地図情報表示装置及びスポット情報分割一覧表示プログラム及びスポット情報分割一覧表示提供サーバ
【課題】地図情報を表示させる装置であって、スポットの情報に関してある程度の情報量を良好に得ることができ、且つ、各スポットの大まかな位置(現在位置を基準としてどの方向にあるのかということ)も同時に視覚的に把握できるようなインターフェースを備えた地図情報表示装置の提供。
【解決手段】表示部の表示領域を視覚的に複数の分割領域に分割し、地図を画面表示するとした場合に、地図上の各スポットが位置的にどの分割領域に入るのかを判別し、分割領域に入る各スポットに関する情報を当該分割領域内に一覧表示させることにより、各スポットの大まかな位置とスポットの情報に関してある程度の情報量の双方を得られるようにする。
【解決手段】表示部の表示領域を視覚的に複数の分割領域に分割し、地図を画面表示するとした場合に、地図上の各スポットが位置的にどの分割領域に入るのかを判別し、分割領域に入る各スポットに関する情報を当該分割領域内に一覧表示させることにより、各スポットの大まかな位置とスポットの情報に関してある程度の情報量の双方を得られるようにする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地図情報を表示させる装置に関し、特に、地図上のスポットに関する情報を表示させる装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在では、自動車や携帯電話など幅広い分野でナビシステムが利用されている。また、ナビ機能までは無くても、地図情報を表示すると共に地図上の施設(スポット)に関する情報を検索可能としたシステム(インターネットを介した地図情報提供サイトなど)が存在している。
【0003】
このような技術に関連するものであって、車載用のナビゲーション装置に関する従来技術が特許文献1や特許文献2などによって開示されている。
【0004】
【特許文献1】特開平9−264750号公報
【特許文献2】特開平10−30931号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ナビシステムや地図検索システムなどにおいて地図上に施設(スポット)情報を表示させる場合には、アイコン等を用いて地図上に表示させることが一般的である。文字情報などによってスポットを表示させることは、スポットの数がある程度多くなると、画面という限られた表示領域内に表示させるには不向きとなるからである。しかし、簡略化されたアイコンによる表示の場合、当該スポットに関する情報としてアイコンそのものから得られる情報量は非常に限られたものとなる欠点がある。また、簡略化されたアイコン表示によった場合であっても、各スポットの位置が近接していると、表示画面上においてアイコンが重なってしまい、非常に見難くなってしまう場合があるという欠点がある。
【0006】
特許文献1や特許文献2で開示される従来技術によれば、施設の名前と施設までの距離、さらに当該施設が経路(ルート検索結果)に対して右に存在するか左に存在するかということを示す表(リスト)を表示させることができる。このようなリスト形式の表示である場合には、上記した“アイコンが重なって見難くい”という問題を解決することは可能である。
【0007】
これらの文献は車載用のナビゲーション装置に関するものであり、このような用途に特化した場合には道(経路)を基準として、道(経路)沿いの施設を表示させることは有用なものとなる。しかし、道(経路)を基準として「施設が経路の右に存在するか左に存在するか」という観点によって作成された表である場合、「施設が実際にどの方角に存在するのか」といったことを把握することができない。従って、「現在位置を基準としてどの方向にどのような施設があるのか」というようなことを知りたい場合に、特に優れた情報を提供できるものでは無い。
【0008】
本発明は上述した点に鑑み、地図情報を表示させる装置であって、スポットの情報に関してある程度の情報量を良好に得ることができ、且つ、各スポットの大まかな位置(現在位置を基準としてスポットがどの方向にあるのかというようなこと)も同時に視覚的に把握できるようなインターフェースを備えた地図情報表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1の地図情報表示装置は、制御部と、記憶部と、表示部と、入力部と、通信部と、を備え、マップデータを有するマップサーバからネットワークを介してマップデータを取得することで、当該マップデータに基づくマップ情報を表示する地図情報表示装置であって、前記表示部の表示領域を視覚的に複数の分割領域に分割するための分割枠情報を備える、若しくは、分割枠情報を前記通信部によって前記ネットワークを介してサーバから取得し、マップ上のスポット情報として前記マップデータ上の位置情報と当該スポットに関する属性情報とを対応付けて保持し、若しくは、これらの情報を前記通信部によって前記ネットワークを介してサーバから取得し、前記マップ情報を表示させる際のマップの縮尺情報と表示基準位置情報と、前記各スポットのマップデータ上の位置情報とに基づいて、各スポットの表示画面上の位置情報を算出し、これと前記分割枠情報から得られる前記各分割領域の画面上の位置情報とに基づいて各スポットが何れの分割領域に入っているのかを前記制御部によって判別し、又は、前記縮尺情報と前記表示基準位置情報と前記分割枠情報から得られる前記各分割領域の画面上の位置情報とに基づいて、各分割領域のマップデータ上の位置情報を算出し、これと前記各スポットのマップデータ上の位置情報とに基づいて各スポットが何れの分割領域に入っているのかを前記制御部によって判別し、前記分割枠情報に基づく分割枠を表示すると共に、それぞれの分割領域に属する各スポットを示す情報を前記スポットに関する属性情報から取得して、該当する分割領域内に一覧表示させることを特徴とする。
【0010】
上記構成によれば、表示領域が分割枠によって複数の分割領域に分けられ、当該分割領域内に各スポットを示す情報が一覧表示されることとなる。当該処理は、各分割領域と各スポットとの位置関係の対応を判別して、対応する分割領域の中に各スポットを示す情報を一覧表示するものであるため、表示された“スポットを示す情報”は一定の位置情報を備えて表示されていることとなる。
【0011】
請求項2の地図情報表示装置は、請求項1記載の地図情報表示装置であって、前記記憶部に、若しくは、前記地図情報表示装置に対して着脱可能な記憶媒体に、前記マップデータ若しくは前記分割枠情報若しくは前記スポット情報の全て若しくは何れかを備えることにより、前記記憶部若しくは前記記憶媒体から必要な情報を取得して前記各処理を実行することを特徴とする。
【0012】
上記構成によれば、地図情報表示装置の記憶部若しくは着脱可能な記憶媒体に、前記マップデータ若しくは前記分割枠情報若しくは前記スポット情報の全て若しくは何れかが備えられるため、当該地図情報表示装置が備える情報についてはサーバなどから取得する必要が無い。
【0013】
請求項3の地図情報表示装置は、請求項1又は請求項2記載の地図情報表示装置であって、前記入力部からの画面切替え指示に応じて、マップ上の該当する場所に各スポットを示すアイコンを配置して表示するマップ表示画面と、前記分割領域内に各スポットを示す情報を一覧表示させる分割一覧表示画面と、を交互に切替えて表示させることを特徴とする。
【0014】
上記構成によれば、地図が画面表示されるいわゆる通常の“マップ表示画面”と、分割領域内に各スポットを示す情報が一覧表示される“分割一覧表示画面”とが、画面切替え指示に応じて交互に切替えて表示される。
【0015】
請求項4の地図情報表示装置は、請求項3記載の地図情報表示装置であって、前記切替え表示の際に、マップ表示画面においても、前記分割枠情報に基づく分割枠をマップ情報に重畳させて表示させることを特徴とする。
【0016】
上記構成によれば、“マップ表示画面”においても分割枠が表示されるため、“マップ表示画面”と“分割一覧表示画面”との切り替え表示において常に分割枠が表示されることとなる。
【0017】
請求項5の地図情報表示装置は、請求項1乃至請求項4の何れか1つに記載の地図情報表示装置であって、自己位置取得手段を備えることにより、当該自己位置取得手段によって取得した自己の位置に関する情報に基づいて前記表示基準位置情報を定めることを特徴とする、又は、自己位置取得手段及び方位判別手段を備えることにより、当該自己位置取得手段によって取得した自己の位置に関する情報に基づいて前記表示基準位置情報を定めると共に、前記方位判別手段によって方位情報を取得し、表示基準位置情報に加えて前記方位情報も使用して前記各処理を実行することを特徴とする。
【0018】
上記構成によれば、自己位置取得手段によって取得した自己の位置に関する情報に基づいて表示基準位置情報が定められる。表示基準位置情報とはマップ情報を表示させる際の基準位置となるものであるため、自己の位置に基づいてマップ情報が表示されることとなる。また、方位判別手段を備えることにより、これによって取得された方位情報に基づいてマップ情報が表示されることとなる。
【0019】
請求項6の地図情報表示装置は、請求項1乃至請求項5の何れか1つに記載の地図情報表示装置であって、自己位置取得手段を備えることにより、当該自己位置取得手段によって自己の位置に関する情報を取得し、当該自己の位置情報と前記縮尺情報と前記表示基準位置情報に基づいて、自己の位置の表示画面上の位置情報を算出し、これと前記各分割領域の画面上の位置情報とに基づいて自己位置が何れの分割領域に入っているのかを前記制御部によって判別し、又は、前記自己の位置情報と前記各分割領域のマップデータ上の位置情報とに基づいて自己位置が何れの分割領域に入っているのかを前記制御部によって判別し、該当する前記分割領域内に自己の位置を示す情報を表示させることを特徴とする。
【0020】
上記構成によれば、自己位置取得手段によって自己の位置に関する情報が取得され、各分割領域と自己の位置との位置関係の対応を判別して、対応する分割領域の中に自己の位置を示す情報が表示されることとなる。
【0021】
請求項7の地図情報表示装置は、請求項5又は請求項6記載の地図情報表示装置であって、前記制御部によって、前記自己の位置に関する情報と前記各スポットのマップデータ上の位置情報とに基づいて自己の位置からの各スポットまでの距離若しくは所要時間を判別し、前記分割領域内に一覧表示されるスポットが複数ある場合には、最も距離の近い若しくは所要時間の短いスポットを優先的に表示させることを特徴とする。
【0022】
上記構成によれば、分割領域内に一覧表示されるスポットが複数ある場合には、最も距離の近い若しくは所要時間の短いスポットが優先的に表示されることとなる。なお、“優先的に表示”とは、優先順位の高いものから順に表示させるものや、色や大きさなどの視覚効果を変えることで優先順位の高いものほど目立つように表示させるものや、順位(数字)を添付して表示させるものなど、ユーザがなんらかの形で“優先的である”と認識できるようなものである。
【0023】
請求項8の地図情報表示装置は、請求項1乃至請求項6の何れか1つに記載の地図情報表示装置であって、前記各スポットの属性情報に優先情報を含ませることにより、前記制御部によって、前記各分割領域内に一覧表示されるスポットが複数ある場合には、最も上位の優先情報を有するスポットを判別してこれを優先的に表示させることを特徴とする。
【0024】
上記構成によれば、スポットの属性情報に含まれる優先情報に基づいて、各分割領域内に一覧表示されるスポットが複数ある場合には優先順位の高いスポットが優先的に表示されることとなる。
【0025】
請求項9の地図情報表示装置は、請求項5乃至請求項8の何れか1つに記載の地図情報表示装置であって、距離若しくは所要時間に対応した視覚効果情報を前記記憶部に保持し、前記制御部によって、前記自己の位置に関する情報と前記各スポットのマップデータ上の位置情報とに基づいて自己の位置からの各スポットまでの距離若しくは所要時間を判別し、当該距離若しくは所要時間に対応する前記視覚効果情報に基づいて前記各スポットを示す情報を視覚的に変化させて表示させることを特徴とする。
【0026】
上記構成によれば、自己の位置からの各スポットまでの距離若しくは所要時間に応じた視覚効果情報に基づいて各スポットを示す情報が視覚的に変化して表示される。なお、“視覚的に変化させる”とは例えば、色や大きさを変えて表示するものや、点滅の速度を替えて表示させるもの、アイコンなどの何らかの情報を付加して表示させるもの、或いは直接距離若しくは所要時間を付加して表示させるもの等であり、視覚効果情報はこれらの効果得るための設定情報となる。
【0027】
請求項10の地図情報表示装置は、請求項1乃至請求項9の何れか1つに記載の地図情報表示装置であって、前記制御部によって、前記マップの縮尺情報と前記分割枠情報に基づいて、前記分割領域のスケールを算出し、当該スケールを前記分割領域に付して表示することを特徴とする。
【0028】
上記構成によれば、画面上の分割領域にスケールが付されて表示される。
【0029】
請求項11の地図情報表示装置は、請求項1乃至請求項10の何れか1つに記載の地図情報表示装置であって、前記分割枠情報が、前記表示領域を縦若しくは横に分割する縦線若しくは横線又はこれら双方の情報を有するものであり、前記分割領域内に各スポットを示す情報を一覧表示させる分割一覧表示画面が表示されている際に、前記入力部からの入力により当該分割領域の何れかが選択されたと前記制御部によって判断された場合には、前記縦線のうち当該選択された分割領域の左側に位置する縦線は前記表示部の表示領域の左端へと移動させ、右側に位置する縦線は前記表示領域の右端へと移動させる処理と、前記横線のうち当該選択された分割領域の上側に位置する横線は前記表示部の表示領域の上端へと移動させ、下側に位置する横線は前記表示領域の下端へと移動させる処理の、何れか又は双方の処理を実行し、当該縦線と横線を表示領域端部へと移動させることによって形成される表示領域に、さらに前記分割枠情報に基づいた分割枠を表示させて前記分割一覧表示画面を表示する処理を実行することを特徴とする。
【0030】
上記構成によれば、分割領域の何れかが選択されたと判断された場合に、当該分割領域の上下左右にある縦線若しくは横線が広がるように表示領域の端部へと移動する。これにより、擬似的に、選択された分割領域がズームアップされるような視覚効果が生じる。当該ズームアップにより、選択された分割領域はほぼ表示部の表示領域全体に広がることとなり、これによって形成される分割枠の無い表示領域に対して、前記分割一覧表示画面を表示する処理が実行されるため、選択された分割領域がズームアップされてさらにこれが分割される処理となる。
【0031】
請求項12のスポット情報分割一覧表示プログラムは、制御部と、記憶部と、表示部と、入力部と、通信部と、を備え、マップデータを有するマップサーバからネットワークを介してマップデータを取得することで、当該マップデータに基づくマップ情報を表示する地図情報表示装置であって、前記表示部の表示領域を視覚的に複数の分割領域に分割するための分割枠情報を備える、若しくは、分割枠情報を前記通信部によって前記ネットワークを介してサーバから取得し、マップ上のスポット情報として前記マップデータ上の位置情報と当該スポットに関する属性情報とを対応付けて保持し、若しくは、これらの情報を前記通信部によって前記ネットワークを介してサーバから取得する地図情報表示装置に、前記マップ情報を表示させる際のマップの縮尺情報と表示基準位置情報と前記各スポットのマップデータ上の位置情報とに基づいて各スポットの表示画面上の位置情報を算出するステップと、これと前記分割枠情報から得られる前記各分割領域の画面上の位置情報とに基づいて各スポットが何れの分割領域に入っているのかを判別するステップと、を実行させ、又は、前記縮尺情報と前記表示基準位置情報と前記分割枠情報から得られる前記各分割領域の画面上の位置情報とに基づいて各分割領域のマップデータ上の位置情報を算出するステップと、これと前記各スポットのマップデータ上の位置情報とに基づいて各スポットが何れの分割領域に入っているのかを判別するステップと、を実行させ、前記分割枠情報に基づく分割枠を表示するステップと、それぞれの分割領域に属する各スポットを示す情報を前記スポットに関する属性情報から取得するステップと、該当する分割領域内に当該取得情報に基づく情報を一覧表示させるステップと、を実行させることを特徴とする。
【0032】
請求項13のスポット情報分割一覧表示プログラムは、請求項12記載のスポット情報分割一覧表示プログラムであって、前記記憶部に、若しくは、前記地図情報表示装置に対して着脱可能な記憶媒体に、前記マップデータ若しくは前記分割枠情報若しくは前記スポット情報の全て若しくは何れかが備えられており、必要に応じて前記記憶部若しくは前記記憶媒体から必要な情報を取得するステップを実行することを特徴とする。
【0033】
請求項14のスポット情報分割一覧表示プログラムは、請求項12又は請求項13記載のスポット情報分割一覧表示プログラムであって、前記入力部からの画面切替え指示に応じて、マップ上の該当する場所に各スポットを示すアイコンを配置して表示するマップ表示画面と前記分割領域内に各スポットを示す情報を一覧表示させる分割一覧表示画面とを交互に切替えて表示させるステップを実行させることを特徴とする。
【0034】
請求項15のスポット情報分割一覧表示プログラムは、請求項14記載のスポット情報分割一覧表示プログラムであって、前記切替え表示の際に、マップ表示画面に前記分割枠情報に基づく分割枠をマップ情報に重畳させて表示させるステップを実行させることを特徴とする。
【0035】
請求項16のスポット情報分割一覧表示プログラムは、請求項12乃至請求項15の何れか1つに記載のスポット情報分割一覧表示プログラムであって、前記地図情報表示装置が自己位置取得手段を備えており、当該自己位置取得手段によって取得した自己の位置に関する情報に基づいて前記表示基準位置情報を定めるステップを実行させることを特徴とする、又は、前記地図情報表示装置が自己位置取得手段及び方位判別手段を備えており、当該自己位置取得手段によって取得した自己の位置に関する情報に基づいて前記表示基準位置情報を定めるステップと、前記方位判別手段によって方位情報を取得して表示基準位置情報に加えて前記方位情報も使用して前記各処理を実行させるステップとを実行させることを特徴とする。
【0036】
請求項17のスポット情報分割一覧表示プログラムは、請求項12乃至請求項16の何れか1つに記載のスポット情報分割一覧表示プログラムであって、前記地図情報表示装置が自己位置取得手段を備えており、当該自己位置取得手段によって自己の位置に関する情報を取得するステップと、当該自己の位置情報と前記縮尺情報と前記表示基準位置情報に基づいて自己の位置の表示画面上の位置情報を算出するステップと、これと前記各分割領域の画面上の位置情報とに基づいて自己位置が何れの分割領域に入っているのかを判別するステップと、を実行させ、又は、前記自己の位置情報と前記各分割領域のマップデータ上の位置情報とに基づいて自己位置が何れの分割領域に入っているのかを判別するステップを実行させ、該当する前記分割領域内に自己の位置を示す情報を表示させるステップを実行させることを特徴とする。
【0037】
請求項18のスポット情報分割一覧表示プログラムは、請求項16又は請求項17に記載のスポット情報分割一覧表示プログラムであって、前記自己の位置に関する情報と前記各スポットのマップデータ上の位置情報とに基づいて自己の位置からの各スポットまでの距離若しくは所要時間を判別するステップと、前記分割領域内に一覧表示されるスポットが複数あるか否かを判別するステップと、これが複数あった場合に最も距離の近い若しくは所要時間の短いスポットを優先的に表示させるステップを実行させることを特徴とする。
【0038】
請求項19のスポット情報分割一覧表示プログラムは、請求項12乃至請求項17の何れか1つに記載のスポット情報分割一覧表示プログラムであって、前記各スポットの属性情報に優先情報が含まれていることにより、前記各分割領域内に一覧表示されるスポットが複数あるか否かを判別するステップと、これが複数あった場合に最も上位の優先情報を有するスポットを判別してこれを優先的に表示させるステップとを実行させることを特徴とする。
【0039】
請求項20のスポット情報分割一覧表示プログラムは、請求項16乃至請求項19の何れか1つに記載のスポット情報分割一覧表示プログラムであって、前記地図情報表示装置の前記記憶部に距離若しくは所要時間に対応した視覚効果情報が保持されており、前記自己の位置に関する情報と前記各スポットのマップデータ上の位置情報とに基づいて自己の位置からの各スポットまでの距離若しくは所要時間を判別するステップと、当該距離若しくは所要時間に対応する前記視覚効果情報に基づいて前記各スポットを示す情報を視覚的に変化させて表示させるステップとを実行させることを特徴とする。
【0040】
請求項21のスポット情報分割一覧表示プログラムは、請求項12乃至請求項20の何れか1つに記載のスポット情報分割一覧表示プログラムであって、前記マップの縮尺情報と前記分割枠情報に基づいて前記分割領域のスケールを算出するステップと、当該スケールを前記分割領域に付して表示するステップとを実行させることを特徴とする。
【0041】
請求項22のスポット情報分割一覧表示プログラムは、請求項12乃至請求項21の何れか1つに記載のスポット情報分割一覧表示プログラムであって、前記分割枠情報が、前記表示領域を縦若しくは横に分割する縦線若しくは横線又はこれら双方の情報を有するものであり、前記分割領域内に各スポットを示す情報を一覧表示させる分割一覧表示画面が表示されている際に、前記入力部からの入力により当該分割領域の何れかが選択されたか否かを判別するステップと、当該選択があった場合に、前記縦線のうち当該選択された分割領域の左側に位置する縦線は前記表示部の表示領域の左端へと移動させ右側に位置する縦線は前記表示領域の右端へと移動させるステップと、前記横線のうち当該選択された分割領域の上側に位置する横線は前記表示部の表示領域の上端へと移動させ下側に位置する横線は前記表示領域の下端へと移動させるステップの、何れか又は双方の処理を実行し、当該縦線と横線を表示領域端部へと移動させることによって形成される表示領域にさらに前記分割枠情報に基づいた分割枠を表示させて前記分割一覧表示画面を表示する処理を実行させることを特徴とする。
【0042】
請求項23のスポット情報分割一覧表示提供サーバは、制御部と、記憶部と、通信部と、を備え、前記記憶部にマップデータを保持する、若しくは、マップデータを有するマップサーバからネットワークを介してマップデータを取得するサーバであって、表示画面を視覚的に複数の分割領域に分割するための分割情報を備え、マップ上のスポット情報として前記マップデータ上の位置情報と当該スポットに関する属性情報とを対応付けて保持し、若しくは、これらの情報を前記通信部によってネットワークを介して他のサーバから取得することにより、端末装置から縮尺情報と表示基準位置情報とを含む若しくはこれらを算出するための情報を含む分割一覧表示の要求があった際に、前記縮尺情報と表示基準位置情報と、前記各スポットのマップデータ上の位置情報とに基づいて、各スポットの表示画面上の位置情報を算出し、これと前記分割枠情報から得られる前記各分割領域の画面上の位置情報とに基づいて各スポットが何れの分割領域に入るのかを前記制御部によって判別し、又は、前記縮尺情報と前記表示基準位置情報と前記分割枠情報から得られる前記各分割領域の画面上の位置情報とに基づいて、各分割領域のマップデータ上の位置情報を算出し、これと前記各スポットのマップデータ上の位置情報とに基づいて各スポットが何れの分割領域に入っているのかを前記制御部によって判別し、前記分割枠情報に基づく分割枠を表示すると共にそれぞれの分割領域に属する各スポットを示す情報を該当する分割領域内に一覧表示する分割一覧表示画面を表示させるための情報を、前記端末装置に応答として送信することを特徴とする。
【0043】
請求項24のスポット情報分割一覧表示提供サーバは、請求項23記載のスポット情報分割一覧表示提供サーバであって、前記端末装置からの画面切替え要求に応じて、マップ上の該当する場所に各スポットを示すアイコンを配置して表示するマップ表示画面を表示させるための情報と、前記分割一覧表示画面を表示させるための情報と、を交互に切替えて前記端末装置へ応答として送信することを特徴とする。
【0044】
請求項25のスポット情報分割一覧表示提供サーバは、請求項24記載のスポット情報分割一覧表示提供サーバであって、前記切替え表示の際に、マップ表示画面においても、前記分割枠情報に基づく分割枠をマップ情報に重畳させて表示させるための情報を送信することを特徴とする。
【0045】
請求項26のスポット情報分割一覧表示提供サーバは、請求項23乃至請求項25の何れか1つに記載のスポット情報分割一覧表示提供サーバであって、前記端末装置から自己の位置に関する情報の送信があった場合に、当該自己の位置情報と前記縮尺情報と前記表示基準位置情報に基づいて、自己の位置の表示画面上の位置情報を算出し、これと前記各分割領域の画面上の位置情報とに基づいて自己位置が何れの分割領域に入っているのかを前記制御部によって判別し、又は、前記自己の位置情報と前記各分割領域のマップデータ上の位置情報とに基づいて自己位置が何れの分割領域に入っているのかを前記制御部によって判別し、該当する前記分割領域内に自己の位置を示す情報を表示させる情報を前記端末装置へ送信することを特徴とする。
【0046】
請求項27のスポット情報分割一覧表示提供サーバは、請求項26記載のスポット情報分割一覧表示提供サーバであって、前記制御部によって、前記自己の位置に関する情報と前記各スポットのマップデータ上の位置情報とに基づいて自己の位置からの各スポットまでの距離若しくは所要時間を判別し、前記分割領域内に一覧表示されるスポットが複数ある場合には、最も距離の近い若しくは所要時間の短いスポットを優先的に表示させる情報を前記端末装置に送信することを特徴とする。
【0047】
請求項28のスポット情報分割一覧表示提供サーバは、請求項23乃至請求項26の何れか1つに記載のスポット情報分割一覧表示提供サーバであって、前記各スポットの属性情報に優先情報を含ませることにより、前記制御部によって、前記各分割領域内に一覧表示されるスポットが複数ある場合には、最も上位の優先情報を有するスポットを判別してこれを優先的に表示させる情報を前記端末装置へ送信することを特徴とする。
【0048】
請求項29のスポット情報分割一覧表示提供サーバは、請求項26乃至請求項28の何れか1つに記載のスポット情報分割一覧表示提供サーバであって、距離若しくは所要時間に対応した視覚効果情報を前記記憶部に保持し、前記制御部によって、前記自己の位置に関する情報と前記各スポットのマップデータ上の位置情報とに基づいて自己の位置からの各スポットまでの距離若しくは所要時間を判別し、当該距離若しくは所要時間に対応する前記視覚効果情報に基づいて前記各スポットを示す情報を視覚的に変化させて表示させる情報を前記端末装置へ送信することを特徴とする。
【0049】
請求項30のスポット情報分割一覧表示提供サーバは、請求項23乃至請求項29の何れか1つに記載のスポット情報分割一覧表示提供サーバであって、前記制御部によって、前記マップの縮尺情報と前記分割枠情報に基づいて、前記分割領域のスケールを算出し、当該スケールを前記分割領域に付して表示する情報を前記端末装置に送信することを特徴とする。
【0050】
請求項31のスポット情報分割一覧表示提供サーバは、請求項23乃至請求項30の何れか1つに記載のスポット情報分割一覧表示提供サーバであって、前記分割枠情報が、前記表示領域を縦若しくは横に分割する縦線若しくは横線又はこれら双方の情報を有するものであり、前記分割一覧表示画面が表示されている際に当該分割領域の何れかが選択されたことを示す情報を前記端末装置から受信した際には、前記縦線のうち当該選択された分割領域の左側に位置する縦線は前記表示部の表示領域の左端へと移動させ右側に位置する縦線は前記表示領域の右端へと移動させる画面を表示させるための情報と、前記横線のうち当該選択された分割領域の上側に位置する横線は前記表示部の表示領域の上端へと移動させ下側に位置する横線は前記表示領域の下端へと移動させる画面を表示させるための情報の、何れか又は双方を前記端末装置に応答として送信し、且つ、当該縦線と横線を表示領域端部へと移動させることによって形成される表示領域に、さらに前記分割枠情報に基づいた分割枠を表示させて前記分割一覧表示画面を表示するための情報を前記端末装置に送信することを特徴とする。
【0051】
本発明に関する第1のスポット情報分割一覧表示提供プログラムは、制御部と、記憶部と、通信部と、を備え、前記記憶部にマップデータを保持する、若しくは、マップデータを有するマップサーバからネットワークを介してマップデータを取得するサーバであって、表示画面を視覚的に複数の分割領域に分割するための分割情報を備え、マップ上のスポット情報として前記マップデータ上の位置情報と当該スポットに関する属性情報とを対応付けて保持し、若しくは、これらの情報を前記通信部によってネットワークを介して他のサーバから取得するサーバに、端末装置から縮尺情報と表示基準位置情報とを含む若しくはこれらを算出するための情報を含む分割一覧表示の要求があった際に、前記縮尺情報と表示基準位置情報と前記各スポットのマップデータ上の位置情報とに基づいて各スポットの表示画面上の位置情報を算出するステップと、これと前記分割枠情報から得られる前記各分割領域の画面上の位置情報とに基づいて各スポットが何れの分割領域に入るのかを判別するステップと、を実行させ、又は、前記縮尺情報と前記表示基準位置情報と前記分割枠情報から得られる前記各分割領域の画面上の位置情報とに基づいて各分割領域のマップデータ上の位置情報を算出するステップと、これと前記各スポットのマップデータ上の位置情報とに基づいて各スポットが何れの分割領域に入っているのかを判別するステップと、を実行させ、前記分割枠情報に基づく分割枠を表示すると共にそれぞれの分割領域に属する各スポットを示す情報を該当する分割領域内に一覧表示する分割一覧表示画面を表示させるための情報を前記端末装置に応答として送信するステップと、を実行させることを特徴とする。
【0052】
本発明に関する第2のスポット情報分割一覧表示提供プログラムは、前記第1のスポット情報分割一覧表示提供プログラムであって、前記端末装置からの画面切替え要求に応じて、マップ上の該当する場所に各スポットを示すアイコンを配置して表示するマップ表示画面を表示させるための情報と前記分割一覧表示画面を表示させるための情報とを交互に切替えて前記端末装置へ応答として送信するステップを実行させることを特徴とする。
【0053】
本発明に関する第3のスポット情報分割一覧表示提供プログラムは、前記第2のスポット情報分割一覧表示提供プログラムであって、前記切替え表示の際にマップ表示画面に前記分割枠情報に基づく分割枠をマップ情報に重畳させて表示させるための情報を送信するステップを実行させることを特徴とする。
【0054】
本発明に関する第4のスポット情報分割一覧表示提供プログラムは、前記第1乃至第3の何れか1つのスポット情報分割一覧表示提供プログラムであって、前記端末装置から自己の位置に関する情報の送信があった場合に、当該自己の位置情報と前記縮尺情報と前記表示基準位置情報に基づいて自己の位置の表示画面上の位置情報を算出するステップと、これと前記各分割領域の画面上の位置情報とに基づいて自己位置が何れの分割領域に入っているのかを判別するステップと、を実行させ、又は、前記自己の位置情報と前記各分割領域のマップデータ上の位置情報とに基づいて自己位置が何れの分割領域に入っているのかを判別するステップを実行させ、該当する前記分割領域内に自己の位置を示す情報を表示させる情報を前記端末装置へ送信するステップを実行させることを特徴とする。
【0055】
本発明に関する第5のスポット情報分割一覧表示提供プログラムは、前記第4のスポット情報分割一覧表示提供プログラムであって、前記自己の位置に関する情報と前記各スポットのマップデータ上の位置情報とに基づいて自己の位置からの各スポットまでの距離若しくは所要時間を判別するステップと、前記分割領域内に一覧表示されるスポットが複数あるか否かを判別するステップと、これが複数あった場合に最も距離の近い若しくは所要時間の短いスポットを優先的に表示させる情報を前記端末装置に送信するステップと、を実行させることを特徴とする。
【0056】
本発明に関する第6のスポット情報分割一覧表示提供プログラムは、前記第1乃至第4の何れか1つのスポット情報分割一覧表示提供プログラムであって、前記各スポットの属性情報に優先情報を含ませることにより、前記各分割領域内に一覧表示されるスポットが複数あるか否かを判別するステップと、これが複数あった場合に最も上位の優先情報を有するスポットを判別してこれを優先的に表示させる情報を前記端末装置へ送信するステップと、を実行させることを特徴とする。
【0057】
本発明に関する第7のスポット情報分割一覧表示提供プログラムは、前記第4乃至第6の何れか1つのスポット情報分割一覧表示提供プログラムであって、距離若しくは所要時間に対応した視覚効果情報を前記記憶部に保持させることにより、前記自己の位置に関する情報と前記各スポットのマップデータ上の位置情報とに基づいて自己の位置からの各スポットまでの距離若しくは所要時間を判別するステップと、当該距離若しくは所要時間に対応する前記視覚効果情報に基づいて前記各スポットを示す情報を視覚的に変化させて表示させる情報を前記端末装置へ送信するステップと、を実行させることを特徴とする。
【0058】
本発明に関する第8のスポット情報分割一覧表示提供プログラムは、前記第1乃至第7の何れか1つのスポット情報分割一覧表示提供プログラムであって、前記マップの縮尺情報と前記分割枠情報に基づいて前記分割領域のスケールを算出するステップと、当該スケールを前記分割領域に付して表示する情報を前記端末装置に送信するステップと、を実行させることを特徴とする。
【0059】
本発明に関する第9のスポット情報分割一覧表示提供プログラムは、前記第1乃至第8の何れか1つのスポット情報分割一覧表示提供プログラムであって、前記分割枠情報が、前記表示領域を縦若しくは横に分割する縦線若しくは横線又はこれら双方の情報を有するものであり、前記分割一覧表示画面が表示されている際に当該分割領域の何れかが選択されたことを示す情報を前記端末装置から受信した際には、前記縦線のうち当該選択された分割領域の左側に位置する縦線は前記表示部の表示領域の左端へと移動させ右側に位置する縦線は前記表示領域の右端へと移動させる画面を表示させるための情報と、前記横線のうち当該選択された分割領域の上側に位置する横線は前記表示部の表示領域の上端へと移動させ下側に位置する横線は前記表示領域の下端へと移動させる画面を表示させるための情報の、何れか又は双方を前記端末装置に応答として送信するステップと、当該縦線と横線を表示領域端部へと移動させることによって形成される表示領域にさらに前記分割枠情報に基づいた分割枠を表示させて前記分割一覧表示画面を表示するための情報を前記端末装置に送信するステップと、を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0060】
請求項1の地図情報表示装置によれば、各分割領域と各スポットとの位置関係の対応を判別し、対応する分割領域の中に各スポットを示す情報が一覧表示されるため、表示された“スポットを示す情報”は一定の位置情報を備えて表示されていることとなる。従って、それぞれのスポットの大まかな位置関係を視覚的に判別することができる。また、各スポットを示す情報が一覧表示形式で表示されるため、地図上の該当位置にアイコンを表示させるようなものにおける、「アイコンが重なって見難い」という問題や「スポットに関して得られる情報が少ない」という問題を解消若しくは低減させることが可能となる。
【0061】
請求項3の地図情報表示装置によれば、地図が画面表示されるいわゆる通常の“マップ表示画面”と、分割領域内に各スポットを示す情報が一覧表示される“分割一覧表示画面”とが、画面切替え指示に応じて交互に切替えて表示される。従って、“分割一覧表示画面”によってスポットに関するある程度の情報と大まかな位置関係を得ることができ、画面切替えによってスポットの地図上の詳細な位置を認識することができるため、利便性に優れる。
【0062】
請求項4の地図情報表示装置によれば、“マップ表示画面”においても分割枠が表示されるため、“マップ表示画面”と“分割一覧表示画面”との切り替え表示において常に分割枠が表示されることとなる。従って、両者の対応関係が明瞭となり、利便性に優れる。
【0063】
請求項6の地図情報表示装置によれば、自己位置取得手段によって自己の位置に関する情報が取得され、各分割領域と自己の位置との位置関係の対応を判別して、対応する分割領域の中に自己の位置を示す情報が表示されることとなる。よって、自己の位置を示す情報(例えばアイコン)が対応する分割領域の中に表示されることにより、自己と各スポットとの大まかな位置関係を知ることができるため、利便性に優れる。
【0064】
請求項7の地図情報表示装置によれば、分割領域内に一覧表示されるスポットが複数ある場合には、最も距離の近い若しくは所要時間の短いスポットが優先的に表示されることとなる。即ち、分割領域内のスポット間において最も近い(距離的or時間的)スポットが優先的に表示されるため、利便性に優れる。
【0065】
請求項9の地図情報表示装置によれば、自己の位置からの各スポットまでの距離若しくは所要時間に応じた視覚効果情報に基づいて各スポットを示す情報が視覚的に変化して表示される。従って、表示される「各スポットを示す情報」の視覚的な変化によって、当該スポットまでの距離若しくは所要時間を把握することが可能であり、利便性に優れる。
【0066】
請求項10の地図情報表示装置によれば、画面上の分割領域にスケールが付されて表示されるため、当該スケールによって、各分割領域内に存在するスポットまでの大まかな距離や所要時間などを把握することが可能となり、利便性に優れる。
【0067】
請求項11の地図情報表示装置によれば、選択された分割領域がズームアップされるような視覚効果が生じ、且つ、当該ズームアップにより表示部の表示領域ほぼ全体に広がった“選択された分割領域”に対して、前記分割一覧表示画面を表示する処理が実行されるため、階層的な分割が行われることとなる。このような選択と分割の階層化により、分割領域内に複数のスポットが存在していても、“選択と分割”を繰り返すことにより、最終的に1つのスポットを選択させる(分割領域内にスポットが1つとなるようにする)ことが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0068】
以下、本発明の具体的実施例について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施態様は、本発明を具体化する際の一形態であって、本発明をその範囲内に限定するためのものではない。
【実施例1】
【0069】
本実施例の地図情報表示システムは、スポット(施設など)の情報に関してある程度の情報量を良好に得ることができ、且つ、同時に各スポットの大まかな位置(現在位置を基準としてスポットがどの方向にあるのかということ)も視覚的に把握できるようにするものである。そのために、本実施例の地図情報表示システムでは、表示画面を分割枠によって分割し、当該分割枠によって形成される分割領域を地図上の実際の位置に割り当て、当該分割領域内に存在するスポットの情報を当該分割領域内に一覧表示させているものである。これにより、一覧表示形式のスポット情報によってある程度の情報量を良好に得ることができ、且つ、当該各スポット情報が表示される各分割領域は地図上の実際の位置情報を持つものであるため、各スポットの大まかな位置も視覚的に把握できるものである。
【0070】
図1は本実施例の地図情報表示システムの構成の概略及び地図情報表示装置である端末装置の構成の概略を示すブロック図である。
【0071】
端末装置1は、インターネット等のネットワーク2を介して地図情報提供サービス企業サイト3と接続される。地図情報提供サービス企業サイト3(以下単に地図提供サイト3)は、地理的な地図情報を提供している企業が運営するサイトであり、地図データが格納される地図サーバを備え、ネットワーク2を介した要求に応じて必要な地図データ(マップデータ)を送信するサービスを提供するものである。
【0072】
図1に示されるように端末装置1は、各部の制御やデータの転送、種々の演算、データの一時的な格納等を行う制御部11と、各種のデータやプログラムなどが格納される記憶部12と、入力インターフェースである入力部13と、モニタである表示部14と、ネットワークに対する情報の送受信を行う通信部15と、GPS衛星からの信号を受信するGPS受信部16と、等を備える。
【0073】
端末装置1の記憶部12には、スポットに関する情報が格納されるスポットファイル121と、分割枠を表示させるための情報(分割枠情報)等を有する分割枠データ122と、地図上に表示するアイコンの画像データ等が格納される共通画像ファイル123と、等が格納されている。図7に分割枠データ122の一部である各分割領域の画面上の位置データが格納されるテーブルの構成の一例を示した(テーブル内には例えばピクセル単位の数値が格納されることとなる)。その他分割枠データとしては画面上に表示させる分割枠を形成するための画像情報なども含まれる。
【0074】
スポットファイル121は、例えば、地点識別情報、地点名称、地点名称カナ、所属するカテゴリ、地図上での位置(緯度経度座標)、選択回数等の情報等の情報(その他スポットに関する詳細情報など)を有して構成され、各スポットごとに構成される(即ち、スポットの位置情報と属性情報が対応付けられて保持される)。図8にスポットファイル121の構成の一例を示した(このようなテーブルがスポットごとに構成されることとなる)。
【0075】
次に、図2〜図6のフローチャートを参照しつつ、本実施例の地図情報表示装置(端末装置1)の処理動作(主に発明に関する処理動作)の概略を説明する。これらの各処理は基本的に記憶部12に格納されているプログラムが制御部11において実行されることで動作するものであり、制御部11は必要に応じて記憶部12にあるデータや通信部15によってネットワーク2を介して送受信したデータ若しくはGPS受信部16によって受信した情報若しくは入力部13から得られるユーザの入力情報などを使用しながら、入力部13からの指示(ユーザの要求)に応じて各種データの演算処理を行い、必要に応じて演算結果を記憶部12に格納する等しながら、結果を表示部14に表示するものである。
【0076】
図2は本発明に関する処理全体の概略を示すフローチャートである。
【0077】
ステップ201では「条件取得処理」を実行する。条件取得処理とは、本発明に関する“分割一覧表示画面”の表示を行うために必要な情報(条件設定)を得るための処理であり、図3に「条件取得処理」の処理の概略を示した。
【0078】
ステップ301では、GPS受信部16によってGPS(GLOBAL Positioning System)の衛星から受信した情報に基づいて自己の現在位置(緯度経度)を判別し、当該自己現在位置を表示基準位置情報とする。
【0079】
続くステップ302では、図9に示されるような検索範囲設定画面を表示部14に表示し、これに対するユーザの入力(選択)によって表示範囲情報を取得し、当該情報に基づいて地図の縮尺情報を算出する。地図の縮尺情報の算出は、表示範囲情報で得られる範囲の地図を表示部14に表示できるように地図の縮尺を定めるものであり、表示範囲情報と表示部14の表示領域(画面サイズ)情報、解像度情報等に基づいて算出されるものである。なお、ここでは、表示範囲情報として距離情報を取得するようなものを例としているが、時間情報に基づいて表示範囲情報を取得するようなものであっても構わない。例えば、「徒歩5分以内」というような情報を得て、これを距離に換算して表示範囲情報を得るようなものであっても良い(徒歩ではなく、特定の若しくは複合的な交通手段を基に時間情報などから表示範囲情報を得るものであってもよい)。
【0080】
検索範囲設定画面で表示範囲情報が得られたら、検索ジャンル設定画面(図10)を表示して、検索ジャンル情報を取得する(ステップ303)。検索ジャンル情報とは、検索するスポットのジャンル(カテゴリ)を設定するものである。なお、表示範囲情報と検索ジャンル情報を一つの設定画面によって取得するものであっても当然良い。
【0081】
図3の処理であるステップ201(図2)に続くステップ202では、「分割一覧表示画面表示処理」を実行する。図4は、「分割一覧表示画面表示処理」の処理動作の概略を示したフローチャートである。
【0082】
ステップ401では、記憶部12の分割枠データ122に基づいて分割枠を画面表示する。
【0083】
ステップ402では、分割枠データ122と縮尺情報に基づいて各分割領域のスケールを算出して、画面上の分割枠にスケールを表示させる。“分割領域のスケール”とは、縮尺情報に基づいて地図を画面表示したとした場合に、分割領域の大きさが地図上の距離に換算するとどの程度になるかを示すものである。ここでも、“分割領域のスケール”を距離情報に限るものではなく、時間情報(図3のステップ302で得られる表示範囲情報に合わせて、“徒歩5分”というような情報)であってもよい。また、ステップ402では“距離−色の対応表示バー”の表示処理も行う。“距離−色の対応表示バー”とは、距離と色の対応関係を示す情報バーであり、距離については図3のステップ302で得られる表示範囲情報に基づいて算出された値(若しくは、後述するステップ409の処理によって得られた“縮尺情報”に基づいて算出される値)が表示される。例えば、図11に示される例では、画面の下部に“距離−色の対応表示バー”が表示されており、この例では表示範囲情報に基づいて最大値が100mとされている。なお、バーを形成する各マスは異なる色で表示されているものであり、色(視覚効果情報)によっておおよその距離を判別できるようにするものである。例えば、最小値(最も近い位置)を示す色を青、最大値(最も遠い位置)を示す色を赤とし、その間を10分割して徐々に色を変化させるもの等である。例えば黄色が50パーセント付近の色に設定されている場合に、表示範囲情報(若しくは“縮尺情報”)によって定められる最大値が100mであって、あるスポットまでの距離が50m程度である場合、当該スポット名が黄色で表示されることで、当該スポットまでの距離が50m程度であることを認識できるようにするものである。なお、“距離−色の対応表示バー”の距離は図で例示したような距離情報に限るものではなく、時間情報としての距離(図3のステップ302で得られる表示範囲情報に合わせて、“徒歩5分”というような情報)であってもよい。なお、当該“距離−色の対応表示バー”を表示させる処理や後述するステップ505の処理のために、記憶部12には距離若しくは所要時間に対応づけられて色情報(視覚効果情報)が保持されている。
【0084】
ステップ403は、画面上に情報を表示するスポットを判別する処理である。“表示基準位置情報”と“縮尺情報”と“表示領域情報”に基づいて画面表示される範囲(緯度経度情報)を算出し、当該範囲に属するスポットを各スポットファイルの位置情報を参照して判別し、且つ、スポットの属性情報(スポットの種類や選択回数などでありスポットファイルが有する情報)に基づいて、図3のステップ303で取得された検索ジャンル情報に適合する属性を有するスポットを判別する。
【0085】
続くステップ404では、「スポット該当領域判別・表示処理」が実行される。「スポット該当領域判別・表示処理」とは、ステップ403で取得された各スポットが、何れの分割領域に属するのかを判別し、該当する分割領域内にスポット情報(スポット名など)を表示させる処理である。
【0086】
図5は「スポット該当領域判別・表示処理」の処理動作の概略を示したフローチャートである。
【0087】
ステップ501では、“表示基準位置情報”と“縮尺情報”と図4のステップ403で取得された各スポットの位置情報(スポットファイルにある緯度経度情報)に基づいて、各スポットの画面上の位置情報を算出する。当該処理は、地図上の位置情報(経度緯度)を画面上の位置情報(例えばピクセル単位)に変換するものであり、地図上の距離を縮尺情報に基づいて画面上の距離に変換すると共に地図上の表示のための基準点となる“表示基準位置情報”と画面上の基準点(例えば画面の中央点)を合わせることにより、算出される。
【0088】
続くステップ502では、ステップ501で算出された各スポットの画面上の位置情報と、分割枠データ122が有する各分割領域の画面上の位置情報(図7のテーブル)に基づいて、各スポットがどの分割領域内に入るかを判別して、当該情報を一時的に保持する(スポットファイルに一時的に書き込む等)。なお、スポットが分割領域の境界線上にぴったり乗っているような場合も考えられるが、隣接する分割領域間で予め優先順位を定めておくこと(例えば(2)と(3)の境界にある場合には、(2)に属するものとして扱うもの)や、分割領域に属するスポットの数に応じて判断する(例えば、(2)と(3)に属するスポットの数を比較して、(3)の方が少ない場合には(3)に属するものとして扱う)等すればよい。
【0089】
ステップ501の処理では、各スポットの画面上の位置情報の算出に加えて、現在位置(図3のステップ301若しくは図4のステップ406によって得られる緯度経度情報)の画面上の位置情報の算出処理も行われる。またステップ502の処理においても、現在位置がどの分割領域に該当するかを判別する処理が実行される。後述するステップ408〜ステップ409が実行されない限りは、現在位置情報が表示基準位置情報とされる(図3のステップ301若しくは図4のステップ406)ため、現在位置と表示基準位置は同じとなる。すなわち、例えば表示基準位置が画面中央とされている場合には、現在位置も画面中央に位置することとなる。これに対して、後述するステップ408〜ステップ409が実行されると、現在位置と表示基準位置が一致しなくなるため、現在位置は画面中央からズレることとなる。
【0090】
続くステップ503では、各スポットの位置情報(緯度経度)と現在位置情報(緯度経度)に基づいて現在位置と各スポットとの間の距離を算出して保持する。当該“現在位置と各スポットとの間の距離”の算出処理は、単純に2点間の直線距離であっても構わないし、ナビ機能などによって実現される“経路に沿った距離”などであっても構わない。また、時間情報としての距離(図3のステップ302で得られる表示範囲情報に合わせて、“徒歩5分”というような情報)としてもよい。
【0091】
ステップ504では、分割領域の数(本実施例では6)をnに代入する。なお、分割領域の数は分割枠データ122から取得する。
【0092】
続くループ1の処理は、ステップ505〜ステップ507の処理を各分割領域ごとに実行させるためのものであり、本実施例では(1)〜(6)の各分割領域に対して(iが1から6になるまで)処理が行われることとなる。
【0093】
ステップ505では、i番目の分割領域に該当する各スポットを、距離順にソート(ステップ503で得られた距離の短い順にソート)し、各スポットのスポット名を距離に応じた色(視覚効果)によって当該分割領域内に一覧表示する。“距離に応じた色”とは、前述した記憶部12に格納されている“距離若しくは所要時間に対応づけられた視覚効果情報”であり、“距離−色の対応表示バー”と同様の色となる。これにより、前述したごとく、スポット名の表示色により、当該スポットまでのおおよその距離を認識できるものである。
【0094】
ステップ506では、ステップ502で判別した“現在位置が属する分割領域”がi番目の分割領域であるか否かを判別し、これに該当する場合には、ステップ507へと移行して、i番目の分割領域内に自己位置(現在位置)を示すアイコンを背景として表示させる(若しくは重畳させて表示させるようなものであってもよい)。一方、該当しない場合には、ステップ507をスキップして、ループ1の処理を続行(iをインクリメントしてループ1を処理)させる。
【0095】
上記したループ1の処理が終了することで、各分割領域内にスポットを示す情報(本実施例ではスポット名)が、実際の地図上の位置(緯度経度)に対応する形で表示されることとなる。これにより表示画面は図11の状態となる。なお、図11では図4のステップ402の処理によって表示される“分割領域のスケール”を省略しているが、“分割領域のスケール”は、例えば、分割領域の1マスが地図上の距離に換算するとどの程度になるかを表示するものや、分割枠を構成する各縦線や横線に添えて「0m、50m、100m」などと表示させるものなどである。後者の場合には、基準点(0mとする場所)を、表示領域の下端中央にする等しても良いし、現在位置を基準としてもよい。
【0096】
図4に戻って説明を続ける。
【0097】
図5の処理である「スポット該当領域判別・表示処理」に続くステップ405では、所定サイクルの経過を判別し、所定サイクルを経過したと判断された場合には、ステップ406へと移行する。
【0098】
ステップ406は、図3のステップ301と同様の処理概念であり、当該処理の後にステップ403へと戻って以下上記処理を繰り返す。当該ステップ405とステップ406の処理により、“所定サイクル”ごとに現在位置(及び表示基準位置)の更新処理が行われることとなる。即ち、本端末装置1の所持者が移動した場合には当該移動に従って表示が変化する(表示されるスポットの増減・別領域への移動や、表示色も変化する)こととなる。なお、“所定サイクル”は適宜定めればよい。
【0099】
ステップ407〜ステップ408では入力部13に対する入力を待ち、入力されたのが拡大縮小若しくはスクロール(移動)指示であった場合には、ステップ409へと移行し、それ以外の場合にはステップ405へと戻って処理を繰り返す(“所定サイクル”の経過若しくはズーム・スクロール指示を待つ)。
【0100】
拡大縮小若しくはスクロール指示とは、入力部13に備えられる方向キー等の入力があった場合である。これがあった場合には、当該拡大縮小若しくはスクロール指示に応じて“表示基準位置情報”と“縮尺情報”を変化させ(ステップ409)、ステップ402へと戻って上記各処理を実行することにより、指示に応じた新たな“表示基準位置情報”と“縮尺情報”に基づいて、各スポットの再表示処理などが行われる。(表示されるスポットの増減・別領域への移動や、表示色も変化することとなる。また、自己位置(現在位置)を示すアイコンの別領域への移動も生じる得ることとなる。)なお、拡大縮小若しくはスクロール指示があった後は、ステップ405〜406の処理を“現在位置を表示”というような指示があるまで一時停止させたり、“所定サイクル”の期間を長くしたりしてもよい。スクロール等させた画面が、ステップ405〜406の処理を経ることで勝手に元に戻ってしまうことを防止するためのものである。
【0101】
図4のステップ407と図2のステップ203は同一の処理であり、入力部13に対する入力が“表示画面の切り替え指示”であった場合にはステップ205へと移行する(ステップ204)。
【0102】
ステップ205では、現在の表示画面が“分割一覧表示画面(図4の処理によって表示される画面)”であるか、通常の地図表示画面であるかを判別する。当該判別の結果“分割一覧表示画面”であった場合には、ステップ206へと移行して「通常地図画面表示処理」を実行する。
【0103】
図6は、「通常地図画面表示処理」の処理動作の概略を示したフローチャートである。当該処理は、基本的には、いわゆる通常の地図を表示させるためのものである。
【0104】
ステップ601では、地図サーバ(地図データ提供サイト3)に対して地図データの送信要求を行う。地図データには少なくとも地図として表示するための画像データと位置を定めるための緯度経度情報が含まれており、端末装置における地図の表示は、画面表示する地図の場所を定める表示基準位置情報(緯度経度情報)と、表示する地図の縮尺を定める縮尺情報とに基づいて行われるのが基本である。“表示基準位置情報”と“縮尺情報”については、前述した各処理によって取得されたものを使用する。なお、地図の表示には方位情報も必要となるものであるが本実施例では常に北を上として表示させるものとしているので(前述した“分割一覧表示画面表示処理”においても同様)、方位情報については特に記載しない(常に北が上という方位情報を持って各処理が行われているものとする)。
【0105】
ステップ602では、地図サーバから取得した地図データと表示場所情報と縮尺情報に基づいて地図を画面表示する処理を行う。さらにステップ603で、画面表示した地図に対して分割枠を重畳して表示し、ステップ604によって分割領域のスケールを表示する処理(図4ステップ402と同様の処理)を行う。当該分割枠は、“分割一覧表示画面表示処理”において表示される分割枠と同じである。これにより、“分割一覧表示画面”においても“通常の地図表示画面”においても、同一の分割枠が画面表示されることとなる。従って、両画面を切り替えた際の対応関係が明確になる。図12には“通常の地図表示画面”の一例を示した。図に示されるように、分割枠を表示すると共にさらに自己の位置を示すアイコンも表示するようにしてもよい。
【0106】
続くステップ605は、図4のステップ403と同様の処理概念によって画面表示させるスポットを判別し、当該スポットを示すアイコンを、地図上の該当する場所に表示させる。当該アイコンは共通画像ファイル123から各スポット属性に対応したものを取得すること等によって表示される。例えば、スポットファイルに当該スポットが飲食店であることを示す情報が格納されており、飲食店に該当するナイフとフォークをかたどったアイコンを共通画像ファイル123から取得するものである。スポットファイルに各スポットごとのアイコンを定めて格納しておきこれを取得して地図上の該当する場所に表示するようなものであっても構わない。
【0107】
続くステップ606〜ステップ607の処理は、図4のステップ405〜ステップ406の処理と同様の処理概念である。現在位置の更新があった場合にはステップ601へと戻って処理を繰り返す。(移動に伴い新たな地図データが必要となる場合には、ステップ601の処理が必要であるが、そうでなければステップ601の処理は特に必要ない。)
【0108】
ステップ608〜ステップ610の処理も、図4のステップ407〜ステップ409の処理と基本的に同様の処理概念である。(この場合においてもステップ601の処理は特に必要ない場合がある)
【0109】
当該図6の「通常地図画面表示処理」によって“通常の地図画面”が表示されている際に“表示画面の切り替え指示”があった場合には、ステップ207へと移行して(図2ステップ204〜ステップ205)、「分割一覧表示画面表示処理(図4の処理)」を実行して“分割一覧表示画面”を表示させる。当該処理動作により、“表示画面の切り替え指示”に応じて、“通常の地図画面”と“分割一覧表示画面”が相互に切り替えて表示されることとなる。
【0110】
入力部13に対する入力が終了指示であった場合には処理を終了する(ステップ204)。
【0111】
以上のごとく、本実施例の地図情報表示システムによれば、表示部の表示領域を視覚的に複数の分割領域に分割して、地図を画面表示するとした場合に地図上の各スポットが位置的にどの分割領域に入るのかを判別し、分割領域に入る各スポットに関する情報を当該分割領域内に一覧表示させているため、それぞれのスポットの大まかな位置関係を視覚的に判別することができると同時に、スポットに関するある程度の情報を知ることができるため、利便性に優れる。また、画面切り替えにより通常のマップ画面が表示されるため、スポットの位置を地図上で確認することもできる。且つ、当該マップ画面においても分割枠が表示されるため、画面切替えの前後における対応関係が明瞭となり、利便性に優れる。
【0112】
また、各分割領域に対してスケールが表示されるため、全体的な距離関係を判別可能であり、且つ、距離に応じて異なる色で各スポットが表示されるため、各スポットまでの距離関係を判別することができ、利便性に優れる。
【0113】
携帯型端末においては表示画面が比較的小さくならざるを得ないため、地図上の該当する位置にアイコンなどによってスポットを表示させるものであると、非常に見難くなり、そこから得られる情報がほとんど無いというような場合もあるが、本発明の地図情報表示システムによれば、画面領域を有効に活用して情報を表示させながら、スポットのおおまかな位置も示すことができるため非常に有用である。即ち、“地図上の該当する位置に情報表示”というものは逆に言えば“地図上の該当しない場所には情報が表示されない”=画面領域に情報(スポットに関する情報)が表示されない場所が多い。ということを意味するものであるが、本発明によれば、分割領域内に情報を一覧表示させるため、画面領域を有効に活用して情報を表示させることができ、携帯型端末などの表示画面が比較的小さいものに対して特に有用なものとなる。
【0114】
また、“分割一覧表示画面”において得られるスポットの位置情報が“おおまか”であることにより、目的地を探す際のゲーム的な使用も可能となる。本実施例によれば、自己位置取得手段(GPS受信部)によって自己の位置が取得され、定期的に自己位置に基づいて表示更新が行われるため(ステップ403〜ステップ406)、“分割一覧表示画面”を見ながら目的地(スポット)を探すというゲーム的な使用ができるものである。
【0115】
なお、本実施例では、方位情報としては、常に北を上として表示させるものを例として説明したが、端末装置1に方位判別手段(例えば、地磁気センサなど)を備えさせることにより、端末装置1の向いている方向若しくは端末装置1が移動している方向を検出できるようにし、当該検出した方向が画面の上となるように画面表示のための各処理を実行するものであってもよい。
【0116】
本実施例では、分割領域内に複数のスポットが該当する場合には、現在位置から最も近いものを優先的に表示(ソートして近いものから順番に表示)するものを例として説明したが、例えばスポットファイルに属性情報として優先情報(例えば当該スポットに関するアクセス履歴)を含ませておき、これに基づいて表示の優先順を定めるものであってもよい。
【0117】
本実施例では、図5の「スポット該当領域判別・表示処理」において、スポットの地図上の位置情報(緯度経度)を画面上の位置情報に変換して、画面上の位置情報を持っている分割領域に入るか否かを判別するようにしているが、“地図上の位置情報”と“画面上の位置情報”は必要な情報があれば相互に変換可能なものであるので、分割領域の画面上の位置情報を地図上の位置情報(緯度経度)に変換して、これとスポットの地図上の位置情報を比較することで各分割領域に入るか否かを判別するような処理としてもよい(概念としては同様のものである)。即ち、地図上の位置データと分割枠データに基づく各分割領域とを比較できるように、両者のデータの単位を統一化する処理を行うものである。
【0118】
本実施例では、“表示基準位置情報”は、GPSから得られる現在位置情報に基づいて定められるのが基本となるが、特定の位置情報をユーザから取得して(図3の条件取得処理の中などでユーザに位置情報の入力を求めるようにする)、これを基に“表示基準位置情報”を定めるものとしてもよい。また、現在位置情報を取得する手段(自己位置取得手段)として、GPSを利用するものを例として説明したが、例えば無線タグやバーコード等を用いて、特定の場所に設置(貼付)してある無線タグやバーコードから情報を読み取ることにより現在位置情報を取得するようなものであってもよいし(即ち、端末装置にはICリーダやバーコードリーダ等が備えられ、これが自己位置取得手段として機能する)、携帯電話である場合には基地局の情報によって現在位置情報を取得するようなものや、無線LANなどの無線ネットワークにおけるアクセスポイントの情報によって子機の現在位置情報を取得するようなもの等であっても構わない。
【0119】
また、本実施例では、“分割一覧表示画面”では、地図を表示しないものとして説明したが、例えば、コントラストを低くする等して“分割一覧表示画面”の背景として地図を表示させるようにしてもよい。
【0120】
本実施例では、図3の条件取得処理において取得した条件に基づいて“分割一覧表示画面”を表示させるものを例として説明したが、特に図3の条件取得処理を実行することなく、“通常の地図表示画面”を表示している最中に“表示画面の切り替え指示”があった際に、“分割一覧表示画面”を表示させるものであってもよい。即ち、“表示基準位置情報”や“縮尺情報”は地図表示の前提となる情報であるため、“通常の地図表示画面”を表示している場合には“分割一覧表示画面”を表示させるために必要な情報を得ることができるからである。(検索ジャンル情報については必須ではない。ジャンルを特定せずに全てのスポットを対象にすればよいだけである。)
【0121】
また、本実施例では、“分割一覧表示画面”で表示させるスポットの情報を「スポット名(タイトル)」として説明したが、本発明をこれに限るものではない。表示させるスポットの情報として、その他より詳細な情報を示すテキスト情報を表示させるものであってもよいし、画像や動画などの情報であっても構わない。さらに言えばアイコンであっても構わない。アイコンの場合は、“ある程度の情報量を得る”という課題に適するものではなくなるが、視認性の向上(アイコンが重なることによる見難さの抑止)や、処理の高速化といった効果を得ることはできる。詳細な地図の表示処理(及びこれに伴う地図データの取得処理など)は、比較的負荷が大きいものとなるため、それほど処理能力の高くない装置(特に携帯電話に代表される携帯型の端末装置)の場合には、動作制限があったり、動作が重くなってしまう場合がある(場合によっては動作できない場合もある)が、本発明の“分割一覧表示画面”によれば、地図の表示を行わないようにすることができるにも関わらず、各スポットの大まかな位置を視覚的に把握させることが可能であるため、非常に有用である。
【0122】
本発明を適用する端末装置としては、上記のごとく携帯型の端末装置である携帯電話やPDAや携帯型のゲーム機やポータブルナビ装置などにおいて高い効果や利便性を期待できるものであるが、本発明の適用範囲は携帯型の端末に限られるものではなく、例えば普通のPC上で動作させるものであっても当然よい(各種の情報処理装置において適用できるものである)。
【0123】
本実施例では、“自己の位置を示すアイコン”の表示に関し、何れかの分割領域に現在位置が属する場合に当該アイコンを表示させるような処理を例として説明しているが、現在位置が表示画面領域から外れてしまう場合にも現在位置の位置関係がわかるようにアイコンを表示させるようにしてもよい。例えば、図13に示したように、現在位置に最も近い分割領域を判別して、当該分割領域内に“自己の位置を示すアイコン”と自己の位置の方向を示す矢印を表示させるなどしてもよい。当該矢印は、“表示基準位置情報”と“現在位置情報”に基づいて生成されるベクトルに基づいて、角度を変化させて表示させるなどすればよい。また、さらに両情報から得られる距離情報(両者間の距離)もあわせて表示させるなどしてもよい。また直接的な距離表示ではなく、距離に応じて矢印の長さや太さを替えて表示させることで、どの程度の距離であるのかの大まかなところを把握できるようにするようなものであってもよい。
【0124】
また、本実施例では、“分割一覧表示画面”において“自己の位置を示すアイコン”を表示させる際に、何れかの分割領域に属するのかを判別して、当該分割領域内に表示させるものとしたが(分割領域内の中央付近に背景的に表示するものを想定)、ステップ501(図5)の処理で算出される“現在位置の画面上の位置情報”に基づいて当該画面上の位置に“自己の位置を示すアイコン”を表示させるようなものであっても良い(即ち、地図上の実際の位置に対応する位置に表示されることとなる)。図12の自己位置アイコンや図14の“1”の位置は画面中央部であり、自己の位置が表示基準位置となっている場合には、このような表示となる。図14の“2”の位置は、本実施例の説明において例示したような表示位置である。さらに言えば、図14の“3”の位置のごとく、最寄り(自己位置から最も近い)のスポットに付すように“自己の位置を示すアイコン”を表示させるものであってもよい。また、“自己の位置を示すアイコン”とスポット情報が重なることで見難いという問題が生じることも考え得るため、自己位置が属する分割領域内の空白部分を判別して表示させるものや、自己位置が属する分割領域の分割枠上に添えるように“自己の位置を示すアイコン”を表示させるようなものであってもよい。また、これらの表示形態の中から好みのものをユーザに選択させるようなものとしても良い。
【0125】
本実施例では、地図データを他の装置(地図データ提供サイト3の地図サーバ)から取得するようにしているが、端末装置1自身が地図データを備えているもの(即ち、端末装置が単独で動作するもの)であってもよい。“端末装置1自身が地図データを備える”とは、記憶部12に備えるものであってもよいし、着脱可能な記憶媒体(半導体メモリや光ディスク媒体、磁気ディスク媒体など)を介して取得するものであっても良い。
【0126】
逆に、本実施例で端末装置1が保持していた情報の一部や端末装置が実行していた処理の一部を、ネットワークを介したサーバ側(地図サーバであっても良いし、他のサイトのサーバであってもよい)で所持・実行するものであってもよい。端末装置からの要求に応じて、主な処理の実行をサーバ上で行い、処理結果を応答として端末装置へ返すことで、上記で説明してきたものと同等の機能を実現するものであってもよい。本実施例において、入力部から得られた命令(要求)に応じて、制御部において記憶部の各情報を利用しつつ各処理を実行し、その処理結果の出力を表示部に行っていたものが、端末装置から受信した要求に応じて、サーバにおいてサーバが有する各情報(或いは端末から得られる情報や地図サーバから取得する情報)を利用しつつ各処理を実行し、その処理結果を端末装置へ応答として送信し、これを受信した端末装置で表示部に出力するようにすれば良いものである。各情報を何れの装置で持ち各処理を何れの装置で行うのかは適宜選択することが可能である。例えば、地図データ提供サイト3が地図データに加えてスポット情報をも提供しているのであれば(若しくはネットワーク上の他のサーバがスポット情報を提供しているのであれば)、当該情報を地図データ提供サイト3(若しくは他のサーバ)から取得するようにしてもよい。
【0127】
図15に、端末装置4の要求に応じて、サーバ5によって上記で説明した主な処理を実行するシステムの構成の概略を示した。このような構成においては、図2のステップ201の条件取得処理(即ち図3の処理)を、端末装置4からのサービス提供要求に応じて、図16に示したような設定画面を端末装置に表示させ(要求に対する応答として同画面を表示させるための情報を、ネットワーク2を介して送信する)、ユーザの設定を端末装置4から送信させて取得することにより行う。なお、表示基準位置情報については、携帯装置4がGPS等の自己位置取得手段を有する場合にはこれによって得られる位置データを送信させるものであっても良いし、自己位置取得手段が無い場合等においてはユーザに入力(選択)させるようなものであってもよい。縮尺情報については、図3の説明からも明らかなように、表示範囲情報を得ることで算出できる。また、縮尺情報そのものをユーザに入力(選択)させるようなものであってもよい。これらによって、縮尺情報と表示基準位置情報とを含む(若しくはこれらを算出するための情報を含む)“分割一覧表示の要求”が端末装置4からサーバ5に対して行われることとなる。
【0128】
その後は基本的に実施例中で説明した各処理と同様の処理をサーバ5において実行し、結果として得られる“分割一覧表示画面”などの画面を表示するための情報を端末装置4に応答として送信すればよいものである。応答として当該情報を受信した端末装置4において“分割一覧表示画面”などが表示されることとなる。
【0129】
このような構成において、図16や図17に例示したように、HTMLによって“分割一覧表示画面”を構成する(例えば各分割領域をフレームで構成する)ようにすれば、Webブラウザ機能を備える端末装置であれば、特別なアプリケーションを要することなく本発明の“分割一覧表示画面”を端末装置において表示させるようにすることが可能となる。“分割一覧表示画面”はテキストベースの画面とすることができるため(にも関わらず地図的な要素も持っている)、端末装置4の処理能力が低い場合や端末装置4とネットワーク2の間の通信速度がそれほど高速でないような場合であっても比較的レスポンス良く動作させることが可能であり、非常に有用である。ただし、HTMLのみによって“分割一覧表示画面”を構成する場合には、図4のステップ405以降の処理(図6のステップ606以降の処理)による機能などを実装させることが難しく、機能の一部を簡略化した“簡易版”というものになる。
【0130】
なお、図15のシステムのような場合には、端末装置4は多数の異なる種類の装置であることが前提となるため、それぞれの端末装置の表示画面領域もまちまちであることが前提となる。よって、“分割一覧表示画面”を生成するための前提として、表示画面領域に関する設定や分割枠に関する設定をユーザに求めるようにしてもよい。又、予めサーバ5の側で、各機種とこれに対応する画面領域情報や分割枠情報を保持しておき、ユーザに機種を選択させる(若しくは端末装置に機種を判別できる情報を自動的に送信させるようなものであってもよい)ことにより、当該機種に対応する画面領域情報や分割枠情報をサーバ5において判別するようなものであってもよい。
【実施例2】
【0131】
次に、実施例1で説明した「分割一覧表示画面」において、何れかの分割領域を指定して選択させていくことにより、スポットの絞込み(或いは表示範囲の絞込み)や選択を行えるようにしたものを実施例2として説明する。
【0132】
図18は、本実施例の処理全体の概略を示すフローチャートである。図2(実施例1)の処理と同様のものについては同一の符号を使用することで、以下説明を省略若しくは簡略化する。なお、装置の基本的な構成は実施例1と同様であるため、必要に応じて図1等を参照しつつ説明する。
【0133】
図18の処理では、ステップ201〜ステップ203までの図2と同様の処理を経てステップ204に至る。ステップ204において、入力部13に対する入力が“分割領域の選択”であると判断された場合にはステップ1801へと移行する(入力が“終了指示”や“表示画面の切り替え指示”であった場合には以下図2と同様の処理)。なお、“分割領域の選択”とは、図11を例にすれば、6つの分割領域の何れかの領域が選択されることを示す。本実施例は、分割領域内のスポットが複数ある場合には当該分割領域を選択させることでスポットの絞込みを行い、分割領域内のスポットが1つである場合には当該スポットが選択されたとしてスポットの詳細情報を表示させるものである。“分割領域の選択”は、例えば、各分割領域に番号を割り当て、当該番号の数字キー(入力部13)が入力された場合に当該分割領域が選択されたと判別するものや、カーソール(ハイライト処理するなど)を移動させることで分割領域を指定し、決定キー(入力部13)の入力をもって選択されたと判別するものなどである。
【0134】
ステップ1801では、選択された分割領域内のスポットが1つであるか否かを判別する。当該判別は図5のステップ502の処理において一時的に保持した情報を利用すること等によって行う(図5の処理はステップ202(又はステップ207)の中で行われる)。分割領域内のスポットが1つであった場合にはステップ1803へと移行し、複数であった場合にはステップ1802へと移行する。
【0135】
スポットが複数であった場合のステップ1802では、「分割階層化処理」が実行される。図19に「分割階層化処理」の処理の概略を示した。
【0136】
ステップ1901では、分割枠を形成する縦線のうち選択された分割領域の左側に位置する縦線は表示領域の左端へと移動させ、且つ、右側に位置する縦線は表示領域の右端へと移動させる表示処理と共に、分割枠を形成する横線のうち選択された分割領域の上側に位置する横線は表示領域の上端へと移動させ、且つ、下側に位置する横線は表示領域の下端へと移動させる表示処理を行う。これにより、選択された分割領域がズームアップされるような視覚効果を得ることができる。なお、当該処理においては、縦線や横線の分割領域に対する位置関係の判別をその都度行って移動表示させるものであってもよいし(当該判別は分割枠データ122に基づいて行う)、予め、各選択領域に対して行うべき動作(画面表示処理)を対応付けておくことで、これに従って移動表示させるものであってもよい。
【0137】
続くステップ1902では、選択された分割領域に基づいてこれを“表示範囲情報”とみなし、これに基づいて“表示基準位置情報”と“縮尺情報”を算出する処理を行う。即ち、図4のステップ402などにおいて説明したごとく、分割領域(画面上の距離)と地図上の距離は相互に変換できるものであり、且つ、図4のステップ403の説明等からも明らかなように画面上の位置と地図上の位置も相互に変換できるものであるので、「選択された分割領域」に対応する地図の範囲を“表示範囲情報”としてこれに基づいて縮尺情報を算出し(縮尺情報の算出については図3ステップ302と同様の概念)、「選択された分割領域」に対応する地図の位置に基づいて表示基準位置情報を算出するものである。
【0138】
図19の処理であるステップ1802(図18)の後は、ステップ202へと移行して以下処理を繰り返す。即ち、図19の処理により、「選択された分割領域」部分を表示領域全体に表示させるように“表示基準位置情報”と“縮尺情報”が算出されており、これに基づいてステップ202の分割一覧表示画面表示処理(図4の処理)が実行されるため、「選択された分割領域」部分が表示領域全体に表示されて且つ分割枠が表示され、当該分割枠によって新たに形成される分割領域内にそれぞれスポット(「選択された分割領域」に存在していたスポット)が表示されることとなる。これにより、ステップ202〜204→ステップ1801〜1802の処理が繰り返されることで、階層的にズームしていくような処理となる(地図の縮尺が小さくなるためスポットの絞込みが可能となる)。なお、この場合のステップ202の処理である図4の処理のステップ403の処理では、単に「選択された分割領域」に存在していたスポットを取得する処理でよい。
【0139】
一方、ステップ1801の判別の結果、分割領域内のスポットが1つであった場合にはステップ1803へと移行して、当該スポットに関する詳細情報の表示処理を行って処理を終了する。詳細情報の表示とは、例えばスポットが飲食店である場合には、店舗の外観写真や住所、電話番号、お勧めメニュー&料金、営業時間などの情報を表示させるものである。当該各情報はスポットファイル121に格納されていてこれに基づいて表示されるものである。なお、ここではステップ1803の詳細情報表示処理の終了をもって本発明に関する処理を終了するものとしたが、「戻る」という指示(戻るボタンの入力など)に応じて、詳細情報表示画面から、分割一覧表示画面へと戻るような処理としても良い。同様に、ステップ202〜204→ステップ1801〜1802の処理の繰り返しによって分割の階層化がなされている際に、「戻る」という指示に応じて1つ上の階層に戻る(前の表示状態に戻る)ような処理としてもよい。
【0140】
図20には、ステップ1801〜1802→ステップ202の処理による分割階層化の画面遷移の一例を示した。図20(a)の分割一覧表示画面が表示されている状態で、左上の分割領域が選択されると(図(b))、縦線と横線の画面端部への移動(この例では自己位置を示すアイコンも同時に移動させている)表示処理(ステップ1901)が行われる(図(c))。そしてその後実行されるステップ202によってさらに分割一覧表示画面が表示される処理が行われる(図(d))。図(d)は選択された分割領域(図(a)の左上)の範囲に基づいて表示されるため、スポットはその範囲に存在するA店〜D店となり、それぞれがその位置に応じた分割領域内に表示されることとなる(ステップ202の中で実行される図5の処理)。
【0141】
さらに、図(d)の右下の分割領域が選択されると(図(e))、縦線と横線の画面端部への移動表示処理(ステップ1901)が行われて(図(f))、さらに分割一覧表示画面が表示されることとなる(図(g))。
【0142】
図(a)における左下や右上、図(d)における左上・右上、図(g)における左下・右中央の各分割領域が選択された場合には、該当するスポットの詳細情報が表示されることとなる(ステップ1801〜ステップ1803)。なお、スポットが存在しない分割領域が選択された場合には、ステップ1801において当該入力を無視する(若しくは警告を表示する)ような処理としてもよい。
【0143】
以上のごとく、本実施例の地図情報表示システムによれば、選択された分割領域がズームアップされるような視覚効果が生じ、且つ、当該ズームアップにより表示部の表示領域ほぼ全体に広がった“選択された分割領域”に対して、さらに分割一覧表示画面を表示させる処理が実行されるため、階層的な分割が行われることとなる。このような選択と分割の階層化により、分割領域内に複数のスポットが存在していても、“選択と分割”を繰り返すことで最終的に1つのスポットを選択させる(分割領域内にスポットが1つとなるようにする)ことが可能になる。また、ズームアップされるような視覚効果により、各階層間の移行においてその動作内容のイメージがつかみ易く、ユーザの利便性に優れる。
【0144】
なお、上記例では、画面端に移動させた縦線(or横線)同士が重ならないように(階層が深くなるにつれて表示される本数が多くなるように)することで、端部に移動した枠線の本数によって現在の階層がどの程度であるかを把握できるようにしている。ここで、各階層ごとに枠線(縦線及び横線)の視覚的効果(色や模様など)を変えて表示させるようにしてもよい。これにより、どの階層でどの位置の分割領域が選択されたのかを認識させることが可能となる。例えば第1階層の枠線の色を青とした場合に、画面端部の青い縦線が右にあって、青い横線が上下に1本ずつあった場合には、第1階層で左側中央の分割領域が選択されたと判別できるものである(分割が図のような6分割の場合)。よって、階層化が進んだ画面においても、最初(第1階層)に表示された範囲において現在の画面が概ねどの辺りにあたるのか(最初の画面のどの辺りがズームアップされているのか)ということを判別することも可能である。
【0145】
上記例の場合には、階層化が進むと画面端部の線の本数も多くなり、これによって表示領域が狭くなっているという不利益も生じ得る。よって、移動後は線の太さを細くして表示させるような処理や、移動後に線を重ねてしまうような処理や(重ねた後に色を変化させたり階層を示す数値を表示させるなどして現在の階層を認識できるようにしてもよい)、移動後には線を消してしまうような処理(この場合も階層を示す数値を表示させるなどしてもよい)としてもよい。
【0146】
また、上記例では、枠線の移動処理の後に、新たな階層の分割枠とスポットを表示するような処理を例としているが、各スポットの次の階層における位置を先に算出し、枠線の移動と同時に当該移動先へスポット名を移動表示させるような処理としてもよい(ステップ1901の処理の前に図5の処理であるスポット該当領域判別を行う)。例えば、図20(c)において、枠線の移動と同時に“A店”といった表示も移動表示され、その後に新たな階層の分割枠を表示させることで、図(d)の表示になるような処理としてもよい。
【0147】
なお、本実施例では、上記説明した“選択と分割階層化”に関し、「分割一覧表示画面」についてのみ説明しており、「通常地図画面」に関する説明はしていないが、「通常地図画面」においても同様の処理を行うようにしても構わない(上記説明と同様の概念で適用できるものである)。即ち、図18に示した処理では、「通常地図画面」を表示中であっても分割領域の選択がなされると、「分割一覧表示画面」の表示へと移行してしまうが、「通常地図画面」を表示中に分割領域の選択がなされた際には、「通常地図画面」のまま上記と同様に“選択と分割階層化”が行われるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0148】
【図1】地図表示システムの概略を示すブロック図
【図2】端末装置1の本発明に関する処理動作の概略を示したフローチャート
【図3】「条件取得処理」の処理動作の概略を示したフローチャート
【図4】「分割一覧表示画面表示処理」の処理動作の概略を示したフローチャート
【図5】「スポット該当領域判別・表示処理」の処理動作の概略を示したフローチャート
【図6】「通常地図画面表示処理」の処理動作の概略を示したフローチャート
【図7】分割枠データテーブルの一例の概略を示す図
【図8】スポットファイルの一例の概略を示す図
【図9】「検索範囲設定画面」の画面表示例を示す概略図
【図10】「検索ジャンル設定画面」の画面表示例を示す概略図
【図11】「分割一覧表示画面」の画面表示例を示す概略図
【図12】「通常地図画面」の画面表示例を示す概略図
【図13】「通常地図画面」の別の画面表示例を示す概略図
【図14】“自己位置を示すアイコン”の表示位置を説明するための図
【図15】本発明に係る地図表示システムの概略を示す別のブロック図
【図16】「設定画面」の画面表示例を示す概略図
【図17】HTMLによって形成された「分割一覧表示画面」の画面表示例を示す概略図
【図18】端末装置1の実施例2に関する処理動作の概略を示したフローチャート
【図19】「分割階層化処理」の処理動作の概略を示したフローチャート
【図20】分割階層化の画面遷移の一例を示した図
【符号の説明】
【0149】
1 端末装置(地図情報表示装置)
2 ネットワーク
3 地図データ提供サイト(マップサーバ)
4 端末装置
5 サーバ(スポット情報分割一覧表示提供サーバ)
11 制御部
12 記憶部
13 入力部
14 出力部(表示部)
15 通信部
16 GPS受信部(自己位置取得手段)
121 スポットファイル
122 分割枠データ(分割枠情報)
【技術分野】
【0001】
本発明は、地図情報を表示させる装置に関し、特に、地図上のスポットに関する情報を表示させる装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在では、自動車や携帯電話など幅広い分野でナビシステムが利用されている。また、ナビ機能までは無くても、地図情報を表示すると共に地図上の施設(スポット)に関する情報を検索可能としたシステム(インターネットを介した地図情報提供サイトなど)が存在している。
【0003】
このような技術に関連するものであって、車載用のナビゲーション装置に関する従来技術が特許文献1や特許文献2などによって開示されている。
【0004】
【特許文献1】特開平9−264750号公報
【特許文献2】特開平10−30931号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ナビシステムや地図検索システムなどにおいて地図上に施設(スポット)情報を表示させる場合には、アイコン等を用いて地図上に表示させることが一般的である。文字情報などによってスポットを表示させることは、スポットの数がある程度多くなると、画面という限られた表示領域内に表示させるには不向きとなるからである。しかし、簡略化されたアイコンによる表示の場合、当該スポットに関する情報としてアイコンそのものから得られる情報量は非常に限られたものとなる欠点がある。また、簡略化されたアイコン表示によった場合であっても、各スポットの位置が近接していると、表示画面上においてアイコンが重なってしまい、非常に見難くなってしまう場合があるという欠点がある。
【0006】
特許文献1や特許文献2で開示される従来技術によれば、施設の名前と施設までの距離、さらに当該施設が経路(ルート検索結果)に対して右に存在するか左に存在するかということを示す表(リスト)を表示させることができる。このようなリスト形式の表示である場合には、上記した“アイコンが重なって見難くい”という問題を解決することは可能である。
【0007】
これらの文献は車載用のナビゲーション装置に関するものであり、このような用途に特化した場合には道(経路)を基準として、道(経路)沿いの施設を表示させることは有用なものとなる。しかし、道(経路)を基準として「施設が経路の右に存在するか左に存在するか」という観点によって作成された表である場合、「施設が実際にどの方角に存在するのか」といったことを把握することができない。従って、「現在位置を基準としてどの方向にどのような施設があるのか」というようなことを知りたい場合に、特に優れた情報を提供できるものでは無い。
【0008】
本発明は上述した点に鑑み、地図情報を表示させる装置であって、スポットの情報に関してある程度の情報量を良好に得ることができ、且つ、各スポットの大まかな位置(現在位置を基準としてスポットがどの方向にあるのかというようなこと)も同時に視覚的に把握できるようなインターフェースを備えた地図情報表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1の地図情報表示装置は、制御部と、記憶部と、表示部と、入力部と、通信部と、を備え、マップデータを有するマップサーバからネットワークを介してマップデータを取得することで、当該マップデータに基づくマップ情報を表示する地図情報表示装置であって、前記表示部の表示領域を視覚的に複数の分割領域に分割するための分割枠情報を備える、若しくは、分割枠情報を前記通信部によって前記ネットワークを介してサーバから取得し、マップ上のスポット情報として前記マップデータ上の位置情報と当該スポットに関する属性情報とを対応付けて保持し、若しくは、これらの情報を前記通信部によって前記ネットワークを介してサーバから取得し、前記マップ情報を表示させる際のマップの縮尺情報と表示基準位置情報と、前記各スポットのマップデータ上の位置情報とに基づいて、各スポットの表示画面上の位置情報を算出し、これと前記分割枠情報から得られる前記各分割領域の画面上の位置情報とに基づいて各スポットが何れの分割領域に入っているのかを前記制御部によって判別し、又は、前記縮尺情報と前記表示基準位置情報と前記分割枠情報から得られる前記各分割領域の画面上の位置情報とに基づいて、各分割領域のマップデータ上の位置情報を算出し、これと前記各スポットのマップデータ上の位置情報とに基づいて各スポットが何れの分割領域に入っているのかを前記制御部によって判別し、前記分割枠情報に基づく分割枠を表示すると共に、それぞれの分割領域に属する各スポットを示す情報を前記スポットに関する属性情報から取得して、該当する分割領域内に一覧表示させることを特徴とする。
【0010】
上記構成によれば、表示領域が分割枠によって複数の分割領域に分けられ、当該分割領域内に各スポットを示す情報が一覧表示されることとなる。当該処理は、各分割領域と各スポットとの位置関係の対応を判別して、対応する分割領域の中に各スポットを示す情報を一覧表示するものであるため、表示された“スポットを示す情報”は一定の位置情報を備えて表示されていることとなる。
【0011】
請求項2の地図情報表示装置は、請求項1記載の地図情報表示装置であって、前記記憶部に、若しくは、前記地図情報表示装置に対して着脱可能な記憶媒体に、前記マップデータ若しくは前記分割枠情報若しくは前記スポット情報の全て若しくは何れかを備えることにより、前記記憶部若しくは前記記憶媒体から必要な情報を取得して前記各処理を実行することを特徴とする。
【0012】
上記構成によれば、地図情報表示装置の記憶部若しくは着脱可能な記憶媒体に、前記マップデータ若しくは前記分割枠情報若しくは前記スポット情報の全て若しくは何れかが備えられるため、当該地図情報表示装置が備える情報についてはサーバなどから取得する必要が無い。
【0013】
請求項3の地図情報表示装置は、請求項1又は請求項2記載の地図情報表示装置であって、前記入力部からの画面切替え指示に応じて、マップ上の該当する場所に各スポットを示すアイコンを配置して表示するマップ表示画面と、前記分割領域内に各スポットを示す情報を一覧表示させる分割一覧表示画面と、を交互に切替えて表示させることを特徴とする。
【0014】
上記構成によれば、地図が画面表示されるいわゆる通常の“マップ表示画面”と、分割領域内に各スポットを示す情報が一覧表示される“分割一覧表示画面”とが、画面切替え指示に応じて交互に切替えて表示される。
【0015】
請求項4の地図情報表示装置は、請求項3記載の地図情報表示装置であって、前記切替え表示の際に、マップ表示画面においても、前記分割枠情報に基づく分割枠をマップ情報に重畳させて表示させることを特徴とする。
【0016】
上記構成によれば、“マップ表示画面”においても分割枠が表示されるため、“マップ表示画面”と“分割一覧表示画面”との切り替え表示において常に分割枠が表示されることとなる。
【0017】
請求項5の地図情報表示装置は、請求項1乃至請求項4の何れか1つに記載の地図情報表示装置であって、自己位置取得手段を備えることにより、当該自己位置取得手段によって取得した自己の位置に関する情報に基づいて前記表示基準位置情報を定めることを特徴とする、又は、自己位置取得手段及び方位判別手段を備えることにより、当該自己位置取得手段によって取得した自己の位置に関する情報に基づいて前記表示基準位置情報を定めると共に、前記方位判別手段によって方位情報を取得し、表示基準位置情報に加えて前記方位情報も使用して前記各処理を実行することを特徴とする。
【0018】
上記構成によれば、自己位置取得手段によって取得した自己の位置に関する情報に基づいて表示基準位置情報が定められる。表示基準位置情報とはマップ情報を表示させる際の基準位置となるものであるため、自己の位置に基づいてマップ情報が表示されることとなる。また、方位判別手段を備えることにより、これによって取得された方位情報に基づいてマップ情報が表示されることとなる。
【0019】
請求項6の地図情報表示装置は、請求項1乃至請求項5の何れか1つに記載の地図情報表示装置であって、自己位置取得手段を備えることにより、当該自己位置取得手段によって自己の位置に関する情報を取得し、当該自己の位置情報と前記縮尺情報と前記表示基準位置情報に基づいて、自己の位置の表示画面上の位置情報を算出し、これと前記各分割領域の画面上の位置情報とに基づいて自己位置が何れの分割領域に入っているのかを前記制御部によって判別し、又は、前記自己の位置情報と前記各分割領域のマップデータ上の位置情報とに基づいて自己位置が何れの分割領域に入っているのかを前記制御部によって判別し、該当する前記分割領域内に自己の位置を示す情報を表示させることを特徴とする。
【0020】
上記構成によれば、自己位置取得手段によって自己の位置に関する情報が取得され、各分割領域と自己の位置との位置関係の対応を判別して、対応する分割領域の中に自己の位置を示す情報が表示されることとなる。
【0021】
請求項7の地図情報表示装置は、請求項5又は請求項6記載の地図情報表示装置であって、前記制御部によって、前記自己の位置に関する情報と前記各スポットのマップデータ上の位置情報とに基づいて自己の位置からの各スポットまでの距離若しくは所要時間を判別し、前記分割領域内に一覧表示されるスポットが複数ある場合には、最も距離の近い若しくは所要時間の短いスポットを優先的に表示させることを特徴とする。
【0022】
上記構成によれば、分割領域内に一覧表示されるスポットが複数ある場合には、最も距離の近い若しくは所要時間の短いスポットが優先的に表示されることとなる。なお、“優先的に表示”とは、優先順位の高いものから順に表示させるものや、色や大きさなどの視覚効果を変えることで優先順位の高いものほど目立つように表示させるものや、順位(数字)を添付して表示させるものなど、ユーザがなんらかの形で“優先的である”と認識できるようなものである。
【0023】
請求項8の地図情報表示装置は、請求項1乃至請求項6の何れか1つに記載の地図情報表示装置であって、前記各スポットの属性情報に優先情報を含ませることにより、前記制御部によって、前記各分割領域内に一覧表示されるスポットが複数ある場合には、最も上位の優先情報を有するスポットを判別してこれを優先的に表示させることを特徴とする。
【0024】
上記構成によれば、スポットの属性情報に含まれる優先情報に基づいて、各分割領域内に一覧表示されるスポットが複数ある場合には優先順位の高いスポットが優先的に表示されることとなる。
【0025】
請求項9の地図情報表示装置は、請求項5乃至請求項8の何れか1つに記載の地図情報表示装置であって、距離若しくは所要時間に対応した視覚効果情報を前記記憶部に保持し、前記制御部によって、前記自己の位置に関する情報と前記各スポットのマップデータ上の位置情報とに基づいて自己の位置からの各スポットまでの距離若しくは所要時間を判別し、当該距離若しくは所要時間に対応する前記視覚効果情報に基づいて前記各スポットを示す情報を視覚的に変化させて表示させることを特徴とする。
【0026】
上記構成によれば、自己の位置からの各スポットまでの距離若しくは所要時間に応じた視覚効果情報に基づいて各スポットを示す情報が視覚的に変化して表示される。なお、“視覚的に変化させる”とは例えば、色や大きさを変えて表示するものや、点滅の速度を替えて表示させるもの、アイコンなどの何らかの情報を付加して表示させるもの、或いは直接距離若しくは所要時間を付加して表示させるもの等であり、視覚効果情報はこれらの効果得るための設定情報となる。
【0027】
請求項10の地図情報表示装置は、請求項1乃至請求項9の何れか1つに記載の地図情報表示装置であって、前記制御部によって、前記マップの縮尺情報と前記分割枠情報に基づいて、前記分割領域のスケールを算出し、当該スケールを前記分割領域に付して表示することを特徴とする。
【0028】
上記構成によれば、画面上の分割領域にスケールが付されて表示される。
【0029】
請求項11の地図情報表示装置は、請求項1乃至請求項10の何れか1つに記載の地図情報表示装置であって、前記分割枠情報が、前記表示領域を縦若しくは横に分割する縦線若しくは横線又はこれら双方の情報を有するものであり、前記分割領域内に各スポットを示す情報を一覧表示させる分割一覧表示画面が表示されている際に、前記入力部からの入力により当該分割領域の何れかが選択されたと前記制御部によって判断された場合には、前記縦線のうち当該選択された分割領域の左側に位置する縦線は前記表示部の表示領域の左端へと移動させ、右側に位置する縦線は前記表示領域の右端へと移動させる処理と、前記横線のうち当該選択された分割領域の上側に位置する横線は前記表示部の表示領域の上端へと移動させ、下側に位置する横線は前記表示領域の下端へと移動させる処理の、何れか又は双方の処理を実行し、当該縦線と横線を表示領域端部へと移動させることによって形成される表示領域に、さらに前記分割枠情報に基づいた分割枠を表示させて前記分割一覧表示画面を表示する処理を実行することを特徴とする。
【0030】
上記構成によれば、分割領域の何れかが選択されたと判断された場合に、当該分割領域の上下左右にある縦線若しくは横線が広がるように表示領域の端部へと移動する。これにより、擬似的に、選択された分割領域がズームアップされるような視覚効果が生じる。当該ズームアップにより、選択された分割領域はほぼ表示部の表示領域全体に広がることとなり、これによって形成される分割枠の無い表示領域に対して、前記分割一覧表示画面を表示する処理が実行されるため、選択された分割領域がズームアップされてさらにこれが分割される処理となる。
【0031】
請求項12のスポット情報分割一覧表示プログラムは、制御部と、記憶部と、表示部と、入力部と、通信部と、を備え、マップデータを有するマップサーバからネットワークを介してマップデータを取得することで、当該マップデータに基づくマップ情報を表示する地図情報表示装置であって、前記表示部の表示領域を視覚的に複数の分割領域に分割するための分割枠情報を備える、若しくは、分割枠情報を前記通信部によって前記ネットワークを介してサーバから取得し、マップ上のスポット情報として前記マップデータ上の位置情報と当該スポットに関する属性情報とを対応付けて保持し、若しくは、これらの情報を前記通信部によって前記ネットワークを介してサーバから取得する地図情報表示装置に、前記マップ情報を表示させる際のマップの縮尺情報と表示基準位置情報と前記各スポットのマップデータ上の位置情報とに基づいて各スポットの表示画面上の位置情報を算出するステップと、これと前記分割枠情報から得られる前記各分割領域の画面上の位置情報とに基づいて各スポットが何れの分割領域に入っているのかを判別するステップと、を実行させ、又は、前記縮尺情報と前記表示基準位置情報と前記分割枠情報から得られる前記各分割領域の画面上の位置情報とに基づいて各分割領域のマップデータ上の位置情報を算出するステップと、これと前記各スポットのマップデータ上の位置情報とに基づいて各スポットが何れの分割領域に入っているのかを判別するステップと、を実行させ、前記分割枠情報に基づく分割枠を表示するステップと、それぞれの分割領域に属する各スポットを示す情報を前記スポットに関する属性情報から取得するステップと、該当する分割領域内に当該取得情報に基づく情報を一覧表示させるステップと、を実行させることを特徴とする。
【0032】
請求項13のスポット情報分割一覧表示プログラムは、請求項12記載のスポット情報分割一覧表示プログラムであって、前記記憶部に、若しくは、前記地図情報表示装置に対して着脱可能な記憶媒体に、前記マップデータ若しくは前記分割枠情報若しくは前記スポット情報の全て若しくは何れかが備えられており、必要に応じて前記記憶部若しくは前記記憶媒体から必要な情報を取得するステップを実行することを特徴とする。
【0033】
請求項14のスポット情報分割一覧表示プログラムは、請求項12又は請求項13記載のスポット情報分割一覧表示プログラムであって、前記入力部からの画面切替え指示に応じて、マップ上の該当する場所に各スポットを示すアイコンを配置して表示するマップ表示画面と前記分割領域内に各スポットを示す情報を一覧表示させる分割一覧表示画面とを交互に切替えて表示させるステップを実行させることを特徴とする。
【0034】
請求項15のスポット情報分割一覧表示プログラムは、請求項14記載のスポット情報分割一覧表示プログラムであって、前記切替え表示の際に、マップ表示画面に前記分割枠情報に基づく分割枠をマップ情報に重畳させて表示させるステップを実行させることを特徴とする。
【0035】
請求項16のスポット情報分割一覧表示プログラムは、請求項12乃至請求項15の何れか1つに記載のスポット情報分割一覧表示プログラムであって、前記地図情報表示装置が自己位置取得手段を備えており、当該自己位置取得手段によって取得した自己の位置に関する情報に基づいて前記表示基準位置情報を定めるステップを実行させることを特徴とする、又は、前記地図情報表示装置が自己位置取得手段及び方位判別手段を備えており、当該自己位置取得手段によって取得した自己の位置に関する情報に基づいて前記表示基準位置情報を定めるステップと、前記方位判別手段によって方位情報を取得して表示基準位置情報に加えて前記方位情報も使用して前記各処理を実行させるステップとを実行させることを特徴とする。
【0036】
請求項17のスポット情報分割一覧表示プログラムは、請求項12乃至請求項16の何れか1つに記載のスポット情報分割一覧表示プログラムであって、前記地図情報表示装置が自己位置取得手段を備えており、当該自己位置取得手段によって自己の位置に関する情報を取得するステップと、当該自己の位置情報と前記縮尺情報と前記表示基準位置情報に基づいて自己の位置の表示画面上の位置情報を算出するステップと、これと前記各分割領域の画面上の位置情報とに基づいて自己位置が何れの分割領域に入っているのかを判別するステップと、を実行させ、又は、前記自己の位置情報と前記各分割領域のマップデータ上の位置情報とに基づいて自己位置が何れの分割領域に入っているのかを判別するステップを実行させ、該当する前記分割領域内に自己の位置を示す情報を表示させるステップを実行させることを特徴とする。
【0037】
請求項18のスポット情報分割一覧表示プログラムは、請求項16又は請求項17に記載のスポット情報分割一覧表示プログラムであって、前記自己の位置に関する情報と前記各スポットのマップデータ上の位置情報とに基づいて自己の位置からの各スポットまでの距離若しくは所要時間を判別するステップと、前記分割領域内に一覧表示されるスポットが複数あるか否かを判別するステップと、これが複数あった場合に最も距離の近い若しくは所要時間の短いスポットを優先的に表示させるステップを実行させることを特徴とする。
【0038】
請求項19のスポット情報分割一覧表示プログラムは、請求項12乃至請求項17の何れか1つに記載のスポット情報分割一覧表示プログラムであって、前記各スポットの属性情報に優先情報が含まれていることにより、前記各分割領域内に一覧表示されるスポットが複数あるか否かを判別するステップと、これが複数あった場合に最も上位の優先情報を有するスポットを判別してこれを優先的に表示させるステップとを実行させることを特徴とする。
【0039】
請求項20のスポット情報分割一覧表示プログラムは、請求項16乃至請求項19の何れか1つに記載のスポット情報分割一覧表示プログラムであって、前記地図情報表示装置の前記記憶部に距離若しくは所要時間に対応した視覚効果情報が保持されており、前記自己の位置に関する情報と前記各スポットのマップデータ上の位置情報とに基づいて自己の位置からの各スポットまでの距離若しくは所要時間を判別するステップと、当該距離若しくは所要時間に対応する前記視覚効果情報に基づいて前記各スポットを示す情報を視覚的に変化させて表示させるステップとを実行させることを特徴とする。
【0040】
請求項21のスポット情報分割一覧表示プログラムは、請求項12乃至請求項20の何れか1つに記載のスポット情報分割一覧表示プログラムであって、前記マップの縮尺情報と前記分割枠情報に基づいて前記分割領域のスケールを算出するステップと、当該スケールを前記分割領域に付して表示するステップとを実行させることを特徴とする。
【0041】
請求項22のスポット情報分割一覧表示プログラムは、請求項12乃至請求項21の何れか1つに記載のスポット情報分割一覧表示プログラムであって、前記分割枠情報が、前記表示領域を縦若しくは横に分割する縦線若しくは横線又はこれら双方の情報を有するものであり、前記分割領域内に各スポットを示す情報を一覧表示させる分割一覧表示画面が表示されている際に、前記入力部からの入力により当該分割領域の何れかが選択されたか否かを判別するステップと、当該選択があった場合に、前記縦線のうち当該選択された分割領域の左側に位置する縦線は前記表示部の表示領域の左端へと移動させ右側に位置する縦線は前記表示領域の右端へと移動させるステップと、前記横線のうち当該選択された分割領域の上側に位置する横線は前記表示部の表示領域の上端へと移動させ下側に位置する横線は前記表示領域の下端へと移動させるステップの、何れか又は双方の処理を実行し、当該縦線と横線を表示領域端部へと移動させることによって形成される表示領域にさらに前記分割枠情報に基づいた分割枠を表示させて前記分割一覧表示画面を表示する処理を実行させることを特徴とする。
【0042】
請求項23のスポット情報分割一覧表示提供サーバは、制御部と、記憶部と、通信部と、を備え、前記記憶部にマップデータを保持する、若しくは、マップデータを有するマップサーバからネットワークを介してマップデータを取得するサーバであって、表示画面を視覚的に複数の分割領域に分割するための分割情報を備え、マップ上のスポット情報として前記マップデータ上の位置情報と当該スポットに関する属性情報とを対応付けて保持し、若しくは、これらの情報を前記通信部によってネットワークを介して他のサーバから取得することにより、端末装置から縮尺情報と表示基準位置情報とを含む若しくはこれらを算出するための情報を含む分割一覧表示の要求があった際に、前記縮尺情報と表示基準位置情報と、前記各スポットのマップデータ上の位置情報とに基づいて、各スポットの表示画面上の位置情報を算出し、これと前記分割枠情報から得られる前記各分割領域の画面上の位置情報とに基づいて各スポットが何れの分割領域に入るのかを前記制御部によって判別し、又は、前記縮尺情報と前記表示基準位置情報と前記分割枠情報から得られる前記各分割領域の画面上の位置情報とに基づいて、各分割領域のマップデータ上の位置情報を算出し、これと前記各スポットのマップデータ上の位置情報とに基づいて各スポットが何れの分割領域に入っているのかを前記制御部によって判別し、前記分割枠情報に基づく分割枠を表示すると共にそれぞれの分割領域に属する各スポットを示す情報を該当する分割領域内に一覧表示する分割一覧表示画面を表示させるための情報を、前記端末装置に応答として送信することを特徴とする。
【0043】
請求項24のスポット情報分割一覧表示提供サーバは、請求項23記載のスポット情報分割一覧表示提供サーバであって、前記端末装置からの画面切替え要求に応じて、マップ上の該当する場所に各スポットを示すアイコンを配置して表示するマップ表示画面を表示させるための情報と、前記分割一覧表示画面を表示させるための情報と、を交互に切替えて前記端末装置へ応答として送信することを特徴とする。
【0044】
請求項25のスポット情報分割一覧表示提供サーバは、請求項24記載のスポット情報分割一覧表示提供サーバであって、前記切替え表示の際に、マップ表示画面においても、前記分割枠情報に基づく分割枠をマップ情報に重畳させて表示させるための情報を送信することを特徴とする。
【0045】
請求項26のスポット情報分割一覧表示提供サーバは、請求項23乃至請求項25の何れか1つに記載のスポット情報分割一覧表示提供サーバであって、前記端末装置から自己の位置に関する情報の送信があった場合に、当該自己の位置情報と前記縮尺情報と前記表示基準位置情報に基づいて、自己の位置の表示画面上の位置情報を算出し、これと前記各分割領域の画面上の位置情報とに基づいて自己位置が何れの分割領域に入っているのかを前記制御部によって判別し、又は、前記自己の位置情報と前記各分割領域のマップデータ上の位置情報とに基づいて自己位置が何れの分割領域に入っているのかを前記制御部によって判別し、該当する前記分割領域内に自己の位置を示す情報を表示させる情報を前記端末装置へ送信することを特徴とする。
【0046】
請求項27のスポット情報分割一覧表示提供サーバは、請求項26記載のスポット情報分割一覧表示提供サーバであって、前記制御部によって、前記自己の位置に関する情報と前記各スポットのマップデータ上の位置情報とに基づいて自己の位置からの各スポットまでの距離若しくは所要時間を判別し、前記分割領域内に一覧表示されるスポットが複数ある場合には、最も距離の近い若しくは所要時間の短いスポットを優先的に表示させる情報を前記端末装置に送信することを特徴とする。
【0047】
請求項28のスポット情報分割一覧表示提供サーバは、請求項23乃至請求項26の何れか1つに記載のスポット情報分割一覧表示提供サーバであって、前記各スポットの属性情報に優先情報を含ませることにより、前記制御部によって、前記各分割領域内に一覧表示されるスポットが複数ある場合には、最も上位の優先情報を有するスポットを判別してこれを優先的に表示させる情報を前記端末装置へ送信することを特徴とする。
【0048】
請求項29のスポット情報分割一覧表示提供サーバは、請求項26乃至請求項28の何れか1つに記載のスポット情報分割一覧表示提供サーバであって、距離若しくは所要時間に対応した視覚効果情報を前記記憶部に保持し、前記制御部によって、前記自己の位置に関する情報と前記各スポットのマップデータ上の位置情報とに基づいて自己の位置からの各スポットまでの距離若しくは所要時間を判別し、当該距離若しくは所要時間に対応する前記視覚効果情報に基づいて前記各スポットを示す情報を視覚的に変化させて表示させる情報を前記端末装置へ送信することを特徴とする。
【0049】
請求項30のスポット情報分割一覧表示提供サーバは、請求項23乃至請求項29の何れか1つに記載のスポット情報分割一覧表示提供サーバであって、前記制御部によって、前記マップの縮尺情報と前記分割枠情報に基づいて、前記分割領域のスケールを算出し、当該スケールを前記分割領域に付して表示する情報を前記端末装置に送信することを特徴とする。
【0050】
請求項31のスポット情報分割一覧表示提供サーバは、請求項23乃至請求項30の何れか1つに記載のスポット情報分割一覧表示提供サーバであって、前記分割枠情報が、前記表示領域を縦若しくは横に分割する縦線若しくは横線又はこれら双方の情報を有するものであり、前記分割一覧表示画面が表示されている際に当該分割領域の何れかが選択されたことを示す情報を前記端末装置から受信した際には、前記縦線のうち当該選択された分割領域の左側に位置する縦線は前記表示部の表示領域の左端へと移動させ右側に位置する縦線は前記表示領域の右端へと移動させる画面を表示させるための情報と、前記横線のうち当該選択された分割領域の上側に位置する横線は前記表示部の表示領域の上端へと移動させ下側に位置する横線は前記表示領域の下端へと移動させる画面を表示させるための情報の、何れか又は双方を前記端末装置に応答として送信し、且つ、当該縦線と横線を表示領域端部へと移動させることによって形成される表示領域に、さらに前記分割枠情報に基づいた分割枠を表示させて前記分割一覧表示画面を表示するための情報を前記端末装置に送信することを特徴とする。
【0051】
本発明に関する第1のスポット情報分割一覧表示提供プログラムは、制御部と、記憶部と、通信部と、を備え、前記記憶部にマップデータを保持する、若しくは、マップデータを有するマップサーバからネットワークを介してマップデータを取得するサーバであって、表示画面を視覚的に複数の分割領域に分割するための分割情報を備え、マップ上のスポット情報として前記マップデータ上の位置情報と当該スポットに関する属性情報とを対応付けて保持し、若しくは、これらの情報を前記通信部によってネットワークを介して他のサーバから取得するサーバに、端末装置から縮尺情報と表示基準位置情報とを含む若しくはこれらを算出するための情報を含む分割一覧表示の要求があった際に、前記縮尺情報と表示基準位置情報と前記各スポットのマップデータ上の位置情報とに基づいて各スポットの表示画面上の位置情報を算出するステップと、これと前記分割枠情報から得られる前記各分割領域の画面上の位置情報とに基づいて各スポットが何れの分割領域に入るのかを判別するステップと、を実行させ、又は、前記縮尺情報と前記表示基準位置情報と前記分割枠情報から得られる前記各分割領域の画面上の位置情報とに基づいて各分割領域のマップデータ上の位置情報を算出するステップと、これと前記各スポットのマップデータ上の位置情報とに基づいて各スポットが何れの分割領域に入っているのかを判別するステップと、を実行させ、前記分割枠情報に基づく分割枠を表示すると共にそれぞれの分割領域に属する各スポットを示す情報を該当する分割領域内に一覧表示する分割一覧表示画面を表示させるための情報を前記端末装置に応答として送信するステップと、を実行させることを特徴とする。
【0052】
本発明に関する第2のスポット情報分割一覧表示提供プログラムは、前記第1のスポット情報分割一覧表示提供プログラムであって、前記端末装置からの画面切替え要求に応じて、マップ上の該当する場所に各スポットを示すアイコンを配置して表示するマップ表示画面を表示させるための情報と前記分割一覧表示画面を表示させるための情報とを交互に切替えて前記端末装置へ応答として送信するステップを実行させることを特徴とする。
【0053】
本発明に関する第3のスポット情報分割一覧表示提供プログラムは、前記第2のスポット情報分割一覧表示提供プログラムであって、前記切替え表示の際にマップ表示画面に前記分割枠情報に基づく分割枠をマップ情報に重畳させて表示させるための情報を送信するステップを実行させることを特徴とする。
【0054】
本発明に関する第4のスポット情報分割一覧表示提供プログラムは、前記第1乃至第3の何れか1つのスポット情報分割一覧表示提供プログラムであって、前記端末装置から自己の位置に関する情報の送信があった場合に、当該自己の位置情報と前記縮尺情報と前記表示基準位置情報に基づいて自己の位置の表示画面上の位置情報を算出するステップと、これと前記各分割領域の画面上の位置情報とに基づいて自己位置が何れの分割領域に入っているのかを判別するステップと、を実行させ、又は、前記自己の位置情報と前記各分割領域のマップデータ上の位置情報とに基づいて自己位置が何れの分割領域に入っているのかを判別するステップを実行させ、該当する前記分割領域内に自己の位置を示す情報を表示させる情報を前記端末装置へ送信するステップを実行させることを特徴とする。
【0055】
本発明に関する第5のスポット情報分割一覧表示提供プログラムは、前記第4のスポット情報分割一覧表示提供プログラムであって、前記自己の位置に関する情報と前記各スポットのマップデータ上の位置情報とに基づいて自己の位置からの各スポットまでの距離若しくは所要時間を判別するステップと、前記分割領域内に一覧表示されるスポットが複数あるか否かを判別するステップと、これが複数あった場合に最も距離の近い若しくは所要時間の短いスポットを優先的に表示させる情報を前記端末装置に送信するステップと、を実行させることを特徴とする。
【0056】
本発明に関する第6のスポット情報分割一覧表示提供プログラムは、前記第1乃至第4の何れか1つのスポット情報分割一覧表示提供プログラムであって、前記各スポットの属性情報に優先情報を含ませることにより、前記各分割領域内に一覧表示されるスポットが複数あるか否かを判別するステップと、これが複数あった場合に最も上位の優先情報を有するスポットを判別してこれを優先的に表示させる情報を前記端末装置へ送信するステップと、を実行させることを特徴とする。
【0057】
本発明に関する第7のスポット情報分割一覧表示提供プログラムは、前記第4乃至第6の何れか1つのスポット情報分割一覧表示提供プログラムであって、距離若しくは所要時間に対応した視覚効果情報を前記記憶部に保持させることにより、前記自己の位置に関する情報と前記各スポットのマップデータ上の位置情報とに基づいて自己の位置からの各スポットまでの距離若しくは所要時間を判別するステップと、当該距離若しくは所要時間に対応する前記視覚効果情報に基づいて前記各スポットを示す情報を視覚的に変化させて表示させる情報を前記端末装置へ送信するステップと、を実行させることを特徴とする。
【0058】
本発明に関する第8のスポット情報分割一覧表示提供プログラムは、前記第1乃至第7の何れか1つのスポット情報分割一覧表示提供プログラムであって、前記マップの縮尺情報と前記分割枠情報に基づいて前記分割領域のスケールを算出するステップと、当該スケールを前記分割領域に付して表示する情報を前記端末装置に送信するステップと、を実行させることを特徴とする。
【0059】
本発明に関する第9のスポット情報分割一覧表示提供プログラムは、前記第1乃至第8の何れか1つのスポット情報分割一覧表示提供プログラムであって、前記分割枠情報が、前記表示領域を縦若しくは横に分割する縦線若しくは横線又はこれら双方の情報を有するものであり、前記分割一覧表示画面が表示されている際に当該分割領域の何れかが選択されたことを示す情報を前記端末装置から受信した際には、前記縦線のうち当該選択された分割領域の左側に位置する縦線は前記表示部の表示領域の左端へと移動させ右側に位置する縦線は前記表示領域の右端へと移動させる画面を表示させるための情報と、前記横線のうち当該選択された分割領域の上側に位置する横線は前記表示部の表示領域の上端へと移動させ下側に位置する横線は前記表示領域の下端へと移動させる画面を表示させるための情報の、何れか又は双方を前記端末装置に応答として送信するステップと、当該縦線と横線を表示領域端部へと移動させることによって形成される表示領域にさらに前記分割枠情報に基づいた分割枠を表示させて前記分割一覧表示画面を表示するための情報を前記端末装置に送信するステップと、を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0060】
請求項1の地図情報表示装置によれば、各分割領域と各スポットとの位置関係の対応を判別し、対応する分割領域の中に各スポットを示す情報が一覧表示されるため、表示された“スポットを示す情報”は一定の位置情報を備えて表示されていることとなる。従って、それぞれのスポットの大まかな位置関係を視覚的に判別することができる。また、各スポットを示す情報が一覧表示形式で表示されるため、地図上の該当位置にアイコンを表示させるようなものにおける、「アイコンが重なって見難い」という問題や「スポットに関して得られる情報が少ない」という問題を解消若しくは低減させることが可能となる。
【0061】
請求項3の地図情報表示装置によれば、地図が画面表示されるいわゆる通常の“マップ表示画面”と、分割領域内に各スポットを示す情報が一覧表示される“分割一覧表示画面”とが、画面切替え指示に応じて交互に切替えて表示される。従って、“分割一覧表示画面”によってスポットに関するある程度の情報と大まかな位置関係を得ることができ、画面切替えによってスポットの地図上の詳細な位置を認識することができるため、利便性に優れる。
【0062】
請求項4の地図情報表示装置によれば、“マップ表示画面”においても分割枠が表示されるため、“マップ表示画面”と“分割一覧表示画面”との切り替え表示において常に分割枠が表示されることとなる。従って、両者の対応関係が明瞭となり、利便性に優れる。
【0063】
請求項6の地図情報表示装置によれば、自己位置取得手段によって自己の位置に関する情報が取得され、各分割領域と自己の位置との位置関係の対応を判別して、対応する分割領域の中に自己の位置を示す情報が表示されることとなる。よって、自己の位置を示す情報(例えばアイコン)が対応する分割領域の中に表示されることにより、自己と各スポットとの大まかな位置関係を知ることができるため、利便性に優れる。
【0064】
請求項7の地図情報表示装置によれば、分割領域内に一覧表示されるスポットが複数ある場合には、最も距離の近い若しくは所要時間の短いスポットが優先的に表示されることとなる。即ち、分割領域内のスポット間において最も近い(距離的or時間的)スポットが優先的に表示されるため、利便性に優れる。
【0065】
請求項9の地図情報表示装置によれば、自己の位置からの各スポットまでの距離若しくは所要時間に応じた視覚効果情報に基づいて各スポットを示す情報が視覚的に変化して表示される。従って、表示される「各スポットを示す情報」の視覚的な変化によって、当該スポットまでの距離若しくは所要時間を把握することが可能であり、利便性に優れる。
【0066】
請求項10の地図情報表示装置によれば、画面上の分割領域にスケールが付されて表示されるため、当該スケールによって、各分割領域内に存在するスポットまでの大まかな距離や所要時間などを把握することが可能となり、利便性に優れる。
【0067】
請求項11の地図情報表示装置によれば、選択された分割領域がズームアップされるような視覚効果が生じ、且つ、当該ズームアップにより表示部の表示領域ほぼ全体に広がった“選択された分割領域”に対して、前記分割一覧表示画面を表示する処理が実行されるため、階層的な分割が行われることとなる。このような選択と分割の階層化により、分割領域内に複数のスポットが存在していても、“選択と分割”を繰り返すことにより、最終的に1つのスポットを選択させる(分割領域内にスポットが1つとなるようにする)ことが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0068】
以下、本発明の具体的実施例について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施態様は、本発明を具体化する際の一形態であって、本発明をその範囲内に限定するためのものではない。
【実施例1】
【0069】
本実施例の地図情報表示システムは、スポット(施設など)の情報に関してある程度の情報量を良好に得ることができ、且つ、同時に各スポットの大まかな位置(現在位置を基準としてスポットがどの方向にあるのかということ)も視覚的に把握できるようにするものである。そのために、本実施例の地図情報表示システムでは、表示画面を分割枠によって分割し、当該分割枠によって形成される分割領域を地図上の実際の位置に割り当て、当該分割領域内に存在するスポットの情報を当該分割領域内に一覧表示させているものである。これにより、一覧表示形式のスポット情報によってある程度の情報量を良好に得ることができ、且つ、当該各スポット情報が表示される各分割領域は地図上の実際の位置情報を持つものであるため、各スポットの大まかな位置も視覚的に把握できるものである。
【0070】
図1は本実施例の地図情報表示システムの構成の概略及び地図情報表示装置である端末装置の構成の概略を示すブロック図である。
【0071】
端末装置1は、インターネット等のネットワーク2を介して地図情報提供サービス企業サイト3と接続される。地図情報提供サービス企業サイト3(以下単に地図提供サイト3)は、地理的な地図情報を提供している企業が運営するサイトであり、地図データが格納される地図サーバを備え、ネットワーク2を介した要求に応じて必要な地図データ(マップデータ)を送信するサービスを提供するものである。
【0072】
図1に示されるように端末装置1は、各部の制御やデータの転送、種々の演算、データの一時的な格納等を行う制御部11と、各種のデータやプログラムなどが格納される記憶部12と、入力インターフェースである入力部13と、モニタである表示部14と、ネットワークに対する情報の送受信を行う通信部15と、GPS衛星からの信号を受信するGPS受信部16と、等を備える。
【0073】
端末装置1の記憶部12には、スポットに関する情報が格納されるスポットファイル121と、分割枠を表示させるための情報(分割枠情報)等を有する分割枠データ122と、地図上に表示するアイコンの画像データ等が格納される共通画像ファイル123と、等が格納されている。図7に分割枠データ122の一部である各分割領域の画面上の位置データが格納されるテーブルの構成の一例を示した(テーブル内には例えばピクセル単位の数値が格納されることとなる)。その他分割枠データとしては画面上に表示させる分割枠を形成するための画像情報なども含まれる。
【0074】
スポットファイル121は、例えば、地点識別情報、地点名称、地点名称カナ、所属するカテゴリ、地図上での位置(緯度経度座標)、選択回数等の情報等の情報(その他スポットに関する詳細情報など)を有して構成され、各スポットごとに構成される(即ち、スポットの位置情報と属性情報が対応付けられて保持される)。図8にスポットファイル121の構成の一例を示した(このようなテーブルがスポットごとに構成されることとなる)。
【0075】
次に、図2〜図6のフローチャートを参照しつつ、本実施例の地図情報表示装置(端末装置1)の処理動作(主に発明に関する処理動作)の概略を説明する。これらの各処理は基本的に記憶部12に格納されているプログラムが制御部11において実行されることで動作するものであり、制御部11は必要に応じて記憶部12にあるデータや通信部15によってネットワーク2を介して送受信したデータ若しくはGPS受信部16によって受信した情報若しくは入力部13から得られるユーザの入力情報などを使用しながら、入力部13からの指示(ユーザの要求)に応じて各種データの演算処理を行い、必要に応じて演算結果を記憶部12に格納する等しながら、結果を表示部14に表示するものである。
【0076】
図2は本発明に関する処理全体の概略を示すフローチャートである。
【0077】
ステップ201では「条件取得処理」を実行する。条件取得処理とは、本発明に関する“分割一覧表示画面”の表示を行うために必要な情報(条件設定)を得るための処理であり、図3に「条件取得処理」の処理の概略を示した。
【0078】
ステップ301では、GPS受信部16によってGPS(GLOBAL Positioning System)の衛星から受信した情報に基づいて自己の現在位置(緯度経度)を判別し、当該自己現在位置を表示基準位置情報とする。
【0079】
続くステップ302では、図9に示されるような検索範囲設定画面を表示部14に表示し、これに対するユーザの入力(選択)によって表示範囲情報を取得し、当該情報に基づいて地図の縮尺情報を算出する。地図の縮尺情報の算出は、表示範囲情報で得られる範囲の地図を表示部14に表示できるように地図の縮尺を定めるものであり、表示範囲情報と表示部14の表示領域(画面サイズ)情報、解像度情報等に基づいて算出されるものである。なお、ここでは、表示範囲情報として距離情報を取得するようなものを例としているが、時間情報に基づいて表示範囲情報を取得するようなものであっても構わない。例えば、「徒歩5分以内」というような情報を得て、これを距離に換算して表示範囲情報を得るようなものであっても良い(徒歩ではなく、特定の若しくは複合的な交通手段を基に時間情報などから表示範囲情報を得るものであってもよい)。
【0080】
検索範囲設定画面で表示範囲情報が得られたら、検索ジャンル設定画面(図10)を表示して、検索ジャンル情報を取得する(ステップ303)。検索ジャンル情報とは、検索するスポットのジャンル(カテゴリ)を設定するものである。なお、表示範囲情報と検索ジャンル情報を一つの設定画面によって取得するものであっても当然良い。
【0081】
図3の処理であるステップ201(図2)に続くステップ202では、「分割一覧表示画面表示処理」を実行する。図4は、「分割一覧表示画面表示処理」の処理動作の概略を示したフローチャートである。
【0082】
ステップ401では、記憶部12の分割枠データ122に基づいて分割枠を画面表示する。
【0083】
ステップ402では、分割枠データ122と縮尺情報に基づいて各分割領域のスケールを算出して、画面上の分割枠にスケールを表示させる。“分割領域のスケール”とは、縮尺情報に基づいて地図を画面表示したとした場合に、分割領域の大きさが地図上の距離に換算するとどの程度になるかを示すものである。ここでも、“分割領域のスケール”を距離情報に限るものではなく、時間情報(図3のステップ302で得られる表示範囲情報に合わせて、“徒歩5分”というような情報)であってもよい。また、ステップ402では“距離−色の対応表示バー”の表示処理も行う。“距離−色の対応表示バー”とは、距離と色の対応関係を示す情報バーであり、距離については図3のステップ302で得られる表示範囲情報に基づいて算出された値(若しくは、後述するステップ409の処理によって得られた“縮尺情報”に基づいて算出される値)が表示される。例えば、図11に示される例では、画面の下部に“距離−色の対応表示バー”が表示されており、この例では表示範囲情報に基づいて最大値が100mとされている。なお、バーを形成する各マスは異なる色で表示されているものであり、色(視覚効果情報)によっておおよその距離を判別できるようにするものである。例えば、最小値(最も近い位置)を示す色を青、最大値(最も遠い位置)を示す色を赤とし、その間を10分割して徐々に色を変化させるもの等である。例えば黄色が50パーセント付近の色に設定されている場合に、表示範囲情報(若しくは“縮尺情報”)によって定められる最大値が100mであって、あるスポットまでの距離が50m程度である場合、当該スポット名が黄色で表示されることで、当該スポットまでの距離が50m程度であることを認識できるようにするものである。なお、“距離−色の対応表示バー”の距離は図で例示したような距離情報に限るものではなく、時間情報としての距離(図3のステップ302で得られる表示範囲情報に合わせて、“徒歩5分”というような情報)であってもよい。なお、当該“距離−色の対応表示バー”を表示させる処理や後述するステップ505の処理のために、記憶部12には距離若しくは所要時間に対応づけられて色情報(視覚効果情報)が保持されている。
【0084】
ステップ403は、画面上に情報を表示するスポットを判別する処理である。“表示基準位置情報”と“縮尺情報”と“表示領域情報”に基づいて画面表示される範囲(緯度経度情報)を算出し、当該範囲に属するスポットを各スポットファイルの位置情報を参照して判別し、且つ、スポットの属性情報(スポットの種類や選択回数などでありスポットファイルが有する情報)に基づいて、図3のステップ303で取得された検索ジャンル情報に適合する属性を有するスポットを判別する。
【0085】
続くステップ404では、「スポット該当領域判別・表示処理」が実行される。「スポット該当領域判別・表示処理」とは、ステップ403で取得された各スポットが、何れの分割領域に属するのかを判別し、該当する分割領域内にスポット情報(スポット名など)を表示させる処理である。
【0086】
図5は「スポット該当領域判別・表示処理」の処理動作の概略を示したフローチャートである。
【0087】
ステップ501では、“表示基準位置情報”と“縮尺情報”と図4のステップ403で取得された各スポットの位置情報(スポットファイルにある緯度経度情報)に基づいて、各スポットの画面上の位置情報を算出する。当該処理は、地図上の位置情報(経度緯度)を画面上の位置情報(例えばピクセル単位)に変換するものであり、地図上の距離を縮尺情報に基づいて画面上の距離に変換すると共に地図上の表示のための基準点となる“表示基準位置情報”と画面上の基準点(例えば画面の中央点)を合わせることにより、算出される。
【0088】
続くステップ502では、ステップ501で算出された各スポットの画面上の位置情報と、分割枠データ122が有する各分割領域の画面上の位置情報(図7のテーブル)に基づいて、各スポットがどの分割領域内に入るかを判別して、当該情報を一時的に保持する(スポットファイルに一時的に書き込む等)。なお、スポットが分割領域の境界線上にぴったり乗っているような場合も考えられるが、隣接する分割領域間で予め優先順位を定めておくこと(例えば(2)と(3)の境界にある場合には、(2)に属するものとして扱うもの)や、分割領域に属するスポットの数に応じて判断する(例えば、(2)と(3)に属するスポットの数を比較して、(3)の方が少ない場合には(3)に属するものとして扱う)等すればよい。
【0089】
ステップ501の処理では、各スポットの画面上の位置情報の算出に加えて、現在位置(図3のステップ301若しくは図4のステップ406によって得られる緯度経度情報)の画面上の位置情報の算出処理も行われる。またステップ502の処理においても、現在位置がどの分割領域に該当するかを判別する処理が実行される。後述するステップ408〜ステップ409が実行されない限りは、現在位置情報が表示基準位置情報とされる(図3のステップ301若しくは図4のステップ406)ため、現在位置と表示基準位置は同じとなる。すなわち、例えば表示基準位置が画面中央とされている場合には、現在位置も画面中央に位置することとなる。これに対して、後述するステップ408〜ステップ409が実行されると、現在位置と表示基準位置が一致しなくなるため、現在位置は画面中央からズレることとなる。
【0090】
続くステップ503では、各スポットの位置情報(緯度経度)と現在位置情報(緯度経度)に基づいて現在位置と各スポットとの間の距離を算出して保持する。当該“現在位置と各スポットとの間の距離”の算出処理は、単純に2点間の直線距離であっても構わないし、ナビ機能などによって実現される“経路に沿った距離”などであっても構わない。また、時間情報としての距離(図3のステップ302で得られる表示範囲情報に合わせて、“徒歩5分”というような情報)としてもよい。
【0091】
ステップ504では、分割領域の数(本実施例では6)をnに代入する。なお、分割領域の数は分割枠データ122から取得する。
【0092】
続くループ1の処理は、ステップ505〜ステップ507の処理を各分割領域ごとに実行させるためのものであり、本実施例では(1)〜(6)の各分割領域に対して(iが1から6になるまで)処理が行われることとなる。
【0093】
ステップ505では、i番目の分割領域に該当する各スポットを、距離順にソート(ステップ503で得られた距離の短い順にソート)し、各スポットのスポット名を距離に応じた色(視覚効果)によって当該分割領域内に一覧表示する。“距離に応じた色”とは、前述した記憶部12に格納されている“距離若しくは所要時間に対応づけられた視覚効果情報”であり、“距離−色の対応表示バー”と同様の色となる。これにより、前述したごとく、スポット名の表示色により、当該スポットまでのおおよその距離を認識できるものである。
【0094】
ステップ506では、ステップ502で判別した“現在位置が属する分割領域”がi番目の分割領域であるか否かを判別し、これに該当する場合には、ステップ507へと移行して、i番目の分割領域内に自己位置(現在位置)を示すアイコンを背景として表示させる(若しくは重畳させて表示させるようなものであってもよい)。一方、該当しない場合には、ステップ507をスキップして、ループ1の処理を続行(iをインクリメントしてループ1を処理)させる。
【0095】
上記したループ1の処理が終了することで、各分割領域内にスポットを示す情報(本実施例ではスポット名)が、実際の地図上の位置(緯度経度)に対応する形で表示されることとなる。これにより表示画面は図11の状態となる。なお、図11では図4のステップ402の処理によって表示される“分割領域のスケール”を省略しているが、“分割領域のスケール”は、例えば、分割領域の1マスが地図上の距離に換算するとどの程度になるかを表示するものや、分割枠を構成する各縦線や横線に添えて「0m、50m、100m」などと表示させるものなどである。後者の場合には、基準点(0mとする場所)を、表示領域の下端中央にする等しても良いし、現在位置を基準としてもよい。
【0096】
図4に戻って説明を続ける。
【0097】
図5の処理である「スポット該当領域判別・表示処理」に続くステップ405では、所定サイクルの経過を判別し、所定サイクルを経過したと判断された場合には、ステップ406へと移行する。
【0098】
ステップ406は、図3のステップ301と同様の処理概念であり、当該処理の後にステップ403へと戻って以下上記処理を繰り返す。当該ステップ405とステップ406の処理により、“所定サイクル”ごとに現在位置(及び表示基準位置)の更新処理が行われることとなる。即ち、本端末装置1の所持者が移動した場合には当該移動に従って表示が変化する(表示されるスポットの増減・別領域への移動や、表示色も変化する)こととなる。なお、“所定サイクル”は適宜定めればよい。
【0099】
ステップ407〜ステップ408では入力部13に対する入力を待ち、入力されたのが拡大縮小若しくはスクロール(移動)指示であった場合には、ステップ409へと移行し、それ以外の場合にはステップ405へと戻って処理を繰り返す(“所定サイクル”の経過若しくはズーム・スクロール指示を待つ)。
【0100】
拡大縮小若しくはスクロール指示とは、入力部13に備えられる方向キー等の入力があった場合である。これがあった場合には、当該拡大縮小若しくはスクロール指示に応じて“表示基準位置情報”と“縮尺情報”を変化させ(ステップ409)、ステップ402へと戻って上記各処理を実行することにより、指示に応じた新たな“表示基準位置情報”と“縮尺情報”に基づいて、各スポットの再表示処理などが行われる。(表示されるスポットの増減・別領域への移動や、表示色も変化することとなる。また、自己位置(現在位置)を示すアイコンの別領域への移動も生じる得ることとなる。)なお、拡大縮小若しくはスクロール指示があった後は、ステップ405〜406の処理を“現在位置を表示”というような指示があるまで一時停止させたり、“所定サイクル”の期間を長くしたりしてもよい。スクロール等させた画面が、ステップ405〜406の処理を経ることで勝手に元に戻ってしまうことを防止するためのものである。
【0101】
図4のステップ407と図2のステップ203は同一の処理であり、入力部13に対する入力が“表示画面の切り替え指示”であった場合にはステップ205へと移行する(ステップ204)。
【0102】
ステップ205では、現在の表示画面が“分割一覧表示画面(図4の処理によって表示される画面)”であるか、通常の地図表示画面であるかを判別する。当該判別の結果“分割一覧表示画面”であった場合には、ステップ206へと移行して「通常地図画面表示処理」を実行する。
【0103】
図6は、「通常地図画面表示処理」の処理動作の概略を示したフローチャートである。当該処理は、基本的には、いわゆる通常の地図を表示させるためのものである。
【0104】
ステップ601では、地図サーバ(地図データ提供サイト3)に対して地図データの送信要求を行う。地図データには少なくとも地図として表示するための画像データと位置を定めるための緯度経度情報が含まれており、端末装置における地図の表示は、画面表示する地図の場所を定める表示基準位置情報(緯度経度情報)と、表示する地図の縮尺を定める縮尺情報とに基づいて行われるのが基本である。“表示基準位置情報”と“縮尺情報”については、前述した各処理によって取得されたものを使用する。なお、地図の表示には方位情報も必要となるものであるが本実施例では常に北を上として表示させるものとしているので(前述した“分割一覧表示画面表示処理”においても同様)、方位情報については特に記載しない(常に北が上という方位情報を持って各処理が行われているものとする)。
【0105】
ステップ602では、地図サーバから取得した地図データと表示場所情報と縮尺情報に基づいて地図を画面表示する処理を行う。さらにステップ603で、画面表示した地図に対して分割枠を重畳して表示し、ステップ604によって分割領域のスケールを表示する処理(図4ステップ402と同様の処理)を行う。当該分割枠は、“分割一覧表示画面表示処理”において表示される分割枠と同じである。これにより、“分割一覧表示画面”においても“通常の地図表示画面”においても、同一の分割枠が画面表示されることとなる。従って、両画面を切り替えた際の対応関係が明確になる。図12には“通常の地図表示画面”の一例を示した。図に示されるように、分割枠を表示すると共にさらに自己の位置を示すアイコンも表示するようにしてもよい。
【0106】
続くステップ605は、図4のステップ403と同様の処理概念によって画面表示させるスポットを判別し、当該スポットを示すアイコンを、地図上の該当する場所に表示させる。当該アイコンは共通画像ファイル123から各スポット属性に対応したものを取得すること等によって表示される。例えば、スポットファイルに当該スポットが飲食店であることを示す情報が格納されており、飲食店に該当するナイフとフォークをかたどったアイコンを共通画像ファイル123から取得するものである。スポットファイルに各スポットごとのアイコンを定めて格納しておきこれを取得して地図上の該当する場所に表示するようなものであっても構わない。
【0107】
続くステップ606〜ステップ607の処理は、図4のステップ405〜ステップ406の処理と同様の処理概念である。現在位置の更新があった場合にはステップ601へと戻って処理を繰り返す。(移動に伴い新たな地図データが必要となる場合には、ステップ601の処理が必要であるが、そうでなければステップ601の処理は特に必要ない。)
【0108】
ステップ608〜ステップ610の処理も、図4のステップ407〜ステップ409の処理と基本的に同様の処理概念である。(この場合においてもステップ601の処理は特に必要ない場合がある)
【0109】
当該図6の「通常地図画面表示処理」によって“通常の地図画面”が表示されている際に“表示画面の切り替え指示”があった場合には、ステップ207へと移行して(図2ステップ204〜ステップ205)、「分割一覧表示画面表示処理(図4の処理)」を実行して“分割一覧表示画面”を表示させる。当該処理動作により、“表示画面の切り替え指示”に応じて、“通常の地図画面”と“分割一覧表示画面”が相互に切り替えて表示されることとなる。
【0110】
入力部13に対する入力が終了指示であった場合には処理を終了する(ステップ204)。
【0111】
以上のごとく、本実施例の地図情報表示システムによれば、表示部の表示領域を視覚的に複数の分割領域に分割して、地図を画面表示するとした場合に地図上の各スポットが位置的にどの分割領域に入るのかを判別し、分割領域に入る各スポットに関する情報を当該分割領域内に一覧表示させているため、それぞれのスポットの大まかな位置関係を視覚的に判別することができると同時に、スポットに関するある程度の情報を知ることができるため、利便性に優れる。また、画面切り替えにより通常のマップ画面が表示されるため、スポットの位置を地図上で確認することもできる。且つ、当該マップ画面においても分割枠が表示されるため、画面切替えの前後における対応関係が明瞭となり、利便性に優れる。
【0112】
また、各分割領域に対してスケールが表示されるため、全体的な距離関係を判別可能であり、且つ、距離に応じて異なる色で各スポットが表示されるため、各スポットまでの距離関係を判別することができ、利便性に優れる。
【0113】
携帯型端末においては表示画面が比較的小さくならざるを得ないため、地図上の該当する位置にアイコンなどによってスポットを表示させるものであると、非常に見難くなり、そこから得られる情報がほとんど無いというような場合もあるが、本発明の地図情報表示システムによれば、画面領域を有効に活用して情報を表示させながら、スポットのおおまかな位置も示すことができるため非常に有用である。即ち、“地図上の該当する位置に情報表示”というものは逆に言えば“地図上の該当しない場所には情報が表示されない”=画面領域に情報(スポットに関する情報)が表示されない場所が多い。ということを意味するものであるが、本発明によれば、分割領域内に情報を一覧表示させるため、画面領域を有効に活用して情報を表示させることができ、携帯型端末などの表示画面が比較的小さいものに対して特に有用なものとなる。
【0114】
また、“分割一覧表示画面”において得られるスポットの位置情報が“おおまか”であることにより、目的地を探す際のゲーム的な使用も可能となる。本実施例によれば、自己位置取得手段(GPS受信部)によって自己の位置が取得され、定期的に自己位置に基づいて表示更新が行われるため(ステップ403〜ステップ406)、“分割一覧表示画面”を見ながら目的地(スポット)を探すというゲーム的な使用ができるものである。
【0115】
なお、本実施例では、方位情報としては、常に北を上として表示させるものを例として説明したが、端末装置1に方位判別手段(例えば、地磁気センサなど)を備えさせることにより、端末装置1の向いている方向若しくは端末装置1が移動している方向を検出できるようにし、当該検出した方向が画面の上となるように画面表示のための各処理を実行するものであってもよい。
【0116】
本実施例では、分割領域内に複数のスポットが該当する場合には、現在位置から最も近いものを優先的に表示(ソートして近いものから順番に表示)するものを例として説明したが、例えばスポットファイルに属性情報として優先情報(例えば当該スポットに関するアクセス履歴)を含ませておき、これに基づいて表示の優先順を定めるものであってもよい。
【0117】
本実施例では、図5の「スポット該当領域判別・表示処理」において、スポットの地図上の位置情報(緯度経度)を画面上の位置情報に変換して、画面上の位置情報を持っている分割領域に入るか否かを判別するようにしているが、“地図上の位置情報”と“画面上の位置情報”は必要な情報があれば相互に変換可能なものであるので、分割領域の画面上の位置情報を地図上の位置情報(緯度経度)に変換して、これとスポットの地図上の位置情報を比較することで各分割領域に入るか否かを判別するような処理としてもよい(概念としては同様のものである)。即ち、地図上の位置データと分割枠データに基づく各分割領域とを比較できるように、両者のデータの単位を統一化する処理を行うものである。
【0118】
本実施例では、“表示基準位置情報”は、GPSから得られる現在位置情報に基づいて定められるのが基本となるが、特定の位置情報をユーザから取得して(図3の条件取得処理の中などでユーザに位置情報の入力を求めるようにする)、これを基に“表示基準位置情報”を定めるものとしてもよい。また、現在位置情報を取得する手段(自己位置取得手段)として、GPSを利用するものを例として説明したが、例えば無線タグやバーコード等を用いて、特定の場所に設置(貼付)してある無線タグやバーコードから情報を読み取ることにより現在位置情報を取得するようなものであってもよいし(即ち、端末装置にはICリーダやバーコードリーダ等が備えられ、これが自己位置取得手段として機能する)、携帯電話である場合には基地局の情報によって現在位置情報を取得するようなものや、無線LANなどの無線ネットワークにおけるアクセスポイントの情報によって子機の現在位置情報を取得するようなもの等であっても構わない。
【0119】
また、本実施例では、“分割一覧表示画面”では、地図を表示しないものとして説明したが、例えば、コントラストを低くする等して“分割一覧表示画面”の背景として地図を表示させるようにしてもよい。
【0120】
本実施例では、図3の条件取得処理において取得した条件に基づいて“分割一覧表示画面”を表示させるものを例として説明したが、特に図3の条件取得処理を実行することなく、“通常の地図表示画面”を表示している最中に“表示画面の切り替え指示”があった際に、“分割一覧表示画面”を表示させるものであってもよい。即ち、“表示基準位置情報”や“縮尺情報”は地図表示の前提となる情報であるため、“通常の地図表示画面”を表示している場合には“分割一覧表示画面”を表示させるために必要な情報を得ることができるからである。(検索ジャンル情報については必須ではない。ジャンルを特定せずに全てのスポットを対象にすればよいだけである。)
【0121】
また、本実施例では、“分割一覧表示画面”で表示させるスポットの情報を「スポット名(タイトル)」として説明したが、本発明をこれに限るものではない。表示させるスポットの情報として、その他より詳細な情報を示すテキスト情報を表示させるものであってもよいし、画像や動画などの情報であっても構わない。さらに言えばアイコンであっても構わない。アイコンの場合は、“ある程度の情報量を得る”という課題に適するものではなくなるが、視認性の向上(アイコンが重なることによる見難さの抑止)や、処理の高速化といった効果を得ることはできる。詳細な地図の表示処理(及びこれに伴う地図データの取得処理など)は、比較的負荷が大きいものとなるため、それほど処理能力の高くない装置(特に携帯電話に代表される携帯型の端末装置)の場合には、動作制限があったり、動作が重くなってしまう場合がある(場合によっては動作できない場合もある)が、本発明の“分割一覧表示画面”によれば、地図の表示を行わないようにすることができるにも関わらず、各スポットの大まかな位置を視覚的に把握させることが可能であるため、非常に有用である。
【0122】
本発明を適用する端末装置としては、上記のごとく携帯型の端末装置である携帯電話やPDAや携帯型のゲーム機やポータブルナビ装置などにおいて高い効果や利便性を期待できるものであるが、本発明の適用範囲は携帯型の端末に限られるものではなく、例えば普通のPC上で動作させるものであっても当然よい(各種の情報処理装置において適用できるものである)。
【0123】
本実施例では、“自己の位置を示すアイコン”の表示に関し、何れかの分割領域に現在位置が属する場合に当該アイコンを表示させるような処理を例として説明しているが、現在位置が表示画面領域から外れてしまう場合にも現在位置の位置関係がわかるようにアイコンを表示させるようにしてもよい。例えば、図13に示したように、現在位置に最も近い分割領域を判別して、当該分割領域内に“自己の位置を示すアイコン”と自己の位置の方向を示す矢印を表示させるなどしてもよい。当該矢印は、“表示基準位置情報”と“現在位置情報”に基づいて生成されるベクトルに基づいて、角度を変化させて表示させるなどすればよい。また、さらに両情報から得られる距離情報(両者間の距離)もあわせて表示させるなどしてもよい。また直接的な距離表示ではなく、距離に応じて矢印の長さや太さを替えて表示させることで、どの程度の距離であるのかの大まかなところを把握できるようにするようなものであってもよい。
【0124】
また、本実施例では、“分割一覧表示画面”において“自己の位置を示すアイコン”を表示させる際に、何れかの分割領域に属するのかを判別して、当該分割領域内に表示させるものとしたが(分割領域内の中央付近に背景的に表示するものを想定)、ステップ501(図5)の処理で算出される“現在位置の画面上の位置情報”に基づいて当該画面上の位置に“自己の位置を示すアイコン”を表示させるようなものであっても良い(即ち、地図上の実際の位置に対応する位置に表示されることとなる)。図12の自己位置アイコンや図14の“1”の位置は画面中央部であり、自己の位置が表示基準位置となっている場合には、このような表示となる。図14の“2”の位置は、本実施例の説明において例示したような表示位置である。さらに言えば、図14の“3”の位置のごとく、最寄り(自己位置から最も近い)のスポットに付すように“自己の位置を示すアイコン”を表示させるものであってもよい。また、“自己の位置を示すアイコン”とスポット情報が重なることで見難いという問題が生じることも考え得るため、自己位置が属する分割領域内の空白部分を判別して表示させるものや、自己位置が属する分割領域の分割枠上に添えるように“自己の位置を示すアイコン”を表示させるようなものであってもよい。また、これらの表示形態の中から好みのものをユーザに選択させるようなものとしても良い。
【0125】
本実施例では、地図データを他の装置(地図データ提供サイト3の地図サーバ)から取得するようにしているが、端末装置1自身が地図データを備えているもの(即ち、端末装置が単独で動作するもの)であってもよい。“端末装置1自身が地図データを備える”とは、記憶部12に備えるものであってもよいし、着脱可能な記憶媒体(半導体メモリや光ディスク媒体、磁気ディスク媒体など)を介して取得するものであっても良い。
【0126】
逆に、本実施例で端末装置1が保持していた情報の一部や端末装置が実行していた処理の一部を、ネットワークを介したサーバ側(地図サーバであっても良いし、他のサイトのサーバであってもよい)で所持・実行するものであってもよい。端末装置からの要求に応じて、主な処理の実行をサーバ上で行い、処理結果を応答として端末装置へ返すことで、上記で説明してきたものと同等の機能を実現するものであってもよい。本実施例において、入力部から得られた命令(要求)に応じて、制御部において記憶部の各情報を利用しつつ各処理を実行し、その処理結果の出力を表示部に行っていたものが、端末装置から受信した要求に応じて、サーバにおいてサーバが有する各情報(或いは端末から得られる情報や地図サーバから取得する情報)を利用しつつ各処理を実行し、その処理結果を端末装置へ応答として送信し、これを受信した端末装置で表示部に出力するようにすれば良いものである。各情報を何れの装置で持ち各処理を何れの装置で行うのかは適宜選択することが可能である。例えば、地図データ提供サイト3が地図データに加えてスポット情報をも提供しているのであれば(若しくはネットワーク上の他のサーバがスポット情報を提供しているのであれば)、当該情報を地図データ提供サイト3(若しくは他のサーバ)から取得するようにしてもよい。
【0127】
図15に、端末装置4の要求に応じて、サーバ5によって上記で説明した主な処理を実行するシステムの構成の概略を示した。このような構成においては、図2のステップ201の条件取得処理(即ち図3の処理)を、端末装置4からのサービス提供要求に応じて、図16に示したような設定画面を端末装置に表示させ(要求に対する応答として同画面を表示させるための情報を、ネットワーク2を介して送信する)、ユーザの設定を端末装置4から送信させて取得することにより行う。なお、表示基準位置情報については、携帯装置4がGPS等の自己位置取得手段を有する場合にはこれによって得られる位置データを送信させるものであっても良いし、自己位置取得手段が無い場合等においてはユーザに入力(選択)させるようなものであってもよい。縮尺情報については、図3の説明からも明らかなように、表示範囲情報を得ることで算出できる。また、縮尺情報そのものをユーザに入力(選択)させるようなものであってもよい。これらによって、縮尺情報と表示基準位置情報とを含む(若しくはこれらを算出するための情報を含む)“分割一覧表示の要求”が端末装置4からサーバ5に対して行われることとなる。
【0128】
その後は基本的に実施例中で説明した各処理と同様の処理をサーバ5において実行し、結果として得られる“分割一覧表示画面”などの画面を表示するための情報を端末装置4に応答として送信すればよいものである。応答として当該情報を受信した端末装置4において“分割一覧表示画面”などが表示されることとなる。
【0129】
このような構成において、図16や図17に例示したように、HTMLによって“分割一覧表示画面”を構成する(例えば各分割領域をフレームで構成する)ようにすれば、Webブラウザ機能を備える端末装置であれば、特別なアプリケーションを要することなく本発明の“分割一覧表示画面”を端末装置において表示させるようにすることが可能となる。“分割一覧表示画面”はテキストベースの画面とすることができるため(にも関わらず地図的な要素も持っている)、端末装置4の処理能力が低い場合や端末装置4とネットワーク2の間の通信速度がそれほど高速でないような場合であっても比較的レスポンス良く動作させることが可能であり、非常に有用である。ただし、HTMLのみによって“分割一覧表示画面”を構成する場合には、図4のステップ405以降の処理(図6のステップ606以降の処理)による機能などを実装させることが難しく、機能の一部を簡略化した“簡易版”というものになる。
【0130】
なお、図15のシステムのような場合には、端末装置4は多数の異なる種類の装置であることが前提となるため、それぞれの端末装置の表示画面領域もまちまちであることが前提となる。よって、“分割一覧表示画面”を生成するための前提として、表示画面領域に関する設定や分割枠に関する設定をユーザに求めるようにしてもよい。又、予めサーバ5の側で、各機種とこれに対応する画面領域情報や分割枠情報を保持しておき、ユーザに機種を選択させる(若しくは端末装置に機種を判別できる情報を自動的に送信させるようなものであってもよい)ことにより、当該機種に対応する画面領域情報や分割枠情報をサーバ5において判別するようなものであってもよい。
【実施例2】
【0131】
次に、実施例1で説明した「分割一覧表示画面」において、何れかの分割領域を指定して選択させていくことにより、スポットの絞込み(或いは表示範囲の絞込み)や選択を行えるようにしたものを実施例2として説明する。
【0132】
図18は、本実施例の処理全体の概略を示すフローチャートである。図2(実施例1)の処理と同様のものについては同一の符号を使用することで、以下説明を省略若しくは簡略化する。なお、装置の基本的な構成は実施例1と同様であるため、必要に応じて図1等を参照しつつ説明する。
【0133】
図18の処理では、ステップ201〜ステップ203までの図2と同様の処理を経てステップ204に至る。ステップ204において、入力部13に対する入力が“分割領域の選択”であると判断された場合にはステップ1801へと移行する(入力が“終了指示”や“表示画面の切り替え指示”であった場合には以下図2と同様の処理)。なお、“分割領域の選択”とは、図11を例にすれば、6つの分割領域の何れかの領域が選択されることを示す。本実施例は、分割領域内のスポットが複数ある場合には当該分割領域を選択させることでスポットの絞込みを行い、分割領域内のスポットが1つである場合には当該スポットが選択されたとしてスポットの詳細情報を表示させるものである。“分割領域の選択”は、例えば、各分割領域に番号を割り当て、当該番号の数字キー(入力部13)が入力された場合に当該分割領域が選択されたと判別するものや、カーソール(ハイライト処理するなど)を移動させることで分割領域を指定し、決定キー(入力部13)の入力をもって選択されたと判別するものなどである。
【0134】
ステップ1801では、選択された分割領域内のスポットが1つであるか否かを判別する。当該判別は図5のステップ502の処理において一時的に保持した情報を利用すること等によって行う(図5の処理はステップ202(又はステップ207)の中で行われる)。分割領域内のスポットが1つであった場合にはステップ1803へと移行し、複数であった場合にはステップ1802へと移行する。
【0135】
スポットが複数であった場合のステップ1802では、「分割階層化処理」が実行される。図19に「分割階層化処理」の処理の概略を示した。
【0136】
ステップ1901では、分割枠を形成する縦線のうち選択された分割領域の左側に位置する縦線は表示領域の左端へと移動させ、且つ、右側に位置する縦線は表示領域の右端へと移動させる表示処理と共に、分割枠を形成する横線のうち選択された分割領域の上側に位置する横線は表示領域の上端へと移動させ、且つ、下側に位置する横線は表示領域の下端へと移動させる表示処理を行う。これにより、選択された分割領域がズームアップされるような視覚効果を得ることができる。なお、当該処理においては、縦線や横線の分割領域に対する位置関係の判別をその都度行って移動表示させるものであってもよいし(当該判別は分割枠データ122に基づいて行う)、予め、各選択領域に対して行うべき動作(画面表示処理)を対応付けておくことで、これに従って移動表示させるものであってもよい。
【0137】
続くステップ1902では、選択された分割領域に基づいてこれを“表示範囲情報”とみなし、これに基づいて“表示基準位置情報”と“縮尺情報”を算出する処理を行う。即ち、図4のステップ402などにおいて説明したごとく、分割領域(画面上の距離)と地図上の距離は相互に変換できるものであり、且つ、図4のステップ403の説明等からも明らかなように画面上の位置と地図上の位置も相互に変換できるものであるので、「選択された分割領域」に対応する地図の範囲を“表示範囲情報”としてこれに基づいて縮尺情報を算出し(縮尺情報の算出については図3ステップ302と同様の概念)、「選択された分割領域」に対応する地図の位置に基づいて表示基準位置情報を算出するものである。
【0138】
図19の処理であるステップ1802(図18)の後は、ステップ202へと移行して以下処理を繰り返す。即ち、図19の処理により、「選択された分割領域」部分を表示領域全体に表示させるように“表示基準位置情報”と“縮尺情報”が算出されており、これに基づいてステップ202の分割一覧表示画面表示処理(図4の処理)が実行されるため、「選択された分割領域」部分が表示領域全体に表示されて且つ分割枠が表示され、当該分割枠によって新たに形成される分割領域内にそれぞれスポット(「選択された分割領域」に存在していたスポット)が表示されることとなる。これにより、ステップ202〜204→ステップ1801〜1802の処理が繰り返されることで、階層的にズームしていくような処理となる(地図の縮尺が小さくなるためスポットの絞込みが可能となる)。なお、この場合のステップ202の処理である図4の処理のステップ403の処理では、単に「選択された分割領域」に存在していたスポットを取得する処理でよい。
【0139】
一方、ステップ1801の判別の結果、分割領域内のスポットが1つであった場合にはステップ1803へと移行して、当該スポットに関する詳細情報の表示処理を行って処理を終了する。詳細情報の表示とは、例えばスポットが飲食店である場合には、店舗の外観写真や住所、電話番号、お勧めメニュー&料金、営業時間などの情報を表示させるものである。当該各情報はスポットファイル121に格納されていてこれに基づいて表示されるものである。なお、ここではステップ1803の詳細情報表示処理の終了をもって本発明に関する処理を終了するものとしたが、「戻る」という指示(戻るボタンの入力など)に応じて、詳細情報表示画面から、分割一覧表示画面へと戻るような処理としても良い。同様に、ステップ202〜204→ステップ1801〜1802の処理の繰り返しによって分割の階層化がなされている際に、「戻る」という指示に応じて1つ上の階層に戻る(前の表示状態に戻る)ような処理としてもよい。
【0140】
図20には、ステップ1801〜1802→ステップ202の処理による分割階層化の画面遷移の一例を示した。図20(a)の分割一覧表示画面が表示されている状態で、左上の分割領域が選択されると(図(b))、縦線と横線の画面端部への移動(この例では自己位置を示すアイコンも同時に移動させている)表示処理(ステップ1901)が行われる(図(c))。そしてその後実行されるステップ202によってさらに分割一覧表示画面が表示される処理が行われる(図(d))。図(d)は選択された分割領域(図(a)の左上)の範囲に基づいて表示されるため、スポットはその範囲に存在するA店〜D店となり、それぞれがその位置に応じた分割領域内に表示されることとなる(ステップ202の中で実行される図5の処理)。
【0141】
さらに、図(d)の右下の分割領域が選択されると(図(e))、縦線と横線の画面端部への移動表示処理(ステップ1901)が行われて(図(f))、さらに分割一覧表示画面が表示されることとなる(図(g))。
【0142】
図(a)における左下や右上、図(d)における左上・右上、図(g)における左下・右中央の各分割領域が選択された場合には、該当するスポットの詳細情報が表示されることとなる(ステップ1801〜ステップ1803)。なお、スポットが存在しない分割領域が選択された場合には、ステップ1801において当該入力を無視する(若しくは警告を表示する)ような処理としてもよい。
【0143】
以上のごとく、本実施例の地図情報表示システムによれば、選択された分割領域がズームアップされるような視覚効果が生じ、且つ、当該ズームアップにより表示部の表示領域ほぼ全体に広がった“選択された分割領域”に対して、さらに分割一覧表示画面を表示させる処理が実行されるため、階層的な分割が行われることとなる。このような選択と分割の階層化により、分割領域内に複数のスポットが存在していても、“選択と分割”を繰り返すことで最終的に1つのスポットを選択させる(分割領域内にスポットが1つとなるようにする)ことが可能になる。また、ズームアップされるような視覚効果により、各階層間の移行においてその動作内容のイメージがつかみ易く、ユーザの利便性に優れる。
【0144】
なお、上記例では、画面端に移動させた縦線(or横線)同士が重ならないように(階層が深くなるにつれて表示される本数が多くなるように)することで、端部に移動した枠線の本数によって現在の階層がどの程度であるかを把握できるようにしている。ここで、各階層ごとに枠線(縦線及び横線)の視覚的効果(色や模様など)を変えて表示させるようにしてもよい。これにより、どの階層でどの位置の分割領域が選択されたのかを認識させることが可能となる。例えば第1階層の枠線の色を青とした場合に、画面端部の青い縦線が右にあって、青い横線が上下に1本ずつあった場合には、第1階層で左側中央の分割領域が選択されたと判別できるものである(分割が図のような6分割の場合)。よって、階層化が進んだ画面においても、最初(第1階層)に表示された範囲において現在の画面が概ねどの辺りにあたるのか(最初の画面のどの辺りがズームアップされているのか)ということを判別することも可能である。
【0145】
上記例の場合には、階層化が進むと画面端部の線の本数も多くなり、これによって表示領域が狭くなっているという不利益も生じ得る。よって、移動後は線の太さを細くして表示させるような処理や、移動後に線を重ねてしまうような処理や(重ねた後に色を変化させたり階層を示す数値を表示させるなどして現在の階層を認識できるようにしてもよい)、移動後には線を消してしまうような処理(この場合も階層を示す数値を表示させるなどしてもよい)としてもよい。
【0146】
また、上記例では、枠線の移動処理の後に、新たな階層の分割枠とスポットを表示するような処理を例としているが、各スポットの次の階層における位置を先に算出し、枠線の移動と同時に当該移動先へスポット名を移動表示させるような処理としてもよい(ステップ1901の処理の前に図5の処理であるスポット該当領域判別を行う)。例えば、図20(c)において、枠線の移動と同時に“A店”といった表示も移動表示され、その後に新たな階層の分割枠を表示させることで、図(d)の表示になるような処理としてもよい。
【0147】
なお、本実施例では、上記説明した“選択と分割階層化”に関し、「分割一覧表示画面」についてのみ説明しており、「通常地図画面」に関する説明はしていないが、「通常地図画面」においても同様の処理を行うようにしても構わない(上記説明と同様の概念で適用できるものである)。即ち、図18に示した処理では、「通常地図画面」を表示中であっても分割領域の選択がなされると、「分割一覧表示画面」の表示へと移行してしまうが、「通常地図画面」を表示中に分割領域の選択がなされた際には、「通常地図画面」のまま上記と同様に“選択と分割階層化”が行われるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0148】
【図1】地図表示システムの概略を示すブロック図
【図2】端末装置1の本発明に関する処理動作の概略を示したフローチャート
【図3】「条件取得処理」の処理動作の概略を示したフローチャート
【図4】「分割一覧表示画面表示処理」の処理動作の概略を示したフローチャート
【図5】「スポット該当領域判別・表示処理」の処理動作の概略を示したフローチャート
【図6】「通常地図画面表示処理」の処理動作の概略を示したフローチャート
【図7】分割枠データテーブルの一例の概略を示す図
【図8】スポットファイルの一例の概略を示す図
【図9】「検索範囲設定画面」の画面表示例を示す概略図
【図10】「検索ジャンル設定画面」の画面表示例を示す概略図
【図11】「分割一覧表示画面」の画面表示例を示す概略図
【図12】「通常地図画面」の画面表示例を示す概略図
【図13】「通常地図画面」の別の画面表示例を示す概略図
【図14】“自己位置を示すアイコン”の表示位置を説明するための図
【図15】本発明に係る地図表示システムの概略を示す別のブロック図
【図16】「設定画面」の画面表示例を示す概略図
【図17】HTMLによって形成された「分割一覧表示画面」の画面表示例を示す概略図
【図18】端末装置1の実施例2に関する処理動作の概略を示したフローチャート
【図19】「分割階層化処理」の処理動作の概略を示したフローチャート
【図20】分割階層化の画面遷移の一例を示した図
【符号の説明】
【0149】
1 端末装置(地図情報表示装置)
2 ネットワーク
3 地図データ提供サイト(マップサーバ)
4 端末装置
5 サーバ(スポット情報分割一覧表示提供サーバ)
11 制御部
12 記憶部
13 入力部
14 出力部(表示部)
15 通信部
16 GPS受信部(自己位置取得手段)
121 スポットファイル
122 分割枠データ(分割枠情報)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部と、記憶部と、表示部と、入力部と、通信部と、を備え、マップデータを有するマップサーバからネットワークを介してマップデータを取得することで、当該マップデータに基づくマップ情報を表示する地図情報表示装置であって、前記表示部の表示領域を視覚的に複数の分割領域に分割するための分割枠情報を備える、若しくは、分割枠情報を前記通信部によって前記ネットワークを介してサーバから取得し、マップ上のスポット情報として前記マップデータ上の位置情報と当該スポットに関する属性情報とを対応付けて保持し、若しくは、これらの情報を前記通信部によって前記ネットワークを介してサーバから取得し、前記マップ情報を表示させる際のマップの縮尺情報と表示基準位置情報と、前記各スポットのマップデータ上の位置情報とに基づいて、各スポットの表示画面上の位置情報を算出し、これと前記分割枠情報から得られる前記各分割領域の画面上の位置情報とに基づいて各スポットが何れの分割領域に入っているのかを前記制御部によって判別し、又は、前記縮尺情報と前記表示基準位置情報と前記分割枠情報から得られる前記各分割領域の画面上の位置情報とに基づいて、各分割領域のマップデータ上の位置情報を算出し、これと前記各スポットのマップデータ上の位置情報とに基づいて各スポットが何れの分割領域に入っているのかを前記制御部によって判別し、前記分割枠情報に基づく分割枠を表示すると共に、それぞれの分割領域に属する各スポットを示す情報を前記スポットに関する属性情報から取得して、該当する分割領域内に一覧表示させることを特徴とする地図情報表示装置。
【請求項2】
前記記憶部に、若しくは、前記地図情報表示装置に対して着脱可能な記憶媒体に、前記マップデータ若しくは前記分割枠情報若しくは前記スポット情報の全て若しくは何れかを備えることにより、前記記憶部若しくは前記記憶媒体から必要な情報を取得して前記各処理を実行することを特徴とする請求項1記載の地図情報表示装置。
【請求項3】
前記入力部からの画面切替え指示に応じて、マップ上の該当する場所に各スポットを示すアイコンを配置して表示するマップ表示画面と、前記分割領域内に各スポットを示す情報を一覧表示させる分割一覧表示画面と、を交互に切替えて表示させることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の地図情報表示装置。
【請求項4】
前記切替え表示の際に、マップ表示画面においても、前記分割枠情報に基づく分割枠をマップ情報に重畳させて表示させることを特徴とする請求項3記載の地図情報表示装置。
【請求項5】
自己位置取得手段を備えることにより、当該自己位置取得手段によって取得した自己の位置に関する情報に基づいて前記表示基準位置情報を定めることを特徴とする、又は、自己位置取得手段及び方位判別手段を備えることにより、当該自己位置取得手段によって取得した自己の位置に関する情報に基づいて前記表示基準位置情報を定めると共に、前記方位判別手段によって方位情報を取得し、表示基準位置情報に加えて前記方位情報も使用して前記各処理を実行することを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1つに記載の地図情報表示装置。
【請求項6】
自己位置取得手段を備えることにより、当該自己位置取得手段によって自己の位置に関する情報を取得し、当該自己の位置情報と前記縮尺情報と前記表示基準位置情報に基づいて、自己の位置の表示画面上の位置情報を算出し、これと前記各分割領域の画面上の位置情報とに基づいて自己位置が何れの分割領域に入っているのかを前記制御部によって判別し、又は、前記自己の位置情報と前記各分割領域のマップデータ上の位置情報とに基づいて自己位置が何れの分割領域に入っているのかを前記制御部によって判別し、該当する前記分割領域内に自己の位置を示す情報を表示させることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1つに記載の地図情報表示装置。
【請求項7】
前記制御部によって、前記自己の位置に関する情報と前記各スポットのマップデータ上の位置情報とに基づいて自己の位置からの各スポットまでの距離若しくは所要時間を判別し、前記分割領域内に一覧表示されるスポットが複数ある場合には、最も距離の近い若しくは所要時間の短いスポットを優先的に表示させることを特徴とする請求項5又は請求項6記載の地図情報表示装置。
【請求項8】
前記各スポットの属性情報に優先情報を含ませることにより、前記制御部によって、前記各分割領域内に一覧表示されるスポットが複数ある場合には、最も上位の優先情報を有するスポットを判別してこれを優先的に表示させることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1つに記載の地図情報表示装置。
【請求項9】
距離若しくは所要時間に対応した視覚効果情報を前記記憶部に保持し、前記制御部によって、前記自己の位置に関する情報と前記各スポットのマップデータ上の位置情報とに基づいて自己の位置からの各スポットまでの距離若しくは所要時間を判別し、当該距離若しくは所要時間に対応する前記視覚効果情報に基づいて前記各スポットを示す情報を視覚的に変化させて表示させることを特徴とする請求項5乃至請求項8の何れか1つに記載の地図情報表示装置。
【請求項10】
前記制御部によって、前記マップの縮尺情報と前記分割枠情報に基づいて、前記分割領域のスケールを算出し、当該スケールを前記分割領域に付して表示することを特徴とする請求項1乃至請求項9の何れか1つに記載の地図情報表示装置。
【請求項11】
前記分割枠情報が、前記表示領域を縦若しくは横に分割する縦線若しくは横線又はこれら双方の情報を有するものであり、前記分割領域内に各スポットを示す情報を一覧表示させる分割一覧表示画面が表示されている際に、前記入力部からの入力により当該分割領域の何れかが選択されたと前記制御部によって判断された場合には、前記縦線のうち当該選択された分割領域の左側に位置する縦線は前記表示部の表示領域の左端へと移動させ、右側に位置する縦線は前記表示領域の右端へと移動させる処理と、前記横線のうち当該選択された分割領域の上側に位置する横線は前記表示部の表示領域の上端へと移動させ、下側に位置する横線は前記表示領域の下端へと移動させる処理の、何れか又は双方の処理を実行し、当該縦線と横線を表示領域端部へと移動させることによって形成される表示領域に、さらに前記分割枠情報に基づいた分割枠を表示させて前記分割一覧表示画面を表示する処理を実行することを特徴とする請求項1乃至請求項10の何れか1つに記載の地図情報表示装置。
【請求項12】
制御部と、記憶部と、表示部と、入力部と、通信部と、を備え、マップデータを有するマップサーバからネットワークを介してマップデータを取得することで、当該マップデータに基づくマップ情報を表示する地図情報表示装置であって、前記表示部の表示領域を視覚的に複数の分割領域に分割するための分割枠情報を備える、若しくは、分割枠情報を前記通信部によって前記ネットワークを介してサーバから取得し、マップ上のスポット情報として前記マップデータ上の位置情報と当該スポットに関する属性情報とを対応付けて保持し、若しくは、これらの情報を前記通信部によって前記ネットワークを介してサーバから取得する地図情報表示装置に、前記マップ情報を表示させる際のマップの縮尺情報と表示基準位置情報と前記各スポットのマップデータ上の位置情報とに基づいて各スポットの表示画面上の位置情報を算出するステップと、これと前記分割枠情報から得られる前記各分割領域の画面上の位置情報とに基づいて各スポットが何れの分割領域に入っているのかを判別するステップと、を実行させ、又は、前記縮尺情報と前記表示基準位置情報と前記分割枠情報から得られる前記各分割領域の画面上の位置情報とに基づいて各分割領域のマップデータ上の位置情報を算出するステップと、これと前記各スポットのマップデータ上の位置情報とに基づいて各スポットが何れの分割領域に入っているのかを判別するステップと、を実行させ、前記分割枠情報に基づく分割枠を表示するステップと、それぞれの分割領域に属する各スポットを示す情報を前記スポットに関する属性情報から取得するステップと、該当する分割領域内に当該取得情報に基づく情報を一覧表示させるステップと、を実行させることを特徴とするスポット情報分割一覧表示プログラム。
【請求項13】
前記記憶部に、若しくは、前記地図情報表示装置に対して着脱可能な記憶媒体に、前記マップデータ若しくは前記分割枠情報若しくは前記スポット情報の全て若しくは何れかが備えられており、必要に応じて前記記憶部若しくは前記記憶媒体から必要な情報を取得するステップを実行することを特徴とする請求項12記載のスポット情報分割一覧表示プログラム。
【請求項14】
前記入力部からの画面切替え指示に応じて、マップ上の該当する場所に各スポットを示すアイコンを配置して表示するマップ表示画面と前記分割領域内に各スポットを示す情報を一覧表示させる分割一覧表示画面とを交互に切替えて表示させるステップを実行させることを特徴とする請求項12又は請求項13記載のスポット情報分割一覧表示プログラム。
【請求項15】
前記切替え表示の際に、マップ表示画面に前記分割枠情報に基づく分割枠をマップ情報に重畳させて表示させるステップを実行させることを特徴とする請求項14記載のスポット情報分割一覧表示プログラム。
【請求項16】
前記地図情報表示装置が自己位置取得手段を備えており、当該自己位置取得手段によって取得した自己の位置に関する情報に基づいて前記表示基準位置情報を定めるステップを実行させることを特徴とする、又は、前記地図情報表示装置が自己位置取得手段及び方位判別手段を備えており、当該自己位置取得手段によって取得した自己の位置に関する情報に基づいて前記表示基準位置情報を定めるステップと、前記方位判別手段によって方位情報を取得して表示基準位置情報に加えて前記方位情報も使用して前記各処理を実行させるステップとを実行させることを特徴とする請求項12乃至請求項15の何れか1つに記載のスポット情報分割一覧表示プログラム。
【請求項17】
前記地図情報表示装置が自己位置取得手段を備えており、当該自己位置取得手段によって自己の位置に関する情報を取得するステップと、当該自己の位置情報と前記縮尺情報と前記表示基準位置情報に基づいて自己の位置の表示画面上の位置情報を算出するステップと、これと前記各分割領域の画面上の位置情報とに基づいて自己位置が何れの分割領域に入っているのかを判別するステップと、を実行させ、又は、前記自己の位置情報と前記各分割領域のマップデータ上の位置情報とに基づいて自己位置が何れの分割領域に入っているのかを判別するステップを実行させ、該当する前記分割領域内に自己の位置を示す情報を表示させるステップを実行させることを特徴とする請求項12乃至請求項16の何れか1つに記載のスポット情報分割一覧表示プログラム。
【請求項18】
前記自己の位置に関する情報と前記各スポットのマップデータ上の位置情報とに基づいて自己の位置からの各スポットまでの距離若しくは所要時間を判別するステップと、前記分割領域内に一覧表示されるスポットが複数あるか否かを判別するステップと、これが複数あった場合に最も距離の近い若しくは所要時間の短いスポットを優先的に表示させるステップを実行させることを特徴とする請求項16又は請求項17に記載のスポット情報分割一覧表示プログラム。
【請求項19】
前記各スポットの属性情報に優先情報が含まれていることにより、前記各分割領域内に一覧表示されるスポットが複数あるか否かを判別するステップと、これが複数あった場合に最も上位の優先情報を有するスポットを判別してこれを優先的に表示させるステップとを実行させることを特徴とする請求項12乃至請求項17の何れか1つに記載のスポット情報分割一覧表示プログラム。
【請求項20】
前記地図情報表示装置の前記記憶部に距離若しくは所要時間に対応した視覚効果情報が保持されており、前記自己の位置に関する情報と前記各スポットのマップデータ上の位置情報とに基づいて自己の位置からの各スポットまでの距離若しくは所要時間を判別するステップと、当該距離若しくは所要時間に対応する前記視覚効果情報に基づいて前記各スポットを示す情報を視覚的に変化させて表示させるステップとを実行させることを特徴とする請求項16乃至請求項19の何れか1つに記載のスポット情報分割一覧表示プログラム。
【請求項21】
前記マップの縮尺情報と前記分割枠情報に基づいて前記分割領域のスケールを算出するステップと、当該スケールを前記分割領域に付して表示するステップとを実行させることを特徴とする請求項12乃至請求項20の何れか1つに記載のスポット情報分割一覧表示プログラム。
【請求項22】
前記分割枠情報が、前記表示領域を縦若しくは横に分割する縦線若しくは横線又はこれら双方の情報を有するものであり、前記分割領域内に各スポットを示す情報を一覧表示させる分割一覧表示画面が表示されている際に、前記入力部からの入力により当該分割領域の何れかが選択されたか否かを判別するステップと、当該選択があった場合に、前記縦線のうち当該選択された分割領域の左側に位置する縦線は前記表示部の表示領域の左端へと移動させ右側に位置する縦線は前記表示領域の右端へと移動させるステップと、前記横線のうち当該選択された分割領域の上側に位置する横線は前記表示部の表示領域の上端へと移動させ下側に位置する横線は前記表示領域の下端へと移動させるステップの、何れか又は双方の処理を実行し、当該縦線と横線を表示領域端部へと移動させることによって形成される表示領域にさらに前記分割枠情報に基づいた分割枠を表示させて前記分割一覧表示画面を表示する処理を実行させることを特徴とする請求項12乃至請求項21の何れか1つに記載のスポット情報分割一覧表示プログラム。
【請求項23】
制御部と、記憶部と、通信部と、を備え、前記記憶部にマップデータを保持する、若しくは、マップデータを有するマップサーバからネットワークを介してマップデータを取得するサーバであって、表示画面を視覚的に複数の分割領域に分割するための分割情報を備え、マップ上のスポット情報として前記マップデータ上の位置情報と当該スポットに関する属性情報とを対応付けて保持し、若しくは、これらの情報を前記通信部によってネットワークを介して他のサーバから取得することにより、端末装置から縮尺情報と表示基準位置情報とを含む若しくはこれらを算出するための情報を含む分割一覧表示の要求があった際に、前記縮尺情報と表示基準位置情報と、前記各スポットのマップデータ上の位置情報とに基づいて、各スポットの表示画面上の位置情報を算出し、これと前記分割枠情報から得られる前記各分割領域の画面上の位置情報とに基づいて各スポットが何れの分割領域に入るのかを前記制御部によって判別し、又は、前記縮尺情報と前記表示基準位置情報と前記分割枠情報から得られる前記各分割領域の画面上の位置情報とに基づいて、各分割領域のマップデータ上の位置情報を算出し、これと前記各スポットのマップデータ上の位置情報とに基づいて各スポットが何れの分割領域に入っているのかを前記制御部によって判別し、前記分割枠情報に基づく分割枠を表示すると共にそれぞれの分割領域に属する各スポットを示す情報を該当する分割領域内に一覧表示する分割一覧表示画面を表示させるための情報を、前記端末装置に応答として送信することを特徴とするスポット情報分割一覧表示提供サーバ。
【請求項24】
前記端末装置からの画面切替え要求に応じて、マップ上の該当する場所に各スポットを示すアイコンを配置して表示するマップ表示画面を表示させるための情報と、前記分割一覧表示画面を表示させるための情報と、を交互に切替えて前記端末装置へ応答として送信することを特徴とする請求項23記載のスポット情報分割一覧表示提供サーバ。
【請求項25】
前記切替え表示の際に、マップ表示画面においても、前記分割枠情報に基づく分割枠をマップ情報に重畳させて表示させるための情報を送信することを特徴とする請求項24記載のスポット情報分割一覧表示提供サーバ。
【請求項26】
前記端末装置から自己の位置に関する情報の送信があった場合に、当該自己の位置情報と前記縮尺情報と前記表示基準位置情報に基づいて、自己の位置の表示画面上の位置情報を算出し、これと前記各分割領域の画面上の位置情報とに基づいて自己位置が何れの分割領域に入っているのかを前記制御部によって判別し、又は、前記自己の位置情報と前記各分割領域のマップデータ上の位置情報とに基づいて自己位置が何れの分割領域に入っているのかを前記制御部によって判別し、該当する前記分割領域内に自己の位置を示す情報を表示させる情報を前記端末装置へ送信することを特徴とする請求項23乃至請求項25の何れか1つに記載のスポット情報分割一覧表示提供サーバ。
【請求項27】
前記制御部によって、前記自己の位置に関する情報と前記各スポットのマップデータ上の位置情報とに基づいて自己の位置からの各スポットまでの距離若しくは所要時間を判別し、前記分割領域内に一覧表示されるスポットが複数ある場合には、最も距離の近い若しくは所要時間の短いスポットを優先的に表示させる情報を前記端末装置に送信することを特徴とする請求項26記載のスポット情報分割一覧表示提供サーバ。
【請求項28】
前記各スポットの属性情報に優先情報を含ませることにより、前記制御部によって、前記各分割領域内に一覧表示されるスポットが複数ある場合には、最も上位の優先情報を有するスポットを判別してこれを優先的に表示させる情報を前記端末装置へ送信することを特徴とする請求項23乃至請求項26の何れか1つに記載のスポット情報分割一覧表示提供サーバ。
【請求項29】
距離若しくは所要時間に対応した視覚効果情報を前記記憶部に保持し、前記制御部によって、前記自己の位置に関する情報と前記各スポットのマップデータ上の位置情報とに基づいて自己の位置からの各スポットまでの距離若しくは所要時間を判別し、当該距離若しくは所要時間に対応する前記視覚効果情報に基づいて前記各スポットを示す情報を視覚的に変化させて表示させる情報を前記端末装置へ送信することを特徴とする請求項26乃至請求項28の何れか1つに記載のスポット情報分割一覧表示提供サーバ。
【請求項30】
前記制御部によって、前記マップの縮尺情報と前記分割枠情報に基づいて、前記分割領域のスケールを算出し、当該スケールを前記分割領域に付して表示する情報を前記端末装置に送信することを特徴とする請求項23乃至請求項29の何れか1つに記載のスポット情報分割一覧表示提供サーバ。
【請求項31】
前記分割枠情報が、前記表示領域を縦若しくは横に分割する縦線若しくは横線又はこれら双方の情報を有するものであり、前記分割一覧表示画面が表示されている際に当該分割領域の何れかが選択されたことを示す情報を前記端末装置から受信した際には、前記縦線のうち当該選択された分割領域の左側に位置する縦線は前記表示部の表示領域の左端へと移動させ右側に位置する縦線は前記表示領域の右端へと移動させる画面を表示させるための情報と、前記横線のうち当該選択された分割領域の上側に位置する横線は前記表示部の表示領域の上端へと移動させ下側に位置する横線は前記表示領域の下端へと移動させる画面を表示させるための情報の、何れか又は双方を前記端末装置に応答として送信し、且つ、当該縦線と横線を表示領域端部へと移動させることによって形成される表示領域に、さらに前記分割枠情報に基づいた分割枠を表示させて前記分割一覧表示画面を表示するための情報を前記端末装置に送信することを特徴とする請求項23乃至請求項30の何れか1つに記載のスポット情報分割一覧表示提供サーバ。
【請求項1】
制御部と、記憶部と、表示部と、入力部と、通信部と、を備え、マップデータを有するマップサーバからネットワークを介してマップデータを取得することで、当該マップデータに基づくマップ情報を表示する地図情報表示装置であって、前記表示部の表示領域を視覚的に複数の分割領域に分割するための分割枠情報を備える、若しくは、分割枠情報を前記通信部によって前記ネットワークを介してサーバから取得し、マップ上のスポット情報として前記マップデータ上の位置情報と当該スポットに関する属性情報とを対応付けて保持し、若しくは、これらの情報を前記通信部によって前記ネットワークを介してサーバから取得し、前記マップ情報を表示させる際のマップの縮尺情報と表示基準位置情報と、前記各スポットのマップデータ上の位置情報とに基づいて、各スポットの表示画面上の位置情報を算出し、これと前記分割枠情報から得られる前記各分割領域の画面上の位置情報とに基づいて各スポットが何れの分割領域に入っているのかを前記制御部によって判別し、又は、前記縮尺情報と前記表示基準位置情報と前記分割枠情報から得られる前記各分割領域の画面上の位置情報とに基づいて、各分割領域のマップデータ上の位置情報を算出し、これと前記各スポットのマップデータ上の位置情報とに基づいて各スポットが何れの分割領域に入っているのかを前記制御部によって判別し、前記分割枠情報に基づく分割枠を表示すると共に、それぞれの分割領域に属する各スポットを示す情報を前記スポットに関する属性情報から取得して、該当する分割領域内に一覧表示させることを特徴とする地図情報表示装置。
【請求項2】
前記記憶部に、若しくは、前記地図情報表示装置に対して着脱可能な記憶媒体に、前記マップデータ若しくは前記分割枠情報若しくは前記スポット情報の全て若しくは何れかを備えることにより、前記記憶部若しくは前記記憶媒体から必要な情報を取得して前記各処理を実行することを特徴とする請求項1記載の地図情報表示装置。
【請求項3】
前記入力部からの画面切替え指示に応じて、マップ上の該当する場所に各スポットを示すアイコンを配置して表示するマップ表示画面と、前記分割領域内に各スポットを示す情報を一覧表示させる分割一覧表示画面と、を交互に切替えて表示させることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の地図情報表示装置。
【請求項4】
前記切替え表示の際に、マップ表示画面においても、前記分割枠情報に基づく分割枠をマップ情報に重畳させて表示させることを特徴とする請求項3記載の地図情報表示装置。
【請求項5】
自己位置取得手段を備えることにより、当該自己位置取得手段によって取得した自己の位置に関する情報に基づいて前記表示基準位置情報を定めることを特徴とする、又は、自己位置取得手段及び方位判別手段を備えることにより、当該自己位置取得手段によって取得した自己の位置に関する情報に基づいて前記表示基準位置情報を定めると共に、前記方位判別手段によって方位情報を取得し、表示基準位置情報に加えて前記方位情報も使用して前記各処理を実行することを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1つに記載の地図情報表示装置。
【請求項6】
自己位置取得手段を備えることにより、当該自己位置取得手段によって自己の位置に関する情報を取得し、当該自己の位置情報と前記縮尺情報と前記表示基準位置情報に基づいて、自己の位置の表示画面上の位置情報を算出し、これと前記各分割領域の画面上の位置情報とに基づいて自己位置が何れの分割領域に入っているのかを前記制御部によって判別し、又は、前記自己の位置情報と前記各分割領域のマップデータ上の位置情報とに基づいて自己位置が何れの分割領域に入っているのかを前記制御部によって判別し、該当する前記分割領域内に自己の位置を示す情報を表示させることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1つに記載の地図情報表示装置。
【請求項7】
前記制御部によって、前記自己の位置に関する情報と前記各スポットのマップデータ上の位置情報とに基づいて自己の位置からの各スポットまでの距離若しくは所要時間を判別し、前記分割領域内に一覧表示されるスポットが複数ある場合には、最も距離の近い若しくは所要時間の短いスポットを優先的に表示させることを特徴とする請求項5又は請求項6記載の地図情報表示装置。
【請求項8】
前記各スポットの属性情報に優先情報を含ませることにより、前記制御部によって、前記各分割領域内に一覧表示されるスポットが複数ある場合には、最も上位の優先情報を有するスポットを判別してこれを優先的に表示させることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1つに記載の地図情報表示装置。
【請求項9】
距離若しくは所要時間に対応した視覚効果情報を前記記憶部に保持し、前記制御部によって、前記自己の位置に関する情報と前記各スポットのマップデータ上の位置情報とに基づいて自己の位置からの各スポットまでの距離若しくは所要時間を判別し、当該距離若しくは所要時間に対応する前記視覚効果情報に基づいて前記各スポットを示す情報を視覚的に変化させて表示させることを特徴とする請求項5乃至請求項8の何れか1つに記載の地図情報表示装置。
【請求項10】
前記制御部によって、前記マップの縮尺情報と前記分割枠情報に基づいて、前記分割領域のスケールを算出し、当該スケールを前記分割領域に付して表示することを特徴とする請求項1乃至請求項9の何れか1つに記載の地図情報表示装置。
【請求項11】
前記分割枠情報が、前記表示領域を縦若しくは横に分割する縦線若しくは横線又はこれら双方の情報を有するものであり、前記分割領域内に各スポットを示す情報を一覧表示させる分割一覧表示画面が表示されている際に、前記入力部からの入力により当該分割領域の何れかが選択されたと前記制御部によって判断された場合には、前記縦線のうち当該選択された分割領域の左側に位置する縦線は前記表示部の表示領域の左端へと移動させ、右側に位置する縦線は前記表示領域の右端へと移動させる処理と、前記横線のうち当該選択された分割領域の上側に位置する横線は前記表示部の表示領域の上端へと移動させ、下側に位置する横線は前記表示領域の下端へと移動させる処理の、何れか又は双方の処理を実行し、当該縦線と横線を表示領域端部へと移動させることによって形成される表示領域に、さらに前記分割枠情報に基づいた分割枠を表示させて前記分割一覧表示画面を表示する処理を実行することを特徴とする請求項1乃至請求項10の何れか1つに記載の地図情報表示装置。
【請求項12】
制御部と、記憶部と、表示部と、入力部と、通信部と、を備え、マップデータを有するマップサーバからネットワークを介してマップデータを取得することで、当該マップデータに基づくマップ情報を表示する地図情報表示装置であって、前記表示部の表示領域を視覚的に複数の分割領域に分割するための分割枠情報を備える、若しくは、分割枠情報を前記通信部によって前記ネットワークを介してサーバから取得し、マップ上のスポット情報として前記マップデータ上の位置情報と当該スポットに関する属性情報とを対応付けて保持し、若しくは、これらの情報を前記通信部によって前記ネットワークを介してサーバから取得する地図情報表示装置に、前記マップ情報を表示させる際のマップの縮尺情報と表示基準位置情報と前記各スポットのマップデータ上の位置情報とに基づいて各スポットの表示画面上の位置情報を算出するステップと、これと前記分割枠情報から得られる前記各分割領域の画面上の位置情報とに基づいて各スポットが何れの分割領域に入っているのかを判別するステップと、を実行させ、又は、前記縮尺情報と前記表示基準位置情報と前記分割枠情報から得られる前記各分割領域の画面上の位置情報とに基づいて各分割領域のマップデータ上の位置情報を算出するステップと、これと前記各スポットのマップデータ上の位置情報とに基づいて各スポットが何れの分割領域に入っているのかを判別するステップと、を実行させ、前記分割枠情報に基づく分割枠を表示するステップと、それぞれの分割領域に属する各スポットを示す情報を前記スポットに関する属性情報から取得するステップと、該当する分割領域内に当該取得情報に基づく情報を一覧表示させるステップと、を実行させることを特徴とするスポット情報分割一覧表示プログラム。
【請求項13】
前記記憶部に、若しくは、前記地図情報表示装置に対して着脱可能な記憶媒体に、前記マップデータ若しくは前記分割枠情報若しくは前記スポット情報の全て若しくは何れかが備えられており、必要に応じて前記記憶部若しくは前記記憶媒体から必要な情報を取得するステップを実行することを特徴とする請求項12記載のスポット情報分割一覧表示プログラム。
【請求項14】
前記入力部からの画面切替え指示に応じて、マップ上の該当する場所に各スポットを示すアイコンを配置して表示するマップ表示画面と前記分割領域内に各スポットを示す情報を一覧表示させる分割一覧表示画面とを交互に切替えて表示させるステップを実行させることを特徴とする請求項12又は請求項13記載のスポット情報分割一覧表示プログラム。
【請求項15】
前記切替え表示の際に、マップ表示画面に前記分割枠情報に基づく分割枠をマップ情報に重畳させて表示させるステップを実行させることを特徴とする請求項14記載のスポット情報分割一覧表示プログラム。
【請求項16】
前記地図情報表示装置が自己位置取得手段を備えており、当該自己位置取得手段によって取得した自己の位置に関する情報に基づいて前記表示基準位置情報を定めるステップを実行させることを特徴とする、又は、前記地図情報表示装置が自己位置取得手段及び方位判別手段を備えており、当該自己位置取得手段によって取得した自己の位置に関する情報に基づいて前記表示基準位置情報を定めるステップと、前記方位判別手段によって方位情報を取得して表示基準位置情報に加えて前記方位情報も使用して前記各処理を実行させるステップとを実行させることを特徴とする請求項12乃至請求項15の何れか1つに記載のスポット情報分割一覧表示プログラム。
【請求項17】
前記地図情報表示装置が自己位置取得手段を備えており、当該自己位置取得手段によって自己の位置に関する情報を取得するステップと、当該自己の位置情報と前記縮尺情報と前記表示基準位置情報に基づいて自己の位置の表示画面上の位置情報を算出するステップと、これと前記各分割領域の画面上の位置情報とに基づいて自己位置が何れの分割領域に入っているのかを判別するステップと、を実行させ、又は、前記自己の位置情報と前記各分割領域のマップデータ上の位置情報とに基づいて自己位置が何れの分割領域に入っているのかを判別するステップを実行させ、該当する前記分割領域内に自己の位置を示す情報を表示させるステップを実行させることを特徴とする請求項12乃至請求項16の何れか1つに記載のスポット情報分割一覧表示プログラム。
【請求項18】
前記自己の位置に関する情報と前記各スポットのマップデータ上の位置情報とに基づいて自己の位置からの各スポットまでの距離若しくは所要時間を判別するステップと、前記分割領域内に一覧表示されるスポットが複数あるか否かを判別するステップと、これが複数あった場合に最も距離の近い若しくは所要時間の短いスポットを優先的に表示させるステップを実行させることを特徴とする請求項16又は請求項17に記載のスポット情報分割一覧表示プログラム。
【請求項19】
前記各スポットの属性情報に優先情報が含まれていることにより、前記各分割領域内に一覧表示されるスポットが複数あるか否かを判別するステップと、これが複数あった場合に最も上位の優先情報を有するスポットを判別してこれを優先的に表示させるステップとを実行させることを特徴とする請求項12乃至請求項17の何れか1つに記載のスポット情報分割一覧表示プログラム。
【請求項20】
前記地図情報表示装置の前記記憶部に距離若しくは所要時間に対応した視覚効果情報が保持されており、前記自己の位置に関する情報と前記各スポットのマップデータ上の位置情報とに基づいて自己の位置からの各スポットまでの距離若しくは所要時間を判別するステップと、当該距離若しくは所要時間に対応する前記視覚効果情報に基づいて前記各スポットを示す情報を視覚的に変化させて表示させるステップとを実行させることを特徴とする請求項16乃至請求項19の何れか1つに記載のスポット情報分割一覧表示プログラム。
【請求項21】
前記マップの縮尺情報と前記分割枠情報に基づいて前記分割領域のスケールを算出するステップと、当該スケールを前記分割領域に付して表示するステップとを実行させることを特徴とする請求項12乃至請求項20の何れか1つに記載のスポット情報分割一覧表示プログラム。
【請求項22】
前記分割枠情報が、前記表示領域を縦若しくは横に分割する縦線若しくは横線又はこれら双方の情報を有するものであり、前記分割領域内に各スポットを示す情報を一覧表示させる分割一覧表示画面が表示されている際に、前記入力部からの入力により当該分割領域の何れかが選択されたか否かを判別するステップと、当該選択があった場合に、前記縦線のうち当該選択された分割領域の左側に位置する縦線は前記表示部の表示領域の左端へと移動させ右側に位置する縦線は前記表示領域の右端へと移動させるステップと、前記横線のうち当該選択された分割領域の上側に位置する横線は前記表示部の表示領域の上端へと移動させ下側に位置する横線は前記表示領域の下端へと移動させるステップの、何れか又は双方の処理を実行し、当該縦線と横線を表示領域端部へと移動させることによって形成される表示領域にさらに前記分割枠情報に基づいた分割枠を表示させて前記分割一覧表示画面を表示する処理を実行させることを特徴とする請求項12乃至請求項21の何れか1つに記載のスポット情報分割一覧表示プログラム。
【請求項23】
制御部と、記憶部と、通信部と、を備え、前記記憶部にマップデータを保持する、若しくは、マップデータを有するマップサーバからネットワークを介してマップデータを取得するサーバであって、表示画面を視覚的に複数の分割領域に分割するための分割情報を備え、マップ上のスポット情報として前記マップデータ上の位置情報と当該スポットに関する属性情報とを対応付けて保持し、若しくは、これらの情報を前記通信部によってネットワークを介して他のサーバから取得することにより、端末装置から縮尺情報と表示基準位置情報とを含む若しくはこれらを算出するための情報を含む分割一覧表示の要求があった際に、前記縮尺情報と表示基準位置情報と、前記各スポットのマップデータ上の位置情報とに基づいて、各スポットの表示画面上の位置情報を算出し、これと前記分割枠情報から得られる前記各分割領域の画面上の位置情報とに基づいて各スポットが何れの分割領域に入るのかを前記制御部によって判別し、又は、前記縮尺情報と前記表示基準位置情報と前記分割枠情報から得られる前記各分割領域の画面上の位置情報とに基づいて、各分割領域のマップデータ上の位置情報を算出し、これと前記各スポットのマップデータ上の位置情報とに基づいて各スポットが何れの分割領域に入っているのかを前記制御部によって判別し、前記分割枠情報に基づく分割枠を表示すると共にそれぞれの分割領域に属する各スポットを示す情報を該当する分割領域内に一覧表示する分割一覧表示画面を表示させるための情報を、前記端末装置に応答として送信することを特徴とするスポット情報分割一覧表示提供サーバ。
【請求項24】
前記端末装置からの画面切替え要求に応じて、マップ上の該当する場所に各スポットを示すアイコンを配置して表示するマップ表示画面を表示させるための情報と、前記分割一覧表示画面を表示させるための情報と、を交互に切替えて前記端末装置へ応答として送信することを特徴とする請求項23記載のスポット情報分割一覧表示提供サーバ。
【請求項25】
前記切替え表示の際に、マップ表示画面においても、前記分割枠情報に基づく分割枠をマップ情報に重畳させて表示させるための情報を送信することを特徴とする請求項24記載のスポット情報分割一覧表示提供サーバ。
【請求項26】
前記端末装置から自己の位置に関する情報の送信があった場合に、当該自己の位置情報と前記縮尺情報と前記表示基準位置情報に基づいて、自己の位置の表示画面上の位置情報を算出し、これと前記各分割領域の画面上の位置情報とに基づいて自己位置が何れの分割領域に入っているのかを前記制御部によって判別し、又は、前記自己の位置情報と前記各分割領域のマップデータ上の位置情報とに基づいて自己位置が何れの分割領域に入っているのかを前記制御部によって判別し、該当する前記分割領域内に自己の位置を示す情報を表示させる情報を前記端末装置へ送信することを特徴とする請求項23乃至請求項25の何れか1つに記載のスポット情報分割一覧表示提供サーバ。
【請求項27】
前記制御部によって、前記自己の位置に関する情報と前記各スポットのマップデータ上の位置情報とに基づいて自己の位置からの各スポットまでの距離若しくは所要時間を判別し、前記分割領域内に一覧表示されるスポットが複数ある場合には、最も距離の近い若しくは所要時間の短いスポットを優先的に表示させる情報を前記端末装置に送信することを特徴とする請求項26記載のスポット情報分割一覧表示提供サーバ。
【請求項28】
前記各スポットの属性情報に優先情報を含ませることにより、前記制御部によって、前記各分割領域内に一覧表示されるスポットが複数ある場合には、最も上位の優先情報を有するスポットを判別してこれを優先的に表示させる情報を前記端末装置へ送信することを特徴とする請求項23乃至請求項26の何れか1つに記載のスポット情報分割一覧表示提供サーバ。
【請求項29】
距離若しくは所要時間に対応した視覚効果情報を前記記憶部に保持し、前記制御部によって、前記自己の位置に関する情報と前記各スポットのマップデータ上の位置情報とに基づいて自己の位置からの各スポットまでの距離若しくは所要時間を判別し、当該距離若しくは所要時間に対応する前記視覚効果情報に基づいて前記各スポットを示す情報を視覚的に変化させて表示させる情報を前記端末装置へ送信することを特徴とする請求項26乃至請求項28の何れか1つに記載のスポット情報分割一覧表示提供サーバ。
【請求項30】
前記制御部によって、前記マップの縮尺情報と前記分割枠情報に基づいて、前記分割領域のスケールを算出し、当該スケールを前記分割領域に付して表示する情報を前記端末装置に送信することを特徴とする請求項23乃至請求項29の何れか1つに記載のスポット情報分割一覧表示提供サーバ。
【請求項31】
前記分割枠情報が、前記表示領域を縦若しくは横に分割する縦線若しくは横線又はこれら双方の情報を有するものであり、前記分割一覧表示画面が表示されている際に当該分割領域の何れかが選択されたことを示す情報を前記端末装置から受信した際には、前記縦線のうち当該選択された分割領域の左側に位置する縦線は前記表示部の表示領域の左端へと移動させ右側に位置する縦線は前記表示領域の右端へと移動させる画面を表示させるための情報と、前記横線のうち当該選択された分割領域の上側に位置する横線は前記表示部の表示領域の上端へと移動させ下側に位置する横線は前記表示領域の下端へと移動させる画面を表示させるための情報の、何れか又は双方を前記端末装置に応答として送信し、且つ、当該縦線と横線を表示領域端部へと移動させることによって形成される表示領域に、さらに前記分割枠情報に基づいた分割枠を表示させて前記分割一覧表示画面を表示するための情報を前記端末装置に送信することを特徴とする請求項23乃至請求項30の何れか1つに記載のスポット情報分割一覧表示提供サーバ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【公開番号】特開2009−210446(P2009−210446A)
【公開日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−54257(P2008−54257)
【出願日】平成20年3月5日(2008.3.5)
【出願人】(500325230)株式会社日本ビジネスエンジニアリング (12)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年3月5日(2008.3.5)
【出願人】(500325230)株式会社日本ビジネスエンジニアリング (12)
【Fターム(参考)】
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