情報取得装置及び情報取得プログラム
【課題】利用者が所定の操作を行っていても、所望の情報を取得することができる情報取得装置を提供する。
【解決手段】イベント対応情報取得装置は、所定のイベント(例えば、利用者のメニュー操作や再生中のコンテンツの変更等)が発生した場合、当該イベントがどのようなカテゴリに該当するイベントか解析をし、当該カテゴリについてイベント対応情報を取得する。そして、当該イベント対応情報を登録する。これにより、イベント対応情報取得装置は、登録したイベント対応情報を参照すれば、今まで登録したイベント対応情報を提供することができる。
【解決手段】イベント対応情報取得装置は、所定のイベント(例えば、利用者のメニュー操作や再生中のコンテンツの変更等)が発生した場合、当該イベントがどのようなカテゴリに該当するイベントか解析をし、当該カテゴリについてイベント対応情報を取得する。そして、当該イベント対応情報を登録する。これにより、イベント対応情報取得装置は、登録したイベント対応情報を参照すれば、今まで登録したイベント対応情報を提供することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定のイベントが発生したタイミングで情報を取得する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車載装置において、利用者の好みに応じた情報を提供するシステムの例が特許文献1に記載されている。この文献では、利用者の操作に応じて情報を提供している。
【0003】
【特許文献1】特開2005−208943号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の文献の手法では、例えば、運転者が所定の情報を所望した場合、一旦車を停止してから情報の取得を行う必要がある。また、同乗者が所定の情報を所望とした場合でも、他の操作を行っていた場合、当該操作を止める必要があり、操作が煩雑であるという問題点があった。
【0005】
本発明が解決しようとする課題としては、上記のものが例として挙げられる。本発明の目的は、利用者が所定の操作を行っていても、所望の情報を取得することができる情報取得装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、所定のイベントが発生したことを検出するイベント検出手段と、前記イベントに対応するカテゴリを決定するカテゴリ決定手段と、前記カテゴリに関する情報であるイベント対応情報を取得するイベント対応情報取得手段と、前記イベント対応情報を登録するイベント対応情報登録手段と、を備えることを特徴とする。
【0007】
請求項10に記載の発明は、発生したイベントに対応した情報であるイベント対応情報を取得する方法であるイベント対応情報取得方法であって、所定の前記イベントが発生したことを検出するイベント検出工程と、前記イベント対応するカテゴリを決定するカテゴリ決定工程と、前記カテゴリに関する情報であるイベント対応情報を取得するイベント対応情報取得工程と、前記イベント対応情報を登録するイベント対応情報登録工程と、を備えることを特徴とする。
【0008】
請求項11に記載の発明は、イベントに対応した情報であるイベント対応情報を取得するコンピュータによって実行されるイベント対応情報取得プログラムであって、所定の前記イベントが発生したことを検出するイベント検出手段と、前記イベントに対応するカテゴリを決定するカテゴリ決定手段と、前記カテゴリに関する情報であるイベント対応情報を取得するイベント対応情報取得手段と、前記イベント対応情報を登録するイベント対応情報登録手段、として前記コンピュータを機能させることを特徴とする。
【0009】
請求項12に記載の発明は、イベントに対応した情報であるイベント対応情報を取得するイベント対応情報取得装置を搭載するナビゲーション装置であって、前記イベント対応情報取得装置は、所定の前記イベントが発生したことを検出するイベント検出手段と、前記イベントに対応するカテゴリを決定するカテゴリ決定手段と、前記カテゴリに関する情報であるイベント対応情報を取得するイベント対応情報取得手段と、前記イベント対応情報を登録するイベント対応情報登録手段と、を備えることを特徴とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明の好適な実施形態では、イベント対応情報取得装置は、所定のイベントが発生したことを検出するイベント検出手段と、前記イベントに対応するカテゴリを決定するカテゴリ決定手段と、前記カテゴリに関する情報である前記イベント対応情報を取得するイベント対応情報取得手段と、前記イベント対応情報を登録するイベント対応情報登録手段と、を備える。
【0011】
上記のイベント対応情報取得装置は、所定のイベント(例えば、利用者のメニュー操作や再生中のコンテンツの変更等)が発生した場合、当該イベントがどのようなカテゴリに該当するイベントか解析をし、当該カテゴリについてイベント対応情報を取得する。そして、当該イベント対応情報を登録する。
【0012】
これにより、イベント対応情報取得装置は、取得したイベント対応情報をストックしておくことができる。よって、イベント対応情報取得装置は、今まで登録したイベント対応情報を提供することができる。従って、イベント対応情報取得時に、利用者が当該イベント対応情報を参照できる状況でなくても、利用者の好みのタイミングで当該イベント対応情報を参照することができる。
【0013】
上記のイベント対応情報取得装置の一態様では、前記イベント対応情報登録手段は、前記イベント対応情報を含む画面表示用画像データを登録する。この場合、イベント対応情報取得装置は、イベント対応情報について、画面表示する際に使用する画面表示用画像データを保持することができる。これにより、イベント対応情報取得装置は、利用者の好みのタイミングで、テキストデータより有益な情報である画像データの形式でイベント対応情報を提供することができる。
【0014】
上記のイベント対応情報取得装置の一態様では、前記イベントには、利用者の音声に基づく利用者音声イベントを含み、前記カテゴリ決定手段は、前記イベントが前記利用者音声イベントである場合、類推処理を施す。ここで類推処理とは、例えば、形態素解析処理と、パターンマッチング処理と、翻訳処理とからなり、音声情報を形態素解析処理により語句単位に分割し、パターンマッチング処理により、当該分割した語句と同一の情報を有するパターンマッチング用の関連情報(例えば、レコード形式の情報)を取得し、取得したパターンマッチング用の関連情報に基づき翻訳処理を行うことにより、イベント対応情報として取得するカテゴリを決定する処理である。イベント対応情報取得装置は、利用者の音声によるイベントが発生した場合、入力された音声情報を基に類推処理を行うことにより、イベントに対応するカテゴリを決定する。
【0015】
これにより、利用者が所定の入力装置(操作ボタン等)を操作することなく、イベント対応情報取得装置は、利用者にとって有益なイベント対応情報を取得することができる。
【0016】
上記のイベント対応情報取得装置の一態様では、前記イベント対応情報に関する情報を含む関連情報を登録する関連情報登録手段をさらに備える。これにより、イベント対応情報取得装置は、イベント対応情報を表示する際に、イベント対応情報の関連情報を表示することができ、利用者に対して、イベント対応情報のみを表示する場合に比してより有益な情報を提供することができる。そして、イベント対応情報取得装置は、関連情報を利用してイベント対応情報を検索すれば、イベント対応情報を逐次検索する場合に比して、より効率的に検索することができる。
【0017】
上記のイベント対応情報取得装置の一態様では、各種情報を表示する表示手段と、前記イベント対応情報を前記表示手段へ表示する表示制御手段と、をさらに備える。これにより、イベント対応情報取得装置は、取得したイベント対応情報を画面表示することができる。従って、利用者は、画面を介してイベント対応情報を利用することが可能となる。
【0018】
上記のイベント対応情報取得装置の一態様では、検索条件を発行すると共に、前記イベント対応情報の検索を要求するイベント対応情報検索要求手段と、前記検索条件に応じて、前記イベント対応情報を検索するイベント対応情報検索手段と、をさらに備え、前記表示制御手段は、前記イベント対応情報検索手段が検索したイベント対応情報の内容を表示する。この場合、イベント対応情報取得装置は、検索条件に合致するイベント対応情報の内容を画面に表示する。これにより、利用者に対して、登録済みのイベント対応情報の内容を提供することができる。
【0019】
上記のイベント対応情報取得装置の一態様では、前記イベント検出手段は、前記イベント発生時刻を取得し、前記関連情報登録手段は、前記イベント発生時刻を前記関連情報に登録し、前記イベント対応情報検索手段は、前記検索条件に合致するイベント対応情報のイベント発生時刻の前後のイベント対応情報をさらに検索する。この場合、イベント対応情報取得装置は、検索条件に合致するイベント対応情報だけでなく、当該イベント対応情報のイベント発生時刻の前後のイベント対応情報の内容についても並べて表示することができる、従って、イベント対応情報取得装置は、利用者が所望の情報を取得できる可能性をより高めることができる。
【0020】
上記のイベント対応情報取得装置の一態様では、前記表示手段は、複数存在し、前記イベント検出手段は、イベント発生時の環境情報を取得し、前記関連情報登録手段は、前記環境情報を前記関連情報に登録し、前記関連情報検索要求手段は、第1の表示手段に表示されている内容から選択された環境情報に対応する項目を検索条件とし、前記表示制御手段は、前記イベント対応情報検索手段が検索したイベント対応情報の内容を第2の表示手段に表示する。
【0021】
これにより、イベント対応情報取得装置は、第1の表示手段の表示内容を切り替えることなく、イベント対応情報の内容を表示することができる。なお、上記の環境情報とは、イベント発生時における、所定の情報(例えば、再生していた楽曲情報や現在地情報)を示す。
【0022】
従って、利用者は、第1の表示手段の表示内容を利用しながら、イベント対応情報の内容についても利用することが可能となる。
【0023】
上記のイベント対応情報取得装置の一態様では、前記表示手段は、複数存在し、前記表示制御手段は、前記イベント対応情報を表示する表示手段を、前記イベントの種類に応じて前記複数の表示手段の中から決める。この場合、イベント対応情報取得装置は、利用者にとって有用性の高いイベント対応情報のみを、他の表示手段に比して画面が大きい表示手段へ表示することができる。よって、利用者にとって、より利便性の高いイベント対応情報取得装置を実現できる。
【0024】
本発明の他の観点では、発生したイベントに対応した情報であるイベント対応情報を取得する方法であるイベント対応情報取得方法であって、所定の前記イベントが発生したことを検出するイベント検出工程と、前記イベントに対応するカテゴリを決定するカテゴリ決定工程と、前記カテゴリに関する情報である前記イベント対応情報を取得するイベント対応情報取得工程と、前記イベント対応情報を登録するイベント対応情報登録工程と、を備える。
【0025】
このイベント対応情報取得方法によれば、上記のイベント対応情報取得装置と同様に、取得したイベント対応情報をストックしておくことができる。従って、イベント対応情報取得時に、利用者が当該イベント対応情報を参照できる状況でなくても、利用者の好みのタイミングで当該イベント対応情報を参照することができる
本発明の他の観点では、イベントに対応した情報であるイベント対応情報を取得するコンピュータによって実行されるイベント対応情報取得プログラムであって、所定の前記イベントが発生したことを検出するイベント検出手段と、前記イベントに対応するカテゴリを決定するカテゴリ決定手段と、前記カテゴリに関する情報であるイベント対応情報を取得するイベント対応情報取得手段と、前記イベント対応情報を登録するイベント対応情報登録手段、として前記コンピュータを機能させる。このプログラムを、コンピュータ上で実行することにより、上記のイベント対応情報取得装置を実現することができる。
【0026】
本発明の他の観点では、ナビゲーション装置は、イベントに対応した情報であるイベント対応情報を含むイベント対応情報レコードを登録するイベント対応情報取得装置を搭載し、前記イベント対応情報取得装置は、所定のイベントが発生したことを検出するイベント検出手段と、前記イベントに対応するカテゴリを決定するカテゴリ決定手段と、前記カテゴリに関する情報であるイベント対応情報を取得するイベント対応情報取得手段と、前記イベント対応情報を登録するイベント対応情報登録手段と、を備える。
【0027】
上記のナビゲーション装置は、所定のイベント(例えば、利用者のメニュー操作や再生中のコンテンツの変更等)が発生した場合、当該イベントがどのようなカテゴリに該当するイベントか解析をし、当該カテゴリについてイベント対応情報を取得する。そして、当該イベント対応情報を登録する。
【0028】
これにより、イベント対応情報取得装置は、取得したイベント対応情報をストックしておくことができる。よって、イベント対応情報取得装置は、今まで登録したイベント対応情報を提供することができる。従って、イベント対応情報取得時に、利用者が当該イベント対応情報を参照できる状況でなくても、利用者の好みのタイミングで当該イベント対応情報を参照することができる。
【0029】
上記のナビゲーション装置の一態様では、前記イベント対応情報に関する情報を含む関連情報を登録する関連情報登録手段をさらに備え、前記イベント検出手段は、現在地情報を取得し、前記関連情報登録手段は、前記現在地情報を前記関連情報に登録する。
【0030】
これにより、ナビゲーション装置は、イベント発生時の現在地情報を関連情報に登録しているため、現在地情報を検索条件にしてイベント対応情報を取得することができる。また、ナビゲーション装置は、イベント対応情報を表示する際、各イベント発生時の現在地情報を利用者に対して提供することができる。従って、利用者は、より有益な情報を取得することができる。
【実施例】
【0031】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例について説明する。
【0032】
[ナビゲーション装置]
図1に、ナビゲーション装置200の概念図を示す。本実施例では、ナビゲーション装置200が車内に設けられている。図1に示すナビゲーション装置200は、操作状況等について表示を可能とするメインディスプレイ44Aだけでなく、所定の変化状況(利用者の操作や走行している位置)をイベントとし、当該イベントに対応する情報(以下、イベント対応情報とも呼ぶ)を表示するサブディスプレイ44Bも有する。なお、本実施例におけるサブディスプレイ44Bは、ハンドル80付近等に配置される。
【0033】
図2に、本発明の実施例に係るナビゲーション装置200の構成を示す。図2に示すように、ナビゲーション装置200は、自立測位装置10、GPS受信機18、システムコントローラ20、ディスクドライブ31、データ記憶ユニット36、通信用インタフェース37、通信装置38、表示ユニット40、音声出力ユニット50及び入力装置60を備える。
【0034】
自立測位装置10は、加速度センサ11、角速度センサ12及び距離センサ13を備える。加速度センサ11は、例えば圧電素子からなり、車両の加速度を検出し、加速度データを出力する。角速度センサ12は、例えば振動ジャイロからなり、車両の方向変換時における車両の角速度を検出し、角速度データ及び相対方位データを出力する。距離センサ13は、車両の車輪の回転に伴って発生されているパルス信号からなる車速パルスを計測する。
【0035】
GPS受信機18は、複数のGPS衛星から、測位用データを含む下り回線データを搬送する電波19を受信する。測位用データは、緯度及び経度情報等から車両の絶対的な位置を検出するために用いられる。
【0036】
システムコントローラ20は、インタフェース21、CPU(Central Processing Unit)22、ROM(Read Only Memory)23及びRAM(Random Access Memory)24を含んでおり、ナビゲーション装置200全体の制御を行う。
【0037】
インタフェース21は、加速度センサ11、角速度センサ12及び距離センサ13並びにGPS受信機18とのインタフェース動作を行う。そして、これらから、車速パルス、加速度データ、相対方位データ、角速度データ、GPS測位データ、絶対方位データ等をシステムコントローラ20に入力する。CPU22は、システムコントローラ20全体を制御する。ROM23は、システムコントローラ20を制御する制御プログラム等が格納された図示しない不揮発性メモリ等を有する。RAM24は、入力装置60を介して利用者により予め設定された経路データ等の各種データを読み出し可能に格納したり、CPU22に対してワーキングエリアを提供したりする。
【0038】
システムコントローラ20、CD−ROMドライブ又はDVD−ROMドライブなどのディスクドライブ31、データ記憶ユニット36、通信用インタフェース37、表示ユニット40、音声出力ユニット50及び入力装置60は、バスライン30を介して相互に接続されている。
【0039】
ディスクドライブ31は、システムコントローラ20の制御の下、CD又はDVDといったディスク33から、音楽データ、映像データなどのコンテンツデータを読み出し、出力する。なお、ディスクドライブ31は、CD−ROMドライブ又はDVD−ROMドライブのうち、いずれか一方としても良いし、CD及びDVDコンパチブルのドライブとしても良く、また、テレビチューナを内蔵したハードディスクレコーダでも良い。
【0040】
データ記憶ユニット36は、例えば、HDDなどにより構成され、地図データや施設データなどのナビゲーション処理に用いられる各種データを記憶する。
【0041】
通信装置38は、例えば、FMチューナやビーコンレシーバ、携帯電話や専用の通信カードなどにより構成され、通信用インタフェース37を介して、VICS(Vehicle Information Communication System)センタから配信される渋滞や交通情報などの道路交通情報を受信したり、所定のサーバからの種々の情報(例えば、天気情報等)を受信したりする。
【0042】
表示ユニット40は、システムコントローラ20の制御の下、各種表示データをディスプレイなどの表示装置に表示する。具体的には、システムコントローラ20は、データ記憶ユニット36から地図データを読み出す。表示ユニット40は、システムコントローラ20によってデータ記憶ユニット36から読み出された地図データを、ディスプレイなどの表示画面上に表示する。表示ユニット40は、バスライン30を介してCPU22から送られる制御データに基づいて表示ユニット40全体の制御を行うグラフィックコントローラ41と、VRAM(Video RAM)等のメモリからなり即時表示可能な画像情報を一時的に記憶するバッファメモリ42と、グラフィックコントローラ41から出力される画像データに基づいて、液晶、CRT(Cathode Ray Tube)等のディスプレイ44を表示制御する表示制御部43と、ディスプレイ44とを備える。ディスプレイ44は、例えば対角5〜10インチ程度の液晶表示装置等からなり、車内のフロントパネル付近に装着される。
【0043】
音声出力ユニット50は、システムコントローラ20の制御の下、ディスクドライブ31、又はRAM24等からバスライン30を介して送られる音声デジタルデータのD/A(Digital to Analog)変換を行うD/Aコンバータ51と、D/Aコンバータ51から出力される音声アナログ信号を増幅する増幅器(AMP)52と、増幅された音声アナログ信号を音声に変換して車内に出力するスピーカ53とを備えて構成されている。
【0044】
入力装置60は、各種コマンドやデータを入力するための、キー、スイッチ、ボタン、リモコン、音声入力装置等から構成されている。入力装置60は、車内に搭載された当該車載用電子システムの本体のフロントパネルやディスプレイ44の周囲に配置される。また、ディスプレイ44がタッチパネル方式である場合には、ディスプレイ44の表示画面上に設けられたタッチパネルも入力装置60として機能する。
【0045】
さらに、入力装置60は、音声ユニットも含める。音声ユニットは、音声認識部及びマイクを備える。利用者が発生した音声による指示は、マイクにより集音され、音声認識部へ入力される。音声認識部は、利用者による音声指示を認識処理し、認識結果をシステムコントローラ20へ供給する。これにより、利用者は、リモコンやタッチパネルの代わりに、音声により指示を入力することができる。
【0046】
[イベント対応情報の登録及び表示]
次に、本実施例によるイベント対応情報の登録及び表示について説明する。ここで、イベント対応情報の登録とは、所定のイベントを検出したことに応じて取得したイベント対応情報を登録することをいう。ここで、イベント対応情報とは、イベントの内容に応じて取得したテキスト情報や画像情報のことである。そしてイベント対応情報の表示とは、所定の検索条件でイベント対応情報を検索し、検索したイベント対応情報を表示することをいう。
【0047】
(イベント対応情報取得ユニットの構成)
図3に、イベント対応情報の登録及び表示を行うためのイベント対応情報取得ユニット300の機能構成を示す。イベント対応情報取得ユニット300は、実体的には、ナビゲーション装置200の構成要素により構成される。イベント対応情報取得ユニット300は、図示のように、制御部301と、イベント検出部302と、カテゴリ決定部303と、イベント対応情報取得部304と、イベント対応情報レコード登録部305と、登録済みイベント対応情報検索部306と、再生情報取得部307と、現在地取得部308と、表示用画像データ登録部310と、イベント対応情報検索要求部311と、パターンマッチングDB330と、イベント対応情報DB350と、を備える。
【0048】
イベント検出部302は、所定のイベントが発生しているか否か検出する。なお、イベントが検出された場合、イベント検出部302は、イベントを検出した時刻を取得したり、再生情報取得部307から再生中の曲情報を取得したり、現在地取得部308から現在地を取得したりする。
【0049】
ここで、検出するイベントの例を図4に示す。図4(a)に示すように、利用者の動作に基づくイベントとして、「会話音声」、「音声操作」及び「メニュー操作」等がある(以下、利用者イベントとも呼ぶ)。また、図4(b)に示すように、「再生コンテンツ変更」や「観光名所通過」といった環境の変更もイベントとなる(以下、環境イベントとも呼ぶ)。
【0050】
このように、イベント対応情報取得ユニット300は、多数のイベントに応じて情報を取得することにより、多角的な情報を取得することができる。つまり、利用者が意図的に取得しようとしている情報以外の情報も取得することができる。
【0051】
カテゴリ決定部303は、イベント検出部302が検出したイベントの内容に基づいて、カテゴリを決定する。例えば、イベント検出部302が観光地周辺を走行していると検出した場合、カテゴリ決定部303は、当該観光地情報について検索すると決定する。
【0052】
なお、イベント検出部302が「会話音声」や「音声操作」等利用者の音声が入力された場合のイベントを検出した場合、カテゴリ決定部303は、パターンマッチングDB330に定義されているパターンマッチングテーブル160を参照して、イベントに対応するカテゴリを決定する。この処理方法に関する詳細は、後述する。なお、パターンマッチングDB330は、典型的には、図2のデータ記憶ユニット36内に設けられる。
【0053】
イベント対応情報取得部304は、カテゴリ決定部303が定めたカテゴリについて、所定の方法で検索することによりイベント対応情報を取得する。例えば、カテゴリ決定部303が週間天気情報について検索すると定めた場合、イベント対応情報取得部304は、図2の通信装置38を介して、ネットワークで接続されている所定のWebサーバから週間天気情報を取得する。
【0054】
イベント対応情報レコード登録部305は、イベント対応情報取得部304が取得したイベント対応情報に関連する情報(例えば、イベント発生時刻等)を含むイベント対応情報レコードを生成し、イベント対応情報DB350内に定義されているイベント対応情報テーブル(後述する)へ登録する。なお、イベント対応情報DB350は、典型的には図2におけるデータ記憶ユニット36内に設けられる。
【0055】
登録済みイベント対応情報検索部306は、イベント対応情報DB350内に定義されているイベント対応情報テーブルからイベント対応情報レコードを検索し、当該イベント対応情報レコードに関連するイベント対応情報の画面表示用画像データを取得する。再生情報取得部307は、ディスクドライブ31が再生しているコンテンツ情報(例えば、曲情報等)を取得する。
【0056】
現在地取得部308は、図2におけるGPS受信機18から車両の現在位置を取得し、当該現在位置に対応する現在地情報(地名等)をデータ記憶ユニット36から取得する。
【0057】
表示用画像データ登録部310は、イベント対応情報を含む画面表示用画像データを
所定の記憶部(例えば、データ記憶ユニット36)に登録する。
【0058】
イベント対応情報検索要求部311は、メニュー等の選択がなされると、選択時の状況に応じた検索条件を発行すると共に、登録済みイベント対応情報検索部306に対して、イベント対応情報の検索要求を行う。
【0059】
以上の構成を有する本実施例においては、ナビゲーション装置200は、ナビゲーション装置として機能し、イベント対応情報取得ユニット300がイベント対応情報取得装置として機能する。イベント検出部302がイベント検出手段として機能し、カテゴリ決定部303がカテゴリ決定手段として機能し、イベント対応情報取得部304がイベント対応情報取得手段として機能する。イベント対応情報レコード登録部305が関連情報登録手段として機能し、登録済みイベント対応情報検索部306がイベント対応情報検索手段として機能する。イベント対応情報検索要求部311がイベント対応情報検索要求手段として機能し、表示用画像データ登録部310がイベント対応情報登録手段として機能し、表示制御部43が表示制御手段として機能し、ディスプレイ44(メインディスプレイ44A及びサブディスプレイ44B)が表示手段として機能する。また、イベント対応情報レコードが関連情報として機能する。
【0060】
(イベント対応情報の登録)
図5にイベント対応情報取得例を示す。図5(a)に示すように、利用者が「暑いなー」と話すと、ナビゲーション装置200は、「暑いなー」という音声情報を入力装置60(音声認識装置等)から取得する。そして、ナビゲーション装置200は、「暑いなー」と利用者が会話したことをイベントとして検知し、イベント対応情報として天気予報に関する情報を取得し、当該イベント対応情報の画面表示用画像データとしてイベント対応情報画面120aをサブディスプレイ44Bへ表示する。
【0061】
同様に、図5(b)では、ある曲を再生している最中に、「この曲だれだっけ」と利用者が会話したことをイベントとして検知し、ナビゲーション装置200は、イベント対応情報として再生している曲の歌手の画像及び当該歌手の作品履歴を取得し、当該イベント対応情報の画面表示用画像データとしてイベント対応情報画面120bをサブディスプレイ44Bへ表示する。
【0062】
また、図5(c)では、「サッカー何時からだっけ」と利用者が会話したことをイベントとして検知し、ナビゲーション装置200は、イベント対応情報としてサッカーの試合番組に関する番組表を取得し、当該イベント対応情報の画面表示用画像データとしてイベント対応情報画面120cをサブディスプレイ44Bへ表示する。
【0063】
次に、図6を用いて、図5で示したようなイベント対応情報取得例について、「利用者が話した言葉の例」と「検索するカテゴリ」と「表示する情報」との関連を説明する。
【0064】
図6(a)に示すように、ナビゲーション装置200は、「暑い」、「寒い」、「いい天気」等の音声情報を取得した場合、イベントに対応するカテゴリを「天気予報」と判断し、週間天気予報に関する情報を取得し、週間天気予報に関する情報をサブディスプレイ44Bへ表示する。
【0065】
図6(b)に示すように、ナビゲーション装置200は、音楽を再生している最中に、「この曲」、「アルバム」、「この歌」等の音声情報を取得した場合、イベントに対応するカテゴリを「楽曲情報」と判断し、当該再生している音楽を歌っている歌手の情報や当該歌手の作品履歴をサブディスプレイ44Bへ表示する。
【0066】
図6(c)に示すように、ナビゲーション装置200は、「サッカー何時」、「ドラマ」等の音声情報を取得した場合、イベントに対応するカテゴリを「番組表」と判断し、時間帯番組表や番組の詳細をサブディスプレイ44Bへ表示する。
【0067】
このように、ナビゲーション装置200は、利用者が話した内容を取得し、当該話した内容から利用者が取得したい情報のカテゴリを推測し、推測したカテゴリに関する情報をサブディスプレイ44Bへ表示する。
【0068】
これにより、ナビゲーション装置200は、利用者がタッチパネル等所定の入力装置60に対して操作することなく、利用者の所望の情報を提供することができる。
【0069】
ナビゲーション装置200は、発生したイベントに応じて、イベント対応情報を取得する。その後、ナビゲーション装置200は、イベント対応情報の画面表示用画像データを登録し、更に図7に示すような、当該イベント対応情報に関連する情報(例えば、イベントが発生した時間等)を含めたイベント対応情報レコード70を生成し、当該イベント対応情報レコード70をイベント対応情報テーブル150へ登録する。
【0070】
ここで、イベント対応情報レコード70の「レコードID」とは、各イベント対応情報レコード70を一意に識別するための識別子を示す。イベント対応情報レコード70の「イベント発生時刻」とは、イベントが発生した時刻を示す。イベント対応情報レコード70の「イベント内容」とは、イベントの種別を示す。例えば、図7のイベント対応情報レコード70における「レコードID」が1に対応するイベント内容の「User:「暑い」」とは、利用者が会話で「暑い」と話したことがイベントであることを示す。イベント対応情報レコード70の「検索カテゴリ」とは、イベント対応情報のカテゴリを示す。イベント対応情報レコード70の「画像ID」とは、イベント対応情報の画面表示用画像データの画像IDを示す。イベント対応情報レコード70の「環境情報」とは、イベント発生時における、再生していた楽曲情報や現在地情報を示す。なお、「環境情報」として、走行速度等種々の情報を含めても良い。また、イベント対応情報レコード70にイベント対応情報自体を含めても良い。
【0071】
このように、ナビゲーション装置200は、イベント対応情報の画面表示用画像データをデータ記憶ユニット36に登録し、イベント対応情報レコード70をイベント対応情報テーブル150に登録している。これにより、ナビゲーション装置200が、当該イベント対応情報テーブル150を検索すれば、過去に登録したイベント対応情報レコード70の情報を取得できる。さらに、当該イベント対応情報レコード70の「画像ID」を基に当該画像IDに対応する画像を検索すれば、当該イベント対応情報レコード70に関連するイベント対応情報の画面表示用画像データ(以下、レコード関連画面データとも呼ぶ)を取得することができる。すなわち、利用者が過去に登録したイベント対応情報レコード70内の情報と、レコード関連画面データを利用者の好みのタイミングで利用することができる。
【0072】
(イベント対応情報の表示)
次に、イベント対応情報の表示について図8を用いて説明する。
【0073】
図8(a)は、ナビゲーション装置200がメインディスプレイ44Aに表示するオーディオ操作画面110aである。オーディオ操作画面110aは、曲リスト等、再生するコンテンツを表示するコンテンツリスト表示領域112及びオーディオ再生用メニュー表示領域111aを有する。
【0074】
コンテンツリスト表示領域112において所定の曲等が利用者により選択された状態で、オーディオ再生用メニュー表示領域111aから「履歴検索」メニューが選択されると、ナビゲーション装置200は、選択されている情報に該当するイベント対応情報レコード70を検索する。ここで、「履歴検索」とは、登録済みのイベント対応情報レコード70を検索し、レコード関連画面データを取得することをいう。
【0075】
図8(a)の例では、「曲B」が選択されているため、ナビゲーション装置200は、イベント対応情報レコード70内の環境情報に「曲B」が含まれるイベント対応情報レコード70を検索し、レコード関連画面データ等をサブディスプレイ44Bへ表示する。
【0076】
図8(b)は、ナビゲーション装置200がメインディスプレイ44Aに表示する地図表示操作画面110bである。この場合、地図表示メニュー111bから「履歴検索」メニューが選択されると、ナビゲーション装置200は、イベント対応情報レコード70内の環境情報に現在地表示領域113に表示されている「DD市△△町」が含まれるイベント対応情報レコード70を検索し、レコード関連画面データ等をサブディスプレイ44Bへ表示する。
【0077】
図8(c)に、イベント対応情報レコード70を検索した結果を表示した履歴検索結果画面120dを示す。なお、ナビゲーション装置200が履歴検索結果画面120dをサブディスプレイ44Bへ表示する。
【0078】
履歴検索結果画面120dは、検索結果表示領域121を複数有する。ナビゲーション装置200は、履歴検索結果画面120dの中央部に位置する検索結果表示領域121aに、検索条件に合致するイベント対応情報レコード70の情報を表示し、当該検索結果表示領域121aの左右に対して、検索条件に合致するイベント対応情報レコード70の前後の時間帯に登録した、イベント対応情報レコード70内の情報とレコード関連画面データとを表示する。
【0079】
また、ナビゲーション装置200は、検索結果表示領域121内のイベント発生時刻表示領域124へイベント対応情報レコード70のイベント発生時刻を表示し、画像表示領域122へイベント対応情報レコード70の画像IDに対応する画像(イベント対応情報の画面表示用画像データ)を表示し、環境情報表示領域123へイベント対応情報レコード70の環境情報を表示する。
【0080】
なお、ナビゲーション装置200がサブディスプレイ44B上に表示するボタン等(図示せず)が利用者によって押下されることによって、イベント対応情報レコード70の情報とレコード関連画面データとをリスト表示することもできる。
【0081】
[イベント対応情報登録処理]
次に、本実施例における、イベント対応情報登録処理について、図9を参照して説明する。図9は、イベント対応情報登録処理のフローチャートである。イベント対応情報登録処理とは、イベントを検出し、検出したイベントに対応した情報(イベント対応情報)を取得し、当該イベント対応情報の画面表示用画像データと当該イベント対応情報に関連する情報を含むイベント対応情報レコード70とを登録する処理である。
【0082】
まず、イベント検出部302は、利用者イベントが発生しているか否か判定する(ステップS0)。判定した結果、利用者イベントを検出した場合(ステップS0;Yes)、イベント検出部302は、イベント発生時刻を取得し、さらに再生情報取得部307から再生中のコンテンツの名称(例えば、曲名等)を取得し、現在地取得部308から現在地情報を取得した後(ステップS2)、ステップS3へ移る。
【0083】
一方、イベント検出部302が利用者イベントを検出しなかった場合(ステップS0;No)、イベント検出部302は、環境イベントが発生しているか否か判定する(ステップS1)。例えば、環境イベントの「再生コンテンツ変更」イベントの検出の場合、イベント検出部302は、再生情報取得部307から現在再生中のコンテンツ情報を取得し、以前判定した時と比べて再生中のコンテンツ(楽曲情報等)が変更されているか否かを判定する。また、「観光名所通過」イベントの検出の場合、イベント検出部302は、現在地取得部308から取得した現在地情報を参照し、現在地が所定の観光名所か否かを判定する。判定した結果、環境イベントを検出した場合(ステップS1;Yes)、イベント検出部302は、イベント発生時刻を取得し、さらに再生情報取得部307から再生中のコンテンツの名称(例えば、曲名等)を取得し、現在地取得部308から現在地情報を取得した後(ステップS2)、ステップS3へ移る。
【0084】
ステップS3において、カテゴリ決定部303は、イベント検出部302が検出したイベントの内容に応じて、イベントに対応するカテゴリを決定する(ステップS3)。
【0085】
例えば、イベント検出部302が「観光名所通過」イベントを検出した場合、カテゴリ決定部303は、当該観光名所に関する情報について取得することを決定する。また、カテゴリ検出部302が「再生コンテンツ変更」イベントを検出した場合、カテゴリ決定部303は、現在再生しているコンテンツに関する情報について取得することを決定する。
【0086】
次に、イベント対応情報取得部304は、カテゴリ決定部303が決定した取得すべき情報を種々の方法を用いて検索することにより、イベント対応情報を取得する(ステップS4)。
【0087】
次に、表示用画像データ登録部310は、イベント対応情報取得部304が取得したイベント対応情報に関する画面表示用画像データを所定の記憶部(例えば、データ記憶ユニット36)に登録する。イベント対応情報レコード登録部305は、上記画面表示用画像データに対応する識別子(以下、画像IDとも呼ぶ)を含むイベント対応情報レコード70を生成し、イベント対応情報テーブル150へ登録する(ステップS5)。
【0088】
イベント対応情報レコード70は、上記画像IDの他に、各イベント対応情報レコード70を一意に識別するレコードID、イベント検出部302が取得したイベント発生時刻、イベント検出部302が検出したイベント内容、カテゴリ決定部303が決定した検索カテゴリ、及び環境情報を含む。
【0089】
ここで、環境情報とは、ステップS2においてイベント検出部302が、再生情報取得部307から取得した再生中のコンテンツ名称及び現在地取得部308から取得した現在地情報を含む情報である。
【0090】
イベント対応情報レコード登録部305がイベント対応情報レコード70を登録した後、表示ユニット40内の表示制御部43は、上記画像IDに対応する画面表示用画像データをサブディスプレイ44Bへ表示する(ステップS6)。
【0091】
そして、イベント対応情報取得ユニット300は、イベント対応情報登録処理を終了する。
【0092】
なお、上記イベント対応情報登録処理は、所定の方法(例えば、車両のエンジンストップ等)により、制御部301等から停止命令がなされるまで繰り返し行われる。
【0093】
このように、上記のイベント対応情報登録処理では、上記イベント検出部302が、各種イベントを検出し、カテゴリ決定部303が当該イベントの内容を判断し、イベントに対応するカテゴリを決定し、イベント対応情報取得部304が、前記カテゴリに関する情報であるイベント対応情報を取得し、表示用画像データ登録部310が、イベント対応情報取得部304が取得したイベント対応情報の画面表示用画像データをデータ記憶ユニット36へ登録し、イベント対応情報レコード登録部305が当該イベント対応情報に関する情報を含むイベント対応情報レコード70をイベント対応情報テーブル150へ登録する。
【0094】
これにより、イベント対応情報取得ユニット300は、イベント対応情報テーブル150に登録済みのイベント対応情報レコード70を参照すれば、レコード関連画面データを取得できるので、今まで登録したイベント対応情報を提供することができることになる。つまり、イベント対応情報取得ユニット300がイベント対応情報を取得した時に、利用者が当該イベント対応情報を参照できる状況でなくても、利用者の好みのタイミングで当該イベント対応情報を参照することができることになる。また、イベント対応情報取得ユニット300は、イベント対応情報の画面表示用画像データを表示しているので、単なるテキストデータで表示する場合に比して、利便性のある形式のデータを提供できる。
【0095】
また、表示制御部43は、イベント対応情報取得部304が取得したイベント対応情報をサブディスプレイ44Bへ画面表示する。これにより、利用者は、イベント発生直後にイベント対応情報を参照することができる。
【0096】
[イベント対応情報登録(音声入力の場合)]
ここで、「会話音声」や「音声操作」等、音声入力による利用者イベントが検出された場合のイベント対応情報登録処理について、図10を参照して説明する。図10は、音声入力による利用者イベントが発生した場合における、イベント対応情報登録処理のフローチャートである。
【0097】
イベント検出部302は、「会話音声」や「音声操作」等、音声入力による利用者イベントを検出すると(ステップS10;Yes)、イベント発生時刻を取得し、さらに再生情報取得部307から再生中のコンテンツの名称(例えば、曲名等)を取得し、現在地取得部308から現在地情報を取得する(ステップS11)。そして、イベント検出部302は、入力された音声を取得する(ステップS12)。なお、取得した音声情報を「今日は暑い」とする。
【0098】
次に、カテゴリ決定部303は、入力された音声情報を基に類推処理を行うことにより、イベント対応情報のカテゴリを決定する。
【0099】
ここで、類推処理とは、形態素解析処理と、パターンマッチング処理と、翻訳処理からなり、音声情報を形態素解析処理により語句単位に分割し、パターンマッチング処理により、当該分割した語句と同一の情報を有するパターンマッチング用のレコードを取得し、取得したパターンマッチング用のレコードに基づき翻訳処理を行うことにより、イベントに対応するカテゴリを決定する処理である。以下に詳細について記載する。
【0100】
カテゴリ決定部303は、取得した音声情報に対して形態素解析処理を施すことにより、取得した音声を最小の意味単位である形態素に分解する(ステップS13)。これにより、取得した音声情報は、「今日」、「は」、及び「暑い」に分けられる。
【0101】
そして、カテゴリ決定部303は、形態素解析処理により分割された「今日」と、「は」と、「暑い」とが、図11に示すパターンマッチングテーブル160の各パターンマッチングレコード71の「語句」と一致するパターンマッチングレコード71を取得するパターンマッチング処理をする(ステップS14)。この結果、「今日」という語句がパターンマッチングレコード71Aの「語句」と合致し、「暑い」という語句がパターンマッチングレコード71Bの「語句」と合致することになる。
【0102】
さらに、カテゴリ決定部303は、上記パターンマッチング処理によって取得したレコード情報を基に翻訳処理を行う(ステップS15)。例えば、パターンマッチングレコード71A及びパターンマッチングレコード71Bを取得した場合、カテゴリ決定部303は、それぞれマッチングレコード71の「情報」及び「翻訳カテゴリ」について、図11(b)のように、「When=today」及び「What=weather」という等式を導く。カテゴリ決定部303は、上記の2つの等式から「今日の情報」と「天気の情報」とを合わせた「今日の天気情報」を取得すると決定する。
【0103】
ステップS16〜ステップS18の処理は、図9のフローチャートにおけるステップS4〜ステップS6と同様であるため、説明を省略する。
【0104】
そして、イベント対応情報取得ユニット300は、ステップS18の処理を終了すると、音声入力による利用者イベントが検出された場合のイベント対応情報登録処理を終了する。
【0105】
なお、上記イベント対応情報レコード登録処理は、所定の方法(例えば、車両のエンジンストップ等)により停止命令がなされるまで繰り返し行われる。
【0106】
このように、利用者の音声によるイベントが発生した場合におけるイベント対応情報登録処理では、カテゴリ決定部303は、入力された音声情報を基に類推処理を行うことにより、イベント対応情報のカテゴリを決定する。
【0107】
これにより、利用者が所定の入力装置(操作ボタン等)を操作することなく、イベント対応情報取得ユニット300は、利用者にとって有益なイベント対応情報を取得することができる。
【0108】
[イベント対応情報表示処理]
次に、本実施例における、イベント対応情報表示処理について、図12を参照して説明する。図12は、イベント対応情報表示処理のフローチャートである。イベント対応情報表示処理とは、所定の操作によりイベント対応情報検索が指示された場合に、指示された検索条件に応じたイベント対応情報レコード70を取得し、レコード関連画面データをディスプレイ44(例えば、サブディスプレイ44B)に表示する処理である。
【0109】
メインディスプレイ44Aで、所定の操作(検索メニューの指定等)がなされると(ステップS21;Yes)、イベント対応情報検索要求部311は、当該操作内容に基づいて検索条件を生成し、登録済みイベント対応情報検索部306に対して、イベント対応情報検索要求を行う。登録済みイベント対応情報検索部306は、イベント対応情報テーブル150から当該検索条件に合致するイベント対応情報レコード70を取得し、レコード関連画面データも取得する(ステップS22)。さらに、登録済みイベント対応情報検索部306は、取得したイベント対応情報レコード70のイベント発生時刻に近いイベント対応情報レコード70と、レコード関連画面データも取得する。
【0110】
次に、表示ユニット40内の表示制御部43は、登録済みイベント対応情報検索部306が取得したイベント対応情報レコード70の内容と、レコード関連画面データとをサブディスプレイ44Bへ表示する(ステップS23)。
【0111】
そして、イベント対応情報取得ユニット300は、イベント対応情報表示処理を終了する。
【0112】
このように、登録済みイベント対応情報検索部306が、検索条件に合致するイベント対応情報レコード70とレコード関連画面データとを取得し、表示制御部43が当該イベント対応情報レコード70の内容と、レコード関連画面データとをディスプレイ44(例えば、サブディスプレイ44B)へ表示する。
【0113】
これにより、イベント対応情報取得ユニット300は、所定のタイミングで、今まで登録したイベント対応情報レコード70の内容と、レコード関連画面データとを提供することができる。
【0114】
また、登録済みイベント対応情報検索部306は、検索条件に合致するイベント対応情報レコード70だけでなく、検索条件に合致するイベント対応情報レコード70のイベント発生時刻に近いイベント対応情報レコード70も取得している。
【0115】
これにより、イベント対応情報取得ユニット300は、イベント対応情報のイベント発生時刻の前後のイベント対応情報についても並べて表示することになる。よって利用者が所望の情報を取得できる可能性をより高めることができる。
【0116】
さらに、メインディスプレイ44A及びサブディスプレイ44Bのように、複数のディスプレイがある場合において、例えば、メインディスプレイ44Aの操作により、イベント対応情報検索要求部311が、イベント対応情報検索を要求した場合に、表示制御部43は、登録済みイベント対応情報検索部306が取得したイベント対応情報レコード70の内容と、レコード関連画面データをサブディスプレイ44Bへ表示する。
【0117】
これにより、表示制御部43は、メインディスプレイ44Aの表示内容を切り替えることなく、イベント対応情報レコード70の内容と、レコード関連画面データとを表示することができる。
【0118】
従って、利用者は、メインディスプレイ44Aの表示内容を利用しながら、イベント対応情報レコード70の内容と、レコード関連画面データとを利用することが可能となる。
【0119】
[変形例]
上述の実施例では、イベント対応情報取得ユニット300をカーナビゲーション装置に適用した場合について述べたが、本発明はこれに限られず、イベント対応情報取得ユニット300を家庭内のハードディスクレコーダに適用することもできる。
【0120】
上述の実施例では、イベント対応情報レコード70を「関連情報」として適用する場合について述べたが、本発明はこれに限られず、テキスト形式のリスト等、種々の形式の情報を「関連情報」として適用しても良い。
【0121】
上述の実施例では、表示用画像データ登録部310がイベント対応情報を含む画面表示用画像データを登録する場合について述べたが、本発明はこれに限られず、イベント対応情報自体(テキストデータ等)を登録しても良い。
【0122】
上述の実施例では、イベント対応情報取得ユニット300が複数のディスプレイ(メインディスプレイ44A及びサブディスプレイ44B)を有し、サブディスプレイ44Bへイベント対応情報の画面表示用画像データ及びレコード関連データを表示する場合について述べたが、本発明はこれに限られず、上記イベント対応情報の画面表示用画像データ及びレコード関連データをメインディスプレイ44Aへ表示するようにしても良い。
【0123】
この場合、サブディスプレイ44Bを設けることなく、イベント対応情報の画面表示用画像データ及レコード関連データを利用することができる。
【0124】
上述の実施例では、イベント対応情報取得ユニット300がサブディスプレイ44Bへイベント対応情報の画面表示用画像データを表示する場合について述べたが、本発明はこれに限られず、イベントの種類に応じて、イベント対応情報の画面表示用画像データをメインディスプレイ44Aへ表示したり、サブディスプレイ44Bへ表示したりしても良い。例えば、イベント対応情報取得ユニット300が「利用者イベント」を検出した場合、イベント対応情報の画面表示用画像データをメインディスプレイ44Aへ表示し、「環境イベント」を検出した場合、イベント対応情報の画面表示用画像データをサブディスプレイ44Bへ表示する等が考えられる。
【0125】
このように、イベント対応情報取得ユニット300は、利用者にとって有用性の高いイベント対応情報の画面表示用画像データのみを、サブディスプレイ44Bに比して画面が大きいメインディスプレイ44Aへ表示することができる。よって、利用者にとって、より利便性の高いイベント対応情報取得ユニット300を実現できる。また、各イベントのイベント対応情報の画面表示用画像データを表示するディスプレイの設定を行う方法は、予めイベント対応情報ユニット300内で設定しておく方法や利用者の入力操作により設定する方法等、種々の方法がある。
【図面の簡単な説明】
【0126】
【図1】ナビゲーション装置の概念図である。
【図2】ナビゲーション装置の概略構成を示すブロック図である。
【図3】イベント対応情報取得ユニットの機能構成図である。
【図4】イベントの種類を示す図表である。
【図5】イベント対応情報の画面表示例である。
【図6】イベント及びイベント対応情報との関係を示した図表である。
【図7】イベント対応情報テーブルの例である。
【図8】イベント対応情報検索時の画面を示す模式図である。
【図9】イベント対応情報登録処理のフローチャートである。
【図10】音声入力による利用者イベントが発生した場合のイベント対応情報登録処理のフローチャートである。
【図11】類推処理を説明する図である。
【図12】イベント対応情報表示処理のフローチャートである。
【符号の説明】
【0127】
10 自立測位装置
36 データ記憶ユニット
40 表示ユニット
60 入力装置
200 ナビゲーション装置
300 イベント対応情報取得ユニット
301 制御部
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定のイベントが発生したタイミングで情報を取得する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車載装置において、利用者の好みに応じた情報を提供するシステムの例が特許文献1に記載されている。この文献では、利用者の操作に応じて情報を提供している。
【0003】
【特許文献1】特開2005−208943号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の文献の手法では、例えば、運転者が所定の情報を所望した場合、一旦車を停止してから情報の取得を行う必要がある。また、同乗者が所定の情報を所望とした場合でも、他の操作を行っていた場合、当該操作を止める必要があり、操作が煩雑であるという問題点があった。
【0005】
本発明が解決しようとする課題としては、上記のものが例として挙げられる。本発明の目的は、利用者が所定の操作を行っていても、所望の情報を取得することができる情報取得装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、所定のイベントが発生したことを検出するイベント検出手段と、前記イベントに対応するカテゴリを決定するカテゴリ決定手段と、前記カテゴリに関する情報であるイベント対応情報を取得するイベント対応情報取得手段と、前記イベント対応情報を登録するイベント対応情報登録手段と、を備えることを特徴とする。
【0007】
請求項10に記載の発明は、発生したイベントに対応した情報であるイベント対応情報を取得する方法であるイベント対応情報取得方法であって、所定の前記イベントが発生したことを検出するイベント検出工程と、前記イベント対応するカテゴリを決定するカテゴリ決定工程と、前記カテゴリに関する情報であるイベント対応情報を取得するイベント対応情報取得工程と、前記イベント対応情報を登録するイベント対応情報登録工程と、を備えることを特徴とする。
【0008】
請求項11に記載の発明は、イベントに対応した情報であるイベント対応情報を取得するコンピュータによって実行されるイベント対応情報取得プログラムであって、所定の前記イベントが発生したことを検出するイベント検出手段と、前記イベントに対応するカテゴリを決定するカテゴリ決定手段と、前記カテゴリに関する情報であるイベント対応情報を取得するイベント対応情報取得手段と、前記イベント対応情報を登録するイベント対応情報登録手段、として前記コンピュータを機能させることを特徴とする。
【0009】
請求項12に記載の発明は、イベントに対応した情報であるイベント対応情報を取得するイベント対応情報取得装置を搭載するナビゲーション装置であって、前記イベント対応情報取得装置は、所定の前記イベントが発生したことを検出するイベント検出手段と、前記イベントに対応するカテゴリを決定するカテゴリ決定手段と、前記カテゴリに関する情報であるイベント対応情報を取得するイベント対応情報取得手段と、前記イベント対応情報を登録するイベント対応情報登録手段と、を備えることを特徴とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明の好適な実施形態では、イベント対応情報取得装置は、所定のイベントが発生したことを検出するイベント検出手段と、前記イベントに対応するカテゴリを決定するカテゴリ決定手段と、前記カテゴリに関する情報である前記イベント対応情報を取得するイベント対応情報取得手段と、前記イベント対応情報を登録するイベント対応情報登録手段と、を備える。
【0011】
上記のイベント対応情報取得装置は、所定のイベント(例えば、利用者のメニュー操作や再生中のコンテンツの変更等)が発生した場合、当該イベントがどのようなカテゴリに該当するイベントか解析をし、当該カテゴリについてイベント対応情報を取得する。そして、当該イベント対応情報を登録する。
【0012】
これにより、イベント対応情報取得装置は、取得したイベント対応情報をストックしておくことができる。よって、イベント対応情報取得装置は、今まで登録したイベント対応情報を提供することができる。従って、イベント対応情報取得時に、利用者が当該イベント対応情報を参照できる状況でなくても、利用者の好みのタイミングで当該イベント対応情報を参照することができる。
【0013】
上記のイベント対応情報取得装置の一態様では、前記イベント対応情報登録手段は、前記イベント対応情報を含む画面表示用画像データを登録する。この場合、イベント対応情報取得装置は、イベント対応情報について、画面表示する際に使用する画面表示用画像データを保持することができる。これにより、イベント対応情報取得装置は、利用者の好みのタイミングで、テキストデータより有益な情報である画像データの形式でイベント対応情報を提供することができる。
【0014】
上記のイベント対応情報取得装置の一態様では、前記イベントには、利用者の音声に基づく利用者音声イベントを含み、前記カテゴリ決定手段は、前記イベントが前記利用者音声イベントである場合、類推処理を施す。ここで類推処理とは、例えば、形態素解析処理と、パターンマッチング処理と、翻訳処理とからなり、音声情報を形態素解析処理により語句単位に分割し、パターンマッチング処理により、当該分割した語句と同一の情報を有するパターンマッチング用の関連情報(例えば、レコード形式の情報)を取得し、取得したパターンマッチング用の関連情報に基づき翻訳処理を行うことにより、イベント対応情報として取得するカテゴリを決定する処理である。イベント対応情報取得装置は、利用者の音声によるイベントが発生した場合、入力された音声情報を基に類推処理を行うことにより、イベントに対応するカテゴリを決定する。
【0015】
これにより、利用者が所定の入力装置(操作ボタン等)を操作することなく、イベント対応情報取得装置は、利用者にとって有益なイベント対応情報を取得することができる。
【0016】
上記のイベント対応情報取得装置の一態様では、前記イベント対応情報に関する情報を含む関連情報を登録する関連情報登録手段をさらに備える。これにより、イベント対応情報取得装置は、イベント対応情報を表示する際に、イベント対応情報の関連情報を表示することができ、利用者に対して、イベント対応情報のみを表示する場合に比してより有益な情報を提供することができる。そして、イベント対応情報取得装置は、関連情報を利用してイベント対応情報を検索すれば、イベント対応情報を逐次検索する場合に比して、より効率的に検索することができる。
【0017】
上記のイベント対応情報取得装置の一態様では、各種情報を表示する表示手段と、前記イベント対応情報を前記表示手段へ表示する表示制御手段と、をさらに備える。これにより、イベント対応情報取得装置は、取得したイベント対応情報を画面表示することができる。従って、利用者は、画面を介してイベント対応情報を利用することが可能となる。
【0018】
上記のイベント対応情報取得装置の一態様では、検索条件を発行すると共に、前記イベント対応情報の検索を要求するイベント対応情報検索要求手段と、前記検索条件に応じて、前記イベント対応情報を検索するイベント対応情報検索手段と、をさらに備え、前記表示制御手段は、前記イベント対応情報検索手段が検索したイベント対応情報の内容を表示する。この場合、イベント対応情報取得装置は、検索条件に合致するイベント対応情報の内容を画面に表示する。これにより、利用者に対して、登録済みのイベント対応情報の内容を提供することができる。
【0019】
上記のイベント対応情報取得装置の一態様では、前記イベント検出手段は、前記イベント発生時刻を取得し、前記関連情報登録手段は、前記イベント発生時刻を前記関連情報に登録し、前記イベント対応情報検索手段は、前記検索条件に合致するイベント対応情報のイベント発生時刻の前後のイベント対応情報をさらに検索する。この場合、イベント対応情報取得装置は、検索条件に合致するイベント対応情報だけでなく、当該イベント対応情報のイベント発生時刻の前後のイベント対応情報の内容についても並べて表示することができる、従って、イベント対応情報取得装置は、利用者が所望の情報を取得できる可能性をより高めることができる。
【0020】
上記のイベント対応情報取得装置の一態様では、前記表示手段は、複数存在し、前記イベント検出手段は、イベント発生時の環境情報を取得し、前記関連情報登録手段は、前記環境情報を前記関連情報に登録し、前記関連情報検索要求手段は、第1の表示手段に表示されている内容から選択された環境情報に対応する項目を検索条件とし、前記表示制御手段は、前記イベント対応情報検索手段が検索したイベント対応情報の内容を第2の表示手段に表示する。
【0021】
これにより、イベント対応情報取得装置は、第1の表示手段の表示内容を切り替えることなく、イベント対応情報の内容を表示することができる。なお、上記の環境情報とは、イベント発生時における、所定の情報(例えば、再生していた楽曲情報や現在地情報)を示す。
【0022】
従って、利用者は、第1の表示手段の表示内容を利用しながら、イベント対応情報の内容についても利用することが可能となる。
【0023】
上記のイベント対応情報取得装置の一態様では、前記表示手段は、複数存在し、前記表示制御手段は、前記イベント対応情報を表示する表示手段を、前記イベントの種類に応じて前記複数の表示手段の中から決める。この場合、イベント対応情報取得装置は、利用者にとって有用性の高いイベント対応情報のみを、他の表示手段に比して画面が大きい表示手段へ表示することができる。よって、利用者にとって、より利便性の高いイベント対応情報取得装置を実現できる。
【0024】
本発明の他の観点では、発生したイベントに対応した情報であるイベント対応情報を取得する方法であるイベント対応情報取得方法であって、所定の前記イベントが発生したことを検出するイベント検出工程と、前記イベントに対応するカテゴリを決定するカテゴリ決定工程と、前記カテゴリに関する情報である前記イベント対応情報を取得するイベント対応情報取得工程と、前記イベント対応情報を登録するイベント対応情報登録工程と、を備える。
【0025】
このイベント対応情報取得方法によれば、上記のイベント対応情報取得装置と同様に、取得したイベント対応情報をストックしておくことができる。従って、イベント対応情報取得時に、利用者が当該イベント対応情報を参照できる状況でなくても、利用者の好みのタイミングで当該イベント対応情報を参照することができる
本発明の他の観点では、イベントに対応した情報であるイベント対応情報を取得するコンピュータによって実行されるイベント対応情報取得プログラムであって、所定の前記イベントが発生したことを検出するイベント検出手段と、前記イベントに対応するカテゴリを決定するカテゴリ決定手段と、前記カテゴリに関する情報であるイベント対応情報を取得するイベント対応情報取得手段と、前記イベント対応情報を登録するイベント対応情報登録手段、として前記コンピュータを機能させる。このプログラムを、コンピュータ上で実行することにより、上記のイベント対応情報取得装置を実現することができる。
【0026】
本発明の他の観点では、ナビゲーション装置は、イベントに対応した情報であるイベント対応情報を含むイベント対応情報レコードを登録するイベント対応情報取得装置を搭載し、前記イベント対応情報取得装置は、所定のイベントが発生したことを検出するイベント検出手段と、前記イベントに対応するカテゴリを決定するカテゴリ決定手段と、前記カテゴリに関する情報であるイベント対応情報を取得するイベント対応情報取得手段と、前記イベント対応情報を登録するイベント対応情報登録手段と、を備える。
【0027】
上記のナビゲーション装置は、所定のイベント(例えば、利用者のメニュー操作や再生中のコンテンツの変更等)が発生した場合、当該イベントがどのようなカテゴリに該当するイベントか解析をし、当該カテゴリについてイベント対応情報を取得する。そして、当該イベント対応情報を登録する。
【0028】
これにより、イベント対応情報取得装置は、取得したイベント対応情報をストックしておくことができる。よって、イベント対応情報取得装置は、今まで登録したイベント対応情報を提供することができる。従って、イベント対応情報取得時に、利用者が当該イベント対応情報を参照できる状況でなくても、利用者の好みのタイミングで当該イベント対応情報を参照することができる。
【0029】
上記のナビゲーション装置の一態様では、前記イベント対応情報に関する情報を含む関連情報を登録する関連情報登録手段をさらに備え、前記イベント検出手段は、現在地情報を取得し、前記関連情報登録手段は、前記現在地情報を前記関連情報に登録する。
【0030】
これにより、ナビゲーション装置は、イベント発生時の現在地情報を関連情報に登録しているため、現在地情報を検索条件にしてイベント対応情報を取得することができる。また、ナビゲーション装置は、イベント対応情報を表示する際、各イベント発生時の現在地情報を利用者に対して提供することができる。従って、利用者は、より有益な情報を取得することができる。
【実施例】
【0031】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例について説明する。
【0032】
[ナビゲーション装置]
図1に、ナビゲーション装置200の概念図を示す。本実施例では、ナビゲーション装置200が車内に設けられている。図1に示すナビゲーション装置200は、操作状況等について表示を可能とするメインディスプレイ44Aだけでなく、所定の変化状況(利用者の操作や走行している位置)をイベントとし、当該イベントに対応する情報(以下、イベント対応情報とも呼ぶ)を表示するサブディスプレイ44Bも有する。なお、本実施例におけるサブディスプレイ44Bは、ハンドル80付近等に配置される。
【0033】
図2に、本発明の実施例に係るナビゲーション装置200の構成を示す。図2に示すように、ナビゲーション装置200は、自立測位装置10、GPS受信機18、システムコントローラ20、ディスクドライブ31、データ記憶ユニット36、通信用インタフェース37、通信装置38、表示ユニット40、音声出力ユニット50及び入力装置60を備える。
【0034】
自立測位装置10は、加速度センサ11、角速度センサ12及び距離センサ13を備える。加速度センサ11は、例えば圧電素子からなり、車両の加速度を検出し、加速度データを出力する。角速度センサ12は、例えば振動ジャイロからなり、車両の方向変換時における車両の角速度を検出し、角速度データ及び相対方位データを出力する。距離センサ13は、車両の車輪の回転に伴って発生されているパルス信号からなる車速パルスを計測する。
【0035】
GPS受信機18は、複数のGPS衛星から、測位用データを含む下り回線データを搬送する電波19を受信する。測位用データは、緯度及び経度情報等から車両の絶対的な位置を検出するために用いられる。
【0036】
システムコントローラ20は、インタフェース21、CPU(Central Processing Unit)22、ROM(Read Only Memory)23及びRAM(Random Access Memory)24を含んでおり、ナビゲーション装置200全体の制御を行う。
【0037】
インタフェース21は、加速度センサ11、角速度センサ12及び距離センサ13並びにGPS受信機18とのインタフェース動作を行う。そして、これらから、車速パルス、加速度データ、相対方位データ、角速度データ、GPS測位データ、絶対方位データ等をシステムコントローラ20に入力する。CPU22は、システムコントローラ20全体を制御する。ROM23は、システムコントローラ20を制御する制御プログラム等が格納された図示しない不揮発性メモリ等を有する。RAM24は、入力装置60を介して利用者により予め設定された経路データ等の各種データを読み出し可能に格納したり、CPU22に対してワーキングエリアを提供したりする。
【0038】
システムコントローラ20、CD−ROMドライブ又はDVD−ROMドライブなどのディスクドライブ31、データ記憶ユニット36、通信用インタフェース37、表示ユニット40、音声出力ユニット50及び入力装置60は、バスライン30を介して相互に接続されている。
【0039】
ディスクドライブ31は、システムコントローラ20の制御の下、CD又はDVDといったディスク33から、音楽データ、映像データなどのコンテンツデータを読み出し、出力する。なお、ディスクドライブ31は、CD−ROMドライブ又はDVD−ROMドライブのうち、いずれか一方としても良いし、CD及びDVDコンパチブルのドライブとしても良く、また、テレビチューナを内蔵したハードディスクレコーダでも良い。
【0040】
データ記憶ユニット36は、例えば、HDDなどにより構成され、地図データや施設データなどのナビゲーション処理に用いられる各種データを記憶する。
【0041】
通信装置38は、例えば、FMチューナやビーコンレシーバ、携帯電話や専用の通信カードなどにより構成され、通信用インタフェース37を介して、VICS(Vehicle Information Communication System)センタから配信される渋滞や交通情報などの道路交通情報を受信したり、所定のサーバからの種々の情報(例えば、天気情報等)を受信したりする。
【0042】
表示ユニット40は、システムコントローラ20の制御の下、各種表示データをディスプレイなどの表示装置に表示する。具体的には、システムコントローラ20は、データ記憶ユニット36から地図データを読み出す。表示ユニット40は、システムコントローラ20によってデータ記憶ユニット36から読み出された地図データを、ディスプレイなどの表示画面上に表示する。表示ユニット40は、バスライン30を介してCPU22から送られる制御データに基づいて表示ユニット40全体の制御を行うグラフィックコントローラ41と、VRAM(Video RAM)等のメモリからなり即時表示可能な画像情報を一時的に記憶するバッファメモリ42と、グラフィックコントローラ41から出力される画像データに基づいて、液晶、CRT(Cathode Ray Tube)等のディスプレイ44を表示制御する表示制御部43と、ディスプレイ44とを備える。ディスプレイ44は、例えば対角5〜10インチ程度の液晶表示装置等からなり、車内のフロントパネル付近に装着される。
【0043】
音声出力ユニット50は、システムコントローラ20の制御の下、ディスクドライブ31、又はRAM24等からバスライン30を介して送られる音声デジタルデータのD/A(Digital to Analog)変換を行うD/Aコンバータ51と、D/Aコンバータ51から出力される音声アナログ信号を増幅する増幅器(AMP)52と、増幅された音声アナログ信号を音声に変換して車内に出力するスピーカ53とを備えて構成されている。
【0044】
入力装置60は、各種コマンドやデータを入力するための、キー、スイッチ、ボタン、リモコン、音声入力装置等から構成されている。入力装置60は、車内に搭載された当該車載用電子システムの本体のフロントパネルやディスプレイ44の周囲に配置される。また、ディスプレイ44がタッチパネル方式である場合には、ディスプレイ44の表示画面上に設けられたタッチパネルも入力装置60として機能する。
【0045】
さらに、入力装置60は、音声ユニットも含める。音声ユニットは、音声認識部及びマイクを備える。利用者が発生した音声による指示は、マイクにより集音され、音声認識部へ入力される。音声認識部は、利用者による音声指示を認識処理し、認識結果をシステムコントローラ20へ供給する。これにより、利用者は、リモコンやタッチパネルの代わりに、音声により指示を入力することができる。
【0046】
[イベント対応情報の登録及び表示]
次に、本実施例によるイベント対応情報の登録及び表示について説明する。ここで、イベント対応情報の登録とは、所定のイベントを検出したことに応じて取得したイベント対応情報を登録することをいう。ここで、イベント対応情報とは、イベントの内容に応じて取得したテキスト情報や画像情報のことである。そしてイベント対応情報の表示とは、所定の検索条件でイベント対応情報を検索し、検索したイベント対応情報を表示することをいう。
【0047】
(イベント対応情報取得ユニットの構成)
図3に、イベント対応情報の登録及び表示を行うためのイベント対応情報取得ユニット300の機能構成を示す。イベント対応情報取得ユニット300は、実体的には、ナビゲーション装置200の構成要素により構成される。イベント対応情報取得ユニット300は、図示のように、制御部301と、イベント検出部302と、カテゴリ決定部303と、イベント対応情報取得部304と、イベント対応情報レコード登録部305と、登録済みイベント対応情報検索部306と、再生情報取得部307と、現在地取得部308と、表示用画像データ登録部310と、イベント対応情報検索要求部311と、パターンマッチングDB330と、イベント対応情報DB350と、を備える。
【0048】
イベント検出部302は、所定のイベントが発生しているか否か検出する。なお、イベントが検出された場合、イベント検出部302は、イベントを検出した時刻を取得したり、再生情報取得部307から再生中の曲情報を取得したり、現在地取得部308から現在地を取得したりする。
【0049】
ここで、検出するイベントの例を図4に示す。図4(a)に示すように、利用者の動作に基づくイベントとして、「会話音声」、「音声操作」及び「メニュー操作」等がある(以下、利用者イベントとも呼ぶ)。また、図4(b)に示すように、「再生コンテンツ変更」や「観光名所通過」といった環境の変更もイベントとなる(以下、環境イベントとも呼ぶ)。
【0050】
このように、イベント対応情報取得ユニット300は、多数のイベントに応じて情報を取得することにより、多角的な情報を取得することができる。つまり、利用者が意図的に取得しようとしている情報以外の情報も取得することができる。
【0051】
カテゴリ決定部303は、イベント検出部302が検出したイベントの内容に基づいて、カテゴリを決定する。例えば、イベント検出部302が観光地周辺を走行していると検出した場合、カテゴリ決定部303は、当該観光地情報について検索すると決定する。
【0052】
なお、イベント検出部302が「会話音声」や「音声操作」等利用者の音声が入力された場合のイベントを検出した場合、カテゴリ決定部303は、パターンマッチングDB330に定義されているパターンマッチングテーブル160を参照して、イベントに対応するカテゴリを決定する。この処理方法に関する詳細は、後述する。なお、パターンマッチングDB330は、典型的には、図2のデータ記憶ユニット36内に設けられる。
【0053】
イベント対応情報取得部304は、カテゴリ決定部303が定めたカテゴリについて、所定の方法で検索することによりイベント対応情報を取得する。例えば、カテゴリ決定部303が週間天気情報について検索すると定めた場合、イベント対応情報取得部304は、図2の通信装置38を介して、ネットワークで接続されている所定のWebサーバから週間天気情報を取得する。
【0054】
イベント対応情報レコード登録部305は、イベント対応情報取得部304が取得したイベント対応情報に関連する情報(例えば、イベント発生時刻等)を含むイベント対応情報レコードを生成し、イベント対応情報DB350内に定義されているイベント対応情報テーブル(後述する)へ登録する。なお、イベント対応情報DB350は、典型的には図2におけるデータ記憶ユニット36内に設けられる。
【0055】
登録済みイベント対応情報検索部306は、イベント対応情報DB350内に定義されているイベント対応情報テーブルからイベント対応情報レコードを検索し、当該イベント対応情報レコードに関連するイベント対応情報の画面表示用画像データを取得する。再生情報取得部307は、ディスクドライブ31が再生しているコンテンツ情報(例えば、曲情報等)を取得する。
【0056】
現在地取得部308は、図2におけるGPS受信機18から車両の現在位置を取得し、当該現在位置に対応する現在地情報(地名等)をデータ記憶ユニット36から取得する。
【0057】
表示用画像データ登録部310は、イベント対応情報を含む画面表示用画像データを
所定の記憶部(例えば、データ記憶ユニット36)に登録する。
【0058】
イベント対応情報検索要求部311は、メニュー等の選択がなされると、選択時の状況に応じた検索条件を発行すると共に、登録済みイベント対応情報検索部306に対して、イベント対応情報の検索要求を行う。
【0059】
以上の構成を有する本実施例においては、ナビゲーション装置200は、ナビゲーション装置として機能し、イベント対応情報取得ユニット300がイベント対応情報取得装置として機能する。イベント検出部302がイベント検出手段として機能し、カテゴリ決定部303がカテゴリ決定手段として機能し、イベント対応情報取得部304がイベント対応情報取得手段として機能する。イベント対応情報レコード登録部305が関連情報登録手段として機能し、登録済みイベント対応情報検索部306がイベント対応情報検索手段として機能する。イベント対応情報検索要求部311がイベント対応情報検索要求手段として機能し、表示用画像データ登録部310がイベント対応情報登録手段として機能し、表示制御部43が表示制御手段として機能し、ディスプレイ44(メインディスプレイ44A及びサブディスプレイ44B)が表示手段として機能する。また、イベント対応情報レコードが関連情報として機能する。
【0060】
(イベント対応情報の登録)
図5にイベント対応情報取得例を示す。図5(a)に示すように、利用者が「暑いなー」と話すと、ナビゲーション装置200は、「暑いなー」という音声情報を入力装置60(音声認識装置等)から取得する。そして、ナビゲーション装置200は、「暑いなー」と利用者が会話したことをイベントとして検知し、イベント対応情報として天気予報に関する情報を取得し、当該イベント対応情報の画面表示用画像データとしてイベント対応情報画面120aをサブディスプレイ44Bへ表示する。
【0061】
同様に、図5(b)では、ある曲を再生している最中に、「この曲だれだっけ」と利用者が会話したことをイベントとして検知し、ナビゲーション装置200は、イベント対応情報として再生している曲の歌手の画像及び当該歌手の作品履歴を取得し、当該イベント対応情報の画面表示用画像データとしてイベント対応情報画面120bをサブディスプレイ44Bへ表示する。
【0062】
また、図5(c)では、「サッカー何時からだっけ」と利用者が会話したことをイベントとして検知し、ナビゲーション装置200は、イベント対応情報としてサッカーの試合番組に関する番組表を取得し、当該イベント対応情報の画面表示用画像データとしてイベント対応情報画面120cをサブディスプレイ44Bへ表示する。
【0063】
次に、図6を用いて、図5で示したようなイベント対応情報取得例について、「利用者が話した言葉の例」と「検索するカテゴリ」と「表示する情報」との関連を説明する。
【0064】
図6(a)に示すように、ナビゲーション装置200は、「暑い」、「寒い」、「いい天気」等の音声情報を取得した場合、イベントに対応するカテゴリを「天気予報」と判断し、週間天気予報に関する情報を取得し、週間天気予報に関する情報をサブディスプレイ44Bへ表示する。
【0065】
図6(b)に示すように、ナビゲーション装置200は、音楽を再生している最中に、「この曲」、「アルバム」、「この歌」等の音声情報を取得した場合、イベントに対応するカテゴリを「楽曲情報」と判断し、当該再生している音楽を歌っている歌手の情報や当該歌手の作品履歴をサブディスプレイ44Bへ表示する。
【0066】
図6(c)に示すように、ナビゲーション装置200は、「サッカー何時」、「ドラマ」等の音声情報を取得した場合、イベントに対応するカテゴリを「番組表」と判断し、時間帯番組表や番組の詳細をサブディスプレイ44Bへ表示する。
【0067】
このように、ナビゲーション装置200は、利用者が話した内容を取得し、当該話した内容から利用者が取得したい情報のカテゴリを推測し、推測したカテゴリに関する情報をサブディスプレイ44Bへ表示する。
【0068】
これにより、ナビゲーション装置200は、利用者がタッチパネル等所定の入力装置60に対して操作することなく、利用者の所望の情報を提供することができる。
【0069】
ナビゲーション装置200は、発生したイベントに応じて、イベント対応情報を取得する。その後、ナビゲーション装置200は、イベント対応情報の画面表示用画像データを登録し、更に図7に示すような、当該イベント対応情報に関連する情報(例えば、イベントが発生した時間等)を含めたイベント対応情報レコード70を生成し、当該イベント対応情報レコード70をイベント対応情報テーブル150へ登録する。
【0070】
ここで、イベント対応情報レコード70の「レコードID」とは、各イベント対応情報レコード70を一意に識別するための識別子を示す。イベント対応情報レコード70の「イベント発生時刻」とは、イベントが発生した時刻を示す。イベント対応情報レコード70の「イベント内容」とは、イベントの種別を示す。例えば、図7のイベント対応情報レコード70における「レコードID」が1に対応するイベント内容の「User:「暑い」」とは、利用者が会話で「暑い」と話したことがイベントであることを示す。イベント対応情報レコード70の「検索カテゴリ」とは、イベント対応情報のカテゴリを示す。イベント対応情報レコード70の「画像ID」とは、イベント対応情報の画面表示用画像データの画像IDを示す。イベント対応情報レコード70の「環境情報」とは、イベント発生時における、再生していた楽曲情報や現在地情報を示す。なお、「環境情報」として、走行速度等種々の情報を含めても良い。また、イベント対応情報レコード70にイベント対応情報自体を含めても良い。
【0071】
このように、ナビゲーション装置200は、イベント対応情報の画面表示用画像データをデータ記憶ユニット36に登録し、イベント対応情報レコード70をイベント対応情報テーブル150に登録している。これにより、ナビゲーション装置200が、当該イベント対応情報テーブル150を検索すれば、過去に登録したイベント対応情報レコード70の情報を取得できる。さらに、当該イベント対応情報レコード70の「画像ID」を基に当該画像IDに対応する画像を検索すれば、当該イベント対応情報レコード70に関連するイベント対応情報の画面表示用画像データ(以下、レコード関連画面データとも呼ぶ)を取得することができる。すなわち、利用者が過去に登録したイベント対応情報レコード70内の情報と、レコード関連画面データを利用者の好みのタイミングで利用することができる。
【0072】
(イベント対応情報の表示)
次に、イベント対応情報の表示について図8を用いて説明する。
【0073】
図8(a)は、ナビゲーション装置200がメインディスプレイ44Aに表示するオーディオ操作画面110aである。オーディオ操作画面110aは、曲リスト等、再生するコンテンツを表示するコンテンツリスト表示領域112及びオーディオ再生用メニュー表示領域111aを有する。
【0074】
コンテンツリスト表示領域112において所定の曲等が利用者により選択された状態で、オーディオ再生用メニュー表示領域111aから「履歴検索」メニューが選択されると、ナビゲーション装置200は、選択されている情報に該当するイベント対応情報レコード70を検索する。ここで、「履歴検索」とは、登録済みのイベント対応情報レコード70を検索し、レコード関連画面データを取得することをいう。
【0075】
図8(a)の例では、「曲B」が選択されているため、ナビゲーション装置200は、イベント対応情報レコード70内の環境情報に「曲B」が含まれるイベント対応情報レコード70を検索し、レコード関連画面データ等をサブディスプレイ44Bへ表示する。
【0076】
図8(b)は、ナビゲーション装置200がメインディスプレイ44Aに表示する地図表示操作画面110bである。この場合、地図表示メニュー111bから「履歴検索」メニューが選択されると、ナビゲーション装置200は、イベント対応情報レコード70内の環境情報に現在地表示領域113に表示されている「DD市△△町」が含まれるイベント対応情報レコード70を検索し、レコード関連画面データ等をサブディスプレイ44Bへ表示する。
【0077】
図8(c)に、イベント対応情報レコード70を検索した結果を表示した履歴検索結果画面120dを示す。なお、ナビゲーション装置200が履歴検索結果画面120dをサブディスプレイ44Bへ表示する。
【0078】
履歴検索結果画面120dは、検索結果表示領域121を複数有する。ナビゲーション装置200は、履歴検索結果画面120dの中央部に位置する検索結果表示領域121aに、検索条件に合致するイベント対応情報レコード70の情報を表示し、当該検索結果表示領域121aの左右に対して、検索条件に合致するイベント対応情報レコード70の前後の時間帯に登録した、イベント対応情報レコード70内の情報とレコード関連画面データとを表示する。
【0079】
また、ナビゲーション装置200は、検索結果表示領域121内のイベント発生時刻表示領域124へイベント対応情報レコード70のイベント発生時刻を表示し、画像表示領域122へイベント対応情報レコード70の画像IDに対応する画像(イベント対応情報の画面表示用画像データ)を表示し、環境情報表示領域123へイベント対応情報レコード70の環境情報を表示する。
【0080】
なお、ナビゲーション装置200がサブディスプレイ44B上に表示するボタン等(図示せず)が利用者によって押下されることによって、イベント対応情報レコード70の情報とレコード関連画面データとをリスト表示することもできる。
【0081】
[イベント対応情報登録処理]
次に、本実施例における、イベント対応情報登録処理について、図9を参照して説明する。図9は、イベント対応情報登録処理のフローチャートである。イベント対応情報登録処理とは、イベントを検出し、検出したイベントに対応した情報(イベント対応情報)を取得し、当該イベント対応情報の画面表示用画像データと当該イベント対応情報に関連する情報を含むイベント対応情報レコード70とを登録する処理である。
【0082】
まず、イベント検出部302は、利用者イベントが発生しているか否か判定する(ステップS0)。判定した結果、利用者イベントを検出した場合(ステップS0;Yes)、イベント検出部302は、イベント発生時刻を取得し、さらに再生情報取得部307から再生中のコンテンツの名称(例えば、曲名等)を取得し、現在地取得部308から現在地情報を取得した後(ステップS2)、ステップS3へ移る。
【0083】
一方、イベント検出部302が利用者イベントを検出しなかった場合(ステップS0;No)、イベント検出部302は、環境イベントが発生しているか否か判定する(ステップS1)。例えば、環境イベントの「再生コンテンツ変更」イベントの検出の場合、イベント検出部302は、再生情報取得部307から現在再生中のコンテンツ情報を取得し、以前判定した時と比べて再生中のコンテンツ(楽曲情報等)が変更されているか否かを判定する。また、「観光名所通過」イベントの検出の場合、イベント検出部302は、現在地取得部308から取得した現在地情報を参照し、現在地が所定の観光名所か否かを判定する。判定した結果、環境イベントを検出した場合(ステップS1;Yes)、イベント検出部302は、イベント発生時刻を取得し、さらに再生情報取得部307から再生中のコンテンツの名称(例えば、曲名等)を取得し、現在地取得部308から現在地情報を取得した後(ステップS2)、ステップS3へ移る。
【0084】
ステップS3において、カテゴリ決定部303は、イベント検出部302が検出したイベントの内容に応じて、イベントに対応するカテゴリを決定する(ステップS3)。
【0085】
例えば、イベント検出部302が「観光名所通過」イベントを検出した場合、カテゴリ決定部303は、当該観光名所に関する情報について取得することを決定する。また、カテゴリ検出部302が「再生コンテンツ変更」イベントを検出した場合、カテゴリ決定部303は、現在再生しているコンテンツに関する情報について取得することを決定する。
【0086】
次に、イベント対応情報取得部304は、カテゴリ決定部303が決定した取得すべき情報を種々の方法を用いて検索することにより、イベント対応情報を取得する(ステップS4)。
【0087】
次に、表示用画像データ登録部310は、イベント対応情報取得部304が取得したイベント対応情報に関する画面表示用画像データを所定の記憶部(例えば、データ記憶ユニット36)に登録する。イベント対応情報レコード登録部305は、上記画面表示用画像データに対応する識別子(以下、画像IDとも呼ぶ)を含むイベント対応情報レコード70を生成し、イベント対応情報テーブル150へ登録する(ステップS5)。
【0088】
イベント対応情報レコード70は、上記画像IDの他に、各イベント対応情報レコード70を一意に識別するレコードID、イベント検出部302が取得したイベント発生時刻、イベント検出部302が検出したイベント内容、カテゴリ決定部303が決定した検索カテゴリ、及び環境情報を含む。
【0089】
ここで、環境情報とは、ステップS2においてイベント検出部302が、再生情報取得部307から取得した再生中のコンテンツ名称及び現在地取得部308から取得した現在地情報を含む情報である。
【0090】
イベント対応情報レコード登録部305がイベント対応情報レコード70を登録した後、表示ユニット40内の表示制御部43は、上記画像IDに対応する画面表示用画像データをサブディスプレイ44Bへ表示する(ステップS6)。
【0091】
そして、イベント対応情報取得ユニット300は、イベント対応情報登録処理を終了する。
【0092】
なお、上記イベント対応情報登録処理は、所定の方法(例えば、車両のエンジンストップ等)により、制御部301等から停止命令がなされるまで繰り返し行われる。
【0093】
このように、上記のイベント対応情報登録処理では、上記イベント検出部302が、各種イベントを検出し、カテゴリ決定部303が当該イベントの内容を判断し、イベントに対応するカテゴリを決定し、イベント対応情報取得部304が、前記カテゴリに関する情報であるイベント対応情報を取得し、表示用画像データ登録部310が、イベント対応情報取得部304が取得したイベント対応情報の画面表示用画像データをデータ記憶ユニット36へ登録し、イベント対応情報レコード登録部305が当該イベント対応情報に関する情報を含むイベント対応情報レコード70をイベント対応情報テーブル150へ登録する。
【0094】
これにより、イベント対応情報取得ユニット300は、イベント対応情報テーブル150に登録済みのイベント対応情報レコード70を参照すれば、レコード関連画面データを取得できるので、今まで登録したイベント対応情報を提供することができることになる。つまり、イベント対応情報取得ユニット300がイベント対応情報を取得した時に、利用者が当該イベント対応情報を参照できる状況でなくても、利用者の好みのタイミングで当該イベント対応情報を参照することができることになる。また、イベント対応情報取得ユニット300は、イベント対応情報の画面表示用画像データを表示しているので、単なるテキストデータで表示する場合に比して、利便性のある形式のデータを提供できる。
【0095】
また、表示制御部43は、イベント対応情報取得部304が取得したイベント対応情報をサブディスプレイ44Bへ画面表示する。これにより、利用者は、イベント発生直後にイベント対応情報を参照することができる。
【0096】
[イベント対応情報登録(音声入力の場合)]
ここで、「会話音声」や「音声操作」等、音声入力による利用者イベントが検出された場合のイベント対応情報登録処理について、図10を参照して説明する。図10は、音声入力による利用者イベントが発生した場合における、イベント対応情報登録処理のフローチャートである。
【0097】
イベント検出部302は、「会話音声」や「音声操作」等、音声入力による利用者イベントを検出すると(ステップS10;Yes)、イベント発生時刻を取得し、さらに再生情報取得部307から再生中のコンテンツの名称(例えば、曲名等)を取得し、現在地取得部308から現在地情報を取得する(ステップS11)。そして、イベント検出部302は、入力された音声を取得する(ステップS12)。なお、取得した音声情報を「今日は暑い」とする。
【0098】
次に、カテゴリ決定部303は、入力された音声情報を基に類推処理を行うことにより、イベント対応情報のカテゴリを決定する。
【0099】
ここで、類推処理とは、形態素解析処理と、パターンマッチング処理と、翻訳処理からなり、音声情報を形態素解析処理により語句単位に分割し、パターンマッチング処理により、当該分割した語句と同一の情報を有するパターンマッチング用のレコードを取得し、取得したパターンマッチング用のレコードに基づき翻訳処理を行うことにより、イベントに対応するカテゴリを決定する処理である。以下に詳細について記載する。
【0100】
カテゴリ決定部303は、取得した音声情報に対して形態素解析処理を施すことにより、取得した音声を最小の意味単位である形態素に分解する(ステップS13)。これにより、取得した音声情報は、「今日」、「は」、及び「暑い」に分けられる。
【0101】
そして、カテゴリ決定部303は、形態素解析処理により分割された「今日」と、「は」と、「暑い」とが、図11に示すパターンマッチングテーブル160の各パターンマッチングレコード71の「語句」と一致するパターンマッチングレコード71を取得するパターンマッチング処理をする(ステップS14)。この結果、「今日」という語句がパターンマッチングレコード71Aの「語句」と合致し、「暑い」という語句がパターンマッチングレコード71Bの「語句」と合致することになる。
【0102】
さらに、カテゴリ決定部303は、上記パターンマッチング処理によって取得したレコード情報を基に翻訳処理を行う(ステップS15)。例えば、パターンマッチングレコード71A及びパターンマッチングレコード71Bを取得した場合、カテゴリ決定部303は、それぞれマッチングレコード71の「情報」及び「翻訳カテゴリ」について、図11(b)のように、「When=today」及び「What=weather」という等式を導く。カテゴリ決定部303は、上記の2つの等式から「今日の情報」と「天気の情報」とを合わせた「今日の天気情報」を取得すると決定する。
【0103】
ステップS16〜ステップS18の処理は、図9のフローチャートにおけるステップS4〜ステップS6と同様であるため、説明を省略する。
【0104】
そして、イベント対応情報取得ユニット300は、ステップS18の処理を終了すると、音声入力による利用者イベントが検出された場合のイベント対応情報登録処理を終了する。
【0105】
なお、上記イベント対応情報レコード登録処理は、所定の方法(例えば、車両のエンジンストップ等)により停止命令がなされるまで繰り返し行われる。
【0106】
このように、利用者の音声によるイベントが発生した場合におけるイベント対応情報登録処理では、カテゴリ決定部303は、入力された音声情報を基に類推処理を行うことにより、イベント対応情報のカテゴリを決定する。
【0107】
これにより、利用者が所定の入力装置(操作ボタン等)を操作することなく、イベント対応情報取得ユニット300は、利用者にとって有益なイベント対応情報を取得することができる。
【0108】
[イベント対応情報表示処理]
次に、本実施例における、イベント対応情報表示処理について、図12を参照して説明する。図12は、イベント対応情報表示処理のフローチャートである。イベント対応情報表示処理とは、所定の操作によりイベント対応情報検索が指示された場合に、指示された検索条件に応じたイベント対応情報レコード70を取得し、レコード関連画面データをディスプレイ44(例えば、サブディスプレイ44B)に表示する処理である。
【0109】
メインディスプレイ44Aで、所定の操作(検索メニューの指定等)がなされると(ステップS21;Yes)、イベント対応情報検索要求部311は、当該操作内容に基づいて検索条件を生成し、登録済みイベント対応情報検索部306に対して、イベント対応情報検索要求を行う。登録済みイベント対応情報検索部306は、イベント対応情報テーブル150から当該検索条件に合致するイベント対応情報レコード70を取得し、レコード関連画面データも取得する(ステップS22)。さらに、登録済みイベント対応情報検索部306は、取得したイベント対応情報レコード70のイベント発生時刻に近いイベント対応情報レコード70と、レコード関連画面データも取得する。
【0110】
次に、表示ユニット40内の表示制御部43は、登録済みイベント対応情報検索部306が取得したイベント対応情報レコード70の内容と、レコード関連画面データとをサブディスプレイ44Bへ表示する(ステップS23)。
【0111】
そして、イベント対応情報取得ユニット300は、イベント対応情報表示処理を終了する。
【0112】
このように、登録済みイベント対応情報検索部306が、検索条件に合致するイベント対応情報レコード70とレコード関連画面データとを取得し、表示制御部43が当該イベント対応情報レコード70の内容と、レコード関連画面データとをディスプレイ44(例えば、サブディスプレイ44B)へ表示する。
【0113】
これにより、イベント対応情報取得ユニット300は、所定のタイミングで、今まで登録したイベント対応情報レコード70の内容と、レコード関連画面データとを提供することができる。
【0114】
また、登録済みイベント対応情報検索部306は、検索条件に合致するイベント対応情報レコード70だけでなく、検索条件に合致するイベント対応情報レコード70のイベント発生時刻に近いイベント対応情報レコード70も取得している。
【0115】
これにより、イベント対応情報取得ユニット300は、イベント対応情報のイベント発生時刻の前後のイベント対応情報についても並べて表示することになる。よって利用者が所望の情報を取得できる可能性をより高めることができる。
【0116】
さらに、メインディスプレイ44A及びサブディスプレイ44Bのように、複数のディスプレイがある場合において、例えば、メインディスプレイ44Aの操作により、イベント対応情報検索要求部311が、イベント対応情報検索を要求した場合に、表示制御部43は、登録済みイベント対応情報検索部306が取得したイベント対応情報レコード70の内容と、レコード関連画面データをサブディスプレイ44Bへ表示する。
【0117】
これにより、表示制御部43は、メインディスプレイ44Aの表示内容を切り替えることなく、イベント対応情報レコード70の内容と、レコード関連画面データとを表示することができる。
【0118】
従って、利用者は、メインディスプレイ44Aの表示内容を利用しながら、イベント対応情報レコード70の内容と、レコード関連画面データとを利用することが可能となる。
【0119】
[変形例]
上述の実施例では、イベント対応情報取得ユニット300をカーナビゲーション装置に適用した場合について述べたが、本発明はこれに限られず、イベント対応情報取得ユニット300を家庭内のハードディスクレコーダに適用することもできる。
【0120】
上述の実施例では、イベント対応情報レコード70を「関連情報」として適用する場合について述べたが、本発明はこれに限られず、テキスト形式のリスト等、種々の形式の情報を「関連情報」として適用しても良い。
【0121】
上述の実施例では、表示用画像データ登録部310がイベント対応情報を含む画面表示用画像データを登録する場合について述べたが、本発明はこれに限られず、イベント対応情報自体(テキストデータ等)を登録しても良い。
【0122】
上述の実施例では、イベント対応情報取得ユニット300が複数のディスプレイ(メインディスプレイ44A及びサブディスプレイ44B)を有し、サブディスプレイ44Bへイベント対応情報の画面表示用画像データ及びレコード関連データを表示する場合について述べたが、本発明はこれに限られず、上記イベント対応情報の画面表示用画像データ及びレコード関連データをメインディスプレイ44Aへ表示するようにしても良い。
【0123】
この場合、サブディスプレイ44Bを設けることなく、イベント対応情報の画面表示用画像データ及レコード関連データを利用することができる。
【0124】
上述の実施例では、イベント対応情報取得ユニット300がサブディスプレイ44Bへイベント対応情報の画面表示用画像データを表示する場合について述べたが、本発明はこれに限られず、イベントの種類に応じて、イベント対応情報の画面表示用画像データをメインディスプレイ44Aへ表示したり、サブディスプレイ44Bへ表示したりしても良い。例えば、イベント対応情報取得ユニット300が「利用者イベント」を検出した場合、イベント対応情報の画面表示用画像データをメインディスプレイ44Aへ表示し、「環境イベント」を検出した場合、イベント対応情報の画面表示用画像データをサブディスプレイ44Bへ表示する等が考えられる。
【0125】
このように、イベント対応情報取得ユニット300は、利用者にとって有用性の高いイベント対応情報の画面表示用画像データのみを、サブディスプレイ44Bに比して画面が大きいメインディスプレイ44Aへ表示することができる。よって、利用者にとって、より利便性の高いイベント対応情報取得ユニット300を実現できる。また、各イベントのイベント対応情報の画面表示用画像データを表示するディスプレイの設定を行う方法は、予めイベント対応情報ユニット300内で設定しておく方法や利用者の入力操作により設定する方法等、種々の方法がある。
【図面の簡単な説明】
【0126】
【図1】ナビゲーション装置の概念図である。
【図2】ナビゲーション装置の概略構成を示すブロック図である。
【図3】イベント対応情報取得ユニットの機能構成図である。
【図4】イベントの種類を示す図表である。
【図5】イベント対応情報の画面表示例である。
【図6】イベント及びイベント対応情報との関係を示した図表である。
【図7】イベント対応情報テーブルの例である。
【図8】イベント対応情報検索時の画面を示す模式図である。
【図9】イベント対応情報登録処理のフローチャートである。
【図10】音声入力による利用者イベントが発生した場合のイベント対応情報登録処理のフローチャートである。
【図11】類推処理を説明する図である。
【図12】イベント対応情報表示処理のフローチャートである。
【符号の説明】
【0127】
10 自立測位装置
36 データ記憶ユニット
40 表示ユニット
60 入力装置
200 ナビゲーション装置
300 イベント対応情報取得ユニット
301 制御部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定のイベントが発生したことを検出するイベント検出手段と、
前記イベントに対応するカテゴリを決定するカテゴリ決定手段と、
前記カテゴリに関する情報であるイベント対応情報を取得するイベント対応情報取得手段と、
前記イベント対応情報を登録するイベント対応情報登録手段と、
を備えることを特徴とするイベント対応情報取得装置。
【請求項2】
前記イベント対応情報登録手段は、前記イベント対応情報を含む画面表示用画像データを登録することを特徴とする請求項1に記載のイベント対応情報取得装置。
【請求項3】
前記イベントには、利用者の音声に基づく利用者音声イベントを含み、
前記カテゴリ決定手段は、前記イベントが前記利用者音声イベントである場合、類推処理を施すことを特徴とする請求項1又は2に記載のイベント対応情報取得装置。
【請求項4】
前記イベント対応情報に関する情報を含む関連情報を登録する関連情報登録手段をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載のイベント対応情報取得装置。
【請求項5】
各種情報を表示する表示手段と、
前記イベント対応情報を前記表示手段へ表示する表示制御手段と、をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載のイベント対応情報取得装置。
【請求項6】
検索条件を発行すると共に、前記イベント対応情報の検索を要求するイベント対応情報検索要求手段と、
前記検索条件に応じて、前記イベント対応情報を検索するイベント対応情報検索手段と、をさらに備え、
前記表示制御手段は、前記イベント対応情報検索手段が検索したイベント対応情報を前記表示手段へ表示することを特徴とする請求項5に記載のイベント対応情報取得装置。
【請求項7】
前記イベント検出手段は、前記イベント発生時刻を取得し、
前記関連情報登録手段は、前記イベント発生時刻を前記関連情報に登録し、
前記イベント対応情報検索手段は、前記検索条件に合致するイベント対応情報のイベント発生時刻の前後のイベント対応情報をさらに検索することを特徴とする請求項6に記載のイベント対応情報取得装置。
【請求項8】
前記表示手段は、複数存在し、
前記イベント検出手段は、イベント発生時の環境情報を取得し、
前記関連情報登録手段は、前記環境情報を前記関連情報に登録し、
前記イベント対応情報検索要求手段は、第1の表示手段に表示されている内容から選択された環境情報に対応する項目を検索条件とし、
前記表示制御手段は、前記イベント対応情報検索手段が検索したイベント対応情報の内容を第2の表示手段に表示することを特徴とする請求項6又は7に記載のイベント対応情報取得装置。
【請求項9】
前記表示手段は、複数存在し、
前記表示制御手段は、前記イベント対応情報を表示する表示手段を、前記イベントの種類に応じて前記複数の表示手段の中から決めることを特徴とする請求項5に記載のイベント対応情報取得装置。
【請求項10】
発生したイベントに対応した情報であるイベント対応情報を取得する方法であるイベント対応情報取得方法であって、
所定の前記イベントが発生したことを検出するイベント検出工程と、
前記イベントに対応するカテゴリを決定するカテゴリ決定工程と、
前記カテゴリに関する情報であるイベント対応情報を取得するイベント対応情報取得工程と、
前記イベント対応情報を登録するイベント対応情報登録工程と、
を備えることを特徴とするイベント対応情報取得方法。
【請求項11】
イベントに対応した情報であるイベント対応情報を取得するコンピュータによって実行されるイベント対応情報取得プログラムであって、
所定の前記イベントが発生したことを検出するイベント検出手段と、
前記イベントに対応するカテゴリを決定するカテゴリ決定手段と、
前記カテゴリに関する情報であるイベント対応情報を取得するイベント対応情報取得手段と、
前記イベント対応情報を登録するイベント対応情報登録手段、として前記コンピュータを機能させることを特徴とする映像再生制御プログラム。
【請求項12】
イベントに対応した情報であるイベント対応情報を取得するイベント対応情報取得装置を搭載するナビゲーション装置であって、
前記イベント対応情報取得装置は、
所定のイベントが発生したことを検出するイベント検出手段と、
前記イベントに対応するカテゴリを決定するカテゴリ決定手段と、
前記カテゴリに関する情報であるイベント対応情報を取得するイベント対応情報取得手段と、
前記イベント対応情報を登録するイベント対応情報登録手段と、
を備えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項13】
前記イベント対応情報に関する情報を含む関連情報を登録する関連情報登録手段をさらに備え、
前記イベント検出手段は、現在地情報を取得し、
前記関連情報登録手段は、前記現在地情報を前記関連情報に登録することを特徴とする請求項12に記載のナビゲーション装置。
【請求項1】
所定のイベントが発生したことを検出するイベント検出手段と、
前記イベントに対応するカテゴリを決定するカテゴリ決定手段と、
前記カテゴリに関する情報であるイベント対応情報を取得するイベント対応情報取得手段と、
前記イベント対応情報を登録するイベント対応情報登録手段と、
を備えることを特徴とするイベント対応情報取得装置。
【請求項2】
前記イベント対応情報登録手段は、前記イベント対応情報を含む画面表示用画像データを登録することを特徴とする請求項1に記載のイベント対応情報取得装置。
【請求項3】
前記イベントには、利用者の音声に基づく利用者音声イベントを含み、
前記カテゴリ決定手段は、前記イベントが前記利用者音声イベントである場合、類推処理を施すことを特徴とする請求項1又は2に記載のイベント対応情報取得装置。
【請求項4】
前記イベント対応情報に関する情報を含む関連情報を登録する関連情報登録手段をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載のイベント対応情報取得装置。
【請求項5】
各種情報を表示する表示手段と、
前記イベント対応情報を前記表示手段へ表示する表示制御手段と、をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載のイベント対応情報取得装置。
【請求項6】
検索条件を発行すると共に、前記イベント対応情報の検索を要求するイベント対応情報検索要求手段と、
前記検索条件に応じて、前記イベント対応情報を検索するイベント対応情報検索手段と、をさらに備え、
前記表示制御手段は、前記イベント対応情報検索手段が検索したイベント対応情報を前記表示手段へ表示することを特徴とする請求項5に記載のイベント対応情報取得装置。
【請求項7】
前記イベント検出手段は、前記イベント発生時刻を取得し、
前記関連情報登録手段は、前記イベント発生時刻を前記関連情報に登録し、
前記イベント対応情報検索手段は、前記検索条件に合致するイベント対応情報のイベント発生時刻の前後のイベント対応情報をさらに検索することを特徴とする請求項6に記載のイベント対応情報取得装置。
【請求項8】
前記表示手段は、複数存在し、
前記イベント検出手段は、イベント発生時の環境情報を取得し、
前記関連情報登録手段は、前記環境情報を前記関連情報に登録し、
前記イベント対応情報検索要求手段は、第1の表示手段に表示されている内容から選択された環境情報に対応する項目を検索条件とし、
前記表示制御手段は、前記イベント対応情報検索手段が検索したイベント対応情報の内容を第2の表示手段に表示することを特徴とする請求項6又は7に記載のイベント対応情報取得装置。
【請求項9】
前記表示手段は、複数存在し、
前記表示制御手段は、前記イベント対応情報を表示する表示手段を、前記イベントの種類に応じて前記複数の表示手段の中から決めることを特徴とする請求項5に記載のイベント対応情報取得装置。
【請求項10】
発生したイベントに対応した情報であるイベント対応情報を取得する方法であるイベント対応情報取得方法であって、
所定の前記イベントが発生したことを検出するイベント検出工程と、
前記イベントに対応するカテゴリを決定するカテゴリ決定工程と、
前記カテゴリに関する情報であるイベント対応情報を取得するイベント対応情報取得工程と、
前記イベント対応情報を登録するイベント対応情報登録工程と、
を備えることを特徴とするイベント対応情報取得方法。
【請求項11】
イベントに対応した情報であるイベント対応情報を取得するコンピュータによって実行されるイベント対応情報取得プログラムであって、
所定の前記イベントが発生したことを検出するイベント検出手段と、
前記イベントに対応するカテゴリを決定するカテゴリ決定手段と、
前記カテゴリに関する情報であるイベント対応情報を取得するイベント対応情報取得手段と、
前記イベント対応情報を登録するイベント対応情報登録手段、として前記コンピュータを機能させることを特徴とする映像再生制御プログラム。
【請求項12】
イベントに対応した情報であるイベント対応情報を取得するイベント対応情報取得装置を搭載するナビゲーション装置であって、
前記イベント対応情報取得装置は、
所定のイベントが発生したことを検出するイベント検出手段と、
前記イベントに対応するカテゴリを決定するカテゴリ決定手段と、
前記カテゴリに関する情報であるイベント対応情報を取得するイベント対応情報取得手段と、
前記イベント対応情報を登録するイベント対応情報登録手段と、
を備えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項13】
前記イベント対応情報に関する情報を含む関連情報を登録する関連情報登録手段をさらに備え、
前記イベント検出手段は、現在地情報を取得し、
前記関連情報登録手段は、前記現在地情報を前記関連情報に登録することを特徴とする請求項12に記載のナビゲーション装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2008−152417(P2008−152417A)
【公開日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−337975(P2006−337975)
【出願日】平成18年12月15日(2006.12.15)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000005016)パイオニア株式会社 (3,620)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年12月15日(2006.12.15)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000005016)パイオニア株式会社 (3,620)
【Fターム(参考)】
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