説明

神経障害性疼痛の治療において有用なトリアゾロ−ピリダジン化合物および、この誘導体

本発明は、神経障害性疼痛の治療におけるトリアゾロ−ピリダジン化合物の使用方法に関するものである。本発明はまた、例えば統合失調症、不安、抑鬱、双極性障害およびパニックなどの精神病および気分障害の治療での、さらには疼痛、パーキンソン病、認識機能障害、癲癇、日周期リズムおよび睡眠障害(例:交代勤務誘発睡眠障害および時差ボケ)、薬物耽溺、薬物乱用、薬物禁断症状および他の疾患の治療でのトリアゾロ−ピリダジン化合物の使用に関するものでもある。本発明はまた、Caチャンネルのαδ−1サブユニットに選択的に結合する新規なトリアゾロ−ピリダジン化合物に関するものでもある。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記式(I)または式(II)の化合物あるいは該化合物の製薬上許容される塩。
【化1】

[式中、
AおよびBはそれぞれ独立に、CH、NおよびOからなる群から選択され;
DおよびEはそれぞれ独立に、NおよびOからなる群から選択され;
Fは、フェニルおよびヘテロアリール(ピリジル)からなる群から選択され;
Gは、結合またはメチレンであり;前記メチレンは、メチル、エチル、イソプロピルおよびカルボニルから選択される置換基で置換されていても良く;
Rは、
(a)H、
(b)CF
(c)CH
からなる群から選択され;
は、
(a)水素、
(b)CF
(c)フェニル、
(d)−C1−6アルキル、
(e)−C3−6シクロアルキル、
(f)−C2−6アルケニル、
(g)−C2−6アルキニル、
(h)−O−C1−6アルキル、
(i)−O−C2−6アルケニル、
(j)−S−C1−6アルキルおよび
(k)5員もしくは6員のヘテロ芳香環[前記ヘテロ芳香環は、独立にNおよびOからなる群から選択される1、2または3個のヘテロ原子を有し;前記ヘテロアリールは、メチル、メトキシ、ヒドロキシルまたはハロで置換されていても良い。];
からなる群から選択され;
は、
(a)水素、
(b)−C1−6アルキル、
(c)5員もしくは6員のヘテロ芳香環[前記ヘテロシクロアルキルまたはヘテロ芳香環は、独立にNおよびOからなる群から選択される1、2または3個のヘテロ原子を有する。]、
(d)アリールおよび
(e)−NR
からなる群から選択され;
は、
(a)水素、
(b)−C1−6アルキル、
(c)5員もしくは6員のヘテロ芳香環[前記ヘテロシクロアルキルまたはヘテロ芳香環は、独立にNおよびOからなる群から選択される1、2または3個のヘテロ原子を有する。]、
(d)アリールおよび
(e)−NR
からなる群から選択され;
およびRの選択肢(a)、(b)、(c)、(d)および(e)はそれぞれ、メチル、メトキシ、ハロおよびヒドロキシルから選択される1または2個の置換基で置換されていても良いか、
またはRおよびRが一体となって、これらが結合している原子とともに、フェニルおよびシクロヘキシルから選択される環が形成されており;
は、ハロ、ヒドロキシル、−C1−6アルキルおよび−O−C1−6アルキルからなる群から選択される1もしくは2個の置換基で置換されていても良い−NH(C1−3アルキルアリール)であり;
は、
(a)ヒドロキシル、
(b)N(CH
(c)アリール、
(d)5員もしくは6員のヘテロ芳香環[前記ヘテロ芳香環は、独立にNおよびOからなる群から選択される1、2または3個のヘテロ原子を有する。]
からなる群から選択され;
の選択肢(b)、(c)および(d)は、メチル、メトキシ、ヒドロキシルまたはハロで置換されていても良い。]
【請求項2】
下記式(I)の請求項1に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
【化2】

【請求項3】
DおよびEがNである請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
Gがメチレンであり;このメチレンがメチル、エチル、イソプロピルおよびカルボニルから選択される置換基で置換されていても良い請求項2に記載の化合物。
【請求項5】
が、
(a)水素、
(b)CF
(c)フェニル、
(d)−C1−3アルキル、
(e)−C3−6シクロアルキル
からなる群から選択される請求項2に記載の化合物。
【請求項6】
およびRが一体となって、これらが結合している原子とともに、フェニルおよびシクロヘキシルから選択される環が形成されている請求項2に記載の化合物。
【請求項7】
が、ハロ、ヒドロキシル、−C1−6アルキルおよび−O−C1−6アルキルからなる群から選択される1もしくは2個の置換基で置換されていても良い−NH(C1−3アルキルフェニル)である請求項2に記載の化合物。
【請求項8】
およびRのうちの少なくとも一方がフェニルである請求項2に記載の化合物。
【請求項9】
AおよびBがそれぞれ独立に、CHおよびNからなる群から選択され;
DおよびEがそれぞれ独立に、Nからなる群から選択され;
Fが、フェニルおよびピリジルからなる群から選択され;
Gが、メチレンであり;前記メチレンは、メチル、エチル、イソプロピルおよびカルボニルから選択される置換基で置換されていても良く;
Rが、
(a)H、
(b)CF
(c)CH
からなる群から選択され;
が、
(a)水素、
(b)CF
(c)フェニル、
(d)−C1−3アルキル
からなる群から選択され;
およびRが一体となって、これらが結合している原子とともに、フェニルおよびシクロヘキシルから選択される環が形成されており;
が、ハロ、ヒドロキシル、−C1−6アルキルおよび−O−C1−6アルキルからなる群から選択される1もしくは2個の置換基で置換されていても良い−NH(C1−3アルキルフェニル)である請求項2に記載の化合物。
【請求項10】
下記式IIの化合物である請求項1に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
【化3】

【請求項11】
DおよびEがNである請求項10に記載の化合物。
【請求項12】
Gがメチレンであり;前記メチレンは、メチル、エチル、イソプロピルおよびカルボニルから選択される置換基で置換されていても良い請求項10に記載の化合物。
【請求項13】
が、−NH(C1−3アルキルフェニル)、ハロ、ヒドロキシル、−C1−6アルキルおよび−O−C1−6アルキルからなる群から選択される1もしくは2個の置換基で置換されていても良い請求項10に記載の化合物。
【請求項14】
が、メチル、メトキシ、ヒドロキシルおよびハロから選択される1もしくは2個の置換基で置換されていても良いピロール、ピリジンまたはイミダゾールである請求項10に記載の化合物。
【請求項15】
DおよびEがNであり;
Gがメチレンであり;前記メチレンは、メチル、エチル、イソプロピルおよびカルボニルから選択される置換基で置換されていても良く;
が、−NH(C1−3アルキルフェニル)、ハロ、ヒドロキシル、−C1−6アルキルおよび−O−C1−6アルキルからなる群から選択される1もしくは2個の置換基で置換されていても良く;
が、メチル、メトキシ、ヒドロキシルおよびハロから選択される1もしくは2個の置換基で置換されていても良いピロール、ピリジンまたはイミダゾールである請求項10に記載の化合物。
【請求項16】
下記のものからなる群から選択される請求項1に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
【化4】






【請求項17】
治療上有効量の請求項1に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩;ならびに製薬上許容される担体を含む、電圧依存型カルシウムチャンネルのα2δサブユニットの結合が介在する適応症を治療するための医薬組成物。
【請求項18】
前記組成物が、i)オピエート作働薬、ii)オピエート拮抗薬、iii)mGluR5拮抗薬、iv)5HT受容体作働薬、v)5HT受容体拮抗薬、vi)ナトリウムチャンネル拮抗薬、vii)NMDA受容体作働薬、viii)NMDA受容体拮抗薬、ix)COX−2選択的阻害薬、x)NK1拮抗薬、xi)非ステロイド系抗炎症薬、xii)GABA−A受容体調節剤、xiii)ドーパミン作働薬、xiv)ドーパミン拮抗薬、xv)選択的セロトニン再取り込み阻害薬、xvi)三環系抗鬱薬、xvii)ノルエピネフリン調節剤、xviii)L−ドーパ、xix)ブスピロン、xx)リチウム塩、xxi)バルプロエート、xxii)ニューロンティン、xxiii)オランザピン、xxiv)ニコチン拮抗薬、xxv)ニコチン作働薬、xxvi)ムスカリン作働薬、xxvii)ムスカリン拮抗薬、xxviii)選択的セロトニンおよびノルエピネフリン再取り込み阻害薬(SSNRI)、xxix)ヘロイン代替薬、xxx)ジスルフィラムまたはxxxi)アカンプロセートをさらに含む請求項16に記載の組成物。
【請求項19】
前記ヘロイン代替薬が、メタドン、レボ−α−アセチルメタドール、ブプレノルフィンまたはナルトレキソンである請求項17に記載の医薬組成物。
【請求項20】
有効量の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有する、神経障害性疼痛の治療方法。
【請求項21】
治療上有効量または予防上有効量の請求項1に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩を投与する段階を有する、疼痛の治療または予防方法。
【請求項22】
疼痛障害の治療または予防方法であって、前記疼痛障害が急性疼痛、持続性疼痛、慢性疼痛、炎症性疼痛もしくは神経障害性疼痛であり、治療上有効量または予防上有効量の請求項1に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩を投与する段階を有する前記方法。
【請求項23】
治療上有効量または予防上有効量の請求項1に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩を投与する段階を有する、不安、抑鬱、双極性障害、乾癬、薬物禁断症状、タバコ禁断症状、記憶喪失、認識障害、痴呆、アルツハイマー病、統合失調症またはパニックの治療または予防方法。
【請求項24】
治療上有効量または予防上有効量の請求項1に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩を投与する段階を有する、錐体外路運動機能の障害の治療または予防方法。
【請求項25】
前記錐体外路運動機能の障害が、パーキンソン病、進行性筋肉上麻痺、ハンチントン病、ジル・ド・ラ・トゥレット症候群症候群または遅発性運動異常である請求項24に記載の方法。
【請求項26】
治療上有効量または予防上有効量の請求項1に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩を投与する段階を有する、不安障害の治療または予防方法。
【請求項27】
前記不安障害が、パニック発作、広場恐怖症もしくは特異的恐怖症、強迫性障害、外傷後ストレス障害、急性ストレス障害、全般性不安障害、摂食障害、薬物誘発不安障害または非特異的不安障害である請求項26に記載の方法。
【請求項28】
治療上有効量または予防上有効量の請求項1に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩を投与する段階を有する、神経障害性疼痛の治療または予防方法。
【請求項29】
治療上有効量または予防上有効量の請求項1に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩を投与する段階を有する、パーキンソン病の治療または予防方法。
【請求項30】
治療上有効量または予防上有効量の請求項1に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩を投与する段階を有する、抑鬱の治療または予防方法。
【請求項31】
治療上有効量または予防上有効量の請求項1に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩を投与する段階を有する、癲癇の治療または予防方法。
【請求項32】
治療上有効量または予防上有効量の請求項1に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩を投与する段階を有する、炎症性疼痛の治療または予防方法。
【請求項33】
治療上有効量または予防上有効量の請求項1に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩を投与する段階を有する、認識機能障害の治療または予防方法。
【請求項34】
治療上有効量または予防上有効量の請求項1に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩を投与する段階を有する、薬物耽溺、薬物乱用または薬物禁断症状の治療または予防方法。
【請求項35】
治療上有効量または予防上有効量の請求項1に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩を投与する段階を有する、双極性障害の治療または予防方法。
【請求項36】
治療上有効量または予防上有効量の請求項1に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩を投与する段階を有する、日内周期障害および睡眠障害の治療または予防方法。
【請求項37】
前記日内周期障害および睡眠障害が交代勤務誘発睡眠障害または時差ボケである請求項36に記載の方法。

【公表番号】特表2007−509150(P2007−509150A)
【公表日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−536701(P2006−536701)
【出願日】平成16年10月15日(2004.10.15)
【国際出願番号】PCT/US2004/034466
【国際公開番号】WO2005/041971
【国際公開日】平成17年5月12日(2005.5.12)
【出願人】(390023526)メルク エンド カムパニー インコーポレーテッド (924)
【氏名又は名称原語表記】MERCK & COMPANY INCOPORATED
【Fターム(参考)】