説明

監視システム

【課題】 不法侵入の誤検出を防止すること。
【解決手段】 外出警戒スイッチが操作されたときにはホームゲートウェイ40が人感信号の出力状態および生活機器30の運転状態に基いて在宅者の有無を判断する。そして、在宅者の存在時には外出警戒モードの設定拒否を判定し、在宅者の非存在時には外出警戒モードの設定許可を判定する。このため、在宅者の存在状態で外出警戒モードが設定されることがなくなるので、在宅者の存在に基いて不法侵入が誤検出されることもなくなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、家屋等の監視対象物に対する不法侵入を監視する監視システムに関する。
【背景技術】
【0002】
上記監視システムには、不在時警戒モードの設定が指令されることに基いて不在時警戒モードを無条件に設定する構成のものがある。この不在時警戒モードは在宅者が存在しないことを前提に不法侵入を監視するモードであり、不在時警戒モードの設定状態で家屋内に人が侵入したときには不法侵入が検出されることに基いて警報が作動する。
【特許文献1】特開2004−185080号公報
【特許文献2】特開2004−038761号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記従来構成の場合、在宅者の存在状態で不在時警戒モードの設定が指令されたときには不在時警戒モードが指令に応じて設定される。このため、不法侵入が在宅者の存在に基いて誤検出されるので、警報が誤動作する虞れがある。
【0004】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は不法侵入の誤検出を防止することができる監視システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1記載の監視システムは、在宅者が存在しないことを前提に不法侵入を監視する不在時警戒モードの設定を指令する指令手段と、在宅者の存在状態を検出する在宅検出手段と、前記指令手段から前記不在時警戒モードの設定が指令されたときには前記在宅検出手段の検出結果に基いて前記不在時警戒モードの設定許可および前記不在時警戒モードの設定拒否を判定するモード判定手段とを備えたところに特徴を有する。
【0006】
請求項4記載の監視システムは、不法侵入を監視する警戒モードの設定を指令する指令手段と、在宅者の存在状態を検出する在宅検出手段と、前記指令手段から前記警戒モードの設定が指令されたときには在宅者の存在がないことを前提に不法侵入を監視する不在時警戒モードの設定許可および在宅者の存在があることを前提に不法侵入を監視する在宅時警戒モードの設定許可を前記在宅検出手段の検出結果に基いて選択するモード選択手段とを備えたところに特徴を有する。
【発明の効果】
【0007】
在宅者が存在するときには不在時警戒モードの設定が指令されても不在時警戒モードの設定を拒否したり(請求項1)、警戒モードの設定が指令されることに基いて不在時警戒モードではなく在宅時警戒モードの設定を許可することができる(請求項4)。即ち、在宅者の存在状態では不在時警戒モードが設定不能になるので、在宅者の存在に基いて不法侵入が誤検出されることがなくなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
【実施例1】
【0009】
セキュリティシステムは家屋1のセキュリティを監視する監視システムに相当するものであり、ホームコントローラ10と侵入検出器20(図5参照)と生活機器30(図5参照)とホームゲートウェイ40とアプリケーションサーバ50とパーソナルコンピュータ60と携帯電話端末70から構築されている。これらホームコントローラ10〜生活機器30はLAN等のネットワークを介してホームゲートウェイ40に接続されており、ホームゲートウェイ40は公衆のインターネット網を介してアプリケーションサーバ50に接続されている。
【0010】
ホームコントローラ10はホームゲートウェイ40に外出警戒モードのオンオフおよび在宅警戒モードのオンオフを要求するものであり、ホームゲートウェイ40はホームコントローラ10からの要求に基いて外出警戒モードおよび在宅警戒モードをオンオフする。侵入検出器20は侵入者の有無を侵入前および侵入後に検出するものであり、ホームゲートウェイ40は外出警戒モードのオン状態および在宅警戒モードのオン状態では侵入検出器20からの出力信号に基いて不法侵入を監視し、アプリケーションサーバ50に監視結果を送信する。以下、ホームコントローラ10〜携帯電話端末70について説明する。
1.ホームコントローラ10の説明
家屋1内には、図2に示すように、コントロールパネル11が装着されている。このコントロールパネル11には在宅警戒スイッチ12と外出警戒スイッチ13と警戒解除スイッチ14が装着されており、在宅警戒スイッチ12〜警戒解除スイッチ14の操作時には在宅警戒スイッチ12〜警戒解除スイッチ14からパネル制御部16(図3参照)にオン信号が出力される。このパネル制御部16はマイクロコンピュータを主体に構成されたものであり、図3に示すように、CPUとROMとRAMを有している。このパネル制御部16はコントロールパネル11内に収納されたものであり、在宅警戒スイッチ12〜警戒解除スイッチ14の操作内容に応じた信号をホームゲートウェイ40に送信する。このパネル制御部16には報知手段に相当する液晶表示器17が接続されている。この表示器17は、図2に示すように、コントロールパネル11に装着されたものであり、パネル制御部16は表示器17を駆動制御することに基いて表示器17にセキュリティ関連情報を表示する。
【0011】
在宅警戒スイッチ12および外出警戒スイッチ13は家人が在宅警戒モードおよび外出警戒モードをオンする目的で操作するものであり、在宅警戒モードのオン状態および外出警戒モードのオン状態で警戒解除スイッチ14が操作されたときには在宅警戒モードおよび外出警戒モードがオフされる。在宅警戒モードは家屋1内に在宅者が存在することを前提に外部から人が不法に侵入することを警戒する在宅時警戒モードに相当するものであり、例えば在宅者が就寝するときに設定される。外出警戒モードは家屋1内に在宅者が存在しないことを前提に外部から人が不法に侵入することを警戒する不在時警戒モードに相当するものであり、例えば在宅者が外出するときに設定される。即ち、外出警戒スイッチ13は不在時警戒モードの設定を指令する指令手段に相当するものである。
2.侵入検出器20の説明
侵入検出器20は、図1に示すように、窓開放センサ21とドアフォンセンサ22と電気錠センサ23と人感センサ24を総称するものである。窓開放センサ21は窓の開閉に連動して動作する機械スイッチから構成されたものであり、窓が開放されたことを検出して窓開放信号を出力する。ドアフォンセンサ22はドアフォンの呼出しボタンに連動して動作する機械スイッチから構成されたものであり、呼出しボタンが操作されたことを検出して呼出し信号を出力する。電気錠センサ23は玄関ドアの電気錠が開錠されることに基いて開錠信号を出力するものであり、電気錠は電波信号および磁気信号等の電気信号が発振されることに基いて開錠状態および施錠状態間で切換わる。
【0012】
人感センサ24は人が検出エリア内に侵入したことを検出して人感信号を出力する赤外線検出素子から構成されたものであり、在宅検出手段に相当する。この人感センサ24の検出エリアはホームコントローラ10の周辺部を除外して設定されており、在宅者は人感センサ24の検出エリア外でホームコントローラ10の在宅警戒スイッチ12〜警戒解除スイッチ14を操作することができる。即ち、在宅者がホームコントローラ10の在宅警戒スイッチ12〜警戒解除スイッチ14を操作するときには人感センサ24から人感信号が出力されない。
3.生活機器30の説明
生活機器30は家屋1の内外に設置された生活関連製品を称するものであり、図1の照明機器31と空気調和機32と洗濯機33と冷蔵庫34と電子レンジ35とIH加熱調理器36とテレビジョン37と給湯器38は生活機器30の一例である。これら各生活機器30は、図4に示すように、本体制御部70および通信制御部80を有している。本体制御部70は生活機器30を運転制御する内部制御回路を称するものであり、運転情報検出部71および運転情報送信部72を有している。これら運転情報検出部71および運転情報送信部72は本体制御部70の機能を称するものであり、運転情報検出部71は生活機器30の運転情報を定期的に検出し、運転情報送信部72は運転情報の検出結果を通信制御部80に定期的に送信する。この運転情報は生活機器30が運転中であるか否か示すものであり、生活機器30が運転中であるときには運転情報として運転中データが送信され、生活機器30が停止中であるときには運転情報として停止中データが送信される。
【0013】
通信制御部80は運転情報送受信部81および運転情報記憶部82を有するものであり、運転情報送受信部81は本体制御部70から定期的に送信される運転情報を受信して運転情報記憶部82に記憶する。この運転情報は運転情報記憶部82の記憶データに上書きされるものであり、運転情報記憶部82には最新の運転情報だけが記憶される。尚、通信制御部80は在宅検出手段および運転検出手段に相当するものである。
4.ホームゲートウェイ40の説明
ホームゲートウェイ40は、図5に示すように、セキュリティ制御部41および通信部42を有するものであり、セキュリティ制御部41とホームコントローラ10〜生活機器30との間のデータ通信・セキュリティ制御部41とアプリケーションサーバ50との間のデータ通信は全て通信部42を通して行われる。
【0014】
セキュリティ制御部41はマイクロコンピュータを主体に構成されたものであり、CPU43とROM44とRAM45を有している。このセキュリティ制御部41のROM44には制御プログラムおよび制御データが記録されており、セキュリティ制御部41のCPU43は通信部42を通して受信した通信データを制御プログラムおよび制御データに基いて処理することで家屋1のセキュリティを監視し、セキュリティの監視結果を通信部42から公衆のインターネット網を通してアプリケーションサーバ50に送信する。尚、セキュリティ制御部41はモード判定手段に相当するものである。
5.アプリケーションサーバ50の説明
アプリケーションサーバ50はセキュリティ会社に設置されたものであり、有線通信部51および無線通信部52を有している。このアプリケーションサーバ50にはLAN等のネットワークを介してパーソナルコンピュータ60が接続され、公衆の無線電話回線を介して携帯電話端末70が接続されており、アプリケーションサーバ50は有線通信部51を介してパーソナルコンピュータ60との間でデータ通信を行い、無線通信部52を介して携帯電話端末70との間でデータ通信を行う。
【0015】
パーソナルコンピュータ60はセキュリティ会社に設置されたものであり、アプリケーションサーバ50はセキュリティの監視結果をパーソナルコンピュータ60に送信し、セキュリティ会社はパーソナルコンピュータ60の受信結果に基いて家屋1のセキュリティを遠隔監視する。携帯電話端末70は家屋1の家人が所持するものであり、アプリケーションサーバ50はセキュリティの監視結果を携帯電話端末70に送信し、家人は携帯電話端末70の受信結果に基いて家屋1のセキュリティを遠隔監視する。
【0016】
図6はセキュリティ制御部41の処理内容を示すフローチャートであり、セキュリティ制御部41のCPU43は主電源が投入されたときにはステップS1のモード設定処理へ移行する。このモード設定処理は在宅警戒スイッチ12〜警戒解除スイッチ14の操作内容に基いて在宅警戒モードおよび外出警戒モードをオンオフするものであり、CPU43はモード設定処理を終えたときにはステップS2で在宅警戒モードの設定状態を判断する。ここで在宅警戒モードのオンを検出したときにはステップS4の在宅警戒処理を経てステップS6の携帯端末処理へ移行し、在宅警戒モードのオフを検出したときにはステップS3で外出警戒モードの設定状態を判断する。ここで外出警戒モードのオンを検出したときにはステップS5の外出警戒処理を経てステップS6の携帯端末処理へ移行し、外出警戒モードのオフを検出したときにはステップS6の携帯端末処理へ移行する。以下、モード設定処理〜携帯端末処理について説明する。
6−1.モード設定処理
CPU43は図7のステップS11へ移行すると、在宅警戒スイッチ12の操作内容を判断する。例えば在宅者が在宅警戒スイッチ12を操作したときにはホームコントローラ10からホームゲートウェイ40に在宅警戒スイッチ12のオンが送信され、CPU43はステップS11で在宅警戒スイッチ12のオンを検出する。
【0017】
CPU43はステップS11で在宅警戒スイッチ12のオンを検出すると、ステップS12で窓開放信号の有無を判断する。この窓開放信号は窓の開放状態で窓開放センサ21から出力されるものであり、CPU43はステップS12で窓開放信号がないことを検出したときにはステップS13へ移行して在宅警戒モードをオンする。そして、ステップS14へ移行し、ホームコントローラ10にオンコマンドを送信する。このオンコマンドは在宅警戒モードのオンを知らせるものであり、ホームコントローラ10のパネル制御部16はオンコマンドを受信することに基いて表示器17に「在宅警戒モードがオンされました。」を表示し、在宅者に在宅警戒モードのオンを報知する。
【0018】
CPU43はステップS12で窓開放信号を検出すると、ステップS15でホームコントローラ10に窓警告コマンドを送信する。この窓警告コマンドは窓の開放を知らせるものであり、ホームコントローラ10のパネル制御部16は窓警告コマンドを受信することに基いて表示器17に「窓が開いているので在宅警戒モードを設定できません。」を表示する。即ち、在宅者が在宅警戒スイッチ12を操作したときには窓が閉鎖されていることを条件に在宅警戒モードが設定され、窓が開放されているときには在宅警戒モードが設定されない。
【0019】
CPU43は図7のステップS11で在宅警戒スイッチ12のオフを検出すると、図8のステップS16で外出警戒スイッチ13の操作内容を判断する。例えば在宅者が外出警戒スイッチ13を操作したときにはホームコントローラ10からホームゲートウェイ40に外出警戒スイッチ13のオンが送信され、CPU43はステップS16で外出警戒スイッチ13のオンを検出する。
【0020】
CPU43はステップS16で外出警戒スイッチ13のオンを検出すると、ステップS17で窓開放センサ21からの窓開放信号の有無を判断する。ここで窓開放信号を検出したときには窓が開放されていると判断し、図7のステップS15でホームコントローラ10に窓警告コマンドを送信する。すると、ホームコントローラ10のパネル制御部16は窓警告コマンドを受信することに基いて表示器17に「窓が開いているので外出警戒モードを設定できません。」を表示する。
【0021】
CPU43は図8のステップS17で窓開放センサ21からの窓開放信号がないことを検出すると、ステップS18で人感信号の有無を判断する。この人感信号は人感センサ24の検出エリア内に人が存在する場合に人感センサ24から出力されるものであり、CPU43はステップS18で人感信号を検出したときにはステップS19へ移行し、ホームコントローラ10に在宅警告コマンドを送信する。そして、ステップ20へ移行し、在宅フラグをオンすることに基いて在宅者の存在を記録する。
【0022】
在宅警告コマンドは在宅者の存在を知らせるものであり、ホームコントローラ10のパネル制御部16は、図2の(a)に示すように、在宅警告コマンドを受信することに基いて表示器17に「人が居るので外出警戒モードを設定できません。外出警戒モードを設定するときには外出するか外出警戒スイッチを再操作して下さい。在宅警戒モードを設定するときには在宅警戒スイッチを操作して下さい。」を表示する。即ち、外出警戒モードをオンすることができないときにはホームコントローラ10に不備内容が具体的に表示され、在宅者に報知される。
【0023】
CPU43は図8のステップS21へ移行すると、在宅度データ検出処理を実行する。この在宅度データ検出処理は生活機器30の現在の運転状態を検出し、運転状態の検出結果に基いて在宅者の存在状態を判定する基礎データを生成するものであり、在宅度データ検出処理の詳細は次の通りである。
【0024】
CPU43は図10のステップS71へ移行すると、アドレスカウンタNaを「0」にリセットする。このアドレスカウンタNaはデータ通信の対象となる生活機器30を特定するものであり、CPU43はステップS71でアドレスカウンタNaをリセットしたときにはステップS72へ移行し、アドレスカウンタNaに「1」を加算する。そして、ステップS73へ移行し、アドレスカウンタNaの加算結果に応じた生活機器30の通信制御部80にデータ要求信号を送信する。このデータ要求信号は運転情報の送信を要求するものであり、通信制御部80はCPU43からのデータ要求信号を受信することに基いてRAMから運転情報を検出し、運転情報の検出結果をCPU43に送信する。
【0025】
CPU43はステップS73で通信制御部80にデータ要求信号を送信すると、ステップS74で運転情報の返信を待つ。ここで運転情報を受信したときにはステップS75へ移行し、図11に示すように、アドレスカウンタNaの送信結果および運転情報の受信結果をRAM45に記録する。そして、図10のステップS76へ移行し、アドレスカウンタNaの加算結果を最大値Maxと比較する。ここでアドレスカウンタNaの加算結果が最大値Maxに到達していないことを検出したときにはステップS72に復帰し、ステップS72〜ステップS76を繰返す。即ち、CPU43は複数の全ての生活機器30の通信制御部80にアドレスの順序でデータ要求信号を送信し、複数の全ての生活機器30の通信制御部80から運転情報をアドレスの順に取得する。
【0026】
セキュリティ制御部41のROM44には在宅度データが記録されている。この在宅度データは、図12に示すように、照明機器31のアドレス〜給湯器38のアドレス毎に登録されたものであり、運転中ポイントおよび停止中ポイントから構成されている。運転中ポイントは家人が在宅中に生活機器30をオンしておく確度を時間帯毎に示すものであり、例えばテレビジョン37の運転中ポイントは朝および昼が共通の中値「4」に設定され、夜が高値「8」に設定されている。停止中ポイントは家人が在宅中に生活機器30をオフしておく確度を時間帯毎に示すものであり、例えば冷蔵庫34の停止中ポイントは朝昼夜に拘らず共通の最小値「0」に設定され、照明機器31の停止中ポイントは朝および昼が共通の高値「8」に設定され、夜が低値「1」に設定されている。
【0027】
CPU43は図10のステップS76でアドレスカウンタNaの加算結果が最大値Maxに到達したことを検出すると、ステップS77でアドレスカウンタNaを「0」にリセットし、ステップS78で現在の時間帯を検出する。この時間帯とは「朝」・「昼」・「夜」に大別されたものであり、現在時刻が「AM5:01〜AM10:00」であるときには時間帯として「朝」が検出され、現在時刻が「AM10:01〜PM5:00」であるときには時間帯として「昼」が検出され、現在時刻が「PM5:01〜AM5:00」であるときには時間帯として「夜」が検出される。
【0028】
CPU43はステップS78で時間帯を検出すると、ステップS79でアドレスカウンタNaに「1」を加算する。そして、ステップS80へ移行し、アドレスカウンタNaの加算結果に応じた運転情報をRAM45から取得し、アドレスカウンタNaの加算結果に応じた在宅度データのうち時間帯の検出結果および運転情報の取得結果に応じたものを検出する。例えばアドレスカウンタNaの加算結果が「1」で時間帯の検出結果が「夜」で運転情報の取得結果が「運転中」であるときにはアドレス「1」に応じた在宅度データのうちから「夜」の運転中ポイント「9」が検出され、アドレスカウンタNaの加算結果が「1」で時間帯の検出結果が「朝」で運転情報の取得結果が「停止中」であるときにはアドレス「1」に応じた在宅度データのうちから「朝」の停止中ポイント「8」が検出される。
【0029】
CPU43は図10のステップS80で在宅度データを検出すると、ステップS81で在宅度データの検出結果Pを累積カウンタNbにセットする。そして、ステップS82へ移行し、アドレスカウンタNaの加算結果を最大値Maxと比較する。ここでアドレスカウンタNaの加算結果が最大値Maxに到達していないことを検出したときにはステップS79に復帰し、ステップS79〜ステップS82を繰返す。即ち、CPU43はステップS79〜ステップS82を繰返すことに基いて複数の全ての生活機器30について在宅度データPを検出し、複数の全ての在宅度データPの検出結果を累積的に加算する。
【0030】
CPU43はステップS82でアドレスカウンタNaの加算結果が最大値Maxに到達したことを検出すると、図8のステップS22で在宅度データの累積結果Nbを在宅判定値Noと比較する。この在宅判定値Noはセキュリティ制御部41のROM44に記録されたものであり、CPU43は在宅度データの累積結果Nbが在宅判定値Noより小さいことを検出したときには在宅者が存在しないと判定してステップS27へ移行し、在宅度データの累積結果Nbが在宅判定値No以上であることを検出したときには在宅者が存在すると判定してステップS23へ移行する。即ち、生活機器30の運転率が相対的に高いときには人感センサ24の検出結果に拘らず在宅者有りと判定され、生活機器30の運転率が相対的に低いときには人感センサ24の検出結果に拘らず在宅者無しと判定される。従って、ホームコントローラ10の周辺部を除く人感センサ24の死角内に家人が侵入しているときでも在宅者の存在を検出することができる。
【0031】
CPU43はステップ23へ移行すると、RAM45から運転情報の取得結果を検出し、運転情報の検出結果に基いて運転機器データを生成する。この運転機器データとはRAM45に運転中であることが記録された生活機器30を特定するものであり、例えば図11に示すように、照明機器31と冷蔵庫34とテレビジョン37と給湯器38について運転中が記録されているときには運転機器データとして「照明機器・冷蔵庫・テレビジョン・給湯器」が生成される。
【0032】
CPU43は図8のステップS23で運転機器データを生成すると、ステップS24でホームコントローラ10に運転機器データの生成結果を送信する。そして、ステップS25で切忘れ警告コマンドを送信し、ステップS26で切忘れフラグをオンすることに基いて生活機器30の過度な切忘れを記録する。この切忘れ警告コマンドは生活機器30の過度な切忘れを知らせるものであり、ホームコントローラ10のパネル制御部16は、図2の(b)に示すように、切忘れ警告コマンドを受信することに基いて表示器17に「生活機器を切忘れているので外出警戒モードを設定できません。外出警戒モードを設定するときには不要な生活機器をオフするか、外出警戒スイッチを操作して下さい。在宅警戒モードを設定するときには在宅警戒スイッチを操作して下さい。」を表示する。この画面上に運転機器データの受信結果を表示し、オフの対象となる生活機器30を在宅者に知らせる。
【0033】
CPU43は図8のステップS27へ移行すると、在宅フラグのオンオフを判断する。この在宅フラグは在宅者の存在状態で外出警戒スイッチ13が操作された場合にオンされるものであり、CPU43はステップS27で在宅フラグのオンを検出したときには図9のステップS29へ移行し、図8のステップS27で在宅フラグのオフを検出したときには図8のステップS28へ移行する。
【0034】
CPU43はステップS28へ移行すると、切忘れフラグのオンオフを判断する。この切忘れフラグは生活機器30の過度な切忘れ状態で外出警戒スイッチ13が操作された場合にオンされるものであり、CPU43はステップS28で切忘れフラグのオンを検出したときには図9のステップS29へ移行し、図8のステップS28で切忘れフラグのオフを検出したときには図9のステップS40へ移行する。
【0035】
CPU43は図9のステップS40へ移行すると、ホームコントローラ10に外出警告コマンドを送信する。この外出警告コマンドは外出警戒モードの設定を予告するものであり、ホームコントローラ10のパネル制御部16は外出警告コマンドを受信することに基いて表示器17に「外出警戒モードを設定します。1分以内に外出して玄関ドアを施錠して下さい。」を表示する。
【0036】
CPU43はステップS40で外出警告コマンドを送信すると、ステップS41で外出警告コマンドの送信から待機時間(具体的には1分)が経過したか否かを判断する。ここで待機時間が経過したことを検出したときにはステップS42へ移行し、外出警戒モードをオンする。そして、ステップS43でアプリケーションサーバ50に携帯電話端末70の電話番号を送信し、ステップS44でアプリケーションサーバ50にダイアルコマンドを送信する。この電話番号はセキュリティ制御部41のROM44に登録されたものであり、アプリケーションサーバ50はダイアルコマンドを検出することに基いて基地局を通して携帯電話端末70に電子メール「外出警戒モードが設定されました。」を送信し、家人に外出警戒モードの設定を報知する。即ち、在宅者が外出警戒スイッチ13を操作したときには1)窓が閉鎖されていること・2)人感センサ24の検出エリア内に人が存在しないこと・3)生活機器30の過度な切忘れがないことの3つを条件に外出警戒モードが設定される。
【0037】
CPU43は図9のステップS29へ移行すると、タイマTにROM44に予め記録された制限時間(例えば120秒)をセットする。このタイマTは制限時間の経過を計測するものであり、CPU43はステップS29でタイマTをセットしたときにはステップS30でホームコントローラ10にカウントダウンコマンドを送信する。このカウントダウンコマンドは制限時間の表示値を初期値から減算することを指令するものであり、ホームコントローラ10のパネル制御部16は、図2の(a)および(b)に示すように、カウントダウンコマンドを受信することに基いて表示器17に制限時間の初期値を表示し、制限時間の表示を初期値から設定単位(例えば1秒)で減算する。
【0038】
CPU43は図9のステップS30でカウントダウンコマンドを送信すると、ステップS31でタイマTを減算する。即ち、ホームコントローラ10の表示器17にはCPU43の残り制限時間Tの更新処理に同期して制限時間の減算表示が行われる。
【0039】
CPU43はステップS31でタイマTを減算すると、ステップS32でタイマTの減算結果を「0」と比較する。ここでタイマTの減算結果が「0」に到達していないことを検出したときにはステップS33へ移行し、在宅警戒スイッチ12の操作内容を判断する。例えば家人が制限時間の経過前に在宅警戒スイッチ12を操作したときにはホームコントローラ10からホームゲートウェイ40に在宅警戒スイッチ12のオンが送信され、CPU43はステップS33で在宅警戒スイッチ12のオンを検出する。
【0040】
CPU43はステップS33で在宅警戒スイッチ12のオンを検出すると、ステップS55で在宅フラグをオフする。そして、ステップS56で切忘れフラグをオフし、図7のステップS13へ移行する。即ち、人感センサ24の検出エリア内に人が存在する状態または生活機器30の過度な切忘れがある状態で外出警戒スイッチ13が操作されたときには制限時間内に在宅警戒スイッチ12を操作することで在宅警戒モードが強制的に設定され、ホームコントローラ10に在宅警戒モードのオンが表示される。
【0041】
CPU43は図9のステップS33で在宅警戒スイッチ12のオフを検出すると、ステップS34で外出警戒スイッチ13の操作内容を判断する。例えば在宅者が制限時間の経過前に外出警戒スイッチ13を再操作したときにはホームコントローラ10からホームゲートウェイ40に外出警戒スイッチ13のオンが送信され、CPU43はステップS34で外出警戒スイッチ13のオンを検出する。そして、ステップS38で在宅フラグをオフし、ステップS39で切忘れフラグをオフし、ステップS40へ移行する。この場合にはステップS40〜ステップS44が実行され、携帯電話端末70に電子メールで外出警戒モードのオンが送信される。即ち、外出警戒モードのオンは在宅者が最終的且つ強制的な決定権を持つものであり、外出警戒モードのオン条件が成立していないときでも制限時間内であれば操作者が自らの意思で外出警戒モードをオンすることができる。
【0042】
CPU43はステップS34で外出警戒スイッチ13のオフを検出すると、ステップS35で人感信号の有無を判断する。例えば在宅者が人感センサ24の検出エリア外に脱出したときには人感信号の出力が停止するので、CPU43はステップS35で人感信号がないことを検出してステップS36へ移行する。
【0043】
CPU43はステップS36へ移行すると、在宅度データ検出処理を実行する。このステップS36の在宅度データ検出処理は図10のステップS71〜ステップS82を実行することに基いて在宅度データの累積値Nbを検出するものであり、CPU43は図9のステップS36で在宅度データの累積値Nbを検出したときにはステップS37へ移行し、在宅度データの累積結果Nbを在宅判定値Noと比較する。例えば在宅者が不要な生活機器30をオフしたときには在宅度データの累積結果Nbが在宅判定値Noを下回るので、CPU43はステップS37からステップS38へ移行する。
【0044】
CPU43はステップS38へ移行すると、在宅フラグをオフする。そして、ステップS39で切忘れフラグをオフし、ステップS40〜ステップS44を実行することに基いて外出警戒モードをオンし、携帯電話端末70に電子メールで外出警戒モードのオンを送信する。即ち、外出警戒モードは在宅者がオン条件の不備を制限時間内に解消することに基いて自動的にオンされるものであり、オン条件の不備内容は家人がホームコントローラ10の表示内容から視覚的に認識可能にされている。
【0045】
CPU43はステップS32でタイマTの減算結果が「0」に到達したことを検出すると、ステップS45で在宅フラグをオフし、ステップS46で切忘れフラグをオフする。そして、ステップS47へ移行し、ホームコントローラ10にオフコマンドを送信する。このオフコマンドは外出警戒モードの設定不能を知らせるものであり、ホームコントローラ10のパネル制御部16はオフコマンドを検出することに基いて表示器17に「外出警戒モードを設定することができません。」を表示する。即ち、在宅者が外出警戒モードの設定不能原因を制限時間内に解消せず、在宅警戒スイッチ12および外出警戒スイッチ13をいずれも操作せずに制限時間が経過したときには残り制限時間の表示値が「0」になり、外出警戒モードの設定不能が操作者に報知される。
【0046】
CPU43は図8のステップS16で外出警戒スイッチ13のオフを検出すると、ステップS48で警戒解除スイッチ14の操作内容を判断する。例えば在宅者が警戒解除スイッチ14を操作したときにはホームコントローラ10からホームゲートウェイ40に警戒解除スイッチ14のオンが送信され、CPU43はステップS48で警戒解除スイッチ14のオンを検出する。
【0047】
CPU43はステップS48で強制解除スイッチ14のオンを検出すると、ステップS49で在宅警戒モードをオフし、ステップS50で外出警戒モードをオフする。即ち、在宅者が在宅警戒モードおよび外出警戒モードを誤設定したときには表示器17の表示内容から設定ミスをリアルタイムで認識し、警戒解除スイッチ14を操作することに基いて在宅警戒モードおよび外出警戒モードをオフした上で在宅警戒モードおよび外出警戒モードを新規に設定することができる。尚、図5のモード設定部46はCPU43が実行するモード設定処理を機能的に示すものである。
6−2.在宅警戒処理
CPU43は図13のステップS51へ移行すると、窓開放信号の有無を判断する。例えば窓が開けられたときには窓開放センサ21からホームゲートウェイ40に窓開放信号が出力され、CPU43はステップS51で窓開放信号を検出してステップS53へ移行する。
【0048】
CPU43はステップS51で窓開放信号がないことを検出すると、ステップS52で開錠信号の有無を判断する。例えば玄関ドアの電気錠が開錠されたときには電気錠センサ23から開錠信号が出力され、CPU43はステップS52で開錠信号を検出してステップS53へ移行する。
【0049】
CPU43はステップS53へ移行すると、インターネット網を通してアプリケーションサーバ50に家屋1の所在地を送信する。この所在地はセキュリティ制御部41のROM44に登録されたものであり、CPU43はステップS53でアプリケーションサーバ50に家屋1の所在地を送信すると、ステップS54で異常通知コマンドを送信する。すると、アプリケーションサーバ50からパーソナルコンピュータ60に異常通知信号と共に所在地の受信結果が送信され、パーソナルコンピュータ60の表示器に「所在地***で不法侵入が発生しました。」が表示される。即ち、在宅警戒処理は窓開放センサ21および電気錠センサ23だけを有効化することに基いて外部からの不法侵入を検出するものであり、図5の在宅警戒部47はCPU43が実行する在宅警戒処理を機能的に示している。
6−3.外出警戒処理
CPU43は図14のステップS61へ移行すると、窓開放信号の有無を判断する。例えば窓が開けられたときには窓開放センサ21からホームゲートウェイ40に窓開放信号が出力され、CPU43はステップS61で窓開放信号を検出してステップS65へ移行する。
【0050】
CPU43はステップS61で窓開放信号がないことを検出すると、ステップS62で開錠信号の有無を判断する。例えば玄関ドアの電気錠が開錠されたときには電気錠センサ23から開錠信号が出力され、CPU43はステップS62で開錠信号を検出してステップS65へ移行する。
【0051】
CPU43はステップS62で開錠信号がないことを検出すると、ステップS63で呼出し信号の有無を判断する。例えばドアフォンの呼出しボタンが操作されたときにはドアフォンセンサ22から呼出し信号が出力され、CPU43はステップS63で呼出し信号を検出してステップS65へ移行する。
【0052】
CPU43はステップS63で呼出し信号がないことを検出すると、ステップS64で人感信号の有無を判断する。例えば家屋1内に人が侵入したときには人感センサ24から人感信号が出力され、CPU43はステップS64で人感信号を検出してステップS65へ移行する。
【0053】
CPU43はステップS65へ移行すると、インターネット網を通してアプリケーションサーバ50に家屋1の所在地を送信する。そして、ステップS66へ移行し、アプリケーションサーバ50に異常通知コマンドを送信する。すると、アプリケーションサーバ50からパーソナルコンピュータ60に異常通知信号と共に所在地の受信結果が送信され、パーソナルコンピュータ60の表示器に「所在地***で不法侵入が発生しました。」が表示される。
【0054】
CPU43はステップS66で異常通知コマンドを送信すると、ステップS67でインターネット網を通してアプリケーションサーバ50に携帯電話端末70の電話番号を送信し、ステップS68でダイアルコマンドを送信する。すると、アプリケーションサーバ50から基地局を通して携帯電話端末70に電子メール「不法侵入が発生しました。」が送信され、外出中の家人にセキュリティの突破が通知される。即ち、外出警戒処理は窓開放センサ21〜人感センサ24の全てを有効化して外部からの不法侵入を検出するものであり、図5の外出警戒部48はCPU43が実行する外出警戒処理を機能的に示している。
6−4.携帯端末処理
CPU43は図15のステップS71へ移行すると、モード転送コマンドの有無を判断する。このモード転送コマンドはアプリケーションサーバ50からインターネット網を通して送信されるものであり、アプリケーションサーバ50は携帯電話端末70から基地局を通して送信されるモード確認信号を受信することに基いてホームゲートウェイ40にモード転送コマンドを送信する。
【0055】
CPU43はステップS71でモード転送コマンドを検出すると、ステップS72で在宅警戒モードの設定状態を判断する。ここで在宅警戒モードのオンを検出したときにはステップS73でアプリケーションサーバ50に携帯電話端末70の電話番号を送信し、ステップS74でダイアルコマンドを送信する。すると、アプリケーションサーバ50から基地局を通して携帯電話端末70に電子メール「在宅警戒モードが設定されています。」が送信される。
【0056】
CPU43はステップS72で在宅警戒モードのオフを検出すると、ステップS75で外出警戒モードの設定状態を判断する。ここで外出警戒モードのオンを検出したときにはステップS76でアプリケーションサーバ50に携帯電話端末70の電話番号を送信し、ステップS77でダイアルコマンドを送信する。すると、アプリケーションサーバ50から基地局を通して携帯電話端末70に電子メール「外出警戒モードが設定されています。」が送信される。
【0057】
CPU43はステップS75で外出警戒モードのオフを検出すると、ステップS78でアプリケーションサーバ50に携帯電話端末70の電話番号を送信し、ステップS79でダイアルコマンドを送信する。すると、アプリケーションサーバ50から基地局を通して携帯電話端末70に電子メール「警戒モードが何も設定されていません。」が送信される。即ち、家人が外出先で携帯電話端末70を操作してモード確認信号を送信したときにはホームゲートウェイ40からアプリケーションサーバ50を通して携帯電話端末70に現在の警戒モードの設定状態が送信され、家人が外出先で警戒モードの設定状態を確認することができる。
【0058】
CPU43はステップS71でモード転送コマンドがないことを検出すると、ステップS80で警戒解除コマンドの有無を判定する。この警戒解除コマンドはアプリケーションサーバ50からインターネット網を通して送信されるものであり、アプリケーションサーバ50は携帯電話端末70から基地局を通して送信される警戒解除信号を受信することに基いてホームゲートウェイ40に警戒解除コマンドを送信する。
【0059】
CPU43はステップS80で警戒解除コマンドを検出すると、ステップS81で在宅警戒モードをオフし、ステップS82で外出警戒モードをオフする。そして、ステップS83でアプリケーションサーバ50に携帯電話端末70の電話番号を送信し、ステップS84でダイアルコマンドを送信する。すると、アプリケーションサーバ50から基地局を通して携帯電話端末70に電子メール「警戒モードが解除されました。」が送信される。即ち、家人が携帯電話端末70を操作して警戒解除信号を送信したときにはアプリケーションサーバ50を通してホームゲートウェイ40に警戒解除コマンドが送信されるので、ホームコントローラ10を操作することなく宅外から在宅警戒モードおよび外出警戒モードをオフすることができる。この場合にはホームゲートウェイ40からアプリケーションサーバ50を通して携帯電話端末70に在宅警戒モードおよび外出警戒モードのオフが送信されるので、家人が宅外で在宅警戒モードおよび外出警戒モードのオフを確認することができる。尚、図5の携帯端末処理部49はCPU43が実行する携帯端末処理を機能的に示している。
【0060】
上記実施例1によれば次の効果を奏する。
ホームコントローラ10からホームゲートウェイ40に外出警戒モードの設定が指令されたときにはホームゲートウェイ40が人感信号の出力状態および生活機器30の運転状態に基いて外出警戒モードの設定許可および外出警戒モードの設定拒否を判定する構成としたので、在宅者の存在状態で外出警戒モードの設定が指令されたときには外出警戒モードの設定が拒否されるようになる。このため、在宅者の存在状態で外出警戒モードが設定されることがなくなるので、在宅者の存在に基いて不法侵入が誤検出されることもなくなる。
【0061】
ホームゲートウェイ40が外出警戒モードの指定時に生活機器30の運転状態に基いて在宅者の有無を検出する構成とした。このため、在宅者が人感センサ24の死角内に居たり、在宅者が一時的に外出しているときでも在宅者の存在を検出することができる。
【0062】
ホームゲートウェイ40が外出警戒モードの指定時に生活機器30の運転状態をホームコントローラ10に表示する構成としたので、在宅者が外出時に生活機器30の切忘れをホームコントローラ10の画面上で一挙に確認することが可能になる。このため、生活機器30の切忘れを確認しながら家屋1内を動き回る必要がなくなるので、利便性が向上する。
【0063】
ホームゲートウェイ40が外出警戒モードの設定拒否を判定しているにも拘らず外出警戒スイッチ13の再操作を検出したときには判定結果を無視し、外出警戒モードを設定する構成とした。このため、在宅者が照明機器31およびテレビジョン37等の生活機器30をオンしたまま外出したいときには照明機器31およびテレビジョン37等をオンしたまま外出警戒モードを設定することができるので、利便性が高まる。
【0064】
ホームゲートウェイ40が外出警戒モードの設定拒否状態で人感信号の出力停止および不要な生活機器30のオフを検出したときには外出警戒モードを設定する構成とした。このため、在宅者が人感センサ24の検出エリア内から移動したり、不要な生活機器30をオフするだけで外出警戒モードが自動的に設定されるようになるので、利便性が高まる。
【0065】
在宅警戒モードのオンオフをホームコントローラ10に表示し、外出警戒モードのオンオフを携帯電話端末70に表示する構成としたので、家人がセキュリティシステムの状態をリアルタイムで把握することができる。このため、在宅警戒モードおよび外出警戒モードが誤設定されたときには所望の状態に即座に再設定することができるので、利便性が高まる。
【0066】
外出警戒モードの設定許可および設定拒否の判定結果をホームコントローラ10に表示する構成としたので、家人が判定結果をリアルタイムに把握することができる。このため、家人がコントローラ10の表示結果を確認してホームコントローラ10を操作することに基いて外出警戒モードおよび在宅警戒モードを自らの意思で選択することができるの、利便性が高まる。
【0067】
家人が携帯電話端末70を操作することに基いて警戒モードの設定状態を携帯電話端末70によって取得する構成とした。このため、家人が任意のタイミングで警戒モードの設定状態を確認することができるので、利便性が高まる。
【0068】
家人が携帯電話端末70を操作することに基いて在宅警戒モードおよび外出警戒モードをオフする構成とした。このため、家人が宅外に居ながら在宅警戒モードおよび外出警戒モードをオフすることができるので、宅内に侵入することに基いて警報(不法侵入の通知)が誤動作することがなくなる。
【0069】
上記実施例1においては、生活機器30の過度な切忘れ状態で外出警戒スイッチ13が再操作されたときには生活機器30の過度な切忘れ状態のまま外出警戒モードを設定する構成としたが、これに限定されるものではなく、例えば生活機器30の過度な切忘れを自動的に解消した上で外出警戒モードを設定する構成としても良い。この場合、ホームゲートウェイ40から生活機器30の通信制御部80を通して本体制御部70に運転停止コマンドを送信し、本体制御部70が運転停止コマンドを受信することに基いて生活機器30を運転停止させるように構成すると良い。
【実施例2】
【0070】
ホームコントローラ10のコントロールパネル11には、図16に示すように、警戒スイッチ18および解除スイッチ19が装着されている。これら警戒スイッチ18および解除スイッチ19はパネル制御部16に接続されたものであり、パネル制御部16は警戒スイッチ18の操作内容および解除スイッチ19の操作内容をホームゲートウェイ40に送信する。このホームゲートウェイ40のセキュリティ制御部41はモード選択手段に相当するものであり、警戒スイッチ18の操作内容および解除スイッチ19の操作内容に基いて警戒モードをオンオフする。以下、セキュリティ制御部41のモード設定処理について説明する。
【0071】
セキュリティ制御部41のCPU43は図17のステップS91へ移行すると、指令手段に相当する警戒スイッチ18の操作内容を検出する。例えば在宅者が警戒スイッチ18を操作したときにはパネル制御部16からホームゲートウェイ40に警戒スイッチ18のオンが送信され、CPU43はステップS91で警戒スイッチ18のオンを検出してステップS92へ移行する。
【0072】
CPU43はステップS92へ移行すると、窓開放センサ21からの窓開放信号の有無を判断する。ここで窓開放信号があることを検出したときにはステップS93へ移行し、ホームコントローラ10に窓警告コマンドを送信する。すると、ホームコントローラ10のパネル制御部16は窓警告コマンドを検出することに基いて表示器17に「窓が開いているので警戒モードを設定できません。窓を閉めてから警戒スイッチを操作して下さい。」を表示する。即ち、警戒スイッチ18が窓の開放状態で操作されたときには警戒モードの設定が拒否される。
【0073】
CPU43はステップS92で窓開放信号がないことを検出すると、ステップS94で人感センサ24からの人感信号の有無を判断する。ここで人感信号が有ることを検出したときにはステップS95へ移行し、在宅フラグをオンすることに基いて在宅者の存在を記録する。そして、ステップS96へ移行し、ホームコントローラ10にモードコマンドを送信する。すると、ホームコントローラ10のパネル制御部16は、図16の(a)に示すように、モードコマンドを検出することに基いて表示器17に「人が居るので在宅警戒モードが適切です。在宅警戒モードを設定するときには制限時間内に警戒スイッチを再操作して下さい。外出警戒モードを設定するときには制限時間内に外出してから警戒スイッチを再操作して下さい。」を表示する。
【0074】
CPU43は図17のステップS97へ移行すると、在宅度データ検出処理を行う。このステップS97の在宅度データ検出処理は図10のステップS71〜ステップS82を実行することに基いて在宅度データの累積値Nbを検出するものであり、CPU43は図17のステップS97で在宅度データの累積値Nbを検出したときにはステップS98へ移行し、在宅度データの累積結果Nbを在宅判定値Noと比較する。例えば生活機器30の過度な切忘れ状態で警戒スイッチ18が操作されたときにはステップS98で在宅度データの検出結果Nbが在宅判定値No以上であることが検出されるので、CPU43はステップS99へ移行する。
【0075】
CPU43はステップS99へ移行すると、切忘れフラグをオンすることに基いて生活機器30の過度な切忘れを記録する。そして、ステップS100で運転機器データを生成し、ステップS101でホームコントローラ10に運転機器データの生成結果を送信し、ステップS102でホームコントローラ10にモードコマンドを送信する。この運転機器データはステップS97の在宅度データ検出処理で運転中であることが確認された生活機器30を特定するものであり、ホームコントローラ10は、図16の(b)に示すように、モードコマンドを検出することに基いて表示器17に「人が居るので在宅警戒モードが適切です。在宅警戒モードを設定するときには制限時間内に警戒スイッチを再操作して下さい。外出警戒モードを設定するときには制限時間内に不要な生活機器をオフしてから警戒スイッチを再操作して下さい。」を表示する。この画面上に運転機器データの受信結果を表示し、オフの対象となる生活機器30を操作者に知らせる。
【0076】
CPU43は図17のステップS98で在宅度データの累積結果Nbが在宅判定値Noを下回ることを検出すると、ステップS145で在宅フラグの設定状態を判断する。ここで在宅フラグのオフを検出したときにはステップS103へ移行し、ホームコントローラ10にモードコマンドを送信する。すると、ホームコントローラ10のパネル制御部16は、図16の(c)に示すように、モードコマンドを受信することに基いて表示器17に「外出警戒モードを設定することができます。外出警戒モードを設定するときには制限時間内に警戒スイッチを再操作して下さい。」を表示する。即ち、人感センサ24の検出エリア内に人が居たり、生活機器30の過度な切忘れがあるときには在宅警戒モードの設定許可が選択され、人感センサ24の検出エリア内に人がおらずに生活機器30の過度な切忘れがないときには外出警戒モードの設定許可が選択される。
【0077】
CPU43は図17のステップS104へ移行すると、タイマTに制限時間の初期値をセットする。そして、ステップS105でホームコントローラ10にカウントダウンコマンドを送信し、ステップS106でタイマTを減算する。すると、図16に示すように、ホームコントローラ10の表示器17に残り制限時間がカウントダウン表示され、残り制限時間がカウントダウン表示されることに同期してタイマTが減算される。
【0078】
CPU43は図17のステップS106でタイマTを減算すると、ステップS107でタイマTの減算結果を「0」と比較する。ここでタイマTの減算結果が「0」に到達していないことを検出したときにはステップS108へ移行し、警戒スイッチ18の操作内容を判断する。例えば在宅者が制限時間内で警戒スイッチ18を再操作したときにはホームコントローラ10からホームゲートウェイ40に警戒スイッチ18のオンが送信され、CPU43はステップS108からステップS109へ移行する。
【0079】
CPU43はステップS109へ移行すると、在宅フラグの設定状態を判断する。ここで在宅フラグのオンを検出したときにはステップS111へ移行し、在宅フラグのオフを検出したときにはステップS110で切忘れフラグの設定状態を判断し、切忘れフラグのオンを検出したときにはステップS111へ移行する。即ち、在宅フラグおよび切忘れフラグの少なくとも一方がオンされているときにはステップS111が実行される。
【0080】
CPU43はステップS111へ移行すると、在宅警戒モードをオンする。そして、ステップS112で在宅フラグをオフし、ステップS113で切忘れフラグをオフし、ステップS114でホームコントローラ10にオンコマンドを送信する。すると、ホームコントローラ10のパネル制御部16は表示器17に「在宅警戒モードが設定されました。」を表示し、在宅者に在宅警戒モードのオンを報知する。即ち、人感センサ24の検出エリア内に人が居たり、生活機器30の過度な切忘れがある状態では警戒スイッチ18の初期操作に基いて在宅警戒モードの設定許可が選択され、警戒スイッチ18が制限時間内で再操作されることに基いて在宅警戒モードが設定される。
【0081】
CPU43はステップS110で切忘れフラグがオフされていることを検出すると、ステップS115でホームコントローラ10に外出警告コマンドを送信することに基いて表示器17に「外出警戒モードを設定します。1分以内に外出して玄関ドアを施錠して下さい。」を表示する。そして、ステップS116へ移行し、外出警告コマンドの送信から待機時間(具体的には1分)が経過したか否かを判断する。
【0082】
CPU43はステップS116で待機時間が経過したことを検出すると、ステップS117で外出警戒モードをオンする。そして、ステップS118でアプリケーションサーバ50に携帯電話端末70の電話番号を送信し、ステップS119でダイアルコマンドを送信する。すると、アプリケーションサーバ50から基地局を通して携帯電話端末70に電子メール「外出警戒モードが設定されました。」が送信され、家人に宅外で外出警戒モードの設定が報知される。即ち、人感センサ24の検出エリア内に人がおらず、生活機器30の過度な切忘れがない状態では警戒スイッチ18の初期操作に基いて外出警戒モードの設定許可が選択され、警戒スイッチ18が制限時間内で再操作されることに基いて外出警戒モードが設定される。
【0083】
CPU43はステップS108で警戒スイッチ18のオフを検出すると、図18のステップS120で在宅フラグの設定状態を判断する。ここで在宅フラグのオンを検出したときにはステップS121へ移行し、人感信号の有無を判断する。例えば人感センサ24の検出エリア内から家人が移動したときには人感信号の出力が停止し、CPU43はステップS121からステップS122へ移行する。
【0084】
CPU43はステップS122へ移行すると、在宅フラグをオフすることに基いて人感センサ24の検出エリア内に人が居ないことを記録する。そして、ステップS123へ移行し、切忘れフラグの設定状態を判断する。ここで切忘れフラグのオンを検出したときにはステップS124へ移行し、切忘れフラグのオフを検出したときにはステップS125へ移行する。
【0085】
CPU43はステップS124へ移行すると、ホームコントローラ10にモードコマンドを送信する。すると、ホームコントローラ10のパネル制御部16は表示器17に「生活機器の切忘れが残っています。在宅警戒モードを設定するときには警戒スイッチを再操作して下さい。外出警戒モードを設定するときには生活機器をオフしてから警戒スイッチを再操作して下さい。」を表示する。この状態で制限時間が経過したり、警戒スイッチ18が操作されときには図17のステップS107で制限時間の経過が検出されたり、ステップS108で警戒スイッチ18のオンが検出される。そして、ステップS109で在宅フラグのオフが検出され、ステップS110で切忘れフラグのオンが検出されるので、ステップS111で在宅警戒モードがオンされ、ステップS114で在宅警戒モードのオンが報知される。
【0086】
CPU43は図18のステップS125へ移行すると、ホームコントローラ10にモードコマンドを送信する。すると、ホームコントローラ10のパネル制御部16は表示器17に「外出警戒モードが適切です。外出警戒モードを設定するときには警戒スイッチを再操作して下さい。」を表示する。この状態で制限時間が経過したり、警戒スイッチ18が操作されたときには図17のステップS107で制限時間の経過が検出されたり、ステップS108で警戒スイッチ18のオンが検出される。そして、ステップS109で在宅フラグのオフが検出され、ステップS110で切忘れフラグのオフが検出されるので、ステップS117で外出警戒モードがオンされ、ステップS119で外出警戒モードのオンが報知される。
【0087】
CPU43は図18のステップS126へ移行すると、切忘れフラグの設定状態を判断する。ここで切忘れフラグのオンを検出したときにはステップS127へ移行し、在宅度データ検出処理を行う。この在宅度データ検出処理は図10のステップS71〜ステップS82を実行することに基いて在宅度データの累積値Nbを検出するものであり、CPU43はステップS127で在宅度データの累積値Nbを検出したときにはステップS128へ移行し、在宅度データの累積結果Nbを在宅判定値Noと比較する。
【0088】
CPU43はステップS128で在宅度データの累積結果Nbが在宅判定値Noを下回ることを検出すると、ステップS129で切忘れフラグをオフすることに基いて生活機器30の過度な切忘れが解消されたことを記録する。そして、ステップS130へ移行し、在宅フラグの設定状態を判断する。ここで在宅フラグのオンを検出したときにはステップS131へ移行し、在宅フラグのオフを検出したときにはステップS132へ移行する。
【0089】
CPU43はステップS131へ移行すると、ホームコントローラ10にモードコマンドを送信する。すると、ホームコントローラ10のパネル制御部16は表示器17に「家屋内に人が残っています。在宅警戒モードを設定するときには警戒スイッチを再操作して下さい。外出警戒モードを設定するときには人を外出させてから警戒スイッチを再操作して下さい。」を表示する。この状態で制限時間が経過したり、警戒スイッチ18が操作されときには図17のステップS107で制限時間の経過が検出されたり、ステップS108で警戒スイッチ18のオンが検出される。そして、ステップS109で在宅フラグのオンが検出されるので、ステップS111で在宅警戒モードがオンされ、ステップS114で在宅警戒モードのオンが報知される。
【0090】
CPU43は図18のステップS132へ移行すると、ホームコントローラ10にモードコマンドを送信する。すると、ホームコントローラ10のパネル制御部16は表示器17に「外出警戒モードが適切です。外出警戒モードを設定するときには警戒スイッチを再操作して下さい。」を表示する。この状態で制限時間が経過したり、警戒スイッチ18が操作されたときには図17のステップS107で制限時間の経過が検出されたり、ステップS108で警戒スイッチ18のオンが検出される。そして、ステップS109で在宅フラグのオフが検出され、ステップS110で切忘れフラグのオフが検出されるので、ステップS117で外出警戒モードがオンされ、ステップS119で外出警戒モードのオンが報知される。
【0091】
CPU43は図17のステップS91で警戒スイッチ18のオフを検出すると、ステップS133で解除スイッチ19の操作内容を判断する。例えば在宅者が解除スイッチ19を操作したときにはパネル制御部16からホームゲートウェイ40に解除スイッチ19のオンが送信され、CPU43はステップS133で解除スイッチ19のオンを検出してステップS134へ移行する。
【0092】
CPU43はステップS134へ移行すると、在宅警戒モードをオフする。そして、ステップS135へ移行し、外出警戒モードをオフする。即ち、在宅警戒モードおよび外出警戒モードは家人が携帯電話端末70を操作することに加え、解除スイッチ19を操作することによってもオフされるものである。
【0093】
上記実施例2によれば次の効果を奏する。
ホームコントローラ10からホームゲートウェイ40に警戒モードの設定が指令されたときには人感信号の出力状態および生活機器30の運転状態に基いて外出警戒モードの設定許可および在宅警戒モードの設定許可を選択する構成としたので、在宅者の存在状態では在宅警戒モードの設定許可が選択されるようになる。このため、在宅者の存在状態で外出警戒モードが設定されることがなくなるので、在宅者の存在に基いて不法侵入が誤検出されることもなくなる。
【0094】
ホームゲートウェイ40が在宅警戒モードの設定許可を選択している状態で人感信号の出力停止および生活機器30の過度な切忘れの解消を検出したときには在宅警戒モードに換えて外出警戒モードの設定許可を選択する構成とした。このため、在宅者が人感センサ24の検出エリア内から移動したり、不要な生活機器30をオフするだけで外出警戒モードが自動的に選択されるようになるので、利便性が高まる。
【実施例3】
【0095】
セキュリティ制御部41のCPU43は図19のステップS107でタイマTの減算結果が「0」に到達していないことを検出すると、ステップS136で強制スイッチの操作内容を判断する。この強制スイッチはホームコントローラ10のコントロールパネル11に装着されたものであり、在宅者が制限時間内で強制スイッチを操作したときにはホームコントローラ10からホームゲートウェイ40に強制スイッチのオンが送信され、CPU43はステップS136で強制スイッチのオンを検出する。
【0096】
CPU43はステップS136で強制スイッチのオンを検出すると、図20のステップS137で在宅フラグの設定状態を判断し、ステップS138で切忘れフラグの設定状態を判断する。ここで在宅フラグのオンを検出したり、切忘れフラグのオンを検出したときにはステップS139で在宅フラグをオフし、ステップS140で切忘れフラグをオフする。
【0097】
CPU43はステップS140で切忘れフラグをオフすると、図19のステップS115およびステップS116を経てステップS117へ移行し、外出警戒モードをオンする。そして、ステップS118を経てステップS119へ移行し、携帯電話端末70に外出警戒モードのオンを送信する。即ち、人感センサ24の検出エリア内に人が居たり、生活機器30の過度な切忘れがあるときには警戒スイッチ18の初期操作に基いて在宅警戒モードの設定許可が選択され、在宅フラグがオンされていたり、切忘れフラグがオンされている。この在宅警戒モードの設定許可状態で強制スイッチが制限時間内に操作されたときには在宅警戒モードの選択結果が無効化され、外出警戒モードが強制的に設定される。
【0098】
CPU43は図20のステップS137で在宅フラグのオフを検出し、ステップS138で切忘れフラグのオフを検出すると、図19のステップS111で在宅警戒モードをオンする。そして、ステップS112およびステップS113を経てステップS114へ移行し、在宅警戒モードのオンをホームコントローラ10の表示器17に表示する。即ち、人感センサ24の検出エリア内に人が居らず、生活機器30の過度な切忘れがないときには警戒スイッチ18の初期操作に基いて外出警戒モードの設定許可が選択され、在宅フラグおよび切忘れフラグの双方がオフされている。この外出警戒モードの設定許可状態で強制スイッチが制限時間内に操作されたときには外出警戒モードの選択結果が無効化され、在宅警戒モードが強制的に設定される。
【0099】
上記実施例3によれば次の効果を奏する。
ホームゲートウェイ40が在宅警戒モードの設定許可を選択している状態で強制スイッチが操作されたときには在宅警戒モードの選択結果を無効化し、外出警戒モードを設定する構成とした。このため、在宅者が照明機器31およびテレビジョン37等の生活機器30をオンしたまま外出したいときには照明機器31およびテレビジョン37等をオンしたまま外出警戒モードを設定することができるので、利便性が高まる。
【0100】
上記実施例3においては、生活機器30の過度な切忘れ状態で強制スイッチが操作されたときには生活機器30の過度な切忘れ状態のまま外出警戒モードを設定する構成としたが、これに限定されるものではなく、例えば生活機器30の過度な切忘れを自動的に解消した上で外出警戒モードを設定する構成としても良い。この場合、ホームゲートウェイ40から生活機器30の通信制御部80を通して本体制御部70に運転停止コマンドを送信し、本体制御部70が運転停止コマンドを受信することに基いて生活機器30を運転停止させるように構成すると良い。
【実施例4】
【0101】
セキュリティ制御部41のCPU43は図21のステップS141へ移行すると、ホームコントローラ10に外出警告コマンドを送信する。すると、ホームコントローラ10のパネル制御部16は表示器17に「外出警戒モードを設定します。宅外に出て施錠して下さい。」を表示する。
【0102】
CPU43はステップS141で外出警告コマンドを送信すると、ステップS142でドアスイッチの出力状態を判断する。このドアスイッチは玄関ドアの開放および閉鎖に連動してオンおよびオフされる機械スイッチから構成されたものであり、CPU43はステップS142でドアスイッチのオンを検出したときにはステップS143へ移行し、ドアスイッチのオフを待つ。
【0103】
CPU43はステップS143でドアスイッチのオフを検出すると、ステップS144で開錠信号の出力状態を判断する。ここで開錠信号が出力停止したことを検出したときにはステップS117で外出警戒モードをオンし、ステップS118でアプリケーションサーバ50に携帯電話端末70の電話番号を送信し、ステップS119でダイアルコマンドを送信する。即ち、外出警戒モードは玄関ドアが開放および閉鎖された後に施錠されることに基いてオンされるものであり、外出警戒モードのオンは宅外の家人に携帯電話端末70を用いて報知される。
【0104】
上記実施例4によれば次の効果を奏する。
ホームコントローラ10からホームゲートウェイ40に外出警戒モードの設定が指令されたときには玄関ドアが開放および閉鎖された後に施錠されることに基いて外出警戒モードを設定する構成とした。このため、在宅者の存在状態で外出警戒モードが設定されることがなくなるので、在宅者の存在に基いて不法侵入が誤検出されることもなくなる。
【0105】
上記実施例4においては、玄関ドアが開放および閉鎖された後に施錠されること基いて外出警戒モードをオンしたが、これに限定されるものではなく、例えば玄関ドアが開放および閉鎖されること基いて外出警戒モードをオンしても良い。
【0106】
上記実施例4においては、玄関ドアの開放および閉鎖に基いて外出警戒モードをオンする構成を実施例2に適用したが、これに限定されるものではなく、例えば実施例1および実施例3に適用しても良い。
【0107】
上記実施例1〜実施例4においては、侵入検出器20として窓開放センサ21・ドアフォンセンサ22・電気錠センサ23・人感センサ24・ドアスイッチを例示したが、これに限定されるものではなく、例えば窓に作用する振動を検出する振動センサ・家屋1内の映像を静止画または動画で検出する映像センサ・家屋1外の映像を静止画または動画で検出する映像センサ・家屋1内の音を検出する音センサ・家屋1外の音を検出する音センサ・床に作用する圧力を検出する感圧センサ・玄関マットに作用する圧力を検出する感圧センサ等を用いても良い。
【0108】
上記実施例1〜実施例4においては、生活機器30の運転中ポイントおよび停止中ポイントをホームゲートウェイ40のROM44に予め記録しておく構成としたが、これに限定されるものではなく、例えば家人が入力する構成としても良い。この場合、ホームゲートウェイ40にネットワークを介してパーソナルコンピュータを接続しておき、家人がパーソナルコンピュータからネットワークを通してホームゲートウェイ40に運転中ポイントおよび停止中ポイントを入力するように構成すると良い。
【0109】
上記実施例1〜実施例4においては、携帯電話端末70からアプリケーションサーバ50を通してホームゲートウェイ40にモード確認信号を送信することに基いて警戒モードの設定状態を携帯電話端末70で確認する構成としたが、これに限定されるものではなく、例えばホームゲートウェイ40にインターネット網を介してパーソナルコンピュータを接続しておき、家人が外出先でパーソナルコンピュータを操作することに基いて警戒モードの設定状態を外出先のパーソナルコンピュータで確認する構成としても良い。
【0110】
上記実施例1〜実施例4においては、複数の生活機器30の運転状態を総合的に判断することに基いて在宅者の有無を判定したが、これに限定されるものではなく、例えば照明機器31等の特定の1種類の生活機器30の運転状態に基いて在宅者の有無を判定しても良い。
【0111】
上記実施例1〜実施例4においては、生活機器30として照明機器31〜給湯器38を例示したが、これに限定されるものではなく、例えば掃除機・扇風機・ファンヒータ・換気扇・ホットカーペット・空気清浄機・オーディオ等であっても良く、要はセキュリティの監視対象で使用される機器であれば良い。
【0112】
上記実施例1〜実施例4においては、生活機器30の運転状態に基いて在宅者の存在状態を判定したが、これに限定されるものではなく、例えば水道のメータ・ガスのメータ・電力のメータ等の状態から在宅者の存在状態を判定しても良い。
【0113】
上記実施例1〜実施例4においては、ホームコントローラ10の表示器17にセキュリティ関連情報を表示したが、これに限定されるものではなく、例えば表示器17の表示内容を音声でスピーカから出力する構成としても良い。
【図面の簡単な説明】
【0114】
【図1】実施例1を示す図(監視システムの全体構成を概略的に示す図)
【図2】ホームコントローラの外観を示す図
【図3】ホームコントローラの電気的構成を示すブロック図
【図4】生活機器の電気的構成を示すブロック図
【図5】ホームゲートウェイの電気的構成を示すブロック図
【図6】ホームゲートウェイの処理内容を示すフローチャート
【図7】ホームゲートウェイのモード設定処理を示すフローチャート
【図8】ホームゲートウェイのモード設定処理を示すフローチャート
【図9】ホームゲートウェイのモード設定処理を示すフローチャート
【図10】ホームゲートウェイの在宅度データ検出処理を示すフローチャート
【図11】運転情報の取得結果を示す図
【図12】在宅度データを示す図
【図13】ホームゲートウェイの在宅警戒処理を示すフローチャート
【図14】ホームゲートウェイの外出警戒処理を示すフローチャート
【図15】ホームゲートウェイの携帯端末処理を示すフローチャート
【図16】実施例2を示す図(ホームコントローラの外観を示す図)
【図17】ホームゲートウェイのモード設定処理を示すフローチャート
【図18】ホームゲートウェイのモード設定処理を示すフローチャート
【図19】実施例3を示す図(ホームゲートウェイのモード設定処理を示すフローチャート)
【図20】ホームゲートウェイのモード設定処理を示すフローチャート
【図21】実施例4を示す図(ホームゲートウェイのモード設定処理を示すフローチャート)
【符号の説明】
【0115】
13は外出警戒スイッチ(指令手段)、17は表示器(報知手段)、18は警戒スイッチ(指令手段)、24は人感センサ(在宅検出手段)、41はセキュリティ制御部(モード判定手段、モード選択手段)、80は通信制御部(在宅検出手段,運転検出手段)を示している。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
在宅者が存在しないことを前提に不法侵入を監視する不在時警戒モードの設定を指令する指令手段と、
在宅者の存在状態を検出する在宅検出手段と、
前記指令手段から前記不在時警戒モードの設定が指令されたときには、前記在宅検出手段の検出結果に基いて前記不在時警戒モードの設定許可および前記不在時警戒モードの設定拒否を判定するモード判定手段と
を備えたことを特徴とする監視システム。
【請求項2】
前記モード判定手段は、前記不在時警戒モードの設定拒否を判定している状態で前記不在時警戒モードの設定が再指令されたときには前記不在時警戒モードを設定することを特徴とする請求項1記載の監視システム。
【請求項3】
前記モード判定手段は、前記在宅検出手段の検出結果に基いて前記不在時警戒モードを設定拒否する拒否原因が解消されたことを検出したときには前記不在時警戒モードを設定することを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載の監視システム。
【請求項4】
不法侵入を監視する警戒モードの設定を指令する指令手段と、
在宅者の存在状態を検出する在宅検出手段と、
前記指令手段から前記警戒モードの設定が指令されたときには、在宅者の存在がないことを前提に不法侵入を監視する不在時警戒モードの設定許可および在宅者の存在があることを前提に不法侵入を監視する在宅時警戒モードの設定許可を前記在宅検出手段の検出結果に基いて選択するモード選択手段と
を備えたことを特徴とする監視システム。
【請求項5】
前記モード選択手段に選択結果の変更を指令する指令手段を備え、
前記モード選択手段は、前記在宅時警戒モードの設定許可を選択している状態で前記指令手段から選択結果の変更が指令されたときには前記不在時警戒モードを設定することを特徴とする請求項4記載の監視システム。
【請求項6】
前記モード選択手段は、前記在宅検出手段の検出結果に基いて前記不在時警戒モードを設定許可しない拒否原因が解消されたことを検出したときには前記不在時警戒モードを設定許可することを特徴とする請求項4〜5のいずれかに記載の監視システム。
【請求項7】
不法侵入の監視対象物に設置された機器の運転状態を検出する運転検出手段を備え、
前記在宅検出手段は、前記運転検出手段の検出結果に基いて在宅者の存在状態を検出することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の監視システム。
【請求項8】
不法侵入の監視対象物に設置された機器の運転状態を検出する運転検出手段と、
前記運転検出手段の検出結果を報知する報知手段と
を備えたことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の監視システム。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2006−190151(P2006−190151A)
【公開日】平成18年7月20日(2006.7.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−2430(P2005−2430)
【出願日】平成17年1月7日(2005.1.7)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(502285664)東芝コンシューママーケティング株式会社 (2,480)
【出願人】(503376518)東芝家電製造株式会社 (2,436)
【Fターム(参考)】