端末装置およびプログラム
【課題】取得した位置情報に応じて地図データを適切に固定表示することによって、ユーザに対する利便性を損なうことなく、省電力化を図ることを目的とする。
【解決手段】
携帯電話機1は、自らの位置情報および対象の位置情報を取得して記憶する。次に、主要動作用の電池残量が少ないか否か、または、消費電力を抑制する省電力モードに設定されているか否かを判別し、電池残量が少ないと判別された場合、または、省電力モードに設定されていると判別された場合には、携帯電話機1は、位置条件を満たすか否かを判別する。位置条件を満たすと判別された場合には、携帯電話機1は、固定表示処理を行う。一方、電池残量が少なくないと判別され、かつ、省電力モードに設定されていないと判別された場合、または、位置条件を満たさないと判別された場合には、携帯電話機1は、更新表示処理を行う。
【解決手段】
携帯電話機1は、自らの位置情報および対象の位置情報を取得して記憶する。次に、主要動作用の電池残量が少ないか否か、または、消費電力を抑制する省電力モードに設定されているか否かを判別し、電池残量が少ないと判別された場合、または、省電力モードに設定されていると判別された場合には、携帯電話機1は、位置条件を満たすか否かを判別する。位置条件を満たすと判別された場合には、携帯電話機1は、固定表示処理を行う。一方、電池残量が少なくないと判別され、かつ、省電力モードに設定されていないと判別された場合、または、位置条件を満たさないと判別された場合には、携帯電話機1は、更新表示処理を行う。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地図データを表示手段に表示させる端末装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
自己の位置や対象(たとえば、目的地、待ち合わせ相手)の位置などの位置情報を取得して、その位置情報を含む地図データを表示部に表示させるナビゲーション装置(端末装置)においては、周期的に位置情報を取得して、その位置情報に基づいて地図データを更新表示している。
【0003】
ところが表示を更新するには電力が必要なため、更新表示を頻繁に行うと、表示を更新するための消費電力が大きくなってしまうという問題点がある。
端末装置の消費電力を抑制する方法としては、移動体の移動状況や地図データに基づいて、画面を操縦者(ユーザ)が見るべき状況で無いと判断された場合には、画面の輝度を下げたり、画面表示を消去させたりする技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】特開平2007−132870号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、画面を見るべき状況ではなくてもユーザが画面を確認したい場合があることは充分に考えられる。前述の技術では、そのような場合にユーザが画面を確認することができないという不都合が起こり、ナビゲーション(すなわち案内すること)の利便性を大きく損なってしまう。
【0006】
ところで、表示する地図データによっては、更新表示をする必要が無く、固定表示で充分な場合も有り得る。たとえば、この端末装置のユーザの自宅周辺やユーザが頻繁に訪れる地域などのよく知っている地図データの場合には、固定表示でも充分で、ナビゲーションの利便性が損なわれることはない。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、取得した位置情報に応じて地図データを適切に固定表示することによって、ユーザに対する利便性を損なうことなく、省電力化を図ることができる端末装置およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的達成のため、請求項1に記載の発明は、地図データを表示手段に表示させる端末装置であって、位置情報を取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された位置情報が所定の位置条件を満たすか否かを判別する判別手段と、前記判別手段による判別結果に基づいて、前記位置情報を含む地図データを前記表示手段に固定表示させるか、前記位置情報を含む地図データを更新して、その更新された地図データを前記表示手段に更新表示させるかを制御する表示制御手段と、を備えることを特徴とする。
更に、コンピュータに対して、上述した請求項1記載の発明に示した主要機能を実現させるためのプログラムを提供する(請求項13記載の発明)。
【0009】
また、好ましい態様として、例えば請求項2記載のように、請求項1記載の端末装置において、前記表示制御手段は、前記判別手段によって所定の位置条件を満たすと判別された場合に、前記位置情報を含む地図データを前記表示手段に固定表示させるようにしてもよい。
【0010】
また、好ましい態様として、例えば請求項3記載のように、請求項1記載の端末装置において、前記表示制御手段は、前記判別手段によって所定の位置条件を満たさないと判別された場合に、前記位置情報を含む地図データを更新して、その更新された地図データを前記表示手段に更新表示させるようにしてもよい。
【0011】
また、好ましい態様として、例えば請求項4記載のように、請求項1記載の端末装置において、前記表示手段は、電力供給が停止されても表示内容が保持される表示手段であり、前記表示制御手段によって地図データを固定表示させた場合に、前記表示手段への電力供給を停止する停止手段を更に備えるようにしてもよい。
【0012】
また、好ましい態様として、例えば請求項5記載のように、請求項1記載の端末装置において、前記表示制御手段によって地図データを固定表示させた場合に、前記取得手段による位置情報の取得を抑制する抑制手段を更に備えるようにしてもよい。
【0013】
また、好ましい態様として、例えば請求項6記載のように、請求項1記載の端末装置において、前記所定の位置条件は、前記取得手段によって取得された位置情報が予め指定された範囲に含まれているか否かを条件とするようにしてもよい。
【0014】
また、好ましい態様として、例えば請求項7記載のように、請求項1記載の端末装置において、前記所定の位置条件は、前記取得手段によって取得された位置情報が所定の地図データに含まれているか否かを条件とするようにしてもよい。
【0015】
また、好ましい態様として、例えば請求項8記載のように、請求項1記載の端末装置において、前記所定の位置条件は、前記取得手段によって取得された位置情報と対象の位置情報とを含む地図データを所定の縮尺で前記表示手段に表示可能であるか否かを条件とするようにしてもよい。
【0016】
また、好ましい態様として、例えば請求項9記載のように、請求項1記載の端末装置において、前記端末装置の主要動作用の電池残量を検出する検出手段を更に備え、前記表示制御手段は、前記判別手段によって所定の位置条件を満たすと判別され、かつ、前記検出手段によって電池残量が少ないことが検出された場合に、前記位置情報を含む地図データを前記表示手段に固定表示させるようにしてもよい。
【0017】
また、好ましい態様として、例えば請求項10記載のように、請求項1記載の端末装置において、前記端末装置の消費電力を抑制する動作モードに設定する設定手段を更に備え、前記表示制御手段は、前記判別手段によって所定の位置条件を満たすと判別され、かつ、前記設定手段によって消費電力を抑制する動作モードに設定されている場合に、前記位置情報を含む地図データを前記表示手段に固定表示させるようにしてもよい。
【0018】
また、好ましい態様として、例えば請求項11記載のように、請求項1記載の端末装置において、前記表示制御手段によって地図データを固定表示させたことを報知する報知手段を更に備えるようにしてもよい。
【0019】
また、好ましい態様として、例えば請求項12記載のように、請求項1記載の端末装置において、前記表示手段は、第1表示手段および第2表示手段を含み、前記表示制御手段は、前記判別手段による判別結果に基づいて、前記位置情報を含む地図データを前記第1表示手段に表示させるか、前記第2表示手段に表示させるかを制御するようにしてもよい。
【発明の効果】
【0020】
この発明によれば、取得した位置情報に応じて地図データを適切に固定表示することによって、ユーザに対する利便性を損なうことなく、省電力化を図ることができるという利点が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
【0022】
A.第1実施形態の構成
図1は、第1実施形態におけるシステム構成の一例を示す図である。
端末装置の一例としての携帯電話機1は、基地局2および交換機3を介して、無線通信網4に接続され、さらに無線通信網4を介してインターネット5とも接続されている。携帯電話機1は、通話機能、メール機能、インターネット接続機能(webアクセス機能)を有する。
【0023】
また、携帯電話機1は、GPS衛星6(GPS : Global Positioning System)から送られてくる電波に基づいて自機の現在位置を示す位置情報を取得したり、あるいは、無線通信網4に接続された位置情報管理サーバ7から送られてくる位置情報(携帯電話機1が通信している基地局2の位置を示す位置情報)を自機の現在位置を示す位置情報として取得したりする。
【0024】
また、携帯電話機1は、ナビゲーション機能に関連する各種情報を提供するナビゲーションサービス装置8に、インターネット5を介して接続されていて、自機の位置情報をナビゲーションサービス装置8に送信したり、目的地や待ち合わせ相手などの対象の位置情報をナビゲーションサービス装置8から受信したり、地図データや交通情報などの各種情報をナビゲーションサービス装置8との間で送受信したりする。
【0025】
図2は、本第1実施形態における携帯電話機1の構成の一例を示す図である。
図において、携帯電話機1は、CPU1−1、ROM1−2、RAM1−3、無線通信送受信部1−4、GPS受信部1−5、音声信号処理部1−6、表示部1−7、操作部1−8、RTC1−9および報知部1−10からなる。
【0026】
CPU1−1は、ROM1―2内の各種のプログラムに応じてこの携帯電話機1の全体動作を制御する。
【0027】
ROM1―2のプログラム領域には、後述する図7〜図10に示す動作手順に応じて本第1実施形態を実現するためのプログラムが格納されている。
【0028】
RAM1―3は、例えば、ワーク領域を有する内部メモリで、後述する位置情報記憶部1−3−1、位置条件記憶部1−3−2などが設けられている。なお、RAM1―3の記憶内容は、必要に応じて不揮発性メモリ(例えば、フラッシュメモリ)に保存記憶される。
【0029】
無線通信送受信部1−4は、音声通話時にはアンテナANT1を介して受信復調した音声データをCPU1−1に出力する一方、CPU1−1から供給される音声データを変調して得た送信信号を高周波増幅してアンテナANT1から送出する。また、メール通信時やインターネット通信時には、CPU1−1の制御の下にアンテナANT1を介して基地局2とデータ授受を行う。
【0030】
GPS受信部1―5は、GPS衛星6から送られてくる電波を受信して、この電波に基づいて自機の現在位置を示す位置情報を取得する。取得した位置情報をCPU1−1に出力する。
【0031】
音声信号処理部1−6は、マイクMICおよびスピーカSPを備え、CPU1―1から供給される音声データを音声信号にD/A変換してスピーカSPから再生・発音させたり、マイクMICから出力される音声信号を音声データにA/D変換してCPU1−1に供給する。
【0032】
表示部1―7は、電子ペーパなどの電力供給が停止されても表示内容が保持される表示デバイスおよび表示ドライバから構成され、CPU1−1の制御の下に、待受画面など各種画面を再生・表示する。
【0033】
操作部1−8は、たとえば、操作ボタン、タッチパネル、操作ダイヤル、キーボード、マウスなどのユーザインタフェースであり、ユーザの操作入力を電気信号に変換してCPU1−1に出力する。
【0034】
RTC1−9は、時刻計時やタイマなどに用いるリアルタイムクロックを発生してCPU1−1に出力する。
【0035】
報知部1−10は、サウンドスピーカ1−10−1、LED1−10−2、振動モータ1−10−3などを有し、通話やメールの着信などの各種イベントをユーザに報知する。
【0036】
図3は、本第1実施形態における携帯電話機1の外観の一例を示す図である。
携帯電話機1は、操作部1−8を備える操作部筐体1−20と、表示部1−7を備える表示部筐体1−30とがヒンジ部(不図示)によって接続された折り畳み構造になっている。
【0037】
図4は、本第1実施形態における位置情報記憶部1−3−1に記憶される位置情報の一例を示す図である。
位置情報記憶部1−3−1は、日時、自らの位置情報および対象の位置情報を対応付けて記憶している。日時は自らの位置情報および対象の位置情報を取得した日時であり、自らの位置情報は自機(携帯電話機1)の位置を示す位置情報であり、対象の位置情報は目的地や待ち合わせの相手などの位置を示す位置情報である。なお、対象が目的地などのように位置が変わらない対象である場合には、その位置情報を複数回にわたって取得、記憶しなくても良い。
【0038】
図5は、本第1実施形態における位置条件記憶部1−3−2に記憶される位置条件の一例を示す図である。
位置条件記憶部1−3−2は、ID、種類および内容を対応付けて記憶している。IDは位置条件を識別する情報であり、種類は位置条件の種類を示し、内容は位置条件の内容を示している。たとえば、IDが「A」の位置条件は、「範囲」という種類で「自らの位置情報が********(自宅の位置情報)から半径50メートル以内」という内容である。
【0039】
図6は、本第1実施形態における表示部1―7に表示される画面の一例を示す図である。
(a)更新表示は、自らの位置情報および/または対象の位置情報を、定期的あるいは不定期的に取得して、その取得した位置情報に基づいて表示を更新している際の表示態様である。(a)更新表示は、自らの位置情報を含む地図データを表示し、さらに自らの位置から対象の位置への方向を示す矢印を表示する。
【0040】
(b)固定表示は、表示の更新を止め、表示を固定している際の表示態様である。(b)固定表示は、自らの位置情報および対象の位置情報を含む地図データを表示する。なお、後述するように対象の位置情報を含まない場合にも固定表示をすることがあるが、その際には、対象の位置情報は表示されない。
なお、たとえば(a)更新表示では地図データをカラーで表示し(b)固定表示では地図データを白黒で表示するなどして、更新表示であるか固定表示であるかをユーザが認識できるように、両者の表示態様を変えることによって報知している。
【0041】
B.第1実施形態の動作
次に、上述した第1実施形態における動作について説明する。
図7は、本第1実施形態における携帯電話機1の動作の一例を説明するためのフローチャート(メインルーチン)である。
まず、携帯電話機1は、電源オン操作があったか否かを判断し(ステップA1)、電源オン操作があった場合には(ステップA1でYES)、電源をオンし、無線通信網4への位置登録動作や待受画面表示動作などの待受処理を行う(ステップA2)。
【0042】
続いて、携帯電話機1は、設定操作、ナビゲーション操作、着信検出、電源オフ操作およびその他の操作の各イベントの有無を判断する(ステップA3〜A7)。これらのイベントが発生しない場合には(ステップA3〜A7でNO)、その後、ステップA3に戻る。一方、これらのイベントのいずれかが発生すると、その発生したイベントに応じた処理を実行する。以下、イベントごとの動作を説明する。
【0043】
B−a.設定操作
設定操作が行われると(ステップA3でYES)、携帯電話機1は、その設定操作に応じた設定処理を行う(ステップA8)。設定処理とは、たとえば、位置条件を設定(内容の変更など)して位置条件記憶部1−3−2に記憶する処理や位置情報を取得する周期を設定する処理などである。その後、ステップA3に戻る。
【0044】
B−b.ナビゲーション操作
ナビゲーション操作が行われると(ステップA4でYES)、携帯電話機1は、ナビゲーション処理を行う(ステップA9)。ナビゲーション処理については後述する。その後、ステップA3に戻る。
【0045】
B−c.着信検出
着信を検出すると(ステップA5でYES)、携帯電話機1は、基地局と通信を行い、発信先との間で音声通話路を確立するなどの通話処理を行う(ステップA10)。その後、ステップA3に戻る。
【0046】
B−d.電源オフ操作
電源オフ操作が行われると(ステップA6でYES)、携帯電話機1は、電源オフ処理を行い(ステップA11)、このフローチャート(メインルーチン)を終了する。
【0047】
B−e.その他の操作
その他の操作が行われると(ステップA7でYES)、携帯電話機1は、その他の操作に応じた処理を行う(ステップA12)。その他の操作とは、たとえば、通話の発信操作、メールの送信操作、インターネット接続操作などである。その後、ステップA3に戻る。
【0048】
図8は、上述した本第1実施形態におけるナビゲーション処理の動作の一例を説明するためのフローチャートである。
携帯電話機1は、固定表示フラグを「0」にする(ステップB1)。固定表示フラグは、固定表示されている場合には「1」となり更新表示されている場合には「0」となるフラグである。
次に、携帯電話機1は、対象を指定する対象指定操作を受け付け(ステップB2)、縮尺を指定する縮尺指定操作を受け付けた後(ステップB3)、自らの位置情報と、対象指定操作で指定された対象の位置情報とを取得して、取得した日時と対応付けて位置情報記憶部1−3−1に記憶する(ステップB4)。
【0049】
次に、携帯電話機1は、主要動作用の電池残量が少ないか否か、または、消費電力を抑制する省電力モードに設定されているか否かを判別する(ステップB5)。具体的な判別方法は各種あるが、本第1実施形態では、電池残量が少ないことを検出した場合に「1」となる低電圧フラグと、省電力モードに設定されている場合に「1」となる省電力モードフラグとを利用してこれらを判別している。
【0050】
電池残量が少ないと判別された、または、省電力モードに設定されていると判別された場合には(ステップB5でYES)、携帯電話機1は、位置条件A(IDが「A」の位置条件)または位置条件B(IDが「B」の位置条件)を満たすか否かを判別する(ステップB6)。より具体的には、ステップB4で取得・記憶した自らの位置情報が、********(自宅の位置情報)から半径50メートル以内に含まれるか否かを判別し(位置条件Aの判別)、ステップB4で取得・記憶した自らの位置情報および対象の位置情報が指定された縮尺の地図データに含まれるか否かを判別する(位置条件Bの判別)。
【0051】
位置条件Aまたは位置条件Bを満たすと判別された場合には(ステップB6でYES)、携帯電話機1は、固定表示処理を行う(ステップB7)。固定表示処理については後述する。
一方、電池残量が少なくないと判別され、かつ、省電力モードに設定されていないと判別された場合(ステップB5でNO)、または、位置条件Aまたは位置条件Bを満たさないと判別された場合(ステップB6でNO)、携帯電話機1は、更新表示処理を行う(ステップB8)。更新表示処理については後述する。
次に、携帯電話機1は、取得タイマを起動する(ステップB9)。取得タイマは、自らの位置情報および/または対象の位置情報を取得する間隔を表すタイマで、その値は後述する固定表示処理および更新表示処理で設定される。
【0052】
次に、携帯電話機1は、取得タイマタイムアウト、ナビゲーション終了操作、その他の操作の各イベントの有無を判断する(ステップB10〜B12)。これらのイベントが発生しない場合には(ステップB10〜B12でNO)、その後、ステップB10に戻る。一方、これらのイベントのいずれかが発生すると、その発生したイベントに応じた処理を実行する。以下、イベントごとの動作を説明する。
【0053】
B−f.取得タイマタイムアウト
取得タイマがタイムアウトすると(ステップB10でYES)、ステップB4に戻る。
【0054】
B−g.ナビゲーション終了操作
ナビゲーション終了操作が行われると(ステップB11でYES)、携帯電話機1は、ナビゲーション終了処理を行い(ステップB13)、このフローチャートを終了する。
【0055】
B−h.その他の操作
その他の操作が行われると(ステップB12でYES)、携帯電話機1は、その他の操作に応じた処理を行う(ステップB14)。その他の操作とは、たとえば、ナビゲーション機能の各種設定を行う操作などである。その後、ステップB10に戻る。
【0056】
図9は、上述した本第1実施形態における固定表示処理の動作の一例を説明するためのフローチャートである。
携帯電話機1は、指定された縮尺の地図データに、図8のステップB4で取得・記憶した自らの位置情報および対象の位置情報が一度に表示可能か否かを判別する(ステップC1)。
自らの位置情報および対象の位置情報が一度に表示可能と判別された場合には(ステップC1でYES)、指定された縮尺で自らの位置情報および対象の位置情報を含む地図データを生成する(ステップC2)。
一方、一度に表示可能でないと判別された場合には(ステップC1でNO)、指定された縮尺で自らの位置情報を含む地図データを生成する(ステップC3)。
【0057】
次に、携帯電話1は、ステップC2またはステップC3で生成された地図データを表示部1−7に白黒で表示した後(ステップC4)、固定表示フラグが「0」であるか否かを判別する(ステップC5)。
固定表示フラグが「1」の場合(ステップC5でNO)、すなわち、以前から固定表示だった場合には、このフローチャートを終了する。
一方、固定フラグが「0」の場合(ステップC5でYES)、すなわち、今回の固定表示処理で固定表示となった場合には、その旨をユーザに報知するために、報知振動を発生し、報知音を出力する(ステップC6)。さらに、固定表示フラグを「1」にセットして(ステップC7)、取得タイマを「1分」にセットした後(ステップC8)、このフローチャートを終了する。
【0058】
図10は、上述した本第1実施形態における更新表示処理の動作の一例を説明するためのフローチャートである。
携帯電話機1は、指定された縮尺で自らの位置情報を含む地図データを生成し(ステップD1)、生成された地図データを表示部1−7にカラーで表示した後(ステップD2)、固定表示フラグが「1」であるか否かを判別する(ステップD3)。
固定表示フラグが「0」の場合(ステップD3でNO)、すなわち、以前から更新表示だった場合には、このフローチャートを終了する。
一方、固定フラグが「1」の場合(ステップD3でYES)、すなわち、今回の更新表示処理で更新表示となった場合には、その旨をユーザに報知するために、報知振動を発生し、報知音を出力する(ステップD4)。さらに、固定表示フラグを「0」にセットして(ステップD5)、取得タイマを「3秒」にセットした後(ステップD6)、このフローチャートを終了する。
【0059】
C.第2実施形態の構成
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
本第2実施形態においては、システム構成(図1)、携帯電話機1の構成(図2)、位置情報記憶部1−3−1に記憶される位置情報(図4)、表示部1―7に表示される画面(図6)およびフローチャート(メインルーチン)(図7)は、上述した第1実施形態と基本的に同様であるため説明を省略する。
また、後述する図11〜図15において、上述した第1実施形態と基本的あるいは名称的に同一のものは同一符号を付して示し、その説明を省略すると共に、以下、本第2実施形態の特徴部分を中心に説明する。
【0060】
図11は、本第2実施形態における携帯電話機1の外観の一例を示す図である。
携帯電話機1は、操作部1−8を備える操作部筐体1−20と、表示部1−7を備える表示部筐体1−30とがヒンジ部(不図示)によって接続された折り畳み構造になっているところは第1実施形態と同一であるが、表示部1―7が、メイン画面1−7−1およびサブ画面1−7−2から構成されているところが第1実施形態と異なる。
【0061】
メイン画面1−7−1は、液晶パネルや有機ELパネルなどの表示デバイスおよび表示ドライバから構成されていて、サブ画面1−7−2は、電子ペーパなどの電力供給が停止されても表示内容が保持される表示デバイスおよび表示ドライバから構成されている。メイン画面1−7−1およびサブ画面1−7−2は、CPU1−1の制御の下に、待受画面など各種画面を再生・表示する。
なお、メイン画面1−7−1は筐体の折り畳みを開いた状態であるオープンスタイル(図11(a))でユーザに視認される。一方、サブ画面1−7−2は、筐体の折り畳みを閉じた状態であるクローズスタイル(図11(b))でユーザに視認される。
【0062】
図12は、本第2実施形態における位置条件記憶部1−3−2に記憶される位置条件の一例を示す図である。
位置条件記憶部1−3−2は、ID、種類および内容を対応付けて記憶している。IDは位置条件を識別する情報であり、種類は位置条件の種類を示し、内容は位置条件の内容を示している。たとえば、IDが「C」の位置条件は、「同一地図データ内」という種類で「表示されている地図データに自らの位置情報が含まれる」という内容である。
【0063】
図13は、本第2実施形態におけるナビゲーション処理の動作の一例を説明するためのフローチャートである。
携帯電話機1は、固定表示フラグを「0」にした後(ステップE1)、取得タイマを「3秒」にセットする(ステップE2)。
次に、携帯電話機1は、対象を指定する対象指定操作を受け付けた後(ステップE3)、自らの位置情報と、対象指定操作で指定された対象の位置情報とを取得して、取得した日時と対応付けて位置情報記憶部1−3−1に記憶する(ステップE4)。
【0064】
次に、携帯電話機1は、固定表示フラグが「1」であるか否かを判別する(ステップE5)。
固定フラグが「1」の場合(ステップE5でYES)、携帯電話機1は、位置条件C(IDが「C」の位置条件)を満たすか否かを判別する(ステップE6)。より具体的には、ステップE4で取得・記憶した自らの位置情報が、現在表示されている地図データに含まれるか否かを判別する(位置条件Cの判別)。
【0065】
位置条件Cを満たすと判別された場合には(ステップE6でYES)、携帯電話機1は、固定表示処理を行う(ステップE7)。固定表示処理については後述する。
一方、固定フラグが「0」の場合(ステップE5でNO)、または、位置条件Cを満たさないと判別された場合(ステップE6でNO)、携帯電話機1は、更新表示処理を行う(ステップE8)。更新表示処理については後述する。
【0066】
次に、携帯電話機1は、取得タイマを起動した後(ステップE9)、取得タイマタイムアウト、固定表示操作、ナビゲーション終了操作、その他の操作の各イベントの有無を判断する(ステップE10〜B13)。これらのイベントが発生しない場合には(E10〜B13でNO)、その後、ステップE10に戻る。一方、これらのイベントのいずれかが発生すると、その発生したイベントに応じた処理を実行する。以下、イベントごとの動作を説明する。
【0067】
C−a.取得タイマタイムアウト
取得タイマがタイムアウトすると(ステップE10でYES)、ステップE4に戻る。
【0068】
C−b.固定表示操作
固定表示操作が行われると(ステップE11でYES)、携帯電話機1は、固定表示処理を行い(ステップE14)、その後、ステップE10に戻る。固定表示処理については後述する。
【0069】
C−c.ナビゲーション終了操作
ナビゲーション終了操作が行われると(ステップE12でYES)、携帯電話機1は、ナビゲーション終了処理を行い(ステップE15)、このフローチャートを終了する。
【0070】
C−d.その他の操作
その他の操作が行われると(ステップE13でYES)、携帯電話機1は、その他の操作に応じた処理を行い(ステップE16)、その後、ステップE10に戻る。。
【0071】
図14は、上述した本第2実施形態における固定表示処理の動作の一例を説明するためのフローチャートである。
携帯電話機1は、サブ画面1−7−2への電力供給が停止されているか否かを判別する(ステップF1)。
サブ画面1−7−2への電力供給が停止されている場合には(ステップF1でYES)、携帯電話機1は、サブ画面1−7−2への電力供給を開始した後(ステップF2)、指定された縮尺の地図データに、図13のステップE4で取得・記憶した自らの位置情報および対象の位置情報が一度に表示可能か否かを判別する(ステップF3)。
一方、サブ画面1−7−2への電力供給が停止されていない場合には(ステップF1でNO)、そのままステップF3に進む。
【0072】
自らの位置情報および対象の位置情報が一度に表示可能と判別された場合には(ステップF3でYES)、携帯電話機1は、指定された縮尺で自らの位置情報および対象の位置情報を含む地図データを生成する(ステップF4)。
一方、一度に表示可能でないと判別された場合には(ステップF3でNO)、指定された縮尺で自らの位置情報を含む地図データを生成する(ステップF5)。
次に、携帯電話1は、ステップF4またはステップF5で生成された地図データをサブ画面1−7−2に白黒で表示した後(ステップF6およびステップF7)、メイン画面1−7−1およびサブ画面1−7−2への電力供給を停止し(ステップF8)、固定表示フラグが「0」であるか否かを判別する(ステップF9)。
【0073】
固定表示フラグが「1」の場合(ステップF9でNO)、すなわち、以前から固定表示だった場合には、このフローチャートを終了する。
一方、固定フラグが「0」の場合(ステップF9でYES)、すなわち、今回の固定表示処理で固定表示となった場合には、その旨をユーザに報知するために、報知振動を発生し、報知音を出力する(ステップF10)。さらに、固定表示フラグを「1」にセットした後(ステップF11)、このフローチャートを終了する。
【0074】
図15は、上述した本第2実施形態における更新表示処理の動作の一例を説明するためのフローチャートである。
携帯電話機1は、メイン画面1−7−1への電力供給が停止されているか否かを判別する(ステップG1)。
メイン画面1−7−1への電力供給が停止されている場合には(ステップG1でYES)、携帯電話機1は、メイン画面1−7−1への電力供給を開始した後(ステップG2)、指定された縮尺の地図データに、図13のステップE4で取得・記憶した自らの位置情報および対象の位置情報が一度に表示可能か否かを判別する(ステップG3)。
一方、メイン画面1−7−1への電力供給が停止されていない場合には(ステップG1でNO)、そのままステップG3に進む。
【0075】
自らの位置情報および対象の位置情報が一度に表示可能と判別された場合には(ステップG3でYES)、携帯電話機1は、指定された縮尺で自らの位置情報および対象の位置情報を含む地図データを生成する(ステップG4)。
一方、一度に表示可能でないと判別された場合には(ステップG3でNO)、指定された縮尺で自らの位置情報を含む地図データを生成する(ステップG5)。
次に、携帯電話1は、ステップG4またはステップG5で生成された地図データをメイン画面1−7−1にカラーで表示した後(ステップG6およびステップG7)、固定表示フラグが「1」であるか否かを判別する(ステップG8)。
【0076】
固定表示フラグが「0」の場合(ステップG8でNO)、すなわち、以前から更新表示だった場合には、このフローチャートを終了する。
一方、固定フラグが「1」の場合(ステップG8でYES)、すなわち、今回の更新表示処理で更新表示となった場合には、その旨をユーザに報知するために、報知振動を発生し、報知音を出力する(ステップG9)。さらに、固定表示フラグを「0」にセットした後(ステップG10)、このフローチャートを終了する。
【0077】
上述した実施形態においては、取得した位置情報が所定の位置条件を満たす場合、すなわち、固定表示で充分な場合には、地図データを固定表示することによって、ユーザの利便性を損なうことなく、省電力化を図ることができる。
また、取得した位置情報が所定の位置条件を満たさない場合、すなわち、固定表示が適さない場合には、地図データを更新表示することによって、ユーザの利便性を確保することができる。
また、固定表示で充分な場合には、地図データを固定表示し、さらに表示部への電力供給を抑制することによって、表示内容を保持するための消費電力を抑制することができる。
また、固定表示で充分な場合には、地図データを固定表示し、さらに位置情報の取得を抑制することによって、位置情報を取得するための消費電力を抑制することができる。
【0078】
また、位置条件を「取得された位置情報が予め指定された範囲に含まれているか否か」や「取得された位置情報が所定の地図データに含まれているか否か」とすることによって、たとえば、ユーザの自宅周辺、ユーザがよく行く地域などのように、ユーザがよく知っているために固定表示で充分な地図データの場合に、ユーザの利便性を損なうことなく、表示を更新するための消費電力を抑制することができる。
また、位置条件を「取得された位置情報と対象の位置情報とを含む地図データが所定の縮尺で表示可能であるか否か」とすることによって、ユーザの位置と対象の位置とが含まれているために固定表示で充分な地図データの場合に、ユーザの利便性を損なうことなく、表示を更新するための消費電力を抑制することができる。
【0079】
また、電池残量が少ない場合や消費電力を抑制する動作モードに設定されている場合、すなわち、いつも以上に消費電力を抑制する必要がある場合に、固定表示で充分であれば地図データを固定表示することによって、ユーザの利便性を損なうことなく、表示を更新するための消費電力を抑制することができる。
また、地図データを固定表示させたことを報知することによって、固定表示になったことをユーザが認識できるので、ユーザが固定表示と更新表示とを見誤ることを防止できる。
また、固定表示の場合には、固定表示に適した表示手段に地図データを表示させ、更新表示の場合には、更新表示に適した表示手段に地図データを表示させるようにしたので、それぞれ適した表示手段に地図データを表示させることができ、さらに、ユーザが固定表示と更新表示とを見誤ることを防止できる。
【0080】
なお、上述した実施形態においては、固定表示を白黒表示とし更新表示をカラー表示としてユーザが両者を区別できるようにしたが、これらの表示方法に限らない。たとえば、固定表示マークや更新表示マークを表示したり表示色を変えたりするなど、固定表示と更新表示をユーザが区別して認識できるような表示方法であれば任意の表示方法で良い。
また、上述した実施形態においては、取得タイマの値を1分と3秒としたが、これらの値に限らない。
また、上述した第1実施形態においては、固定表示になった際の取得タイマの値を1分としたが、無限大とすることで、位置の取得を実質的に停止するようにしても良い。
【0081】
また、上述した実施形態においては、報知手段を報知振動の発生と報知音の出力としたが、これらに限らず、任意の報知方法で良い。
また、上述した実施形態における位置条件の内容は一例であり、「********(自宅の位置情報)」「半径50メートル以内」などの内容は、ユーザあるいは設計者が適宜指定可能である。
また、上述した実施形態においては、端末装置を携帯電話機に適用しているが、これに限らず、例えば、パーソナルコンピュータ、PDA、デジタルカメラ、音楽プレイヤーなど、任意の端末装置に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0082】
【図1】本発明の第1実施形態におけるシステム構成の一例を示す図。
【図2】本第1実施形態における携帯電話機1の構成の一例を示す図。
【図3】本第1実施形態における携帯電話機1の外観の一例を示す図。
【図4】本第1実施形態における位置情報記憶部1−3−1に記憶される位置情報の一例を示す図。
【図5】本第1実施形態における位置条件記憶部1−3−2に記憶される位置条件の一例を示す図。
【図6】本第1実施形態における表示部1―7に表示される画面の一例を示す図。
【図7】本第1実施形態における携帯電話機1の動作の一例を説明するためのフローチャート(メインルーチン)。
【図8】本第1実施形態におけるナビゲーション処理の動作の一例を説明するためのフローチャート。
【図9】本第1実施形態における固定表示処理の動作の一例を説明するためのフローチャート。
【図10】本第1実施形態における更新表示処理の動作の一例を説明するためのフローチャート。
【図11】第2実施形態における携帯電話機1の外観の一例を示す図。
【図12】本第2実施形態における位置条件記憶部1−3−2に記憶される位置条件の一例を示す図。
【図13】本第2実施形態におけるナビゲーション処理の動作の一例を説明するためのフローチャート。
【図14】本第2実施形態における固定表示処理の動作の一例を説明するためのフローチャート。
【図15】本第2実施形態における更新表示処理の動作の一例を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
【0083】
1 携帯電話機
2 基地局
3 交換機
4 無線通信網
5 インターネット
6 GPS衛星
7 位置情報管理サーバ
8 ナビゲーションサービス装置
1−1 CPU
1−2 ROM
1−3 RAM
1−4 無線通信送受信部
1−5 GPS受信部
1−6 音声信号処理部
1−7 表示部
1−8 操作部
1−9 RTC
1−10 報知部
1−20 操作部筐体
1−30 表示部筐体
【技術分野】
【0001】
本発明は、地図データを表示手段に表示させる端末装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
自己の位置や対象(たとえば、目的地、待ち合わせ相手)の位置などの位置情報を取得して、その位置情報を含む地図データを表示部に表示させるナビゲーション装置(端末装置)においては、周期的に位置情報を取得して、その位置情報に基づいて地図データを更新表示している。
【0003】
ところが表示を更新するには電力が必要なため、更新表示を頻繁に行うと、表示を更新するための消費電力が大きくなってしまうという問題点がある。
端末装置の消費電力を抑制する方法としては、移動体の移動状況や地図データに基づいて、画面を操縦者(ユーザ)が見るべき状況で無いと判断された場合には、画面の輝度を下げたり、画面表示を消去させたりする技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】特開平2007−132870号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、画面を見るべき状況ではなくてもユーザが画面を確認したい場合があることは充分に考えられる。前述の技術では、そのような場合にユーザが画面を確認することができないという不都合が起こり、ナビゲーション(すなわち案内すること)の利便性を大きく損なってしまう。
【0006】
ところで、表示する地図データによっては、更新表示をする必要が無く、固定表示で充分な場合も有り得る。たとえば、この端末装置のユーザの自宅周辺やユーザが頻繁に訪れる地域などのよく知っている地図データの場合には、固定表示でも充分で、ナビゲーションの利便性が損なわれることはない。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、取得した位置情報に応じて地図データを適切に固定表示することによって、ユーザに対する利便性を損なうことなく、省電力化を図ることができる端末装置およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的達成のため、請求項1に記載の発明は、地図データを表示手段に表示させる端末装置であって、位置情報を取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された位置情報が所定の位置条件を満たすか否かを判別する判別手段と、前記判別手段による判別結果に基づいて、前記位置情報を含む地図データを前記表示手段に固定表示させるか、前記位置情報を含む地図データを更新して、その更新された地図データを前記表示手段に更新表示させるかを制御する表示制御手段と、を備えることを特徴とする。
更に、コンピュータに対して、上述した請求項1記載の発明に示した主要機能を実現させるためのプログラムを提供する(請求項13記載の発明)。
【0009】
また、好ましい態様として、例えば請求項2記載のように、請求項1記載の端末装置において、前記表示制御手段は、前記判別手段によって所定の位置条件を満たすと判別された場合に、前記位置情報を含む地図データを前記表示手段に固定表示させるようにしてもよい。
【0010】
また、好ましい態様として、例えば請求項3記載のように、請求項1記載の端末装置において、前記表示制御手段は、前記判別手段によって所定の位置条件を満たさないと判別された場合に、前記位置情報を含む地図データを更新して、その更新された地図データを前記表示手段に更新表示させるようにしてもよい。
【0011】
また、好ましい態様として、例えば請求項4記載のように、請求項1記載の端末装置において、前記表示手段は、電力供給が停止されても表示内容が保持される表示手段であり、前記表示制御手段によって地図データを固定表示させた場合に、前記表示手段への電力供給を停止する停止手段を更に備えるようにしてもよい。
【0012】
また、好ましい態様として、例えば請求項5記載のように、請求項1記載の端末装置において、前記表示制御手段によって地図データを固定表示させた場合に、前記取得手段による位置情報の取得を抑制する抑制手段を更に備えるようにしてもよい。
【0013】
また、好ましい態様として、例えば請求項6記載のように、請求項1記載の端末装置において、前記所定の位置条件は、前記取得手段によって取得された位置情報が予め指定された範囲に含まれているか否かを条件とするようにしてもよい。
【0014】
また、好ましい態様として、例えば請求項7記載のように、請求項1記載の端末装置において、前記所定の位置条件は、前記取得手段によって取得された位置情報が所定の地図データに含まれているか否かを条件とするようにしてもよい。
【0015】
また、好ましい態様として、例えば請求項8記載のように、請求項1記載の端末装置において、前記所定の位置条件は、前記取得手段によって取得された位置情報と対象の位置情報とを含む地図データを所定の縮尺で前記表示手段に表示可能であるか否かを条件とするようにしてもよい。
【0016】
また、好ましい態様として、例えば請求項9記載のように、請求項1記載の端末装置において、前記端末装置の主要動作用の電池残量を検出する検出手段を更に備え、前記表示制御手段は、前記判別手段によって所定の位置条件を満たすと判別され、かつ、前記検出手段によって電池残量が少ないことが検出された場合に、前記位置情報を含む地図データを前記表示手段に固定表示させるようにしてもよい。
【0017】
また、好ましい態様として、例えば請求項10記載のように、請求項1記載の端末装置において、前記端末装置の消費電力を抑制する動作モードに設定する設定手段を更に備え、前記表示制御手段は、前記判別手段によって所定の位置条件を満たすと判別され、かつ、前記設定手段によって消費電力を抑制する動作モードに設定されている場合に、前記位置情報を含む地図データを前記表示手段に固定表示させるようにしてもよい。
【0018】
また、好ましい態様として、例えば請求項11記載のように、請求項1記載の端末装置において、前記表示制御手段によって地図データを固定表示させたことを報知する報知手段を更に備えるようにしてもよい。
【0019】
また、好ましい態様として、例えば請求項12記載のように、請求項1記載の端末装置において、前記表示手段は、第1表示手段および第2表示手段を含み、前記表示制御手段は、前記判別手段による判別結果に基づいて、前記位置情報を含む地図データを前記第1表示手段に表示させるか、前記第2表示手段に表示させるかを制御するようにしてもよい。
【発明の効果】
【0020】
この発明によれば、取得した位置情報に応じて地図データを適切に固定表示することによって、ユーザに対する利便性を損なうことなく、省電力化を図ることができるという利点が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
【0022】
A.第1実施形態の構成
図1は、第1実施形態におけるシステム構成の一例を示す図である。
端末装置の一例としての携帯電話機1は、基地局2および交換機3を介して、無線通信網4に接続され、さらに無線通信網4を介してインターネット5とも接続されている。携帯電話機1は、通話機能、メール機能、インターネット接続機能(webアクセス機能)を有する。
【0023】
また、携帯電話機1は、GPS衛星6(GPS : Global Positioning System)から送られてくる電波に基づいて自機の現在位置を示す位置情報を取得したり、あるいは、無線通信網4に接続された位置情報管理サーバ7から送られてくる位置情報(携帯電話機1が通信している基地局2の位置を示す位置情報)を自機の現在位置を示す位置情報として取得したりする。
【0024】
また、携帯電話機1は、ナビゲーション機能に関連する各種情報を提供するナビゲーションサービス装置8に、インターネット5を介して接続されていて、自機の位置情報をナビゲーションサービス装置8に送信したり、目的地や待ち合わせ相手などの対象の位置情報をナビゲーションサービス装置8から受信したり、地図データや交通情報などの各種情報をナビゲーションサービス装置8との間で送受信したりする。
【0025】
図2は、本第1実施形態における携帯電話機1の構成の一例を示す図である。
図において、携帯電話機1は、CPU1−1、ROM1−2、RAM1−3、無線通信送受信部1−4、GPS受信部1−5、音声信号処理部1−6、表示部1−7、操作部1−8、RTC1−9および報知部1−10からなる。
【0026】
CPU1−1は、ROM1―2内の各種のプログラムに応じてこの携帯電話機1の全体動作を制御する。
【0027】
ROM1―2のプログラム領域には、後述する図7〜図10に示す動作手順に応じて本第1実施形態を実現するためのプログラムが格納されている。
【0028】
RAM1―3は、例えば、ワーク領域を有する内部メモリで、後述する位置情報記憶部1−3−1、位置条件記憶部1−3−2などが設けられている。なお、RAM1―3の記憶内容は、必要に応じて不揮発性メモリ(例えば、フラッシュメモリ)に保存記憶される。
【0029】
無線通信送受信部1−4は、音声通話時にはアンテナANT1を介して受信復調した音声データをCPU1−1に出力する一方、CPU1−1から供給される音声データを変調して得た送信信号を高周波増幅してアンテナANT1から送出する。また、メール通信時やインターネット通信時には、CPU1−1の制御の下にアンテナANT1を介して基地局2とデータ授受を行う。
【0030】
GPS受信部1―5は、GPS衛星6から送られてくる電波を受信して、この電波に基づいて自機の現在位置を示す位置情報を取得する。取得した位置情報をCPU1−1に出力する。
【0031】
音声信号処理部1−6は、マイクMICおよびスピーカSPを備え、CPU1―1から供給される音声データを音声信号にD/A変換してスピーカSPから再生・発音させたり、マイクMICから出力される音声信号を音声データにA/D変換してCPU1−1に供給する。
【0032】
表示部1―7は、電子ペーパなどの電力供給が停止されても表示内容が保持される表示デバイスおよび表示ドライバから構成され、CPU1−1の制御の下に、待受画面など各種画面を再生・表示する。
【0033】
操作部1−8は、たとえば、操作ボタン、タッチパネル、操作ダイヤル、キーボード、マウスなどのユーザインタフェースであり、ユーザの操作入力を電気信号に変換してCPU1−1に出力する。
【0034】
RTC1−9は、時刻計時やタイマなどに用いるリアルタイムクロックを発生してCPU1−1に出力する。
【0035】
報知部1−10は、サウンドスピーカ1−10−1、LED1−10−2、振動モータ1−10−3などを有し、通話やメールの着信などの各種イベントをユーザに報知する。
【0036】
図3は、本第1実施形態における携帯電話機1の外観の一例を示す図である。
携帯電話機1は、操作部1−8を備える操作部筐体1−20と、表示部1−7を備える表示部筐体1−30とがヒンジ部(不図示)によって接続された折り畳み構造になっている。
【0037】
図4は、本第1実施形態における位置情報記憶部1−3−1に記憶される位置情報の一例を示す図である。
位置情報記憶部1−3−1は、日時、自らの位置情報および対象の位置情報を対応付けて記憶している。日時は自らの位置情報および対象の位置情報を取得した日時であり、自らの位置情報は自機(携帯電話機1)の位置を示す位置情報であり、対象の位置情報は目的地や待ち合わせの相手などの位置を示す位置情報である。なお、対象が目的地などのように位置が変わらない対象である場合には、その位置情報を複数回にわたって取得、記憶しなくても良い。
【0038】
図5は、本第1実施形態における位置条件記憶部1−3−2に記憶される位置条件の一例を示す図である。
位置条件記憶部1−3−2は、ID、種類および内容を対応付けて記憶している。IDは位置条件を識別する情報であり、種類は位置条件の種類を示し、内容は位置条件の内容を示している。たとえば、IDが「A」の位置条件は、「範囲」という種類で「自らの位置情報が********(自宅の位置情報)から半径50メートル以内」という内容である。
【0039】
図6は、本第1実施形態における表示部1―7に表示される画面の一例を示す図である。
(a)更新表示は、自らの位置情報および/または対象の位置情報を、定期的あるいは不定期的に取得して、その取得した位置情報に基づいて表示を更新している際の表示態様である。(a)更新表示は、自らの位置情報を含む地図データを表示し、さらに自らの位置から対象の位置への方向を示す矢印を表示する。
【0040】
(b)固定表示は、表示の更新を止め、表示を固定している際の表示態様である。(b)固定表示は、自らの位置情報および対象の位置情報を含む地図データを表示する。なお、後述するように対象の位置情報を含まない場合にも固定表示をすることがあるが、その際には、対象の位置情報は表示されない。
なお、たとえば(a)更新表示では地図データをカラーで表示し(b)固定表示では地図データを白黒で表示するなどして、更新表示であるか固定表示であるかをユーザが認識できるように、両者の表示態様を変えることによって報知している。
【0041】
B.第1実施形態の動作
次に、上述した第1実施形態における動作について説明する。
図7は、本第1実施形態における携帯電話機1の動作の一例を説明するためのフローチャート(メインルーチン)である。
まず、携帯電話機1は、電源オン操作があったか否かを判断し(ステップA1)、電源オン操作があった場合には(ステップA1でYES)、電源をオンし、無線通信網4への位置登録動作や待受画面表示動作などの待受処理を行う(ステップA2)。
【0042】
続いて、携帯電話機1は、設定操作、ナビゲーション操作、着信検出、電源オフ操作およびその他の操作の各イベントの有無を判断する(ステップA3〜A7)。これらのイベントが発生しない場合には(ステップA3〜A7でNO)、その後、ステップA3に戻る。一方、これらのイベントのいずれかが発生すると、その発生したイベントに応じた処理を実行する。以下、イベントごとの動作を説明する。
【0043】
B−a.設定操作
設定操作が行われると(ステップA3でYES)、携帯電話機1は、その設定操作に応じた設定処理を行う(ステップA8)。設定処理とは、たとえば、位置条件を設定(内容の変更など)して位置条件記憶部1−3−2に記憶する処理や位置情報を取得する周期を設定する処理などである。その後、ステップA3に戻る。
【0044】
B−b.ナビゲーション操作
ナビゲーション操作が行われると(ステップA4でYES)、携帯電話機1は、ナビゲーション処理を行う(ステップA9)。ナビゲーション処理については後述する。その後、ステップA3に戻る。
【0045】
B−c.着信検出
着信を検出すると(ステップA5でYES)、携帯電話機1は、基地局と通信を行い、発信先との間で音声通話路を確立するなどの通話処理を行う(ステップA10)。その後、ステップA3に戻る。
【0046】
B−d.電源オフ操作
電源オフ操作が行われると(ステップA6でYES)、携帯電話機1は、電源オフ処理を行い(ステップA11)、このフローチャート(メインルーチン)を終了する。
【0047】
B−e.その他の操作
その他の操作が行われると(ステップA7でYES)、携帯電話機1は、その他の操作に応じた処理を行う(ステップA12)。その他の操作とは、たとえば、通話の発信操作、メールの送信操作、インターネット接続操作などである。その後、ステップA3に戻る。
【0048】
図8は、上述した本第1実施形態におけるナビゲーション処理の動作の一例を説明するためのフローチャートである。
携帯電話機1は、固定表示フラグを「0」にする(ステップB1)。固定表示フラグは、固定表示されている場合には「1」となり更新表示されている場合には「0」となるフラグである。
次に、携帯電話機1は、対象を指定する対象指定操作を受け付け(ステップB2)、縮尺を指定する縮尺指定操作を受け付けた後(ステップB3)、自らの位置情報と、対象指定操作で指定された対象の位置情報とを取得して、取得した日時と対応付けて位置情報記憶部1−3−1に記憶する(ステップB4)。
【0049】
次に、携帯電話機1は、主要動作用の電池残量が少ないか否か、または、消費電力を抑制する省電力モードに設定されているか否かを判別する(ステップB5)。具体的な判別方法は各種あるが、本第1実施形態では、電池残量が少ないことを検出した場合に「1」となる低電圧フラグと、省電力モードに設定されている場合に「1」となる省電力モードフラグとを利用してこれらを判別している。
【0050】
電池残量が少ないと判別された、または、省電力モードに設定されていると判別された場合には(ステップB5でYES)、携帯電話機1は、位置条件A(IDが「A」の位置条件)または位置条件B(IDが「B」の位置条件)を満たすか否かを判別する(ステップB6)。より具体的には、ステップB4で取得・記憶した自らの位置情報が、********(自宅の位置情報)から半径50メートル以内に含まれるか否かを判別し(位置条件Aの判別)、ステップB4で取得・記憶した自らの位置情報および対象の位置情報が指定された縮尺の地図データに含まれるか否かを判別する(位置条件Bの判別)。
【0051】
位置条件Aまたは位置条件Bを満たすと判別された場合には(ステップB6でYES)、携帯電話機1は、固定表示処理を行う(ステップB7)。固定表示処理については後述する。
一方、電池残量が少なくないと判別され、かつ、省電力モードに設定されていないと判別された場合(ステップB5でNO)、または、位置条件Aまたは位置条件Bを満たさないと判別された場合(ステップB6でNO)、携帯電話機1は、更新表示処理を行う(ステップB8)。更新表示処理については後述する。
次に、携帯電話機1は、取得タイマを起動する(ステップB9)。取得タイマは、自らの位置情報および/または対象の位置情報を取得する間隔を表すタイマで、その値は後述する固定表示処理および更新表示処理で設定される。
【0052】
次に、携帯電話機1は、取得タイマタイムアウト、ナビゲーション終了操作、その他の操作の各イベントの有無を判断する(ステップB10〜B12)。これらのイベントが発生しない場合には(ステップB10〜B12でNO)、その後、ステップB10に戻る。一方、これらのイベントのいずれかが発生すると、その発生したイベントに応じた処理を実行する。以下、イベントごとの動作を説明する。
【0053】
B−f.取得タイマタイムアウト
取得タイマがタイムアウトすると(ステップB10でYES)、ステップB4に戻る。
【0054】
B−g.ナビゲーション終了操作
ナビゲーション終了操作が行われると(ステップB11でYES)、携帯電話機1は、ナビゲーション終了処理を行い(ステップB13)、このフローチャートを終了する。
【0055】
B−h.その他の操作
その他の操作が行われると(ステップB12でYES)、携帯電話機1は、その他の操作に応じた処理を行う(ステップB14)。その他の操作とは、たとえば、ナビゲーション機能の各種設定を行う操作などである。その後、ステップB10に戻る。
【0056】
図9は、上述した本第1実施形態における固定表示処理の動作の一例を説明するためのフローチャートである。
携帯電話機1は、指定された縮尺の地図データに、図8のステップB4で取得・記憶した自らの位置情報および対象の位置情報が一度に表示可能か否かを判別する(ステップC1)。
自らの位置情報および対象の位置情報が一度に表示可能と判別された場合には(ステップC1でYES)、指定された縮尺で自らの位置情報および対象の位置情報を含む地図データを生成する(ステップC2)。
一方、一度に表示可能でないと判別された場合には(ステップC1でNO)、指定された縮尺で自らの位置情報を含む地図データを生成する(ステップC3)。
【0057】
次に、携帯電話1は、ステップC2またはステップC3で生成された地図データを表示部1−7に白黒で表示した後(ステップC4)、固定表示フラグが「0」であるか否かを判別する(ステップC5)。
固定表示フラグが「1」の場合(ステップC5でNO)、すなわち、以前から固定表示だった場合には、このフローチャートを終了する。
一方、固定フラグが「0」の場合(ステップC5でYES)、すなわち、今回の固定表示処理で固定表示となった場合には、その旨をユーザに報知するために、報知振動を発生し、報知音を出力する(ステップC6)。さらに、固定表示フラグを「1」にセットして(ステップC7)、取得タイマを「1分」にセットした後(ステップC8)、このフローチャートを終了する。
【0058】
図10は、上述した本第1実施形態における更新表示処理の動作の一例を説明するためのフローチャートである。
携帯電話機1は、指定された縮尺で自らの位置情報を含む地図データを生成し(ステップD1)、生成された地図データを表示部1−7にカラーで表示した後(ステップD2)、固定表示フラグが「1」であるか否かを判別する(ステップD3)。
固定表示フラグが「0」の場合(ステップD3でNO)、すなわち、以前から更新表示だった場合には、このフローチャートを終了する。
一方、固定フラグが「1」の場合(ステップD3でYES)、すなわち、今回の更新表示処理で更新表示となった場合には、その旨をユーザに報知するために、報知振動を発生し、報知音を出力する(ステップD4)。さらに、固定表示フラグを「0」にセットして(ステップD5)、取得タイマを「3秒」にセットした後(ステップD6)、このフローチャートを終了する。
【0059】
C.第2実施形態の構成
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
本第2実施形態においては、システム構成(図1)、携帯電話機1の構成(図2)、位置情報記憶部1−3−1に記憶される位置情報(図4)、表示部1―7に表示される画面(図6)およびフローチャート(メインルーチン)(図7)は、上述した第1実施形態と基本的に同様であるため説明を省略する。
また、後述する図11〜図15において、上述した第1実施形態と基本的あるいは名称的に同一のものは同一符号を付して示し、その説明を省略すると共に、以下、本第2実施形態の特徴部分を中心に説明する。
【0060】
図11は、本第2実施形態における携帯電話機1の外観の一例を示す図である。
携帯電話機1は、操作部1−8を備える操作部筐体1−20と、表示部1−7を備える表示部筐体1−30とがヒンジ部(不図示)によって接続された折り畳み構造になっているところは第1実施形態と同一であるが、表示部1―7が、メイン画面1−7−1およびサブ画面1−7−2から構成されているところが第1実施形態と異なる。
【0061】
メイン画面1−7−1は、液晶パネルや有機ELパネルなどの表示デバイスおよび表示ドライバから構成されていて、サブ画面1−7−2は、電子ペーパなどの電力供給が停止されても表示内容が保持される表示デバイスおよび表示ドライバから構成されている。メイン画面1−7−1およびサブ画面1−7−2は、CPU1−1の制御の下に、待受画面など各種画面を再生・表示する。
なお、メイン画面1−7−1は筐体の折り畳みを開いた状態であるオープンスタイル(図11(a))でユーザに視認される。一方、サブ画面1−7−2は、筐体の折り畳みを閉じた状態であるクローズスタイル(図11(b))でユーザに視認される。
【0062】
図12は、本第2実施形態における位置条件記憶部1−3−2に記憶される位置条件の一例を示す図である。
位置条件記憶部1−3−2は、ID、種類および内容を対応付けて記憶している。IDは位置条件を識別する情報であり、種類は位置条件の種類を示し、内容は位置条件の内容を示している。たとえば、IDが「C」の位置条件は、「同一地図データ内」という種類で「表示されている地図データに自らの位置情報が含まれる」という内容である。
【0063】
図13は、本第2実施形態におけるナビゲーション処理の動作の一例を説明するためのフローチャートである。
携帯電話機1は、固定表示フラグを「0」にした後(ステップE1)、取得タイマを「3秒」にセットする(ステップE2)。
次に、携帯電話機1は、対象を指定する対象指定操作を受け付けた後(ステップE3)、自らの位置情報と、対象指定操作で指定された対象の位置情報とを取得して、取得した日時と対応付けて位置情報記憶部1−3−1に記憶する(ステップE4)。
【0064】
次に、携帯電話機1は、固定表示フラグが「1」であるか否かを判別する(ステップE5)。
固定フラグが「1」の場合(ステップE5でYES)、携帯電話機1は、位置条件C(IDが「C」の位置条件)を満たすか否かを判別する(ステップE6)。より具体的には、ステップE4で取得・記憶した自らの位置情報が、現在表示されている地図データに含まれるか否かを判別する(位置条件Cの判別)。
【0065】
位置条件Cを満たすと判別された場合には(ステップE6でYES)、携帯電話機1は、固定表示処理を行う(ステップE7)。固定表示処理については後述する。
一方、固定フラグが「0」の場合(ステップE5でNO)、または、位置条件Cを満たさないと判別された場合(ステップE6でNO)、携帯電話機1は、更新表示処理を行う(ステップE8)。更新表示処理については後述する。
【0066】
次に、携帯電話機1は、取得タイマを起動した後(ステップE9)、取得タイマタイムアウト、固定表示操作、ナビゲーション終了操作、その他の操作の各イベントの有無を判断する(ステップE10〜B13)。これらのイベントが発生しない場合には(E10〜B13でNO)、その後、ステップE10に戻る。一方、これらのイベントのいずれかが発生すると、その発生したイベントに応じた処理を実行する。以下、イベントごとの動作を説明する。
【0067】
C−a.取得タイマタイムアウト
取得タイマがタイムアウトすると(ステップE10でYES)、ステップE4に戻る。
【0068】
C−b.固定表示操作
固定表示操作が行われると(ステップE11でYES)、携帯電話機1は、固定表示処理を行い(ステップE14)、その後、ステップE10に戻る。固定表示処理については後述する。
【0069】
C−c.ナビゲーション終了操作
ナビゲーション終了操作が行われると(ステップE12でYES)、携帯電話機1は、ナビゲーション終了処理を行い(ステップE15)、このフローチャートを終了する。
【0070】
C−d.その他の操作
その他の操作が行われると(ステップE13でYES)、携帯電話機1は、その他の操作に応じた処理を行い(ステップE16)、その後、ステップE10に戻る。。
【0071】
図14は、上述した本第2実施形態における固定表示処理の動作の一例を説明するためのフローチャートである。
携帯電話機1は、サブ画面1−7−2への電力供給が停止されているか否かを判別する(ステップF1)。
サブ画面1−7−2への電力供給が停止されている場合には(ステップF1でYES)、携帯電話機1は、サブ画面1−7−2への電力供給を開始した後(ステップF2)、指定された縮尺の地図データに、図13のステップE4で取得・記憶した自らの位置情報および対象の位置情報が一度に表示可能か否かを判別する(ステップF3)。
一方、サブ画面1−7−2への電力供給が停止されていない場合には(ステップF1でNO)、そのままステップF3に進む。
【0072】
自らの位置情報および対象の位置情報が一度に表示可能と判別された場合には(ステップF3でYES)、携帯電話機1は、指定された縮尺で自らの位置情報および対象の位置情報を含む地図データを生成する(ステップF4)。
一方、一度に表示可能でないと判別された場合には(ステップF3でNO)、指定された縮尺で自らの位置情報を含む地図データを生成する(ステップF5)。
次に、携帯電話1は、ステップF4またはステップF5で生成された地図データをサブ画面1−7−2に白黒で表示した後(ステップF6およびステップF7)、メイン画面1−7−1およびサブ画面1−7−2への電力供給を停止し(ステップF8)、固定表示フラグが「0」であるか否かを判別する(ステップF9)。
【0073】
固定表示フラグが「1」の場合(ステップF9でNO)、すなわち、以前から固定表示だった場合には、このフローチャートを終了する。
一方、固定フラグが「0」の場合(ステップF9でYES)、すなわち、今回の固定表示処理で固定表示となった場合には、その旨をユーザに報知するために、報知振動を発生し、報知音を出力する(ステップF10)。さらに、固定表示フラグを「1」にセットした後(ステップF11)、このフローチャートを終了する。
【0074】
図15は、上述した本第2実施形態における更新表示処理の動作の一例を説明するためのフローチャートである。
携帯電話機1は、メイン画面1−7−1への電力供給が停止されているか否かを判別する(ステップG1)。
メイン画面1−7−1への電力供給が停止されている場合には(ステップG1でYES)、携帯電話機1は、メイン画面1−7−1への電力供給を開始した後(ステップG2)、指定された縮尺の地図データに、図13のステップE4で取得・記憶した自らの位置情報および対象の位置情報が一度に表示可能か否かを判別する(ステップG3)。
一方、メイン画面1−7−1への電力供給が停止されていない場合には(ステップG1でNO)、そのままステップG3に進む。
【0075】
自らの位置情報および対象の位置情報が一度に表示可能と判別された場合には(ステップG3でYES)、携帯電話機1は、指定された縮尺で自らの位置情報および対象の位置情報を含む地図データを生成する(ステップG4)。
一方、一度に表示可能でないと判別された場合には(ステップG3でNO)、指定された縮尺で自らの位置情報を含む地図データを生成する(ステップG5)。
次に、携帯電話1は、ステップG4またはステップG5で生成された地図データをメイン画面1−7−1にカラーで表示した後(ステップG6およびステップG7)、固定表示フラグが「1」であるか否かを判別する(ステップG8)。
【0076】
固定表示フラグが「0」の場合(ステップG8でNO)、すなわち、以前から更新表示だった場合には、このフローチャートを終了する。
一方、固定フラグが「1」の場合(ステップG8でYES)、すなわち、今回の更新表示処理で更新表示となった場合には、その旨をユーザに報知するために、報知振動を発生し、報知音を出力する(ステップG9)。さらに、固定表示フラグを「0」にセットした後(ステップG10)、このフローチャートを終了する。
【0077】
上述した実施形態においては、取得した位置情報が所定の位置条件を満たす場合、すなわち、固定表示で充分な場合には、地図データを固定表示することによって、ユーザの利便性を損なうことなく、省電力化を図ることができる。
また、取得した位置情報が所定の位置条件を満たさない場合、すなわち、固定表示が適さない場合には、地図データを更新表示することによって、ユーザの利便性を確保することができる。
また、固定表示で充分な場合には、地図データを固定表示し、さらに表示部への電力供給を抑制することによって、表示内容を保持するための消費電力を抑制することができる。
また、固定表示で充分な場合には、地図データを固定表示し、さらに位置情報の取得を抑制することによって、位置情報を取得するための消費電力を抑制することができる。
【0078】
また、位置条件を「取得された位置情報が予め指定された範囲に含まれているか否か」や「取得された位置情報が所定の地図データに含まれているか否か」とすることによって、たとえば、ユーザの自宅周辺、ユーザがよく行く地域などのように、ユーザがよく知っているために固定表示で充分な地図データの場合に、ユーザの利便性を損なうことなく、表示を更新するための消費電力を抑制することができる。
また、位置条件を「取得された位置情報と対象の位置情報とを含む地図データが所定の縮尺で表示可能であるか否か」とすることによって、ユーザの位置と対象の位置とが含まれているために固定表示で充分な地図データの場合に、ユーザの利便性を損なうことなく、表示を更新するための消費電力を抑制することができる。
【0079】
また、電池残量が少ない場合や消費電力を抑制する動作モードに設定されている場合、すなわち、いつも以上に消費電力を抑制する必要がある場合に、固定表示で充分であれば地図データを固定表示することによって、ユーザの利便性を損なうことなく、表示を更新するための消費電力を抑制することができる。
また、地図データを固定表示させたことを報知することによって、固定表示になったことをユーザが認識できるので、ユーザが固定表示と更新表示とを見誤ることを防止できる。
また、固定表示の場合には、固定表示に適した表示手段に地図データを表示させ、更新表示の場合には、更新表示に適した表示手段に地図データを表示させるようにしたので、それぞれ適した表示手段に地図データを表示させることができ、さらに、ユーザが固定表示と更新表示とを見誤ることを防止できる。
【0080】
なお、上述した実施形態においては、固定表示を白黒表示とし更新表示をカラー表示としてユーザが両者を区別できるようにしたが、これらの表示方法に限らない。たとえば、固定表示マークや更新表示マークを表示したり表示色を変えたりするなど、固定表示と更新表示をユーザが区別して認識できるような表示方法であれば任意の表示方法で良い。
また、上述した実施形態においては、取得タイマの値を1分と3秒としたが、これらの値に限らない。
また、上述した第1実施形態においては、固定表示になった際の取得タイマの値を1分としたが、無限大とすることで、位置の取得を実質的に停止するようにしても良い。
【0081】
また、上述した実施形態においては、報知手段を報知振動の発生と報知音の出力としたが、これらに限らず、任意の報知方法で良い。
また、上述した実施形態における位置条件の内容は一例であり、「********(自宅の位置情報)」「半径50メートル以内」などの内容は、ユーザあるいは設計者が適宜指定可能である。
また、上述した実施形態においては、端末装置を携帯電話機に適用しているが、これに限らず、例えば、パーソナルコンピュータ、PDA、デジタルカメラ、音楽プレイヤーなど、任意の端末装置に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0082】
【図1】本発明の第1実施形態におけるシステム構成の一例を示す図。
【図2】本第1実施形態における携帯電話機1の構成の一例を示す図。
【図3】本第1実施形態における携帯電話機1の外観の一例を示す図。
【図4】本第1実施形態における位置情報記憶部1−3−1に記憶される位置情報の一例を示す図。
【図5】本第1実施形態における位置条件記憶部1−3−2に記憶される位置条件の一例を示す図。
【図6】本第1実施形態における表示部1―7に表示される画面の一例を示す図。
【図7】本第1実施形態における携帯電話機1の動作の一例を説明するためのフローチャート(メインルーチン)。
【図8】本第1実施形態におけるナビゲーション処理の動作の一例を説明するためのフローチャート。
【図9】本第1実施形態における固定表示処理の動作の一例を説明するためのフローチャート。
【図10】本第1実施形態における更新表示処理の動作の一例を説明するためのフローチャート。
【図11】第2実施形態における携帯電話機1の外観の一例を示す図。
【図12】本第2実施形態における位置条件記憶部1−3−2に記憶される位置条件の一例を示す図。
【図13】本第2実施形態におけるナビゲーション処理の動作の一例を説明するためのフローチャート。
【図14】本第2実施形態における固定表示処理の動作の一例を説明するためのフローチャート。
【図15】本第2実施形態における更新表示処理の動作の一例を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
【0083】
1 携帯電話機
2 基地局
3 交換機
4 無線通信網
5 インターネット
6 GPS衛星
7 位置情報管理サーバ
8 ナビゲーションサービス装置
1−1 CPU
1−2 ROM
1−3 RAM
1−4 無線通信送受信部
1−5 GPS受信部
1−6 音声信号処理部
1−7 表示部
1−8 操作部
1−9 RTC
1−10 報知部
1−20 操作部筐体
1−30 表示部筐体
【特許請求の範囲】
【請求項1】
地図データを表示手段に表示させる端末装置であって、
位置情報を取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得された位置情報が所定の位置条件を満たすか否かを判別する判別手段と、
前記判別手段による判別結果に基づいて、前記位置情報を含む地図データを前記表示手段に固定表示させるか、前記位置情報を含む地図データを更新して、その更新された地図データを前記表示手段に更新表示させるかを制御する表示制御手段と、
を備えることを特徴とする端末装置。
【請求項2】
前記表示制御手段は、前記判別手段によって所定の位置条件を満たすと判別された場合に、前記位置情報を含む地図データを前記表示手段に固定表示させることを特徴とする請求項1記載の端末装置。
【請求項3】
前記表示制御手段は、前記判別手段によって所定の位置条件を満たさないと判別された場合に、前記位置情報を含む地図データを更新して、その更新された地図データを前記表示手段に更新表示させることを特徴とする請求項1記載の端末装置。
【請求項4】
前記表示手段は、電力供給が停止されても表示内容が保持される表示手段であり、
前記表示制御手段によって地図データを固定表示させた場合に、前記表示手段への電力供給を停止する停止手段を更に備えることを特徴とする請求項1記載の端末装置。
【請求項5】
前記表示制御手段によって地図データを固定表示させた場合に、前記取得手段による位置情報の取得を抑制する抑制手段を更に備えることを特徴とする請求項1記載の端末装置。
【請求項6】
前記所定の位置条件は、前記取得手段によって取得された位置情報が予め指定された範囲に含まれているか否かを条件とすることを特徴とする請求項1記載の端末装置。
【請求項7】
前記所定の位置条件は、前記取得手段によって取得された位置情報が所定の地図データに含まれているか否かを条件とすることを特徴とする請求項1記載の端末装置。
【請求項8】
前記所定の位置条件は、前記取得手段によって取得された位置情報と対象の位置情報とを含む地図データを所定の縮尺で前記表示手段に表示可能であるか否かを条件とすることを特徴とする請求項1記載の端末装置。
【請求項9】
前記端末装置の主要動作用の電池残量を検出する検出手段を更に備え、
前記表示制御手段は、前記判別手段によって所定の位置条件を満たすと判別され、かつ、前記検出手段によって電池残量が少ないことが検出された場合に、前記位置情報を含む地図データを前記表示手段に固定表示させることを特徴とする請求項1記載の端末装置。
【請求項10】
前記端末装置の消費電力を抑制する動作モードに設定する設定手段を更に備え、
前記表示制御手段は、前記判別手段によって所定の位置条件を満たすと判別され、かつ、前記設定手段によって消費電力を抑制する動作モードに設定されている場合に、前記位置情報を含む地図データを前記表示手段に固定表示させることを特徴とする請求項1記載の端末装置。
【請求項11】
前記表示制御手段によって地図データを固定表示させたことを報知する報知手段を更に備えることを特徴とする請求項1記載の端末装置。
【請求項12】
前記表示手段は、第1表示手段および第2表示手段を含み、
前記表示制御手段は、前記判別手段による判別結果に基づいて、前記位置情報を含む地図データを前記第1表示手段に表示させるか、前記第2表示手段に表示させるかを制御することを特徴とする請求項1記載の端末装置。
【請求項13】
コンピュータに、
位置情報を取得する機能と、
前記位置情報が所定の位置条件を満たすか否かを判別する機能と、
前記位置情報が所定の位置条件を満たすか否かに基づいて、前記位置情報を含む地図データを表示手段に固定表示させるか、前記位置情報を含む地図データを更新して、その更新された地図データを前記表示手段に更新表示させるかを制御する機能と、
を実現させるためのプログラム。
【請求項1】
地図データを表示手段に表示させる端末装置であって、
位置情報を取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得された位置情報が所定の位置条件を満たすか否かを判別する判別手段と、
前記判別手段による判別結果に基づいて、前記位置情報を含む地図データを前記表示手段に固定表示させるか、前記位置情報を含む地図データを更新して、その更新された地図データを前記表示手段に更新表示させるかを制御する表示制御手段と、
を備えることを特徴とする端末装置。
【請求項2】
前記表示制御手段は、前記判別手段によって所定の位置条件を満たすと判別された場合に、前記位置情報を含む地図データを前記表示手段に固定表示させることを特徴とする請求項1記載の端末装置。
【請求項3】
前記表示制御手段は、前記判別手段によって所定の位置条件を満たさないと判別された場合に、前記位置情報を含む地図データを更新して、その更新された地図データを前記表示手段に更新表示させることを特徴とする請求項1記載の端末装置。
【請求項4】
前記表示手段は、電力供給が停止されても表示内容が保持される表示手段であり、
前記表示制御手段によって地図データを固定表示させた場合に、前記表示手段への電力供給を停止する停止手段を更に備えることを特徴とする請求項1記載の端末装置。
【請求項5】
前記表示制御手段によって地図データを固定表示させた場合に、前記取得手段による位置情報の取得を抑制する抑制手段を更に備えることを特徴とする請求項1記載の端末装置。
【請求項6】
前記所定の位置条件は、前記取得手段によって取得された位置情報が予め指定された範囲に含まれているか否かを条件とすることを特徴とする請求項1記載の端末装置。
【請求項7】
前記所定の位置条件は、前記取得手段によって取得された位置情報が所定の地図データに含まれているか否かを条件とすることを特徴とする請求項1記載の端末装置。
【請求項8】
前記所定の位置条件は、前記取得手段によって取得された位置情報と対象の位置情報とを含む地図データを所定の縮尺で前記表示手段に表示可能であるか否かを条件とすることを特徴とする請求項1記載の端末装置。
【請求項9】
前記端末装置の主要動作用の電池残量を検出する検出手段を更に備え、
前記表示制御手段は、前記判別手段によって所定の位置条件を満たすと判別され、かつ、前記検出手段によって電池残量が少ないことが検出された場合に、前記位置情報を含む地図データを前記表示手段に固定表示させることを特徴とする請求項1記載の端末装置。
【請求項10】
前記端末装置の消費電力を抑制する動作モードに設定する設定手段を更に備え、
前記表示制御手段は、前記判別手段によって所定の位置条件を満たすと判別され、かつ、前記設定手段によって消費電力を抑制する動作モードに設定されている場合に、前記位置情報を含む地図データを前記表示手段に固定表示させることを特徴とする請求項1記載の端末装置。
【請求項11】
前記表示制御手段によって地図データを固定表示させたことを報知する報知手段を更に備えることを特徴とする請求項1記載の端末装置。
【請求項12】
前記表示手段は、第1表示手段および第2表示手段を含み、
前記表示制御手段は、前記判別手段による判別結果に基づいて、前記位置情報を含む地図データを前記第1表示手段に表示させるか、前記第2表示手段に表示させるかを制御することを特徴とする請求項1記載の端末装置。
【請求項13】
コンピュータに、
位置情報を取得する機能と、
前記位置情報が所定の位置条件を満たすか否かを判別する機能と、
前記位置情報が所定の位置条件を満たすか否かに基づいて、前記位置情報を含む地図データを表示手段に固定表示させるか、前記位置情報を含む地図データを更新して、その更新された地図データを前記表示手段に更新表示させるかを制御する機能と、
を実現させるためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2009−175169(P2009−175169A)
【公開日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−10558(P2008−10558)
【出願日】平成20年1月21日(2008.1.21)
【出願人】(504149100)株式会社カシオ日立モバイルコミュニケーションズ (893)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年1月21日(2008.1.21)
【出願人】(504149100)株式会社カシオ日立モバイルコミュニケーションズ (893)
【Fターム(参考)】
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