説明

ナビゲーション装置

【課題】ナビゲーションシステム10の操作者以外にも誘導経路の概略を通知することができるナビゲーションシステム10を提供する。
【解決手段】本発明のナビゲーションシステム10は、設定された経路の概略を、車両に設けられた入力装置12を介して音声により通知する。また、ナビゲーションシステム10は、ユーザから指定されたタイミング、設定された経由地点を通過したタイミング、出発地点から所定距離走行したタイミング、経路誘導が開始されてから所定時間経過したタイミング、リルートのタイミング等でも、車両の現在位置から目的地点までの誘導経路の概略を音声により通知する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両等の移動体に搭載され、設定された目的地までの経路を探索し、探索した経路に基づいて誘導を行う技術に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、目的地までの誘導経路の概略をユーザの好みに合わせて分かりやすく表示することができる車載用ナビゲーション装置が開示されている。特許文献1の技術により、車載用ナビゲーション装置のユーザは、探索された経路が、意図した経路であるか否かを容易に判断することができる。
【0003】
【特許文献1】特開2004−77322号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、車両の乗員は、運転者だけではない場合がある。そのような場合には、同乗者も、どのような経路で車両が目的地点まで走行するのかを知りたい場合がある。しかし、上記特許文献1に開示されている技術では、車載用ナビゲーション装置の画面を閲覧している者のみが経路の概略を知ることができるため、同乗者は、当該ユーザと一緒に車載用ナビゲーション装置の画面を閲覧するか、あるいは、当該ユーザから経路の概略を聞きだす必要がある。従って、上記特許文献1に開示されている技術は、同乗者にとっては利便性が低いものである。
【0005】
本発明は上記事情を鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、ナビゲーション装置の操作者以外にも誘導経路の概略を通知することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明のナビゲーション装置は、設定された経路の概略を、車両に設けられたスピーカを介して音声により通知する。
【0007】
例えば、本発明は、車両に搭載されるナビゲーション装置であって、道路を示すリンクに関する情報であるリンクデータを格納するリンクデータ格納手段と、車両の現在位置を算出する現在位置算出手段と、ユーザから受け付けた出発地点および目的地点を示す情報に基づいて、リンクデータを用いて、出発地点から目的地点までの誘導経路を探索する経路探索手段と、経路探索手段によって探索され、ユーザからの指示によって決定された誘導経路の概略を、車両に設けられたスピーカを介して音声により出力する概略通知手段と、車両の現在位置および誘導経路に基づいて経路誘導を行う経路誘導手段とを備えることを特徴とするナビゲーション装置を提供する。
【発明の効果】
【0008】
本発明のナビゲーション装置によれば、ナビゲーション装置の操作者以外にも誘導経路の概略を通知することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0010】
図1は、本発明の一実施形態にかかるナビゲーションシステム10の構成を示すシステム構成図である。ナビゲーションシステム10は、スピーカ11、入力装置12、表示装置13、センサ14、およびナビゲーション装置20を備える。ナビゲーション装置20は、概略通知部21、経路探索部22、経路誘導部23、現在位置算出部24、およびリンクデータ格納部25を有する。
【0011】
リンクデータ格納部25は、例えば図2に示すように、リンクに関するデータを、所定の地図領域毎のメッシュデータ250として格納している。それぞれのメッシュデータ250には、それぞれのメッシュを識別するメッシュID251およびメッシュ内のリンクに関するデータであるリンクデータ252が含まれる。
【0012】
それぞれのリンクデータ252には、それぞれのリンクを識別するリンクID253、開始ノード座標254、終了ノード座標255、道路種別256、リンク長257、開始接続リンク258、および終了接続リンク259等が含まれる。この他に、リンクデータ格納部25には、道路以外の地図データ(交差点の詳細画像、地名、ランドマークの座標、地形データ等)も格納されている。
【0013】
センサ14は、例えばGPS(Global Positioning System)受信機や方位センサ、距離センサ等であり、測地衛星から送信されたGPS信号や、車両の進行方位、車両の移動距離等を測定し、測定情報を概略通知部21および現在位置算出部24に供給する。
【0014】
現在位置算出部24は、センサ14からの測定情報およびリンクデータ格納部25に格納されたリンクデータに基づいて、ナビゲーション装置20が搭載された車両が例えば所定距離移動する毎に、例えばマップマッチング等により当該車両の現在位置を算出し、算出した車両の現在位置を示す情報を概略通知部21、経路探索部22、および経路誘導部23に提供する。
【0015】
経路探索部22は、出発地点、目的地点、および経由地点の座標や、探索条件等を含む探索情報を、タッチパネル等の入力装置12を介してユーザから受け付けた場合に、リンクデータ格納部25内のリンクデータを参照して、当該探索情報に基づいて、例えばダイクストラ法等のアルゴリズムを用いて、出発地点から目的地点までの経路を探索し、探索結果を表示装置13に表示する。なお、経路探索部22は、車両の現在位置を出発地点として経路探索を実行してもよい。
【0016】
そして、経路探索部22は、入力装置12を介してユーザから探索された経路を指定する情報を受け付けた場合に、指定された経路を誘導経路として概略通知部21および経路誘導部23へ送る。
【0017】
また、経路探索部22は、誘導中の経路と車両の現在位置との関係が予め定められた条件を満たした場合(例えば誘導経路から車両の現在位置までの距離が100m以上離れた場合等)に、誘導経路の再探索を行い、再探索した誘導経路を概略通知部21および経路誘導部23へ送る。
【0018】
経路誘導部23は、経路探索部22から誘導経路を示す情報を受け取った場合に、現在位置算出部24によって算出された車両の現在位置、および、リンクデータ格納部25に格納されている、当該現在位置付近のリンクデータや地図データと共に、誘導経路を表示装置13に表示することにより、経路誘導を開始する。
【0019】
そして、経路誘導部23は、現在位置算出部24によって算出された車両の現在位置およびリンクデータ格納部25に格納されているリンクデータを参照して、誘導経路上において、車両の前方所定距離以内に、進行方向を指示すべき誘導ポイントが存在する場合に、当該誘導ポイントに関する画像を表示装置13に表示し、誘導を示す音声をスピーカ11を介して再生することにより、経路誘導を行う。
【0020】
概略通知部21は、経路探索部22から誘導経路を示す情報を受け取った場合に、当該誘導経路の概略をスピーカ11を介して音声により出力する。概略通知部21が通知する誘導経路の概略は、例えば図3に示すような内容である。概略通知部21が誘導経路の概略として通知する内容には、当該誘導経路付近の目標物41、当該誘導経路上の主要な交差点名40、および当該誘導経路内のリンクの道路種別43の少なくともいずれか一つが含まれる。
【0021】
図3に示す内容が音声により通知される場合、概略通知部21は、例えば「出発地点から一般道路を約10km走行した後に○○交差点を右折し、途中××タワー付近を通過しながら一般道路を約15km走行した後に△△インターチェンジから高速道路へ進入し、途中□□山トンネルを通って約100km走行した後に○○インターチェンジから高速道路を下り、一般道路を約7km走行した後に××交差点を左折し、一般道路を約3km走行すると目的地付近に到着します。」という内容を通知する。
【0022】
また、概略通知部21は、経路探索部22から再探索された誘導経路を受け取った場合にも、現在位置算出部24から出力された車両の現在位置に基づいて、再探索された誘導経路上における車両の位置を特定し、車両の現在位置から再探索された誘導経路上の目的地点までの概略を、スピーカ11を介して音声により通知する。
【0023】
なお、概略通知部21は、入力装置12を介してユーザから誘導経路の概略を要求された場合に、現在位置算出部24から出力された車両の現在位置に基づいて、誘導経路上における車両の位置を特定し、車両の現在位置から誘導経路上の目的地点までの誘導経路の概略を、スピーカ11を介して音声により通知してもよい。
【0024】
また、概略通知部21は、誘導経路および現在位置算出部24から出力された車両の現在位置に基づいて、車両が誘導経路上の経由地点を通過した場合に、車両の現在位置から誘導経路上の目的地点までの誘導経路の概略を、スピーカ11を介して音声により通知してもよい。
【0025】
また、概略通知部21は、センサ14からの測定信号を参照して、車両が誘導経路の出発地点から予め定められた距離走行した場合に、現在位置算出部24から出力された車両の現在位置に基づいて、誘導経路上における車両の位置を特定し、車両の現在位置から誘導経路上の目的地点までの誘導経路の概略を、スピーカ11を介して音声により通知してもよい。
【0026】
この場合、概略通知部21は、予め定められた距離(例えば30km)走行する毎に、車両の現在位置から誘導経路上の目的地点までの誘導経路の概略を音声により通知してもよく、誘導経路の出発地点から目的地点までの総旅行距離をn等分(nは自然数)して、分割したそれぞれの距離を走行する度に車両の現在位置から誘導経路上の目的地点までの誘導経路の概略を音声により通知するようにしてもよい。
【0027】
また、概略通知部21は、経路探索部22から誘導経路を受け取ってから予め定められた時間経過した場合に、現在位置算出部24から出力された車両の現在位置に基づいて、誘導経路上における車両の位置を特定し、車両の現在位置から誘導経路上の目的地点までの誘導経路の概略を、スピーカ11を介して音声により通知してもよい。
【0028】
この場合、概略通知部21は、予め定められた時間(例えば30分)経過する毎に、車両の現在位置から誘導経路上の目的地点までの誘導経路の概略を音声により通知してもよく、誘導経路の出発地点から目的地点までの総旅行時間をn等分(nは自然数)して、分割したそれぞれの時間が経過する度に車両の現在位置から誘導経路上の目的地点までの誘導経路の概略を音声により通知するようにしてもよい。
【0029】
また、概略通知部21は、経路誘導中に、車両が予め定められた時間以上(例えば1時間以上)停車した後に、再び走行を開始した場合に、現在位置算出部24から出力された車両の現在位置に基づいて、誘導経路上における車両の位置を特定し、車両の現在位置から誘導経路上の目的地点までの誘導経路の概略を、スピーカ11を介して音声により通知してもよい。
【0030】
図4は、ナビゲーションシステム10の動作の一例を示すフローチャートである。例えば車両のエンジンが始動する等の所定のタイミングで、ナビゲーションシステム10は、本フローチャートに示す動作を開始する。
【0031】
まず、経路探索部22は、入力装置12を介して、ユーザから、出発地点および目的地点を示す情報を含む探索情報を受け付けたか否かを判定する(S100)。探索情報を受け付けていない場合(S100:No)、経路探索部22は、探索情報を受け付けるまでステップS100を繰り返す。
【0032】
探索情報を受け付けた場合(S100:Yes)、経路探索部22は、受け付けた探索情報に含まれる出発地点および目的地点を示す情報を用いて、リンクデータ格納部25内のリンクデータを参照して、出発地点から目的地点までの経路を探索し、探索結果を表示装置13に表示する(S101)。そして、経路探索部22は、探索されたいずれかの経路がユーザによって指定されたか否かを判定する(S102)。
【0033】
探索結果を表示した後に所定時間経過した場合、または、入力装置12を介して、解除の旨をユーザから受け付けた場合に、経路探索部22は、探索されたいずれの経路もユーザによって指定されなかったと判定し(S102:No)、再びステップS100に示した処理を実行する。
【0034】
入力装置12を介して、探索された経路を指定する情報をユーザから受け付けた場合、経路探索部22は、探索されたいずれかの経路がユーザによって指定されたと判定し(S102:Yes)、指定された経路を誘導経路として概略通知部21および経路誘導部23へ送る。そして、概略通知部21は、当該誘導経路の概略をスピーカ11を介して音声によりユーザに通知する(S103)。そして、ナビゲーションシステム10は、後述する経路誘導処理を実行し(S110)、経路探索部22は、再びステップS100を実行する。
【0035】
図5は、経路誘導処理(S110)の一例を示すフローチャートである。
【0036】
まず、経路誘導部23は、誘導経路上において、車両の前方所定距離(例えば700m、300m、50m等)以内に誘導ポイントが存在するか否かを判定する(S111)。車両の前方所定距離以内に誘導ポイントが存在する場合(S111:Yes)、経路誘導部23は、当該誘導ポイントが誘導済みのポイントでない場合に(S112:No)、当該誘導ポイントに関する画像を表示装置13に表示すると共に、誘導を示す音声をスピーカ11を介して再生することにより、経路誘導を行う(S113)。
【0037】
次に、経路誘導部23は、経路誘導を終了すべきか否かを判定する(S114)。例えば、入力装置12を介してユーザから経路誘導の停止を指示された場合、または、車両の現在位置が、誘導経路上の目的地点付近に位置した場合等に、経路誘導部23は、経路誘導を終了すべきと判定する。
【0038】
経路誘導を終了すべきでない場合(S114:No)、経路誘導部23は、再びステップS111に示した処理を実行する。一方、経路誘導を終了すべき場合(S114:Yes)、ナビゲーションシステム10は、本フローチャートに示した経路誘導処理を終了する。
【0039】
車両の前方所定距離以内に誘導ポイントが存在しない場合(S111:No)、または、当該誘導ポイントが誘導済みのポイントである場合(S112:Yes)、概略通知部21は、入力装置12を介してユーザから誘導経路の概略を要求されたか否かを判定する(S115)。
【0040】
誘導経路の概略を要求された場合(S115:Yes)、概略通知部21は、現在位置算出部24から出力された車両の現在位置に基づいて、誘導経路上における車両の位置を特定し、車両の現在位置から誘導経路上の目的地点までの誘導経路の概略を、スピーカ11を介して音声により通知し(S116)、経路誘導部23は、ステップS114に示した処理を実行する。
【0041】
誘導経路の概略を要求されていない場合(S115:No)、概略通知部21は、誘導経路および現在位置算出部24から出力された車両の現在位置に基づいて、車両が誘導経路上の経由地点を通過したか否かを判定する(S117)。車両が誘導経路上の経由地点を通過した場合(S117:Yes)、概略通知部21は、ステップS116に示した処理を実行する。
【0042】
車両が誘導経路上の経由地点を通過していない場合(S117:No)、概略通知部21は、センサ14からの測定信号を参照して、車両が誘導経路の出発地点から予め定められた距離走行したか否かを判定する(S118)。車両が誘導経路の出発地点から予め定められた距離走行した場合(S118:Yes)、概略通知部21は、ステップS116に示した処理を実行する。
【0043】
車両が誘導経路の出発地点から予め定められた距離走行していない場合(S118:No)、概略通知部21は、経路探索部22より誘導経路を受け取ってから予め定められた時間経過したか否かを判定する(S119)。経路探索部22より誘導経路を受け取ってから予め定められた時間経過した場合(S119:Yes)、概略通知部21は、ステップS116に示した処理を実行する。
【0044】
経路探索部22より誘導経路を受け取ってから予め定められた時間経過していない場合(S119:No)、概略通知部21は、経路探索部22によって誘導経路が再探索されたか否かを判定する(S120)。経路探索部22によって誘導経路が再探索された場合(S120:Yes)、概略通知部21は、ステップS116に示した処理を実行する。経路探索部22によって誘導経路が再探索されなかった場合(S120:No)、経路誘導部23は、ステップS114に示した処理を実行する。
【0045】
なお、本実施形態において、ステップS115〜S116は、オプションであり、ナビゲーションシステム10は、これらの処理を実行しないようにしてもよい。
【0046】
以上、本発明の実施の形態について説明した。
【0047】
上記説明から明らかなように、本実施形態のナビゲーションシステム10によれば、ナビゲーションシステム10の操作者以外にも誘導経路の概略を通知することができる。
【0048】
上記したナビゲーション装置20は、例えば図6に示すような構成のコンピュータ30によって実現される。
【0049】
図6は、ナビゲーション装置20の機能を実現するコンピュータ30のハードウェア構成の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ30は、CPU(Central Processing Unit)31、RAM(Random Access Memory)32、ROM(Read Only Memory)33、HDD(Hard Disk Drive)34、入力インターフェイス(I/F)35、出力インターフェイス(I/F)36、およびメディアインターフェイス(I/F)37を備える。
【0050】
CPU31は、ROM33またはHDD34に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM33は、コンピュータ30の起動時にCPU31が実行するブートプログラムや、コンピュータ30のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。HDD34は、CPU31によって実行されるプログラムを格納する。
【0051】
入力インターフェイス35は、スピーカ11またはセンサ14からの信号を受信してCPU31へ送る。CPU31は、入力インターフェイス35を介して、スピーカ11およびセンサ14を制御し、入力インターフェイス35を介して、スピーカ11またはセンサ14から信号を取得する。
【0052】
出力インターフェイス36は、CPU31から取得したデータを、入力装置12または表示装置13へ出力する。CPU31は、出力インターフェイス36を介して、入力装置12および表示装置13を制御し、生成したデータを、出力インターフェイス36を介して入力装置12または表示装置13へ出力する。
【0053】
メディアインターフェイス37は、記録媒体38に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM32に提供する。RAM32を介してCPU31に提供されるプログラムは、記録媒体38に格納されている。当該プログラムは、記録媒体38から読み出されて、RAM32を介してコンピュータ30にインストールされ、CPU31によって実行される。記録媒体38は、例えばDVD(Digital Versatile Disk)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0054】
コンピュータ30にインストールされて実行されるプログラムは、コンピュータ30を、概略通知部21、経路探索部22、経路誘導部23、現在位置算出部24、およびリンクデータ格納部25として機能させる。
【0055】
コンピュータ30は、これらのプログラムを、記録媒体38から読み取って実行するが、他の例として、コンピュータ30に通信機能を設け、通信回線を介してこれらのプログラムを取得するようにしてもよい。
【0056】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本発明の一実施形態にかかるナビゲーションシステム10の構成を示すブロック図である。
【図2】リンクデータ格納部25に格納されるデータの構造の一例を示す図である。
【図3】経路の概略の一例を説明するための概念図である。
【図4】ナビゲーションシステム10の動作の一例を示すフローチャートである。
【図5】経路誘導処理(S110)の一例を示すフローチャートである。
【図6】ナビゲーション装置20の機能を実現するコンピュータ30の一例を示すハードウェア構成図である。
【符号の説明】
【0058】
10・・・ナビゲーションシステム、11・・・スピーカ、12・・・入力装置、13・・・表示装置、14・・・センサ、20・・・ナビゲーション装置、21・・・概略通知部、22・・・経路探索部、23・・・経路誘導部、24・・・現在位置算出部、25・・・リンクデータ格納部、250・・・メッシュデータ、251・・・メッシュID、252・・・リンクデータ、253・・・リンクID、254・・・開始ノード座標、255・・・終了ノード座標、256・・・道路種別、257・・・リンク長、258・・・開始接続リンク、259・・・終了接続リンク、30・・・コンピュータ、31・・・CPU、32・・・RAM、33・・・ROM、34・・・HDD、35・・・入力インターフェイス、36・・・出力インターフェイス、37・・・メディアインターフェイス、38・・・記録媒体、40・・・交差点名、41・・・目標物、42・・・距離、43・・・道路種別

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載されるナビゲーション装置であって、
道路を示すリンクに関する情報であるリンクデータを格納するリンクデータ格納手段と、
前記車両の現在位置を算出する現在位置算出手段と、
ユーザから受け付けた出発地点および目的地点を示す情報に基づいて、前記リンクデータを用いて、前記出発地点から前記目的地点までの誘導経路を探索する経路探索手段と、
前記経路探索手段によって探索され、ユーザからの指示によって決定された誘導経路の概略を、前記車両に設けられたスピーカを介して音声により出力する概略通知手段と、
前記車両の現在位置および前記誘導経路に基づいて経路誘導を行う経路誘導手段と
を備えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
請求項1に記載のナビゲーション装置であって、
前記概略通知手段は、
前記経路探索手段によって探索され、ユーザによって決定された誘導経路の概略として、当該誘導経路付近の目標物、当該誘導経路上の主要な交差点名、および当該誘導経路内のリンクの道路種別の少なくともいずれか一つを、前記車両に設けられたスピーカを介して音声により出力することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載のナビゲーション装置であって、
前記概略通知手段は、
前記経路誘導手段によって経路誘導が行われている誘導経路の概略をユーザから要求された場合に、前記車両の現在位置に基づいて、前記車両の前記誘導経路上における位置を特定し、前記車両の現在位置から前記誘導経路上の目的地点までの誘導経路の概略を、前記スピーカを介して音声によりさらに出力することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一項に記載のナビゲーション装置であって、
前記概略通知手段は、
ユーザから入力された誘導経路上の経由地点を前記車両が通過した場合に、前記車両の現在位置から前記誘導経路上の目的地点までの誘導経路の概略を、前記スピーカを介して音声によりさらに出力することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか一項に記載のナビゲーション装置であって
前記概略通知手段は、
前記車両が予め定められた距離進む毎に、前記車両の現在位置から前記誘導経路上の目的地点までの誘導経路の概略を、前記スピーカを介して音声によりさらに出力することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか一項に記載のナビゲーション装置であって
前記概略通知手段は、
前記経路誘導手段が経路誘導を開始してから予め定められた時間が経過する毎に、前記車両の現在位置から前記誘導経路上の目的地点までの誘導経路の概略を、前記スピーカを介して音声によりさらに出力することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか一項に記載のナビゲーション装置であって
前記経路探索手段は、
前記経路誘導手段によって誘導されている誘導経路と、前記車両の現在位置との位置関係が、予め定められた条件を満たす場合に、前記車両の現在位置から、当該誘導経路上の目的地点までの誘導経路を再探索し、
前記経路誘導手段は、
前記経路探索手段によって誘導経路が再探索された場合に、当該再探索された誘導経路に基づいて経路誘導を行い、
前記概略通知手段は、
前記経路探索手段によって誘導経路が再探索された場合に、当該再探索された誘導経路の概略を、前記スピーカを介して音声によりさらに出力することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか一項に記載のナビゲーション装置であって
前記概略通知手段は、
前記車両が予め定められた時間以上停車した後に、再び走行を開始した場合に、前記車両の現在位置から前記誘導経路上の目的地点までの誘導経路の概略を、前記スピーカを介して音声によりさらに出力することを特徴とするナビゲーション装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−92537(P2009−92537A)
【公開日】平成21年4月30日(2009.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−264130(P2007−264130)
【出願日】平成19年10月10日(2007.10.10)
【出願人】(591132335)株式会社ザナヴィ・インフォマティクス (745)
【Fターム(参考)】