説明

薄膜トランジスター、それを備えた表示装置およびその製造方法

【課題】本発明は、相対的に低温工程で製造された薄膜トランジスターと、前記薄膜トランジスターを使用して相対的に低温工程で製造された表示装置と、前記表示装置の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明の実施形態に係る薄膜トランジスターは、基板本体と、前記基板本体上に位置し、2000〜8000ohm/sq範囲内の表面抵抗を有する多結晶シリコン膜で形成された半導体層と、前記半導体層とそれぞれ互いに接触し、350〜2000ohm範囲内の抵抗を有する金属物質で形成されたソース電極およびドレイン電極とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、薄膜トランジスター、それを備えた表示装置およびその製造方法に関し、より詳しくは、フレキシブルな(flexible)表示装置を効果的に生産することができる薄膜トランジスターの構造に関する。
【背景技術】
【0002】
フレキシブルな(flexible)表示装置は、一般にプラスチック基板をベース基板として使用する。しかし、プラスチック基板を使用する場合、表示装置に使用される薄膜トランジスタの製造に高温工程を使用し難いという問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の実施形態は、相対的に低温工程で製造された薄膜トランジスターを提供する。
【0004】
また、前記薄膜トランジスターを使用して相対的に低温工程で製造された表示装置を提供する。
【0005】
また、前記表示装置の製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施形態によれば、薄膜トランジスターは、基板本体と、前記基板本体上に位置し、2000〜8000ohm/sq範囲内の表面抵抗を有する多結晶シリコン膜で形成された半導体層と、前記半導体層とそれぞれ互いに接触し、350〜2000ohm範囲内の抵抗を有する金属物質で形成されたソース電極およびドレイン電極とを含む。
【0007】
前記ソース電極および前記ドレイン電極とそれぞれ接触された前記半導体層は不活性化された状態であることができる。
【0008】
前記金属物質は、4.1〜4.5範囲内の仕事関数を有することができる。
【0009】
また、本発明の実施形態に拠れば、表示装置は、基板本体と、前記基板本体上に位置し、2000〜8000ohm/sq範囲内の表面抵抗を有する多結晶シリコン膜で形成された半導体層と、前記半導体層とそれぞれ互いに接触し、350〜2000ohm範囲内の抵抗を有する金属物質で形成されたソース電極およびドレイン電極とを含む。
【0010】
前記ソース電極および前記ドレイン電極とそれぞれ接触された前記半導体層は不活性化された状態であることができる。
【0011】
前記金属物質は、4.1〜4.5範囲内の仕事関数を有することができる。
【0012】
前記表示装置において、前記基板本体はプラスチック素材で形成されることができる。
【0013】
また、前記基板本体上に形成された有機発光素子をさらに含むことができる。
【0014】
また、前記基板本体上に形成された液晶層をさらに含むことができる。
【0015】
また、本発明の実施形態に拠れば、表示装置の製造方法は、ガラス基板を設ける段階と、前記ガラス基板上にプラスチックを素材として基板本体を形成する段階と、前記基板本体上に多結晶シリコン膜で半導体層を形成する半導体層段階と、前記半導体層が不活性化された状態で前記半導体層とそれぞれ互いに接触するようにソース電極およびドレイン電極を形成する段階と、前記ガラス基板を前記基板本体から分離する段階とを含む。
【0016】
前記多結晶シリコン膜は、2000〜8000ohm/sq範囲内の表面抵抗を有することができる。
【0017】
前記ソース電極および前記ドレイン電極は、350〜2000ohm範囲内の抵抗を有する金属物質で形成されることができる。
【0018】
前記金属物質は、4.1〜4.5範囲内の仕事関数を有することができる。
【0019】
前記半導体層は摂氏400℃未満の温度で形成されることができる。
【0020】
前記表示装置の製造方法において、前記基板本体上に有機発光素子を形成する段階をさらに含むことができる。
【0021】
前記表示装置の製造方法において、前記基板本体上に液晶層を形成する段階をさらに含むことができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明の実施形態によれば、薄膜トランジスターを相対的に低温工程で製造することができる。
【0023】
また、前記薄膜トランジスターを使用して表示装置を相対的に低温工程で製造することができる。
【0024】
また、前記表示装置の効果的な製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の第1実施形態に係る表示装置の部分断面図である。
【図2】図1の表示装置の製造方法を示したフローチャートである。
【図3】本発明の第2実施形態に係る表示装置の部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、添付した図面を参照して本発明の実施形態について本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施することができるように詳しく説明する。本発明は多様な異なる形態に実現されることができ、ここで説明する実施形態に限定されない。
【0027】
また、明細書全体を通して同一または類似する構成要素については同一の参照符号を付した。そして、多くの実施形態において、第1実施形態以外の実施形態では第1実施形態と異なる構成を中心に説明する。
【0028】
また、図面に示された各構成の大きさおよび厚さは、説明の便宜のために任意に示したものであるため、本発明が必ずしも示されたものに限定されない。図面において、多くの層および領域を明確に表現するために厚さを拡大して示した。そして、図面において、説明の便宜のために、一部の層および領域の厚さを誇張して示した。層、膜、領域、板などの部分が他の部分の「上」にあるという時、これは他の部分の「直上」にある場合のみならず、その中間にさらに他の部分がある場合も含む。
【0029】
以下、図1を参照して本発明の第1実施形態に係る表示装置101を薄膜トランジスター10の構造を中心に説明する。
【0030】
図1に示したように、本発明の第1実施形態に係る表示装置101は、基板本体111、薄膜トランジスター10、および有機発光素子70を含む。つまり、本発明の第1実施形態で、表示装置101は有機発光表示装置である。また、表示装置101の製造過程にガラス基板500を使用することができる。
【0031】
ガラス基板500は、プラスチック素材で形成された基板本体111の上に薄膜トランジスター10および有機発光素子70を形成する過程で安定した支持体の役割を果たす。
【0032】
基板本体111は、フレキシブルな(flexible)プラスチック素材で形成される。また、基板本体111は表示装置101の用途に応じて透明に形成されることができる。
【0033】
また、基板本体111は5〜200μm範囲内の厚さを有する。基板本体111が5μm未満の厚さを有する場合、基板本体111が薄膜トランジスター10および有機発光素子70などを効果的に支持し難い。また、基板本体111が5μm未満の厚さを有するように形成され難いという問題点もある。反面、基板本体111が200μmよりも厚く形成される場合、表示装置101の全体的な厚さが過度に厚くなってフレキシブルな特性が低下することがある。
【0034】
本発明の第1実施形態に係る薄膜トランジスター10は、半導体層130、ゲート電極155、ソース電極176、およびドレイン電極177を含む。
【0035】
半導体層130は、多結晶シリコン膜で形成される。本発明の第1実施形態で、半導体層130に使用される多結晶シリコン膜は、2000〜8000ohm/sq範囲内の表面抵抗を有する。
【0036】
ゲート電極155は、半導体層130の一領域上に配置され、ゲート電極155および半導体層130の間にはゲート絶縁膜140が配置される。ゲート電極155は当該技術分野で従事する者に公知となった多様な導電物質で形成されることができる。ゲート絶縁膜140はテトラエトキシシラン(tetra ethyl ortho silicate、TEOS)、窒化ケイ素(SiNx)、および酸化ケイ素(SiO)のうちの一つ以上を含んで形成される。一例として、ゲート絶縁膜140は、40nmの厚さを有する窒化シリコン膜および80nmの厚さを有するテトラエトキシシラン膜が順次に積層された二重膜で形成されることができる。しかし、本発明の第1実施形態で、ゲート絶縁膜140が前述した構成に限定されるのではない。
【0037】
ソース電極176およびドレイン電極177はそれぞれ半導体層130と接触し、350〜2000ohm範囲内の抵抗を有する。また、ソース電極176およびドレイン電極177は、4.1〜4.5範囲内の仕事関数を有する金属物質で形成される。例えば、金属物質はアルミニウム(Al)、亜鉛(Zn)、およびインジウム(In)などを含む。
【0038】
また、ソース電極176およびドレイン電極177は互いに離隔され、ゲート電極155と絶縁配置される。ソース電極176およびドレイン電極177の間には層間絶縁膜160が配置されることができる。層間絶縁膜160は、当該技術分野の従事者に公知となった多様な絶縁物質で形成されることができる。
【0039】
また、半導体層130は不活性された状態で使用される。つまり、ソース電極176およびドレイン電極177は不活性化された状態の半導体層130と接触される。したがって、本発明の第1実施形態では、相対的に高温工程である活性化工程を省略して薄膜トランジスター10を製造することができる。つまり、薄膜トランジスター10は全体的に摂氏400℃未満の温度で形成されることができる。
【0040】
このように、ソース電極176およびドレイン電極177とそれぞれ接触される半導体層130を活性化しなくても、半導体層130が2000〜8000ohm/sq範囲内の表面抵抗を有し、ソース電極176およびドレイン電極177が350〜2000ohm範囲内の抵抗を有する場合、薄膜トランジスター10は表示装置101に要求される最小限の特性を確保することができる。具体的に、本発明の第1実施形態に係る場合、薄膜トランジスター10は50cm/Vs以上の移動度を有することができる。また、4.1〜4.5範囲内の仕事関数を有する金属物質を使用する場合、350〜2000ohm範囲内の抵抗を有するソース電極176およびドレイン電極177を形成することができる。
【0041】
有機発光素子70は、薄膜トランジスター10のドレイン電極177と連結される画素電極710、画素電極710の上に形成された有機発光層720、および有機発光層720の上に形成された共通電極730を含む。そして、画素電極710の一部を露出する開口部を有し、発光領域を定義する画素定義膜190をさらに含むことができる。画素定義膜190の開口部内で有機発光層720が光を放出することができる。
【0042】
また、本発明の第1実施形態で、薄膜トランジスター10および有機発光素子70の構造は図1に示された構造に限定されるわけではない。薄膜トランジスター10および有機発光素子70は当該技術分野の従事者が容易に変更実施可能な範囲内で多様な構造を有することができる。
【0043】
また、表示装置101は、薄膜トランジスター10および基板本体111の間に配置されたバリア膜120をさらに含む。具体的に、バリア膜120は半導体層130および基板本体111の間に配置される。一例として、バリア膜120は窒化ケイ素(SiNx)の単一膜、または窒化ケイ素(SiNx)および酸化ケイ素(SiO)が積層された二重膜構造に形成されることができる。バリア膜120は不純元素または水分のように不必要な成分の浸透を防止し、表面を平坦化する役割を果たす。しかし、バリア膜120は必ずしも必要な構成ではなく、基板本体111の種類および工程条件によって省略することもできる。
【0044】
また、表示装置101は、有機発光素子70をカバーする封止部材(図示せず)をさらに含むことができる。封止部材としては、薄膜封止または封止基板などが使用されることができる。
【0045】
また、本発明の第1実施形態で、表示装置101はガラス基板500の上に形成される。薄膜トランジスター10および有機発光素子70が完成された後、ガラス基板500は最終的に基板本体111から分離される。
【0046】
また、基板本体111は、3〜10ppm/℃範囲内の熱膨張係数(CTE)を有するように形成される。基板本体111の熱膨張係数が3ppm/℃よりも小さいか、または10ppm/℃よりも大きい場合、表示装置101の製造過程で使用されるガラス基板500および基板本体111の間の熱膨張係数の差が過度に大きくなる。ガラス基板500は約4ppm/℃程度の熱膨張係数を有する。このように熱膨張係数の差が大きくなると、表示装置101の製造過程で安定的に互いに接着されていなければならない基板本体111およびガラス基板500が互いに剥離されて不良発生の原因となる。
【0047】
このような構成によって、薄膜トランジスター10を摂氏400℃未満の相対的に低温工程で製造することができる。また、表示装置101は相対的に低温工程で製造された薄膜トランジスター10を含むことができる。したがって、表示装置101にプラスチック素材に形成された基板本体111を安定的に使用することができる。
【0048】
また、表示装置101の製造に摂氏400℃以上の高温工程が使用されないため、製造過程中に基板本体111およびガラス基板500間の剥離を効果的に抑制することができる。
【0049】
以下、図1および図2を参照して本発明の第1実施形態に係る表示装置101の製造方法を説明する。
【0050】
図1および図2に示したように、まず、ガラス基板500を設けて、ガラス基板500上にプラスチックを素材として基板本体111を形成する(S100)。基板本体111はスリットコーティング(slit coating)方法およびスクリーンプリンティング(screen printing)方法のうちのいずれか一つの方法で形成される。
【0051】
ガラス基板500は、プラスチック素材で形成された基板本体111の上に薄膜トランジスター10および有機発光素子70を形成する過程で安定した支持体の役割を果たす。
【0052】
また、基板本体111は、製造環境やフレキシブルな特性を考慮して5〜200μm範囲内の厚さを有するように形成される。例えば、スリットコーティング方法を通してポリイミドで約10μmの厚さを有する基板本体111を形成することができる。また、スクリーンプリンティング方法を通してポリイミドで約10〜70μm範囲内の厚さを有する基板本体111を形成することができる。
【0053】
また、基板本体111は、ガラス基板500の熱膨張係数(CTE)と同一であるか、または10ppm/℃以下の熱膨張係数(CTE)を有するように形成される。ガラス基板500は約4ppm/℃程度の熱膨張係数を有する。基板本体111およびガラス基板500の熱膨張係数の差が過度に大きくなると、安定的に互いに接着されていなければならない基板本体111およびガラス基板500が製造過程で剥離されることがある。しかし、本発明の第1実施形態では、表示装置101の製造に摂氏400℃以上の高温工程が使用されないため、製造過程中に基板本体111およびガラス基板500間の剥離を効果的に抑制することができる。
【0054】
次に、基板本体111上に多結晶シリコン膜で半導体層130を形成する(S200)。この時、半導体層130は活性化工程を経ずに形成される。また、本発明の第1実施形態で、多結晶シリコン膜は、2000〜8000ohm/sq範囲内の表面抵抗を有する。
【0055】
次に、半導体層130の上にゲート絶縁膜140を形成し、ゲート絶縁膜140の上にゲート電極155を形成する。次に、ゲート電極155を覆う層間絶縁膜160を形成する。
【0056】
次に、不活性化された半導体層130とそれぞれ互いに接触するようにソース電極176およびドレイン電極177を形成する。この時、ソース電極176およびドレイン電極177は層間絶縁膜160およびゲート絶縁膜140に形成された接触孔を通して半導体層130とそれぞれ接触される。また、本発明の第1実施形態で、ソース電極176およびドレイン電極177は、350〜2000ohm範囲内の抵抗を有し、4.1〜4.5範囲内の仕事関数を有する金属物質で形成される。
【0057】
次に、ソース電極176およびドレイン電極177の上に平坦化膜180を形成し、平坦化膜180の上に画素電極710を形成する。そして、画素電極710の一部を露出する開口部を有する画素定義膜190を画素電極710および平坦化膜180の上に形成する。
【0058】
次に、画素電極710の上に有機発光層720および共通電極730を順次に形成して有機発光素子70を完成する。
【0059】
次に、ガラス基板500を基板本体111から分離する。つまり、ガラス基板500は表示装置101の最終的な構成には含まれない。
【0060】
このような製造方法によって、薄膜トランジスター10を摂氏400℃未満の相対的に低温工程で製造することができる。また、表示装置101を全体的に低温工程で製造することができる。つまり、プラスチック素材で形成された基板本体111を使用して表示装置101を安定的に製造することができる。
【0061】
また、表示装置101の製造に摂氏400℃以上の高温工程が使用されないため、製造過程中に基板本体111およびガラス基板500間の剥離を効果的に抑制することができる。
【0062】
以下、図3を参照して本発明の第2実施形態に係る表示装置102を説明する。
【0063】
図3に示したように、本発明の第2実施形態に係る表示装置102は、有機発光素子70(図1に図示)の代わりに液晶層300を含む点を除けば、第1実施形態と同一である。つまり、本発明の第2実施形態で、表示装置102は液晶表示装置である。
【0064】
液晶層300は当該技術分野の従事者に公知となった多様な液晶を含むことができる。
【0065】
また、表示装置102は、液晶層300を介して基板本体111と対向配置された対向基板211をさらに含む。対向基板211は、画素電極310と向き合うように形成された共通電極320を含む。また、表示装置102は、基板本体111および対向基板211にそれぞれ付着された偏光板(図示せず)をさらに含むことができる。
【0066】
本発明の第2実施形態で、液晶層300および対向基板211が図3に示した構造に限定されるものではない。液晶層300および対向基板211は当該技術分野の従事者が容易に変更可能な範囲内で多様な構造を有することができる。
【0067】
また、本発明の第2実施形態においても、図3に示されたガラス基板500は最終的に基板本体111から分離される。
【0068】
また、本発明の第2実施形態に係る表示装置102の製造方法は、有機発光素子70(図1に図示)の代わりに液晶層300を配置する方法を除けば、第1実施形態と同一である。
【0069】
上述の通り、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されず、次に記載する特許請求の範囲の概念および範囲を逸脱しない限り、多様な修正および変形が可能であることは本発明が属する技術分野に従事する者は容易に理解することができる。
【符号の説明】
【0070】
70 有機発光素子
101、102 表示装置
111 基板本体
120 バリア膜
130 半導体層
140 ゲート絶縁膜
155 ゲート電極
160 層間絶縁膜
176 ソース電極
177 ドレイン電極
180 平坦化膜
190 画素定義膜
500 ガラス基板
710 画素電極
720 有機発光層
730 共通電極

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板本体と、
前記基板本体上に位置し、2000〜8000ohm/sq範囲内の表面抵抗を有する多結晶シリコン膜で形成された半導体層と、
前記半導体層とそれぞれ互いに接触し、350〜2000ohm範囲内の抵抗を有する金属物質で形成されたソース電極およびドレイン電極と、
を含む、薄膜トランジスター。
【請求項2】
前記ソース電極および前記ドレイン電極とそれぞれ接触された前記半導体層は不活性化された状態である、請求項1に記載の薄膜トランジスター。
【請求項3】
前記金属物質は、4.1〜4.5範囲内の仕事関数を有する、請求項2に記載の薄膜トランジスター。
【請求項4】
基板本体と、
前記基板本体上に位置し、2000〜8000ohm/sq範囲内の表面抵抗を有する多結晶シリコン膜で形成された半導体層と、
前記半導体層とそれぞれ互いに接触し、350〜2000ohm範囲内の抵抗を有する金属物質で形成されたソース電極およびドレイン電極と、
を含む、表示装置。
【請求項5】
前記ソース電極および前記ドレイン電極とそれぞれ接触された前記半導体層は不活性化された状態である、請求項4に記載の表示装置。
【請求項6】
前記金属物質は、4.1〜4.5範囲内の仕事関数を有する、請求項5に記載の表示装置。
【請求項7】
前記基板本体はプラスチック素材で形成された、請求項4〜請求項6のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項8】
前記基板本体上に形成された有機発光素子をさらに含む、請求項7に記載の表示装置。
【請求項9】
前記基板本体上に形成された液晶層をさらに含む、請求項7に記載の表示装置。
【請求項10】
ガラス基板を設ける段階と、
前記ガラス基板上にプラスチックを素材として基板本体を形成する段階と、
前記基板本体上に多結晶シリコン膜で半導体層を形成する半導体層段階と、
前記半導体層が不活性化された状態で前記半導体層とそれぞれ互いに接触するようにソース電極およびドレイン電極を形成する段階と、
前記ガラス基板を前記基板本体から分離する段階と、
を含む、表示装置の製造方法。
【請求項11】
前記多結晶シリコン膜は、2000〜8000ohm/sq範囲内の表面抵抗を有する、請求項10に記載の表示装置の製造方法。
【請求項12】
前記ソース電極および前記ドレイン電極は、350〜2000ohm範囲内の抵抗を有する金属物質で形成される、請求項11に記載の表示装置の製造方法。
【請求項13】
前記金属物質は、4.1〜4.5範囲内の仕事関数を有する、請求項12に記載の表示装置の製造方法。
【請求項14】
前記半導体層は摂氏400℃未満の温度で形成される、請求項10に記載の表示装置の製造方法。
【請求項15】
前記基板本体上に有機発光素子を形成する段階をさらに含む、請求項10〜請求項14のいずれか一項に記載の表示装置の製造方法。
【請求項16】
前記基板本体上に液晶層を形成する段階をさらに含む、請求項10〜請求項14のいずれか一項に記載の表示装置の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−258907(P2011−258907A)
【公開日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−183021(P2010−183021)
【出願日】平成22年8月18日(2010.8.18)
【出願人】(308040351)三星モバイルディスプレイ株式會社 (764)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Mobile Display Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】San #24 Nongseo−Dong,Giheung−Gu,Yongin−City,Gyeonggi−Do 446−711 Republic of KOREA
【Fターム(参考)】