説明

情報取得装置およびナビゲーション装置

【課題】第1の待ち合わせ者が、待ち合わせ相手である第2の待ち合わせ者からの通知がなくても、相手が待ち合わせ時間に遅れることを知ることができる情報取得装置を提供する。
【解決手段】待ち合わせ相手が乗っている交通機関の移動状況情報を取得し(S40)、その移動状況情報に基づいて相手の交通機関に遅れが生じているか否かを判断する(S41)。そして、遅れが生じている場合には、その遅れに基づいて待ち合わせ場所への到着予想時刻を決定し(S42)、その到着予想時刻と予め設定されている待ち合わせ時間とを比較して、待ち合わせ相手が待ち合わせ時間に間に合わないか否かを判断する(S43)。待ち合わせ時間に間に合わないと判断した場合には、S42で決定した到着予想時刻に待ち合わせ時間を変更し(S44)、その変更した待ち合わせ時間を待ち合わせ相手を迎えに行く運転者および待ち合わせ相手に通知する(S45、S46)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、第2の待ち合わせ者と所定の待ち合わせ場所で待ち合わせをする第1の待ち合わせ者が、移動体に乗って待ち合わせ場所に向かっている第2の待ち合わせ者の到着予想時間を取得するための情報取得装置、および、その情報取得装置を備えたナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
所定の待ち合わせ場所で第1の待ち合わせ者と第2の待ち合わせ者とが待ち合わせをする場合、それらの待ち合わせ者は、待ち合わせ場所までの距離、待ち合わせ場所の位置に応じて、車、電車、飛行機などの移動体を利用してその待ち合わせ場所へ向かうことになる。
【0003】
そして、両待ち合わせ者は、移動体による移動時間を考慮して待ち合わせ時間を決定して、その待ち合わせ時間に間に合うように、移動体を利用して待ち合わせ場所へ向かうことになる。
【0004】
しかし、移動体の到着時間は、種々の事情によって遅れることがある。たとえば、移動体の故障、天候によって到着時間が遅れることがある。また、自動車の場合には渋滞によって遅れることもある。
【0005】
待ち合わせ場所への到着時間が遅れそうな場合には、待ち合わせ者は他方の待ち合わせ者に遅れそうであることを連絡したいと考える。そこで、特許文献1に記載のカーナビゲーション装置では、目的地までの経路の距離に基づいて到着予想時刻を算出し、到着予想時刻が希望する時刻よりも遅くなる場合には、その旨をユーザに報知するようにしている。報知を受けることにより、ユーザは、目的地への到着が遅れることを確実に認識できるようになるので、電話等により待ち合わせをしている相手に遅れることを連絡することが可能となる。
【0006】
また、特許文献2では、待ち合わせ場所へ車で向かっている一のユーザの現在位置をナビゲーション装置の位置検出手段により検出し、現在位置と待ち合わせ場所との位置関係から、道路渋滞等も考慮して待ち合わせ場所への到着予定時刻を算出している。そして、到着予定時刻が待ち合わせ時刻よりも遅くなる場合には、所定の送出タイミングで遅れる旨のメッセージを自動的に待ち合わせ相手に向けて送信している。
【特許文献1】特開2004−61236号公報
【特許文献2】特開2005−3592号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
待ち合わせ場所へナビゲーション装置を備えた車両で向かっている場合には、特許文献1や特許文献2に記載の手段を利用して、待ち合わせ相手に到着の遅れを知らせることができる。しかし、待ち合わせ場所まで電車や航空機で向かっている場合もある。このような場合としては、たとえば、旅行の帰途で駅や空港で待ち合わせる場合などが考えられる。
【0008】
電車内での携帯電話等の使用は制限されているので、仮に電車の遅れに気が付いたとしても、その電車に乗っている者が待ち合わせ相手に遅れることを連絡することは難しい。また、航空機内では携帯電話の電源を切らなくてはならない。そのため、航空機が遅れることに気が付いても、航空機に乗っている者が待ち合わせ相手に遅れることを連絡することも困難である。
【0009】
また、利用している移動体が車両であっても、その車両が路線バスの場合には、電車の場合と同様に携帯電話等の使用は制限されているので、移動体として電車を用いている場合と同様の問題がある。
【0010】
また、利用している移動体が自家用車等、公共交通機関の車両でない場合には、運転者以外は車両走行中でも携帯電話等の使用は可能であり、また、運転者であっても、車両を停止させさえすれば、携帯電話等の操作は可能であるので、特許文献1に記載の技術を用いて、自分が待ち合わせ時間に遅れることを待ち合わせ相手に知らせることができる。また、特許文献2の技術を用いれば、自分が待ち合わせ時間に遅れることを自動的に待ち合わせ相手に知らせることができる。
【0011】
しかし、特許文献1および特許文献2の技術は、いずれも待ち合わせ時間に遅れる側から他方の待ち合わせ相手に遅れることを通知するものであり、他方の待ち合わせ相手は、遅れる側からの通知がなければ相手(遅れる側)が遅れることを知ることができないという問題がある。しかし、前述のように、遅れる側からそのことを通知することが困難な場合もある。
【0012】
本発明は、この事情に基づいて成されたものであり、その目的とするところは、第1の待ち合わせ者が、待ち合わせ相手である第2の待ち合わせ者からの通知がなくても、その第2の待ち合わせ者が待ち合わせ時間に遅れることを知ることができる情報取得装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
その目的を達成するための請求項1記載の発明は、第1の待ち合わせ者との所定の待ち合わせ場所に向かって移動体に乗って移動している第2の待ち合わせ者が、その待ち合わせ場所に到着する到着予想時間を、前記第1の待ち合わせ者が取得するための情報取得装置であって、前記第2の待ち合わせ者が乗っている移動体の移動状況情報を取得する第2待ち合わせ者移動体情報取得手段と、その第2待ち合わせ者移動体情報取得手段によって取得された移動体の移動状況情報に基づいて、第2の待ち合わせ者が待ち合わせ場所に到着する到着予想時間を決定する第2待ち合わせ者到着予想時間決定手段とを含むことを特徴とする。
【0014】
このようにすれば、第2待ち合わせ者到着予想時間決定手段において、第2待ち合わせ者移動体情報取得手段によって取得された移動体の移動状況情報に基づいて、第2の待ち合わせ者の到着予想時間が決定されるので、第2の待ち合わせ者が自分の到着予想時間を第1の待ち合わせ者に伝えなくても、第1の待ち合わせ者は、第2の待ち合わせ者の到着予想時間を知ることができる。従って、第2の待ち合わせ者からの通知がなくても、第1の待ち合わせ者は、第2の待ち合わせ者が待ち合わせ時間に遅れることを知ることができる。
【0015】
ここで、好ましくは、請求項2記載のように、前記情報取得装置は、前記第1の待ち合わせ者が前記待ち合わせ場所へ向かうのに利用する移動体の移動状況情報を取得する第1待ち合わせ者移動体情報取得手段と、その第1待ち合わせ者移動体情報取得手段によって取得された移動体の移動状況情報に基づいて、第1の待ち合わせ者が待ち合わせ場所に到着する到着予想時間を決定する第1待ち合わせ者到着予想時間決定手段とをさらに含むものである。
【0016】
このようにすれば、第1の待ち合わせ者は、自分の到着予想時間も知ることができるので、第2の待ち合わせ者の到着予想時間と自分の到着予想時間とを比較して、必要があれば待ち合わせ時間を変更するなどの措置が可能になる。
【0017】
また、請求項2に記載の情報取得装置は、請求項3に記載のように、その情報取得装置が車両に搭載されるものであり、前記第1の待ち合わせ者が乗っている移動体の移動状況情報として、その車両の移動状況情報を取得するものであることが好ましい。ただし、第1の待ち合わせ者が乗っている移動体の移動状況情報として、車両の移動状況情報に加えて、或いは、それに代えて、飛行機、電車の移動状況情報が取得できるようになっていてもよい。
【0018】
また、好ましくは、請求項4記載のように、請求項1乃至3のいずれかに記載の情報取得装置は、前記第2待ち合わせ者到着予想時間決定手段によって決定された第2の待ち合わせ者の到着予想時間と予め設定された待ち合わせ時間とに基づいて、第2の待ち合わせ者が待ち合わせ時間に遅れそうであるか否かを判断する第2待ち合わせ者遅れ判断手段と、その第2待ち合わせ者遅れ判断手段において第2の待ち合わせ者が待ち合わせ時間に遅れそうであると判断された場合に、第2の待ち合わせ者が到着可能な時間に待ち合わせ時間を変更する時間変更手段と、その時間変更手段によって変更された待ち合わせ時間を第1の待ち合わせ者に報知する変更時間報知手段と、その時間変更手段によって変更された待ち合わせ時間を前記第2の待ち合わせ者の受信装置へ送信する変更時間送信手段とをさらに含むものである。
【0019】
このようにすれば、第2の待ち合わせ者が、自分が遅れそうであることを第1の待ち合わせ者に連絡しなくても、自動的にその第2の待ち合わせ者の到着予想時間に基づいて待ち合わせ時間が変更されて、変更された待ち合わせ時間が第1の待ち合わせ者に報知されるとともに第2の待ち合わせ者に向けて送信されるので、第2の待ち合わせ者からの通知がなくても、第2の待ち合わせ者の到着予想時間に合わせて待ち合わせ時間を変更することができる。
【0020】
また、好ましくは、請求項5記載のように、請求項2または3に記載の情報取得装置は、前記第1待ち合わせ者到着予想時間決定手段によって決定された第1の待ち合わせ者の到着予想時間と予め設定された待ち合わせ時間とに基づいて、第1の待ち合わせ者が待ち合わせ時間に遅れそうであるか否かを判断する第1待ち合わせ者遅れ判断手段と、前記第2待ち合わせ者到着予想時間決定手段によって決定された第2の待ち合わせ者の到着予想時間と予め設定された待ち合わせ時間とに基づいて、第2の待ち合わせ者が待ち合わせ時間に遅れそうであるか否かを判断する第2待ち合わせ者遅れ判断手段と、その第1待ち合わせ者遅れ判断手段および第2待ち合わせ者遅れ判断手段において第1の待ち合わせ者および第2の待ち合わせ者の少なくとも一方が待ち合わせ時間に遅れそうであると判断された場合に、両方の待ち合わせ者が到着可能な時間に待ち合わせ時間を変更する時間変更手段と、その時間変更手段によって変更された待ち合わせ時間を第1の待ち合わせ者に報知する変更時間報知手段と、その時間変更手段によって変更された待ち合わせ時間を前記第2の待ち合わせ者の受信装置へ送信する変更時間送信手段とをさらに含むものである。
【0021】
このように、第1の待ち合わせ者の到着予想時間および第2の待ち合わせ者の到着予想時間に基づいて待ち合わせ時間を変更して、その変更した待ち合わせ時間を第1の待ち合わせ者に報知するとともに第2の待ち合わせ者に向けて送信するようにすれば、両者が遅れない時間に待ち合わせ時間を変更することができ、しかも、待ち合わせ時間を変更するために、一方の待ち合わせ者が、自分が遅れそうであることを他方の待ち合わせ者に連絡する必要もない。
【0022】
また、第2の待ち合わせ者が乗っている移動体の移動状況情報としては、請求項6に記載のように、公共交通機関の移動状況情報が取得できることが好ましい。この場合には、請求項6記載のように、第2の待ち合わせ者が利用する公共交通機関、およびその第2の待ち合わせ者がその公共交通機関を利用する区間を特定するための利用情報を設定する利用情報設定手段をさらに備え、前記第2待ち合わせ者移動体情報取得手段は、その利用情報設定手段によって設定された利用情報に基づいて、前記第2の待ち合わせ者が利用している公共交通機関のその第2の待ち合わせ者が利用する区間における移動状況情報を取得する。
【0023】
移動状況情報を取得する公共交通機関としては、請求項7または8に記載のように、飛行機又は電車がある。また、請求項9記載のように、車両の移動状況情報が取得できるようになっていてもよい。なお、公共交通機関および車両のいずれかの移動状況情報が取得できればよいが、両方の移動状況情報が取得できることがより好ましい。
【0024】
また、請求項10記載のように、請求項1乃至9のいずれかに記載の情報取得装置は、ナビゲーション装置に備えられていることが好ましい。なお、このナビゲーション装置は、車両用ナビゲーション装置、すなわち、カーナビゲーション装置に限らず、携帯型のナビゲーション装置であってもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づいて説明する。図1は、本発明の情報取得装置としての機能を備えたカーナビゲーション装置の全体構成を示すブロック図である。
【0026】
図1において、カーナビゲーション装置は、位置検出器1、地図データ入力器6、操作スイッチ群7、外部メモリ9、ディスプレイ10、送受信機11、音声コントローラ12、スピーカ13、音声認識装置14、マイク15、リモコンセンサ16、リモートコントロール端末(以下、リモコンと称する)17と、これら各装置が接続された制御装置8を備えている。
【0027】
制御装置8は、通常のコンピュータであり、内部には周知のCPU、ROM、RAM、I/Oおよびこれらの構成を接続するためのバスラインを備えている。ROMには、制御装置8が実行するためのプログラムが書き込まれており、このプログラムに従ってCPU等が所定の演算処理を実行する。
【0028】
位置検出器1は、車両の絶対方位を検出するための地磁気センサ2、車両の相対方位を検出するためのジャイロスコープ3、車両の走行距離を検出する距離センサ4、および衛星からの電波に基づいて車両の位置を測定するグローバルポジショニングシステム(GPS)のためのGPS受信機5を有している。これらのセンサ等2、3、4、5は、いずれも周知のものである。これらのセンサ等2、3、4、5は各々が性質の異なる誤差を持っているため、複数のセンサ等2、3、4、5により各々を補完しながら使用するように構成されている。なお、精度によっては、上述したうちの一部で位置検出器1を構成してもよく、更に、図示しないステアリングの回転センサ、各転動輪の車速センサ等を用いてもよい。
【0029】
地図データ入力器6は、たとえばDVD−ROM、CD−ROMなどの図示しない記憶媒体を備え、その記憶媒体には、道路データ、背景データ、文字データおよび施設データなどを含むデジタル地図データが格納されており、それらのデータを制御装置8に入力する。
【0030】
操作スイッチ群7は、ディスプレイ10と一体になったタッチスイッチもしくはディスプレイ10の周辺に設けられるメカニカルなスイッチ等からなる。リモコン17には、図示しない複数の操作スイッチが設けられ、その操作スイッチの操作により操作スイッチ群7と同様の入力操作が行える。リモコン17に入力された入力操作を表す信号は、リモコンセンサ16を介して制御装置8へ供給される。
【0031】
外部メモリ9は、たとえば、メモリカードやハードディスク等であり、書き込み可能な記憶媒体を備えている。この外部メモリ9には、ユーザによって設定された自宅位置や、テキストデータ、画像データ、音声データ等の各種データが記憶される。
【0032】
ディスプレイ10は、たとえば液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイによって構成され、所定の地図表示領域には車両周辺の道路地図が表示される。また、ディスプレイ10には、その他に、現在時刻、渋滞情報などの他の情報表示を付加的に表示することもできる。
【0033】
送受信機11は、外部と無線通信するための通信機であり、道路に敷設されたビーコンや各地のFM放送局を介してVICS(Vehicle Information and Communication System)(登録商標)センサと接続される。VICSセンサは、VICSセンタから提供される道路交通情報、気象情報、日付情報、施設情報、広告情報を受信するものであるので、これらの情報がVICSセンサを介して送受信機11に受信される。送受信機11は、この受信した情報を制御装置8へ送信する。また、上記制御装置8で処理した情報を送受信機11から出力することもできる。さらに、送受信機11は、インターネット回線網などの公衆通信回線網とも接続可能であり、公衆通信回線網を介して種々の情報を送受信することもできる。
【0034】
スピーカ13は、音声コントローラ12から入力された音声出力信号に基づき所定の音声(案内のための音声や画面操作の説明、音声認識結果等)を外部に出力する。
【0035】
マイク15は、操作者が発声した音声を電気信号として音声認識装置14に入力する。音声認識装置14は、マイク15から入力された操作者の入力音声と、内部に記憶する認識辞書(不図示)中の語彙データ(比較対照パターン)とを照合し、最も一致度の高いものを認識結果として音声コントローラ12に入力する。
【0036】
音声コントローラ12は、音声認識装置14を制御するとともに、音声入力のあった操作者に対し、スピーカ13を通じてトークバック出力制御(音声出力)する。また、音声認識装置14の認識結果を制御装置8に入力する処理も行う。
【0037】
制御装置8は、音声認識装置14からの情報に基づき、操作者の発声に対する所定の処理および操作スイッチ群7あるいはリモコン17の入力操作に対する所定の処理(たとえば、メモリ9への地図データの記憶処理、地図縮尺変更処理、メニュー表示選択処理、目的地設定処理、経路探索実行処理、経路案内開始処理、現在位置修正処理、表示画面変更処理、音量調整処理等)を実行する。また、制御装置8で処理された経路案内音声情報等は、音声コントローラ12を介してスピーカ13から適宜報知される。
【0038】
また、制御装置8は、設定された待ち合わせ時刻に間に合うように所定の待ち合わせ場所へ向かう際に、その待ち合わせ時刻を管理する機能を備えている。
【0039】
次に、その待ち合わせ時刻を管理する機能について説明する。図2乃至図6は、その待ち合わせ時刻を管理する機能を示すフローチャートである。所定の待ち合わせ管理機能実施信号が入力されると、まず、図2に示す処理を実行する。
【0040】
図2において、まず、ステップS10では、待ち合わせ場所および待ち合わせ時刻を取得する。具体的には、このナビゲーション装置が搭載された車両を運転する第1の待ち合わせ者と、待ち合わせ相手である第2の待ち合わせ者との間で予め取り決められた待ち合わせ場所および待ち合わせ時刻の入力を求める画面をディスプレイ10に表示する。そして、その結果入力された場所および時間を待ち合わせ場所および待ち合わせ時刻として制御装置8内のRAM等の記憶装置に記憶する。
【0041】
続くステップS11では、待ち合わせ相手のメールアドレスを取得する。具体的には、ディスプレイ10に入力画面を表示して、入力されたメールアドレスを制御装置8内のRAM等に記憶する。なお、予め記憶されている複数のメールアドレスを表示して、その中からユーザに一つのメールアドレスを選択してもらうことにより、メールアドレスを取得してもよいし、複数のメールアドレスが名前と関連付けられて記憶されており、名前が入力されて、その入力された名前から一つのメールアドレスを特定してもよい。
【0042】
続くステップS12では、待ち合わせ相手が利用する移動手段を決定する。具体的には、待ち合わせ相手の利用移動手段を乗員に問い合わせるメッセージをディスプレイ10から出力し、その結果として入力された内容に基づいて、待ち合わせ相手の利用移動手段を決定する。
【0043】
続くステップS13では、ステップS12で決定した内容に基づいて、待ち合わせ相手の利用移動手段が公共交通機関であるか私有車であるかを判断する。利用移動手段が私有車である場合には、続いて、図5の処理を実行する。
【0044】
一方、公共交通機関である場合には、利用情報設定手段に相当するステップS14において、待ち合わせ相手の利用する交通機関の利用情報を設定する。この利用情報とは、その交通機関の運行状況および待ち合わせ相手がその交通機関を利用する区間を特定するのに必要な情報であり、航空機の場合には便名(たとえば、A会社○○便)、電車の場合には列車名と乗降駅(たとえば、のぞみ△△号、◎◎駅乗車、名古屋駅下車)が利用情報である。
【0045】
ステップS14では、この利用情報の入力を求めるメッセージをディスプレイ10に表示して、その結果として入力された内容を、利用情報として設定する。そして、その後、図3に示す処理を実行する。
【0046】
続いて、その図3に示す処理を説明する。まず、ステップS20では、現在地から車両目的地までの経路を計算する。なお、車両目的地が設定されていない場合には、経路計算に際し車両目的地の設定をユーザに求める。この車両目的地は、ステップS10で取得した待ち合わせ場所が車両で直接行くことができる場所である場合には、その待ち合わせ場所となり、待ち合わせ場所が車両では直接行くことができない場所(たとえば、駅構内など)である場合には、待ち合わせ場所の周辺の駐車場などに設定される。
【0047】
続くステップS21では、待ち合わせ場所到着予想時刻を設定する。具体的には、ステップS20で計算した経路に基づいて車両目的地への到着予想時刻を算出する。また、それとともに、車両目的地から待ち合わせ場所までの所要時間を問い合わせるメッセージをディスプレイ10に表示し、その結果入力された所要時間を車両目的地到着予想時刻に加えた時刻を、待ち合わせ場所到着予想時刻に設定して、それを制御装置8内のRAM等の記憶装置に記憶する。
【0048】
続くステップS22では、そのステップS21で設定した待ち合わせ場所到着予想時刻と、ステップS10で取得した待ち合わせ時刻とを比較して、待ち合わせ時刻を変更する必要があるか否かを判断する。待ち合わせ場所到着予想時刻の方が遅い場合にはこのステップS22が肯定判断となり、ステップS23に進む。
【0049】
ステップS23では、ステップS10で取得した待ち合わせ時刻を変更して、ステップS21で設定した待ち合わせ場所到着予想時刻を新たな待ち合わせ時刻とし、その新たな待ち合わせ時刻をステップS11で取得したメールアドレスへ送信する。その後、ステップS24へ進む。
【0050】
一方、ステップS10で取得した待ち合わせ時刻の方が遅い場合には、ステップS22が否定判断となり、直接ステップS24へ進む。
【0051】
そのステップS24では、経路案内プログラムを実行することにより、経路案内を開始する。続くステップS25では、送受信機11を介してVICSセンタからの情報(VICS情報)を受信するとともに、位置検出器1から自車位置の情報を取得する。この自車位置の情報は、自車が現在の移動状況を示す情報であり、また、VICS情報には、渋滞情報等の道路交通情報が含まれており、その渋滞情報は将来の移動状況に影響を与える情報である。従って、自車位置の情報、およびVICS情報は、このナビゲーション装置を搭載した車両の移動状況情報である。
【0052】
続くステップS26では、VICS情報に含まれている道路交通情報、自車位置の情報、およびステップS20で計算した経路に基づいて、経路上に渋滞があるか否かを判断する。この判断が否定された場合には直接、ステップS31を実行する。
【0053】
一方、ステップS26が肯定判断である場合には、ステップS27において、渋滞の距離、渋滞区間の速度等を考慮して待ち合わせ場所到着予想時刻を再算出し、ステップS21で記憶した到着予想時刻を、その再算出した待ち合わせ場所到着予想時刻に変更する。
【0054】
続くステップS28は第1待ち合わせ者遅れ判断手段に相当し、上記ステップS27で変更した到着予想時刻を、図2のS10で取得した待ち合わせ時刻、または上記ステップS23で変更した待ち合わせ時刻と比較して、待ち合わせ時刻を変更する必要があるか否かを判断する。待ち合わせ時刻よりも十分早い時刻に出発した場合などは、到着予想時刻が遅くなってもまだ待ち合わせ時刻の方が遅いこともあり、その場合にはステップS28は否定判断となってステップS31へ進む。
【0055】
一方、到着予想時刻の方が遅い場合には、ステップS28が肯定判断となりステップS29へ進む。ステップS29では、記憶されている待ち合わせ時刻を、ステップS27で変更した到着予想時刻に更新するとともに、新たな待ち合わせ時刻をディスプレイ10およびスピーカ13から出力することにより、新たな待ち合わせ時刻を運転者に報知する。
【0056】
そして、続くステップS30では、ステップS29で更新した待ち合わせ時刻および自車の現在位置を、ステップS11で取得した待ち合わせ相手のメールアドレスへ送信する。これにより、待ち合わせ相手も、待ち合わせ時刻が変更になったことを知ることができる。
【0057】
そして、ステップS30の実行後、または、ステップS26またはステップS28が否定判断後は、ステップS31において、車両目的地に到着したか否かを判断する。この判断が否定判断である場合には、ステップS25以下を実行して、経路案内や待ち合わせ時刻を変更する必要があるか否かの判断等を繰り返す。一方、ステップS31が肯定判断である場合には、本ルーチンを終了する。
【0058】
図4は、割り込み処理等により、図3に示す処理と並列的に実行する処理であり、待ち合わせ相手が遅れる可能性があるか否かを判断する処理である。
【0059】
まず、ステップS40では、送受信機11を公衆通信回線に接続し、または、VICSセンサと送受信をし、図2のステップS14で設定した利用情報に基づいて、待ち合わせ相手が利用している交通機関の移動状況情報を取得する。この移動状況情報は、交通機関の場合には、正常に運行されているか遅れが生じているか、また、遅れが生じている場合にはどのぐらいの遅れが生じているか、という情報である。
【0060】
続くステップS41では、ステップS40で取得した移動状況情報に基づいて、待ち合わせ相手が利用する交通機関に遅れが生じているか否かを判断する。この判断が否定判断である場合には、図4の処理を終了する。
【0061】
一方、ステップS41の判断が肯定判断である場合には、ステップS42において、ステップS40で取得した移動状況情報に基づいて、待ち合わせ相手が待ち合わせ場所に到着する予想時刻を決定する。なお、待ち合わせ相手が交通機関の利用を終了する場所と待ち合わせ場所とが異なる場合には、その間を徒歩で移動する移動時間を考慮して、待ち合わせ相手が待ち合わせ場所へ到着する予想時刻を決定する。
【0062】
そして、ステップS43では、ステップS42で決定した到着予想時刻と、図1のステップS10で取得した待ち合わせ時刻、または、ステップS23で変更した待ち合わせ時刻とを比較して、待ち合わせ相手が待ち合わせ時刻に間に合わないか否かを判断する。
【0063】
当初の待ち合わせ時刻が、待ち合わせ相手が待ち合わせ場所に到着する時刻よりも十分後に設定されている場合など、ステップS42で決定した到着予想時刻が遅くなっても、待ち合わせ時刻の方がまだ遅い場合には、ステップS43は否定判断となり本ルーチンを終了する。
【0064】
一方、ステップS42で決定した到着予想時刻が、待ち合わせ時刻よりも遅い場合にはステップS43が肯定判断となり、ステップS44において、制御装置8内のRAM等の記憶装置に記憶されている待ち合わせ時刻を、ステップS42で決定した待ち合わせ相手の到着予想時刻に変更する。
【0065】
そして、ステップS45では、待ち合わせ相手が遅れるために待ち合わせ時刻を変更したこと、および、その変更後の待ち合わせ時刻を、スピーカ13およびディスプレイ10に出力することにより、そのことを運転者に報知する。
【0066】
さらに、ステップS46では、ステップS44で変更した待ち合わせ時刻を、図2のステップS11で取得した待ち合わせ相手のメールアドレスへ送信する。これにより、待ち合わせ相手は、自ら遅れを通知しなくても、自分の乗っている交通機関の遅れに応じて待ち合わせ時刻が変更され、且つ、その変更された待ち合わせ時刻を、待ち合わせ場所で待ち合わせる両者が知ることができる。
【0067】
なお、図3および図4に示す処理を実行する場合には、ステップS25が第1待ち合わせ者移動体情報取得手段に相当し、ステップS27が第1待ち合わせ者到着予想時間決定手段に相当し、ステップS28が第1待ち合わせ者遅れ判断手段に相当する。また、ステップS40が第2待ち合わせ者移動体情報取得手段に相当し、ステップS42が第2待ち合わせ者到着予想時間決定手段に相当し、ステップS43が第2待ち合わせ者遅れ判断手段に相当する。また、ステップS29、S44が時間変更手段に相当し、ステップS29、S45が変更時間報知手段に相当し、ステップS30、S46が変更時間送信手段に相当する。
【0068】
次に、図2のステップS13において、待ち合わせ相手の利用移動手段が私有車であると判断した場合に実行する図5の処理について説明する。
【0069】
まず、ステップS50では、待ち合わせ相手の車両の通信装置と通信が可能であるか否かを判断する。これは、たとえば、相手の車両にも本車両と同様の送受信機11が搭載されており、且つ、その相手の送受信機11の通信回線上のアドレスを取得しているか否かにより判断する。
【0070】
この判断が肯定判断である場合には、ステップS51において、相手の通信装置と送受信をすることにより、相手の現在地に関する情報を取得する。一方、ステップS50が否定判断である場合には、ステップS52において、待ち合わせ相手の現在位置の入力を求める画面を表示し、その結果、ユーザによって入力された地点を待ち合わせ相手の現在地として取得する。
【0071】
ステップS51またはステップS52の実行後は、ステップS53において、自車が車両目的地へ到着するまでの経路を計算するとともに、待ち合わせ相手の車両が車両目的地へ到着するまでの経路も計算する。
【0072】
そして、ステップS54では、ステップS53で計算した自車の経路に基づいて自車が車両目的地へ到着する予想時刻を算出し、さらに、車両目的地から待ち合わせ場所までの所要時間を問い合わせるメッセージをディスプレイ10に表示し、その結果入力された所要時間を車両目的地到着予想時刻に加えた時刻を、待ち合わせ場所到着予想時刻に設定して、制御装置8内のRAM等の記憶装置に記憶する。
【0073】
また、ステップS54では、ステップS53で計算した待ち合わせ相手の経路にもとづいて、待ち合わせ相手が車両目的地へ到着する予想時刻を算出し、その時刻に、ユーザによって入力された車両目的地から待ち合わせ場所までの所要時間を加えた時刻を、待ち合わせ相手の到着予想時刻として設定して、制御装置8内のRAM等の記憶装置に記憶する。
【0074】
続くステップS55では、ステップS54で設定した2つの待ち合わせ場所到着予想時刻と、図2のステップS10で取得した待ち合わせ時刻とを比較することにより、待ち合わせ時刻を変更する必要があるか否かを判断する。2つの待ち合わせ場所到着予想時刻がいずれも待ち合わせ時刻よりも早い場合には、ステップS55は否定判断となり、ステップS57を直接実行する。
【0075】
一方、2つの待ち合わせ場所到着予想時刻のうちの少なくとも一方が、待ち合わせ時刻よりも遅い場合には、ステップS55が肯定判断となって、ステップS56を実行する。
【0076】
ステップS56では、図2のステップS10で取得した待ち合わせ時刻を、ステップS54で設定した2つの待ち合わせ場所到着予想時刻のうち遅い側の時刻に変更する。さらに、その変更した待ち合わせ時刻を、ディスプレイ10に表示することにより自車のユーザに報知するとともに、図2のステップS11で取得した待ち合わせ相手のメールアドレスへ送信する。
【0077】
続いて、図6に示すステップステップS57以下を実行する。ステップS57では、経路案内プログラムを実行することにより、経路案内を開始する。続くステップS58では、送受信機11を介してVICSセンタからのVICS情報を受信する。このVICS情報には、自車側の経路および相手側の経路上に渋滞があるか否かを示す情報が含まれており、それらは自車および相手車両の将来の移動状況に影響を与える移動状況情報である。
【0078】
そして、ステップS59では、VICS情報に含まれている道路交通情報と、ステップS53で計算した自車側および相手側の経路とに基づいて、いずれか一方の経路上に渋滞があるか否かを判断する。この判断が否定された場合には直接、ステップS65を実行する。
【0079】
一方、ステップS59が肯定判断である場合には、ステップS60において、渋滞の距離、渋滞区間の速度等を考慮して、渋滞が生じている側の到着予想時刻を再算出し、ステップS54で設定した待ち合わせ場所到着予想時刻を、その再算出した到着予想時刻に変更する。そして、その変更した待ち合わせ場所到着予想時刻を、自車側および待ち合わせ相手側の区別とともに、ディスプレイ10およびスピーカ13から出力することにより、ユーザにそのことを報知する。
【0080】
さらに、ステップS61では、ステップS60で変更した待ち合わせ場所到着予想時刻と、図2のステップS10で取得した待ち合わせ時刻または図5のステップS56で変更した待ち合わせ時刻と比較することにより、待ち合わせ時刻を変更する必要があるか否かを判断する。
【0081】
待ち合わせ時刻が余裕を持って設定されている場合など、待ち合わせ場所到着予想時刻が遅くなってもまだ待ち合わせ時刻の方が遅い場合にはステップS61が否定判断となり、この場合には、ステップS65を直接実行する。
【0082】
一方、ステップS60で変更した待ち合わせ場所到着予想時刻の方が待ち合わせ時刻よりも遅い場合には、ステップS61が肯定判断となり、ステップS62を実行する。そのステップS62では、待ち合わせ時刻をその到着予想時刻に変更する。
【0083】
そして、続くステップS63において、待ち合わせ時刻を変更したことを示すメッセージをディスプレイ10およびスピーカ13から出力して、そのことを運転者に報知する。さらに、ステップS64では、ステップS62で変更した待ち合わせ時刻を、図2のステップS11で取得したメールアドレス、または、図5のステップS50で相手側の車両の通信装置と通信可能と判断した場合には、その通信装置のアドレス、または、その両方のアドレスに送信する。
【0084】
そして、ステップS65では、自車が車両目的地に到達したか否かを判断する。この判断が肯定された場合には本ルーチンを終了し、否定された場合には、ステップS58以下を繰り返し実行する。
【0085】
なお、図5、6に示す処理を実行する場合には、ステップS58が第1、第2待ち合わせ者移動体情報取得手段に相当し、ステップS60が第1、第2待ち合わせ者到着予想時間決定手段に相当し、ステップS61が第1、第2待ち合わせ者遅れ判断手段に相当する。また、ステップS62が時間変更手段に相当し、ステップS63が変更時間報知手段に相当し、ステップS64が変更時間送信手段に相当する。
【0086】
以上、説明した本実施形態によれば、ステップS40またはS58で待ち合わせ相手が利用している移動体の移動状況情報を取得し、ステップS42またはS60では、その取得した移動状況情報に基づいて、待ち合わせ相手の待ち合わせ場所到着予想時間が決定されるので、待ち合わせ相手が自分の到着予想時間を伝えなくても、この車両を運転しているユーザは、待ち合わせ相手が待ち合わせ時間に遅れることを知ることができる。
【0087】
また、本実施形態によれば、ステップS25またはS58で自車両の移動状況情報を取得し、ステップS27またはS60では、その取得した自車両の移動状況情報に基づいて、自車両側の待ち合わせ場所到着予想時間が決定される。そして、S29、S44、S62において、待ち合わせ相手の待ち合わせ場所到着予想時間および自車両側の待ち合わせ場所到着予想時間に基づいて待ち合わせ時刻を変更して、その変更した待ち合わせ時刻を両待ち合わせ者に通知するようになっている(ステップS29、S30、S63、S64)。従って、両者が遅れない時間に待ち合わせ時刻を変更することができ、しかも、待ち合わせ時間を変更するために、一方の待ち合わせ者が、自分が遅れそうであることを他方の待ち合わせ者に連絡する必要もない。
【0088】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、次の実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
【0089】
たとえば、前述の実施形態では、待ち合わせ場所到着予想時刻を変更した場合には、その変更した待ち合わせ場所到着予想時刻と待ち合わせ時刻とを比較して、必要がある場合には待ち合わせ時刻を変更するとともに、その変更した待ち合わせ時刻を通知するようにしていたが、待ち合わせ場所到着時刻を待ち合わせ時刻と比較せず、単に、変更した到着予想時刻を通知するようにしてもよい。通常、ユーザは、待ち合わせ時刻を記憶しているので、このように、単に、変更した到着予想時刻を通知するようにしても、ユーザは通知された待ち合わせ場所到着予想時刻と自分が記憶している待ち合わせ時刻とを比較して、必要がある場合には、自分で待ち合わせ相手に連絡をとることもできる。
【0090】
また、前述の実施形態では、情報取得装置はナビゲーション装置に備えなれており、第1の待ち合わせ者はそのナビゲーション装置を搭載した車両を運転していたが、情報取得装置は携帯型であってもよい。この場合には、第1の待ち合わせ者は移動体として、電車等の車両以外の移動体を利用することもできる。また、移動体を利用せず、徒歩であってもよい。
【0091】
また、前述の実施形態では、互いに待ち合わせる者が二者である場合を例にして説明したが、三者以上であってもよい。
【0092】
また、前述の実施形態では、待ち合わせ相手が移動体として公共交通機関または車両のいずれか一方のみを利用する例を説明したが、両者を組み合わせて利用してもよい。また、ステップS58において、待ち合わせ相手の現在位置を逐次取得するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0093】
【図1】本発明の情報取得装置としての機能を備えたカーナビゲーション装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】制御装置8の待ち合わせ時刻を管理する機能を示すフローチャートであって、最初に実行する処理を示すフローチャートである。
【図3】図2のステップS13において、待ち合わせ相手の利用する移動手段が公共交通機関であると判断した場合に実行するフローチャートである。
【図4】図3に示す処理と並列的に実行し、待ち合わせ相手が遅れる可能性があるか否かを判断する処理を示すフローチャートである。
【図5】図2のステップS13において、待ち合わせ相手の利用する移動手段が私有車であると判断した場合に実行するフローチャートである。
【図6】図5に続いて実行する処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0094】
S25、S58:第1待ち合わせ者移動体情報取得手段
S27、S60:第1待ち合わせ者到着予想時間決定手段
S28、S61:第1待ち合わせ者遅れ判断手段
S29、S44、S62:時間変更手段
S29、S45、S63:変更時間報知手段
S30、S46、S64:変更時間送信手段
S40、S58:第2待ち合わせ者移動体情報取得手段
S42、S60:第2待ち合わせ者到着予想時間決定手段
S43、S61:第2待ち合わせ者遅れ判断手段
S58:第2待ち合わせ者移動体情報取得手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の待ち合わせ者との所定の待ち合わせ場所に向かって移動体に乗って移動している第2の待ち合わせ者が、その待ち合わせ場所に到着する到着予想時間を、前記第1の待ち合わせ者が取得するための情報取得装置であって、
前記第2の待ち合わせ者が乗っている移動体の移動状況情報を取得する第2待ち合わせ者移動体情報取得手段と、
その第2待ち合わせ者移動体情報取得手段によって取得された移動体の移動状況情報に基づいて、第2の待ち合わせ者が待ち合わせ場所に到着する到着予想時間を決定する第2待ち合わせ者到着予想時間決定手段と
を含むことを特徴とする情報取得装置。
【請求項2】
前記第1の待ち合わせ者が前記待ち合わせ場所へ向かうのに利用する移動体の移動状況情報を取得する第1待ち合わせ者移動体情報取得手段と、
その第1待ち合わせ者移動体情報取得手段によって取得された移動体の移動状況情報に基づいて、第1の待ち合わせ者が待ち合わせ場所に到着する到着予想時間を決定する第1待ち合わせ者到着予想時間決定手段と
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の情報取得装置。
【請求項3】
請求項2に記載の情報取得装置であって、
その情報取得装置が車両に搭載されるものであり、
前記第1の待ち合わせ者が乗っている移動体の移動状況情報として、その車両の移動状況情報を取得することを特徴とする情報取得装置。
【請求項4】
前記第2待ち合わせ者到着予想時間決定手段によって決定された第2の待ち合わせ者の到着予想時間と予め設定された待ち合わせ時間とに基づいて、第2の待ち合わせ者が待ち合わせ時間に遅れそうであるか否かを判断する第2待ち合わせ者遅れ判断手段と、
その第2待ち合わせ者遅れ判断手段において第2の待ち合わせ者が待ち合わせ時間に遅れそうであると判断された場合に、第2の待ち合わせ者が到着可能な時間に待ち合わせ時間を変更する時間変更手段と、
その時間変更手段によって変更された待ち合わせ時間を第1の待ち合わせ者に報知する変更時間報知手段と、
その時間変更手段によって変更された待ち合わせ時間を前記第2の待ち合わせ者の受信装置へ送信する変更時間送信手段と
をさらに含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の情報取得装置。
【請求項5】
前記第1待ち合わせ者到着予想時間決定手段によって決定された第1の待ち合わせ者の到着予想時間と予め設定された待ち合わせ時間とに基づいて、第1の待ち合わせ者が待ち合わせ時間に遅れそうであるか否かを判断する第1待ち合わせ者遅れ判断手段と、
前記第2待ち合わせ者到着予想時間決定手段によって決定された第2の待ち合わせ者の到着予想時間と予め設定された待ち合わせ時間とに基づいて、第2の待ち合わせ者が待ち合わせ時間に遅れそうであるか否かを判断する第2待ち合わせ者遅れ判断手段と、
その第1待ち合わせ者遅れ判断手段および第2待ち合わせ者遅れ判断手段において第1の待ち合わせ者および第2の待ち合わせ者の少なくとも一方が待ち合わせ時間に遅れそうであると判断された場合に、両方の待ち合わせ者が到着可能な時間に待ち合わせ時間を変更する時間変更手段と、
その時間変更手段によって変更された待ち合わせ時間を第1の待ち合わせ者に報知する変更時間報知手段と、
その時間変更手段によって変更された待ち合わせ時間を前記第2の待ち合わせ者の受信装置へ送信する変更時間送信手段と
をさらに含むことを特徴とする請求項2または3に記載の情報取得装置。
【請求項6】
前記第2の待ち合わせ者が乗っている移動体の移動状況情報として、公共交通機関の移動状況情報が取得できるようになっており、
前記第2の待ち合わせ者が利用する公共交通機関、およびその第2の待ち合わせ者がその公共交通機関を利用する区間を特定するための利用情報を設定する利用情報設定手段をさらに備え、
前記第2待ち合わせ者移動体情報取得手段は、その利用情報設定手段によって設定された利用情報に基づいて、前記第2の待ち合わせ者が利用している公共交通機関のその第2の待ち合わせ者が利用する区間における移動状況情報を取得するものである
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の情報取得装置。
【請求項7】
前記第2の待ち合わせ者が乗っている移動体の移動状況情報として、飛行機の移動状況情報が取得できることを特徴とする請求項6に記載の情報取得装置。
【請求項8】
前記第2の待ち合わせ者が乗っている移動体の移動状況情報として、電車の移動状況情報が取得できることを特徴とする請求6または7に記載の情報取得装置。
【請求項9】
前記第2の待ち合わせ者が乗っている移動体の移動状況情報として、車両の移動状況情報が取得できることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の情報取得装置。
【請求項10】
請求項1乃至9のいずれかに記載の情報取得装置を備えていることを特徴とするナビゲーション装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−163231(P2007−163231A)
【公開日】平成19年6月28日(2007.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−358204(P2005−358204)
【出願日】平成17年12月12日(2005.12.12)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】