説明

新規インドール化合物

【課題】新規なインドール化合物の提供。
【解決手段】本発明は特許請求の範囲に定義されているように、化学式(I)のインドールに由来する化合物に関し、さらにそれらの薬学的に許容される付加塩に関する。
[化1]


本発明はさらに、それらの調製、それらを含む薬学的組成物、特に高トリグリセリド血症、高脂血症、高コレステロール血症、および糖尿病、内皮機能不全、心臓血管疾患、炎症性疾患、および神経変性の治療において薬理的活性物質として用いることに関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下のi)およびii)から選択されることを特徴とする新規のインドール誘導体:
i)以下の化学式の化合物
【化1】

(式中、
およびRは、それぞれ別個に水素原子、ハロゲン原子、C〜Cアルキル基、CF基、CN基、CO−R基、もしくはOR基、または任意でC〜Cアルキル基もしくはCF基によって置換されているフェニル基、
は、C〜Cアルキル基もしくはCF基、または任意でC〜Cアルキル基もしくはCF基によって置換されているフェニル基、
およびRは、それぞれ別個に水素原子またはC〜Cアルキル基、
Rは、水素原子またはC〜Cアルキル基、
n=1、2、または3、
Xは、単結合、酸素原子、または硫黄原子、かつ
Arは、ハロゲン原子、C〜Cアルキル基、フェニル基、CF基、CN基、CO−R基、OR基、SR基、NH−COR基、モルホリニル基、アミノ基、および4−モルホリノスルホニル基から選択された1つ以上の原子または原子団により任意で置換されている、フェニル基、ナフチル基、キノリニル基、イソキノリニル基、ピリジニル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、イソキサゾリル基、チアゾリル基、ベンズイミダゾリル基、ベンゾチアゾリル基、2,1,3−ベンゾチアジアゾリル基、3,4−ジヒドロ−1,4−ベンゾキサジニル基、5,6,7,8−テトラヒドロナフタレニル基、1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル基、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリニル基、1,2,3,4−テトラヒドロ−2−オキソキノリニル基、3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾピラニル基、インドリル基、2,3−ジヒドロインドリル基、ベンゾフラニル基、2,3−ジヒドロベンゾフラニル基、1,3−ベンゾジオキソリル基、1,4−ベンゾジオキサニル基、およびベンズオキサゾリル基から選択される芳香環もしくはヘテロ芳香環)、および
ii)それらの薬学的に許容される塩。
【請求項2】
置換基RおよびRの少なくとも一方が水素原子ではないことを特徴とする、請求項1記載の化合物。
【請求項3】
Arがフェニル基または窒素含有ヘテロ芳香族基であることを特徴とする、請求項1または2記載の化合物。
【請求項4】
nが1または2に等しいことを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項記載の化合物。
【請求項5】
薬理的活性物質として用いるための、請求項1から4のいずれか一項記載の化合物。
【請求項6】
高トリグリセリド血症、高脂血症、高コレステロール血症、肥満、および糖尿病を治療するための薬剤を製造するための、請求項1から4のいずれか一項記載の化合物の使用。
【請求項7】
内皮機能不全を治療するための薬剤を製造するための、請求項1から4のいずれか一項記載の化合物の使用。
【請求項8】
心臓血管疾患、炎症性疾患、および神経変性、特に、アルツハイマー病またはパーキンソン病などを治療するための薬剤を製造するための、請求項1から4のいずれか一項記載の化合物の使用。
【請求項9】
請求項1から4のいずれか一項記載の化合物を活性物質として少なくとも1つ含むことを特徴とする薬学的組成物。
【請求項10】
以下のa)〜e)からなる工程を含むことを特徴とする、請求項1記載の化合物を調製する方法:
a)薗頭反応を用いて、以下の化学式の化合物を
【化2】

(式中、
およびRは、それぞれ別個に水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、C〜Cアルキル基、CF基、CN基、CO−R基、またはOR基、および
は、C〜Cアルキル基もしくはCF基、または任意でC〜Cアルキル基もしくはCF基によって置換されているフェニル基)、
以下の化学式のアセチレン誘導体
【化3】

(式中、
n=1、2、または3、
およびRは、それぞれ別個に水素原子またはC〜Cアルキル基、
Rは、水素原子またはC〜Cアルキル基、
Xは、単結合、酸素原子、または硫黄原子)と、
ヨウ化第一銅、パラジウム系触媒、例えばテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、および有機塩基の存在下、溶媒内で、0〜60℃の温度にて、2〜24時間反応させて、以下の化学式の化合物
【化4】

(式中、
、R、n、X、R、R、およびRは出発化合物で定義されているものと同じである)を生じさせる工程;
b)上記化学式(IV)の化合物によって担持されている「ニトロ」基を、例えば、塩化第一スズと、エタノール存在下、溶媒内で、室温に近い温度にて、1〜24時間反応させることによって還元し、以下の化学式のアニリン
【化5】

(式中、
、R、n、X、R、R、およびRは出発化合物について定義されているものと同じである)を生じさせる工程;
c)化学式(V)の化合物を、以下の化学式の塩化アリールスルホニル
Ar−SO−Cl (VI)
(式中、
Arは、ハロゲン原子、C〜Cアルキル基、フェニル基、CF基、CN基、CO−R基、OR基、SR基、NH−COR基、モルホリニル基、アミノ基、および4−モルホリノスルホニル基から選択された1つ以上の原子または原子団により任意で置換されている、フェニル基、ナフチル基、キノリニル基、イソキノリニル基、ピリジニル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、イソキサゾリル基、チアゾリル基、ベンズイミダゾリル基、ベンゾチアゾリル基、2,1,3−ベンゾチアジアゾリル基、3,4−ジヒドロ−1,4−ベンゾキサジニル基、5,6,7,8−テトラヒドロナフタレニル基、1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル基、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリニル基、1,2,3,4−テトラヒドロ−2−オキソキノリニル基、3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾピラニル基、インドリル基、2,3−ジヒドロインドリル基、ベンゾフラニル基、2,3−ジヒドロベンゾフラニル基、1,3−ベンゾジオキソリル基、1,4−ベンゾジオキサニル基、およびベンズオキサゾリル基から選択される芳香環もしくはヘテロ芳香環)と、
ピリジンの存在下、室温で、10〜120分間反応させて、以下の化学式の化合物
【化6】

(式中、
、R、n、X、R、R、R、およびArは出発化合物について定義されているものと同じである)を生じさせる工程;
d)化学式(VII)の化合物を、例えば、酢酸第二銅と、溶媒内で、溶媒の還流温度に近い温度にて、4〜24時間反応させることによって環化させ、以下の化学式化合物
【化7】

(式中、
、R、n、X、R、R、R、およびArは出発化合物について定義されているものと同じである)を生じさせる工程;および
e)必要であれば、化学式(Ia)の化合物のエステル基を加水分解し、次に、生成物を酸で処理して、化学式(I)の化合物を以下の化学式の遊離酸
【化8】

の形態にする工程。
【請求項11】
以下のa)〜e)からなる工程を含むことを特徴とする、請求項1記載の化合物を調製する方法:
a)以下の化学式のアニリン
【化9】

(式中、
およびRは、それぞれ別個に水素原子、ハロゲン原子、C〜Cアルキル基、CF基、CN基、CO−R基、またはOR基、および
は、C〜Cアルキル基もしくはCF基、または任意でC〜Cアルキル基もしくはCF基によって置換されているフェニル基)を、
例えば、ベンジルトリメチルアンモニウムジクロロヨウ素酸などのハロゲン化剤を用いて、ジクロロメタンまたはメタノールなどの溶媒内で、室温にて、5〜24時間ハロゲン化反応、好ましくはヨウ素化反応を行って、以下の化学式の化合物
【化10】

(式中、RおよびRは出発化合物について定義されているものと同じである)を生じさせる工程;
b)化学式(IX)の化合物を、以下の化学式のアセチレン誘導体
【化11】

(式中、
n=1、2、または3、
およびRは、それぞれ別個に水素原子またはC〜Cアルキル基、
Rは、水素原子またはC〜Cアルキル基、
Xは、単結合、酸素原子、または硫黄原子)と、
請求項10記載の方法の工程a)に記載された条件と同様の条件下で反応させて、
以下の化学式の化合物
【化12】

(式中、
、R、n、X、R、R、およびRは出発化合物について定義されているものと同じである)を生じさせる工程;
c)上記化学式(V)の化合物を、請求項10記載の方法の工程(d)を行うために記載された条件と同様の条件下で環化させて、以下の化学式のインドール化合物
【化13】

(式中、
、R、n、X、R、R、およびRは出発化合物について定義されているものと同じである)を生じさせる工程;
d)上記化学式(X)の化合物を、以下の化学式の塩化アリールスルホニル
Ar−SO−Cl (VI)
(式中、
Arは、ハロゲン原子、C〜Cアルキル基、フェニル基、CF基、CN基、CO−R基、OR基、SR基、NH−COR基、モルホリニル基、アミノ基、および4−モルホリノスルホニル基から選択された1つ以上の原子または原子団により任意で置換されている、フェニル基、ナフチル基、キノリニル基、イソキノリニル基、ピリジニル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、イソキサゾリル基、チアゾリル基、ベンズイミダゾリル基、ベンゾチアゾリル基、2,1,3−ベンゾチアジアゾリル基、3,4−ジヒドロ−1,4−ベンゾキサジニル基、5,6,7,8−テトラヒドロナフタレニル基、1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル基、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリニル基、1,2,3,4−テトラヒドロ−2−オキソキノリニル基、3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾピラニル基、インドリル基、2,3−ジヒドロインドリル基、ベンゾフラニル基、2,3−ジヒドロベンゾフラニル基、1,3−ベンゾジオキソリル基、1,4−ベンゾジオキサニル基、およびベンズオキサゾリル基から選択される芳香環もしくはヘテロ芳香環)と、
溶媒内で、室温にて、1〜12時間、一般的には、化学式(X)のインドール化合物を水素化ナトリウムにより活性化させた後に反応させて、以下の化学式(Ia)の化合物
【化14】

(式中、
、R、n、X、R、R、R、およびArは出発化合物について定義されているものと同じである)を生じさせる工程;および
e)必要であれば、化学式(Ia)の化合物のエステル基を、当技術分野において周知の方法に従って、例えば、水酸化ナトリウムまたは水酸化リチウムなどの無機塩基と反応させることによって加水分解し、次に生成物を酸で処理して、化学式(I)の化合物を以下の化学式の遊離酸
【化15】

の形態にする工程。
【請求項12】
以下のa)〜d)からなる工程を含むことを特徴とする、請求項1記載の化合物を調製する方法:
a)以下の化学式(IX)の化合物
【化16】

(式中、
およびRは、それぞれ別個に水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、C〜Cアルキル基、CF基、CN基、CO−R基、またはOR基、および
は、C〜Cアルキル基もしくはCF基、または任意でC〜Cアルキル基もしくはCF基によって置換されているフェニル基)を、
以下の化学式の塩化アリールスルホニル
Ar−SO−Cl (VI)
(式中、
Arは、ハロゲン原子、C〜Cアルキル基、フェニル基、CF基、CN基、CO−R基、OR基、SR基、NH−COR基、モルホリニル基、アミノ基、および4−モルホリノスルホニル基から選択された1つ以上の原子または原子団により任意で置換されている、フェニル基、ナフチル基、キノリニル基、イソキノリニル基、ピリジニル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、イソキサゾリル基、チアゾリル基、ベンズイミダゾリル基、ベンゾチアゾリル基、2,1,3−ベンゾチアジアゾリル基、3,4−ジヒドロ−1,4−ベンゾキサジニル基、5,6,7,8−テトラヒドロナフタレニル基、1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル基、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリニル基、1,2,3,4−テトラヒドロ−2−オキソキノリニル基、3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾピラニル基、インドリル基、2,3−ジヒドロインドリル基、ベンゾフラニル基、2,3−ジヒドロベンゾフラニル基、1,3−ベンゾジオキソリル基、1,4−ベンゾジオキサニル基、およびベンズオキサゾリル基から選択される芳香環もしくはヘテロ芳香環)と、
溶媒内で、室温にて、1〜12時間反応させて、以下の化学式の化合物
【化17】

(式中、
、R、およびArは出発化合物について定義されているものと同じである)を生じさせる工程;
b)化学式(XI)の化合物を、以下の化学式のアセチレン誘導体
【化18】

(式中、
n=1、2、または3、
およびRは、それぞれ別個に水素原子またはC〜Cアルキル基、
Rは、水素原子またはC〜Cアルキル基、
Xは、一重結合、酸素原子、または硫黄原子)と、
請求項10記載の方法の工程a)に記載された条件と同様の条件下で反応させて、
以下の化学式の化合物
【化19】

(式中、
、R、n、X、R、R、R、およびArは出発化合物について定義されているものと同じである)を生じさせる工程;
c)上記化学式(VII)の化合物を、請求項10記載の方法の工程(d)を行うために記載された条件と同様の条件下で環化させて、以下の化学式のインドール化合物
【化20】

(式中、
、R、n、X、R、R、R、およびArは出発化合物について定義されているものと同じである)を生じさせる工程;および
d)必要であれば、化学式(Ia)の化合物のエステル基を、当技術分野において周知の方法によって、例えば、水酸化ナトリウムまたは水酸化リチウムなどの無機塩基と反応させることによって加水分解し、次に生成物を酸で処理して、化学式(I)の化合物を以下の化学式の遊離酸
【化21】

の形態にする工程。
【請求項13】
2つの工程b)およびc)を1回の操作で行うことを特徴とする、請求項1記載の化合物を調製するための請求項12記載の方法。

【公表番号】特表2009−506099(P2009−506099A)
【公表日】平成21年2月12日(2009.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−528560(P2008−528560)
【出願日】平成18年8月29日(2006.8.29)
【国際出願番号】PCT/FR2006/050818
【国際公開番号】WO2007/026097
【国際公開日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【出願人】(596160894)ラボラトワール フルニエ エス・アー (16)
【Fターム(参考)】