説明

レンズアレイおよびこれを備えた光モジュール

【課題】コンパクトな構成で、混信や迷光を生じさせることなく、複数の光ファイバを2列に整列配置したコネクタとの間でマルチチャンネル光通信を実現すること。
【解決手段】切り欠き部24に全反射面24aを形成し、凹み部25に、透過面25a、透過面25bおよび全反射面25cを形成する。全反射面24aは、第1のレンズ31より出射された各レーザ光L1を全反射させる。透過面25aおよび透過面25bは、入射した各レーザ光L1を透過させる。全反射面25cは、第3のレンズ33より出射された各レーザ光L2を全反射させる。レンズアレイ20の本体21は、レーザ光L1の光路とレーザ光L2の光路とが交差することなく、光ファイバと光電変換素子(発光素子11、受光素子12)とを光学的に結合する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レンズアレイおよびこれを備えた光モジュールに関し、特に、マルチチャンネルの光通信を実行するのに好適なレンズアレイおよびこれを備えた光モジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、システム装置内または装置間において信号を高速に伝送する必要性が急増し、光インターコネクションの開発が活発化してきている。光インターコネクションとは、電気信号を光信号に変換し、光ファイバ等を介して、通信情報を含む光を伝送する技術の総称である。
【0003】
このような光インターコネクションでは、複数の光ファイバを整列配置したコネクタを光モジュールに接続し、マルチチャンネルの光通信を実現する。
【0004】
マルチチャンネル光通信用の光モジュールには、コンパクト化を図るために、基板上に、基板面法線方向に光軸を持つように複数の光電変換素子(発光素子、受光素子)を整列配置し、光電変換素子の光軸と直交する方向に光軸を持つように、光電変換素子と同数の光ファイバを整列配置したコネクタをレンズアレイに取り付けるタイプがある。
【0005】
さらに、近年、より高速な信号伝送を実現すべく、複数の光ファイバを2列に整列配置したコネクタを取り付け、マルチチャンネル光通信を実現するレンズアレイおよびこれを備えた光モジュールが開発されている(例えば、特許文献1、図13A、図13B)。
【0006】
特許文献1(図13A、図13B)のレンズアレイ(光学部材22)は、各発光素子(VCSEL30)からそれぞれ出射された光を第1のレンズ(コリメートレンズ70)から入射し、第2のレンズ(集光レンズ75)から各光ファイバ(10)の端面に向かって光を出射する。また、特許文献1(図13A、図13B)のレンズアレイ(光学部材22)は、各光ファイバ(10)からそれぞれ出射された光を第3のレンズ(コリメートレンズ76)から入射し、第4のレンズ(集光レンズ77)から各受光素子(PD32)に向かって光を出射する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2006−344915号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、レンズアレイ内において、第1のレンズから第2のレンズまでの光路と、第3のレンズから第4のレンズまでの光路とが交差するため、信号が干渉しあい、混信を起こす虞や迷光の原因になることがある。
【0009】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、コンパクトな構成で、混信や迷光を起こすことなく、複数の光ファイバを2列に整列配置したコネクタとの間でマルチチャンネル光通信を実現することができるレンズアレイおよびこれを備えた光モジュールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明のレンズアレイは、基板上に2列に配列され、前記基板面法線方向に光軸を持つ2×n個(nは一列あたりの個数であって複数)の光電変換素子と、2列に配列され、前記光電変換素子の光軸と直交する方向に光軸を持つ2×n個の光ファイバの端面と、を光学的に結合するレンズアレイであって、前記光ファイバに遠い側の列である第1列の各光電変換素子に対向する位置に設けられるn個の第1のレンズと、前記光電変換素子に遠い側の列である第1列の各光ファイバの端面に対向する位置に設けられるn個の第2のレンズと、前記光ファイバに近い側の列である第2列の各光電変換素子に対向する位置に設けられるn個の第3のレンズと、前記光電変換素子に近い側の列である第2列の各光ファイバの端面に対向する位置に設けられるn個の第4のレンズと、前記第1列の光電変換素子あるいは前記第1列の光ファイバの端面から出射され、前記第1のレンズと前記第2のレンズとの間の第1の光路を通る光の進行方向を変える第1の反射面と、前記第2列の光電変換素子あるいは前記第2列の光ファイバの端面から出射され、前記第3のレンズと前記第4のレンズとの間の第2の光路を通る光の進行方向を変える第2の反射面と、を具備し、前記第1の反射面は、前記第2の光路と干渉しない位置に設けられ、前記第2の反射面は、前記第1の光路と干渉しない位置に設けられる、構成を採る。
【0011】
また、本発明のレンズアレイは、第1の基板上に1列に配列され、前記第1の基板面法線方向に光軸を持つn個(nは複数)の第1列の光電変換素子、および、前記第1の基板と対向する第2の基板上に1列に配列され、前記第2の基板面法線方向に光軸を持つn個の第2列の光電変換素子と、2列に配列され、前記光電変換素子の光軸と直交する方向に光軸を持つ2×n個の光ファイバと、を光学的に結合するレンズアレイであって、前記第1列の各光電変換素子に対向する位置に設けられるn個の第1のレンズと、前記第1列の光電変換素子に近い側の列である第1列の各光ファイバの端面に対向する位置に設けられるn個の第2のレンズと、前記第2列の各光電変換素子に対向する位置に設けられるn個の第3のレンズと、前記第2列の光電変換素子に近い側の列である第2列の各光ファイバの端面に対向する位置に設けられるn個の第4のレンズと、前記第1列の光電変換素子あるいは前記第1列の光ファイバの端面から出射され、前記第1のレンズと前記第2のレンズとの間の第1の光路を通る光の進行方向を変える第1の反射面と、前記第2列の光電変換素子あるいは前記第2列の光ファイバの端面から出射され、前記第3のレンズと前記第4のレンズとの間の第2の光路を通る光の進行方向を変える第2の反射面と、を具備し、前記第1の反射面は、前記第2の光路と干渉しない位置に設けられ、前記第2の反射面は、前記第1の光路と干渉しない位置に設けられる、構成を採る。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、第1の光路と第2の光路とが交差することなく、2×n個の光電変換素子と、光電変換素子に対して光軸が直交する2×n個の光ファイバの端面とを光学的に結合することができるので、コンパクトな構成で、混信を起こすことなく、複数の光ファイバを2列に整列配置したコネクタとの間でマルチチャンネル光通信を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施の形態1に係る光モジュールの概要をレンズアレイの側面縦断面図とともに示す概略構成図
【図2】図1のレンズアレイを示す図
【図3】図1のレンズアレイと半導体基板との結合状態を示す図
【図4】本発明の実施の形態1に係るレンズアレイのバリエーションを示す図
【図5】本発明の実施の形態1に係るレンズアレイのバリエーションを示す図
【図6】本発明の実施の形態1に係る光モジュールのバリエーションを示す図
【図7】図6のレンズアレイと半導体基板との結合状態を示す図
【図8】本発明の実施の形態2に係る光モジュールの概要をレンズアレイの側面縦断面図とともに示す概略構成図
【図9】図8のレンズアレイを示す図
【図10】図8のレンズアレイと半導体基板との結合状態を示す図
【図11】図8のレンズアレイと半導体基板との結合状態のバリエーションを示す図
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の各実施の形態では、24芯(12芯×2列)のマルチチャンネルの双方向通信を例に説明する。
【0015】
(実施の形態1)
[光モジュールの構成]
図1は、本発明の実施の形態1に係る光モジュールの概要をレンズアレイの側面縦断面図とともに示す概略構成図である。また、図2は、図1のレンズアレイを示す図である。図2(a)はレンズアレイの正面図、図2(b)はレンズアレイの平面図、図2(c)はレンズアレイの底面図、図2(d)はレンズアレイの右側面断面図である。
【0016】
図1に示すように、光モジュール1は、光電変換装置10と、レンズアレイ20と、光ファイバケーブル40と、から主に構成される。
【0017】
[光電変換装置の構成]
光電変換装置10は、光信号から電気信号への変換あるいは電気信号から光信号への変換を行う装置であり、複数(12個)の発光素子(レーザ源)11および複数(12個)の受光素子(PD:Photo Detector)12を有する。発光素子11および受光素子12は、それぞれ、半導体基板13上に図1における紙面垂直方向に等間隔に整列配置される。複数の発光素子11には、垂直共振器面発光レーザ(VCSEL:Vertical Cavity Surface Emitting Laser)が用いられる。
【0018】
各発光素子11は、半導体基板13の取り付け面14に対して垂直方向(図1の上方向)にレーザ光L1を出射(発光)する。各受光素子12は、レンズアレイ20から出射されたレーザ光L2を受光する。
【0019】
[レンズアレイの構成]
レンズアレイ20は、各発光素子11とこれに対応する各光ファイバ40aとを光学的に結合させ、各光ファイバ40bとこれに対応する各受光素子12とを光学的に結合させる。
【0020】
レンズアレイ20の本体21は、ほぼ直方体であり、例えば、PEI(ポリエーテルイミド)、PMMA(ポリメタクリル酸メチル),PC(ポリカーボネート),EP(エポキシ樹脂)等の光透過性を有する樹脂材料、又は透明なガラスにより形成される。
【0021】
レンズアレイ本体21には、光電変換素装置10に臨む外周面21a(図1における下端面)の中央部に、底面22aが外周面21aと平行な切り欠き部22が形成される。また、レンズアレイ本体21には、外周面21aに対して垂直であって光ファイバ40a、40bの端面に臨む外周面21b(図1における左端面)の中央部に、底面23aが外周面21bと平行な凹部23が形成される。
【0022】
また、レンズアレイ本体21には、外周面21c(外周面21aの反対面、図1における上端面)から外周面21d(外周面21bの反対面、図1における右端面)にかけて切り欠き部24が形成される。また、レンズアレイ本体21には、外周面21dの中央部に凹部25が形成される。
【0023】
また、レンズアレイ本体21には、外周面21bの両端部に、2つの嵌合ピン(凸部)26a、26bが形成される。嵌合ピン26a、26bには、MTコネクタ(mechanically transferable splicing connector)41が取り付けられる。MTコネクタ41は、24(2×12)個の光ファイバの線心の先端につける多芯一括型のコネクタである。なお、本実施の形態では、光ファイバ付のMTコネクタの代わりに光導波路等の光伝送体を取り付けることもできる。
【0024】
また、レンズアレイ本体21には、外周面21aの両端部に外周面21cまで貫通する2つの取り付け穴27a、27bが形成される。取り付け穴27a、27bは、レンズアレイ本体21を半導体基板13の取り付け面14上に取り付けるために用いられる。
【0025】
レンズアレイ20は、底面22aに、発光素子11と同数(12個)の第1のレンズ31(凸レンズ)を有する。各第1のレンズ31は、各発光素子11に対向する位置に整列配置される。各第1のレンズ31には、対応する各発光素子11から出射されたレーザ光L1が入射される。そして、各第1のレンズ31は、入射したレーザ光L1をそれぞれ集束光になるように屈折させた上でレンズアレイ本体21の内部へと進行させる。
【0026】
また、レンズアレイ20は、底面23aに、発光素子11と同数(12個)の第2のレンズ32(凸レンズ)を有する。各第2のレンズ32は、各光ファイバ40aの端面に対向する位置に整列配置される。各第2のレンズ32は、対応する各第1のレンズ31にそれぞれ入射されてレンズアレイ本体21の内部の光路を進行してきた各レーザ光L1を、各光ファイバ40aの端面上に集光させるように屈折させ、対応する各光ファイバ40aの端面に向けてそれぞれ出射する。
【0027】
また、レンズアレイ20は、底面23aに、受光素子12と同数(12個)の円形状の第3のレンズ33(凸レンズ)を有する。各第3のレンズ33は、各光ファイバ40bの端面に対向する位置に整列配置される。各第3のレンズ33は、対応する各光ファイバ40bの端面から出射されたレーザ光L2が入射される。そして、各第3のレンズ33は、入射したレーザ光L2をそれぞれ平行光となるように屈折させた上でレンズアレイ本体21の内部へと進行させる。
【0028】
また、レンズアレイ20は、底面22aに、受光素子12と同数(12個)の円形状の第4のレンズ34(凸レンズ)を有する。各第4のレンズ34は、各受光素子12に対向する位置に整列配置される。各第4のレンズ34は、対応する各第3のレンズ33にそれぞれ入射されてレンズアレイ本体21の内部の光路を進行してきた各レーザ光L2を、受光素子12の受光部に照射する集束光になるように屈折させ、対応する各受光素子12に向けてそれぞれ出射する。
【0029】
なお、底面22aには、位置合わせ用のアライメントマーク22bを設けても良い。
【0030】
切り欠き部24には、平坦な全反射面24aが形成される。全反射面24aの角度はレンズアレイ20の材質(屈折率)に基づいて好適に設定される。例えば、レンズアレイ20がPEIにより形成されるとき、図1における横方向を基準(0°)とした場合、全反射面24aの角度は、図1における時計回りに47°である。全反射面24aは、レーザ光L2の光路と干渉しない位置に設けられ、第1のレンズ31から出射された各レーザ光L1を全反射させる。なお、全反射面24aには、Au、Ag、Al等からなる反射膜をコーティングしても良い。
【0031】
なお、切り欠き部24には、全反射面24aを形成するために、全反射面24aの上端辺と外周面21cとを繋ぐ平坦な面24bと、全反射面24aの下端辺と外周面21dとを繋ぐ平坦な面24cが形成される。
【0032】
凹部25には、この凹部25における側面の一部をなす平坦な透過面25a、この凹部25における側面の一部をなす平坦な透過面25b、および、この凹部25における底面の一部をなす平坦な全反射面25cが形成される。
【0033】
なお、凹部25には、透過面25aを透過したレーザ光L1が全反射面25cに当たらないように、透過面25bと全反射面25cとの間に逃げ面25dが形成される。
【0034】
透過面25aは、図1における上端辺および下端辺が第1のレンズ31の整列方向に平行かつ上端辺が下端辺よりも外周面21d側に位置するような傾斜(約3°)をもつように形成される。透過面25aは、入射した各レーザ光L1をスネルの法則にしたがって屈折させて透過させる。
【0035】
透過面25bは、図1における上端辺および下端辺が第1のレンズ31の整列方向に平行かつ上端辺が下端辺よりも外周面21b側に位置するような傾斜(約3°)をもつように形成される。透過面25bは、入射した各レーザ光L1をスネルの法則にしたがって屈折させて透過させる。
【0036】
図1における横方向を基準(0°)とした場合、全反射面25cの角度は、図1における時計回りに45°である。全反射面25cは、レーザ光L1の光路に干渉しない位置であって全反射面24aよりも第3のレンズ33および第4のレンズ34に近い位置に設けられ、第3のレンズ33から出射された各レーザ光L2を全反射させる。なお、全反射面25cには、Au、Ag、Al等からなる反射膜をコーティングしても良い。
【0037】
[レンズアレイと半導体基板との結合]
次に、レンズアレイ20と半導体基板13との結合について説明する。図3は、図1に示したレンズアレイ20と半導体基板13との結合状態を示す図である。図3(a)はレンズアレイ20と半導体基板13の正面図、図3(b)はレンズアレイ20と半導体基板13の右側面図である。
【0038】
半導体基板13には、貫通穴15a、15bが設けられる。貫通穴15a、15bの内径は取り付け穴27a、27bの内径とほぼ同一である。また、貫通穴15aと貫通穴15bとの間隔は、取り付け穴27aと取り付け穴27bとの間隔と同一である。
【0039】
レンズアレイ20と半導体基板13とを結合するには、まず、半導体基板13上にレンズアレイ本体21を置き、取り付け穴27a、27bと貫通穴15a、15bの位置を合わせる。そして、取り付け穴27aと貫通穴15a、および、取り付け穴27bと貫通穴15bのそれぞれにメタルピン50a、50bを挿入する。
【0040】
メタルピン50a、50bの外径は、取り付け穴27a、27bの内径、貫通穴15a、15bの内径よりも僅かに大きい。したがって、メタルピン50a、50bを挿入することにより、取り付け穴27a、27b及び貫通穴15a、15bは僅かに拡径され、メタルピン50a、50bと取り付け穴27a、27b、貫通穴15a、15bとの間に摩擦力が生じ、メタルピン50a、50bは抜けなくなる。これにより、レンズアレイ20は、半導体基板13に固定される。
【0041】
[レーザ光の光路]
各発光素子11から出射された各レーザ光L1は、対応する第1のレンズ31に入射され、第1のレンズ31により屈折され集束光となる。第1のレンズ31から出射された各レーザ光L1は、全反射面24aにおいて全反射面24aの角度に合わせて方向を変えるように反射され、透過面25aおよび透過面25bを透過し、対応する第2のレンズ32により集束光となるように屈折される。第2のレンズ32から出射された各レーザ光L1は、対応する光ファイバ40aの端面に入射される。
【0042】
各光ファイバ40bの端面から出射された各レーザ光L2は、対応する第3のレンズ33に入射され、第3のレンズ33により平行光となるように屈折される。第3のレンズ33から出射された各レーザ光L2は、全反射面25cにおいて全反射面25cの角度に合わせてほぼ直角に方向を変えるように反射され、対応する第4のレンズ34により集束光となるように屈折される。第4のレンズ34から出射された各レーザ光L2は、対応する受光素子12の受光面に入射される。また、レーザ光L2の第3のレンズ33から全反射面25cまでの光軸は、レーザ光L1の全反射面24aから第2のレンズ32までの光軸とほぼ平行で一定の間隔を保っている。また、レーザ光L2の全反射面25cから第4のレンズ34までの光軸は、レーザ光L1の第1のレンズ31から全反射面24aまでの光軸とほぼ平行で一定の間隔を保っている。
【0043】
このように、本実施の形態では、レーザ光L1の光路とレーザ光L2の光路とが交差することなく、光ファイバと光電変換素子(発光素子11、受光素子12)とがレンズによって光学的に結合される。
【0044】
[本実施の形態の効果、バリエーション]
上記に説明したように、本実施の形態によれば、レーザ光L1の光路とレーザ光L2の光路とが交差しないため、コンパクトな構成で、混信や迷光を起こすことなく、複数の光ファイバを2列に整列配置したコネクタとの間でマルチチャンネル光通信を実現することができる。
【0045】
また、本実施の形態によれば、透過面25aおよび透過面25bに傾斜を持たせ、凹部25を、開口部から奥側に向かうにしたがって、漸次、断面積が縮小するように形成することにより、凹部25は金型からの離型性を確保した形状になるので、金型を用いてレンズアレイ20を効率的に製造することができる。
【0046】
なお、図4に示すように、透過面25aおよび透過面25bを外周面21cに対して垂直に形成すれば、透過面25aおよび透過面25bでの屈折が無くなる。これにより、凹部25の金型からの離型性はやや劣るものの、レンズアレイ20の材質(屈折率)に依らず、全反射面24aの角度を、図1における横方向を基準(0°)として図1における時計回りに45°とすれば良く、レンズアレイ20の設計、製造が容易となる。なお、この場合、各第1のレンズ31は、入射したレーザ光L1をそれぞれ平行光になるように屈折させた上でレンズアレイ本体21の内部へと進行させる。
【0047】
また、図5に示すように、本実施の形態では、切り欠き部24を形成せずに、凹部25の形状を変え、全反射面24aを、凹部25を構成する一つの面として形成しても良い。図5において、凹部25には、面24cと外周面21cとを繋ぐ平坦な面25eと、透過面25aと全反射面24aとを繋ぐ平坦な面25fが形成される。
【0048】
また、上記の説明では、24個の光電変換素子のうち12個が発光素子であり12個が受光素子である場合について説明したが、本実施の形態はこれに限られない。例えば、図6に示すように、送信側半導体基板13−1に24個の発光素子11を配置して光モジュール1−1(光電変換装置10−1、レンズアレイ20−1)を送信専用とし、受信側半導体基板13−2に24個の受光素子12を配置して光モジュール1−2(光電変換装置10−2、レンズアレイ20−2)を受信専用としてもよい。
【0049】
図7は、図6に示したレンズアレイ20−1、20−2と半導体基板13−1、13−2との結合状態を示す図である。図7(a)はレンズアレイ20−1、20−2と半導体基板13−1、13−2の正面図、図7(b)はレンズアレイ20−1、20−2と半導体基板13−1、13−2の右側面図である。
【0050】
レンズアレイ20−1、20−2と半導体基板13−1、13−2とを結合するには、まず、半導体基板13−2上に、レンズアレイ本体21−2、スペーサ51、レンズアレイ本体21−1及び半導体基板13−1をこの順に置く。このとき、レンズアレイ本体21−2の外周面21cとレンズアレイ本体21−1の外周面21cが向かい合い、レンズアレイ本体21−1、21−2の嵌合ピン26a、26bが同一方向(図7(b)の左側)を向くようにする。
【0051】
そして、レンズアレイ20−1、20−2の取り付け穴27a、27b、半導体基板13−1、13−2の貫通穴15a、15bおよびスペーサ51の貫通穴52a、52bの位置を合わせ、メタルピン50a、50bを挿入する。
【0052】
(実施の形態2)
[光モジュールの構成]
図8は、本発明の実施の形態2に係る光モジュールの概要をレンズアレイの側面縦断面図とともに示す概略構成図である。また、図9は、図8のレンズアレイを示す図である。図9(a)はレンズアレイの正面図、図9(b)はレンズアレイの平面図、図9(c)はレンズアレイの背面図、図9(d)はレンズアレイの右側面断面図である。
【0053】
なお、本実施の形態では、図8、図9において、図1、図2と共通する構成部分に、図1、図2と同一の符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0054】
図8に示すように、光モジュール2は、光電変換装置60−1、60−2とレンズアレイ70とから主に構成される。
【0055】
[光電変換装置の構成]
光電変換装置60−1は、複数(12個)の発光素子11を有し、光電変換装置60−2は、複数(12個)の受光素子12を有する。発光素子11は、半導体基板63−1上に図8における紙面垂直方向に等間隔に整列配置される。また、受光素子12は、半導体基板63−2上に図8における紙面垂直方向に等間隔に整列配置される。
【0056】
各発光素子11は、半導体基板63−1の取り付け面64−1に対して垂直方向(図1の上方向)にレーザ光L1を出射(発光)する。各受光素子12は、レンズアレイ70から出射されたレーザ光L2を受光する。
【0057】
[レンズアレイの構成]
レンズアレイ70は、各発光素子11とこれに対応する各光ファイバ40aの端面とを光学的に結合させ、各光ファイバ40bの端面とこれに対応する各受光素子12とを光学的に結合させる。
【0058】
レンズアレイ70の本体71は、ほぼ直方体であり、例えば、PEI(ポリエーテルイミド)、PMMA(ポリメタクリル酸メチル),PC(ポリカーボネート),EP(エポキシ樹脂)等の光透過性を有する樹脂材料、又は透明なガラスにより形成される。
【0059】
レンズアレイ本体71には、光電変換素装置60−1に臨む外周面71a(図1における上端面)の中央部に、底面72aが外周面71aと平行な凹部72が形成される。また、レンズアレイ本体71には、外周面71aに対して垂直であって光ファイバ40a、40bの端面に臨む外周面71b(図1における左端面)の中央部に、図1のレンズアレイ本体21と同様に、凹部23が形成される。また、レンズアレイ本体71には、光電変換素装置60−2に臨む外周面71c(外周面71aの反対面、図1における下端面)の中央部に、底面74aが外周面71cと平行な凹部74が形成される。
【0060】
また、レンズアレイ本体71には、外周面71d(外周面71bの反対面、図1における右端面)の中央部に凹部75が形成される。
【0061】
また、レンズアレイ本体71には、図1のレンズアレイ本体21と同様に、外周面71bの両端部に、2つの嵌合ピン(凸部)26a、26bが形成される。
【0062】
また、レンズアレイ本体71には、外周面71aの両端部に、外周面71cまで貫通する2つの取り付け穴77a、77bが形成される。取り付け穴77a、77bは、レンズアレイ本体71を半導体基板63−1、63−2に取り付けるために用いられる。
【0063】
レンズアレイ70は、底面72aに、発光素子11と同数(12個)の円形状の第1のレンズ31(凸レンズ)を有する。各第1のレンズ31は、各発光素子11に対向する位置に整列配置される。各第1のレンズ31には、対応する各発光素子11から出射されたレーザ光L1が入射される。そして、各第1のレンズ31は、入射したレーザ光L1をそれぞれ平行光となるように屈折させた上でレンズアレイ本体71の内部へと進行させる。
【0064】
また、レンズアレイ70は、図1のレンズアレイ本体21と同様に、底面23aに、第2のレンズ32および第3のレンズ33を有する。
【0065】
また、レンズアレイ70は、底面74aに、受光素子12と同数(12個)の円形状の第4のレンズ34(凸レンズ)を有する。各第4のレンズ34は、各受光素子12に対向する位置に整列配置される。各第4のレンズ34は、対応する各第3のレンズ33にそれぞれ入射されてレンズアレイ本体21の内部の光路を進行してきた各レーザ光L2を、受光素子12の受光部に照射する集束光になるように屈折させ、対応する各受光素子12に向けてそれぞれ出射する。
【0066】
凹部75には、この凹部75における底面の一部をなす平坦な全反射面75a、75bが形成される。なお、凹部75には、この凹部75における側面をなす平坦な面75c、75dが形成される。
【0067】
全反射面75aの角度は、図8における横方向を基準(0°)として図8における反時計回りに45°である。全反射面75aは、レーザ光L2の光路と干渉しない位置に設けられ、第1のレンズ31から出射された各レーザ光L1を全反射させる。なお、全反射面75aには、Au、Ag、Al等からなる反射膜をコーティングしても良い。
【0068】
全反射面75bの角度は、図8における横方向を基準(0°)として図8における時計回りに45°である。全反射面75bは、レーザ光L1の光路と干渉しない位置であって全反射面75aよりも第3のレンズ33および第4のレンズ34に近い位置に設けられ、第3のレンズ33から出射された各レーザ光L2を全反射させる。なお、全反射面75bには、Au、Ag、Al等からなる反射膜をコーティングしても良い。
【0069】
[レンズアレイと半導体基板との結合]
次に、レンズアレイ70と半導体基板63−1、63−2との結合について説明する。図10は、図8に示したレンズアレイ70と半導体基板63−1、63−2との結合状態を示す図である。図10(a)はレンズアレイ70と半導体基板63−1、63−2の正面図、図10(b)はレンズアレイ70と半導体基板63−1、63−2の右側面図である。
【0070】
半導体基板63−1には、貫通穴65−1a、65−1bが設けられ、半導体基板63−2には、貫通穴65−2a、65−2bが設けられる。貫通穴65−1a、65−1b、65−2a、65−2bの内径は取り付け穴77a、77bの内径とほぼ同一である。また、貫通穴65−1aと貫通穴65−1bとの間隔及び貫通穴65−2aと貫通穴65−2bとの間隔は、取り付け穴77aと取り付け穴77bとの間隔と同一である。
【0071】
レンズアレイ70と半導体基板63−1、63−2とを結合するには、まず、半導体基板63−2上にレンズアレイ本体71を置き、その上に半導体基板63−1を置き、取り付け穴77aと貫通穴65−1a、65−2bの位置、及び、取り付け穴77bと貫通穴65−1b、65−2aの位置を合わせる。そして、取り付け穴77aと貫通穴65−1a、65−2b、および、取り付け穴77bと貫通穴65−1b、65−2aのそれぞれにメタルピン80a、80bを挿入する。
【0072】
メタルピン80a、80bの外径は、取り付け穴77a、77bの内径、貫通穴65−1a、65−1b、65−2a、65−2bの内径よりも僅かに大きい。したがって、メタルピン80a、80bを挿入することにより、取り付け穴77a、77b及び貫通穴65−1a、65−1b、65−2a、65−2bは僅かに拡径され、メタルピン80a、80bと取り付け穴77a、77b、貫通穴65−1a、65−1b、65−2a、65−2bとの間に摩擦力が生じ、メタルピン80a、80bは抜けなくなる。これにより、レンズアレイ70は、半導体基板63−1、63−2に固定される。
【0073】
なお、図11に示すように、レンズアレイ70と半導体基板63−1との結合と、レンズアレイ70と半導体基板63−2との結合に、互いに異なるメタルピンを用いても良い。図11において、メタルピン80−1a、80−1bは、レンズアレイ70と半導体基板63−1とを結合させ、メタルピン80−2a、80−2bは、レンズアレイ70と半導体基板63−2とを結合させる。
【0074】
[レーザ光の光路]
各発光素子11から出射された各レーザ光L1は、対応する第1のレンズ31に入射され、第1のレンズ31により屈折され平行光となる。第1のレンズ31から出射された各レーザ光L1は、全反射面75aにおいて全反射面75aの角度に合わせてほぼ直角に方向を変えるように反射され、対応する第2のレンズ32により屈折され集束光となる。第2のレンズ32から出射された各レーザ光L1は、対応する光ファイバ40aの端面に入射される。
【0075】
各光ファイバ40bの端面から出射された各レーザ光L2は、対応する第3のレンズ33に入射され、第3のレンズ33により屈折され平行光となる。第3のレンズ33から出射された各レーザ光L2は、全反射面75bにおいて全反射面75bの角度に合わせてほぼ直角に方向を変えるように反射し、対応する第4のレンズ34により屈折され集束光となる。第4のレンズ34から出射された各レーザ光L2は、対応する受光素子12の受光面に入射される。また、レーザ光L2の第3のレンズ33から全反射面75bまでの光軸は、レーザ光L1の全反射面75aから第2のレンズ32までの光軸と平行で一定の間隔を保っている。また、レーザ光L2の全反射面75bから第4のレンズ34までの光軸は、レーザ光L1の第1のレンズ31から全反射面75aまでの光軸とほぼ一致する。
【0076】
このように、本実施の形態では、レーザ光L1の光路とレーザ光L2の光路とが交差することなく、光ファイバと光電変換素子(発光素子11、受光素子12)とがレンズによって光学的に結合される。
【0077】
[本実施の形態の効果、バリエーション]
上記に説明したように、本実施の形態によれば、レーザ光L1の光路とレーザ光L2の光路とが交差しないため、コンパクトな構成で、混信や迷光を起こすことなく、複数の光ファイバを2列に整列配置したコネクタとの間でマルチチャンネル光通信を実現することができる。
【0078】
また、半導体基板63−1の取り付け面64−1に接するレンズアレイ本体71の外周面71aと、半導体基板63−2の取り付け面64−2に接するレンズアレイ本体71の外周面71cとが平行であるため、半導体基板63−1と半導体基板63−2とを一定の間隔を保った状態で固定することができる。
【0079】
また、本実施の形態によれば、全反射面75a、75bが傾斜を持ち、凹部75を、開口部から奥側に向かうにしたがって、漸次、断面積が縮小するように形成されることにより、凹部75を金型からの離型性を確保した形状に形成することができるので、金型を用いてレンズアレイ70を効率的に製造することができる。
【0080】
なお、本実施の形態では、図9に示すように、切り欠き部24を形成せずに、凹部25の形状を変え、全反射面24aを、凹部25を構成する一つの面として形成しても良い。図5において、凹部25には、面24cと外周面21cとを繋ぐ平坦な面25eと、透過面25aと全反射面24aとを繋ぐ平坦な面25fが形成される。
【0081】
また、上記の説明では、24個の光電変換素子のうち12個が発光素子であり12個が受光素子である場合について説明したが、本実施の形態はこれに限られない。例えば、半導体基板63−1、63−2の両方とも送信側回路基板としてそれぞれ12個の発光素子11を配置して光モジュール2を送信専用とすることもできる。逆に、半導体基板63−1、63−2の両方とも受信側回路基板としてそれぞれ12個の受光素子12を配置して光モジュール2を受信専用とすることもできる。
【0082】
また、上記の説明では、取り付け穴77a、77bが、レンズアレイ本体71を貫通する穴であって、各取り付け穴77a、77bに一本のメタルピンを通す場合について説明したが、本実施の形態はこれに限られず、各取り付け穴77a、77bに二本のメタルピンを用い、それぞれの両端からメタルピンを差し込んでも良い。また、本実施の形態では、所定深さの取り付け穴を外周面71a、71cそれぞれの両端部に設けても良く、また、取り付け穴77a、77bの代わりに切り欠きを設けても良い。また、メタルピンの代わりに凸形状の部材を用いても良い。
【産業上の利用可能性】
【0083】
本発明に係るレンズアレイおよびこれを備えた光モジュールは、マルチチャンネルの光通信に使用することができる。
【符号の説明】
【0084】
1、1−1、1−2、2 光モジュール
10、10−1、10−2、60−1、60−2 光電変換装置
11 発光素子
12 受光素子
13、13−1、13−2、63−1、63−2 半導体基板
20、20−1、20−2、70 レンズアレイ
21、71 レンズアレイ本体
22、24 切り欠き部
23、25、72、74、75 凹部
24a、25c 全反射面
25a、25b 透過面
26a、26b 嵌合ピン
27a、27b、77a、77b 取り付け穴
31 第1のレンズ
32 第2のレンズ
33 第3のレンズ
34 第4のレンズ
50a、50b、80a、80b メタルピン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板上に2列に配列され、前記基板面法線方向に光軸を持つ2×n個(nは一列あたりの個数であって複数)の光電変換素子と、2列に配列され、前記光電変換素子の光軸と直交する方向に光軸を持つ2×n個の光ファイバの端面と、を光学的に結合するレンズアレイであって、
前記光ファイバに遠い側の列である第1列の各光電変換素子に対向する位置に設けられるn個の第1のレンズと、
前記光電変換素子に遠い側の列である第1列の各光ファイバの端面に対向する位置に設けられるn個の第2のレンズと、
前記光ファイバに近い側の列である第2列の各光電変換素子に対向する位置に設けられるn個の第3のレンズと、
前記光電変換素子に近い側の列である第2列の各光ファイバの端面に対向する位置に設けられるn個の第4のレンズと、
前記第1列の光電変換素子あるいは前記第1列の光ファイバの端面から出射され、前記第1のレンズと前記第2のレンズとの間の第1の光路を通る光の進行方向を変える第1の反射面と、
前記第2列の光電変換素子あるいは前記第2列の光ファイバの端面から出射され、前記第3のレンズと前記第4のレンズとの間の第2の光路を通る光の進行方向を変える第2の反射面と、を具備し、
前記第1の反射面は、前記第2の光路と干渉しない位置に設けられ、
前記第2の反射面は、前記第1の光路と干渉しない位置に設けられる、
レンズアレイ。
【請求項2】
前記第2の反射面を凹部により形成し、
前記凹部は、前記第1の光路を通る光を透過させる第1の透過面および第2の透過面を有する、
請求項1記載のレンズアレイ。
【請求項3】
前記凹部は、開口部から奥側に向かうにしたがって、漸次、断面積が縮小する、
請求項2記載のレンズアレイ。
【請求項4】
前記凹部の第1の透過面および第2の透過面は、前記第1の光路に対して垂直に形成される、
請求項2記載のレンズアレイ。
【請求項5】
第1の基板上に1列に配列され、前記第1の基板面法線方向に光軸を持つn個(nは複数)の第1列の光電変換素子、および、前記第1の基板と対向する第2の基板上に1列に配列され、前記第2の基板面法線方向に光軸を持つn個の第2列の光電変換素子と、2列に配列され、前記光電変換素子の光軸と直交する方向に光軸を持つ2×n個の光ファイバと、を光学的に結合するレンズアレイであって、
前記第1列の各光電変換素子に対向する位置に設けられるn個の第1のレンズと、
前記第1列の光電変換素子に近い側の列である第1列の各光ファイバの端面に対向する位置に設けられるn個の第2のレンズと、
前記第2列の各光電変換素子に対向する位置に設けられるn個の第3のレンズと、
前記第2列の光電変換素子に近い側の列である第2列の各光ファイバの端面に対向する位置に設けられるn個の第4のレンズと、
前記第1列の光電変換素子あるいは前記第1列の光ファイバの端面から出射され、前記第1のレンズと前記第2のレンズとの間の第1の光路を通る光の進行方向を変える第1の反射面と、
前記第2列の光電変換素子あるいは前記第2列の光ファイバの端面から出射され、前記第3のレンズと前記第4のレンズとの間の第2の光路を通る光の進行方向を変える第2の反射面と、を具備し、
前記第1の反射面は、前記第2の光路と干渉しない位置に設けられ、
前記第2の反射面は、前記第1の光路と干渉しない位置に設けられる、
レンズアレイ。
【請求項6】
前記第1の反射面及び前記第2の反射面を凹部により形成し、
前記凹部は、開口部から奥側に向かうにしたがって、漸次、断面積が縮小する、
請求項5記載のレンズアレイ。
【請求項7】
組み付け時に前記第1の基板に接する第1の外周面と、組み付け時に前記第2の基板に接する第2の外周面とが平行に形成される、
請求項5記載のレンズアレイ。
【請求項8】
2×n個の光ファイバと、
基板上に2列に配列され、前記基板面法線方向に光軸を持つ2×n個の光電変換素子を有し、光信号から電気信号への変換あるいは電気信号から光信号への変換を行う光電変換装置と、
前記光電変換素子と前記光ファイバとを光学的に結合する請求項1から請求項4のいずれかに記載のレンズアレイと、
を具備する光モジュール。
【請求項9】
2×n個の光ファイバと、
第1の基板上に1列に配列され、前記第1の基板面法線方向に光軸を持つn個の光電変換素子を有し、光信号から電気信号への変換あるいは電気信号から光信号への変換を行う第1の光電変換装置と、
前記第1の基板と対向する第2の基板上に1列に配列され、前記第2の基板面法線方向に光軸を持つn個の光電変換素子を有し、光信号から電気信号への変換あるいは電気信号から光信号への変換を行う第2の光電変換装置と、
前記光電変換素子と前記光ファイバとを光学的に結合する請求項5から請求項7のいずれかに記載のレンズアレイと、
を具備する光モジュール。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−18363(P2012−18363A)
【公開日】平成24年1月26日(2012.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−157141(P2010−157141)
【出願日】平成22年7月9日(2010.7.9)
【出願人】(000208765)株式会社エンプラス (403)
【Fターム(参考)】