車載用表示装置及びその表示方法
【目的】複数の携帯型ナビゲーション装置から経路情報を取得し、車載用表示装置に経路を表示する際に、複数の携帯型ナビゲーション装置にそれぞれ設定されている目的地が異なる場合でも、車両乗員全員が満足する経路を表示することが可能な「車両用表示装置及びその表示方法」を提供することである。
【構成】CPU2は、複数の携帯型ナビゲーション装置にそれぞれ設定されている目的地を取得してナビゲーション情報記憶部3に記憶する。そして、記憶した目的地のうち、所定の目的地を最終目的地とし、その他の目的地を経由地とし、最終目的地と経由地を、接続されている携帯型ナビゲーション装置に入力し、携帯型ナビゲーション装置より全ての経由地を経由して最終目的地に至る経路を取得して表示する。
【構成】CPU2は、複数の携帯型ナビゲーション装置にそれぞれ設定されている目的地を取得してナビゲーション情報記憶部3に記憶する。そして、記憶した目的地のうち、所定の目的地を最終目的地とし、その他の目的地を経由地とし、最終目的地と経由地を、接続されている携帯型ナビゲーション装置に入力し、携帯型ナビゲーション装置より全ての経由地を経由して最終目的地に至る経路を取得して表示する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車載用表示装置及びその表示方法に係わり、特に携帯型ナビゲーション装置から経路情報を取得し、該経路情報を表示する車載用表示装置及びその表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、車載用表示装置は、携帯型ナビゲーション装置を接続することにより、携帯型ナビゲーション装置より目的地までの経路情報を取得して表示することができるようになっている。これにより、運転者は車載用表示装置に表示された経路に沿って運転することにより、所望の目的地へ到達することができる。
【0003】
ところで、車両内において、運転者以外に携帯型ナビゲーション装置を所有する同乗者が存在し、同乗者の目的地は運転者が所望する目的地と異なる場合がある。このような場合、上記車両用表示装置に、接続可能な携帯型ナビゲーション装置は1台であるため、運転者と同乗者の携帯型ナビゲーション装置の一方しか接続できない。このため、例えば、同乗者の携帯型ナビゲーション装置を車両用表示装置に接続した場合は、運転者の携帯型ナビゲーション装置を車両用表示装置に接続できず、運転者は所望の目的地へ到達することができない。従って、運転者が所望の目的地へ到達するには、同乗者が所望する目的地に到達した後に、携帯型ナビゲーション装置の接続を変更する作業が必要になっていた。更に、同乗者が複数存在した場合、車載用表示装置に接続する携帯型ナビゲーション装置の接続順序によって、各乗員の目的地を経由する経路が異なり、最適な経路(例えば最短時間経路)に沿って運転することができない場合があった。
【0004】
従来より、一緒に行動する全員の経験や嗜好を反映させて目的地までの経路探索するに必要な情報を提供する情報提供装置がある(特許文献1参照)。
まず、各利用者がそれぞれ訪問した目的地や経由地等の情報をナビゲーション装置及び携帯端末から送信することにより、利用者ごとに履歴としてサービスセンタに蓄積する。車両乗員がサービスセンタに対して経路提供要求を行う場合、サービスセンタは、ナビゲーション装置に車両乗員全員の識別コードを送信させ、サービスセンタに蓄積された車両乗員全員の履歴に基づいて目的地までの経路を探索し、該経路をナビゲーション装置に送信し、ナビゲーション装置の表示部より該経路を車両乗員全員に提供する。
【特許文献1】特開2002−196665号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来技術によれば、車両乗員全員の目的地が同一である場合には、車両乗員全員の経験や嗜好を反映させた目的地までの経路を提供することができる。しかし、車両乗員全員の目的地が異なる場合には、車両乗員全員が満足する経路を提供することはできなかった。
従って、本発明の目的は、携帯型ナビゲーション装置から経路情報を取得し、経路を表示する際に、車両乗員全員の目的地が異なる場合でも、車両乗員全員が満足する経路を表示することが可能な車両用表示装置及びその表示方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、携帯型ナビゲーション装置から経路情報を取得し、該経路情報を表示する車載用表示装置であり、複数の携帯型ナビゲーション装置にそれぞれ設定されている目的地を取得する目的地取得部と、各携帯型ナビゲーション装置より取得した前記目的地を記憶する目的地記憶部と、前記記憶した目的地のうち、所定の目的地を最終目的地とし、その他の目的地を経由地とする最終目的地決定部と、前記最終目的地と経由地を、接続されている携帯型ナビゲーション装置に入力し、該装置より前記経由地を経由して前記最終目的地に至る経路を取得する制御部と、前記取得した経路を表示する表示部と、を備えている。
【0007】
上記車載用表示装置の最終目的地決定部は、最後に接続された携帯型ナビゲーション装置に設定されている目的地を最終目的地にする。
【0008】
上記車載用表示装置の最終目的地決定部は、前記目的地の1つを前記最終目的地として設定する最終目的地設定部、を備えている。
【0009】
本発明は、携帯型ナビゲーション装置から経路情報を取得し、該経路情報を表示する車載用表示装置であり、複数の携帯型ナビゲーション装置にそれぞれ記憶されている登録地点情報を取得する登録地点情報取得部と、前記取得した各登録地点情報から目的地を選択する目的地選択部と、前記選択した目的地を記憶する目的地記憶部と、前記記憶した目的地のうち、所定の目的地を最終目的地とし、その他の目的地を経由地とする最終目的地決定部と、前記最終目的地と経由地を、接続されている携帯型ナビゲーション装置に入力し、該装置より前記経由地を経由して前記最終目的地に至る経路を取得する制御部と、前記取得した経路を表示する表示部と、を備えている。
【0010】
上記車載用表示装置の最終目的地決定部は、最後に接続された携帯型ナビゲーション装置に設定されている登録地点情報から選択した目的地を最終目的地にする。
【0011】
上記車載用表示装置の最終目的地決定部は、前記目的地の1つを前記最終目的地として設定する最終目的地設定部、を備えている。
【0012】
本発明は、携帯型ナビゲーション装置から経路情報を取得し、該経路情報を表示する車載用表示装置の表示方法であり、複数の携帯型ナビゲーション装置にそれぞれ設定されている目的地を取得して記憶する第1ステップ、前記記憶した目的地のうち、所定の目的地を最終目的地とし、その他の目的地を経由地とする第2ステップ、前記最終目的地と経由地を、接続されている携帯型ナビゲーション装置に入力し、該装置より前記経由地を経由して前記最終目的地に至る経路を取得して表示する第3ステップ、を有している。
【0013】
前記第2ステップは、最後に接続された携帯型ナビゲーション装置に設定されている目的地を最終目的地にする。
【0014】
前記第2ステップは、前記目的地の1つを前記最終目的地として設定するステップ、を有している。
【0015】
本発明は、携帯型ナビゲーション装置から経路情報を取得し、該経路情報を表示する車載用表示装置の表示方法であり、複数の携帯型ナビゲーション装置にそれぞれ記憶されている登録地点情報を取得する第1ステップ、前記取得した各登録地点情報から目的地を選択して記憶する第2ステップ、前記記憶した目的地のうち、所定の目的地を最終目的地とし、その他の目的地を経由地とする第3ステップ、前記最終目的地と経由地を、接続されている携帯型ナビゲーション装置に入力し、該装置より前記経由地を経由して前記最終目的地に至る経路を取得して表示する第4ステップ、を有している。
【0016】
前記第3ステップは、最後に接続された携帯型ナビゲーション装置に設定されている登録地点情報から選択した目的地を最終目的地にする。
【0017】
前記第3ステップは、前記目的地の1つを前記最終目的地として設定するステップ、を有している。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、複数の携帯型ナビゲーション装置にそれぞれ設定されている目的地を取得して記憶し、前記記憶した目的地のうち、所定の目的地を最終目的地とし、その他の目的地を経由地とし、前記最終目的地と経由地を、接続されている携帯型ナビゲーション装置に入力し、該装置より前記経由地を経由して前記最終目的地に至る経路を取得して表示するように構成したため、車両乗員全員の目的地が異なる場合でも、車両乗員全員が満足する経路を探索して表示することができる。
【0019】
本発明によれば、最後に接続された携帯型ナビゲーション装置に設定されている目的地を最終目的地とするように構成したため、携帯型ナビゲーション装置をその数だけ接続するだけで車載用表示装置に全携帯型ナビゲーション装置の目的地を入力し、かつ、最後に接続された携帯型ナビゲーション装置が探索した経路を表示することができる。
【0020】
本発明によれば、最終目的地を決定するだけで他の目的地を経由地とみなし、該経由地を通り最終目的地に至る最適経路を探索して表示することができる。
【0021】
本発明によれば、複数の携帯型ナビゲーション装置にそれぞれ記憶されている登録地点情報を取得し、前記取得した各登録地点情報から目的地を選択して記憶し、前記記憶した目的地のうち、所定の目的地を最終目的地とし、その他の目的地を経由地とし、前記最終目的地と経由地を、接続されている携帯型ナビゲーション装置に入力し、該装置より前記経由地を経由して前記最終目的地に至る経路を取得して表示するように構成したため、各乗員の目的地を所有する携帯型ナビゲーション装置に予め設定しなくても、車両乗員全員が満足する経路を探索して表示することができる。
【0022】
本発明によれば、最後に接続された携帯型ナビゲーション装置に設定されている登録地点情報の中から選択した目的地を最終目的地とするように構成したため、携帯型ナビゲーション装置をその数だけ接続するだけで車載用表示装置に全携帯型ナビゲーション装置の目的地を入力し、かつ、最後に接続された携帯型ナビゲーション装置が探索した経路を表示することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
(A)本発明に係る車載用表示装置の概略
図1は本発明に係る車載用表示装置の概略図及び表示例である。
ユーザが車載用表示装置1に携帯型ナビゲーション装置PNAを接続すると、CPU2は携帯型ナビゲーション装置PNAが接続されたことを認識し、携帯型オーディオ装置PNAに設定されている目的地情報(例えば目的地名A、経緯度(XA,YA))とナビゲーションID(NAVI_A)とを取得してナビゲーション情報記憶部3に記憶する。上記処理を携帯型ナビゲーション装置PNB及びPNCについて行う。これにより、車載用表示装置1は、携帯型ナビゲーション装置PNBから目的地情報(目的地名B、経緯度(XB,YB))及びナビゲーションID(NAVI_B)とを取得して記憶し、携帯型ナビゲーション装置PNCから目的地情報(目的地名C、経緯度(XC,YC))及びナビゲーションID(NAVI_C)とを取得して記憶する。これにより、ナビゲーション情報記憶部3には目的地情報4Aが記憶される。そして、ユーザが操作部5から経路表示を指示すると、CPU2は、ナビゲーション情報記憶部3に記憶された目的地情報4Aを表示部6に表示する。ユーザは表示された目的地情報4Aから最終目的地を操作部5により選択する。これにより、CPU2は該選択された目的地情報に対応させて目的地を示す種別データをナビゲーション情報記憶部3に記憶し、その他の目的地情報については、目的地情報に対応させて経由地を示す種別データをナビゲーション情報記憶部3に記憶する。例えば、ユーザが目的地名Bを最終目的地として選択した場合は、符号4に示すような目的地情報がナビゲーション情報記憶部3に記憶される。次に、ユーザが車載用表示装置1に携帯型ナビゲーション装置PNBを接続すると、CPU2は、ナビゲーション情報記憶部3に記憶された目的地情報4を携帯型ナビゲーション装置PNBに入力する。携帯型ナビゲーション装置PNBは、種別データに基づいて、地名A及びCを経由して地名Bに至る最短時間経路を探索し、該経路をCPU2に入力する。CPU2は、この経路情報を表示部6に表示する。これにより、表示部6には図1(B)示すような経路が表示される。
【0024】
(B)本発明に係る車載用表示装置の構成
図2は車載用表示装置の一種である車載用AV装置の構成図である。
DVD再生に際して、ユーザが操作部5からDVD再生を指示すると、CPU2は、この指示信号をDVD再生部11に入力する。DVD再生部11はこの指示に基づいて、図示しないDVDが装填されたDVDドライブからDVDに記憶された画像信号と音声信号とを読み出す。そして、DVD再生部11は、画像信号と音声信号とにDA変換処理等の制御を行って、画像信号を画像切替部12を介して表示部6に表示し、音声信号を音声切替部13を介してスピーカ14より再生音を出力する。
【0025】
複数の携帯型ナビゲーション装置の目的地を経由する経路を表示するには、ユーザにより図示しない携帯型ナビゲーション装置が通信インターフェース15を介して接続される。CPU2は、携帯型ナビゲーション装置が接続されたことを認識して、携帯型ナビゲーション装置に記憶されている目的地情報(目的地名及び経緯度)とナビゲーションIDとを入力するように通信インターフェース15を介して要求する。この要求により、携帯型ナビゲーション装置は目的地情報とナビゲーションIDとを通信インターフェース15を介してCPU2に入力し、CPU2は目的地情報とナビゲーションIDとをナビゲーション情報記憶部3に記憶する。
上記処理を各携帯型ナビゲーション装置について行う。これにより、例えば3台の携帯型ナビゲーション装置を車載用AV装置に接続した場合、ナビゲーション情報記憶部3には目的地情報4Aが記憶される。
そして、ユーザが操作部5から経路表示を指示すると、CPU2は、ナビゲーション情報記憶部3から目的地情報4Aを読み出して最終目的地選択画面を生成し、該画面を画像切替部12を介して表示部6に表示する。ユーザが該画面に基づいて、操作部5から最終目的地を選択すると、CPU2は、該選択された目的地情報に対応させて目的地を示す種別データをナビゲーション情報記憶部3に記憶し、その他の目的地情報については、目的地情報に対応させて経由地を示す種別データをナビゲーション情報記憶部3に記憶する。例えば、ユーザが目的地名Bを最終目的地として選択した場合は、符号4に示すような目的地情報がナビゲーション情報記憶部3に記憶される。
次に、ユーザが「NAVI_B」のナビゲーションIDを有する携帯型ナビゲーション装置PNBを通信インターフェース15を介して接続すると、CPU2は、ナビゲーション情報記憶部3に記憶された目的地情報4を携帯型ナビゲーション装置PNBに入力する。携帯型ナビゲーション装置PNBは、種別データに基づいて、地名A及びCを経由して地名Bに至る最短時間経路を探索し、地図データと該経路を重ねた画像を生成してCPU2に入力する。CPU2は、この画像を画像切替部12を介して表示部6に表示する。これにより、表示部6には図1(B)示すような経路情報が表示される。以後、CPU2には、順次、地図データと該経路を重ねた画像が入力され、表示部6に表示される。また、携帯型ナビゲーション装置PNBは、適宜、経路案内音声をCPU2に入力し、CPU2は入力された経路案内音声を音声切替部13を介してスピーカ14より再生される。
以上は、DVDを再生する車載用AV装置を用いる場合であるが、HDD等に記憶された動画像データを再生する車載用AV装置を用いることもできる。
【0026】
(C)携帯型ナビゲーション装置の構成
図3は携帯型ナビゲーション装置の構成図である。
自車位置測定部21は、自立センサー(距離センサー、方向センサー)やGPS受信機を備え、自立センサーやGPS受信機の出力信号に基づいて自車位置を測定する。記憶媒体制御部23はCPU24からの指示により、上記自車位置周辺の地図情報(図葉毎の地図データ)を地図記憶媒体(DVD、HDD等)22から読み取ってバス20を介して地図バッファ25に保存する。地図描画部26は地図情報に基づいて自車位置周辺の地図画像を発生して、画面制御部27に入力し、画面制御部27は入力された地図画像を表示部28に表示する。操作部29は、例えば目的地入力等が操作でき、操作部29からの各種操作情報はCPU24に処理され必要なユニットに入力される。操作画面描画部30は操作部29の操作による各種入力に基づいて必要な操作画面を発生し、画面制御部27は該操作画面を表示部28に単独あるいは地図画像上に重ねて表示する。
次に、自車位置から所望する目的地までの経路を探索するには、ユーザにより操作部29から所望する目的地(地名や住所等)が入力されると、記憶媒体制御部23は、この目的地に関する情報(目的地名及び経緯度)を地図記憶媒体22から取得し、この目的地情報を目的地記憶部35に記憶する。そして、経路探索部31は目的地記憶部35から目的地情報を読み出して、自車位置から目的地までの経路を探索して経路記憶部32に記憶する。その後、経路描画部33は経路記憶部32に記憶された経路を描画して画面制御部27に入力し、画面制御部27は該経路画像を表示部28において地図画像上に重ねて表示する。以上は目的地を操作部29から直接入力した場合の経路探索であるが、よく訪問する場所(例えば自宅等)に関する情報(符号36)を予め登録地点記憶部37に記憶しておき、この登録地点を目的地として経路を探索することもできる。この場合は、ユーザが目的地情報を直接入力せず、登録地点記憶部37に記憶された登録地点から所定の登録地点を選択することにより、該登録地点までの経路を探索して表示するように制御される。更には、ユーザが操作部29から経由地を入力することにより、自車位置から該経由地を経由して目的地に至る経路を探索して表示することもできる。
また、音声発生部34は、経路案内時において各種音声を発生させる。例えば、自車が経路に沿って運転している際に、左折すべき交差点に接近した時には「交差点を左折して下さい」等の音声を発生させ、この音声はスピーカ41より出力される。
【0027】
次に、携帯型ナビゲーション装置から車載用AV装置へ目的地情報及び経路情報を入力する制御について説明する。
ユーザにより携帯型ナビゲーション装置が図示しない車載AV装置に通信インターフェース38を介して接続され、CPU2(図2)より、目的地情報(目的地名及び経緯度)とナビゲーションIDとを入力するように要求されると、CPU24は、この要求に基づいて目的地記憶部35に記憶された目的地情報とナビゲーションID記憶部39に記憶されたナビゲーションIDとを読み出して通信インターフェース38を介してCPU2に入力する。なお、ナビゲーションIDは予め設定され、ナビゲーションID記憶部39に記憶されている。
上記制御が複数の携帯型ナビゲーション装置により行われ、ナビゲーション情報記憶部3(図2)に符号4Aに示す目的地情報が記憶された後、操作部5(図2)から経路表示が指示されると、CPU24には、符号4に示すような目的地または経由地を示す種別データが付加された目的地情報が入力される。CPU24は、CPU2より入力された目的地情報を車載機情報記憶部40に記憶する。そして、経路探索部31は、車載機情報記憶部40に記憶された目的地情報を読み出し、種別データが「目的地」である地点を最終目的地とし、その他の地点を経由地として、自車位置から全ての経由地を経由し最終目的地に至る最短時間経路を探索して経路記憶部32に記憶する。その後、経路描画部33は経路記憶部32に記憶された経路を描画して画面制御部27に入力し、画面制御部27は、地図描画部26より入力された地図画像と該経路画像を重ねた画像を生成し、通信インターフェース38を介してCPU2に順次入力する。この際、画面制御部27は、地図画像と該経路画像を重ねた画像を表示部28に表示することもできる。これに並行して、音声発生部34により発生される経路案内時の各種音声も通信インターフェース38を介してCPU2に順次入力される。
【0028】
(D)本発明に係る第1の車載用表示装置の表示処理
第1の車載用表示装置の表示処理は、例えば3台の携帯型ナビゲーション装置PNA、PNB、PNCのそれぞれに設定されている目的地を取得して記憶し、前記記憶した目的地から、最終目的地を選択し、その他の目的地を経由地とする。そして、前記最終目的地と経由地を、接続されている携帯型ナビゲーション装置に入力し、該装置より前記経由地を経由して前記最終目的地に至る経路を取得して表示する。
図4は本発明に係る第1の車載用表示装置の表示処理のフローチャートであり、図5は、各携帯型ナビゲーション装置PNA、PNB、PNCにそれぞれ記憶されているナビゲーションID及び目的地情報の説明図である。なお、ナビゲーションIDは各携帯型ナビゲーション装置のナビゲーションID記憶部39に記憶され、目的地情報は各携帯型ナビゲーション装置の目的地記憶部35に記憶されている。
ユーザは、携帯型ナビゲーション装置PNAの通信インターフェース38と車載用AV装置の通信インターフェース15とを接続する(ステップS1)。CPU2は、携帯型ナビゲーション装置PNAが接続されたことを認識して、携帯型ナビゲーション装置PNAのCPU24に目的地情報とナビゲーションIDとを入力するように通信インターフェース15を介して指示する。この指示により、CPU24は、目的地記憶部35から目的地情報(目的地名A、経緯度(XA,YA))を読み出し、ナビゲーションID記憶部39からナビゲーションID(NAVI_A)を読み出して、目的地情報とナビゲーションIDとをCPU2に通信インターフェース38を介して入力する。これにより、CPU2は、携帯型ナビゲーション装置PNAに記憶されている目的地情報とナビゲーションIDとを取得し、ナビゲーション情報記憶部3に記憶する(ステップS3)。その後、CPU2は、「別の携帯型ナビゲーション装置を接続する」または「経路表示を行う」を選択させる画像(図6(A))を生成して画像切替部12を介して表示部6に表示し、ユーザに次の指示を選択させる(ステップS5)。ステップS5において、ユーザが操作部5より、「別の携帯型ナビゲーション装置を接続する」を選択した場合、ユーザは車載用AV装置に接続されている携帯型ナビゲーション装置PNAを接続解除し、別の携帯型ナビゲーション装置、例えば携帯型ナビゲーション装置PNBに接続変更する(ステップS7)。CPU2は、携帯型ナビゲーション装置PNBが接続されたことを認識し、ステップS3処理同様、携帯型ナビゲーション装置PNBに記憶されている目的地情報(目的地名B、経緯度(XB,YB))とナビゲーションID(NAVI_B)とを取得し、ナビゲーション情報記憶部3に記憶する(ステップS9)。以後、携帯型ナビゲーションPNCについてもステップS5〜S9の処理を行い、携帯型ナビゲーション装置PNCから目的地情報(目的地名C、経緯度(XC,YC))とナビゲーションID(NAVI_C)とを取得し、ナビゲーション情報記憶部3に記憶する。これにより、ナビゲーション情報記憶部3には図7(A)に示すような目的地情報とナビゲーションIDとが記憶される。
【0029】
次にステップS5において、ユーザが操作部5より、「経路表示を行う」(図6(A))を選択した場合、CPU2は、ナビゲーション情報記憶部3から目的地情報とナビゲーションIDとを読み出して、最終目的地を選択する画面(図6(B))を生成し、画像切替部12を介して表示部6に表示する(ステップS11)。この時、ナビゲーション情報記憶部3に多数の目的地情報が記憶されている場合は、図示しないスクロールバーを用いて表示することもできる。そして、ユーザが操作部5より最終目的地を選択すると(ステップS13)、CPU2は、選択された目的地情報には「目的地」を示す種別データを付加し、その他の目的地情報には「経由地」を示す種別データを付加し、ナビゲーション情報記憶部3に記憶する(ステップS15)。例えば、ステップS13において、ユーザが地名Bを最終目的地として選択したならば、ステップS15において、CPU2は、「目的地名B、経緯度(XB,YB)」という目的地情報に「目的地」を示す種別データを付加し、その他の目的地情報には「経由地」を示す種別データを付加し、ナビゲーション情報記憶部3に記憶する。これにより、ナビゲーション情報記憶部3には図7(B)に示すような目的地情報が記憶される。
その後、CPU2は、最終目的地として選択された目的地情報のナビゲーションIDと接続されている携帯型ナビゲーション装置のナビゲーションIDが同一であるか判定する(ステップS17)。
ステップS17において、選択された目的地情報のナビゲーションIDと接続されている携帯型ナビゲーション装置のナビゲーションIDが同一であれば、CPU2は、ナビゲーション情報記憶部に記憶された目的地情報(図7(B))を通信インターフェース15を介してCPU24に入力し、CPU24は、該目的地情報を車載機情報記憶部40に記憶する(ステップS19)。そして、経路探索部31は、車載機情報記憶部40に記憶された目的地情報を読み出し、種別データが「目的地」である地点を最終目的地とし、その他の地点を経由地として、自車位置から全ての経由地を経由し最終目的地に至る最短時間経路を探索して経路記憶部32に記憶する(ステップS21)。その後、経路描画部33は経路記憶部32に記憶された経路を描画して画面制御部27に入力し、画面制御部27は、地図描画部26より入力された地図画像と該経路画像を重ねた画像を生成し、通信インターフェース38を介してCPU2に順次入力する(ステップS23)。CPU2は、この画像を画像切替部12を介して表示部6に表示する(ステップS25)。
【0030】
一方、ステップS17において、最終目的地として選択された目的地情報のナビゲーションIDと接続されている携帯型ナビゲーション装置のナビゲーションIDが同一でなければ、CPU2は、携帯型ナビゲーション装置の接続を変更する旨の画面を生成し、画像切替部12を介して表示部6に表示する(ステップS27)。例えば、ステップS13において、最終目的地が携帯型ナビゲーション装置PNBで設定された地名Bが選択され、現在接続されている携帯型ナビゲーション装置が携帯型ナビゲーション装置PNCである場合、ユーザが接続変更先(NAVI_BのナビゲーションIDを有する携帯型ナビゲーション装置)を認識することができる画面(図6(C))を表示する。ユーザはこの画面表示に基づいて、選択された目的地情報のナビゲーションID(NAVI_B)を有する携帯型ナビゲーション装置PNBに接続する(ステップS29)。以後、前述のステップS19〜S25の処理を行い、CPU2は、地名A及びCを経由して最終目的地Bに至る最短時間経路を携帯型ナビゲーション装置PNBから取得して表示部6に表示する(図1(B))。
以上の処理により、車両乗員全員の目的地が異なる場合でも、車両乗員全員が満足する経路を探索して表示することができる。
【0031】
本実施例では、ステップS5において、ユーザにより経路表示指示がされると、ユーザが最終目的地を選択するようにした(ステップS11及びステップS13)。しかし、最終目的地を最後に接続された携帯型ナビゲーション装置に設定されている目的地とし、その他の携帯型ナビゲーション装置に設定されている目的地を経由地とすることもできる。この場合、ステップS11〜S17及びステップS27〜S29の処理を省略することができる。また、以上の説明では、経由地の通過順序を設定しなかったが、通過順序も設定することができる。
【0032】
(E)本発明に係る第2の車載用表示装置の表示処理
第2の車載用表示装置の表示処理は、例えば3台の携帯型ナビゲーション装置PNA、PNB、PNCのそれぞれに記憶されている登録地点情報を取得し、該登録地点情報から目的地を選択して記憶し、記憶された目的地から最終目的地を選択し、その他の目的地を経由地とする。そして、前記最終目的地と経由地を、接続されている携帯型ナビゲーション装置に入力し、該装置より前記経由地を経由して前記最終目的地に至る経路を取得して表示する。
図8は本発明に係る第2の車載用表示装置の表示処理のフローチャートであり、図9は、各携帯型ナビゲーション装置PNA、PNB、PNCにそれぞれ記憶されている登録地点情報の説明図である。なお、登録地点情報は各携帯型ナビゲーション装置の登録地点記憶部37に記憶されている。また、各携帯型ナビゲーション装置のナビゲーションIDは図5に示したナビゲーションIDを利用することができる。
ユーザは、携帯型ナビゲーション装置PNAの通信インターフェース38と車載用AV装置の通信インターフェース15とを接続する(ステップS31)。CPU2は、携帯型ナビゲーション装置PNAが接続されたことを認識して、携帯型ナビゲーション装置PNAのCPU24に登録地点情報とナビゲーションIDとを入力するように通信インターフェース15を介して指示する。この指示により、CPU24は、登録地点記憶部37から登録地点情報(図9(A))を読み出し、ナビゲーションID記憶部39からナビゲーションID(NAVI_A)を読み出して、登録地点情報とナビゲーションIDとをCPU2に通信インターフェース38を介して入力する。これにより、CPU2は、携帯型ナビゲーション装置PNAに記憶されている登録地点情報(目的地)とナビゲーションIDとを取得し、登録地点情報から所望する目的地を選択する画面(図10(A))を生成し、画像切替部12を介して表示部6に表示する(ステップS33)。なお、登録地点情報が多数存在する場合にはスクロールバー51を用いて表示する。そして、ユーザは、この画面に基づいて操作部5より登録地点情報から所望する目的地を選択し(ステップS35)、CPU2は、選択された登録地点情報とナビゲーションIDとをナビゲーション情報記憶部3に記憶する(ステップS37)。その後、CPU2は、「別の携帯型ナビゲーション装置を接続する」または「経路表示を行う」を選択させる画像(図10(B))を生成して画像切替部12を介して表示部6に表示し、ユーザに次の指示を選択させる(ステップS39)。ステップS39において、ユーザが操作部5より、「別の携帯型ナビゲーション装置を接続する」を選択した場合、ユーザは車載用AV装置に接続されている携帯型ナビゲーション装置PNAを接続解除し、別の携帯型ナビゲーション装置、例えば携帯型ナビゲーション装置PNBに接続変更する(ステップS41)。CPU2は、携帯型ナビゲーション装置PNBが接続されたことを認識し、ステップS33〜S37処理同様、CPU2は、携帯型ナビゲーション装置PNBに記憶されている登録地点情報(図9(B))とナビゲーションID(NAVI_B)とを取得し、登録地点情報から所望する目的地を選択する画面(図10(A))を生成し、表示部6に表示した後、ユーザに操作部5より登録地点情報から所望する目的地を選択させ、選択された登録地点情報とナビゲーションIDとをナビゲーション情報記憶部3に記憶する(ステップS43〜S47)。その後も「別の携帯型ナビゲーション装置を接続する」を選択した場合、携帯型ナビゲーションPNCについてもステップS39〜S47の処理を行い、CPU2は、携帯型ナビゲーション装置PNCから登録地点情報(図9(C))とナビゲーションID(NAVI_C)とを取得し、ユーザが登録地点情報から所望の目的地を選択し、CPU2は、選択された登録地点情報とナビゲーションIDとをナビゲーション情報記憶部3に記憶する。上記処理において、ユーザが各登録地点情報から所望する目的地としてそれぞれ、地名S、M、Fを選択した場合、ナビゲーション記憶部3には図11(A)に示すような目的地情報とナビゲーションIDとが記憶される。
一方、ステップS39において、ユーザが操作部5より、「経路表示を行う」(図10(B))を選択した場合、図4のステップS11〜S29と同一の処理を行い、CPU2は、携帯型ナビゲーション装置から地図画像と自車位置から全ての経由地を経由して最終目的地に至る経路画像を重ねた画像を取得し、この画像を画像切替部12を介して表示部6に表示する(ステップS49)。例えば、ステップS13において、地名Sを最終目的地とした場合、ナビゲーション情報記憶部3には図11(B)に示すような種別データが各目的地情報に付加されて記憶される。その後、「NAVI_A」のナビゲーションIDを有する携帯型ナビゲーション装置PNAが車載用AV装置に接続されると、CPU2は、携帯型ナビゲーション装置PNAから地名M及びFを経由して最終目的地Sに至る最短時間経路を取得して表示部6に表示する(図12)。
以上の処理により、各乗員の目的地を所有する携帯型ナビゲーション装置に予め設定しなくても、車両乗員全員が満足する経路を探索して表示することができる。
【0033】
本実施例では、ステップS39において、ユーザにより経路表示指示がされると、ユーザがナビゲーション情報記憶部3に記憶された目的地から最終目的地を選択するようにした。しかし、最後に接続された携帯型ナビゲーション装置に設定されている登録地点情報の中から選択した目的地を最終目的地とし、その他の目的地を経由地とすることもできる。また、以上の説明では、経由地の通過順序を設定しなかったが、通過順序も設定することができる。
【0034】
以上、実施例に従って詳細に説明したが、本発明は、車載用表示装置(例えば車載用AV装置)及び携帯型ナビゲーション装置の構成や制御手順等についても、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明に係る車載用表示装置の概略図及び表示例である。
【図2】車載用表示装置の一種である車載用AV装置の構成図である。
【図3】携帯型ナビゲーション装置の構成図である。
【図4】本発明に係る第1の車載用表示装置の表示処理のフローチャートである。
【図5】各携帯型ナビゲーション装置にそれぞれ記憶されているナビゲーションID及び目的地情報の説明図である。
【図6】第1の車載用表示装置の表示処理における操作画面を示す図である。
【図7】第1の車載用表示装置の表示処理においてナビゲーション情報記憶部に記憶されるデータを示す図である。
【図8】本発明に係る第2の車載用表示装置の表示処理のフローチャートである。
【図9】各携帯型ナビゲーション装置にそれぞれ記憶されている登録地点情報の説明図である。
【図10】第2の車載用表示装置の表示処理における操作画面を示す図である。
【図11】第2の車載用表示装置の表示処理においてナビゲーション情報記憶部に記憶されるデータを示す図である。
【図12】第2の車載用表示装置の表示処理における経路表示画面を示す図である。
【符号の説明】
【0036】
1…車載用表示装置
2…CPU
3…ナビゲーション情報記憶部
4…目的地情報
5…操作部
6…表示部
PNA、PNB、PNC…携帯型ナビゲーション装置
【技術分野】
【0001】
本発明は、車載用表示装置及びその表示方法に係わり、特に携帯型ナビゲーション装置から経路情報を取得し、該経路情報を表示する車載用表示装置及びその表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、車載用表示装置は、携帯型ナビゲーション装置を接続することにより、携帯型ナビゲーション装置より目的地までの経路情報を取得して表示することができるようになっている。これにより、運転者は車載用表示装置に表示された経路に沿って運転することにより、所望の目的地へ到達することができる。
【0003】
ところで、車両内において、運転者以外に携帯型ナビゲーション装置を所有する同乗者が存在し、同乗者の目的地は運転者が所望する目的地と異なる場合がある。このような場合、上記車両用表示装置に、接続可能な携帯型ナビゲーション装置は1台であるため、運転者と同乗者の携帯型ナビゲーション装置の一方しか接続できない。このため、例えば、同乗者の携帯型ナビゲーション装置を車両用表示装置に接続した場合は、運転者の携帯型ナビゲーション装置を車両用表示装置に接続できず、運転者は所望の目的地へ到達することができない。従って、運転者が所望の目的地へ到達するには、同乗者が所望する目的地に到達した後に、携帯型ナビゲーション装置の接続を変更する作業が必要になっていた。更に、同乗者が複数存在した場合、車載用表示装置に接続する携帯型ナビゲーション装置の接続順序によって、各乗員の目的地を経由する経路が異なり、最適な経路(例えば最短時間経路)に沿って運転することができない場合があった。
【0004】
従来より、一緒に行動する全員の経験や嗜好を反映させて目的地までの経路探索するに必要な情報を提供する情報提供装置がある(特許文献1参照)。
まず、各利用者がそれぞれ訪問した目的地や経由地等の情報をナビゲーション装置及び携帯端末から送信することにより、利用者ごとに履歴としてサービスセンタに蓄積する。車両乗員がサービスセンタに対して経路提供要求を行う場合、サービスセンタは、ナビゲーション装置に車両乗員全員の識別コードを送信させ、サービスセンタに蓄積された車両乗員全員の履歴に基づいて目的地までの経路を探索し、該経路をナビゲーション装置に送信し、ナビゲーション装置の表示部より該経路を車両乗員全員に提供する。
【特許文献1】特開2002−196665号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来技術によれば、車両乗員全員の目的地が同一である場合には、車両乗員全員の経験や嗜好を反映させた目的地までの経路を提供することができる。しかし、車両乗員全員の目的地が異なる場合には、車両乗員全員が満足する経路を提供することはできなかった。
従って、本発明の目的は、携帯型ナビゲーション装置から経路情報を取得し、経路を表示する際に、車両乗員全員の目的地が異なる場合でも、車両乗員全員が満足する経路を表示することが可能な車両用表示装置及びその表示方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、携帯型ナビゲーション装置から経路情報を取得し、該経路情報を表示する車載用表示装置であり、複数の携帯型ナビゲーション装置にそれぞれ設定されている目的地を取得する目的地取得部と、各携帯型ナビゲーション装置より取得した前記目的地を記憶する目的地記憶部と、前記記憶した目的地のうち、所定の目的地を最終目的地とし、その他の目的地を経由地とする最終目的地決定部と、前記最終目的地と経由地を、接続されている携帯型ナビゲーション装置に入力し、該装置より前記経由地を経由して前記最終目的地に至る経路を取得する制御部と、前記取得した経路を表示する表示部と、を備えている。
【0007】
上記車載用表示装置の最終目的地決定部は、最後に接続された携帯型ナビゲーション装置に設定されている目的地を最終目的地にする。
【0008】
上記車載用表示装置の最終目的地決定部は、前記目的地の1つを前記最終目的地として設定する最終目的地設定部、を備えている。
【0009】
本発明は、携帯型ナビゲーション装置から経路情報を取得し、該経路情報を表示する車載用表示装置であり、複数の携帯型ナビゲーション装置にそれぞれ記憶されている登録地点情報を取得する登録地点情報取得部と、前記取得した各登録地点情報から目的地を選択する目的地選択部と、前記選択した目的地を記憶する目的地記憶部と、前記記憶した目的地のうち、所定の目的地を最終目的地とし、その他の目的地を経由地とする最終目的地決定部と、前記最終目的地と経由地を、接続されている携帯型ナビゲーション装置に入力し、該装置より前記経由地を経由して前記最終目的地に至る経路を取得する制御部と、前記取得した経路を表示する表示部と、を備えている。
【0010】
上記車載用表示装置の最終目的地決定部は、最後に接続された携帯型ナビゲーション装置に設定されている登録地点情報から選択した目的地を最終目的地にする。
【0011】
上記車載用表示装置の最終目的地決定部は、前記目的地の1つを前記最終目的地として設定する最終目的地設定部、を備えている。
【0012】
本発明は、携帯型ナビゲーション装置から経路情報を取得し、該経路情報を表示する車載用表示装置の表示方法であり、複数の携帯型ナビゲーション装置にそれぞれ設定されている目的地を取得して記憶する第1ステップ、前記記憶した目的地のうち、所定の目的地を最終目的地とし、その他の目的地を経由地とする第2ステップ、前記最終目的地と経由地を、接続されている携帯型ナビゲーション装置に入力し、該装置より前記経由地を経由して前記最終目的地に至る経路を取得して表示する第3ステップ、を有している。
【0013】
前記第2ステップは、最後に接続された携帯型ナビゲーション装置に設定されている目的地を最終目的地にする。
【0014】
前記第2ステップは、前記目的地の1つを前記最終目的地として設定するステップ、を有している。
【0015】
本発明は、携帯型ナビゲーション装置から経路情報を取得し、該経路情報を表示する車載用表示装置の表示方法であり、複数の携帯型ナビゲーション装置にそれぞれ記憶されている登録地点情報を取得する第1ステップ、前記取得した各登録地点情報から目的地を選択して記憶する第2ステップ、前記記憶した目的地のうち、所定の目的地を最終目的地とし、その他の目的地を経由地とする第3ステップ、前記最終目的地と経由地を、接続されている携帯型ナビゲーション装置に入力し、該装置より前記経由地を経由して前記最終目的地に至る経路を取得して表示する第4ステップ、を有している。
【0016】
前記第3ステップは、最後に接続された携帯型ナビゲーション装置に設定されている登録地点情報から選択した目的地を最終目的地にする。
【0017】
前記第3ステップは、前記目的地の1つを前記最終目的地として設定するステップ、を有している。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、複数の携帯型ナビゲーション装置にそれぞれ設定されている目的地を取得して記憶し、前記記憶した目的地のうち、所定の目的地を最終目的地とし、その他の目的地を経由地とし、前記最終目的地と経由地を、接続されている携帯型ナビゲーション装置に入力し、該装置より前記経由地を経由して前記最終目的地に至る経路を取得して表示するように構成したため、車両乗員全員の目的地が異なる場合でも、車両乗員全員が満足する経路を探索して表示することができる。
【0019】
本発明によれば、最後に接続された携帯型ナビゲーション装置に設定されている目的地を最終目的地とするように構成したため、携帯型ナビゲーション装置をその数だけ接続するだけで車載用表示装置に全携帯型ナビゲーション装置の目的地を入力し、かつ、最後に接続された携帯型ナビゲーション装置が探索した経路を表示することができる。
【0020】
本発明によれば、最終目的地を決定するだけで他の目的地を経由地とみなし、該経由地を通り最終目的地に至る最適経路を探索して表示することができる。
【0021】
本発明によれば、複数の携帯型ナビゲーション装置にそれぞれ記憶されている登録地点情報を取得し、前記取得した各登録地点情報から目的地を選択して記憶し、前記記憶した目的地のうち、所定の目的地を最終目的地とし、その他の目的地を経由地とし、前記最終目的地と経由地を、接続されている携帯型ナビゲーション装置に入力し、該装置より前記経由地を経由して前記最終目的地に至る経路を取得して表示するように構成したため、各乗員の目的地を所有する携帯型ナビゲーション装置に予め設定しなくても、車両乗員全員が満足する経路を探索して表示することができる。
【0022】
本発明によれば、最後に接続された携帯型ナビゲーション装置に設定されている登録地点情報の中から選択した目的地を最終目的地とするように構成したため、携帯型ナビゲーション装置をその数だけ接続するだけで車載用表示装置に全携帯型ナビゲーション装置の目的地を入力し、かつ、最後に接続された携帯型ナビゲーション装置が探索した経路を表示することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
(A)本発明に係る車載用表示装置の概略
図1は本発明に係る車載用表示装置の概略図及び表示例である。
ユーザが車載用表示装置1に携帯型ナビゲーション装置PNAを接続すると、CPU2は携帯型ナビゲーション装置PNAが接続されたことを認識し、携帯型オーディオ装置PNAに設定されている目的地情報(例えば目的地名A、経緯度(XA,YA))とナビゲーションID(NAVI_A)とを取得してナビゲーション情報記憶部3に記憶する。上記処理を携帯型ナビゲーション装置PNB及びPNCについて行う。これにより、車載用表示装置1は、携帯型ナビゲーション装置PNBから目的地情報(目的地名B、経緯度(XB,YB))及びナビゲーションID(NAVI_B)とを取得して記憶し、携帯型ナビゲーション装置PNCから目的地情報(目的地名C、経緯度(XC,YC))及びナビゲーションID(NAVI_C)とを取得して記憶する。これにより、ナビゲーション情報記憶部3には目的地情報4Aが記憶される。そして、ユーザが操作部5から経路表示を指示すると、CPU2は、ナビゲーション情報記憶部3に記憶された目的地情報4Aを表示部6に表示する。ユーザは表示された目的地情報4Aから最終目的地を操作部5により選択する。これにより、CPU2は該選択された目的地情報に対応させて目的地を示す種別データをナビゲーション情報記憶部3に記憶し、その他の目的地情報については、目的地情報に対応させて経由地を示す種別データをナビゲーション情報記憶部3に記憶する。例えば、ユーザが目的地名Bを最終目的地として選択した場合は、符号4に示すような目的地情報がナビゲーション情報記憶部3に記憶される。次に、ユーザが車載用表示装置1に携帯型ナビゲーション装置PNBを接続すると、CPU2は、ナビゲーション情報記憶部3に記憶された目的地情報4を携帯型ナビゲーション装置PNBに入力する。携帯型ナビゲーション装置PNBは、種別データに基づいて、地名A及びCを経由して地名Bに至る最短時間経路を探索し、該経路をCPU2に入力する。CPU2は、この経路情報を表示部6に表示する。これにより、表示部6には図1(B)示すような経路が表示される。
【0024】
(B)本発明に係る車載用表示装置の構成
図2は車載用表示装置の一種である車載用AV装置の構成図である。
DVD再生に際して、ユーザが操作部5からDVD再生を指示すると、CPU2は、この指示信号をDVD再生部11に入力する。DVD再生部11はこの指示に基づいて、図示しないDVDが装填されたDVDドライブからDVDに記憶された画像信号と音声信号とを読み出す。そして、DVD再生部11は、画像信号と音声信号とにDA変換処理等の制御を行って、画像信号を画像切替部12を介して表示部6に表示し、音声信号を音声切替部13を介してスピーカ14より再生音を出力する。
【0025】
複数の携帯型ナビゲーション装置の目的地を経由する経路を表示するには、ユーザにより図示しない携帯型ナビゲーション装置が通信インターフェース15を介して接続される。CPU2は、携帯型ナビゲーション装置が接続されたことを認識して、携帯型ナビゲーション装置に記憶されている目的地情報(目的地名及び経緯度)とナビゲーションIDとを入力するように通信インターフェース15を介して要求する。この要求により、携帯型ナビゲーション装置は目的地情報とナビゲーションIDとを通信インターフェース15を介してCPU2に入力し、CPU2は目的地情報とナビゲーションIDとをナビゲーション情報記憶部3に記憶する。
上記処理を各携帯型ナビゲーション装置について行う。これにより、例えば3台の携帯型ナビゲーション装置を車載用AV装置に接続した場合、ナビゲーション情報記憶部3には目的地情報4Aが記憶される。
そして、ユーザが操作部5から経路表示を指示すると、CPU2は、ナビゲーション情報記憶部3から目的地情報4Aを読み出して最終目的地選択画面を生成し、該画面を画像切替部12を介して表示部6に表示する。ユーザが該画面に基づいて、操作部5から最終目的地を選択すると、CPU2は、該選択された目的地情報に対応させて目的地を示す種別データをナビゲーション情報記憶部3に記憶し、その他の目的地情報については、目的地情報に対応させて経由地を示す種別データをナビゲーション情報記憶部3に記憶する。例えば、ユーザが目的地名Bを最終目的地として選択した場合は、符号4に示すような目的地情報がナビゲーション情報記憶部3に記憶される。
次に、ユーザが「NAVI_B」のナビゲーションIDを有する携帯型ナビゲーション装置PNBを通信インターフェース15を介して接続すると、CPU2は、ナビゲーション情報記憶部3に記憶された目的地情報4を携帯型ナビゲーション装置PNBに入力する。携帯型ナビゲーション装置PNBは、種別データに基づいて、地名A及びCを経由して地名Bに至る最短時間経路を探索し、地図データと該経路を重ねた画像を生成してCPU2に入力する。CPU2は、この画像を画像切替部12を介して表示部6に表示する。これにより、表示部6には図1(B)示すような経路情報が表示される。以後、CPU2には、順次、地図データと該経路を重ねた画像が入力され、表示部6に表示される。また、携帯型ナビゲーション装置PNBは、適宜、経路案内音声をCPU2に入力し、CPU2は入力された経路案内音声を音声切替部13を介してスピーカ14より再生される。
以上は、DVDを再生する車載用AV装置を用いる場合であるが、HDD等に記憶された動画像データを再生する車載用AV装置を用いることもできる。
【0026】
(C)携帯型ナビゲーション装置の構成
図3は携帯型ナビゲーション装置の構成図である。
自車位置測定部21は、自立センサー(距離センサー、方向センサー)やGPS受信機を備え、自立センサーやGPS受信機の出力信号に基づいて自車位置を測定する。記憶媒体制御部23はCPU24からの指示により、上記自車位置周辺の地図情報(図葉毎の地図データ)を地図記憶媒体(DVD、HDD等)22から読み取ってバス20を介して地図バッファ25に保存する。地図描画部26は地図情報に基づいて自車位置周辺の地図画像を発生して、画面制御部27に入力し、画面制御部27は入力された地図画像を表示部28に表示する。操作部29は、例えば目的地入力等が操作でき、操作部29からの各種操作情報はCPU24に処理され必要なユニットに入力される。操作画面描画部30は操作部29の操作による各種入力に基づいて必要な操作画面を発生し、画面制御部27は該操作画面を表示部28に単独あるいは地図画像上に重ねて表示する。
次に、自車位置から所望する目的地までの経路を探索するには、ユーザにより操作部29から所望する目的地(地名や住所等)が入力されると、記憶媒体制御部23は、この目的地に関する情報(目的地名及び経緯度)を地図記憶媒体22から取得し、この目的地情報を目的地記憶部35に記憶する。そして、経路探索部31は目的地記憶部35から目的地情報を読み出して、自車位置から目的地までの経路を探索して経路記憶部32に記憶する。その後、経路描画部33は経路記憶部32に記憶された経路を描画して画面制御部27に入力し、画面制御部27は該経路画像を表示部28において地図画像上に重ねて表示する。以上は目的地を操作部29から直接入力した場合の経路探索であるが、よく訪問する場所(例えば自宅等)に関する情報(符号36)を予め登録地点記憶部37に記憶しておき、この登録地点を目的地として経路を探索することもできる。この場合は、ユーザが目的地情報を直接入力せず、登録地点記憶部37に記憶された登録地点から所定の登録地点を選択することにより、該登録地点までの経路を探索して表示するように制御される。更には、ユーザが操作部29から経由地を入力することにより、自車位置から該経由地を経由して目的地に至る経路を探索して表示することもできる。
また、音声発生部34は、経路案内時において各種音声を発生させる。例えば、自車が経路に沿って運転している際に、左折すべき交差点に接近した時には「交差点を左折して下さい」等の音声を発生させ、この音声はスピーカ41より出力される。
【0027】
次に、携帯型ナビゲーション装置から車載用AV装置へ目的地情報及び経路情報を入力する制御について説明する。
ユーザにより携帯型ナビゲーション装置が図示しない車載AV装置に通信インターフェース38を介して接続され、CPU2(図2)より、目的地情報(目的地名及び経緯度)とナビゲーションIDとを入力するように要求されると、CPU24は、この要求に基づいて目的地記憶部35に記憶された目的地情報とナビゲーションID記憶部39に記憶されたナビゲーションIDとを読み出して通信インターフェース38を介してCPU2に入力する。なお、ナビゲーションIDは予め設定され、ナビゲーションID記憶部39に記憶されている。
上記制御が複数の携帯型ナビゲーション装置により行われ、ナビゲーション情報記憶部3(図2)に符号4Aに示す目的地情報が記憶された後、操作部5(図2)から経路表示が指示されると、CPU24には、符号4に示すような目的地または経由地を示す種別データが付加された目的地情報が入力される。CPU24は、CPU2より入力された目的地情報を車載機情報記憶部40に記憶する。そして、経路探索部31は、車載機情報記憶部40に記憶された目的地情報を読み出し、種別データが「目的地」である地点を最終目的地とし、その他の地点を経由地として、自車位置から全ての経由地を経由し最終目的地に至る最短時間経路を探索して経路記憶部32に記憶する。その後、経路描画部33は経路記憶部32に記憶された経路を描画して画面制御部27に入力し、画面制御部27は、地図描画部26より入力された地図画像と該経路画像を重ねた画像を生成し、通信インターフェース38を介してCPU2に順次入力する。この際、画面制御部27は、地図画像と該経路画像を重ねた画像を表示部28に表示することもできる。これに並行して、音声発生部34により発生される経路案内時の各種音声も通信インターフェース38を介してCPU2に順次入力される。
【0028】
(D)本発明に係る第1の車載用表示装置の表示処理
第1の車載用表示装置の表示処理は、例えば3台の携帯型ナビゲーション装置PNA、PNB、PNCのそれぞれに設定されている目的地を取得して記憶し、前記記憶した目的地から、最終目的地を選択し、その他の目的地を経由地とする。そして、前記最終目的地と経由地を、接続されている携帯型ナビゲーション装置に入力し、該装置より前記経由地を経由して前記最終目的地に至る経路を取得して表示する。
図4は本発明に係る第1の車載用表示装置の表示処理のフローチャートであり、図5は、各携帯型ナビゲーション装置PNA、PNB、PNCにそれぞれ記憶されているナビゲーションID及び目的地情報の説明図である。なお、ナビゲーションIDは各携帯型ナビゲーション装置のナビゲーションID記憶部39に記憶され、目的地情報は各携帯型ナビゲーション装置の目的地記憶部35に記憶されている。
ユーザは、携帯型ナビゲーション装置PNAの通信インターフェース38と車載用AV装置の通信インターフェース15とを接続する(ステップS1)。CPU2は、携帯型ナビゲーション装置PNAが接続されたことを認識して、携帯型ナビゲーション装置PNAのCPU24に目的地情報とナビゲーションIDとを入力するように通信インターフェース15を介して指示する。この指示により、CPU24は、目的地記憶部35から目的地情報(目的地名A、経緯度(XA,YA))を読み出し、ナビゲーションID記憶部39からナビゲーションID(NAVI_A)を読み出して、目的地情報とナビゲーションIDとをCPU2に通信インターフェース38を介して入力する。これにより、CPU2は、携帯型ナビゲーション装置PNAに記憶されている目的地情報とナビゲーションIDとを取得し、ナビゲーション情報記憶部3に記憶する(ステップS3)。その後、CPU2は、「別の携帯型ナビゲーション装置を接続する」または「経路表示を行う」を選択させる画像(図6(A))を生成して画像切替部12を介して表示部6に表示し、ユーザに次の指示を選択させる(ステップS5)。ステップS5において、ユーザが操作部5より、「別の携帯型ナビゲーション装置を接続する」を選択した場合、ユーザは車載用AV装置に接続されている携帯型ナビゲーション装置PNAを接続解除し、別の携帯型ナビゲーション装置、例えば携帯型ナビゲーション装置PNBに接続変更する(ステップS7)。CPU2は、携帯型ナビゲーション装置PNBが接続されたことを認識し、ステップS3処理同様、携帯型ナビゲーション装置PNBに記憶されている目的地情報(目的地名B、経緯度(XB,YB))とナビゲーションID(NAVI_B)とを取得し、ナビゲーション情報記憶部3に記憶する(ステップS9)。以後、携帯型ナビゲーションPNCについてもステップS5〜S9の処理を行い、携帯型ナビゲーション装置PNCから目的地情報(目的地名C、経緯度(XC,YC))とナビゲーションID(NAVI_C)とを取得し、ナビゲーション情報記憶部3に記憶する。これにより、ナビゲーション情報記憶部3には図7(A)に示すような目的地情報とナビゲーションIDとが記憶される。
【0029】
次にステップS5において、ユーザが操作部5より、「経路表示を行う」(図6(A))を選択した場合、CPU2は、ナビゲーション情報記憶部3から目的地情報とナビゲーションIDとを読み出して、最終目的地を選択する画面(図6(B))を生成し、画像切替部12を介して表示部6に表示する(ステップS11)。この時、ナビゲーション情報記憶部3に多数の目的地情報が記憶されている場合は、図示しないスクロールバーを用いて表示することもできる。そして、ユーザが操作部5より最終目的地を選択すると(ステップS13)、CPU2は、選択された目的地情報には「目的地」を示す種別データを付加し、その他の目的地情報には「経由地」を示す種別データを付加し、ナビゲーション情報記憶部3に記憶する(ステップS15)。例えば、ステップS13において、ユーザが地名Bを最終目的地として選択したならば、ステップS15において、CPU2は、「目的地名B、経緯度(XB,YB)」という目的地情報に「目的地」を示す種別データを付加し、その他の目的地情報には「経由地」を示す種別データを付加し、ナビゲーション情報記憶部3に記憶する。これにより、ナビゲーション情報記憶部3には図7(B)に示すような目的地情報が記憶される。
その後、CPU2は、最終目的地として選択された目的地情報のナビゲーションIDと接続されている携帯型ナビゲーション装置のナビゲーションIDが同一であるか判定する(ステップS17)。
ステップS17において、選択された目的地情報のナビゲーションIDと接続されている携帯型ナビゲーション装置のナビゲーションIDが同一であれば、CPU2は、ナビゲーション情報記憶部に記憶された目的地情報(図7(B))を通信インターフェース15を介してCPU24に入力し、CPU24は、該目的地情報を車載機情報記憶部40に記憶する(ステップS19)。そして、経路探索部31は、車載機情報記憶部40に記憶された目的地情報を読み出し、種別データが「目的地」である地点を最終目的地とし、その他の地点を経由地として、自車位置から全ての経由地を経由し最終目的地に至る最短時間経路を探索して経路記憶部32に記憶する(ステップS21)。その後、経路描画部33は経路記憶部32に記憶された経路を描画して画面制御部27に入力し、画面制御部27は、地図描画部26より入力された地図画像と該経路画像を重ねた画像を生成し、通信インターフェース38を介してCPU2に順次入力する(ステップS23)。CPU2は、この画像を画像切替部12を介して表示部6に表示する(ステップS25)。
【0030】
一方、ステップS17において、最終目的地として選択された目的地情報のナビゲーションIDと接続されている携帯型ナビゲーション装置のナビゲーションIDが同一でなければ、CPU2は、携帯型ナビゲーション装置の接続を変更する旨の画面を生成し、画像切替部12を介して表示部6に表示する(ステップS27)。例えば、ステップS13において、最終目的地が携帯型ナビゲーション装置PNBで設定された地名Bが選択され、現在接続されている携帯型ナビゲーション装置が携帯型ナビゲーション装置PNCである場合、ユーザが接続変更先(NAVI_BのナビゲーションIDを有する携帯型ナビゲーション装置)を認識することができる画面(図6(C))を表示する。ユーザはこの画面表示に基づいて、選択された目的地情報のナビゲーションID(NAVI_B)を有する携帯型ナビゲーション装置PNBに接続する(ステップS29)。以後、前述のステップS19〜S25の処理を行い、CPU2は、地名A及びCを経由して最終目的地Bに至る最短時間経路を携帯型ナビゲーション装置PNBから取得して表示部6に表示する(図1(B))。
以上の処理により、車両乗員全員の目的地が異なる場合でも、車両乗員全員が満足する経路を探索して表示することができる。
【0031】
本実施例では、ステップS5において、ユーザにより経路表示指示がされると、ユーザが最終目的地を選択するようにした(ステップS11及びステップS13)。しかし、最終目的地を最後に接続された携帯型ナビゲーション装置に設定されている目的地とし、その他の携帯型ナビゲーション装置に設定されている目的地を経由地とすることもできる。この場合、ステップS11〜S17及びステップS27〜S29の処理を省略することができる。また、以上の説明では、経由地の通過順序を設定しなかったが、通過順序も設定することができる。
【0032】
(E)本発明に係る第2の車載用表示装置の表示処理
第2の車載用表示装置の表示処理は、例えば3台の携帯型ナビゲーション装置PNA、PNB、PNCのそれぞれに記憶されている登録地点情報を取得し、該登録地点情報から目的地を選択して記憶し、記憶された目的地から最終目的地を選択し、その他の目的地を経由地とする。そして、前記最終目的地と経由地を、接続されている携帯型ナビゲーション装置に入力し、該装置より前記経由地を経由して前記最終目的地に至る経路を取得して表示する。
図8は本発明に係る第2の車載用表示装置の表示処理のフローチャートであり、図9は、各携帯型ナビゲーション装置PNA、PNB、PNCにそれぞれ記憶されている登録地点情報の説明図である。なお、登録地点情報は各携帯型ナビゲーション装置の登録地点記憶部37に記憶されている。また、各携帯型ナビゲーション装置のナビゲーションIDは図5に示したナビゲーションIDを利用することができる。
ユーザは、携帯型ナビゲーション装置PNAの通信インターフェース38と車載用AV装置の通信インターフェース15とを接続する(ステップS31)。CPU2は、携帯型ナビゲーション装置PNAが接続されたことを認識して、携帯型ナビゲーション装置PNAのCPU24に登録地点情報とナビゲーションIDとを入力するように通信インターフェース15を介して指示する。この指示により、CPU24は、登録地点記憶部37から登録地点情報(図9(A))を読み出し、ナビゲーションID記憶部39からナビゲーションID(NAVI_A)を読み出して、登録地点情報とナビゲーションIDとをCPU2に通信インターフェース38を介して入力する。これにより、CPU2は、携帯型ナビゲーション装置PNAに記憶されている登録地点情報(目的地)とナビゲーションIDとを取得し、登録地点情報から所望する目的地を選択する画面(図10(A))を生成し、画像切替部12を介して表示部6に表示する(ステップS33)。なお、登録地点情報が多数存在する場合にはスクロールバー51を用いて表示する。そして、ユーザは、この画面に基づいて操作部5より登録地点情報から所望する目的地を選択し(ステップS35)、CPU2は、選択された登録地点情報とナビゲーションIDとをナビゲーション情報記憶部3に記憶する(ステップS37)。その後、CPU2は、「別の携帯型ナビゲーション装置を接続する」または「経路表示を行う」を選択させる画像(図10(B))を生成して画像切替部12を介して表示部6に表示し、ユーザに次の指示を選択させる(ステップS39)。ステップS39において、ユーザが操作部5より、「別の携帯型ナビゲーション装置を接続する」を選択した場合、ユーザは車載用AV装置に接続されている携帯型ナビゲーション装置PNAを接続解除し、別の携帯型ナビゲーション装置、例えば携帯型ナビゲーション装置PNBに接続変更する(ステップS41)。CPU2は、携帯型ナビゲーション装置PNBが接続されたことを認識し、ステップS33〜S37処理同様、CPU2は、携帯型ナビゲーション装置PNBに記憶されている登録地点情報(図9(B))とナビゲーションID(NAVI_B)とを取得し、登録地点情報から所望する目的地を選択する画面(図10(A))を生成し、表示部6に表示した後、ユーザに操作部5より登録地点情報から所望する目的地を選択させ、選択された登録地点情報とナビゲーションIDとをナビゲーション情報記憶部3に記憶する(ステップS43〜S47)。その後も「別の携帯型ナビゲーション装置を接続する」を選択した場合、携帯型ナビゲーションPNCについてもステップS39〜S47の処理を行い、CPU2は、携帯型ナビゲーション装置PNCから登録地点情報(図9(C))とナビゲーションID(NAVI_C)とを取得し、ユーザが登録地点情報から所望の目的地を選択し、CPU2は、選択された登録地点情報とナビゲーションIDとをナビゲーション情報記憶部3に記憶する。上記処理において、ユーザが各登録地点情報から所望する目的地としてそれぞれ、地名S、M、Fを選択した場合、ナビゲーション記憶部3には図11(A)に示すような目的地情報とナビゲーションIDとが記憶される。
一方、ステップS39において、ユーザが操作部5より、「経路表示を行う」(図10(B))を選択した場合、図4のステップS11〜S29と同一の処理を行い、CPU2は、携帯型ナビゲーション装置から地図画像と自車位置から全ての経由地を経由して最終目的地に至る経路画像を重ねた画像を取得し、この画像を画像切替部12を介して表示部6に表示する(ステップS49)。例えば、ステップS13において、地名Sを最終目的地とした場合、ナビゲーション情報記憶部3には図11(B)に示すような種別データが各目的地情報に付加されて記憶される。その後、「NAVI_A」のナビゲーションIDを有する携帯型ナビゲーション装置PNAが車載用AV装置に接続されると、CPU2は、携帯型ナビゲーション装置PNAから地名M及びFを経由して最終目的地Sに至る最短時間経路を取得して表示部6に表示する(図12)。
以上の処理により、各乗員の目的地を所有する携帯型ナビゲーション装置に予め設定しなくても、車両乗員全員が満足する経路を探索して表示することができる。
【0033】
本実施例では、ステップS39において、ユーザにより経路表示指示がされると、ユーザがナビゲーション情報記憶部3に記憶された目的地から最終目的地を選択するようにした。しかし、最後に接続された携帯型ナビゲーション装置に設定されている登録地点情報の中から選択した目的地を最終目的地とし、その他の目的地を経由地とすることもできる。また、以上の説明では、経由地の通過順序を設定しなかったが、通過順序も設定することができる。
【0034】
以上、実施例に従って詳細に説明したが、本発明は、車載用表示装置(例えば車載用AV装置)及び携帯型ナビゲーション装置の構成や制御手順等についても、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明に係る車載用表示装置の概略図及び表示例である。
【図2】車載用表示装置の一種である車載用AV装置の構成図である。
【図3】携帯型ナビゲーション装置の構成図である。
【図4】本発明に係る第1の車載用表示装置の表示処理のフローチャートである。
【図5】各携帯型ナビゲーション装置にそれぞれ記憶されているナビゲーションID及び目的地情報の説明図である。
【図6】第1の車載用表示装置の表示処理における操作画面を示す図である。
【図7】第1の車載用表示装置の表示処理においてナビゲーション情報記憶部に記憶されるデータを示す図である。
【図8】本発明に係る第2の車載用表示装置の表示処理のフローチャートである。
【図9】各携帯型ナビゲーション装置にそれぞれ記憶されている登録地点情報の説明図である。
【図10】第2の車載用表示装置の表示処理における操作画面を示す図である。
【図11】第2の車載用表示装置の表示処理においてナビゲーション情報記憶部に記憶されるデータを示す図である。
【図12】第2の車載用表示装置の表示処理における経路表示画面を示す図である。
【符号の説明】
【0036】
1…車載用表示装置
2…CPU
3…ナビゲーション情報記憶部
4…目的地情報
5…操作部
6…表示部
PNA、PNB、PNC…携帯型ナビゲーション装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯型ナビゲーション装置から経路情報を取得し、該経路情報を表示する車載用表示装置において、
複数の携帯型ナビゲーション装置にそれぞれ設定されている目的地を取得する目的地取得部と、
各携帯型ナビゲーション装置より取得した前記目的地を記憶する目的地記憶部と、
前記記憶した目的地のうち、所定の目的地を最終目的地とし、その他の目的地を経由地とする最終目的地決定部と、
前記最終目的地と経由地を、接続されている携帯型ナビゲーション装置に入力し、該装置より前記経由地を経由して前記最終目的地に至る経路を取得する制御部と、
前記取得した経路を表示する表示部と、
を備えることを特徴とする車載用表示装置。
【請求項2】
前記最終目的地決定部は、最後に接続された携帯型ナビゲーション装置に設定されている目的地を最終目的地にする、
ことを特徴とする請求項1記載の車載用表示装置。
【請求項3】
前記最終目的地決定部は、前記目的地の1つを前記最終目的地として設定する最終目的地設定部、
を備えることを特徴とする請求項1記載の車載用表示装置。
【請求項4】
携帯型ナビゲーション装置から経路情報を取得し、該経路情報を表示する車載用表示装置において、
複数の携帯型ナビゲーション装置にそれぞれ記憶されている登録地点情報を取得する登録地点情報取得部と、
前記取得した各登録地点情報から目的地を選択する目的地選択部と、
前記選択した目的地を記憶する目的地記憶部と、
前記記憶した目的地のうち、所定の目的地を最終目的地とし、その他の目的地を経由地とする最終目的地決定部と、
前記最終目的地と経由地を、接続されている携帯型ナビゲーション装置に入力し、該装置より前記経由地を経由して前記最終目的地に至る経路を取得する制御部と、
前記取得した経路を表示する表示部と、
を備えることを特徴とする車載用表示装置。
【請求項5】
前記最終目的地決定部は、最後に接続された携帯型ナビゲーション装置に設定されている登録地点情報から選択した目的地を最終目的地にする、
ことを特徴とする請求項4記載の車載用表示装置。
【請求項6】
前記最終目的地決定部は、前記目的地の1つを前記最終目的地として設定する最終目的地設定部、
を備えることを特徴とする請求項4記載の車載用表示装置。
【請求項7】
携帯型ナビゲーション装置から経路情報を取得し、該経路情報を表示する車載用表示装置の表示方法において、
複数の携帯型ナビゲーション装置にそれぞれ設定されている目的地を取得して記憶する第1ステップ、
前記記憶した目的地のうち、所定の目的地を最終目的地とし、その他の目的地を経由地とする第2ステップ、
前記最終目的地と経由地を、接続されている携帯型ナビゲーション装置に入力し、該装置より前記経由地を経由して前記最終目的地に至る経路を取得して表示する第3ステップ、
を有することを特徴とする車載用表示装置の表示方法。
【請求項8】
前記第2ステップは、最後に接続された携帯型ナビゲーション装置に設定されている目的地を最終目的地にする、
ことを特徴とする請求項7記載の車載用表示装置の表示方法。
【請求項9】
前記第2ステップは、前記目的地の1つを前記最終目的地として設定するステップ、
を有することを特徴とする請求項7記載の車載用表示装置の表示方法。
【請求項10】
携帯型ナビゲーション装置から経路情報を取得し、該経路情報を表示する車載用表示装置の表示方法において、
複数の携帯型ナビゲーション装置にそれぞれ記憶されている登録地点情報を取得する第1ステップ、
前記取得した各登録地点情報から目的地を選択して記憶する第2ステップ、
前記記憶した目的地のうち、所定の目的地を最終目的地とし、その他の目的地を経由地とする第3ステップ、
前記最終目的地と経由地を、接続されている携帯型ナビゲーション装置に入力し、該装置より前記経由地を経由して前記最終目的地に至る経路を取得して表示する第4ステップ
を有することを特徴とする車載用表示装置の表示方法。
【請求項11】
前記第3ステップは、最後に接続された携帯型ナビゲーション装置に設定されている登録地点情報から選択した目的地を最終目的地にする、
ことを特徴とする請求項10記載の車載用表示装置の表示方法。
【請求項12】
前記第3ステップは、前記目的地の1つを前記最終目的地として設定するステップ、
を有することを特徴とする請求項10記載の車載用表示装置の表示方法。
【請求項1】
携帯型ナビゲーション装置から経路情報を取得し、該経路情報を表示する車載用表示装置において、
複数の携帯型ナビゲーション装置にそれぞれ設定されている目的地を取得する目的地取得部と、
各携帯型ナビゲーション装置より取得した前記目的地を記憶する目的地記憶部と、
前記記憶した目的地のうち、所定の目的地を最終目的地とし、その他の目的地を経由地とする最終目的地決定部と、
前記最終目的地と経由地を、接続されている携帯型ナビゲーション装置に入力し、該装置より前記経由地を経由して前記最終目的地に至る経路を取得する制御部と、
前記取得した経路を表示する表示部と、
を備えることを特徴とする車載用表示装置。
【請求項2】
前記最終目的地決定部は、最後に接続された携帯型ナビゲーション装置に設定されている目的地を最終目的地にする、
ことを特徴とする請求項1記載の車載用表示装置。
【請求項3】
前記最終目的地決定部は、前記目的地の1つを前記最終目的地として設定する最終目的地設定部、
を備えることを特徴とする請求項1記載の車載用表示装置。
【請求項4】
携帯型ナビゲーション装置から経路情報を取得し、該経路情報を表示する車載用表示装置において、
複数の携帯型ナビゲーション装置にそれぞれ記憶されている登録地点情報を取得する登録地点情報取得部と、
前記取得した各登録地点情報から目的地を選択する目的地選択部と、
前記選択した目的地を記憶する目的地記憶部と、
前記記憶した目的地のうち、所定の目的地を最終目的地とし、その他の目的地を経由地とする最終目的地決定部と、
前記最終目的地と経由地を、接続されている携帯型ナビゲーション装置に入力し、該装置より前記経由地を経由して前記最終目的地に至る経路を取得する制御部と、
前記取得した経路を表示する表示部と、
を備えることを特徴とする車載用表示装置。
【請求項5】
前記最終目的地決定部は、最後に接続された携帯型ナビゲーション装置に設定されている登録地点情報から選択した目的地を最終目的地にする、
ことを特徴とする請求項4記載の車載用表示装置。
【請求項6】
前記最終目的地決定部は、前記目的地の1つを前記最終目的地として設定する最終目的地設定部、
を備えることを特徴とする請求項4記載の車載用表示装置。
【請求項7】
携帯型ナビゲーション装置から経路情報を取得し、該経路情報を表示する車載用表示装置の表示方法において、
複数の携帯型ナビゲーション装置にそれぞれ設定されている目的地を取得して記憶する第1ステップ、
前記記憶した目的地のうち、所定の目的地を最終目的地とし、その他の目的地を経由地とする第2ステップ、
前記最終目的地と経由地を、接続されている携帯型ナビゲーション装置に入力し、該装置より前記経由地を経由して前記最終目的地に至る経路を取得して表示する第3ステップ、
を有することを特徴とする車載用表示装置の表示方法。
【請求項8】
前記第2ステップは、最後に接続された携帯型ナビゲーション装置に設定されている目的地を最終目的地にする、
ことを特徴とする請求項7記載の車載用表示装置の表示方法。
【請求項9】
前記第2ステップは、前記目的地の1つを前記最終目的地として設定するステップ、
を有することを特徴とする請求項7記載の車載用表示装置の表示方法。
【請求項10】
携帯型ナビゲーション装置から経路情報を取得し、該経路情報を表示する車載用表示装置の表示方法において、
複数の携帯型ナビゲーション装置にそれぞれ記憶されている登録地点情報を取得する第1ステップ、
前記取得した各登録地点情報から目的地を選択して記憶する第2ステップ、
前記記憶した目的地のうち、所定の目的地を最終目的地とし、その他の目的地を経由地とする第3ステップ、
前記最終目的地と経由地を、接続されている携帯型ナビゲーション装置に入力し、該装置より前記経由地を経由して前記最終目的地に至る経路を取得して表示する第4ステップ
を有することを特徴とする車載用表示装置の表示方法。
【請求項11】
前記第3ステップは、最後に接続された携帯型ナビゲーション装置に設定されている登録地点情報から選択した目的地を最終目的地にする、
ことを特徴とする請求項10記載の車載用表示装置の表示方法。
【請求項12】
前記第3ステップは、前記目的地の1つを前記最終目的地として設定するステップ、
を有することを特徴とする請求項10記載の車載用表示装置の表示方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2007−263802(P2007−263802A)
【公開日】平成19年10月11日(2007.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−90249(P2006−90249)
【出願日】平成18年3月29日(2006.3.29)
【出願人】(000101732)アルパイン株式会社 (2,424)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年10月11日(2007.10.11)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年3月29日(2006.3.29)
【出願人】(000101732)アルパイン株式会社 (2,424)
【Fターム(参考)】
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