説明

施設利用者管理装置、利用者側端末装置、対象物管理装置、施設利用者管理プログラム、利用者側端末プログラム、対象物管理プログラム

【課題】迷子の子どもを捜している親が複数ある場合でも、確実に自身の迷子になった子どもの情報を得られるなど、施設利用者が関連付けて管理されている他の施設利用者の位置情報を迅速且つ確実に得られる管理装置を提供する。
【解決手段】複数の施設利用者が携帯するそれぞれの携帯型記録手段からの識別情報を関連付けて管理する関連付け情報管理手段と、1の携帯型記録手段の識別情報を用いた他の携帯型記録手段の現在位置の問合せがあった場合、前記関連付け情報管理手段から1の携帯型記録手段に記録の識別情報と関連付けて管理されている識別情報を抽出する抽出手段と、抽出した識別情報についての現在の位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記位置情報取得手段で取得の現在位置情報を、関連付けられている他の施設利用者の現在位置情報として、1の携帯型記録手段を携帯する施設利用者に出力する位置情報出力手段とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊園地やテーマパーク、デパート等の多数の人が集まる施設で使用するものであり、且つ、関連付ける予定の各施設利用者がそれぞれ携帯する複数の携帯型記録手段からそれぞれ読み取った又は書き込んだ識別情報を関連付けて管理するとともに、各携帯型記録手段のそれぞれの現在の位置情報を取得するように構成することにより、複数の携帯型記録手段うち1の携帯型記録手段に記録している識別情報を利用して、関連付けられている他の携帯型記録手段の現在の位置を関連付けられている他の施設利用者の現在の位置情報として知り得るようにした施設利用者管理装置及びこの施設利用者管理装置を動作させるための施設利用者管理プログラムなどに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、多数の人が利用する施設内で、迷子や待ち合わせの連絡を迅速且つ確実に行えるようにしたシステムが提供されている。
【0003】
具体的に、この種のシステムは、例えば、迷子や待ち合わせ人等に装着され、被装着者の識別コードを記憶したRF−IDタグと、施設の入口に設けられ、RF−IDタグに情報を書き込む登録器と、施設内に設置され迷子や待ち合わせ人が所定距離まで近づいたときに装着されたRF−IDタグからの信号を受信する読み取り器と用件表示部と用件表示用操作部を有する発見連絡機と、発見連絡機に接続されて発見連絡機からの入力情報を受信する中央情報コントローラとを備え、中央情報コントローラには、発見連絡機から送信された情報を記憶する記憶部と、情報を表示する表示部と、発見連絡機が複数ある場合には前記情報を他の発見連絡機に送信して他の発見連絡機の用件表示部に表示するための送信部とが設けられて成る(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2000−232519号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、従来の構成では、迷子や待ち合わせの連絡を迅速且つ確実に行えるとは言うものの、例えば、迷子になった子どもを捜している親が複数ある場合などでは、施設利用者自身が欲しい情報と他の施設利用者が欲しい情報とが混在する場合もあり、施設利用者自身が確実に欲しい情報を得られるとは言えない。
【0005】
本発明は、このような課題に着目してなされたものであって、主たる目的は、例えば、迷子になった子どもを捜している親が複数ある場合でも、確実に自身の迷子になった子どもの情報を得られるなど、施設利用者が関連付けて管理されている他の施設利用者の位置情報を迅速且つ確実に得られるといった、高性能な施設利用者管理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
すなわち、本発明の施設利用者管理装置は、遊園地やテーマパーク、デパート等の多数の人が集まる施設で使用するものであり、且つ、関連付ける予定の各施設利用者がそれぞれ携帯する複数の携帯型記録手段からそれぞれ読み取った又は書き込んだ識別情報を関連付けて管理するとともに、各携帯型記録手段のそれぞれの現在の位置情報を取得するように構成することにより、複数の携帯型記録手段うち1の携帯型記録手段に記録している識別情報を利用して、関連付けられている他の携帯型記録手段の現在の位置を関連付けられている他の施設利用者の現在の位置情報として知り得るようにした装置であって、複数の施設利用者が携帯するそれぞれの携帯型記録手段から読み取った又は書き込んだ識別情報を、関連付けて管理する関連付け情報管理手段と、1の携帯型記録手段に記録している識別情報を用いた他の携帯型記録手段の現在の位置を知ることについての問合せがあった場合に、前記関連付け情報管理手段から1の携帯型記録手段に記録している識別情報と関連付けて管理されている識別情報を抽出する抽出手段と、前記抽出手段で抽出した識別情報についての現在の位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記位置情報取得手段で取得した現在の位置情報を、関連付けられている他の施設利用者の現在の位置情報として、1の携帯型記録手段を携帯する施設利用者に対して出力する位置情報出力手段とを具備して成ることを特徴とする。
【0007】
ここで、「現在の位置情報を取得する」とは、現在の位置情報そのものを取得するに限らず、例えば、現在の位置情報を算出するために必要な情報を取得することを含む概念である。
【0008】
このようなものであれば、例えば、施設利用者である親と子どもが、それぞれが携帯する携帯型記録手段に記憶している識別情報によって関連付けられて関連付け情報管理手段に管理されている場合を考えると、子どもが迷子になったとき、親は自信の識別情報を用いて施設利用者管理装置に問い合わせるだけで、抽出手段が、その親の子どもの識別情報を抽出し、位置情報取得手段が、抽出した識別情報に基づいて子どもの現在の位置情報を取得し、さらに、位置情報出力手段が、取得した子どもの現在の位置情報を親に対して出力するように動作する。したがって、親は子どもの現在の居場所を、他人の迷子の居場所などの他の情報と混ざることなく直接的に知ることができる。また、施設内放送を利用しなくてもよいので、施設内の雰囲気を変えずに済む。
【0009】
すなわち、例えば、迷子になった子どもを捜している親が複数ある場合でも、確実に自身の迷子になった子どもの情報を得られるなど、施設利用者が関連付けて管理されている他の施設利用者の位置情報を迅速且つ確実に得られ、しかも居場所を知らせる場合でも施設内の雰囲気を変えずに済むといった、高性能な施設利用者管理装置を提供することができる。
【0010】
なお、円滑な運用を実現するには、前記施設の入口に前記携帯型記録手段の識別情報を読み取り又は書き込みするための入口用リーダ又はライタを設け、前記施設利用者が前記施設に入場する際に、前記入口用リーダ又はライタを利用して前記携帯型記録手段の識別情報を読み取り又は書き込んだ識別情報を、前記関連付け情報管理手段が、管理するように構成していることが好ましい。
【0011】
また、例えば、施設外への子どもの不正な連れ出しを防止するには、前記施設の出口に前記携帯型記録手段の識別情報を読み取るための出口用リーダを設け、この出口用リーダが前記施設から出場する前記携帯型記録手段の識別情報を読み取った際に、読み取った識別情報と関連付けて前記関連付け情報管理手段で管理している識別情報を抽出し、読み取った識別情報に係る携帯型記録手段が、抽出した識別情報に係る携帯型記録手段と関係なく単独で出場するものであるか否かを所定の条件を満たすか否かで判断する判断手段と、前記判断手段が所定の条件を満たさず単独で出場するものであると判断した際に、当該出場が不正な出場であるとして、その旨を報知する不正出場報知手段を具備して成ることが望ましい。
【0012】
この場合の判断手段の好適な態様としては、この判断手段が、関連付けられている複数の識別情報の出場時間に基づいて判断するものや、関連付けられている複数の識別情報の組合せに基づいて判断するものが挙げられる。
【0013】
前記位置情報出力手段が、現在の位置情報を、地図に重ね合わせて出力するのであれば、より具体的にイメージ化して現在の位置情報を知ることができる。
【0014】
前記関連付け情報管理手段が、関連付けて管理されている複数の施設利用者のうち少なくとも1以上の施設利用者と連絡可能な携帯電話番号等の連絡先情報を、前記識別情報と関連付けて管理し得るように構成しているのであれば、緊急に連絡が必要な場合に好適に対応することができる。
【0015】
前記携帯型記録手段が前記施設を複数回利用する際に繰り返して使用できるようにしたものであって、前記識別情報と前記施設の利用回数や利用金額等の利用状況を示す利用状況情報とを関連付けて記録する利用状況情報管理手段を具備して成るのであれば、例えば、ポイントカード的な使い方に対応することができ、施設利用者の施設へのリピートを促せるなど、収益の向上に資する。
【0016】
前記携帯型記録手段がRF−IDタグを備えるものであれば、比較的安価に実現できる上、施設利用者が携帯する際にも重量的な負担にはならない。
【0017】
前記位置情報取得手段で取得した位置情報を記録する位置情報記録手段を具備して成るのであれば、ユーザの趣向性を好適に知ることができる。
【0018】
上述した施設利用者管理装置と通信可能に接続されて成り、施設利用者の利用に資する利用者側端末装置の具体的な態様としては、この利用者側端末装置が、前記携帯型記録手段に記録している識別情報を検索情報として受け付ける検索情報受付手段と、前記検索情報受付手段で受け付けた検索情報を施設利用者管理装置に対して送信する検索情報送信手段と、前記検索情報送信手段で送信した検索情報と対応する検索結果情報を施設利用者管理装置から受信する検索結果情報受信手段と、前記検索結果情報受信手段で受信した検索結果情報に含まれる位置情報を表示する位置情報表示手段とを具備して成るものが挙げられる。
【0019】
また、関連付ける予定の対象物に携帯させた複数の携帯型記録手段からそれぞれ読み取った又は書き込んだ識別情報を関連付けて管理するとともに、各携帯型記録手段のそれぞれの現在の位置情報を取得するように構成することにより、複数の携帯型記録手段うち1の携帯型記録手段に記録している識別情報を利用して、関連付けられている他の携帯型記録手段の現在の位置を関連付けられている他の対象物の現在の位置情報として知り得るようにした装置であって、それぞれの携帯型記録手段から読み取った又は書き込んだ識別情報を、関連付けて管理する関連付け情報管理手段と、1の携帯型記録手段に記録している識別情報を用いた他の携帯型記録手段の現在の位置を知ることについての問合せがあった場合に、前記関連付け情報管理手段から1の携帯型記録手段に記録している識別情報と関連付けて管理されている識別情報を抽出する抽出手段と、前記抽出手段で抽出した識別情報についての現在の位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記位置情報取得手段で取得した現在の位置情報を、関連付けられている他の対象物の現在の位置情報として、1の携帯型記録手段に対して出力する位置情報出力手段とを具備して成ることを特徴とする対象物管理装置であれば、例えば、組み合わせて使用する物Aと物Bが、それぞれが携帯する携帯型記録手段に記憶している識別情報によって関連付けられて関連付け情報管理手段に管理されている場合を考えると、物Aが迷子になったとき、物Bの識別情報を用いて当該装置に問い合わせるだけで、抽出手段が、物Aの識別情報を抽出し、位置情報取得手段が、抽出した識別情報に基づいて物Aの現在の位置情報を取得し、さらに、位置情報出力手段が、取得した物Aの現在の位置情報を親に対して出力するように動作する。したがって、利用者は迷子になった物Aの現在の居場所を、他の迷子の物の居場所などの他の情報と混ざることなく直接的に知ることができる。
【0020】
すなわち、例えば、組み合わせて使用する対象物のうち迷子になった対象物を捜している利用者が複数ある場合でも、利用者自身の欲する迷子になった物の位置情報を迅速且つ確実に得られるといった、高性能な対象物管理装置を提供することができる。
【発明の効果】
【0021】
以上説明したように本発明の施設利用者管理装置によれば、例えば、施設利用者である親と子どもが、それぞれが携帯する携帯型記録手段に記憶している識別情報によって関連付けられて関連付け情報管理手段に管理されている場合を考えると、子どもが迷子になったとき、親は自信の識別情報を用いて施設利用者管理装置に問い合わせるだけで、抽出手段が、その親の子どもの識別情報を抽出し、位置情報取得手段が、抽出した識別情報に基づいて子どもの現在の位置情報を取得し、さらに、位置情報出力手段が、取得した子どもの現在の位置情報を親に対して出力するように動作する。したがって、親は子どもの現在の居場所を、他人の迷子の居場所などの他の情報と混ざることなく直接的に知ることができる。また、施設内放送を利用しなくてもよいので、施設内の雰囲気を変えずに済む。
【0022】
すなわち、例えば、迷子になった子どもを捜している親が複数ある場合でも、確実に自身の迷子になった子どもの情報を得られるなど、施設利用者が関連付けて管理されている他の施設利用者の位置情報を迅速且つ確実に得られ、しかも居場所を知らせる場合でも施設内の雰囲気を変えずに済むといった、高性能な施設利用者管理装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
【0024】
本発明に係る施設利用者管理装置Pは、図1に示すように、遊園地やテーマパーク、デパート等の多数の人が集まる施設内に設けられる1又は複数の利用者側端末装置QとLAN回線等を介して通信可能に接続されて成るものであって、この利用者側端末装置Qとともに、施設利用者管理Zを構成している。以下、各装置について具体的に説明する。なお、施設利用者管理装置Pの設置場所は、施設内であるか施設外であるかを問わない。
【0025】
施設利用者管理装置Pは、サーバとしての機能等を有する一般的な情報処理装置であって、図2に示すように、CPU101、内部メモリ102、HDD等の外部記憶装置103、マウスやキーボードなどの入力インタフェース104、液晶ディスプレイなどの表示装置105、LAN回線等の通信回線に接続するための通信インタフェース106、SCSIやUSBポートなどの印刷用出力インタフェース107を具備している。なお、LAN回線には、図1に示すように、入口ゲートG1に一体に設けた入口用リーダライタ(本発明の「入口用リーダ又はライタ」に相当、図示せず)、出口ゲートG2に一体に設けた出口用リーダ(図示せず)、及び、施設内に適宜間隔で配設した複数台の現在位置検出用リーダX1・・・Xn(以下、「現在位置検出用リーダX」と総称する)が接続されている。入口用リーダライタは、施設利用者の入場に際し、施設利用者が携帯する携帯型記録手段(本実施形態では、この携帯型記録手段に、施設を複数回利用するに際し、繰り返して使用できるようにしたRF−IDタグ内蔵のIDカードを用いている。)の情報を、電波などを利用して非接触で読み書きするものであって、この入口用リーダライタを用いて、携帯型記録手段の情報を読み取り又は書き込むことができる。出口用リーダは、施設利用者の出場に際し、前記携帯型記録手段の情報を、電波などを利用して非接触で読み取るものである。現在位置検出用リーダXは、前記携帯型記録手段の情報を、電波などを利用して非接触で読み取るものであって、この現在位置検出用リーダXを複数台利用して3点計測することにより、携帯型記録手段の位置情報(すなわち施設利用者の現在地)を知ることができる。
【0026】
そして、この施設利用者管理装置Pは、その内部メモリ102に記憶された施設利用者管理プログラムにしたがって、前記CPU101や周辺機器を作動し、図3に示すように、関連付け情報受付手段1a、関連付け情報管理手段1b、抽出手段1c、位置情報取得手段1d、位置情報出力手段1e、判断手段1f、不正出場報知手段1g、利用状況情報管理手段1h、位置情報記録手段1i等としての機能を発揮する。以下、各手段について詳述する。
【0027】
関連付け情報受付手段1aは、施設利用者の施設に入場に際し、入口用リーダライタが、複数の施設利用者が携帯するそれぞれの携帯型記録手段から読み取った又は書き込んだ識別情報を、その入口用リーダライタから受信して受け付けるものであって、前記通信インタフェース106等を利用して構成している。なお、この受付に際し、入口用リーダライタにパスワードを要求する等、セキュリティ面などの対策を適宜設けることを妨げない。
【0028】
関連付け情報管理手段1bは、前記関連付け情報受付手段1aで受け付けた、複数の施設利用者が携帯するそれぞれの携帯型記録手段から読み取った又は書き込んだ識別情報を、関連付けて管理するものである。具体的には、図4に示すように、関連付けられて組を成す識別情報に、それらを一元管理するための関連付け管理番号を付し、管理するようにしている。また、各関連付け管理番号ごとに、関連付けて管理されている複数の施設利用者のうち少なくとも1以上の施設利用者と連絡可能な携帯電話番号等の連絡先情報を、さらに、前記識別情報と関連付けて管理するようにしている。
【0029】
抽出手段1cは、1の携帯型記録手段に記録している識別情報を用いた他の携帯型記録手段の現在の位置を知ることについて問合せる旨の検索情報を、利用者側端末装置Qから受信した際に、前記関連付け情報管理手段1bから1の携帯型記録手段に記録している識別情報と関連付けて管理されている識別情報を抽出するものである。このとき、複数の識別情報を抽出することを妨げない。
【0030】
位置情報取得手段1dは、前記抽出手段1cで抽出した識別情報についての現在の位置情報を取得するものであって、前記通信インタフェース106等を利用して構成している。具体的には、LAN回線に接続している複数台の現在位置検出用リーダXのうち、携帯型記録手段を検出できた3台の現在位置検出用リーダXの位置情報を取得し、これから求められる位置情報を、携帯型記録手段の現在の位置情報として取得するようにしている。
【0031】
位置情報出力手段1eは、前記位置情報取得手段1dで取得した現在の位置情報を、関連付けられている他の施設利用者の現在の位置情報として、1の携帯型記録手段を携帯する施設利用者に対して送信出力する(具体的には、その施設利用者が操作する利用者側端末装置Qに対して送信出力する)ものであって、前記通信インタフェース106等を利用して構成している。また、本実施形態では、この位置情報出力手段1eが、現在の位置情報を、地図に重ね合わせて送信出力するようにしている。
【0032】
判断手段1fは、出口用リーダが前記施設から出場する前記携帯型記録手段の識別情報を読み取った際に、読み取った識別情報と関連付けて前記関連付け情報管理手段1bで管理している識別情報を抽出し、読み取った識別情報に係る携帯型記録手段が、抽出した識別情報に係る携帯型記録手段と関係なく単独で出場するものであるか否かを所定の条件を満たすか否かで判断するものである。
【0033】
具体的には、前記判断手段1fが、関連付けられている複数の識別情報の出場時間に基づいて判断するようにしている。この具体例としては、例えば、組を成す識別情報の出場時間の差が10秒以内であれば単独で出場するものでは無いとみなす一方、それを越えるのであれば単独で出場するものとみなす、というものが挙げられる。
【0034】
さらに、前記判断手段1fを、関連付けられている複数の識別情報の組合せに基づいて判断するように構成することもできる。この具体例としては、例えば、組と成る識別情報が4つ(例えば、父親、母親、子ども、子ども)ある場合には、そのうちの任意の2つ(例えば、父親と子ども、あるいは、子どもと子ども、他)の識別情報に係る出場時間の差が、10秒以内であれば単独で出場するものでは無いとみなす一方、それを越えるのであれば単独で出場するものとみなす、というものが挙げられる。
【0035】
不正出場報知手段1gは、前記判断手段1fが所定の条件を満たさず単独で出場するものであると判断した際に、当該出場が不正な出場であるとして、その旨を報知するものである。本実施形態では、図示しない警報機を鳴らすことでその旨を報知し、警備員が駆け付け得るようにしているが、例えば、ゲートを閉じてしまうことにより報知するなど、実施形態に応じて、報知方法は適宜変更可能である。
【0036】
利用状況情報管理手段1hは、前記識別情報と前記施設の利用回数や利用金額等の利用状況を示す利用状況情報とを関連付けて記録管理するものであって、内部メモリ102又は外部記憶装置103の所定領域に形成して成る。なお、組を成す識別情報を、1単位として利用状況情報を記録管理することを妨げない。
【0037】
位置情報記録手段1iは、前記位置情報取得手段1dで取得した位置情報を記録するものであって、内部メモリ102又は外部記憶装置103の所定領域に形成して成る。
【0038】
利用者側端末装置Qは、一般的な情報処理機能を有するものであって、図5に示すように、CPU201、内部メモリ202、HDD等の外部記憶装置203、マウスやキーボードなどの入力装置204、液晶ディスプレイなどの表示装置205、施設利用者管理装置Pと通信するための通信インタフェース206、携帯型記録手段に記憶している識別情報を読み取るためのリーダ(図示せず)と通信するためのリーダ用インタフェース207等を具備している。なお、利用者側端末装置Qは、例えば、当該利用者側端末装置Q専用のものとして装置化したものであってもよいし、ジュースやたばこの自動販売機など他の装置に組み込んだものであってもよい。また、利用者側端末装置Qは、リーダを内蔵しているものであってもよい。
【0039】
そして、この利用者側端末装置Qは、その内部メモリ202に記憶された利用者側端末プログラムにしたがって、前記CPU201や周辺機器を作動し、図3に示すように、検索情報受付手段2a、検索情報送信手段2b、検索結果情報受信手段2c、位置情報表示手段2d等としての機能を発揮する。以下、各手段について詳述する。
【0040】
検索情報受付手段2aは、前記携帯型記録手段に記録している識別情報を検索情報として受け付けるものであって、前記リーダ用インタフェース207等を利用して構成している。具体的には、当該利用者側端末装置Qに接続されているリーダに、携帯型記録手段をかざすことをトリガとして、その携帯型記録手段から読み取られた識別情報を検索情報として受け付けるようにしている。なお、携帯型記録手段から識別情報を読み取る際に、パスワードを要求する等、セキュリティ面などの対策を適宜設けることを妨げない。
【0041】
検索情報送信手段2bは、前記検索情報受付手段2aで受け付けた検索情報を施設利用者管理装置Pに対して送信するものであって、前記通信インタフェース206等を利用して構成している。
【0042】
検索結果情報受信手段2cは、前記検索情報送信手段2bで送信した検索情報と対応する検索結果情報を施設利用者管理装置Pから受信するものであって、前記通信インタフェース206等を利用して構成している。
【0043】
位置情報表示手段2dは、前記検索結果情報受信手段2cで受信した検索結果情報に含まれる位置情報を表示するものであって、前記表示装置205等を利用して構成している。なお、本実施形態では、現在の位置情報をアイコン化し、さらに当該利用者側端末装置Qの位置情報を同様にアイコン化して、それぞれを地図に重ね合わせて表示するようにしているが、表示態様は実施形態に応じて適宜変更可能である。
【0044】
以上のように構成される施設利用者管理装置P及び利用者側端末装置Qについて、その動作をフロー図などを用いて具体的に説明する。
【0045】
(1)施設利用者管理装置Pの動作について。
【0046】
(1−1)迷子の検索などをする際の動作について。
【0047】
図6に示すように、まず、関連付け情報受付手段1aが、関連付ける予定の複数の識別情報を受け付けると(ステップS101)、関連付け情報管理手段1bが、受け付けた複数の識別情報を関連付けて管理する(ステップS102)。なお、携帯型記録手段は、図7、図8、図10において施設利用者の胸部に「●」としてマーク化して示している。
【0048】
そして、1の携帯型記録手段に記録している識別情報を用いた他の携帯型記録手段の現在の位置を知ることについて問合せる旨の検索情報を、利用者側端末装置Qから受信すると(ステップS103)、抽出手段1cが、前記関連付け情報管理手段1bから1の携帯型記録手段に記録している識別情報と関連付けて管理されている識別情報を抽出する(ステップS104)。位置情報取得手段1dが、図7に示す3点測量を利用して、前記抽出手段1cで抽出した識別情報についての現在の位置情報を取得すると(ステップS105)、位置情報出力手段1eが、前記位置情報取得手段1dで取得した現在の位置情報を、関連付けられている他の施設利用者の現在の位置情報として、1の携帯型記録手段を携帯する施設利用者に対して送信出力する(具体的には、図8に示すように、その施設利用者が操作する利用者側端末装置Qに対して送信出力する。)(ステップS106)。なお、本実施形態では、位置情報記録手段1iが、適宜タイミングで前記位置情報取得手段1dで取得した位置情報を記録するようにしている。
【0049】
(1−2)不正出場を防ぐ際の動作について。
【0050】
図9に示すように、まず、施設利用者の出場に際し、出口用リーダが前記施設から出場する前記携帯型記録手段の識別情報を読み取ると(ステップS201)、判断手段1fが、読み取った識別情報と関連付けて前記関連付け情報管理手段1bで管理している識別情報を抽出し(ステップS202)、読み取った識別情報に係る携帯型記録手段が、抽出した識別情報に係る携帯型記録手段と関係なく単独で出場するものであるか否かを所定の条件を満たすか否かで判断する(ステップS203)。
【0051】
そして、前記判断手段1fが所定の条件を満たさず単独で出場するものであると判断すると(ステップS203)、不正出場報知手段1gが、当該出場が不正な出場であるとして、図10に示すように、その旨を報知する(ステップS204)。
【0052】
(1−3)利用状況を管理する際の動作について。
【0053】
図11に示すように、まず、施設利用者の入場に際し、入口用リーダライタが前記施設に入場する前記携帯型記録手段の識別情報を読み取ると(ステップS301)、利用状況情報管理手段1hが、前記識別情報と前記施設の利用回数を示す利用状況情報とを関連付けて記録管理する(ステップS302)。また、施設内で携帯型記録手段を使用しながら、買い物やアトラクションの利用、サービスの提供を受けた場合には(ステップS303)、利用状況情報管理手段1hが、その旨を利用状況情報として識別情報と関連付けて記録管理する(ステップS304)。
【0054】
(2)利用者側端末装置Qの動作について。
【0055】
図12に示すように、検索情報受付手段2aが、前記携帯型記録手段に記録している識別情報を検索情報として受け付けると(ステップS401)、検索情報送信手段2bが、前記検索情報受付手段2aで受け付けた検索情報を施設利用者管理装置Pに対して送信する(ステップS402)。そして、検索結果情報受信手段2cが、前記検索情報送信手段2bで送信した検索情報と対応する検索結果情報を施設利用者管理装置Pから受信すると(ステップS403)、位置情報表示手段2dが、前記検索結果情報受信手段2cで受信した検索結果情報に含まれる位置情報を表示する(ステップS404)。
【0056】
このように、本実施形態に係る施設利用者管理装置Pは、例えば、施設利用者である親と子どもが、それぞれが携帯する携帯型記録手段に記憶している識別情報によって関連付けられて関連付け情報管理手段1bに管理されている場合を考えると、子どもが迷子になったとき、親は自信の識別情報を用いて施設利用者管理装置Pに問い合わせるだけで、抽出手段1cが、その親の子どもの識別情報を抽出し、位置情報取得手段1dが、抽出した識別情報に基づいて子どもの現在の位置情報を取得し、さらに、位置情報出力手段1eが、取得した子どもの現在の位置情報を親に対して出力するように動作する。したがって、親は子どもの現在の居場所を、他人の迷子の居場所などの他の情報と混ざることなく直接的に知ることができる。また、施設内放送を利用しなくてもよいので、施設内の雰囲気を変えずに済む。
【0057】
すなわち、例えば、迷子になった子どもを捜している親が複数ある場合でも、確実に自身の迷子になった子どもの情報を得られるなど、施設利用者が関連付けて管理されている他の施設利用者の位置情報を迅速且つ確実に得られ、しかも居場所を知らせる場合でも施設内の雰囲気を変えずに済むといった、高性能な施設利用者管理装置Pを提供することができる。
【0058】
なお、施設の入口に前記携帯型記録手段の識別情報を読み取り又は書き込みするための入口用リーダライタを設け、前記施設利用者が前記施設に入場する際に、前記入口用リーダライタを利用して前記携帯型記録手段の識別情報を読み取り又は書き込んだ識別情報を、前記関連付け情報管理手段1bが、管理するように構成しているため、円滑な運用を実現することができる。
【0059】
施設の出口に前記携帯型記録手段の識別情報を読み取るための出口用リーダを設け、この出口用リーダが前記施設から出場する前記携帯型記録手段の識別情報を読み取った際に、読み取った識別情報と関連付けて前記関連付け情報管理手段1bで管理している識別情報を抽出し、読み取った識別情報に係る携帯型記録手段が、抽出した識別情報に係る携帯型記録手段と関係なく単独で出場するものであるか否かを所定の条件を満たすか否かで判断する判断手段1fと、前記判断手段1fが所定の条件を満たさず単独で出場するものであると判断した際に、当該出場が不正な出場であるとして、その旨を報知する不正出場報知手段1gを具備して成るため、例えば、施設外への子どもの不正な連れ出しを防止することができる。
【0060】
前記位置情報出力手段1eが、現在の位置情報を、地図に重ね合わせて出力するため、より具体的にイメージ化して現在の位置情報を知ることができる。
【0061】
前記関連付け情報管理手段1bが、関連付けて管理されている複数の施設利用者のうち少なくとも1以上の施設利用者と連絡可能な携帯電話番号等の連絡先情報を、前記識別情報と関連付けて管理し得るように構成しているため、緊急に連絡が必要な場合に好適に対応することができる。
【0062】
前記携帯型記録手段が前記施設を複数回利用する際に繰り返して使用できるようにしたものであって、前記識別情報と前記施設の利用回数や利用金額等の利用状況を示す利用状況情報とを関連付けて記録する利用状況情報管理手段1hを具備して成るようにしているため、例えば、ポイントカード的な使い方に対応することができ、施設利用者の施設へのリピートを促せるなど、収益の向上に資する。
【0063】
前記携帯型記録手段がRF−IDタグを備えるものとしているため、比較的安価に実現できる上、施設利用者が携帯する際にも重量的な負担にはならない。
【0064】
前記位置情報取得手段1dで取得した位置情報を記録する位置情報記録手段1iを具備して成るため、ユーザの趣向性を好適に知ることができる。
【0065】
なお、本発明は、以上に詳述した実施形態に限られるものではない。
【0066】
例えば、施設の入口に、携帯型記録手段の情報を読み取り又は書き込むことができる入口用リーダライタを用いているが、読み取りのみを行うリーダまたは書き込みのみをおこなうライタを用いることができる。
【0067】
また、関連付け情報管理手段1bが管理する情報も本実施形態のものに限られない。
【0068】
また、位置情報出力手段1eが出力する現在の位置情報は、文字や音声であってもよい。
【0069】
また、携帯型記録手段がRF−IDタグを備えるカード型のものとしているが、カード型に限られるものではない。
【0070】
また、施設利用者管理装置P、利用者側端末装置Q、入口用リーダライタ、出口リーダ、及び現在位置検出用リーダXなどをLAN回線を利用して接続しているが、これに限らず、例えば、無線、携帯ならびにPHSまたは専用、公衆回線等、実施態様に応じた回線を利用して接続することができる。
【0071】
また、施設利用者の現在位置を3点測量で割り出すようにしているが、現在位置検出リーダX1〜Xnをそれぞれ通過した時間で直近の位置を割り出す(例えば、単にゲートを通過し最も近い時間の付近にいるとする)ようにしてもよい。
【0072】
また、関連付ける予定の対象物に携帯させた複数の携帯型記録手段からそれぞれ読み取った又は書き込んだ識別情報を関連付けて管理するとともに、各携帯型記録手段のそれぞれの現在の位置情報を取得するように構成することにより、複数の携帯型記録手段うち1の携帯型記録手段に記録している識別情報を利用して、関連付けられている他の携帯型記録手段の現在の位置を関連付けられている他の対象物の現在の位置情報として知り得るようにした装置であって、それぞれの携帯型記録手段から読み取った又は書き込んだ識別情報を、関連付けて管理する関連付け情報管理手段と、1の携帯型記録手段に記録している識別情報を用いた他の携帯型記録手段の現在の位置を知ることについての問合せがあった場合に、前記関連付け情報管理手段から1の携帯型記録手段に記録している識別情報と関連付けて管理されている識別情報を抽出する抽出手段と、前記抽出手段で抽出した識別情報についての現在の位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記位置情報取得手段で取得した現在の位置情報を、関連付けられている他の対象物の現在の位置情報として、1の携帯型記録手段に対して出力する位置情報出力手段とを具備して成るように構成した対象物管理装置であれば、例えば、組み合わせて使用する物Aと物Bが、それぞれが携帯する携帯型記録手段に記憶している識別情報によって関連付けられて関連付け情報管理手段に管理されている場合を考えると、物Aが迷子になったとき、物Bの識別情報を用いて当該装置に問い合わせるだけで、抽出手段が、物Aの識別情報を抽出し、位置情報取得手段が、抽出した識別情報に基づいて物Aの現在の位置情報を取得し、さらに、位置情報出力手段が、取得した物Aの現在の位置情報を親に対して出力するように動作する。したがって、利用者は迷子になった物Aの現在の居場所を、他の迷子の物の居場所などの他の情報と混ざることなく直接的に知ることができる。
【0073】
すなわち、例えば、組み合わせて使用する対象物のうち迷子になった対象物を捜している利用者が複数ある場合でも、利用者自身の欲する迷子になった物の位置情報を迅速且つ確実に得られるといった、高性能な対象物管理装置を提供することができる。
【0074】
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】本発明の一実施形態における施設利用者管理装置などを備える施設利用者管理を示す図。
【図2】同実施形態における施設利用者管理装置の機器構成図。
【図3】同実施形態における施設利用者管理の機能構成図。
【図4】同実施形態における識別情報の格納態様を示す図。
【図5】同実施形態における利用者側端末装置の機器構成図。
【図6】同実施形態における施設利用者管理装置の動作を示すフロー図。
【図7】同実施形態における3点測量を模式的に示す図。
【図8】同実施形態における現在位置の送信出力態様を概念的に示す図。
【図9】同実施形態における施設利用者管理装置の動作を示すフロー図。
【図10】同実施形態における報知態様を概念的に示す図。
【図11】同実施形態における施設利用者管理装置の動作を示すフロー図。
【図12】同実施形態における利用者側端末装置の動作を示すフロー図。
【符号の説明】
【0076】
P・・・・施設利用者管理装置
Q・・・・利用者側端末装置
1b・・・関連付け情報管理手段
1c・・・抽出手段
1d・・・位置情報取得手段
1e・・・位置情報出力手段
1f・・・判断手段
1g・・・不正出場報知手段
1h・・・利用状況情報管理手段
1i・・・位置情報記録手段
2a・・・検索情報受付手段
2b・・・検索情報送信手段
2c・・・検索結果情報受信手段
2d・・・位置情報表示手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊園地やテーマパーク、デパート等の多数の人が集まる施設で使用するものであり、且つ、関連付ける予定の各施設利用者がそれぞれ携帯する複数の携帯型記録手段からそれぞれ読み取った又は書き込んだ識別情報を関連付けて管理するとともに、各携帯型記録手段のそれぞれの現在の位置情報を取得するように構成することにより、複数の携帯型記録手段うち1の携帯型記録手段に記録している識別情報を利用して、関連付けられている他の携帯型記録手段の現在の位置を関連付けられている他の施設利用者の現在の位置情報として知り得るようにした装置であって、
複数の施設利用者が携帯するそれぞれの携帯型記録手段から読み取った又は書き込んだ識別情報を、関連付けて管理する関連付け情報管理手段と、
1の携帯型記録手段に記録している識別情報を用いた他の携帯型記録手段の現在の位置を知ることについての問合せがあった場合に、前記関連付け情報管理手段から1の携帯型記録手段に記録している識別情報と関連付けて管理されている識別情報を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段で抽出した識別情報についての現在の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記位置情報取得手段で取得した現在の位置情報を、関連付けられている他の施設利用者の現在の位置情報として、1の携帯型記録手段を携帯する施設利用者に対して出力する位置情報出力手段とを具備して成ることを特徴とする施設利用者管理装置。
【請求項2】
前記施設の入口に前記携帯型記録手段の識別情報を読み取り又は書き込みするための入口用リーダ又はライタを設け、
前記施設利用者が前記施設に入場する際に、前記入口用リーダ又はライタを利用して前記携帯型記録手段の識別情報を読み取り又は書き込んだ識別情報を、前記関連付け情報管理手段が、管理するように構成していることを特徴とする請求項1記載の施設利用者管理装置。
【請求項3】
前記施設の出口に前記携帯型記録手段の識別情報を読み取るための出口用リーダを設け、
この出口用リーダが前記施設から出場する前記携帯型記録手段の識別情報を読み取った際に、読み取った識別情報と関連付けて前記関連付け情報管理手段で管理している識別情報を抽出し、読み取った識別情報に係る携帯型記録手段が、抽出した識別情報に係る携帯型記録手段と関係なく単独で出場するものであるか否かを所定の条件を満たすか否かで判断する判断手段と、
前記判断手段が所定の条件を満たさず単独で出場するものであると判断した際に、当該出場が不正な出場であるとして、その旨を報知する不正出場報知手段を具備して成ることを特徴とする請求項1または2記載の施設利用者管理装置。
【請求項4】
前記判断手段が、関連付けられている複数の識別情報の出場時間に基づいて判断するものであることを特徴とする請求項3記載の施設利用者管理装置。
【請求項5】
前記判断手段が、関連付けられている複数の識別情報の組合せに基づいて判断するものであることを特徴とする請求項3記載の施設利用者管理装置。
【請求項6】
前記位置情報出力手段が、現在の位置情報を、地図に重ね合わせて出力することを特徴とする請求項1乃至5いずれか記載の施設利用者管理装置。
【請求項7】
前記関連付け情報管理手段が、関連付けて管理されている複数の施設利用者のうち少なくとも1以上の施設利用者と連絡可能な携帯電話番号等の連絡先情報を、前記識別情報と関連付けて管理し得るように構成していることを特徴とする請求項1乃至6いずれか記載の施設利用者管理装置。
【請求項8】
前記携帯型記録手段が前記施設を複数回利用する際に繰り返して使用できるようにしたものであって、
前記識別情報と前記施設の利用回数や利用金額等の利用状況を示す利用状況情報とを関連付けて記録する利用状況情報管理手段を具備して成ることを特徴とする請求項1乃至7いずれか記載の施設利用者管理装置。
【請求項9】
前記携帯型記録手段がRF−IDタグを備えるものであることを特徴とする請求項1乃至8いずれか記載の施設利用者管理装置。
【請求項10】
前記位置情報取得手段で取得した位置情報を記録する位置情報記録手段を具備して成ることを特徴とする請求項1乃至9いずれか記載の施設利用者管理装置。
【請求項11】
請求項1乃至10いずれか記載の施設利用者管理装置と通信可能に接続されて成る装置であって、
前記携帯型記録手段に記録している識別情報を検索情報として受け付ける検索情報受付手段と、
前記検索情報受付手段で受け付けた検索情報を施設利用者管理装置に対して送信する検索情報送信手段と、
前記検索情報送信手段で送信した検索情報と対応する検索結果情報を施設利用者管理装置から受信する検索結果情報受信手段と、
前記検索結果情報受信手段で受信した検索結果情報に含まれる位置情報を表示する位置情報表示手段とを具備して成ることを特徴とする利用者側端末装置。
【請求項12】
関連付ける予定の対象物に携帯させた複数の携帯型記録手段からそれぞれ読み取った又は書き込んだ識別情報を関連付けて管理するとともに、各携帯型記録手段のそれぞれの現在の位置情報を取得するように構成することにより、複数の携帯型記録手段うち1の携帯型記録手段に記録している識別情報を利用して、関連付けられている他の携帯型記録手段の現在の位置を関連付けられている他の対象物の現在の位置情報として知り得るようにした装置であって、
それぞれの携帯型記録手段から読み取った又は書き込んだ識別情報を、関連付けて管理する関連付け情報管理手段と、
1の携帯型記録手段に記録している識別情報を用いた他の携帯型記録手段の現在の位置を知ることについての問合せがあった場合に、前記関連付け情報管理手段から1の携帯型記録手段に記録している識別情報と関連付けて管理されている識別情報を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段で抽出した識別情報についての現在の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記位置情報取得手段で取得した現在の位置情報を、関連付けられている他の対象物の現在の位置情報として、1の携帯型記録手段に対して出力する位置情報出力手段とを具備して成ることを特徴とする対象物管理装置。
【請求項13】
遊園地やテーマパーク、デパート等の多数の人が集まる施設で使用するものであり、且つ、関連付ける予定の各施設利用者がそれぞれ携帯する複数の携帯型記録手段からそれぞれ読み取った又は書き込んだ識別情報を関連付けて管理するとともに、各携帯型記録手段のそれぞれの現在の位置情報を取得するように構成することにより、複数の携帯型記録手段うち1の携帯型記録手段に記録している識別情報を利用して、関連付けられている他の携帯型記録手段の現在の位置を関連付けられている他の施設利用者の現在の位置情報として知り得るようにしたコンピュータを動作させるためのプログラムであって、
コンピュータを、
複数の施設利用者が携帯するそれぞれの携帯型記録手段から読み取った又は書き込んだ識別情報を、関連付けて管理する関連付け情報管理手段と、
1の携帯型記録手段に記録している識別情報を用いた他の携帯型記録手段の現在の位置を知ることについての問合せがあった場合に、前記関連付け情報管理手段から1の携帯型記録手段に記録している識別情報と関連付けて管理されている識別情報を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段で抽出した識別情報についての現在の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記位置情報取得手段で取得した現在の位置情報を、関連付けられている他の施設利用者の現在の位置情報として、1の携帯型記録手段を携帯する施設利用者に対して出力する位置情報出力手段として機能させるための施設利用者管理プログラム。
【請求項14】
遊園地やテーマパーク、デパート等の多数の人が集まる施設で使用するものであり、且つ、関連付ける予定の各施設利用者がそれぞれ携帯する複数の携帯型記録手段からそれぞれ読み取った又は書き込んだ識別情報を関連付けて管理するとともに、各携帯型記録手段のそれぞれの現在の位置情報を取得するように構成することにより、複数の携帯型記録手段うち1の携帯型記録手段に記録している識別情報を利用して、関連付けられている他の携帯型記録手段の現在の位置を関連付けられている他の施設利用者の現在の位置情報として知り得るようにした装置と、通信可能に接続されて成るコンピュータを動作させるためのプログラムであって、
コンピュータを、
前記携帯型記録手段に記録している識別情報を検索情報として受け付ける検索情報受付手段と、
前記検索情報受付手段で受け付けた検索情報を施設利用者管理装置に対して送信する検索情報送信手段と、
前記検索情報送信手段で送信した検索情報と対応する検索結果情報を施設利用者管理装置から受信する検索結果情報受信手段と、
前記検索結果情報受信手段で受信した検索結果情報に含まれる位置情報を表示する位置情報表示手段として機能させるための利用者側端末プログラム。
【請求項15】
関連付ける予定の対象物に携帯させた複数の携帯型記録手段からそれぞれ読み取った又は書き込んだ識別情報を関連付けて管理するとともに、各携帯型記録手段のそれぞれの現在の位置情報を取得するように構成することにより、複数の携帯型記録手段うち1の携帯型記録手段に記録している識別情報を利用して、関連付けられている他の携帯型記録手段の現在の位置を関連付けられている他の対象物の現在の位置情報として知り得るようにしたコンピュータを動作させるためのプログラムであって、
コンピュータを、
それぞれの携帯型記録手段から読み取った又は書き込んだ識別情報を、関連付けて管理する関連付け情報管理手段と、
1の携帯型記録手段に記録している識別情報を用いた他の携帯型記録手段の現在の位置を知ることについての問合せがあった場合に、前記関連付け情報管理手段から1の携帯型記録手段に記録している識別情報と関連付けて管理されている識別情報を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段で抽出した識別情報についての現在の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記位置情報取得手段で取得した現在の位置情報を、関連付けられている他の対象物の現在の位置情報として、1の携帯型記録手段に対して出力する位置情報出力手段として機能させるための対象物管理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2007−48115(P2007−48115A)
【公開日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−232982(P2005−232982)
【出願日】平成17年8月11日(2005.8.11)
【出願人】(000001351)コクヨ株式会社 (961)
【Fターム(参考)】