説明

終点検出方法及び終点検出装置、並びに終点検出装置を備えた気相反応処理装置

【課題】気相反応処理装置における剥離処理の終点検出方法を提供する。
【解決手段】処理チャンバ内に配置した触媒体に電力を供給して高温加熱し、高温加熱された触媒体により反応ガスを分解して処理を行う際の終点検出方法において、排気ライン17にバイパス通路21が設けられ、このバイパス通路21に排気ガスが流通する放電管22が接続され、放電管22から発生する排気ガス中に含まれる特定成分の発光スペクトルを検出し、この検出結果に基づいて処理終点を決定するようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、触媒体を用いて例えばレジスト膜等を剥離(除去)する際に用いられる場合に好適な終点検出方法及び終点検出装置に関するものである。
さらに、本発明は、終点検出装置を具える気相反応処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、半導体ウェハ上に形成されたレジスト膜を剥離(除去)する方法として、プラズマ放電によりアッシングガスを分解してレジスト膜を剥離する方法が広く利用されている。
しかしながら、この従来の剥離方法では、プラズマ電界の不均一性やゆらぎ等によりウェハ上に電界の不均一性が生じ、均一な剥離性能を得ることが困難であり、製品としての半導体デバイスの歩留りに悪影響を及ぼしていた。また、均一な大面積のプラズマ放電が困難であり、大口径の半導体ウェハの処理にも難点があった。
【0003】
上述した課題を解決する剥離方法として、触媒体を用いて剥離する方法が既知である(例えば、特許文献1参照)。この剥離方法では、タングステンワィヤのような触媒体を処理すべき半導体ウェハの上方に配置し、触媒体を高温加熱し、高温の触媒体に反応ガスを接触させることにより反応ガスを分解させる。そして、分解された反応ガスをウェハに照射して剥離処理が行われている。
【0004】
【特許文献1】特願2005―294535号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上述した特許文献1に記載の剥離方法では、プラズマの不均一性に起因する影響を受けず、ウェハ全面にわたって均一に剥離することができ、大口径ウェハの処理に好適な剥離方法として期待されている。しかしながら、剥離処理の終点を検出する方法が確立されていないため実用化に至っていないのが現状である。
また、このような剥離方法では、従来の放電プラズマを利用したアッシング方法とは異なるものであるため、従来のプラズマ放電を利用したアッシング方法の終点検出方法を適用することができないものである。従って、剥離方法において終点検出方法が確立されれば、次世代の剥離方法として期待されているレジスト剥離方法を実用化することができる。
【0006】
上述した点に鑑み、本発明の目的は、レジスト剥離処理における終点を正確に検出できる終点検出方法及び終点検出装置、さらには終点検出装置を備えた気相反応処理装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る終点検出方法は、処理チャンバ内に配置した触媒体に電力を供給して高温加熱し、高温加熱された触媒体により反応ガスを分解して処理を行う際に行われるもので、排気ラインにバイパス通路が設けられ、このバイパス通路に排気ガスが流通する放電管が接続され、放電管から発生する排気ガス中に含まれる特定成分の発光スペクトルを検出し、この検出結果に基づいて処理終点を決定するようにする。
【0008】
本発明に係る終点検出方法によれば、排気ラインにバイパス通路が設けられ、このバイパス通路に排気ガスが流通する放電管が接続され、放電管から発生する排気ガス中に含まれる特定成分の発光スペクトルを検出し、この検出結果に基づいて処理終点を決定するようにしたので、実際に基板材料上の膜(例えばレジスト膜)の剥離処理を行う場合は、触媒体からの放射光の影響を受けることなく剥離終点を正確に検出することができる。
【0009】
本発明に係る終点検出装置は、処理チャンバ内に配置した触媒体に電力を供給して高温加熱し、高温加熱された触媒体により反応ガスを分解して処理を行う際に用いられるもので、排気ラインに設けられたバイパス通路と、バイパス通路を流れる排気ガスを媒介として放電を行う放電装置と、放電により発生する排気ガス中の特定成分の発光スペクトルを検出する分光分析装置とを有し、分光分析装置からの出力に基づいて処理終点が決定されるようにする。
【0010】
本発明に係る終点検出装置によれば、排気ラインに設けられたバイパス通路と、バイパス通路を流れる排気ガスを媒介として放電を行う放電装置と、放電により発生する排気ガス中の特定成分の発光スペクトルを検出する分光分析装置とを有し、分光分析装置からの出力に基づいて処理終点が決定されるので、実際に基板材料上の膜(例えばレジスト膜)の剥離処理を行う場合は、簡単な手法で剥離処理の終点を正確に求めることが可能になる。
【0011】
本発明による気相反応処理装置は、反応ガスが導入される処理チャンバと、処理チャンバ内に配置される、処理されるべき基板材料と、処理チャンバ内に導入された反応ガスを分解する触媒体と、触媒体に電力を供給する電源装置と、触媒体を有する電極構造体とを有し、排気ラインに設けられたバイパス通路と、
バイパス通路を流れる排気ガスを媒介として放電を行う放電装置と、放電により発生する排気ガス中の特定成分の発光スペクトルを検出する分光分析装置とを備え、分光分析装置からの出力に基づいて処理終点が決定されるようにする。
【0012】
本発明に係る気相反応処理装置によれば、排気ラインに設けられたバイパス通路と、バイパス通路を流れる排気ガスを媒介として放電を行う放電装置と、放電により発生する排気ガス中の特定成分の発光スペクトルを検出する分光分析装置とを備え、分光分析装置からの出力に基づいて処理終点が決定されるので、基板材料上の膜(例えばレジスト膜)の剥離処理の終点を正確に求めることが可能になる。また、ウェハ間による基板材料の膜厚(例えばレジスト膜の膜厚)に差が生じた場合においても、レジスト膜の剥離残渣がなく、安定した剥離が可能になる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、基板材料上の膜(例えばレジスト膜)の剥離処理における終点を正確に検出することができ、触媒体を用いた基板材料の剥離処理を実用化することが可能になる。
従って、操作性が格段に向上し、高性能且つ信頼性の高い気相反応処理装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明に係る気相反応処理装置の一実施の形態を示す概略断面図である。また、図2Aは図1の気相反応処理装置においてキャップを除いた場合を示す上面図、図2Bは図2Aの正面図、図2Cは図2Aを紙面横方向(右方向)から見た側面図である。
【0015】
本実施の形態に係る気相反応処理装置30では、図1及び図2に示すように、ベース部材1にシール部材(図示せず)を介してステージ2が気密に装着され、このステージ2に、処理すべき基板材料(例えば半導体ウェハ)3を支持するサセプタ4が配置されている。ベース部材1上には、シール部材を介して円筒状のベースリング5が気密に装着され、このベースリング5上には、後述する電極構造体を構成する、各触媒体9を支持する第1の端子群7及び第2の端子群8、さらには、これら第1及び第2の端子群7及び8を電気的に絶縁支持する絶縁材料からなる端子台6が気密に装着されている。そして、この端子台6上には、キャップ11が気密に装着されている。
【0016】
ベースリング5には気相反応処理により発生した反応ガスを排気するためのアウトレット13が設けられており、キャップ11には反応ガスを後述する処理チャンバ内に導入するためのインレット12が設けられている。10は、各触媒体9に電力を供給するための電源装置である。
なお、ステージ2は昇降機構(図示せず)に連結されることで昇降可能に設定され、ステージ2の昇降動作によりウェハ3の交換が行われる。
また、ウェハ3の表面にはレジスト膜等の有機膜(図示せず)が形成されており、この有機膜が気相反応処理により剥離(除去)される。
【0017】
このような構成の気相反応処理装置30では、ベース部材1、ステージ2、ベースリング5、端子台6、及びキャップ11により処理チャンバ14が構成されている。
【0018】
電極構造体15は、互いにほぼ平行に配列された複数のワイヤー状の触媒体9と、各触媒体9を挟んで対向配置され、各触媒体9の一方(図2Aの場合では左側)の端部をそれぞれ支持する複数の端子を含む第1の端子群7と、各触媒体9の他方の端部(図2Aの場合では右側)をそれぞれ支持する複数の端子を含む第2の端子群8と、第1及び第2の端子群7及び8を電気的に絶縁支持する端子台6とから構成されている。
【0019】
端子台6は、円筒状のベース16を有し、このベース16に互いに対向する第1及び第2の端子群7及び8が装着されている。
第1及び第2の端子群7及び8は、それぞれ12個の端子(71〜712、81〜812)を有し、これらの端子(71〜712、81〜812)は絶縁材料によりそれぞれ電気的に絶縁されている。
第1及び第2の端子群7及び8は、一端側が処理チャンバ14内に位置して各触媒体9の一端をそれぞれ支持し、他端は処理チャンバ14の外部に位置している。
【0020】
各触媒体9の端部は第1及び第2の端子群7及び8で把持されている。そして、第1及び第2の端子群7及び8において、隣接する端子同士が交互に接続され、両端の2個の端子(図2Aの場合では71及び712)が、外部に設けられた電気的接続部材を介して電源装置10に接続されることで、12本の触媒体9(91〜912)が電源装置10に対して電気的に直列に接続されている。従って、各触媒体9(91〜912)には均一な電流が供給される。
【0021】
触媒体9としては、例えばタングステンワイヤーのような高融点金属ワイヤーを用いることができる。また、これ以外にも、例えば、白金、モリブデンのような高融点金属のワイヤーや、タングステン、白金、モリブデン、パラジウム、バナジウムのような高融点金属の膜が形成されている線状のセラミックスも用いることができる。
【0022】
そして、本実施の形態においては特に、このような構成の気相反応処理装置30において、図3に示すような構成の終点検出装置31が設けられている。
具体的には、アウトレット13に接続されている排気ライン17にメインバルブ20が設けられ、メインバルブ20の排気側(図3においてはメインバルブ20を挟んで右側)には、真空計25を間に挟んでAPCバルブ26及びドライポンプ27が接続されている。
また、排気ライン17において、真空計25と対応する位置とドライポンプ27の直前位置との間にはバイパス通路21が設けられている。このバイパス通路21の途中には放電装置(マイクロ波放電管)22が接続され、この放電管22に接続されたマイクロ波電源23によりマイクロ波の高周波電圧が印加される。
また放電管22の近傍には分光分析装置24が配置されている。この分光分析装置24はマイクロ波放電された際に放電管22から発生するスペクトルを検出するもので、例えばメタン発光スペクトル領域の波長光を選択的に透過する光学フィルタと光検出器が組み合わされた構成である。28は不活性ガスであるヘリウムが充填されているタンクであり、バイパス通路21に接続され、マイクロ波放電を安定して発生させる。
【0023】
次に、このような構成の気相反応処理装置30を用いて、実際にウェハ上に形成されたレジスト膜の剥離を行う場合、即ち、気相反応処理を行う場合を説明する。
【0024】
先ず初めに、ステージ2に連結されている図示しない昇降機構を駆動してステージ2を下降させ、サセプタ3上に処理すべきウェハ3を載置する。
【0025】
次に、ステージ2を上昇させ、ステージ2をベース部材1に対して気密に装着する。これにより処理チャンバ14内にウェハ3が配置される。
【0026】
次に、処理チャンバ14内を排気し、減圧状態にしてから処理を開始する。インレット12から反応ガスを処理チャンバ14内に導入すると共に電源装置10を作動させて触媒体9を抵抗加熱する。
この際、反応ガスとしては、還元性ガスとしてHガスを用いる。また、電源装置10としては定電流電源を用いる。
【0027】
これにより、各触媒体9は徐々に昇温され、例えば約1800°C程度まで昇温される。処理チャンバ14内に導入されたHガスは、触媒体9から熱エネルギーを受け取って分解され(活性化され)、ウェハ3の表面に照射される。そして、化学反応及びレジスト膜表面への衝突等の作用によりレジスト膜が剥離される。
なお、気相反応処理過程において発生した反応ガスはアウトレット13を介して外部に排気される。
【0028】
この結果、ウェハ3への損傷が低減され、紫外線損傷が生ずることなくウェハ3からレジスト膜を剥離することができる。
【0029】
次にこのような処理において行われる、終点検出方法の一実施の形態を説明する。
先ず、理解を容易にするために、終点検出方法が導きだされた経緯を説明し、この後に終点検出方法の一実施の形態を説明する。
【0030】
レジスト膜の剥離処理中には、高温加熱された触媒体9から強い放射光が発生するため、処理チャンバ14内で発生する放射光の発光スペクトルを測定しても、反応生成物の種類及びその生成量を正確に測定することは困難である。
しかし、レジスト膜の剥離処理中には、CH系(メタン、エタン等)の反応生成物が発生する。従って、排気されるガス中にCH系成分が含まれるか否かを検出することによって剥離処理終点を決定できることを本発明者らは見いだした。
【0031】
つまり、図3に示した終点検出装置31においては、レジスト膜の剥離処理が開始されると、反応生成物が発生しバイパス通路21内を流れる。この際、例えばマイクロ波電極23により放電管22を放電させることによりあるレベルの出力(発光スペクトル)が放出される。
次に、レジスト膜の剥離処理が終了点に近づいた場合、反応生成物の発生量が減少し、放電管22からの出力レベルは剥離処理開始時点に比べて徐々に低下する。
そして、レジスト膜の全体が完全に剥離処理されると、排気ガス中には反応生成物が存在しないため、放電管22からの出力レベルは剥離処理が終了点に近づいた時点に比べて急激に低下する。
従って、放電管22からの出力レベルを例えば予め規定された所定の閾値と比較し、この閾値以下に低下した時点を剥離処理の終点と決定することができる。
【0032】
以上より、図3に示したように、処理チャンバ14のアウトレット13に接続した排気ライン17にバイパス通路21を設け、このバイパス通路21に放電管22を配置し、バイパス通路21を流れる排気ガスを媒介としてマイクロ波電源23により放電させる。そして、放電により発生した排気ガス中に含まれる特定の成分の発光スペクトルを分光分析装置24により選択的に検出して、剥離処理終点を容易に特定するようにした。
【0033】
ここで、実際に基板材料としてレジスト膜を用いた場合の終点検出方法の一実施の形態を説明する。
先ず、レジスト膜の剥離処理が開始されると、放電管22内には、剥離処理により生成されたメタンガスが排気ガスとして流通する。ここで、マイクロ波電源23により放電管22をマイクロ波放電させると、放電管22より排気ガス中に含まれる成分に応じた発光スペクトルが放出される。
【0034】
次に、放出された発光スペクトルを分光分析装置24を用いて検出する。ここで検出する発光スペクトルとしては、メタンやエタン等のCH系成分の発光スペクトルの発生状況をモニタする。
【0035】
この際、CH系成分の発光スペクトルが放出されている段階では剥離処理が進行していると判断する。
またCH系成分の発光スペクトルが消滅している段階であれば、この段階時点をもって剥離処理が終了したと判断する。
このようにして、レジスト膜の剥離処理の終点を検出することができる。
【0036】
本実施の形態によれば、処理チャンバ14のアウトレット13に接続した排気ライン17にバイパス通路21を設け、このバイパス通路21に放電管22を配置し、バイパス通路21を流れる排気ガスを媒介としてマイクロ波電源23により放電させる。そして、放電により発生した排気ガス中に含まれる特定の成分の発光スペクトルを分光分析装置24により選択的に検出して、剥離処理終点を決定するようにしたので、各触媒体9からの放射光の影響を受けることなく剥離処理終点を正確に検出することができる。
また、各ウェハ3間において、レジスト膜の膜厚に差が生じていても、剥離処理後にレジスト膜の剥離残渣が残らない。
【0037】
上述した実施の形態においては、放電の種類として、マイクロ波放電を用いた場合を説明したが、これ以外にも、テスラー放電や高周波放電を用いることができる。ただし、マイクロ波を用いた場合は、より放電の安定性が増す。
【0038】
また、上述した実施の形態においては、CH系成分に対応する発光スペクトルを検出して剥離処理終点を決定する場合を説明したが、水素原子からのバルマー系列に対応する発光スペクトルが強くなってきたか否かを検出することによって剥離処理終点を決定することもできる。
この場合は、図3に示した終点検出装置31において、分光分析装置24を、バルマー系列の発光スペクトル領域の波長光を選択的に透過する光学フィルタと光検出器が組み合わされた構成とすることで行うことができる。
【0039】
また、上述した実施の形態においては、還元反応を利用して剥離処理を行う際の反応ガスとしてHを用いた場合を説明したが、これ以外にも、希釈ガス又はキャリアガスとしてのHe、Ne、Ar、N又はこれらを混合した不活性ガスにHを添加した反応ガスを用いることができる。
【0040】
なお、本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でその他様々な構成が取り得る。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の気相反応処理装置の一実施の形態を示す概略構成図である。
【図2】図1の電極構造体の構成図である。
【図3】終点検出装置の概略構成図である。
【符号の説明】
【0042】
1…ベース部材、2・・・ステージ、3…半導体ウェハ、4・・・サセプタ、5…ベースリング、6…端子台、7…第1の端子群、8…第2の端子群、71〜712・・・端子、81〜812・・・端子、9(91〜912)・・・触媒体、10(101、102)・・・電源装置、11…キャップ、12・・・インレット、13…アウトレット、14…処理チャンバ、15…電極構造体、16…ベース、17…排気ライン、20…メインバルブ、21…バイパス通路、22・・・放電装置(放電管)23…マイクロ波電源、24・・・分光分析装置、25…真空計、26…APCバルブ、27…ドライポンプ、28…タンク、30…気相反応処理装置、31…終点検出装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
処理チャンバ内に配置した触媒体に電力を供給して高温加熱し、高温加熱された前記触媒体により反応ガスを分解して処理を行う際の終点検出方法において、
前記排気ラインにバイパス通路が設けられ、該バイパス通路に前記排気ガスが流通する放電管が接続され、
前記放電管から発生する前記排気ガス中に含まれる特定成分の発光スペクトルを検出し、該検出結果に基づいて処理終点を決定する
ことを特徴とする終点検出方法。
【請求項2】
請求項1に記載の終点検出方法において、前記バイパス通路に不活性ガスを供給しながら特定成分の発光スペクトルを検出することを特徴とする終点検出方法。
【請求項3】
処理チャンバ内に配置した触媒体に電力を供給して高温加熱し、高温加熱された前記触媒体により反応ガスを分解して処理を行う際の終点検出装置において、
前記排気ラインに設けられたバイパス通路と、
前記バイパス通路を流れる排気ガスを媒介として放電を行う放電装置と、
前記放電により発生する排気ガス中の特定成分の発光スペクトルを検出する分光分析装置とを有し、
前記分光分析装置からの出力に基づいて処理終点が決定されることを特徴とする終点検出装置。
【請求項4】
請求項3に記載の終点検出装置において、前記分光分析装置は、特定波長の発光スペクトルを選択的に透過する光学フィルタと、該光学フィルタを透過した波長光を受光する光検出器とを有することを特徴とする終点検出装置。
【請求項5】
反応ガスが導入される処理チャンバと、前記処理チャンバ内に配置される、処理されるべき基板材料と、前記処理チャンバ内に導入された前記反応ガスを分解する触媒体と、前記触媒体に電力を供給する電源装置と、前記触媒体を有する電極構造体とを有する気相反応処理装置において、
前記排気ラインに設けられたバイパス通路と、
前記バイパス通路を流れる排気ガスを媒介として放電を行う放電装置と、
前記放電により発生する排気ガス中の特定成分の発光スペクトルを検出する分光分析装置とを備え、
前記分光分析装置からの出力に基づいて処理終点が決定されることを特徴とする終点検出装置が設けられている
ことを特徴とする気相反応処理装置。











【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2007−67308(P2007−67308A)
【公開日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−254343(P2005−254343)
【出願日】平成17年9月2日(2005.9.2)
【出願人】(000220239)東京応化工業株式会社 (1,407)
【出願人】(304024430)国立大学法人北陸先端科学技術大学院大学 (169)
【Fターム(参考)】