経路37にしたがって走行すると、××寺院34の側を通過しない。このため、ユーザが××寺院34に立ち寄ることはない。
【0020】
次に、本発明の一実施形態における推奨経路の探索処理について図4のフローチャートを参照して説明する。図4の処理は、目的地までの推奨経路を探索した後、経路誘導を開始するとスタートするプログラムであり、制御回路11により実行される。この推奨経路は、目的地に早く到達するものである。目的地に早く到達する推奨経路を探索するモードを、以下、時間優先モードと呼ぶ。また、図3(a)に示すように、渋滞している道路を通過する経路を推奨経路として探索するモードを行楽地優先モードと呼ぶ。
【0021】
ステップS401では、現在地検出装置14により車両の現在地を検出する。ステップS402では、VICS情報受信部19によりVICS情報を受信する。ステップS403では、VICS情報に基づいて、時間優先モードで車両の現在地から目的地に至るまで推奨経路を探索する。
【0022】
ステップS404では、出発地から目的地までの距離(全行程)と、出発地から現在地までの走行距離の比が70%を超えたか否かを判定する。上記比が70%を超えた場合はステップS404が肯定判定され、ステップS405へ進む。上記比が70%以下の場合はステップS404が否定判定され、ステップS401に戻る。
【0023】
ステップS405では、交通統計情報20に基づいて、行楽地優先モードで車両の現在地から目的地に至るまで推奨経路を探索する。行楽地優先モードでは、渋滞がひどければひどいほど(平均速度23の統計値が小さければ小さいほど)、その道路に対応するリンクのリンク旅行時間が小さくなる重み付けを行う。そして、その重み付けを行ったリンク旅行時間を用いて推奨経路が探索される。これにより、図3(a)を参照して説明した経路探索が行われる。
【0024】
以上の実施形態によるナビゲーション装置1は次のような作用効果を奏する。
(1)目的地33の周囲では、渋滞している道路を通過するように推奨経路32を探索するようにした。したがって、あらかじめ目的地周囲に有名な景勝地や観光施設34が存在することを知らなくても、ユーザは目的地周囲の有名な景勝地や観光施設34に立ち寄ることができる。
【0025】
(2)出発地から目的地までの全行程のうち、車両が経路の所定割合(70%)を通過すると、渋滞している道路を通過する推奨経路32を探索するようにした。これにより、渋滞している道路を通過する推奨経路の探索を早くから開始し、目的地に到達する時間が長くなりすぎるのを防止することができる。つまり、適切なタイミングで、渋滞している道路を通過する推奨経路の探索を開始することができる。
【0026】
(3)全行程の70%を走行すると、交通統計情報20による渋滞情報を用いて、道路の渋滞を検出するようにした。これにより、車両が道路を通過する時間に合わせて、その道路の渋滞情報を検出できる。したがって、渋滞している道路を通過するように推奨経路32を精度よく探索することができる。
【0027】
以上の実施の形態のナビゲーション装置1を次のように変形することができる。
−他の実施の形態1−
車両が出発地を出発する前に、時間優先モードおよび行楽地優先モードで推奨経路を探索するようにしてもよい。たとえば、図5(a)〜図5(c)に示すようにして、出発前に目的地までの推奨経路を探索するようにしてもよい。まず、図5(a)に示すように、出発地51から目的地52まで、時間優先モードで推奨経路53を探索する。次いで、図5(b)に示すように、出発地51から目的地52までの全旅行行程に対して、出発地51から所定割合(たとえば70%)の距離になる地点54を検出する。ここで、推奨経路53のうち、出発地51から地点54までの部分を経路53aとし、地点54から目的地52までの部分を経路53bとする。図5(c)に示すように、地点54から目的地52まで、行楽地優先モードで推奨経路55を探索する。そして、車両が、出発地51から地点54まで経路53aを通過し、地点54から目的地52まで推奨経路55を通過するようにナビゲーション装置1は経路誘導を行う。
【0028】
出発前に目的地に至る経路が確定されるので、VICS情報に基づいて推奨経路53が再探索されることによる推奨経路変更に対するユーザの混乱を防止できる。
【0029】
−他の実施の形態2−
出発地から目的地までの推奨経路を時間優先モードで探索したとき、高速道路を通過する推奨経路が探索された場合、図6(a)および図6(b)に示すように、出発地から高速道路の出口インターチェンジまでの経路を時間優先モードで探索し、出口インターチェンジから目的地までの間の経路を行楽地優先モードで探索するようにしてもよい。まず、図6(a)に示すように、出発地61から目的地62まで、時間優先モードで推奨経路63を探索する。ここで、IC1は、高速道路に進入する入口インターチェンジを示し、IC2は、高速道路を退出する出口インターチェンジを示す。また、推奨経路63のうち、出発地61から出口インターチェンジIC2までの部分を経路63aとし、出口インターチェンジIC2から目的地62までの部分を経路63bとする。図6(b)に示すように、出口インターチェンジIC2から目的地62まで、行楽地優先モードで推奨経路65を探索する。そして、車両が、出発地61から出口インターチェンジIC2まで経路63aを通過し、出口インターチェンジIC2から目的地62まで推奨経路65を通過するようにナビゲーション装置は経路誘導を行う。
【0030】
ユーザによっては、高速道路を通過して目的地周囲まで急いで行き、高速道路を退出してからは、目的地周囲をゆっくり移動し、いろいろな景勝地や観光施設などを見てまわりたいという要望もある。他の実施の形態2におけるナビゲーション装置では、ユーザのそのような要望にも応えることができるので、ナビゲーション装置の利便性が向上する。
【0031】
−他の実施の形態3−
行楽地優先モードで経路探索を行う領域(以下、行楽地優先領域)を地図データに予め設定しておき、行楽地優先領域内の地点が目的地として設定されると、行楽地優先領域では、行楽地優先モードで経路探索を行うようにしてもよい。行楽地優先モードによる経路探索が有効なのは、行楽地が目的地として設定されたときであるからである。
【0032】
行楽地優先領域内に設定された目的地までの推奨経路の探索は、たとえば以下のように行う。図7に示すように行楽地優先領域71内に目的地72が設定されたものとする。まず、時間優先モードで目的地72までの推奨経路73を探索し、推奨経路73の行楽地優先領域72への進入地点74を検出する。そして、行楽地優先領域70への進入地点74から目的地72までの推奨経路75を行楽地優先モードで探索する。進入地点74までの推奨経路73と、進入地点74から目的地72までの推奨経路75とを連結したものが出発地から目的地72までの推奨経路となる。
【0033】
月日や季節によって、行楽地優先領域が地図上に設定されたり設定されなかったりされるようにしてもよい。たとえば、桜の名所である行楽地の場合、桜が咲いている時期に行楽地優先領域が地図上に設定され、桜が咲いていない時期には行楽地優先領域が地図上に設定されないようにしてもよい。月日や季節によって行楽地であったりなかったりする場合があるからである。
【0034】
−他の実施の形態4−
行楽地優先モードでは、目的地周囲の渋滞している道路を経由地点(経由道路)として設定し、推奨経路が探索されるようにしてもよい。
【0035】
−他の実施の形態5−
行楽地優先モードでは、交通統計情報20に代えて、VICS情報による渋滞情報に基づいて推奨経路の探索を行うようにしてもよい。推奨経路の探索を行った車両の位置と、行楽地の側で渋滞している道路の位置とがさほど離れていない場合、推奨経路の探索を行った時間における道路の渋滞状況と、車両が渋滞する道路を通過するときの道路の渋滞状況とはあまり変わらないからである。
【0036】
−他の実施の形態6−
入力装置18として行楽地優先モードボタンを設け、行楽地優先モードボタンを操作すると、車両の現在地から目的地までの推奨経路が行楽地優先モードで探索されるようにしてもよい。ユーザの自由意思で行楽地優先モードによる経路探索を行うことができ、ナビゲーション装置1の利便性が向上する。
【0037】
−他の実施の形態7−
車両を通過させることに意義ある道路として予め設定されている領域であれば、行楽地優先モードで探索を行う領域は、行楽地に限定されない。
【0038】
−他の実施の形態8−
行楽地優先モードでは、渋滞によりリンクコストを下げないことで、渋滞している道路を通過する推奨経路が探索されるようにしてもよい。
【0039】
以上の説明はあくまで一例であり、発明は、上記の実施形態に何ら限定されるものではない。
【0040】
特許請求の範囲の要素と実施の形態との対応関係を説明する。
本願発明の現在地検出手段は現在地検出装置14に対応し、渋滞情報取得手段は制御回路11、ディスクドライブ111およびDVD−ROM112に対応する。探索手段および割合算出手段は制御回路11に対応する。なお、以上の説明はあくまで一例であり、発明を解釈する上で、上記の実施形態の構成要素と本発明の構成要素の対応関係になんら限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の一実施形態のナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【図2】交通統計情報を説明するための図である。
【図3】本発明の一実施形態におけるナビゲーション装置の経路探索を説明するための図である。
【図4】本発明の一実施形態におけるナビゲーション装置における推奨経路の探索処理を説明するためのフローチャートである。
【図5】車両が出発地を出発する前に、時間優先モードおよび行楽地優先モードで推奨経路の探索を行うときの経路探索を説明するための図である。
【図6】時間優先モードで探索した推奨経路が高速道路を通過する経路である場合の経路探索を説明するための図である。
【図7】地図上に設定された行楽地優先領域に目的地が設定された場合の経路探索を説明するための図である。
【符号の説明】
【0042】
1 ナビゲーション装置
11 制御回路
14 現在地検出装置
16 表示モニタ
19 VICS情報受信部
20 交通統計情報
30 地図
32,36 推奨経路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の現在地を検出する現在地検出手段と、
渋滞情報を取得する渋滞情報取得手段と、
前記車両の現在地から目的地までの経路を探索する探索手段とを備え、
前記探索手段は、前記渋滞情報取得手段により取得した渋滞情報に基づいて、渋滞している道路ほど経路として探索されやすくすることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
請求項1に記載のナビゲーション装置において、
前記車両を通過させることに意義ある道路として予め設定されている領域については、渋滞によりリンクコストを下げないことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項3】
請求項1に記載のナビゲーション装置において、
前記車両の出発地から前記目的地までの全行程に対する、前記車両の出発地から現在地までの距離の割合を算出する割合算出手段を備え、
前記探索手段は、前記割合算出手段によって算出した割合が所定割合以下の場合、前記目的地に早く到着する経路を探索し、前記割合算出手段によって算出した割合が所定割合を越える場合、前記渋滞情報取得手段によって取得した渋滞情報に基づいて、渋滞している道路を通過する経路を探索することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項4】
請求項1に記載のナビゲーション装置において、
前記探索手段は、前記目的地に早く到着する経路を探索し、前記目的地に早く到着する経路が高速道路を通過する場合、前記高速道路を退出してから前記目的地までの経路については、さらに、前記渋滞情報取得手段によって取得した渋滞情報に基づいて、渋滞している道路を通過する経路を探索することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項5】
請求項1に記載のナビゲーション装置において、
前記探索手段は、前記目的地が所定の領域に設定された場合、前記所定の領域以外の領域については、前記目的地に早く到着する経路を探索し、前記所定の領域については、前記渋滞情報取得手段によって取得した渋滞情報に基づいて、渋滞している道路を通過する経路を探索することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか1項に記載のナビゲーション装置において、
前記渋滞情報取得手段は、過去の交通情報を収集し、該交通情報を統計処理した交通統計情報より渋滞情報を取得することを特徴とするナビゲーション装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−53092(P2009−53092A)
【公開日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−221185(P2007−221185)
【出願日】平成19年8月28日(2007.8.28)
【出願人】(591132335)株式会社ザナヴィ・インフォマティクス (745)
【Fターム(参考)】