説明

鍵管理システムおよび画像管理システム

【課題】現場状況を確認するための建物等の扉の鍵の受渡しが容易な鍵管理システムを提供する。
【解決手段】電子鍵装置500は、警備領域の建物の扉を解錠または施錠するための鍵情報を記憶し、電子錠装置200は、電子鍵装置500から送信された鍵情報と予め格納された錠情報を照合して扉を解錠または施錠する。警備装置100は、センサ101が警備領域での異常を検知した場合に、識別情報と警報情報を監視センタ300に送信する。監視センタ300は、送受信部301が識別情報と警報情報を受信し、鍵情報特定部302が識別情報に対応する鍵情報を特定し、送受信部301が鍵情報を鍵情報受渡装置400に送信する。鍵情報受渡装置400は、送受信部401が鍵情報を受信し、通信部402が鍵情報を電子鍵装置500に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鍵管理システムおよび画像管理システムに関するものであり、特に鍵管理システムは警報に対応するために必要となる警備領域への出入口扉の鍵の管理に関し、画像管理システムは錠が設置されている扉付近を撮像する画像情報の管理に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、警備会社が警備している警備領域で異常が検知された場合に、警報を監視センタに送信し、警報を受信した監視センタでは、隊員を警備領域に出動させ、現場状況の確認等の警報への対応を行う。この場合、隊員は、警備領域内での確認作業を行うため、出入口扉の鍵を所持して現場に向かう必要があり、鍵の受渡しが煩雑であるという問題があった。
【0003】
このような問題を解決するものとして、隊員の状態を管理する情報に鍵所持情報を持つことによって隊員が所持する鍵を管理する監視システムが開示されている(特許文献1参照)。かかる監視システムでは、監視センタにおいて隊員が所持している鍵を把握することができるため、警報が発せられた警備領域内の建物の出入口扉の鍵を所持している隊員を優先的に現場に向かわせることにより、効率よく現場状況を確認することができる。
【0004】
【特許文献1】特開2006−285643号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載された技術では、警備領域内の建物の出入口扉の施解錠する鍵は、顧客から預かった物理的な1本の鍵であるため、他の作業を行っている隊員が鍵を所持していれば、現場に向かう途中で鍵を受取るか、鍵の返却を待って出動する必要があった。また、他の現場から警報が送信された現場に向かう場合に、隊員が出動する警備領域の建物の鍵を所持していなければ、鍵を保管している保管所に一旦立ち寄り、鍵を持ち出して現場に向かわなければならなかった。
【0006】
また、警備のため建物の出入口扉や金庫扉等の錠が設置されている扉付近を監視カメラで撮像し、撮像した画像情報をハードディスク装置等に記憶している場合であって、それらの扉の開閉に対して何らかの事故が発生した場合に、ハードディスク装置等に記憶されている画像情報の中から錠を施解錠した人物を確認するために錠を施解錠した時の画像情報を見つけ出すには、記憶されている画像情報のすべてについて人手を掛けて確認する必要があった。
【0007】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、現場状況を確認するための建物等の扉の鍵の受渡しが容易な鍵管理システムおよび画像情報を容易に検索できる画像管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、警備領域の建物の扉を解錠または施錠するための鍵情報を記憶する電子鍵装置と、前記電子鍵装置から送信された前記鍵情報と予め格納された錠情報を照合して前記扉を解錠または施錠する電子錠装置と、前記警備領域の異常を検知する警備装置と、前記警備装置とネットワークで接続され、前記鍵情報を管理する鍵情報管理装置と、前記鍵情報管理装置とネットワークで接続され、前記鍵情報を前記電子鍵装置に受け渡す鍵情報受渡装置とを備えた鍵管理システムにおいて、前記警備装置は、当該警備装置を識別する識別情報を記憶する識別情報記憶手段と、前記警備領域での異常を検知する検知手段と、前記検知手段が異常を検知した場合に、前記識別情報記憶手段に記憶された前記識別情報と、前記警備領域で検知した異常に関する情報を示す警報情報とを前記鍵情報管理装置に送信する警報送信手段と、を備え、前記鍵情報管理装置は、前記識別情報と、前記警備領域の建物の扉の鍵情報とを対応付けて記憶する鍵情報記憶手段と、前記警備装置から送信された前記識別情報と前記警報情報とを受信する警報受信手段と、前記警報受信手段によって受信された前記識別情報に対応する前記鍵情報記憶手段に記憶された前記鍵情報を特定する鍵情報特定手段と、前記鍵情報特定手段によって特定された前記鍵情報を前記鍵情報受渡装置に送信する鍵情報送信手段と、を備え、前記鍵情報受渡装置は、前記鍵情報管理装置から送信された前記鍵情報を受信する鍵情報受信手段と、前記鍵情報受信手段によって受信した前記鍵情報を前記電子鍵装置に送信する通信手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
また、請求項2にかかる発明は、請求項1に記載の鍵管理システムにおいて、前記鍵情報管理装置は、前記警備領域に出動可能な隊員を示す隊員識別情報を記憶する隊員情報記憶手段と、前記隊員情報記憶手段に記憶された前記隊員識別情報の中から前記警報情報に対応する隊員を選択する隊員選択手段と、をさらに備え、前記鍵情報送信手段が、前記鍵情報受渡装置に前記鍵情報と前記隊員識別情報とを送信し、前記鍵情報受渡装置は、前記鍵情報受信手段が、前記鍵情報管理装置から前記鍵情報と前記隊員識別情報とを受信し、前記通信手段が、前記鍵情報受信手段によって受信した前記鍵情報を、前記隊員識別情報に対応する前記電子鍵装置に送信すること、を特徴とする。
【0010】
また、請求項3にかかる発明は、請求項1に記載の鍵管理システムにおいて、前記鍵情報管理装置は、前記隊員情報記憶手段が、さらに前記隊員識別情報に対応付けて、隊員が所持する携帯端末のアドレスを記憶し、前記鍵情報送信手段が、前記隊員選択手段によって選択された前記隊員識別情報に対応する前記携帯端末のアドレスを宛先として前記鍵情報を送信し、前記鍵情報受渡装置は、前記携帯端末であり、前記通信手段が、前記鍵情報受信手段によって受信した前記鍵情報を前記電子鍵装置に送信すること、を特徴とする。
【0011】
また、請求項4にかかる発明は、錠を解錠または施錠するための鍵情報を記憶する電子鍵装置と、前記電子鍵装置から送信された前記鍵情報と予め格納された錠情報を照合して前記錠を解錠または施錠する電子錠装置と、前記鍵情報を管理する鍵情報管理装置と、前記鍵情報管理装置とネットワークで接続され、前記鍵情報を前記電子鍵装置に受け渡す携帯端末とを備えた鍵管理システムにおいて、前記鍵情報管理装置は、前記錠が設置されている場所を識別する場所識別情報と、前記錠に応じた鍵情報とを対応付けて記憶する鍵情報記憶手段と、前記場所識別情報を取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された前記場所識別情報に対応する前記鍵情報記憶手段に記憶された前記鍵情報を特定する鍵情報特定手段と、前記鍵情報特定手段によって特定された前記鍵情報を前記携帯端末に送信する鍵情報送信手段と、を備え、前記携帯端末は、前記鍵情報管理装置から送信された前記鍵情報を受信する鍵情報受信手段と、前記鍵情報受信手段によって受信した前記鍵情報を前記電子鍵装置に送信する通信手段と、を備えることを特徴とする。
【0012】
また、請求項5にかかる発明は、錠を解錠または施錠するための鍵情報を記憶する電子鍵装置と、前記電子鍵装置から送信された前記鍵情報と予め格納された錠情報を照合して前記錠を解錠または施錠する電子錠装置と、前記電子錠装置が設置された監視領域を撮像する撮像装置と、前記撮像装置とネットワークで接続され、前記撮像装置によって撮像された画像情報を受信する画像監視装置とを備えた画像管理システムにおいて、前記撮像装置は、前記監視領域を撮像した画像情報と、前記画像情報を撮像した時刻を示す時刻情報と、前記撮像装置を識別する撮像装置識別情報とを前記画像監視装置に送信する送信手段、を備え、前記画像監視装置は、前記錠識別情報と、前記錠識別情報で識別された前記電子錠装置を撮像する前記撮像装置を識別する前記撮像装置識別情報とを対応付けて記憶する設置情報記憶手段と、前記撮像装置から送信された前記画像情報と、前記時刻情報と、前記撮像装置識別情報とを受信する画像受信手段と、前記画像受信手段によって受信された前記画像情報と、前記時刻情報と、前記撮像装置識別情報とを対応付けて記憶する撮像画像記憶手段と、前記電子鍵装置から出力された当該電子鍵装置を識別する鍵識別情報と、当該電子鍵装置によって施解錠した前記電子錠装置を識別する錠識別情報と、前記電子錠装置を施解錠した時刻を示す施解錠時刻情報とを対応付けたログ情報を取得するログ取得手段と、前記ログ取得手段によって取得された前記ログ情報を記憶するログ記憶手段と、前記画像情報を検索するための検索条件として前記錠識別情報を取得する条件取得手段と、前記ログ記憶手段から、前記錠識別情報に対応する前記施解錠時刻情報を取得し、前記設置情報記憶手段から、前記錠識別情報に対応する前記撮像装置識別情報を取得し、前記撮像画像記憶手段から、前記施解錠時刻情報および前記撮像装置識別情報に対応する前記画像情報を検索する画像検索手段と、前記画像検索手段によって検索された前記画像情報を表示する画像表示手段と、を備えることを特徴とする。
【0013】
また、請求項6にかかる発明は、請求項5に記載の画像管理システムにおいて、前記条件取得手段は、前記検索条件として前記鍵識別情報を取得し、前記画像検索手段は、前記ログ記憶手段から、前記条件取得手段によって取得された前記鍵識別情報に対応する前記施解錠時刻情報および前記錠識別情報を取得し、前記設置情報記憶手段から、前記錠識別情報に対応する前記撮像装置識別情報を取得し、前記撮像画像記憶手段から、前記施解錠時刻情報および前記撮像装置識別情報に対応する前記画像情報を検索すること、を特徴とする。
【0014】
また、請求項7にかかる発明は、請求項5に記載の画像管理システムにおいて、前記鍵識別情報と、前記鍵識別情報に識別された前記電子鍵装置を所持する者を識別する所持者識別情報とを対応付けて記憶する所持情報記憶手段、をさらに備え、前記条件取得手段は、前記検索条件として前記所持者識別情報を取得し、前記画像検索手段は、前記所持情報記憶手段から、前記条件取得手段によって取得された前記所持者識別情報に対応する前記鍵識別情報を取得し、前記ログ記憶手段から、取得された前記鍵識別情報に対応する前記施解錠時刻情報および前記錠識別情報を取得し、前記設置情報記憶手段から、前記錠識別情報に対応する前記撮像装置識別情報を取得し、前記撮像画像記憶手段から、前記施解錠時刻情報および前記撮像装置識別情報に対応する前記画像情報を検索すること、を特徴とする。
【0015】
また、請求項8にかかる発明は、請求項5〜7のいずれか一つに記載の画像管理システムにおいて、前記画像表示手段は、前記画像情報を時系列に表示すること、を特徴とする。
【0016】
また、請求項9にかかる発明は、請求項5〜8のいずれか一つに記載の画像管理システムにおいて、前記画像表示手段は、前記画像情報とともに前記時刻情報を表示すること、を特徴とする。
【0017】
また、請求項10にかかる発明は、請求項5〜9のいずれか一つに記載の画像管理システムにおいて、前記画像検索手段によって検索する前記画像情報の撮像時刻の範囲を取得する撮像時刻取得手段、をさらに備え、前記画像検索手段は、さらに前記撮像時刻取得手段によって取得された前記撮像時刻の範囲内の前記画像情報を検索すること、を特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、警備領域で異常を検知され警報を送信された場合に、警備領域の建物の扉の鍵情報を一括して管理している鍵情報管理装置から当該警備領域に対応する鍵情報を鍵情報受渡装置に送信し、送信された鍵情報を電子鍵装置に格納し、警備領域の建物の扉を鍵情報が格納された電子鍵装置で施解錠することができるため、警報に対応する隊員に迅速に鍵を受け渡すことができ、警備領域に迅速に出動することができるとともに、警報に迅速に対応することができるという効果を奏する。
【0019】
また、本発明によれば、電子鍵装置による操作履歴であるログ情報と、電子錠装置と撮像装置を関連付ける情報を用いて、撮像装置が撮像した画像情報の中から検索条件に合った施解錠操作時の画像情報を検索して表示することができるため、膨大な画像情報の中から必要とする画像情報を短時間で容易に検索し、確認することができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる鍵管理システムの最良な実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではない。
【0021】
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。第1の実施の形態にかかる鍵管理システムは、警報が送信された警備領域の建物の出入口扉を施解錠することができる鍵情報を最寄りの鍵情報受渡装置に送信し、送信された鍵情報を電子鍵装置に送信し、格納する。鍵情報が格納された電子鍵装置を用いて、警備領域の出入口扉に設置された電子錠装置を解錠する。
【0022】
まず、本発明が適用される鍵管理システムの構成例について説明する。図1は、第1の実施の形態にかかる鍵管理システムの構成を示すブロック図である。
【0023】
本実施の形態にかかる鍵管理システム10は、警備装置100と、電子錠装置200と、監視センタ300と、鍵情報受渡装置400と、電子鍵装置500を備え、警備装置100と、監視センタ300と、鍵情報受渡装置400は、電話回線、無線ネットワーク、インターネットなどのネットワーク600を介して接続されている。
【0024】
警備装置100は、警備会社が警備を依頼されている警備領域1、例えば戸建住宅や、集合住宅、テナントビル、オフィスビル等ごとに配置され、ネットワーク600に複数接続されている。警備装置100は、さらにセンサ101と、検知情報取得部102と、送受信部103と、警備装置情報記憶部110とを備える。
【0025】
センサ101は、警備領域の異常を検知する。センサ101は、例えば赤外線の受光量の変化をもとに人を検知する赤外線センサ、赤外線などが遮られることで人を検知する遮断センサ、電磁波の乱れで人を検知する気配センサ、マグネットにより扉の開閉を検出するマグネットセンサなどの各種センサである。なお、センサ101は、通常警備領域に複数設置されている。
【0026】
検知情報取得部102は、センサ101が異常を検知した際に送信する検知情報を取得する。警備装置情報記憶部110は、ネットワーク600上に設置されている複数の警備装置の中から当該警備装置を識別するための警備装置識別情報を記憶する。
【0027】
送受信部103は、検知情報取得部102によって検知情報が取得された場合、警報情報と、警備装置情報記憶部110に記憶された警備装置識別情報とを監視センタ300に送信する。ここで、警報情報とは、警備領域で検知した異常に関する情報であり、例えば、警報および異常を検知したセンサの位置や検知時間等が含まれる。
【0028】
電子錠装置200は、警備領域1の建物の出入口扉の施解錠を行う装置である。電子錠装置200は、後述する電子鍵装置500と通信して出入口扉の施解錠を行う。なお、電子錠装置200は、警備領域の建物の出入口扉に限らず、集合住宅やテナントビル等では、出入口扉に加え、警備対象であれば各住戸や各テナントの出入口扉に設置されていてもよい。電子錠装置200は、さらに通信部201と、鍵照合部202と、施解錠部203と、錠情報記憶部210と、ログ情報記憶部220とを備える。
【0029】
通信部201は、後述する電子鍵装置500の通信部501との間で通信し、電子鍵装置500から送信された鍵情報を受信する。なお、通信部201は、電子鍵装置500と通信する際に、電力も供給されるため、電力の供給を受けるための配線が必要なく、従来の錠を電子錠装置200に容易に交換することができる。また、電子鍵装置500から電力の供給を受けることができるため、災害等で停電した場合であっても施解錠が可能である。
【0030】
鍵照合部202は、通信部201によって受信した鍵情報と、錠情報記憶部210に記憶された錠情報とを照合し、錠情報に応じた鍵情報であるか否かを判定する。施解錠部203は、鍵照合部202によって錠情報に応じた鍵情報であると判定された場合、施錠時には解錠し、解錠時には施錠する。
【0031】
錠情報記憶部210は、電子鍵装置500から送信される鍵情報が正当であるか否かの判定をするための錠情報を記憶する。ログ情報記憶部220は、通信部201が電子鍵装置500と通信した内容、日時や鍵照合部202による照合結果、施解錠の記録等の操作履歴を記憶する。
【0032】
監視センタ300は、警備装置100から送信された警報情報と警備装置識別情報とを受信するとともに、警備装置識別情報に対応する鍵情報を鍵情報受渡装置400に送信する。監視センタ300は、本発明にかかる鍵情報管理装置を構成する。監視センタ300は、さらに送受信部301と、鍵情報特定部302と、隊員選択部303と、VPN(Virtual Private Network)ルータ304と、鍵情報データベース310と、隊員情報データベース320とを備える。
【0033】
送受信部301は、警備装置100から送信された警報情報と識別情報とを受信する。また、送受信部301は、VPNルータ304を介して鍵情報を鍵情報受渡装置400に送信する。
【0034】
VPNルータ304は、鍵情報受渡装置400のVPNルータ404との間で暗号化やVPN処理を行い、VPNルータ間に仮想施設網によるトンネルを構築する。監視センタ300から鍵情報受渡装置400に鍵情報を送信する際は、VPNトンネル内を通過させることにより、セキュリティを確保することができる。
【0035】
鍵情報データベース310は、警備装置が設置されている警備領域の建物の出入口扉に対応する鍵情報を格納する。図2は、鍵情報データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。鍵情報データベース310は、識別情報と、鍵情報とを対応付けて記憶している。図2に示すように、警備装置識別情報に対応する鍵情報は、1つの場合でも複数の場合でもよい。警備領域に複数の電子錠装置200が設置されている場合でも、鍵情報を一括して管理することができ、1つの電子鍵装置500に格納することができる。
【0036】
鍵情報特定部302は、送受信部301によって受信した警備装置識別情報に対応する鍵情報を鍵情報データベース310から特定する。
【0037】
隊員情報データベース320は、出動可能な隊員に関する情報を格納する。図3は、隊員情報データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。隊員情報データベース320は、隊員識別情報と、隊員状態情報とを対応付けて記憶している。隊員選択部303は、隊員情報データベース320に格納されている隊員識別情報を選択する。
【0038】
鍵情報受渡装置400は、隊員が出動を待つ待機所に設置される。従来使用していた物理的な鍵の保管場所より多くの場所に設置することによって、隊員が必要とする鍵を入手でき、より迅速に出動することが可能となる。鍵情報受渡装置400は、さらに送受信部401と、通信部402と、隊員照合部403とを備える。
【0039】
送受信部401は、監視センタ300からVPNルータ404を介して送信された隊員識別情報と鍵情報とを受信する。隊員照合部403は、送受信部401から受信した隊員識別情報と、通信部402から受信した隊員識別情報とを照合する。
【0040】
通信部402は、電子鍵装置500との間で通信を行い、電子鍵装置500から隊員識別情報を受信する。また、通信部402は、隊員照合部403によって隊員識別情報を照合し、一致すると判定した場合は、電子鍵装置500に鍵情報を送信する。
【0041】
電子鍵装置500は、警備領域1に設置された電子錠装置200との通信を行い、当該電子錠装置200に応じる鍵情報を格納している場合には、当該電子錠装置200が解錠または施錠される。電子鍵装置500は、さらに通信部501と、鍵情報記憶部510と、隊員識別情報記憶部520と、ログ情報記憶部530とを備える。
【0042】
隊員識別情報記憶部520は、当該電子鍵装置500を所持する隊員を識別するための隊員識別情報を予め記憶する。通信部501は、隊員識別情報記憶部520に記憶された隊員識別情報を鍵情報受渡装置400に送信し、鍵情報受渡装置400から送信された鍵情報を受信する。
【0043】
鍵情報記憶部510は、鍵情報受渡装置400から送信された鍵情報を記憶する。ログ情報記憶部530は、当該電子鍵装置500が電子錠装置200の操作履歴、例えば通信した電子錠装置200の識別情報、通信日時、照合結果、施解錠の記録等を格納する。なお、このようなログ情報を利用することによって、隊員の作業内容を把握することもできる。
【0044】
次に、以上のように構成されている鍵管理システムによる鍵管理処理について説明する。まず、警備装置100での処理を説明する。図4は、警備装置の検知情報取得部、送受信部が行う警報送信処理手順を示すフローチャートである。
【0045】
まず、検知情報取得部102は、センサ101が異常を検知した場合に送信される検知情報を取得したか否かを判断する(ステップS401)。検知情報を取得していないと判断した場合は(ステップS401:No)、ステップS401の処理を繰り返す。検知情報を取得したと判断した場合は(ステップS401:Yes)、送受信部103は警備装置情報記憶部110から警備装置識別情報を取得する(ステップS402)。送受信部103は、警報情報と警備装置識別情報を監視センタ300に送信する(ステップS403)。
【0046】
次に、監視センタ300での処理を説明する。図5は、監視センタの送受信部、鍵情報特定部、隊員選択部が行う鍵情報特定・送信処理手順を示すフローチャートである。
【0047】
送受信部301は、警備装置100から警報情報と警備装置識別情報を受信したか否かを判断する(ステップS501)。警報情報と警備装置識別情報を受信していないと判断した場合は(ステップS501:No)、ステップS501の処理を繰り返す。警報情報と警備装置識別情報を受信したと判断した場合は(ステップS501:Yes)、鍵情報特定部302は鍵情報データベース310から警備装置識別情報に対応する鍵情報を特定する(ステップS502)。
【0048】
隊員選択部303は、警備装置100から送信された警報に対応する隊員を隊員情報データベース320から選択する(ステップS503)。なお、隊員情報データベース320には、隊員が出動中か待機中かのいずれかの状態が格納されているため、待機中の隊員識別情報をモニタに表示し、表示された隊員識別情報のうちの1つを指示することにより、隊員を選択するようにしてもよい。
【0049】
送受信部301は、鍵情報と隊員識別情報を鍵情報受渡装置400に送信する(ステップS504)。なお、鍵情報および隊員識別情報は、監視センタ300のVPNルータ304と鍵情報受渡装置400のVPNルータ404との間で実現されるVPNトンネルを通過して、鍵情報受渡装置400に送信される。これにより、鍵情報がネットワーク600上で盗聴される可能性を減少させ、セキュリティを向上することができる。
【0050】
次に、鍵情報受渡装置400および電子鍵装置500の処理を説明する。図6は、鍵情報受渡装置の送受信部、通信部、隊員照合部、電子鍵装置の通信部が行う鍵情報受渡処理手順を示すフローチャートである。
【0051】
鍵情報受渡装置400の送受信部401は、監視センタ300から送信された鍵情報と隊員識別情報を受信する(ステップS601)。隊員は、所持している電子鍵装置500を鍵情報受渡装置400の通信部402に挿入する。なお、赤外線通信のような無線通信を行う場合は、通信部402の近傍に電子鍵装置500を近付ける。これにより、電子鍵装置500の通信部501と鍵情報受渡装置400の通信部402との間で、接触または非接触で通信が可能となる。電子鍵装置500の通信部501は、隊員識別情報記憶部520に記憶された隊員識別情報を鍵情報受渡装置400に送信する(ステップS602)。
【0052】
鍵情報受渡装置400の通信部402は、電子鍵装置500から隊員識別情報を受信する(ステップS603)。隊員照合部403は、監視センタ300から受信した隊員識別情報と、電子鍵装置500から受信した隊員識別情報とが一致するか否かを判断する(ステップS604)。隊員識別情報が一致すると判断した場合は(ステップS604:Yes)、通信部402は鍵情報を電子鍵装置500に送信する(ステップS605)。
【0053】
電子鍵装置500の通信部501は、鍵情報受渡装置400から送信された鍵情報を受信する(ステップS606)。通信部501は、受信した鍵情報を鍵情報記憶部510に格納する(ステップS607)。
【0054】
ステップS604において、隊員識別情報が一致しないと判断した場合は(ステップS604:No)、エラー処理を行い、処理を終了する。エラー処理とは、例えばエラーメッセージをモニタに表示したり、スピーカから出力することにより、隊員に鍵情報が電子鍵装置500に格納されていない旨を報知する。
【0055】
次に、電子鍵装置500および電子錠装置200の処理を説明する。図7は、電子鍵装置の通信部、電子錠装置の通信部、鍵照合部、施解錠部が行う施解錠処理手順を示すフローチャートである。
【0056】
まず、電子鍵装置500の通信部501を電子錠装置200の通信部201に挿入する。電子鍵装置500の通信部501は、鍵情報記憶部510に記憶された鍵情報と、隊員識別情報を電子錠装置200に送信する(ステップS701)。
【0057】
電子錠装置200の通信部201は、電子鍵装置500から送信された鍵情報と隊員識別情報を受信する(ステップS702)。鍵照合部202は、錠情報記憶部210に記憶された錠情報を取得する(ステップS703)。鍵照合部202は、電子鍵装置500から送信された鍵情報と錠情報を照合、すなわち錠情報に応じた鍵情報であるか否かを判断する(ステップS704)。
【0058】
錠情報に応じた鍵情報であると判断した場合は(ステップS704:Yes)、施解錠部203は施解錠を行う(ステップS705)。これにより、警備領域に出動した隊員は建物の出入口扉を解錠して内部を確認することができ、確認後施錠することができる。錠情報に応じた鍵情報でないと判断した場合は(ステップS704:No)、施解錠は行われない。なお、この場合は、エラーメッセージやエラー音を出力するようにしてもよい。
【0059】
鍵照合部202は、ログ情報記憶部220に隊員識別情報、操作日時、照合結果、施解錠の記録等の操作履歴を格納する(ステップS706)。このようなログ情報を利用することによって、出入口扉に対する操作履歴を確認することができる。
【0060】
このように、警備領域で異常が検知され、警報が監視センタに送信された場合に警備領域の建物の出入口扉に対応する鍵情報を、鍵情報受渡装置を介して電子鍵装置に送信することにより、警備領域に出動して警報に対応する隊員に即座に鍵を渡すことができるため、現場へ到着する時間が早くなり、迅速な対応が可能となる。
【0061】
また、隊員が所持する電子鍵装置に格納される鍵情報に対して使用可能期間、例えば11月1日〜11月3日のような日付や、8:00〜10:00のような時間帯、または使用可能回数を設定することにより、万一電子鍵装置を紛失した場合であっても、他人に悪用される可能性を低減することができる。なお、鍵情報に対する使用制限は、上述した設定条件を組合わせて設定してもよい。
【0062】
また、警備装置100がさらに監視領域を撮像する監視カメラを備え、監視カメラによって撮像された画像情報および撮像日時と、電子錠装置200や電子鍵装置500が記憶しているログ情報をシステム内に読み込み、画像情報とログ情報として記憶された施解錠の記録を関係付けることによって、出入口扉近辺の警備領域を撮像した画像情報を容易に管理することができ、施解錠した人物を容易に特定することができる。このような画像情報を容易に管理する画像管理システムについての説明は、後述する第3の実施の形態で詳細に説明する。
【0063】
本実施の形態にかかる監視センタ300や鍵情報受渡装置400は、CPU(Central Processing Unit)などの制御装置と、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などの記憶装置と、HDD(Hard Disk Drive)、CDドライブ装置などの外部記憶装置と、ディスプレイ装置などの表示装置と、キーボードやマウスなどの入力装置を備えており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。
【0064】
なお、鍵情報データベース310や隊員情報データベース320は、HDD、光ディスク、メモリカードなどの一般的に利用されているあらゆる記憶媒体により構成することができる。
【0065】
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。第2の実施の形態にかかる鍵管理システムは、警報が送信された警備領域の建物の出入口扉を施解錠することができる鍵情報を隊員が所持する携帯端末に送信し、送信された鍵情報を電子鍵装置に送信し、格納する。鍵情報が格納された電子鍵装置を用いて、警備領域の出入口扉に設置された電子錠装置を解錠する。
【0066】
本発明が適用される鍵管理システムの構成例について、第1の実施の形態と異なる部分を説明する。他の部分については第1の実施の形態と同様であるので、上述した説明を参照し、ここでの説明を省略する。図8は、第2の実施の形態にかかる鍵管理システムの構成を示すブロック図である。
【0067】
本実施の形態にかかる鍵管理システム20は、警備装置100と、電子錠装置200と、監視センタ800と、携帯端末700と、電子鍵装置500とを備えている。ここで、警備装置100と、電子錠装置200と、電子鍵装置500の構成、機能は、第1の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
【0068】
監視センタ800は、警備装置100から送信された警報情報と警備装置識別情報とを受信するとともに、警備装置識別情報に対応する鍵情報を携帯端末700に送信する。監視センタ800は、さらに送受信部301と、鍵情報特定部302と、隊員選択部303と、鍵情報データベース310と、隊員情報データベース820とを備える。ここで、送受信部301と、鍵情報特定部302と、隊員選択部303と、鍵情報データベース310の構成、機能は、第1の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
【0069】
隊員情報データベース820は、出動可能な隊員に関する情報を格納する。図9は、隊員情報データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。隊員情報データベース820は、隊員識別情報と、隊員状態情報と、隊員が所持する携帯端末アドレスとを対応付けて記憶する。
【0070】
携帯端末700は、図示しない送受信部、制御部、表示部、操作部、音声通話部などから構成されており、公知の携帯電話と同様の構成である。送受信部は、ネットワークから無線でデータの送受信を行い、制御部は携帯端末の各種の制御を行う。表示部は、送信されたデータまたは入力されたデータの表示を行い、操作部は、データの入力を行う。音声通話部は、警備装置から送信される情報を音声データとして受信し出力するとともに、警備装置付近にいる利用者との音声通話を行う。なお、携帯端末として、公知のPDA(Personal Digital Assistants)を用いてもよい。携帯端末700は、隊員それぞれが所持し、監視センタ800からネットワーク600を介して送信された鍵情報を送受信部で受信し、受信した鍵情報を電子鍵装置500に赤外線通信のような無線通信で送信する。
【0071】
次に、以上のように構成されている鍵管理システム20による鍵管理処理について説明する。警備装置100での処理は、上述した処理と同様であるため、上述の説明を参照し、ここでの説明を省略する。次に、監視センタ800での処理を説明する。図10は、監視センタの送受信部、鍵情報特定部、隊員選択部が行う鍵情報特定・送信処理手順を示すフローチャートである。
【0072】
本実施の形態にかかる鍵情報特定・送信処理の手順は、図5に示すフローチャートとほぼ同様であるので、異なる部分のみ説明する。ステップS1001〜ステップS1003は、図5での説明を参照し、ここでの説明を省略する。
【0073】
ステップS1004において、送受信部301は隊員情報データベース820から選択した隊員識別情報に対応する携帯端末のアドレスを取得する(ステップS1004)。送受信部301は、鍵情報を携帯端末700に送信する(ステップS1005)。なお、隊員の所持している携帯端末700がGPS(Global Positioning System)機能を備えている場合は、現場から所定の範囲に出動している隊員を検索し、所定の範囲内に存在する隊員の携帯端末700に対して鍵情報を送信するようにしてもよい。
【0074】
次に、携帯端末700および電子鍵装置500の処理を説明する。図11は、携帯端末および電子鍵装置の通信部が行う鍵情報受渡処理手順を示すフローチャートである。
【0075】
携帯端末700は、監視センタ300から送信された鍵情報を受信する(ステップS1101)。隊員は、所持している携帯端末700を電子鍵装置500の通信部501の近傍に近づける。携帯端末700は、鍵情報を電子鍵装置500に送信する(ステップS1102)。電子鍵装置500の通信部501は、携帯端末700から送信された鍵情報を受信する(ステップS1103)。通信部501は、携帯端末700から受信した鍵情報を鍵情報記憶部510に格納する(ステップS1104)。
【0076】
このように、警報が送信された警備領域の建物の出入口扉の鍵を、携帯端末を介して電子鍵装置に格納することができ、鍵情報を格納した電子鍵装置によって電子錠装置を解錠することができるため、出動中の隊員にも鍵情報を受け渡すことが可能となるため、警報に対する迅速な対応を行うことができる。
【0077】
上述した実施の形態の変形例である他の鍵管理システムについて説明する。本実施の形態では、清掃や工事等で建物の鍵が必要な際に鍵を管理している清掃会社や工事会社の担当者が所持している電子鍵装置に携帯端末を介して鍵情報を送信し、送信された鍵情報で電子錠装置を施解錠する。図12は、他の実施の形態にかかる鍵管理システムの構成の一例を示すブロック図である。本実施の形態にかかる鍵管理システムの構成例について、第2の実施の形態と異なる部分を説明する。他の部分については第2の実施の形態と同様であるので、上述した説明を参照し、ここでの説明を省略する。
【0078】
本実施の形態にかかる鍵管理システム25は、警備装置100と、電子錠装置200と、監視センタ900と、携帯端末700と、電子鍵装置1000とを備えている。ここで、警備装置100と、電子錠装置200の構成、機能は、第1の実施の形態と同様であり、携帯端末700の構成、機能は、第2の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
【0079】
監視センタ900は、建物の鍵を施解錠する立会い者を選択し、選択された立会い者が所持する電子鍵装置1000に携帯端末700を介して鍵情報を送信する。監視センタ900は、さらに送受信部301と、立会い者選択部903と、鍵情報データベース910と、立会い者情報データベース920とを備える。ここで、送受信部301の構成、機能は、第1の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
【0080】
立会い者情報データベース920は、警備対象である建物の鍵を施解錠する立会い者に関する情報を格納する。立会い者情報データベース920は、上述した図9とほぼ同様のデータ構成であり、隊員識別情報に代えて立会い者識別情報、隊員状態情報に代えて立会い者状態情報が格納される。
【0081】
鍵情報データベース910は、警備対象である建物を識別する情報と、建物に設定されている錠に応じた鍵情報を格納する。鍵情報データベース910は、上述した図2とほぼ同様のデータ構成であり、警備装置識別情報に代えて建物識別情報が格納される。
【0082】
立会い者選択部903は、警備対象である建物に派遣され、施錠解錠を行う立会い者を選択する。例えば、立会い者情報データベース920から立会い者識別情報を取得し、取得された立会い者識別情報を画面に表示し、表示された立会い者識別情報を指示することによって選択する。立会い者選択部903は、選択された立会い者識別情報に対応する携帯端末アドレスを取得する。さらに、送受信部301は、鍵情報データベース910から取得した鍵情報を携帯端末アドレスに送信する。
【0083】
電子鍵装置1000は、上述した電子鍵装置500とほぼ同様の機能、構成を備えている。立会い者識別情報記憶部1020は、立会い者それぞれが電子鍵装置1000を所持している場合は、立会い者を識別する情報を格納している。なお、立会い者識別情報に代えて電子鍵装置1000を識別する情報を格納し、監視センタ900において立会い者識別情報と鍵識別情報を対応付けるようにしてもよい。携帯端末700から鍵情報を送信する際に、立会い者識別情報や鍵識別情報を照合するようにすれば、さらにセキュリティが向上する。
【0084】
従来、一般的な鍵によって警備対象の建物を清掃や工事等のために施解錠する場合は、警備会社の社員が現場へ鍵を持っていく必要があり、各建物で同時間(例えば、朝8時)に作業を開始するようにスケジュールされている場合には、現場ごとに社員を派遣する必要があった。また、作業時間をずらして一人の社員が対応する場合でも、1つの現場での作業に遅れが生じると、それ以降の現場での作業の開始が遅れ、清掃会社や工事会社を待たせることとなり、予定していた作業時間が超過して余分な費用が生じてしまう場合があった。
【0085】
しかしながら、上述したような構成を備える鍵管理システム25を適用することによって、清掃会社や工事会社の担当者(立会い者)に電子鍵装置を所持してもらい、作業を行う都度必要な鍵情報を送信することによって、警備会社の担当者が現場に行く必要がなくなるため、警備会社の作業負担が大幅に削減できる。また、鍵情報は、上述したように電子錠装置200に対して施解錠が可能な時間帯、期間や回数を設定することができるため、本来の作業以外に使用することはできず、セキュリティ面でも安全である。また、施解錠の記録は、ログ情報として電子鍵装置1000および電子錠装置200のいずれにも格納されるため、ログ情報によって作業履歴を確認することができる。
【0086】
上述した実施の形態では、警備会社が警備対象の鍵を管理する場合について説明したが、警備会社のほか、他の鍵管理に利用することもできる。例えば、不動産会社での物件の案内で適用することによって、物件を確認したい顧客自身に電子鍵装置1000を預けることによって、不動産会社の担当者が現場に行く必要がなくなり不動産会社の作業負担を軽減することもできる。
【0087】
なお、本実施の形態では、鍵情報を、携帯端末700を介して電子鍵装置1000に送信する場合について説明したが、第1の実施の形態で説明した場合と同様に鍵情報受渡装置400を介して鍵情報の受渡を行ってもよい。多くの顧客が契約している清掃会社等では、清掃会社に鍵情報受渡装置400を設置してもよい。
【0088】
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。第3の実施の形態にかかる画像管理システムは、電子錠装置が設置されている監視領域を撮像した画像情報を記憶部に記憶し、記憶された大量の画像情報の中から電子鍵装置が電子錠装置を施解錠した操作履歴であるログ情報を用いて、必要な画像情報を検索して表示する。
【0089】
本発明が適用される画像管理システムの構成例について説明する。図13は、第3の実施の形態にかかる画像管理システムの構成の一例を示すブロック図である。本実施の形態にかかる画像管理システム30は、撮像装置1100と、電子錠装置1500と、画像監視装置1200と、ログ情報収集装置1300と、電子鍵装置1400とを備えている。
【0090】
電子錠装置1500は、さらに通信部201と、鍵照合部202と、施解錠部203と、錠情報記憶部210と、ログ情報記憶部220と、錠ID記憶部1530とを備えている。ここで、通信部201と、鍵照合部202と、施解錠部203と、錠情報記憶部210と、ログ情報記憶部220の構成、機能は、第1の実施の形態と同様であるので、上述した説明を参照し、ここでは異なる点のみ説明する。錠ID記憶部1530は、画像管理システム30において1つまたは複数存在する電子錠装置1500それぞれを識別する錠識別情報(以下、錠IDという)を記憶している。
【0091】
撮像装置1100は、画像監視装置1200が監視する1つまたは複数の監視領域それぞれに配置されている。監視領域は、撮像装置1100が監視画像を撮像する領域であり、建物や部屋、金庫、薬品庫等の扉に設置されている電子錠装置1500を含む建物出入口近傍や部屋全体等の領域である。このような監視領域を撮像することによって電子錠装置1500を操作する人物を撮像することができる。撮像装置1100は、さらに監視カメラ1101と、画像情報取得部1102と、送受信部1103と、画像情報圧縮部1104と、タイマ部1105と、画像情報記憶部1110と、監視カメラID記憶部1120と、VPNルータ1106とを備えている。なお、画像情報取得部1102、送受信部1103、画像情報圧縮部1104、タイマ部1105、画像情報記憶部1110、監視カメラID記憶部1120およびVPNルータ1106の全部または一部は、監視カメラ1101の躯体内に格納されていてもよい。
【0092】
監視カメラ1101は、監視領域を撮像する。タイマ部1105は、時刻を計測する。画像情報取得部1102は、監視カメラ1101が撮像した画像情報およびタイマ部1105によって計測された撮像時刻を取得する。
【0093】
画像情報圧縮部1104は、画像情報取得部1102によって取得された画像情報を独自の画像圧縮技術を用いて圧縮する。例えば、公知画像圧縮技術である高品位ストリーミング圧縮フォーマット(ML−JPEG:Multi Layer JPEG)で圧縮する。このような技術で圧縮することにより、画像情報を記憶する記憶容量やネットワークを介して通信するデータ量を削減するとともに、独自のフォーマットを用いることによって画像情報の改ざんやハッキングを防止することができる。
【0094】
画像情報記憶部1110は、画像情報圧縮部1104によって圧縮された画像情報および撮像時刻を対応付けて記憶する。監視カメラID記憶部1120は、監視カメラ1101を識別する監視カメラ識別情報(以下、監視カメラIDという)を記憶している。
【0095】
送受信部1103は、監視カメラID記憶部1120に記憶された監視カメラIDと撮像時刻と画像情報圧縮部1104によって圧縮された画像情報を、VPNルータ1106を介して画像監視装置1200に送信する。監視領域を撮像するたびに画像監視装置1200に送信することにより、通信回線の占有負荷を分散することができる。また、送受信部1103は、一定時間ごとや予め定められた時間に監視カメラID記憶部1120に記憶された監視カメラIDと、画像情報記憶部1110に記憶された撮像時刻および画像情報を、VPNルータ1106を介して画像監視装置1200に送信してもよい。
【0096】
VPNルータ1106は、上述したVPNルータ304と同様の機能、構成を備え、画像監視装置1200のVPNルータ1206との間で暗号化やVPN処理を行い、VPNルータ間に仮想施設網によるトンネルを構築する。撮像装置1100と画像監視装置1200との間で画像情報等のデータを送受信する場合に、VPNトンネル内を通過させることによってセキュリティを向上させることができる。
【0097】
画像監視装置1200は、1つまたは複数の撮像装置1100それぞれが撮像した画像情報を蓄積するとともに、蓄積した画像情報を表示する。画像監視装置1200は、さらに送受信部1201と、画像検索部1202と、操作部1203と、表示部1204と、画像情報伸張部1205と、VPNルータ1206と、撮像画像情報記憶部1210と、ログ情報記憶部1220と、設置情報データベース1230と、所持情報データベース1240とを備えている。なお、画像監視装置1200では、撮像装置1100から送信された画像情報をリアルタイムに表示し、監視領域の監視を行ってもよい。
【0098】
送受信部1201は、撮像装置1100からVPNルータ1206を介して送信された監視カメラIDと撮像時刻と画像情報を受信し、受信した監視カメラIDと撮像時刻と画像情報とを対応付けて撮像画像情報記憶部1210に格納する。また、送受信部1201は、ログ情報収集装置1300からVPNルータ1206を介して送信されたログ情報を受信し、受信したログ情報をログ情報記憶部1220に格納する。
【0099】
撮像画像情報記憶部1210は、撮像装置1100から送信された監視カメラIDと撮像時刻と圧縮された画像情報とを対応付けて記憶する。図14は、撮像画像情報記憶部のデータ構成の一例を示す説明図である。図14に示すように、例えば、監視カメラIDとして“CAM001”、撮像時刻として“2006.12.23 09:03:41”、圧縮された画像情報“PIC×××××”が対応付けて記憶されている。
【0100】
ログ情報記憶部1220は、電子鍵装置1400から送信されたログ情報を記憶する。図15は、ログ情報記憶部のデータ構成の一例を示す説明図である。ログ情報記憶部1220は、鍵IDと、錠IDと、施解錠時刻とを対応付けて記憶する。ここで、鍵IDとは、複数存在する電子鍵装置1400を識別する情報である。錠IDとは、電子鍵装置1400によって施解錠された電子錠装置1500を識別する情報である。施解錠時刻とは、電子鍵装置1400によって電子錠装置1500が施解錠された時刻である。図15に示すログ情報には、例えば、鍵ID“KEY001”の電子鍵装置1400が、錠ID“J001”の電子錠装置1500を“2006.12.2308:41:27”に施解錠操作したことが記録されている。なお、ログ情報には、さらに施解錠操作での電子錠装置1500に記憶されている錠情報と電子鍵装置1400に記憶されている鍵情報との照合結果等を加えてもよい。
【0101】
設置情報データベース1230は、監視領域を撮像するために設置されている監視カメラ1101と、監視カメラ1101が撮像している監視領域に設置されている電子錠情報1500との対応関係を格納する。図16は、設置情報データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。設置情報データベース1230は、錠IDと、監視カメラIDとを対応付けて記憶されている。図16に示す一例では、錠ID“J001”の電子錠装置1500が設置された監視領域を撮像している監視カメラ1101の監視カメラIDは、“CAM001”である。
【0102】
所持情報データベース1240は、電子鍵装置1400を所持する所持者情報を格納する。図17は、所持情報データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。所持情報データベース1240は、所持者IDと、鍵IDとを対応付けて記憶する。所持者IDとは、電子鍵装置1400を所持する者を識別する情報である。図17に示すように、所持者ID“P015”の人物は、鍵ID“KEY001”の電子鍵装置1400を所持していることが登録されている。
【0103】
操作部1203は、撮像画像情報記憶部1210に記憶されている画像情報の中から、画像情報を検索するための検索条件の入力を受付ける。図18は、画像検索条件設定画面の一例を示す説明図である。図18に示すように、画像情報を検索する条件として、錠ID、鍵IDまたは鍵所有者IDのいずれかを入力する。また、上述した検索条件に加えて、検索対象期間をさらに設定してもよい。これにより、画像情報をさらに絞込んで検索することができる。
【0104】
画像検索部1202は、操作部1203によって受付けた検索条件に従って、撮像画像情報記憶部1210から画像情報を検索する。画像情報伸張部1205は、画像検索部1202によって検索された、撮像装置1100の画像情報圧縮部1104によって圧縮された画像情報を伸張する。
【0105】
表示部1204は、画像情報伸張部1205によって伸張された画像情報を画面に表示する。図19は、画像情報検索結果を表示する表示画面の一例を示す説明図である。図19に示すように、検索条件とともに検索された画像情報、撮像時刻等を複数表示する。なお、検索された画像を表示する画像数は、9画面に限るものではなく任意に設定できる。
【0106】
ログ情報収集装置1300は、電子鍵装置1400からログ情報を受信し、受信したログ情報を、ネットワークを介して画像監視装置1200に送信する。ログ情報収集装置1300は、さらに送受信部1301と、通信部1302と、VPNルータ1303とを備える。
【0107】
通信部1302は、電子鍵装置1400の通信部1401から送信されるログ情報を受信する。送受信部1301は、通信部1302によって受信したログ情報を、VPNルータ1303を介して画像監視装置1200に送信する。
【0108】
電子鍵装置1400は、上述した第1の実施の形態の電子鍵装置500とほぼ同様の機能、構成を備え、通信部1401と、鍵情報記憶部510と、鍵ID記憶部1420と、ログ情報記憶部1430と、タイマ部1402とを備えている。ここで、鍵情報記憶部510は、上述した第1の実施の形態での説明を参照し、ここでの説明を省略する。
【0109】
通信部1401は、上述した第1の実施の形態での機能、構成に加え、ログ情報収集装置1300の通信部1302にログ情報記憶部1430に記憶したログ情報を送信する。鍵ID記憶部1420は、画像監視システム30において1つまたは複数存在する電子鍵装置1400を識別する情報(電子鍵装置1400それぞれに固有の鍵ID)を記憶する。タイマ部1402は、時刻を計測する。施解錠時にタイマ部1402によって計測された時刻をログ情報の施解錠時刻とする。
【0110】
以上のように構成されている画像管理システム30による画像管理処理について説明する。まず、電子鍵装置1400および電子錠装置1500の処理を説明する。図20は、電子鍵装置の通信部、電子錠装置の通信部、鍵照合部、施解錠部が行う施解錠処理手順を示すフローチャートである。
【0111】
まず、電子鍵装置1400の通信部1401を電子錠装置1500の通信部201に挿入する。電子鍵装置1400の通信部1401は、鍵情報記憶部510に記憶された鍵情報と、鍵ID記憶部1420に記憶されている鍵IDを電子錠装置1500に送信する(ステップS1901)。
【0112】
電子錠装置1500の通信部201は、電子鍵装置1400から送信された鍵情報と鍵IDを受信する(ステップS1902)。鍵照合部202は、錠情報記憶部210に記憶された錠情報を取得する(ステップS1903)。鍵照合部202は、電子鍵装置1400から送信された鍵情報と錠情報を照合、すなわち錠情報に応じた鍵情報であるか否かを判断する(ステップS1904)。
【0113】
錠情報に応じた鍵情報であると判断した場合は(ステップS1904:Yes)、施解錠部203は錠を施解錠する(ステップS1905)。錠情報に応じた鍵情報でないと判断した場合は(ステップS1904:No)、施解錠は行われない。なお、この場合は、エラーメッセージやエラー音を出力するようにしてもよい。鍵照合部202は、ログ情報記憶部220に鍵IDと錠IDと施解錠時刻とを対応付けたログ情報として格納する(ステップS1906)。通信部201は、ログ情報を電子鍵装置1400に送信する(ステップS1907)。
【0114】
電子鍵装置1400の通信部1401は、電子錠装置1500から送信されたログ情報を受信する(ステップS1908)。通信部1401は、ログ情報記憶部1430にログ情報を格納する(ステップS1909)。このように、電子鍵装置1400が電子錠装置1500に対して施解錠操作を行うごとにログ情報がログ情報記憶部1430に格納されていく。
【0115】
次に、電子鍵装置1400、ログ情報収集装置1300および画像監視装置1200によるログ情報収集処理について説明する。図21は、電子鍵装置の通信部、ログ情報収集装置の通信部、送受信部、画像監視装置の送受信部が行うログ情報収集処理手順を示すフローチャートである。
【0116】
まず、電子鍵装置1400の通信部1401をログ情報収集装置1300の通信部1302に挿入する。電子鍵装置1400の通信部1401は、ログ情報記憶部1430に記憶されたログ情報を取得する(ステップS2001)。通信部1401は、ログ情報収集装置1300にログ情報を送信する(ステップS2002)。
【0117】
ログ情報収集装置1300の通信部1302は、電子鍵装置1400から送信されたログ情報を受信する(ステップS2003)。送受信部1301は、VPNルータ1303を介して画像監視装置1200にログ情報を送信する(ステップS2004)。
【0118】
画像監視装置1200の送受信部1201は、VPNルータ1206を介してログ情報収集装置1300から送信されたログ情報を受信する(ステップS2005)。送受信部1201は、ログ情報記憶部1220にログ情報を格納する(ステップS2006)。このように、電子鍵装置1400それぞれから送信されたログ情報が、画像監視装置1200に送信され、ログ情報記憶部1220に蓄積されることにより、画像管理システム30内で撮像された画像情報に対する検索キーを蓄積することができる。
【0119】
次に、撮像装置1100および画像監視装置1200による画像情報収集処理について説明する。図22は、撮像装置の画像情報取得部、タイマ部、画像情報圧縮部、送受信部、画像監視装置の送受信部が行う画像情報収集処理手順を示すフローチャートである。
【0120】
まず、撮像装置1100の画像情報取得部1102は、監視カメラ1101が撮像した画像情報を取得する(ステップS2101)。タイマ部1105は、撮像時刻を計測する(ステップS2102)。画像情報圧縮部1104は、取得した画像情報を圧縮する(ステップS2103)。送受信部1103は、監視カメラID記憶部1120に記憶された監視カメラIDを取得する(ステップS2104)。送受信部1103は、監視カメラIDと撮像時刻と圧縮した画像情報を、VPNルータ1106を介して画像監視装置1200に送信する(ステップS2105)。
【0121】
画像監視装置1200の送受信部1201は、撮像装置1100から送信された監視カメラIDと撮像時刻と圧縮した画像情報を、VPNルータ1206を介して受信する(ステップS2106)。送受信部1201は、監視カメラIDと撮像時刻と圧縮した画像情報を対応付けて撮像画像情報記憶部1210に格納する(ステップS2107)。このように、監視領域を撮像した画像情報は、監視カメラIDと撮像時刻とともに蓄積されるため、監視カメラIDや撮像時刻を検索キーとして検索することができる。
【0122】
次に、画像監視装置1200による画像検索処理について説明する。図23は、画像監視装置の操作部、画像検索部、画像情報伸張部、表示部が行う画像検索処理手順を示すフローチャートである。まず、検索条件を錠IDとした場合について説明する。
【0123】
操作部1203は、検索条件として入力された錠IDを取得する(ステップS2201)。例えば、上述した図18の錠IDの欄に、錠ID“J002”が入力された場合“J002”を取得する。画像検索部1202は、設置情報データベース1230から錠IDに対応する監視カメラIDを取得する(ステップS2202)。画像検索部1202は、ログ情報記憶部1220から検索条件である錠IDに対応する施解錠時刻を取得する(ステップS2203)。
【0124】
画像検索部1202は、撮像画像情報記憶部1210から監視カメラIDおよび施解錠時刻に対応する画像情報を取得する(ステップS2204)。これにより、検索条件とした錠IDの電子錠装置1500を施解錠操作した際の画像情報を検索することができる。画像情報伸張部1205は、圧縮されている画像情報を伸張する(ステップS2205)。表示部1204は、画像情報を撮像時刻、鍵IDとともに画面に表示する(ステップS2206)。検索結果を表示する画面の一例は、上述した図19である。図19に示す例では、検索条件として“錠ID:J002”、検索された画像情報、撮像時刻と電子錠装置1500に対して施解錠操作を行った電子鍵装置1400の鍵IDを表示する。これにより、監視カメラ1101で撮像された大量の画像情報の中から、電子錠装置1500の錠ID“J002”に対して施解錠操作した際の画像情報を容易に検索することができ、表示できる。9画像以上の画像情報が検索された場合は、“前画像へ”または“次画像へ”のボタンを押下することにより、他の検索画像を表示することができる。なお、画像を指示することにより、撮像時刻前後の画像情報をさらに表示するようにしてもよい。これにより、施解錠操作した人物をより確実に確認することができる。
【0125】
このように、電子鍵装置1400のログ情報と監視カメラ1101で撮像した画像情報を対応付けることにより蓄積された画像情報の中から、錠を施解錠操作した時刻で画像情報を検索し、検索した画像情報を表示するため、必要とする画像を検索する時間を大幅に短縮することができる。従来、膨大な画像情報の中から錠を施解錠している画像を探し出す場合は、人が目視によって探していたため、撮像時間または早送りで再生したとしても撮像時間の1/2〜1/3の時間が必要であったため、膨大な時間が必要であった。しかし、本実施の形態にかかる画像管理システムでは、必要とする画像を捜索する時間を大幅に削減することができる。
【0126】
また、電子錠装置1500と電子鍵装置1400とが通信した時刻が施解錠時刻として記憶され、錠に対する施解錠操作をした際の画像情報が検索できるため、監視領域を通行して撮像された画像情報は除かれ、錠に対する施解錠操作をした人物を確実に漏らすことなく、確認することができる。
【0127】
さらに、画像監視装置1200による他の検索条件での画像検索処理について説明する。図24は、画像監視装置の操作部、画像検索部、画像情報伸張部、表示部が行う画像検索処理手順を示すフローチャートである。検索条件を鍵IDとした場合について説明する。
【0128】
まず、操作部1203は、検索条件としての鍵IDを取得する(ステップS2301)。例えば、上述した図18の鍵IDの欄に、鍵ID“KEY003”が入力された場合、鍵IDとして“KEY003”を取得する。画像検索部1202は、ログ情報記憶部1220から検索条件である鍵IDに対応する錠IDと施解錠時刻を取得する(ステップS2302)。画像検索部1202は、設置情報データベース1230から鍵IDに対応する監視カメラIDを取得する(ステップS2303)。
【0129】
画像検索部1202は、撮像画像情報記憶部1210から監視カメラIDおよび施解錠時刻に対応する画像情報を取得する(ステップS2304)。これにより、検索条件とした鍵IDの電子鍵装置1400によって施解錠操作された際の画像情報を検索することができる。画像情報伸張部1205は、圧縮されている画像情報を伸張する(ステップS2305)。表示部1204は、画像情報を撮像時刻、錠IDとともに画面に表示する(ステップS2306)。図25は、画像情報検索結果を表示する表示画面の一例を示す説明図である。検索結果を表示する画面の一例として図25に示すように、検索条件“鍵ID:KEY003”、4画面に検索した画像情報、撮像時刻と錠IDを表示する。これにより、監視カメラ1101で撮像された画像情報の中から、電子鍵装置1400の鍵ID“KEY003”によって施解錠された際の画像情報を容易に検索することができ、表示して確認できる。4画像以上の画像情報が検索された場合は、“前画像へ”または“次画像へ”のボタンを押下することにより、他の検索画像を表示することができる。なお、画像を指示することにより、撮像時刻前後の画像情報をさらに表示するようにしてもよい。これにより、施解錠した人物をより確実に確認することができる。
【0130】
このように、電子鍵装置1400のログ情報と監視カメラ1101で撮像した画像情報を対応付けることにより蓄積された画像情報の中から、特定の鍵で錠を施解錠した時刻で画像情報を検索し、検索した画像情報を表示するため、電子鍵装置1400ごとの錠の施解錠履歴が画像で容易に確認することができる。
【0131】
次に、画像監視装置1200による他の検索条件での画像検索処理について説明する。図26は、画像監視装置の操作部、画像検索部、画像情報伸張部、表示部が行う画像検索処理手順を示すフローチャートである。検索条件が所持者IDの場合について説明する。本画像検索処理の手順は、図24に示すフローチャートとほぼ同様であるので、異なる部分のみ説明する。ステップS2503〜ステップS2507は、図24での説明を参照し、ここでの説明を省略する。
【0132】
まず、操作部1203は、検索条件としての鍵所持者IDを取得する(ステップS2501)。例えば、上述した図18の鍵所持者IDの欄に、鍵所持者ID“P015”が入力された場合、鍵所持者IDとして“P015”を取得する。画像検索部1202は、所持情報記憶部1240から検索条件である鍵所持者IDに対応する鍵IDを取得する(ステップS2502)。以下は、図24の説明を参照する。
【0133】
図27は、画像情報検索結果を表示する表示画面の一例を示す説明図である。検索結果を表示する画面の一例として図27に示すように、検索条件“鍵所持者ID:P015”、検索した画像情報、撮像時刻、錠IDと鍵IDを表示する。これにより、監視カメラ1101で撮像された画像情報の中から、鍵を所持している人物(鍵所持者ID:P015)が所持している電子鍵装置1400によって施解錠した時刻の画像情報を検索し、表示することができる。1画像以上の画像情報が検索された場合は、“前画像へ”または“次画像へ”のボタンを押下することにより、他の検索画像を表示することができる。なお、画像を指示することにより、撮像時刻前後の画像情報をさらに表示するようにしてもよい。
【0134】
このように、電子鍵装置1400のログ情報と監視カメラ1101で撮像した画像情報を対応付けることにより、蓄積された画像情報の中から、特定の人物が所持している鍵で錠を施解錠した時刻での画像情報を検索し、検索した画像情報を表示することができるため、特定の人物が所持する錠の施解錠履歴が画像で容易に確認することができる。
【0135】
また、検索画像を確認することにより、特定の人物の行動履歴を把握することができる。さらに、特定の人物が所持していると登録されている鍵によって錠を施解錠された場合に、検索された画像を確認することによって、登録された人物が実際に鍵を使用しているか否かを確認することができる。
【0136】
なお、ログ情報収集装置1300は、独立した装置として説明したが、画像監視装置1200の機能の一部としてもよい。また、上述したようにログ情報として照合結果を加えることにより、画像情報を検索する際に照合が失敗した場合を検索キーとして検索することができる。また、上述した検索結果を表示した画像において、照合結果も表示することができる。
【0137】
上述した実施の形態にかかる画像管理システム30を、店舗での金庫、レジや、病院での薬品庫等に適用することにより、現金や薬品の収支が合わなくなった際に監視カメラで撮像して蓄積された膨大な画像情報の中から、検索条件にあった画像を容易に検索することができるため、必要な画像を容易に検索でき、作業を誤った人や犯人を容易に特定できる。また、犯罪の抑止力ともなる。
【0138】
なお、本実施の形態にかかる画像監視装置1200やログ情報収集装置1300は、CPUなどの制御装置と、ROMやRAMなどの記憶装置と、HDD、CDドライブ装置などの外部記憶装置と、ディスプレイ装置などの表示装置と、キーボードやマウスなどの入力装置を備えており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。
【0139】
また、設置情報データベース1230や所持情報データベース1240は、HDD、光ディスク、メモリカードなどの一般的に利用されているあらゆる記憶媒体により構成することができる。
【0140】
以上、本発明を第1〜第3の実施の形態を用いて説明してきたが、上述した実施の形態に多様な変更または改良を加えることができる。なお、上述した第1の実施の形態〜第3の実施の形態において説明した構成や機能は、自由に組み合わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0141】
【図1】第1の実施の形態にかかる鍵管理システムの構成を示すブロック図である。
【図2】鍵情報データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。
【図3】隊員情報データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。
【図4】警備装置の検知情報取得部、送受信部が行う警報送信処理手順を示すフローチャートである。
【図5】監視センタの送受信部、鍵情報特定部、隊員選択部が行う鍵情報特定・送信処理手順を示すフローチャートである。
【図6】鍵情報受渡装置の送受信部、通信部、隊員照合部、電子鍵装置の通信部が行う鍵情報受渡処理手順を示すフローチャートである。
【図7】電子鍵装置の通信部、電子錠装置の通信部、鍵照合部、施解錠部が行う施解錠処理手順を示すフローチャートである。
【図8】第2の実施の形態にかかる鍵管理システムの構成を示すブロック図である。
【図9】隊員情報データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。
【図10】監視センタの送受信部、鍵情報特定部、隊員選択部が行う鍵情報特定・送信処理手順を示すフローチャートである。
【図11】携帯端末および電子鍵装置の通信部が行う鍵情報受渡処理手順を示すフローチャートである。
【図12】他の実施の形態にかかる鍵管理システムの構成の一例を示すブロック図である。
【図13】第3の実施の形態にかかる画像管理システムの構成の一例を示すブロック図である。
【図14】撮像画像情報記憶部のデータ構成の一例を示す説明図である。
【図15】ログ情報記憶部のデータ構成の一例を示す説明図である。
【図16】設置情報データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。
【図17】所持情報データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。
【図18】画像検索条件設定画面の一例を示す説明図である。
【図19】画像情報検索結果を表示する表示画面の一例を示す説明図である。
【図20】電子鍵装置の通信部、電子錠装置の通信部、鍵照合部、施解錠部が行う施解錠処理手順を示すフローチャートである。
【図21】電子鍵装置の通信部、ログ情報収集装置の通信部、送受信部、画像監視装置の送受信部が行うログ情報収集処理手順を示すフローチャートである。
【図22】撮像装置の画像情報取得部、タイマ部、画像情報圧縮部、送受信部、画像監視装置の送受信部が行う画像情報収集処理手順を示すフローチャートである。
【図23】画像監視装置の操作部、画像検索部、画像情報伸張部、表示部が行う画像検索処理手順を示すフローチャートである。
【図24】画像監視装置の操作部、画像検索部、画像情報伸張部、表示部が行う画像検索処理手順を示すフローチャートである。
【図25】画像情報検索結果を表示する表示画面の一例を示す説明図である。
【図26】画像監視装置の操作部、画像検索部、画像情報伸張部、表示部が行う画像検索処理手順を示すフローチャートである。
【図27】画像情報検索結果を表示する表示画面の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0142】
1 警備領域
10 20 25 鍵管理システム
30 画像管理システム
100 警備装置
101 センサ
102 検知情報取得部
103 送受信部
110 警備装置情報記憶部
200 1500 電子錠装置
201 通信部
202 鍵照合部
203 施解錠部
210 錠情報記憶部
220 ログ情報記憶部
300 800 900 監視センタ
301 送受信部
302 鍵情報特定部
303 隊員選択部
304 VPNルータ
310 910 鍵情報データベース
320 820 隊員情報データベース
400 鍵情報受渡装置
401 送受信部
402 通信部
403 隊員照合部
404 VPNルータ
500 1000 1400 電子鍵装置
501 1401 通信部
510 鍵情報記憶部
520 隊員識別情報記憶部
530 1430 ログ情報記憶部
600 ネットワーク
700 携帯端末
903 立会い者選択部
920 立会い者情報データベース
1020 立会い者識別情報記憶部
1100 撮像装置
1101 監視カメラ
1102 画像情報取得部
1103 送受信部
1104 画像情報圧縮部
1105 タイマ部
1106 VPNルータ
1110 画像情報記憶部
1120 監視カメラID記憶部
1200 画像監視装置
1201 送受信部
1202 画像検索部
1203 操作部
1204 表示部
1205 画像情報伸張部
1210 撮像画像情報記憶部
1220 ログ情報記憶部
1230 設置情報データベース
1240 所持情報データベース
1300 ログ情報収集装置
1301 送受信部
1302 通信部
1303 VPNルータ
1420 鍵ID記憶部
1530 錠ID記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
警備領域の建物の扉を解錠または施錠するための鍵情報を記憶する電子鍵装置と、前記電子鍵装置から送信された前記鍵情報と予め格納された錠情報を照合して前記扉を解錠または施錠する電子錠装置と、前記警備領域の異常を検知する警備装置と、前記警備装置とネットワークで接続され、前記鍵情報を管理する鍵情報管理装置と、前記鍵情報管理装置とネットワークで接続され、前記鍵情報を前記電子鍵装置に受け渡す鍵情報受渡装置とを備えた鍵管理システムにおいて、
前記警備装置は、
当該警備装置を識別する識別情報を記憶する識別情報記憶手段と、
前記警備領域での異常を検知する検知手段と、
前記検知手段が異常を検知した場合に、前記識別情報記憶手段に記憶された前記識別情報と、前記警備領域で検知した異常に関する情報を示す警報情報とを前記鍵情報管理装置に送信する警報送信手段と、を備え、
前記鍵情報管理装置は、
前記識別情報と、前記警備領域の建物の扉の鍵情報とを対応付けて記憶する鍵情報記憶手段と、
前記警備装置から送信された前記識別情報と前記警報情報とを受信する警報受信手段と、
前記警報受信手段によって受信された前記識別情報に対応する前記鍵情報記憶手段に記憶された前記鍵情報を特定する鍵情報特定手段と、
前記鍵情報特定手段によって特定された前記鍵情報を前記鍵情報受渡装置に送信する鍵情報送信手段と、を備え、
前記鍵情報受渡装置は、
前記鍵情報管理装置から送信された前記鍵情報を受信する鍵情報受信手段と、
前記鍵情報受信手段によって受信した前記鍵情報を前記電子鍵装置に送信する通信手段と、
を備えることを特徴とする鍵管理システム。
【請求項2】
前記鍵情報管理装置は、
前記警備領域に出動可能な隊員を示す隊員識別情報を記憶する隊員情報記憶手段と、
前記隊員情報記憶手段に記憶された前記隊員識別情報の中から前記警報情報に対応する隊員を選択する隊員選択手段と、をさらに備え、
前記鍵情報送信手段が、前記鍵情報受渡装置に前記鍵情報と前記隊員識別情報とを送信し、
前記鍵情報受渡装置は、
前記鍵情報受信手段が、前記鍵情報管理装置から前記鍵情報と前記隊員識別情報とを受信し、
前記通信手段が、前記鍵情報受信手段によって受信した前記鍵情報を、前記隊員識別情報に対応する前記電子鍵装置に送信すること、を特徴とする請求項1に記載の鍵管理システム。
【請求項3】
前記鍵情報管理装置は、
前記隊員情報記憶手段が、さらに前記隊員識別情報に対応付けて、隊員が所持する携帯端末のアドレスを記憶し、
前記鍵情報送信手段が、前記隊員選択手段によって選択された前記隊員識別情報に対応する前記携帯端末のアドレスを宛先として前記鍵情報を送信し、
前記鍵情報受渡装置は、前記携帯端末であり、
前記通信手段が、前記鍵情報受信手段によって受信した前記鍵情報を前記電子鍵装置に送信すること、を特徴とする請求項1に記載の鍵管理システム。
【請求項4】
錠を解錠または施錠するための鍵情報を記憶する電子鍵装置と、前記電子鍵装置から送信された前記鍵情報と予め格納された錠情報を照合して前記錠を解錠または施錠する電子錠装置と、前記鍵情報を管理する鍵情報管理装置と、前記鍵情報管理装置とネットワークで接続され、前記鍵情報を前記電子鍵装置に受け渡す携帯端末とを備えた鍵管理システムにおいて、
前記鍵情報管理装置は、
前記錠が設置されている場所を識別する場所識別情報と、前記錠に応じた鍵情報とを対応付けて記憶する鍵情報記憶手段と、
前記場所識別情報を取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得された前記場所識別情報に対応する前記鍵情報記憶手段に記憶された前記鍵情報を特定する鍵情報特定手段と、
前記鍵情報特定手段によって特定された前記鍵情報を前記携帯端末に送信する鍵情報送信手段と、を備え、
前記携帯端末は、
前記鍵情報管理装置から送信された前記鍵情報を受信する鍵情報受信手段と、
前記鍵情報受信手段によって受信した前記鍵情報を前記電子鍵装置に送信する通信手段と、
を備えることを特徴とする鍵管理システム。
【請求項5】
錠を解錠または施錠するための鍵情報を記憶する電子鍵装置と、前記電子鍵装置から送信された前記鍵情報と予め格納された錠情報を照合して前記錠を解錠または施錠する電子錠装置と、前記電子錠装置が設置された監視領域を撮像する撮像装置と、前記撮像装置とネットワークで接続され、前記撮像装置によって撮像された画像情報を受信する画像監視装置とを備えた画像管理システムにおいて、
前記撮像装置は、
前記監視領域を撮像した画像情報と、前記画像情報を撮像した時刻を示す時刻情報と、前記撮像装置を識別する撮像装置識別情報とを前記画像監視装置に送信する送信手段、を備え、
前記画像監視装置は、
前記電子錠装置を識別する錠識別情報と、前記錠識別情報で識別された前記電子錠装置を撮像する前記撮像装置を識別する前記撮像装置識別情報とを対応付けて記憶する設置情報記憶手段と、
前記撮像装置から送信された前記画像情報と、前記時刻情報と、前記撮像装置識別情報とを受信する画像受信手段と、
前記画像受信手段によって受信された前記画像情報と、前記時刻情報と、前記撮像装置識別情報とを対応付けて記憶する撮像画像記憶手段と、
前記電子鍵装置から出力された当該電子鍵装置を識別する鍵識別情報と、当該電子鍵装置によって施解錠した前記電子錠装置を識別する錠識別情報と、前記電子錠装置を施解錠した時刻を示す施解錠時刻情報とを対応付けたログ情報を取得するログ取得手段と、
前記ログ取得手段によって取得された前記ログ情報を記憶するログ記憶手段と、
前記画像情報を検索するための検索条件として前記錠識別情報を取得する条件取得手段と、
前記ログ記憶手段から、前記錠識別情報に対応する前記施解錠時刻情報を取得し、
前記設置情報記憶手段から、前記錠識別情報に対応する前記撮像装置識別情報を取得し、
前記撮像画像記憶手段から、前記施解錠時刻情報および前記撮像装置識別情報に対応する前記画像情報を検索する画像検索手段と、
前記画像検索手段によって検索された前記画像情報を表示する画像表示手段と、を備えることを特徴とする画像管理システム。
【請求項6】
前記条件取得手段は、前記検索条件として前記鍵識別情報を取得し、
前記画像検索手段は、前記ログ記憶手段から、前記条件取得手段によって取得された前記鍵識別情報に対応する前記施解錠時刻情報および前記錠識別情報を取得し、
前記設置情報記憶手段から、前記錠識別情報に対応する前記撮像装置識別情報を取得し、
前記撮像画像記憶手段から、前記施解錠時刻情報および前記撮像装置識別情報に対応する前記画像情報を検索すること、を特徴とする請求項5に記載の画像管理システム。
【請求項7】
前記鍵識別情報と、前記鍵識別情報に識別された前記電子鍵装置を所持する者を識別する所持者識別情報とを対応付けて記憶する所持情報記憶手段、をさらに備え、
前記条件取得手段は、前記検索条件として前記所持者識別情報を取得し、
前記画像検索手段は、前記所持情報記憶手段から、前記条件取得手段によって取得された前記所持者識別情報に対応する前記鍵識別情報を取得し、
前記ログ記憶手段から、取得された前記鍵識別情報に対応する前記施解錠時刻情報および前記錠識別情報を取得し、
前記設置情報記憶手段から、前記錠識別情報に対応する前記撮像装置識別情報を取得し、
前記撮像画像記憶手段から、前記施解錠時刻情報および前記撮像装置識別情報に対応する前記画像情報を検索すること、を特徴とする請求項5に記載の画像管理システム。
【請求項8】
前記画像表示手段は、前記画像情報を時系列に表示すること、を特徴とする請求項5〜7のいずれか一つに記載の画像管理システム。
【請求項9】
前記画像表示手段は、前記画像情報とともに前記時刻情報を表示すること、を特徴とする請求項5〜8のいずれか一つに記載の画像管理システム。
【請求項10】
前記画像検索手段によって検索する前記画像情報の撮像時刻の範囲を取得する撮像時刻取得手段、をさらに備え、
前記画像検索手段は、さらに前記撮像時刻取得手段によって取得された前記撮像時刻の範囲内の前記画像情報を検索すること、を特徴とする請求項5〜9のいずれか一つに記載の画像管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【公開番号】特開2008−134982(P2008−134982A)
【公開日】平成20年6月12日(2008.6.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−356353(P2006−356353)
【出願日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【出願人】(500262290)綜警ビルサービス株式会社 (1)
【Fターム(参考)】