説明

肌又は毛髪のケアにおける改良

本発明は、肌又は毛髪を整える効果を与えるために大豆抽出物の発酵物の使用を提供する。本発明はまた、肌又は毛髪を整える効果を提供するために肌又は毛髪のトリートメント又はケア用の組成物における成分として、大豆抽出物の発酵物の使用を提供する。また、本発明の範囲に含まれるものには、大豆抽出物の発酵物の肌又は毛髪への局所適用を含む肌又は毛髪を整える効果を提供する方法がある。更なる側面において本発明は、一つの組成物、特に大豆抽出物の発酵物を含む肌のトリートメント又はケアのための化粧品組成物を提供する。本発明はまた一つの組成物、特に特に大豆抽出物の発酵物を含む毛髪のトリートメント又はケアのための化粧品組成物を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、肌又は毛髪のケアにおける改良に関する。
【背景技術】
【0002】
ミルク及び乳製品は、肌を整え、保湿するために肌へ水分及び脂肪含有量を与える方法として、何百年もの間、化粧用スキンケア用品に用いられてきた。発酵乳(ヨーグルト)もまた、同様に肌に水分及び脂肪をより粘性のある形態で与えるために、歴史的にスキンケア用品に用いられてきた。
【0003】
JP2003−113066号は、ビタミンCまたはその誘導体、及び大豆抽出物乳酸発酵物を含む抗皺化粧品組成物を開示している。ビタミンC及びその誘導体は、潜在的な抗皺効果を有することが知られるが、実用上困難な問題が安定した製剤の生産において生じる。前記発酵物は安定性を改良するために含まれていた。
【解決すべき課題】
【0004】
本発明は、例えばソーヤミルクなどの大豆抽出物の発酵物が、肌を整える効果、特に保湿の効果、すなわち水分の増加、及び毛髪を整える効果、特に毛髪の乱れを押さえ、改良されたカールの持続性を提供する。
【解決手段】
【0005】
発明の要約
一つの側面において本発明は、肌又は毛髪を整える効果を与えるために大豆抽出物の発酵物の使用を提供する。
【0006】
本発明はまた、肌又は毛髪を整える効果を提供するために肌又は毛髪のトリートメント又はケア用の組成物における成分として、大豆抽出物の発酵物の使用を提供する。
【0007】
また、本発明の範囲に含まれるものには、大豆抽出物の発酵物の肌又は毛髪への局所適用を含む肌又は毛髪を整える効果を提供する方法がある。
【0008】
更なる側面において本発明は、一つの組成物、特に大豆抽出物の発酵物を含む肌のトリートメント又はケアのための化粧品組成物を提供する。
【0009】
本発明はまた一つの組成物、特に特に大豆抽出物の発酵物を含む毛髪のトリートメント又はケアのための化粧品組成物を提供する。
【0010】
本発明者による試験は、局所適用した場合、大豆抽出物の発酵物が肌を整える効果、特に肌水分の増加による肌保湿の効果、及び毛髪の乱れを押さえ、カールの持続性を改良する等のスタイリングの効果を含む毛髪を整える効果を提供することを示している。前記毛髪を整える効果は、前記発酵物のタンパク質含有量に関係すると考えられ、他方、前記肌を整える効果は、糖及び脂肪の含有量に関係すると考えられる。肌を整える効果は、抗皺効果とは異なる。
【0011】
原料が動物由来のミルクと無関係であるという事実にもかかわらず、前記大豆抽出物は、一般にソーヤミルク(また「豆乳」として知られる)と称される水溶性大豆抽出物を好都合にも含む。ソーヤミルクは、水を用いて皮をむいた大豆を洗浄及び粉砕し、続いて固形物を除去するために濾過し、ソーヤミルクを残すことによって得ることができる。
【0012】
前記発酵物は、望ましくは乳酸発酵製品である。これは、望ましくは好気性細菌を用いて、特に乳酸菌種及び連鎖球菌種、例えばブルガリア菌(Lactobacillus bulgaricus)及びサーモフィルス菌(Streptococcus thermophilus)を用いて得られる。好適な発酵技術は当業者に周知である。
【0013】
前記発酵物は、好都合には一般にソーヤヨーグルトと称される発酵した水溶性大豆抽出物(発酵ソーヤミルク)である。ソーヤヨーグルトは、動物由来のヨーグルトとは無関係であり、ソーヤミルクの発酵によって作られる。ソーヤヨーグルトは、例えばソージャサン(Sojasun)社から市販で入手できる。
【0014】
前記発酵物は、好ましくは細菌を破壊するために加熱処理される。好適な加熱処理方法は、例えば100℃を超える温度における1分未満の処理のように、当業者に周知である。
【0015】
前記発酵物は、望ましくは液体条件よりも組成物(例えば、粉末又は顆粒の形態)に含ませるために、乾燥条件で用いられる。液体条件と比較した乾燥発酵物の肌又は毛髪のケア又はトリートメント組成物の成分として使用は、特に乾燥成分のより長期の有効期限、微生物のより少ない含有量、及び微生物増殖のリスクの回避の点において、一定の実用的効果を有する。乾燥条件における原料はまた、粉末または無水生産物に取り込むことができる。
【0016】
従って例えばソーヤヨーグルトのような発酵物は、望ましくは乾燥粉末又は顆粒を生産するために、例えば噴霧乾燥のような方法で乾燥される。好適な乾燥技術は当業者に周知である。
【0017】
従って本発明はまた、乾燥条件における大豆抽出物の発酵物を成分として含む肌又は毛髪のケア又はトリートメント組成物を生産する方法を提供する。
【0018】
前記発酵物は、特に乾燥条件において、例えば、10重量%未満、好ましくは5重量%未満、より好ましくは3重量%未満の脂肪含有量、好ましくは低い又はゼロ脂肪含有量を有する。低脂肪レベルは、例えば噴霧乾燥の前にエタノールを用いた前記生産物の溶媒抽出によって実現することができる。例えば、典型的な市販で入手できる天然ソーヤヨーグルトは、約10重量%の固形成分含有量を有する約2.5重量%の脂質を含む。噴霧乾燥により発酵物成分が約25重量%の天然脂質含有量を有する粉末が生産される。前記脂質は、噴霧乾燥の前にエタノールを用いた溶媒抽出により低減することができ、10重量%未満、又は5重量%未満、又は3重量%未満の脂質含有量を有する噴霧乾燥粉末が得られる。もう一つの方法として、前記乾燥発酵物の脂質含有量は、流動助剤(flow aids)のような他の成分の添加により低減することができ、25重量%未満、又は15重量%未満、又は10重量%未満の脂質含有量を有する乾燥物が得られる。
【0019】
従って、本発明はその範囲に、10重量%未満、好ましくは5重量%未満、より好ましくは3重量%未満の脂質含有量を有する大豆抽出物の乾燥発酵物を含む。
【0020】
前記発酵物は望ましくは、例えば10重量%未満の糖含有量のような、低糖又は無糖含有量を有する。典型的な市販で入手できる天然ソーヤヨーグルトは、約10重量%の固体成分含有量を有する約2.5重量%の糖類を含む。前記糖類は、発酵の前に大豆ミルクに天然に存在する。更なる糖が発酵プロセスの改良のため、又は味覚上の理由によって添加され得る。噴霧乾燥により、発酵物成分が約25重量%の天然の糖含有量を有する粉末を生産される。前記乾燥発酵物の大豆含有量は、流動助剤のような他の成分の添加により低減することができ、25重量%未満、又は15重量%未満、又は10重量%未満の糖含有量を有する乾燥物が得られる。
【0021】
自由に流動する、粘着性のない粉末の生産を補助するための乾燥の前に、一又は複数の流動助剤が、前記発酵物、すなわちソーヤヨーグルトに好ましくは添加される。好適な流動助剤は当業者に周知であり、マンニトール、マルトデキストリン、ラクトース、又は同様の糖又はポリオールを含む。得られた乾燥物は、5〜75重量%の範囲における流動助剤総量を含むことができた。また、自由に流動する粉末の生産における乾燥補助の前の大豆タンパク及び/又は加水分解した大豆タンパクの添加も見出されている。
【0022】
得られた乾燥物は、2〜25重量%の加水分解した大豆タンパクを含むことができた。
【0023】
流動助剤の添加は、乾燥発酵物の脂肪及び/又は大豆含有量を低減する好都合な方法である。
【0024】
好ましい態様において、前記発酵物は噴霧乾燥され、30重量%の発酵大豆抽出物、11重量%の加水分解した大豆タンパク、及び59重量%のマルトデキストリンを含む。
【0025】
分解を防ぐために、好ましくは一又は複数の防腐剤が前記発酵物に含まれる。前記防腐剤は、例えば、抗酸化剤又は微生物増殖を防ぐための薬剤であり得る。防腐剤は、典型的には例えば0.01〜2重量%の範囲における肌又は毛髪のケア又はトリートメント組成物のような低レベルで存在する。好適な抗酸化剤の例には、トコフェロール、ローズマリン酸、ポリフェノール化合物、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)、ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)が含まれるがこれらに限定されない。好適な抗微生物剤の例には、パラベン、安息香酸塩(又は酸)、ソルベートが含まれるがこれらに限定されない。前記防腐剤は、処理中随時添加され得るが、好ましくは発酵プロセスの後、及び噴霧乾燥の前に添加される。
【0026】
流動助剤及び/又は防腐剤の使用は、安定した乾燥粉末を形成する補助となることができ、肌又は毛髪ケア組成物の成分として有用であり得る。
【0027】
本発明は、シャンプー、ヘアコンデショナー(洗い流し及びリーブイン)、ヘアスタイリング製品(ジェル、スプレイ、クリーム、ムース)、ヘアトリートメント製品(ヘアカラー製品、パーマ及びブリーチ)、スキンケア製品(クリーム、ジェル、ローション、スプレー、スティック、ムース)、カラー化粧品(圧縮及び遊離パウダー、スティック、リキッド、ジェル)、日焼ケア/日焼後製品(クリーム、ジェル、ローション、スプレー、スティック、ムース)、肌トリートメント製品(抗にきび、抗セルライト、抗刺激、抗加齢、ファーミング)、芳香製品(クリーム、ジェル、ローション、スプレー、スティック、ムース)、バス及びシャワー製品、石鹸及びハンドウォッシュ等を含む広範囲の組成物に適用可能である。
【0028】
当業者に周知のようにそのような組成物は、他の一般的な従来の処方でも可能である。
【0029】
そのような組成物に含まれる典型的な成分には、以下が含まれる。
【0030】
すなわち、アクア(水)、アルカノールアミド界面活性剤、アルキルポリグルコ−ス誘導体、アルキルエーテル硫酸塩界面活性剤、アラントイン、アロエ・バーバデンシス・ミル(アロエ・ベラ・リンネ)、α−ヒドロキシカルボン酸、アルミニウム・クロルハイドレート及びその誘導体、アルミニウム塩、アミド誘導体、アミノ酸、両性界面活性剤、アスコルビン酸及びその塩、ベントナイト及びヘクトライト粘土、ベンジルアルコール、ビサボロール、ブタン噴射剤、カルボキシビニルポリマー水溶性塩、カルボキシメチルセルロース、カラギナン、セトリモニウム塩、コレステロール、コカミドプロピルベタイン、脱毛剤類、ジヒドロキシアセトン、ジメチルエーテル、エタノール、脂肪酸、脂肪酸クエン酸エステル、脂肪アルコール、芳香成分、高級脂肪酸のグルコースエステル、グリセリン、ステアリン酸グリセリン、グァーゴム、アラビアゴム、水、ヒアルロン酸、ヒドロキシ安息香酸、ヒドロキノン、イソプロピルアルコール、コジック酸、ラノリン、ラウリルベタイン、微生物のバイオマスから抽出した脂質、酵母カビ及び細菌、リポソーム、甘草(Glycyrrhiza glabra)及びその組成分(グリシルレチン酸、グリシルリジン酸等)、ニセアカシアゴム(locust bean gam)、低分子量酸性ムコ多糖類及びそれらの塩、低分子量保湿剤成分、マグネシウム・アルミニウム・ケイ酸、メタクリル酸重合体、ミネラル油、ミネラルパウダー、タンパク質又はペプチド結合を有する天然又は合成アミノ酸、例えば、ピロリドンカルボン酸のような天然保湿因子(NMF)成分、非揮発性シリコーン、油剤、油状物、オリゴ糖、有機酸、パントテン酸及びその誘導体、ワセリン、リン脂質、多糖、ポリビニルアルコール、ポリペプチド、タンパク質、ピロクトン・オラミン(piroctone olamine)、四級化シリコーン誘導体、ラフィノーズ、サポニン類、塩化ナトリウム、ココイルイセチオン酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、リノール酸源、ステロール、ステロールエステル、スクロース、高級脂肪酸の糖エステル、サンスクリーン、界面活性剤、タルク、ティトリー油(メラレウカ種)、チオグリコール酸及びその誘導体、二酸化チタン、トコフェロール、トリクロサン、モノ−又はジ−又はトリグリセリド、ベジタブル油、ビタミン類、及び類似体、揮発性シリコーン液、水溶性水分保持剤、水溶性ポリマー、ワックス、酸化亜鉛、亜鉛ピリチオン等である。
【0031】
肌を整える効果、特に肌の増大した水分コントロールによる保湿効果を与えるために、本発明の肌のケア組成分は、ビタミンC(L−アスコルビン酸)又はそれらの誘導体のような物質の存在に依存しない。従って、本発明の肌のトリートメントまたはケアのための組成分の特定の態様は、ビタミンC又はそれらの誘導体を含む必要がないし、含まない。
【0032】
大豆抽出物の発酵物は、低アレルギー誘発性を有するため、過敏及び敏感な人々への使用が可能である。
【0033】
本発明の肌又は毛髪のケア組成物には、典型的には5重量%未満、より典型的には2重量%未満の量の前記発酵物が含まれる。
【0034】
本発明は、以下の実施例において、及び添付図面を参照して更に具体的に記述される。ここで、
【0035】
図1は、実施例1の試験における肌の水分含有量の測定に用いられる試験領域パターンの概略図である。
【0036】
図2は、実施例1の結果を示す電気容量(任意の単位)対時間(分単位)のグラフである。
【0037】
図3は、実施例2の結果を示す増量対時間(時間単位)のグラフである。
【0038】
図4は、実施例3の結果を示す髪の房の長さ(cm単位)対時間(時間単位)のグラフである。
【0039】
図5は、実施例4の結果を示す髪の房の幅(cm単位)の図表である。
【0040】
以下の実験は、以下のように調製された乾燥ソーヤヨーグルト粉末を用いて行われた。10重量%の固形物を有するソージャサン社製ソーヤヨーグルトを、任意のバクテリアを破壊するために、1分未満で100℃まで熱処理した。次に、前記熱処理したソーヤヨーグルトを噴霧乾燥した。噴霧乾燥は、加熱した噴霧ノズルを通して前記発酵大豆を噴出することにより実施した。水の急速留去を行うためにノズル温度を200℃に設定した。得られた粉末は、約50重量%のタンパク質、約25重量%の糖類、および約25重量%の脂質を含有した。使用された粉末は、流動助剤、又は防腐剤を含有しなかった。
【実施例】
【0041】
噴霧乾燥ソーヤヨーグルト粉末の肌水分への効果、特に標準の肌ケア製剤へ取り込まれた前記粉末が肌の水分含有量を改善できるかどうかを調べるために、実験を行った。
【0042】
肌水分を電気的肌特性を用いて測定する。前記方法は、角質層の伝導性、電気抵抗、及び電気容量に基づく。電気容量は、確立された標準的な方法(例えばコルネオメトリー)である。測定の原理は、他の物質のものとかなり異なる水の誘電率に基づく。湿潤角質層における散乱領域によって影響を受けるキャパシタの電気領域を、水分含有量に比例して変化させた。電気容量測定値が高いほど、水分含有量は高い。
【0043】
各9名の被験者の右及び左腕に、メイクアップペンを用いて、四角(3.5cm×4.5cm)を描いた。肌の水分含有量を、図1に示すようなパターンにおいて、5つの異なった四角上で測定した。次に、平均及び標準偏差を計算した。
【0044】
製品塗布の前に、最初に前記肌の水分含有量を測定した。
【0045】
ソーヤヨーグルト粉末を有する及び有さない一滴のクリーム(約0.03g)を、各四角上に均一に塗布した。前記クリームの調製の詳細を以下に記述する。
【0046】
肌の水分含有量の指標となる肌の電気容量を、5分後、次に塗布後30分ごと全体で120分計測した。任意の単位において測定された電気容量を有する結果は、以下の表1の通りであり、図2においてグラフを使って示す。
【0047】
【表1】

【0048】
前記試験は9人の被験者で実施した。ソーヤヨーグルト粉末を含まないプラセボクリームと比較して、ソーヤヨーグルト粉末を含むクリームは肌の水分レベルを有意に増大することが示された。
【0049】
【表2】

【0050】
前記クリームを以下のように作成した。
【0051】
全成分を混合し、80℃に加熱することによりフェーズAを作成した。
【0052】
破砕機に水を添加し、ソーヤヨーグルト粉末、ビーゴム・ウルトラ(veegum ultra)、プリセリン(Pricerine)9091及びアーラトン(Arlatone)V−175を添加し、各添加物を80℃に加熱しながら十分攪拌することによりフェーズBを作成した。
【0053】
高剪断混合によりフェーズAをフェーズBに注ぎ入れた。前記混合物を40℃まで冷却した。フェーズCの成分を攪拌して添加した。
【0054】
実施例2 ソーヤヨーグルト粉末及び乳製品ヨーグルト粉末の水分取り込み
本試験の目的は、高湿度槽に放置した場合の、ソーヤヨーグルト粉末対乳製品ヨーグルト粉末であるYogurteneの水分吸収特性を測定することであった。Yogurteneは、クエスト・インターナショナル社から入手可能である。Yogurteneは商標である。
【0055】
プロトコルと結果
ソーヤヨーグルト粉末又は乳製品ヨーグルト粉末を含む二つの蓋の開いた瓶を、24時間の間、37℃及び70%の湿度に保った炉に放置した。水分取り込みの直接測定として、各瓶の重量を、この時間に亘って測定した。得られた重量を以下に示したように計算した。
【0056】
得られた重量=(重量−T/初期重量−T)×100
【0057】
T=瓶の重量
【0058】
結果を以下の表2及び図3に示す。
【0059】
【表3】

【0060】
前記結果は、ソーヤヨーグルト粉末は24時間後に乳製品ヨーグルト粉末よりも僅かに含水性が劣るが、なおかなりの量の水分(約7%)を吸収するように思われることを示す。
【0061】
実施例3 ソーヤヨーグルト粉末のカール保持性
プレ・トリートメント
23cmの長さの毛髪の房を、脱イオン水に一晩浸した。次に前記毛髪の房を、10%の界面活性剤溶液(詳細は以下に記述する)に浸し、再び脱イオン水を用いてすすぎ洗いした。次に各房を乾燥させた。
【0062】
前記界面活性剤(10%重量/重量溶液を作るために水で希釈する前)は以下の成分を有する。
【0063】
水 82%(重量/重量)
ラウレス硫酸ナトリウム(70%溶液) 12%(重量/重量)
コカミドプロピルベタイン(30%溶液) 5%(重量/重量)
クエン酸 十分量
塩化ナトリウム 十分量
抗微生物防腐剤 十分量
【0064】
試験
1%(重量/重量)のソーヤヨーグルト粉末の脱イオン水溶液を調製した。これを脱イオン水(ベース)と比較した。毛髪の房を、前記水(ベース)又は前記ソーヤヨーグルト粉末溶液に、一時間浸した。この時間後に、前記毛髪の房を脱イオン水ですすぎ洗いし、小/中のパーマロットでカールし、次にBraun社製の1250Silencioヘアドライヤー(Braun及びSilencioは商標)を用いて、10cm長を髪が乾くまで乾燥させた。一旦乾燥すると、、毛髪はレトルト支持台に取り付き、次にロットから外した。各毛髪の房を、最初の巻かれてない長さで計測し、次に30分の間隔でモニターした。
【0065】
結果を各製品のカール保持性を示す図4のグラフに示した。
【0066】
前記図4のグラフは、各毛髪の房の最初及び伸びた全体の長さを示す。前記カール保持率は時間の関数であり、以下の式を用いて計算される。
【0067】
【数1】

【0068】
カール保持率の値は以下の通りである。
【0069】
本試験は、ソーヤヨーグルト粉末がカールの保持に役立ち、改良された毛髪のカールの保持及びスタイリングの効果を提供することを示す。
【0070】
実施例4 毛髪の乱れ
ソーヤヨーグルト粉末の毛髪の乱れに関する効果を、小麦ペプチド(Naturein Wheat Peptide、クエスト・インターナショナル社から入手可能)(Natureinは商標)及びプラセボ(水)の効果と比較するために、試験を実施した。
【0071】
23cmの長さの毛髪の房を、10%の界面活性剤溶液(実施例3で用いられたものと同様)中で洗い、次に乾燥前に脱イオン水を用いてすすぎ洗いした。ソーヤヨーグルト粉末及び小麦ペプチドの1%水溶液を別々に調製した。毛髪の房を、前記ソーヤヨーグルト粉末溶液又は小麦ペプチド溶液又は脱イオン水(プラセボ)に1時間浸した。この後、前記毛髪の房を、脱イオン水を用いてすすぎ洗いし、次に実施例3と同様にヘアードライヤーを用いて乾燥させた。次に前記毛髪の房を平面状に置き、前記毛髪の房の幅を測定した。各毛髪の房を、等しく下方向に10回くしで梳き、次に幅を測定し、トリートメント前に行った束幅の測定結果と比較した。その結果を図5に示す。
【0072】
より小さい毛髪の房の幅は、毛髪がよりまとまって(「body」)おり、静電気のために乱れることがより少ないことを示す。
【0073】
すすぎ製剤への1%のソーヤヨーグルト粉末の添加が、スタイルの保持及び乱れの防止の両方を高めることで、毛髪にスタイリング効果を提供することを得られた結果は示す。
【0074】
本発明における典型的な製剤の処方には以下のものが含まれる。全ての組成物には、先に記述した噴霧乾燥ソージャサン社製・ソーヤヨーグルトにより調製された乾燥ソーヤヨーグルト粉末が含まれる。
【0075】
実施例5 シャンプー
【表4】

【0076】
方法:
プロペラ攪拌器で、水、コカミドプロピルベタイン及びラウレス硫酸ナトリウムを予め混合する。完全に混合した後、コカミドDEA、ソーヤヨーグルト粉末、及びユーパーラン(Euperlan)を添加する。最後に、SuttocideAを添加し、次に必要に応じ香料を添加する。
【0077】
実施例6 エアロゾル・ドライシャンプー
この製品は、毛髪にスプレーされ、次に粉末が見えなくなるまでブラッシングにより除去するものである。これは、毛髪への効果のためにオイル吸収でんぷん及びホエー(Whey)ペプチドを含む。
【0078】
【表5】

【0079】
方法:
IPP及び香料をクエスティス・プラス(Questice Plus)と混合し、混合された粉末に極めて徐々に添加し、次に、電動ミキサーを用いて十分混合する。エアロゾル缶に充填する。(粉末製品の使用に適したバルブを用いることに注意)。
【0080】
実施例 7 汲み出し可能なバス用ヨーグルト
天然ヨーグルトの質感及び効果を備えた高級なバス又はシャワー製品。穏やかな保湿洗浄のために、手又はスポンジを用いて身体に適用する。
【0081】
【表6】

【0082】
方法
水、ナーバナイド(Nervanaid)及びプロタメート(Protamate)を混合し、透明及び均一になるまで75℃に加熱する。50℃に冷却し、ソーヤヨーグルト粉末中で攪拌する。別々に、エンピコル(Empicol)及びクエストアミド(Questamide)Hを混合し、十分に溶解するまで攪拌しながらゆるやかに暖める。攪拌して取り込まれるようにしながらメインバッチに添加する。均一になるまで攪拌しながら乳濁剤(Opacifier)、ゲルマベン(Germaben)及び香料を添加する。最後に、均一になるまでゆっくりと攪拌しながらエンピゲン(Empigen)を添加する。
【0083】
実施例8 ヘアコンデショナー
時間とともに真珠のような光沢を発現する軽い乳液。コシ及び光沢を増すために、毛髪及び頭皮に栄養を与えるミルクビタミン及び脂質を含む。
【0084】
製剤
【表7】

【0085】
方法
水、ソーヤヨーグルト粉末、デヒコート(Dehyquart)及び乳酸を混合し、80℃に加熱する。別々に、セチルアルコール、シエルコミド(Schercomid)、レキサミン(Lexamine)、ステアリン酸ナトリウムを混合し、80℃に加熱する。水相に添加し、滑らかになるまで均一にする。室温まで冷却し、残りの材料を添加する。
【0086】
【表8】

【0087】
方法
フェーズA
プロピレングリコールとDC1401を透明になるまで混合する。
フェーズB
水に0.5%のセピゲル(Sepigel)305を添加し、均一になるまで高剪断を用いて混合する。
シルバーソン社製のミキサーを用いて、均一になるまでフェーズAをフェーズBに添加する。
残りのセピゲルを添加し、滑らかで高粘度になるまで手動で攪拌する。
【0088】
実施例10 毛髪を加湿するミルク
この不透明な製品は、毛髪の光沢、ボリューム、及び扱いやすさを改良するための調整剤の混合物を含む。これは、油性又はコシのなさを引き起こす毛髪への蓄積がなく、従って頻繁な使用に適している。
【0089】
【表9】

【0090】
方法
ソーヤヨーグルト粉末及びナトロゾル(Natrosol)を、プロペラ攪拌器を用いて水中に分散し、水分がなくなるまで加熱する。ヨーグルテン(Yogurtene)、マークァット(Merquat)、クエン酸、及びパンテノールを添加し、70℃に加熱する。アンモニックス(Ammonyx)及びラウレックス(Laurex)CSを溶かし、水相に添加する。完全に混合するまでプロペラ攪拌し(ホモジナイザーは、大量のバッチに使用することができる)、次に冷却するまで掻き混ぜる。ゲルマベン(Germaben)及び香料を添加する。空気のエントレインメントを避けながら、充分に混合する。最後に染料溶液を添加する。
【0091】
実施例11 スタイリングヘアフォーム(エアロゾル及びアルコールを含まない)
【表10】

【0092】
製造
水にアメイズ(Amaze)を攪拌しながら溶かす。フェーズAを65℃に加熱する。フェーズB及びフェーズCを添加する。65℃で30分間、攪拌する。攪拌しながら、40〜35℃に冷却させる。フェイズDを添加し、ゆっくりと攪拌しながら室温に冷却する。
【0093】
pH=6.21
【0094】
供給者
(1) ナショナル・スターチ社(Quimasso)
(2) アケマ社(Akema)
(3) ユニケマ社(Uniqema)(Masso&Quimasso)
(4) テンサケム社(TensaChem)(Quimasso)
【0095】
実施例12 ナチュラルヘアスタイリング・ソフトジェル
【表11】

【0096】
製造:
室温20分間で、アメイズ(Amaze)を50%の水に溶かす。アルパンタ(Alpantha)、ベンゾフェノン−4及びナチュライン(Naturein)小麦タンパクを、均質な溶液が得られるまで添加する。適度に攪拌および僅かに加熱(40℃)しながら、ジャギュア(Jaguar)HP105を水の他の部分に溶かす。ジェルが充分形成されるまで混合する。ゆっくり攪拌しながら、水の二つの部分を混合する。フェーズBを添加する。フェーズCの成分を充分混合し、ABに添加する。
【0097】
粘度(21℃):40、800mPa・s(ブルックフィールド社LVT、スピンドル7、1.5rpm)
pH=5.29(クエン酸:10%)
【0098】
供給者
(1) ローヌ・プーラン社
(2) ナショナル・スターチ社(Quimasso)
(3) クエストC.I.社(Masso&Quimasso)
(4) ユニケマ社(Masso&Quimasso)
(5) アケマ社
(6) ケミール社
【0099】
実施例13 ヘアスカルプ・ローション
【表12】

【0100】
調製
急速に攪拌しながらフェーズAの水にナトロゾル(Natrosol)を分散する。フェーズBの成分を混合し、フェーズAに添加する。フェーズCの成分を予め混合し、次に均一になるまで攪拌しながら原体に添加する。
【0101】
実施例14 ブリーチクリーム(過酸化水素ベース)
過酸化水素に基づくこのブリーチクリームは製造が容易でコストが安い。
【表13】

【0102】
調製
フェーズAを50℃に加熱し、フェーズBを温める。上部攪拌機を用いてフェーズAをBに添加し、冷却するまで攪拌を続ける。冷却後、香料を添加する。
【0103】
実施例15 水中油型ヘアマスカラ(細い髪用)
【表14】

【0104】
製造
フェーズA及びBを75℃に加熱する。中程度に攪拌しながらフェーズBをAに添加する。1分30秒間、ABを均一化する(シルバーソン社製:3.000rpm)。ゆっくりと攪拌しながら40℃に冷却させる。フェーズC及びDを添加する。フェイズEで最終pHに調整する。香料を添加する。ゆっくりと攪拌しながら室温に冷却する。
【0105】
粘度:43.680mPa・s(ブルックフィールド社製LVT、スピンドルF、6rpm)
pH=4.00
【0106】
供給者
(1) ユニケマ社(Masso&Quimasso)
(2) エコグリーン社(Masso)
(3) ハンツマン社
(4) クエスト社
(5) アケマ社
(6) プラク・ビオキミカ社(Masso)
(7) ケミール社(Chemir)
【0107】
実施例16 スキンクリーム
【表15】

【0108】
手順
フェーズA 全成分を攪拌し80℃に加熱する。フェーズB ビーカーに水に添加し、ヨーグルト粉末、ビーガム・ウルトラ(veegum ultra)、プリセリン9091及びアーラトン(arlatone)V−175を添加し、各添加物間を充分攪拌する。80℃に加熱する。高速剪断しながらフェーズAをフェーズBに注ぐ。40℃に冷却する。攪拌によりフェーズCの成分を添加する。
【0109】
実施例17 スキンローション
この非アルコール性製剤は、豊富な肌の加湿成分を含む、極めて白い、粘性の低い乳液又はミルクであり、細かいミストポンプからスプレイするのに適している。また、その加湿効果とともに優れた芳香伝達特性を有する。
【0110】
【表16】

【0111】
処方
クエスト香料をユーマルゲン(Eumulgin)と混合し、次に防腐剤及びSMECを添加する。別々に、ホエイペプチドを水と予め混合する。充分に混合、好ましくは剪断しながら、水混合物をSMEC混合物に添加する。
【0112】
実施例18 ライトヨーグルト・ハンドクリーム
天然ソーヤヨーグルト粉末、ビタミン混合物、及び肌にとっての栄養分を含む、軽い日常的な乳液。
【0113】
【表17】

【0114】
方法:
主容器において、水、ニッパギン(Nipagin)及びソーヤヨールグルト粉末を混合し、80℃に加熱する。副容器において他の成分を混合し、75℃に加熱する。高剪断混合しながら、油相に水相を添加する。均一になるまで混合を続け、次に掻き混ぜ冷却する。均一になるまで攪拌しながら、香料及びアプリコット抽出物を添加する。
【0115】
【表18】

【0116】
製造:
フェーズAを80℃に、Bを75℃に加熱する。強力攪拌(400rpm)しながら徐々にフェーズBをAに添加する。ABを2分均一化する(シルバーソン社製:4,000rpm)強力攪拌しながら50−45℃に冷却させる。フェイズD(均一化されてない)を添加する。フェーズC及びEを添加する。高速を維持しながら室温に冷却する。
粘度(14℃):10,500mPa・s(ブルックフィールド社製LVT、スピンドルB、12rpm)
【0117】
【表19】

【0118】
方法:
プロペラミキサーを用いて、水、PEG−400及びルブラジェル(Lubrajel)TWを混合する。均一化のとき、前記混合物が高粘度及び均一になるまで、攪拌しながらセピゲル(Sepigel)を添加する。別々に、エタノール及び香水を混合する。完全な取り込みを確保するために継続して攪拌しながら、これを水混合物に徐々に添加する。攪拌しながら、染料及び防腐剤を添加する。
【0119】
実施例21 ルースフェイスパウダー
【表20】

【0120】
実施例22 ブレミッシュスティック用製剤
【表21】

【0121】
実施例23 非イオン性リキッドファンデーション
【表22】

【0122】
製造
1、 水相を65℃に加熱し、均一にする。
2、 粉末相を擦り砕き、工程1に添加する。
3、 30分間均一化し、次に40℃未満で香料を添加する。
【0123】
実施例24 水中油型抗ニキビ・スキントリートメントクリーム
【表23】

【0124】
製造:
水にストラクチャー・ゼア(Structure Zea)を分散する(室温)。フェーズBの残りの成分を添加する。A及びBを75℃に加熱する。徐々に攪拌しながらAをBに添加する。1分30秒ABを均一にする(シルバーソン社製、3,000prm)。ゆっくり攪拌しながら、45〜40℃まで冷却させる。フェーズC、D、E及び香料を一つづつ添加する。ゆっくり攪拌しながら室温に冷却する。
【0125】
粘度(18℃):67,900mPa・s(ブルックフィールド社LVT、スピンドルF、12rpm)
pH=5,20(NaOH、20%)
【0126】
【表24】

【0127】
方法:
プロペラミキサーを用いて、水、PEG−400、及びルブラジェル(Lubrajel)TWを混合する。均一化の時、前記混合物が高粘度及び均一になるまで攪拌しながら、セピゲル(Sepigel)を添加する。別々に、エタノール、クエスティス・プラス(Questice Plus)、アクティスカルプト(Actisculpt)及び香料を混合する。完全な取り込みを確保するために継続して攪拌しながら、これを水混合液にゆっくり添加する。攪拌しながら、染料及び防腐剤を添加する。
【0128】
【表25】

【0129】
調製:フェーズA及びBを別々に75℃〜80℃に加熱する。高速攪拌で混合しながら、ゆっくりフェーズBをAに添加する。フェーズCを添加し、ABCを2分間均一化する。攪拌しながら室温に冷却させる。必要とされる香料と防腐剤を添加する。
【0130】
実施例27 ハイプロテクション・サンスクリーンローション
この濃くクリーミーなローションは、滑らかで油っぽくない感触を与えるように、肌へ容易に吸収される。それは、15の領域で高いサンプロテクションファクターを与えるサンスクリーン剤の組合せを含む。
【0131】
ポンガモール(Pongamol)は、天然のUVフィルターである。ソーヤヨーグルト粉末は、肌の加湿に役立つ。
【0132】
製剤:
【表26】

【0133】
製造:
フェーズAの344流体及びQ2−1401流体を混合し、75℃に加熱する。フェーズAの残りの成分を混合し、75℃に加熱する。フェーズBを75℃に加熱する。
【0134】
高速攪拌しながら、344流体及びQ2−1401流体をフェーズAの残りに添加し、次にフェーズBを添加する。通気を避けながら、冷却するまで攪拌する。
【0135】
実施例28 アフターサン・クリームジェリー
【表27】

【0136】
高速剪断を1時間用いて、混合物が均一及び塊のない状態になるまで、脱イオン水及びクルーセル(Klucel)を混合した。カルボマー(Carbomer)を添加し、湿気がなくなるまで放置した。穏やかに加熱しながらフェーズBを混合し、剪断(構造を破壊するのを避けるために速過ぎないように)しながらAに添加した。フェーズCを混合し、プロペラ混合器を用いて完全に混合されるまで添加した。
【0137】
実施例29 物理的ブロック・サンスクリーンスティック
【表28】

【0138】
調製:フェーズAの成分を混合し、攪拌しながら85℃に加熱する。フェーズBの各成分を添加する前に、60℃に冷却させる。香料を添加し、均一化なるまで混合する。容器に充填し、冷却させる。
【0139】
実施例30 2相「サテン」コロン
この製品は、長時間の持続する微かな香料ベールを残すために皮膚に適用するために設計された。それはまた、肌の感触を滑らかで柔らかにする。前記製品は、定在する二つのフェイズに分けられ、使用前に充分振らなくてはならない。
【0140】
【表29】

【0141】
調製:フェーズAの成分を混合する。別々に、高速で攪拌しながらフェーズAに添加する前に、フェーズBの成分を混合する。直ちに包装する。
【0142】
【表30】

【0143】
調製:水を70〜75℃に加熱し、高速ミキサーを用いてナトロゾルを添加し、均一になるまで充分攪拌する。冷却させる。ナトロソル溶液をアルコールに添加し、充分混合する。香料を添加し、充分混合する。
【0144】
実施例32 ドライ香料スプレー
この製品は、極めて乾燥した適用が必要とされる場合の使用のために開発された。
【0145】
【表31】

【0146】
調製:ベントン(Bentone)ゲルを揮発性シリコーンと充分に混合する。素早く攪拌しながらロ・ミクロンタルク及び香料を混合する。メチラールを添加し、充分混合する。
【0147】
実施例33 ロールオン制汗剤/脱臭剤(乳液タイプ)
この不透明なローションは、アルコールを含まず、従って肌に穏やかである。敏感肌又は髭剃り跡の肌に適している。
【0148】
製剤
【表32】

【0149】
調製:滑らかになるまで一定の攪拌を行いながら、ビーガム(Veegum)を水にゆっくりと添加する。70℃に加熱する。別々に、アーラセル(Arlacel)を75℃に加熱し、フェーズAに添加する。50℃に冷却しながら攪拌し、乳液に添加する。冷却するまで充分攪拌する。最後にフェイズDを添加する。
【0150】
【表33】

【0151】
方法:
プリサボン(Prisavon)を一度挽き、次に残りの成分を添加する。真空押出機(plodder)に通す前に、更に三回挽く。最後にバーへ押し込む。
【0152】
【表34】

【0153】
方法:
EDTAを水に溶かし、溶解するまで攪拌する。穏やかに温めて溶解しながら、アーラトン(Arlatone)SCIを添加する。別々に、クエストアミドHをエムピコール(Empicol)に混合し、次にラクテル(Lactil)、グリセリン、クエン酸、イソラン(Isolan)、ベタイン、及びアンテル(Antil)を添加する。高濃度及び均一になるまで温め、攪拌する。緩やかに攪拌しながら水相をゆっくりと添加する。室温に冷却し、次に添加物が均一になるまで攪拌しながら、残りの成分をメインバッチに添加する。
【図面の簡単な説明】
【0154】
【図1】実施例1の試験における肌の水分含有量の測定に用いられる試験領域パターンの概略図である。
【図2】実施例1の結果を示す電気容量(任意の単位)対時間(分単位)のグラフである。
【図3】実施例2の結果を示す増量対時間(時間単位)のグラフである。
【図4】実施例3の結果を示す髪の房の長さ(cm単位)対時間(時間単位)のグラフである。
【図5】実施例4の結果を示す髪の房の幅(cm単位)の図表である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
肌又は毛髪を整える効果を提供するための、大豆抽出物の発酵物の使用。
【請求項2】
肌又は毛髪を整える効果を提供するための、肌又は毛髪のトリートメント又はケア用の組成物における成分としての大豆抽出物の発酵物の使用。
【請求項3】
大豆抽出物の発酵物の肌又は毛髪への局所適用を含む、肌又は毛髪を整える効果を提供する方法。
【請求項4】
大豆抽出物の発酵物を含む、肌のトリートメント又はケア用の組成物、特に化粧品組成物。
【請求項5】
ビタミンC又はその誘導体を含まない、請求項4に記載の組成物。
【請求項6】
大豆抽出物の発酵物を含む、毛髪のトリートメント又はケア用の組成物、特に化粧品組成物。
【請求項7】
成分として乾燥条件における大豆抽出物の発酵物を含む、肌又は毛髪のケア又はトリートメント用の組成物を生産する方法。
【請求項8】
大豆抽出物がソーヤミルクを含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の発明。
【請求項9】
発酵物が乳酸発酵物である請求項7に記載の発明。
【請求項10】
発酵物が乳酸菌(lactobacillus)種及び連鎖球菌(Streptococcus)種を用いた発酵により得られる、請求項8又は請求項9に記載の発明。
【請求項11】
前記発酵物がソーヤヨーグルトである、請求項1〜10のいずれか一項に記載の発明。
【請求項12】
組成物に含ませるために、前記発酵物が乾燥条件で用いられる、請求項1〜11のいずれか一項に記載の発明。
【請求項13】
前記乾燥発酵物が一つ又は複数の防腐剤を含む、請求項12に記載の発明。
【請求項14】
前記乾燥発酵物が10重量%未満の糖含有量を有する、請求項12及び請求項13に記載の発明。
【請求項15】
前記乾燥発酵物が10重量%未満の脂質含有量を有する、請求項12〜14のいずれか一項に記載の発明。
【請求項16】
5〜75重量%の流動助剤を含む、請求項12〜15のいずれか一項に記載の発明。
【請求項17】
添加された大豆タンパク及び/又は加水分解大豆タンパクを含む、好ましくは2〜25重量%含む、請求項1〜16のいずれか一項に記載の発明。
【請求項18】
10重量%未満、好ましくは5重量%未満、より好ましくは3重量%未満の脂質含有量を有する大豆抽出物の乾燥発酵物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2008−545003(P2008−545003A)
【公表日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−519980(P2008−519980)
【出願日】平成18年6月27日(2006.6.27)
【国際出願番号】PCT/GB2006/002359
【国際公開番号】WO2007/000586
【国際公開日】平成19年1月4日(2007.1.4)
【出願人】(504078442)クエスト・インターナショナル・サービシーズ・ビー・ブイ (6)
【Fターム(参考)】