説明

時間計測回路

【課題】短い時間幅の高分解能な計測と長い時間幅の低分解能な計測とを、回路規模を大幅に増大させることなく、いずれも実現させることが可能な時間計測回路を提供する。
【解決手段】駆動電圧VDDLに応じた遅延時間で信号を遅延させる遅延ユニットDUをM(Mは正整数)段直列接続してなり、起動用パルスPAの入力により起動され、各遅延ユニットDUにてパルス信号を順次遅延させながら伝送するパルス遅延回路10と、計測用パルスPBが入力されると、パルス遅延回路10内でのパルス信号の位置を検出(ラッチ)し、その検出結果を、起動用パルスPAの入力から計測用パルスPBの入力までの時間Tm内にパルス信号が通過した遅延ユニットDUの段数を表す所定ビットのデジタルデータDTに変換して出力するラッチ&エンコーダ12と、電圧設定データDVに従った大きさの駆動電圧VDDLを発生させる駆動電圧設定回路14とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パルス遅延回路を利用する時間計測回路に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、信号を遅延させる遅延ユニットを複数段直列又はリング状に接続してなるパルス遅延回路を用いて構成され、パルス遅延回路を起動する起動用パルスが入力されてから、パルス遅延回路を構成する各遅延ユニットの出力をラッチする停止用(計測用)パルスが入力されるまでに、パルス遅延回路内でパルス信号が通過した遅延ユニットの段数に対応する数値データを、起動用パルスと停止用(計測用)パルスとの時間差(位相差)を表す時間計測データとして出力するように構成された時間計測回路が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
なお、この時間計測回路は、全ての部分をデジタル回路にて構成することができるため、IC化が容易である。
【特許文献1】特開平3−220814号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、時間計測では、微小時間を高分解能で測定する要求(例えば、レーザレーダの光往復時間計測等)がある一方で、比較的長い時間を適当に粗い分解能で計測する要求(例えば、超音波ソナーの音波往復時間計測等)もあり、これらの分解能は10桁以上もの相違がある場合もある。
【0005】
そして、上述した従来の時間計測回路では、これらの要求(高分解能,長い計測時間)をいずれも満たそうとすると、まず、高分解能を実現するためには、パルス遅延回路を構成する遅延ユニットの一段当たりの遅延時間を短くする必要がある。そして、遅延ユニット一段当たりの遅延時間を短くするほど(即ち、高分解能にするほど)、同じ計測時間であっても、パルス遅延回路内でパルス信号が通過する段数が増加するため、長い計測時間を実現するためには、その通過段数をカウントするための回路規模、ひいては時間計測回路全体の回路規模が膨大なものとなってしまうという問題があった。
【0006】
このため、通常は、使用目的(要求分解能,要求計測時間)に応じて、複数種類の時間計測回路を用意しておき、目的に応じて使用する時間計測回路を切り替えることが行われており、いずれにしても、回路規模が増大してしまうという問題があった。
【0007】
本発明は、上記問題点を解決するために、短い時間幅の高分解能な計測と長い時間幅の低分解能な計測とを、回路規模を大幅に増大させることなく、いずれも実現させることが可能な時間計測回路を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の時間計測回路は、駆動電圧に応じた遅延時間で信号を遅延させる遅延ユニットを、複数段直列又はリング状に接続してなるパルス遅延回路を備えている。このパルス遅延回路では、外部から起動用パルスが入力されると、パルス信号を、各遅延ユニットにて順次遅延させながら伝送する。
【0009】
そして、符号化回路は、外部から計測用パルスが入力されると、起動用パルスの入力から計測用パルスの入力までの間にパルス遅延回路内でパルス信号が通過した遅延ユニットの段数に対応する数値データを時間計測データとして出力する。
【0010】
また、本発明の時間計測回路では、パルス遅延回路の駆動電圧を、第一駆動電圧設定回路が外部からの指令に従って可変設定するようにされている。
なお、符号化回路が出力する数値データ(即ち、数値化が可能な段数)には上限があるため、パルス遅延回路の駆動電圧を高く設定して、遅延ユニット一段当たりの遅延時間を短くすれば、時間計測データの時間分解能は向上するものの、計測可能な時間幅は短くなり、逆に、パルス遅延回路の駆動電圧を低く設定して、遅延ユニット一段当たりの遅延時間を長くすれば、時間計測データの時間分解能は低く抑えられるものの、計測可能な時間幅が長くなる。
【0011】
一般に、時間計測では、測定可能な時間幅の大きさに見合った分解能があり、必要以上に高い分解能は不要であるため、上述のパルス遅延回路の駆動電圧を高く設定した場合、及び低く設定した場合のいずれで得られる時間計測データも有効なものとなる。
【0012】
このように本発明の時間計測回路によれば、小規模で対応できる第一駆動電圧設定回路を設ける構成により(即ち、回路規模を大幅に増大させることなく)、高分解能での短い時間幅の計測と、低分解能での長い時間幅の計測とをいずれも実現することができる。
【0013】
また、本発明の時間計測回路によれば、状況に応じてリアルタイムで測定レンジを切り替える必要があるシステムへの適用や、目標仕様の異なる各種システム機器に対する汎用的な適用が可能であり、時間計測を行うシステムの低コスト化、開発期間短縮を図ることができる。
【0014】
特に、本発明の時間計測回路をIC化した場合には、IC回路規模や開発工数の削減を図ることができる。
ところで、パルス遅延回路が出力する遅延パルスの信号レベル(特にハイレベル)は、駆動電圧に応じて変化する。このため、遅延パルスの出力側回路であるパルス遅延回路と、その遅延パルスの入力側回路である符号化回路(又は後述するバッファ回路)とで駆動電圧が異なっている場合、符号化回路側で遅延パルスの信号レベルを識別できない可能性がある。
【0015】
そこで、符号化回路で遅延パルスの信号レベルを確実に識別させるためには、請求項2に記載のように、第一駆動電圧設定回路にて設定可能な駆動電圧(即ち、パルス遅延回路に供給する駆動電圧)の最小値を、パルス遅延回路を構成する各遅延ユニットの出力を入力とする回路の閾値電圧より大きくすることが望ましい。
【0016】
また、第一駆動電圧設定回路にて設定可能な駆動電圧は、符号化回路の駆動電圧より大きくても小さくてもかまわないが、当該時間計測回路に電源供給する電源回路の構成を簡易化するためには、請求項3に記載のように、符号化回路の駆動電圧以下の大きさであることが望ましい。
【0017】
この場合、電源回路では、符号化回路の駆動電圧より高い電源電圧を用意する必要がないため、その構成を簡易化できるのである。
また、請求項4に記載のように、パルス遅延回路は、符号化回路を構成するトランジスタより、サイズの大きいトランジスタを用いて構成されていることが望ましい。
【0018】
なお、ここで言うトランジスタのサイズとは、具体的には、トランジスタ幅(ゲート長)又はトランジスタ長(ゲート幅)のうち少なくとも一方のことである。
そして、トランジスタサイズを大きくした場合、半導体集積回路製造時の加工誤差や微細ゴミが、トランジスタ(特にゲートパターン)に対して相対的に小さくなるため、これらの加工誤差や微細ゴミがトランジスタの特性に及ぼす影響(ひいては遅延ユニットの遅延時間のばらつき)も相対的に小さくなる。
【0019】
従って、本発明の時間計測回路によれば、遅延時間が均一な遅延ユニットを構成することができるため、時間計測の精度を向上させることができる。
また、トランジスタサイズを大きくすると、電流駆動能力が大きくなるため、負荷容量の充放電速度、ひいては遅延ユニットの動作速度をより高速にすることができる。但し、トランジスタサイズを大きくするとゲート容量も増大し、そのゲート容量の増大は動作速度を低下につながるため、両者の関係を考慮してトランジスタサイズを設定する必要がある。
【0020】
なお、トランジスタサイズを大きくする場合、トランジスタ幅(ゲート長)を大きくし過ぎると、ゲートパターンの持つ抵抗分が無視できなくなり、トランジスタ幅の大きさに見合った駆動能力を引き出すことが困難となる。
【0021】
そこで、請求項5に記載のように、パルス遅延回路を構成するトランジスタのゲート形状を、櫛歯状に形成することで、ゲートパターンが持つ抵抗の増大を抑制しつつ、ゲートパターンの面積やトランジスタの駆動能力を確保するようにしてもよい。
【0022】
ところで、本発明の時間計測回路をCMOS半導体集積回路として構成した場合、回路動作の安定化のためには、同一特性のCMOSインバータゲート回路のみを用いて論理回路を構成することが望ましい。
【0023】
しかし、本発明の時間計測回路のように、パルス遅延回路と符号化回路とで駆動電圧が異なっている場合、その駆動電圧の差が大きいと、両回路を構成するCMOSインバータゲート回路の特性の差が大きくなり、パルス遅延回路から遅延パルスを取り込む符号化回路の動作が不安定になる可能性がある。
【0024】
そこで、請求項6に記載のように、パルス遅延回路を構成する各遅延ユニットの出力である遅延パルスを、符号化回路に取り込ませる取込端のそれぞれにバッファ回路を設け、第二駆動電圧設定回路が、これらバッファ回路の駆動電圧を、第一駆動電圧設定回路により設定されたパルス遅延回路の駆動電圧と符号化回路の駆動電圧との中間の大きさに設定することが望ましい。
【0025】
これにより、駆動電圧の差に基づいて符号化回路の動作を不安定にさせる要因の影響を、段階的に吸収することができ、その結果、回路動作の安定性を確保することができる。
なお、パルス遅延回路を構成するトランジスタと、符号化回路を構成するトランジスタとでトランジスタサイズが異なる場合は、バッファ回路を構成するトランジスタのサイズも、両回路のトランジスタサイズの中間の大きさに設定することが望ましい。
【0026】
また、請求項7に記載のように、パルス遅延回路が、遅延ユニットをリング状に接続してなるリングディレイラインからなり、符号化回路が、パルス遅延回路をパルス信号が周回した回数をカウントする周回数カウンタと、パルス遅延回路内でのパルス信号の位置を符号化した値を前記数値データの下位ビットとして出力する下位符号化回路と、周回数カウンタのカウント値を前記数値データの上位ビットとして出力する上位符号化回路とで構成されている場合、バッファ回路の一つは、遅延パルスの一つを動作クロックとして周回数カウンタに取り込ませる取込端に設けられたものであってもよい。
【0027】
なお、このようなバッファ回路を設けることにより、周回数カウンタの入力容量が大きい場合でも、遅延ユニットの駆動能力不足によって遅延ユニットでの遅延時間が増大したり、周回数カウンタの動作タイミングが遅れる等の不具合を防止することができる。
【0028】
更にラップタイム計測(途中時間計測)に対応するため、請求項8に記載のように、符号化回路は、外部から計測用パルスが順次複数回入力されると、計測用パルスが入力される毎に、その都度、時間計測データを生成するように構成されていてもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
[第1実施形態]
図1(a)は、本発明が適用された時間計測回路1の全体構成図である。
【0030】
時間計測回路1は、図1(a)に示すように、駆動電圧VDDLに応じた遅延時間で信号を遅延させる遅延ユニットDUをM(Mは正整数)段直列接続してなるストレートディレイライン(SDL)として構成され、起動用パルスPAの立ち上がりタイミングで起動され、各遅延ユニットDUにてパルス信号を順次遅延させながら伝送するパルス遅延回路10と、計測用パルスPBの立ち上がりタイミングで、パルス遅延回路10内でのパルス信号の位置を検出(ラッチ)し、その検出結果を、パルス信号が通過した遅延ユニットDUが先頭から何段目にあるか、即ち、起動用パルスPAの立ち上がりタイミングから計測用パルスPBの立ち上がりタイミングまでの時間Tm内にパルス信号が通過した遅延ユニットDUの段数を表す所定ビットのデジタルデータ(時間計測データ)DTに変換して出力する符号化回路としてのラッチ&エンコーダ12と、電圧設定データDVに従って、パルス遅延回路10に印加する駆動電圧VDDLを発生させる第一駆動電圧設定回路としての駆動電圧設定回路14とを備えている。なお、図中において(1)(2)…で示す数値は、遅延ユニットDUの段数を示す。
【0031】
このうち、ラッチ&エンコーダ12は、パルス遅延回路10を構成する各遅延ユニットの出力をラッチするラッチ回路、そのラッチ回路の出力をデジタルデータDTに変換するエンコーダを少なくとも備えており、これらはいずれも一定の駆動電圧VDDにて駆動されるように構成されている。
【0032】
一方、パルス遅延回路10を構成する各遅延ユニットDUは、図1(b)に示すように、CMOSインバータゲート回路INVを2段直列接続してなり、入力信号を遅延させて出力するバッファ回路として構成されている。
【0033】
そして、各遅延ユニットDUには、駆動電圧設定回路14から供給される駆動電圧VDDLが印加されており、各遅延ユニットDUは、駆動電圧VDDLの電圧レベルに対応した大きさの遅延時間にて、パルス信号を遅延させるように構成されている。
【0034】
つまり、駆動電圧VDDLが一定値に保持されている場合、パルス遅延回路10内でパルス信号が通過する遅延ユニットDUの段数は、起動用パルスPAが入力されてからの経過時間に比例したものとなり、その比例係数は駆動電圧VDDLが大きいほど小さな値となる。
【0035】
次に、駆動電圧設定回路14は、図2(a)に示すように、電圧設定データDVが示す値に応じた電圧レベルを有する電圧信号をD/A変換器15により発生させ、その電圧信号(駆動電圧VDDL)を、D/A変換器15の駆動能力を補うために設けられたバッファ16を介してパルス遅延回路10に供給するように構成されている。
【0036】
このように構成された時間計測回路1では、駆動電圧設定回路14が電圧レベルの低い駆動電圧VDDLを供給するように電圧設定データDVを設定すると、図2(b)に示すように、パルス遅延回路10を構成する各遅延ユニットDUの遅延時間Tduが長くなることにより、時間計測データDTの時間分解能(遅延ユニットDU一段の遅延時間Tduに等しい)が粗くなるが、計測可能な時間範囲TW(=Tdu×M)が広くなる。逆に、駆動電圧設定回路14が電圧レベルの高い駆動電圧VDDLを供給するようにが電圧設定データDVを設定すると、図2(c)に示すように、パルス遅延回路10を構成する各遅延ユニットDUの遅延時間Tduが短くなることにより、計測可能な時間範囲TWが短くなるが、時間計測データDTの時間分解能が向上する。
【0037】
ところで、時間計測回路1は、CMOS製造プロセスを使用して半導体基板(ICチップ)上の半導体集積回路として構成される。
なお、時間計測回路1を製造する際に用いるトランジスタのサイズは、CMOSデジタル回路設計ルールにより最小サイズが規定されており、その最小サイズ以上のトランジスタを任意に用いることができる。
【0038】
図3は、時間計測回路1に用いるCMOSインバータゲート回路INVのパターン図であり、(a)は最小サイズのトランジスタを用いた場合、(b)はサイズの大きいトランジスタを用いた場合を示す。
【0039】
図3に示すように、時間計測回路1では、トランジスタのゲートGp,Gnのパターン幅Lやトランジスタ幅Wを変えるのではなく、ゲートGp,Gnの形状を櫛波状とし、その櫛波状に連結するゲート数によってトランジスタサイズを調整している。
【0040】
また、図3に示すCMOSインバータゲート回路INVにおいて、Pchトランジスタのトランジスタ幅Wp方がNchトランジスタのトランジスタ幅Wnより大きいのは、両トランジスタの駆動能力を揃えるためであり、ここでは、CMOSインバータゲート回路INVの閾値電圧が、駆動電圧の1/2となるように、Wn:Wp=1:2に設定されている。
【0041】
そして、ラッチ&エンコーダ12を構成するトランジスタは、設計ルールで規定された最小サイズのもの(図3(a)参照)が用いられ、また、パルス遅延回路10を構成するトランジスタは、最小サイズの6倍のもの(図3(b)参照)が用いられている。
【0042】
また、駆動電圧設定回路14が発生させる駆動電圧VDDLは、その最大電圧がラッチ&エンコーダ12の駆動電圧VDDに等しく、その最小電圧がラッチ&エンコーダ12において遅延ユニットDUの出力を取り込む取込端に設けられたCMOSインバータゲート回路の閾値電圧(ここではVDD/2)より大きな値に設定されている。
【0043】
このように構成された時間計測回路1によれば、駆動電圧設定回路14によりパルス遅延回路10に供給する駆動電圧VDDL、ひいてはパルス遅延回路10を構成する遅延ユニットDUでの遅延時間Tduを、任意に設定できるようにされているため、高分解能での短い時間幅の計測と低分解能での長い時間幅の計測とをいずれも実現することができる。
【0044】
その結果、時間計測回路1によれば、状況に応じてリアルタイムで測定レンジを切り替える必要があるシステムへの適用や、目標仕様の異なる各種システム機器に対する汎用的な適用が可能であり、時間計測を行うシステムの低コスト化、開発期間短縮を図ることができる。
【0045】
また、時間計測回路1では、パルス遅延回路10を構成するトランジスタのサイズを、他の部分(ラッチ&エンコーダ12)より大きくし、しかも、そのトランジスタのゲート形状を櫛歯状としているため、製造時の加工誤差や微細ゴミの付着に基づくトランジスタ特性のばらつきを小さく抑えることができると共に、トランジスタの駆動能力を最大限に引き出すことができる。
【0046】
その結果、各遅延ユニットDUの遅延を精度よく均一にすることができ、時間計測データの分解能のバラツキが小さい、特性の安定した時間計測回路1を提供することができる。
【0047】
また、パルス遅延回路10は、ラッチ&エンコーダ12と比較して、時間計測回路1全体の中で占める回路規模が小さいため、パルス遅延回路10を構成するトランジスタのサイズを大きくしても、時間計測回路1全体から見れば、回路規模の増大を極めて小さく抑えることができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。
【0048】
図4は、(a)が本実施形態の時間計測回路1aの全体構成図、(b)が時間計測回路1aを構成する駆動電圧設定回路14aの構成を示すブロック図である。
図4(a)に示すように、時間計測回路1aは、第1実施形態の時間計測回路1において、パルス遅延回路10とラッチ&エンコーダ12との間に、遅延パルス(パルス遅延回路10を構成する各遅延ユニットDUの出力)の数と同数のCMOSインバータゲート回路INVからなる仲介バッファ回路11が設けられ、ラッチ&エンコーダ12が、パルス遅延回路10からの遅延パルスを、それぞれ仲介バッファ回路11を構成するCMOSインバータゲート回路INVを介して取り込むように構成されている点、及び、駆動電圧設定回路14aが、パルス遅延回路10に供給する駆動電圧VDDLに加えて、仲介バッファ回路11に供給する駆動電圧VDDIを発生させる第二駆動電圧設定回路としての構成を有している点以外は、第1実施形態の時間計測回路1と全く同様に構成されている。
【0049】
そして、仲介バッファ回路11を構成するトランジスタのサイズは、パルス遅延回路10を構成するトランジスタと、ラッチ&エンコーダ12を構成するトランジスタとの中間の大きさ(例えば、最小サイズの3倍)に設定されている。
【0050】
また、駆動電圧設定回路14aは、D/A変換器15及びバッファ16(第1実施形態を参照)によりパルス遅延回路10に供給する駆動電圧VDDLを発生させると共に、レベルシフト回路17にて、D/A変換器15の出力電圧(駆動電圧VDDL)をレベルシフトすることにより、D/A変換器15の出力電圧とラッチ&エンコーダ12の駆動電圧VDDとの中間の電圧レベル(例えば、両者の平均電圧)を有する電圧信号を発生させ、その電圧信号(駆動電圧VDDI)を、レベルシフト回路17の駆動能力を補うために設けられたバッファ18を介して仲介バッファ回路11に供給するように構成されている。
【0051】
このように構成された時間計測回路1aでは、第1実施形態の時間計測回路1と同様の効果が得られる他、仲介バッファ回路11を設けたことにより、パルス遅延回路10を構成するトランジスタと、ラッチ&エンコーダ12を構成するトランジスタとの間のサイズ差や駆動電圧差に基づいて生じるラッチ&エンコーダ12の動作を不安定にさせる要因の影響が段階的に吸収されるため、遅延パルスをほぼ一定の状態でラッチ&エンコーダ12に取り込むことができ、時間計測回路1aの動作の安定性を確保することができる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態について説明する。
【0052】
図5は、本実施形態の時間計測回路3の全体構成図である。
図5に示すように、時間計測回路3は、駆動電圧VDDLに応じた遅延時間で信号を遅延時間させるM(=2a :aは正整数)個の遅延ユニットDUをリング状に連結してなるリングディレイライン(RDL)として構成され、起動用パルスPAの立ち上がりタイミングで起動され、各遅延ユニットDUでパルス信号を順次遅延させながら伝送する(周回させる)パルス遅延回路30と、計測用パルスPBの立ち上がりタイミングで、パルス遅延回路30内でのパルス信号の到達位置を検出(ラッチ)し、その検出結果を、パルス信号が通過した遅延ユニットDUが先頭から何段目にあるかを表すaビットのデジタルデータに変換して出力するラッチ&エンコーダ32と、電圧設定データDVに従って、パルス遅延回路30に印加する駆動電圧VDDLを発生させる駆動電圧設定回路34とを備えている。
【0053】
なお、パルス遅延回路30は、初段の遅延ユニットDUは、一方の入力端子を起動用端子とするアンドゲート回路にて構成され、初段以外の他の遅延ユニットDUは、第1実施形態のものと同様に構成されている。そして、初段の遅延ユニットDUの起動用端子とは異なるもう一つの入力端子と、最終段の遅延ユニットDUの出力端子とを接続することでリング状にされている。また、パルス遅延回路30は、図示しないが、偶数段の遅延ユニットDUで構成されるパルス遅延回路30内でパルス信号の周回が継続して行われるように、構成されている。このようなパルス遅延回路30の具体的な構成は、例えば、特開平6−216721号等に詳述されているため、ここではその詳細についての説明を省略する。
【0054】
また、ラッチ&エンコーダ32及び駆動電圧設定回路34は、第1実施形態で説明したラッチ&エンコーダ12及び駆動電圧設定回路14と同様であるため説明を省略する。
また、時間計測回路3は、パルス遅延回路30を構成する最終段の遅延ユニットDUの出力(周回クロック)CKCに従ってカウント動作するb(bは正整数)ビットの同期式カウンタからなる周回数カウンタ36と、周回数カウンタ36によるカウント値を、計測用パルスPBの立ち上がりタイミングでラッチするラッチ回路38とを備えている。
【0055】
そして、時間計測回路3は、ラッチ&エンコーダ32から出力されるaビットのデジタルデータを下位ビットデータ、ラッチ回路38から出力されるbビットのカウント値を上位ビットデータとするa+bビットのデジタルデータを、起動用パルスPAの立ち上がりタイミングから計測用パルスPBの立ち上がりタイミングまでの時間Tmを数値化した時間計測データDTとして出力するように構成されている。
【0056】
なお、周回数カウンタ36及びラッチ回路38は、ラッチ&エンコーダ32と同じ一定の電圧レベルを有する駆動電圧VDDにて駆動されるように構成されている。
ところで、時間計測回路3は、第1実施形態のものと同様に、CMOS製造プロセスを使用して半導体基板(ICチップ)上の半導体集積回路として構成される。
【0057】
そして、パルス遅延回路30以外の回路(ラッチ&エンコーダ32,周回数カウンタ36,ラッチ回路38)を構成するトランジスタは、設計ルールで規定された最小サイズのものが用いられ、また、パルス遅延回路30を構成するトランジスタは、最小サイズのより大きいサイズ(例えば6倍)のものが用いられている。
【0058】
また、駆動電圧設定回路34が発生させる駆動電圧VDDLは、その最大電圧がラッチ&エンコーダ32の駆動電圧VDDに等しく、その最小電圧がラッチ&エンコーダ32において遅延ユニットDUの出力を取り込む取込端に設けられたCMOSインバータゲート回路の閾値電圧(ここではVDD/2)より大きな値に設定されている。
【0059】
このように構成された時間計測回路3では、第1実施形態にて説明した時間計測回路1と同様の効果が得られるだけでなく、パルス遅延回路30としてリングディレイラインを使用し、パルス遅延回路30でのパルス信号の周回数を周回数カウンタ36でカウントするようにされているため、パルス遅延回路30を構成する遅延ユニットDUの段数、ひいては時間計測回路3全体の回路規模を大幅に削減することができる。
【0060】
しかも、時間計測回路3では、当該時間計測回路3全体に対するパルス遅延回路30の占有面積が第1実施形態の場合と比較してより小さいため、パルス遅延回路30をサイズの大きいトランジスタを用いて構成することによる回路規模の増大を、より一層小さなものに抑えることができる。
【0061】
なお、本実施形態では、ラッチ&エンコーダ32,周回数カウンタ36,ラッチ回路38が本発明における符号化回路に相当する。
[第4実施形態]
次に第4実施形態について説明する。
【0062】
図6は、本実施形態の時間計測回路3aの全体構成図である。
図6に示すように、時間計測回路3aは、第3実施形態の時間計測回路3において、パルス遅延回路30とラッチ&エンコーダ32との間に、遅延パルスの数と同数のCMOSインバータゲート回路INVからなる仲介バッファ回路31が設けられ、ラッチ&エンコーダ32が、パルス遅延回路30からの遅延パルスを、それぞれ仲介バッファ回路31を構成するCMOSインバータゲート回路INVを介して取り込むように構成されている点、パルス遅延回路30を構成する最終段の遅延ユニットDUの出力(周回クロック)CKCを入力とし、出力を動作クロックCKAとして周回数カウンタ36に供給する駆動用バッファ回路35と、計測用パルスPBを入力とし、出力をラッチパルスLPとしてラッチ回路38に供給する遅延用バッファ回路37とを設けた点、及び、駆動電圧設定回路34aが、パルス遅延回路10に供給する駆動電圧VDDLに加えて、仲介バッファ回路31,駆動用バッファ回路35,遅延用バッファ回路37に供給する駆動電圧VDDIを発生させる点以外は、第3実施形態の時間計測回路3と全く同様に構成されている。
【0063】
なお、仲介バッファ回路31及び駆動電圧設定回路34aは、第2実施形態にて説明した仲介バッファ回路11及び駆動電圧設定回路14aと同様に構成されたものであるため、こここでは説明を省略する。
【0064】
そして、駆動用バッファ回路35は、CMOSインバータゲート回路を複数段直列接続してなり、その最終段のCMOSインバータゲート回路は、周回数カウンタ36のクロックラインの入力容量に対して十分な駆動能力を有する大きさに構成され、他のCMOSインバータゲート回路は、初段から最終段に向けて段階的に駆動能力(即ちトランジスタサイズ)が大きくなるように構成されている。但し、初段のCMOSインバータゲート回路は、パルス遅延回路30を構成するトランジスタ以上のサイズを有するトランジスタで構成されている。
【0065】
また、遅延用バッファ回路37は、駆動用バッファ回路35と同様に構成されており、駆動用バッファ回路35での遅延時間と遅延用バッファ回路37での遅延時間とが等しくなるようにされている。
【0066】
このように構成された時間計測回路3aでは、第3実施形態の時間計測回路3と同様の効果が得られる他、仲介バッファ回路31を設けたことにより、パルス遅延回路30を構成するトランジスタと、ラッチ&エンコーダ32を構成するトランジスタとの間のサイズ差や駆動電圧差に基づいて生じるラッチ&エンコーダ32の動作を不安定にさせる要因の影響が段階的に吸収されるため、遅延パルスをほぼ一定の状態でラッチ&エンコーダ32に取り込むことができ、時間計測回路3aの動作の安定性を確保することができる。
【0067】
また、時間計測回路3aでは、動作クロックCKAが、駆動用バッファ回路35を介して周回数カウンタ36に供給されるため、周回数カウンタ36のビット数が多く、クロックラインの入力容量が大きい場合でも、周回数カウンタ36の動作の安定性を確保することができる。
【0068】
しかも、時間計測回路3aでは、ラッチパルスLPが、駆動用バッファ回路35と同じ遅延を有する遅延用バッファ回路37を介してラッチ回路38に供給されるため、駆動用バッファ回路35が挿入されていることにより遅延する周回数カウンタ36の動作タイミングと、ラッチ回路38でのラッチタイミングとの整合性も確保することができる。
[他の実施形態]
以上、本発明のいくつかの実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、様々な態様にて実施することが可能である。
【0069】
例えば、上記実施形態では、パルス遅延回路10,30を構成する遅延ユニットDUを、Pチャネルトランジスタ(FET)とNチャネルトランジスタ(FET)とからなるCMOSインバータゲート回路INVを2段直列接続することで構成し、駆動電圧VDDLを各遅延ユニットDUに印加するものとして説明したが、図7(a)に示すように、遅延ユニットDUを構成する各CMOSインバータゲート回路INVに、駆動電流を外部から制御するための制御トランジスタ(FET)Trcが設けられている場合には、この制御トランジスタの制御端子(ゲート)に、制御信号として、駆動電圧VDDLを入力するようにしてもよい。
【0070】
つまり、インバータINV等のゲート回路は、直流電源から供給される駆動電流によっても、その動作時間が変化することから、その駆動電流を駆動電圧VDDLに基づき制御するようにしても、上記と同様の効果を得ることができる。
【0071】
また、この場合、駆動電圧VDDLの入力インピーダンスが高くなるため、バッファ16を省略することができる。
上記実施形態では、パルス遅延回路10,30を構成する遅延ユニットDUを、2段のCMOSインバータゲート回路INVで構成しているが、図7(b)に示すように、1段のCMOSインバータゲート回路INVで構成してもよいし、3段以上のCMOSインバータゲート回路INVで構成してもよい。
【0072】
上記実施形態では、電圧設定データDVに応じた電圧信号をD/A変換器15により発生させているが、設定電圧が少ないときには、例えば、図8に示すように、複数の抵抗器R1〜R4を直列接続してなり、電源電圧VDDを分圧する分圧回路と、この分圧回路によって分圧された電圧を取り出す経路のそれぞれに設けられ、電圧設定データDVに従って、いずれか一つがONするように構成されたスイッチ群SW1〜SW4とからなる回路15aを、D/A変換器15の代わりに用いてもよい。
【0073】
上記実施形態では、CMOSインバータゲート回路INVを構成するNchトランジスタのトランジスタ幅WnとPchトランジスタのトランジスタ幅Wpを、CMOSインバータゲート回路INVの閾値電圧が駆動電圧の1/2となるように、Wn:Wp=1:2に設定されているが(図9(a)参照)、特に、パルス遅延回路10,30の出力を直に受ける部分のCMOSインバータゲート回路INVについては、Wn:Wp=1:1としたり、Wn:Wp=2:1(図9(b)参照)とすることにより、Nchトランジスタの駆動能力を大きくすることで、CMOSインバータゲート回路INVの閾値電圧を、駆動電圧の1/3〜1/4程度に下げてもよい。
【0074】
この場合、駆動電圧設定回路14,14a,34,34aによる駆動電圧VDDLの設定可能範囲を大幅に拡大することができ、当該時間計測回路1,1a,3,3aをより様々な用途に適用することができる。
【0075】
上記実施形態では、駆動電圧設定回路14,14a,34,34aは、一定の駆動電圧VDD以下の電圧レベルを有する駆動電圧VDDLを発生させるように構成したが、一定電圧VDD以上の電圧レベルを有する駆動電圧VDDLを発生させるように構成してもよい。但し、この場合、駆動電圧設定回路14,14a,34,34aには、駆動電圧VDDLの上限値以上の電源電圧を供給する必要がある。
【0076】
上記第2及び第4実施形態では、仲介バッファ回路11,31、駆動用バッファ回路35、遅延用バッファ回路37に供給する駆動電圧VDDIを、パルス遅延回路10,30に供給する駆動電圧VDDLと、ラッチ&エンコーダ12,32、周回数カウンタ36、ラッチ回路38に供給する駆動電圧VDDとの中間の値に設定しているが、駆動電圧VDDIは、駆動電圧VDD又はVDDLのいずれかと同じ大きさとしてもよい。
【0077】
上記実施形態では、トランジスタのサイズを、櫛波状に連結するゲート数によって調整しているが、個々のゲートパターンの大きさ、即ちゲート幅(トランジスタ長)Lやゲート長(トランジスタ幅)Wを増減することにより調整してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1】(a)は第1実施形態の時間計測回路の全体構成図、(b)は遅延ユニットの詳細を示す回路図。
【図2】(a)は駆動電圧設定回路の詳細を示すブロック図、(b)(c)はパルス遅延回路の動作を示す説明図。
【図3】(a)は最小サイズのトランジスタで構成されたCMOSインバータゲート回路のパターン図、(b)は最小サイズより大きいサイズ(ゲートが櫛波状)のトランジスタで構成されたCMOSインバータゲート回路のパターン図。
【図4】(a)は第2実施形態の時間計測回路の全体構成図、(b)は駆動電圧設定回路の詳細を示すブロック図。
【図5】第3実施形態の時間計測回路の全体構成図。
【図6】第4実施形態の時間計測回路の全体構成図。
【図7】遅延ユニットの他の構成例を示す回路図。
【図8】D/A変換器の代替回路を示す回路図。
【図9】CMOSインバータゲート回路のパターン図。
【符号の説明】
【0079】
1,1a,3,3a…時間計測回路、10,30…パルス遅延回路、11,31…仲介バッファ回路、12,32…ラッチ&エンコーダ、14,14a,34,34a…駆動電圧設定回路、15,15a…D/A変換器、16,18…バッファ、17…レベルシフト回路、35…駆動用バッファ回路、36…周回数カウンタ、37…遅延用バッファ回路、38…ラッチ回路、DU…遅延ユニット、INV…CMOSインバータゲート回路。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
駆動電圧に応じた遅延時間で信号を遅延させる遅延ユニットを、複数段直列又はリング状に接続してなり、外部から起動用パルスが入力されると、前記遅延ユニットにてパルス信号を順次遅延させながら伝送するパルス遅延回路と、
外部から計測用パルスが入力されると、前記起動用パルスの入力から前記計測用パルスの入力までの間に前記パルス遅延回路内で前記パルス信号が通過した前記遅延ユニットの段数に対応する数値データを時間計測データとして出力する符号化回路と、
外部からの指令に従って前記パルス遅延回路の駆動電圧を可変設定する第一駆動電圧設定回路と、
を備えることを特徴とする時間計測回路。
【請求項2】
前記第一駆動電圧設定回路にて設定可能な駆動電圧の最小値は、前記パルス遅延回路を構成する各遅延ユニットの出力を入力とする回路の閾値電圧より大きいことを特徴とする請求項1に記載の時間計測回路。
【請求項3】
前記第一駆動電圧設定回路にて設定可能な駆動電圧は、前記符号化回路の駆動電圧以下の大きさであることを特徴とする請求項2に記載の時間計測回路。
【請求項4】
前記パルス遅延回路は、前記符号化回路を構成するトランジスタより、サイズが大きいトランジスタを用いて構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の時間計測回路。
【請求項5】
前記パルス遅延回路を構成するトランジスタのゲート形状が、櫛歯状に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の時間計測回路。
【請求項6】
前記パルス遅延回路を構成する各遅延ユニットの出力である遅延パルスを、前記符号化回路に取り込ませる取込端のそれぞれに設けられたバッファ回路と、
前記バッファ回路の駆動電圧を、前記第一駆動電圧設定回路により設定された前記パルス遅延回路の駆動電圧と前記符号化回路の駆動電圧との中間の大きさに設定する第二駆動電圧設定回路と、
を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の時間計測回路。
【請求項7】
前記パルス遅延回路は、前記遅延ユニットをリング状に接続してなるリングディレイラインからなり、
前記符号化回路は、
前記パルス遅延回路を前記パルス信号が周回した回数をカウントする周回数カウンタと、
前記パルス遅延回路内での前記パルス信号の位置を符号化した値を前記数値データの下位ビットとして出力する下位符号化回路と、
前記周回数カウンタのカウント値を前記数値データの上位ビットとして出力する上位符号化回路と、
を備え、
前記バッファ回路の一つは、前記遅延パルスの一つを動作クロックとして前記周回数カウンタに取り込ませる取込端に設けられたものであることを特徴とする請求項6に記載の時間計測回路。
【請求項8】
前記符号化回路は、外部から計測用パルスが順次複数回入力されると、前記計測用パルスが入力される毎に、その都度、前記時間計測データを生成することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の時間計測回路。

【図1】
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【図2】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図3】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−322235(P2007−322235A)
【公開日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−152331(P2006−152331)
【出願日】平成18年5月31日(2006.5.31)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】