説明

相補型不揮発性メモリ素子、その動作方法、その製造方法、及びそれを含む論理素子、並びに半導体装置とその読み込み動作回路

【課題】 相補型不揮発性メモリ素子、その動作方法、その製造方法、及びそれを含む論理素子、並びに半導体装置とその読み込み動作回路を提供する。
【解決手段】 第1不揮発性メモリ素子と、前記第1不揮発性メモリ素子上に積層された、第1不揮発性メモリ素子と相補的関係にある第2不揮発性メモリ素子とを含む相補型不揮発性メモリ素子であって、さらに、前記第1及び第2不揮発性メモリ素子の間にボンディング材が備えられた不揮発性メモリ素子である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メモリ素子とこれに関連した素子及びその製造方法に係り、より詳細には、相補型不揮発性メモリ素子、その動作方法、その製造方法、及びそれを含む論理素子、並びに半導体装置とその読み込み動作回路に関する。
【背景技術】
【0002】
不揮発性メモリであるROMは、製造段階で注文者の内容がプログラムされるマスクROM(mask ROM)をはじめ、電気的に書き込み及び消去が可能なEEPROMなど様々な種類に区分されうる。
不揮発性メモリであるフラッシュメモリは、既存のEEPROMを変形したものであって、ブロック、セクタまたは全体チップ単位で消去動作が行われ、1つのビット単位でプログラム動作が行われるように構成されたセルアレイを有する。
【0003】
フラッシュメモリのアーキテクチャー(architecture)は、NOR型とNAND型とに大別される。
NOR型フラッシュメモリのセルは、ビット線と接地線との間に並列に配されており、一方、NAND型フラッシュメモリのセルは直列に配されている。
NOR型フラッシュメモリは、さらにAND型、DINOR型、VGA(Virtual Ground Array)型に分けられる。
【0004】
NOR型フラッシュメモリの場合、読み込み及びプログラムのためのアドレスデコーディングがDRAMと類似して構成されるので、周辺回路が簡単で、アクセス時間が短いという利点はあるが、セルごとにビット線の接触電極が必要なので、NAND型フラッシュメモリに比べてセル面積が大きくなり、消去及びプログラム動作時間が長くなるという短所もある。
【0005】
NAND型フラッシュメモリの場合、NOR型フラッシュメモリに比べて消去及びプログラム動作時間が短いという利点はあるが、読み込み動作に先立って該当ブロックを選択せねばならず、各セルが直列に連結されて動作抵抗が大きいために、読み込み速度が相対的に遅いという短所を有している。
【0006】
一方、前述したようなフラッシュメモリ(以下、従来のフラッシュメモリ)は、共にN型であり、電子を窒化物に注入して除去することによって、チャンネルのスレショルド電圧が変わることを利用してセル当りに1情報のみ保存できるようになっている。すなわち、セル当りに保存できるビット数が制限される。
また、従来のフラッシュメモリの動作は以前の記憶状態に関係なく、データを何れも消して新たに書き込む方式を採択しているので、多くの電力が消費される。
【0007】
特に、読み込み動作において、スレショルド電圧の遷移による電流変位を利用して読み込み電圧で測定した電流差に基づいて、データ0もしくはデータ1を検出する場合は、セル当りビットが2bit以上である場合、読み込み電圧の電流差が激しく、電流も増大するために消費電力が上昇し、結果的に、持続的なビットスケールアップが難しくなる。
【0008】
それを改善するために、基準電流に到達したときの臨界電圧を測定する方式を用いてデータを読込んでいるが、この方法は電流検出方式であり、比較器、センスアンプなどを含むために回路の構成が複雑になる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明が解決しようとする第1の技術的課題は、前記問題点を改善するためのものであって、セル当りに保存できるビット数を増やし、電圧検出方式を用いてビットスケールアップの限界を克服し、動作速度を速め、動作での電力消耗を減らし、セル単位のアクセスが可能であり、読み込みと消去及び書き込みを同時に具現し、工程を短縮させ、集積度を高め、かつメモリと論理回路とを1チップで具現しうる相補型不揮発性メモリ素子を提供するところにある。
【0010】
本発明が解決しようとする第2の技術的課題は、前記相補型不揮発性メモリ素子の動作方法を提供するところにある。
本発明が解決しようとする第3の技術的課題は、前記相補型不揮発性メモリ素子の製造方法を提供するところにある。
本発明が解決しようとする第4の技術的課題は、前記相補型不揮発性メモリ素子を含む論理素子を提供するところにある。
本発明が解決しようとする第5の技術的課題は、前記本発明の技術的思想が適用されたCMOSFETを含む半導体装置を提供するところにある。
本発明が解決しようとする第6の技術的課題は、相補型不揮発性メモリ素子の読み込み動作回路を提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記第1の技術的課題を達成するために本発明は、第1不揮発性メモリ素子と前記第1不揮発性メモリ素子と相補的関係にある第2不揮発性メモリ素子が順次に積層されている、前記第2不揮発性メモリ素子は向かい合わせた状態で備えられていることを特徴とする不揮発性メモリ素子を提供する。
【0012】
前記第1及び第2不揮発性メモリ素子の間にボンディング材がさらに備えられうる。
前記第1不揮発性メモリ素子は、第1素子分離層、前記第1素子分離層間に形成されたp型第1及び第2不純物領域、前記p型第1及び第2不純物領域間に備えられた第1チャンネルを含む第1基板と、前記第1チャンネル上に形成された第1ゲート積層物を含み、前記第1ゲート積層物は順次に積層された第1絶縁層、第1データ保存層、第2絶縁層及び第1コントロールゲートを含みうる。
【0013】
前記第2不揮発性メモリ素子は、素子分離層と前記素子分離層との間に形成されたn型第1及び第2不純物領域と前記n型第1及び第2不純物領域との間に備えられたチャンネルを含む基板と、前記チャンネル上に形成されたゲート積層物と、を含み、前記ゲート積層物は、順次に積層された第1絶縁層、データ保存層、第2絶縁層及びコントロールゲートを含みうる。
【0014】
前記n型第1及び第2不純物領域に各々前記n型第1及び第2不純物領域の外に延伸された第1及び第2コンタクトパッド層が備えられうる。
一方、前記第2不揮発性メモリ素子は、第2素子分離層、前記第2素子分離層間に形成されたn型第1及び第2不純物領域と前記n型第1及び第2不純物領域との間に備えられた第2チャンネルを含む第2基板と、前記n型第1及び第2不純物領域間の前記第2チャンネル上に備えられた第2ゲート積層物と、を含み、前記第2ゲート積層物は、順次に積層された第3絶縁層、第2データ保存層、第4絶縁層及び第2コントロールゲートを含みうる。
【0015】
この場合に前記p型第2不純物領域と前記n型第2不純物領域は連結されうる。そして、前記p型第1及び第2不純物領域に各々前記p型第1及び第2不純物領域の外に延伸された第1及び第2コンタクトパッド層が備えられうる。
前記p型第1及び第2不純物領域に各々前記p型第1及び第2不純物領域の外に延伸された第1及び第2コンタクトパッド層を備え、前記第1及び第2コンタクトパッド層と前記第1ゲート積層物とを覆う第1層間絶縁層を具備しうる。
【0016】
前記n型第1及び第2不純物領域に各々前記n型第1及び第2不純物領域の外に延伸された第3及び第4コンタクトパッド層を備え、前記第3及び第4コンタクトパッド層と前記第2ゲート積層物とを覆い、前記第1層間絶縁層にボンディングされた第2層間絶縁層を具備しうる。
前記第3及び第4コンタクトパッド層の延伸された長さは、各々前記第1及び第2コンタクトパッド層の延伸された長さより短い。
前記基板は、SOI基板またはシリコン基板でありうる。
前記データ保存層と前記第1データ保存層は、シリコン窒化物層、ナノドット層及びhigh−k層のうち、何れか1つでありうる。
【0017】
前記第2基板、前記第2素子分離層、前記第2層間絶縁層及び前記第1層間絶縁層よりなる積層物に前記第1コンタクトパッド層及び第2コンタクトパッド層に各々連結された第1導電性プラグ及び第2導電性プラグが備えられており、前記第2基板、前記第2素子分離層及び前記第2層間絶縁層よりなる積層物に前記第3コンタクトパッド層及び第4コンタクトパッド層に各々連結された第3導電性プラグ及び第4導電性プラグが備えられており、前記第2基板、前記第2素子分離層、前記第2層間絶縁層及び前記第1層間絶縁層よりなる積層物に前記第1ゲート積層物に連結された第1ゲート導電性プラグが備えられており、前記第2基板に前記第2ゲート積層物に連結された第2ゲート導電性プラグが備えられており、前記第2基板の前記第1導電性プラグないし第4導電性プラグの周りに各々前記第1導電性プラグないし第4導電性プラグの全面を覆う第1コンタクトパッドないし第4コンタクトパッドが備えられており、前記第1ゲート導電性プラグ及び第2ゲート導電性プラグの周りに各々前記第1ゲート導電性プラグ及び第2ゲート導電性プラグの全面を覆う第1ゲートコンタクトパッド及び第2ゲートコンタクトパッドが備えられている。
【0018】
前記第1層間絶縁層は、前記第1ゲート積層物の上面が露出されるように備えられうる。そして、前記第2層間絶縁層は、前記第2ゲート積層物の上面が露出されるように備えられうる。
前記第3及び第4コンタクトパッド層は、前記第2素子分離層上に、または前記第2素子分離層にわたって延伸されうる。
前記第2ゲート積層物を覆い、前記第1層間絶縁層にボンディングされた第2層間絶縁層を具備しうる。
【0019】
本発明の他の実施形態によれば、前記第2基板、前記第2素子分離層、前記第2層間絶縁層及び前記第1層間絶縁層よりなる積層物に前記第1及び第2コンタクトパッド層に各々連結された第1及び第2導電性プラグが備えられており、前記第2基板に前記n型第1及び第2不純物領域に各々連結された第3及び第4導電性プラグが備えられており、前記第2基板、前記第2素子分離層、前記第2層間絶縁層及び前記第1層間絶縁層よりなる積層物に前記第1ゲート積層物に連結された第1ゲート導電性プラグが備えられており、前記第2基板に前記第2ゲート積層物に連結された第2ゲート導電性プラグが備えられており、前記第2基板の前記第1ないし第4導電性プラグの周りに各々前記第1ないし第4導電性プラグの全面を覆う第1ないし第4コンタクトパッドが備えられており、前記第1及び第2ゲート導電性プラグの周りに各々前記第1及び第2ゲート導電性プラグの全面を覆う第1及び第2ゲートコンタクトパッドが備えられている。
【0020】
前記第2の技術的課題を達成するために本発明は、p型第1及び第2不純物領域と第1チャンネルを有する第1基板、前記第1チャンネル上に形成された第1ゲート積層物を含む第1不揮発性メモリ素子と、n型第1及び第2不純物領域と第2チャンネルを有する第2基板、前記第2チャンネル上に形成された第2ゲート積層物を含み、前記第1不揮発性メモリ素子と相補的関係にあり、前記第1不揮発性メモリ素子上に備えられた第2不揮発性メモリ素子と、を備える不揮発性メモリ素子の動作方法において、前記第1及び第2不揮発性メモリ素子に記録されたデータを読込む段階及び前記読み込んだ第1データと記録しようとする第2データとを比較する段階を含むことを特徴とする不揮発性メモリ素子の動作方法を提供する。
【0021】
前記比較の結果、前記第1及び第2データが同じである場合、前記第1及び第2不揮発性メモリ素子に記録されたデータをそのまま保持しうる。
前記比較の結果、前記第1及び第2データの全部が異なる場合、前記p型第1及び第2不純物領域の間に電位差が存在するように電圧を印加する段階、前記第1ゲート積層物に第1書き込み電圧を印加する段階、前記n型第1及び第2不純物領域間に電位差が存在するように電圧を印加する段階及び前記第2ゲート積層物に第2書き込み電圧を印加する段階を含みうる。
【0022】
前記比較の結果、前記第1及び第2データの一部が異なる場合、前記第1及び第2不揮発性メモリ素子のうち、何れか1つに記録されたデータはそのまま保持し、残りの1つに記録されたデータは変えられる。
【0023】
前記n型第1及び第2不純物領域と前記第2ゲート積層物に各々0Vを印加して前記第2不揮発性メモリ素子に記録されたデータはそのまま保持しうる。
前記n型第1及び第2不純物領域に電位差が存在するように電圧を印加し、前記第2ゲート積層物に書き込み電圧を印加して前記第2不揮発性メモリ素子にデータを記録しうる。
本発明はまた、前記第2の技術的課題を達成するために、p型第1及び第2不純物領域と第1チャンネルを有する第1基板、前記第1チャンネル上に形成された第1ゲート積層物を含む第1不揮発性メモリ素子と、n型第1及び第2不純物領域と第2チャンネルを有する第2基板、前記第2チャンネル上に形成された第2ゲート積層物を含み、前記第1不揮発性メモリ素子と相補的関係にあり、前記第1不揮発性メモリ素子上に備えられた第2不揮発性メモリ素子を含む不揮発性メモリ素子の動作方法において、前記n型第1及び第2不純物領域間に電位差が存在するように電圧を印加する段階及び前記第2ゲート積層物に消去電圧を印加して前記第2不揮発性メモリ素子に記録されたデータを消去する段階を含むことを特徴とする不揮発性メモリ素子の消去方法を提供する。
【0024】
この際、前記p型第1及び第2不純物領域間に電位差が存在するように電圧を印加する段階及び前記第1ゲート積層物に消去電圧を印加して前記第1不揮発性メモリ素子に記録されたデータを消去する段階を含みうる。
前記第1及び第2不揮発性メモリ素子に記録されたデータを先に読み込んで確認することができる。
【0025】
本発明はまた、前記第2の技術的課題を達成するために、p型第1及び第2不純物領域と第1チャンネルを有する第1基板、前記第1チャンネル上に形成された第1ゲート積層物とを含む第1不揮発性メモリ素子と、n型第1及び第2不純物領域と第2チャンネルを有する第2基板、前記第2チャンネル上に形成された第2ゲート積層物を含み、前記第1不揮発性メモリ素子と相補的関係にあり、前記第1不揮発性メモリ素子上に備えられた第2不揮発性メモリ素子を含む不揮発性メモリ素子の動作方法において、前記p型第1及び第2不純物領域間に電位差が存在するように電圧を印加する段階及び前記第1ゲート積層物に消去電圧を印加して前記第1不揮発性メモリ素子に記録されたデータを消去する段階を含むことを特徴とする不揮発性メモリ素子の消去方法を提供する。
この場合、前記第1及び第2不揮発性メモリ素子についてのデータ状態を先に読み込んで確認することができる。
【0026】
本発明はまた、前記第2技術的課題を達成するために、p型第1及び第2不純物領域と第1チャンネルを有する第1基板、前記第1チャンネル上に形成された第1ゲート積層物を含む第1不揮発性メモリ素子と、n型第1及び第2不純物領域と第2チャンネルを有する第2基板、前記第2チャンネル上に形成された第2ゲート積層物を含み、前記第1不揮発性メモリ素子と相補的関係にあり、前記第1不揮発性メモリ素子上に備えられた第2不揮発性メモリ素子を含み、前記n型第2不純物領域と前記p型第2不純物領域が連結された不揮発性メモリ素子の動作方法において、前記第1及び第2ゲート積層物に電圧を印加した後、前記不揮発性メモリ素子から出力電圧が検出されるまで前記電圧を徐々に低める第1段階、前記不揮発性メモリ素子から第1出力電圧が検出されたときの前記第1及び第2ゲート積層物に印加された電圧を認識して前記第1不揮発性メモリ素子に記録された第1データを読込む第2段階、前記不揮発性メモリ素子から第1出力電圧が検出されると同時に、前記第1及び第2ゲート積層物に印加される前記電圧を遮断する第3段階、前記電圧が遮断された直後、前記第1及び第2不揮発性メモリ素子の入力電圧対出力電圧を表した相補的特性曲線から前記第2不揮発性メモリ素子に記録されたデータを読込める電圧を前記第1及び第2ゲート積層物に印加したとき、前記不揮発性メモリ素子の第2出力電圧を測定する第4段階、前記第1出力電圧が検出されたときの前記第1及び第2ゲート積層物に印加された電圧と前記第2出力電圧を比較して前記第2不揮発性メモリ素子に記録された第2データを読込む第5段階及び前記第1及び第2データを合わせて出力する第6段階を含むことを特徴とする不揮発性メモリ素子の読み込み方法を提供する。
【0027】
ここで、前記第2段階は、前記第1及び第2ゲート積層物に電圧を印加する間に前記不揮発性メモリ素子から出力される電圧を第1基準電圧と比較する段階、前記不揮発性メモリ素子から出力される電圧が前記第1出力電圧になる瞬間に前記第1及び第2ゲート積層物に印加された電圧を第2基準電圧と比較する段階及び前記第1出力電圧になる瞬間に前記第1及び第2ゲート積層物に印加された電圧が前記第2基準電圧より大きいとき、前記第1不揮発性メモリ素子に記録されたデータに相応するビットデータを出力する段階をさらに含みうる。
【0028】
この際、前記第2出力電圧は、前記第1及び第2不揮発性メモリ素子の出力端に連結された電圧比較回路部を通じて測定できる。
また、前記第4段階で前記電圧が遮断された直後、前記第1及び第2ゲート積層物に0Vを印加できる。
前記0V電圧は前記電圧が遮断されると同時に、オン状態になり、一端は接地されており、他端は電源と前記不揮発性メモリ素子の前記第1及び第2ゲート積層物との間に連結されたトランジスタから印加できる。
【0029】
前記第1ないし第6段階を経て前記不揮発性メモリ素子に記録されたデータを読み込んだ後、読み込んだデータのうち、一部または全部を異なるデータに変えられる。
前記第1及び第2不揮発性メモリ素子は各々少なくとも1ビットデータが記録されている。
【0030】
本発明はまた、前記第2の技術的課題を達成するために、p型第1及び第2不純物領域と第1チャンネルを有する第1基板、前記第1チャンネル上に形成された第1ゲート積層物を含む第1不揮発性メモリ素子と、n型第1及び第2不純物領域と第2チャンネルを有する第2基板、前記第2チャンネル上に形成された第2ゲート積層物を含み、前記第1不揮発性メモリ素子と相補的関係にあり、前記第1不揮発性メモリ素子上に備えられた第2不揮発性メモリ素子を備えるが、前記n型第2不純物領域と前記p型第2不純物領域とが連結された不揮発性メモリ素子の動作方法において、前記第1不揮発性メモリ素子に記録された第1データを読込む第1段階、前記第2不揮発性メモリ素子に記録された第2データを読込む第2段階及び前記第1及び第2データを合わせて少なくとも2ビットのデータを出力する第3段階を含むことを特徴とする不揮発性メモリ素子の読み込み方法を提供する。
【0031】
ここで、前記第1段階は、前記第1及び第2ゲート積層物に電圧を印加した後、前記不揮発性メモリ素子から出力電圧が検出されるまで前記電圧を徐々に低める段階、前記不揮発性メモリ素子から第1出力電圧を検出する段階、前記第1出力電圧が検出された後、前記第1及び第2ゲート積層物に印加される電圧を遮断する段階、前記第1出力電圧が検出された瞬間に前記第1及び第2ゲート積層物に印加された電圧を基準電圧と比較する段階及び前記第1出力電圧が検出された瞬間に前記第1及び第2ゲート積層物に印加された電圧と前記基準電圧との比較の結果をエンコーディングしてビットデータとして出力する段階を含みうる。
【0032】
また、前記第2段階は、前記第1及び第2ゲート積層物に電圧を印加した後、前記不揮発性メモリ素子から出力電圧が検出されるまで前記電圧を徐々に低める段階、前記不揮発性メモリ素子から第1出力電圧を検出する段階、前記第1出力電圧が検出された後、前記第1及び第2ゲート積層物に印加される電圧を遮断する段階、前記第1及び第2ゲート積層物に前記第1及び第2不揮発性メモリ素子の入力電圧対出力電圧を表した相補的特性曲線から前記第2不揮発性メモリ素子に記録されたデータを読込める電圧を前記第1及び第2ゲート積層物に印加する段階、前記第1及び第2ゲート積層物に前記第2不揮発性メモリ素子に記録されたデータを読込める電圧が印加されたとき、前記不揮発性メモリ素子から出力される第2出力電圧を測定する段階、前記第2出力電圧を基準電圧と比較する段階及び前記第2出力電圧と前記基準電圧の比較の結果をエンコーディングしてビットデータとして出力する段階を含みうる。
【0033】
また、前記第1出力電圧が検出されつつ、前記第1及び第2ゲート積層物に印加される電圧を遮断した直後、前記第1及び第2ゲート積層物に0Vの電圧を印加できる。この際、前記0V電圧は前記電圧が遮断されると同時に、オン状態になり、一端は接地されており、他端は電源と前記不揮発性メモリ素子の前記第1及び第2ゲート積層物の間に連結されたトランジスタを用いて印加できる。
【0034】
また、前記第1ないし第3段階を経て前記不揮発性メモリ素子に記録されたデータを読み込んだ後、読み込んだデータのうち、一部または全部を異なるデータに変えられる。
前記第3の技術的課題を達成するために本発明は、第1基板に第1不揮発性メモリ素子を形成する第1段階、第2基板に前記第1不揮発性メモリ素子と相補的関係にある第2不揮発性メモリ素子を形成する第2段階及び前記第1及び第2不揮発性メモリ素子が対向するように前記第1及び第2基板をボンディングする第3段階を含むことを特徴とする不揮発性メモリ素子の製造方法を提供する。
【0035】
前記製造方法において前記第1段階は、前記第1基板の所定領域に第1素子分離層を形成し、前記第1素子分離層間の前記第1基板に離隔されたp型第1及び第2不純物領域を形成し、前記p型第1及び第2不純物領域間に第1チャンネルを形成する段階、前記第1チャンネル上に少なくとも何れか1つのデータ保存層を備える第1ゲート積層物を形成する段階、前記p型第1及び第2不純物領域に各々第1及び第2コンタクトパッド層を形成する段階、前記第1基板上に前記第1ゲート積層物と前記第1及び第2コンタクトパッド層とを覆う第1層間絶縁層を形成する段階及び前記第1層間絶縁層の表面を平坦化する段階をさらに含みうる。
また、前記第2段階は、前記第2基板に第2素子分離層を形成し、前記第2素子分離層間の前記第2基板にn型第1及び第2不純物領域を形成し、前記n型第1及び第2不純物領域間に第2チャンネルを形成する段階と、前記第2チャンネル上に少なくとも1つのデータ保存層を備える第2ゲート積層物を形成する段階と、前記n型第1及び第2不純物領域に各々第3及び第4コンタクトパッド層を形成する段階と、前記第2基板上に前記第2ゲート積層物と前記第3及び第4コンタクトパッド層とを覆う第2層間絶縁層を形成する段階と、前記第2層間絶縁層の表面を平坦化する段階と、を含んでいてもよい。
【0036】
そして、前記第1ゲート積層物を形成する段階は、前記第1基板上に第1絶縁層、第1データ保存層、第2絶縁層及び第1コントロールゲートを順次に形成する段階、前記第1コントロールゲート上に前記第1チャンネルを限定する感光膜パターンを形成する段階及び前記感光膜パターンをエッチングマスクとして前記第1コントロールゲート、前記第2絶縁層、前記第1データ保存層及び前記第1絶縁層を順次にエッチングする段階を含みうる。
【0037】
また、前記第1及び第2コンタクトパッド層は、前記第1素子分離層上に、または前記第1素子分離層にわたって延伸されるように形成しうる。
前記第1基板は、n型シリコン基板またはSOI基板であり得、前記第2基板はp型シリコン基板またはSOI基板であり得る。
【0038】
また、前記第2段階は、前記第2基板に第2素子分離層を形成し、前記第2素子分離層間の前記第2基板にn型第1及び第2不純物領域を形成し、前記n型第1及び第2不純物領域間に第2チャンネルを形成する段階、前記第2チャンネル上に少なくとも何れか1つのデータ保存層を備える第2ゲート積層物を形成する段階、前記n型第1及び第2不純物領域に各々第3及び第4コンタクトパッド層を形成する段階、前記第2基板上に前記第2ゲート積層物と前記第3及び第4コンタクトパッド層とを覆う第2層間絶縁層を形成する段階及び前記第2層間絶縁層の表面を平坦化する段階を含みうる。この際、前記第1層間絶縁層は、前記第1ゲート積層物が露出されるまで平坦化でき、前記第2層間絶縁層も前記第2ゲート積層物が露出されるまで平坦化できる。
また、前記第2段階は、前記第2基板に第2素子分離層を形成し、前記第2素子分離層間の前記第2基板にn型第1及び第2不純物領域を形成し、前記n型第1及び第2不純物領域間に第2チャンネルを形成する段階と、前記第2チャンネル上に少なくとも1つのデータ保存層を備える第2ゲート積層物を形成する段階と、前記n型第1及び第2不純物領域に各々第3及び第4コンタクトパッド層を形成する段階と、前記第2基板上に前記第2ゲート積層物と前記第3及び第4コンタクトパッド層とを覆う第2層間絶縁層を形成する段階と、前記第2層間絶縁層の表面を平坦化する段階と、を含んでいてもよい。
【0039】
また、前記第2ゲート積層物を形成する段階は、前記第2基板上に第3絶縁層、第2データ保存層、第4絶縁層及び第2コントロールゲートを順次に形成する段階、前記第2コントロールゲート上に前記第2チャンネルを限定する感光膜パターンを形成する段階及び前記感光膜パターンをエッチングマスクとして前記第2コントロールゲート、前記第3絶縁層、前記第2データ保存層及び前記第4絶縁層を順次にエッチングする段階を含みうる。
また、前記第3及び第4コンタクトパッド層は、前記第2素子分離層上にまたは前記第2素子分離層にわたって延伸しうる。
【0040】
本発明の他の実施形態によれば、前記第2段階は、前記第2基板に第2素子分離層を形成し、前記第2素子分離層間の前記第2基板にn型第1及び第2不純物領域を形成し、前記n型第1及び第2不純物領域間に第2チャンネルを形成する段階、前記第2チャンネル上に少なくとも何れか1つのデータ保存層を備える第2ゲート積層物を形成する段階、前記第2基板上に前記第2ゲート積層物を覆う第2層間絶縁層を形成する段階及び前記第また、2層間絶縁層の表面を平坦化する段階を含みうる。
前記第2段階は、前記第2基板に第2素子分離層を形成し、前記第2素子分離層間の前記第2基板にn型第1及び第2不純物領域を形成し、前記n型第1及び第2不純物領域間に第2チャンネルを形成する段階と、前記第2チャンネル上に少なくとも1つのデータ保存層を備える第2ゲート積層物を形成する段階と、前記第2基板上に前記第2ゲート積層物を覆う第2層間絶縁層を形成する段階と、前記第2層間絶縁層の表面を平坦化する段階と、を含んでいてもよい。
【0041】
また、前記ボンディング後、前記第2基板、前記第2素子分離層、前記第2層間絶縁層及び前記第1層間絶縁層よりなる積層物に前記第1コンタクトパッド層及び第2コンタクトパッド層が各々露出される第1ビアホール及び第2ビアホールを形成する段階、前記第1ビアホール及び第2ビアホールを各々第1導電性プラグ及び第2導電性プラグで充填する段階、前記第2基板、前記第2素子分離層及び前記第2層間絶縁層よりなる積層物に前記第3コンタクトパッド層及び第4コンタクトパッド層が各々露出される第3ビアホール及び第4ビアホールを形成する段階、前記第3ビアホール及び第4ビアホールを各々第3導電性プラグ及び第4導電性プラグで充填する段階、前記第2基板、前記第2素子分離層、前記第2層間絶縁層及び前記第1層間絶縁層よりなる前記積層物に前記第1ゲート積層物が露出される第1ゲートビアホールを形成する段階、前記第1ゲートビアホールを第1ゲート導電性プラグで充填する段階、前記第2基板に前記第2ゲート積層物が露出される第2ゲートビアホールを形成する段階、前記第2ゲートビアホールを第2ゲート導電性プラグで充填する段階及び前記第2基板の前記第1ビアホールないし第4ビアホールの周りに各々前記第1導電性プラグないし第4導電性プラグの全面を覆う第1コンタクトパッドないし第4コンタクトパッドを形成しつつ、前記第1ゲートビアホール及び第2ゲートビアホールの周りに各々前記第1ゲート導電性プラグの全面を覆う第1及び第2ゲートパッドを形成する段階を含みうる。
【0042】
または、前記ボンディング後、前記第2基板、前記第2素子分離層、前記第2層間絶縁層及び前記第1層間絶縁層よりなる積層物に前記第1コンタクトパッド層及び第2コンタクトパッド層が各々露出される第1ビアホール及び第2ビアホールを形成する段階、前記第1ビアホール及び第2ビアホールを各々第1導電性プラグ及び第2導電性プラグで充填する段階、前記第2基板及び前記素子分離層よりなる積層物に前記第3コンタクトパッド層及び第4コンタクトパッド層が各々露出される第3ビアホール及び第4ビアホールを形成する段階、前記第3ビアホール及び第4ビアホールを各々第3導電性プラグ及び第4導電性プラグで充填する段階、前記第2基板、前記第2素子分離層、前記第2層間絶縁層及び前記第1層間絶縁層よりなる前記積層物に前記第1ゲート積層物が露出される第1ゲートビアホールを形成する段階、前記第1ゲートビアホールを第1ゲート導電性プラグで充填する段階、前記第2基板に前記第2ゲート積層物が露出される第2ゲートビアホールを形成する段階、前記第2ゲートビアホールを第2ゲート導電性プラグで充填する段階及び前記第2基板の前記第1ビアホールないし第4ビアホールの周りに各々前記第1導電性プラグないし第4導電性プラグの全面を覆う第1コンタクトパッドないし第4コンタクトパッドを形成しつつ、前記第1ゲートビアホール及び第2ゲートビアホールの周りに各々前記第1ゲート導電性プラグの全面を覆う第1ゲートパッド及び第2ゲートパッドを形成する段階を含みうる。
【0043】
または、前記ボンディング後、前記第2基板、前記第2素子分離層、前記第2層間絶縁層及び前記第1層間絶縁層よりなる積層物に前記第1コンタクトパッド層及び第2コンタクトパッド層が各々露出される第1ビアホール及び第2ビアホールを形成する段階、前記第1ビアホール及び第2ビアホールを各々第1導電性プラグ及び第2導電性プラグで充填する段階、前記第2基板に前記n型第1及び第2不純物領域が各々露出される第3ビアホール及び第4ビアホールを形成する段階、前記第3ビアホール及び第4ビアホールを各々第3導電性プラグ及び第4導電性プラグで充填する段階、前記第2基板、前記第2素子分離層、前記第2層間絶縁層及び前記第1層間絶縁層よりなる前記積層物に前記第1ゲート積層物が露出される第1ゲートビアホールを形成する段階、前記第1ゲートビアホールを第1ゲート導電性プラグで充填する段階、前記第2基板に前記第2ゲート積層物が露出される第2ゲートビアホールを形成する段階、前記第2ゲートビアホールを第2ゲート導電性プラグで充填する段階及び前記第2基板の前記第1ビアホールないし第4ビアホールの周りに各々前記第1ないし第4導電性プラグの全面を覆う第1コンタクトパッドないし第4コンタクトパッドを形成しつつ、前記第1ゲートビアホール及び第2ゲートビアホールの周りに各々前記第1ゲート導電性プラグの全面を覆う第1ゲートパッド及び第2ゲートパッドを形成する段階を含みうる。
【0044】
前記n型第1及び第2不純物領域の形成に先立って前記第2基板の前記n型第1及び第2不純物領域より深い所に前記第2基板を二分するための不純物層を形成しうる。そして、前記ボンディングに先立って前記二分のための不純物層を中心に前記第2基板の前記n型第1及び第2不純物領域が形成されていない側を除去しうる。
【0045】
前記第4技術的課題を達成するために本発明は、第1不揮発性メモリ素子、前記第1不揮発性メモリ素子と相補的関係にある第2不揮発性メモリ素子、第3不揮発性メモリ素子及び前記第3不揮発性メモリ素子と相補的関係にある第4不揮発性メモリ素子が順次に積層されているが、前記第2及び第4不揮発性メモリ素子は向かい合わせた状態で備えられていることを特徴とする論理素子を提供する。
【0046】
前記論理素子において前記第1及び第4不揮発性メモリ素子は、同じN型不揮発性メモリ素子であり得、前記第2及び第3不揮発性メモリ素子は、同じP型不揮発性メモリ素子であり得る。
前記第1不揮発性メモリ素子は、第1素子分離層と、前記第1素子分離層の間に形成された第1及び第2不純物領域と、前記第1及び第2不純物領域の間に備えられた第1チャンネルとを備える第1基板、前記第1チャンネル上に備えられた第1ゲート積層物、前記第1及び第2不純物領域上に備えられた第1及び第2コンタクトパッド層及び前記第1及び第2コンタクトパッド層と前記第1ゲート積層物とを覆う第1層間絶縁層を含みうる。
【0047】
前記第2不揮発性メモリ素子は、第2素子分離層と、前記第2素子分離層の間に形成された第3及び第4不純物領域と、前記第3及び第4不純物領域の間に備えられた第2チャンネルとを備える第2基板、前記第2チャンネル上に備えられた第2ゲート積層物、前記第3及び第4不純物領域上に備えられた第3及び第4コンタクトパッド層及び前記第3及び第4コンタクトパッド層と前記第2ゲート積層物とを覆い、前記第1層間絶縁層にボンディングされた第2層間絶縁層を含みうる。
【0048】
前記第3不揮発性メモリ素子は、第3素子分離層と、前記第3素子分離層の間に形成された第5及び第6不純物領域と、前記第5及び第6不純物領域の間に備えられた第3チャンネルとを備え、前記第2基板にボンディングされた第3基板、前記第3チャンネル上に備えられた第3ゲート積層物、前記第5及び第6不純物領域上に備えられた第5及び第6コンタクトパッド層及び前記第5及び第6コンタクトパッド層と前記第3ゲート積層物を覆う第3層間絶縁層を含みうる。
【0049】
前記第4不揮発性メモリ素子は、第4素子分離層と、前記第4素子分離層の間に形成された第7及び第8不純物領域と、前記第7及び第8不純物領域の間に備えられた第4チャンネルを備える第4基板、前記第4チャンネル上に備えられた第4ゲート積層物、前記第7及び第8不純物領域上に備えられた第7及び第8コンタクトパッド層及び前記第7及び第8コンタクトパッド層と前記第4ゲート積層物とを覆い、前記第3層間絶縁層にボンディングされた第4層間絶縁層を含みうる。
【0050】
前記第4不揮発性メモリ素子は、第4素子分離層と、前記第4素子分離層の間に形成された第7及び第8不純物領域と、前記第7及び第8不純物領域の間に備えられた第4チャンネルを備える第4基板、前記第4チャンネル上に備えられた第4ゲート積層物及び前記第4ゲート積層物を覆い、前記第3層間絶縁層にボンディングされた第4層間絶縁層を含みうる。
【0051】
前記第1ないし第8コンタクトパッド層は、各々に隣接した素子分離層上に延伸されうる。この際、前記第1ないし第8コンタクトパッド層中のうち、一部は隣接した素子分離層から離隔された状態で延伸されており、残りは前記素子分離層上に延伸されうる。
【0052】
前記論理素子は、前記第1及び第2コンタクトパッド層に各々連結されるように前記第1及び第2コンタクトパッド層上の積層物に形成された第1及び第2導電性プラグ、前記第3及び第4コンタクトパッド層に各々連結されるように前記第3及び第4コンタクトパッド層上の積層物に形成された第3及び第4導電性プラグ、前記第5及び第6コンタクトパッド層に各々連結されるように前記第5及び第6コンタクトパッド層上の積層物に形成された第5及び第6導電性プラグ、前記第7及び第8コンタクトパッド層に各々連結されるように前記第7及び第8コンタクトパッド層上の積層物に形成された第7及び第8導電性プラグ、前記第1ゲート積層物に連結されるように前記第1ゲート積層物上の積層物に形成された第1ゲート導電性プラグ、前記第2ゲート積層物に連結されるように前記第2ゲート積層物上の積層物に形成された第2ゲート導電性プラグ、前記第3ゲート積層物に連結されるように前記第3ゲート積層物上の積層物に形成された第3ゲート導電性プラグ、前記第4ゲート積層物に連結されるように前記第4ゲート積層物上の積層物に形成された第4ゲート導電性プラグ、前記第1、第3及び第7導電性プラグを連結する第1コンタクトパッド、前記第4及び第6導電性プラグを連結する第2コンタクトパッド、前記第2及び第8導電性プラグを連結する第3コンタクトパッド、前記第5導電性プラグに連結された第4コンタクトパッド、前記第1及び第2ゲート導電性プラグを連結する第1ゲートコンタクトパッド及び前記第3及び第4ゲート導電性プラグを連結する第2ゲートコンタクトパッドをさらに具備しうる。この際、前記第1コンタクトパッドは、第1、第3及び第7導電性プラグを連結する代わりに、前記第1、第3、第5及び第7導電性プラグを連結することもできる。
【0053】
前記論理素子はまた、前記第7及び第8導電性プラグを各々前記第7及び第8不純物領域に各々連結されるように前記第4基板に具備しうる。
前記第1ないし第4ゲート積層物は、順次に積層された第1絶縁層、少なくとも1つのデータ保存層、第2絶縁層及びコントロールゲートを具備しうる。
前記第1ないし第8コンタクトパッド層の延伸された長さは同一か、一部が異なりうる。この際、前記第1、第3、第5及び第7コンタクトパッド層の延伸された長さは、前記第1コンタクトパッド層から前記第7コンタクトパッド層に行くほど短い。
【0054】
前記第1ないし第8コンタクトパッド層のうち、少なくとも一部は相異なる方向に延伸されうる。
前記第1、第3及び第5コンタクトパッド層の延伸された長さは、前記第1コンタクトパッド層から前記第5コンタクトパッド層に行くほど短い。
前記第5の技術的課題を達成するために本発明は、第1トランジスタ、前記第1トランジスタと相補的関係にある第2トランジスタよりなるCMOSFETを含む半導体装置において、前記第1及び第2トランジスタは、それぞれのゲートが対向するようにボンディングされたことを特徴とする半導体装置を提供する。
【0055】
前記半導体装置において前記CMOSFETは、第1半導体装置上に備えられ、前記CMOSFET上に第2半導体装置がさらに備えられうる。この際、前記第1半導体素子は、入出力及びコントロール素子、RF ASIC素子及びAnalog ASIC素子のうち、少なくとも何れか1つでありうる。そして、前記第2半導体素子は、中央処理装置、キャッシュメモリ、メインメモリ及びDSPチップのうち、少なくとも何れか1つでありうる。
【0056】
前記第6技術的課題を達成するために本発明は、相補的関係にある第1及び第2不揮発性メモリ素子を含むメモリ素子、前記メモリ素子から出力される電圧と第1基準電圧とを比較する第1電圧比較部、前記メモリ素子の所定範囲のスイーピング電圧を供給する第1電源部、前記第1電圧比較部から与えられる信号により動作され、前記メモリ素子の入力端に印加される電圧と第2基準電圧とを比較する第2電圧比較部、前記第2電圧比較部から出力される信号をエンコーディングするエンコーダ、前記第1電源部から前記メモリ素子に印加される前記スイーピング電圧を断続する第1断続手段、前記第1電圧比較器から与えられる信号によって前記メモリ素子と前記第2電圧比較部との間をオフにする第2断続手段、前記第1電圧比較部から与えられる信号と共に前記第1及び第2断続手段の動作を制御する制御手段、前記第1電圧比較部から与えられる信号によって前記メモリ素子に所定の電圧を印加する第2電源部及び前記第2電源部から前記メモリ素子に所定の電圧が印加されたとき、前記メモリ素子から出力される電圧と前記エンコーダから与えられる信号に対応する電圧とを比較して所定のビットデータを出力する電圧比較回路部を含むことを特徴とする不揮発性メモリ素子の読み込み動作回路を提供する。
【0057】
前記読み込み動作回路で前記第1及び第2不揮発性メモリ素子は各々少なくとも1ビットデータが記録されるP型及びN型不揮発性メモリ素子でありうる。
前記第1電圧比較部は、第1比較器を含みうる。そして、前記第2電圧比較部は少なくとも1つの比較器を含みうる。
前記第1断続手段は、前記第1電源部と前記メモリ素子との間に備えられた第1パストランジスタでありうる。そして、前記第2断続手段は、前記メモリ素子と前記第2電圧比較部との間に備えられた第2パストランジスタでありうる。
【0058】
前記制御手段は、前記第1及び第2断続手段に前記第1電圧比較器から与えられる信号を反転させて印加するインバータでありうる。
前記第2電源部は、前記メモリ素子に0Vを印加する、接地されたトランジスタを含みうる。
【0059】
前記第6の技術的課題を達成するために本発明は、相補的関係にある第1及び第2不揮発性メモリ素子を含むメモリ素子、前記メモリ素子から出力される電圧と第1基準電圧とを比較する第1電圧比較部、前記メモリ素子の所定範囲のスイーピング電圧を供給する第1電源部、前記第1電圧比較部から与えられる信号により動作され、前記メモリ素子の入力端に印加される電圧と第2基準電圧とを比較する第2電圧比較部、前記第2電圧比較部から出力される信号をエンコーディングする第1エンコーダ、前記第1電源部から前記メモリ素子に印加される前記スイーピング電圧を断続する第1断続手段、前記第1電圧比較器から与えられる信号によって前記メモリ素子と前記第2電圧比較部との間をオフにする第2断続手段、前記第1電圧比較部から与えられる信号と共に前記第1及び第2断続手段の動作を制御する制御手段、前記第1電圧比較部から与えられる信号によって前記メモリ素子に所定の電圧を印加する第2電源部、前記第2電源部から前記メモリ素子に所定の電圧が印加されつつ動作が開始され、この際、前記メモリ素子から出力される電圧と第3基準電圧とを比較する第3電圧比較部、前記第3電圧比較部から出力される信号をエンコーディングする第2エンコーダ及び前記第1及び第2エンコーダから与えられる信号をエンコーディングして所定のビットデータを出力する第3エンコーダを含むことを特徴とする不揮発性メモリ素子の読み込み動作回路を提供する。
【0060】
ここで、前記第3電圧比較部は、少なくとも何れか1つの比較器を含むことができ、望ましくは、前記第2電圧比較部と第3電圧比較部は、同数の比較器を含みうる。
前述したように、本発明のメモリ素子は立体的に積層されたP型不揮発性メモリ素子とN型不揮発性メモリ素子とを含む不揮発性CMOSメモリ素子であり、前記両不揮発性メモリ素子を各々に適した基板に別途に形成した後、両基板をボンディングしたものである。
【0061】
従って、本発明を利用すれば、モビリティを向上させ、前記両不揮発性メモリ素子を1つの基板に構成するときに必要であったウェル工程を省略できて工程数を減らし、平面配置に比べて集積度を高めうる。
また、単位メモリセルが不揮発性PMOS及びNMOSメモリを含むCMOSメモリであるために、セル当り少なくとも2ビットを保存でき、1つのチップにCMOSメモリとCMOSロジックとを共に構成しうる。
【0062】
また、不揮発性PMOSメモリとNMOSメモリとの相補作用を用いた出力電圧検出方式を用いてデータを読込むために、ビットスケールアップの限界を克服しうる。
また、読み込み動作で不揮発性PMOSメモリとNMOSメモリのうち、何れか1つのデータ状態を読み込んだ後、他の1つのメモリのデータ状態は、二メモリの相補関係曲線を用いて読込めるため、読み込み段階を減らしうる。
【0063】
また、書き込み及び消去動作がブロック単位でなく、セル単位よりなりうるので、該当動作の速度を向上させ、かつ消費電力も減らしうる。
【発明の効果】
【0064】
本発明のメモリ素子を利用すれば、モビリティを向上させることができ、前記2つの不揮発性メモリ素子を1つの基板に構成するとき、必要であったウェル工程を省略できるので工程を減らし、両不揮発性メモリ素子を平面の相異なる位置に備えるときより集積度を高めうる。
また、単位メモリセルが不揮発性PMOS及びNMOSメモリを含むCMOSメモリであるために、セル当り少なくとも2ビットを保存でき、1つのチップにCMOSメモリとCMOSロジックとを共に構成しうる。
【0065】
また、不揮発性PMOSメモリとNMOSメモリの相補作用を用いた出力電圧検出方式を用いてデータを読込むために、ビットスケールアップの限界を克服しうる。
また、読み込み動作で不揮発性PMOSメモリとNMOSメモリのうち、何れか1つのデータ状態を読み込んだ後、他の1つのメモリのデータ状態は両メモリの相補関係曲線を用いて読み込めるので、読み込み段階を減らしうる。
【0066】
また、書き込み及び消去動作がブロック単位でなくセル単位よりなるので、該当動作の速度を向上させ、消費電力も減らしうる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0067】
以下、本発明の実施形態による相補型不揮発性メモリ素子、その動作方法、その製造方法及びそれを含む論理素子、並びに半導体装置とその読み込み動作回路を、添付した図面を参照して詳細に説明する。この過程で図面に示された層や領域の厚さは明細書の明確性のために誇張して図示した。
まず、本発明の第1実施形態による相補型不揮発性メモリ素子(以下、第1メモリ素子)について説明する。
【0068】
(第1実施形態)
図1を参照すれば、第1メモリ素子は、垂直に順次に積層された第1不揮発性メモリ素子M1と第2不揮発性メモリ素子M2とを含む。第1及び第2不揮発性メモリ素子M1、M2は、ボンディングされている。第1及び第2不揮発性メモリ素子M1、M2は、ゲート積層物にマルチビットデータを保存できる貯蔵手段を備えている。第1及び第2不揮発性メモリ素子M1、M2は、各々データ保存機能とスイッチング機能を有するP型及びN型トランジスタ、例えば、P型及びN型SONOSメモリ素子でありうる。第1不揮発性メモリ素子M1は、第1基板10を含む。第1基板10上に絶縁層11が存在する。絶縁層11上に離隔された浅いトレンチ型素子分離層STI12が存在する。そして、素子分離層12間の絶縁層11上に半導体基板13が存在する。半導体基板13は、第1及び第2不純物領域10s、10dとチャンネル領域10cとを含む。第1及び第2不純物領域10s、10dには、p型導電性不純物がドーピングされている。第1及び第2不純物領域10s、10dは、各々ソース領域またはドレイン領域になりうる。すなわち、第1不純物領域10sがソース領域である場合、第2不純物領域10dはドレイン領域であり、その反対の場合もある。チャンネル領域10cは、第1及び第2不純物領域10s、10d間に備えられている。半導体基板13は、所定の結晶方向、例えば<100>方向のn型半導体基板でありうる。チャンネル領域10c上に第1ゲート積層物G11が備えられている。第1ゲート積層物G11は、第1絶縁層17、外部から印加される電圧によってキャリア、例えば、電子のトラップ密度が変わるデータ保存層18、第2絶縁層19及びコントロールゲート20が順次に積層されたものである。第1絶縁層17は、トンネリング層であって、例えば、シリコン酸化物(SiO2)層でありうる。データ保存層18は、第1絶縁層17をトンネリングする電子をトラップするための物質層であって、外部から印加される電圧によってデータ保存層18にトラップされる電子の数は変わる。これは、データ保存層18の状態が外部から印加される電圧によって変わることを意味する。データ保存層18がなんらかの状態にあるときは、データ保存層18にビットデータが記録されたと見なされる。したがって外部から印加される電圧を調整することによって、データ保存層18に0または1のような一桁のビットデータはもとより、二桁以上のマルチビットデータ、例えば、11,10,01,00,111,…,001,000,1111,…,0001または0000を記録しうる。データ保存層18は、シリコン窒化物(SiN)層でありうる。第2絶縁層19は、第1絶縁層17のような物質層であることが望ましいが、他の物質層でありうる。外部電圧が印加されるコントロールゲート20はポリシリコンゲートでありうる。第1コンタクトパッド層P1が第1不純物領域10s上に存在する。第1コンタクトパッド層P1は、第1不純物領域10sに隣接した素子分離層12上に延伸されている。そして、第2不純物領域10d上に第2コンタクトパッド層P2が存在する。第2コンタクトパッド層P2は、第2不純物領域10dに隣接した素子分離層12上に延伸されている。第1及び第2コンタクトパッド層P1、P2の延伸された長さは同じであることが望ましい。但し、第1及び第2コンタクトパッド層P1、P2は、後述する第2メモリ素子M2の第1及び第2不純物領域30s、30dに各々連結された第3及び第4コンタクトパッド層P3、P4より長く延伸されたことが望ましい。第1ゲート積層物G11と第1及び第2コンタクトパッド層P1、P2は、第3絶縁層16で覆われている。第3絶縁層16は、第1及び第2絶縁層17、19のような物質よりなることが望ましいが、異なる絶縁物質であってもよい。
【0069】
第2不揮発性メモリ素子M2は、向かい合わせた状態で第1不揮発性メモリ素子M1にボンディングされている。しかし、第2不揮発性メモリ素子M2についての説明は便宜上、第2不揮発性メモリ素子M2が向かい合った状態でないと仮定して説明する。すなわち、図1において第1不揮発性メモリ素子M1の絶縁層11上に備えられた要素に対応する第2不揮発性メモリ素子M2の要素は、絶縁層32の下に備えられたものと図示されているが、下記説明で第2不揮発性メモリ素子M2の要素は、絶縁層32上に備えられたものと仮定する。このような仮定は後述する第2ないし第6実施形態にも適用する。
【0070】
具体的に、第2不揮発性メモリ素子M2は絶縁層32上に離隔された浅いトレンチ素子分離層22を備える。素子分離層22間の絶縁層32は半導体基板で覆われている。前記半導体基板は、所定の結晶方向を有する基板、例えば、<110>方向のp型基板であることが望ましい。前記半導体基板は、第1及び第2不純物領域30s、30dとチャンネル30cとを含む。チャンネル30cは、第1及び第2不純物領域30s、30dの間に備えられている。第1及び第2不純物領域30s、30dには、n型導電性不純物がドーピングされている。このような第1及び第2不純物領域30s、30dは、各々ソース領域またはドレイン領域でありうる。チャンネル領域30c上に第2ゲート積層物G22が存在する。第2ゲート積層物G22は、第1ゲート積層物G11と垂直に並んで備えられていることが望ましい。第2ゲート積層物G22は、第1絶縁層29、データ保存層28、第2絶縁層25及びコントロールゲート24が順次に積層されたものである。第2ゲート積層物G22で第1及び第2絶縁層29、25は、シリコン酸化物(SiO2)層であることが望ましいが、他の絶縁層でありうる。コントロールゲート24とデータ保存層28は、第1不揮発性メモリ素子M1のコントロールゲート20とデータ保存層18と同じ物質であることが望ましいが、異なる物質でありうる。第2不純物領域30d上に第3コンタクトパッド層P3が形成されており、第1不純物領域30s上に第4コンタクトパッド層P4が形成されている。第1及び第2コンタクトパッド層P1、P2は、各々隣接した素子分離層22上に所定の長さだけ延伸されている。前述したように第2不揮発性メモリ素子M2の第3及び第4コンタクトパッド層P3、P4の延伸された長さは、第1不揮発性メモリ素子M1の第1及び第2コンタクトパッド層P1、P2の延伸された長さより短い。この場合は第2不揮発性メモリ素子M2の第3及び第4コンタクトパッド層P3、P4と第1不揮発性メモリ素子M1の第1及び第2コンタクトパッド層P1、P2が何れも同一垂直面に積層された場合である。したがって、第2不揮発性メモリ素子M2の第3及び第4コンタクトパッド層P3、P4と第1不揮発性メモリ素子M1の第1及び第2コンタクトパッド層P1、P2が相異なる垂直面に存在するように形成された場合、第3及び第4コンタクトパッド層P3、P4と第1及び第2コンタクトパッド層P1、P2の延伸された長さは同一であり得る。第2不揮発性メモリ素子M2の第3及び第4コンタクトパッド層P3、P4と第2ゲート積層物G22は、第3絶縁層26で覆われている。第3絶縁層26は、例えば、SiO2層でありうる。
【0071】
一方、第1及び第2不揮発性メモリ素子M1、M2の第3絶縁層16、26、第2不揮発性メモリ素子M2の素子分離層22及び絶縁層32を含む積層物に第1不揮発性メモリ素子M1の第1コンタクトパッド層P1が露出される第1ビアホールH1と第2コンタクトパッド層P2が露出される第2ビアホールH2が存在する。第1及び第2ビアホールH1、H2は、各々第1及び第2導電性プラグPL1、PL2で充填されている。第1及び第2導電性プラグPL1、PL2は同じ物質であることが望ましいが、異なる物質である場合もある。
【0072】
また、第2不揮発性メモリ素子M2の第3絶縁層26、素子分離層22及び絶縁層32を含む積層物に第3コンタクトパッド層P3が露出される第3ビアホールH3と第4コンタクトパッド層P4とが露出される第4ビアホールH4が形成されている。第3及び第4ビアホールH3、H4は、各々第3及び第4導電性プラグPL3、PL4で充填されている。第3及び第4導電性プラグPL3、PL4は同じ物質であることが望ましいが、異なる場合もある。
【0073】
一方、第1ないし第4ビアホールH1、H2、H3、H4が形成された垂直面とは異なる垂直面に形成されたために、図1に示されていないが、第1不揮発性メモリ素子M1の第3絶縁層16、第2不揮発性メモリ素子M2の第3絶縁層26及び絶縁層32を含む積層物に第1ゲート積層物G11のコントロールゲート20が露出されるビアホール(以下、第1ゲートビアホール)が形成されている。そして、第2不揮発性メモリ素子M2の第3絶縁層26及び絶縁層32を含む積層物に第2ゲート積層物G22のコントロールゲート24が露出されるビアホール(以下、第2ゲートビアホール)が形成されている。前記第1及び第2ゲートビアホールは、各々導電性プラグで充填されている。第2不揮発性メモリ素子M2の絶縁層32の底面(図1の通り、第2不揮発性メモリ素子M2が向かい合った状態では上面となる)に第1ないし第4導電性プラグPL1、PL2、PL3、PL4に各々連結されたコンタクトパッドCP1、CP2、CP3、CP4が存在する。また、絶縁層32の底面には前記第1及び第2ゲートビアホールを充填した導電性プラグに各々連結された第1及び第2ゲートコンタクトパッドGP1、GP2が存在する。第1及び第2ゲートコンタクトパッドGP1、GP2は必要によって1つで連結しうる。これにより、第1及び第2不揮発性メモリ素子M1、M2は、共通ゲートを有する。この場合、コンタクトパッドCP2、CP4が1つで連結されるか、コンタクトパッドCP1、CP3が1つで連結されうる。
【0074】
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態による不揮発性メモリ素子(以下、第2メモリ素子)は、前記第1メモリ素子で第2不揮発性メモリ素子M2の代わりに、第3不揮発性メモリ素子が備えられた点にその特徴がある。そして、前記第3不揮発性メモリ素子に含まれた部材のうち、第2不揮発性メモリ素子M2に含まれた部材と同じ部材については第2不揮発性メモリ素子M2に含まれた部材に使われた参照番号と符号とをそのまま使用する。また、第1不揮発性メモリ素子M1についての詳細な説明は図2では省略する。
【0075】
図2を参照すれば、第3不揮発性メモリ素子M22は、絶縁層32、絶縁層32上に形成された半導体基板、前記半導体基板上に備えられた第2ゲート積層物G22を含む。前記半導体基板は浅いトレンチ型素子分離層22で取り囲まれている。前記半導体基板は、第1及び第2不純物領域30d、30sとチャンネル30cを含む。第2ゲート積層物G22は、チャンネル30c上に存在する。第2ゲート積層物G22は、第3絶縁層26で覆われている。そして、第3絶縁層26、素子分離層22及び絶縁層32を貫通して第1不揮発性メモリ素子M1の第1及び第2コンタクトパッド層P1、P2が各々露出される第1及び第2ビアホールH1、H2が形成されており、第1及び第2ビアホールH1、H2は各々第1及び第2導電性プラグPL1、PL2で充填されている。また、絶縁層32に第1及び2不純物領域30d、30sが各々露出される第3及び第4ビアホールH33、H44が形成されている。第3及び第4ビアホールH33、H44は、各々第3及び第4導電性プラグPL33、PL44で充填されている。このような絶縁層32の底面(図2の場合は上面)に第3導電性プラグPL33に連結されたコンタクトパッドCP33と第4導電性プラグPL44に連結されたコンタクトパッドCP44が備えられている。また、第1導電性プラグPL1を覆うコンタクトパッドCP1と第2導電性プラグPL2を覆うコンタクトパッドCP2も備えられている。また、絶縁層32の底面に第1及び第2ゲートコンタクトパッドGP1、GP2も存在する。
【0076】
(第3実施形態)
前述した第1実施形態によるメモリ素子と異なる部分についてのみ説明する。後述する第4ないし第6実施形態によるメモリ素子も同じである。
図3を参照すれば、本発明の第3実施形態による不揮発性メモリ素子(以下、第3メモリ素子)は順次に積層された第1及び第2不揮発性メモリ素子M11、M222を含む。第1及び第2不揮発性メモリ素子M11、M222はボンディングされている。
【0077】
第1不揮発性メモリ素子M11の第1及び第2コンタクトパッド層P11、P22は前記第1メモリ素子の第1不揮発性メモリ素子M1(図1参照)の第1及び第2コンタクトパッド層P1、P2と異なる形に形成されている。そして、第2不揮発性メモリ素子M222の第1及び第2コンタクトパッド層P33、P44も第1メモリ素子の第2不揮発性メモリ素子M2の第1及び第2コンタクトパッド層P3、P4(図1参照)と異なる形に形成されている。
【0078】
具体的に、前記第1メモリ素子の第1不揮発性メモリ素子M1の第1及び第2コンタクトパッド層P1、P2は隣接した素子分離層12と離隔して延伸され(図1参照)、一方、第1不揮発性メモリ素子M11は、図3に示されたように素子分離層12上に延伸されている。そして、第2不揮発性メモリ素子M222の第3及び第4コンタクトパッド層P33、P44も隣接した素子分離層22上に延伸されている。第1不揮発性メモリ素子M11の第1及び第2コンタクトパッド層P11、P22の延伸された長さは同じであることが望ましいが、コンタクト位置によって異なり得る。また、第2不揮発性メモリ素子M222の第3及び第4コンタクトパッド層P33、P44の延伸された長さも同じであることが望ましいが、コンタクト位置によって異なり得る。
【0079】
一方、第1不揮発性メモリ素子M11の第1及び第2コンタクトパッド層P11、P22と第2不揮発性メモリ素子M222の第3及び第4コンタクトパッド層P33、P44が、図3のように同一垂直面に備えられた場合、第1及び第2コンタクトパッド層P11、P22の素子分離層12上に延伸された長さと第3及び第4コンタクトパッド層P33、P44の素子分離層22上に延伸された長さは、図3に示すように相異なることが望ましい。
【0080】
しかし、第1及び第2コンタクトパッド層P11、P22と第3及び第4コンタクトパッド層P33、P44が、同一垂直面に備えられていない場合もあり得る。例えば、平面視、第1及び第2コンタクトパッド層P11、P22は横方向に備えられ、第3及び第4コンタクトパッド層P33、P44は縦方向に備わる場合、各コンタクトパッド層P11とP33、P22とP44は、相異なる垂直面に備えられうる。このように第1及び第3コンタクトパッド層P11、P33と第2及び第4コンタクトパッド層P22、P44が各々オーバーラップされないように備えられた場合、第1コンタクトパッド層P11が露出される第1ビアホールH11を形成する工程で第1ビアホールH11が形成される経路上に第3コンタクトパッド層P33が存在しないために、第1コンタクトパッド層P11の素子分離層12上に延伸された長さは任意に決めることができる。同じ理由で第2コンタクトパッド層22の素子分離層12上に延伸された長さも任意に定めることができる。したがって、第1及び/または第2コンタクトパッド層P11、P22の素子分離層12上に延伸された長さは、図3に示すように第3及び/または第4コンタクトパッド層P33、P44の素子分離層22上に延伸された長さより長いか、同一か、あるいは短い。
【0081】
さらに一方、コンタクトパッドCP1、CP2、CP3、CP4と第1及び第2ゲートコンタクトパッドGP1、GP2は、第1及び第2不揮発性メモリ素子M11、M222のボンディング境界面に備わることもある。この場合、第1コンタクトパッド層P11が露出される第1ビアホールH11と第2コンタクトパッド層P22が露出される第2ビアホールH22は、第1不揮発性メモリ素子M11の第3絶縁層16にのみ形成される。したがって第1ないし第4コンタクトパッド層P11、P22、P33、P44が同一垂直面に備えられても、第1及び第2ビアホールH11、H22を形成する過程で第3及び第4コンタクトパッド層P33、P44は、素子分離層22上に延伸された自身の長さに関係なく影響を受けない。したがって、コンタクトパッドCP1、CP2、CP3、CP4と第1及び第2ゲートコンタクトパッドGP1、GP2とが、第1及び第2不揮発性メモリ素子M11、M222のボンディング境界面に備えられた場合にも、第1及び第2コンタクトパッド層P11、P22の素子分離層12上に延伸された長さは任意に定めることができる。
【0082】
(第4実施形態)
図4に示すように、本発明の第4実施形態による不揮発性メモリ素子(以下、第4メモリ素子)は、前述した第2メモリ素子の特徴と前述した第3メモリ素子の特徴とを結合したものである。
【0083】
図4を参照すれば、前記第4メモリ素子は、図3に示す前記第3メモリ素子の第1不揮発性メモリ素子M11と図2に示す前記第2メモリ素子の第2不揮発性メモリ素子M22とを含む。各不揮発性メモリ素子M11、M22については、前記第2及び第3メモリ素子の説明で詳述したので、その詳細な説明は省略する。第1不揮発性メモリ素子M11と第2不揮発性メモリ素子M22は、順次に積層されてボンディングされている。この場合にコンタクトパッドCP1、CP2、CP3、CP4と第1及び第2ゲートコンタクトパッドGP1、GP2は、第1及び第2不揮発性メモリ素子M11、M22のボンディング境界面に備えられうる。
【0084】
(第5実施形態)
図5を参照すれば、本発明の第5実施形態による不揮発性メモリ素子(以下、第5メモリ素子)は、第1及び第2不揮発性メモリ素子M12、M21を含む。第1及び第2不揮発性メモリ素子M12、M21は順次に積層されてボンディングされている。第1不揮発性メモリ素子M12の第3絶縁層16に第1コンタクトパッド層P1が露出される第1ビアホールH12と第2コンタクトパッド層P2とが露出される第2ビアホールH21が形成されている。第1及び第2ビアホールH12、H21は、各々第1及び第2導電性プラグP12、P21で充填されている。第1及び第2導電性プラグP12、P21は、各々第3及び第4コンタクトパッド層34、36で覆われている。第3及び第4コンタクトパッド層34、36は、各々第1及び第2導電性プラグP12、P21周りの第3絶縁層16上に延伸されている。第1不揮発性メモリ素子M12と第2不揮発性メモリ素子M21は、それぞれの第3絶縁層16、26を通じてボンディングされている。したがって、第1不揮発性メモリ素子M12と第2不揮発性メモリ素子M21の第3絶縁層16、26のボンディング面は、高い平坦度を保持せねばならない。したがって、第3及び第4コンタクトパッド層34、36は、絶縁層16上に備えられたものより、第3及び第4コンタクトパッド層34、36の上面が絶縁層16の上面と同じ高さになるように備えられていることが望ましい。第3及び第4コンタクトパッド層34、36が絶縁層上に備えられた場合、平坦化のために第3絶縁層16上に第3及び第4コンタクトパッド層34、36を覆う絶縁層がさらに備えられうる。第1不揮発性メモリ素子M12の残りの構成は、前記第1メモリ素子の第1不揮発性メモリ素子M1(図1参照)の構成と同一でありえる。第2不揮発性メモリ素子M21は、絶縁層32の底面にコンタクトパッドCP5、CP6を備える。コンタクトパッドCP5、CP6は、各々第1不揮発性メモリ素子M12の第3及び第4コンタクトパッド層34、36に連結される。コンタクトパッドCP5、CP6と第3及び第4コンタクトパッド層34、36は、導電性プラグで連結されるが、前記導電性プラグは、図5に示す垂直面と異なる垂直面に形成されたビアホールを充填する。したがって、前記導電性プラグは、図5に示されていない。しかし、コンタクトパッドCP5、CP6と第3及び第4コンタクトパッド層34、36とを連結するための前記導電性プラグは点線で示すように第1及び第2導電性プラグP12、P21と同じ垂直面に備わることもある。第2不揮発性メモリ素子M21の残りの構成は、前記第1メモリ素子の第2不揮発性メモリ素子M2の構成と同一であり得る。
【0085】
(第6実施形態)
本発明の第6実施形態による不揮発性メモリ素子(以下、第6メモリ素子)は共通のゲートを備える場合である。
【0086】
図6を参照すれば、第1半導体基板10上に絶縁層11が存在し、絶縁層11上に素子分離層12が存在する。素子分離層12の間の絶縁層11上に第1及び第2不純物領域10s、10dとチャンネル10cとを含む半導体基板が存在する。チャンネル10c上に第3ゲート積層物G33が存在する。第3ゲート積層物G33は順次に積層された第1絶縁層17、データ保存層18、第2絶縁層19、コントロールゲートCG、他の第2絶縁層25、データ保存層28及び他の第1絶縁層29を含む。第3ゲート積層物G33は第1不揮発性メモリ素子M1の第1ゲート積層物G11と第2不揮発性メモリ素子M2の第2ゲート積層物G22をボンディングしたものである。したがって、第3ゲート積層物G33のコントロールゲートCGは、第1ゲート積層物G11のコントロールゲート20と第2ゲート積層物G22のコントロールゲート24がボンディングされたものと見なし得る。コントロールゲート20、24が何れも同一物質よりなるものと見なして、図6には単一層として図示した。第3ゲート積層物G33の周りの半導体基板と素子分離層12は、層間絶縁層33で覆われている。層間絶縁層33は、第3ゲート積層物G33と同じ高さに形成されている。層間絶縁層33に一端が第1不純物領域10sに連結された第1コンタクトパッド層P1が存在し、一端が第2不純物領域10dに連結された第2コンタクトパッド層P2が存在する。層間絶縁層33上に素子分離層22が存在する。素子分離層22間の層間絶縁層33上に第3ゲート積層物G33を覆う半導体基板が存在する。前記半導体基板は、チャンネル30cを備え、その両側に第1及び第2不純物領域30d、30sを備える。この際、チャンネル30cは、第3ゲート積層物G33上に備えられていることが望ましい。層間絶縁層33の上層部に一端が第1不純物領域30dに連結された第3コンタクトパッド層P3が存在し、一端が第2不純物領域30sに連結された第4コンタクトパッド層P4が存在する。第3及び第4コンタクトパッド層P3、P4が第1及び第2コンタクトパッド層P1、P2と同じ垂直面に備えられた場合、前述したように第3及び第4コンタクトパッド層P3、P4の素子分離層22側に延伸された長さは、第1及び第2コンタクトパッド層P1、P2の素子分離層12側に延伸された長さより短いことが望ましい。
【0087】
しかし、第3及び第4コンタクトパッド層P3、P4と第1及び第2コンタクトパッド層P1、P2とが相異なる垂直面に備えられた場合、前述したように第3及び第4コンタクトパッド層P3、P4と第1及び第2コンタクトパッド層P1、P2の延伸された長さは、任意に定めることができる。
【0088】
次いで、素子分離層22と前記半導体基板は、何れも絶縁層32で覆われている。絶縁層32、素子分離層22及び層間絶縁層33を含む積層物に第1コンタクトパッド層P1が露出される第1ビアホールH1’と第2コンタクトパッド層P2が露出される第2ビアホールH2’とが形成されている。第1及び第2ビアホールH1’、H2’は、各々第1及び第2導電性プラグPL1’、PL2’で充填されている。そして、絶縁層32と素子分離層22と層間絶縁層33の一部を含む積層物に第3コンタクトパッド層P3が露出される第3ビアホールH3’と第4コンタクトパッド層P4が露出される第4ビアホールH4’が形成されている。第3及び第4ビアホールH3’、H4’は、各々第3及び第4導電性プラグPL3’、PL4’で充填されている。また、第1ないし第4ビアホールH1’、H2’、H3’、H4’が形成された垂直面と他の垂直面に第3ゲート積層物G33のコントロールゲートCGが露出されるビアホールが形成されており、前記ビアホールには導電性プラグが充填されている。
【0089】
絶縁層32上に第1導電性プラグPL1’を覆う第1コンタクトパッドCP1’、第2導電性プラグPL2’を覆う第2コンタクトパッドCP2’、第3導電性プラグPL3’を覆う第3コンタクトパッドCP3’及び第4導電性プラグPL4’を覆う第4コンタクトパッドCP4’が存在する。絶縁層32上にはまたゲートコンタクトパッドGP3が存在する。ゲートコンタクトパッドGP3は、第3ゲート積層物G33のコントロールゲートCGが露出される前記ビアホールに充填された前記導電性プラグの露出された全面を覆う。
【0090】
前記第6メモリ素子の場合、第1及び第3コンタクトパッドCP1’、CP3’が一体に連結されるか、第2及び第4コンタクトパッドCP2’、CP4が一体に連結されうる。
図7は、図1ないし図5に示す前記第1ないし第5メモリ素子のうち、何れか1つの等価回路を示す。
【0091】
図7において、参照符号Vgnは、第2不揮発性メモリ素子M2のコントロールゲート24に印加される電圧を表す。そして、Vgpは、第1不揮発性メモリ素子M1のコントロールゲート20に印加される電圧を表す。また、VpsとVnsは、各々第1及び第2不揮発性メモリ素子M1、M2の第1及び第2不純物領域10s、30sに印加される電圧を表す。また、VpdとVndは、各々第1及び第2不揮発性メモリ素子M1、M2の第2及び第1不純物領域10d、30dに印加される電圧を表す。
【0092】
前記第1及び第2メモリ素子は、P型不揮発性メモリ素子とN型不揮発性メモリ素子とを垂直にボンディングしたものであるために、それらを水平に構成するときより集積度及びモビリティを高めうる。
また、P型及びN型不揮発性メモリ素子を水平に構成する場合、1基板に相異なるウェルを形成せねばならず、一方、前記第1ないし第6メモリ素子は、P型及びN型不揮発性メモリ素子を各々別途の基板に形成してボンディングしたものであるために、1基板に相異なるウェルを形成する必要がなく、よってウェルの形成工程を省略しうる。
【0093】
次いで、前述した本発明の実施形態によるメモリ素子の動作方法を説明する。前記動作方法は、前記第1メモリ素子の動作方法を例として説明する。
前記第1メモリ素子の動作、すなわち、書き込み(write)、消去(erase)及び読み込み(read)動作は、図8に示す前記第1メモリ素子の等価回路を用いて説明する。
図8において、参照符号V1及びV2は、各々P型不揮発性メモリ素子P−NVMの第1不揮発性メモリ素子M1の第1不純物領域10s及び第1ゲート積層物G11に印加される第1及び第2電圧を表す。そして、V4及びV5は、各々N型不揮発性メモリ素子N−NVMである第2不揮発性メモリ素子M2の第2ゲート積層物G22と第2不純物領域30sに印加される第4及び第5電圧を表す。また、参照符号V3は、第1不揮発性メモリ素子M1の第2不純物領域10dと第2不揮発性メモリ素子M2の第1不純物領域30dに印加される第3電圧を表す。
【0094】
<書き込み>
CHEI(Channel Hot Electron Injection)方法を用いた書き込み動作を説明する。
第1及び第2不揮発性メモリ素子M1、M2何れにもデータを書き込む場合(以下、第1の場合)を先に説明する。
【0095】
図9を参照すれば、前記第1の場合は、第1及び第2電圧V1、V2として所定の電圧、例えば、−5Vを印加する。そして、第4及び第5電圧V4、V5として所定の電圧、例えば、5Vを印加し、第3電圧V3として第1不揮発性メモリ素子M1の第2不純物領域10dと第2不揮発性メモリ素子M2の第1不純物領域30dに0Vを印加する。このような電圧印加で第1不揮発性メモリ素子M1のデータ保存層18にホールがトラップされ、第2不揮発性メモリ素子M2のデータ保存層28に電子がトラップされる。このような結果で第1及び第2不揮発性メモリ素子M1、M2のスレショルド電圧は高まる。すなわち、第1及び第2不揮発性メモリ素子M1、M2のスレショルド電圧曲線はシフトされる。
【0096】
次いで、第1及び第2不揮発性メモリ素子M1、M2のうち、何れか一方にのみデータを書き込む場合(以下、第2の場合)について説明する。
図10は、図1ないし図5に示す不揮発性メモリ素子のN型不揮発性メモリ素子にのみデータを書き込む場合を表した等価回路図である。
図10を参照して、第2不揮発性メモリ素子M2にだけデータを書き込む場合は、第1ないし第3電圧V1、V2、V3を何れも0Vに保持し、第4及び第5電圧V4、V5として、所定の電圧、例えば、5Vを印加する。
【0097】
このような電圧印加によって、第1不揮発性メモリ素子M1のデータ保存層18に記録されたデータはそのまま保持され、第2不揮発性メモリ素子M2のデータ保存層28には、電子がトラップされる。その結果、第2不揮発性メモリ素子M2のスレショルド電圧曲線は電圧の増加方向にシフトされる。
【0098】
図11は、図1ないし図5に示す不揮発性メモリ素子のP型不揮発性メモリ素子にのみデータを書き込む場合を示す等価回路図である。
図11を参照すれば、第1不揮発性メモリ素子M1にだけデータを書き込む場合は、第2不揮発性メモリ素子M2に印加される電圧、すなわち第3ないし第5電圧V3、V4、V5は何れも0Vに保持し、第1及び第2電圧V1、V2に所定の電圧、例えば、−5Vを印加する。このような電圧印加によって第1不揮発性メモリ素子M1のデータ保存層18に正孔がトラップされ、第2不揮発性メモリ素子M2に記録されたデータはそのまま保持される。
【0099】
<消去(erase)>
HHI(Hot Hole Injection)方法を用いた消去動作を説明する。
第1及び第2不揮発性メモリ素子M1、M2のうち、何れか1つに記録されたデータだけ消去する場合(以下、第3の場合)について先に説明する。
図12は、図1ないし図5に示す不揮発性メモリ素子のN型不揮発性メモリ素子に記録されたデータだけ消去する場合を示す等価回路図である。
【0100】
図12を参照すれば、第2不揮発性メモリ素子M2だけを消去する場合は、第4電圧V4として所定の電圧、例えば、−5Vを印加し、第5電圧V5として所定の電圧、例えば、5Vを印加する。そして、第1ないし第3電圧V1、V2、V3として0Vを印加する。
このような電圧印加によって第2不揮発性メモリ素子M2のデータ保存層28にトラップされた電子は基板へ抜け出る。これは、第2不揮発性メモリ素子M2に記録されたデータが消去されることを意味する。
【0101】
図13は、図1ないし図5に示す不揮発性メモリ素子のP型不揮発性メモリ素子に記録されたデータだけを消去する場合を示す等価回路図である。
図13を参照すれば、第1不揮発性メモリ素子M1だけ消去する場合は、第2不揮発性メモリ素子M2の第1及び第2不純物領域30d、30sと第2ゲート積層物G22に各々0Vを印加する。この状態で、第1不揮発性メモリ素子M1の第1ゲート積層物G11に所定の電圧、例えば、5Vを印加し、第1不純物領域10sに所定の電圧、例えば、−5Vを印加する。しかし第1不揮発性メモリ素子M1の第2不純物領域10dには0Vを印加する。
【0102】
このような電圧印加によって、第1不揮発性メモリ素子M1のデータ保存層18にトラップされた正孔が基板へ抜け出る。これは第1不揮発性メモリ素子M1に記録されたデータの消失を意味する。
次いで、第1及び第2不揮発性メモリ素子M1、M2に記録されたデータを何れも消去する場合(以下、第4の場合)を説明する。
【0103】
図14を参照すれば、前記第4の場合は、第1不揮発性メモリ素子M1の第1ゲート積層物G11に所定の電圧、例えば、5Vを印加し、第1及び第2不純物領域10s、10dに各々所定の電圧、例えば、−5Vと0Vを印加する。そして、第2不揮発性メモリ素子M2の第2ゲート積層物G22に所定の電圧、例えば、−5Vを印加し、第1及び第2不純物領域30d、30sに各々所定の電圧、例えば、0Vと5Vを印加する。
【0104】
このような電圧印加によって、第1及び第2不揮発性メモリ素子M1、M2のデータ保存層18、28に各々トラップされた正孔及び電子が基板へ抜け出て、第1及び第2不揮発性メモリ素子M1、M2に記録されたデータは消去される。
次いで、前記第1メモリ素子に対して消去及び書き込み動作を同時に実施する場合について説明する。
【0105】
まず、図15を参照すれば、第1不揮発性メモリ素子M1にデータを記録しつつ、第2不揮発性メモリ素子M2に保存されたデータを消去する場合は第1不揮発性メモリ素子M1の第1ゲート積層物G11及び第1不純物領域10sに各々所定の電圧、例えば、−5Vを印加する。そして、第2不純物領域10dには所定の電圧、例えば、0Vを印加する。これと同時に第2不揮発性メモリ素子M2の第2ゲート積層物G22及び第2不純物領域30sに各々所定の電圧、例えば、−5Vと5Vとを印加する。そして、第1不純物領域30dに所定の電圧、例えば、0Vを印加する。
【0106】
このような電圧印加によって第1不揮発性メモリ素子M1のデータ保存層18に基板から正孔がトンネリングしてトラップされる一方、第2不揮発性メモリ素子M2のデータ保存層28にトラップされた電子は基板へ放出されて第1不揮発性メモリ素子M1にデータが記録され、第2不揮発性メモリ素子に記録されたデータは消える。
【0107】
また、図16を参照すれば、第1不揮発性メモリ素子M1に保存されたデータは消去しつつ、第2不揮発性メモリ素子M2にデータを記録する場合は、第1不揮発性メモリ素子M1の第1ゲート積層物G11に所定の電圧、例えば、5Vを印加しつつ、第1不純物領域10sに所定の電圧、例えば、−5Vを印加する。そして、第2不純物領域10dに所定の電圧、例えば、0Vを印加する。これと同時に第2不揮発性メモリ素子M2の第2ゲート積層物G22及び第2不純物領域30sに所定の電圧、例えば、+5Vを印加し、第1不純物領域30dに所定の電圧、例えば、0Vを印加する。
【0108】
このような電圧印加によって第2不揮発性メモリ素子M2のデータ保存層28へ基板から電子がトンネリングしてトラップされる一方、第1不揮発性メモリ素子M1のデータ保存層18にトラップされた正孔は基板へ放出される。これにより、第2不揮発性メモリ素子M2にデータが記録され、第1不揮発性メモリ素子M1に記録されたデータは消える。
図17は、第1及び第2不揮発性メモリ素子M1、M2が各々1ビットのデータを表現するメモリ素子であり、したがって前記第1メモリ素子が2ビットのデータを表現する場合、前記第1メモリ素子が表現できる4つのデータ状態、すなわち00、01、10、11を示し、前記4つのデータ状態のうち、何れか1つのデータ状態を有する前記第1メモリ素子のデータ状態を異なる状態に変更しようとする場合、前記第1メモリ素子の第1及び第2不揮発性メモリ素子M1、M2に対して取るべき動作特性、すなわち、第1及び第2不揮発性メモリ素子M1、M2各々に対して書き込み動作を実行するか、消去動作を実行するか、あるいは保存されたデータをそのまま保持するか知らせる。
【0109】
具体的には、図17で参照符号p0n+は前記第1メモリ素子に記録されたビットデータを00から01に変えるためのデータ状態遷移条件を表す。言い換えれば、参照符号p0n+は前記第1メモリ素子に記録されたビットデータを00から01に変えるために第1及び第2不揮発性メモリ素子M1、M2に印加せねばならない電圧特性を示す。p0n+においてpは第1不揮発性メモリ素子M1を、nは第2不揮発性メモリ素子M2を、0は記録されたビットデータをそのまま保持することを、+は書き込み電圧を印加することを表す。
【0110】
したがって、p0n+は前記第1メモリ素子で第1不揮発性メモリ素子M1に記録されたビットデータはそのまま保持し、第2不揮発性メモリ素子M2には所定の書き込み電圧を印加することを意味する。
【0111】
このようなデータ状態遷移条件によって第1及び第2不揮発性メモリ素子M1、M2に印加する第1ないし第5電圧V1、V2、V3、V4、V5を決定することによって、前記第1メモリ素子に記録されたビットデータ、例えば、00を01に変えるか、11を00に変えることができる。前記第1メモリ素子に記録されたビットデータ00を01に変える過程は、前記第1メモリ素子に01というビットデータを記録する過程である。そして、前記第1メモリ素子に記録されたビットデータ11を00に変える過程は、前記第1メモリ素子に記録されたビットデータ11を消去する過程である。
【0112】
前記第1メモリ素子がマルチビットデータ、例えば、2bitのデータを表現するメモリ素子である場合、データ状態遷移条件は下記の表1に示すように9種がありえる。
【0113】
【表1】

【0114】
具体的には、第1不揮発性メモリ素子M1(P−NVM)に記録されたビットデータをそのまま保持しつつ(p0)、第2不揮発性メモリ素子M2(N−NVM)に記録されたビットデータもそのまま保持するか、あるいは変える3つの遷移条件p0n0、p0n+、p0n−がある。そして、第1不揮発性メモリ素子M1に記録されたビットデータを0から1に変えつつ(p+)、第2不揮発性メモリ素子M2に記録されたビットデータはそのまま保持するか、変える3つの遷移条件p+n0、p+n+、p+n−がある。また、第1不揮発性メモリ素子M1に記録されたビットデータを1から0に変えつつ(p−)、第2不揮発性メモリ素子M2に記録されたビットデータはそのまま保持するか、変化させる3つの遷移条件p−n0、p−n+、p−n−がありえる。
【0115】
前記第1メモリ素子は、4bitのマルチビットデータを表現するメモリ素子でありうる。この場合、前記第1メモリ素子に0000から1111まで総16個のマルチビットデータが記録されうる。したがって、4bitのマルチビットデータを表現する前記第1メモリ素子に記録されたマルチビットデータを変えることができるデータ状態遷移条件は、図18に示すように、2bitデータを変えるための遷移条件よりはるかに多い。
【0116】
図18において、両方向矢印は、両方向矢印が指す2つのマルチビットデータが相互遷移できることを表す。例えば、マルチビットデータ0000と0111との間の両方向矢印はマルチビットデータ0000が0111に遷移され、マルチビットデータ0111が0000に遷移されうることを意味する。このような遷移条件が与えられれば、第1及び第2不揮発性メモリ素子M1、M2の第1及び第2ゲート積層物G11、G22と第1不純物領域10s、30dと第2不純物領域10d、30sに印加される電圧、すなわち第1ないし第5電圧V1、V2、V3、V4、V5が決まる。
【0117】
前述したように、本発明の第1メモリ素子は、従来の不揮発性メモリ素子のようにブロック単位でデータを消去して記録するものではなく、遷移条件によってセル単位でデータを消去して記録しうる。したがって、本発明の第1メモリ素子を用いれば、動作速度が、従来の不揮発性メモリ素子よりも向上し、消費電力を低減することができる。
上記は、前記第2ないし第6メモリ素子にも適用可能である。
【0118】
<読み込み>
読み込み動作は、図21に示す前記第1メモリ素子の入力電圧−出力電圧特性(以下、電圧特性)曲線を用いる。
図21に示す特性曲線は、2bitのデータを表現する前記第1メモリ素子に備えられた第1及び第2不揮発性メモリ素子M1、M2の相補作用の結果である。図21で、横軸は、前記第1メモリ素子のゲートに印加する電圧を示し、縦軸は前記第1メモリ素子から出力される電圧を表す。
【0119】
図21において、第1ないし第4グラフG1、G2、G3、G4は、前記第1メモリ素子に記録される2bitデータによる前記第1メモリ素子の電圧特性を示す。
具体的に、第1グラフG1は、正孔がトラップされた第1不揮発性メモリ素子M1と電子がトラップされていない第2不揮発性メモリ素子M2を含む前記第1メモリ素子の電圧特性を表す。第2グラフG2は正孔がトラップされた第1不揮発性メモリ素子M1と電子とがトラップされた第2不揮発性メモリ素子M2とを含む前記第1メモリ素子についての電圧特性を表す。また、第3グラフG3は、正孔がトラップされていない第1不揮発性メモリ素子M1と電子がトラップされていない第2不揮発性メモリ素子とを含む前記第1メモリ素子の電圧特性を表す。また、第4グラフG4は正孔がトラップされていない第1不揮発性メモリ素子M1と電子がトラップされた第2不揮発性メモリ素子M2を含む前記第1メモリ素子の電圧特性を表す。
【0120】
第1及び第2グラフG1、G2を参照すれば、第1及び第2グラフG1、G2は同じ正(positive)の印加電圧(以下、第1スレショルド電圧)、例えば4Vで始まった後、印加電圧が低まりつつ、徐々に分岐される。第1及び第2グラフG1、G2は、印加電圧が0Vであるとき、出力電圧が相異なるということを示す。第1及び第2グラフG1、G2の分岐状態は印加電圧が所定の負の電圧になるまで保持される。
【0121】
第1グラフG1では、印加される電圧が所定の負の電圧(以下、第3入力電圧)、例えば、−1Vになりつつ、水平状態に保持され、第2グラフG2では、印加される電圧が前記第3入力電圧より低い負の電圧(以下、第4入力電圧)、例えば、−2Vになりつつ、第1グラフG1と同じ水平状態になる。
【0122】
このような第1及び第2グラフG1、G2の特性を用いて前記第1メモリ素子に記録されたビットデートを読み込むことができる。
すなわち、第1及び第2グラフG1、G2は、前記第1メモリ素子の第1不揮発性メモリ素子M1に正孔がトラップされた場合を表すので、前記第1メモリ素子に所定の電圧、例えば、5Vを印加した後、この電圧を徐々に低めつつ、前記第1及び第2グラフG1、G2が始まる電圧を認知することによって、前記第1メモリ素子の第1不揮発性メモリ素子M1に記録されたビットデータ1を読み込むことができる。
【0123】
次いで、第1及び第2グラフG1、G2が分岐された状態を保持する所定の電圧、例えば、0Vで前記第1メモリ素子の出力電圧を測定することによって、前記第1メモリ素子の第2不揮発性メモリ素子M2に記録されたビットデータが0であるか、または1であるかを読み込むことができる。
【0124】
例えば、第1及び第2グラフG1、G2の開始電圧が認知された後、前記第1メモリ素子に0Vを印加して測定した前記第1メモリ素子の出力電圧が第1グラフG1から得られた値を満足する場合、前記第1メモリ素子の第2不揮発性メモリ素子M2に電子がトラップされていないものと見なされる。したがって、この場合には第1不揮発性メモリ素子M1にビットデータ1が記録されており、第2不揮発性メモリ素子M2にはビットデータ0が記録されていると見なされて、前記第1メモリ素子に記録されたマルチビットデータは10と読み込まれうる。前記第1メモリ素子に記録されたマルチビットデート11も同じ方式で読み込まれうる。
【0125】
第3及び第4グラフG3、G4から前記第1メモリ素子に記録された他のビットデータ、例えば01または00を読み込むことができる。この過程は、第1及び第2グラフG1、G2から前記第1メモリ素子に記録されたビットデータ、10または11を読込む過程と同一であるために、具体的な説明は省略する。
【0126】
図19は、図21に示す電圧特性曲線を用いて2bitデータを表現する前記第1メモリ素子から2bitデータを読込む動作回路を示す。
図19を参照して第1メモリ素子Mから2bitデータを読み出す過程を説明する。
まず、第1及び第2不揮発性メモリ素子M1、M2の共通ゲートGCに所定の電圧、例えば、図21の第1及び第2グラフG1、G2が始まる電圧より大きい電圧、例えば5Vを印加する。このように第1不揮発性メモリ素子M1の第1不純物領域10sに所定の電圧、例えば5Vを印加する。そして、第2不揮発性メモリ素子M2の第2不純物領域30sは接地させる。
【0127】
次いで、共通ゲートGCに印加した電圧を徐々に低めつつ、第1メモリ素子Mから基準電圧、例えば100mVより大きい出力電圧の存否を測定する。前記基準電圧は、図21の第1及び第2グラフG1、G3と第3及び第4グラフG3、G4とが分岐される前の電圧であることが望ましい。前記出力電圧を感知するために前記第1メモリ素子Mの出力端に第1電圧比較器VP1が連結されている。第1電圧比較器VP1の二つの入力端子のうち、何れか1つは前記出力端に連結されており、残りの1つには前記基準電圧が印加される。
【0128】
共通ゲートGCに印加される電圧を徐々に低めつつ、第1メモリ素子Mの出力電圧を測定する過程は、図21に示す第1及び第2グラフG1、G2または第3及び第4グラフG3、G4の始まる電圧を認知する過程と同一である。
第1メモリ素子Mの出力電圧は、速かに測定することが望ましいので、第1電圧比較器VP1としては、できるだけ低い出力電圧が認識できるものが望ましい。したがって、第1電圧比較器VP1は、図21の第1及び第2グラフG1、G2または第3及び第4グラフG3、G4が分岐されるときの電圧より低い電圧を測定できるものが望ましい。
これにより、第1電圧比較器VP1に図21の第1及び第2グラフG1、G2が分岐され始める時点で測定される出力電圧よりはるかに低い電圧、例えば、100mVが基準電圧として印加される。第1メモリ素子Mから出力される電圧が第1電圧比較器VP1に印加された基準電圧と同じか、大きい場合、第1電圧比較器VP1は1に該当する信号を発生させ、そうでない場合、0に該当する信号を発生させる。
【0129】
第1電圧比較器VP1は、共通ゲートGCと電源Vsとの間に備えられた第1パストランジスタPT1のP−MOSFET、共通ゲートGCと第2電圧比較器VP2との間に備えられた第2パストランジスタPT2のP−MOSFET、第1及び第2パストランジスタPT1、PT2のN−MOSFETに共通に連結されたインバータIV、第1パストランジスタPT1と共通ゲートGCとの間に連結されたトランジスタTと同時に連結されている。
【0130】
したがって、第1電圧比較器VP1で1に該当する信号(以下、比較器の信号)が発生する場合、前記比較器の信号は、第1及び第2パストランジスタPT1、PT2のP−MOSFET、インバータIV及びトランジスタTに同時に印加される。これにより、インバータIVで0に該当する信号が出力されて、第1及び第2パストランジスタPT1、PT2のN−MOSFETはオフ状態となる。そして、前記比較器の信号が第1及び第2パストランジスタPT1、PT2のP−MOSFETに印加されつつ、前記P−MOSFETもオフ状態となる。これにより、第1及び第2パストランジスタPT1、PT2は、何れもオフ状態となり、電源Vsから共通ゲートGCに印加される電圧が遮断され、第2パストランジスタPT2を経て第2電圧比較器VP2に印加される電圧も遮断される。
【0131】
一方、第2パストランジスタPT2がオフ状態になる前に第2電圧比較器VP2の第2パストランジスタPT2に連結された入力端子には共通ゲートGCに印加される電圧が印加される。第2パストランジスタPT2がオフ状態になりつつ、第2電圧比較器VP2の前記入力端子に入力される電圧は遮断される。しかし、遮断される直前まで第2電圧比較器VP2の前記入力端子には電源Vsから共通ゲートGCに印加された電圧と同じ電圧が印加されたために、第2パストランジスタPT2はオフ状態にはなっているが、第2電圧比較器VP2の第2パストランジスタPT2に連結された入力端子に共通ゲートGCに印加された電圧と同じ電圧が印加された状態は保持され続ける。
引続き、前記比較器信号が第2電圧比較器VP2にも印加されつつ、第2電圧比較器VP2が動作される。第2パストランジスタPT2がオフ状態になるまで、第1電圧比較器VP1で0に該当する信号が発生するので、第2電圧比較器VP2は動作しない。
【0132】
第2電圧比較器VP2は、第2パストランジスタPT2に連結された入力端子(以下、第1入力端子)に入力された電圧と残りの入力端子(以下、第2入力端子)に印加された基準電圧の大きさを比較するためのものであって、図21の第1及び第2グラフG1、G2から第2電圧比較器VP2が動作される時点に、前記第1入力端子に入力される電圧は、第1及び第2グラフG1、G2が始まる入力電圧(以下、第1入力電圧)または第3及び第4グラフG3、G4が始まる入力電圧(以下、第2入力電圧)であることが分かる。共通ゲートGCに前記第1入力電圧が印加される時点での第1不揮発性メモリ素子M1に記録されたビットデータと前記第2入力電圧が印加される時点でのビットデータは異なる。したがって、第2電圧比較器VP2の第1入力端子に入力される電圧が前記第1入力電圧であるか、前記第2入力電圧であるかを区分することによって、第1不揮発性メモリ素子M1に記録されたビットデータが分かる。したがって、第2電圧比較器VP2の前記第1入力端子に入力される電圧が前記第1入力電圧であるか、前記第2入力電圧であるかを区分するために前記第2入力端子に印加される基準電圧として前記第1入力電圧と前記第2入力電圧との間の電圧を印加することが望ましい。例えば、前記第1入力電圧が+4Vであり、前記第2入力電圧が+3Vであるとき、第2電圧比較器VP2の前記第2入力端子に3.5Vの基準電圧を印加できる。このような例で、前記第1入力端子に印加される電圧が前記第1入力電圧であるとき、前記第1入力電圧は、前記基準電圧より大きいので、第2電圧比較器VP2は1に該当する信号を出力する。そして、前記第1入力端子に前記第2入力電圧が印加されるとき、第2電圧比較器VP2は0に該当する信号を出力する。
【0133】
前述したように、前記第1入力電圧で始まる図21の第1及び第2グラフG1、G2は第1不揮発性メモリ素子M1が正孔をトラップした状態、すなわち第1不揮発性メモリ素子M1にビットデータ1が記録されたことを意味し、前記第2入力電圧で始まる第3及び第4グラフG3、G4は、第1不揮発性メモリ素子M1が正孔をトラップしていない状態、すなわち第1不揮発性メモリ素子M1にビットデータ0が記録されたことを意味するところ、第2電圧比較器VP2から出力される1または0に該当する信号は第1不揮発性メモリ素子M1に記録されたビットデータまたは0と見なし得る。
【0134】
第2電圧比較器VP2から出力されたこのような信号はこれに連結されたエンコーダECに入力される。エンコーダECは、第2電圧比較器VP2から入力された信号が1に該当する場合、これを1と、0に該当する場合には0と見なす。エンコーダECは、入力信号をエンコーディングして中央処理装置(CPU)の電圧比較回路部VCPに送る。電圧比較回路部VCPは、共通ゲートGCに0Vが印加されるときの第1メモリ素子Mから入力される出力電圧とエンコーダECから入力される信号から算定される、第2電圧比較器VP2の前記第1入力端子に入力された電圧(前記第1または第2入力電圧)を比較して第1メモリ素子Mに記録されたデータを出力する。
【0135】
これをさらに具体的に説明すれば、第1メモリ素子Mの出力電圧が第1電圧比較器VP1の基準電圧と同一か、大きければ、第1及び第2パストランジスタPT1、PT2がオフになり、電源Vsから共通ゲートGCに印加される電圧が遮断される。そして、接地されたトランジスタTは、オン状態になって共通ゲートGCに0Vの電圧が印加される。この際、第1メモリ素子Mから所定の電圧が出力されて電圧比較回路部VCPに入力される。共通ゲートGCに0Vの電圧が印加されるとき、第1メモリ素子Mから出力される電圧は第1メモリ素子Mに記録されたビットデータによって変わる。
【0136】
このような事実は、入力電圧0Vで図21の第1ないし第4グラフG1、G2、G3、G4が何れも異なる値を有することから分かる。
すなわち、第1メモリ素子Mの共通ゲートGCに印加される電圧が前記第1入力電圧になった後、共通ゲートGCに印加される電圧が0Vになれば、第1メモリ素子Mの出力電圧は、図21で入力電圧が0Vであるとき、第1及び第2グラフG1、G2のうち、何れか1つが有する値、すなわち出力電圧と同一になる。
【0137】
共通ゲートGCに0Vが印加されたときの第1メモリ素子Mの出力電圧が、図21の第1グラフG1が有する値と同じである場合、第1グラフG1の性格から第1メモリ素子Mの第2不揮発性メモリ素子M2は電子がトラップされていない状態を表す。このような状態は、第2不揮発性メモリ素子M2にビットデータ0が記録されたと見なされうる。
【0138】
共通ゲートGCに0Vが印加されたときの第1メモリ素子Mの出力電圧が、図21の第2グラフG2が有する値と同じである場合、前述した第2グラフG2の性格から第1メモリ素子Mの第2不揮発性メモリ素子M2は電子がトラップされた状態を表す。このような状態は、第2不揮発性メモリ素子M2にビットデータ1が記録されたと見なされうる。
第1メモリ素子Mの出力電圧が、図21の第1及び第2グラフG1、G2で表現される状況は、第1不揮発性メモリ素子M1に正孔がトラップされた状態、すなわち第1不揮発性メモリ素子M1にビットデート1が記録されたことを意味する。このような事実はまた前記第1及び第2入力電圧間の電圧、例えば3.5Vが基準電圧として印加された第2電圧比較器VP2から1に該当する信号が出力されるという事実から確認できる。
【0139】
電圧比較回路部VCPは、エンコーダECから1に該当する信号が入力されることによって、第1メモリ素子M1の共通ゲートGCに前記第1入力電圧、例えば、+4Vが印加されたと認識する。そして、電圧比較回路部VCPは、共通ゲートGCに0Vが印加された第1メモリ素子M1から入力される電圧も測定して前記認識された電圧と前記測定された電圧とを比較する。このような比較を通じて電圧比較回路部VCPは、第2不揮発性メモリ素子M2に記録されたビットデータが何かを決定する。
【0140】
例えば、共通ゲートGCに0Vが印加された第1メモリ素子Mから入力される電圧が0Vで図21の第1グラフG1が有する値、例えば2.8Vであれば、電圧比較回路部VCPは前記認識された電圧+4Vと前記測定された電圧+2.8Vを比較して第2不揮発性メモリ素子M2にビットデータ”0”が記録されたと見なす。前記認識された電圧が同一であり、前記測定された電圧が、図21の第2グラフG2が0Vで有する電圧、例えば、+2.5Vであるとき、電圧比較回路部VCPは第2不揮発性メモリ素子M2にビットデート1が記録されたと見なす。
【0141】
このような比較の結果とエンコーダECから入力される信号とを分析して電圧比較回路部VCPは、第1メモリ素子Mにビットデータ11または10が記録されたと判断し、該当ビットデータを出力する。
電圧比較回路部VCPに記載された”2.8/4⇒10”は、第1不揮発性メモリ素子M1にビットデート1が記録されており、第2不揮発性メモリ素子M2にビットデート0が記録されていることを表示したことである。電圧比較回路部VCPに記載された残りの内容も同一に解釈しうる。
【0142】
このように第1メモリ素子Mに記録されたビットデータを読込む過程で第1不揮発性メモリ素子M1に記録されたビットデータが読まれれば、図21に示す第1及び第2不揮発性メモリ素子M1、M2の相補的電圧特性曲線によって第2不揮発性メモリ素子M2に記録されたビットデータは、第1メモリ素子Mの共通ゲートGCに0Vを印加したとき、第1メモリ素子Mから出力される電圧を測定することによって分かるところ、第2不揮発性メモリ素子M2に対する読み込み動作は実施する必要がない。したがって、第1メモリ素子Mの読み込み動作にかかる時間を縮められる。
【0143】
第1メモリ素子Mの共通ゲートGCに図21の第3及び第4グラフィックG3、G4が始まる電圧である前記第2入力電圧が印加されるとき、電圧比較回路部VCPで第1メモリ素子Mに記録されたビットデータ、例えば、01または00を読込む過程は共通ゲートGCに印加される電圧が前記第1入力電圧であるときと同一に説明しうる。
【0144】
電圧比較回路部VCPに記載された”2.0/3⇒01”と”2.5/3⇒00”とが意味するところは、共通ゲートGCに3Vの前記第2入力電圧が印加された後、共通ゲートGCに0Vが印加されたとき、第1メモリ素子Mから出力される電圧が2.0Vと測定されれば、第1メモリ素子M1のデータ状態を”01”と見なし、2.5Vと測定されれば、第1メモリ素子Mに記録されたビットデータを”00”と見なす。
【0145】
一方、図19の回路は同等な機能を有する他の回路に変形できる。図20は、これについての一例を示す。図20についての説明で図19と同じ部分については説明を省略する。
図20を参照すれば、第1メモリ素子Mの出力端に第3電圧比較器VP2が連結されている。第3電圧比較器VP2’の2つの入力端子のうち、何れか1つが第1メモリ素子Mの出力端に連結されており、残りの入力端子に所定の基準電圧、例えば、2.5Vが印加される。第2電圧比較器VP2の出力端に連結されたエンコーダEC(以下、第1エンコーダ)と同等な作用をする第2エンコーダEC’が第3電圧比較器VP2’の出力端に連結されている。そして、第1及び第2エンコーダEC、EC’の出力端に第3エンコーダOU1が連結されている。第3電圧比較器VP2’は、共通ゲートGCに0V電圧が印加されるとき、第1メモリ素子Mから出力される電圧と第3電圧比較器VP2’に印加された基準電圧とを比較するためのものである。第3電圧比較器VP2’は、0Vに該当する信号が与えられるときにのみ動作する。このために第3電圧比較器VP2’は第1及び第2パストランジスタPT1、PT2間に連結されている。したがって、共通ゲートGCに前記第1または第2入力電圧が印加された後、共通ゲートGCに0Vの電圧が印加されつつ、第1メモリ素子Mから所定の電圧が出力されて第3電圧比較器VP2’に入力される。これと同時に、第3電圧比較器VP2’には0Vを表す信号が印加され、第3電圧比較器VP2’は第1メモリ素子Mから入力された電圧と前記基準電圧とを比較し、比較の結果を第2エンコーダEC’に出力する。第3電圧比較器VP2’のこのような過程は、動作開始のために与えられる信号だけが異なり、第2電圧比較器VP2の動作と同一である。
【0146】
第1メモリ素子Mから第3電圧比較器VP2’に入力される電圧は、共通ゲートGCに0Vが印加されたとき、第1メモリ素子Mから出力される電圧であって、図21で入力電圧が0Vであるとき、第1、第2、第3または第4グラフG1、G2、G3、G4が有する電圧と同一である。
【0147】
第1メモリ素子Mの共通ゲートGCに印加する電圧を連続的に低める過程で共通ゲートGCに印加される電圧が第1入力電圧になりつつ、第1電圧比較器VP1から前記比較器信号が出力された以後、共通ゲートGCに0Vを印加したとき、第1メモリ素子Mが出力できる電圧は、図21の第1グラフG1が0Vの入力電圧で有する出力電圧(以下、第1出力電圧)または第2グラフG2が0Vの入力電圧で有する出力電圧(以下、第2出力電圧)である。前記第1及び第2出力電圧は、第1メモリ素子Mの第2不揮発性メモリ素子M2に記録されたビットデータによるものであって、共通ゲートGCに0Vを印加した後、第1メモリ素子Mから前記第1出力電圧が出力されれば、第2不揮発性メモリ素子M2から所定のビットデータ、例えば、1を読み込んだと見なし、前記第2出力電圧が出力されれば、他のビットデータ、例えば0を読み込んだと見なしうる。これにより、第3電圧比較器VP2’は第1メモリ素子Mから前記第1出力電圧が入力されるとき、ビットデータ1に該当する信号を出力し、前記第2出力電圧が入力されるとき、ビットデート0に該当する信号を出力できねばならない。したがって、第3電圧比較器VP2’に印加される前記基準電圧は、前記第1出力電圧より低く、第2出力電圧よりは高い電圧が望ましい。
【0148】
一方、共通ゲートGCに印加される電圧が図21の第2入力電圧になりつつ、第1電圧比較器VP1で前記比較器信号が出力された以後、共通ゲートGCに0Vを印加したとき、第1メモリ素子Mが出力できる電圧は、図21の第3グラフィックG3が0Vの入力電圧で有する出力電圧(以下、第3出力電圧)または第4グラフG4が0Vの入力電圧で有する出力電圧(以下、第4出力電圧)である。前記第3及び第4出力電圧は、第2不揮発性メモリ素子M2に記録されたビットデータによるものであって、共通ゲートGCに0V電圧が印加されつつ、第1メモリ素子Mから前記第3出力電圧が出力されれば、第2不揮発性メモリ素子M2に記録されたビットデータ、例えば1を読み込んだと見なしうる。また、前記第4出力電圧が出力されれば、第2不揮発性メモリ素子M2に記録されたビットデータ、例えば0を読み込んだと見なしうる。これにより第3電圧比較器VP2’は、第1メモリ素子Mから前記第3出力電圧が入力されるとき、ビットデータ1に該当する信号を出力し、前記第4出力電圧が入力されるとき、ビットデート0に該当する信号を出力できねばならない。したがって、第3電圧比較器VP2’に印加される基準電圧は第3出力電圧と第4出力電圧との間の電圧が望ましい。
【0149】
図21から、前記第3及び第4出力電圧と前記第1及び第2出力電圧とは異なることが分かる。したがって、第1メモリ素子Mの共通ゲートGCに前記第1入力電圧が印加された後、共通ゲートGCに0Vが印加されたとき、第3電圧比較器VP2’に印加される基準電圧は共通ゲートGCに前記第2入力電圧が印加された後、共通ゲートGCに0Vが印加されたときの第3電圧比較器VP2’に印加される基準電圧と異なりうる。
【0150】
前述したように、第3電圧比較器VP2’は、共通ゲートGCに0Vが印加されつつ動作され、共通ゲートGCに0Vが印加されたとき、第1メモリ素子Mから出力される電圧を基準電圧と比較して第1メモリ素子Mの第2不揮発性メモリ素子M2に記録されたビットデータに該当する信号を第2エンコーダEC’に出力する。
結局、図20に示す回路において、第2電圧比較器VP2は第1メモリ素子Mの第1不揮発性メモリ素子M1に記録されたビットデータに該当する信号だけを出力し、第3電圧比較器VP2’は第2不揮発性メモリ素子M2に記録されたビットデータに該当する信号だけを出力する。
【0151】
第1及び第2エンコーダEC、EC’は、各々第2及び第3電圧比較器VP2、VP2’から出力された信号をビットデータ1または0でエンコーディングして第3エンコーダOU1に出力する。第3エンコーダOU1は、第1エンコーダECから入力されるビットデータと第2エンコーダEC’から入力されるビットデータとを合わせ、エンコーディングして2bitのマルチビットデータ、例えば、11、10、01または00を出力する。
次いで、前記2bitのマルチビットデータを表現できる前述した第1メモリ素子Mよりなるアレイでの読み込み動作を図22を参照して説明する。
【0152】
図22は、行及び列に各々複数の第1メモリ素子Mが配置されたメモリセルアレイを示す。図22において、参照符号SRは読込むために選択された行を表す。
図22を参照すれば、アレイを構成する第1メモリ素子Mの共通ゲートGCに電源電圧、例えば、+5Vを印加する。そして、選択された行SRの第1メモリ素子Mの第1不揮発性メモリ素子M1の第1不純物領域10sを連結する第1ソースラインSL1に所定の電圧、例えば5Vを印加する。そして、第2不揮発性メモリ素子M2の第2不純物領域30sを連結する第2ソースラインSL2に0Vを印加する。また、選択されていない行の第1メモリ素子Mの第1不揮発性メモリ素子M1の第1不純物領域10sと第2不揮発性メモリ素子M2の第2不純物領域30sに0Vを印加する。これにより、選択された行の第1メモリ素子Mの共通ゲートGCに読み込み電圧を印加しても、非選択の行の第1メモリ素子Mは非活性状態に保持されうる。
【0153】
第1メモリ素子Mの共通ゲートGCと第1不揮発性メモリ素子M1の第1ソースラインSL1と第2不揮発性メモリ素子M2の第2ソースラインSL2に前述したように電圧を印加した状態で、共通ゲートGCに印加された電圧を0Vになるまで徐々に低める。このような過程を通じて選択された第1メモリ素子Mに記録されたビットデータを読込める。読込む過程は、図19または図20を参照して説明した読み込み過程と同一である。
【0154】
選択された第1メモリ素子Mに記録されたビットデータが同じである場合、例えば、選択された第1メモリ素子Mのデータ状態が何れも11である場合、選択された第1メモリ素子Mが活性化され始める印加電圧は同一である。したがって、選択された第1メモリ素子Mは、同じ印加電圧で自身に記録されたビットデータを出力する。アレイの列の第1メモリ素子Mの出力端は、ドレインラインDLに連結されている。選択された第1メモリ素子Mに記録されたビットデータは自身が連結されたドレインラインDLを通じて出力される。
【0155】
一方、選択された第1メモリ素子Mに記録されたビットデータが異なる場合、例えば、図22に示すように選択された行が4つの第1メモリ素子Mよりなっており、最初の第1メモリ素子Mに記録されたビットデータが11、二番目の第1メモリ素子Mに記録されたビットデータが10、三番目の第1メモリ素子Mに記録されたビットデータが01、4番目の第1メモリ素子Mに記録されたビットデータが00とすれば、選択された第1メモリ素子Mの共通ゲートGCに印加された電圧が低まりつつ、図21の第1グラフG1による二番目の第1メモリ素子Mと第2グラフG2による最初の第1メモリ素子Mが、先に活性化される。したがって、最初及び二番目の第1メモリ素子Mに記録されたビットデータが先に読込まれる。次いで、図21の第4グラフG4による三番目の第1メモリ素子Mと第3グラフG3による4番目の第1メモリ素子Mに記録されたビットデータが読込まれる。
【0156】
次いで、4bitのマルチビットデータを表現できる第1メモリ素子の読み込み動作を図23を参照して説明する。
図23を図19と比較すると、2bitのデータを表現する第1メモリ素子の読み込み動作回路と4bitのデータを表現する第1メモリ素子の読み込み動作回路の構成は第2電圧比較器と電圧比較回路部とを除いては同じであることが分かる。
【0157】
すなわち、図19の回路で第2電圧比較器VP2は、1つの比較器を含む一方、図23の回路で第2電圧比較器VP22は4つの比較器P1、P2、P3、P4を含む。そして、図19の回路図で電圧比較回路部VCPは第2電圧比較器VP2から入力される信号に該当する電圧と第1メモリ素子Mから入力された電圧とを比較して、2bitのマルチビットデータを出力し、一方、図23に示す電圧比較回路部VCP1は同じ過程を経て4bitのマルチビットデータを出力する。
【0158】
図23に示す第2電圧比較器VP22をさらに具体的に説明する。
第2電圧比較器VP22の第1ないし第4比較器P1、P2、P3、P4それぞれの第2入力端子に第1ないし第4基準電圧が印加されており、第1入力端子は第2パストランジスタPT2の出力端に共通に連結されている。
4bitマルチビットデータを表現する第1メモリ素子4M(以下、4bitの第1メモリ素子)の第1不揮発性メモリ素子4Maは2bitのマルチビットデータが記録されうる。すなわち、第1不揮発性メモリ素子4Maには11、10、01または00が記録されうる。
【0159】
第1不揮発性メモリ素子4Maにビットデータ11が記録されているときは4bit第1メモリ素子4Mの共通ゲートGCに印加される電圧が第3入力電圧になりつつ、ビットデータ10が記録されているときは共通ゲートGCに印加される電圧が第4入力電圧になりつつ、ビットデータ01が記録されているときは共通ゲートGCに印加される電圧が第5入力電圧になりつつ、そしてビットデータ00が記録されているときは共通ゲートGCに印加される電圧が第6入力電圧になりつつ、4bit第1メモリ素子4Mの出力電圧は第1電圧比較器VP1に印加された基準電圧、例えば100mvより大きくなる。これにより、第1電圧比較器VP1から1に該当する信号が出力され、この信号により電源Vsから共通ゲートGCに印加される電圧は遮断され、ソースが接地されたトランジスタTから0Vの電圧が共通ゲートGCに印加される。また、前記1に該当する信号により第2電圧比較器VP22が動作する。共通ゲートGCに0Vの電圧が印加される直前に、共通ゲートGCに印加された電圧は、前記第3ないし第6入力電圧のうち、何かが測定される。このような入力電圧測定を通じて、第1不揮発性メモリ素子4Maに記録されたビットデータが分かる。
【0160】
前記第3ないし第6入力電圧を測定するために、第2電圧比較器VP22は、第1ないし第4比較器P1、P2、P3、P4を備える。第1ないし第4比較器P1、P2、P3、P4には各々所定の基準電圧、例えば、2V、3V、4V、5Vが印加されている。このような基準電圧は、前記第3ないし第6入力電圧と関連がある。前記第3ないし第6入力電圧が各々5V、4V、3V、2Vである場合、第1ないし第2比較器P1、P2、P3、P4の基準電圧は各々前記例とした2V、3V、4V、5Vになりうる。しかし、前記第3ないし第6入力電圧が前記電圧と異なる場合、第1ないし第2比較器P1、P2、P3、P4の基準電圧は異なる値になりうる。
【0161】
4bit第1メモリ素子4Mの説明と関連して便宜上、前記第3ないし第6入力電圧が5V、4V、3V、2Vであると見なし、第1ないし第4比較器P1、P2、P3、P4の基準電圧は各々2V、3V、4V、5Vであると見なす。
第2電圧比較器VP22に第3入力電圧、5Vが印加されつつ、第1ないし第4比較器P1、P2、P3、P4は何れも1に該当する信号を出力する。これにより、第2電圧比較器VP22に連結された第1エンコーダEC1に1111に該当する信号が入力される。
【0162】
第2電圧比較器VP22に第4入力電圧、4Vが印加されつつ、第4比較器P4は0に該当する信号を出力し、第1ないし第3比較器P1、P2、P3は何れも1に該当する信号を出力する。これにより、第1エンコーダEC1に0111に該当する信号が入力される。
第2電圧比較器VP22に第5入力電圧、3Vが印加されつつ、第3及び第4比較器P3、P4は0に該当する信号を出力し、第1及び第2比較器P1、P2は1に該当する信号を出力する。これにより、第1エンコーダEC1に0011に該当する信号が入力される。
【0163】
第2電圧比較器VP22に第6入力電圧、2Vが印加されつつ、第2ないし第4比較器P2、P3、P4は0に該当する信号を出力し、第1比較器P1は1に該当する信号を出力する。これにより、第1エンコーダEC1に0001に該当する信号が入力される。
【0164】
第1エンコーダEC1は、第2電圧比較器VP22から入力される1111、0111、0011または0001に該当する信号を11、10、01または00にエンコーディングして中央処理装置(CPU)の電圧比較回路部VCP1に出力する。前記1111、0111、0011または0001を何れの値にエンコーディングするかは任意的である。したがって、第1エンコーダEC1は、例えば、1111を01に、0001を11にエンコーディングしうる。しかし、本説明では便宜上、第1エンコーダEC1が入力される1111、0111、0011または0001に該当する信号を11、10、01または00にエンコーディングすると見なす。
【0165】
電圧比較回路部VCP1は、第1エンコーダEC1から入力されるエンコーディング信号を分析して共通ゲートGCに入力された電圧が前記第3ないし第6入力電圧のうち、何かを判断して第1不揮発性メモリ素子4Maに記録されたビットデータを認識する。
例えば、第1エンコーダEC1から入力されるエンコーディング信号が11であるとき、電圧比較回路部VCP1は共通ゲートGCに印加された電圧が前記第3入力電圧であると判断する。このような判断に基づいて、電圧比較回路部VCP1は、第1不揮発性メモリ素子4Maにビットデータ11が記録されたと認識する。
【0166】
第1不揮発性メモリ素子4Maに記録されたビットデータはこのように読込まれる。
以下、第2不揮発性メモリ素子4Mbに記録されたビットデータを読込む過程を説明する。
共通ゲートGCに前記第3、第4、第5または第6入力電圧が印加された直後、共通ゲートGCに0Vが印加されたとき、4bit第1メモリ素子4Mから出力される電圧は第2不揮発性メモリ素子4Mbに記録されたビットデータによって変わる。
【0167】
すなわち、第1不揮発性メモリ素子4Maに11、10、01または00が記録されているとき、第2不揮発性メモリ素子4Mbには11、10、01及び00のうち、何れか1つのマルチビットデータが記録されうる。
【0168】
第2不揮発性メモリ素子4Mbに11が記録されているとき、共通ゲートGCに0Vが印加されつつ、4bit第1メモリ素子4Mから出力される電圧を、以下、第3出力電圧という。そして、第2不揮発性メモリ素子4Mbに10が記録されているとき、共通ゲートGCに0Vが印加されつつ、4bit第1メモリ素子4Mに出力される電圧を、以下、第4出力電圧という。また、第2不揮発性メモリ素子4Mbに01が記録されているとき、共通ゲートGCに0Vが印加されつつ、4bit第1メモリ素子4Mから出力される電圧を、以下、第5出力電圧という。また、第2不揮発性メモリ素子4Mbに00が記録されているとき、共通ゲートGCに0Vが印加されつつ、4bit第1メモリ素子4Mから出力される電圧を、以下、第6出力電圧という。この際、前記第3ないし第6入力電圧のうち、何れか1つの入力電圧で前記第3ないし第6出力電圧は相異なる。
したがって、共通ゲートGCに印加される電圧が前記第3、第4、第5または第6入力電圧に達した直後、共通ゲートGCに0Vが印加されたとき、4bit第1メモリ素子4Mから出力される前記第3、第4、第5または第6出力電圧を認知することによって、第2不揮発性メモリ素子4Mbに記録されたビットデータが分かる。
前記第3ないし第6出力電圧は、電圧比較回路部VCP1に印加される。前記第3ないし第6出力電圧は、第1不揮発性メモリ素子4Maに記録されたビットデータによって異なるので、電圧比較回路部VCP1は前述したように第1エンコーダEC1から与えられるエンコーディング信号を分析して現在自身に印加された前記第3、第4、第5または第6出力電圧と第1不揮発性メモリ素子4Maのビットデータ状態との関係を把握する
【0169】
例えば、電圧比較回路部VCP1に第1エンコーダEC1から11というエンコーディング信号が与えられ、4bit第1メモリ素子4Mから前記第3出力電圧が印加された場合、電圧比較回路部VCP1は第1エンコーダEC1から与えられたエンコーディング信号11を分析して、自身に印加された前記第3出力電圧が共通ゲートGCに前記第3入力電圧が印加された直後、共通ゲートGCに0Vが印加されつつ4bit第1メモリ素子4Mから出力された電圧であると判断する。このような判断によって、電圧比較回路部VCP1は前記第3出力電圧と前記第3入力電圧との比(第3出力電圧/第3入力電圧)を計算して、前記第3出力電圧は第1不揮発性メモリ素子4Maにビットデータ11が記録されており、第2不揮発性メモリ素子4Mbにビットデータ11が記録されているとき、共通ゲートGCに0Vが印加されつつ4bit第1メモリ素子4Mから出力された電圧であると判断する。結果的に、電圧比較回路部VCP1は4bit第1メモリ素子4Mから前記第3出力電圧が印加されるとき、第2不揮発性メモリ素子4Mbにビットデータ11が記録されたと判断し、第1エンコーダEC1から与えられるエンコーディング信号11の分析を通じて第1不揮発性メモリ素子4Maにはビットデート11が記録されたと判断して、4bit第1メモリ素子4Mにマルチビットデータ1111が記録されたと判断して1111を出力する。電圧比較回路部VCP1に記載された内容は、前述した電圧比較回路部VCP1の判断過程を数式で示したものである。
【0170】
例えば、電圧比較回路部VCP1に記載された内容のうち、2.5/5⇒1111は前記第3出力電圧が2.5Vであり、前記第3入力電圧が5Vであるとき、4bit第1メモリ素子4Mにマルチビットデータ1111が記録されたと判断することを表す。
【0171】
前述したように、共通ゲートGCに前記第3ないし第6入力電圧のうち、何れか1つが印加されつつ電源Vsからの電源供給は第1パストランジスタPT1により自動的に遮断される。これと同時に、トランジスタTにより共通ゲートGCに0Vが印加されて4bit第1メモリ素子4Mから電圧が出力される。このように出力される電圧は第2不揮発性メモリ素子4Mbに記録された2bitデータに関する情報を有している。したがって、第2不揮発性メモリ素子4Mbに記録されたビットデータは共通ゲートGCに0Vが印加されるとき、4bit第1メモリ素子4Mから出力される電圧を測定して分かるので、第2不揮発性メモリ素子4Mbに記録されたビットデータを読込むための別途の動作は不要である。このような理由で本発明の不揮発性メモリ素子についての読み込み動作時間を短縮しうる。
【0172】
第1及び第2不揮発性メモリ素子4Ma、4Mbの間に前述した第1メモリ素子Mの第1及び第不揮発性メモリ素子M1、M2間の相補的作用に立脚した電圧曲線(図21)と類似した電圧曲線が存在するが、便宜上、図示は省略する。
一方、図23の回路は、同等な機能を有する他の回路に代替できる。例えば、図23の回路で、電圧比較回路部VCP1を第2不揮発性メモリ素子4Mbに記録されたビットデータだけを読込む手段と第1エンコーダEC1から与えられる信号と前記手段から与えられる信号とを合わせて4bit第1メモリ素子4Mに記録されたマルチビットデータを出力する手段に代替できる。これについての一例は図24に示された。
【0173】
図24を参照すれば、4bit第1メモリ素子4Mの出力端に第3電圧比較器VP33が連結されている。第3電圧比較器VP33は、第1ないし第4比較器P22、P33、P44、P55を含む。第1ないし第4比較器P22、P33、P44、P55は第3電圧比較器VP33に0Vが与えられるときだけ動作する。このために第3電圧比較器VP33は、第1及び第2パストランジスタPT1、PT2の間に連結されている。これにより、第1ないし第4比較器P22、P33、P44、P55は共通ゲートGCに0Vが印加される度に動作しうる。
【0174】
第3電圧比較器VP33の第1ないし第4比較器P22、P33、P44、P55には、各々第1ないし第4基準電圧V22、V33、V44、V55が印加されている。前記第1ないし第4基準電圧V22、V33、V44、V55は、前記第3ないし第6出力電圧を考慮して決定する。
【0175】
すなわち、第1基準電圧V22は、第2不揮発性メモリ素子4Mbに記録されたビットデータが”00”であるとき、共通ゲートGCに0Vが印加されつつ4bit第1メモリ素子4Mから出力される前記第6出力電圧と同じ電圧でありうる。
【0176】
第2基準電圧V33は、第2不揮発性メモリ素子4Mbに記録されたビットデータが”01”であるとき、共通ゲートGCに0Vが印加されつつ4bit第1メモリ素子4Mから出力される前記第5出力電圧と同一か、小さくありうる。しかし、第2基準電圧V33は、前記第6出力電圧よりは大きいことが望ましい。
第3基準電圧V44は、第2不揮発性メモリ素子4Mbに記録されたビットデータが
”10”であるとき、共通ゲートGCに0Vが印加されつつ4bit第1メモリ素子4Mから出力される前記第4出力電圧と同一か、小さくありうる。しかし、第3基準電圧V44は、前記第5出力電圧よりは大きいことが望ましい。
【0177】
第4基準電圧V55は、第2不揮発性メモリ素子4Mbに記録されたビットデータが”11”であるとき、共通ゲートGCに0Vが印加されつつ4bit第1メモリ素子4Mから出力される前記第3出力電圧と同一か、小さくありうる。しかし、第4基準電圧V55は前記第4出力電圧よりは大きいことが望ましい。
【0178】
このような第1ないし第4基準電圧V22、V33、V44、V55によって4bit第1メモリ素子4Mの出力端から第3電圧比較器VP33に前記第3出力電圧が印加されれば、第1ないし第4比較器P22、P33、P44、P55は何れも”1”に該当する信号を出力するので、第2エンコーダEC11に”1111”に該当する信号が入力される。そして、第3電圧比較器VP33に前記第4出力電圧が印加されれば、第1ないし第3比較器P22、P33、P44は何れも”1”に該当する信号を出力するが、第4比較器P55は”0”に該当する信号を出力し、第2エンコーダEC11へ”0111”に該当する信号が入力される。また、第3電圧比較器VP33に前記第5出力電圧が印加されれば、第1及び第2比較器P22、P33は何れも”1”に該当する信号を出力するが、第3及び第4比較器P44、P55は何れも”0”に該当する信号を出力して第2エンコーダEC11へ”0011”に該当する信号が入力される。また、第3電圧比較器VP33に前記第6出力電圧が印加されれば、第2ないし第4比較器P33、P44、P55は何れも”0”に該当する信号を出力するが、第1比較器V22は”1”に該当する信号を出力して第2エンコーダEC11へ”0001”に該当する信号が入力される。
【0179】
前述したように第3電圧比較器VP33から”1111”、”0111”、”0011”または”0001”に該当する信号が入力されれば、第2エンコーダEC11は決まった規則によって前記入力された信号をビットデータ”11”、”10”、”01”または”00”にエンコーディングして第3エンコーダOU2に送る。
第3エンコーダOU2は、第1エンコーダEC1と第2エンコーダEC11とに連結されている。第3エンコーダOU2は前述したように第2エンコーダEC11からビットデータ”11”、”10”、”01”または”00”を入力されるだけでなく、第1エンコーダEC1からビットデータ”11”、”10”、”01”または”00”を入力される。第1エンコーダEC1から受けた前記ビットデータは4bit第1メモリ素子4Mの第1不揮発性メモリ素子4Maに記録されたビットデータであり、第2エンコーダEC11から受けた前記ビットデータは第2不揮発性メモリ素子4Mbに記録されたビットデータである。第3エンコーダOU2は第1エンコーダEC1から受けた前記ビットデータと第2エンコーダEC11から受けた前記ビットデータとを合わせて4bit第1メモリ素子4Mに記録された4bitのマルチビットデータを出力する。第3エンコーダOU2から出力された前記4bitのマルチビットデータで前の2ビットは第1エンコーダEC1から受取ったものであり、後方の2ビットは第2エンコーダEC11から受取ったものである。
【0180】
4bit第1メモリ素子4Mで第1不揮発性メモリ素子4Maと第2不揮発性メモリ素子4Mbの選定は任意的であるために、前記4bitのマルチビットデータの構成は前記と逆であり得る。
図25は、4bitのデータを表現できる第1不揮発性メモリ素子8Maと4bitのデータを表現できる第2不揮発性メモリ素子8Mbとを含んで、8bitのデータを表現できる第1メモリ素子8M(以下、8bit第1メモリ素子)の読み込み動作と関連した回路を示す。
【0181】
図25に示す8bit第1メモリ素子の読み込み動作用回路の構成は、図19に示す2bit第1メモリ素子Mの読み込み動作用回路の構成や図23に示す4bit第1メモリ素子の読み込み動作用回路の構成と同一である。但し、印加される電圧と電圧比較器に含まれた比較器の数が異なるだけである。
【0182】
図25と関連した説明で図19に示す回路に使われた部材と同じ部材については、図19の回路に使用した参照番号や符号をそのまま使用し、それについての説明は省略する。
図25を参照すれば、第2パストランジスタPT2に第2電圧比較器VP222が連結されており、第2電圧比較器VP222に第1エンコーダEC2が連結されている。そして、8bit第1メモリ素子8Mの出力端と第1エンコーダEC2に電圧比較回路部VCP2が連結されている。第2電圧比較器VP222は第1ないし第16比較器1P,...,16Pを含む。第1ないし第16比較器1P,...,16Pは各々2つの入力端子を有するが、そのうち1つの入力端子は第2パストランジスタPT2に共通で連結されており、残りの入力端子には基準電圧が印加されている。
【0183】
一方、電源Vsから8bit第1メモリ素子8Mの共通ゲートGCに印加された電圧を直線的に低下させて行く過程で、8bit第1メモリ素子8Mは印加される電圧が第1ないし第16入力電圧になるとき、活性化され始める。すなわち、前記第1ないし第16入力電圧で8bit第1メモリ素子8Mは第1電圧比較器VP1に印加された基準電圧である100mVより大きい電圧、例えば、101mVを出力する。これにより、第1電圧比較器VP1は8bit第1メモリ素子8Mに前記第1ないし第16入力電圧が印加される度に動作する。前記第1ないし第16入力電圧は、第1不揮発性メモリ素子8Maに記録された4bitのマルチビットデータについての情報を有している。したがって、前記第1ないし第16入力電圧のうち、何れの電圧で第1電圧比較器VP1が動作されているかを感知することによって、第1不揮発性メモリ素子8Maに記録された4bitのマルチビットデータを読込める。第2電圧比較器VP222は、このためのものであって、共通ゲートGCに前記第1ないし第16入力電圧のうち、何れか1つの入力電圧が入力されつつ、電源Vsからの電源供給が遮断され、共通ゲートGCに印加された前記何れか1つの入力電圧が第2電圧比較器VP222に印加される。同時に第1電圧比較器VP1から1に該当する信号が第2電圧比較器VP222に与えられて第2電圧比較器VP222の第1ないし第16比較器1P,...,16Pは各々自身に入力された前記何れか1つの入力電圧と基準電圧とを比較し、その結果を第1エンコーダEC2に出力する。第1ないし第16比較器1P,...,16Pに各々第1ないし第16基準電圧が印加されている。前記第1ないし第16基準電圧は8bit第1メモリ素子8Mの共通ゲートGCに印加される前記第16ないし第1入力電圧と同一であることが望ましい。前記第1ないし第16入力電圧が相異なるので、前記第1ないし第16基準電圧も相異なる。したがって、前記第1ないし第16入力電圧に対する第2電圧比較器VP222の出力される16個の信号は何れも異なる。
【0184】
例えば、第2電圧比較器VP222に前記第5入力電圧、例えば、13Vが印加されれば、前記第5入力電圧は第1ないし第16比較器1P,...,16Pに同時に入力されて各比較器に印加された基準電圧と比較される。その結果、2Vの基準電圧が印加された第1比較器1Pないし13Vの基準電圧が印加された第12比較器12Pから1に該当する信号が出力され、13Vより大きい基準電圧が印加された第13ないし第16比較器13P,...,16Pから0に該当する信号が出力され、第2電圧比較器VP222から0000111111111111に該当する信号が出力される。第2電圧比較器VP222に前記第1入力電圧、例えば17Vが入力されれば、同じ理由で第2電圧比較器VP222から1111111111111111に該当する信号が出力される。
【0185】
このように第2電圧比較器VP222で4bit第1不揮発性メモリ素子8Maの16個のデータ状態と同じ数である16個の信号が発生するので、第2電圧比較器VP222から発生する16個の信号と4bit第1不揮発性メモリ素子8Maの16個のデータ状態が一対一に対応するように設計規則を定められる。
【0186】
第1エンコーダEC2はこのような設計規則によって第2電圧比較器VP222から入力される前記16ビット信号を4bit第1不揮発性メモリ素子8Maに記録されうる16個のマルチビットデータ0000,...,1111のうち、何れか1つ、例えば、第2電圧比較器VP222で1111111111111111に該当する信号が入力された場合、これを1111とエンコーディングして、1111に該当する信号を電圧比較回路部VCP2に出力する。
【0187】
第2電圧比較器VP222から第1エンコーダEC2に入力された信号、例えば、1111111111111111に該当する信号は第2電圧比較器VP222に前記第1ないし第16入力電圧のうち、何れか1つが印加されることによって、第2電圧比較器VP222に印加される入力電圧によって異なる。したがって、第1エンコーダEC2から電圧比較回路部VCP2に出力される信号も第2電圧比較器VP222に印加される入力電圧によって変わる。これは、第1エンコーダEC2から出力される信号は第2電圧比較器VP222に印加された入力電圧についての情報を含んでいることを意味する。したがって、電圧比較回路部VCP2は第1エンコーダEC2から入力される信号を通じて第2電圧比較器VP222に印加された入力電圧、すなわち共通ゲートGCに印加された入力電圧が分かる。4bit第1不揮発性メモリ素子8Maに記録されたマルチビットデータによって共通ゲートGCに印加される入力電圧が異なるので、共通ゲートGCに前記第1ないし第16入力電圧のうち、どの電圧が印加されたかが分かれば、4bit第1不揮発性メモリ素子8Maに記録されたマルチビットデータが分かることになる。
【0188】
一方、図21に示す2bit第1メモリ素子Mの電圧特性曲線のように8bit第1メモリ素子8Mも電圧特性曲線を有するが、図27はこれを示す。
図27で第1グラフ群GG1は、8bit第1メモリ素子8Mの電流−電圧特性を表し、第2グラフ群GG2は、電圧特性、すなわち印加電圧による出力電圧の変化を表す。
【0189】
第1グラフ群GG1の各グラフと同様に、第2グラフ群GG2の各グラフは8bit第1メモリ素子8Mに記録されうるマルチビットデータと関連している。したがって、第2グラフ群GG2を用いて8bit第1メモリ素子8Mに記録されたマルチビットデータを読込みうる。
【0190】
第2グラフ群GG2を参照すれば、第2グラフ群GG2に含まれたグラフは相異なる電圧から始まり、0Vで相異なる出力電圧を有することが分かる。第2グラフ群GG2の各グラフの開始は、8bit第1メモリ素子8Mの活性化を意味するところ、第2グラフ群GG2で各グラフが始まる電圧は8bit第1メモリ素子8Mの共通ゲートGCに印加する前記第1ないし第14入力電圧であると見られる。第15及び第16入力電圧と関連したグラフは便宜上、図示を省略した。
【0191】
図27から図25に示す回路の8bit第1メモリ素子8Mの共通ゲートGCに印加される電圧が前記第1ないし第16入力電圧のうち、何れか1つの電圧になったということは、図27の第2グラフ群GG2のうち、1つのグラフが選択されたということを意味する。
第2グラフ群GG2より何れか1つのグラフが選択されれば、選択されたグラフの0Vでの値、すなわち出力電圧が決まる。前記選択されたグラフの0Vでの値は、8ビット第1メモリ素子8Mの共通ゲートGCに印加された電圧が第1ないし第16入力電圧のいずれか1つになったことで電源から共通ゲートGCへ印加される電圧が遮断され、その電圧遮断後に8ビット第1メモリ素子8Mの共通ゲートGCへ電圧0Vが印加されるときに8ビット第1メモリ素子8Mから出力される電圧である。共通ゲートGCに0Vが印加されたとき、出力される電圧は4bit第2不揮発性メモリ素子8Mbに記録される16個のマルチビットデータによって異なる。したがって、共通ゲートGCに0Vが印加されたときに、8bit第1メモリ素子8Mの出力端で測定される出力電圧により、4bit第2不揮発性メモリ素子8Mbに記録されたマルチビットデータが分かる。前記出力電圧が電圧比較回路部VCP2に印加される。
【0192】
電圧比較回路部VCP2は、4bit第1メモリ素子4Mの読み込み動作と関連した回路(図23参照)の電圧比較回路部VCP1と同じ過程を経て8bit第1メモリ素子8Mから与えられる前記出力電圧と第1エンコーダEC2から与えられる信号から前記出力電圧が4bit第1不揮発性メモリ素子8Mbに記録される16個のマルチビットデータのうち、何れか1つのマルチビットデータに該当するかを判断する。すなわち、4bit第1不揮発性メモリ素子8Mbに記録されたマルチビットデートを読込む。
【0193】
電圧比較回路部VCP2は、このように第1エンコーダEC2から与えられる信号で4bit第1不揮発性メモリ素子8Maに記録された4bitのマルチビットデータ、1111,1110,…,1000,0111,…,0001または0000を読込み、共通ゲートGCに0Vが印加されるとき、4bit第1メモリ素子8Mから出力される出力電圧から4bit第2不揮発性メモリ素子8Mbに記録された4bitマルチビットデータを読み込んだ後、前記読み込んだ4bitマルチビットデータを合わせて8bit第1メモリ素子8Mに記録された8bitのマルチビットデータ、例えば、10101011を出力する。
【0194】
一方、図25の回路は、同等な機能をする回路に変形されうる。例えば、図25の回路で電圧比較回路部VCP2は4bit第2不揮発性メモリ素子8Mbに記録されたマルチビットデータを読込む機能を行う第1手段と第1及び第2不揮発性メモリ素子8Ma、8Mbに記録されたマルチビットデータを合わせて8bit第1メモリ素子8Mに記録されたマルチビットデータを出力する機能を行う第2手段に代替することもできる。
図26は、前記第1及び第2手段を含む回路の一例を示す。図26についての説明は図25と異なる部分に限定する。
図26を参照すれば、8bit第1メモリ素子8Mの出力端に第3電圧比較器VP333が連結されている。第3電圧比較器VP333に第2エンコーダEC22が連結されている。そして、第1及び第2エンコーダEC2、EC22に第3エンコーダOU3が連結されている。
【0195】
第3電圧比較器VP333は、4bit第1不揮発性メモリ素子8Mbに記録されたマルチビットデータを読込むための手段の1つであって、0Vで動作される。このために第3電圧比較器VP333は、第1及び第2パストランジスタPT1、PT2の間に連結されている。第3電圧比較器VP333は、第17ないし第32比較器1P’,…,16P’を含む。第17ないし第32比較器1P’,…,16P’は、第2電圧比較器VP222の第1ないし第16比較器1P,...,16Pを用いて4bit第1不揮発性メモリ素子8Maに記録された4ビットのマルチビットデータを読込む方式と同様に、4bit第2不揮発性メモリ素子8Mbに記録された4ビットのマルチビットデータを読込む。
【0196】
第17ないし第32比較器1P’,…,16P’に各々第17ないし第32基準電圧VV2,VV3,…,VV17が印加されている。第17ないし第32基準電圧VV2,…,VV17は4bit第2不揮発性メモリ素子8Mbが有し得る16個のマルチビットデータを考慮して決定する。4bit第2不揮発性メモリ素子8Mbが有し得る16個のマルチビットデータは共通ゲートGCに印加される電圧が第1,第2,…,第15または第16入力電圧になった後、共通ゲートGCに0Vが印加されたとき、8bit第1メモリ素子8Mから出力される第1,第2,…,第15または第16出力電圧と直接的に関連している。したがって、第17ないし第32基準電圧VV2,…,VV17は前記第1ないし第16出力電圧を考慮して決定することが望ましい。前記第1出力電圧で前記第16出力電圧に行くほど電圧は低下する。
【0197】
第17基準電圧VV2は、前記第1ないし第16出力電圧のうち、一番低い電圧の前記第16出力電圧と同じであることが望ましい。第18基準電圧VV3は、前記第15出力電圧と同じか低く、前記第16出力電圧よりは高いことが望ましい。第19基準電圧VV4は前記第15出力電圧より高く、前記第14出力電圧より低いか、同じであることが望ましい。第20基準電圧VV5は、前記第14出力電圧より高く、前記第13出力電圧より低いか、同じであることが望ましい。第21基準電圧VV6は、前記第13出力電圧よりは高く、前記第12出力電圧よりは低いか、同じであることが望ましい。第22基準電圧VV7は、前記第12出力電圧より高く、前記第11出力電圧より低いか、同じであることが望ましい。第23基準電圧VV8は、前記第11出力電圧より高く、前記第10出力電圧より低いか、同じであることが望ましい。第24基準電圧VV9は、前記第10出力電圧より高く、前記第9出力電圧より低いか、同じであることが望ましい。第25基準電圧VV10は前記第9出力電圧より高く、前記第8出力電圧より低いか、同じであることが望ましい。第26基準電圧VV11は前記第8出力電圧より高く、前記第7出力電圧より低いか、同じであることが望ましい。第27基準電圧VV12は、前記第7出力電圧より高く、前記第6出力電圧より低いか、同じであることが望ましい。第28基準電圧VV13は、前記第6出力電圧より高く、前記第5出力電圧より低いか、同じであることが望ましい。第29基準電圧VV14は、前記第5出力電圧より高く、前記第4出力電圧より低いか、同じであることが望ましい。第30基準電圧VV15は、前記第4出力電圧より高く、前記第3出力電圧より低いか、同じであることが望ましい。第31基準電圧VV16は前記第3出力電圧より高く、前記第2出力電圧より低いか、同じであることが望ましい。第32基準電圧VV17は、前記第2出力電圧より高く、前記第1出力電圧と同じか、低いことが望ましい。
【0198】
第17ないし第32基準電圧V22,…,VV17がこのようであるために、第3電圧比較器VP333に前記第1,…,第15または第16出力電圧が印加されたとき、第3電圧比較器VP333から出力される16個の16ビット信号は相異なる。したがって、4bit第2不揮発性メモリ素子8Mbが有し得る16個のマルチビットデータと前記16個の16ビット信号を一対一にマッチングさせ、これにより第3電圧比較器VP333から出力される信号、すなわち16ビット信号を分析して4bit第2不揮発性メモリ素子8Mbに記録された4ビットのマルチビットデータを読込みうる。
例えば、第3電圧比較器VP333から出力される16個の16ビット信号のうち、3個の16ビット信号が”111111111111111”、”0111111111111111”及び”0011111111111111”とし、4bit第2不揮発性メモリ素子8Mbに記録される16個のマルチビットデータのうち、前記3個の16ビット信号とマッチングさせる3個のマルチビットデータを”1111”、”1110”及び”1101”とするとき、第3電圧比較器VP333から出力される16ビット信号が”0111111111111111”である場合、4bit第2不揮発性メモリ素子8Mbで4bitのマルチビットデータ”1110”を読み込んだと見なし得る。
【0199】
第2エンコーダEC22は、第3電圧比較器VP333から出力される16ビット信号をエンコーディングして、この信号とマッチングさせる4ビットのデータとして出力する。
【0200】
第3エンコーダOU3は、第1エンコーダEC2から入力される4ビットデータと第2エンコーダEC22から入力される4ビットデータとを合わせて8ビットデータを出力する。第3エンコーダOU3から出力された前記8ビットデータは8bit第1メモリ素子8Mに記録されたマルチビットデータである。
【0201】
次いで、前述した第1メモリ素子M、4Mまたは8Mを含む本発明の実施形態による論理素子について説明する。
【0202】
<NAND型論理素子>
図28を参照すれば、本発明の実施形態によるNAND型論理素子(以下、本発明のNAND素子)は、N型第1不揮発性メモリ素子60、P型第1不揮発性メモリ素子62、P型第2不揮発性メモリ素子64及びN型第2不揮発性メモリ素子66を含む。N型第1不揮発性メモリ素子60、P型第1不揮発性メモリ素子62、P型第2不揮発性メモリ素子64及びN型第2不揮発性メモリ素子66は、順次に積層されている。P型第1不揮発性メモリ素子62の上にN型第2不揮発性メモリ素子66を向かい合わせた状態で積層させ、P型第1不揮発性メモリ素子62のゲート積層物62gとN型第1不揮発性メモリ素子60のゲート積層物60gとが対向し、P型第2不揮発性メモリ素子64のゲート積層物64gとN型第2不揮発性メモリ素子66のゲート積層物66gとが対向する。
N型第1不揮発性メモリ素子60は、第1基板60a、第1基板60a上に積層された絶縁層60b、絶縁層60b上に備えられたトレンチ型素子分離層60c1と第1及び第2不純物領域60cs、60cdとチャンネル60cc、チャンネル60cc上に備えられたゲート積層物60g、第1及び第2不純物領域60cs、60cdに各々連結されて、素子分離層60c1上に延伸された第1及び第2コンタクトパッド層60e1、60e2を含む。チャンネル60ccは、第1及び第2不純物領域60cs、60cd間に存在する。ゲート積層物60gは、第1絶縁層g1、データ保存層G2、第2絶縁層G3及びコントロールゲートg4が順次に積層されたものである。第1及び第2コンタクトパッド層60e1、60e2の素子分離層60c1上に延伸された部分の長さは任意に定めることができるが、図28に示すようにN型第1及び第2不揮発性メモリ素子60、66とP型第1及び第2不揮発性メモリ素子62、64に備えられたコンタクトパッド層60e1、60e2、62e1、62e2、64e1、64e2、66e1、66e2が何れも同じ垂直面に備えられた場合、第1及び第2コンタクトパッド層60e1、60e2の素子分離層60c1上に延伸された部分は、他の不揮発性メモリ素子62、64、66のコンタクトパッド層62e1、62e2、64e1、64e2、66e1、66e2の延伸された部分より長いことが望ましい。第1不純物領域60csがソース領域である場合、第2不純物領域60cdはドレイン領域になる。反対の場合も成立する。ゲート積層物60gと第1及び第2コンタクトパッド層60e1、60e2は、表面が平坦な第1層間絶縁層60dで覆われている。
【0203】
P型第1不揮発性メモリ素子62は、絶縁層62b、トレンチ型素子分離層62c1、チャンネル62cc、第1及び第2不純物領域62cd、62cs、第1及び第2コンタクトパッド層62e1、62e2、ゲート積層物62gを含む。素子分離層62c1とチャンネル62ccは、N型第1不揮発性メモリ素子60と対向する絶縁層62bの一面に備えられている。チャンネル62ccは、素子分離層62c1の間に存在する。ゲート積層物62gはチャンネル62cc上に備えられている。ゲート積層物62gは第1絶縁層62g1、データ保存層62g2、第2絶縁層62g3及びコントロールゲート62g4が順次に積層されたものである。第1及び第2コンタクトパッド層62e1、62e2は、各々第1及び第2不純物領域62cd、62csに連結されて素子分離層62c1上に延伸されている。図28に示すようにN型及びP型第1不揮発性メモリ素子60、62の第1コンタクトパッド層60e1、62e1と第2コンタクトパッド層60e2、62e2が何れも同一な垂直面に備えられた場合、p型第1不揮発性素子62の第1及び第2コンタクトパッド層62e1、62e2が素子分離層62c1上に延伸された長さはN型第1不揮発性メモリ素子60の第1及び第2コンタクトパッド層60e1、60e2が素子分離層60c1上に延伸された長さより短いことが望ましい。しかし、N型第1不揮発性メモリ素子60の第1及び第2コンタクトパッド層60e1、60e2とP型第1不揮発性メモリ素子62の第1及び第2コンタクトパッド層62e1、62e2が相異なる垂直面に備えられた場合、第1及び第2コンタクトパッド層62e1、62e2の前記延伸された長さは任意的でありうる。したがって、第1及び第2コンタクトパッド層62e1、62e2の前記延伸された長さは下に形成された第1及び第2コンタクトパッド層60e1、60e2が素子分離層60c1上に延伸された長さと同じか、さらに短くありうる。第1及び第2コンタクトパッド層62e1、62e2とゲート積層物62gは、表面が平坦な第2層間絶縁層62dで覆われている。第2層間絶縁層62dと第1層間絶縁層60dとの表面はボンディングされている。
【0204】
P型第2不揮発性メモリ素子64は、絶縁層64bを備え、絶縁層64b上にチャンネル64ccと第1及び第2不純物領域64cs、64cdとを含む半導体基板を備え、チャンネル64cc上にゲート積層物64gを備える。また、一端が第1及び第2不純物領域64cs、64cdに連結され、他端が素子分離層64c1上に延伸された第1及び第2コンタクトパッド層64e1、64e2を備える。第1及び第2不純物領域64cs、64cdにp型導電性不純物が所定の濃度で含まれている。第1及び第2コンタクトパッド層64e1、64e2が素子分離層64c1上に延伸された長さはN型第1不揮発性メモリ素子62の第1及び第2コンタクトパッド層62e1、62e2が素子分離層62c1上に延伸された長さより短い。第1及び第2コンタクトパッド層64e1、64e2と第1及び第2コンタクトパッド層62e1、62e2とが相異なる垂直面に備えられた場合、第1及び第2コンタクトパッド層64e1、64e2の前記延伸された長さは、第1及び第2コンタクトパッド層62e1、62e2の前記延伸された長さと同じか、長くありうる。ゲート積層物64gは、順次に積層された第1絶縁層64g1、データ保存層64g2、第2絶縁層64g3及びコントロールゲート64g4を含む。第1及び第2コンタクトパッド層64e1、64e2とゲート積層物64gは、何れも第3層間絶縁層64dで覆われている。第3層間絶縁層64dの表面は平坦である。
【0205】
N型第2不揮発性メモリ素子66は、絶縁層66bを含む。絶縁層66b上にチャンネル66ccと第1及び第2不純物領域66cd、66csとを含む半導体基板が形成されている。第1及び第2不純物領域66cd、66csにn型導電性不純物が与えられた濃度でドーピングされている。前記半導体基板の周りの絶縁層66b上に素子分離層66c1が存在する。チャンネル66cc上にゲート積層物66gが備えられている。ゲート積層物66gはトンネリング層として使われる第1絶縁層66g1、データ保存層66g2、第2絶縁層66g3及びコントロールゲート66g4が順次に積層されたものである。第1及び第2不純物領域66cd、66csに各々第1及び第2コンタクトパッド層66e1、66e2の一端が連結されている。第1及び第2コンタクトパッド層66e1、66e2の他端は隣接した素子分離層66c1上に延伸されている。第1及び第2コンタクトパッド層66e1、66e2が素子分離層66c1上に延伸された長さはP型第2不揮発性メモリ素子64の第1及び第2コンタクトパッド層64e1、64e2が隣接した素子分離層64c1上に延伸された長さより短い。図28の図示とは異なって、第1及び第2コンタクトパッド層66e1、66e2と第1及び第2コンタクトパッド層64e1、64e2とが相異なる垂直面に備えられた場合、第1及び第2コンタクトパッド層66e1、66e2の前記延伸された長さは第1及び第2コンタクトパッド層64e1、64e2の前記延伸された長さと同じか、長くありうる。このような第1及び第2コンタクトパッド層64e1、64e2とゲート積層物66gは、表面が平坦な第4層間絶縁層66dで覆われている。第4層間絶縁層66dの表面は第3層間絶縁層64dの表面にボンディングされている。
【0206】
一方、N型第2不揮発性メモリ素子66の絶縁層66b、素子分離層66c1、第4層間絶縁層66d、P型第2不揮発性メモリ素子64の第3層間絶縁層64d、素子分離層64c1、絶縁層64b、P型第1不揮発性メモリ素子62の絶縁層62b、素子分離層62c1、第2層間絶縁層62d及びN型第1不揮発性メモリ素子60の第1層間絶縁層60dよりなる積層物(以下、第1積層物)に第1コンタクトパッド層60e1が露出される第1ビアホールH5aと第2コンタクトパッド層60e2が露出される第2ビアホールH5bが形成されている。第1及び第2ビアホールH5a、H5bは各々第1及び第2導電性プラグP5a、P5bで充填されている。そして、N型第2不揮発性メモリ素子66の絶縁層66b、素子分離層66c1、第4層間絶縁層66d、P型第2不揮発性メモリ素子64の第3層間絶縁層64d、素子分離層64c1、絶縁層64b、P型第1不揮発性メモリ素子62の絶縁層62b、素子分離層62c1及び第2層間絶縁層62dよりなる積層物(以下、第2積層物)に第1コンタクトパッド層62e1が露出される第3ビアホールH6aと第2コンタクトパッド層62e2が露出される第4ビアホールH6bが形成されている。第3及び第4ビアホールH6a、H6bは各々第3及び第4導電性プラグP6a、P6bで充填されている。また、N型第2不揮発性メモリ素子66の絶縁層66b、素子分離層66c1、第4層間絶縁層66d及びP型第2不揮発性メモリ素子64の第3層間絶縁層64dよりなる積層物(以下、第3積層物に第1コンタクトパッド層64e1が露出される第5ビアホールH7aと第2コンタクトパッド層64e2が露出される第6ビアホールH7bが形成されている。第5及び第6ビアホールH7a、H7bは各々第5及び第6導電性プラグP7a、P7bで充填されている。また、N型第2不揮発性メモリ素子66の絶縁層66b、素子分離層66c1及び第4層間絶縁層66dよりなる積層物(以下、第4積層物)に第1コンタクトパッド層66e1が露出される第7ビアホールH8aと第2コンタクトパッド層66e2が露出される第8ビアホールH8bが形成されている。第7及び第8ビアホールH8a、H8bは各々第7及び第8導電性プラグP8a、P8bで充填されている。N型第2不揮発性メモリ素子66の絶縁層66b上に第1、第3、第5及び第7導電性プラグP5a、P6a、P7a、P8aを連結する第1パッド層70が備えられており、第4及び第6導電性プラグP6b、P7bを連結する第2パッド層74が備えられている。絶縁層66b上には、また第2及び第8導電性プラグP5b、P8bを連結する第3パッド層76が備えられている。第3パッド層76は、第2パッド層74の周りに備えられている。第2及び第3パッド層74、76は非接触状態である。
N型第2不揮発性メモリ素子66の絶縁層66b上には、また第1及び第2ゲートパッド層72a、72bが備えられている。第1及び第2ゲートパッド層72a、72bは非接触状態である。第1ゲートパッド層72aはN型第1不揮発性メモリ素子60のゲート積層物60gとP型第1不揮発性メモリ素子62のゲート積層物62gに連結される。そして、第2ゲートパッド層72bはP型第2不揮発性メモリ素子64のゲート積層物64gとN型第2不揮発性メモリ素子66のゲート積層物66gに連結される。
図28に図示していないが、第1ゲートパッド層72aとゲート積層物60g、62gとを連結し、第2ゲートパッド層72bとゲート積層物64g、66gとを連結するために、前記第1積層物にN型第1不揮発性メモリ素子60のゲート積層物60gのコントロールゲートg4が露出される第1ゲートビアホールが形成されている。そして、前記第2積層物にゲート積層物62gのコントロールゲート62g4が露出される第2ゲートビアホール、前記第3積層物にゲート積層物64gのコントロールゲート64g4が露出される第3ゲートビアホール及び前記第4積層物にゲート積層物66gのコントロールゲート66g4が露出される第4ゲートビアホールが各々形成されている。前記第1ないし第4ゲートビアホールは、第1ないし第4ゲート導電性プラグ(図示せず)で充填されている。前記第1及び第2ゲート導電性プラグは、第1ゲートパッド層72aに連結されており、前記第3及び第4ゲート導電性プラグは第2ゲートパッド層72bに連結されている。前記第1ないし第4ゲート導電性プラグは、非接触状態であることが望ましい。したがって、ゲート積層物60g、62g、64g、66gの長さは、相異なることが望ましい。例えば、ゲート積層物60gからゲート積層物66gに行くほど短くなりうる。
図29は、前述した本発明のNAND素子の等価回路を示す。
【0207】
<NOR型論理素子>
図28に示す本発明のNAND素子と異なる部分についてのみ説明する。同じ参照番号は同じ部材を表す。
図30を参照すれば、本発明の実施形態によるNOR型論理素子(以下、本発明のNOR素子)は、前記本発明のNAND素子と同様に順次に積層されたN型第1不揮発性メモリ素子60、P型第1不揮発性メモリ素子62、P型第2不揮発性メモリ素子64及びN型第2不揮発性メモリ素子66を含む。そして、第1ないし第8導電性プラグP5a、P5b、P6a、P6b、P7a、P7b、P8a、P8bを含む。絶縁層66b上に第1、第3及び第7導電性プラグP5a、P6a、P8aと連結される第4パッド層80と第5導電性プラグP7aと連結する第5パッド層82が存在する。第4パッド層80は、第5パッド層82と非接触状態で備えられており、第5パッド層82の周りに備えられている。残りの部分は前記本発明のNAND素子と同一である。
【0208】
図31は、図30に示すNOR素子の等価回路図である。
一方、前記本発明のNAND素子及びNOR素子の断面を示す図28及び図30で第1コンタクトパッド層60e1、62e1、64e1、66e1と第2コンタクトパッド層60e2、62e2、64e2、66e2のうち、少なくとも何れか1つは異なる形で備えられうる。
【0209】
例えば、第1及び第2コンタクトパッド層60e1、60e2は、素子分離層60bから離隔された状態で延伸させる代わりに、素子分離層60b上に延伸された形で備えられうる。
さらに、N型第2不揮発性メモリ素子66の第1及び第2コンタクトパッド層66e1、66e2は除去してもよい。その代わりに、図2の第3及び第4導電性プラグPL33、PL44のように、絶縁層66bに第1及び第2不純物領域66cd、66csが露出されるビアホールを形成し、前記ビアホールに導電性プラグを充填してもよい。
次いで、図1に示す本発明の第1メモリ素子の製造方法(以下、第1製造方法)を説明する。
【0210】
図32を参照すれば、第1半導体基板10上に絶縁層11を形成する。第1半導体基板10は、<110>方向のn型シリコン基板を使用しうる。絶縁層11の所定領域上に浅いトレンチ型素子分離層12を形成する。そして、素子分離層12の間の絶縁層11上に半導体層10aを形成する。半導体層10aに第1及び第2不純物領域10s、10dを形成し、第1及び第2不純物領域10s、10dの間にはチャンネル10cを形成する。第1及び第2不純物領域10s、10dは、半導体層10aの与えられた領域にp型導電性不純物を所定の濃度で注入して形成する。第1及び第2不純物領域10s、10dのうち、何れか1つの領域はソース領域として、残りの1領域はドレイン領域として使われる。チャンネル10c上に第1ゲート積層物G11を形成する。第1ゲート積層物G11は、半導体層10aと素子分離層12の全面に第1絶縁層17、データ保存層18、第2絶縁層19及びコントロールゲート20を順次に形成した後、チャンネル10cの領域に合わせて逆順にパターニングして形成する。第1及び第2絶縁層17、19は、シリコン酸化膜(SiO2)で形成されうる。しかし、同等な他の絶縁膜で形成することもできる。データ保存層18は、所定のキャリア、例えば、ホールをトラップしうるトラップ層であって、例えば、シリコン窒化膜(Si34)あるいは高誘電率を有する誘電層で形成できる。そして、コントロールゲート20は、ポリシリコンで形成できるが、他の伝導性物質で形成することもできる。データ保存層18にトラップされたホールは外部から所定の放出電圧が印加されるまで、トラップされた状態をそのまま保持する。すなわち、データ保存層18は前記放出電圧が印加されるまで不揮発状態が保持される。
【0211】
このように第1ゲート積層物G11を形成した後、半導体層10a及び素子分離層12上に第1ゲート積層物G11を覆う第1層間絶縁層16aを形成する。次いで、第1層間絶縁層16aに第1及び第2不純物領域10s、10dが露出される第1及び第2コンタクトホールh1、h2を形成する。
次いで、図33に示すように第1及び第2コンタクトホールh1、h2を各々第1及び第2導電性プラグP1a、P2aで満たす。次いで、第1層間絶縁層16a上に第1導電性プラグP1aに連結される第1導電層P1bと第2導電性プラグP2aに連結される第2導電層P2bとを形成する。第1及び第2導電層P1b、P2bは、パッド層として使われる。第1導電性プラグP1aと第1導電層P1bは、図1に示す第1コンタクトパッド層P1となる。そして、第2導電性プラグP2aと第2導電層P2bは、図1に示す第2コンタクトパッド層P2となる。
【0212】
引続き、第1層間絶縁層16a上に第1及び第2導電層P1b、P2bを覆う第2層間絶縁層16bを形成する。第2層間絶縁層16bを対象として平坦化工程を実施して第2層間絶縁層16bの表面を平坦にする。
これにより、図1に示すP型の第1不揮発性メモリ素子M1が形成される。
次いで、図1に示すN型の第2不揮発性メモリ素子M2を形成するために図34に示すように第1基板31上に絶縁層32を形成する。絶縁層32の所定領域上に素子分離層22を形成する。素子分離層22の間の絶縁層32上には半導体層30aを形成する。半導体層30aの与えられた領域に第1及び第2不純物領域30d、30sを形成する。そして、第1及び第2不純物領域30d、30s間の半導体層30aにチャンネル30cを形成する。第1及び第2不純物領域30d、30sは、半導体層30aの前記与えられた領域に所定の濃度でn型導電性不純物をドーピングして形成する。第1及び第2不純物領域30d、30sのうち、何れか1つの領域はソース領域として、残りの領域はドレイン領域として使われる。
【0213】
引続き、チャンネル30c上に第2ゲート積層物G22を形成する。第2ゲート積層物G22は、第1ゲート積層物G11を形成する方法で形成しうる。この際、第2ゲート積層物G22のデータ保存層28は、所定のキャリア、例えば、電子がトラップされうるトラップサイトを備えるトラップ層であって、例えば、シリコン窒化膜で形成できるが、前記電子をトラップしうるトラップサイトを備える他の誘電層、例えば、いわゆるhigh−k”と呼ばれる高誘電率を有する誘電層で形成しうる。データ保存層28にトラップされた電子は外部から所定の放出電圧が印加されるまでトラップされた状態を保持する。すなわち、トラップされた電子は前記放出電圧が印加されるまで揮発されない。
【0214】
このように第2ゲート積層物G22を形成した後、素子分離層22と半導体層30a上に第2ゲート積層物G22を覆う第1層間絶縁層26aを形成する。第1層間絶縁層26aに第1不純物領域30dが露出される第1コンタクトホールh3を形成しつつ、第2不純物領域30sが露出される第2コンタクトホールh4を形成する。次いで、第1及び第2コンタクトホールh3、h4を各々第1及び第2導電性プラグP3a、P4aで満たす。以後、第1層間絶縁層26a上に第1導電性プラグP3aに連結される第1導電層P3bと第2導電性プラグP4aに連結される第2導電層P4bを形成する。
【0215】
第1及び第2導電層P3b、P4bは所定長さに形成するが、P型第1不揮発性メモリ素子M1の第1及び第2導電層P1b、P2bより短く形成することが望ましい。しかし、N型第2不揮発性メモリ素子の第1及び第2導電層P3b、P4bとP型第1不揮発性メモリ素子M1の第1及び第2導電層P1b、P2bが同じ垂直面に形成されない場合、第1及び第2導電層P1b、P2bはP型第1不揮発性メモリ素子M1の第1及び第2導電層P3b、P4bと同じ長さまたはさらに長く形成しうる。
【0216】
第1層間絶縁層26a上に第1及び第2導電層P3b、P4bを覆う第2層間絶縁層26bを形成する。第2層間絶縁層26bを対象に平坦化工程を実施して第2層間絶縁層26bの表面を平坦にする。
これにより、図1のN型第1不揮発性メモリ素子M2が形成される。
このようにP型第1不揮発性メモリ素子M1とN型第1不揮発性メモリ素子M2とを形成した後、図35に示すようにN型第1不揮発性メモリ素子M2を向かい合わせた状態でP型第1不揮発性メモリ素子M1上に整列する。整列がなされれば、N型第1不揮発性メモリ素子M2を整列された状態そのままでP型第1不揮発性メモリ素子M1上に置き、図36に示すようにN型第1不揮発性メモリ素子M2の第2層間絶縁層26bとP型第1不揮発性メモリ素子M1の第2層間絶縁層16bを接触させる。この状態でP型第1不揮発性メモリ素子M1とN型第1不揮発性メモリ素子M2とを圧着してボンディングする。
【0217】
前記ボンディングによりN型第1不揮発性メモリ素子M2の第1基板31の底面が上方に位置するので、図36及び図37と関連した説明から、第1基板31の底面上には『第1基板31上に』と記述する。
図36を参照すれば、前記ボンディング後、N型第1不揮発性メモリ素子M2の第1基板31上に感光膜PR1を所定の厚さに塗布する。以後、P型第1不揮発性メモリ素子M1の第1及び第2導電層P1b、P2bを露出させるための写真工程と現像工程とを実施してN型第1不揮発性メモリ素子M2の第1基板31の所定領域を露出させる。このような感光膜PR1をエッチングマスクとして使用してN型第1不揮発性メモリ素子M2の第1基板31、絶縁層32、素子分離層22、第1及び第2層間絶縁層26a、26b、P型第1不揮発性メモリ素子M1の第2層間絶縁層16bよりなる積層物(以下、第5積層物)を順次にエッチングする。
【0218】
この結果、図37に示すように前記第5積層物にP型第1不揮発性メモリ素子M1の第1及び第2導電層P1b、P2bが各々露出される第1ビアホールH1と第2ビアホールH2とが形成される。以後、感光膜PR1をアッシング(ashing)し、ストリップして除去する。そして、第1及び第2ビアホールH1、H2を各々第1及び第2導電性プラグPL1、PL2で満たす。
次いで、図38を参照すれば、N型第1不揮発性メモリ素子M2の第1基板31上に感光膜PR2を所定の厚さで塗布する。次いで、感光膜PR2に対する写真工程と現像工程とを実施してN型第1不揮発性メモリ素子M2の第1及び第2導電層P3b、P4bに対応する第1基板31の所定領域を露出させる。このような感光膜PR2をエッチングマスクとして使用してN型第1不揮発性メモリ素子M2の第1基板31、絶縁層32、素子分離層22及び第1層間絶縁層26aよりなる積層物(以下、第6積層物)を順次にエッチングする。
【0219】
このようにして、前記第6積層物に図39に示すようにN型第1不揮発性メモリ素子M2の第1導電層P3bが露出される第3ビアホールH3と第2導電層P4bが露出される第4ビアホールH4が形成される。次いで、感光膜PR2を除去する。
次いで、図40に示すように、第3及び第4ビアホールH3、H4を各々第3及び第4導電性プラグPL3、PL4で満たす。次いで、N型第1不揮発性メモリ素子M2の第1基板31上に第1ないし第4導電性プラグPL1、PL2、PL3、PL4それぞれの全面を覆う第1ないし第4コンタクトパッドCP1、CP2、CP3、CP4を形成する。この際、第1ないし第4コンタクトパッドCP1、CP2、CP3、CP4は、相互分離されるように形成することが望ましい。以後、第1及び第2ゲート積層物G11、G22を露出させるための工程、具体的には、第1ゲート積層物G11のコントロールゲート20と第2ゲート積層物G22とのコントロールゲート24を露出させるための工程を実施する。
【0220】
一方、第1及び第2不揮発性メモリ素子M1、M2のボンディングにより第2ゲート積層物G22は、図40に示されたように第1ゲート積層物G11の直上に位置する。したがって、第1及び第2ゲート積層物G11、G22のコントロールゲート20、24を露出させるための工程を考慮して第2ゲート積層物G22は第1ゲート積層物G11より短く形成することが望ましい。
【0221】
このように、第2ゲート積層物G22を第1ゲート積層物G11より短く形成することによって、第1ゲート積層物G11のコントロールゲート20を露出させるための工程(以下、第1工程)と第2ゲート積層物G22のコントロールゲート24を露出させる工程(以下、第2工程)は独立して行える。これにより前記第1工程が第2ゲート積層物G22に及ぶ影響を防止しうる。例えば、前記第1工程で第2ゲート積層物G22の露出を防止しうる。同様に、前記第2工程が第1ゲート積層物G11に及ぶ影響を防止しうる。
【0222】
図40に示されていないが、前記第1工程によりN型第1不揮発性メモリ素子M2の第1基板31、絶縁層32、素子分離層22、第1及び第2層間絶縁層26a、26b、P型第1不揮発性メモリ素子M1の第1及び2層間絶縁層16a、16bよりなる積層物(以下、第7積層物)に第1ゲートビアホールが形成される。また、前記第2工程により前記第6積層物に第2ゲートビアホールが形成される。このように前記第1及び第2ゲートビアホールが形成されれば、導電性プラグを用いて第1及び第2ゲートビアホールを満たす。以後、第1基板31上に前記第1及び第2ゲートビアホールを充填した前記導電性プラグを覆う第1及び第2ゲートコンタクトパッドGP1、GP2を形成する。第1及び第2ゲートコンタクトパッドGP1、GP2は分離されるように形成することが望ましい。しかし、図40に示すメモリ素子を運用する段階で第1及び第2ゲートコンタクトパッドGP1、GP2は、状況によりユーザにより1つに連結されうる。
一方、本発明の第1メモリ素子の製造方法において、P型第1不揮発性メモリ素子M1とN型第1不揮発性メモリ素子M2とのボンディング前にN型第1不揮発性メモリ素子M2の第1基板31は除去するか、厚さを薄くしうる。また、第1及び第2ゲート積層物G11、G22を形成した後、第1及び第2コンタクトホールh1、h2と第1及び第2導電性プラグP1a、P2aを形成せず、素子分離層12上に第1及び第2導電層P1b、P2bを形成しても良い。N型第1不揮発性メモリ素子M2の第1及び第2導電層P3b、P4bの場合も同様に形成しうる。
【0223】
他の一方で、第1不揮発性メモリ素子M1の第1基板10と絶縁層11を単一半導体基板、例えば、N型シリコン基板に代替できる。この場合、トレンチ型素子分離層12と第1及び第2不純物領域10s、10dは、前記N型シリコン基板に形成する。第2不揮発性メモリ素子M2の第1基板31と絶縁層32も単一半導体基板、例えば、<100>方向のP型シリコン基板に代替できる。この場合、トレンチ型素子分離層22と第1及び第2不純物領域30s、30dを前記P型シリコン基板に形成する。
第2不揮発性メモリ素子M2の第1基板31と絶縁層32とを前記P型の単一シリコン基板に代替する場合、第1及び第2不揮発性メモリ素子M1、M2をボンディングする前に第1基板31の厚さを薄くする必要がある。
【0224】
このために、前記P型の単一シリコン基板を準備する段階で前記P型の単一シリコン基板の所定深さに不純物層を形成する。この場合、素子分離層22と第1及び第2不純物領域30d、30sは、前記不純物層上のP型単一シリコン基板に形成する。前記ボンディング前に前記不純物層が形成された位置で前記P型の単一シリコン基板を分離する。前記不純物層は、前記P型の単一シリコン基板にイオン注入された水素層またはヘリウム(He)とホウ素(B)とが混合された混合層でありうる。
前述した本発明による不揮発性メモリ素子及びその製造方法に適用された技術的思想はCMOSFETにも適用されうるが、図41はこれについての一例を示す。図41に示すCMOSFETは、SOI基板に備えられた場合であるが、単一シリコン基板に備わることもある。図41を参照すれば、本発明の実施形態によるCMOSFETは、順次に積層されたP−MOSFET(PM1)とN−MOSFE(NM1)とを含む。P−MOSFET(PM1)とN−MOSFE(NM1)は、それぞれのゲート電極208、211が接触されるようにボンディングされている。
【0225】
P−MOSFET(PM1)は、第1基板200上に絶縁層202を備える。絶縁層202上に半導体層204が存在する。半導体層204は、トレンチ型素子分離層204aを含み、素子分離層204a間に備えられた第1及び第2不純物領域204s、204dとチャンネル204cとを含む。チャンネル204cは第1及び第2不純物領域204s、204dの間に存在する。第1及び第2不純物領域204s、204dのうち、一領域はソースであり、残りの一領域はドレインである。第1及び第2不純物領域204s、204dには、p型導電性不純物が所定の濃度でドーピングされている。チャンネル204c上にゲート絶縁膜206とゲート電極208とが順次に積層されている。ゲート電極208は単層または複層であり得る。第1及び第2不純物領域204s、204d上に各々第1及び第2コンタクトパッド層212a、212bが存在する。第1及び第2コンタクトパッド層212a、212bは各々半導体層204上に延伸されている。
【0226】
図41に示すように第1及び第2コンタクトパッド層212a、212bは、各々隣接した素子分離層204a上に延伸されているが、何れか1つのコンタクトパッド層は素子分離層204aでない他の部材上に延伸されうる。すなわち、第1及び第2コンタクトパッド層212a、212bの間の角は180°であることが望ましいが、180°より大きいか、小さくてもよい。第1及び第2コンタクトパッド層212a、212bとゲート電極208及びゲート絶縁膜206の側面は第1層間絶縁層213で覆われている。第1層間絶縁層213とゲート電極208の上面は平坦な面をなす。
【0227】
N−MOSFET(NM1)は、P−MOSFET(PM1)の第1層間絶縁層213上に向かい合わせた状態でボンディングされているところ、下記の説明では便宜上、N−MOSFET(NM1)が向かい合さっていないと見なす。
【0228】
再び、図41を参照すれば、N−MOSFET(NM1)は、第2基板220上に絶縁層218を備える。絶縁層218上に素子分離層216a、n型導電性不純物が所定の濃度でドーピングされている第1及び第2不純物領域216s、216d、チャンネル216cを含む半導体層216が存在する。第1及び第2不純物領域216s、216dは素子分離層216aの間に存在し、チャンネル216cは第1及び第2不純物領域216s、216dの間に存在する。チャンネル216c上にゲート絶縁膜210とゲート電極211とが順次に積層されている。そして、第1及び第2不純物領域216s、216d上に各々第1及び第2コンタクトパッド層214a、214bが備えられている。第1及び第2コンタクトパッド層214a、214bは、各々隣接した素子分離層216a上に延伸されている。P−MOSFET(PM1)の第1及び第2コンタクトパッド層212a、212bについての前記内容は、N−MOSFET(NM1)の第1及び第2コンタクトパッド層214a、214bにもそのまま適用できる。P−MOSFET(PM1)の第1及び第2コンタクトパッド層212a、212bとN−MOSFET(NM1)の第1及び第2コンタクトパッド層214a、214bが、図41に示すように同一垂直面に備えられた場合、N−MOSFET(NM1)の第1及び第2コンタクトパッド層214a、214bが素子分離層216a上に延伸された長さはP−MOSFET(PM1)の第1及び第2コンタクトパッド層212a、212bが素子分離層204a上に延伸された長さより短いことが望ましい。N−MOSFET(NM1)の第1及び第2コンタクトパッド層214a、214bとゲート絶縁膜210及びゲート電極211の側面は第2層間絶縁層215で覆われている。ゲート電極211の上面と第2層間絶縁層215よりなる平坦な面は、P−MOSFET(PM1)のゲート電極208の上面と第1層間絶縁層213よりなる平坦な面にボンディングされている。ゲート電極211の上面は、ゲート電極208の上面とボンディングされている。N−MOSFET(NM1)の第2基板220、絶縁層218、素子分離層216a、第2層間絶縁層215及びP−MOSFET(PM1)の第1層間絶縁層213を含む積層物に第1コンタクトパッド層212aが露出される第1ビアホールH10と第2コンタクトパッド層212bとが露出される第2ビアホールH11が形成されている。第1及び第2ビアホールH10、H11は各々第1及び第2導電性プラグP10、P12で充填されている。そして、N−MOSFET(NM1)の第2基板220、絶縁層218、素子分離層216a及び第2層間絶縁層215を含む積層物に第1コンタクトパッド層214aが露出される第3ビアホールH12と第2コンタクトパッド層214bが露出される第4ビアホールH13が形成されている。第3及び第4ビアホールH12、H13は各々第3及び第4導電性プラグP12、P13で充填されている。
【0229】
第2基板220の絶縁層218が形成された面を第1面とし、絶縁層218が形成されていない、前記第1面と対向する面を第2面とすれば、第2基板220の前記第2面上に第1導電性プラグP10の全面を覆う第1コンタクトパッドC10が存在する。そして、前記第2面上に第2及び第4導電性プラグP11、P13の全面を覆う第2コンタクトパッドC11が存在する。また、前記第2面上に第3導電性プラグP12の全面を覆う第3コンタクトパッドC12が存在する。
【0230】
一方、図41でP−MOSFET(PM1)の第1基板200と絶縁層202は、N型の単一シリコン基板に代替できる。この際、素子分離層204aと第1及び第2不純物領域204s、204dは、前記N型の単一シリコン基板に備わる。同様に、N−MOSFET(NM1)の第2基板220と絶縁層218はP型の単一シリコン基板に代替でき、この際、素子分離層216aと第1及び第2不純物領域216s、216dは、前記P型の単一シリコン基板に備わる。
【0231】
図41に示すCMOSFETでは、積層順序は任意的である。したがって、N−MOSFET(NM1)とP−MOSFET(PM1)の積層の順序は反対であってもよい。
このようにP−MOSFET(PM1)とN−MOSFET(NM1)を垂直に積層することによって、メモリ装置でCMOSFETが占める面積を減らすことが可能である。また、P−MOSFET(PM1)とN−MOSFET(NM1)とを相異なる2基板に各々形成した後、前記2基板をボンディングする方法を用いてCMOSFETを構成することにより、P−MOSFET(PM1)とN−MOSFET(NM1)とを同一平面の相異なる位置に形成した場合と比べて工程を短縮できる。
【0232】
また、図41に示すようにCMOSFETが垂直に積層されたP−MOSFET(PM1)とN−MOSFET(NM1)とを含む場合、CMOSFETと所定の機能を有する他の半導体部品、例えば、CPU、メモリ、デジタル及びアナログブロックも垂直に積層しうる。
図42は、これについての一例を示す。
【0233】
図42を参照すれば、図41に示すような形態のCMOSFET350を中心にその下方に入出力及びコントロール(I/O&Control)ブロック400、高周波用注文型半導体(RF ASIC(Application Specific Integrated Circuits))ブロック410、アナログ用注文型半導体(Analog ASIC)ブロック420が順次に積層されている。そして、アナログ用注文型半導体ブロック420上に中央処理装置(CPU)430、キャッシュメモリ440、メインメモリ450及びデジタル信号処理チップ460が順次に積層されている。
【0234】
前述したように、本発明のメモリ素子は立体的に積層されたP型不揮発性メモリ素子とN型不揮発性メモリ素子とを含む不揮発性CMOSメモリ素子であって、前記両不揮発性メモリ素子を各々に適した基板に別途に形成した後、2枚の基板をボンディングしたものである。
【0235】
前記説明で多くの事項が具体的に記載されているが、これらが発明の範囲を限定するものというよりは、望ましい実施形態の例示として解釈されねばならない。例えば、当業者ならば、第1及び第2不揮発性メモリ素子を別途のボンディング材を用いてボンディングすることは可能である。また、前記データ保存層を複層に構成することもできる。また、P型不揮発性メモリ素子とN型不揮発性メモリ素子とのボンディングをはじめとして、P−MOSFETとN−MOSFETとのボンディングにフリップチップボンディングを用いることもできる。よって、本発明の範囲は説明された実施形態によって決まるものではなく、特許請求の範囲に記載された技術的思想により決まるべきである。
【産業上の利用可能性】
【0236】
本発明は、メモリ素子を必要とするあらゆる電子製品、例えばコンピュータ、平面ディスプレイ、メモリスティック、計算機、携帯電話、カムコーダ、GPS、PDA、DMB、MP3、各種の家電製品、制御装置などに適用されうる。
【図面の簡単な説明】
【0237】
【図1】本発明の第1ないし第6実施形態による不揮発性メモリ素子を示す断面図である。
【図2】本発明の第1ないし第6実施形態による不揮発性メモリ素子を示す断面図である。
【図3】本発明の第1ないし第6実施形態による不揮発性メモリ素子を示す断面図である。
【図4】本発明の第1ないし第6実施形態による不揮発性メモリ素子を示す断面図である。
【図5】本発明の第1ないし第6実施形態による不揮発性メモリ素子を示す断面図である。
【図6】本発明の第1ないし第6実施形態による不揮発性メモリ素子を示す断面図である。
【図7】図1ないし図5に示す不揮発性メモリ素子を示す等価回路図である。
【図8】図1ないし図5に示す不揮発性メモリ素子の読み込み及び書き込み動作に説明に使われる等価回路図である。
【図9】図1ないし図5に示す不揮発性メモリ素子に含まれたP型及びN型不揮発性メモリ素子にデータを書き込む場合を示す等価回路図である。
【図10】図1ないし図5に示す不揮発性メモリ素子のN型不揮発性メモリ素子にだけデータを書き込む場合を示す等価回路図である。
【図11】図1ないし図5に示す不揮発性メモリ素子のP型不揮発性メモリ素子にだけデータを書き込む場合を示す等価回路図である。
【図12】図1ないし図5に示す不揮発性メモリ素子のN型不揮発性メモリ素子に記録されたデータだけ消去する場合を示す等価回路図である。
【図13】図1ないし図5に示す不揮発性メモリ素子のP型不揮発性メモリ素子に記録されたデータだけ消去する場合を示す等価回路図である。
【図14】図1ないし図5に示す不揮発性メモリ素子でN型不揮発性メモリ素子にデータを記録し、P型不揮発性メモリ素子に記録されたデータは消去する場合を示す等価回路図である。
【図15】図1ないし図5に示す不揮発性メモリ素子でP型不揮発性メモリ素子にデータを記録し、N型不揮発性メモリ素子に記録されたデータは消去する場合を示す等価回路図である。
【図16】図1ないし図5に示す不揮発性メモリ素子のP型及びN型不揮発性メモリ素子に記録されたデータを何れも消去する場合を示す等価回路図である。
【図17】図1ないし図5に示す不揮発性メモリ素子が2bitメモリ素子であるときのデータ状態間の遷移とデータ状態間の遷移に必要な条件を示すデータ状態遷移図である。
【図18】図1ないし図5に示す不揮発性メモリ素子が4bitメモリ素子であるときのデータ状態間の遷移を示すデータ状態遷移図である。
【図19】図1ないし図5に示す不揮発性メモリ素子が2bitメモリ素子であるときの読み込み動作用回路図である。
【図20】図1ないし図5に示す不揮発性メモリ素子が2bitメモリ素子であるときの読み込み動作用回路図である。
【図21】図1ないし図5に示す不揮発性メモリ素子が2bitメモリ素子であるときの入力電圧−出力電圧特性を示すグラフである。
【図22】図1ないし図5に示す不揮発性メモリ素子が2bitメモリ素子であるとき、2bitメモリ素子を含むセルアレイで選択された行に対する読み込み動作を示す等価回路図である。
【図23】図1ないし図5に示す不揮発性メモリ素子が4bitメモリ素子であるときの読み込み動作を説明する第1及び第2実施形態による回路図である。
【図24】図1ないし図5に示す不揮発性メモリ素子が4bitメモリ素子であるときの読み込み動作を説明する第1及び第2実施形態による回路図である。
【図25】図1ないし図5に示す不揮発性メモリ素子が8bitメモリ素子であるときの読み込み動作を説明する第1及び第2実施形態による回路図である。
【図26】図1ないし図5に示す不揮発性メモリ素子が8bitメモリ素子であるときの読み込み動作を説明する第1及び第2実施形態による回路図である。
【図27】図1ないし図5に示す不揮発性メモリ素子が8bitメモリ素子であるときの電圧−電流特性と入力電圧−出力電圧特性とを示すグラフである。
【図28】図1ないし図5に示す不揮発性メモリ素子のうち、何れか1つよりなるNAND型論理素子の断面図である。
【図29】図28に示すNAND型論理素子の等価回路図である。
【図30】図1ないし図5に示す不揮発性メモリ素子のうち、何れか1つよりなるNOR型論理素子の断面図である。
【図31】図30に示す論理素子の等価回路図である。
【図32】図1に示す不揮発性メモリ素子の製造方法を段階別に示す断面図である。
【図33】図1に示す不揮発性メモリ素子の製造方法を段階別に示す断面図である。
【図34】図1に示す不揮発性メモリ素子の製造方法を段階別に示す断面図である。
【図35】図1に示す不揮発性メモリ素子の製造方法を段階別に示す断面図である。
【図36】図1に示す不揮発性メモリ素子の製造方法を段階別に示す断面図である。
【図37】図1に示す不揮発性メモリ素子の製造方法を段階別に示す断面図である。
【図38】図1に示す不揮発性メモリ素子の製造方法を段階別に示す断面図である。
【図39】図1に示す不揮発性メモリ素子の製造方法を段階別に示す断面図である。
【図40】図1に示す不揮発性メモリ素子の製造方法を段階別に示す断面図である。
【図41】本発明の実施形態による不揮発性メモリ素子と同等な方式で形成されたCMOSFETを示す断面図である。
【図42】図41に示すCMOSFETを含む半導体装置を例示した斜視図である。
【符号の説明】
【0238】
10 第1基板
10s 第1不純物領域
10d 第2不純物領域
10c チャンネル領域
11 絶縁層
12 素子分離層
13 半導体基板
16 第3絶縁層
17 第1絶縁層
18 データ保存層
19 第2絶縁層
20 コントロールゲート
22 素子分離層
24 コントロールゲート
25 第2絶縁層
28 データ保存層
29 第1絶縁層
30c チャンネル
30s 第1不純物領域
30d 第2不純物領域
32 絶縁層
G11 第1ゲート積層物
G22 第2ゲート積層物
M1 第1不揮発性メモリ素子
M2 第2不揮発性メモリ素子
P1 第1コンタクトパッド層
P2 第2コンタクトパッド層
P3 第3コンタクトパッド層
P4 第4コンタクトパッド層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1不揮発性メモリ素子と相補的関係にある第2不揮発性メモリ素子が順次に積層されており、
前記第2不揮発性メモリ素子は、向かい合わせた状態に備えたことを特徴とする不揮発性メモリ素子。
【請求項2】
前記第1不揮発性メモリ素子及び第2不揮発性メモリ素子との間にボンディング材を備えたことを特徴とする請求項1に記載の不揮発性メモリ素子。
【請求項3】
前記第1不揮発性メモリ素子は、
第1素子分離層と、前記第1素子分離層の間に形成されたp型第1及び第2不純物領域と、前記p型第1及び第2不純物領域の間に備えられた第1チャンネルとを含む第1基板と、
前記第1チャンネル上に形成された第1ゲート積層物と、を含み、
前記第1ゲート積層物は、順次に積層された第1絶縁層、第1データ保存層、第2絶縁層及び第1コントロールゲートを含むことを特徴とする請求項1に記載の不揮発性メモリ素子。
【請求項4】
前記第2不揮発性メモリ素子は、
素子分離層と、前記素子分離層の間に形成されたn型第1不純物領域及び第2不純物領域と、前記n型第1不純物領域及び前記第2不純物領域の間に備えられたチャンネルを含む基板と、
前記チャンネル上に形成されたゲート積層物と、を含み、
前記ゲート積層物は、順次に積層された第1絶縁層、データ保存層、第2絶縁層及びコントロールゲートを含むことを特徴とする請求項1に記載の不揮発性メモリ素子。
【請求項5】
前記n型第1及び第2不純物領域に、各々前記n型第1及び第2不純物領域の外に延伸された第1及び第2コンタクトパッド層を備えたことを特徴とする請求項4に記載の不揮発性メモリ素子。
【請求項6】
前記第2不揮発性メモリ素子は、
第2素子分離層と、前記第2素子分離層の間に形成されたn型第1不純物領域及び第2不純物領域と前記n型第1不純物領域及び前記第2不純物領域の間に備えられた第2チャンネルとを含む第2基板と、
前記n型第1不純物領及び第2不純物領域間の前記第2チャンネル上に備えられた第2ゲート積層物と、を含み、
前記第2ゲート積層物は、順次に積層された第3絶縁層、第2データ保存層、第4絶縁層及び第2コントロールゲートを含むことを特徴とする請求項3に記載の不揮発性メモリ素子。
【請求項7】
前記p型第2不純物領域と前記n型第2不純物領域は連結されていることを特徴とする請求項6に記載の不揮発性メモリ素子。
【請求項8】
前記p型第1不純物領及び第2不純物領域に、各々前記p型第1不純物領及び前記第2不純物領域の外に延伸された第1コンタクトパッド層及び第2コンタクトパッド層を備えたことを特徴とする請求項3に記載の不揮発性メモリ素子。
【請求項9】
前記p型第1不純物領及び第2不純物領域に、各々前記p型第1及不純物領び前記第2不純物領域の外に延伸された第1及び第2コンタクトパッド層を備え、
前記第1及び第2コンタクトパッド層と前記第1ゲート積層物とを覆う第1層間絶縁層を備えることを特徴とする請求項6に記載の不揮発性メモリ素子。
【請求項10】
前記n型第1不純物領域及び第2不純物領域に、各々前記n型第1不純物領域及び前記第2不純物領域の外に延伸された第3及び第4コンタクトパッド層を備え、
前記第3コンタクトパッド層及び前記第4コンタクトパッド層と前記第2ゲート積層物とを覆い、前記第1層間絶縁層にボンディングされた第2層間絶縁層を備えることを特徴とする請求項9に記載の不揮発性メモリ素子。
【請求項11】
前記第3及び第4コンタクトパッド層の延伸された長さは、各々前記第1及び第2コンタクトパッド層の延伸された長さより短いことを特徴とする請求項10に記載の不揮発性メモリ素子。
【請求項12】
前記第1基板は、SOI基板またはシリコン基板であることを特徴とする請求項3に記載の不揮発性メモリ素子。
【請求項13】
前記第1データ保存層は、シリコン窒化物層、ナノドット層及びhigh−k層のうち何れか1つであることを特徴とする請求項3に記載の不揮発性メモリ素子。
【請求項14】
前記データ保存層は、シリコン窒化物層、ナノドット層及びhigh−kのうち、何れか1つであることを特徴とする請求項4に記載の不揮発性メモリ素子。
【請求項15】
前記第2基板、前記第2素子分離層、前記第2層間絶縁層及び前記第1層間絶縁層よりなる積層物に前記第1コンタクトパッド層及び第2コンタクトパッド層に各々連結された第1導電性プラグ及び第2導電性プラグを備えており、
前記第2基板、前記第2素子分離層及び前記第2層間絶縁層よりなる積層物に前記第3コンタクトパッド層及び第4コンタクトパッド層に各々連結された第3導電性プラグ及び第4導電性プラグを備えており、
前記第2基板、前記第2素子分離層、前記第2層間絶縁層及び前記第1層間絶縁層よりなる積層物に前記第1ゲート積層物に連結された第1ゲート導電性プラグを備えており、
前記第2基板に前記第2ゲート積層物に連結された第2ゲート導電性プラグを備えており、
前記第2基板の前記第1導電性プラグないし第4導電性プラグの周りに各々前記第1導電性プラグないし第4導電性プラグの全面を覆う第1コンタクトパッドないし第4コンタクトパッドを備えており、
前記第1ゲート導電性プラグ及び第2ゲート導電性プラグの周りに各々前記第1ゲート導電性プラグ及び第2ゲート導電性プラグの全面を覆う第1ゲートコンタクトパッド及び第2ゲートコンタクトパッドを備えていることを特徴とする請求項10に記載の不揮発性メモリ素子。
【請求項16】
前記第1層間絶縁層は、前記第1ゲート積層物の上面が露出されるように備えられたことを特徴とする請求項9に記載の不揮発性メモリ素子。
【請求項17】
前記第2層間絶縁層は、前記第2ゲート積層物の上面が露出されるように備えられたことを特徴とする請求項10に記載の不揮発性メモリ素子。
【請求項18】
前記第1層間絶縁層は、前記第1ゲート積層物の上面が露出されるように備えられたことを特徴とする請求項17に記載の不揮発性メモリ素子。
【請求項19】
前記第1及び第2コンタクトパッド層は、前記第1素子分離層上に、または前記第1素子分離層にわたって延伸されたことを特徴とする請求項9に記載の不揮発性メモリ素子。
【請求項20】
前記第3及び第4コンタクトパッド層は、前記第2素子分離層上に、または前記第2素子分離層にわたって延伸されたことを特徴とする請求項10に記載の不揮発性メモリ素子。
【請求項21】
前記第2ゲート積層物を覆い、前記第1層間絶縁層にボンディングされた第2層間絶縁層を備えることを特徴とする請求項9に記載の不揮発性メモリ素子。
【請求項22】
前記第2基板、前記第2素子分離層、前記第2層間絶縁層及び前記第1層間絶縁層よりなる積層物に前記第1コンタクトパッド層及び第2コンタクトパッド層に各々連結された第1導電性プラグ及び第2導電性プラグを備えており、
前記第2基板に前記n型第1及び第2不純物領域に各々連結された第3導電性プラグ及び第4導電性プラグを備えており、
前記第2基板、前記第2素子分離層、前記第2層間絶縁層及び前記第1層間絶縁層よりなる積層物に前記第1ゲート積層物に連結された第1ゲート導電性プラグを備えており、
前記第2基板に前記第2ゲート積層物に連結された第2ゲート導電性プラグを備えており、
前記第2基板の前記第1導電性プラグないし第4導電性プラグの周りに各々前記第1導電性プラグないし第4導電性プラグの全面を覆う第1コンタクトパッドないし第4コンタクトパッドを備えており、
前記第1ゲート導電性プラグ及び第2ゲート導電性プラグの周りに各々前記第1ゲート導電性プラグ及び第2ゲート導電性プラグの全面を覆う第1ゲートコンタクトパッド及び第2ゲートコンタクトパッドを備えたことを特徴とする請求項21に記載の不揮発性メモリ素子。
【請求項23】
前記基板は、SOI基板またはシリコン基板であることを特徴とする請求項4に記載の不揮発性メモリ素子。
【請求項24】
p型第1及び第2不純物領域と第1チャンネルとを有する第1基板と、前記第1チャンネル上に形成された第1ゲート積層物とを備える第1不揮発性メモリ素子と、
n型第1及び第2不純物領域と第2チャンネルとを有する第2基板と、前記第2チャンネル上に形成された第2ゲート積層物とを含み、前記第1不揮発性メモリ素子と相補的関係にあり、前記第1不揮発性メモリ素子上に備えられた第2不揮発性メモリ素子とを備える不揮発性メモリ素子の動作方法において、
前記第1及び第2不揮発性メモリ素子に記録されたデータを読み込む段階と、
前記読み込んだデータである第1データと記録しようとするデータである第2データとを比較する段階と、
を含むことを特徴とする不揮発性メモリ素子の動作方法。
【請求項25】
前記比較の結果、前記第1及び第2データが同じである場合、前記第1及び第2不揮発性メモリ素子に記録されたデータをそのまま保持することを特徴とする請求項24に記載の不揮発性メモリ素子の動作方法。
【請求項26】
前記比較の結果、前記第1及び第2データの全部が異なる場合、
前記p型第1及び第2不純物領域の間に電位差が存在するように電圧を印加する段階と、
前記第1ゲート積層物に第1書き込み電圧を印加する段階と、
前記n型第1及び第2不純物領域間に電位差が存在するように電圧を印加する段階と、
前記第2ゲート積層物に第2書き込み電圧を印加する段階と、
を含むことを特徴とする請求項24に記載の不揮発性メモリ素子の動作方法。
【請求項27】
前記比較の結果、前記第1データ及び前記第2データの一部が異なる場合、前記第1不揮発性メモリ素子及び第2不揮発性メモリ素子のうち、何れか1つに記録されたデータはそのまま保持し、残りの1つに記録されたデータを変えることを特徴とする請求項24に記載の不揮発性メモリ素子の動作方法。
【請求項28】
前記n型第1及び第2不純物領域と前記第2ゲート積層物に各々0Vを印加して、前記第2不揮発性メモリ素子に記録されたデータをそのまま保持することを特徴とする請求項27に記載の不揮発性メモリ素子の動作方法。
【請求項29】
前記n型第1及び第2不純物領域に電位差が存在するように電圧を印加し、前記第2ゲート積層物に書き込み電圧を印加して、前記第2不揮発性メモリ素子にデータを記録することを特徴とする請求項27に記載の不揮発性メモリ素子の動作方法。
【請求項30】
p型第1及び第2不純物領域と第1チャンネルとを有する第1基板、前記第1チャンネル上に形成された第1ゲート積層物を含む第1不揮発性メモリ素子と、
n型第1及び第2不純物領域と第2チャンネルとを有する第2基板、前記第2チャンネル上に形成された第2ゲート積層物を含み、前記第1不揮発性メモリ素子と相補的関係にあり、前記第1不揮発性メモリ素子上に備えられた第2不揮発性メモリ素子を含む不揮発性メモリ素子の消去方法において、
前記n型第1及び第2不純物領域間に電位差が存在するように電圧を印加する段階と、
前記第2ゲート積層物に消去電圧を印加して前記第2不揮発性メモリ素子に記録されたデータを消去する段階と、
を含むことを特徴とする不揮発性メモリ素子の消去方法。
【請求項31】
前記p型第1及び第2不純物領域間に電位差が存在するように電圧を印加する段階と、
前記第1ゲート積層物に消去電圧を印加して前記第1不揮発性メモリ素子に記録されたデータを消去する段階と、
を含むことを特徴とする請求項30に記載の不揮発性メモリ素子の消去方法。
【請求項32】
前記データを消去する前に、前記第1及び第2不揮発性メモリ素子に記録されているデータを先に読み込み、確認することを特徴とする請求項30に記載の不揮発性メモリ素子の消去方法。
【請求項33】
前記第1不揮発性メモリ素子に記録されたデータを消去する前に、前記第1及び第2不揮発性メモリ素子に記録されたデータを先に読み込み、確認することを特徴とする請求項31に記載の不揮発性メモリ素子の消去方法。
【請求項34】
p型第1不純物領域及び第2不純物領域と第1チャンネルとを有する第1基板と、前記第1チャンネル上に形成された第1ゲート積層物とを含む第1不揮発性メモリ素子と、
n型第1不純物領域及び第2不純物領域と第2チャンネルを有する第2基板と、前記第2チャンネル上に形成された第2ゲート積層物とを含み、前記第1不揮発性メモリ素子と相補的関係にあり、前記第1不揮発性メモリ素子上に備えられた第2不揮発性メモリ素子を含む不揮発性メモリ素子の消去方法において、
前記p型第1及び第2不純物領域間に電位差が存在するように電圧を印加する段階と、
前記第1ゲート積層物に消去電圧を印加して前記第1不揮発性メモリ素子に記録されたデータを消去する段階と、
を含むことを特徴とする不揮発性メモリ素子の消去方法。
【請求項35】
前記データを消去する前に、前記第1及び第2不揮発性メモリ素子についてのデータ状態を読込み、確認することを特徴とする請求項34に記載の不揮発性メモリ素子の消去方法。
【請求項36】
p型第1及び第2不純物領域と第1チャンネルとを有する第1基板、前記第1チャンネル上に形成された第1ゲート積層物を含む第1不揮発性メモリ素子と、n型第1及び第2不純物領域と第2チャンネルとを有する第2基板、前記第2チャンネル上に形成された第2ゲート積層物を含み、前記第1不揮発性メモリ素子と相補的関係にあり、前記第1不揮発性メモリ素子上に備えられた第2不揮発性メモリ素子を含み、前記n型第2不純物領域と前記p型第2不純物領域とが連結された不揮発性メモリ素子の消去方法において、
前記第1及び第2ゲート積層物に電圧を印加した後、前記不揮発性メモリ素子から出力電圧が検出されるまで前記電圧を徐々に低める第1段階と、
前記不揮発性メモリ素子から第1出力電圧が検出されたときの前記第1及び第2ゲート積層物に印加された電圧を認識して前記第1不揮発性メモリ素子に記録された第1データを読込む第2段階と、
前記不揮発性メモリ素子から第1出力電圧が検出されると同時に前記第1及び第2ゲート積層物に印加される前記電圧を遮断する第3段階と、
前記電圧が遮断された直後、前記第1及び第2不揮発性メモリ素子の入力電圧対出力電圧を表した相補的特性曲線から前記第2不揮発性メモリ素子に記録されたデータを読込み可能な電圧を前記第1及び第2ゲート積層物に印加したとき、前記不揮発性メモリ素子の第2出力電圧を測定する第4段階と、
前記第1出力電圧が検出されたときの前記第1及び第2ゲート積層物に印加された電圧と前記第2出力電圧とを比較して前記第2不揮発性メモリ素子に記録された第2データを読込む第5段階と、
前記第1データ及び前記第2データを合わせて出力する第6段階と、
を含むことを特徴とする不揮発性メモリ素子の読み込み方法。
【請求項37】
前記第2段階は、
前記第1及び第2ゲート積層物に電圧を印加する間、前記不揮発性メモリ素子から出力される電圧を第1基準電圧と比較する段階と、
前記不揮発性メモリ素子から出力される電圧が前記第1出力電圧となる瞬間に、前記第1及び第2ゲート積層物に印加された電圧を第2基準電圧と比較する段階と、
前記第1出力電圧となる瞬間に前記第1及び第2ゲート積層物に印加された電圧が前記第2基準電圧より大きいとき、前記第1不揮発性メモリ素子に記録されたデータに相応するビットデータを出力する段階と、
を含むことを特徴とする請求項36に記載の不揮発性メモリ素子の読み込み方法。
【請求項38】
前記第2出力電圧は、前記第1及び第2不揮発性メモリ素子の出力端に連結された電圧比較回路部を通じて測定することを特徴とする請求項36に記載の不揮発性メモリ素子の読み込み方法。
【請求項39】
前記第4段階で前記電圧が遮断された直後に、前記第1及び第2ゲート積層物に0Vを印加することを特徴とする請求項36に記載の不揮発性メモリ素子の読み込み方法。
【請求項40】
前記0V電圧は、前記電圧が遮断されると同時にオン状態になり、一端は接地されており、他端は電源と前記不揮発性メモリ素子の前記第1及び第2ゲート積層物の間に連結されたトランジスタから印加されることを特徴とする請求項39に記載の不揮発性メモリ素子の読み込み方法。
【請求項41】
前記不揮発性メモリ素子に記録されたデータを読み込んだ後、読み込んだデータのうち、一部または全部を異なるデータに変えることを特徴とする請求項36に記載の不揮発性メモリ素子の読み込み方法。
【請求項42】
前記第1及び第2不揮発性メモリ素子は、各々少なくとも1ビットデータを記録していることを特徴とする請求項36に記載の不揮発性メモリ素子の読み込み方法。
【請求項43】
p型第1及び第2不純物領域と第1チャンネルを有する第1基板、前記第1チャンネル上に形成された第1ゲート積層物を含む第1不揮発性メモリ素子と、n型第1及び第2不純物領域と第2チャンネルとを有する第2基板、前記第2チャンネル上に形成された第2ゲート積層物を含み、前記第1不揮発性メモリ素子と相補的関係にあり、前記第1不揮発性メモリ素子上に備えられた第2不揮発性メモリ素子を含み、前記n型第2不純物領域と前記p型第2不純物領域とが連結された不揮発性メモリ素子の読み込み方法において、
前記第1不揮発性メモリ素子に記録された第1データを読込む第1段階と、
前記第2不揮発性メモリ素子に記録された第2データを読込む第2段階と、
前記第1及び第2データを合わせて少なくとも2ビットのデータを出力する第3段階と、を含むことを特徴とする不揮発性メモリ素子の読み込み方法。
【請求項44】
前記第1段階は、
前記第1及び第2ゲート積層物に電圧を印加した後、前記不揮発性メモリ素子から出力電圧が検出されるまで前記電圧を徐々に低める段階と、
前記不揮発性メモリ素子から第1出力電圧を検出する段階と、
前記第1出力電圧が検出された後、前記第1及び第2ゲート積層物に印加される電圧を遮断する段階と、
前記第1出力電圧が検出された瞬間に、前記第1及び第2ゲート積層物に印加された電圧を基準電圧と比較する段階と、
前記第1出力電圧が検出された瞬間に、前記第1及び第2ゲート積層物に印加された電圧と前記基準電圧との比較の結果をエンコーディングしてビットデータとして出力する段階と、
を含むことを特徴とする請求項43に記載の不揮発性メモリ素子の読み込み方法。
【請求項45】
前記第2段階は、
前記第1及び第2ゲート積層物に電圧を印加した後、前記不揮発性メモリ素子から出力電圧が検出されるまで前記電圧を徐々に低める段階と、
前記不揮発性メモリ素子から第1出力電圧を検出する段階と、
前記第1出力電圧が検出された後、前記第1及び第2ゲート積層物に印加される電圧を遮断する段階と、
前記第1及び第2不揮発性メモリ素子の入力電圧対出力電圧を表した相補的特性曲線から前記第2不揮発性メモリ素子に記録されたデータを読込み可能な電圧を前記第1及び第2ゲート積層物に印加する段階と、
前記第1及び第2ゲート積層物に前記第2不揮発性メモリ素子に記録されたデータを読込み可能な電圧が印加されたとき、前記不揮発性メモリ素子から出力される第2出力電圧を測定する段階と、
前記第2出力電圧を基準電圧と比較する段階と、
前記第2出力電圧と前記基準電圧との比較の結果をエンコーディングしてビットデータとして出力する段階と、
を含むことを特徴とする請求項43に記載の不揮発性メモリ素子の読み込み方法。
【請求項46】
前記第1及び第2ゲート積層物に印加される電圧を遮断した直後、前記第1及び第2ゲート積層物に0Vの電圧を印加することを特徴とする請求項45に記載の不揮発性メモリ素子の読み込み方法。
【請求項47】
前記0V電圧は、前記第1及び第2ゲート積層物に印加される電圧が遮断されると同時に、オン状態になり、一端は接地されており、他端は電源と前記不揮発性メモリ素子の前記第1及び第2ゲート積層物との間に連結されたトランジスタを用いて印加することを特徴とする請求項46に記載の不揮発性メモリ素子の読み込み方法。
【請求項48】
前記不揮発性メモリ素子に記録されたデータを読み込んだ後、読み込んだデータのうち一部または全部を異なるデータに変えることを特徴とする請求項43に記載の不揮発性メモリ素子の読み込み方法。
【請求項49】
第1基板に第1不揮発性メモリ素子を形成する第1段階と、
第2基板に前記第1不揮発性メモリ素子と相補的関係にある第2不揮発性メモリ素子を形成する第2段階と、
前記第1及び第2不揮発性メモリ素子が対向するように前記第1及び第2基板をボンディングする第3段階と、
を含むことを特徴とする不揮発性メモリ素子の製造方法。
【請求項50】
前記第1段階は、
前記第1基板の所定領域に第1素子分離層を形成し、前記第1素子分離層間の前記第1基板に離隔されたp型第1及び第2不純物領域を形成し、前記p型第1及び第2不純物領域の間に第1チャンネルを形成する段階と、
前記第1チャンネル上に少なくとも何れか1つのデータ保存層を備える第1ゲート積層物を形成する段階と、
前記p型第1及び第2不純物領域に各々第1及び第2コンタクトパッド層を形成する段階と、
前記第1基板上に前記第1ゲート積層物と前記第1及び第2コンタクトパッド層とを覆う第1層間絶縁層を形成する段階と、
前記第1層間絶縁層の表面を平坦化する段階と、
を含むことを特徴とする請求項49に記載の不揮発性メモリ素子の製造方法。
【請求項51】
前記第1ゲート積層物を形成する段階は、
前記第1基板上に第1絶縁層、第1データ保存層、第2絶縁層及び第1コントロールゲートを順次に形成する段階と、
前記第1コントロールゲート上に前記第1チャンネルを限定する感光膜パターンを形成する段階と、
前記感光膜パターンをエッチングマスクとして前記第1コントロールゲート、前記第2絶縁層、前記第1データ保存層及び前記第1絶縁層を順次にエッチングする段階と、
を含むことを特徴とする請求項50に記載の不揮発性メモリ素子の製造方法。
【請求項52】
前記第1及び第2コンタクトパッド層は、前記第1素子分離層上に、または前記第1素子分離層にわたって延伸されるように形成することを特徴とする請求項50に記載の不揮発性メモリ素子の製造方法。
【請求項53】
前記第1基板は、n型シリコン基板またはSOI基板であることを特徴とする請求項49に記載の不揮発性メモリ素子の製造方法。
【請求項54】
前記第2基板は、p型シリコン基板またはSOI基板であることを特徴とする請求項49に記載の不揮発性メモリ素子の製造方法。
【請求項55】
前記第2段階は、
前記第2基板に第2素子分離層を形成し、前記第2素子分離層間の前記第2基板にn型第1及び第2不純物領域を形成し、前記n型第1及び第2不純物領域間に第2チャンネルを形成する段階と、
前記第2チャンネル上に少なくとも何れか1つのデータ保存層を備える第2ゲート積層物を形成する段階と、
前記n型第1及び第2不純物領域に各々第3及び第4コンタクトパッド層を形成する段階と、
前記第2基板上に前記第2ゲート積層物と前記第3及び第4コンタクトパッド層とを覆う第2層間絶縁層を形成する段階と、
前記第2層間絶縁層の表面を平坦化する段階と、
を含むことを特徴とする請求項49に記載の不揮発性メモリ素子の製造方法。
【請求項56】
前記第1層間絶縁層は、前記第1ゲート積層物が露出されるまで平坦化することを特徴とする請求項50に記載の不揮発性メモリ素子の製造方法。
【請求項57】
前記第2層間絶縁層は、前記第2ゲート積層物が露出されるまで平坦化することを特徴とする請求項55に記載の不揮発性メモリ素子の製造方法。
【請求項58】
前記第2段階は、
前記第2基板に第2素子分離層を形成し、前記第2素子分離層間の前記第2基板にn型第1及び第2不純物領域を形成し、前記n型第1及び第2不純物領域間に第2チャンネルを形成する段階と、
前記第2チャンネル上に少なくとも1層のデータ保存層を備える第2ゲート積層物を形成する段階と、
前記n型第1及び第2不純物領域に各々第3及び第4コンタクトパッド層を形成する段階と、
前記第2基板上に前記第2ゲート積層物と前記第3及び第4コンタクトパッド層を覆う第2層間絶縁層を形成する段階と、
前記第2層間絶縁層の表面を平坦化する段階と、
を含むことを特徴とする請求項50に記載の不揮発性メモリ素子の製造方法。
【請求項59】
前記第2ゲート積層物を形成する段階は、
前記第2基板上に第3絶縁層、第2データ保存層、第4絶縁層及び第2コントロールゲートを順次に形成する段階と、
前記第2コントロールゲート上に前記第2チャンネルを限定する感光膜パターンを形成する段階と、
前記感光膜パターンをエッチングマスクとして前記第2コントロールゲート、前記第3絶縁層、前記第2データ保存層及び前記第4絶縁層を順次にエッチングする段階と、
を含むことを特徴とする請求項55に記載の不揮発性メモリ素子の製造方法。
【請求項60】
前記第3及び第4コンタクトパッド層は、前記第2素子分離層上に、または前記第2素子分離層にわたって延伸されるように形成することを特徴とする請求項55に記載の不揮発性メモリ素子の製造方法。
【請求項61】
前記第2段階は、
前記第2基板に第2素子分離層を形成し、前記第2素子分離層間の前記第2基板にn型第1及び第2不純物領域を形成し、前記n型第1及び第2不純物領域間に第2チャンネルを形成する段階と、
前記第2チャンネル上に少なくとも何れか1つのデータ保存層を備える第2ゲート積層物を形成する段階と、
前記第2基板上に前記第2ゲート積層物を覆う第2層間絶縁層を形成する段階と、
前記第2層間絶縁層の表面を平坦化する段階と、
を含むことを特徴とする請求項49に記載の不揮発性メモリ素子の製造方法。
【請求項62】
前記第2段階は、
前記第2基板に第2素子分離層を形成し、前記第2素子分離層間の前記第2基板にn型第1及び第2不純物領域を形成し、前記n型第1及び第2不純物領域間に第2チャンネルを形成する段階と、
前記第2チャンネル上に少なくとも1層のデータ保存層を備える第2ゲート積層物を形成する段階と、
前記第2基板上に前記第2ゲート積層物を覆う第2層間絶縁層を形成する段階と、
前記第2層間絶縁層の表面を平坦化する段階と、
を含むことを特徴とする請求項50に記載の不揮発性メモリ素子の製造方法。
【請求項63】
前記ボンディングの後、
前記第2基板、前記第2素子分離層、前記第2層間絶縁層及び前記第1層間絶縁層よりなる積層物に前記第1コンタクトパッド層及び第2コンタクトパッド層が各々露出される第1ビアホール及び第2ビアホールを形成する段階と、
前記第1ビアホール及び第2ビアホールを各々第1導電性プラグ及び第2導電性プラグで充填する段階と、
前記第2基板、前記第2素子分離層及び前記第2層間絶縁層よりなる積層物に前記第3コンタクトパッド層及び第4コンタクトパッド層が各々露出される第3ビアホール及び第4ビアホールを形成する段階と、
前記第3ビアホール及び第4ビアホールを各々第3導電性プラグ及び第4導電性プラグで充填する段階と、
前記第2基板、前記第2素子分離層、前記第2層間絶縁層及び前記第1層間絶縁層よりなる前記積層物に前記第1ゲート積層物が露出される第1ゲートビアホールを形成する段階と、
前記第1ゲートビアホールを第1ゲート導電性プラグで充填する段階と、
前記第2基板に前記第2ゲート積層物が露出される第2ゲートビアホールを形成する段階と、
前記第2ゲートビアホールを第2ゲート導電性プラグで充填する段階と、
前記第2基板の前記第1ビアホールないし第4ビアホールの周りに各々前記第1導電性プラグないし第4導電性プラグの全面を覆う第1コンタクトパッドないし第4コンタクトパッドを形成しつつ、前記第1ゲートビアホール及び第2ゲートビアホールの周りに各々前記第1ゲート導電性プラグ及び第2ゲート導電性プラグの全面を覆う第1ゲートパッド及び第2ゲートパッドを形成する段階と、
を含むことを特徴とする請求項58に記載の不揮発性メモリ素子の製造方法。
【請求項64】
前記ボンディングの後、
前記第2基板、前記第2素子分離層、前記第2層間絶縁層及び前記第1層間絶縁層よりなる積層物に前記第1コンタクトパッド及び第2コンタクトパッド層が各々露出される第1ビアホール及び第2ビアホールを形成する段階と、
前記第1ビアホール及び第2ビアホールを各々第1導電性プラグ及び第2導電性プラグで充填する段階と、
前記第2基板及び前記第2素子分離層よりなる積層物に前記第3コンタクトパッド及び第4コンタクトパッド層が各々露出される第3ビアホール及び第4ビアホールを形成する段階と、
前記第3ビアホール及び第4ビアホールを各々第3導電性プラグ及び第4導電性プラグで充填する段階と、
前記第2基板、前記第2素子分離層、前記第2層間絶縁層及び前記第1層間絶縁層よりなる積層物に前記第1ゲート積層物が露出される第1ゲートビアホールを形成する段階と、
前記第1ゲートビアホールを第1ゲート導電性プラグで充填する段階と、
前記第2基板に前記第2ゲート積層物が露出される第2ゲートビアホールを形成する段階と、
前記第2ゲートビアホールを第2ゲート導電性プラグで充填する段階と、
前記第2基板の前記第1ビアホールないし第4ビアホールの周りに各々前記第1導電性プラグないし第4導電性プラグの全面を覆う第1コンタクトパッドないし第4コンタクトパッドを形成しつつ、前記第1ゲートビアホール及び第2ゲートビアホールの周りに各々前記第1ゲート導電性プラグ及び第2ゲート導電性プラグの全面を覆う第1ゲートパッド及び第2ゲートパッドを形成する段階と、
を含むことを特徴とする請求項58に記載の不揮発性メモリ素子の製造方法。
【請求項65】
前記ボンディングの後、
前記第2基板、前記第2素子分離層、前記第2層間絶縁層及び前記第1層間絶縁層よりなる積層物に前記第1コンタクトパッド及び第2コンタクトパッド層が各々露出される第1ビアホール及び第2ビアホールを形成する段階と、
前記第1ビアホール及び第2ビアホールを各々第1導電性プラグ及び第2導電性プラグで充填する段階と、
前記第2基板に前記n型第1不純物領域及び第2不純物領域が各々露出される第3ビアホール及び第4ビアホールを形成する段階と、
前記第3ビアホール及び第4ビアホールを各々第3導電性プラグ及び第4導電性プラグで充填する段階と、
前記第2基板、前記第2素子分離層、前記第2層間絶縁層及び前記第1層間絶縁層よりなる前記積層物に前記第1ゲート積層物が露出される第1ゲートビアホールを形成する段階と、
前記第1ゲートビアホールを第1ゲート導電性プラグで充填する段階と、
前記第2基板に前記第2ゲート積層物が露出される第2ゲートビアホールを形成する段階と、
前記第2ゲートビアホールを第2ゲート導電性プラグで充填する段階と、
前記第2基板の前記第1ビアホールないし第4ビアホールの周りに各々前記第1導電性プラグないし第4導電性プラグの全面を覆う第1コンタクトパッドないし第4コンタクトパッドを形成しつつ、前記第1ゲートビアホール及び第2ゲートビアホールの周りに各々前記第1ゲート導電性プラグ及び第2ゲート導電性プラグの全面を覆う第1ゲートビアホール及び第2ゲートパッドを形成する段階と、
を含むことを特徴とする請求項62に記載の不揮発性メモリ素子製造方法。
【請求項66】
前記n型第1不純物領域及び第2不純物領域の形成に先立って、前記第2基板の前記n型第1不純物領域及び第2不純物領域が配置された所よりも深い所に不純物層を形成し、前記不純物層が前記第2基板を二分することを特徴とする請求項55に記載の不揮発性メモリ素子の製造方法。
【請求項67】
前記第1基板および第2基板のボンディングに先立って、前記第2基板の前記n型第1不純物領域及び第2不純物領域が形成されていない、不純物層によって二分される側の第2基板を除去することを特徴とする請求項66に記載の不揮発性メモリ素子の製造方法。
【請求項68】
第1不揮発性メモリ素子と、
前記第1不揮発性メモリ素子と相補的関係にある第2不揮発性メモリ素子と、
第3不揮発性メモリ素子と、
前記第3不揮発性メモリ素子と相補的関係にある第4不揮発性メモリ素子が順次に積層されており、
前記第2及び第4不揮発性メモリ素子は向かい合わせた状態で備えられていることを特徴とする論理素子。
【請求項69】
前記第1及び第4不揮発性メモリ素子は、同じN型不揮発性メモリ素子であり、前記第2及び第3不揮発性メモリ素子は、同じP型不揮発性メモリ素子であることを特徴とする請求項68に記載の論理素子。
【請求項70】
前記第1不揮発性メモリ素子は、
第1素子分離層と、前記第1素子分離層の間に形成された第1及び第2不純物領域と、前記第1及び第2不純物領域の間に備えられた第1チャンネルを備える第1基板と、
前記第1チャンネル上に備えられた第1ゲート積層物と、
前記第1及び第2不純物領域上に備えられた第1及び第2コンタクトパッド層と、
前記第1及び第2コンタクトパッド層と前記第1ゲート積層物とを覆う第1層間絶縁層と、
を含むことを特徴とする請求項68に記載の論理素子。
【請求項71】
前記第2不揮発性メモリ素子は、
第2素子分離層と、前記第2素子分離層の間に形成された第3及び第4不純物領域と、前記第3及び第4不純物領域の間に備えられた第2チャンネルを備える第2基板と、
前記第2チャンネル上に備えられた第2ゲート積層物と、
前記第3及び第4不純物領域上に備えられた第3及び第4コンタクトパッド層と、
前記第3及び第4コンタクトパッド層と前記第2ゲート積層物とを覆い、前記第1層間絶縁層にボンディングされた第2層間絶縁層と、を含むことを特徴とする請求項70に記載の論理素子。
【請求項72】
前記第3不揮発性メモリ素子は、
第3素子分離層と、前記第3素子分離層の間に形成された第5及び第6不純物領域と、前記第5及び第6不純物領域の間に備えられた第3チャンネルと、を備え、前記第2基板にボンディングされた第3基板と、
前記第3チャンネル上に備えられた第3ゲート積層物と、
前記第5及び第6不純物領域上に備えられた第5及び第6コンタクトパッド層と、
前記第5及び第6コンタクトパッド層と前記第3ゲート積層物とを覆う第3層間絶縁層と、
を含むことを特徴とする請求項71に記載の論理素子。
【請求項73】
前記第4不揮発性メモリ素子は、
第4素子分離層と、前記第4素子分離層の間に形成された第7及び第8不純物領域と、前記第7及び第8不純物領域の間に備えられた第4チャンネルと、を備える第4基板と、
前記第4チャンネル上に備えられた第4ゲート積層物と、
前記第7及び第8不純物領域上に備えられた第7及び第8コンタクトパッド層と、
前記第7及び第8コンタクトパッド層と前記第4ゲート積層物とを覆い、前記第3層間絶縁層にボンディングされた第4層間絶縁層と、
を含むことを特徴とする請求項72に記載の論理素子。
【請求項74】
前記第4不揮発性メモリ素子は、第4素子分離層と、前記第4素子分離層の間に形成された第7及び第8不純物領域と、前記第7及び第8不純物領域の間に備えられた第4チャンネルと、を備える第4基板と、
前記第4チャンネル上に備えられた第4ゲート積層物と、
前記第4ゲート積層物を覆い、前記第3層間絶縁層にボンディングされた第4層間絶縁層と、
を含むことを特徴とする請求項72に記載の論理素子。
【請求項75】
前記第1ないし第4基板は、SOI基板またはシリコン基板であることを特徴とする請求項73に記載の論理素子。
【請求項76】
前記第1ないし第8コンタクトパッド層は、それぞれに隣接した素子分離層上に延伸されたことを特徴とする請求項73に記載の論理素子。
【請求項77】
前記第1ないし第8コンタクトパッド層のうち、一部は隣接した素子分離層と離隔された状態で延伸されており、残りは前記素子分離層上に延伸されたことを特徴とする請求項73に記載の論理素子。
【請求項78】
前記第1及び第2コンタクトパッド層に各々連結されるように前記第1及び第2コンタクトパッド層上の積層物に形成された第1及び第2導電性プラグと、
前記第3及び第4コンタクトパッド層に各々連結されるように前記第3及び第4コンタクトパッド層上の積層物に形成された第3及び第4導電性プラグと、
前記第5及び第6コンタクトパッド層に各々連結されるように前記第5及び第6コンタクトパッド層上の積層物に形成された第5及び第6導電性プラグと、
前記第7及び第8コンタクトパッド層に各々連結されるように前記第7及び第8コンタクトパッド層上の積層物に形成された第7及び第8導電性プラグと、
前記第1ゲート積層物に連結されるように前記第1ゲート積層物上の積層物に形成された第1ゲート導電性プラグと、
前記第2ゲート積層物に連結されるように前記第2ゲート積層物上の積層物に形成された第2ゲート導電性プラグと、
前記第3ゲート積層物に連結されるように前記第3ゲート積層物上の積層物に形成された第3ゲート導電性プラグと、
前記第4ゲート積層物に連結されるように前記第4ゲート積層物上の積層物に形成された第4ゲート導電性プラグと、
前記第1、第3及び第7導電性プラグを連結する第1コンタクトパッドと、
前記第4及び第6導電性プラグを連結する第2コンタクトパッドと、
前記第2及び第8導電性プラグを連結する第3コンタクトパッドと、
前記第5導電性プラグに連結された第4コンタクトパッドと、
前記第1及び第2ゲート導電性プラグを連結する第1ゲートコンタクトパッドと、
前記第3及び第4ゲート導電性プラグを連結する第2ゲートコンタクトパッドと、
を備えたことを特徴とする請求項73に記載の論理素子。
【請求項79】
前記第1及び第2コンタクトパッド層に各々連結されるように前記第1及び第2コンタクトパッド層上の積層物に形成された第1及び第2導電性プラグと、
前記第3及び第4コンタクトパッド層に各々連結されるように前記第3及び第4コンタクトパッド層上の積層物に形成された第3及び第4導電性プラグと、
前記第5及び第6コンタクトパッド層に各々連結されるように前記第5及び第6コンタクトパッド層上の積層物に形成された第5及び第6導電性プラグと、
前記第7及び第8コンタクトパッド層に各々連結されるように前記第7及び第8コンタクトパッド層上の積層物に形成された第7及び第8導電性プラグと、
前記第1ゲート積層物に連結されるように前記第1ゲート積層物上の積層物に形成された第1ゲート導電性プラグと、
前記第2ゲート積層物に連結されるように前記第2ゲート積層物上の積層物に形成された第2ゲート導電性プラグと、
前記第3ゲート積層物に連結されるように前記第3ゲート積層物上の積層物に形成された第3ゲート導電性プラグと、
前記第4ゲート積層物に連結されるように前記第4ゲート積層物上の積層物に形成された第4ゲート導電性プラグと、
前記第1、第3、第5及び第7導電性プラグを連結する第1コンタクトパッドと、
前記第4及び第6導電性プラグを連結する第2コンタクトパッドと、
前記第2及び第8導電性プラグを連結する第3コンタクトパッドと、
前記第1及び第2ゲート導電性プラグを連結する第1ゲートコンタクトパッドと、
前記第3及び第4ゲート導電性プラグを連結する第2ゲートコンタクトパッドと、
を備えたことを特徴とする請求項73に記載の論理素子。
【請求項80】
前記第1及び第2コンタクトパッド層に各々連結されるように前記第1及び第2コンタクトパッド層上の積層物に形成された第1及び第2導電性プラグと、
前記第3及び第4コンタクトパッド層に各々連結されるように前記第3及び第4コンタクトパッド層上の積層物に形成された第3及び第4導電性プラグと、
前記第5及び第6コンタクトパッド層に各々連結されるように前記第5及び第6コンタクトパッド層上の積層物に形成された第5及び第6導電性プラグと、
前記第7及び第8不純物領域に各々連結されるように前記第4基板に形成された第7及び第8導電性プラグと、
前記第1ゲート積層物に連結されるように前記第1ゲート積層物上の積層物に形成された第1ゲート導電性プラグと、
前記第2ゲート積層物に連結されるように前記第2ゲート積層物上の積層物に形成された第2ゲート導電性プラグと、
前記第3ゲート積層物に連結されるように前記第3ゲート積層物上の積層物に形成された第3ゲート導電性プラグと、
前記第4ゲート積層物に連結されるように前記第4ゲート積層物上の積層物に形成された第4ゲート導電性プラグと、
前記第1、第3及び第7導電性プラグを連結する第1コンタクトパッドと、
前記第4及び第6導電性プラグを連結する第2コンタクトパッドと、
前記第2及び第8導電性プラグを連結する第3コンタクトパッドと、
前記第5導電性プラグに連結された第4コンタクトパッドと、
前記第1及び第2ゲート導電性プラグを連結する第1ゲートコンタクトパッドと、
前記第3及び第4ゲート導電性プラグを連結する第2ゲートコンタクトパッドと、
を備えたことを特徴とする請求項74に記載の論理素子。
【請求項81】
前記第1及び第2コンタクトパッド層に各々連結されるように前記第1及び第2コンタクトパッド層上の積層物に形成された第1及び第2導電性プラグと、
前記第3及び第4コンタクトパッド層に各々連結されるように前記第3及び第4コンタクトパッド層上の積層物に形成された第3及び第4導電性プラグと、
前記第5及び第6コンタクトパッド層に各々連結されるように前記第5及び第6コンタクトパッド層上の積層物に形成された第5及び第6導電性プラグと、
前記第7及び第8不純物領域に各々連結されるように前記第4基板に形成された第7及び第8導電性プラグと、
前記第1ゲート積層物に連結されるように前記第1ゲート積層物上の積層物に形成された第1ゲート導電性プラグと、
前記第2ゲート積層物に連結されるように前記第2ゲート積層物上の積層物に形成された第2ゲート導電性プラグと、
前記第3ゲート積層物に連結されるように前記第3ゲート積層物上の積層物に形成された第3ゲート導電性プラグと、
前記第4ゲート積層物に連結されるように前記第4ゲート積層物上の積層物に形成された第4ゲート導電性プラグと、
前記第1、第3、第5及び第7導電性プラグを連結する第1コンタクトパッドと、
前記第4及び第6導電性プラグを連結する第2コンタクトパッドと、
前記第2及び第8導電性プラグを連結する第3コンタクトパッドと、
前記第1及び第2ゲート導電性プラグを連結する第1ゲートコンタクトパッドと、
前記第3及び第4ゲート導電性プラグを連結する第2ゲートコンタクトパッドと、
を備えたことを特徴とする請求項74に記載の論理素子。
【請求項82】
前記第1ないし第4ゲート積層物は、順次に積層された第1絶縁層、少なくとも何れ1つのデータ保存層、第2絶縁層及びコントロールゲートを備えることを特徴とする請求項73に記載の論理素子。
【請求項83】
前記第1ないし第8コンタクトパッド層の延伸された長さは同じであることを特徴とする請求項73に記載の論理素子。
【請求項84】
前記第1ないし第8コンタクトパッド層の一部は延伸された長さが異なることを特徴とする請求項73に記載の論理素子。
【請求項85】
前記第1、第3、第5及び第7コンタクトパッド層の延伸された長さは、前記第1コンタクトパッド層から前記第7コンタクトパッド層に行くほど短いことを特徴とする請求項77に記載の論理素子。
【請求項86】
前記第1ないし第8コンタクトパッド層のうち、少なくとも一部は相異なる方向に延伸されたことを特徴とする請求項73に記載の論理素子。
【請求項87】
前記第1ないし第6コンタクトパッド層は同じ長さに延伸されたことを特徴とする請求項74に記載の論理素子。
【請求項88】
前記第1ないし第6コンタクトパッド層のうち一部は異なる長さに延伸されたことを特徴とする請求項74に記載の論理素子。
【請求項89】
前記第1、第3及び第5コンタクトパッド層の延伸された長さは前記第1コンタクトパッド層から前記第5コンタクトパッド層に行くほど短くなることを特徴とする請求項88に記載の論理素子。
【請求項90】
前記第1、第3、第5及び第7コンタクトパッド層の延伸された長さは、前記第1コンタクトパッド層から前記第7コンタクトパッド層に行くほど短いことを特徴とする請求項84に記載の論理素子。
【請求項91】
前記第1ないし第4ゲート積層物は、順次に積層された第1絶縁層、少なくとも何れか1つのデータ保存層、第2絶縁層及びコントロールゲートを備えることを特徴とする請求項74に記載の論理素子。
【請求項92】
第1トランジスタ、前記第1トランジスタと相補的関係にある第2トランジスタよりなるCMOSFETを含む半導体装置において、
前記第1及び第2トランジスタはそれぞれのゲートが対向するようにボンディングされたことを特徴とする半導体装置。
【請求項93】
前記CMOSFETは、第1半導体装置上に備えたことを特徴とする請求項92に記載の半導体装置。
【請求項94】
前記CMOSFET上に第2半導体装置がさらに備えられたことを特徴とする請求項93に記載の論理素子。
【請求項95】
前記第1半導体素子は、入出力及びコントロール素子、RF ASIC素子及びAnalog ASIC素子のうち少なくとも何れか1つであることを特徴とする請求項93に記載の半導体装置。
【請求項96】
前記第2半導体素子は、中央処理装置、キャッシュメモリ、メインメモリ及びDSPチップのうち少なくとも何れか1つであることを特徴とする請求項94に記載の半導体装置。
【請求項97】
相補的関係にある第1及び第2不揮発性メモリ素子を含むメモリ素子と、
前記メモリ素子から出力される電圧と第1基準電圧とを比較する第1電圧比較部と、
前記メモリ素子に所定範囲のスイーピング電圧を供給する第1電源部と、
前記第1電圧比較部の出力信号により動作され、前記メモリ素子の入力端に印加される電圧と第2基準電圧とを比較する第2電圧比較部と、
前記第2電圧比較部の出力信号をエンコーディングするエンコーダと、
前記第1電源部から前記メモリ素子に印加される前記スイーピング電圧を断続する第1断続手段と、
前記第1電圧比較部から与えられる信号によって前記メモリ素子と前記第2電圧比較部との間をオフにする第2断続手段と、
前記第1電圧比較部から与えられる信号に反応して前記第1及び第2断続手段の動作を制御する制御手段と、
前記第1電圧比較部から与えられる信号によって前記メモリ素子に所定の電圧を印加する第2電源部と、
前記第2電源部から前記メモリ素子に所定の電圧が印加されたとき、前記メモリ素子から出力される電圧と前記エンコーダから与えられる信号に対応する電圧とを比較して所定のビットデータを出力する電圧比較回路部と、
を含むことを特徴とする不揮発性メモリ素子の読み込み動作回路。
【請求項98】
前記第1及び第2不揮発性メモリ素子は、順次に積層された、各々少なくとも1ビットデータが記録されるP型及びN型不揮発性メモリ素子であることを特徴とする請求項97に記載の不揮発性メモリ素子の読み込み動作回路。
【請求項99】
前記第2電圧比較部は、少なくとも1つの比較器を含むことを特徴とする請求項97に記載の不揮発性メモリ素子の読み込み動作回路。
【請求項100】
前記第1断続手段は、前記第1電源部と前記メモリ素子との間に備えられた第1パストランジスタであることを特徴とする請求項97に記載の不揮発性メモリ素子の読み込み動作回路。
【請求項101】
前記第2断続手段は、前記メモリ素子と前記第2電圧比較部との間に備えられた第2パストランジスタであることを特徴とする請求項97に記載の不揮発性メモリ素子の読み込み動作回路。
【請求項102】
前記制御手段は、前記第1及び第2断続手段に前記第1電圧比較部から与えられる信号を反転させて印加するインバータであることを特徴とする請求項97に記載の不揮発性メモリ素子の読み込み動作回路。
【請求項103】
前記第2電源部は、前記メモリ素子に0Vを印加する接地されたトランジスタであることを特徴とする請求項97に記載の不揮発性メモリ素子の読み込み動作回路。
【請求項104】
相補的関係にある第1及び第2不揮発性メモリ素子を含むメモリ素子と、
前記メモリ素子から出力される電圧と第1基準電圧とを比較する第1電圧比較部と、
前記メモリ素子に所定範囲のスイーピング電圧を供給する第1電源部と、
前記第1電圧比較部から与えられる信号により動作され、前記メモリ素子の入力端に印加される電圧と第2基準電圧とを比較する第2電圧比較部と、
前記第2電圧比較部から出力される信号をエンコーディングする第1エンコーダと、
前記第1電源部から前記メモリ素子に印加される前記スイーピング電圧を断続する第1断続手段と、
前記第1電圧比較器から与えられる信号によって前記メモリ素子と前記第2電圧比較部との間をオフにする第2断続手段と、
前記第1電圧比較部から与えられる信号に反応して前記第1及び第2断続手段の動作を制御する制御手段と、
前記第1電圧比較部から与えられる信号によって前記メモリ素子に所定の電圧を印加する第2電源部と、
前記第2電源部から前記メモリ素子に所定の電圧が印加されつつ、動作が開始され、このとき、前記メモリ素子から出力される電圧と第3基準電圧とを比較する第3電圧比較部と、
前記第3電圧比較部から出力される信号をエンコーディングする第2エンコーダと、
前記第1及び第2エンコーダから与えられる信号をエンコーディングして所定のビットデータを出力する第3エンコーダと、
を含むことを特徴とする不揮発性メモリ素子の読み込み動作回路。
【請求項105】
前記第3電圧比較部は、少なくとも1つの比較器を含むことを特徴とする請求項104に記載の不揮発性メモリ素子の読み込み動作回路。
【請求項106】
前記第1及び第2不揮発性メモリ素子は、順次に積層された、各々少なくとも1ビットデータが記録されるP型及びN型不揮発性メモリ素子であることを特徴とする請求項104に記載の不揮発性メモリ素子の読み込み動作回路。
【請求項107】
前記第2電圧比較部は、少なくとも1つの比較器を含むことを特徴とする請求項104に記載の不揮発性メモリ素子の読み込み動作回路。
【請求項108】
前記第1断続手段は、前記第1電源部と前記メモリ素子との間に備えられた第1パストランジスタであることを特徴とする請求項104に記載の不揮発性メモリ素子の読み込み動作回路。
【請求項109】
前記第2断続手段は、前記メモリ素子と前記第2電圧比較部との間に備えられた第2パストランジスタであることを特徴とする請求項104に記載の不揮発性メモリ素子の読み込み動作回路。
【請求項110】
前記制御手段は、前記第1及び第2断続手段に前記第1電圧比較器から与えられる信号を反転させて印加するインバータであることを特徴とする請求項104に記載の不揮発性メモリ素子の読み込み動作回路。
【請求項111】
前記第2電源部は、前記メモリ素子に0Vを印加する接地されたトランジスタであることを特徴とする請求項104に記載の不揮発性メモリ素子の読み込み動作回路。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【公開番号】特開2006−5363(P2006−5363A)
【公開日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−178652(P2005−178652)
【出願日】平成17年6月17日(2005.6.17)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】416,Maetan−dong,Yeongtong−gu,Suwon−si Gyeonggi−do,Republic of Korea
【Fターム(参考)】