説明

車両情報制御装置

【課題】より適切に運転者の交通規制情報を表示することができる車両情報制御装置を提供すること。
【解決手段】本発明による車両情報制御装置1は、降雨量が所定量以上であることを判定する判定手段2bと、降雨量が所定量以上である場合に、記憶手段3から前記交通規制情報を取得する取得手段2cを備えることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、乗用車、トラック、バス等の車両に適用して好適な運転者の車両情報制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に車両を運転している場合に、降雨時において運転者は運転時における不安を軽減するためより多くの情報を必要とする。そこで、車両においていずれかの手段により降雨を判定した場合に、路側のセンタから交通規制情報等を取得して運転者に提示して、運転者の降雨時の不安を軽減する車両情報制御装置が提案されている。
【特許文献1】特開2006−279679号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところが、このような車両情報制御装置においては、交通規制情報が必要となるのは降雨量が多い場合のみであるにもかかわらず、降雨時であると判定された場合に、常に交通規制情報を取得し運転者に表示するために、車両側と路側との間における通信量が増大してコスト増大と通信時間の増大を招いてしまうという問題があり、より適切に運転者に交通規制情報を表示することができていないという問題があった。
【0004】
本発明は、上記問題に鑑み、より適切に運転者の交通規制情報を表示することができる車両情報制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の問題を解決するため、本発明に係る車両情報制御装置は、
降雨量が所定量以上であることを判定する判定手段と、前記降雨量が所定量以上である場合に、記憶手段から前記交通規制情報を取得する取得手段を備えることを特徴とする。
【0006】
なお、前記判定手段が、車両のワイパー装置のワイパー速度又は雨滴感知センサの出力値に基づいて前記判定を行うことを特徴とすることが好ましい。
【0007】
これによれば、既存のシステムを用いて前記判定手段が、前記降雨量が所定量以上であるかどうかを判定することができる。
【0008】
ここで、前記判定手段と前記取得手段を複数の車両に備え、前記記憶手段を路側に備えるとともに、前記取得手段と前記記憶手段とを相互に接続する通信手段を備えることを特徴とすることが好ましい。
【0009】
これによれば、複数の車両において、車両側の前記判定手段により各車両において前記降雨量が所定量以上であることを判定した、各車両の取得手段が路側の記憶手段から前記通信手段を介して前記交通規制情報を取得することができ、当該交通規制情報を運転者に表示して、運転者の不安を軽減し、より適切に運転者に交通規制情報を提示することができる。
【0010】
さらに、前記取得手段が所定時間内に所定回数前記交通規制情報を取得することを特徴とすることが好ましい。
【0011】
これによれば、前記取得手段が前記所定時間内に所定回数だけ前記交通規制情報を取得するために、前記通信手段による不要な通信量を軽減することができる。さらに、前記降雨量が所定量以上であると前記判定手段が判定する場合のみに、前記取得手段が前記通信手段を介して前記記憶手段より前記交通規制情報を取得することにより、これによっても、前記通信手段による不要な通信量を軽減することができ、通信量の増大によるコスト増大と通信時間の増大を防止することができる。
【0012】
加えて、前記所定量を豪雨と判定される数値とすれば、真に前記交通規制情報が必要な場合のみに前記交通規制情報を取得して、不要な通信量を軽減することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、より適切に運転者の交通規制情報を表示することができる車両情報制御装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明を実施するための最良の形態について、添付図面を参照しながら説明する。
【0015】
図1は、本発明に係わる車両情報制御装置の一実施形態を示す模式図である。車両情報制御装置1は、複数の車両に備えられた、車両情報制御ECU(Electronic Control Unit)2と、路側の情報センタに備えられたサーバ3と、基地局4とを備えて構成される。車両情報制御ECU2と、サーバ3とは、ネットワークを介して接続される。
【0016】
このネットワークは、例えば、携帯電話網、PHS(Personal Handy-phone System)網、無線LAN網、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)網、衛星電話、ビーコン等の無線にて構成されて、通信手段を構成するものである。
【0017】
なお、車両情報制御ECU2とサーバ3の通信を実現するネットワークは、PPPプロトコル(Point to Point Protocol)に従うものでありPPPプロトコルによりこれらの間でデータリンクを確立し、上位層であるTCP/IPプロトコル(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)、TCP/IPと上位互換であるHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)やFTP(File Transfer Protocol)を実現して、データの送受信を可能とするものである。
【0018】
次に情報センタのサーバ3について図を用いて詳細に説明する。図2は、本発明に係わる車両情報制御装置1の一部をなす路側の情報センタのサーバ3を示す模式図である。
【0019】
図2に示すように、サーバ3はそれぞれバスで相互に接続されているCPU71、主記憶装置72、HDDなどの記憶装置73、表示装置74、入力装置75、ドライブ装置76及び通信装置77を備えて、記憶手段を構成する。
【0020】
CPU71は、OSやアプリケーションなどのプログラムを記憶装置73から読み込んで実行することで種々の機能を提供すると共に、サーバ3が行う処理を統括的に制御するものである。主記憶装置72はRAMにより構成され、OSやプログラム、データを一時保管する作業領域を構成する。記憶装置73は、HDDやフラッシュメモリなど不揮発性メモリであり、OS、プログラム、ドライバ等のファイルを格納し記憶している。
【0021】
表示装置74は、CPU71が実行するプログラムに基づく画面情報を所定の解像度や色数等でディスプレイにより描画するものであって、このディスプレイは例えば、GUI(Graphical User Interface)画面を形成し、操作に必要な各種ウィンドウやデータ等を表示するものである。
【0022】
入力装置75はキーボードやマウスなどで構成され、ユーザからの様々な操作指示をサーバ3に入力するために設けられるものである。さらに、ドライブ装置76は、記憶媒体78が挿入可能に構成されており、記憶媒体78に記憶されたデータを読み取って主記憶装置72等に送信するものである。通信装置77は、前述したネットワークに接続するためのインターフェイスであり、例えばモデム、NIC等で構成される。
【0023】
このように構成されるサーバ3において、CPU71がプログラムを実行することで、サーバ3は、車両情報制御ECU2から基地局4を介して送信された各車両からの交通規制情報を要求する要求指令を受信し、記憶装置73に記憶されている交通規制情報を読み出す。
【0024】
さらに、各車両の車両情報制御ECU2から、各車両の位置に対応する交通規制情報を要求する要求指令が基地局4を介してサーバ3が受信した場合は、サーバ3は、各車両の位置に対応する交通規制情報を、要求指令を送信した車両情報制御ECU2に基地局4を介して送信する。
【0025】
次に車両情報制御ECU2について図を用いて詳細に説明する。図3は、本発明に係わる車両情報制御装置1の一部をなす車両情報制御ECU2の一実施態様を示す模式図である。
【0026】
車両情報制御ECU2には、GPS(Global Positioning System:全地球測位システム)アンテナ5と、IMU(イナーシャメジャメントユニット)6と、受信機7と、データベース8と、ディスプレイ9と、スピーカ10と、タッチパネル11が接続される。
【0027】
さらに、車両情報制御ECU2には、ABS(Anti-lock Brake System)12と、通信装置13と、ワイパー制御ECU14と、ステアリングECU15がCAN(Controller Area Network)等の通信規格により接続される。
【0028】
車両情報制御ECU2は、例えばCPU、ROM、RAMおよびそれらを相互に接続するデータバスから構成され、ROMに格納されたプログラムに従い、以下に述べるそれぞれの制御を行う探索手段2a、判定手段2b、取得手段2c、表示手段2dとして機能するものである。
【0029】
通信装置13は、車両情報制御ECU2が前述したネットワークに接続して交通規制情報の要求指令と交通規制情報を、基地局4を介してサーバ3と送受信するためのインターフェイスであり、送信機及び受信機で構成される。
【0030】
ワイパー制御ECU14は、例えばCPU、ROM、RAMおよびそれらを相互に接続するデータバスから構成され、ROMに格納されたプログラムに従い、以下に述べるそれぞれの制御を行うものであって、図示しない雨滴感知センサにより雨滴を感知した場合にこれも図示しないワイパーを起動するとともに、車両情報制御ECU2に対してワイパー速度と雨滴感知センサの出力値を送信するものである。なお、雨滴感知センサとは、車両のボンネット等に設けられて、雨滴による衝撃や静電気容量の変化を感知して降雨量を検出するものである。
【0031】
ステアリングECU15は、例えばCPU、ROM、RAMおよびそれらを相互に接続するデータバスから構成され、ROMに格納されたプログラムに従い、以下に述べるそれぞれの制御を行うものであって、運転者がステアリングホイールにより入力した操作力と、ステアリングセンサにより検出した操舵角に基づいて、ここでは図示しないパワーステアリング装置の操舵角を制御するものである。
【0032】
GPSアンテナ5は、地球上空に打ち上げられた複数の衛星の内三個の衛星からの電波を受信し、これらの電波をもとに、車両情報制御ECU2の探索手段2aは、例えば三角測量の原理で自車位置つまりは経度と緯度を測定する。なお、経度と緯度に加え高度も測定する場合には四個の衛星を用いる。
【0033】
ここで、IMU6は車両のヨーレートを検出するものである。データベース8はCD−ROMやDVD−ROM等の記憶媒体により構成され、表示用の地図情報と、探索用の地図情報を格納し記憶している。タッチパネル11はユーザが目的地等の探索条件を入力する入力装置であり、ディスプレイ9は車両情報制御ECU2の探索手段2aが探索した自車位置を車両情報制御ECU2の表示手段2dの指令に基づき表示用の地図情報とともに表示するものであって、このタッチパネル11とディスプレイ9は一つのマルチインフォメーションディスプレイにより構成されている。
【0034】
また、ABS12は制動時の車輪のロックを防止する装置であり、その制御に用いるための車速を図示しない車輪速センサから取得しており、車両情報制御ECU2はその車速をABS12からCAN等の通信規格による送信により取得している。
【0035】
さらに、受信機7は光あるいは電波ビーコンに準拠したものであり、VICS(Vehicle Information & Communication System:道路交通情報システム)からの道路情報を受信する。
【0036】
上述したGPSアンテナ5を用いた車両情報制御ECU2の探索手段2aによる自車位置の測定は、衛星からの電波を利用する特性上、高層ビルの谷間に自車が位置する場合やトンネル内を自車が走行している場合、あるいは、高架橋の下を自車が走行している場合などでは衛星からの電波をGPSアンテナ5が受信できないため、自車位置が測定できないという問題が生じる。
【0037】
このため、GPSアンテナ5が衛星から電波を受信できない場合には、車両情報制御ECU2の探索手段2aは、ABS12が検出した車速とIMU6が検出したヨーレート、ステアリングECU15が検出した操舵角をもとにして、自車の移動距離と方向を計算して自車位置を測定する。これにより、GPSアンテナ5を用いた自車位置の測定と併せて、トータルの自車位置の測定の精度を高めている。
【0038】
そして、車両情報制御ECU2の判定手段2bは、ワイパー制御ECU14から受信したワイパー速度が所定速度以上である、又は、雨滴感知センサの出力値が所定値以上である場合に、降雨量が所定量以上であると判定する。
【0039】
さらに、車両情報制御ECU2の取得手段2cは、判定手段2bの判定に基づいて、交通規制情報を読み出す要求指令を自車両の位置とともに基地局4を介してサーバ3に送信する。サーバ3は車両情報制御ECU2の取得手段2cから要求指令を受信すると、記憶装置73に記憶されている交通規制情報を読み出すとともに、各車両の位置に対応する交通規制情報を、要求指令を送信した車両情報制御ECU2に基地局4を介して送信する。
【0040】
ここで車両情報制御ECU2の取得手段2cは、要求指令をサーバ3に送信する際に送信フラグをオンとしてそのオン情報を管理して、一日につき一度のみ要求指令を送信するようにする。さらに、車両情報制御ECU2の取得手段2cはサーバ3の送信した交通規制情報を受信して取得して、車両情報制御ECU2の表示手段2dは、探索手段2aの探索した自車位置とサーバ3から受信した交通規制情報をディスプレイ9により表示する。
【0041】
以下に以上述べた車両情報制御ECU2の制御内容を、フローチャートと図を用いて説明する。図4は、本発明に係わる車両情報制御装置1の制御内容を示すフローチャートである。
【0042】
S1において、各車両の車両情報制御ECU2の探索手段2aは、上述した方法により自車両の位置を測定し、S2において、車両情報制御ECU2の判定手段2bは、ワイパー制御ECU14からCANを介して、ワイパー速度と雨滴感知センサの出力値を受信して、S3において、車両情報制御ECU2の判定手段2bは、ワイパー速度が所定速度以上であるか、又は、雨滴感知センサの出力値が所定値以上であるかどうかを判定し、肯定の場合は、S4にすすんで、車両情報制御ECU2の判定手段2bは、降雨量が所定量以上であると判定し、否定の場合は制御を終了する。
【0043】
つづいてS5において、車両情報制御ECU2の取得手段2cは、判定手段2bの判定に基づいて、交通規制情報を読み出す要求指令を自車両の位置の情報とともに基地局4を介してサーバ3に送信する。これとともに、S6において車両情報制御ECU2の取得手段2cは、送信フラグをオンとしオン情報を記憶して、要求指令を送信した同じ日には再度要求指令を送信しないようにする。
【0044】
S7において、サーバ3は車両情報制御ECU2の取得手段2cから基地局4を介して要求指令と自車両の位置を受信すると、S8において、サーバ3は、記憶装置73に記憶されている交通規制情報を読み出すとともに、S9においてサーバ3は、各車両の位置に対応する交通規制情報を、要求指令を送信した車両情報制御ECU2に基地局4を介して送信する。
【0045】
さらに、S10において、車両情報制御ECU2の取得手段2cはサーバ3の送信した交通規制情報を受信して取得して、S11において、車両情報制御ECU2の表示手段2dは、探索手段2aの探索した自車位置とサーバ3から受信した交通規制情報をディスプレイ9により表示する。
【0046】
これらの制御内容により実現される本実施例の車両情報制御装置1によれば、以下のような作用効果を得ることができる。すなわち、車両情報制御ECU2の取得手段2cが所定時間内に所定回数だけ、ここでは一日に一回だけ交通規制情報を取得するようにすることができるために、基地局4及び上述したネットワークにより構成される通信手段において、不要な通信量が増大することを防止して、コスト増大と通信時間の増大を防止することができる。
【0047】
さらに、降雨量が所定量以上であると車両情報制御ECU2の判定手段2bが判定する場合のみに、車両情報制御ECU2の取得手段2cが基地局4及びネットワークにより構成される通信手段を介してサーバ3より交通規制情報を取得することにより、これによっても、基地局4及びネットワークにより構成される通信手段による不要な通信量を軽減して、コスト増大と通信時間の増大を防止することができる。
【0048】
また、降雨量が所定量以上であるかどうかを、ワイパー制御ECU14の検出したワイパー速度が所定速度以上であるかどうか、又は、雨滴感知センサの出力値が所定値以上であるかを判定することにより、既存のシステムを用いて車両情報制御ECU2の判定手段2bが、降雨量が所定量以上であるかどうかを判定することができる。
【0049】
さらに、車両情報制御ECU2の判定手段2bと取得手段2cを複数の車両に備え、記憶手段であるサーバ3を路側に備えるとともに、取得手段2cと記憶手段であるサーバ3とを相互に接続する、基地局4及びネットワークにより構成される通信手段を備えることにより、複数の車両において、車両側の車両情報制御ECU2の判定手段2bにより各車両において降雨量が所定量以上であることを判定した、各車両の取得手段2cが路側の記憶手段であるサーバ3から基地局4及びネットワークより構成される通信手段を介して交通規制情報を取得して運転者に表示して、運転者の不安を軽減し、より適切に運転者に交通規制情報を提示することができる。
【0050】
加えて、車両情報制御ECU2の判定手段2bが判定に用いる所定量を豪雨と判定される数値とすれば、真に交通規制情報が必要な場合のみに取得手段2c交通規制情報を取得して、不要な通信量を軽減することができる。
【0051】
以上本発明の好ましい実施例について詳細に説明したが、本発明は上述した実施例に制限されることなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形および置換を加えることができる。
【0052】
例えば、各車両の車両情報制御ECU2の取得手段2cが基地局4及びネットワークを介してサーバ3に送信した、自車両の位置情報と交通規制情報を要求する要求指令を降雨情報としてサーバ3で集約して、地域気象観測システムであるアメダス(Automated Meteorological Data Acquisition System)の地域気象情報を修正又は補完するデータとして活用することもできる。
【0053】
さらに、複数種類のネットワークに属するサーバ3により作成された降雨情報を、各サーバの記憶媒体78を用いて集約して、降雨情報のデータベースを再構築して、再構築されたデータベースを再度各ネットワークに属するサーバ3に供給して、降雨情報のさらなる共有化を図ることもできる。
【0054】
また、上述した実施例においては降雨量が所定量以上であることを判定するにあたり、ワイパー装置のワイパー速度が所定速度以上であることと、雨滴感知センサの出力値が所定値以上であることとをOR条件として判定したが、これをAND条件として判定することも、一方のみを使用して判定することももちろん可能である。
【0055】
さらに、上述した実施例においては降雨量が所定量以上であることを判定するためのパラメータとして、ワイパー装置のワイパー速度を用いているが、実施例に示したようにABS12を搭載している車両においては、ABS12は降雨量が所定量以上である豪雨において動作することを利用して、ABS動作信号を用いることもできる。
【0056】
すなわち、各車両の車両情報制御ECU2の判定手段2bが、ABS12からCANを介して、ABS動作信号を受信して、各車両の車両情報制御ECU2の判定手段2bは、ABS動作信号がオンであるかどうかを判定し、肯定の場合は、車両情報制御ECU2の判定手段2bは、降雨量が所定量以上であると判定する構成とすることも可能である。
【0057】
この場合においても、情報センタのサーバ3は各車両の車両情報制御ECU2の取得手段2cから交通規制情報を要求する要求指令を受信すると、交通規制情報を、ネットワークを介して各車両の車両情報制御ECU2の取得手段2cに送信する。
【0058】
また、上述した実施例においては、車両情報制御ECU2の取得手段2cから基地局4及びネットワークを介してサーバ3が、交通規制情報を要求する要求指令を受信した場合に、交通規制情報のみをサーバ3が送信しているが、これに合わせて現在の車両の位置及び目的地及び目的地までの経路上の天気情報を送信することももちろん可能である。
【産業上の利用可能性】
【0059】
本発明は、より適切に運転者に交通規制情報を表示することができる車両情報制御装置に関するものであり、比較的軽微な制御上の変更により、所望の効果を得ることができるので、乗用車、トラック、バス等の様々な車両に適用して有益なものである。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明に係る車両情報制御装置の一実施形態を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る車両情報制御装置の一実施形態を示すブロック図である。
【図3】本発明に係る車両情報制御装置の一実施形態を示すブロック図である。
【図4】本発明に係る車両情報制御装置の一実施形態の制御内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0061】
1 車両情報制御装置
2 車両情報制御ECU
2a 探索手段
2b 判定手段
2c 取得手段
2d 表示手段
3 サーバ
4 基地局
5 GPSアンテナ
6 IMU
7 受信機
8 データベース
9 ディスプレイ
10 スピーカ
11 タッチパネル
12 ABS
13 通信装置
14 ワイパー制御ECU
15 ステアリングECU
71 CPU
72 主記憶装置
73 記憶装置
74 表示装置
75 入力装置
76 ドライブ装置
77 通信装置
78 記憶媒体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
降雨量が所定量以上であることを判定する判定手段と、前記降雨量が所定量以上である場合に、記憶手段から前記交通規制情報を取得する取得手段を備えることを特徴とする車両情報制御装置。
【請求項2】
前記判定手段が、車両のワイパー装置のワイパー速度又は雨滴感知センサの出力値に基づいて前記判定を行うことを特徴とする請求項1に記載の車両情報制御装置。
【請求項3】
前記判定手段と前記取得手段を複数の車両に備え、前記記憶手段を路側に備えるとともに、前記取得手段と前記記憶手段とを相互に接続する通信手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両情報制御装置。
【請求項4】
前記取得手段が所定時間内に所定回数前記交通規制情報を取得することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両情報制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−9245(P2009−9245A)
【公開日】平成21年1月15日(2009.1.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−168125(P2007−168125)
【出願日】平成19年6月26日(2007.6.26)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】