説明

物品の搬送具単位の払出し方法

【課題】供給コンベヤで搬送される物品を同一出荷先の同一搬送具に積み付ける作業を効率的に行え、且つ物品を一搬送具単位にグループ化されて流されることで積み付け作業員の積み付け作業を容易にする。
【解決手段】物品を供給する供給コンベヤと、同供給コンベヤ上の物品2を移載して一時貯える複数の分岐レーン11と、各分岐レーンの先端部に設けられた分岐レーン11に貯えた物品2を払い出す可動ストッパ13と、同可動ストッパ13から払い出された物品2を受け止め搬送する搬出コンベヤ14とを備え、同じ出荷先の同じ搬送具の出荷パレットに積み付けられる物品2が一つの分岐レーン11に1出荷パレット貯まった時点で可動ストッパ13を作動させて払出し、搬出コンベヤ14上での物品2と物品2との間の隙間tが略一定になるように払い出す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、倉庫・工場に保管された物品又は倉庫・工場から供給されてくる物品(複数の商品を梱包したダンボール,複数の商品を収容したケース,単品商品等)を、荷揃えするための荷揃え装置、及びこの装置を用いて出荷先(出荷される店舗,会社,搬送センター,他の倉庫等)の物品を搬送具(出荷パレット・出荷コンテナ・出荷用かご車等)単位に積み付けて荷揃えする方法において、同一出荷先の搬送具単位でこれを貯えたレーンから搬出コンベヤに物品を払い出す方法に関する。主に配送センター,工場,物流用立体自動倉庫において有用な物流技術である。
【背景技術】
【0002】
従来の出荷先単位に物品を荷揃えする装置・方法は、物品を供給する供給コンベヤの片側又は両側に出荷先と一対一に割り付けられた分岐レーンを設け、物品を供給コンベヤから分岐レーンへ移載する移載装置を設けて、供給コンベヤで供給される物品を物品毎に所定の移載装置を作動させて、その出荷先の分岐レーンに移載する。分岐レーンに貯えられた同一出荷先の物品は、1搬送具単位で払い出される。そして分岐レーンの先端に作業員を配置し、払い出される1搬送具単位の物品を手作業で搬送具に積み付けして荷揃えしていた。積み付けられた搬送具は、フォークリフト車・コンベヤ等で運送の為の仮置ステーションに一時置かれて、適時トラック・車両で出荷されるようにするものである。
又、荷揃え作業は、一日を適当な時間区間で区切り、その区切りで一日複数回のバッチでもって荷揃えをしていた。
【0003】
更に詳しく説明すると、一日を適当な時間区間で区切り(これをバッチと呼ぶ)、バッチ単位で物品のアイテム(商品の品種,寸法,数量,重さ等が違う品目)毎の各出荷先(店舗)の注文数の総数を計算する。保管場所からアイテム毎にパレット等で供給コンベヤの投入口まで運び、一つのアイテムAに対してそのバッチ内で、対象店舗分の注文数の総数Na個を投入口から投入して供給コンベヤに流す。
【0004】
分岐レーンと出荷先の店舗とは一対一に対応させて、各店舗のアイテムAの注文数だけ各店舗に対応した各分岐レーンに分配し、仕分ける。同様にBアイテム、Cアイテムと順次同様の仕分けを全てのアイテムに対して行う。各分岐レーンにはその出荷先(店舗)へ出荷する種々のアイテムの物品が貯っていく。一方各分岐レーンの先端では、作業員が分岐レーンの物品を人手で出荷パレット等搬送具に移して、フォークリフト等で出荷トラックの所又は保管場所まで運ぶ。
作業員を分岐レーンに一人ずつ人員を配置するか、一人で複数レーン持たせるかは、物量規模に応じて適切な人数及び人員配置を決める。
【0005】
例えば1バッチに32店舗を仕分けるとすれば、分岐レーンの数は32以上必要となる。4分岐を一人で受け持つとすれば8人の人員が必要になる。
従来の荷揃え装置での仕分け方法の欠点は、一人で4分岐を受け持った場合、4分岐間の横移動が発生し、無駄な時間と労力を使うことになる。また8人でパレットに積み付け作業を行う場合、各店舗の注文数のばらつきにより、作業負荷もばらつく。即ち、忙しいレーンと暇なレーンが出来る。したがって、どうしても必要以上に余裕を持って人員を配置することになり、労働コストの上昇を招く。
【0006】
また、フォークリフトでトラックの一時仮置場所迄持っていく場合でも32レーンの各レーンで発生する積み付け完了したパレットを見つけるのも、広範囲になればなるほど困難になり、動作範囲も広いので必要なフォークリフトの台数及び人員も増える。
【0007】
各分岐レーンの前でパレットまたは篭車等の搬送具に積み付けるので、積み付け面積が分散し、多くのスペースが必要となる。また積み付けるための空パレットの供給も分散している分大変となるという種々の問題があった。
【0008】
これらの問題を解決する方法として、本出願人は新しい物品の荷揃え方法を開発した。この方法は、供給コンベヤラインに支流ラインを複数設け、支流ラインと物品のアイテムとを一対一に対応させ、供給コンベヤラインから供給される物品をそのアイテムに対応した支流ラインに移載して一時貯え、同支流ラインの先端から切り出される物品を搬出する合流ラインを設け、出荷先の荷揃えする物品を支流ラインから所定タイミングで切り出し、合流ライン上で同一出荷先の物品が連続したグループを形成するように切り出し、合流ラインの下流位置で搬送具に積み付けて出荷する荷揃え方法である。この荷揃え方法は特開平10−297744号公報として公知である。
【0009】
又、供給されてくる物品を同一出荷先毎に仕分けするため、出荷先毎に分岐レーンを割り付け、同一出荷先の物品は割り付けられた定められた分岐レーンに移載して荷揃えさせる装置が特開2000−95335号公報に知られている。
しかしながら、この公報では1つ又は複数の分岐レーン毎に作業員を配置し、搬送具のパレット等に荷揃えした物品を積付けしなくてはならず、多くの作業員を配置せねばならなかった。又、出荷量の少ない出荷先担当の作業員と出荷量の多い出荷先担当の作業員との作業量にはかなりのバラツキを生じるという問題点があった。
【特許文献1】特開平10−297744号公報
【特許文献2】特開2000−95335号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明が解決しようとする課題は、従来のこれらの問題点を解消し、払出した物品がその下流で効率的な積み付け作業が行えることができるとともに、同一出荷先の同一搬送具単位の物品が積み付け作業員が明確に分かるようにした払出し方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
かかる課題を解決した本発明の構成は、
1) 物品を供給する供給コンベヤと、同供給コンベヤ上の物品を移載して物品を一時貯える複数の分岐レーンと、各分岐レーンの先端部に設けられた分岐レーンに貯えた物品を払い出す払出し装置と、同払出し装置から払い出された物品を受け止め搬送する搬出コンベヤとを備えた荷揃え装置を用いた物品の搬送具単位の払出し方法であって、
同じ出荷先の同じ搬送具に積み付けられる物品が一つの分岐レーンに1搬送具単位貯まった時点で払出し装置を作動させて払出し、しかも搬出コンベヤ上での物品と物品との間の隙間が略一定になるように払い出すことによって、搬送コンベヤ上で1搬送具単位に物品をグループ化して搬送することを特徴とした、物品の搬送具単位の払出し方法
2) 物品を供給する供給コンベヤと、同供給コンベヤ上の物品を移載して物品を一時貯える複数の分岐レーンと、各分岐レーンの先端部に設けられた分岐レーンに貯えた物品を払い出す払出し装置と、同払出し装置から払い出された物品を受け止め搬送する搬出コンベヤとを備えた荷揃え装置を用いた物品の搬送具単位の払出し方法であって、
同じ出荷先の同じ搬送具に積み付けられる物品が一つの分岐レーンに1搬送具単位貯まった時点で、払出し装置を作動させて搬出コンベヤ上に払い出すとともに、搬出コンベヤ上で払出した物品の間の物品中心間の距離が略一定になるように払い出すことによって、搬送コンベヤ上で1搬送具単位に物品をグループ化して搬送することを特徴とした、物品の搬送具単位の払出し方法
3) 物品を供給する供給コンベヤと、同供給コンベヤ上の物品を移載して物品を一時貯える複数の分岐レーンと、各分岐レーンの先端部に設けられた分岐レーンに貯えた物品を払い出す払出し装置と、同払出し装置から払い出された物品を受け止め搬送する搬出コンベヤとを備えた荷揃え装置を用いた物品の搬送具単位の払出し方法であって、
一つ又は複数の分岐レーンに同じ出荷先の1搬送具単位貯まった時点で、払出し装置を作動させて払い出すとともに、1搬送具単位の物品が同一分岐レーンに貯えられてそれからの払出しの場合は搬送コンベヤ上で物品同士が干渉しない範囲の短い一定の時間の間隔で払出すようにし、同一の1搬送具単位の物品が複数の分岐レーンで貯えられ異なる複数の分岐レーンから払出しされる場合は1つの分岐レーンから一定の時間間隔で払出し、且つその搬送コンベヤ上に払い出された際に搬出コンベヤ上に形成する一群の長さを搬出コンベヤ上に仮想的に想定してその後に続くべき一群の先頭の物品と前の物品との隙間が極力小さくなるような位置を搬出コンベヤ上に仮想的に想定してその仮想位置に対して貯えた他の分岐レーンから搬出しコンベヤ上に物品を払い出すことによって、搬送コンベヤ上で1搬送具単位に物品をグループ化して搬送することを特徴とした、物品の搬送具単位の払出し方法
4) 物品を供給する供給コンベヤと、同供給コンベヤ上の物品を移載して物品を一時貯える複数の分岐レーンと、各分岐レーンの先端部に設けられた分岐レーンに貯えた物品を払い出す払出し装置と、同払出し装置から払い出された物品を受け止め搬送する搬出コンベヤとを備えた荷揃え装置を用いた物品の搬送具単位の払出し方法であって、
1搬送具単位の物品が複数の分岐レーンに貯まった場合、物品が貯まった順番に物品に対して番号を振り、その番号順に搬出コンベヤ上にその物品を載置する仮想位置と夫々の物品の長さに応じた隙間分の長さを仮想的に想定し、任意の物品を搬出コンベヤ上に払い出す際に、その物品の番号に該当する搬出コンベヤ上の仮想位置に対して分岐レーンから払い出すことによって、搬送コンベヤ上で1搬送具単位に物品をグループ化して搬送することを特徴とした、物品の搬送具単位の払出し方法
5) 物品を供給する供給コンベヤと、同供給コンベヤ上の物品を移載して物品を一時貯える複数の分岐レーンと、各分岐レーンの先端部に設けられた分岐レーンに貯えた物品を払い出す払出し装置と、同払出し装置から払い出された物品を受け止め搬送する搬出コンベヤとを備えた荷揃え装置を用いた物品の搬送具単位の払出し方法であって、
1搬送具単位の物品が複数の分岐レーンに貯まった場合、物品が貯まった順番に物品に対して番号を振り、その番号順に搬出コンベヤ上に物品を載置する仮想位置と物品間の一定間隔の長さを仮想的に想定し、任意の物品番号の物品を搬出コンベヤ上に払い出す際に、その物品の番号に該当する搬出コンベヤ上の仮想位置に対して払い出すことによって搬送コンベヤ上で1搬送具単位に物品をグループ化して搬送することを特徴とした、物品の搬送具単位の払出し方法
にある。
【発明の効果】
【0012】
以上の様に、本発明の分岐レーンに貯えられた物品の払出し方法によれば、払い出された物品の搬出コンベヤ上において、物品間の隙間を略一定にし、あるいは物品中心間の距離が略一定にし、あるいは一群の先頭と前の物品との隙間を小さくし、あるいは物品の長さにプラス隙間を与えるようにし、あるいは一定間隔内に払い出すことによって、物品が接触しない範囲で物品の隙間を小さく搬出コンベヤに払出して搬出でき、且つ1搬送具単位に物品をグループ化して物品を搬送できるようにしたことで、下流での積み付け作業が少人数で効率的に行えるようになった。又搬出コンベヤ上の物品の中心を略一定距離にする払出し方法では物品の分岐処理,物品の持ち上げ・把持等を容易にして確実性を高める。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明の要部である払出し方法の形態として、複数ある。
その一つの形態は、図5に示すように、同じ分岐レーン11に貯えられた1搬送具単位の物品2が払出し装置に払い出すときに、払い出された搬出コンベヤ14上で物品2と物品2との間の隙間tが一定となるように払い出す形態である。図5はその払出し方法の説明図である。
【0014】
この第1の形態の払出し方法の物品2間の隙間tが略一定とする制御は、分岐レーン11の払出し装置(分岐レーン下端の可動ストッパ13等の手段)で物品を払い出すタイミングを調整・規制することで行える。物品2の分岐レーン11の送り方向と直交する方向の物品の巾の長さの搬出コンベヤ14の送り時間と、物品2が搬出コンベヤ14上までに移載されるまでの時間(物品の分岐レーン方向の長さによって変化する)とを考慮して搬出コンベヤ14上の払い出された物品間の隙間tが略一定になるように払出し装置の作動タイミングを決定すればよい。これらのタイミング計算と払出し信号はコンピュータを用いた制御装置で行う。
【0015】
この第1の払出し形態は、搬出コンベヤ14上で物品2が接触せずに、搬送コンベヤ14による搬出時間を短くし、又1搬送具単位の物品2が搬送具単位毎に区分でき易くすることにある。
【0016】
第2の払出し形態は、図6に示すように、搬出コンベヤ14上で払出した物品2の物品中心(図6中の丸内十字の印)間の距離lが略一定に払い出すことにある。この払出し方法は、物品2の巾と長さとを前記第1の形態同様に考慮して物品中心間の距離lを略一定となるように物品2毎に所定のタイミングで払出し装置を作動させることで行える。これらのタイミング計算と作動信号はコンピュータを用いた制御装置で行う。この第2の払出し形態を図6に示している。
【0017】
この第2の払出し方法の形態は、物品2の中心間の距離lを一定とすることで、物品2の中心位置でもって物品2を規制する場合に有効である。例えば中心振りの直交転換の分岐の場合、物品2の把持・持ち上げ等において物品2の中心が重心となることが多くなって平衡ある上下方向移動を行えるようにすることができるので有用である。
【0018】
第3の払出し方法の形態は、図7に示すように、複数の分岐レーン11から搬出コンベヤ14上に払い出されて形成する一群の物品(物品番号10,11,12,13)の先頭と前の一群の物品(物品番号1,2,3,4)の最尾の物品との間の隙間mが極力小さくなるようにする払出し方法で、搬出コンベヤ14上に各分岐レーン11から払い出される物品2の一群を収める領域の長さを仮想上に設定し、その仮想上領域の位置を調整して群間の隙間mを極力小さくするように設定し、仮想領域が分岐レーン11の払出し口に面したときに物品2を払い出すようにすることで群間の隙間mを極力小さくして、効率的な物品の搬送を行う。この第3の払出し方法を図7に示している。図8に示す払出し方法は、同一搬送具のグループの物品2が一定時間T以内に払出してその時間間隔Tの長さ,ピッチに物品2が搬送され、一つのグループ(同一搬送具)であることを分かるようにしている例である。
【0019】
又、上記第1,2の払出し方法の払出し装置の作動のタイミングを決定する計算方法として、物品2が貯まった順番に番号を振り、その番号順に搬出コンベヤ14上にその物品2の番号とそれぞれの物品2の長さに応じた長さプラス隙間分の長さを仮想的に想定し、その番号に該当する搬出コンベヤ14上の仮想位置にその物品2を払い出すようにすればよい。同様に1搬送具単位貯まった時点で払い出す時で複数の分岐レーン11に貯まった場合、物品2が貯まった順番に番号を振り、その番号順に搬出コンベヤ14上にその物品2の番号と一定間隔の長さを仮想的に該当する搬出コンベヤ上の仮想位置に対して払い出されるようにすることで達成できる。
【0020】
本発明の出荷先単位の分岐レーンの割り付け方法としては、3つのタイプの方法がある。その一つのタイプの方法は一回の荷揃えバッチ処理において一つ又は複数の異なる分岐レーンを予め固定的に割り付ける静的割り付け方法である。第2のタイプの方法は、割り付けた分岐レーンに1搬送具に積み付ける数の物品を貯えるとその貯えた物品を搬出コンベヤに払い出すとともにその分岐レーンの出荷先の割り付けを解消してその分岐レーンに対して前と同じ又は別の出荷先を新たに割り付け可能とし、同じ出荷先の分岐レーンの割り付けが時間とともに変動できるようにする動的割り付け方法である。第3のタイプの方法は、上記の第1のタイプの静的割り付け方法と第2のタイプの動的割り付け方法との中間的なハイブリットの方法であって、バッチ処理中出荷先と一対一に対応するように固定的に一つの分岐レーンを固定分岐レーン群から割り付け、この固定分岐レーン群の分岐レーンが物品を貯えられなくなると、自由分岐レーン群の割り付け可能な分岐レーンをその出荷先の分岐レーンとして割り付けて物品をその分岐レーンに貯えるようにする方法である。この第3のタイプの方法も、2つの形態がある。同じ出荷先に割り付けられた固定分岐レーン群の分岐レーンと自由分岐レーン群の分岐レーンとに1搬送具に積み付けられる数の物品が貯えられると所要のタイミングで搬出コンベヤに払い出されるとともに1搬送具の積み付けられる数貯えた時点で自由分岐レーン群のその分岐レーンの出荷先割り付けを解消し、前と同じ出荷先又は別の出荷先に割り付け可能とする形態と、同一出荷先の最後に供給された物品が分岐レーンに貯えられたときに(即ち、バッチ処理の出荷先の全ての物品が貯えられたときに)、その時点で出荷先割り付けを解消し、別の出荷先に自由分岐レーン群のその分岐レーンを割り付け可能とする形態のものである。
【0021】
この3つのタイプの分岐レーン割り付け状態を図9に示している。第1及び第3のタイプの割り付け方法は、少なくとも出荷先の数以上の分岐レーン11の数を必要とするため多くの出荷先の荷揃えには適さない場合がある。第2の動的割り付け方法は、分岐レーン11の割り付けが搬送具単位で使用できるので分岐レーン11の効率的な使用を可能とし、分岐レーン11の数が少なくても多くの出荷先に対して荷揃えできることとなる。第3のタイプの割り付け方法は自由分岐レーン群についてはかなり効率的に分岐レーンが活用できるようにしている。
【0022】
分岐レーンの貯える物品の数が少なくて1搬送具に積み付けられる物品の数を一つの分岐レーンに貯えられることができない場合は、一つの出荷先に対して複数の分岐レーンを割り付けるようにする。
【0023】
本発明の分岐レーンの割り付け方法は、あらかじめ、コンピュータソフトで荷揃え装置の仮想モデルを作り、そのバッチ処理に荷揃えする物品をアイテム毎供給コンベヤから流すシュミレート計算を行ない、出荷先の分岐レーンの好ましい具体的な割り付けを行ない、仮想モデルで流して荷揃えさせて円滑にいくことを確認して出荷先の分岐レーン割り付けを確定し、供給する物品毎に移載する分岐レーンを決定した上で供給コンベヤで供給させ、決定した分岐レーンで移載装置を作動させて目標の分岐レーンへ貯えられるようにする方法が確実な荷揃えを可能とする。
【0024】
本発明の分岐レーンの割り付け方法はこれ以外の計算方法で決定することもできる。又は物品の位置、物品のID、分岐レーンの物品の貯え状態等を確認する装置を設けてリアルタイムで物品を供給しながらこれらの状態を計測して適宜具体的な分岐レーンの割り付けを決定させて移載・貯えも行うこともできる。
【0025】
本発明の分岐レーンの物品が1搬送具に積み付ける物品を貯えたか否かの判断も仮想モデルでシュミレート計算して1搬送具の最後の物品が貯えられた時点で所要のタイミングで行うようにする。これも貯えた物品の数のカウントするセンサーを設けて計測した上で貯えられたか否かを判断する方法がある。
【0026】
物品の供給コンベヤ上の位置,分岐レーン上の位置,搬出コンベヤ上の位置は、コンベヤの送り量(ローラコンベヤの回転量)で計測されて、その送り量でもって移載装置の作動が制御され、又搬出コンベヤ上での移載位置、払出しタイミングが搬出コンベヤの送り量で決められるようにするのが一般的制御である。
【0027】
本発明の「1搬送具に積み付ける数」(以下積み付ける数Pという)とは、分岐レーンに貯えられる同じ出荷先の物品を、貯えられた順に搬送具に積み付けられる物品の数をいう。一般に物品の供給の前にコンピュータ等で計算される。
又積み付ける数Pは、分岐レーンに貯えられる物品のアイテム(寸法,重量,形状),その個数,アイテムの組み合わせ,積み付けの形,積み付ける難易度,搬送具の積載容量等を考慮して適切な数に決めるものであり、予め計算されて又経験値でもって決められる。
【0028】
積み付ける数Pは、搬送具で積み付けられる最大限の数M以下であり、最大限の数Mとすることも、少しの余裕量を残して最大限の数Mより少し小さい数とすることもでき、最後の物品を積み付ける搬送具の積み付ける数Pは最大限の数Mよりかなり小さいことが多くなり、場合には1個のみとなる場合も発生する。
【実施例】
【0029】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0030】
本実施例では、荷揃えする物品は商品を複数個梱包した商品カートン詰めの物品であり、物品のアイテムは梱包される商品の品種(品目・寸法)と商品の梱包個数によって区別されていて、物品の外形寸法の大きい順でI1,I2,I3・・・,I51,・・・の51個以上のアイテムがある。本実施例で使用する搬送具は出荷パレットであり、物品を40個程積み付けることができ、搬送具(出荷パレット)に積み付けられる数は物品のアイテムとその個数の組み合わせで決まるもので、制御装置のコンピュータソフトでその物品のアイテムと個数とで積み付けられる数を予め計算される。又、1出荷パレットで積み付けられる物品のうち最後に移載・貯えられる物品も決定される。従って、本実施例における1搬送具単位は約40個程の物品のグループである。
【0031】
本実施例の分岐レーンB1〜B24は、傾斜したローラコンベヤを用いたグラビティコンベヤであり、物品を20個程貯えることができる。分岐レーンは出荷先(店舗)のE1〜E12と一対一に優先的に割り付けられる12の分岐レーンB1〜B12からなる固定分岐レーン群Kと、同固定分岐レーン群Kの分岐レーンB1〜B12が満杯となって1搬送具(出荷パレット)の積み付けられる数の物品を貯えることができないときに割り付けられる12の分岐レーンB13〜B24からなる自由分岐レーン群Fとからなり、合計24の分岐レーンB1〜B24が供給コンベヤの片側に一定ピッチをもって、供給コンベヤに直角に配設されている。この自由分岐レーン群F下の分岐レーンB13〜B24は空になったとき任意の出荷先に割り付けられるものである。
【0032】
移載装置は物品の中心振り分けるように物品を直角に移載とする直角転換装置が使用されている。供給コンベヤ,搬出コンベヤともローラコンベヤを使用され、コンベヤ上の物品の位置はコンベヤの送り量(回転数値)と物品検出センサーとによって計測されて、制御装置のコンピュータのソフト・メモリ上で物品の物品番号、アイテム、出荷先(店舗先)の情報とともに物品のコンベヤ、分岐レーン上の位置が記憶される。
本実施例の払出し装置は、グラビティコンベヤである分岐レーンの先端部(下端)に設けた出没自在な可動ストッパを使用している。
移載装置の作動命令、可動ストッパの出没の制御は、供給コンベヤ,搬出コンベヤの送り量に基づいて制御装置のコンピュータソフト・電子回路でなされている。
【0033】
図1は、実施例の荷揃え装置の斜視図である。
図2は、実施例の荷揃え装置の平面配置図である。
図3は、実施例の分岐レーンへの物品の供給を示す説明図である。
図4は、実施例の分岐レーンの割り付けの制御装置の処理フロー図である。
図5は、本発明の要部の払出し方法を示す説明図である。
図6は、本発明の要部の払出し方法を示す説明図である。
図7は、実施例の払出し方法を示す説明図である。
図8は、本発明の要部の払出し方法を示す説明図である。
図9は、本発明における分岐レーンに貯える物品の出荷先の割付け方法例を示す説明図である。
【0034】
図中、1は実施例の荷揃え装置、2は荷揃えする物品であって、同一品種の商品を複数個箱詰めされた商品カートン詰めの物品である。10〜21は荷揃え装置1の構成部分であって、10はローラコンベヤを用いた供給コンベヤ、11は同供給コンベヤに直角に配置され、払出し方向に従って低くなるように傾斜したグラビティコンベヤを用いた24の分岐レーンであって、分岐レーン名B1〜B24を有する。12は供給コンベヤ10上に搬送される物品2を分岐レーン11へ直角にしかも物品の中心振り分けるように移載する直角変換装置を用いた移載装置、13は分岐レーンの下流先端部に設けた可動ストッパ、14は搬出コンベヤ、15は同搬出コンベヤの下流位置に設けたパレット積み付けステーション、16は出荷先別の積み付け出荷パレットの仮置ステーション、17は物品2を供給コンベヤ10へ送り出す投入コンベヤ、18は物品2を同投入コンベヤまで送り出す搬送コンベヤ、19は供給コンベヤ10の供給開始個所に設けた物品検出センサーで、物品の送り基準時(物品のコンベヤ上の位置,送り量基準値)とその物品の個別の長さを実測して物品の中心位置を計算するためのものである。20は移載装置12,供給コンベヤ10,可動ストッパ13,搬出コンベヤ14等を制御し、出荷先の分岐レーン割り付け・物品番号,アイテム,出荷先,移載分岐レーン等の記憶と計算を行うコンピュータを用いた制御装置、21はトラック、22は作業者、23は出荷パレットである。
【0035】
この実施例では、大略寸法が大きい順で搬送コンベヤ18で所要個数の物品2が送られてくると、作業者22はその物品2を投入コンベヤ17に移し換える。投入コンベヤ17に載せられた物品2は送られて供給コンベヤ10へ移載され、物品2が供給コンベヤ10で供給開始すると物品検出センサー19によって、各物品2の搬送位置(送り量)を確定してコンピュータに記憶するとともに、その物品が物品検出センサー19を通過する間の搬送送り量を計測して、その送り量の差分からその物品の長さを計算し、又その送り量の中間値を物品の中心位置として記憶する。物品2の供給されている位置は、物品検出センサー19が起動した時点からの供給コンベヤの送り量(ローラの回転数をエンコーダで計測して計算される)で決められ、移載装置12の制御がその情報でなされる。
又供給コンベヤ10で送られてきた物品2は、所定の移載装置12の位置に致ると、移載装置12が作動して、物品2を中心振り分けるように直角に方向を転換させて、分岐レーン11へ移載して、その分岐レーン11に物品を貯えられる。
【0036】
物品2は、アイテムIi(i=1,2,51,・・・・)毎にそのアイテムIiの総供給数の数だけ、供給コンベヤ10へ載せて供給する。供給コンベヤ10からの物品2の供給は搬送具の出荷パレット23に積み付け易いように大略物品の寸法の大きいものの順で供給する。この物品2の供給の順番は表1の通りであり、アイテムI1〜I51・・・の物品を1個,31個,75個,82個・・・と供給する。各アイテムIi(i=1,2,・・・,51,・・)の物品2の出荷先En(n=1,2,・・・,12)の荷揃えの個数は表1の通りである。表1のように、あるバッチ処理において、各出荷先E1,E2,E3・・・E12に対し、固定分岐レーン群Kの分岐レーン11のB1〜B12を順番通り一対一対応させる。
又物品2のアイテムI1〜I51・・・に対しその荷揃え個数が荷揃え情報として制御装置20へ入力される。供給コンベヤ10上の物品2は移載装置12の作動によって決められた個数だけ所定の分岐レーンBj(j=1,2,・・・・・24)に移載される。
【0037】
【表1】

【0038】
又、分岐レーン11の出荷先の割り付けは、制御装置20のコンピュータソフトで行う。各固定分岐レーン11(B1〜B12)は20個程の物品しか貯えられず、物品で満杯となると、コンピュータソフトで空いた自由分岐レーン群Fの中で空いた(使える)分岐レーン11(B13〜B24)を固定分岐レーン群Kに近い方から一つの分岐レーン11を選んで、これを満杯となった出荷先の新たな分岐レーン11として割り付ける。
その自由分岐レーン群の割り付けは、下記表2に示す通りである。出荷先E1は、固定分岐レーン群Kの分岐レーン11(B1)がアイテムI24を移載すると、分岐レーン11(B1)は満杯となり、自由分岐レーン群Fの分岐レーン11(B18)が出荷先E1の物品を貯える新たな分岐レーンとなる。
表2のように物品が供給されると、分岐レーン11が満杯となる順番は、分岐レーン11のB7,B9,B2,B4,B8,B9,B3,B1,・・・となっている。これに従って自由分岐レーン群Fの分岐レーン11(B13〜B24)が残りの1出荷パレット分の物品を貯える。自由分岐レーン群Fの分岐レーン11はB13(E7),B14(E9),B15(E2),B16(E4),・・・の順で割り付けがなされる。その割り付けのコンピータソフトのフローを図4に示している。
【0039】
【表2】

【0040】
固定分岐レーン群K(又はこの固定分岐レーン群Kと自由分岐レーン群F)の分岐レーン11に搬送具の出荷パレットに積み付けられる数の物品2が貯えられると、又は出荷パレットに積み付けられる最後の物品が移載終えると、搬出コンベヤ14の送り量に基づいて所定のタイミングで可動ストッパ13が作動してストッパが解除されて貯えられた物品2は搬出コンベヤ14へ払い出される。払い出された物品2は搬出コンベヤ14によって搬送され、パレット積み付けステーション15まで送られる。
【0041】
もし、固定分岐レーン群Kの割り付けられた分岐レーン11(B1〜B12)が満杯となって移載・貯えられないときは、自由分岐レーン群Fの一つの分岐レーン11(B13〜24)が新たに割り付けられ、その新たに割り付けられた分岐レーン11へ物品2が移載されて貯えられる。そして1出荷パレット分の積み付けられる数だけの物品2が固定分岐レーン群Kと自由分岐レーン群Fの二つの分岐レーン11に貯えられると、各分岐レーン11の可動ストッパ13が所定の時間差をもって作動され(搬出コンベヤ14の上流側を早めに作動する)、各分岐レーン11から払い出された物品2が搬出コンベヤ14上で物品間の間隔tが一定となり、しかも先に流される分岐レーン11の最尾の物品2と後に流される分岐レーン11の先頭の物品2との間の間隔mを極力小さく間隔tに近付けるように払出して、2つの物品(物品番号1,2,3,4)と(物品番号10,11,12,13)の物品2が1出荷パレット(1搬送具)のグループを形成することが分かるようにする。
搬出コンベヤ14上では、1出荷パレット単位(1搬送具単位)の物品2と他の出荷パレット単位(1搬送具単位)の物品2との間には、出荷パレットの区切りが分かるように間隔t,m,lより少し長めの間隔をとる。
【0042】
このように1出荷パレットに積み付けられる同一出荷先Enの複数の物品2がグループとなって搬出コンベヤ14で送られて、パレット積み付けステーション15へ至る。このステーション15に配置された作業者22によって、流れてくる1出荷パレット分(1搬送具分)の物品2を空の出荷パレット23に積み付ける。積み付けられた出荷パレットはリフト車を使用して仮置ステーション16の出荷先に割り当てられた場所に仮置される。仮置ステーション16に仮置された物品を積み付けられた出荷パレットは、所定の時刻にトラック21に移載され、目的の出荷先へ運送される。
このように、供給コンベヤ10からアイテム毎供給されてくる物品2は、同一出荷先の積付けられる出荷パレット23(1搬送具)の単位で、共通の搬出コンベヤ14によって下流のパレット積み付けステーション15へ送られてくるので、同ステーションの作業者22はあまり移動することなく略定場所で荷揃えが行える。これによって積み付けの作業者22の人数は大巾に減らすことができ、又仮置ステーション16への積み付けられた出荷パレットの移動も集約化され、効率的となり、又作業スペースを少なくできるものとなる。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明の物品の搬送具単位の払出し方法は、物流における多品種の商品を複数の店舗に向けて出荷パレット(搬送具)にまとめて出荷するときに有用であるが、複数の商品を組み合わせて1セットとして梱包されるセット商品を梱包作業場へ送る場合にも利用できる。又配送業における同じ方面の配送物を1コンテナに集荷させる場合にも1コンテナ分を1搬送具ととらえて同じ配送物を集めるために使用できる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】実施例の荷揃え装置の斜視図である。
【図2】実施例の荷揃え装置の平面配置図である。
【図3】実施例の分岐レーンへの物品の供給を示す説明図である。
【図4】実施例の分岐レーンの割り付けの制御装置の処理フロー図である。
【図5】本発明の要部の払出し方法を示す説明図である。
【図6】本発明の要部の払出し方法を示す説明図である。
【図7】実施例の払出し方法を示す説明図である。
【図8】本発明の要部の払出し方法を示す説明図である。
【図9】本発明における分岐レーンに貯える物品の出荷先の割付け方法例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0045】
1 荷揃え装置
2 物品
10 供給コンベヤ
11 分岐レーン
12 移載装置
13 可動ストッパ(払出し装置)
14 搬出コンベヤ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品を供給する供給コンベヤと、同供給コンベヤ上の物品を移載して物品を一時貯える複数の分岐レーンと、各分岐レーンの先端部に設けられた分岐レーンに貯えた物品を払い出す払出し装置と、同払出し装置から払い出された物品を受け止め搬送する搬出コンベヤとを備えた荷揃え装置を用いた物品の搬送具単位の払出し方法であって、
同じ出荷先の同じ搬送具に積み付けられる物品が一つの分岐レーンに1搬送具単位貯まった時点で払出し装置を作動させて払出し、しかも搬出コンベヤ上での物品と物品との間の隙間が略一定になるように払い出すことによって、搬送コンベヤ上で1搬送具単位に物品をグループ化して搬送することを特徴とした、物品の搬送具単位の払出し方法。
【請求項2】
物品を供給する供給コンベヤと、同供給コンベヤ上の物品を移載して物品を一時貯える複数の分岐レーンと、各分岐レーンの先端部に設けられた分岐レーンに貯えた物品を払い出す払出し装置と、同払出し装置から払い出された物品を受け止め搬送する搬出コンベヤとを備えた荷揃え装置を用いた物品の搬送具単位の払出し方法であって、
同じ出荷先の同じ搬送具に積み付けられる物品が一つの分岐レーンに1搬送具単位貯まった時点で、払出し装置を作動させて搬出コンベヤ上に払い出すとともに、搬出コンベヤ上で払出した物品の間の物品中心間の距離が略一定になるように払い出すことによって、搬送コンベヤ上で1搬送具単位に物品をグループ化して搬送することを特徴とした、物品の搬送具単位の払出し方法。
【請求項3】
物品を供給する供給コンベヤと、同供給コンベヤ上の物品を移載して物品を一時貯える複数の分岐レーンと、各分岐レーンの先端部に設けられた分岐レーンに貯えた物品を払い出す払出し装置と、同払出し装置から払い出された物品を受け止め搬送する搬出コンベヤとを備えた荷揃え装置を用いた物品の搬送具単位の払出し方法であって、
一つ又は複数の分岐レーンに同じ出荷先の1搬送具単位貯まった時点で、払出し装置を作動させて払い出すとともに、1搬送具単位の物品が同一分岐レーンに貯えられてそれからの払出しの場合は搬送コンベヤ上で物品同士が干渉しない範囲の短い一定の時間の間隔で払出すようにし、同一の1搬送具単位の物品が複数の分岐レーンで貯えられ異なる複数の分岐レーンから払出しされる場合は1つの分岐レーンから一定の時間間隔で払出し、且つその搬送コンベヤ上に払い出された際に搬出コンベヤ上に形成する一群の長さを搬出コンベヤ上に仮想的に想定してその後に続くべき一群の先頭の物品と前の物品との隙間が極力小さくなるような位置を搬出コンベヤ上に仮想的に想定してその仮想位置に対して貯えた他の分岐レーンから搬出しコンベヤ上に物品を払い出すことによって、搬送コンベヤ上で1搬送具単位に物品をグループ化して搬送することを特徴とした、物品の搬送具単位の払出し方法。
【請求項4】
物品を供給する供給コンベヤと、同供給コンベヤ上の物品を移載して物品を一時貯える複数の分岐レーンと、各分岐レーンの先端部に設けられた分岐レーンに貯えた物品を払い出す払出し装置と、同払出し装置から払い出された物品を受け止め搬送する搬出コンベヤとを備えた荷揃え装置を用いた物品の搬送具単位の払出し方法であって、
1搬送具単位の物品が複数の分岐レーンに貯まった場合、物品が貯まった順番に物品に対して番号を振り、その番号順に搬出コンベヤ上にその物品を載置する仮想位置と夫々の物品の長さに応じた隙間分の長さを仮想的に想定し、任意の物品を搬出コンベヤ上に払い出す際に、その物品の番号に該当する搬出コンベヤ上の仮想位置に対して分岐レーンから払い出すことによって、搬送コンベヤ上で1搬送具単位に物品をグループ化して搬送することを特徴とした、物品の搬送具単位の払出し方法。
【請求項5】
物品を供給する供給コンベヤと、同供給コンベヤ上の物品を移載して物品を一時貯える複数の分岐レーンと、各分岐レーンの先端部に設けられた分岐レーンに貯えた物品を払い出す払出し装置と、同払出し装置から払い出された物品を受け止め搬送する搬出コンベヤとを備えた荷揃え装置を用いた物品の搬送具単位の払出し方法であって、
1搬送具単位の物品が複数の分岐レーンに貯まった場合、物品が貯まった順番に物品に対して番号を振り、その番号順に搬出コンベヤ上に物品を載置する仮想位置と物品間の一定間隔の長さを仮想的に想定し、任意の物品番号の物品を搬出コンベヤ上に払い出す際に、その物品の番号に該当する搬出コンベヤ上の仮想位置に対して払い出すことによって搬送コンベヤ上で1搬送具単位に物品をグループ化して搬送することを特徴とした、物品の搬送具単位の払出し方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−193279(P2006−193279A)
【公開日】平成18年7月27日(2006.7.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−6556(P2005−6556)
【出願日】平成17年1月13日(2005.1.13)
【出願人】(000196705)西部電機株式会社 (80)
【Fターム(参考)】