説明

燃料噴射制御装置

【課題】燃料噴射量ばらつきを低減し、燃料噴射弁のダイナミックレンジを拡大させる。
【解決手段】ソレノイドを有する燃料噴射装置1と、内燃機関の運転状態を検出する手段と、検出した内燃機関の運転状態に基づき前記燃料噴射装置に供給する燃料噴射パルスのパルス幅を調節する燃料噴射制御手段27とを備え、前記燃料噴射制御手段は、前記燃料噴射パルス幅に基づき、前記ソレノイドに高電圧の開弁電圧を所定期間供給して開弁電流を供給する手段と、前記開弁電流が所定電流値に至った後は、前記ソレノイドに低電圧の開弁電圧を印加して開弁状態を保持する保持電流をソレノイドに供給する手段とを備え、前記ソレノイドに高電圧の開弁電圧を前記所定期間供給したときの開弁電流のピーク値を予め設定した目標値と比較し、目標値と一致するように前記高電圧の開弁電圧をフィードバック制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関の燃料噴射制御装置に係り、特に、燃料噴射量精度を改善し、燃料噴射量のダイナミックレンジを向上することのできる燃料噴射制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
内燃機関には、運転状態に応じた適切な燃料量を、燃料噴射弁の噴射時間に変換する演算を行い、燃料を供給する燃料噴射弁を前記噴射時間に渡って駆動する燃料噴射制御装置が備えられている。燃料噴射弁は、コイルに流れる電流により発生する磁気力によって燃料噴射弁を構成している可動弁の開閉を行い、燃料の噴射を行う。噴射される燃料量は、主に燃料の供給圧力と燃料噴射弁の噴口部外周の雰囲気圧力との差圧、および弁体を開いた状態に維持して燃料を噴射する時間(期間)により決定される。
【0003】
近年、エミッションの向上、燃料消費量の低減という観点から、内燃機関のアイドル回転数の低下が求められている。このため、燃料噴射弁の噴射可能な最小噴射量の低減に関する要求は増加傾向にある。
【0004】
また、燃料消費量低減のため、内燃機関の出力が不要な場合に燃料の噴射を行わない燃料カットを行う機会が増加し、このため燃料の噴射を再開する頻度も増加している。燃料噴射を再開する際には無負荷相当の少ない燃料量を噴射する必要がある。また、出力の増加や排気性能の向上を目的として、分割噴射が行われている。分割噴射は本来1回の噴射に必要な燃料を複数回に分割して、適切な時期に噴射することで内燃機関の性能を向上させようとするものであり、分割噴射では1回の噴射当たりの燃料噴射量をより少なくすることが求められている。
【0005】
また、内燃機関においては、排気量のダウンサイジングにより車両搭載時の燃料消費量を減少させる試みも実施されている。この場合には、過給等により比出力の向上が求められるため、最小噴射量を増加させることなく、あるいは減少させた上で、最大噴射量を増加させることが求められている。このため、燃料噴射弁に求められるダイナミックレンジ(最大噴射量を最小噴射量で除算した値)は増加する傾向にある。
【0006】
特許文献1には、内燃機関の運転状態が、制御可能な最小燃料噴射量特性(Qmin特性)が重要な領域である場合、複数の異なる電流波形のうち小さな保持電流の一つに切換えて供給することにより、インジェクタのソレノイドのインダクタンスが小さい場合においても、インジェクタを最適に制御でき、最小燃料噴射量特性を良好に維持することができるインジェクタ制御装置が示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特許第4037632号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
燃料噴射弁から適切な量の燃料噴射を精度良く行うには、燃料噴射弁の可動弁の開弁時間、閉弁時間を安定させる必要がある。しかし個々の燃料噴射弁には製作上避けられない電磁的なばらつき、例えば、コイルの抵抗値、インダクタンス値等にばらつきがあり、更に、抵抗値は、環境温度により変化する。
【0009】
燃料噴射弁の開弁時には、この電磁的なばらつきが、電流立上り特性のばらつきや、可動弁の開弁応答ばらつきを発生させ、結果として噴射量にばらつきが発生する。
【0010】
この噴射量のばらつきにより、Qmin特性を低減できず、ダイナミックレンジが低下し、エミッション特性が悪化し、更に燃費低減を図ることもできない。無理に低い噴射量を使用しようとすると、運転性能の悪化等の跳ね返りも懸念される。
【0011】
前記特許文献1に記載の方法では、このような燃料噴射量精度に対する要求に十分に対応することはできない。
【0012】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、燃料噴射量ばらつきを低減し、燃料噴射弁のダイナミックレンジを拡大させることができる燃料噴射制御装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は上記課題を解決するため、次のような手段を採用した。
【0014】
ソレノイドを有する燃料噴射装置と、内燃機関の運転状態を検出する手段と、検出した内燃機関の運転状態に基づき前記燃料噴射装置に供給する燃料噴射パルスのパルス幅を調節する燃料噴射制御手段とを備え、前記燃料噴射制御手段は、前記燃料噴射パルス幅に基づき、前記ソレノイドに高電圧の開弁電圧を所定期間供給して開弁電流を供給する手段と、前記開弁電流が所定電流値に至った後は、前記ソレノイドに低電圧の開弁電圧を印加して開弁状態を保持する保持電流をソレノイドに供給する手段とを備え、前記ソレノイドに高電圧の開弁電圧を前記所定期間供給したときの開弁電流のピーク値を予め設定した目標値と比較し、目標値と一致するように前記高電圧の開弁電圧をフィードバック制御する。
【発明の効果】
【0015】
本発明は、以上の構成を備えるため、燃料噴射量ばらつきを低減し、燃料噴射弁のダイナミックレンジを拡大させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】実施形態にかかる燃料噴射制御装置を説明する図である。
【図2】燃料噴射弁の構造を説明する図である。
【図3】燃料噴射弁に流れる電圧、電流、可動弁位置の変化の推移を説明する図である。
【図4】燃料噴射弁に流れる電圧、電流、可動弁位置の変化の推移を説明する図である。
【図5】燃料噴射制御装置の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、実施形態を添付図面を参照しながら説明する。図1は、実施形態にかかる燃料噴射制御装置を説明する図である。図1に示すように、燃料噴射制御装置27は、エンジンの状態に適応した最適な燃料噴射を行うために、回転数、Boost(吸入管負圧)、吸入空気量、吸気温度、水温、燃料圧力等を検出可能なセンサを備え、センサが検出したセンサ値(測定値)をECU(Engine Control Unit)19に取り込む。ECU19は各センサで検知された測定値をもとに最適な噴射量を演算する噴射量演算装置、および前記演算の結果をもとに噴射時間を演算する噴射時間演算装置を備え、該演算装置は噴射パルス幅Tiを算出する。
【0018】
算出された噴射パルス幅Tiに対応して、噴射弁制御装置27では燃料噴射弁1の可動弁7を磁気力で吸引して開弁する。このために、燃料噴射制御装置27は、例えば予め規定された通電時間Thに渡って開弁電圧VHを印加し、その後予め設定された保持電流値が供給できる保持電圧VBを印加する。
【0019】
このとき、予め燃圧条件毎に設定された開弁電圧通電時間Thで開弁電圧VHを印加したとき、得られるピーク電流Ipを検出し、開弁電流目標値Ipeakと比較し、(1)Ip>Ipeakの場合、(VHをVH−Vr)とし、(2)Ip<Ipeakの場合、(VHをVH+Vr)〔Vr:規定の可変電圧単位〕として、開弁電圧VHをフィードバック制御し、予め規定された通電時間Thで開弁電流Ipが目標ピーク電流Ipeakに等しくなるように開弁電圧VHを制御する。これにより、コイルの抵抗等の電磁特性にばらつきのある燃料噴射弁においても、開弁電流の立上り特性を揃えることが可能となる。
【0020】
図2は、燃料噴射弁の構造を説明する図である。燃料噴射弁1には、燃料ポンプ(図示せず)から加圧された燃料が供給される。可動弁7と、ノズル3側に形成された弁座面(シート面)10との間で燃料通路の開閉を行い、オリフィス11からの燃料噴射を制御する。オリフィス11と弁座面10は、オリフィスプレート12に形成されている。
【0021】
可動弁7はプランジャ6の先端に取付けられており、可動弁7に駆動力を発生する手段として、燃料噴射弁にはコイル2が具備されている。コイル2が通電されず吸引力が無い場合には、プランジャ6及び可動弁7を弁座面10に押し付けて閉弁するようにばね部材であるリターンスプリング9が設けられている。
【0022】
コイル2が通電されると磁束が発生し、該磁束はコア4、ヨーク5、プランジャ6を通り、コア4、ヨーク5、プランジャ6の間に磁気吸引力を発生する。これによりプランジャ6及び可動弁7が弁座面10から離れる方向に(図の上側)変位し、オリフィス11から燃料が噴射される。
【0023】
通常リターンスプリング9と燃料圧力によって、可動弁7は弁座面10に押し付けられている。このため、素早く開弁させるためには大きな電磁力を素早く発生させる必要がある。このため、開弁用の供給電圧VHはバッテリ電圧VBより高く設定し、開弁した後は、可動弁7をバッテリ電圧VBで断続的に駆動して、一定の保持電流値Iholdを流すように制御する。
【0024】
図3は、演算された噴射パルス幅Tiが、最小制御噴射量を発生するパルス幅より充分に大きい場合について、燃料噴射弁に流れる電圧、電流、可動弁位置の変化の推移を説明する図である。なお、図3において、図3(A)は噴射パルスTiを示し、図3(B)は、噴射弁駆動電圧Vを示し、図3(C)は、駆動電流Iを示し、図3(D)は、燃料噴射弁の可動弁弁体位置を示している。
【0025】
ここで、図5は燃料噴射制御装置の構成を示す図である。図5において、50.51,52はスイッチング素子、56は燃料噴射弁駆動ICである。後述するように燃料噴射弁駆動IC56はECU19が演算した噴射パルス幅Tiを受信し、受信した噴射パルス幅Tiにおいてスイッチング素子50と52をTh時間駆動した後、スイッチング素子51と52を断続駆動する。
【0026】
まず、図3(A)に示すように、時点t0において、ECU19の噴射量演算回路と噴射パルス演算回路により計算された噴射パルスTiは駆動IC56に送信される。駆動IC56は、駆動パルスTiの信号の立ち上がり時に、図5に示した燃料噴射制御装置27のスイッチング素子50、52を同時にONして、図3(B)に示す開弁電圧VHを供給し、図3(C)に示すように、燃料噴射弁53に迅速な開弁に必要な開弁電流を供給する。 このとき、燃料噴射弁1には、高電圧電源VHが印加され、開弁電流が供給される。実線が標準的な電磁特性の電流挙動を示す。
【0027】
図3(C)に示すように、時点t0からTh時間経過後、時点t2において電流が目標値Ipeakに到達すると、駆動IC56はスイッチング素子50をOFFにする。目標ピーク電流Ipeakは、例えば、11Aである。このとき燃料噴射弁に供給されていた電流はダイオード59、燃料噴射弁のコイル2を循環し、エネルギは熱として散逸される。
【0028】
時点t3において、電流値が燃料噴射弁1の開弁を維持できる第2の目標値Iholdに達すると、駆動IC56は、スイッチング素子51,52をONとし、低電圧源VBから燃料噴射弁1に通電する。このとき電流値は、開弁を維持できる程度の第2の目標値Iholdに保つように、スイッチング素子51をON,OFFする。例えば、第2の目標値Iholdは3Aである。
【0029】
時点t4において、駆動パルスTiの信号の立ち下がりと同時に、燃料噴射弁への電流の供給は停止される。
【0030】
ところで、燃料噴射弁の開弁および閉弁は、燃料噴射制御装置27内部の回路や、燃料噴射弁1までのハーネスに起因する電流の応答遅れ、発生する磁力に対する弁体の応答遅れによって、燃料噴射制御装置27が真に開弁および閉弁させたい時間t0、t4よりも遅れる。
【0031】
図3(D)に示すように、開弁時は、応答遅れ時間(t20−t0)後に燃料噴射弁1の可動弁7が完全に開弁位置(open)に移動し、閉弁時は、応答遅れ時間(t5−t4)後に燃料噴射弁1の可動弁7が完全に閉弁位置(close)に移動する。ここで、実線が標準的な電磁特性の可動弁挙動を示す。なお、可動弁の挙動を表す線で囲まれた面積が概ね噴射量とみなせる。
【0032】
図3(C)に電磁的なばらつきによる開弁電流の変動を示し、図3(D)に開弁電流の変動に伴う燃料噴射弁の可動弁挙動を示す。ここでは長い破線が噴射弁のコイル抵抗が小のときの挙動、短い破線が噴射弁のコイル抵抗が大のときの挙動を示す。
【0033】
実線で示した標準的な電磁特性のピーク電流到達点(Ipeak)および可動弁挙動に対して、抵抗が小のときは、ピーク電流値はIp1まで上昇し、可動弁の開弁開始時点が早くなるとともに開弁完了時間も早くなる。このため燃料噴射量は増加方向にばらつく。
【0034】
また、抵抗が大の時には、ピーク電流値はIp2と低く、可動弁の開弁開始時間が遅いと共に開弁完了時間も遅いため、燃料噴射量は減少方向にばらつく。
【0035】
すなわち、電磁特性のばらつきにより、開弁電流立上り特性、可動弁の開弁挙動ひいては燃料噴射量のばらつきが発生する。このため、開弁電流の立上り特性を合わせることができれば、噴射量のばらつきを低減することが可能となる。
【0036】
ここで、図3(B)に示すコイル2に供給する開弁電圧Vを可変とし、規定時間Th印加したときピーク電流Ipeakが得られるように前記開弁電圧Vをフィードバック制御する。例えば、図3(C)において、Ip1>Ipeakである場合には、開弁供給電圧VHに対して、ある規定の電圧Vrを減算し、VH=VH−Vrとし、Ip1=Ipeakとなるまで、繰り返しフィードバック制御を行う。
【0037】
またIp1<Ipeakである場合には、開弁供給電圧VHに対して、ある規定の電圧Vrを加算し、VH=VH+Vrとし、Ip1=Ipeakとなるまで、繰り返しフィードバック制御を行う。
【0038】
このように、噴射パルス幅Tiが通常の値(パルス幅Tiが、最小制御噴射量を発生するパルス幅より充分に大きい場合)である場合において、噴射量ばらつきを低減することが可能である。なお、開弁電圧のフィードバック値がある閾値を超えるときは装置の異常状態であるからこの処理は中止するのが好ましい。
【0039】
ところで、噴射パルス幅Tiの短い領域(最小制御噴射量領域)では、噴射量ばらつきの影響度が大きくなる。
【0040】
図4は、噴射パルス幅Tiが短い領域における燃料噴射弁に流れる電圧、電流、可動弁位置の変化の推移を説明する図である。
【0041】
図3の場合と同様に、図4(A)は噴射パルスTiを示し、図4(B)は、噴射弁駆動電圧Vを示し、図4(C)は、電流Iを示し、図4(D)は、燃料噴射弁の可動弁弁体位置を示している。
【0042】
低電圧電源VBによる保持電流制御に移行する直前に噴射パルスTiが終了するような最小制御噴射量の領域では、図4(C)の時点t4で噴射パルスが切れた位置での電流値がばらつく。このため、図4(D)の可動弁の開弁側における挙動のばらつきに加え、閉弁における挙動にもばらつが発生する。
【0043】
図4(D)に示す可動弁の挙動に関して、図4(C)において電流がIp1に到達する場合、噴射量は(t11、t21、t31、t51)で囲まれる台形面積で示され、図4(C)において電流がIp2になる場合には、噴射量は(t12、t22、t32、t52)で囲まれる台形面積で示される。
【0044】
このように、噴射パルス幅Tiが短い領域では、開弁電流波形の立上り特性のばらつきの噴射量への影響度が極端に増加することがわかる。すなわち、開弁電流の立上り特性を合わせることにより、可動弁の挙動を合わせることができる。これにより、噴射量ばらつきおよび制御可能な最小噴射領域を低減することができ、ダイナミックレンジを拡大することができる。なお、燃料噴射制御装置は各気筒毎に配置することができる。
【0045】
以上説明したように、本実施形態によれば、燃料噴射弁へ供給する開弁電流立上り特性を、供給電圧を制御することによりあわせることができる。このため、燃料噴射量のばらつきを低減し、燃料噴射弁のダイナミックレンジを拡大させることができる。
【符号の説明】
【0046】
1 燃料噴射弁
2 コイル
3 ノズル
4 コア
5 ヨーク
6 プランジャ
7 可動弁
8 プランジャガイド部材
9 リターンスプリング
10 弁座面
11 オリフィス
12 オリフィスプレート
13 Oリング
14 フィルタ
15 コネクタモールド
16 アジャスタ
17 スペーサ
19 ECU(Engine Control Unit)
50〜52 スイッチング素子
53 燃料噴射弁
54 ECU‐駆動IC通信線
55 駆動パルス送信線
56 燃料噴射弁駆動IC
58、59 ダイオード
60 電流検出抵抗

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソレノイドを有する燃料噴射装置と、
内燃機関の運転状態を検出する手段と、
検出した内燃機関の運転状態に基づき前記燃料噴射装置に供給する燃料噴射パルスのパルス幅を調節する燃料噴射制御手段とを備え、
前記燃料噴射制御手段は、前記燃料噴射パルス幅に基づき、前記ソレノイドに高電圧の開弁電圧を所定期間供給して開弁電流を供給する手段と、
前記開弁電流が所定電流値に至った後は、前記ソレノイドに低電圧の開弁電圧を印加して開弁状態を保持する保持電流をソレノイドに供給する手段とを備え、
前記ソレノイドに高電圧の開弁電圧を前記所定期間供給したときの開弁電流のピーク値を予め設定した目標値と比較し、目標値と一致するように前記高電圧の開弁電圧をフィードバック制御することを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御装置。
【請求項2】
請求項1記載の内燃機関の燃料噴射制御装置において、
前記高電圧の開弁電圧は内燃機関のバッテリ電圧以上に昇圧された高電圧であり、前記低電圧の開弁電圧は前記バッテリ電圧であることを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御装置。
【請求項3】
請求項1記載の内燃機関の燃料噴射制御装置において、
前記燃料噴射弁に供給する高電圧の開弁電圧のフィードバック値がある閾値を超えたとき、装置の異常と判定することを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御装置。
【請求項4】
請求項1記載の内燃機関の燃料噴射制御装置において、
内燃機関の運転状態を検出する手段は、前記燃料噴射弁に供給される燃料圧力を計測する手段を備え、計測した燃料圧力を含む内燃機関の運転状態に基づき前記燃料噴射装置に供給する燃料噴射パルスのパルス幅を調節することを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御装置。
【請求項5】
請求項1記載の内燃機関の燃料噴射制御装置において、
燃料噴射制御装置は各気筒毎に配置したことを特徴とする内燃機関の燃料噴射装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−249069(P2010−249069A)
【公開日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−100944(P2009−100944)
【出願日】平成21年4月17日(2009.4.17)
【出願人】(509186579)日立オートモティブシステムズ株式会社 (2,205)
【Fターム(参考)】