説明

作業車輌

【課題】 エンジンの回転数、車体の走行速度だけでなく、現在の変速段数を表示することにより、作業を適切に行えるようにした作業車輌を提供する。
【解決手段】 制御部65の入力側にエンジンの回転数を検出するエンジン回転数センサ66、多段変速装置の出力部の回転数を検出する車速センサ67、PTO回転数センサ68等を接続し、出力側に表示部77を接続すると共に、制御部65内に多段変速装置の各変速段の変速比を格納するテーブルを設定する。前記エンジン回転数センサ66と前記車速センサ67の出力と、前記テーブルの変速比とから、前記多段変速装置における変速段を算出し、前記表示部77に表示することにより、オペレータによる変速段の認識を容易にして適切な作業が行えるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、駆動源を備えた車体の後部に作業機を連結し、該駆動源により車体と作業機を駆動するようにした作業車輌に関する。
【背景技術】
【0002】
エンジンを備え、該エンジンにより走行駆動される車体(例えば、トラクタ)の後部に、耕運機等の作業機を接続した作業車輌が知られている。該作業車輌においては、前記エンジンにより車体を走行駆動すると共に、PTO軸を介して作業機を駆動して、所要の作業を行うようになっている。
【0003】
前記作業車輌で圃場の耕耘作業を行う場合、耕耘爪の回転速度を一定とすると、作業車輌の走行速度が速いほど耕耘後の土塊が粗くなり、作業車輌の走行速度が遅いほど細かくなり、作業車輌の走行速度が一定であれば、耕耘爪の回転速度が速いほど耕耘後の土塊は細かくなり、耕耘爪の回転速度が遅いほど粗くなる。また、作業車輌の走行速度が遅くなると、作業能率が低下することになる。従って、作業能率を低下させることなく、かつ耕耘後の土塊が必要な粗さになるように、作業車輌の走行速度や耕耘爪の回転速度など作業状況を確認しながら作業を行うことが必要になる。
【0004】
従来技術として、エンジンの回転数を検出するエンジン回転数センサと、PTO油圧クラッチの入り切を検出するクラッチ検出センサと、PTO変速機構の変速位置を検出する変速位置検出センサとを備え、エンジン回転検出センサ、クラッチ検出センサ及び変速位置検出センサの出力信号から演算装置によりPTO軸の回転数を求め、このPTO軸の回転数をPTO回転数指示メータに表示させるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
この従来技術においては、前記PTO回転数指示メータを運転席前方の操作パネルに配置することにより、運転者が、PTO軸の回転数を視認しながら作業を行うことができる利点がある。
【0006】
【特許文献1】特開平6−153610号公報(第3頁、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前記の従来技術では、操作パネルに、エンジンの回転数とPTO軸の回転数が表示されるのみであり、多段変速装置を介して駆動される車体の走行速度(多段変速装置の出力部の回転数)とPTO軸の回転数との関係については何ら考慮されていないため、適切な作業を行うことができない。
【0008】
前記の事情に鑑み、本発明は、車体の走行速度だけでなく、現在の走行変速段を表示することにより、適切な作業が行えるようにした作業車輌を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成するため、請求項1に係る本発明は、エンジン(12)からの回転を多段変速装置(40)を介して駆動車輪(16、17)に伝達し、車体を走行する作業車輌(10)において、
エンジン(12)の回転数を検出するエンジン回転数センサ(66)と、
前記多段変速装置(40)の出力部の回転数を検出する車速センサ(67)と、
前記多段変速装置(40)の各変速段の変速比を格納するテーブル(85)と、
前記エンジン回転数センサ(66)と前記車速センサ(67)と前記テーブル(85)に格納された変速比とから、前記多段変速装置(40)の変速段を算出する制御部(65)と、
前記制御部(65)にて算出された走行変速段を表示する表示部(77)と、
を備えることを特徴とする作業車輌にある。
【0010】
請求項2に係る本発明は、エンジン(12)からの回転を多段変速装置(40)を介してPTO軸(61)に伝達すると共に駆動車輪(16、17)に伝達し、PTO軸(61)からの出力により作業機(26)を作動しつつ、車体を走行する作業車輌(10)において、
エンジン(12)の回転数を検出するエンジン回転数センサ(66)と、
前記多段変速装置(40)の出力部の回転数を検出するPTO回転数センサ(68)と、
前記多段変速装置(40)の各変速段の変速比を格納するテーブル(85)と、
前記エンジン回転数センサ(66)と前記PTO回転数センサ(68)と前記テーブル(85)に格納された変速比とから、前記多段変速装置(40)の変速段を算出する制御部(65)と、
前記制御部(65)にて算出されたPTO変速段を表示する表示部(77)と、
を備えることを特徴とする作業車輌にある。
【0011】
請求項3に係る本発明は、前記多段変速装置(40)は、正逆転を切換える正逆転機構(45)を有し、
該正逆転機構(45)の正逆転位置を検出する正逆転センサ(70)を設け、
前記テーブル(85)は、正転用のテーブル(86)と逆転用のテーブル(87)を有し、
前記制御部(65)は、前記正逆転センサ(70)に基づき前記正転用又は逆転用テーブル(86、87)を選択して、正転時変速段又は逆転時変速段を算出する、
ことを特徴とする請求項1又は2記載の作業車輌にある。
【0012】
なお、前記した括弧内の符号は図面を参照するためのものであって、本発明を何ら限定するものではない。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に係る本発明によると、エンジン回転数、車速(走行速度)だけではなく、現在の走行変速段をも表示することができ、オペレータは、これら情報により作業を適切に行うことができる。
【0014】
請求項2に係る本発明によると、エンジン回転数、PTO回転数だけではなく、現在のPTO変速段をも表示することができる。特に、PTO変速レバーは、オペレータから見にくい位置にあり、PTO変速段の把握は困難であったが、PTO変速段を見やすい位置に表示することができ、オペレータは、これら情報に基づき適切な作業を行うことができる。
【0015】
また、上記走行変速段又はPTO変速段は、多段変速装置の入力側回転数及び出力側回転数から演算するので、変速レバーの操作位置を検出する等多くのスイッチ類を必要とせず、かつその配線のとりまわしもなく、安価で信頼性の高い変速段表示を行うことができる。
【0016】
請求項3に係る本発明によると、正転(前進)側と逆転(後進)側とでは、変速比の近い変速段が存在し、多段変速装置の入出力側回転数の比だけでは、変速段の判断が困難な場合があるが、正転用テーブル及び逆転用テーブルを、正逆転センサにより選択して、正転時又は逆転時にあっても、正確な変速段表示を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0018】
図1は、作業機を接続したトラクタの側面図、図2は、図1に示すトラクタの動力伝達系統を示す構成図、図3は、図1に示すトラクタの制御装置を示すブロック線図、図4は、制御装置に格納されるテーブルの一例を示す図、図5は、エンジン回転数と車速を比較する際の余裕率テーブルの一例を示す図、図6は、図3に示す制御装置における制御過程を示すプログラムフローチャート、図7は、車速の計測タイミングを設定するためのプログラムフローチャートである。
【0019】
図1に示すように、作業車輌であるトラクタ10は、前部にエンジン12が搭載され、該エンジン12の後部には、クラッチハウジング13、センターケース13、及びミッションケース15が一体的に連接されていて、エンジン12の駆動により、前輪16及び後輪18が駆動される。これらクラッチハウジング13、センターケース14及びミッションケース15の上部により機体フレーム20が構成され、その後部にフェンダフレーム21、座席シート23、ステアリングコラム24、その上部にステアリングホイール25等が配置されている。
【0020】
前記機体フレーム20の後部には、作業機26が連結され、この作業機26は、油圧駆動されるリフトアーム28により昇降移動される。また、前記機体フレーム20の前部には、前記エンジン12の前面にラジエータファン30や図示しないバッテリ等が配置され、これらエンジン12、ラジエータファン30等の外周空間は、ボンネット32により覆われている。
【0021】
前記トラクタ10の動力伝達系統は、図2に示すように、主クラッチ35を介して前記エンジン12で駆動される伝動軸36を介して駆動される走行駆動系37と、作業機駆動系50とを備えている。
【0022】
前記走行駆動系37は、多段変速装置40を有し、該多段変速装置40は、ニュートラル段から第1速段又は第2速段への切り替えを行う第1主変速機構41と、ニュートラル段から第3速段または第4速段への切り替えを行う第2主変速機構42とを備えている。
【0023】
さらに、前記走行駆動系37は、前記多段変速装置40の出力側に配置された油圧クラッチ43と、該油圧クラッチ43の出力回転をそのまま又は反転する正逆転機構45と、該正逆転機構45の出力回転をH段、L段の高低2段に切換る第1副変速機構46と、該第1副変速機構46の出力回転をH段、L段の高低2段に切換る第2副変速機構47と、該第2副変速機構47の出力回転を前記後輪17に伝達するディファレンシャル装置48と、前記第2副変速機構47の出力回転を前記前輪16に伝達するディファレンシャル機構50とを有している。
【0024】
前記作業機駆動系55は、前記エンジン12の出力回転を前記多段変速装置40介して分岐する第1PTO変速機構56及び第2PTO変速機構57と、該第1、第2PTO変速機構の出力回転を後方に伝動する伝動軸58と、該電動軸58の出力回転を変速する第3PTO変速機構60と、前記作業機26に出力回転を伝達するPTO軸61とにより構成されている。
【0025】
図3に示すように、前記動力伝動系統を有するトラクタ10の制御部65は、マイクロコンピュータユニット(マイコンユニット)で構成されている。前記制御部65の入力側には、前記エンジン12の回転数を検出するエンジン回転数センサ66と、前記ディファレンシャル装置50を介して回転駆動される車軸の回転数を車速として検出する車速センサ67と、前記多段変速装置40の第1、第2PTO変速機構の出力部の回転数を検出するPTO回転数センサ68が接続されている。
【0026】
また、前記制御部65には、前記トラクタ10の走行速度及び前後進の操作を行うシャトルレバー(図示せず)の後進側への操作位置(即ち、前記正逆転機構45の逆転)を検出するシャトルRスイッチ70が接続されている。即ち、該シャトルRスイッチ70は正逆転センサとなる。
【0027】
さらに、前記制御部65の入力側には、前記エンジン回転数センサ66、車速センサ67、PTO回転数センサ68及びシャトルRスイッチ70のほか、PTO・Rスイッチ71、INDPTOスイッチ72、ポジション制御系センサ、スイッチ73、深さ制御系センサ、スイッチ75、傾き制御系センサ、スイッチ76などが接続されている。
【0028】
前記制御部65の出力側には、報知用LCDユニットで構成された表示部77のほか、ポジション制御系バルブ・ランプ出力78、深さ制御系バルブ・ランプ出力80、傾き制御系バルブ・ランプ出力81などが接続されている。
【0029】
前記制御部65には、図4、図5に示すようなテーブルが格納されている。図4は、車速の変速段数を演算するためのテーブル85を示し、前進テーブル86は、前記トラクタ10の前進時、後進テーブル87は、前記トラクタ10の後進時の変速段数を演算する際に使用される。また、図5は、前記車速センサ67の出力と前記前進テーブル86又は後進テーブル87の車速を比較する際に適用される余裕率示す余裕率テーブル88の一例を示す。即ち、余裕率テーブル88は、各変速段における低速限で変速段を判断するもので、他の変速段における速度と重複しないように余裕率が設定されている。
【0030】
前記の構成で、走行変速段(変速状態)を表示するための制御過程を、図6に示すプログラムフローチャートを参照しながら説明する。
【0031】
トラクタ10の車速を計測する(図6のステップS1、以下、単にステップS○という)。車速センサ67で単位時間あたりの前輪16又は後輪17の回転数を検出し、該回転数と前輪16又は後輪17の1回転あたりのトラクタ10の移動量から1時間あたりの移動速度を算出することにより計測する。
【0032】
エンジン回転数センサ66の出力に基づいて、エンジン12が運転中であるか否かを判定する(ステップS2)。該ステップS2でエンジン12が停止していると判定した場合、変速段に「0」を設定する(ステップS3)。
【0033】
前記ステップS2で、エンジン12が運転中である場合、車速センサ67の出力とシャトルRスイッチ70の開閉に基づいて、トラクタ10の前後進を判定する(ステップS4)。トラクタ10が前進している場合には、前進テーブル86に基づく処理を選択(ステップS5)し、トラクタ10が後進している場合には、後進テーブルを選択する(ステップS6)と共に、余裕率テーブル88を設定する。
【0034】
選択された前進テーブル86又は後進テーブル87の減速比Iを設定する(ステップS7)。なお、該減速比Iは、始めに16段変速中の最高速段の減速比Iを設定し、その後1段ずつ下げた減速比Iを設定する。エンジン回転センサ67、減速比I及び余裕率テーブル88から選択した余裕率に基づき、比較データを算出する(ステップS8)。
【0035】
前記ステップS1で計測されたトラクタ10の速度と、前記ステップS8で算出された比較データとを比較する(ステップS9)。該ステップS9でトラクタ10の速度が比較データより大きい場合には、前記ステップS7で設定された減速比Iの減速段より1段上の減速段を設定する(ステップS10)。
【0036】
前記ステップS9で、計測された速度が比較データより小さい場合には、前記ステップS6で設定した減速比Iを1段下げた減速比を選択する(ステップS11)。減速比Iが「0」より小さいか否かを判定する(ステップS12)。そして、減速比Iが「0」より大きい場合には、前記ステップS8、ステップS9、ステップS11を繰り返す。
【0037】
前記ステップS12で、変速比Iが「0」より小さい場合には、変速段に「0」を設定する(ステップS13)。前記ステップS3、ステップS10及びステップS13で設定された変速段を表示部77に表示する(ステップS14)。
【0038】
なお、前記車速センサ67の出力に替えて前記PTO回転数センサ68の出力を用いることにより、PTO軸61の変速段数も、車速の変速段数を表示する場合と同様の制御過程で表示部77に表示することができる。
【0039】
前記のように、PTO変速段を表示部77に表示することにより、通常オペレータから見にくい位置にあるPTO変速レバーの操作によるPTO変速段も容易に把握することができるようになる。したがって、オペレータはこれらの情報に基づき作業を適切に行うことができる。
【0040】
また、正逆転時における変速比はそれぞれ異なるが、テーブル85として前進用テーブル86と後進用テーブル87を格納することにより、それぞれ正確な変速段を測定することができ、前進時、後進時にそれぞれ正確な変速段表示を行うことができる。
【0041】
トラクタ10或いは作業機26の変速操作を行った場合、前輪16又は後輪17やPTO軸61の回転が変速操作された状態に安定するまで所定の時間が必要になる。このため、変速操作した直後はエンジン回転数センサ66、車速センサ67、PTO回転数センサ68出力が不安定になり、変速段を誤判断することがある。このような誤判断を防止するため、変速操作からある一定時間、変速操作前の状態を維持し、一定時間経過後に変速操作された新たな変速段を判断することが必要である。
【0042】
前記時間経過を測定する制御過程を、図7に示すプログラムフローチャートを参照しながら説明する。
【0043】
計測時間がタイムアウトになっているか否かを判定する(図7のステップS21、以下、単にステップ○○という)。計測時間がタイムアップしている場合には、計測時間をクリア(ステップS22)して、前記ステップ21に戻る。
【0044】
計測時間がタイムアップしていない場合には、クロックパルスの入力の有無を判定(ステップS23)し、クロックパルスの入力がない場合には、前記ステップS21に戻る。前記ステップS23でクロックパルスが入力されている場合には、そのパルス数をカウントする(ステップS24)。
【0045】
前記ステップS24でのカウント数が、予め設定されたサンプリング数に達したか否かを判定する(ステップS25)。カウントしたパルス数が予め設定されたサンプル数に達していない場合には、前記ステップS21からステップS24を繰り返す。前記カウントしてパルス数が予め設定されたサンプル数に達している場合には、変速段の計測開始信号を発進すると共に、パルス数カウントをクリアする(ステップS26)。新たに計測時間を設定(ステップS27)し、タイムアウトデータをクリア(ステップS28)して、前記ステップS21に戻る。
【0046】
前記のように、一定時間経過した後、変速段の計測を開始することにより、安定した状態で変速段を計測することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】作業機を接続したトラクタの側面図である。
【図2】図1に示すトラクタの動力伝達系統を示す構成図である。
【図3】図1に示すトラクタの制御装置を示すブロック線図である。
【図4】制御装置に格納されるテーブルの一例を示す図である。
【図5】エンジン回転数と車速を比較する際の余裕率テーブルの一例を示す図である。
【図6】図3に示す制御装置における制御過程を示すプログラムフローチャートである。
【図7】車速の計測タイミングを設定するためのプログラムフローチャートである。
【符号の説明】
【0048】
10 作業車輌(トラクタ)
12 エンジン
16 駆動車輪(前輪)
17 駆動車輪(後輪)
26 作業機
40 多段変速装置
45 正逆転機構
61 PTO軸
65 制御部
66 エンジン回転数センサ
67 車速センサ
68 PTO回転数センサ
70 正逆転センサ(シャトルRスイッチ)
77 表示部
85 テーブル
86 正転用のテーブル
87 逆転用のテーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エンジンからの回転を多段変速装置を介して駆動車輪に伝達し、車体を走行する作業車輌において、
エンジンの回転数を検出するエンジン回転数センサと、
前記多段変速装置の出力部の回転数を検出する車速センサと、
前記多段変速装置の各変速段の変速比を格納するテーブルと、
前記エンジン回転数センサと前記車速センサと前記テーブルに格納された変速比とから、前記多段変速装置の変速段を算出する制御部と、
前記制御部にて算出された走行変速段を表示する表示部と、
を備えることを特徴とする作業車輌。
【請求項2】
エンジンからの回転を多段変速装置を介してPTO軸に伝達すると共に駆動車輪に伝達し、PTO軸からの出力により作業機を作動しつつ、車体を走行する作業車輌において、
エンジンの回転数を検出するエンジン回転数センサと、
前記多段変速装置の出力部の回転数を検出するPTO回転数センサと、
前記多段変速装置の各変速段の変速比を格納するテーブルと、
前記エンジン回転数センサと前記PTO回転数センサと前記テーブルに格納された変速比とから、前記多段変速装置の変速段を算出する制御部と、
前記制御部にて算出されたPTO変速段を表示する表示部と、
を備えることを特徴とする作業車輌。
【請求項3】
前記多段変速装置は、正逆転を切換える正逆転機構を有し、
該正逆転機構の正逆転位置を検出する正逆転センサを設け、
前記テーブルは、正転用のテーブルと逆転用のテーブルを有し、
前記制御部は、前記正逆転センサに基づき前記正転用又は逆転用テーブルを選択して、正転時変速段又は逆転時変速段を算出する、
ことを特徴とする請求項1又は2記載の作業車輌。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−70983(P2006−70983A)
【公開日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−254735(P2004−254735)
【出願日】平成16年9月1日(2004.9.1)
【出願人】(000001878)三菱農機株式会社 (1,502)
【Fターム(参考)】