説明

移動体通信端末、管理装置

【課題】 より汎用性を高めることのできる移動体通信端末、及びこれを用いた管理装置の提供を可能とする。
【解決手段】 信号を無線で出力可能にする無線ユニット22及び識別記号を読み取り可能にする読取ユニット22を備えた移動体通信端末21と、個人情報に基づいて遊戯が可能な遊戯部1と、遊戯部1に設けられ移動体通信端末21から個人情報を無線信号で入力する入力部19と、遊戯部1に設けられ遊戯部1を識別する外部読みとり可能な固有の識別記号24と、移動体通信端末21の無線ユニット22による個人情報の無線信号入力及び識別ユニット22による識別記号24の読み取りに基づき情報サービスセンター28へ発呼すると共に該発呼に基づいて遊戯部1による遊戯を可能とする制御部5とを備え、情報サービスセンター28は、遊戯部1の遊戯に応じた課金を行うことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体通信端末、及びこれを用いた管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、遊技場などにおいてゲーム機器等で遊戯を行う場合には、遊戯者が100円玉などの硬貨を投入して遊戯ができるようにしている。かかるゲーム機器等において、複数回遊戯を行うには、複数の100円玉等が必要となり、これを常時遊戯者が持っているのは煩雑であり、また両替機で両替しながらゲームを行うのも同様に煩雑である。
【0003】これに対し近年では、特開平5−14655号、特開平7−171240号公報に記載されたものなどのように、プリペイドカード、会員カード、さらにはクレジットカードを用いて小銭を持たずにゲームを行うようにすることもできる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年では携帯電話などの移動体通信端末の発達、インターネットの発達がめざましく、その汎用性をより高め、簡単な管理によって十分に遊戯を楽しむこと等が望まれている。
【0005】本発明は、より汎用性を高めることのできる移動体通信端末、及びこれを用いた管理装置の提供を課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、個人情報などの信号を無線で出力可能にする無線ユニット及び識別記号を読み取り可能にする読取ユニットを備えたことを特徴とする移動体通信端末とした。
【0007】請求項2の発明は、個人情報などの信号を無線で出力可能にする無線ユニット及び識別記号を読み取り可能にする読取ユニットを備えた移動体通信端末と、個人情報に基づいて操作が可能な操作対象と、該操作対象に設けられ前記移動体通信端末から個人情報を無線信号で入力する入力部と、前記操作対象に設けられ該操作対象を識別する外部読みとり可能な固有の識別記号と、前記移動体通信端末の無線ユニットによる個人情報の無線信号入力及び識別ユニットによる前記識別記号の読み取りに基づき課金センターへ発呼すると共に該発呼に基づき前記操作対象による操作を可能とする制御部とを備え、前記課金センターは、前記操作対象の操作に応じた課金を行うことを特徴とする。
【0008】請求項3の発明は、個人情報などの信号を無線で出力可能にする無線ユニット及び識別記号を読み取り可能にする読取ユニットを備えた移動体通信端末と、遊戯情報を記憶し個人情報に基づいて遊戯が可能な遊戯部と、該遊戯部に設けられ前記移動体通信端末から個人情報を無線信号で入力する入力部と、前記遊戯部に設けられ該遊戯部を識別する外部読みとり可能な固有の識別記号と、前記移動体通信端末の無線ユニットによる個人情報の無線信号入力及び識別ユニットによる前記識別記号の読み取りに基づき情報サービスセンターへ発呼すると共に該発呼に基づいて前記遊戯部による遊戯を可能とする制御部とを備え、前記情報サービスセンターは、前記遊戯部の遊戯に応じた課金を行うことを特徴とする。
【0009】請求項4の発明は、請求項3記載の管理装置であって、前記情報サービスセンターは、遊戯情報の新着情報を記憶し前記発呼に応じて該新着情報を発信し、前記制御部は、前記新着情報を受信して前記遊戯前に出力することを特徴とする。
【0010】請求項5の発明は、請求項2〜4の何れかに記載の管理装置であって、個人情報として暗唱番号を入力する暗証番号入力部を備え、前記制御部は、前記入力された暗証番号が個人情報に対応するとき情報サービスセンターへ発呼することを特徴とする。
【0011】請求項6の発明は、個人情報などの信号を無線で出力可能にする無線ユニット及び識別記号を読み取り可能にする読取ユニットを備えインターネット接続が可能な移動体通信端末と、個人情報に基づいて操作が可能な複数の操作対象と、該操作対象に設けられ前記移動体通信端末から個人情報を無線信号で入力する入力部と、前記操作対象に設けられ操作対象を識別する外部読みとり可能な固有の識別記号と、前記移動体通信端末による個人情報の無線信号入力入力及び識別ユニットによる前記識別記号の読み取りに基づきインターネットプロバイダへ発呼すると共に該発呼に基づき前記操作対象の操作を可能とする制御部とを備え、前記インターネットプロバイダは、前記操作対象の操作に応じた課金を行うことを特徴とする。
【0012】請求項7の発明は、個人情報などの信号を無線で出力可能にする無線ユニット及び識別記号を読み取り可能にする読取ユニットを備えインターネット接続が可能な移動体通信端末と、外部読みとり可能な固有の識別記号を備えると共に、個人情報に基づいてインターネット情報の操作が可能であり、移動体通信端末の無線ユニットによる個人情報の無線信号入力及び識別ユニットによる前記識別記号の読み取りに基づきインターネットプロバイダへ発呼すると共に該発呼に基づき前記インターネット情報の操作を可能とする複数の情報端末機を備え、前記インターネットプロバイダは、前記情報端末機の操作に応じた課金を行うことを特徴とする。
【0013】
【発明の効果】請求項1の発明では、例えば、制御部が移動体通信端末による個人情報の入力及び識別記号の読み取りに基づき課金センターへ発呼すると共に、該発呼に基づき操作対象の操作を可能とし、課金センターは操作対象の操作に応じた課金を行う等のシステムである場合などに、移動体通信端末の無線ユニットから入力部に個人情報を無線信号入力すると共に読取ユニットにより操作しようとする操作対象の固有の識別記号を読み取らせることができる。従って、操作者は、移動体通信端末の操作だけで操作対象の操作に入ることが可能となる。また、読取ユニットにより識別記号で表示された商品メニューを読み取らせて商品オーダーをするなどの応用もできる。したがって、移動体通信端末のキー操作を簡略化し、その汎用性を著しく向上させることができる。
【0014】請求項2の発明では、操作者が移動体通信端末の無線ユニットから入力部に個人情報を無線信号入力すると共に読取ユニットにより操作しようとする操作対象の固有の識別記号を読み取らせると、制御部は移動体通信端末による個人情報の入力及び識別記号の読み取りに基づき課金センターへ発呼すると共に、該発呼に基づき操作対象の操作を可能とする。従って、操作者は移動体通信端末を操作するだけで操作対象の操作が可能となり、小銭を用いる等という煩わしさから解放される。課金センターは、操作対象の操作に応じた課金を正確に行うことができる。また課金設定の自由度も高めることができる。
【0015】請求項3の発明では、遊戯者が移動体通信端末の無線ユニットから入力部に個人情報を無線信号入力すると共に読取ユニットにより遊戯部の固有の識別信号を読み取らせると、制御部は移動体通信端末による個人情報の入力及び識別記号の読み取りに基づき情報サービスセンターへ発呼すると共に、該発呼に基づき遊戯部による遊戯を可能とする。従って、遊戯者は移動体通信端末を操作するだけで遊戯部による遊戯が可能となり、小銭を用いるという煩わしさから解放され、ゲーム等を十分に楽しむことができる。情報サービスセンターは遊戯に応じた課金を正確に行うことができる。また課金設定の自由度も高めることができる。
【0016】請求項4の発明では、請求項3の発明の効果に加え、情報サービスセンターは発呼に応じて遊戯の新着情報を発信し、制御部は新着情報を受信して遊戯前に出力し、遊戯者に新着情報を提供することができる。
【0017】請求項5の発明では、請求項2〜4の何れかの効果に加え、個人情報として暗証番号も入力させるようにしたので、移動体通信端末の所有者以外が移動体通信端末を使用することが困難となり、より適正な課金を行わせることができる。
【0018】請求項6の発明では、インターネット接続が可能な移動体通信端末の無線ユニットから入力部に個人情報を無線信号入力すると共に読取ユニットにより操作しようとする操作対象の固有の識別記号を読み取らせると、制御部は移動体通信端末による個人情報の入力及び識別記号の読み取りに基づきインターネットプロバイダへ発呼すると共に、該発呼に基づき操作対象の操作を可能とする。従って、操作者は移動体通信端末を操作するだけで操作対象の操作が可能となる。インターネットプロバイダは、操作対象の操作に応じた課金を正確に行うことができる。また課金設定の自由度も高めることができる。
【0019】請求項7の発明では、移動体通信端末の無線ユニットから入力部に個人情報を入力すると共に読取ユニットにより操作しようとする操作対象の固有の識別記号を読み取らせると、、情報端末機は移動体通信端末からの個人情報の入力及び識別記号の読み取りに基づきインターネットプロバイダへ発呼すると共に該発呼に基づきインターネット情報の操作を可能とする。従って、利用者は移動体通信端末を操作するだけで情報端末機によるインターネット情報の操作が可能となり、小銭を用いるという煩わしさから解放され、ゲーム等を十分に楽しむこと等ができる。インターネットプロバイダは、インターネット情報の操作に応じた課金を行うことができる。また課金設定の自由度も高めることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1は本発明の第1実施形態に係る移動体通信端末を示し、図2はこの移動体通信端末を用いた管理装置のブロック図を示している。
【0021】まず図1のように、移動体通信端末21は、下部の接続口に無線ユニット、読取ユニットを一体としたアタッチメント22を備えている。なお、アタッチメント22は移動体通信端末21に一体の構成に代えることもできる。
【0022】前記アタッチメント22の無線ユニットは、個人情報などの信号を無線で出力可能にするもので微弱SS(スプリットスペクトラム拡散)無線の無線方式であり、ブルートゥース(BlueTooth)として普及しつつある。前記アタッチメント22の読取ユニットは、外部読みとり可能な識別記号としてバーコード24を読み取り可能にするものでバーコードスキャナで構成されている。このバーコードスキャナでの読みとりは、例えばレンズ拡散による光読みとり範囲26において行っている。但し、バーコードの全体長さがバーコードスキャナの大きさの範囲内であれば、アタッチメント22の先端を直接バーコードに当てて読みとることもできる。
【0023】なお、バーコード24は一次元バーコード、二次元バーコードなどその種類は問わず、また識別記号としてもRFタグを用い、読取ユニットをRFスキャナで構成することもできる。
【0024】図2のように、前記移動体通信端末21を用いた管理装置は、遊戯部1と、入力部3と、制御部5とを備えている。前記遊戯部1は操作対象であり、遊技場に同種のものが複数備えられている。遊戯部1のハウジング7内にはゲーム基板9を備え、遊戯情報としてゲームを記憶している。またハウジング7には、記憶したゲームを出力する画面11が備えられ、遊戯者は操作ノブ13等の操作によって画面11を見ながらゲームを楽しむことができる。なお、操作対象としては遊戯部1に限らず、飲み物等、商品の自動販売機等に適用することもできる。
【0025】前記遊戯部1のハウジング7には、硬貨投入口15,17が設けられている。硬貨投入口15は、例えば100円玉1枚の投入口であり、該投入によって単位回、例えば1回のゲームができるようになっている。硬貨投入口17は、例えば500円玉の投入口であり、例えば5回のゲームができるようになっている。このゲームの開始は後述するゲームクレジットスイッチの制御によって行われている。
【0026】また、前記遊戯部1のハウジング7には、暗証番号入力部としてテンキー20が設けられている。テンキー20によって入力された暗証番号は、制御部5に入力されるようになっている。なお暗証番号の入力は、移動体通信端末21で行うようにすることもできる。この場合は、テンキー20は不要であり、移動体通信端末21が暗証番号入力部となる。
【0027】前記入力部3は、前記移動体通信端末21から個人情報を無線信号で入力するもので、ハウジング7に固定された無線端末装置19によって構成されている。前記無線端末装置19の正面上部には、この遊戯部1の固有の識別記号であるバーコード24が設けられている。このバーコード24は、複数の遊戯部1毎に異なり、遊戯部1が複数併設されている場合に各遊戯部1を識別できるようになっている。
【0028】前記無線端末装置19の正面中間部には、ステータス表示部23が設けられ、その下部にはゲームスタート同意ボタン25,27が設けられている。一方のゲームスタート同意ボタン25は硬貨投入口15に対応し、1回のゲームに同意するものである。他方のゲームスタート同意ボタン27は前記硬貨投入口17に対応し、例えば5回のゲームに同意するものである。ゲームを例えば2回行いたいときは、1回のゲームが終了したあと再びゲームスタート同意ボタン25を押すことによって行うことができる。3回、4回のゲームについても同様である。また、6回のゲームを行いたいときは、ゲームスタート同意ボタン27によって5回のゲームが終了したあと再びゲームスタート同意ボタン25を押すことによって、合計6回のゲームを行うことができる。7回以上のゲームを行う場合についても同様である。なおボタンの種類、組み合わせは他のものを採用することもできる。なお、ゲームスタート同意ボタン25、27をバーコード等の識別記号の表示に代え、これを移動体通信端末21のスキャナで読み取らせ、ゲーム回数の認識を行わせる構成にすることもできる。
【0029】前記制御部5は、MPUボードで構成され、前記入力部3に入力された移動体通信端末21からの無線信号により加入番号を読み取り、情報サービスセンター28へ発呼すると共に、前記遊戯部1による少なくとも単位回の遊戯を可能とするものである。加入番号の読み取り等は後述する。
【0030】前記情報サービスセンター28は、移動体通信網として携帯電話網29、固定通信網として電話回線網31を介して少なくとも前記単位回に対応した番号に着信するようになっている。
【0031】本実施形態においては、例えば1回のゲームに対応した番号と、5回のゲームに対応した番号とを備えており、1回のゲームに対応した番号に着信したときは1回の料金が課金され、5回のゲームに対応した番号に着信したときには5回分の料金が課金されることになる。従って、情報サービスセンターは、本実施形態において課金センターを構成している。
【0032】図3はゲームクレジットスイッチ33,35の回路構成を示している。ゲームクレジットスイッチ33は機械的なスイッチであり、例えば硬貨投入口15から100円玉が投入された場合には1回オンとなり、前記硬貨投入口17から500円玉が投入された場合には1回のゲームが終了したあと再びオンとなって2回目のゲームが開始され、順次計5回オンとなるものである。
【0033】前記ゲームクレジットスイッチ35はトランジスタで構成されており、そのゲートが前記MPUボード5に接続されている。従って、前記ゲームスタート同意ボタン25が押されたときには、MPUボード5からゲームクレジットスイッチ35に信号が1回送られ、ゲームクレジットスイッチ35の通電によって1回のゲームを行うことができる。また前記ゲームスタート同意ボタン27を押すことによって、MPUボード5から順次5回の信号が送られ、5回のゲームを行うことができる。
【0034】図4は前記制御部5の加入番号読取りのブロック図を示している。制御部5は電話番号入力部37、検索部39、出力部41、情報データ43、更新部45を備えている。
【0035】前記情報データ43には、移動体通信端末21の加入者の加入番号、住所、名義などが記憶されている。情報データ43は更新部45によってデータベース47から情報データの更新ができるようになっている。データベース47は前記携帯電話網29の接続業者が保有しており、新たな加入者があったり、加入契約を停止したときには常にその情報がデータベース47に保存されることになる。従って、前記情報データ43は常に最新の情報データを保有することができる。
【0036】そして、まず図1,図2のように、遊技場において、遊戯者が無線端末装置19に移動体通信端末21の操作によりアタッチメント22の無線ユニットから無線信号を発信すると、無線端末装置19と制御部5との間でシリアル通信が行われ、加入番号等が読み取られる。すなわち入力部3に個人情報が入力されたことになる。
【0037】さらに説明すると、図4のように、電話番号入力部37が無線端末装置19側(携帯電話)から加入番号を取得し、この取得した番号は検索部39へ入力される。検索部39では、取得した加入番号によって情報データ43の情報を検索し、加入番号に相当するデータがあれば、出力部41に出力する。
【0038】出力部41からは前記無線端末装置19のステータス表示部23に出力が行われ、該ステータス表示部23に加入番号、加入者住所、名義などが表示される。遊戯者はこのステータス表示部23を確認する。
【0039】ここで、制御部5の制御により、音声発生部から「暗証番号を入力して下さい」などのメッセイジがあり、遊戯者は、テンキー20により暗証番号を入力することになる。入力した暗証番号は、制御部5で前記情報データ43の情報により前記同様に確認される。この暗証番号が、移動体通信端末21の所有者のものでなければ、前記音声発生部から「暗証番号が間違っています」などのメッセイジが出される。従って、遊戯者は、正しい暗証番号を入力することができる。
【0040】次に、アタッチメント22のバーコードスキャナによりバーコード24を読み取らせる。読みとり結果は、移動体通信端末21に記憶される。ゲームスタート同意ボタン25又は27を押すと、前記暗証番号が正しければ制御部5から移動体通信端末21を介し、同意ボタン25又は27及び複数併設されている中から特定された遊戯部1に応じて発呼がなされる。即ち、複数の遊戯部1の中からバーコード24により操作しようとする遊戯部1を特定すると移動体通信端末21に記憶され、この特定された遊戯部1の制御部5から移動体通信端末21を介した発呼が許容され、無線ユニットによる操作を確実に行わせることができる。そして図3のように、ゲームクレジットスイッチ35が導通し、画面11にゲームが出力されて、操作ノブ13によってゲームを行うことができる。
【0041】前記情報サービスセンター28は、前記発呼に対応した番号に着信することによってゲームの回数に応じた課金を行なう。料金は電話回線網31の事業者が代行徴収し、通話料、代行料を差し引いた額が情報サービスセンター28に支払われる。そして、遊戯部1の管理者は、情報サービスセンター28からその手数料を差し引いた額を受け取ることができる。このようにして、遊戯者は小銭やプリペイドカード、クレジットカードなどを用いることなく、手軽にゲーム等を楽しむことができる。
【0042】前記情報サービスセンター28は、遊戯情報、例えばゲームの新着情報を記憶しており、前記発呼に応じて新着情報を発信する。前記制御部5のMPUボードは、例えば新着情報を受信して、遊戯前に画面11に出力する。従って、遊戯者はゲームの新着情報を即座に知ることができる。この新着情報はゲームスタート同意ボタン25又は27を押す前、あるいは押した後の何れのタイミングでも画面11に表示させるようにすることができる。
【0043】なお、前記暗証番号入力部であるテンキー20は省略し、暗証番号を入力しない構成にすることもできる。また上記実施形態では、一回のゲームの料金を定めておき、ゲームの回数により課金を行うようにしたが、遊戯部1の使用の時間加算で課金する構成にすることも可能である。即ち課金設定の自由度を高めることができる。
【0044】次に、図1の移動体通信端末21の使用例をさらに説明する。
【0045】図5は、商品メニューであり、商品名を各バーコード24a、24b・・・で識別表示したものである。前記移動体通信端末21は、例えば指紋照合部を備え、指紋照合によって個人認識ができるようになっている。従って、商品メニューのバーコード24a,24b・・・の何れかを移動体通信端末21のアタッチメント22のバーコードスキャナで読み取らせて商品を選択させると共に、指紋照合部に指を当てて指紋照合を行わせることにより、商品オーダー認証を一元的に行わせることができる。なお、課金システムは、店内で直接課金する構成、上記情報サービスセンター28を利用する構成、さらには下記のインターネットプロバイダを利用する構成にすることができる。
【0046】図6は、バーコード帳であり、複数の言葉を各バーコード24c、24d・・・で識別表示したものである。各バーコード24c,24d・・・の何れかを移動体通信端末21のアタッチメント22のバーコードスキャナで読み取らせて言葉を選択させると通信相手に選択した言葉をメールで表示させることができる。
【0047】その他、バーコード読みとりで自動ダイヤルをしたり、DTMF音声応答の自動化、ID番号等の自動送信(Web、ディジタル)を行わせることもできる。
【0048】従って、前記移動体通信端末21を用いることによりキー入力操作を大幅に簡略化することができ、移動体通信端末21の汎用性を著しく向上させることができる。る。
(第2実施形態)図7は、本発明の第2実施形態を示している。なお、第1実施形態と対応する構成部分には、同符号を付して説明する。
【0049】本実施形態では、図1の第1実施形態が情報サービスセンター28を利用していたのに対し、図7のように、インターネットプロバイダ61を利用したものである。
【0050】すなわち、電話回線網31は、インターネットプロバイダ61に接続され、インターネットプロバイダ61は、一体のユーザーWebサーバー63に接続されている。ユーザーWebサーバー63は、ユーザー機械管理サーバー65に接続されている。ユーザー機械管理サーバー65は、データーベース67を備えている。データーベース67は、遊戯部1である複数のゲーム機器それぞれの機械番号に応じて料金設定テーブルを記憶している。この料金設定テーブルは、ゲーム機器の増減に応じて、常にその情報がデーターベース67に保存されることになる。したがって、データーベース67は、常に最新の情報データを保有することができる。また、制御部5には、遊戯部1として各ゲーム機器毎の機械番号が記憶されている。さらに本実施形態で用いる移動体形態端末21は、インターネット接続ができる形式のものを用いている。
【0051】そして、遊戯者がゲームを行うに際しては、予めインターネットプロバイダー61と契約をする。この契約は、例えば、移動体通信端末21の操作によってインターネットプロバイダー61にクレジットカードのクレジット番号等を知らせることによって行われる。これによって、インターネットプロバイダー61からは、プロバイダーIDとパスワードの発行が行われる。このプロバイダーIDとパスワードは、移動体通信端末21の表示部、あるいはステイタス表示部23に表示されることになる。なお、インターネットプロバイダー61に契約するに際し、暗証番号の入力等は、テンキー20、あるいは移動体通信端末21で行うことができる。
【0052】遊技場において、遊戯者が無線端末装置19に移動体通信端末21の操作によりアタッチメント22の無線ユニットから無線信号を発信すると、無線端末装置19と制御部5との間でシリアル通信が行われ、加入番号等が読み取られる。次に、アタッチメント22のバーコードスキャナによりバーコード24を読み取らせ、且つ移動体通信端末21によって前記発行されたパスワードを入力する。このパスワードの入力によって発呼が行われると共に、バーコードの読みとりで特定された遊戯部1に対応する制御部5から機械番号が読み出され、移動体通信端末21を介し、携帯電話網29へ送信される。
【0053】送信された機械番号は、電話回線網31、インターネットプロバイダー61、ユーザーWebサーバー63、ユーザー機械管理サーバー65へと伝送される。ユーザー機械管理サーバー65は、データーベース67によって、機械番号に応じた料金設定テーブルを読み出す。ユーザー機械管理サーバー65が読み出した料金設定テーブルは、ユーザーWebサーバー63を介してインターネットプロバイダー61へ課金情報として送信される。
【0054】この送信があったときインターネットプロバイダー61は、電話回線網31、携帯電話網29を介し移動体通信端末21に承認信号を送信する。この承認信号は無線端末装置19を介し制御部5へ入力される。遊戯者が、ゲームスタート同意ボタン25または27を押すと、この同意ボタン25、27によるゲーム回数に応じた信号がインターネットプロバイダ61に送信され、前記料金設定テーブル上のチケット発行がなされる。また図3と同様に、ゲームクレジットスイッチ35が導通し、画面11にゲームが出力されて操作ノブ13によってゲームを行うことができる。尚、本実施形態においても、同意ボタン25,27をバーコードなどの識別記号に代え、これをスキャナで読みとらせてゲーム回数等を認識させる構成にすることもできる。
【0055】前記インターネットプロバイダー61は、課金センターとして機能し、料金設定テーブル上で発行されたチケットに応じて課金を行う。料金は、インターネットプロバイダー61が遊戯者に請求書を送るなどして徴収し、代行料等を差し引いた額が遊戯部1の機械管理ユーザーに支払われることになる。したがって、遊戯者は、小銭を用いることなく手軽にゲームを楽しむことができ、移動体通信端末21の汎用性を著しく向上させることができる。る。
【0056】なお、この実施形態においても、一回のゲームの料金を定めておき、ゲームの回数により課金を行うようにしたが、遊戯部1の使用時間で課金する構成にすることも可能である。また、本実施形態においてもパスワードの入力に応じて、新着情報を発信することも可能である。
【0057】(第3実施形態)図8、図9は、本発明の第3実施形態を示している。なお、第1実施形態と対応する構成部分には同符号を付して説明する。本実施形態においては、遊戯場などに複数併設されたパーソナルコンピュータの何れかを用いてインターネット情報であるゲームソフトやワープロソフト、表計算ソフトを操作する場合に、その操作時間に応じた課金を行うようにし、移動体通信端末の汎用性を向上させるようにしたものである。
【0058】すなわち、図8は、情報端末機としてディスクトップ型パーソナルコンピュータ(ディスクトップPC)69に適用したものである。ディスクトップPC69には、シリアル通信ポート71が設けられ、該シリアル通信ポート71に無線端末装置19が接続されている。
【0059】また、図9は、情報端末機としてノート型パーソナルコンピュータ(ノートPC)77に適用したもので、このノートPC77にPCMCIAカード79を装着し、このPCMCIAカード79に無線端末装置19が接続されている。
【0060】この図8、図9の場合には、前記各実施形態のようにゲーム機器に記憶されているゲームを行うのではなく、インターネット情報であるゲームソフト、ワープロソフト、表計算ソフト等をディスクトップPC69、ノートPC77で操作するものである。ゲームの場合には、インターネット上でゲームの対戦等を行うこともできる。そのときの利用時間、例えば、一時間で百円等の料金設定により、課金を行い、徴収するようにしている。
【0061】利用者がディスクトップPC69、ノートPC77を操作するときには、前記実施形態同様にインターネットプロバイダーとの契約を予め行う。この契約は、前記同様クレジットカードのクレジット番号等を知らせることによって行う。
【0062】そして、遊戯者が移動体通信端末21の操作によりアタッチメント22の無線ユニットから無線端末装置19に無線信号を発信すると、無線端末装置19と制御部との間でシリアル通信が行われ、加入番号等が読み取られる。次に、アタッチメント22のバーコードスキャナによりバーコード24を読み取らせ、また移動体通信端末21あるいはディスクトップPC69、ノートPC77のキーボードによってパスワード入力を行うと、移動体通信端末21から読みとられた加入者番号により特定されたディスクトップPC69、ノートPC77に応じた発呼が行われる。この発呼により、インターネットプロバイダーの課金センターへ接続され、承認信号とインターネット上の目的のプログラムとが送信される。これによってディスクトップPC69あるいはノートPC77の利用者は、その操作によってゲーム、ワープロ、表計算等を行うことができる。
【0063】このディスクトップPC69、ノートPC77を操作しているときには移動体通信端末21の通話は、一度切断される。ディスクトップPC69、ノートPC77のプログラム操作の終了がなされると、再び発呼が行われ、インターネットプロバイダーの課金センターで時間計算が行われ、所定の課金が行われる。料金の徴収は、前記同様インターネットプロバイダーがディスクトップPC69、ノートPC77の利用者に請求書を送る等し、代行料等を差し引いた額がディスクトップPC69、ノートPC77の管理者に支払われることになる。したがって、本実施形態においても移動体通信端末21を用いて、手軽にインターネットゲーム等を楽しむことができると共に、ディスクトップPC69、ノートPC77が複数併設されている場合でも正確簡単に料金徴収を行うことができる。
【0064】なお上記実施形態では、情報端末機の使用時間加算で課金するようにしたが、ゲームソフト、ワープロソフト、表計算ソフトの一つ一つに料金を定めておき、該情報の使用回数により課金を行う構成にすることも可能である。
【0065】なお、上記実施形態では、本人の認証方法としてパスワードの入力や暗証番号の入力を行ったが、例えば、移動体通信端末21に指紋照合ユニットを設け、指紋認証によって本人認証を行うこともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の移動体通信端末を示す正面図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るブロック図である。
【図3】第1実施形態に係り、ゲームスタート同意スイッチの回路構成図である。
【図4】第1実施形態に係り、制御部のブロック図である。
【図5】第1実施形態に係り、商品メニューを示す説明図である。
【図6】第1実施形態に係り、バーコード帳を示す説明図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係るブロック図である。
【図8】本発明の第3実施形態にかかるディスクトップPCの斜視図である。
【図9】本発明の第3実施形態にかかるノートPCの斜視図である。
【符号の説明】
1 遊戯部
3 入力部
5 制御部
20 テンキー(暗証番号入力部)
21 携帯電話(移動体通信端末)
22 アタッチメント(無線ユニット、読取ユニット)
24 バーコード(識別記号)
28 情報サービスセンター(課金センター)
29 携帯電話網(移動体通信網)
31 電話回線網(固定通信網)
61 インターネットプロバイダ(課金センター)
69 ディスクトップPC(情報端末機)
77 ノートPC(情報端末機)

【特許請求の範囲】
【請求項1】 個人情報などの信号を無線で出力可能にする無線ユニット及び識別記号を読み取り可能にする読取ユニットを備えたことを特徴とする移動体通信端末。
【請求項2】 個人情報などの信号を無線で出力可能にする無線ユニット及び識別記号を読み取り可能にする読取ユニットを備えた移動体通信端末と、個人情報に基づいて操作が可能な操作対象と、該操作対象に設けられ前記移動体通信端末から個人情報を無線信号で入力する入力部と、前記操作対象に設けられ該操作対象を識別する外部読みとり可能な固有の識別記号と、前記移動体通信端末の無線ユニットによる個人情報の無線信号入力及び識別ユニットによる前記識別記号の読み取りに基づき課金センターへ発呼すると共に該発呼に基づき前記操作対象による操作を可能とする制御部とを備え、前記課金センターは、前記操作対象の操作に応じた課金を行うことを特徴とする管理装置。
【請求項3】 個人情報などの信号を無線で出力可能にする無線ユニット及び識別記号を読み取り可能にする読取ユニットを備えた移動体通信端末と、遊戯情報を記憶し個人情報に基づいて遊戯が可能な遊戯部と、該遊戯部に設けられ前記移動体通信端末から個人情報を無線信号で入力する入力部と、前記遊戯部に設けられ該遊戯部を識別する外部読みとり可能な固有の識別記号と、前記移動体通信端末の無線ユニットによる個人情報の無線信号入力及び識別ユニットによる前記識別記号の読み取りに基づき情報サービスセンターへ発呼すると共に該発呼に基づいて前記遊戯部による遊戯を可能とする制御部とを備え、前記情報サービスセンターは、前記遊戯部の遊戯に応じた課金を行うことを特徴とする管理装置。
【請求項4】 請求項3記載の管理装置であって、前記情報サービスセンターは、遊戯情報の新着情報を記憶し前記発呼に応じて該新着情報を発信し、前記制御部は、前記新着情報を受信して前記遊戯前に出力することを特徴とする管理装置。
【請求項5】 請求項2〜4の何れかに記載の管理装置であって、個人情報として暗唱番号を入力する暗証番号入力部を備え、前記制御部は、前記入力された暗証番号が個人情報に対応するとき情報サービスセンターへ発呼することを特徴とする管理装置。
【請求項6】 個人情報などの信号を無線で出力可能にする無線ユニット及び識別記号を読み取り可能にする読取ユニットを備えインターネット接続が可能な移動体通信端末と、個人情報に基づいて操作が可能な複数の操作対象と、該操作対象に設けられ前記移動体通信端末から個人情報を無線信号で入力する入力部と、前記操作対象に設けられ操作対象を識別する外部読みとり可能な固有の識別記号と、前記移動体通信端末による個人情報の無線信号入力入力及び識別ユニットによる前記識別記号の読み取りに基づきインターネットプロバイダへ発呼すると共に該発呼に基づき前記操作対象の操作を可能とする制御部とを備え、前記インターネットプロバイダは、前記操作対象の操作に応じた課金を行うことを特徴とする管理装置。
【請求項7】 個人情報などの信号を無線で出力可能にする無線ユニット及び識別記号を読み取り可能にする読取ユニットを備えインターネット接続が可能な移動体通信端末と、外部読みとり可能な固有の識別記号を備えると共に、個人情報に基づいてインターネット情報の操作が可能であり、移動体通信端末の無線ユニットによる個人情報の無線信号入力及び識別ユニットによる前記識別記号の読み取りに基づきインターネットプロバイダへ発呼すると共に該発呼に基づき前記インターネット情報の操作を可能とする複数の情報端末機を備え、前記インターネットプロバイダは、前記情報端末機の操作に応じた課金を行うことを特徴とする管理装置。

【図2】
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【図3】
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【図1】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2001−223810(P2001−223810A)
【公開日】平成13年8月17日(2001.8.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2000−35638(P2000−35638)
【出願日】平成12年2月8日(2000.2.8)
【出願人】(598132299)株式会社ユニレック (1)
【出願人】(599173815)
【Fターム(参考)】