説明

芝生業界における移動装置に適用される調整出力電圧発生装置

【課題】 芝生業界における移動装置に適用される調整出力電圧発生装置を提供する。
【解決手段】 芝生業界における移動装置である芝管理用車両は、内燃機関と、内燃機関からの機械エネルギを電気エネルギに変換するエネルギ変換装置とを有する。車両は、また、エネルギ変換装置からの電気エネルギによって駆動される少なくとも1つのサブシステムも有する。車両は、サブシステムからの電気要求量を検出する要求量センサをさらに有する。また、車両は、前記電気要求量に基づいて内燃機関の速度範囲を変更する制御器を有し、該制御器はエネルギ変換装置から出力される動作電圧の範囲を変更する。車両の動作方法も開示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示内容は、芝生業界における移動装置に関し、特に、芝生業界での移動用機器に適用される調整出力電圧発生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
本項に述べられていることは、単に本開示内容に関連する背景となる情報を提供しているだけであり、先行技術は含んでいない。
【0003】
芝管理用車両(すなわちグランド整備用車両)は、草刈り、土壌施肥等、様々な作業に使用されている。これらの車両は、1以上の電動サブシステムを含んでもよい。たとえば、いくつかの芝刈り機は、芝刈り機を推進させるための電動地上牽引サブシステム、草を刈るための電動切断器具サブシステム、車両を操縦するための電動操縦サブシステムおよび/あるいはヘッドランプ、計器等の照明用電動装備品サブシステムを有する。この種の芝管理用車両は、たとえば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6、特許文献7、特許文献8および特許文献9に開示されている。これら特許文献のそれぞれは参照によってそのまま組み込まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第6571542号明細書
【特許文献2】米国特許第6938400号明細書
【特許文献3】米国特許出願公開2005/0230168号明細書
【特許文献4】米国特許第6729114号明細書
【特許文献5】米国特許第6857253号明細書
【特許文献6】米国特許第6644004号明細書
【特許文献7】米国特許第6449934号明細書
【特許文献8】米国特許第6082084号明細書
【特許文献9】米国特許第5794422号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
これらのサブシステムは、種々の電源によって電気的に駆動可能である。たとえば、いくつかの芝管理用車両は、ガソリンエンジンまたはディーゼルエンジンなどの内燃機関(ICE)を有し、オルタネータまたは発電機などのエネルギ変換装置(ECD)と動作可能なように接続されている。ICEは、燃料の燃焼から機械エネルギを生み出し、ECDがエンジンからの機械エネルギを電気エネルギに変換する。ECDからの電気エネルギは、車両の1以上のサブシステムに電力を供給する。通常、これらの車両は、ECDからの電圧を調整してサブシステムの適切な動作を維持する電圧レギュレータも有する。
【0006】
しかしながら、エンジンの速度範囲は、サブシステムの電気要求量に関わらず一定(たとえば、2700RPMと3100RPMとの間)のままである。したがって、たとえ電気要求量が低い場合であっても、ICEは、比較的高速のままで動作するかもしれない。また、ICEが燃料を過剰に燃焼させると、ICEの出す騒音も大きすぎる。さらに、たとえ電気要求量が高い場合であっても、ICEは非常に低速で動作するかもしれず、電気要求量がECDによって適切に満足させないかもしれない。
【課題を解決するための手段】
【0007】
内燃機関と、該内燃機関に動作可能に結合されるエネルギ変換装置とを有する芝管理用車両が開示されている。エネルギ変換装置は、内燃機関からの機械エネルギを電気エネルギへ変換する。また、芝管理用車両は、エネルギ変換装置からの電気エネルギで電力供給される少なくとも1つのサブシステムを有する。芝管理用車両は、サブシステムの電気要求量を検出する要求量センサをさらに有する。要求量センサは、サブシステムの電気要求量と相関する電気要求量信号を出力する。また、芝管理用車両は、電気要求量信号を受信し、その電気要求量信号に基づいて内燃機関の速度範囲を変更する制御信号を出力する、制御器をさらに有する。制御器は、エネルギ変換装置に第1の動作電圧範囲内で電気エネルギを生成させる第1の速度範囲と、エネルギ変換装置に第2の動作電圧範囲内で電気エネルギを生成させる第2の速度範囲との間で、エンジンの速度範囲を変更する。
【0008】
また、芝管理用車両を制御する方法も開示されている。芝管理用車両は、内燃機関と、該内燃機関に動作可能に結合されて内燃機関からの機械エネルギを電気エネルギに変換するエネルギ変換装置とを有する。該方法は、芝管理用車両のサブシステムの電気要求量を検出することを含む。該方法は、第1の速度範囲と第2の速度範囲との間で電気要求量に基づいて内燃機関の速度範囲を変更することを含む。第1の速度範囲は、エネルギ変換装置に第1の動作電圧範囲内で電気エネルギを発生させ、第2の速度範囲は、エネルギ変換装置に第2の動作電圧範囲内で電気エネルギを発生させる。
【0009】
別の態様では、内燃機関と、該内燃機関に動作可能に結合されて内燃機関の速度範囲を変更するアクチュエータシステムとを有する芝管理用車両が開示されている。該車両は、内燃機関に動作可能に結合されて内燃機関からの機械エネルギを電気エネルギに変換するエネルギ変換装置も有する。該車両は、エネルギ変換装置からの電気エネルギで駆動される地上牽引システムと、エネルギ変換装置からの電気エネルギで駆動される芝管理器具システムと、エネルギ変換装置からの電気エネルギで駆動される操舵システムと、エネルギ貯蔵システムと、エネルギ変換装置からの電気エネルギで駆動される装備品システムとをさらに有する。また、該車両は、地上牽引システム、芝管理器具システムと、操舵システムと、エネルギ貯蔵システムと、装備品システムとの電気要求量を検出する要求量センサも有する。要求量センサは、電気要求量に関連する電気要求量信号を出力する。該車両は、電気要求量信号を受信し、その電気要求量信号に基づいて内燃機関の速度範囲を変更するために制御信号をアクチュエータシステムへ出力する制御器をさらに有する。アクチュエータシステムは、電気要求量が予め定めるレベルを下回ったとき、速度範囲を第1の速度範囲から第2の速度範囲に縮小する。第1の速度範囲は、エネルギ変換装置に第1の動作電圧範囲内で電気エネルギを発生させ、第2の速度範囲は、エネルギ変換装置に第2の動作電圧範囲内で電気エネルギを発生させる。また、アクチュエータシステムは、エネルギ変換装置がエネルギ貯蔵システムを再充電するとき、速度範囲を第1の速度範囲から第3の速度範囲へ増大させる。第3の速度範囲は、エネルギ変換装置に第3の動作電圧範囲内で電気エネルギを発生させる。
【0010】
さらに、さらなる適用分野は、本明細書中の記載から明白となるであろう。明細書および特定の実施例は、説明を目的とするものに過ぎず、本開示内容の範囲を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本開示内容に係る芝管理用車両の一実施形態の概略図である。
【図2】図1の芝管理用車両の概略図である。
【図3】図1の芝管理用車両を制御する工程を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
添付の図面は、説明を目的とするものに過ぎず、決して本開示内容の範囲を限定するものではない。
【0013】
以下の記載は、事実上、一例に過ぎず、本開示内容、適用または用途を限定することを意図するものではない。図面を通して、対応する参照符号が、同様のまたは対応する部分および特徴を示しているということは理解されるべきである。
【0014】
まず図1を参照すると、芝管理用車両10(すなわちグランド整備用車両)が図示されている。図示された実施形態では、芝管理用車両10は、草刈りおよび他の芝管理作業を行うための乗車型芝刈り機である。しかしながら、芝管理用車両10が、本開示内容の範囲から逸脱することなく、ウォークビハインド型芝刈り機または他のいかなる形式の芝管理用車両を含む、任意の適切な形式のものであってもよいことは理解されるであろう。
【0015】
車両10は、通常、フレーム12を含む。車両10は、また、フレーム12を支持し、車両10を推進させる地上牽引システム14も含む。図示された実施形態では、地上牽引システム14は、左前輪16a、右前輪16bおよび後輪18を含む、複数の車輪16a、16b、18を有する。地上牽引システム14が、適切な数の車輪を含む、任意の適切な構成を有してもよいことは、理解されるであろう。図1の実施形態では、前輪16a,16bが車両10に推進力を与えている。さらに詳しくは、地上牽引システム14は、左フロント推進モータ20aと右フロント推進モータ20bとを含む。左フロント推進モータ20aは左前輪16aと動作可能に接続され、右フロント推進モータ20bは右前輪16bと動作可能に接続される。また、図示された実施形態では、推進モータ20a,20bは、以下でより詳細に検討するように、電気によって駆動される電気モータである。こうして、エネルギが推進モータ20a,20bに供給されると、推進モータ20a,20bは、車両10に推進力を与えるために、各車輪16a,16bを回転駆動させる。図示された実施形態では、推進モータ20a,20bは、各車輪16a,16bを独立して回転駆動させるが、車両10は左前輪16aと右前輪16bを回転可能に結合する車軸を有してもよく、単一の電気モータが車軸を回転駆動させて、これによって車両10を推進させてもよい。車両10は、また、ギヤ減速のために任意の変速装置を有してもよい。
【0016】
地上牽引システム14は、速度制御装置17と位置センサ19とをさらに有する。速度制御装置17は、アクセル・ペダル、ジョイスティック、レバーなどの、任意の適切な形式のものであってよい。いくつかの実施形態では、作業者(図示せず)が足で速度制御装置17を作動させて、これによって車両の速度を変更することができる。たとえば、速度制御装置17を前方へ押圧して、車両10の速度を増加させる。車両10が、手動レバーなどのペダル以外の任意の適切な加速入力装置を有していてもよいことは理解されるであろう。位置センサ19は、以下に記載するように、推進モータ20a,20bへの電力供給を変更するために、速度制御装置17の位置を検出する。位置センサ19は、ポテンショメータ、ホール効果センサなどの任意の適切な形式のものであってもよい。車両10は、車両10の対地速度を下げるための制動システム(図示せず)をさらに有する。
【0017】
また、車両10は作業者席24を有する。作業者席24は、フレーム12に取り付けられ、作業者(図示せず)に、車両10の様々なサブシステムを座って操作する場所を提供する。
【0018】
車両10は、符号26で概略的に示される操舵システムをさらに有する。図示された実施形態では、操舵システム26は電子制御方式システムであり、後輪18のみが操舵される。しかしながら、車両10は、操舵器具と操舵される車輪との間の機械的結合を備える操舵システムを含む、任意の適切な操舵システムを有していてもよい。また、車両10は、任意の数の操舵される車輪を有してもよい。図示された実施形態では、操舵システム26は、作業者席24の前に設けられるハンドル28を有する。操舵システム26は、また、ハンドル28に回転可能に固定されたシャフト30を有する。操舵システム26は、また、シャフト30およびハンドル28の舵角(すなわち転向角度)を検出するための、シャフト30に動作可能に結合される舵角センサ32を有する。さらに、操舵システム26は、後輪18の転向角度を変更するための、後輪18に動作可能に結合されるアクチュエータシステム34を有する。アクチュエータシステム34は、舵角センサ32によって検出される舵角に基づいて、後輪18の転向角度を変更する。一実施形態においては、アクチュエータシステム34は、機械エネルギを出力して、後輪18の舵角を変更する。アクチュエータシステム34は、また、前記モータ36と前記後輪18とを動作可能に結合するための、任意の適当な歯車装置、リンクなどを有してもよい。このように、前記アクチュエータシステム34のモータ36は、舵角センサ32によって検出される舵角に応じて、後輪18を転向(すなわち操舵)するためにエネルギを出力する。一実施形態においては、前記アクチュエータシステム34のモータ36は、電気で駆動される電気モータである。前記操舵システムが、本開示内容の範囲から逸脱することなく、操舵を目的とした油圧システムまたは任意の他の適切な構成要素を含んでもよいこともまた理解されるであろう。
【0019】
車両10は、また、符号38で概略的に示される芝管理器具システムを有する。前記芝管理器具システム38は、通常、草刈り、施肥、物質削減などの、芝管理の目的で使用される。図示された実施形態では、前記芝管理器具システム38は、複数の切断器具、すなわち複数の前カッタ40aおよび後カッタ40bを有する。図示された実施形態では、カッタ40a,40bはリール型のカッタであるが、本開示内容の範囲から逸脱することなく、任意の適切な形式のものであってもよいことは理解されるであろう。また、前記芝管理器具システム38は、複数のカッタモータ42も含み、各カッタモータはそれぞれのカッタ40a,40bに動作可能に結合される。一実施形態においては、カッタモータ42は、それぞれ、電気で駆動される電気モータである。電気エネルギがカッタモータ42に供給されると、カッタモータ42はカッタ40a,40bを作動させて各カッタ40a,40bを回転駆動させる。
【0020】
さらに、前記芝管理器具システム38は、複数の昇降モータ44を有する。各昇降モータ44は、各カッタ40a,40bに動作可能に結合され、各カッタ40a,40bの垂直位置を変更する。一実施形態においては、昇降モータ44は、電気で駆動される電気モータである。こうして、電気が昇降モータ44に供給されると、前記昇降モータ44は、各カッタ40a,40bを作動させ、カッタ40a,40bを上昇させる(たとえば、高速走行時)または下降させる(たとえば、切断作業時)。
【0021】
前記芝管理器具システム38は、カッタモータ42および/または昇降モータ44を選択的に動作させてこれによって芝管理器具システム38を選択的に動作させる少なくとも1つのパワーテイクオフスイッチ39をさらに有する。さらに詳しくは、作業者(図示せず)は、パワーテイクオフスイッチ39を用いて、カッタモータ42および/または昇降モータ44をオンにしたりオフにしたりすることができる。前記車両10が複数のパワーテイクオフスイッチ39を有していてもよいことは理解されるであろう。パワーテイクオフスイッチ39は、任意の適切な周知の形式のものであってもよい。
【0022】
芝管理用車両10は、また、装備品システム41を有する。該装備品システム41は、芝管理目的に間接的に関係する任意の数および任意の形式の装備品を有していてもよい。図示された実施形態では、装備品システム41は前照灯43を含む。前照灯43は、車両10の前方位置で前記フレーム12に固定されて、前記前照灯43は前記車両10の前方の進路を照明する。図示された実施形態では、前記前照灯43は電気前照灯43であり、電気で駆動される。また、装備品システム41はスイッチ45を有する。一実施形態においては、スイッチ45は電源スイッチであるが、任意の適切な形式のものであってもよいことは理解されるであろう。スイッチ45は、前記前照灯43のオンオフを選択的に行うために、作業者によって操作可能である。装備品システム41は、また、車両10の状態を作業者に表示するための、1以上の計器およびライトなども有してもよい。
【0023】
車両10は、符号46で概略的に示される制御システムをさらに有する。制御システム46は、電気回路とプログラムドロジックとを有する制御器48が含まれる。一実施形態においては、制御器48は車両10の全動作を統制するための主制御器である。制御システム46は、前記牽引システム14、前記芝管理器具システム38、前記操舵システム26および前記装備品システム41の電気要求量を検出する要求量センサ49をさらに有する。
【0024】
図2に示されるように、前記制御システム46は、前記位置センサ19、前記パワーテイクオフスイッチ39、前記舵角センサ32および前記スイッチ45と通信する。このように、前記制御システム46の前記要求量センサ49は、以下により詳細に記載されるように、前記牽引システム14、前記芝管理器具システム38、前記操舵システム26および前記装備品システム41それぞれの電気要求量を検出できる。より詳細には、動作中、位置センサ19、パワーテイクオフスイッチ39、舵角センサ32および/または前記スイッチ45は、これらのシステム14,38,26,41の電気需要に相関する前記制御システム46の前記要求量センサ49へ信号を送る。以下に記載するように、制御器48は、前記牽引システム14、芝管理器具システム38、操舵システム26および/または装備品システム41への電力供給を生じさせて、これによって検出された電気要求量を満足させる。一実施形態においては、制御器48は、車両の前記システム14,38,26,41への適切なエネルギ供給のための信号フィードバックシステムに依存する。前記要求量センサが、本開示内容の範囲から逸脱することなく、図示されていない前記車両の他のシステムの電気要求量を検出するように構成されていてもよいことは理解されるであろう。
【0025】
前記車両10は、内燃機関50をさらに有する。前記内燃機関50は、ガソリンエンジンまたはディーゼルエンジンのような、任意の適切な周知の形式のものであってもよい。
【0026】
さらに、前記車両10は、前記内燃機関50に動作可能に結合されるアクチュエータシステム52を有する。アクチュエータシステム52は、スロットルシステムおよび/または速度ガバナーシステムのような、前記エンジン50の速度範囲を選択的に変更させる任意の適切な周知の形式のものであってもよい。たとえば、アクチュエータシステム52は、前記制御器48で電子的に駆動される電気機械アクチュエータを含んでもよい。ガソリンエンジン50の場合、前記アクチュエータシステム52は前記エンジン50の気化器上の蝶形弁または板(図示せず)を有する。このようにして、前記アクチュエータシステム52は、前記蝶形弁が気化器のスロート内のポートを露出させるように移動するだけの量を制御する。しかしながら、異なるアクチュエータシステム52、たとえばディーゼルエンジンの場合、機械的ガバナー制御構造を伴った機械的リンクが使用されてもよいことは理解されるであろう。また、アクチュエータシステム52が、最高速度または最低速度(すなわち、アイドル速度)を選択的に変更するだけで、前記エンジン50の速度範囲を変更してもよいことは理解されるであろう。さらに、いくつかの実施形態では、アクチュエータシステム52が、前記エンジン50への空気流量、前記エンジン50への燃料流量および/または前記エンジン50の点火時期を変更することによって、前記エンジン50の速度範囲を変更する。さらに、前記エンジン50の速度範囲が、たとえば前記エンジン50の点火時期を変更する電気ベース(たとえばロジックベース)システムによってなど、アクチュエータシステム52なしで選択的に変更されてもよいことは理解されるであろう。
【0027】
前記車両10は、また、エネルギ変換装置54を有する。エネルギ変換装置54は、前記内燃機関50に動作可能に結合されて、前記内燃機関50からの機械エネルギを電気エネルギに変換する。より詳細には、前記内燃機関50は、燃料の燃焼によって回転する出力軸を含み、この機械エネルギは、エネルギ変換装置54によって既知の方法で電気に変換される。エネルギ変換装置54は、一実施形態においては、前記電気要求量に応じて、0〜180アンペアの間の電流を出力する。エネルギ変換装置54は、任意の周知の形式の発電機あるいはオルタネータを含む、任意の適切な形式のものであってもよい。図2に示すように、前記エネルギ変換装置54は、前記牽引システム14、芝管理器具システム38、操舵システム26および装備品システム41と電気通信を行う。こうして、システム14,38,26,41は、前記エネルギ変換装置54からの電気エネルギによってそれぞれ駆動される。図示された実施形態では、各システム14,38,26,41は、電気的に駆動されているけれども、車両10のシステム14,38,26,41の全てが必ずしも電気的に駆動されていなくてもよいことは理解されるであろう。また、図示されていない車両10の他のシステムが、本開示内容の範囲を逸脱することなく、前記エネルギ変換装置54によって駆動されてもよいことは理解されるであろう。
【0028】
前記エネルギ変換装置54は、内燃機関50の速度に基づく電気量を出力する。具体的には、内燃機関50の速度が増加するにつれて、前記エネルギ変換装置54はより高い電圧を出力し、前記内燃機関50の速度が減少するにつれて、前記エネルギ変換装置54はより低い電圧を出力する。
【0029】
より詳細に記載されているように、制御システム46は、前記牽引システム14、芝管理器具システム38、操舵システム26、装備品システム41および/またはエネルギ貯蔵システム56の電気要求量に基づいて内燃機関50の速度を変更し、前記車両10のシステムの電気要求量が適切に満たされる。より詳細には、要求量センサ49は、位置センサ19によって検出された速度制御装置17の位置による前記牽引システム14の電気要求量、パワーテイクオフスイッチ39の設定による芝管理器具システム38の電気要求量、舵角センサ32からの操舵信号による操舵システム26の電気要求量および前記スイッチ45の設定による前記装備品システムの電気要求量を検出する。前記要求量センサ49は、各システム14,38,26,41から検出された電気要求量に相関する電気要求量信号を出力する。制御器48は、電気要求量信号を受信し、制御信号を出力し、該制御信号は検出された電気要求量に基づいて、アクチュエータシステム52に前記内燃機関50の速度範囲を変更させるように作動させる。結果として、前記エネルギ変換装置54の動作電圧範囲は、検出された電気要求量を満たすように変更する。
【0030】
さらに、車両10は、符号56で概略的に示されるエネルギ貯蔵システムを有する。図示された実施形態では、エネルギ貯蔵システム56は少なくとも1つのバッテリ58を有する。一実施形態においては、車両10は複数のバッテリ58を有する。他の実施形態においては、前記エネルギ貯蔵システム56は複数のコンデンサを有する。図示された実施形態では、前記バッテリ58はエネルギを蓄えて、電気を前記牽引システム14、芝管理器具システム38、操舵システム26および/または装備品システム41へ選択的に出力し、後述するように前記エネルギ変換装置54から出力された電気を補充する。また、前記バッテリ58は、前記エネルギ変換装置54によって再充電可能である。言い換えれば、前記エネルギ変換装置54からの電気は、前記バッテリ58へ流して、これによって前記バッテリ58を再充電することが可能である。一実施形態においては、前記バッテリ58は、システム14,38,26,41へ補充エネルギを出力するとき、前記エネルギ変換装置54によって自動的に再充電される。
【0031】
図2に示したように、前記要求量センサ49は、また、エネルギ貯蔵システム56とも通信する。前記要求量センサ49は、前記バッテリ58が前記エネルギ変換装置54によって再充電されているときに検出を行って、これによって、以下に詳細に説明されるように、前記バッテリ58からの増加したエネルギ要求量を検出する。
【0032】
一実施形態においては、前記牽引システム14、芝管理器具システム38、操舵システム26、装備品システム41および/またはエネルギ貯蔵システム56からの電気要求量が低い場合(たとえば、前記車両10が停止中であったり、前記芝管理器具システム38がオフである場合など)に、前記制御器48は、前記内燃機関50の速度を、第1の速度範囲から第2の速度範囲へ減少させる。一実施形態においては、第1の速度範囲(すなわち、通常の動作速度範囲)は、約2700rpmと3200rpmとの間にあり、第2の速度範囲(すなわち、縮小された動作速度範囲)は、約1200rpmと2200rpmとの間にある。より具体的には、ディーゼルエンジンでは、様々な実施形態において、第2の速度範囲は約1200rpmと1500rpmの間にあり、ガソリンエンジンでは、第2の速度範囲は最小変動を伴って平均約2200rpmである。また、一実施形態においては、エンジン50のアイドル速度は、検出された電気要求量が低い場合、減少される。結果として、前記エネルギ変換装置54からの動作電圧出力は、第1の動作電圧範囲から第2の動作電圧範囲へ縮小される。一実施形態においては、前記エネルギ変換装置54の第1の動作電圧範囲(すなわち、通常の動作電圧範囲)は、約48ボルトと52ボルトとの間にあり、第2の動作電圧範囲(すなわち、縮小された動作電圧範囲)は、最小変動を伴って平均約48ボルトである。
【0033】
さらに、要求量センサ49が高い電気要求量を検出する(たとえば、前記車両10が登り坂を走行するとき、増大した加速が前記牽引システム14の位置センサ19から検出され、前記パワーテイクオフスイッチ39が前記カッタ40a,40bが動作しているようにオンであり、前記パワーテイクオフスイッチ39は前記昇降モータ44が動作しているように設定され、前記舵角センサ32は前記操舵システム26の作業者による操舵変化を示し、かつ/または前記スイッチ45が前記前照灯43がオンであるように設定される)場合、前記制御器48は、内燃機関50を第1の速度範囲から第3の速度範囲へ増大させる。一実施形態においては、第1の速度範囲(すなわち、通常の動作速度範囲)は、約2700rpmと3200rpmとの間にあり、第3の速度範囲(すなわち、増大された速度範囲)は、約2700rpmと3600rpmとの間にある。こうして、前記エネルギ変換装置54からのエネルギ出力を、第1の動作電圧範囲から第3の動作電圧範囲へ増大させる。一実施形態においては、第1の動作電圧範囲は、約48ボルトと52ボルトとの間にあり、第3の動作電圧範囲は、約55ボルトと60ボルトとの間にある。
【0034】
また、電気要求量が高い場合、第3の動作電圧範囲の上限電圧は、前記エネルギ変換装置54から出力される電力を増加させることによって制限される。たとえば、一実施形態においては、前記エネルギ変換装置54からの上限電圧は、アンペア数を約180アンペアまで増加させることによって、最大60ボルトに制限される。
【0035】
また、図示された実施形態では、前記バッテリ58は、前記要求量センサ49がシステム14,38,26,41から高いエネルギ要求量を検出した場合に、電気を選択的に出力して前記エネルギ変換装置54から電気エネルギを補充する。一実施形態においては、前記エネルギ変換装置54は、約5.5kWを出力することができ、バッテリ58は、システム14,38,26,41からの前記電気要求量が前記エネルギ変換装置54の容量を超えた場合、補充電気を出力する。より具体的には、前記制御器48は、前記エネルギ貯蔵システムへ制御信号を出力して、バッテリ58に補充電気を選択的に出力させる。
【0036】
前記バッテリ58が補充電気を出力する場合、前記制御システム46は、前記エネルギ変換装置54に前記バッテリ58へエネルギを出力させて、前記バッテリ58を再充電する。一実施形態においては、前記エネルギ変換装置54は、一旦前記バッテリ58が補充電気を出力し始めると、直ちに前記バッテリ58を再充電し始める。他の実施形態においては、前記エネルギ貯蔵システム56は、充電センサ(図示せず)を有しており、前記充電センサが前記バッテリ58の充電量が所定レベルを下回った場合に、前記エネルギ変換装置54はエネルギを出力し始めてバッテリ58を再充電する。
【0037】
また、上述したように、電気要求量が高い場合には、前記制御器48は、前記内燃機関50を第1の速度範囲を第3の速度範囲へ増大させる。こうして、図示された実施形態では、バッテリ58が再充電されているとき、前記制御器48は前記内燃機関50の速度範囲を、第1の速度範囲から第3の速度範囲へ増大させる。このようにして、前記エネルギ変換装置54は、前記バッテリ58の再充電需要だけでなく、システム14,38,26,41の電気要求量も満足させる。
【0038】
次に図3を参照すると、前記車両10を制御する1つの方法80が説明されている。該方法80は、82で始まり、そこで、要求量センサ49は、前記牽引システム14、芝管理器具システム38、操舵システム26、装備品システム41および/またはエネルギ貯蔵システム56の電気要求量を検出する。
【0039】
その後、判断ブロック84で、検出された要求量が所定レベルXを下回るかどうかが判断される。検出された要求量が所定レベルXを下回った場合、方法80は86に進み、そこで、前記内燃機関50の前記速度範囲は上述のように縮小される。しかしながら、電気要求量が所定レベルXを下回っていない場合、前記方法80は判断ブロック88に移り、そこで前記電気要求量が所定レベルYを上回るかどうかが判断される。
【0040】
検出された要求量が、所定レベルYを上回らない場合、方法80は終了するが、検出された要求量が所定レベルYを上回る場合には、該方法80は90に移る。90では、制御器48が、バッテリ58に車両10のシステム14,38,26,41へ補充電力を出力させる。次いで、92で、制御器48は内燃機関50の速度範囲を増大させ、エネルギ変換装置54に、バッテリ58にエネルギを出力させて、これによって車両10のシステム14,38,26,41へエネルギを出力させるだけでなく、前記バッテリ58を再充電する。
【0041】
したがって、車両10の性能および効率は、上述の方法80および制御システム46を用いて改善できる。たとえば、電気要求量が低い場合、内燃機関の速度は減少され、これによって前記車両10の電気要求量を満足させながらも燃料の消費量を削減でき、動作騒音を低減できる。また、より高い電気要求量が検出された場合には、内燃機関50の速度は、前記車両10の増大した電気要求量を満足させるように、選択的に増大可能である。その上、本システムの応答時間は、前記車両10の改善された性能のために、比較的小さく(たとえば約0.25秒)することができる。
【0042】
制御システム46は、3つの範囲の間で内燃機関50の速度範囲を変更したが、制御システム46は任意の数の範囲の間で内燃機関50の速度範囲を変更してもよいことは理解されるであろう。また、制御システム46は、任意の数の範囲の間でエネルギ変換装置54から出力される動作電圧を変更してもよいことが理解されるであろう。さらに、内燃機関50の速度範囲とエネルギ変換装置54によって出力される動作電圧とは、任意の貞節な数値範囲を有してもよいことが理解されるであろう。
【0043】
さらに、前記要求量センサ49は、任意の適切な様式で、システム14,38,26,41,58からの電気要求量を検出してもよいことが理解されるであろう。たとえば、前記舵角センサ32によって前記操舵システム26からのエネルギ要求量を検出する代わりに、前記要求量センサ49が前記操舵モータ36によってエネルギ要求量を検出してもよい。
【0044】
さらに、上述の検討は、本開示内容の単なる例示の実施形態を開示し、説明したものに過ぎない。当業者は、かかる検討から、また添付図面および特許請求の範囲から、以下の特許請求の範囲で定義されるような開示の精神および範囲から逸脱することなく、種々の変形、修正および変更がなされてもよいことを容易に認識するであろう。
【符号の説明】
【0045】
10 芝管理用車両
12 フレーム
14 地上牽引システム
16a 左前輪
16b 右前輪
17 速度制御装置
18 後輪
19 位置センサ
20a 左フロント推進モータ
20b 右フロント推進モータ
24 作業者席
26 操舵システム
28 ハンドル
30 シャフト
32 舵角センサ
34,52 アクチュエータシステム
36 操舵モータ
38 芝管理器具システム
39 パワーテイクオフスイッチ
40a 前カッタ
40b 後カッタ
41 装備品システム
42 カッタモータ
43 前照灯
44 昇降モータ
45 スイッチ
46 制御システム
48 制御器
49 要求量センサ
50 内燃機関
54 エネルギ変換装置
56 エネルギ貯蔵システム
58 バッテリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内燃機関と、
前記内燃機関に動作可能に結合され、前記内燃機関からの機械エネルギを電気エネルギに変換するエネルギ変換装置と、
前記エネルギ変換装置からの前記電気エネルギによって駆動される少なくとも1つのサブシステムと、
前記少なくとも1つのサブシステムの電気要求量を検出する要求量センサであって、前記少なくとも1つのサブシステムの電気要求量と相関する電気要求量信号を出力する、要求量センサと、
前記電気要求量信号を受信し、前記電気要求量信号に基づいて、前記エネルギ変換装置に第1の動作電圧範囲内で電気エネルギを生成させる第1の速度範囲と、前記エネルギ変換装置に第2の動作電圧範囲内で電気エネルギを生成させる第2の速度範囲との間で、前記内燃機関の速度範囲を変更する制御信号を出力する制御器とを含むことを特徴とする芝管理用車両。
【請求項2】
前記電気要求量が所定レベルを下回る場合、前記制御信号が、前記第1の速度範囲から前記第2の速度範囲に、内燃機関の前記速度範囲を縮小させることを特徴とする請求項1記載の芝管理用車両。
【請求項3】
第1の速度範囲が約2700RPMと3200RPMとの間にあり、第2の速度が約2700RPMと3600RPMとの間にあることを特徴とする請求項2記載の芝管理用車両。
【請求項4】
前記少なくとも1つのサブシステムがエネルギ貯蔵システムであり、前記エネルギ変換装置が前記エネルギ貯蔵システムを再充電するとき、前記制御信号が前記内燃機関の前記速度範囲を、前記第1の速度範囲から前記第2の速度範囲に増大させることを特徴とする請求項1記載の芝管理用車両。
【請求項5】
前記第1の速度範囲が約2700RPMと3200RPMとの間にあり、前記第2の速度範囲が約2700RPMと3600RPMとの間にあることを特徴とする請求項1記載の芝管理用車両。
【請求項6】
前記少なくとも1つのサブシステムは、地上牽引システム、芝管理器具システム、操舵システム、エネルギ貯蔵システムまたは装備品システムのうちの少なくともいずれか1つであり、前記要求量センサは、地上牽引システム、芝管理器具システム、操舵システム、エネルギ貯蔵システムまたは装備品システムのうちの少なくともいずれか1つの電気要求量を検出することを特徴とする請求項1記載の芝管理用車両。
【請求項7】
速度制御装置と、
前記速度制御装置の位置を検出する位置センサとをさらに含み、
前記要求量センサは前記位置センサと通信して、前記地上牽引システムの前記電気要求量を検出することを特徴とする請求項6記載の芝管理用車両。
【請求項8】
前記速度制御装置がアクセルペダルであることを特徴とする請求項7記載の芝管理用車両。
【請求項9】
芝管理器具システムを選択的に動作させるパワーテイクオフスイッチをさらに含み、
前記要求量センサは前記パワーテイクオフスイッチと通信して、前記芝管理器具システムの前記電気要求量を検出することを特徴とする請求項6記載の芝管理用車両。
【請求項10】
前記エネルギ貯蔵システムは、前記電気要求量が所定レベルを超えた場合に前記エネルギ変換装置から前記電気エネルギを補充する、バッテリまたはコンデンサのうちの少なくとも1つを有することを特徴とする請求項6記載の芝管理用車両。
【請求項11】
前記内燃機関に動作可能に結合され、前記制御器から前記制御信号を受信するアクチュエータシステムをさらに含み、該制御信号は、前記アクチュエータシステムに、前記電気要求量信号に基づいて前記内燃機関の前記速度範囲を変更するように作動させることを特徴とする請求項1記載の芝管理用車両。
【請求項12】
前記アクチュエータシステムが、スロットルシステムまたは速度ガバナーシステムのうちの少なくともいずれか一方であることを特徴とする請求項11記載の芝管理用車両。
【請求項13】
前記アクチュエータシステムが、前記内燃機関への空気流量を変更すること、前記内燃機関への燃料流量を変更すること、または前記内燃機関の点火時期を変更することのうちの少なくともいずれか1つによって、前記内燃機関の前記速度範囲を変更するように作動することを特徴とする請求項12記載の芝管理用車両。
【請求項14】
内燃機関と、前記内燃機関に動作可能に結合され、前記内燃機関からの機械エネルギを電機エネルギに変換するエネルギ変換装置とを有する芝管理用車両を制御する方法であって、
前記芝管理用車両の少なくとも1つのサブシステムの電気要求量を検出するステップと、
前記電気要求量に基づいて、前記エネルギ変換装置に第1の動作電圧以内で電気エネルギを生成させる第1の速度範囲と、前記エネルギ変換装置に第2の動作電圧以内で電気エネルギを生成させる第2の速度範囲との間で、前記内燃機関の速度範囲を変更するステップとを含むことを特徴とする方法。
【請求項15】
前記速度範囲を変更するステップは、前記電気要求量が所定レベルを下回った場合、前記内燃機関の前記速度範囲を、前記第1の速度範囲から前記第2の速度範囲へ縮小させることを含むことを特徴とする請求項14記載の方法。
【請求項16】
前記電気要求量を検出するステップは、エネルギ貯蔵システムの再充電を検出することを含み、前記速度範囲を変更するステップは、前記再充電が検出された場合、前記内燃機関の前記速度範囲を、前記第1の速度範囲から前記第2の速度範囲へ増大させることを含むことを特徴とする請求項14記載の方法。
【請求項17】
前記電気要求量を検出するステップは、地上牽引システム、芝管理器具システム、操舵システム、エネルギ貯蔵システムまたは装備品システムのうちの少なくともいずれか1つから前記電気要求量を検出することを含むことを特徴とする請求項14記載の方法。
【請求項18】
前記電気要求量を検出するステップは、前記地上牽引システムに動作可能に結合される速度制御装置の位置を検出すること、または芝管理器具システムに動作可能に結合されるパワーテイクオフスイッチのスイッチ設定を判断することの少なくともいずれか一方を含むことを特徴とする請求項17記載の方法。
【請求項19】
前記速度範囲を変更するステップは、前記内燃機関に動作可能に結合されるスロットルシステム、または前記内燃機関に動作可能に結合される速度ガバナーシステムのうちの少なくともいずれか一方を作動させることを含むことを特徴とする請求項14記載の方法。
【請求項20】
前記速度範囲を変更するステップは、前記内燃機関への空気流量を変更すること、前記内燃機関への燃料流量を変更すること、または前記内燃機の点火時期を変更することの少なくともいずれか1つを含むことを特徴とする請求項14記載の方法。
【請求項21】
内燃機関と、
前記内燃機関に動作可能に結合され、前記内燃機関の速度を変更するアクチュエータシステムと、
前記内燃機関に動作可能に結合され、前記内燃機関からの機械エネルギを電気エネルギに変換するエネルギ変換装置と、
前記エネルギ変換装置からの前記電気エネルギによって駆動される地上牽引システムと、
前記エネルギ変換装置からの前記電気エネルギによって駆動される芝管理器具システムと、
前記エネルギ変換装置からの前記電気エネルギによって駆動される操舵システムと、
エネルギ貯蔵システムと、
前記エネルギ変換装置からの前記電気エネルギによって駆動される装備品システムと、
前記牽引システム、前記芝管理器具システム、前記操舵システム、前記エネルギ貯蔵システムおよび前記装備品システムの電気要求量を検出する要求センサであって、前記電気要求量と相関する電気要求量信号出力する、要求量センサと、
前記電気要求量信号を受信し、前記アクチュエータシステムへ制御信号を出力して、前記電気要求量信号に基づいて前記内燃機関の前記速度を変更する制御器とを含み、
前記アクチュエータシステムは、前記電気要求量が所定レベルを下回る場合、前記エネルギ変換装置に第1の動作電圧範囲内で電気エネルギを生成させる第1の速度範囲から、前記エネルギ変換装置に第2の動作電圧範囲内で電気エネルギを生成させる第2の速度範囲に前記速度範囲を縮小させ、
前記アクチュエータシステムは、また、エネルギ変換装置がエネルギ貯蔵システムを再充電するとき、前記速度範囲を前記第1の速度範囲から、エネルギ変換装置が第3の動作電圧範囲内で電気エネルギを生成させる第3の速度範囲に増大させることを特徴とする芝管理用車両。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−174539(P2009−174539A)
【公開日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−13656(P2009−13656)
【出願日】平成21年1月23日(2009.1.23)
【出願人】(391031890)テキストロン インコーポレイテッド (16)
【氏名又は名称原語表記】TEXTRON INCORPORATED
【Fターム(参考)】