説明

置換型ピペリジンカルボキサミドの医薬的使用

一般式(I)及び(Ia)の新規の化合物クラス、治療におけるこれらの使用、これらの化合物を含んでなる医薬組成物、並びに薬剤の製造におけるこれらの使用が記載されている。本化合物は、11β−ヒドロキシステロイド・デヒドロゲナーゼ1型(11βHSD1)の活性を調節し、従って、このような調節が有益である疾患、例えばメタボリック症候群の治療に有用である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規の置換型ピペリジンカルボキサミド、治療におけるこれらの使用、これらの化合物を含んでなる医薬組成物、薬剤の製造における前記化合物の使用、及び前記化合物の投与を含んでなる治療方法に関する。本化合物は、11β−ヒドロキシステロイド・デヒドロゲナーゼ1型(11βHSD1)の活性を調節し、従って、このような調節が有益である疾患、例えばメタボリック症候群の治療に有用である。
【背景技術】
【0002】
メタボリック症候群は、主要な地球規模の健康問題である。米国内では、成人の人口における有病率は、ほぼ25%であると現在推定されており、そしてこれは米国内及び世界中の両方で増大し続けている。メタボリック症候群は、インスリン抵抗性、異常脂質血症、肥満、及び高血圧症の組み合わせによって特徴付けされており、この組み合わせは心臓血管疾患の罹患率及び死亡率の増大を招く。メタボリック症候群患者は、明らかな2型糖尿病を発生させるリスクが高まり、2型糖尿病の有病率も同様に高まっている。
【0003】
2型糖尿病において、肥満及び異常脂質血症の有病率も高く、2型糖尿病患者の約70%はこれに加えて高血圧症であり、この高血圧症もやはり心臓血管疾患の死亡率の増大を招く。
【0004】
臨床状況において、グルココルチコイドはメタボリック症候群及び2型糖尿病の主要な特徴の全てを誘発し得ることが以前から知られている。
【0005】
11β−ヒドロキシステロイド・デヒドロゲナーゼ1型(11βHSD1)は、主として肝臓及び脂肪組織、しかしまた例えば骨格筋、骨、膵臓、内皮、眼組織、及び中枢神経系の特定部分をも含むいくつかの組織及び器官における活性グルココルチコイドの局所的発生を触媒する。11βHSD1は、これが発現する組織及び器官におけるグルココルチコイド作用の局所レギュレータとして役立つ(Tannian他、J. Biol. Chem., 266, 16653 (1991); Bujalska他、Endocrinology, 140, 3188 (1999); Whorwood他、J. Clin. Endocrinol. Metab., 86, 2296 (2001); Cooper他、Bone, 27, 375 (2000); Davani他、J. Biol. Chem., 275, 34841 (2000); Berm他、Hypertension, 31, 459 (1998); Rauz他、Invest. Ophthalmol. Vis. Sci., 42, 2037 (2001); Moisan他、Endocrinology, 127, 1450 (1990))。
【0006】
メタボリック症候群及び2型糖尿病における11βHSD1の役割は、いくつかの系列の証拠によって支持されている。ヒトの場合、非特異的11βHSD1インヒビター・カルベノキソロンによる治療は、細身の健常有志及び2型糖尿病患者におけるインスリン感受性を改善する。11βHSD1ノックアウト・マウスは、肥満及びストレスによって誘発されるインスリン抵抗性に対して耐性である。加えて、ノックアウト・マウスは、減少したVLDLトリグリセリド及び増加したHDL−コレステロールの抗アテローム生成性脂質プロフィールを示す。逆に、脂肪細胞中の11βHSD1を過剰発現させるマウスは、インスリン抵抗性、高脂質血症、及び内臓肥満、ヒトのメタボリック症候群と類似する表現型を発生させる(Andrew他、J. Clin. Endocrinol. Metab., 88, 285 (2003); Walker他、J. Clin. Endocrino. Metab., 80, 3155 (1995); Morton他、J. Biol. Chem. 276, 41293 (2001); Kotelevtsev他、Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 94, 14924 (1997); Masuzaki他、Science, 294, 2166 (2001))。
【0007】
11βHSD1調節、ひいては活性グルココルチコイドの細胞内レベルの調節のよりメカニズム的な観点が、いくつかの齧歯類モデル及び種々異なる細胞系において調査されている。11βHSD1は、グルコネオゲネシスにおける律速酵素、つまりホスホエノールピルビン酸カルボキシナーゼ及びグルコース−6−ホスファターゼの肝臓発現を増加させ、前脂肪細胞の脂肪細胞への分化を促進し、こうして肥満を容易にし、肝臓VLDL分泌を直接的及び間接的に刺激し、肝臓LDL取り込み量を減少させ、そして血管収縮性を増加させることにより、メタボリック症候群の特徴を促進する(Kotelevtsev他、Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 94, 14924 (1997); Morton他、J. Biol. Chem. 276, 41293 (2001); Bujalska他、Endocrinology, 140, 3188 (1999); Souness他、Steroids, 67, 195 (2002); Brindley & Salter, Prog. Lipid Res., 30, 349 (1991))。
【0008】
国際公開第01/90090号、同第01/90091号、同第01/90092号、同第01/90093号、及び同第01/90094号の各パンフレットには、ヒト11β−ヒドロキシステロイド・デヒドロゲナーゼ1型酵素のインヒビターとして種々のチアゾール−スルホンアミドが開示されており、またさらに、前記化合物が糖尿病、肥満、緑内障、骨粗鬆症、認知障害、免疫障害及び鬱を治療するのに有用であり得ることが述べられている。国際公開第04/089470号パンフレットには、ヒト11β−ヒドロキシステロイド・デヒドロゲナーゼ1型酵素のモジュレーターとして種々の置換型アミドが開示されており、またさらに、前記化合物が、活性グルココルチコイドの細胞内濃度の減少が望ましい医学的障害を治療する上で有用であり得ることが述べられている。国際公開第2004/089415号パンフレット及び同第2004/089416号パンフレットには、11β−ヒドロキシステロイド・デヒドロゲナーゼ1型インヒビター、及びそれぞれグルココルチコイド受容体作動薬又は抗高血圧薬を使用する種々の併用療法が開示されている。
【0009】
我々はこのたび、11βHSD1の活性を調節し、活性グルココルチコイドの細胞内濃度を変化させる新規の置換型ピペリジンカルボキサミドを発見した。より具体的には、本化合物は、11βHSD1の活性を阻害し、活性グルココルチコイドの細胞内濃度を減少させる。こうして、本化合物は、活性細胞内グルココルチコイド・レベルの減少が望ましい障害、例えばメタボリック症候群、2型糖尿病、耐糖能異常(IGT)、空腹時グルコース異常(IFG)、異常脂質血症、肥満、高血圧症、糖尿病性後期合併症、心臓血管疾患、動脈硬化症、アテローム性動脈硬化症、ミオパシー、筋肉疲労、骨粗鬆症、神経変性・精神障害、及びグルココルチコイド受容体作動薬による治療又は療法の有害作用、を治療するために使用することができる。
【0010】
本発明の目的は、11βHSD1の活性を調節する化合物、医薬組成物、及び前記化合物の使用を提供することができる。
【0011】
定義
下記構造式において、そして本明細書全体を通して、下記用語はここに示す意味を有する:
【0012】
「ハロゲン」又は「ハロ」という用語は、フッ素、塩素、臭素、又はヨウ素を意味する。
【0013】
「ヒドロキシ」という用語は基−OHを意味するものとする。
【0014】
「スルファニル」という用語は基−S−を意味するものとする。
【0015】
「スルホ」という用語は基HO3S−を意味するものとする。
【0016】
「スルホニル」という用語は基−S(=O)2−を意味するものとする。
【0017】
「オキソ」という用語は基=Oを意味するものとする。
【0018】
「アミノ」という用語は基−NH2を意味するものとする。
【0019】
「ニトロ」という用語は基−NO2を意味するものとする。
【0020】
「シアノ」という用語は基−CNを意味するものとする。
【0021】
「カルボキシ」という用語は基−(C=O)OHを意味するものとする。
【0022】
「ペルハロメチル」という用語の一例としては、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、モノフルオロメチル、及びトリフルオロメチルなどが挙げられる。
【0023】
「トリハロメチル」という用語は、トリフルオロメチル、トリクロロメチル、トリブロモメチル、及びトリヨードメチルを含む。
【0024】
「トリハロメトキシ」という用語は、トリフルオロメトキシ、トリクロロメトキシ、トリブロモメトキシ、及びトリヨードメトキシを含む。
【0025】
本明細書中で使用される「アルキル」という用語は、指示の炭素原子数を有する飽和型、分枝状、又は直鎖状の炭化水素基、例えばC1-2−アルキル、C1-3−アルキル、C1-4−アルキル、C1-6−アルキル、C2-6−アルキル、C3-6−アルキル、C1-8−アルキル、及びC1-10−アルキルなどを表す。代表的な例は、メチル、エチル、プロピル(例えばプロプ−1−イル、プロプ−2−イル(又はイソ−プロピル))、ブチル(例えば2−メチルプロプ−2−イル(又はtert−ブチル)、ブト−1−イル、ブト−2−イル)、ペンチル(例えばペント−1−イル、ペント−2−イル、ペント−3−イル)、2−メチルブト−1−イル、3−メチルブト−1−イル、ヘキシル(例えばヘキス−1−イル)、ヘプチル(例えばヘプト−1−イル)、オクチル(例えばオクト−1−イル)、及びノニル(例えばノン−1−イル)などである。本明細書中で使用される「C1-6−アルキル」という用語は、炭素原子数1〜6の飽和型、分枝状、又は直鎖状の炭化水素基、例えばC1-2−アルキル、C1-3−アルキル、C1-4−アルキル、C1-6−アルキル、C2-6−アルキル、及びC3-6−アルキルなどを表す。代表的な例は、メチル、エチル、プロピル(例えばプロプ−1−イル、プロプ−2−イル(又はイソ−プロピル))、ブチル(例えば2−メチルプロプ−2−イル(又はtert−ブチル)、ブト−1−イル、ブト−2−イル)、ペンチル(例えばペント−1−イル、ペント−2−イル、ペント−3−イル)、2−メチルブト−1−イル、3−メチルブト−1−イル、ヘキシル(例えばヘキス−1−イル)などである。本明細書中で使用される「C1-4−アルキル」という用語は、炭素原子数1〜4の飽和型、分枝状、又は直鎖状の炭化水素基、例えばC1-2−アルキル、C1-3−アルキル、及びC1-4−アルキルなどを表す。代表的な例は、メチル、エチル、プロピル(例えばプロプ−1−イル、プロプ−2−イル(又はイソ−プロピル))、及びブチル(例えば2−メチルプロプ−2−イル(又はtert−ブチル)、ブト−1−イル、ブト−2−イル)などである。
【0026】
「アルケニル」という用語は、特定された数の炭素原子を有するC2−C6直鎖状不飽和型脂肪族炭化水素基、及び分枝状C3−C6不飽和型脂肪族炭化水素基を含む。例えば、この定義は一例として、エテニル、プロペニル、ブテニル、ペンテニル、ヘキセニル、メチルプロペニル、及びメチルブテニルなどを含むものとする。
【0027】
「アルキニル」という用語は、特定された数の炭素原子を有するC2−C6直鎖状不飽和型脂肪族炭化水素基、及びC4−C6分枝状不飽和型脂肪族炭化水素基を含む。例えば、この定義は一例として、エチニル、プロピニル、ブチニル、ペンチニル、ヘキシニル、及びメチルブチニルなどを含むものとする。
【0028】
「飽和型又は部分飽和型環式、二環式又は三環式環系」という用語は、一例として、アゼパニル、アゾカニル、1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリニル、1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリニル、1,2,3,4−テトラヒドロ−キノキサリニル、インドリニル、6−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン、2−アザ−ビシクロ[4.1.1]オクタン、2−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタニル、7−アザ−ビシクロ[4.1.1]オクタニル、9−アザ−ビシクロ[3.3.2]デカニル、4−アザ−トリシクロ[4.3.1.13,8]ウンデカニル、9−アザ−トリシクロ[3.3.2.03,7]デカニル、8−アザ−スピロ[4.5]デカンを表す。
【0029】
本明細書中で使用される「シクロアルキル」という用語は、指示された数の炭素原子を有する飽和型の単環式炭素環、例えばC3-6−アルキル、C3-8−アルキル、及びC3-10−アルキルなどを表す。代表的な例は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、及びシクロオクチルなどである。シクロアルキルは、炭素原子数4〜10の飽和型二環式炭素環を表すように意図される。代表例は、デカヒドロナフタレニル、及びビシクロ[3.3.0]オクタニルなどである。シクロアルキルはまた、1〜2つの炭素橋を含有する炭素原子数3〜10の飽和型炭素環を表すように意図される。代表例は、アダマンチル、ノルボルナニル、ノルトリシクリル、ビシクロ[3.2.1]オクタニル、ビシクロ[2.2.2]オクタニル、トリシクロ[5.2.1.0/2,6]デカニル、及びビシクロ[2.2.1]ヘプチルなどである。シクロアルキルはまた、1〜2つ以上のスピロ原子を含有する炭素原子数3〜10の飽和型炭素環を表すように意図される。代表例は、スピロ[2.5]オクタニル、及びスピロ[4.5]デカニルなどである。
【0030】
「シクロアルキルアルキル」という用語(例えばシクロプロピルメチル、シクロブチルエチル、及びアダマンチルメチルなど)は、指示された数の炭素原子を有するアルキル基、又は上記置換型アルキル基を介して結合された上記シクロアルキル基を表す。
【0031】
「シクロアルケニル」という用語(例えばシクロブテニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘプテニル、シクロオクテニル、シクロノネニル、及びシクロデセニルなど)は、指示された数の炭素原子を有する部分飽和型の、単炭素環、二炭素環、三炭素環、又はスピロ炭素環基を表す。
【0032】
「シクロアルキルカルボニル」という用語(例えばシクロプロピルカルボニル、シクロヘキシルカルボニルなど)は、カルボニル基を通して結合された指示された数の炭素原子を有する上記シクロアルキル基を表す。
【0033】
「ヘトシクロアルキルカルボニル」という用語(例えば1−ピペリジン−4−イル−カルボニル、1−(1,2,3,4−テトラ−ヒドロ−イソキノリン−6−イル)カルボニル)は、カルボニル基を介して結合された指示された数の炭素原子を有する上記ヘトシクロアルキル基を表す。
【0034】
「ヘトシクロアルキル」という用語(例えばテトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、ピペリジン、及びピリダジンなど)は、特定された数の炭素原子及び、窒素、酸素、硫黄、SO又はSO2から選択された1つ又は2つの付加的なヘテロ原子又は基を有する飽和型の、単炭素環、二炭素環、三炭素環、又はスピロ炭素環基を表す。
【0035】
「ヘトシクロアルキルアルキル」という用語(例えばテトラヒドロフラニルメチル、テトラヒドロピラニルエチル、及びテトラヒドロチオピラニルメチルなど)は、指示された数の炭素原子を有するアルキル基、又は上記置換型アルキル基を介して結合された上記ヘトシクロアルキル基を表す。
【0036】
「アルキルオキシ」という用語(例えばメトキシ、エトキシ、プロピルオキシ、アリルオキシ、シクロヘキシルオキシ)は、酸素橋を介して結合された指示された数の炭素原子を有する上記アルキル基を表す。
【0037】
「アルキルオキシアルキル」という用語(例えばメチルオキシメチルなど)は、「アルキル」基を介して結合された上記アルキルオキシ基を表す。
【0038】
「アリールオキシ」という用語(例えばフェノキシ、及びナフチルオキシなど)は、酸素橋を介して結合された下記アリール基を表す。
【0039】
「ヘタリールオキシ」という用語(例えば2−ピリジルオキシなど)は、酸素橋を介して結合された下記ヘタリール基を表す。
【0040】
「アリールオキシアルキル」という用語(例えばフェノキシメチル、及びナフチルオキシエチルなど)は、指示された数の炭素原子を有する「アルキル」基を介して結合された上記アリールオキシ基を表す。
【0041】
「アリールアルキルオキシ」という用語(例えばフェネチルオキシ、及びナフチルメチルオキシなど)は、酸素橋を介して結合された下記アリールアルキル基を表す。
【0042】
「ヘタリールアルキルオキシ」という用語(例えば2−ピリジルメチルオキシなど)は、酸素橋を介して結合された下記ヘタリールアルキル基を表す。
【0043】
「ヘタリールオキシアルキル」という用語(例えば2−ピリジルオキシメチル、2−キノリルオキシエチルなど)は、指示された数の炭素原子を有する「アルキル」基を介して結合された上記ヘタリールオキシ基を表す。
【0044】
「ヘタリールアルキルオキシアルキル」という用語(例えば4−メトキシメチル−ピリミジン、及び2−メトキシメチル−キノリンなど)は、指示された数の炭素原子を有する「アルキル」基を介して結合された上記ヘタリールアルキルオキシ基を表す。
【0045】
「アリールアルキルオキシアルキル」という用語(例えばエトキシメチル−ベンゼン、2−メトキシメチル−ナフタレンなど)は、指示された数の炭素原子を有する「アルキル」基を介して結合された上記アリールアルキルオキシ基を表す。
【0046】
「アルキルチオ」という用語(例えばメチルチオ、及びエチルチオなど)は、硫黄橋を介して結合された上記アルキル基を表す。
【0047】
「アルキルオキシカルボニル」という用語(例えばメチルホルメート、及びエチルホルメートなど)は、カルボニル基を介して結合された上記アルキルオキシ基を表す。
【0048】
「アリールオキシカルボニル」という用語(例えばフェニルホルメート、及び2−チアゾリルホルメートなど)は、カルボニル基を介して結合された上記アリールオキシ基を表す。
【0049】
「アリールアルキルオキシカルボニル」という用語(例えばベンジルホルメート、及びフェニルエチルホルメートなど)は、カルボニル基を介して結合された上記アリールアルキルオキシ基を表す。
【0050】
「アリールアルキル」という用語(例えばベンジル、フェニルエチル、3−フェニルプロピル、1−ナフチルメチル、2−(1−ナフチル)エチルなど)は、指示された数の炭素原子を有するアルキル、又は上記置換型アルキル基を介して結合された下記アリール基を表す。
【0051】
「ヘタリールアルキル」という用語(例えば(2−フリル)メチル、(3−フリル)メチル、(2−チエニル)メチル、(3−チエニル)メチル、(2−ピリジル)メチル、及び1−メチル−1−(2−ピリジル)エチルなど)は、指示された数の炭素原子を有するアルキル、又は上記置換型アルキル基を介して結合された下記ヘタリール基を表す。
【0052】
本明細書に使用される「アルキルカルボニル」という用語は、カルボニル基を介して結合された指示された数の炭素原子を有する上記アルキル基を意味する。代表例は、アセチル(メチルカルボニル)、プロピオニル(エチルカルボニル)、ブタノイル(プロプ−1−イルカルボニル、プロプ−2−イルカルボニル)、ペンチルカルボニル、3−ヘキセニルカルボニル、及びオクチルカルボニルなどである。
【0053】
「アリールカルボニル」という用語(例えばベンゾイル)は、カルボニル基を介して結合された下記アリール基を表す。
【0054】
「ヘタリールカルボニル」という用語(例えば2−チオフェニルカルボニル、3−メトキシ−アントリルカルボニル、及びオキサゾリルカルボニルなど)は、カルボニル基を介して結合された下記ヘタリール基を表す。
【0055】
「アルキルカルボニルアルキル」という用語(例えばプロパン−2−オン、及び4,4−ジメチル−ペンタン−2−オンなど)は、指示された数の炭素原子を有する上記アルキル基を介して結合された上記アルキルカルボニル基を意味する。
【0056】
「ヘタリールカルボニルアルキル」という用語(例えば1−ピリジン−2−イル−プロパン−1−オン、及び1−(1−H−イミダゾル−2−イル)−プロパン−1−オンなど)は、指示された数の炭素原子を有する上記アルキル基を介して結合された上記ヘタリールカルボニル基を意味する。
【0057】
「アリールアルキルカルボニル」という用語(例えばフェニルプロピルカルボニル、及びフェニルエチルカルボニルなど)は、カルボニル基を介して結合された指示された数の炭素原子を有する上記アリールアルキル基を表す。
【0058】
「ヘタリールアルキルカルボニル」という用語(例えばイミダゾリルペンチルカルボニルなど)は、アルキル基がカルボニルを介して結合される上記ヘタリールアルキル基を表す。
【0059】
「アルキルカルボキシ」という用語(例えばヘプチルカルボキシ、シクロプロピルカルボキシ、3−ペンテニルカルボキシ)は、カルボニルが酸素橋を介して結合される上記アルキルカルボニル基を表す。
【0060】
「アリールカルボキシ」という用語(例えば安息香酸など)は、カルボニルが酸素橋を介して結合される上記アリールカルボニル基を表す。
【0061】
「アルキルカルボキシアルキル」という用語(例えばヘプチルカルボキシメチル、プロピルカルボキシtert−ブチル、3−ペンチルカルボキシエチル)は、カルボキシ基が指示された数の炭素原子を有する上記アルキル基を介して結合される、上記アルキルカルボキシ基を表す。
【0062】
「アリールアルキルカルボキシ」という用語(例えばベンジルカルボキシ、及びフェニルプロピルカルボキシなど)は、カルボニルが酸素橋を介して結合される上記アリールアルキルカルボニル基を表す。
【0063】
「ヘタリールアルキルカルボキシ」という用語(例えば(1−H−イミダゾル−2−イル)−酢酸、及び3−ピリミジン−2−イル−プロピオン酸など)は、カルボニルが酸素橋を介して結合される上記ヘタリールアルキルカルボニル基を表す。
【0064】
「アルキルS(O)n」という用語(例えばエチルスルホニル、及びエチルスルフィニルなど)は、アルキル基が、硫黄橋(硫黄はn個の酸素原子で置換されている)を介して結合される上記アルキル基を表す。
【0065】
「アリールS(O)n」という用語(例えばフェニルスルフィニル、及びナフチル−2−スルホニルなど)は、アリール基が、硫黄橋(硫黄はn個の酸素原子で置換されている)を介して結合される上記アリール基を表す。
【0066】
「アリールアルキルS(O)n」という用語(例えばベンジルスルフィニル、及びフェネチル−2−スルホニルなど)は、アリールアルキル基が、硫黄橋(硫黄はn個の酸素原子で置換されている)を介して結合される上記アリールアルキル基を表す。
【0067】
本明細書中に使用される「橋」という用語は、炭素、窒素、酸素及び硫黄から選択された1〜3つの原子から成る鎖を介して、隣接していない当該環の2つの原子間で形成される飽和型又は部分飽和型環内の結合を表す。このような結合鎖の代表例は、−CH2−、−CH2CH2−、−CH2NHCH2−、−CH2CH2CH2−、及び−CH2OCH2−などである。本発明による1実施態様の場合、結合鎖は、−CH2−、−CH2CH2−、又は−CH2OCH2−から成る群から選択される。
【0068】
本明細書中に使用される「スピロ原子」という用語は、炭素、窒素、酸素及び硫黄から選択された3〜7つの原子から成る鎖の両端を結合する飽和型又は部分飽和型環内の炭素原子を表す。代表例は、−(CH25−、−(CH23−、−(CH24−、−CH2NHCH2CH2−、−CH2CH2NHCH2CH2−、−CH2NHCH2CH2CH2−、−CH2CH2OCH2−、及び−OCH2CH2O−などである。
【0069】
本明細書中に使用される「アリール」という用語は、単環式、二環式、又は多環式炭素環式芳香環を含むように意図される。代表例は、フェニル、ナフチル(例えばナフト−1−イル、ナフト−2−イル)、アントリル(例えばアントル−1−イル、アントル−9−イル)、及びフェナントリル(例えばフェナントル−1−イル、フェナントル−9−イル)などである。アリールはまた、炭素環式芳香環で置換された単環式、二環式、又は多環式炭素環式芳香環を含むように意図される。代表例は、ビフェニル(例えばビフェニル−2−イル、ビフェニル−3−イル、ビフェニル−4−イル)、及びフェニルナフチル(例えば1−フェニルナフト−2−イル、2−フェニルナフト−1−イル)などである。アリールはまた、少なくとも1つの不飽和部分(例えばベンゾ部分)を有する部分飽和型二環式又は多環式炭素環を含むように意図される。代表例は、インダニル(例えばインダン−1−イル、インダン−5−イル)、インデニル(例えばインデン−1−イル、インデン−5−イル)、1,2,3,4−テトラヒドロナフチル(例えば1,2,3,4−テトラヒドロナフト−1−イル、1,2,3,4−テトラヒドロナフト−2−イル、1,2,3,4−テトラヒドロナフト−6−イル)、1,2−ジヒドロナフチル(例えば1,2−ジヒドロナフト−1−イル、1,2−ジヒドロナフト−4−イル、1,2−ジヒドロナフト−6−イル)、及びフルオレニル(例えばフルオレン−1−イル、フルオレン−4−イル、フルオレン−9−イル)などである。アリールはまた、1つ又は2つの橋を含有する部分飽和型二環式又は多環式炭素環式芳香環を含むように意図される。代表例は、ベンゾノルボルニル(ベンゾノルボルン−3−イル、ベンゾノルボルン−6−イル)、及び1,4−エタノ−1,2,3,4−テトラヒドロナフチル(例えば1,4−エタノ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト−2−イル、1,4−エタノ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト−10−イル)などである。アリールはまた、1つ又は2つ以上のスピロ原子を含有する部分飽和型二環式又は多環式炭素環式芳香環を含むように意図される。代表例は、スピロ[シクロペンタン−1,1’−インダン]−4−イル、スピロ[シクロペンタン−1,1’−インデン]−4−イル、スピロ[ピペリジン−4,1’−インダン]−1−イル、スピロ[ピペリジン−3,2’−インダン]−1−イル、スピロ[ピペリジン−4,2’−インダン]−1−イル、スピロ[ピペリジン−4,1’−インダン]−3’−イル、スピロ[ピロリジン−3,2’−インダン]−1−イル、スピロ[ピロリジン−3,1’−(3,4’−ジヒドロナフタレン)]−1−イル、スピロ[ピペリジン−3,1’−(3,4’−ジヒドロナフタレン)]−1−イル、スピロ[ピペリジン−4,1’−(3’,4’−ジヒドロナフタレン)]−1−イル、スピロ[イミダゾリジン−4,2’−インダン]−1−イル、及びスピロ[ピペリジン−4,1’−インデン]−1−イルなどである。
【0070】
本明細書中に使用される「ヘタリール」又は「ヘテロアリール」は、窒素、酸素、硫黄、SO及びS(=O)2から選択された1種又は2種以上のヘテロ原子を含有する単環式複素環式芳香環を含むように意図される。代表例は、ピロリル(例えばピロル−1−イル、ピロル−2−イル、ピロル−3−イル)、フラニル(例えばフラン−2−イル、フラン−3−イル)、チエニル(例えばチエン−2−イル、チエン−3−イル)、オキサゾリル(例えばオキサゾル−2−イル、オキサゾル−4−イル、オキサゾル−5−イル)、チアゾリル(例えばチアゾル−2−イル、チアゾル−4−イル、チアゾル−5−イル)、イミダゾリル(例えばイミダゾル−2−イル、イミダゾル−4−イル、イミダゾル−5−イル)、ピラゾリル(例えばピラゾル−1−イル、ピラゾル−3−イル、ピラゾル−5−イル)、イソキサゾリル(例えばイソキサゾル−3−イル、イソキサゾル−4−イル、イソキサゾル−5−イル)、イソチアゾリル(例えばイソチアゾル−3−イル、イソチアゾル−4−イル、イソチアゾル−5−イル)、1,2,3−トリアゾリル(例えば1,2,3−トリアゾル−1−イル、1,2,3−トリアゾル−4−イル、1,2,3−トリアゾル−5−イル)、1,2,4−トリアゾリル(例えば1,2,4−トリアゾル−1−イル、1,2,4−トリアゾル−3−イル、1,2,4−トリアゾル−5−イル)、1,2,3−オキサジアゾリル(例えば1,2,3−オキサジアゾル−4−イル、1,2,3−オキサジアゾル−5−イル)、1,2,4−オキサジアゾリル(例えば1,2,4−オキサジアゾル−3−イル、1,2,4−オキサジアゾル−5−イル)、1,2,5−オキサジアゾリル(例えば1,2,5−オキサジアゾル−3−イル、1,2,5−オキサジアゾル−4−イル)、1,3,4−オキサジアゾリル(例えば1,3,4−オキサジアゾル−2−イル、1,3,4−オキサジアゾル−5−イル)、1,2,3−チアジアゾリル(例えば1,2,3−チアジアゾル−4−イル、1,2,3−チアジアゾル−5−イル)、1,2,4−チアジアゾリル(例えば1,2,4−チアジアゾル−3−イル、1,2,4−チアジアゾル−5−イル)、1,2,5−チアジアゾリル(例えば1,2,5−チアジアゾル−3−イル、1,2,5−チアジアゾル−4−イル)、1,3,4−チアジアゾリル(例えば1,3,4−チアジアゾル−2−イル、1,3,4−チアジアゾル−5−イル)、テトラゾリル(例えばテトラゾル−1−イル、テトラゾル−5−イル)、ピラニル(例えばピラン−2−イル)、ピリジニル(例えばピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル)、ピリダジニル(例えばピリダジン−2−イル、ピリダジン−3−イル)、ピリミジニル(例えばピリミジン−2−イル、ピリミジン−4−イル、ピリミジン−5−イル)、ピラジニル、1,2,3−トリアジニル、1,2,4−トリアジニル、1,3,5−トリアジニル、チアジアジニル、アゼピニル、及びアゼシニルなどである。ヘタリール又はヘテロアリールはまた、窒素、酸素、硫黄、S(=O)及びS(=O)2から選択された1種又は2種以上のヘテロ原子を含有する二環式複素環式芳香環を含むように意図される。代表例は、インドリル(例えばインドル−1−イル、インドル−2−イル、インドル−3−イル、インドル−5−イル)、イソインドリル、ベンゾフラニル(例えばベンゾ[b]フラン−2−イル、ベンゾ[b]フラン−3−イル、ベンゾ[b]フラン−5−イル、ベンゾ[c]フラン−2−イル、ベンゾ[c]フラン−3−イル、ベンゾ[c]フラン−5−イル)、ベンゾチエニル(例えばベンゾ[b]チエン−2−イル、ベンゾ[b]チエン−3−イル、ベンゾ[b]チエン−5−イル、ベンゾ[c]チエン−2−イル、ベンゾ[c]チエン−3−イル、ベンゾ[c]チエン−5−イル)、インダゾリル(例えばインダゾル−1−イル、インダゾル−3−イル、インダゾル−5−イル)、インドリジニル(例えばインドリジン−1−イル、インドリジン−3−イル)、ベンゾピラニル(例えばベンゾ[b]ピラン−3−イル、ベンゾ[b]ピラン−6−イル、ベンゾ[c]ピラン−1−イル、ベンゾ[c]ピラン−7−イル)、ベンズイミダゾリル(例えばベンズイミダゾル−1−イル、ベンズイミダゾル−2−イル、ベンズイミダゾル−5−イル)、ベンゾチアゾリル(例えばベンゾチアゾル−2−イル、ベンゾチアゾル−5−イル)、ベンズイソチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンズイソキサゾリル、ベンゾオキサジニル、ベンゾトリアゾリル、ナフチリジニル(例えば1,8−ナフチリジン−2−イル、1,7−ナフチリジン−2−イル、1,6−ナフチリジン−2−イル)、フタラジニル(例えばフタラジン−1−イル、フタラジン−5−イル)、プテリジニル、プリニル(例えばプリン−2−イル、プリン−6−イル、プリン−7−イル、プリン−8−イル、プリン−9−イル)、キナゾリニル(例えばキナゾリン−2−イル、キナゾリン−4−イル、キナゾリン−6−イル)、シノリニル、キノリニル(例えばキノリン−2−イル、キノリン−3−イル、キノリン−4−イル、キノリン−6−イル)、イソキノリニル(例えばイソキノリン−1−イル、イソキノリン−3−イル、イソキノリン−4−イル)、キノキサリニル(例えばキノキサリン−2−イル、キノキサリン−5−イル)、ピロロピリジニル(例えばピロロ[2,3−b]ピリジニル、ピロロ[2,3−c]ピリジニル、ピロロ[3,2−c]ピリジニル)、フロピリジニル(例えばフロ[2,3−b]ピリジニル、フロ[2,3−c]ピリジニル、フロ[3,2−c]ピリジニル)、チエノピリジニル(例えばチエノ[2,3−b]ピリジニル、チエノ[2,3−c]ピリジニル、チエノ[3,2−c]ピリジニル)、イミダゾピリジニル(例えばイミダゾ[4,5−b]ピリジニル、イミダゾ[4,5−c]ピリジニル、イミダゾ[1,5−a]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル)、イミダゾピリミジニル(例えばイミダゾ[1,2−a]ピリミジニル、イミダゾ[3,4−a]ピリミジニル)、ピラゾロピリジニル(例えばピラゾロ[3,4−b]ピリジニル、ピラゾロ[3,4−c]ピリジニル、ピラゾロ[1,5−a]ピリジニル)、ピラゾロピリミジニル(例えばピラゾロ[1,5−a]ピリミジニル、ピラゾロ[3,4−d]ピリミジニル)、チアゾロピリジニル(例えばチアゾロ[3,2−d]ピリジニル)、チアゾロピリミジニル(例えばチアゾロ[5,4−d]ピリミジニル)、イミダゾチアゾリル(例えばイミダゾ[2,1−b]チアゾリル)、トリアゾロピリジニル(例えばトリアゾロ[4,5−b]ピリジニル)、及びトリアゾロピリミジニル(例えば8−アザプリニル)などである。ヘタリール又はヘテロアリールはまた、窒素、酸素、硫黄、S(=O)及びS(=O)2から選択された1種又は2種以上のヘテロ原子を含有する多環式複素環式芳香環を含むように意図される。代表例は、カルバゾリル(例えばカルバゾル−2−イル、カルバゾル−3−イル、カルバゾル−9−イル)、フェノキサジニル(例えばフェノキサジン−10−イル)、フェナジニル(例えばフェナジン−5−イル)、アクリジニル(例えばアクリジン−9−イル、アクリジン−10−イル)、フェノチアジニル(例えばフェノチアジン−10−イル)、カルボリニル(例えばピリド[3,4−b]インドル−1−イル、ピリド[3,4−b]インドル−1−イル)、及びフェナントロリニル(例えばフェナントロリン−5−イル)などである。ヘタリール又はヘテロアリールはまた、窒素、酸素、硫黄、S(=O)及びS(=O)2から選択された1種又は2種以上のヘテロ原子を含有する部分飽和型単環式、二環式、又は多環式複素環を含むように意図される。代表例は、ピロリニル、ピラゾリニル、イミダゾリニル(例えば4,5−ジヒドロイミダゾル−2−イル、4,5−ジヒドロイミダゾル−1−イル)、インドリニル(例えば2,3−ジヒドロ−インドル−1−イル、2,3−ジヒドロインドル−5−イル)、ジヒドロベンゾフラニル(例えば2,3−ジヒドロベンゾ[b]フラン−2−イル、2,3−ジヒドロベンゾ[b]フラン−4−イル)、ジヒドロベンゾチエニル(例えば2,3−ジヒドロベンゾ[b]チエン−2−イル、2,3−ジヒドロベンゾ[b]チエン−5−イル)、4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ[b]フラン−5−イル)、ジヒドロベンゾピラニル(例えば3,4−ジヒドロベンゾ[b]ピラン−3−イル、3,4−ジヒドロベンゾ[b]ピラン−6−イル、3,4−ジヒドロベンゾ[c]ピラン−1−イル、ジヒドロベンゾ[c]ピラン−7−イル)、オキサゾリニル(例えば4,5−ジヒドロオキサゾル−2−イル、4,5−ジヒドロオキサゾル−4−イル、4,5−ジヒドロオキサゾル−5−イル)、イソキサゾリニル、オキサゼピニル、テトラヒドロインダゾリル(例えば4,5,6,7−テトラヒドロインダゾル−1−イル、4,5,6,7−テトラヒドロインダゾル−3−イル、4,5,6,7−テトラヒドロインダゾル−4−イル、4,5,6,7−テトラヒドロインダゾル−6−イル)、テトラヒドロベンズイミダゾリル(例えば4,5,6,7−テトラヒドロベンズイミダゾル−1−イル、4,5,6,7−テトラヒドロベンズイミダゾル−5−イル)、テトラヒドロイミダゾ[4,5−b]ピリジル(4,5,6,7−テトラヒドロイミダゾ[4,5−c]ピリド−1−イル、4,5,6,7−テトラヒドロイミダゾ[4,5−c]ピリド−5−イル、4,5,6,7−テトラヒドロイミダゾ[4,5−c]ピリド−6−イル)、テトラヒドロキノリニル(例えば1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル、5,6,7,8−テトラヒドロキノリニル)、テトラヒドロイソキノリニル(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリニル、5,6,7,8−テトラヒドロイソキノリニル)、及びテトラヒドロキノキサリニル(1,2,3,4−テトラヒドロキノキサリニル、5,6,7,8−テトラヒドロキノキサリニル)などである。ヘタリール又はヘテロアリールはまた、1種又は2種以上のスピロ原子を含有する部分飽和型二環式、又は多環式複素環を含むように意図される。代表例は、スピロ[イソキノリン−3,1’−シクロヘキサン]−1−イル、スピロ[ピペリジン−4,1’−ベンゾ[c]チオフェン]−1−イル、スピロ[ピペリジン−4,1’−ベンゾ[c]フラン]−1−イル、スピロ[ピペリジン−4,3’−ベンゾ[b]フラン]−1−イル、スピロ[ピペリジン−4,3’クマリン]−1−イルなどである。
【0071】
本明細書中に使用される「単環式ヘタリール」又は「単環式ヘテロアリール」は、上記単環式複素環式芳香環を含むように意図される。
【0072】
本明細書中に使用される「二環式ヘタリール」又は「二環式ヘテロアリール」は、上記二環式複素環式芳香環を含むように意図される。
【0073】
「R5オキシ」という用語(例えばMeC(O)O−、フェニルC(O)O−、ピリジン−2−イル−C(O)O−など)は、酸素橋を介して結合される上記R5基を表す。
【0074】
「R14アルキルカルボニル」という用語(例えば2−シクロヘキシルオキシ−アセチル、3−(1−メチル−ピペリジン−4−イルオキシ)−プロピオニル、及び2−フェノキシ−アセチルなど)は、上記アルキルカルボニル基を介して結合される上記R14基を表す。
【0075】
「R16カルボニル」という用語(例えばアセチル、3−フェニル−プロピオニル、フェニル−アセチル、及び2−(ピリジン−2−イルメトキシ)−アセチルなど)は、カルボニル基を介して結合される上記R16基を表す。
【0076】
「R16カルボニルN(R12)’’」という用語(例えば3−フェニル−プロピオンアミド、フェニル−アセトアミド、及び2−(ピリジン−2−イルメトキシ)−アセトアミド、N−メチル−2−(ピリジン−2−イルメトキシ)−アセトアミド、及びベンジル−2−(ピリジン−3−イルメトキシ)−アセトアミドなど)は、上記R12で置換されたアミノ基を介して結合される上記R16カルボニル基を表す。
【0077】
「NR1213カルボニルアルキル」という用語(例えばN,N−ジメチル−プロピオンアミド、及びN−イソプロピル−N−メチル−プロピオンアミドなど)は、上記カルボニルアルキル基を介して結合されたNR1213を表す。
【0078】
「NR1213アルキルカルボニル」という用語(例えばN,N−ジメチルアミノ−アセチル、(N−シクロヘキシル−N−メチル−アミノ)アセチル、及び2−(4−アセチル−ピペラジン−1−イル)−アセチルなど)は、上記アルキルカルボニル基を介して結合されたNR1213を表す。
【0079】
本明細書中に使用される「任意には置換型」という用語は、当該基が無置換型であるか、又は特定された置換基のうちの1つ又は2つ以上で置換されていることを意味する。当該基が2つ以上の置換基で置換されている場合には、置換基は同じであるか異なっていてよい。
【0080】
上記用語のうちの或るものは、構造式内で2回以上発生することがあり、このような発生時には、各用語は他のものとは独立して定義するものとする。
【0081】
上記用語のうちの或るものは組み合わせで発生することがあり、また、最初に言及した基が、その後に言及した基上の置換基であり、ここで置換点、すなわち別の分子部分との結合点が、最後に言及した基上にあることは明らかである。
【0082】
「治療」という用語は、疾患、状態、又は障害と戦い、又はこれを軽減する目的で患者を管理してケアすることとして定義され、そしてこの用語は、症状又は合併症の発生を防止するために活性化合物を投与すること、又は、症状又は合併症を軽減すること、又は疾患、状態、又は障害を排除することを含む。
【0083】
「医薬的に許容される」という用語は、不都合な事象なしにヒトへの投与に適していることとして定義される。
【0084】
「プロドラッグ」という用語は、活性薬物の化学改質形態として定義されており、前記プロドラッグは患者に投与され、続いて活性薬物に変換される。プロドラッグの開発技術は、当業者によく知られている。
【発明の概要】
【0085】
発明の詳細な説明
本発明は、下に開示する一般式(I)及び(Ia)の化合物が、11βHSD1の活性を調節又は阻害することができるという観察に基づいている。
【0086】
従って、本発明は、一般式(I):
【化1】

(上記式中、
1及びR2は、これらが結合された窒素と一緒に、上に示す窒素、7〜10個の炭素原子、及び窒素、酸素、及びS(=O)m(ここでmは0、1又は2である)から選択された0〜1つの付加的なヘテロ原子から成る8〜11員飽和型又は部分飽和型二環式又は三環式環系を形成しており、そして前記環は、C1−C4アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、COOH、C1−C4アルキルオキシ、C1−C4アルキルオキシC1−C4アルキル、及びC1−C4アルキルカルボニルから選択された0〜3つの基で置換されており、各アルキル基は0〜2つのR18で置換されており、或いは、
1は水素、C1−C4アルキル、又はシクロプロピルであり、そしてR2は0〜2つのR18で置換されたアダマンチルであり;
ただし、R1及びR2は、これらが結合された窒素と一緒に、飽和型又は部分飽和型インドールを形成することはないことを条件とし;
18は、ハロ、ヒドロキシ、オキソ、又はCOOHであり;
Xは直接結合、−C(=O)−又はS(=O)n−であり;
3はC1−C6アルキル、C3−C10シクロアルキル、C3−C10シクロアルキルC1−C6アルキル、C1−C6アルキルオキシ、C1−C6アルキルオキシC1−C6アルキル、アリールC1−C6アルキルオキシC1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、−NR67、C3−C10ヘトシクロアルキル、アリール、又はヘタリールであり、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、ヘトシクロアルキル、アリール及びヘタリール基は任意にはR5で置換されており;
ただし、Xが直接結合である場合、R3はメチルではないことを条件とし;
5は水素、ハロ、ヒドロキシル、シアノ、ニトロ、COOR9、C1−C8アルキル、C3−C10シクロアルキル、C3−C10ヘトシクロアルキル、メチレンジオキソ、トリハロメチル、トリハロメチルオキシ、アリール、アリールC1−C6アルキル、C1−C6アルキルオキシ、C1−C6アルキルオキシC1−C6アルキル、アリールオキシ、アリールオキシC1−C6アルキル、アリールC1−C6アルキルオキシC1−C6アルキル、ヘタリール、ヘタリールC1−C6アルキル、ヘタリールオキシ、ヘタリールC1−C6アルキルオキシ、ヘタリールオキシC1−C6アルキル、ヘタリールC1−C6アルキルオキシC1−C6アルキル、NR67、SOnNR67、NR67カルボニルアルキル、アリールカルボニルNR8、アリールチオ、ヘタリールチオ、アリールSOn、ヘタリールSOn、アリールSOnNR67、アリールチオC1−C6アルキル、ヘタリールチオC1−C6アルキル、又はアリールC1−C6アルキルR41−C6アルキルであり;アリール基及びヘタリール基は独立して、1つ又は2つ以上のR8で任意に置換されており;
nは1又は2であり;
4は水素、ハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、ニトロ、COOR9、C1−C8アルキル、C3−C10シクロアルキル、C3−C10ヘトシクロアルキル、メチレンジオキシ、トリハロメチル、トリハロメチルオキシ、アリール、ヘタリール、NR67であり;該アリール基及びヘタリール基は独立して、1つ又は2つ以上のR8で任意に置換されており;
6及びR7は独立して、水素、C1−C8アルキル、C3−C10シクロアルキル、アリール、ヘタリール、アリールC1−C6アルキル、又はヘタリールC1−C6アルキルであり;アルキル、シクロアルキル、アリール及びヘタリール基は独立して、R8のうちの1つ又は2つ以上で任意に置換されており;又は
6及びR7は、これらが結合された窒素と一緒に、4〜10個の炭素原子、及び窒素、酸素又は硫黄から選択された0〜2つの付加的なヘテロ原子を含有する飽和型又は部分飽和型環式、二環式又は三環式環系を形成しており、そして環系は、少なくとも1つのC1−C8アルキル、アリール、ヘタリール、アリールC1−C6アルキル、ヘタリールC1−C6アルキル、ヒドロキシ、オキソ、C1−C6アルキルオキシ、アリールC1−C6アルキルオキシ、ヘタリールC1−C6アルキルオキシ、C1−C6アルキルオキシC1−C6アルキル、C1−C6アルキルカルボニル、アリールカルボニル、ヘタリールカルボニル、アリールC1−C6アルキルカルボニル、ヘタリールC1−C6アルキルカルボニル、C1−C6アルキルカルボキシ、アリールカルボキシ、ヘタリールカルボキシ、アリールC1−C6アルキルカルボキシ、又はヘタリールC1−C6アルキルカルボキシで任意に置換されており;
8は独立して、水素、COOR9、ヒドロキシ、オキシ、ハロ、シアノ、ニトロ、C1−C6アルキル、C1−C6アルキルオキシ、NR1011、メチレンジオキシ、トリハロメチル、又はトリハロメチルオキシであり;
9は水素、C1−C8アルキル、又はアリールC1−C6アルキルであり;
10及びR11は独立して、水素、C1−C8アルキル、又はアリールC1−C6アルキルである)の化合物又はそのプロドラッグ、又は医薬的に許容される酸又は塩基を有するその塩、又は任意の光学異性体、又はラセミ混合物を含む光学異性体の混合物、又は任意の互変異性形態に関する。
【0087】
1実施態様の場合、本発明は、一般式(Ia):
【化2】

(上記式中、
1及びR2は、これらが結合された窒素と一緒に、上に示す窒素、7〜10個の炭素原子、及び窒素、酸素、及びS(=O)m(ここでmは0、1又は2である)から選択された0〜1つの付加的なヘテロ原子から成る8〜11員飽和型又は部分飽和型二環式又は三環式環系を形成しており、そして前記環は、C1−C4アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、COOH、C1−C4アルキルオキシ、C1−C4アルキルオキシC1−C4アルキル、及びC1−C4アルキルカルボニルから選択された0〜3つの基で置換されており、各アルキル基は0〜2つのR18で置換されており、或いは、
1は水素、C1−C4アルキル、又はシクロプロピルであり、そしてR2は0〜2つのR18で置換されたアダマンチルであり;
ただし、R1及びR2は、これらが結合された窒素と一緒に、飽和型又は部分飽和型インドールを形成することはないことを条件とし;
18は、ハロ、ヒドロキシ、オキソ、又はCOOHであり;
Xは直接結合、−C(=O)−又はS(=O)n−であり;
3はC1−C6アルキル、C3−C10シクロアルキル、C3−C10シクロアルキルC1−C6アルキル、C1−C6アルキルオキシ、C1−C6アルキルオキシC1−C6アルキル、アリールC1−C6アルキルオキシC1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、−NR67、C3−C10ヘトシクロアルキル、アリール、又はヘタリールであり、該アルキル、アルケニル、シクロアルキル、ヘトシクロアルキル、アリール及びヘタリール基は任意にはR5で置換されており;
ただし、Xが直接結合である場合、R3はメチルではないことを条件とし;
5は水素、ハロ、ヒドロキシル、シアノ、ニトロ、COOR9、C1−C8アルキル、C3−C10シクロアルキル、C3−C10ヘトシクロアルキル、メチレンジオキソ、トリハロメチル、トリハロメチルオキシ、アリール、アリールC1−C6アルキル、C1−C6アルキルオキシ、C1−C6アルキルオキシC1−C6アルキル、アリールオキシ、アリールオキシC1−C6アルキル、アリールC1−C6アルキルオキシC1−C6アルキル、ヘタリール、ヘタリールC1−C6アルキル、ヘタリールオキシ、ヘタリールC1−C6アルキルオキシ、ヘタリールオキシC1−C6アルキル、ヘタリールC1−C6アルキルオキシC1−C6アルキル、−NR67、−SOnNR67、NR67カルボニルアルキル、アリールカルボニルNR8、アリールチオ、ヘタリールチオ、アリールSOn、ヘタリールSOn、アリールSOnNR67、アリールチオC1−C6アルキル、ヘタリールチオC1−C6アルキル、又はアリールC1−C6アルキルR41−C6アルキルであり;アリール基及びヘタリール基は独立して、1つ又は2つ以上のR8で任意に置換されており;
nは1又は2であり;
4は水素、ハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、ニトロ、COOR9、C1−C8アルキル、C3−C10シクロアルキル、C3−C10ヘトシクロアルキル、メチレンジオキシ、トリハロメチル、トリハロメチルオキシ、アリール、ヘタリール、NR67であり;該アリール基及びヘタリール基は独立して、1つ又は2つ以上のR8で任意に置換されており;
6及びR7は独立して、水素、C1−C8アルキル、C3−C10シクロアルキル、アリール、ヘタリール、アリールC1−C6アルキル、又はヘタリールC1−C6アルキルであり;アルキル、シクロアルキル、アリール及びヘタリール基は独立して、R8のうちの1つ又は2つ以上で任意に置換されており;又は
6及びR7は、これらが結合された窒素と一緒に、4〜10個の炭素原子、及び窒素、酸素又は硫黄から選択された0〜2つの付加的なヘテロ原子を含有する飽和型又は部分飽和型環式、二環式又は三環式環系を形成しており、そして該環系は、少なくとも1つのC1−C8アルキル、アリール、ヘタリール、アリールC1−C6アルキル、ヘタリールC1−C6アルキル、ヒドロキシ、オキソ、C1−C6アルキルオキシ、アリールC1−C6アルキルオキシ、ヘタリールC1−C6アルキルオキシ、C1−C6アルキルオキシC1−C6アルキル、C1−C6アルキルカルボニル、アリールカルボニル、ヘタリールカルボニル、アリールC1−C6アルキルカルボニル、ヘタリールC1−C6アルキルカルボニル、C1−C6アルキルカルボキシ、アリールカルボキシ、ヘタリールカルボキシ、アリールC1−C6アルキルカルボキシ、又はヘタリールC1−C6アルキルカルボキシで任意に置換されており;
8は独立して、水素、COOR9、ヒドロキシ、オキシ、ハロ、シアノ、ニトロ、C1−C6アルキル、C1−C6アルキルオキシ、NR1011、メチレンジオキシ、トリハロメチル、又はトリハロメチルオキシであり;
9は水素、C1−C8アルキル、又はアリールC1−C6アルキルであり;
10及びR11は独立して、水素、C1−C8アルキル、又はアリールC1−C6アルキルである)の化合物又はそのプロドラッグ、又は医薬的に許容される酸又は塩基を有するその塩、又は任意の光学異性体、又はラセミ混合物を含む光学異性体の混合物、又は任意の互変異性形態に関する。
【0088】
本発明の別の実施態様の場合、式(I)及び(Ia)において、R1及びR2は、これらが結合された窒素と一緒に、8〜11員飽和型又は部分飽和型二環式又は三環式環を形成しており、前記二環式又は三環式環は、2つの炭素が橋によって結合された環を含んでなる。
【0089】
本発明の別の実施態様の場合、式(I)及び(Ia)において、R1及びR2は、これらが結合された窒素と一緒に、8〜11員飽和型二環式又は三環式環を形成している。
【0090】
本発明の別の実施態様の場合、式(I)及び(Ia)において、前記二環式又は三環式環は、2つの炭素が橋によって結合されたピペリジンを含んでなる。
【0091】
本発明の別の実施態様の場合、式(I)及び(Ia)において、前記二環式又は三環式環は、2つの炭素が橋によって結合されたアゼピンを含んでなる。
【0092】
本発明の別の実施態様の場合、式(I)及び(Ia)において、R1及びR2は、これらが結合された窒素と一緒に、8〜11員飽和型又は部分飽和型二環式又は三環式環を形成しており、そして前記環は、
【化3】

から成る群から選択されており、ここではそれぞれが0〜2つのR25で置換されており、そしてR25は、独立してC1−C8アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、COOH、及びC1−C6アルキルオキシから選択されている。
【0093】
本発明の別の実施態様の場合、式(I)及び(Ia)において、R1及びR2は、これらが結合された窒素と一緒に、8〜11員飽和型又は部分飽和型二環式又は三環式環を形成しており、そして前記環は、
【化4】

から成る群から選択されている。
【0094】
本発明の別の実施態様の場合、式(I)及び(Ia)において、R1及びR2は、これらが結合された窒素と一緒に、8員飽和型又は部分飽和型二環式又は三環式環を形成している。
【0095】
本発明の別の実施態様の場合、式(I)及び(Ia)において、R1及びR2は、これらが結合された窒素と一緒に、10又は11員飽和型又は部分飽和型二環式又は三環式環を形成している。
【0096】
本発明の別の実施態様の場合、式(I)及び(Ia)において、R1は、水素、C1−C4アルキル、又はシクロプロピルである。
【0097】
本発明の別の実施態様の場合、式(I)及び(Ia)において、R2は、1−アダマンチル及び2−アダマンチルから選択された無置換型アダマンチルである。
【0098】
本発明の別の実施態様の場合、式(I)及び(Ia)において、R2は置換型アダマンチルである。
【0099】
本発明の別の実施態様の場合、式(I)及び(Ia)において、R2は置換型1−アダマンチル、又は置換型2−アダマンチルである。
【0100】
本発明の別の実施態様の場合、式(I)及び(Ia)において、R2は、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、COOH、C1−C6アルキル、及びC1−C6アルキルオキシから独立して選択された1つ、2つ又は3つ以上の置換基で置換されたアダマンチルである。
【0101】
本発明の別の実施態様の場合、式(I)及び(Ia)において、Xは−C(=O)−である。
【0102】
本発明の別の実施態様の場合、式(I)及び(Ia)において、Xは直接結合である。本発明のさらに別の実施態様の場合、式(I)及び(Ia)において、Xは−S(=O)n−である。
【0103】
本発明の別の実施態様の場合、式(I)及び(Ia)において、Xは−S(=O)n−であり、そしてnは2である。
【0104】
本発明の別の実施態様の場合、式(I)及び(Ia)において、R3は置換型アリールである。
【0105】
本発明の別の実施態様の場合、式(I)及び(Ia)において、R3は置換型フェニルである。
【0106】
本発明の別の実施態様の場合、式(I)及び(Ia)において、R3はヘタリールである。
【0107】
本発明の別の実施態様の場合、式(I)及び(Ia)において、R3はチオフェン又は2−チオフェンである。
【0108】
本発明の別の実施態様の場合、式(I)及び(Ia)において、Xは−S(=O)n−であり、そしてR3はチオフェン又は2−チオフェンである。
【0109】
本発明の別の実施態様の場合、式(I)及び(Ia)において、R3はC1−C6アルキル、C3−C10シクロアルキル、C3−C10シクロアルキルC1−C6アルキル、C1−C6アルキルオキシ、又はC1−C6アルキルオキシC1−C6アルキルであり、アルキル及びシクロアルキル基は任意にはR5で置換されており;
本発明の別の実施態様の場合、式(I)及び(Ia)において、R3はアリールC1−C6アルキルオキシC1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、−NR67、C3−C10ヘトシクロアルキル、アリール、又はヘタリールであり、該アルキル、アルケニル、シクロアルキル、ヘトシクロアルキル、アリール及びヘタリール基は任意にはR5で置換されており;
本発明の別の実施態様の場合、式(I)及び(Ia)において、R5はトリハロメチル、C1−C6アルキルオキシ、C1−C6アルキル、又は−NH−C(=O)C1−C6アルキルである。
【0110】
本発明の別の実施態様の場合、式(I)及び(Ia)において、R5はハロ、ヒドロキシル、又はシアノである。
【0111】
本発明の別の実施態様の場合、式(I)及び(Ia)において、R3はイミダゾール又はイソキサゾールである。
【0112】
本発明の別の実施態様の場合、式(I)及び(Ia)において、R3は置換型ヘタリールである。本発明の別の実施態様の場合、式(I)及び(Ia)において、R3は置換型チオフェン、好ましくは置換型2−チオフェン、又は置換型イミダゾールである。
【0113】
本発明の別の実施態様の場合、式(I)及び(Ia)において、Xは−S(=O)2−であり、そしてR3は置換型チオフェン、好ましくは置換型2−チオフェン、又は置換型イミダゾールである。
【0114】
本発明の別の実施態様の場合、式(I)及び(Ia)において、R3は−NR67である。
【0115】
本発明の別の実施態様の場合、式(I)及び(Ia)において、R3は−NR67であり、そしてR6は水素又はC1−C8アルキルである。
【0116】
本発明の別の実施態様の場合、式(I)及び(Ia)において、−NR67は−NHR7である。
【0117】
本発明の別の実施態様の場合、式(I)及び(Ia)において、R7は置換型アリール又は置換型C1−C8アルキルである。
【0118】
本発明の別の実施態様の場合、式(I)及び(Ia)において、−NR67は、任意には置換型のヘトシクロアルキルである。
【0119】
本発明の別の実施態様の場合、式(I)及び(Ia)において、−NR67はピペリジン、置換型ピペリジン、ピラジン又は置換型ピラジンである。
【0120】
本発明の別の実施態様の場合、式(I)及び(Ia)の化合物は:
1−(チオフェン−2−スルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸トリシクロ[3.3.1.1{3,7}]デカン−1−イルアミド、
1−(チオフェン−2−スルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸トリシクロ[3.3.1.1{3,7}]デカン−1−イルアミド、
(オクタヒドロ−キノリン−1−イル)−[1−(チオフェン−2−スルホニル)−ピペリジン−4−イル]−メタノン、
1−(チオフェン−2−スルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸(3−ヒドロキシ−トリシクロ[3.3.1.1{3,7}]デカン−1−イル)−アミド、
(4−スピロインダン−ピペリジン−1−イル)−[1−(チオフェン−2−スルホニル)−ピペリジン−4−イル]−メタノン、
(4−アザ−トリシクロ[4.3.1.1{3,8}]ウンデス−4−イル)−[1−(チオフェン−2−スルホニル)−ピペリジン−4−イル]−メタノン、
(オクタヒドロ−イソキノリン−2−イル)−[1−(チオフェン−2−スルホニル)−ピペリジン−4−イル]−メタノン、
(6−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−6−イル)−[1−(チオフェン−2−スルホニル)−ピペリジン−4−イル]−メタノン、
(オクタヒドロ−イソインドル−2−イル)−[1−(チオフェン−2−スルホニル)−ピペリジン−4−イル]−メタノン、
(3−アザ−ビシクロ[3.2.2]ノン−3−イル)−[1−(チオフェン−2−スルホニル)−ピペリジン−4−イル]−メタノン、
1−(4−アセチルアミノ−ベンゼンスルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド、
1−(4−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド、
1−(2−トリフルオロメトキシ−ベンゼンスルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド、
1−(3,4−ジメトキシ−ベンゼンスルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド、
1−(1−メトキシ−1H−イミダゾール−4−スルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド、
1−(4−トリフルオロメトキシ−ベンゼンスルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド、
1−(5−ピリジン−2−イル−チオフェン−2−スルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド、
1−(1,2−ジメトキシ−1H−イミダゾール−4−スルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド、
1−(2−オキソ−2H−1−ベンゾピラン−6−スルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド、
1−(3,5−ジメトキシ−イソキサゾール−4−スルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド、
1−(4−シアノ−ベンゼンスルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド、
1−ベンゼンスルホニル−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド、
1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド、
ピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−[(4−アセチルアミノ−フェニル)−アミド]4−アダマンタン−2−イルアミド、
ピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−[(1,3−ベンゾジオキソル−5−イルメチル)−アミド]4−アダマンタン−2−イルアミド、
ピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−(ベンジル−イソプロピル−アミド)4−アダマンタン−2−イルアミド、
ピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−ベンジルアミド4−アダマンタン−2−イルアミド、
ピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−(4−メタンスルホニル−ベンジルアミド)4−アダマンタン−2−イルアミド、
1−(4−ヒドロキシ−ピペリジン−1−カルボニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド、
1−(3−トリフルオロメチル−5,6−ジヒドロ−8H−1,2,4−トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−7−カルボニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド、
1−[4−(アダマンタン−2−イルカルバモイル)−ピペリジン−1−カルボニル]−ピペリジン−4−カルボン酸エチルエステル、
[1−(チオフェン−2−スルホニル)−ピペリジン−4−イル]−(1,3,3−トリメチル−6−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−6−イル)−メタノン、
1−(5−クロロ−チオフェン−2−スルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド、
1−(2−ピペリジン−1−イル−エタンスルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド、
ピペリジン−1,4−ジカルボン酸4−アダマンタン−2−イルアミド1−(2,4−ジメトキシ−ベンジルアミド)、又は
そのプロドラッグ、又は医薬的に許容される酸又は塩基を有するその塩、又は任意の光学異性体、又はラセミ混合物を含む光学異性体の混合物、又は任意の互変異性形態
から成る群から選択される。
【0121】
本発明の別の実施態様の場合、式(I)及び(Ia)の化合物は:
1−(チオフェン−2−スルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−1−イルアミド;
1−(チオフェン−2−スルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−[2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−アセチル]−ピペリジン−4−カルボン酸(5−ヒドロキシ−アダマンタン−2−イル)−アミド;
1−ベンゼンスルホニル−ピペリジン−4−カルボン酸(5−ヒドロキシ−ビシクロ[2.2.1]−ヘプト−2−イル)−メチル−アミド;
1−(2−クロロ−ベンゼン−スルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸(5−ヒドロキシ−アダマンタン−2−イル)−アミド;
1−(2−ピリジン−2−イル−エタン−スルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸(5−ヒドロキシ−アダマンタン−2−イル)−アミド;
1−シクロプロパンスルホニル−ピペリジン−4−カルボン酸(5−ヒドロキシ−アダマンタン−2−イル)−アミド;
1−(2,4−ジクロロ−ベンゼン−スルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸(5−ヒドロキシ−アダマンタン−2−イル)−アミド;
1−(ピリジン−2−スルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸(5−ヒドロキシ−アダマンタン−2−イル)−アミド;
1−(5−フルオロ−2−メチル−ベンゼンスルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−(5−フェニル−ペンタノイル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−(2−シアノ−ベンゼン−スルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−(イソキノリン−1−カルボニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−(2−シクロヘキシル−アセチル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−(キノリン−8−スルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−(2−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−(2−クロロ−4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−(2,4−ジフルオロ−ベンゼン−スルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−(4−フルオロ−ベンゼン−スルホニル)−4−メチル−ピペリジン−4−カルボン酸(5−ヒドロキシ−アダマンタン−2−イル)−アミド;
1−シクロブタンカルボニル−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−[2−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−アセチル]−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−(4−フルオロ−ベンゼン−スルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−(2−シクロプロピル−アセチル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−(2,2,2−トリフルオロ−アセチル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−ベンゼンスルホニル−ピペリジン−4−カルボン酸(5−ヒドロキシ−アダマンタン−2−イル)−アミド;
1−[2−(4−クロロ−フェノキシ)−アセチル]−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−ベンゼンスルホニル−ピペリジン−4−カルボン酸(5−ヒドロキシ−アダマンタン−2−イル)−アミド;
1−[(E)−3−(4−フルオロ−フェニル)−アクリロイル]−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−(3−シアノ−ベンゼン−スルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−(6−メチル−ピリジン−2−カルボニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−(2−ベンゾ[1,3]ジオキソル−5−イル−アセチル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−エテンスルホニル−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−(4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸(5−ヒドロキシ−アダマンタン−2−イル)−アミド;
1−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−(3,5−ジフルオロ−ベンゾイル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−(キノキサリン−5−カルボニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−(2−ベンジルアミノ−エタン−スルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−(6−クロロ−ピリジン−3−カルボニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−[3−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾル−4−イル)−プロピオニル]−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
(1−ベンゼンスルホニル−ピペリジン−4−イル)−(オクタヒドロ−キノリン−1−イル)−メタノン;
1−(2−メトキシ−アセチル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−[2−(4−ヒドロキシ−ピペリジン−1−イル)−エタンスルホニル]−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
(3−アザ−ビシクロ[3.2.2]ノン−3−イル)−(1−ベンゼンスルホニル−ピペリジン−4−イル)−メタノン;
(4−アザ−トリシクロ−[4.3.1.1{3,8}]ウンデス−4−イル)−(1−ベンゼンスルホニル−ピペリジン−4−イル)−メタノン;
1−ベンゼンスルホニル−ピペリジン−4−カルボン酸(1−ヒドロキシ−アダマンタン−2−イル)−アミド;
1−ベンゼンスルホニル−ピペリジン−4−カルボン酸(5−ヒドロキシ−アダマンタン−2−イル)−メチル−アミド;
1−ベンゼンスルホニル−ピペリジン−4−カルボン酸(5−ヒドロキシメチル−アダマンタン−2−イル)−メチル−アミド;
1−(4−メトキシ−ピペリジン−1−カルボニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−[4−(アダマンタン−2−イルカルバモイル)−ピペリジン−1−カルボニル]−ピペリジン−4−カルボン酸;
1−(4−クロロ−ピペリジン−1−カルボニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
ピペリジン−1,4−ジカルボン酸4−アダマンタン−2−イルアミド1−[(4−tert−ブトキシ−シクロヘキシル)−アミド];
1−[4−(4−フルオロ−フェニル)−4−ヒドロキシ−ピペリジン−1−カルボニル]−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;又は
そのプロドラッグ、又は医薬的に許容される酸又は塩基を有するその塩、又は任意の光学異性体、又はラセミ混合物を含む光学異性体の混合物、又は任意の互変異性形態
から成る群から選択される。
【0122】
本発明の別の実施態様の場合、式(I)及び(Ia)において、前記化合物の極性表面積(PSA)は、40Å2〜130Å2、好ましくは50Å2〜130Å2、より好ましくは60Å2〜120Å2、より好ましくは70Å2〜120Å2、最も好ましくは70Å2〜110Å2である。
【0123】
本発明の別の実施態様の場合、式(I)及び(Ia)において、前記化合物の分子量は、350D〜650D、好ましくは400D〜600Dである。
【0124】
本発明の化合物は、不斉中心を有しており、そしてラセミ化合物、ラセミ混合物として、そして個々の鏡像異性体又はジアステレオ異性体(全ての異性体が本発明に含まれる)、並びにこれらの混合物として発生してよい。
【0125】
本発明は、本化合物の医薬的に許容される塩をも含む。このような塩は、医薬的に許容される酸付加塩、医薬的に許容される塩基付加塩、医薬的に許容される金属塩、アンモニウム及びアルキル化アンモニウム塩を含む。酸付加塩は、無機酸並びに有機酸の塩を含む。好適な無機酸の代表例は、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、リン酸、硫酸、及び硝酸などを含む。好適な有機酸の代表例は、蟻酸、酢酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸、プロピオン酸、安息香酸、桂皮酸、クエン酸、フマル酸、グリコール酸、乳酸、マレイン酸、リンゴ酸、マロン酸、マンデル酸、シュウ酸、ピクリン酸、ピルビン酸、サリチル酸、コハク酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、酒石酸、アスコルビン酸、パモン酸、ビスメチレンサリチル酸、エタンジスルホン酸、グルコン酸、シトラコン酸、アスパラギン酸、ステアリン酸、パルミチン酸、EDTA、グリコール酸、p−アミノ安息香酸、グルタミン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩、過塩素酸塩、ホウ酸塩、酢酸塩、安息香酸塩、ヒドロキシナフトエ酸塩、グリセロリン酸塩、及びケトグルタル酸塩などを含む。医薬的に許容される無機又は有機酸付加塩のさらなる例は、J. Pharm. Sci., 66, 2 (1977)(参考のため本明細書中に引用する)に挙げられた医薬的に許容される塩を含む。金属塩の例は、リチウム、ナトリウム、カリウム、バリウム、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、及びカルシウム塩などを含む。アミン及び有機アミンの例は、アンモニウム、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、エチルアミン、ジエチルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン、テトラメチルアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、メグルミン、エチレンジアミン、コリン、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン、N−ベンジルフェニルエチルアミン、N−メチル−D−グルカミン、及びグアニジンなどを含む。カチオン性アミノ酸の例は、リシン、アルギニン、及びヒスチジンなどを含む。
【0126】
さらに、本発明の化合物のうちのいくつかは、水又は一般的な有機溶媒と共に溶媒和物を形成することができる。このような溶媒和物は、本発明の範囲内に含まれる。
【0127】
医薬的に許容される塩は、本発明の化合物を、1〜4当量の塩基、例えば水酸化ナトリウム、ナトリウムメトキシド、水素化ナトリウム、カリウムtert−ブトキシド、水酸化カルシウム、及び水酸化マグネシウムなどと、エーテル、THF、メタノール、tert−ブタノール、ジオキサン、イソプロパノール、エタノールなどのような溶媒中で反応させることにより調製される。溶媒の混合物が使用されてもよい。有機塩基、例えばリシン、アルギニン、ジエタノールアミン、コリン、グアンジン及びこれらの誘導体を使用することもできる。或いは、酸、例えば塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、酢酸、クエン酸、マレイン酸、サリチル酸、ヒドロキシナフトエ酸、アスコルビン酸、パルミチン酸、コハク酸、安息香酸、ベンゼンスルホン酸、及び酒石酸などで、酢酸エチル、エーテル、アルコール、アセトン、THF、ジオキサンなどのような溶媒中で処理することにより、酸付加塩が適用可能であれば調製される。溶媒の混合物を使用することもできる。
【0128】
本発明の部分を形成する化合物の立体異性体は、可能な場合にはプロセスにおいて単一の鏡像異性体の形態で反応物質を使用することにより、又は、単一の鏡像異性体の形態で試薬又は触媒の存在において反応を行うことにより、又はコンベンショナルな方法によって立体異性体の混合物を分解することにより調製することができる。好ましい方法のうちのいくつかは、微生物分解、酵素分解、適用可能な場合にはキラル酸、例えばマンデル酸、ショウノウスルホン酸、酒石酸、乳酸など、又はキラル塩基、例えばブルシン、(R)−又は(S)−フェニルエチルアミン、キナ・アルカロイド、及びこれらの誘導体などで形成されたジアステレオマー塩を分解することを利用する。一般に用いられる方法は、Jaques他“Enantiomers, Racemates and Resolution”(Wiley Interscience, 1981)によってまとめられている。より具体的には、本発明の化合物は、キラルアミン、アミノ酸、アミノ酸から誘導されたアミノアルコールで処理することにより、ジアステレオマーアミドの1:1混合物に変換されてよく、酸をアミドに変換するために、コンベンショナルな反応条件が採用されてよく、ジアステレオマーは、分別結晶化又はクロマトグラフィによって分離されてよく、そして式I化合物の立体異性体は、純粋なジアステレオマーアミドを加水分解することにより調製されてよい。
【0129】
種々異なる条件下で、例えば再結晶化のために一般に使用される種々異なる溶媒又はこれらの混合物を使用するか、種々異なる温度で再結晶化を行うか、又は結晶化中極めて高速の冷却から極めて低速の冷却までの範囲の種々の冷却モードを用いて前記化合物を結晶化することによって、本発明の部分を形成する化合物の種々の多形体が調製されてよい。多形体は化合物を加熱又は溶融し、続いて徐々に又は高速に冷却することによって得られてもよい。多形体の存在は、固体プローブNMR分光法、IR分光法、示差走査熱量測定法、粉末X線回折、又はこのようなその他の技術によって見極めることができる。
【0130】
本発明はまた、投与されると、活性薬理学的物質になる前に代謝過程によって化学変換を受ける、本化合物のプロドラッグをも含む。一般に、このようなプロドラッグは、本発明の所要化合物にin vivoで容易に変換可能な、本化合物の機能性誘導体となる。好適なプロドラッグ誘導体の選択及び調製のためのコンベンショナルな手順が、例えば“Design of Prodrugs”, H. Bundgaard, Elsevier編, 1985に記載されている。
【0131】
酵素インヒビターのような化合物が生化学アッセイにおいて極めて強力且つ選択的であるが、しかしin vivoでは不活性であり得ることは、創薬におけるよく知られた問題である。いわゆるバイオアベイラビリティの欠如は、数多くの種々異なる要因、例えば腸内吸収の欠如又は不足、肝臓内の初回通過代謝、及び/又は細胞内の取り込み不足に帰せられることがある。バイオアベイラビリティを決定する要因は完全には理解されていないものの、生化学アッセイにおいて強力且つ選択的であるが、しかしin vivoで示す活性が低いか又は全くない化合物を、いかにして生物学的に活性の薬物に改質するかに関して、当業者によく知られている科学文献に多くの例が記載されている。
【0132】
細胞内又は哺乳動物内の取り込みが容易になるように、前記化合物のバイオアベイラビリティを改善することになる化学基を結合することにより、「元の化合物」と呼ばれる本発明の化合物を改質することは、本発明の範囲に含まれる。
【0133】
本発明の範囲を決して限定するものではない前記改質の例は、1つ又は2つ以上のカルボキシ基をエステル(例えばメチルエステル、エチルエステル、tert−ブチル、アセトキシメチル、ピバロイルオキシメチルエステル又はその他のアシルオキシメチルエステル)に変化させることを含む。本発明の化合物、すなわち化学基を結合することによりこのように改質された元の化合物は「改質化合物」と呼ばれる。
【0134】
本発明は、本化合物の活性代謝産物をも含む。
本発明による化合物は、活性細胞内グルココルチコイドのレベルを変化させ、より具体的にはこれを低減し、従って、このような調節又は低減が有益な障害又は疾患の治療、防止及び/又は予防に有用である。
【0135】
従って、本化合物は、メタボリック症候群、インスリン抵抗性、異常脂質血症、高血圧症、肥満、2型糖尿病、耐糖能異常(IGT)、空腹時グルコース異常(IFG)、成人潜在自己免疫性糖尿病(LADA)、1型糖尿病、心臓血管疾患を含む糖尿病性後期合併症、心臓血管障害、脂質代謝障害、神経変性・精神障害、緑内障を含む眼圧異常調節、免疫障害、不適切な免疫応答、筋骨格障害、胃腸障害、多嚢胞卵巣症候群(PCOS)、毛髪成長低下、又は細胞内グルココルチコイド・レベルによって影響を及ぼされる他の疾患、疾患又は状態、活性内生又は外生グルココルチコイド、及びこれらの任意の組み合わせの血中レベルの増大による有害作用、内生グルココルチコイドの血漿中レベルの増大による有害作用、クッシング病、クッシング症候群、免疫疾患のグルココルチコイド受容体作動薬治療による有害作用、炎症性疾患のグルココルチコイド受容体作動薬治療による有害作用、炎症性成分を有する疾患のグルココルチコイド受容体作動薬治療による有害作用、癌化学療法の一部としてのグルココルチコイド受容体作動薬治療による有害作用、手術/手術後の又はその他の外傷に対するグルココルチコイド受容体作動薬治療による有害作用、器官又は組織移植に関連するグルココルチコイド受容体作動薬治療による有害作用、又はグルココルチコイド受容体作動薬が臨床的に有益な作用を提供する他の疾患、障害、又は状態におけるグルココルチコイド受容体作動薬治療による有害作用の治療、防止、及び/又は予防のために適用することができる。また、本化合物は、内臓脂肪蓄積、及びHAART(高活性抗レトロウィルス治療)で治療された患者におけるインスリン抵抗性の治療のために適用することができる。
【0136】
より具体的には、本化合物は、メタボリック症候群、2型糖尿病、肥満の結果としての糖尿病、インスリン抵抗性、高血糖症、食事性高血糖症、高インスリン血症、不適切に低いインスリン分泌、耐糖能異常(IGT)、空腹時グルコース異常(IFG)、肝臓におけるグルコース生産の増大、1型糖尿病、LADA、小児糖尿病、異常脂質血症、糖尿病性脂質血症、高脂質血症、高トリグリセリド血症、高リポタンパク血症、高コレステロール血症、HDLコレステロールの減少、LDL/HDL比の障害、その他の脂質代謝障害、肥満、内臓型肥満、糖尿病の結果としての肥満、摂食量増大、高血圧症、糖尿病性後期合併症、微量/大量アルブミン尿症、ネフロパシー、網膜症、ニューロパシー、糖尿病性潰瘍、心臓血管疾患、動脈硬化症、アテローム性動脈硬化症、冠動脈疾患、心臓肥大、心筋虚血、心臓機能不全、鬱血性心不全、脳卒中、心筋梗塞、不整脈、血流減少、勃起障害(男性又は女性)、ミオパシー、筋組織損失、筋肉疲労、筋肉異化、骨粗鬆症、線形成長低下、神経変性・精神障害、アルツハイマー病、神経細胞の死、認知機能障害、鬱、不安、摂食障害、食欲調節、偏頭痛、てんかん、化学物質依存症、眼圧障害、多嚢胞卵巣症候群(PCOS)、不適切な免疫応答、不適切なTヘルパー1/Tヘルパー2極性形成、バクテリア感染症、マイコバクテリア感染症、真菌感染症、ウィルス感染症、寄生虫感染症、免疫付与に対する次善の応答、免疫機能障害、部分的又は完全な禿頭、又は細胞内グルココルチコイド・レベルによって影響を及ぼされる疾患、疾患又は状態及びこれらの組み合わせ、アレルギー・炎症性疾患、例えば喘息及びアトピー性皮膚炎のグルココルチコイド受容体作動薬治療による有害作用;呼吸器系の障害、例えば喘息、嚢胞性線維症、肺気腫、気管支炎、過敏症、肺炎、好酸球性肺炎、肺線維症のグルココルチコイド受容体作動薬治療による有害作用;炎症性腸疾患、例えばクローン病、及び潰瘍性大腸炎のグルココルチコイド受容体作動薬治療による有害作用;免疫系、結合組織及び関節の障害、例えば反応性関節炎、関節リウマチ、シェーグレン症候群、全身性エリテマトーデス、ループス腎炎、ヘーノッホ・シェーンライン紫斑病、ヴェーゲナー肉芽腫、側頭動脈炎、全身性硬化症、脈管炎、サルコイドーシス、皮膚筋炎−多発筋炎、尋常性天疱瘡のグルココルチコイド受容体作動薬治療による有害作用;内分泌疾患、例えば甲状腺機能亢進症、低アルドステロン症、下垂体機能低下症のグルココルチコイド受容体作動薬治療による有害作用;血液疾患、例えば溶血性貧血、血小板減少症、発作性夜間血色素尿症のグルココルチコイド受容体作動薬治療による有害作用;癌、例えば脊髄疾患、脊髄の新生物圧迫、脳腫瘍、急性リンパ芽球性白血病、ホジキン病、化学療法によって誘発される吐き気のグルココルチコイド受容体作動薬治療による有害作用;筋肉、及び神経−筋肉接合部における疾患、例えば重症筋無力症、及び遺伝性ミオパシー(例えばデュシェンヌ型筋ジストロフィー)のグルココルチコイド受容体作動薬治療による有害作用;手術及び移植、例えば外傷、術後ストレス、手術によるストレス、腎移植、肝移植、肺移植、膵島移植、血液幹細胞、骨髄移植、心臓移植、副腎移植、気管移植、腸管移植、角膜移植、皮膚移植、角膜形成、レンズ埋め込み、及びグルココルチコイド受容体作動薬による免疫抑制が有益である他の処置に関連するグルココルチコイド受容体作動薬治療による有害作用;脳腫瘍、吐き気/嘔吐、感染症、高カルシウム血症、副腎皮質過形成、自己免疫性肝炎、脊髄疾患、嚢状動脈瘤のグルココルチコイド受容体作動薬治療による有害作用;又は、グルココルチコイド受容体作動薬が臨床的に有益な作用を提供する他の疾患、障害、又は状態におけるグルココルチコイド受容体作動薬治療による有害作用の治療、防止、及び/又は予防のために適用することができる。
【0137】
従って、別の観点において、本発明は、医薬組成物として使用するための本発明による化合物に関する。
【0138】
本発明はまた、1種又は2種以上の医薬的に許容される担体又は賦形剤と一緒に、活性成分として本発明による少なくとも1種の化合物を含んでなる、医薬組成物に関する。
【0139】
医薬組成物は、好ましくは単位投与形態を成し、約0.05mg/日〜約2000mg/日、好ましくは約1mg/日〜約500mg/日の本発明による化合物を含んでなる。
【0140】
別の実施態様の場合、患者は、少なくとも約1週間、少なくとも約2週間、少なくとも約4週間、少なくとも約2か月、又は少なくとも約4か月にわたって、本発明による化合物で治療される。
【0141】
さらに別の実施態様の場合、医薬組成物は、経口、経鼻、経皮、肺、又は非経口投与に用いられる。
【0142】
さらに、本発明は、11βHSD1の活性の調節又は阻害が有益である障害及び疾患の治療、防止及び/又は予防のための医薬組成物を調製するために、本発明による化合物を使用することに関する。
【0143】
本発明はまた、11βHSD1の活性の調節又は阻害が有益である障害及び疾患を治療、防止及び/又は予防する方法であって、この方法が、これを必要とする患者に、本発明による有効量の化合物を投与することを含んでなる。
【0144】
本発明の好ましい実施態様の場合、本化合物は、上記細胞内グルココルチコイド・レベルによって影響を及ぼされる任意の疾患及び障害の治療、防止、及び/又は予防のための薬剤を調製するために使用される。
【0145】
このように、本発明の好ましい実施態様の場合、本化合物は、活性細胞内グルココルチコイド・レベルの減少が望ましい状態及び障害、例えば上述の状態及び疾患の治療、防止、及び/又は予防のための薬剤を調製するために使用される。
【0146】
本発明の別の好ましい実施態様の場合、本化合物は、インスリン抵抗性、異常脂質血症、高血圧症、及び肥満を含むメタボリック症候群の治療、防止、及び/又は予防のための薬剤を調製するために使用される。
【0147】
本発明の別の好ましい実施態様の場合、本化合物は、2型糖尿病、耐糖能異常(IGT)、空腹時グルコース異常(IFG)の治療、防止、及び/又は予防のための薬剤を調製するために使用される。
【0148】
本発明の別の好ましい実施態様の場合、本化合物は、IGTから2型糖尿病への進行を遅らせるか又は防止するための医薬組成物を調製するために使用される。
【0149】
本発明のさらに別の好ましい実施態様の場合、本化合物は、メタボリック症候群から2型糖尿病への進行を遅らせるか又は防止するための医薬組成物を調製するために使用される。
【0150】
本発明のさらに別の好ましい実施態様の場合、本化合物は、心臓血管疾患;動脈硬化症;アテローム性動脈硬化症を含む糖尿病性後期合併症の治療、防止、及び/又は予防のための医薬組成物を調製するために使用される。
【0151】
本発明のさらに別の好ましい実施態様の場合、本化合物は、神経変性・精神障害の治療、防止、及び/又は予防のための医薬組成物を調製するために使用される。
【0152】
本発明のさらに別の好ましい実施態様の場合、本化合物は、グルココルチコイド受容体作動薬による治療又は療法の有害作用の治療、防止、及び/又は予防のための医薬組成物を調製するために使用される。
【0153】
本発明の別の実施態様の場合、投与経路は、適切な又は所望の作用部位へ本発明による化合物を効果的に輸送する任意の経路、例えば経口、経鼻、バッカル、経皮、肺、又は非経口であってよい。
【0154】
本発明のさらに別の実施態様の場合、本化合物は、任意の好適な比で1種又は2種以上の更なる活性物質との組み合わせで投与される。このような更なる活性物質は、例えば、抗肥満薬、抗糖尿病薬、脂質代謝を改質する薬剤、抗高血圧薬、グルココルチコイド受容体作動剤、糖尿病から生じる又は糖尿病に関連する合併症を治療及び/又は防止するための薬剤、及び肥満から生じる又は肥満に関連する合併症及び障害を治療及び/又は防止するための薬剤から選択されてよい。
【0155】
こうして、本発明の更なる観点において、本化合物は、1種又は2種以上の抗肥満薬又は食欲調節薬と組み合わせて投与されてよい。
【0156】
このような薬剤は、CART(コカイン・アンフェタミン調節型転写産物)作動薬、NPY(神経ペプチドY)拮抗薬、MC4(メラノコルチン4)作動薬、オレキシン拮抗薬、TNF(腫瘍壊死因子)作動薬、CRF(副腎皮質刺激ホルモン放出因子)作動薬、CRF BP(副腎皮質刺激ホルモン放出因子結合タンパク質)拮抗薬、ウロコルチン作動薬、β3作動薬、MSH(メラニン細胞刺激ホルモン)作動薬、MCH(メラニン細胞濃縮ホルモン)拮抗薬、CCK(コレシストキニン)作動薬、セロトニン再取り込み阻害薬、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬、混合型セロトニン・ノルアドレナリン作動性化合物、5HT(セロトニン)作動薬、ボンベシン作動薬、ガラニン拮抗薬、成長ホルモン、成長ホルモン放出化合物、TRH(甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン)作動薬、UCP 2又は3(脱共役タンパク質2又は3)モジュレーター、レプチン作動薬、DA作動薬(ブロモクリプチン、ドプレキシン)、リパーゼ/アミラーゼ阻害薬、PPAR(ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体)モジュレーター、RXR(レチノイドX受容体)モジュレーター、TRβ作動薬、AGRP(アグーチ関連タンパク質)阻害剤、H3ヒスタミン拮抗薬、オピオイド拮抗薬(例えばナルトレキソン)、エキセンジン−4、GLP−1、及び毛様体神経栄養因子から成る群から選択されてよい。
【0157】
本発明の1実施態様の場合、抗肥満薬はレプチン;デキサンフェタミン又はアンフェタミン;フェンフルラミン又はデキスフェンフルラミン;シブトラミン;オリスタート;マジンドール又はフェンテルミンである。
【0158】
好適な抗糖尿病薬は、インスリン、インスリン類似体及び誘導体、例えば欧州特許第792 290号明細書(Novo Nordisk A/S)(例えばNεB29−テトラデカノイルdes(B30)ヒト・インスリン)、欧州特許第214 826号及び同第705 275号の各明細書(Novo Nordisk A/S)(例えばAspB28ヒト・インスリン)、米国特許第5,504,188号明細書(Eli Lilly)(例えばLysB28ProB29ヒト・インスリン)、欧州特許第368 187号明細書(Aventis)(例えばLantus)(これら全てを参考のため本明細書中に引用する)に開示されたもの、GLP−1(グルカゴン様ペプチド−1)及びGLP−1誘導体、例えば国際公開第98/08871号パンフレット(Novo Nordisk A/S)(参考のため本明細書中に引用する)に開示されたもの、並びに、経口活性血糖降下薬を含む。
【0159】
経口活性血糖降下薬は好ましくは、スルホニル尿素、ビグアニド、メグリチニド、グルコシダーゼ阻害薬、グルカゴン拮抗薬、例えば国際公開第99/01423号パンフレット(Novo Nordisk A/S及びAgouron Pharmaceuticals, Inc.)に開示されたもの、GLP−1作動薬、カリウムチャネル開口薬、例えば国際公開第97/26265号及び同第99/03861号の各パンフレット(Novo Nordisk A/S)(参考のため本明細書中に引用する)、DPP−IV(ジペプチジルペプチダーゼ−IV)阻害薬、グルコネオゲネシス及び/又はグリコゲノリシスの刺激に関与する肝酵素の阻害薬、グルコース取り込みモジュレーター、脂質代謝を改質する化合物、例えば抗高脂質血症薬及び抗脂質血症薬、例えばPPARαモジュレーター、PPARδモジュレーター、コレステロール吸収阻害薬、HSL(ホルモン感受性リパーゼ)阻害薬及びHMG CoA阻害薬(スタチン)、ニコチン酸、フィブレート、アニオン交換体、食物摂取量を低減する化合物、胆汁酸樹脂、RXR作動薬、及びβ細胞のATP依存性カリウムチャネルに作用する薬剤を含んでなる。
【0160】
1実施態様の場合、本化合物は、インスリン、インスリン類似体、又は誘導体、例えばNεB29−テトラデカノイルdes(B30)ヒト・インスリン、AspB28ヒト・インスリン、LysB28ProB29ヒト・インスリン、Lantus(登録商標)、又はこれらのうちの1種又は2種以上を含んでなる混合製剤と組み合わせて投与される。
【0161】
更なる実施態様の場合、本化合物は、スルホニル尿素、例えばトルブタミド、グリベンクラミド、グリピジド、又はグリカジドとの組み合わせで投与される。
【0162】
別の実施態様の場合、本化合物は、ビグアニド、例えばメトホルミンとの組み合わせで投与される。
【0163】
さらに別の実施態様の場合、本化合物は、メグリチニド、例えばレパグリニド又はセナグリニドとの組み合わせで投与される。
【0164】
さらに別の実施態様の場合、本化合物は、チアゾリジンジオン、例えばトログリタゾン、シグリタゾン、ピオグリタゾン、ロシグリタゾン、又は国際公開第97/41097号パンフレットに開示された化合物、例えば5−[[4−[3−メチル−4−オキソ−3,4−ジヒドロ−2−キナゾリニル]メトキシ]フェニル−メチル]チアゾリジン−2,4−ジオン、又はこれらの医薬的に許容される塩、好ましくはカリウム塩との組み合わせで投与される。
【0165】
さらに別の実施態様の場合、本化合物は、国際公開第99/19313号パンフレットに開示されたインスリン増感剤、例えば(−)3−[4−[2−フェノキサジン−10−イル)エトキシ]フェニル]−2−エトキシプロパン酸、又はこれらの医薬的に許容される塩、好ましくはアルギニン塩との組み合わせで投与される。
【0166】
さらに別の実施態様の場合、本化合物は、α−グルコシダーゼ阻害薬、例えばミグリトール又はアカルボースとの組み合わせで投与される。
【0167】
別の実施態様の場合、本化合物は、β細胞のATP依存性カリウムチャネルに作用する薬剤、例えばトルブタミド、グリベンクラミド、グリピジド、グリカジド、又はレパグリニドとの組み合わせで投与される。
【0168】
さらに、本化合物は、ナテグリニドとの組み合わせで投与されてよい。
さらに別の実施態様の場合、本化合物は、抗高脂質血症薬及び抗脂質血症薬、例えばコレスチラミン、コレスチポール、クロフィブレート、ゲムフィブロジル、フェノフィブレート、ベザフィブレート、テサグリタザル、EML−4156、LY−818、MK−767、アトルバスタチン、フルバスタチン、ロバスタチン、プラバスタチン、シムバスタチン、アシピモックス、プロブコール、エゼチミブ又はデキストロチロキシンとの組み合わせで投与される。
【0169】
更なる実施態様の場合、本化合物は、上述の化合物のうちの2種以上との組み合わせで、例えばスルホニル尿素及びメトホルミン、スルホニル尿素及びアカルボース、レパグリニド及びメトホルミン、インスリン及びスルホニル尿素、インスリン及びメトホルミン、インスリン、インスリン及びロバスタチンとの組み合わせで投与される。
【0170】
さらに、本化合物は、1種又は2種以上の抗高血圧薬との組み合わせで投与されてよい。抗高血圧薬の例は、β遮断薬、例えばアルプレノロール、アテノロール、チモロール、ピンドロール、プロプラノロール、メトプロロール、フマル酸ビソプロロール、エスモロール、アセブテロール、メトプロロール、アセブトロール、ベタキソロール、セリプロロール、ネビボロール、テルタトロール、オキシプレノロール、アムソラルール、カルベジロール、ラベタロール、β2−受容体遮断薬、例えばS−アテノロール、OPC−1085、ACE(アンジオテンシン変換酵素)阻害薬、例えばキナプリル、リシノプリル、エナラプリル、カプトプリル、ベナゼプリル、ペリンドプリル、トランドラプリル、フォシノプリル、ラミプリル、シラザプリル、デラプリル、イミダプリル、モエキシプリル、スピラプリル、テモカプリル、ゾフェノプリル、S−5590、ファシドトリル、Hoechst-Marion Roussel: 100240(EP 00481522)、オマパトリラート、ゲモパトリラート、及びGW−660511、カルシウムチャネル遮断薬、例えばニフェジピン、フェロジピン、ニカルジピン、イスラジピン、ニモジピン、ジルチアゼム、アムロジピン、ニトレンジピン、ベラパミル、ラシジピン、レルカニジピン、アラニジピン、シルニジピン、クレビジピン、アゼルニジピン、バルニジピン、エフォノジピン、イアシジピン、イエミルジピン、イエルカニジピン、マニジピン、ニルバジピン、プラニジピン、フルニジピン、α遮断薬、例えばドキサゾシン、ウラピジル、プロゾシン、テラゾシン、ブナゾシン、及びOPC−28326、利尿薬、例えばチアジド/スルホンアミド(例えばベンドロフルメタジド、クロロタリドン、ヒドロクロロチアジド及びクロパミド)、ループ利尿薬(例えばブメタニド、フロセミド、及びトラセミド)及びカリウム保持性利尿薬(例えばアミロリド、スピロノラクトン)、エンドセリンET−A拮抗薬、例えばABT−546、アンブリセタン、アトラセンタン、SB−234551、CI−1034、S−0139及びYM−598、エンドセリン拮抗薬、例えばボセンタン及びJ−104133、レニン阻害薬、例えばアリスキレン、バソプレッシンV1拮抗薬、例えばOPC−21268、バソプレッシンV2拮抗薬、例えばトルバプタン、SR−121463及びOPC−31260、B型ナトリウム利尿ペプチド作動薬、例えばネシリチド、アンジオテンシンII拮抗薬、例えばイルベサルタン、カンデサルタンシレキセチル、ロサルタン、バルサルタン、テルミサルタン、エプロサルタン、カンデサルタン、CL−329167、エプロサルタン、イオサルタン、オルメサルタン、プラトサルタン、TA−606、及びYM−358、5−HT2作動薬、例えばフェノルドパム及びケタンセリン、アデノシンA1拮抗薬、例えばナフトピジル、N−0861及びFK−352、トロンボキサンA2アンタゴニスト、例えばKT2−962、エンドペプチダーゼ阻害薬、例えばエカドトリル、酸化窒素作動薬、例えばLP−805、ドーパミンD1拮抗薬、例えばMYD−37、ドーパミンD2作動薬、例えばノロミロール、n−3脂肪酸、例えばオマコール、プロスタサイクリン作動薬、例えばトレプロスチニル、ベラプロスト、PGE1作動薬、例えばエクラプロスト、Na+/K+ATPaseモジュレーター、例えばPST−2238、カリウムチャネル活性化因子、例えばKR−30450、ワクチン、例えばPMD−3117、インダパミド、CGRP−ユニゲン、グアニル酸シクラーゼ刺激因子、ヒドララジン、メチルドーパ、ドカルパミン、モキソニジン、CoAprovel、MondoBiotech-811である。
【0171】
さらに、Remington: The Science and Practice of Pharmacy、第19版、Gennaro編、Mack Publishing Co., Easton, PA, 1995を参照することができる。
【0172】
さらに、本化合物は、1種又は2種以上のグルココルチコイド受容体作動薬との組み合わせで投与されてよい。このようなグルココルチコイド受容体作動薬の例は、ベータメタゾン、デキサメタゾン、ヒドロコルチゾン、メチルプレドニゾロン、プレドニゾロン、プレドニゾン、ベクロメタゾン、ブチキシコルト、クロベタゾール、フルニゾリド、フルカチゾン(及び類似体)、モメタゾン、トリアムシノロンアセトニド、トリアムシノロンヘキサアセトニドGW−685698、NXC−1015、NXC−1020、NXC−1021、NS−126、P−4114、RU−24858及びT−25シリーズである。
【0173】
上述の化合物のうちの1種又は2種、及び任意には1種又は2種以上の更なる薬理学的に活性の物質と、本発明による化合物との任意の好適な組み合わせが、本発明の範囲に含まれると考えられることは明らかである。
【0174】
医薬組成物
本発明の化合物は、単独で又は医薬的に許容される担体又は賦形剤と組み合わせて、単一又は複数の投与回数において投与されてよい。本発明による医薬組成物は、医薬的に許容される担体又は賦形剤、並びにコンベンショナルな技術、例えばRemington: The Science and Practice of Pharmacy、第19版、Gennaro編、Mack Publishing Co., Easton, PA, 1995に開示されたものを用いて製剤されてよい。
【0175】
医薬組成物は具体的には、任意の好適な経路、例えば口腔、直腸、鼻腔、肺、局所(バッカル及び舌下を含む)、経皮、嚢内、腹腔内、膣及び非経口(皮下、筋内、髄腔内、静脈内及び皮内を含む)経路による投与のために製剤されてよい。言うまでもなく、好ましい経路は、治療されるべき患者の全身状態及び年齢、治療されるべき状態の性質、及び選ばれた活性成分に依存することになる。
【0176】
経口投与のための医薬組成物は、固形投与形態、例えば硬質又は軟質カプセル剤、錠剤、トローチ剤、糖衣錠、丸剤、キャンディ剤、粉剤及び顆粒剤を含む。好適な場合、医薬組成物は、コーティング、例えば腸溶性コーティングで調製することができ、或いは、活性成分の制御放出、例えば徐放又は持続放出を、当業者に良く知られた方法に従って可能にするように製剤することができる。
【0177】
経口投与のための液状投与形態は、溶媒、エマルジョン、懸濁液、シロップ、及びエリキシルを含む。
【0178】
非経口投与のための医薬組成物は、滅菌水性及び非水性注射液、分散体、懸濁液又はエマルジョン、並びに使用前に滅菌注射液又は分散体中で戻すことができる滅菌粉末を含む。本発明の範囲に含まれるものとして、デポ注射製剤も考えられる。
【0179】
他の好適な投与形態は、座剤、スプレー剤、軟膏、クリーム、ゲル、吸入剤、皮膚パッチ、インプラントなどを含む。
【0180】
典型的な経口投与量は、1日当たり約0.001〜約100mg/体重1kg、好ましくは1日当たり約0.01〜約50mg/体重1kg、そしてより好ましくは1日当たり約0.05〜約10mg/体重1kgの範囲で、1回又は2回の投与回数、例えば1〜3回の投与回数で投与される。正確な投与量は、投与の頻度及び様式、治療される患者の性別、年齢、体重、及び全身状態、治療される状態の性質及び重症度、及び治療されるべき任意の合併症及び当業者に明らかな他の要因に依存することになる。
【0181】
製剤は、好都合には、当業者に知られた方法によって単一投与形態で提供されてよい。1日当たり1回又は2回以上、例えば1日当たり1〜3回にわたる経口投与のための典型的な単位投与形態は、0.05〜約2000mg、例えば約0.1〜約1000mg、約0.5mg〜約500mg、約1mg〜約200mg、例えば約100mgを含有してよい。
【0182】
非経口経路、例えば静脈内、髄腔内、筋肉、及び同様の投与の場合、典型的には投与量は、経口投与のために採用される投与量の約半分のオーダーである。
【0183】
本発明の化合物は一般に、遊離物質として、又は医薬的に許容されるその塩として利用される。例は、遊離塩基の有用性を有する化合物の酸付加塩、及び遊離酸の有用性を有する化合物の塩基付加塩である。「医薬的に許容される塩」という用語は、一般に遊離塩基を好適な有機又は無機酸と反応させることにより、又は酸を好適な有機又は無機塩基と反応させることによって調製される、本発明に従って使用するための化合物の非毒性塩を意味する。本発明に従って使用するための化合物が有機塩基を含有する場合、このような塩は、化合物の溶液又は懸濁液を化学的当量の医薬的に許容される酸で処理することにより、コンベンショナルな形で調製される。本発明に従って使用するための化合物が有機酸を含有する場合、このような塩は、化合物の溶液又は懸濁液を化学的当量の医薬的に許容される塩基で処理することにより、コンベンショナルな形で調製される。ヒドロキシ基を有する化合物の医薬的に許容される塩は、好適なカチオン、例えばナトリウム又はアンモニウム・イオンとの組み合わされた前記化合物のアニオンを含む。医薬的に許容し得ない他の塩は、本発明に従って使用するための化合物の調製に際して有用であることがあり、これらは、本発明の更なる観点を形成する。
【0184】
非経口投与の場合、滅菌水溶液、水性プロピレングリコール又はゴマ又はラッカセイ油中の本化合物の溶液が採用されてよい。このような水溶液は、必要な場合には好適に緩衝されているべきであり、また希釈液は先ず十分な生理食塩水又はグルコースで等張性にされるべきである。水溶液は、静脈内、筋内、皮下、及び腹腔内投与に特に適している。採用される滅菌水性媒質は、当業者に知られた標準的な技術によって容易に入手可能である。
【0185】
好適な医薬的な担体は、不活性固形希釈剤又は充填剤、滅菌水溶液及び種々の有機溶媒を含む。好適な担体の例は、水、塩溶液、アルコール、ポリエチレングリコール、ポリヒドロキシエトキシル化ひまし油、ラッカセイ油、オリーブ油、シロップ、リン脂質、ゼラチン、ラクトース、白土、スクロース、シクロデキストリン、アミロース、ステアリン酸マグネシウム、タルク、ゼラチン、寒天、ペクチン、アカシア、ステアリン酸又はセルロースの低級アルキルエーテル、ケイ酸、脂肪酸、脂肪酸アミン、脂肪酸モノグリセリド及びジグリセリド、ペンタエリトリトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン、ヒドロキシメチルセルロース及びポリビニルピロリドンである。同様に担体又は希釈剤は、当業者に知られた任意の徐放材料、例えばモノステアリン酸グリセリル、又はジステアリン酸グリセリルを単独で、又はワックスと混合した状態で含んでもよい。製剤は湿潤剤、乳化・懸濁剤、保存剤、甘味剤又は矯味剤を含んでもよい。
【0186】
本発明の化合物と医薬的に許容される担体とを合体することにより形成された医薬組成物は次いで、開示された投与経路に適した種々の投与形態で容易に投与される。製剤は、製薬当業者に知られた方法によって単位投与形態で好都合に提供されてよい。
【0187】
経口投与に適した本発明の製剤は、不連続単位、例えばそれぞれが所定の量の活性成分を含有する、好適な賦形剤を含んでいてよいカプセル剤又は錠剤として提供されてよい。これらの製剤は、水性液又は非水性液中の溶媒又は懸濁液として、又は水中油又は油中水のエマルジョン液中で、粉末又は顆粒の形態を成してよい。
【0188】
経口使用のために意図された組成物は、任意の周知の方法に従って調製することができ、このような組成物は、医薬的に上品であり且つ口当たりがよい製剤を提供するために、甘味剤、矯味剤、着色剤、及び保存剤から成る群から選択された1種又は2種以上の薬剤を含有してよい。錠剤は、錠剤の製造に適した非毒性の医薬的に許容される賦形剤との混合物中に活性成分を含有してよい。これらの賦形剤は、例えば不活性希釈剤、例えば炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、ラクトース、リン酸カルシウム又はリン酸ナトリウム;造粒剤及び崩壊剤、例えばコーンスターチ、又はアルギン酸;結合剤、例えば澱粉、ゼラチン又はアカシア;及び滑剤、例えばステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸又はタルクであってよい。錠剤はコーティングされなくてよく、或いは、胃腸管内の崩壊及び吸収を遅らせ、これにより、より長い時間にわたる持続作用を提供するために周知の技術によってコーティングされてもよい。例えば時間遅延材料、例えばモノステアリン酸グリセリル、又はジステアリン酸グリセリルが採用されてよい。錠剤は、制御放出のための浸透治療錠剤を形成するために、米国特許第4,356,108号;同第4,166,452号;及び同第4,265,874号の各明細書(参考のための本明細書中に引用する)に記載された技術によってコーティングされてもよい。
【0189】
経口使用のための製剤は、活性成分が不活性固形希釈剤、例えば炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、又はカオリンと混合されている硬質ゼラチン・カプセル剤として、又は、活性成分が水又は油媒質、例えばラッカセイ油、液体パラフィン、又はオリーブ油と混合されている軟質ゼラチン・カプセル剤として提供されてもよい。
【0190】
水性懸濁液は、水性懸濁液の製造に適した賦形剤との混合物中に活性化合物を含有してよい。このような賦形剤は、懸濁剤、例えばカルボキシルメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、トラガカントガム、及びアカシアガムであり;分散剤又は湿潤剤は、自然発生型ホスファチド、例えばレシチン、又はアルキレンオキシドと脂肪酸との縮合生成物、例えばステアリン酸ポリオキシエチレン、エチレンオキシドと長鎖脂肪族アルコールとの縮合生成物、例えばヘプタデカエチレンオキシセタノール、又はエチレンオキシドと、脂肪酸及びヘキシトールから誘導された部分エステルとの縮合生成物、例えばポリオキシエチレンソルビトールモノオレエート、又はエチレンオキシドと、脂肪酸及びヘキシトール無水物から誘導された部分エステルとの縮合生成物、例えばポリエチレンソルビタンモノオレエートであってよい。水性懸濁液は、1種又は2種以上の着色剤、1種又は2種以上の矯味剤、及び1種又は2種以上の甘味剤、例えばスクロース又はサッカリンを含有してもよい。
【0191】
油性懸濁液は、植物油、例えばラッカセイ油、オリーブ油、ゴマ油、又はココナツ油中に、又は鉱物油、例えば液体パラフィン中に活性成分を懸濁することにより製剤されてよい。油性懸濁液は、増粘剤、例えば蜜蝋、硬質パラフィン、又はセチルアルコールを含有してよい。口当たりのよい経口製剤を提供するために、上記のような甘味料、及び矯味剤が添加されてよい。これらの組成物は、酸化防止剤、例えばアスコルビン酸を添加することにより保存されてよい。
【0192】
水の添加により水性懸濁液を調製するのに適した分散性の粉末及び顆粒は、分散又は湿潤剤、懸濁剤、及び1種又は2種の保存剤との混合物中の活性化合物を提供する。好適な分散又は湿潤剤、及び懸濁液は、既に上に述べたものによって例示される。更なる賦形剤、例えば甘味剤、矯味剤、及び着色剤が存在してもよい。
【0193】
本発明に従って使用するための化合物を含んでなる医薬組成物は、水中油エマルジョンの形態を成していてもよい。油相は、植物油、例えばオリーブ油、又はラッカセイ油、又は鉱物油、例えば液体パラフィン、又はこれらの混合物であってよい。好適な乳化剤は、自然発生型ガム、例えばアカシアガム又はトラガカントガム、自然発生型ホスファチド、例えば大豆、レシチン、及び脂肪酸及びヘキシトール無水物から誘導されたエステル又は部分エステル、例えばソルビトールモノオレエート、及び前記部分エステルとエチレンオキシドとの縮合生成物、例えばポリオキシエチレンソルビトールモノオレエートであってよい。エマルジョンは、甘味剤及び矯味剤を含有してもよい。
【0194】
シロップ及びエリキシルは、甘味剤、例えばグリセロール、プロピレングリコール、ソルビトール又はスクロースを有するように製剤されてよい。このような製剤は、粘滑剤、保存剤、及び矯味・着色剤を含有してもよい。医薬組成物は、滅菌水性又は油性の注射懸濁液の形態を成してよい。この懸濁液は、上記の好適な分散又は湿潤剤及び懸濁剤を使用して、周知の方法に従って製剤されてよい。滅菌注射製剤は、非経口で許容し得る非毒性の希釈剤又は溶媒中の滅菌注射溶液、例えば1,3−ブタンジオール中の溶液であってもよい。採用することができる許容し得るビヒクル及び溶媒の中には、水、リンゲル溶液、及び等張性塩化ナトリウム溶液がある。加えて、滅菌固定油が、溶媒又は懸濁媒質として好都合に採用される。これを目的として、合成モノ−及びジグリセリドを使用して、任意の無菌固定油が採用されてもよい。さらに、脂肪酸、例えばオレイン酸も注射剤の調製の際に使用される。
【0195】
組成物は、本発明の化合物を直腸投与するための座剤の形態を成していてもよい。これらの組成物は、薬物と、通常の温度では固形であるがしかし直腸温度では液状になり、こうして薬物を放出するように直腸内で融解することになる好適な非刺激性賦形剤とを混合することにより、調製することができる。このような材料は、例えばココアバター及びポリエチレングリコールを含む。
【0196】
局所的な使用のためには、本発明の化合物を含有するクリーム、軟膏、ゼリー、懸濁液溶媒などが考えられる。このような適用を目的として、局所適用は、洗口剤及びうがい薬を含むものとする。
【0197】
本発明に従って使用するための化合物は、リポソーム送達システムの形態、例えば小型単層ベシクル、大型単層ベシクル、及び多層ベシクルで投与されてもよい。リポソームは、種々のリン脂質、例えばコレステロール、ステアリルアミン、又はホスファチジルコリンから形成されてよい。
【0198】
加えて、本発明に従って使用するための化合物のうちのいくつかは、水又は一般的な有機溶媒と溶媒和物を形成してよい。このような溶媒和物も、本発明の範囲に含まれる。
【0199】
このように、更なる実施態様の場合、本発明に従って使用するための化合物、又は医薬的に許容されるその塩、溶媒和物、又はプロドラッグ、及び1種又は2種以上の医薬的に許容される担体、賦形剤、又は希釈剤を含んでなる医薬組成物が提供される。
【0200】
固形担体が経口投与のために使用される場合、製剤は錠剤化されてよく、又は粉末又はペレット形態で硬質ゼラチン・カプセル内に入れられてよく、又はトローチ剤又はキャンディ剤の形態を成すこともできる。固形担体の量は幅広く変化するが、しかし通常は約25mg〜約1gとなる。液状担体が使用される場合には、製剤はシロップ、エマルジョン、軟質ゼラチン・カプセル剤、又は滅菌注射液、例えば水性又は非水性液状懸濁液又は溶液の形態を成していてよい。
【0201】
コンベンショナルな錠剤化技術によって調製することができる典型的な状態は以下のものを含有してよい:
コア:
活性化合物(遊離化合物又はその塩として) 5.0mg
ラクトース、ヨーロッパ薬局方 67.8mg
セルロース微結晶性(Avicel) 31.4mg
Amberite(登録商標)IRP88* 1.0mg
ステアリン酸マグネシウム、ヨーロッパ薬局 適量
コーティング:
ヒドロキシプロピルメチルセルロース 約9mg
Mywacett 9-40 T** 約0.9mg
*ポラクリリン・カリウムNF、錠剤崩壊剤、Rohm and Haas
**フィルムコートのための可塑剤として使用されるアシル化モノグリセリド
【0202】
本発明の化合物は、哺乳動物である患者、特にこれを必要とするヒトに投与されてよい。このような哺乳動物は、動物、つまり家畜、例えば家庭のペット、及び家畜以外の動物、例えば野生生物の両方を含む。
【0203】
本明細書中に記載されたいかなる新規の特徴及び特徴の組み合わせも、本発明には必須のものと考えられる。
【0204】
本発明はまた、本発明の化合物の下記調製方法に関する。
本発明を下記代表例においてさらに説明する。しかしこれらの例は本発明の範囲を限定するものでは決してない。
【実施例】
【0205】
下記例において、下記用語は、以下の一般的な意味を有するものとする:dは日数であり、gはグラムであり、hは時間であり、Hzはヘルツであり、kDはキロダルトンであり、Lはリットルであり、Mはモルであり、mbarはミリバールであり、mgはミリグラムであり、minは分であり、mLはミリリットルであり、mMはミリモルであり、mmolはミリモルであり、molはモルであり、Nは規定であり、ppmは百万当たりの部であり、psiは平方インチ当たりのポンドであり、APCIは大気圧化学イオン化であり、ESIはエレクトロスプレーイオン化であり、i.v.は静脈内であり、m/zは質量/電荷比であり、mp/Mpは融点であり、MSは質量分析法であり、HPLCは高圧液体クロマトグラフィであり、RPは逆相であり、HPLC−MSは高圧液体クロマトグラフィ−質量分析法であり、NMRは核磁気共鳴分析であり、p.o.は経口であり、Rfは相対TLC移動度であり、rtは室温であり、s.c.は皮下であり、TLCは薄層クロマトグラフィであり、trは保持時間であり、BOPは(1−ベンゾトリアゾリルオキシ)tris(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェートであり、CDIはカルボニルジイミダゾールであり、DCMはジクロロメタンであり、CH2Cl2は塩化メチレンであり、DBUは1,8−ジアザビシクロ−[5.4.0]ウンデス−7−エンであり、DEADはジエチルアゾジカルボキシレートであり、DICは、1,3−ジイソプロピルカルボジイミドであり、DIPEAはN,N−ジイソプロピルエチルアミンであり、DMAはN,N−ジメチルアセトアミドであり、DMFは、N,N−ジメチル−ホルムアミドであり、DMPUはN,N’−ジメチルプロピレン尿素(1,3−ジメチル−2−オキソヘキサヒドロピリミジン)であり、DMSOはジメチルスルホキシドであり、EDACは、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドヒドロクロリドであり、Et2Oはジエチルエーテルであり、EtOAcは酢酸エチルであり、HMPAはヘキサメチルリン酸トリアミドであり、HOAtは1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾールであり、HOBtは1−ヒドロキシベンゾトリアゾールであり、LAHは水素化アルミニウムリチウム(LiAlH4)であり、LDAはリチウムジイソプロピルアミドであり、MeCNはアセトニトリルであり、MeOHはメタノールであり、NMMはN−メチルモルホリン(4−メチルモルホリン)、NMPはN−メチルピロリジン−2−オンであり、TEAはトリエチルアミンであり、TFAはトリフルオロ酢酸であり、THFはテトラヒドロフランであり、THPはテトラヒドロピラニルであり、TTFHはフルオロ−N,N,N’,N’−テトラメチルホルムアミジニウムヘキサフルオロホスフェートであり、CDCl3はジューテリオ・クロロホルムであり、CD3ODはテトラジューテリオ・メタノールであり、そしてDMSO−d6はヘキサジューテリオ・ジメチルスルホキシドである。
【0206】
一般試験手順
それぞれ5mm選択インバース(SEI、1H及び13C)、5mm広帯域インバース(BBI、1H、広帯域)、5mm四核(QNP、1H、13C)プローブヘッドを備えたBruker DRX300、DRX400又はAV400機器上で、NMRスペクトルを300及び400MHzで記録した。シフト(δ)は、内部基準標準としてのテトラメチルシランからのフィールドより下方を100万分の部(ppm)で示すものである。
【0207】
Perkin Elmer Spectrum One FT-IR Spectrometer上で赤外線(IR)スペクトルを記録した。特徴的なピークはcm-1として示す。
【0208】
マイクロ波炉合成が適用される場合、PersonalChemistry(登録商標)から入手された単モードEmrys Optimizer EXPにおいて、密閉マイクロ波容器内でマイクロ波照射することにより、反応物を加熱した。
【0209】
HPLC−MS法1。 Waters X-terra MS C18カラム(5μm、3.0mm x 50mm)を使用して、Agilent MS検出器システムModel VL (MW 0-1000)及びS.E.D.E.R.E Model Sedex 55 ELS検出器システムが取り付けられたAgilent HPLCシステム(1100脱ガス器、1100ポンプ、1100注入器及び1100 DAD)上で、3分以内、2.7mL/分、温度40℃における溶媒A(水中0.05%TFA)中5%〜95%の溶媒B(アセトニトリル中0.05%TFA)の勾配溶離を用いて、RP分析を実施した。
【0210】
HPLC法2。 Waters X-terra RP(10μm、30mm x 150mm)を使用して、Gilsonシステム(3つのGilson 306 ポンプ、Gilson 170 DAD検出器、及びGilson 215液体取り扱い器)上で、15分以内、40mL/分、210nmでの検出、温度rtにおける溶媒A(水中0.1%TFA)中5%〜95%の溶媒B(アセトニトリル)の勾配溶離を用いて、RP精製を実施した。プールされた画分を乾燥するまで真空蒸発させるか、又はアセトニトリルが除去されるまで真空蒸発させ、次いで凍結し、そして凍結乾燥させる。
【0211】
HPLC法3。 Waters X-terra RP(10μm、10mm x 150mm)を使用して、Gilsonシステム(3つのGilson 306 ポンプ、Gilson 170 DAD検出器、及びGilson 215液体取り扱い器)上で、15分以内、15mL/分、210nmでの検出、温度rtにおける溶媒A(水中0.1%TFA)中5%〜95%の溶媒B(アセトニトリル)の勾配溶離を用いて、RP精製を実施した。プールされた画分を乾燥するまで真空蒸発させるか、又はアセトニトリルが除去されるまで真空蒸発させ、次いで凍結し、そして凍結乾燥させる。
【0212】
HPLC−MS法4。 Luna 5μ C18(2) 100A、250 x 10mmカラムを取り付けられたAgilent 1100 Series Purification システム上で自動精製を実施した。洗浄処置を含む20分間以内における溶媒A(水中0.1%TFA)中0%〜100%の溶媒B(アセトニトリル中0.1%TFA)の勾配を有する溶離。MS及びELS検出器のための補給ポンプは、メタノール中0.1%の蟻酸で動作する。試料を15mLガラス・バイアル内に捕集し、そして蒸発させた。画分捕集後、調製クロマトグラムを内部ソフトウェアによって処理し、そして精製された化合物の量を、試料を計量することにより測定した。
【0213】
下記例及び本明細書中に記載された一般手順は、明細書及び合成スキーム内で同定される一般式Iの中間化合物及び最終生成物に言及する。一般式Iの化合物の調製に関して、下記例を用いて詳細に記載する。反応が、開示された本発明の範囲内に含まれる各化合物に記載のように適用できないことがある。このことが生じるような化合物は、当業者によって容易に認識されることになる。これらの事例において、反応は、妨害基の適切な保護、他のコンベンショナルな試薬への変更、又は反応条件の日常的な変更による当業者に知られたコンベンショナルな改変によって成功裡に実施することができる。或いは、本明細書中に開示された他の反応、又はコンベンショナルな反応が、式Iの化合物の調製に適用可能となる。全ての調製法において、全ての出発材料は周知であるか、又は類似の周知の化合物の調製と同様に当業者によって調製されるか、又は本明細書中に記載された一般手順A〜Hによって調製されてもよい。下記例は、説明のために提供されるのであって、限定のために提供されるのではない。
【0214】
一般手順
一般手順(A)
下記概略のように、式Iの中間体(Xは結合であり、そしてR3は水素であり、式Iaと称することができる)を調製することができる:
【化5】

【0215】
式A−1のN保護型イソニペコチン酸を、例えばHOBT及びEDACで活性化し、次いで、式A−2(R1及びR2は上記定義の通りである)のアミンと反応させることができる。反応は、周囲温度で塩基、例えばDIPEAの存在において好適な溶媒、例えばTHF中で行うことができる。標準的な保護基除去手順、例えばTFAによるtert−ブチルカルバメート基の除去を採用して、選択された保護基をA−3から除去することができる。
【0216】
一般手順(B)
下記概略のように、式I(Xは−S(O)n−であり、R1、R2及びR3はそれぞれ式Iに関して定義した通りであり、これらの化合物は式Ibと称することができる)の化合物を調製することができる:
【化6】

【0217】
上記一般手順Aに記載したように調製された式B−1(R1及びR2は上記定義の通りである)のイソニペコチン酸アミドを、式B−2(R3は上記定義の通りである)の塩化スルホニルと反応させることができる。この反応は、還流温度までの温度で好適な溶媒、例えばピリジン中で実施することができる。
【0218】
一般手順(C)
下記概略のように、式I(Xは−C(O)−であり、R1、R2及びR3はそれぞれ式Iに関して定義した通りであり、これらの化合物は式Icと称することができる)の化合物を調製することができる:
【化7】

【0219】
上記一般手順Aに記載されたように調製された式C−1(R1及びR2は上記定義の通りである)のイソニペコチン酸アミドを、式C−2(R3は上記定義の通りである)のカルボン酸と反応させ、例えばHOBT及びEDACで活性化させることができる。この反応は、周囲温度で塩基、例えばDIPEAの存在において好適な溶媒、例えばTHF中で行うことができる。
【0220】
一般手順(D)
下記概略のように、式I(Xは直接結合であり、R1、R2及びR3はそれぞれ式Iに関して定義した通りであり、これらの化合物は式Idと称することができる)の化合物を調製することができる:
【化8】

【0221】
上記一般手順Aに記載されたように調製された式D−1(R1及びR2は上記定義の通りである)のイソニペコチン酸アミドを、還元剤、例えばシアノ水素化ホウ素ナトリウムの存在において、式D−2(R3は上記定義の通りである)のアルデヒド又はケトンと反応させることができる。この反応は、還流温度までの温度で好適な溶媒、例えばMeOH中で実施することができる。
【0222】
一般手順(E)
下記概略のように、式Iの中間体(Xは−S(O)n−であり、そしてR3は式Iに関して定義された通りであり、これらの化合物は式Ieと称することができる)を調製することができる:
【化9】

【0223】
式E−1のイソニペコチンカルボン酸エステルを、式E−2(R3は上記定義の通りである)の塩化スルホニルと反応させることができる。この反応は、還流温度までの温度で好適な溶媒、例えばピリジン中で実施することができる。標準的な保護基除去手順、例えば水性水酸化ナトリウムによるエチル基の除去を採用して、選択された保護基を除去することができる。
【0224】
一般手順(F)
下記概略のように、式I(Xは−S(O)n−であり、R1、R2及びR3はそれぞれ式Iに関して定義した通りであり、これらの化合物は式Ifと称することができる)の化合物を調製することができる:
【化10】

【0225】
上記一般手順Eに記載されたように調製された式F−1のイソニペコチン酸を、例えばHOBT及びEDACで活性化させ、次いで式F−2(R1及びR2は上記定義の通りである)のアミンと反応させることができる。この反応は、周囲温度で塩基、例えばDIPEAの存在において好適な溶媒、例えばTHF中で行うことができる。
【0226】
一般手順(G)
下記概略のように、式I(Xは−S(O)n−であり、R1、R2及びR5はそれぞれ式Iに関して定義した通りであり、これらの化合物は式Igと称することができる)の化合物を調製することができる:
【化11】

【0227】
上記一般手順Aに記載されたように調製された式G−1(R1及びR2は上記定義の通りである)のイソニペコチン酸アミドを、周囲温度で塩基、例えばDIPEAの存在において好適な溶媒、例えばDCM中で2−クロロエアンスルホニルクロリドと反応させることができる。式G−2(R1及びR2は上記定義の通りである)のスルホンアミドは、高温でマイクロ波照射しながら、ルイス酸、例えば過塩素酸リチウムの存在において、好適な溶媒、例えばDCM/2−プロパノール中で式G−3(R5は上記定義の通りである)の求核基と反応させることができる。
【0228】
一般手順(H)
下記概略のように、式I(Xは−C(O)−であり、R1、R2、R6及びR7はそれぞれ式Iに関して定義した通りであり、これらの化合物は式Ihと称することができる)の化合物を調製することができる:
【0229】
【化12】

【0230】
上記一般手順Aに記載されたように調製された式H−1(R1及びR2は上記定義の通りである)のイソニペコチン酸アミドを、周囲温度で塩基、例えばDIPEAの存在において好適な溶媒、例えばDCM中でトリホスゲンと反応させ、続いて、周囲温度で塩基、例えばDIPEAの存在において好適な溶媒、例えばDCM中で式H−2(R6及びR7は上記定義の通りである)のアミンと反応させることができる。
【0231】
例1
[1−(チオフェン−2−スルホニル)−ピペリジン−4−イル]−(1,3,3−トリメチル−6−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−6−イル)−メタノン
【化13】

工程A:(一般手順(E))
1−(チオフェン−2−スルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸
【化14】

ピペリジン−4−カルボン酸エチルエステル(6.2g、40mmol)のピリジン(80mL)溶液に、攪拌しながら2−チオフェンスルホニルクロリド(7.3g、40mmol)を添加した。添加が完了したら、混合物を周囲温度で36時間にわたって撹拌した。反応混合物を氷(200mL)上に注ぎ、続いて、濃塩酸(20mL)を添加した。沈殿物を濾過し、そして多量の水で洗浄した。固形物を40℃の真空で乾燥させることにより、10.8gの1−(チオフェン−2−スルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸エチルエステルを提供した。上記エステル9.1gをエタノール(240mL)及び水(12mL)中に溶解し、続いて、水酸化カリウム(10.1g、180mmol)を添加した。結果として生じた混合物を、水を添加する(120mL)前に周囲温度で4.5時間にわたって攪拌し、そして濃塩酸を添加することにより、pHを2まで調節した。沈殿物を濾過し、そして多量の水で洗浄した。固形物を40℃で真空乾燥させることにより、6.2gの1−(チオフェン−2−スルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸を提供した。
【0232】
1H NMR(400 MHz,DMSO−d6)δ1.54−1.62(m,2H)、1.89−1.93(m,2H)、2.28−2.34(m,1H)、3.34−3.49(m,4H)、7.28(d,1H)、7.62(d,1H)、8.04(d,1H)、12.34(s,1H)。
【0233】
工程B:(一般手順(F))
THF(375mL)中に溶解された上記カルボン酸(6.2g、22mmol)をHOBt(3.3g、25mmol)及びEDAC(4.7g、25mmol)で処理した。6−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクチル−アミン(3.8g、25mmol)及びDIPEA(4.3mL、25mmol)を添加する前に、反応混合物を周囲温度で30分間撹拌し、そして結果として生じる混合物を周囲温度で16時間にわたって攪拌した。水(300mL)を添加し、そして有機物を酢酸エチル(2 x 200mL)で抽出した。合体させた有機抽出物を乾燥させ(MgSO4)、蒸発させ、そして残留物をエタノール(50mL)から結晶化させた。これにより、濾過及び乾燥後、4.8g(52%)の標記化合物を白い固形物として提供した。
【0234】
1H NMR(400 MHz,CDCl3)δ0.91−0.93(m,6H)、1.05−1.07(m,3H)、1.24−1.28(m,1H)、1.24−1.41(m,2H)、1.46−1.64(m,2H)、1.71−1.80(m,3H)、1.83−1.97(m,2H)、2.19−2.24及び2.31−2.37(m,1H)、2.47−2.55(m,2H)、3.00−3.10及び3.35−3.41(m,2H)、3.80−3.87(m,2H)、4.05−4.07及び4.42−4.44(m,1H)、7.13−7.16(m,1H)、7.53−7.54(m,1H)、7.60−7.62(m,1H)、HPLC−MS(方法1):tr=2.78min、(M+1)+(計算)411、(M+1)+(実測)411。
【0235】
上記例1に記載された方法と同様の方法を採用して、下記例を合成した。
【表1】

【表2】

【0236】
例2
1−(5−クロロ−チオフェン−2−スルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド
【化15】

工程A:(一般手順(A))
ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド
【化16】

【0237】
Boc−イソニペコチン酸(4.8g、21mmol)のTHF(100mL)溶液に、攪拌しながらHOBt(3.2g、23mmol)及びEDAC(5.3g、28mmol)を添加した。塩酸2−アダマンチルアミン(3.9g、21mmol)及びDIPEA(14.7mL、85mmol)を添加する前に、反応混合物を周囲温度で30分間にわたって撹拌し、そして結果として生じた混合物を周囲温度で16時間にわたって撹拌した。溶媒を真空除去し、水(300mL)を添加し、そして有機物をDCM(2 x 200mL)で抽出した。合体させた有機抽出物を乾燥させ(MgSO4)、蒸発させ、そして残留物をエタノール:水(3:2、v/v、50mL)から結晶化させた。固形物を濾過し、そしてDCM(10mL)中に再溶解し、そしてTFA(10mL)を添加した。溶媒を真空除去する前に、溶液を周囲温度で2時間にわたって攪拌した。これにより、乾燥後、10.3g(99%)の標記化合物をトリフルオロ酢酸塩として提供した。
【0238】
1H NMR(300 MHz,DMSO−d6)δ1.48−1.50(m,2H)、1.64−1.79(m,12H)、1.94−1.98(m,2H)、2.58−2.61(m,1H)、2.79−2.91(m,2H)、3.28−3.42(m,2H)、3.79−3.82(m,1H)、7.77(d,1H)、8.33(bs,1H)、8.59(bs,1H)。固形分(5g)の一部を水(100mL)中に溶解し、そして溶液を水性4N NaOHで塩基性化し、生成物を酢酸エチル(2 X 200mL)で抽出した。合体させた有機抽出物を乾燥させ(MgSO4)、蒸発させ、そしてこれにより、乾燥後、2.3gの標記化合物を遊離塩基として提供した。
【0239】
工程B:(一般手順(B))
ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド(100mg、0.4mmol)のピリジン(1mL)溶液に、攪拌しながら5−クロロ−2−チオフェンスルホニルクロリド(83mg、0.4mmol)を添加し、添加が完了したら、混合物を周囲温度で16時間にわたって撹拌した。揮発分を蒸発により除去し、残留物を調製HPLC(方法3)によって精製した。これにより16mgの1−(5−クロロ−チオフェン−2−スルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミドを提供した。
【0240】
1H NMR(300 MHz,CDCl3)δ1.60−1.99(m,18H)、2.10−2.19(m,1H)、2.54−2.62(m,2H)、3.72−3.78(m,2H)、4.01−4.03(m,1H)、5.74(bd,1H)、6.98(d,1H)、7.31(d,1H)。HPLC−MS(方法1):tr=2.29min、(M+1)+(計算)443、(M+1)+(実測)443。
【0241】
上記例2に記載された方法と同様の方法を採用して、下記例を合成した。
【表3】

【表4】

【表5】

【表6】

【表7】

【表8】

【表9】

【表10】

【表11】

【0242】
例3(一般手順(G))
1−(2−ピペリジン−1−イル−エタンスルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド
【化17】

【0243】
ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミドトリフルオロアセテート(150mg、0.4mmol)のDCM(1.5mL)及びDIPEA(1.5mL)中の溶液に、攪拌しながら2−クロロ−エタンスルホニルクロリド(97mg、0.6mmol)を添加し、添加が完了したら、混合物を周囲温度で16時間にわたって撹拌した。揮発分を蒸発によって除去し、そして残留物をDCM(1mL)及び2−プロパノール(1mL)中に溶解し、LiClO4(212mg、2mmol)を添加し、そして混合物を、1時間にわたってマイクロ波照射しながら100℃で加熱した。溶媒を蒸発させ、そして残留物をアセトニトリル(2mL)中に溶解し、そして調製HPLC(方法3)によって調製した。プールされた生成物画分を蒸発させ、そして残留物を1M塩酸(1mL)中に溶解し、揮発分を蒸発させ、そして残留物を乾燥させることにより、26mgの1−(2−ピペリジン−1−イル−エタンスルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミドヒドロクロリドを提供した。
【0244】
1H NMR(300 MHz,DMSO−d6)δ1.46−1.84(m,22H)、1.93−2.01(m,2H)、2.41−2.45(m,1H)、2.80−2.96(m,4H)、3.40−3.53(m,3H)、3.59−3.65(m,4H)、3.80−3.82(m,1H)、7.71(bd,1H)、10.11(bd,1H)。
【0245】
HPLC−MS(方法1):tr=1.42min、(M+1)+(計算)438、(M+1)+(実測)438。
【0246】
例4(一般手順(H))
ピペリジン−1,4−ジカルボン酸4−アダマンタン−2−イルアミド1−(2,4−ジメトキシ−ベンジルアミド)
【化18】

【0247】
ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド(100mg、0.4mmol)のDCM(1.5mL)及びDIPEA(66μL、0.4mmol)中の氷温溶液に、攪拌しながらトリホスゲン(36mg、0.12mmol)を添加し、添加が完了したら、混合物を周囲温度まで温めておき、そして2,4−ジメトキシベンジルアミン(67mg、0.4mmol)を添加する前にさらに30分間にわたって攪拌し、そして混合物を周囲温度で16時間にわたって撹拌した。揮発分を蒸発によって除去し、そして残留物を調製HPLC(方法3)によって調製した。プールされた生成物画分を蒸発させ、そして乾燥させることにより、27mgのピペリジン−1,4−ジカルボン酸4−アダマンタン−2−イルアミド1−(2,4−ジメトキシ−ベンジルアミド)を提供した。
【0248】
1H NMR(300 MHz,CDCl3)δ1.60−1.89(m,18H)、2.22−2.28(m,1H)、2.77−2.84(m,2H)、3.79(m,3H)、3.83(s,3H)、3.95−4.04(m,3H)、4.33(s,2H)、4.94(bs,1H)、5.76(bd,1H)、6.42−6.45(m,2H)、7.21(d,1H)。
HPLC−MS(方法1):tr=2.19min、(M+1)+(計算)456、(M+1)+(実測)456。
【0249】
上記例4に記載された方法と同様の方法を採用して、下記例を合成した。
【表12】

【表13】

【表14】

【0250】
薬理学的方法
11βHSD1酵素アッセイ
材料
3H−コルチゾン及び抗ウサギIgを塗布されたシンチレーション近接アッセイ(SPA)ビードをAmersham Pharmacia Biotechから購入し、β−NADPHをSigmaから購入し、そしてウサギ抗コルチゾール抗体をFitzgeraldから購入した。h−11βHSD1で形質転換された酵母の抽出物(Hult他、FEBS Lett, 441, 25 (1998))を、酵素源として使用した。試験化合物をDMSO(10mM)中に溶解した。全ての希釈は、50mM TRIS−HCl(Sigma Chemical Co)、4mM EDTA(Sigma Chemical Co)、0.1% BSA(Sigma Chemical Co)、0.01% Tween−20(Sigma Chemical Co)、及び0.005%バシトラシン(Novo Nordisk A/S)を含有する緩衝剤、pH=7.4中で行った。Optiplate96ウェルプレートがPackardによって供給された。SPAビードに結合された3H−コルチゾールの量をTopCount NXT、Packard上で測定した。
【0251】
方法
h−11βHSD1、120nM 3H−コルチゾン、4mM β−NADPH、抗体(1:200)、試験化合物の連続希釈体、及びSPA粒子(2mg/ウェル)を、ウェルに添加した。種々異なる成分を混合することにより反応を開始し、そして30℃で60分間にわたって震盪させながら反応を進めさせておいた。500μM カルベノキソロン及び1μM コルチゾンを含有する停止緩衝剤を10倍過剰に添加することにより、反応を停止させた。GraphPad Prismソフトウェアを使用してデータを分析した。
【0252】
特定の好ましい実施態様を参照しながら本発明を説明・例示してきたが、本発明の思想及び範囲を逸脱することなしに種々の変更、改変、及び置換を為し得ることは当業者には明らかである。例えば本明細書中で上述した好ましい投与量以外の有効投与量を、疾患に対して治療を受けている哺乳動物の応答性の変動の結果として適用することができる。同様に、観察される特定の薬理学的応答も、選択される具体的な活性化合物、又は医薬担体が存在するか否か、並びに採用される製剤のタイプ及び投与様式に従って、或いはこれらに依存して変化することがあり、また、このような予期される結果の変動又は相違は、本発明の目的及び実施に従って考察される。従って本発明は、添付の特許請求の範囲によって限定されるべきではない。
【0253】
前記説明及び/又は特許請求の範囲において開示された特徴は、別個に、及びこれらの任意の組み合わせの両方で、種々様々な形態で本発明を実現するための材料であり得る。
【0254】
本発明の好ましい特徴は下記の通りである:
1. 一般式(I):
【化19】

(上記式中、
1及びR2は、これらが結合された窒素と一緒に、上に示す窒素、7〜10個の炭素原子、及び窒素、酸素、及びS(=O)m(ここでmは0、1又は2である)から選択された0〜1つの付加的なヘテロ原子から成る8〜11員飽和型又は部分飽和型二環式又は三環式環系を形成しており、そして前記環は、C1−C4アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、COOH、C1−C4アルキルオキシ、C1−C4アルキルオキシC1−C4アルキル、及びC1−C4アルキルカルボニルから選択された0〜3つの基で置換されており、各アルキル基は0〜2つのR18で置換されており、或いは、R1は水素、C1−C4アルキル、又はシクロプロピルであり、そしてR2は0〜2つのR18で置換されたアダマンチルであり;
ただし、R1及びR2は、これらが結合された窒素と一緒に、飽和型又は部分飽和型インドールを形成することはないことを条件とし;
18は、ハロ、ヒドロキシ、オキソ、又はCOOHであり;
Xは直接結合、−C(=O)−又はS(=O)n−であり;
3はC1−C6アルキル、C3−C10シクロアルキル、C3−C10シクロアルキルC1−C6アルキル、C1−C6アルキルオキシ、C1−C6アルキルオキシC1−C6アルキル、アリールC1−C6アルキルオキシC1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、−NR67、R67NC1−C6アルキル、C3−C10ヘトシクロアルキル、アリール、アリールオキシC1−C6アルキル、ヘタリール、ヘタリールC1−C6アルキル又はヘタリールオキシC1−C6アルキルであり、該アルキル、アルケニル、シクロアルキル、ヘトシクロアルキル、アリール及びヘタリール基は任意にはR5で置換されており;
ただし、Xが直接結合である場合、R3はメチルではないことを条件とし;
5は水素、ハロ、ヒドロキシル、シアノ、ニトロ、COOR9、C1−C8アルキル、C3−C10シクロアルキル、C3−C10ヘトシクロアルキル、メチレンジオキソ、トリハロメチル、トリハロメチルオキシ、アリール、アリールC1−C6アルキル、C1−C6アルキルオキシ、C1−C6アルキルオキシC1−C6アルキル、アリールオキシ、アリールオキシC1−C6アルキル、アリールC1−C6アルキルオキシC1−C6アルキル、ヘタリール、ヘタリールC1−C6アルキル、ヘタリールオキシ、ヘタリールC1−C6アルキルオキシ、ヘタリールオキシC1−C6アルキル、ヘタリールC1−C6アルキルオキシC1−C6アルキル、−NR67、−SOnNR67、NR67カルボニルアルキル、アリールカルボニルNR8、アリールチオ、ヘタリールチオ、アリールSOn、ヘタリールSOn、アリールSOnNR67、アリールチオC1−C6アルキル、ヘタリールチオC1−C6アルキル、又はアリールC1−C6アルキルR41−C6アルキルであり;該アリール基及びヘタリール基は独立して、1つ又は2つ以上のR8で任意に置換されており;
nは1又は2であり;
4は水素、ハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、ニトロ、COOR9、C1−C8アルキル、C3−C10シクロアルキル、C3−C10ヘトシクロアルキル、メチレンジオキシ、トリハロメチル、トリハロメチルオキシ、アリール、ヘタリール、NR67であり;該アリール基及びヘタリール基は独立して、1つ又は2つ以上のR8で任意に置換されており;
6及びR7は独立して、水素、C1−C8アルキル、C3−C10シクロアルキル、アリール、ヘタリール、アリールC1−C6アルキル、又はヘタリールC1−C6アルキルであり;該アルキル、シクロアルキル、アリール及びヘタリール基は独立して、R8のうちの1つ又は2つ以上で任意に置換されており;又は
6及びR7は、これらが結合された窒素と一緒に、4〜10個の炭素原子、及び窒素、酸素又は硫黄から選択された0〜2つの付加的なヘテロ原子を含有する飽和型又は部分飽和型環式、二環式又は三環式環系を形成しており、そして該環系は、少なくとも1つのC1−C8アルキル、アリール、ヘタリール、アリールC1−C6アルキル、ヘタリールC1−C6アルキル、ヒドロキシ、オキソ、C1−C6アルキルオキシ、アリールC1−C6アルキルオキシ、ヘタリールC1−C6アルキルオキシ、C1−C6アルキルオキシC1−C6アルキル、C1−C6アルキルカルボニル、アリールカルボニル、ヘタリールカルボニル、アリールC1−C6アルキルカルボニル、ヘタリールC1−C6アルキルカルボニル、C1−C6アルキルカルボキシ、アリールカルボキシ、ヘタリールカルボキシ、アリールC1−C6アルキルカルボキシ、又はヘタリールC1−C6アルキルカルボキシで任意に置換されており;
8は独立して、水素、COOR9、ヒドロキシ、オキシ、ハロ、シアノ、ニトロ、C1−C6アルキル、C1−C6アルキルオキシ、NR1011、メチレンジオキシ、トリハロメチル、又はトリハロメチルオキシであり;
9は水素、C1−C8アルキル、又はアリールC1−C6アルキルであり;
10及びR11は独立して、水素、C1−C8アルキル、又はアリールC1−C6アルキルであり;
13は水素、C1−C6アルキル、又はシクロアルキルである)
の化合物、又は医薬的に許容される酸又は塩基を有するその塩、又は任意の光学異性体、又はラセミ混合物を含む光学異性体の混合物、又は任意の互変異性形態。
【0255】
2. 一般式(Ia):
【化20】

(上記式中、
1及びR2は、これらが結合された窒素と一緒に、上に示す窒素、7〜10個の炭素原子、及び窒素、酸素、及びS(=O)m(ここでmは0、1又は2である)から選択された0〜1つの付加的なヘテロ原子から成る8〜11員飽和型又は部分飽和型二環式又は三環式環系を形成しており、そして前記環は、C1−C4アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、COOH、C1−C4アルキルオキシ、C1−C4アルキルオキシC1−C4アルキル、及びC1−C4アルキルカルボニルから選択された0〜3つの基で置換されており、各アルキル基は0〜2つのR18で置換されており、或いは、R1は水素、C1−C4アルキル、又はシクロプロピルであり、そしてR2は0〜2つのR18で置換されたアダマンチルであり;
ただし、R1及びR2は、これらが結合された窒素と一緒に、飽和型又は部分飽和型インドールを形成することはないことを条件とし;
18は、ハロ、ヒドロキシ、オキソ、又はCOOHであり;
Xは直接結合、−C(=O)−又はS(=O)n−であり;
3はC1−C6アルキル、C3−C10シクロアルキル、C3−C10シクロアルキルC1−C6アルキル、C1−C6アルキルオキシ、C1−C6アルキルオキシC1−C6アルキル、アリールC1−C6アルキルオキシC1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、−NR67、C3−C10ヘトシクロアルキル、アリール、又はヘタリールであり、該アルキル、アルケニル、シクロアルキル、ヘトシクロアルキル、アリール及びヘタリール基は任意にはR5で置換されており;
ただし、Xが直接結合である場合、R3はメチルではないことを条件とし;
5は水素、ハロ、ヒドロキシル、シアノ、ニトロ、COOR9、C1−C8アルキル、C3−C10シクロアルキル、C3−C10ヘトシクロアルキル、メチレンジオキソ、トリハロメチル、トリハロメチルオキシ、アリール、アリールC1−C6アルキル、C1−C6アルキルオキシ、C1−C6アルキルオキシC1−C6アルキル、アリールオキシ、アリールオキシC1−C6アルキル、アリールC1−C6アルキルオキシC1−C6アルキル、ヘタリール、ヘタリールC1−C6アルキル、ヘタリールオキシ、ヘタリールC1−C6アルキルオキシ、ヘタリールオキシC1−C6アルキル、ヘタリールC1−C6アルキルオキシC1−C6アルキル、−NR67、−SOnNR67、NR67カルボニルアルキル、アリールカルボニルNR8、アリールチオ、ヘタリールチオ、アリールSOn、ヘタリールSOn、アリールSOnNR67、アリールチオC1−C6アルキル、ヘタリールチオC1−C6アルキル、又はアリールC1−C6アルキルR41−C6アルキルであり;該アリール基及びヘタリール基は独立して、1つ又は2つ以上のR8で任意に置換されており;
nは1又は2であり;
4は水素、ハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、ニトロ、COOR9、C1−C8アルキル、C3−C10シクロアルキル、C3−C10ヘトシクロアルキル、メチレンジオキシ、トリハロメチル、トリハロメチルオキシ、アリール、ヘタリール、NR67であり;該アリール基及びヘタリール基は独立して、1つ又は2つ以上のR8で任意に置換されており;
6及びR7は独立して、水素、C1−C8アルキル、C3−C10シクロアルキル、アリール、ヘタリール、アリールC1−C6アルキル、又はヘタリールC1−C6アルキルであり;該アルキル、シクロアルキル、アリール及びヘタリール基は独立して、R8のうちの1つ又は2つ以上で任意に置換されており;又は
6及びR7は、これらが結合された窒素と一緒に、4〜10個の炭素原子、及び窒素、酸素又は硫黄から選択された0〜2つの付加的なヘテロ原子を含有する飽和型又は部分飽和型環式、二環式又は三環式環系を形成しており、そして該環系は、少なくとも1つのC1−C8アルキル、アリール、ヘタリール、アリールC1−C6アルキル、ヘタリールC1−C6アルキル、ヒドロキシ、オキソ、C1−C6アルキルオキシ、アリールC1−C6アルキルオキシ、ヘタリールC1−C6アルキルオキシ、C1−C6アルキルオキシC1−C6アルキル、C1−C6アルキルカルボニル、アリールカルボニル、ヘタリールカルボニル、アリールC1−C6アルキルカルボニル、ヘタリールC1−C6アルキルカルボニル、C1−C6アルキルカルボキシ、アリールカルボキシ、ヘタリールカルボキシ、アリールC1−C6アルキルカルボキシ、又はヘタリールC1−C6アルキルカルボキシで任意に置換されており;
8は独立して、水素、COOR9、ヒドロキシ、オキシ、ハロ、シアノ、ニトロ、C1−C6アルキル、C1−C6アルキルオキシ、NR1011、メチレンジオキシ、トリハロメチル、又はトリハロメチルオキシであり;
9は水素、C1−C8アルキル、又はアリールC1−C6アルキルであり;
10及びR11は独立して、水素、C1−C8アルキル、又はアリールC1−C6アルキルである)
の条項1に記載の化合物、又は医薬的に許容される酸又は塩基を有するその塩、又は任意の光学異性体、又はラセミ混合物を含む光学異性体の混合物、又は任意の互変異性形態。
【0256】
3. R1及びR2は、これらが結合された窒素と一緒に、8〜11員飽和型又は部分飽和型二環式又は三環式環を形成しており、前記二環式又は三環式環は、2つの炭素が橋によって結合されている環を含んでなる、条項1又は2に記載の化合物。
【0257】
4. R1及びR2は、これらが結合された窒素と一緒に、8〜11員飽和型二環式又は三環式環を形成している、条項2又は3に記載の化合物。
【0258】
5. 前記二環式又は三環式環は、2つの炭素が橋によって結合されているピペリジンを含んでなる、条項2から4までのいずれか1項に記載の化合物。
【0259】
6. 前記二環式又は三環式環は、2つの炭素が橋によって結合されているアゼピンを含んでなる、条項2から5までのいずれか1項に記載の化合物。
【0260】
7. R1及びR2は、これらが結合された窒素と一緒に、8〜11員飽和型又は部分飽和型二環式又は三環式環を形成しており、そして前記環は、
【化21】

から成る群から選択されており、ここではそれぞれが0〜2つのR25で置換されており、そしてR25は、独立してC1−C8アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、−S(=O)n1−C6アルキル、−S(=O)nNR67、COOH、及びC1−C6アルキルオキシから選択されている、条項1から6までのいずれ1項に記載の化合物。
【0261】
8. R1及びR2は、これらが結合された窒素と一緒に、8〜11員飽和型又は部分飽和型二環式又は三環式環を形成しており、そして前記環は、
【化22】

から成る群から選択されており、ここではそれぞれが0〜2つのR25で置換されており、そしてR25は、独立してC1−C8アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、COOH、及びC1−C6アルキルオキシから選択されている、条項7に記載の化合物。
【0262】
9. R1及びR2は、これらが結合された窒素と一緒に、8〜11員飽和型又は部分飽和型二環式又は三環式環を形成しており、そして前記環は、
【化23】

から成る群から選択されている、条項7又は8に記載の化合物。
【0263】
10. R1及びR2は、これらが結合された窒素と一緒に、8、10又は11員飽和型又は部分飽和型二環式又は三環式環を形成している、条項1から9までのいずれか1項に記載の化合物。
【0264】
11. R1は水素、C1−C4アルキル、又はシクロプロピルである、条項1に記載の化合物。
【0265】
12. R2は、1−アダマンチル及び2−アダマンチルから選択された不飽和型アダマンチルである、条項11に記載の化合物。
【0266】
13. R2は、置換型アダマンチルである、条項11に記載の化合物。
【0267】
14. R2は、置換型1−アダマンチル及び置換型2−アダマンチルである、条項13に記載の化合物。
【0268】
15. R2は、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、−S(=O)n1−C6アルキル、−S(=O)nNR67、COOH、C1−C6アルキル、及びC1−C6アルキルオキシから独立して選択された1つ、2つ又は3つ以上の置換基で置換されたアダマンチルである、条項13又は14に記載の化合物。
【0269】
16. R2は、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、COOH、C1−C6アルキル、及びC1−C6アルキルオキシから独立して選択された1つ、2つ又は3つ以上の置換基で置換されたアダマンチルである、条項13又は14に記載の化合物。
【0270】
17. R13は水素、又はC1−C6アルキルである、条項1から16までのいずれか1項に記載の化合物。
【0271】
18. R13は水素である、条項17に記載の化合物。
【0272】
19. R13はC1−C6アルキルである、条項17に記載の化合物。
【0273】
20. Xは−C(=O)−である、条項1から19までのいずれか1項に記載の化合物。
【0274】
21. Xは直接結合である、条項1から19までのいずれか1項に記載の化合物。
【0275】
22. XはS(=O)n−である、条項1から19までのいずれか1項に記載の化合物。
【0276】
23. nは2である、条項22に記載の化合物。
【0277】
24. R3は置換型アリールである、条項1から23までのいずれか1項に記載の化合物。
【0278】
25. R3は置換型フェニルである、条項24に記載の化合物。
【0279】
26. R3はヘタリールである、条項1から23までのいずれか1項に記載の化合物。
【0280】
27. R3はチオフェン又は2−チオフェンである、条項26に記載の化合物。
【0281】
28. XはS(=O)2−である、条項27に記載の化合物。
【0282】
29. R3はイミダゾール又はイソキサゾールである、条項26に記載の化合物。
【0283】
30. R3は置換型ヘタリールである、条項1から23までのいずれか1項に記載の化合物。
【0284】
31. R3は置換型チオフェン、好ましくは置換型2−チオフェン、又は置換型イミダゾールである、条項30に記載の化合物。
【0285】
32. XはS(=O)2−である、条項31に記載の化合物。
【0286】
33. R3は−NR67である、条項20に記載の化合物。
【0287】
34. R6は水素、又はC1−C8アルキルである、条項33に記載の化合物。
【0288】
35. R7は置換型アリール又は置換型C1−C8アルキルである、条項33又は34に記載の化合物。
【0289】
36. −NR67は、任意には置換型のヘトシクロアルキルである、条項33に記載の化合物。
【0290】
37. −NR67は、ピペリジン、置換型ピペリジン、ピラジン、又は置換型ピラジンである、条項36に記載の化合物。
【0291】
38.
1−(チオフェン−2−スルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸トリシクロ[3.3.1.1{3,7}]デカン−1−イルアミド、
1−(チオフェン−2−スルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸トリシクロ[3.3.1.1{3,7}]デカン−1−イルアミド、
(オクタヒドロ−キノリン−1−イル)−[1−(チオフェン−2−スルホニル)−ピペリジン−4−イル]−メタノン、
1−(チオフェン−2−スルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸(3−ヒドロキシ−トリシクロ[3.3.1.1{3,7}]デカン−1−イル)−アミド、
(4−スピロインダン−ピペリジン−1−イル)−[1−(チオフェン−2−スルホニル)−ピペリジン−4−イル]−メタノン、
(4−アザ−トリシクロ[4.3.1.1{3,8}]ウンデス−4−イル)−[1−(チオフェン−2−スルホニル)−ピペリジン−4−イル]−メタノン、
(オクタヒドロ−イソキノリン−2−イル)−[1−(チオフェン−2−スルホニル)−ピペリジン−4−イル]−メタノン、
(6−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−6−イル)−[1−(チオフェン−2−スルホニル)−ピペリジン−4−イル]−メタノン、
(オクタヒドロ−イソインドル−2−イル)−[1−(チオフェン−2−スルホニル)−ピペリジン−4−イル]−メタノン、
(3−アザ−ビシクロ[3.2.2]ノン−3−イル)−[1−(チオフェン−2−スルホニル)−ピペリジン−4−イル]−メタノン、
1−(4−アセチルアミノ−ベンゼンスルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド、
1−(4−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド、
1−(2−トリフルオロメトキシ−ベンゼンスルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド、
1−(3,4−ジメトキシ−ベンゼンスルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド、
1−(1−メトキシ−1H−イミダゾール−4−スルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド、
1−(4−トリフルオロメトキシ−ベンゼンスルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド、
1−(5−ピリジン−2−イル−チオフェン−2−ベンゼンスルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド、
1−(1,2−ジメトキシ−1H−イミダゾール−4−スルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド、
1−(2−オキソ−2H−1−ベンゾピラン−6−スルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド、
1−(3,5−ジメトキシ−イソキサゾール−4−スルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド、
1−(4−シアノ−ベンゼンスルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド、
1−ベンゼンスルホニル−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド、
1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド、
ピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−[(4−アセチルアミノ−フェニル)−アミド]4−アダマンタン−2−イルアミド、
ピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−[(1,3−ベンゾジオキソル−5−イルメチル)−アミド]4−アダマンタン−2−イルアミド、
ピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−(ベンジル−イソプロピル−アミド)4−アダマンタン−2−イルアミド、
ピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−ベンジルアミド4−アダマンタン−2−イルアミド、
ピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−(4−メタンスルホニル−ベンジルアミド)4−アダマンタン−2−イルアミド、
1−(4−ヒドロキシ−ピペリジン−1−カルボニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド、
1−(3−トリフルオロメチル−5,6−ジヒドロ−8H−1,2,4−トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−7−カルボニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド、
1−[4−(アダマンタン−2−イルカルバモイル)−ピペリジン−1−カルボニル]−ピペリジン−4−カルボン酸エチルエステル、
[1−(チオフェン−2−スルホニル)−ピペリジン−4−イル]−(1,3,3−トリメチル−6−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−6−イル)−メタノン、
1−(5−クロロ−チオフェン−2−スルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド、
1−(2−ピペリジン−1−イル−エタンスルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド、
ピペリジン−1,4−ジカルボン酸4−アダマンタン−2−イルアミド1−(2,4−ジメトキシ−ベンジルアミド)、又は
そのプロドラッグ、又は医薬的に許容される酸又は塩基を有するその塩、又は任意の光学異性体、又はラセミ混合物を含む光学異性体の混合物、又は任意の互変異性形態から成る群から選択される、条項1から37までのいずれか1項に記載の化合物。
【0292】
39.
1−(チオフェン−2−スルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−1−イルアミド;
1−(チオフェン−2−スルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−[2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−アセチル]−ピペリジン−4−カルボン酸(5−ヒドロキシ−アダマンタン−2−イル)−アミド;
1−ベンゼンスルホニル−ピペリジン−4−カルボン酸(5−ヒドロキシ−ビシクロ[2.2.1]−ヘプト−2−イル)−メチル−アミド;
1−(2−クロロ−ベンゼン−スルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸(5−ヒドロキシ−アダマンタン−2−イル)−アミド;
1−(2−ピリジン−2−イル−エタン−スルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸(5−ヒドロキシ−アダマンタン−2−イル)−アミド;
1−シクロプロパンスルホニル−ピペリジン−4−カルボン酸(5−ヒドロキシ−アダマンタン−2−イル)−アミド;
1−(2,4−ジクロロ−ベンゼン−スルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸(5−ヒドロキシ−アダマンタン−2−イル)−アミド;
1−(ピリジン−2−スルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸(5−ヒドロキシ−アダマンタン−2−イル)−アミド;
1−(5−フルオロ−2−メチル−ベンゼンスルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−(5−フェニル−ペンタノイル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−(2−シアノ−ベンゼン−スルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−(イソキノリン−1−カルボニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−(2−シクロヘキシル−アセチル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−(キノリン−8−スルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−(2−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−(2−クロロ−4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−(2,4−ジフルオロ−ベンゼン−スルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−(4−フルオロ−ベンゼン−スルホニル)−4−メチル−ピペリジン−4−カルボン酸(5−ヒドロキシ−アダマンタン−2−イル)−アミド;
1−シクロブタンカルボニル−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−[2−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−アセチル]−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−(4−フルオロ−ベンゼン−スルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−(2−シクロプロピル−アセチル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−(2,2,2−トリフルオロ−アセチル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−ベンゼンスルホニル−ピペリジン−4−カルボン酸(5−ヒドロキシ−アダマンタン−2−イル)−アミド;
1−[2−(4−クロロ−フェノキシ)−アセチル]−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−ベンゼンスルホニル−ピペリジン−4−カルボン酸(5−ヒドロキシ−アダマンタン−2−イル)−アミド;
1−[(E)−3−(4−フルオロ−フェニル)−アクリロイル]−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−(3−シアノ−ベンゼン−スルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−(6−メチル−ピリジン−2−カルボニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−(2−ベンゾ[1,3]ジオキソル−5−イル−アセチル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−エテンスルホニル−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−(4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸(5−ヒドロキシ−アダマンタン−2−イル)−アミド;
1−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−(3,5−ジフルオロ−ベンゾイル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−(キノキサリン−5−カルボニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−(2−ベンジルアミノ−エタン−スルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−(6−クロロ−ピリジン−3−カルボニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−[3−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾル−4−イル)−プロピオニル]−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
(1−ベンゼンスルホニル−ピペリジン−4−イル)−(オクタヒドロ−キノリン−1−イル)−メタノン;
1−(2−メトキシ−アセチル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−[2−(4−ヒドロキシ−ピペリジン−1−イル)−エタンスルホニル]−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
(3−アザ−ビシクロ[3.2.2]ノン−3−イル)−(1−ベンゼンスルホニル−ピペリジン−4−イル)−メタノン;
(4−アザ−トリシクロ−[4.3.1.1{3,8}]ウンデス−4−イル)−(1−ベンゼンスルホニル−ピペリジン−4−イル)−メタノン;
1−ベンゼンスルホニル−ピペリジン−4−カルボン酸(1−ヒドロキシ−アダマンタン−2−イル)−アミド;
1−ベンゼンスルホニル−ピペリジン−4−カルボン酸(5−ヒドロキシ−アダマンタン−2−イル)−メチル−アミド;
1−ベンゼンスルホニル−ピペリジン−4−カルボン酸(5−ヒドロキシメチル−アダマンタン−2−イル)−メチル−アミド;
1−(4−メトキシ−ピペリジン−1−カルボニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−[4−(アダマンタン−2−イルカルバモイル)−ピペリジン−1−カルボニル]−ピペリジン−4−カルボン酸;
1−(4−クロロ−ピペリジン−1−カルボニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
ピペリジン−1,4−ジカルボン酸4−アダマンタン−2−イルアミド1−[(4−tert−ブトキシ−シクロヘキシル)−アミド];
1−[4−(4−フルオロ−フェニル)−4−ヒドロキシ−ピペリジン−1−カルボニル]−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;又は
そのプロドラッグ、又は医薬的に許容される酸又は塩基を有するその塩、又は任意の光学異性体、又はラセミ混合物を含む光学異性体の混合物、又は任意の互変異性形態
から成る群から選択された、条項1から37までのいずれか1項に記載の化合物。
【0293】
40. 11βHSD1の活性の調節又は阻害が有益である任意の症状、障害及び疾患の治療、防止及び/又は予防にとって有用な物質である、条項1から39までのいずれか1項に記載の化合物。
【0294】
41. 細胞内グルココルチコイド・レベルによって影響を及ぼされる任意の状態、障害、及び疾患の治療、防止、及び/又は予防にとって有用な物質である、条項1から39までのいずれか1項に記載の化合物。
【0295】
42. メタボリック症候群、インスリン抵抗性、異常脂質血症、高血圧症、及び肥満から成る群から選択される状態、障害、又は疾患の治療、防止、及び/又は予防にとって有用な物質である、条項1から39までのいずれか1項に記載の化合物。
【0296】
43. 2型糖尿病、耐糖能異常(IGT)、空腹時グルコース異常(IFG)の治療、防止、及び/又は予防にとって有用な物質である、条項1から39までのいずれか1項に記載の化合物。
【0297】
44. IGTから2型糖尿病への進行を遅らせるか又は防止するために有用である物質である、条項1から39までのいずれか1項に記載の化合物。
【0298】
45. メタボリック症候群から2型糖尿病への進行を遅らせるか又は防止するために有用である物質である、条項1から39までのいずれか1項に記載の化合物。
【0299】
46. グルココルチコイド受容体作動薬による治療又は療法の有害作用の治療、防止、及び/又は予防に有用である物質である、条項1から39までのいずれか1項に記載の化合物。
【0300】
47. 1種又は2種以上の医薬的に許容される担体又は賦形剤と一緒に、活性成分として、条項1から39までのいずれか1項に記載の少なくとも1種の化合物を含んでなる、医薬組成物。
【0301】
48. 経口、経鼻、バッカル、経皮、肺、又は非経口投与に用いられる、条項47に記載の医薬組成物。
【0302】
49. 0.05mg〜2000mg/日、0.1mg〜1000mg又は0.5〜500mg/日の、条項1から39までのいずれか1項に記載の化合物を含んでなる単位投与形態を成す、条項47又は48に記載の医薬組成物。
【0303】
50. 11βHSD1の活性の調節又は阻害が有益である任意の症状、障害及び疾患の治療、防止及び/又は予防のための医薬組成物を調製するための、条項1から39までのいずれか1項に記載の化合物の使用。
【0304】
51. 細胞内グルココルチコイド・レベルによって影響を及ぼされる任意の状態、障害、及び疾患の治療、防止、及び/又は予防のための医薬組成物を調製するための、条項1から39までのいずれか1項に記載の化合物の使用。
【0305】
52. メタボリック症候群、インスリン抵抗性、異常脂質血症、高血圧症、及び肥満から成る群から選択される状態、障害、又は疾患の治療、防止、及び/又は予防のための医薬組成物を調製するための、条項1から39までのいずれか1項に記載の化合物の使用。
【0306】
53. 2型糖尿病、耐糖能異常(IGT)、空腹時グルコース異常(IFG)の治療、防止、及び/又は予防のための医薬組成物を調製するための、条項1から39までのいずれか1項に記載の化合物の使用。
【0307】
54. IGTから2型糖尿病への進行を遅らせるか又は防止するための医薬組成物を調製するための、条項1から39までのいずれか1項に記載の化合物の使用。
【0308】
55. メタボリック症候群から2型糖尿病への進行を遅らせるか又は防止するための医薬組成物を調製するための、条項1から39までのいずれか1項に記載の化合物の使用。
【0309】
56. グルココルチコイド受容体作動薬による治療又は療法の有害作用の治療、防止、及び/又は予防のための医薬組成物を調製するための、条項1から39までのいずれか1項に記載の化合物の使用。
【0310】
57. 11βHSD1の活性の調節又は阻害が有益である任意の症状、障害及び疾患を治療、防止及び/又は予防する方法であって、該方法が、これを必要とする患者に、本発明による有効量の化合物を投与することを含んでなる、方法。
【0311】
58. 該状態、障害及び疾患が、メタボリック症候群、インスリン抵抗性、異常脂質血症、高血圧症、及び肥満から成る群から選択される、条項57に記載の方法。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(I):
【化1】

(上記式中、
1及びR2は、これらが結合された窒素と一緒に、上に示す窒素、7〜10個の炭素原子、及び窒素、酸素、及びS(=O)m(ここでmは0、1又は2である)から選択された0〜1つの付加的なヘテロ原子から成る8〜11員飽和型又は部分飽和型二環式又は三環式環系を形成しており、そして前記環は、C1−C4アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、COOH、C1−C4アルキルオキシ、C1−C4アルキルオキシC1−C4アルキル、及びC1−C4アルキルカルボニルから選択された0〜3つの基で置換されており、各アルキル基は0〜2つのR18で置換されており、或いは、
1は水素、C1−C4アルキル、又はシクロプロピルであり、そしてR2は0〜2つのR18で置換されたアダマンチルであり;
ただし、R1及びR2は、これらが結合された窒素と一緒に、飽和型又は部分飽和型インドールを形成することはないことを条件とし;
18は、ハロ、ヒドロキシ、オキソ、又はCOOHであり;
Xは直接結合、−C(=O)−又はS(=O)n−であり;
3はC1−C6アルキル、C3−C10シクロアルキル、C3−C10シクロアルキルC1−C6アルキル、C1−C6アルキルオキシ、C1−C6アルキルオキシC1−C6アルキル、アリールC1−C6アルキルオキシC1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、−NR67、R67NC1−C6アルキル、C3−C10ヘトシクロアルキル、アリール、アリールオキシC1−C6アルキル、ヘタリール、ヘタリールC1−C6アルキル又はヘタリールオキシC1−C6アルキルであり、該アルキル、アルケニル、シクロアルキル、ヘトシクロアルキル、アリール及びヘタリール基は任意にはR5で置換されており;
ただし、Xが直接結合である場合、R3はメチルではないことを条件とし;
5は水素、ハロ、ヒドロキシル、シアノ、ニトロ、COOR9、C1−C8アルキル、C3−C10シクロアルキル、C3−C10ヘトシクロアルキル、メチレンジオキソ、トリハロメチル、トリハロメチルオキシ、アリール、アリールC1−C6アルキル、C1−C6アルキルオキシ、C1−C6アルキルオキシC1−C6アルキル、アリールオキシ、アリールオキシC1−C6アルキル、アリールC1−C6アルキルオキシC1−C6アルキル、ヘタリール、ヘタリールC1−C6アルキル、ヘタリールオキシ、ヘタリールC1−C6アルキルオキシ、ヘタリールオキシC1−C6アルキル、ヘタリールC1−C6アルキルオキシC1−C6アルキル、−NR67、−SOnNR67、NR67カルボニルアルキル、アリールカルボニルNR8、アリールチオ、ヘタリールチオ、アリールSOn、ヘタリールSOn、アリールSOnNR67、アリールチオC1−C6アルキル、ヘタリールチオC1−C6アルキル、又はアリールC1−C6アルキルR41−C6アルキルであり;該アリール基及びヘタリール基は独立して、1つ又は2つ以上のR8で任意に置換されており;
nは1又は2であり;
4は水素、ハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、ニトロ、COOR9、C1−C8アルキル、C3−C10シクロアルキル、C3−C10ヘトシクロアルキル、メチレンジオキシ、トリハロメチル、トリハロメチルオキシ、アリール、ヘタリール、NR67であり;該アリール基及びヘタリール基は独立して、1つ又は2つ以上のR8で任意に置換されており;
6及びR7は独立して、水素、C1−C8アルキル、C3−C10シクロアルキル、アリール、ヘタリール、アリールC1−C6アルキル、又はヘタリールC1−C6アルキルであり;該アルキル、シクロアルキル、アリール及びヘタリール基は独立して、R8のうちの1つ又は2つ以上で任意に置換されており;又は
6及びR7は、これらが結合された窒素と一緒に、4〜10個の炭素原子、及び窒素、酸素又は硫黄から選択された0〜2つの付加的なヘテロ原子を含有する飽和型又は部分飽和型環式、二環式又は三環式環系を形成しており、そして該環系は、少なくとも1つのC1−C8アルキル、アリール、ヘタリール、アリールC1−C6アルキル、ヘタリールC1−C6アルキル、ヒドロキシ、オキソ、C1−C6アルキルオキシ、アリールC1−C6アルキルオキシ、ヘタリールC1−C6アルキルオキシ、C1−C6アルキルオキシC1−C6アルキル、C1−C6アルキルカルボニル、アリールカルボニル、ヘタリールカルボニル、アリールC1−C6アルキルカルボニル、ヘタリールC1−C6アルキルカルボニル、C1−C6アルキルカルボキシ、アリールカルボキシ、ヘタリールカルボキシ、アリールC1−C6アルキルカルボキシ、又はヘタリールC1−C6アルキルカルボキシで任意に置換されており;
8は独立して、水素、COOR9、ヒドロキシ、オキシ、ハロ、シアノ、ニトロ、C1−C6アルキル、C1−C6アルキルオキシ、NR1011、メチレンジオキシ、トリハロメチル、又はトリハロメチルオキシであり;
9は水素、C1−C8アルキル、又はアリールC1−C6アルキルであり;
10及びR11は独立して、水素、C1−C8アルキル、又はアリールC1−C6アルキルであり;
13は水素、C1−C6アルキル、又はシクロアルキルである)
の化合物、又は医薬的に許容される酸又は塩基を有するその塩、又は任意の光学異性体、又はラセミ混合物を含む光学異性体の混合物、又は任意の互変異性形態。
【請求項2】
一般式(Ia):
【化2】

(上記式中、
1及びR2は、これらが結合された窒素と一緒に、上に示す窒素、7〜10個の炭素原子、及び窒素、酸素、及びS(=O)m(ここでmは0、1又は2である)から選択された0〜1つの付加的なヘテロ原子から成る8〜11員飽和型又は部分飽和型二環式又は三環式環系を形成しており、そして前記環は、C1−C4アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、COOH、C1−C4アルキルオキシ、C1−C4アルキルオキシC1−C4アルキル、及びC1−C4アルキルカルボニルから選択された0〜3つの基で置換されており、各アルキル基は0〜2つのR18で置換されており、或いは、
1は水素、C1−C4アルキル、又はシクロプロピルであり、そしてR2は0〜2つのR18で置換されたアダマンチルであり;
ただし、R1及びR2は、これらが結合された窒素と一緒に、飽和型又は部分飽和型インドールを形成することはないことを条件とし;
18は、ハロ、ヒドロキシ、オキソ、又はCOOHであり;
Xは直接結合、−C(=O)−又はS(=O)n−であり;
3はC1−C6アルキル、C3−C10シクロアルキル、C3−C10シクロアルキルC1−C6アルキル、C1−C6アルキルオキシ、C1−C6アルキルオキシC1−C6アルキル、アリールC1−C6アルキルオキシC1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、−NR67、C3−C10ヘトシクロアルキル、アリール、又はヘタリールであり、該アルキル、アルケニル、シクロアルキル、ヘトシクロアルキル、アリール及びヘタリール基は任意にはR5で置換されており;
ただし、Xが直接結合である場合、R3はメチルではないことを条件とし;
5は水素、ハロ、ヒドロキシル、シアノ、ニトロ、COOR9、C1−C8アルキル、C3−C10シクロアルキル、C3−C10ヘトシクロアルキル、メチレンジオキソ、トリハロメチル、トリハロメチルオキシ、アリール、アリールC1−C6アルキル、C1−C6アルキルオキシ、C1−C6アルキルオキシC1−C6アルキル、アリールオキシ、アリールオキシC1−C6アルキル、アリールC1−C6アルキルオキシC1−C6アルキル、ヘタリール、ヘタリールC1−C6アルキル、ヘタリールオキシ、ヘタリールC1−C6アルキルオキシ、ヘタリールオキシC1−C6アルキル、ヘタリールC1−C6アルキルオキシC1−C6アルキル、−NR67、−SOnNR67、NR67カルボニルアルキル、アリールカルボニルNR8、アリールチオ、ヘタリールチオ、アリールSOn、ヘタリールSOn、アリールSOnNR67、アリールチオC1−C6アルキル、ヘタリールチオC1−C6アルキル、又はアリールC1−C6アルキルR41−C6アルキルであり;該アリール基及びヘタリール基は独立して、1つ又は2つ以上のR8で任意に置換されており;
nは1又は2であり;
4は水素、ハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、ニトロ、COOR9、C1−C8アルキル、C3−C10シクロアルキル、C3−C10ヘトシクロアルキル、メチレンジオキシ、トリハロメチル、トリハロメチルオキシ、アリール、ヘタリール、NR67であり;該アリール基及びヘタリール基は独立して、1つ又は2つ以上のR8で任意に置換されており;
6及びR7は独立して、水素、C1−C8アルキル、C3−C10シクロアルキル、アリール、ヘタリール、アリールC1−C6アルキル、又はヘタリールC1−C6アルキルであり;該アルキル、シクロアルキル、アリール及びヘタリール基は独立して、R8のうちの1つ又は2つ以上で任意に置換されており;又は
6及びR7は、これらが結合された窒素と一緒に、4〜10個の炭素原子、及び窒素、酸素又は硫黄から選択された0〜2つの付加的なヘテロ原子を含有する飽和型又は部分飽和型環式、二環式又は三環式環系を形成しており、そして該環系は、少なくとも1つのC1−C8アルキル、アリール、ヘタリール、アリールC1−C6アルキル、ヘタリールC1−C6アルキル、ヒドロキシ、オキソ、C1−C6アルキルオキシ、アリールC1−C6アルキルオキシ、ヘタリールC1−C6アルキルオキシ、C1−C6アルキルオキシC1−C6アルキル、C1−C6アルキルカルボニル、アリールカルボニル、ヘタリールカルボニル、アリールC1−C6アルキルカルボニル、ヘタリールC1−C6アルキルカルボニル、C1−C6アルキルカルボキシ、アリールカルボキシ、ヘタリールカルボキシ、アリールC1−C6アルキルカルボキシ、又はヘタリールC1−C6アルキルカルボキシで任意に置換されており;
8は独立して、水素、COOR9、ヒドロキシ、オキシ、ハロ、シアノ、ニトロ、C1−C6アルキル、C1−C6アルキルオキシ、NR1011、メチレンジオキシ、トリハロメチル、又はトリハロメチルオキシであり;
9は水素、C1−C8アルキル、又はアリールC1−C6アルキルであり;
10及びR11は独立して、水素、C1−C8アルキル、又はアリールC1−C6アルキルである)の請求項1に記載の化合物、又は医薬的に許容される酸又は塩基を有するその塩、又は任意の光学異性体、又はラセミ混合物を含む光学異性体の混合物、又は任意の互変異性形態。
【請求項3】
1及びR2は、これらが結合された窒素と一緒に、8〜11員飽和型又は部分飽和型二環式又は三環式環を形成しており、そして前記環は、
【化3】

から成る群から選択されており、ここではそれぞれが0〜2つのR25で置換されており、そしてR25は、独立してC1−C8アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、COOH、及びC1−C6アルキルオキシから選択されている、請求項1又は2に記載の化合物。
【請求項4】
1は水素、C1−C4アルキル、又はシクロプロピルである、請求項1又は2に記載の化合物。
【請求項5】
2は、1−アダマンチル及び2−アダマンチルから選択された不飽和型アダマンチルである、請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
2は、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、COOH、C1−C6アルキル、及びC1−C6アルキルオキシから独立して選択された1つ、2つ又は3つ以上の置換基で置換されたアダマンチルである、請求項4に記載の化合物。
【請求項7】
1−(チオフェン−2−スルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸トリシクロ[3.3.1.1{3,7}]デカン−1−イルアミド、
1−(チオフェン−2−スルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸トリシクロ[3.3.1.1{3,7}]デカン−1−イルアミド、
(オクタヒドロ−キノリン−1−イル)−[1−(チオフェン−2−スルホニル)−ピペリジン−4−イル]−メタノン、
1−(チオフェン−2−スルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸(3−ヒドロキシ−トリシクロ[3.3.1.1{3,7}]デカン−1−イル)−アミド、
(4−スピロインダン−ピペリジン−1−イル)−[1−(チオフェン−2−スルホニル)−ピペリジン−4−イル]−メタノン、
(4−アザ−トリシクロ[4.3.1.1{3,8}]ウンデス−4−イル)−[1−(チオフェン−2−スルホニル)−ピペリジン−4−イル]−メタノン、
(オクタヒドロ−イソキノリン−2−イル)−[1−(チオフェン−2−スルホニル)−ピペリジン−4−イル]−メタノン、
(6−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−6−イル)−[1−(チオフェン−2−スルホニル)−ピペリジン−4−イル]−メタノン、
(オクタヒドロ−イソインドル−2−イル)−[1−(チオフェン−2−スルホニル)−ピペリジン−4−イル]−メタノン、
(3−アザ−ビシクロ[3.2.2]ノン−3−イル)−[1−(チオフェン−2−スルホニル)−ピペリジン−4−イル]−メタノン、
1−(4−アセチルアミノ−ベンゼンスルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド、
1−(4−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド、
1−(2−トリフルオロメトキシ−ベンゼンスルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド、
1−(3,4−ジメトキシ−ベンゼンスルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド、
1−(1−メトキシ−1H−イミダゾール−4−スルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド、
1−(4−トリフルオロメトキシ−ベンゼンスルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド、
1−(5−ピリジン−2−イル−チオフェン−2−ベンゼンスルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド、
1−(1,2−ジメトキシ−1H−イミダゾール−4−スルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド、
1−(2−オキソ−2H−1−ベンゾピラン−6−スルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド、
1−(3,5−ジメトキシ−イソキサゾール−4−スルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド、
1−(4−シアノ−ベンゼンスルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド、
1−ベンゼンスルホニル−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド、
1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド、
ピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−[(4−アセチルアミノ−フェニル)−アミド]4−アダマンタン−2−イルアミド、
ピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−[(1,3−ベンゾジオキソル−5−イルメチル)−アミド]4−アダマンタン−2−イルアミド、
ピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−(ベンジル−イソプロピル−アミド)4−アダマンタン−2−イルアミド、
ピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−ベンジルアミド4−アダマンタン−2−イルアミド、
ピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−(4−メタンスルホニル−ベンジルアミド)4−アダマンタン−2−イルアミド、
1−(4−ヒドロキシ−ピペリジン−1−カルボニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド、
1−(3−トリフルオロメチル−5,6−ジヒドロ−8H−1,2,4−トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−7−カルボニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド、
1−[4−(アダマンタン−2−イルカルバモイル)−ピペリジン−1−カルボニル]−ピペリジン−4−カルボン酸エチルエステル、
[1−(チオフェン−2−スルホニル)−ピペリジン−4−イル]−(1,3,3−トリメチル−6−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−6−イル)−メタノン、
1−(5−クロロ−チオフェン−2−スルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド、
1−(2−ピペリジン−1−イル−エタンスルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド、
ピペリジン−1,4−ジカルボン酸4−アダマンタン−2−イルアミド1−(2,4−ジメトキシ−ベンジルアミド)、又は
そのプロドラッグ、又は医薬的に許容される酸又は塩基を有するその塩、又は任意の光学異性体、又はラセミ混合物を含む光学異性体の混合物、又は任意の互変異性形態から成る群から選択される、請求項1から6までのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項8】
1−(チオフェン−2−スルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−1−イルアミド;
1−(チオフェン−2−スルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−[2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−アセチル]−ピペリジン−4−カルボン酸(5−ヒドロキシ−アダマンタン−2−イル)−アミド;
1−ベンゼンスルホニル−ピペリジン−4−カルボン酸(5−ヒドロキシ−ビシクロ[2.2.1]−ヘプト−2−イル)−メチル−アミド;
1−(2−クロロ−ベンゼン−スルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸(5−ヒドロキシ−アダマンタン−2−イル)−アミド;
1−(2−ピリジン−2−イル−エタン−スルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸(5−ヒドロキシ−アダマンタン−2−イル)−アミド;
1−シクロプロパンスルホニル−ピペリジン−4−カルボン酸(5−ヒドロキシ−アダマンタン−2−イル)−アミド;
1−(2,4−ジクロロ−ベンゼン−スルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸(5−ヒドロキシ−アダマンタン−2−イル)−アミド;
1−(ピリジン−2−スルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸(5−ヒドロキシ−アダマンタン−2−イル)−アミド;
1−(5−フルオロ−2−メチル−ベンゼンスルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−(5−フェニル−ペンタノイル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−(2−シアノ−ベンゼン−スルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−(イソキノリン−1−カルボニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−(2−シクロヘキシル−アセチル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−(キノリン−8−スルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−(2−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−(2−クロロ−4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−(2,4−ジフルオロ−ベンゼン−スルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−(4−フルオロ−ベンゼン−スルホニル)−4−メチル−ピペリジン−4−カルボン酸(5−ヒドロキシ−アダマンタン−2−イル)−アミド;
1−シクロブタンカルボニル−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−[2−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−アセチル]−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−(4−フルオロ−ベンゼン−スルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−(2−シクロプロピル−アセチル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−(2,2,2−トリフルオロ−アセチル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−ベンゼンスルホニル−ピペリジン−4−カルボン酸(5−ヒドロキシ−アダマンタン−2−イル)−アミド;
1−[2−(4−クロロ−フェノキシ)−アセチル]−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−ベンゼンスルホニル−ピペリジン−4−カルボン酸(5−ヒドロキシ−アダマンタン−2−イル)−アミド;
1−[(E)−3−(4−フルオロ−フェニル)−アクリロイル]−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−(3−シアノ−ベンゼン−スルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−(6−メチル−ピリジン−2−カルボニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−(2−ベンゾ[1,3]ジオキソル−5−イル−アセチル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−エテンスルホニル−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−(4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸(5−ヒドロキシ−アダマンタン−2−イル)−アミド;
1−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−(3,5−ジフルオロ−ベンゾイル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−(キノキサリン−5−カルボニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−(2−ベンジルアミノ−エタン−スルホニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−(6−クロロ−ピリジン−3−カルボニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−[3−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾル−4−イル)−プロピオニル]−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
(1−ベンゼンスルホニル−ピペリジン−4−イル)−(オクタヒドロ−キノリン−1−イル)−メタノン;
1−(2−メトキシ−アセチル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−[2−(4−ヒドロキシ−ピペリジン−1−イル)−エタンスルホニル]−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
(3−アザ−ビシクロ[3.2.2]ノン−3−イル)−(1−ベンゼンスルホニル−ピペリジン−4−イル)−メタノン;
(4−アザ−トリシクロ−[4.3.1.1{3,8}]ウンデス−4−イル)−(1−ベンゼンスルホニル−ピペリジン−4−イル)−メタノン;
1−ベンゼンスルホニル−ピペリジン−4−カルボン酸(1−ヒドロキシ−アダマンタン−2−イル)−アミド;
1−ベンゼンスルホニル−ピペリジン−4−カルボン酸(5−ヒドロキシ−アダマンタン−2−イル)−メチル−アミド;
1−ベンゼンスルホニル−ピペリジン−4−カルボン酸(5−ヒドロキシメチル−アダマンタン−2−イル)−メチル−アミド;
1−(4−メトキシ−ピペリジン−1−カルボニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
1−[4−(アダマンタン−2−イルカルバモイル)−ピペリジン−1−カルボニル]−ピペリジン−4−カルボン酸;
1−(4−クロロ−ピペリジン−1−カルボニル)−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;
ピペリジン−1,4−ジカルボン酸4−アダマンタン−2−イルアミド1−[(4−tert−ブトキシ−シクロヘキシル)−アミド];
1−[4−(4−フルオロ−フェニル)−4−ヒドロキシ−ピペリジン−1−カルボニル]−ピペリジン−4−カルボン酸アダマンタン−2−イルアミド;又は
そのプロドラッグ、又は医薬的に許容される酸又は塩基を有するその塩、又は任意の光学異性体、又はラセミ混合物を含む光学異性体の混合物、又は任意の互変異性形態
から成る群から選択された、請求項1から6までのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項9】
11βHSD1の活性の調節又は阻害が有益である任意の症状、障害及び疾患の治療、防止及び/又は予防にとって有用な物質である、請求項1から8までのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項10】
細胞内グルココルチコイド・レベルによって影響を及ぼされる任意の状態、障害、及び疾患の治療、防止、及び/又は予防にとって有用な物質である、請求項1から8までのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項11】
メタボリック症候群、インスリン抵抗性、異常脂質血症、高血圧症、及び肥満から成る群から選択される状態、障害、又は疾患の治療、防止、及び/又は予防にとって有用な物質である、請求項1から8までのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項12】
1種又は2種以上の医薬的に許容される担体又は賦形剤と一緒に、活性成分として請求項1から8までのいずれか1項に記載の少なくとも1種の化合物を含んでなる、医薬組成物。
【請求項13】
11βHSD1の活性の調節又は阻害が有益である任意の症状、障害及び疾患の治療、防止及び/又は予防のための医薬組成物を調製するための、請求項1から8までのいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項14】
細胞内グルココルチコイド・レベルによって影響を及ぼされる任意の状態、障害、及び疾患の治療、防止、及び/又は予防のための医薬組成物を調製するための、請求項1から8までのいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項15】
メタボリック症候群、インスリン抵抗性、異常脂質血症、高血圧症、及び肥満から成る群から選択される状態、障害、又は疾患の治療、防止、及び/又は予防のための医薬組成物を調製するための、請求項1から8までのいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項16】
11βHSD1の活性の調節又は阻害が有益である任意の症状、障害及び疾患を治療、防止及び/又は予防する方法であって、該方法が、これを必要とする患者に、本発明による有効量の化合物を投与することを含んでなる、方法。

【公表番号】特表2009−539937(P2009−539937A)
【公表日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−514799(P2009−514799)
【出願日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際出願番号】PCT/EP2007/055865
【国際公開番号】WO2007/144394
【国際公開日】平成19年12月21日(2007.12.21)
【出願人】(508269525)ハイ ポイント ファーマシューティカルズ,リミティド ライアビリティ カンパニー (26)
【Fターム(参考)】