説明

検出装置の製造方法及び検出装置付き部品並びにスロットル制御装置

【課題】金型のキャビティに対する充填樹脂量のばらつきを防止する。
【解決手段】磁気検出部材をインサートして発泡樹脂でモールドすることにより回転角検出装置を成形する金型60に、キャビティ63に連通されかつキャビティ63を流動する溶融した発泡樹脂52の先端部を受入れ可能な捨てキャビティ80が設けられる。金型60を用いて、キャビティ63に溶融した発泡樹脂52を射出、充填し、その発泡樹脂52を発泡させてキャビティ63に充満させるとともに、余剰分の発泡樹脂84を捨てキャビティ80にオーバーフローさせる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、検出装置の製造方法及び検出装置付き部品並びにスロットル制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
回転側部材の回転にともなう磁気の変化を検出する磁気検出部材を備える回転角検出装置に関する従来例(例えば特許文献1参照)を述べる。図15は回転角検出装置を示す断面図である。
図15に示すように、回転角検出装置166は、ケーシング172と、ケーシング172内に収容された磁気検出部材170と、磁気検出部材170を保持しかつケーシング172の開口端部を封止するホルダ174と、ケーシング172とホルダ174との間の内部空間に充填されたポッティング樹脂176とを備えて構成されている。
【0003】
また、特許文献2には、成形型を型閉じした状態でキャビティの容積を拡大させるように移動可能な移動コア部を有する成形型を用い、樹脂に発泡剤を含有させた発泡性樹脂を前記キャビティ内に注入した後に、キャビティの容積を拡大させるように移動コア部を移動させる発泡樹脂成形品の成形方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−145258号公報
【特許文献2】特開2009−66954号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記従来例の回転角検出装置166によると、磁気検出部材170を保持するための、ケーシング172、ホルダ174及びポッティング樹脂176が必要となる。したがって、部品点数が多くなり、コストアップを余儀なくされる。ところで、磁気検出部材170をインサートして発泡樹脂でモールドすることにより、磁気検出部材170の保持に要する部品点数の削減、及び、コストの低減を図ることが考えられている。しかし、発泡成形では、射出成形機の発泡樹脂の計量にかかるスクリューの作動位置が安定せず、金型のキャビティに対する充填樹脂量がばらつく。充填樹脂量が多い場合は、過充填となるため、キャビティの圧力が上昇し、磁気検出部材170にストレスが加わることによる検出特性の低下や、キャビティの末端部(溶融した発泡樹脂の先端部に対応する端部)に溜まるガスによる充填不良、及び、ガスの圧縮による温度上昇に起因するガス焼け等の不具合が発生する。また、充填樹脂量が少ない場合は、未充填となるため、製品(回転角検出装置166)の樹脂モールド部に欠肉(充填不足)等の不具合が発生する。
また、前記特許文献2によると、キャビティの容積を拡大させるように移動コア部を移動させるため、キャビティに対して発泡樹脂を過充填しなければならず、前記した過充填による不具合を防止することができない。
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、金型のキャビティに対する充填樹脂量のばらつきを防止することのできる検出装置の製造方法及び検出装置付き部品並びにスロットル制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題は、特許請求の範囲に記載された構成を要旨とする検出装置の製造方法及び検出装置付き部品並びにスロットル制御装置により解決することができる。
すなわち、請求項1に記載された検出装置の製造方法によると、検出部材をインサートして発泡樹脂でモールドすることにより検出装置を製造する検出装置の製造方法であって、前記検出装置を成形する金型に、キャビティに連通されかつ該キャビティを流動する溶融した発泡樹脂の先端部を受入れ可能な樹脂溜まり部が設けられ、前記金型を用いて、前記キャビティに前記溶融した発泡樹脂を射出、充填し、その発泡樹脂を発泡させてキャビティに充満させるとともに、余剰分の発泡樹脂を前記樹脂溜まり部にオーバーフローさせるようにしている。このように構成すると、金型のキャビティに溶融した発泡樹脂を射出、充填する。すなわち、発泡樹脂(溶融樹脂)をキャビティに射出、充填し、発泡樹脂を発泡させてキャビティに充満させるとともに、余剰分の発泡樹脂を樹脂溜まり部にオーバーフローさせることにより、計量時の充填樹脂量のばらつきを吸収することができる。このため、金型のキャビティに対する充填樹脂量のばらつき(過充填及び未充填)を防止することができる。したがって、過充填及び未充填による不具合の発生を防止することができる。
【0008】
また、請求項2に記載された検出装置の製造方法によると、請求項1に記載の検出装置の製造方法であって、前記金型は、前記樹脂溜まり部の容積を余剰分の発泡樹脂量に応じて拡大可能とする容積可変機構を備えている。このように構成すると、容積可変機構によって、樹脂溜まり部にオーバーフローする余剰分の発泡樹脂量に応じて、樹脂溜まり部の容積が拡大されるため、樹脂溜まり部の圧力を調圧すなわち過度の圧力上昇を防止することができる。
【0009】
また、請求項3に記載された検出装置の製造方法によると、請求項1又は2に記載の検出装置の製造方法であって、前記金型は、複数個の前記樹脂溜まり部を備えている。このように構成すると、キャビティにおける発泡樹脂の発泡力を均一化することができる。
【0010】
また、請求項4に記載された検出装置付き部品によると、請求項1〜3のいずれか1つに記載の検出装置の製造方法により製造された検出装置をインサートして樹脂で2次モールドされてなる。このように構成すると、検出部材をインサートして発泡樹脂でモールドすることにより部品を製造する場合と比べて、2次モールドの際に検出部材に加わるストレスを低減し、所定位置に検出部材が配置された検出装置付き部品を得ることができる。
【0011】
また、請求項5に記載されたスロットル制御装置によると、スロットルボデーの吸気通路を流れる吸入空気量をスロットルバルブの回転により調節し、前記スロットルバルブの開度を検出する検出装置を備えるスロットル制御装置であって、前記スロットルボデーに装着されるセンサカバーが、請求項4に記載の検出装置付き部品であり、前記検出装置の検出部材が、回転側部材の回転にともなう磁気の変化を検出する磁気検出部材であり、前記回転側部材が、前記スロットルバルブ側に設けられ、前記検出装置が、前記磁気検出部材の出力に基づいて前記スロットルバルブの開度を検出する回転角検出装置である。このように構成すると、スロットルボデーに装着されたセンサカバーに備えた回転角検出装置により、スロットルボデーのスロットルバルブ側に設けられた回転側部材の回転にともなう磁気の変化を磁気検出部材により検出し、その磁気検出部材の出力に基づいてスロットルバルブの開度を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】一実施形態に係るスロットル制御装置を示す断面図である。
【図2】スロットルギヤの周辺部を示す断面図である。
【図3】センサカバーを示す斜視図である。
【図4】回転角検出装置を示す正面図である。
【図5】回転角検出装置を示す平面図である。
【図6】回転角検出装置を示す平断面図である。
【図7】配線ターミナル付き回転角検出装置を示す正面図である。
【図8】配線ターミナルと回転角検出装置を分解して示す斜視図である。
【図9】回転角検出装置の製造に係る金型を示す平断面図である。
【図10】金型と磁気検出部材とを分解して示す平断面図である。
【図11】図10のXI−XI線矢視断面図である。
【図12】キャビティに発泡樹脂を充填した金型を示す側断面図である。
【図13】図12のXIII部の拡大図である。
【図14】型開きした金型を示す側断面図である。
【図15】従来例に係る回転角検出装置を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明を実施するための一実施形態について図面を用いて説明する。本実施形態は、自動車等の車両に搭載される電子制御式のスロットル制御装置におけるスロットルバルブの回転角すなわち開度を検出するスロットルポジションセンサとして用いられる回転角検出装置について例示する。説明の都合上、スロットル制御装置から説明する。図1はスロットル制御装置を示す断面図である。なお、スロットル制御装置については、図1における上下左右を基準として説明を行う。
【0014】
図1に示すように、スロットル制御装置10は、スロットルボデー12を備えている。スロットルボデー12は、例えば樹脂製で、ボア壁部14とモータハウジング部17とを一体に有している。ボア壁部14は、図1において紙面表裏方向に延びる中空円筒状に形成されている。ボア壁部14内に、吸気通路としてのボア13が形成されている。ボア壁部14の上流側がエアクリーナ(図示省略)と接続され、その下流側がインテークマニホールド(図示省略)と接続される。また、ボア壁部14には、ボア13を径方向すなわち左右方向に横切る金属製のスロットルシャフト16が設けられている。スロットルシャフト16は、ボア壁部14の左右両側部に設けられた軸受部15に対してそれぞれ軸受(符号省略)を介して回転可能に支持されている。また、スロットルシャフト16には、円板状をなすバタフライバルブ式のスロットルバルブ18がスクリュ18sにより締着されている。スロットルバルブ18は、スロットルシャフト16と一体で回転することにより、ボア13を開閉する。
【0015】
前記スロットルシャフト16の右端部は、右側の軸受部15を貫通している。そして、スロットルシャフト16の右端部には、スロットルギヤ22が同軸上に回り止め状態で取付けられている。スロットルギヤ22は、例えば樹脂製で、二重円筒状をなす内筒部22eと外筒部22fとを有している。外筒部22fの外周部には、扇形のギヤ部22wが形成されている。また、スロットルギヤ22と、スロットルギヤ22に対面する前記スロットルボデー12の右側面との間には、コイルスプリングからなるバックスプリング26が設けられている。バックスプリング26は、スロットルギヤ22を常に閉じる方向へ付勢している。なお、バックスプリング26は、スロットルギヤ22の外筒部22f及び右側の軸受部15に嵌合されている。
【0016】
前記スロットルボデー12のモータハウジング部17は、右方に開口しかつ前記スロットルシャフト16に平行する有底円筒状に形成されている。モータハウジング部17内には、例えばDCモータ等からなる駆動モータ28が設置されている。駆動モータ28は、自動車等のアクセルペダルの踏み込み量等に基づいて、エンジンコントロールユニットECU(図示省略)から出力される信号により出力回転軸(図示省略)が回転駆動される。また、駆動モータ28の出力回転軸は図1において右方に突出されており、その出力回転軸にピニオンギヤ29が設けられている。また、スロットルボデー12の右側面には、スロットルシャフト16と平行するカウンタシャフト23が設けられている。カウンタシャフト23には、カウンタギヤ24が回転可能に支持されている。カウンタギヤ24はギヤ径の異なる二つのギヤ部24a,24bを有している。大径側のギヤ部24aは、ピニオンギヤ29と噛合されている。また、小径側のギヤ部24bは、前記スロットルギヤ22のギヤ部22wと噛合されている。このため、駆動モータ28の回転駆動力は、ピニオンギヤ29、カウンタギヤ24、スロットルギヤ22を介してスロットルシャフト16に伝達される。これにより、スロットルバルブ18がボア13内で回転すなわち開閉されることで、ボア13を流れる吸入空気量が調節される。なお、ピニオンギヤ29、カウンタギヤ24、スロットルギヤ22により「減速ギヤ機構」が構成されている。
【0017】
前記スロットルギヤ22の内筒部22eの内周部には、円筒状をなすヨーク43、及び、ヨーク43の内側に配置された一対の永久磁石41が一体的に設けられている(図2参照)。また、一対の永久磁石41は、例えばフェライト磁石からなり、相互間に略平行な磁界が発生するように平行着磁されている。また、ヨーク43は、磁性材料からなり、内筒部22eに埋設されている。なお、図2はスロットルギヤの周辺部を示す断面図である。
【0018】
図1に示すように、前記スロットルボデー12の右側面には、前記減速ギヤ機構(ピニオンギヤ29、カウンタギヤ24及びスロットルギヤ22)等を覆うセンサカバー30が取付けられている。センサカバー30は、例えば樹脂製で、スロットルギヤ22の回転角すなわちスロットルバルブ18の開度を検出するための回転角検出装置40がインサート成形により一体化されている(図2及び図3参照)。なお、図3はセンサカバーを示す斜視図である。
【0019】
前記回転角検出装置40は、円柱状をなしており、その基部が前記センサカバー30の樹脂部であるカバー本体31のモールド(本明細書でいう「2次モールド」に相当する。)により埋設されている。回転角検出装置40の先端部は、カバー本体31の内側面に露出されている(図3参照)。回転角検出装置40の先端部は、前記スロットルギヤ22の内筒部22e内に対して、同軸状にかつ遊嵌状に挿入されている(図2参照)。したがって、回転角検出装置40は、スロットルギヤ22の永久磁石41及びヨーク43に対して非接触の関係をなしている。なお、スロットルギヤ22は本明細書でいう「回転側部材」に相当する。また、センサカバー30は本明細書でいう「回転角検出装置付き部品」に相当する。また、回転角検出装置40は本明細書でいう「検出装置」に相当する。
【0020】
次に、回転角検出装置40を説明する。図4は回転角検出装置を示す正面図、図5は同じく平面図、図6は同じく平断面図である。なお、説明の都合上、回転角検出装置40については、図4を基準として上下左右を定め、紙面表側を前側、紙面裏側を後側として説明を行う。
図6に示すように、回転角検出装置40は、2個の磁気検出部材44と、両磁気検出部材44をモールド(本明細書でいう「1次モールド」に相当する。)により埋設した円柱状の樹脂モールド部52とを備えている。また、回転角検出装置40は、前記スロットルギヤ22(図2参照)の回転にともなう磁気の変化を検出するもので、フェイルセーフを考慮して磁気検出部材44を2個使用し、仮にどちらかの磁気検出部材44が故障したとしても残りの磁気検出部材44で検出機能を確保できるように構成されている。なお、磁気検出部材44は本明細書でいう「検出部材」に相当する。
【0021】
図6に示すように、前記磁気検出部材44は、例えばMR素子と呼ばれる磁気抵抗素子を備えたセンサICであって、センシング部45に複数の連結端子46を介して演算部47が接続されている。センシング部45は、樹脂製の直方体状のピース45aに磁気抵抗素子からなるチップ45bを内蔵している。また、演算部47は、樹脂製の直方体状のピース47aに図示しない半導体集積回路(IC)を内蔵している。センシング部45と演算部47とは、センシング部45の短手方向の一端面と演算部47の長手方向の一端面との間に架設された複数の連結端子46によって電気的に接続されている。また、複数の連結端子46はL字状に折り曲げられている。これによって、センシング部45と演算部47とがL字形状をなしている。また、演算部47の長手方向の他端部(後端面)には、複数(例えば、3本)のリード端子48の一端部(基端部)が接続されている。なお、説明の都合上、磁気検出部材44において、センシング部45と演算部47とのなす内角側を内側といい、その外角側を外側という。また、演算部47の長手方向と同方向を磁気検出部材44の長手方向といい、演算部47の短手方向(図6において紙面表裏方向)と同方向を磁気検出部材44の幅方向という。
【0022】
前記センシング部45のチップ45bは、金属製の長細板状の支持板45c上の中央部に設置されている。支持板45cは、その長手方向をセンシング部45の幅方向(図6において紙面表裏方向)に向けた状態で前記ピース45aに埋設されている。支持板45cの長手方向の両端部は、ピース45aの幅方向の両側面から突片状に突出されている(図4及び図5参照)。また、センシング部45は、その板厚方向(図6において上下方向)の両側面が前記スロットルギヤ22の軸線に対して直角をなすように配置されるとともに、チップ45bが前記樹脂モールド部52の軸線上に配置されている。また、前記スロットルボデー12にセンサカバー30が取付けられた状態(図1参照)では、センシング部45のチップ45bが前記スロットルギヤ22の一対の永久磁石41の間においてスロットルシャフト16の軸線上に位置されるようになっている。これにより、センシング部45(詳しくはチップ45b)は、一対の永久磁石41の間に発生する磁気の変化すなわち磁界の方向を検出可能となっている。
【0023】
前記演算部47(詳しくは半導体集積回路(IC))には、前記センシング部45によって検出された検出結果(出力信号)が連結端子46を介して出力される。演算部47は、センシング部45の出力信号に基づいた演算を行って磁界の方向に応じた信号を出力する。演算部47の出力した信号に基づいて、前記エンジンコントロールユニットECU(図示省略)が前記スロットルギヤ22の回転角すなわち前記スロットルバルブ18の開度を検出する。また、演算部47は、スロットルギヤ22の回転角に対応するリニアな電圧信号を出力できるようにプログラムされている。
【0024】
図6に示すように、前記2個の磁気検出部材44は、左右方向に向かい合わせでかつ前記センシング部45を互いに前後(図6において上下)に重ねた状態に配置されている。両センシング部45のチップ45bは、前記樹脂モールド部52の軸線上において、対向する位置関係をもって配置されている。また、両センシング部45の支持板45cは、前後方向(図6において上下方向)に整列されている。また、両磁気検出部材44の演算部47は、左右方向に所定間隔を隔てて平行状に配置されている。
【0025】
前記演算部47の各リード端子48は、基部と先端部とが段違い状をなすように折り曲げられている。これにより、リード端子48の先端部(図6において上端部)が内側に片寄せられている。各リード端子48の先端部の内側には、L型の取付ターミナル49の一方の片部(「基端部」という)がそれぞれ溶接等により接続されている。これとともに、両取付ターミナル49の他方の片部(「先端部」という)が樹脂モールド部52の後端部から相反方向すなわち外側方に向けて突出されている。
【0026】
前記樹脂モールド部52は、発泡樹脂(詳しくは、化学発泡樹脂)により円柱状に形成されている。樹脂モールド部52には、前記両磁気検出部材44(センシング部45、各連結端子46、演算部47及び各リード端子48)とともに両磁気検出部材44の各リード端子48と各取付ターミナル49との接続部すなわち連結部がモールド(1次モールド)により埋設されている。また、両磁気検出部材44で囲まれる樹脂モールド部52には空洞部53が形成されている。空洞部53は、樹脂モールド部52の後端面(図6において上端面)に開口する凹所内に形成されている。これにより、両磁気検出部材44で囲まれる樹脂モールド部52(特に演算部47の内側の樹脂モールド部52)が演算部47の長手方向(図6において上下方向)に均肉化されている。すなわち、両磁気検出部材44の演算部47の内側の樹脂モールド部52における左右方向の肉厚t1が前後方向に均等化されている。また、両磁気検出部材44の演算部47の外側の樹脂モールド部52における左右方向の肉厚t2が、演算部47の長手方向(前後方向)に均等化されている。また、樹脂モールド部52の肉厚t1と肉厚t2とは同等化されている。また、空洞部53には、その内壁面に両磁気検出部材44の取付ターミナル49の基端部の内側面が露出されている。
【0027】
前記回転角検出装置40を前記センサカバー30にインサート成形により一体化する際(図3参照)には、各取付ターミナル49の先端部にそれぞれ配線ターミナル54の一端部(基端部)が溶接等により接続される(図7参照)。なお、図7において、配線ターミナル54(符号、(a)を付す)は電源用、配線ターミナル54(符号、(b)を付す)は接地用、配線ターミナル54(符号、(c)を付す)及び配線ターミナル54(符号、(d)を付す)はそれぞれ信号出力用となっている。なお、図7は配線ターミナル付き回転角検出装置を示す正面図、図8は配線ターミナルと回転角検出装置を分解して示す斜視図である。
【0028】
前記配線ターミナル54(図8参照)が接続された回転角検出装置(「配線ターミナル54付き回転角検出装置」という)40(図7参照)は、前記センサカバー30にインサート成形により一体化される(図3参照)。回転角検出装置40の基部はセンサカバー30の樹脂部であるカバー本体31のモールド(2次モールド)により埋設され、その先端部はカバー本体31の内側面に露出される。これとともに、カバー本体31には、回転角検出装置40の各取付ターミナル49と各配線ターミナル54との連結部、及び、各配線ターミナル54の先端部(端子部)54aを除いた大半の部分が埋設される。各配線ターミナル54の端子部54a(図7参照)は、カバー本体31に形成されたコネクタ部55(図3参照)内に露出される。コネクタ部55には、前記エンジンコントロールユニットECU側の外部コネクタ(図示省略)が接続されるようになっている。これにより、両磁気検出部材44の演算部47(図2参照)から出力された信号がエンジンコントロールユニットECUに入力される。なお、カバー本体31の内側面に露出された回転角検出装置40の樹脂モールド部52の先端部の外表面は、防湿材でコーティングするとよい。
【0029】
前記カバー本体31は、前記回転角検出装置40の樹脂モールド部52の発泡樹脂とは別の樹脂で形成されている。すなわち、樹脂モールド部52を形成する発泡樹脂は、カバー本体31を形成する樹脂に発泡剤を加えた材料からなる。また、カバー本体31の樹脂としては、例えばポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂が使用されている。なお、カバー本体31は発泡樹脂により形成してもよい。
【0030】
次に、前記回転角検出装置40の製造方法すなわち成形方法について説明する。なお、図9は回転角検出装置の製造に係る金型を示す平断面図、図10は金型と磁気検出部材とを分解して示す平断面図、図11は図10のXI−XI線矢視断面図、図12はキャビティに発泡樹脂を充填した金型を示す側断面図、図13は図12のXIII部の拡大図、図14が型開きした金型を示す側断面図である。
まず、回転角検出装置40の製造方法に用いられる金型について説明する。図10に示すように、金型60は、前側の固定型62と、固定型62の後側において前後方向に移動可能に設けられた可動型64とから構成されている。固定型62は、前記樹脂モールド部52(図4〜図6参照)の前端面及び外周面を成形する型で、前壁面を底面とする有底円筒状の成形凹部63を備えている。また、可動型64は、樹脂モールド部52の後端面及び空洞部53(図6参照)を成形する型で、前端面すなわち型合わせ面には凸部65(図10参照)が突出されている。
【0031】
前記固定型62の成形凹部63の上下両側壁(磁気検出部材44の幅方向(図10において紙面表裏方向)に対応する両側壁)には、L字状の位置決め部66が成形凹部63の軸線を中心として点対称状に設けられている(図11参照)。図10に示すように、位置決め部66は、両磁気検出部材44のセンシング部45の支持板45cの両端部と係合可能に形成されている(図9参照)。各位置決め部66は、前側のセンシング部45の支持板45cの端部の前側面(図10において下側面)に当接する第1段面66aと、両センシング部45の支持板45cの端部の一方(支持板45cの短手方向の一方)の側端面(図9において左端面)に当接する第2段面66bと、磁気検出部材44の支持板45cの長手方向の端面に当接する第3段面66cとを有している(図11参照)。また、固定型62の後端面すなわち型合わせ面には、両取付ターミナル49の先端部を嵌合する凹部67が形成されている(図10参照)。
【0032】
前記固定型62の成形凹部63の前壁面(図9において下壁面)の中央部には、ゲート68が設けられている。
また、図14に示すように、前記固定型62の後端面すなわち型合わせ面には、前記成形凹部63の上下両端面に対してU字溝状に連通する上下一対の凹溝部72が上下対称状に形成されている。凹溝部72は、ゲート68から遠い位置に配置されている。
【0033】
前記可動型64には、上下一対の丸棒状の第1エジェクタピン74及び第2エジェクタピン76がそれぞれ前後方向(図12において左右方向)に進退可能に設けられている。両第1エジェクタピン74は、成形凹部63の後端面の上下両端部に対向されている。また、両第2エジェクタピン76は、両凹溝部72の後端面に対向されている。なお、可動型64の後部には、第1エジェクタピン74及び第2エジェクタピン76をそれぞれ駆動する駆動機構(図示省略)が設けられている。また、第1エジェクタピン74の後退位置において、該エジェクタピン74の前端面(先端面)は、例えば型合わせ面に対して整合あるいはほぼ整合される。
【0034】
前記可動型64における第2エジェクタピン76のピン挿通孔77の前端部には、前記凹溝部72に連通しかつ後方に向かって開口断面積が大きくなる円錐台状のアンダーカット部78が形成されている(図13参照)。第2エジェクタピン76の後退位置において、該エジェクタピン76の前端面(先端面)は、例えばアンダーカット部78の後端面に対して整合あるいはほぼ整合される。また、固定型62の凹溝部72と可動型64のアンダーカット部78とにより捨てキャビティ80が形成される。なお、捨てキャビティ80は本明細書でいう「樹脂溜まり部」に相当する。
【0035】
図12に示すように、前記第2エジェクタピン76は、前記可動型64内に組込まれたコイルスプリング82の弾性によって後退可能すなわち後方(図12において右方)へ移動可能に支持されている。第2エジェクタピン76がコイルスプリング82の弾性に抗して後退されることにより、捨てキャビティ80の容積が拡大可能となっている。なお、コイルスプリング82により、第2エジェクタピン76の弾性支持機構81が構成されている。なお、弾性支持機構81は本明細書でいう「容積可変機構」に相当する。また、弾性支持機構81は、第2エジェクタピン76を弾性的に支持するものであればよく、コイルスプリング82に代えて、例えば流体圧シリンダいわゆるダンパーを用いることもできる。なお、コイルスプリング82、ダンパーは本明細書でいう「弾性部材」に相当する。
【0036】
次に、前記金型60を用いて回転角検出装置40を製造する手順について説明する。
金型60の型開き状態(図10参照)において、可動型64における第1エジェクタピン74及び第2エジェクタピン76(図14参照)は、それぞれ後退位置におかれている。一方、固定型62の成形凹部63内に右側の磁気検出部材44が配置される(図9参照)。右側の磁気検出部材44のセンシング部45の支持板45cの両端部が両位置決め部66の各第1段面66a、第2段面66b及び第3段面66c(図10及び図11参照)にそれぞれ当接される。これによって、右側の磁気検出部材44のセンシング部45が位置決め状態で支持される。また、右側の磁気検出部材44の各取付ターミナル49の先端部が右側の各凹部67にそれぞれ嵌合されることによって、右側の磁気検出部材44が位置決め状態に支持される。
【0037】
そして、固定型62の成形凹部63内に左側の磁気検出部材44が右側の磁気検出部材44と向かい合わせをなすように配置される。左側の磁気検出部材44のセンシング部45が右側の磁気検出部材44のセンシング部45に積層状に重ねられる(図9参照)。これとともに、左側の磁気検出部材44のセンシング部45の支持板45cの両端部が両位置決め部66の第2段面66b及び第3段面66c(図10及び図11参照)にそれぞれ当接される。これによって、左側の磁気検出部材44のセンシング部45が位置決め状態で支持される。また、左側の磁気検出部材44の各取付ターミナル49の先端部が左側の各凹部67にそれぞれ嵌合されることによって、左側の磁気検出部材44が位置決め状態に支持される。
【0038】
上記したように、両磁気検出部材44が固定型62にセットされた後、金型60が型締めすなわち固定型62に可動型64が型閉じされる(図9参照)。これにより、固定型62の成形凹部63の開口端面が可動型64で閉鎖されることにより密閉状の空間すなわちキャビティ(成形凹部63と同一符号を付す)63、及び、キャビティ63に連通する捨てキャビティ80が形成される。これとともに、両磁気検出部材44の取付ターミナル49の先端部が固定型62(詳しくは各凹部67の底面)と可動型64と間に挟まれた状態で支持される。また、両磁気検出部材44の取付ターミナル49の基端部の内側面が可動型64の凸部65の両側面にそれぞれ当接される。このように、両磁気検出部材44の各取付ターミナル49の先端部を金型60で保持することにより、インサート成形時の発泡樹脂(溶融樹脂)の流動による両磁気検出部材44の位置ずれを防止することができる。
【0039】
その後、射出成形機(図示しない)のスクリュの作動により、溶融した発泡樹脂(溶融樹脂)がショートショット法によりゲート68から金型60のキャビティ63内に射出、充填される。すなわち、金型60のキャビティ63の容積よりも少ない体積(充填量)の発泡樹脂(溶融樹脂)がキャビティ63に射出、充填される。ここで、キャビティ63の容積とは、成形凹部63の容積から、該成形凹部63内に収容された両磁気検出部材44の体積を差し引いた分の容積が相当する。また、ショートショット法とは、金型のキャビティの容積よりも少ない体積(充填量)の発泡樹脂をキャビティに射出、充填し、発泡樹脂を発泡させてキャビティに充満させる射出成形法である。
【0040】
その後、キャビティ63に充填された発泡樹脂(樹脂モールド部52と同一符号を付す)52を発泡させて該キャビティ63に充満させる。これとともに、余剰分の発泡樹脂84が捨てキャビティ80にオーバーフローされる。このとき、捨てキャビティ80の容積よりも余剰分の発泡樹脂84の体積(発泡樹脂量)が大きいときは、第2エジェクタピン76がコイルスプリング82(図12参照)の弾性に抗して後退(図13中、矢印Y1参照)されることにより、余剰分の発泡樹脂84の発泡樹脂量に応じて捨てキャビティ80の容積が拡大される。また、キャビティ63に充満された発泡樹脂52により樹脂モールド部52が成形される。また、捨てキャビティ80にオーバーフローされた発泡樹脂84により捨てタブ(発泡樹脂84と同一符号を付す)84が成形される(図13参照)。また、可動型64の凸部65によって樹脂モールド部52に空洞部53(図6参照)が形成される。
【0041】
また、発泡樹脂が冷却により固化した後、金型60が型開きされて固定型62から製品すなわち回転角検出装置40が取出される。詳しくは、図14に示すように、型開きにともない、アンダーカット部78を有する捨てキャビティ80に充填された発泡樹脂(捨てタブ)84によって、回転角検出装置40は、固定型62から離型され、可動型64側に引き出される。そして、第1エジェクタピン74が駆動機構により前方へ進出(図14中、矢印Y2参照)されることにより、可動型64から回転角検出装置40が取り出される。これとともに、捨てタブ84は、アンダーカット部78による抜け止め作用により可動型64に残存する。このため、捨てタブ84が回転角検出装置40の樹脂モールド部52から切除される。なお、図4及び図5に、切除前の捨てタブ84が二点鎖線で表されている。
その後、第2エジェクタピン76が駆動機構により前方へ進出(図14中、矢印Y3参照)されることにより、可動型64から捨てタブ84が排出される。なお、捨てタブ84は、必要に応じて除去すればよく、樹脂モールド部52に付属したままでもよい。
【0042】
前記した回転角検出装置40の製造方法によると、金型60のキャビティ63に溶融した発泡樹脂をショートショット法により射出、充填する(図12参照)。すなわち、金型60のキャビティ63の容積よりも少ない体積(充填量)の発泡樹脂(溶融樹脂)をキャビティ63に射出、充填し、発泡樹脂を発泡させてキャビティ63に充満させるとともに、余剰分の発泡樹脂を捨てキャビティ80にオーバーフローさせることにより、計量時の充填樹脂量のばらつきを吸収することができる(図13参照)。このため、金型60のキャビティ63に対する充填樹脂量のばらつき(過充填及び未充填)を防止することができる。したがって、過充填及び未充填による不具合の発生を防止することができる。なお、金型60のキャビティ63に対する発泡樹脂の充填には、ショートショット法に代え、通常の成形にかかる低保圧を利用して充填するフルショット法を適用することもできる。また、フルショット法とは、キャビティ内に未充填部分が残らないように溶融樹脂を充填する射出成形法である。
【0043】
また、第2エジェクタピン76の弾性支持機構81(図12参照)によって、捨てキャビティ80にオーバーフローする余剰分の発泡樹脂量に応じて、捨てキャビティ80の容積が拡大されるため、捨てキャビティ80の圧力を調圧すなわち過度の圧力上昇を防止することができる。
【0044】
また、金型60が上下2個の捨てキャビティ80(図12参照)を備えているため、キャビティ63における発泡樹脂の発泡力を均一化することができる。なお、2個以上の複数個の捨てキャビティ80は、対称的あるいは分散的に配置することが望ましい。また、捨てキャビティ80は1個とすることもできる。
【0045】
また、回転角検出装置40の樹脂モールド部52(図6参照)が化学発泡樹脂である。したがって、一般的な射出成形機を用いて、回転角検出装置40の樹脂モールド部52を射出成形することができる。
【0046】
また、前記したセンサカバー30(図3参照)によると、回転角検出装置40をインサートして樹脂(カバー本体31)で2次モールドされてなる。このように構成すると、磁気検出部材44をインサートして発泡樹脂でモールドすることによりセンサカバー30を製造する場合と比べて、2次モールドの際に磁気検出部材44に加わるストレスを低減し、所定位置に磁気検出部材44が配置されたセンサカバー30を得ることができる。
【0047】
また、回転角検出装置40の樹脂モールド部52の発泡樹脂がカバー本体31の樹脂でモールドされ、樹脂モールド部52の発泡樹脂はカバー本体31の樹脂に発泡剤を加えた材料からなる。したがって、樹脂モールド部52とカバー本体31との樹脂の基本的特性を同一化することができる。
【0048】
また、前記したスロットル制御装置10(図1参照)によると、スロットルボデー12に装着されたセンサカバー30に備えた回転角検出装置40により、スロットルボデー12のスロットルバルブ18側に設けられたスロットルギヤ22の回転にともなう磁気の変化を磁気検出部材44により検出し、その磁気検出部材44の出力に基づいてスロットルバルブ18の開度を検出することができる。
【0049】
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本発明は、回転角検出装置40に限らず、その他の各種の検出装置に適用することができる。また、本発明は、回転角検出装置40の保護に限らず、その他の各種の検出装置、ハンダ、溶着等の接合部、基盤等の保護に適用することができる。また、前記実施形態では、電子制御式のスロットル制御装置10を例示したが、アクセルペダルの操作によりリンク、ケーブル等を介してスロットルバルブ18を機械的に開閉するスロットル制御装置にも本発明を適用することができる。また、前記実施形態では、磁気検出部材44としてセンサICを使用する例を示したが、磁気検出部材44としてホール素子、ホールIC等を使用することも可能である。また、前記実施形態の磁気検出部材44は、一対の永久磁石41の間の磁界の方向に基づいてスロットルギヤ22の回転角を検出するものであるが、一対の永久磁石41の間の磁界の強さに基づいてスロットルギヤ22の回転角を検出するものでもよい。また、前記実施形態では、センシング部45と演算部47とを備えた磁気検出部材44を使用したが、センシング部45と演算部47とが1つのピース45a内に一体化された磁気検出部材、センシング部45のみの磁気検出部材を使用することも可能である。また、前記実施形態では磁気検出部材44を2個使用したが、磁気検出部材44を1個に減らすこともできる。また、前記実施形態において、可動型64に形成したアンダーカット部78は省略することもできる。また、前記実施形態において、可動型64に備えた第2エジェクタピン76の弾性支持機構81は省略することもできる。
【符号の説明】
【0050】
10…スロットル制御装置
12…スロットルボデー
13…ボア(吸気通路)
18…スロットルバルブ
22…スロットルギヤ(回転側部材)
30…センサカバー(検出装置付き部品)
40…回転角検出装置(検出装置)
44…磁気検出部材(検出部材)
52…樹脂モールド部(発泡樹脂)
60…金型
63…成形凹部(キャビティ)
80…捨てキャビティ(樹脂溜まり部)
81…弾性支持機構(容積可変機構)


【特許請求の範囲】
【請求項1】
検出部材をインサートして発泡樹脂でモールドすることにより検出装置を製造する検出装置の製造方法であって、
前記検出装置を成形する金型に、キャビティに連通されかつ該キャビティを流動する溶融した発泡樹脂の先端部を受入れ可能な樹脂溜まり部が設けられ、
前記金型を用いて、前記キャビティに前記溶融した発泡樹脂を射出、充填し、その発泡樹脂を発泡させてキャビティに充満させるとともに、余剰分の発泡樹脂を前記樹脂溜まり部にオーバーフローさせる
ことを特徴とする検出装置の製造方法。
【請求項2】
請求項1に記載の検出装置の製造方法であって、
前記金型は、前記樹脂溜まり部の容積を余剰分の発泡樹脂量に応じて拡大可能とする容積可変機構を備えていることを特徴とする検出装置の製造方法。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の検出装置の製造方法であって、
前記金型は、複数個の前記樹脂溜まり部を備えていることを特徴とする検出装置の製造方法。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1つに記載の検出装置の製造方法により製造された検出装置をインサートして樹脂で2次モールドされてなることを特徴とする検出装置付き部品。
【請求項5】
スロットルボデーの吸気通路を流れる吸入空気量をスロットルバルブの回転により調節し、前記スロットルバルブの開度を検出する検出装置を備えるスロットル制御装置であって、
前記スロットルボデーに装着されるセンサカバーが、請求項4に記載の検出装置付き部品であり、
前記検出装置の検出部材が、回転側部材の回転にともなう磁気の変化を検出する磁気検出部材であり、
前記回転側部材が、前記スロットルバルブ側に設けられ、
前記検出装置が、前記磁気検出部材の出力に基づいて前記スロットルバルブの開度を検出する回転角検出装置である
ことを特徴とするスロットル制御装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2012−132883(P2012−132883A)
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−287558(P2010−287558)
【出願日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【出願人】(000116574)愛三工業株式会社 (1,018)
【Fターム(参考)】