説明

飛び出し警告システム

【課題】
児童や生徒などが飛び出しを行わないように、児童や生徒などに対して警告を行う飛び出し警告システムを提供することを目的とする。
【解決手段】
携帯端末は、振動検出部で検出した振動の情報を記録する振動記録部と、振動記録部に記録した振動の情報に基づいてテンションを判定するテンション判定部と、テンションが所定の条件を満たした場合に、位置情報検出部で検出した携帯端末の位置情報を警告通知サーバに渡す情報送信部と、を有しており、警告通知サーバは、地図情報を記録する地図情報記憶部と、携帯端末から位置情報を受け取る情報受取部と、位置情報と地図情報とに基づいて、位置情報が、予め定められた警告対象場所に位置するかを判定する位置判定部と、判定の結果、警告対象場所に携帯端末の位置情報が位置している場合には、携帯端末に対して警告通知を行う警告通知部と、を有する飛び出し警告システムである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、児童や生徒などが道路や交差点に急な飛び出しを行わないように、児童や生徒などに対して警告を行う飛び出し警告システムに関する。
【背景技術】
【0002】
車両と歩行者との間の交通事故の多くは道路、ことに交差点で発生している。その為、運転者は交差点の近くでは気を遣って運転していることが多い。特に交差点の状況が確認しにくい、などの理由から事故が多発する場所では一層の注意を払っている。
【0003】
しかし運転手の全てがその交差点で事故が多発しているか、ということを知っているわけではないし、また、常に充分の気を遣って運転しているわけではない。そこで、下記特許文献1や特許文献2に記載のように、カーナビゲーション装置などで交通事故の多発している交差点やスクールゾーンに近づいた場合に、その旨を運転者に通知する発明がある。
【0004】
【特許文献1】特開2006−92258号公報
【特許文献2】特開2002−250632号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述の発明は、スクールゾーンや危険度の高い交差点に関する情報を予めカーナビゲーション装置に記憶しておき、そこに車両が接近した場合に、運転者に対して通知をしている。運転者に対して危険性を通知することによって事故の発生を防げる、といった面からすると有益である。
【0006】
しかし交通事故は、運転者がどれだけ注意をしていても、歩行者の急な飛び出しなどによって防げない場合も多い。つまり車両の運転者のみならず、歩行者も交差点などでは十分に注意をしなければならない。
【0007】
ところが児童や生徒などは突発的な行動を取ることが多く、例えば、遊びながら帰宅していたりすると、交差点や道路へ急な飛び出しを行う場合もある。児童や生徒でも通常時ならば交差点や道路への急な飛び出しは危ない、という認識があるのでそのような行動は取らないが、遊んでいたりしてテンションがあがっていたりすると、そのような認識が低下して上述のような急な飛び出しを行ってしまうこともある。
【0008】
上述のような危険性を再認識させるためには、児童や生徒に対して、外部から何らかの警告通知が行われることが好ましい。しかし、例えば、学校の校庭や公園で遊んでいる場合には原則として、車両などは走行していないため、飛び出しによる交通事故の危険性はなく、そのような場合にまで警告通知が行われるのはかえって煩わしく感じてしまい、警告通知の重要性を低下させかねない。そこで必要な場合に必要な警告通知が児童や生徒に行われるシステムが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
そこで本願発明者は上述の知見に基づき、児童や生徒など(以下、これを「対象者」という)のテンションを検出し、それが所定の条件を満たした場合、危険性を促すための警告通知を対象者に対して行う、対象者に対しての飛び出し警告システムを発明した。
【0010】
請求項1の発明は、振動検出部と位置情報検出部とを備えた携帯端末と、前記携帯端末から受け取った情報に基づいて、前記携帯端末に対して警告通知を行う警告通知サーバとを有する飛び出し警告システムであって、前記携帯端末は、前記振動検出部で検出した振動の情報を記録する振動記録部と、前記振動記録部に記録した所定時間分の振動の情報を抽出し、その振動の情報に基づいて指標値を算出し、所定の条件と比較するテンション判定部と、前記算出した指標値が前記所定の条件を満たした場合に、前記位置情報検出部で検出した前記携帯端末の位置情報を前記警告通知サーバに渡す情報送信部と、を有しており、前記警告通知サーバは、前記携帯端末から前記位置情報を受け取る情報受取部と、前記位置情報が、予め定められた警告対象場所に位置するかを判定する位置判定部と、前記判定の結果、警告対象場所に前記携帯端末の位置情報が位置している場合には、前記携帯端末に対して警告通知を行う警告通知部と、を有する飛び出し警告システムである。
【0011】
本発明のように構成することによって、対象者のテンションが高い場合に、対象者に対して警告を行うことが出来る。また単にテンションを判定して警告を行うのでは、例えば運動場などの安全な場所で遊んでいる場合にも警告が行われてしまい、かえって煩わしくなる。そこで、テンションが高いと判定した場合に、携帯端末の位置情報を参照することによって、交差点の付近や幹線道路などの予め指定された警告対象場所に位置するか否かを参照し、警告対象場所に位置する場合に初めて警告を行うようなシステム構成とした。これによって必要な場合に的確に警告を行うことが出来る。
【0012】
請求項2の発明において、前記情報送信部は、前記携帯端末の位置情報とあわせて、前記携帯端末またはそれを所持する対象者を識別する識別情報を前記警告通知サーバに渡し、前記警告通知サーバは、更に、前記識別情報と対応づけて前記携帯端末の電話番号または電子メールアドレスのいずれかを含む連絡先を記録する個人情報記憶部を有しており、前記警告通知部は、前記警告通知を行う際に、前記情報受取部で受け取った識別情報に基づいて前記個人情報記憶部から連絡先を抽出し、前記連絡先に対して警告通知を行う、飛び出し警告システムである。
【0013】
請求項3の発明において、前記警告通知として、前記携帯端末に対して架電を行う、または電子メールを送信する、飛び出し警告システムである。
【0014】
これらの発明のように構成することによって、電話、電子メールなど各対象者が予め登録した方法で警告通知を行うことが出来る。
【0015】
請求項4の発明は、振動検出部と位置情報検出部とを備えた携帯端末と、前記携帯端末から受け取った情報に基づいて、前記携帯端末に対して警告通知を行う警告通知サーバとを有する飛び出し警告システムであって、前記携帯端末は、前記振動検出部で検出した振動の情報を記録する振動記録部と、前記振動記録部に記録した所定時間分の振動の情報を抽出し、その振動の情報に基づいて指標値またはテンションのパターンを算出し、所定の条件と比較するテンション判定部と、前記指標値またはテンションのパターンが前記所定の条件を満たした場合に、前記位置情報検出部で検出した前記携帯端末の位置情報と、前記指標値またはテンションのパターンとを前記警告通知サーバに渡す情報送信部と、前記警告通知サーバからの指示に対応した動作を前記携帯端末で行う警告情報受取部と、を有しており、前記警告通知サーバは、前記携帯端末から前記位置情報と、前記指標値またはテンションのパターンとを受け取る情報受取部と、前記位置情報が、予め定められた警告対象場所に位置するかを判定する位置判定部と、前記判定の結果、警告対象場所に前記携帯端末の位置情報が位置している場合には、前記指標値または対象者のテンションのパターンに対応する動作を携帯端末で行わせる為の指示を決定して、前記携帯端末に対して、その指示を送信する警告情報送信部と、を有する飛び出し警告システムである。
【0016】
本発明のように構成することによっても、上述の発明と同様に、対象者のテンションが高い場合に、対象者に対して警告を行うことが出来る。また単にテンションを判定して警告を行うのでは、例えば運動場などの安全な場所で遊んでいる場合にも警告が行われてしまい、かえって煩わしくなる。そこで、テンションが高いと判定した場合に、携帯端末の位置情報を参照することによって、交差点の付近や幹線道路などの予め指定された警告対象場所に位置するか否かを参照し、警告対象場所に位置する場合に初めて警告を行うようなシステム構成とした。これによって必要な場合に的確に警告を行うことが出来る。
【0017】
また単に警告通知を行うのではなく、どのような動作を携帯端末で行ったら良いのかの指示を送ることによって、より細かいレベルでの警告が可能となる。これによって危険性が高い場合には高い音量と振動の発生を行い、危険性が低い場合には低い音量のみ、など対象者の状況に適した警告が可能となる。
【0018】
請求項5の発明において、前記情報送信部は、前記携帯端末の位置情報とあわせて、前記携帯端末またはそれを所持する対象者を識別する識別情報を前記警告通知サーバに渡し、前記警告通知サーバは、更に、前記識別情報と対応づけて前記携帯端末の電話番号または電子メールアドレスのいずれかを含む連絡先を記録する個人情報記憶部を有しており、前記警告情報送信部は、前記警告通知を行う際に、前記情報受取部で受け取った識別情報に基づいて前記個人情報記憶部から連絡先を抽出し、前記連絡先に対して警告通知を行う、飛び出し警告システムである。
【0019】
本発明のように構成することによって、電話、電子メールなど各対象者が予め登録した方法で警告通知を行うことが出来る。
【0020】
請求項6の発明は、振動検出部と位置情報検出部とを備えた携帯端末と、前記携帯端末から受け取った情報に基づいて、前記携帯端末に対して警告通知を行う警告通知サーバとを有する飛び出し警告システムであって、前記携帯端末は、前記振動検出部で検出した振動の情報を記録する振動記録部と、前記振動記録部に記録した所定時間分の振動の情報を抽出し、その振動の情報に基づいて所定の指標値を算出し、所定の条件と比較するテンション判定部と、前記算出した指標値が前記所定の条件を満たした場合に、前記位置情報検出部で検出した前記携帯端末の位置情報と、前記携帯端末またはその所持者である対象者を識別する識別情報とを前記警告通知サーバに渡す情報送信部と、を有しており、前記警告通知サーバは、前記識別情報と対応づけて前記携帯端末の電話番号または電子メールアドレスのいずれかを含む連絡先を記録する個人情報記憶部と、前記携帯端末から前記位置情報と前記識別情報とを受け取る情報受取部と、前記位置情報が、予め定められた警告対象場所に位置するかを判定する位置判定部と、前記判定の結果、警告対象場所に前記携帯端末の位置情報が位置している場合には、前記受け取った識別情報に基づいて前記個人情報記憶部から前記対象者の連絡先を抽出し、前記抽出した連絡先を有する前記携帯端末に対して、架電または電子メールの送信により、警告通知を行う警告通知部と、を有する飛び出し警告システムである。
【0021】
上述の請求項1の発明は、本発明のように構成することも出来る。これによって、対象者のテンションが高い場合に、対象者に対して警告を行うことが出来る。また単にテンションを判定して警告を行うのでは、例えば運動場などの安全な場所で遊んでいる場合にも警告が行われてしまい、かえって煩わしくなる。そこで、テンションが高いと判定した場合に、携帯端末の位置情報を参照することによって、交差点の付近や幹線道路などの予め指定された警告対象場所に位置するか否かを参照し、警告対象場所に位置する場合に初めて警告を行うようなシステム構成とした。これによって必要な場合に的確に警告を行うことが出来る。
【0022】
請求項7の発明は、振動検出部と位置情報検出部とを備えた携帯端末と、前記携帯端末から受け取った情報に基づいて、前記携帯端末に対して警告通知を行う警告通知サーバとを有する飛び出し警告システムであって、前記携帯端末は、前記振動検出部で検出した振動の情報を記録する振動記録部と、前記振動記録部に記録した所定時間分の振動の情報を抽出し、その振動の情報に基づいて指標値またはテンションのパターンを算出し、所定の条件と比較するテンション判定部と、前記指標値またはテンションのパターンが所定の条件を満たした場合に、前記位置情報検出部で検出した前記携帯端末の位置情報と、前記指標値またはテンションのパターンと、前記携帯端末またはそれを所持する対象者を識別する識別情報とを前記警告通知サーバに渡す情報送信部と、前記警告通知サーバからの指示に対応した動作を前記携帯端末で行う警告情報受取部と、を有しており、前記警告通知サーバは、前記携帯端末から前記位置情報と、前記指標値またはテンションのパターンと、前記識別情報とを受け取る情報受取部と、前記位置情報が、予め定められた警告対象場所に位置するかを判定する位置判定部と、前記判定の結果、警告対象場所に前記携帯端末の位置情報が位置している場合には、前記指標値または対象者のテンションのパターンに対応する動作を携帯端末で行わせる為の指示を決定して、前記携帯端末に対して、その指示を送信する警告情報送信部と、を有する飛び出し警告システムである。
【0023】
上述の請求項4の発明は、本発明のように構成することも出来る。これによって、対象者のテンションが高い場合に、対象者に対して警告を行うことが出来る。また単にテンションを判定して警告を行うのでは、例えば運動場などの安全な場所で遊んでいる場合にも警告が行われてしまい、かえって煩わしくなる。そこで、テンションが高いと判定した場合に、携帯端末の位置情報を参照することによって、交差点の付近や幹線道路などの予め指定された警告対象場所に位置するか否かを参照し、警告対象場所に位置する場合に初めて警告を行うようなシステム構成とした。これによって必要な場合に的確に警告を行うことが出来る。
【0024】
また単に警告通知を行うのではなく、どのような動作を携帯端末で行ったら良いのかの指示を送ることによって、より細かいレベルでの警告が可能となる。これによって危険性が高い場合には高い音量と振動の発生を行い、危険性が低い場合には低い音量のみ、など対象者の状況に適した警告が可能となる。
【0025】
請求項8の発明において、前記テンション判定部は、前記振動の情報として所定時間分の振動の回数、または振幅の情報を抽出し、その振動回数または振幅を用いて指標値を算出する、飛び出し警告システムである。
【0026】
指標値を算出する際には、振動の情報として、振動回数や振幅を用いて算出することが好ましい。
【0027】
請求項9の発明において、前記テンション判定部は、前記振動回数または振幅の平均値、分散、標準偏差のいずれか一以上により指標値を算出する、飛び出し警告システムである。
【0028】
指標値を算出する方法としては様々なものがあるが、振動回数または振幅の平均値、分散、標準偏差などの統計手法を用いることが好適である。
【0029】
請求項10の発明において、前記警告通知サーバは、更に、車両に設置されたGPSなどで検出された車両の位置情報を取得する車両位置情報受取部を有しており、前記警告通知部は、更に、前記取得した車両の位置情報が、前記携帯端末の位置情報から所定範囲内に位置している場合に、前記携帯端末に対して警告通知を行う、飛び出し警告システムである。
【0030】
このように構成することによって、実際に車両が携帯端末を所持する対象者の近くに位置する場合に警告を行うことが出来る。これによって、より実効性の高い飛び出しに対する警告が行える。
【0031】
請求項11の発明は、携帯端末の位置情報が予め定められた警告対象場所に含まれている場合に前記携帯端末に対して警告通知を行う警告通知サーバと、情報の送受信が可能な携帯端末であって、前記携帯端末は、振動を検出する振動検出部と、前記検出した振動の情報を記録する振動記録部と、前記振動記録部に記録した振動に基づいて、前記振動記録部に記録した所定時間分の振動の情報を抽出し、その振動の情報に基づいて指標値を算出し、所定の条件と比較するテンション判定部と、前記算出した指標値が前記所定の条件を満たした場合に、前記位置情報検出部で検出した前記携帯端末の位置情報を前記警告通知サーバに渡す情報送信部と、を有しており、前記警告通知サーバからの警告通知を受け取ることによって、前記携帯端末の音を鳴らす、またはバイブレーションの振動を発生させることにより、前記対象者に対して危険性を再認識させる、携帯端末である。
【0032】
上述の請求項1の発明や請求項6の発明における携帯端末は、本発明のように構成することで実現できる。
【0033】
請求項12の発明は、携帯端末から位置情報を受け取ることでその携帯端末に対して警告通知を行う警告通知サーバであって、前記警告通知サーバは、前記携帯端末またはそれを所持する対象者の識別情報と対応づけて前記携帯端末の電話番号または電子メールアドレスのいずれかを含む連絡先を記録する個人情報記憶部と、前記携帯端末から前記位置情報と前記識別情報とを受け取る情報受取部と、前記位置情報が、予め定められた警告対象場所に位置するかを判定する位置判定部と、前記判定の結果、警告対象場所に前記携帯端末の位置情報が位置している場合には、前記受け取った識別情報に基づいて前記個人情報記憶部から前記対象者の連絡先を抽出し、前記抽出した連絡先を有する前記携帯端末に対して、架電または電子メールの送信により、警告通知を行う警告通知部と、を有する警告通知サーバである。
【0034】
上述の請求項1の発明や請求項6の発明における警告通知サーバは、本発明のように構成することで実現できる。
【0035】
請求項13の発明は、携帯端末の位置情報が予め定められた警告対象場所に含まれている場合に前記携帯端末に対して警告通知を行う警告通知サーバと、情報の送受信が可能な携帯端末であって、前記携帯端末は、振動を検出する振動検出部と、前記検出した振動の情報を記録する振動記録部と、前記振動記録部に記録した所定時間分の振動の情報を抽出し、その振動の情報に基づいて指標値またはテンションのパターンを算出し、所定の条件と比較するテンション判定部と、前記指標値またはテンションのパターンが前記所定の条件を満たした場合に、前記位置情報検出部で検出した前記携帯端末の位置情報と、前記指標値またはテンションのパターンとを前記警告通知サーバに渡す情報送信部と、前記警告通知サーバからの指示に適した動作を行う警告情報受取部と、を有しており、前記警告通知サーバからの警告通知を受け取ることによって、前記携帯端末で、前記警告通知に応じた音を鳴らす、またはバイブレーションの振動を発生させることで、前記対象者に対して危険性を再認識させる、携帯端末である。
【0036】
上述の請求項4の発明や請求項7の発明における携帯端末は、本発明のように構成することで実現できる。
【0037】
請求項14の発明は、振動記録部を備えた携帯端末において振動に基づいて算出された指標値または対象者のテンションのパターンと、位置情報とを、前記携帯端末から受け取ることでその携帯端末に対して警告通知を行う警告通知サーバであって、前記警告通知サーバは、前記携帯端末から前記位置情報と、前記指標値またはテンションのパターンと、前記携帯端末または対象者を識別する識別情報とを受け取る情報受取部と、前記位置情報が、予め定められた警告対象場所に位置するかを判定する位置判定部と、前記判定の結果、警告対象場所に前記携帯端末の位置情報が位置している場合には、前記指標値または対象者のテンションのパターンに対応する動作を携帯端末で行わせる為の指示を決定して、前記携帯端末に対して、その指示を送信する警告情報送信部と、を有する警告通知サーバである。
【0038】
上述の請求項4の発明や請求項7の発明における警告通知サーバは、本発明のように構成することで実現できる。
【0039】
請求項15の発明は、振動検出部と位置情報検出部とを有する携帯端末であって、前記振動記録部で検出した振動の情報を記録する振動記録部と、前記振動記録部に記録した所定時間分の振動の情報を抽出し、その振動の情報に基づいて指標値を算出し、所定の条件と比較するテンション判定部と、前記算出した指標値が前記所定の条件を満たした場合に、前記位置情報検出部で検出した位置情報が、前記携帯端末で予め記憶している警告対象場所に位置するかを判定する位置判定部と、前記判定の結果、警告対象場所に位置する場合には、前記携帯端末において音を発生させる、バイブレーションの振動を発生させる、表示装置を点滅させる、のうちいずれか一以上を行う、携帯端末である。
【0040】
上述の発明について、警告通知サーバを設けずに、携帯端末で指標値の算出、位置情報の比較、警告通知を行うように構成しても良い。この場合には警告通知サーバが不要となるので、システム運営が簡略化される。
【発明の効果】
【0041】
本発明によって、児童や生徒などはその所持する携帯端末で通知を受け取ることが出来る。特にテンションがあがっている状態での通知なので、その通知を受けることによって、危ないことを再認識することが出来、交通事故の発生の抑止に繋がる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0042】
本発明の飛び出し警告システム1のシステム概要の一例を図1のシステム構成図に示す。本発明の飛び出し警告システム1は、児童や生徒などの対象者が所持する携帯端末2と、携帯端末2からの情報を受け取り、その情報に基づいて所定の処理を実行して携帯端末2への警告通知を行う警告通知サーバ3とを有する。
【0043】
本発明の警告通知サーバ3のハードウェア構成の概念図を図2に模式的に示す。このサーバには、プログラムの演算処理を実行するCPUなどの演算装置20と、情報を記憶するRAMやハードディスクなどの記憶装置21とを少なくとも有している。コンピュータ上で実現する各機能(各手段)は、その処理を実行する手段(プログラムやモジュールなど)が演算装置20に読み込まれることでその処理が実行される。各機能は、記憶装置21に記憶した情報をその処理において使用する場合には、該当する情報を当該記憶装置21から読み出し、読み出した情報を適宜、演算装置20における処理に用いる。当該コンピュータには、演算装置20の処理結果や記憶装置21に記憶する情報をインターネットやLANなどのネットワークを介して送受信する通信装置24、キーボードやマウスやテンキーなどの入力装置23、ディスプレイなどの表示装置22を有していても良い。
【0044】
本発明に於ける各手段は、その機能が論理的に区別されているのみであって、物理上あるいは事実上は同一の領域を為していても良い。
【0045】
携帯端末2は、児童や生徒などの対象者が所持する携帯端末2であって、携帯電話、PHS、PDAなどが含まれる。携帯端末2は振動検出部4、振動記録部5、テンション判定部6、位置情報検出部7、情報送信部8とを有する。
【0046】
振動検出部4は、振動センサーなど携帯端末2の振動を検出する装置であって、振動があったことをその時刻と共に振動記録部5に記録する。好適には振幅(携帯端末2の揺れの幅であり、垂直方向、斜め方向など任意の方向の揺れが含まれる)を記録しても良い。なお振動検出部4は、振動センサーなどを他の機能の一部として備えているものであっても良い。例えば歩数計機能を備えた携帯端末2における、歩数計機能を実現する振動センサーなどを振動検出部4として用いることも出来る。
【0047】
振動記録部5は、振動検出部4で記録した振動の情報をその時刻と共に記録する。振動記録部5に記録した振動は、所定時間経過後、削除されることが好ましい。図4に振動記録部5に記録された情報の一例を示す。
【0048】
テンション判定部6は、携帯端末2の所持者である対象者のテンションを所定の方法で判定する。ここでテンションとは携帯端末2の所持者である対象者の行動の活発度合いを示す指標値であって、振動検出部4で検出した振動(振動記録部5に振幅も記録する場合にはその振幅も含まれる)を用いて判定される指標値をいう。この判定の際には、所定時間における振動回数、その平均値、分散、標準偏差などに基づいて算出した値を指標値として用いることが出来る。なお平均には相加平均、相乗平均、調和平均、加重平均などが含まれる。図5にテンション判定部6における判定を模式的に示す図の一例を示す。図5の判定では指標値として、所定時間(30秒間)における振動回数の平均値を用いている。
【0049】
位置情報検出部7は、携帯端末2に備えられたGPSなどにより、その携帯端末2の位置情報を検出する。なお位置情報はGPSの他にも、基地局との関係により検出したり、ICタグなどが読み取られた位置などにより位置を検出したりする方法であっても良い。
【0050】
情報送信部8は、テンション判定部6で対象者のテンションが高いと判定した場合(指標値が所定の条件を満たした場合)に、少なくとも、位置情報検出部7で検出した位置情報を警告通知サーバ3に渡す。この際に、位置情報と対応づけて、携帯端末2またはその所持者(児童や生徒などの対象者)を識別する識別情報を警告通知サーバ3に渡すと良い。この識別情報としては様々なものを用いることが出来るが、任意のIDや端末識別番号、電話番号、電子メールアドレスなどを用いることが出来る。
【0051】
警告通知サーバ3は、情報受取部9と地図情報記憶部10と位置判定部11と警告通知部12と個人情報記憶部13とを有する。
【0052】
情報受取部9は、少なくとも、携帯端末2からその位置情報と、携帯端末2またはその所持者(児童や生徒などの対象者)を識別する識別情報とを受け取る。
【0053】
地図情報憶部は、所定地域の地図情報を記憶しており、好適には道路、交差点、危険場所などが予め登録されているナビゲーション用の地図情報であると良いが、それに限定されるものではない。
【0054】
位置判定部11は、情報受取部9で受け取った位置情報と、地図情報記憶部10に記憶された情報とを用いて、情報受取部9で受け取った携帯端末2の位置情報が、地図情報においてどこに位置するのかを判定する。そしてその位置情報が予め設定された警告対象場所(交差点から半径何メートル以内、幹線道路沿い、交通事故多発場所など)に位置するかどうかを判定する。なお警告対象場所は時間帯、日付、曜日などに応じて設定可能となっていても良い。その場合には、位置判定部11における判定の際に、時間帯、日付、曜日などに対応する警告対象場所で判定を行う。また、警告対象場所を予め設定しておくほか、道路や交差点の交通量を、それらに関する情報を提供するサーバから取得し、交通量が所定以上になった場合に、その道路沿いや交差点から半径何メートル以内を警告対象場所としてもよい。このように構成することによって、交通量を加味した警告対象場所の設定が可能となる。なお交通量に関する情報を提供するサーバとしては、財団法人道路交通情報通信システムセンターが提供する交通情報などにおける渋滞情報などで交通量を判定できる。例えば混雑時や渋滞時には交通量が多いと判定することも出来る。またそれ以外に一時間にどれだけの自動車が通過しているか、などの情報をそのような情報を提供するサーバから取得して、単位時間あたりの自動車の通過数に応じて交通量を判定しても良い。
【0055】
警告通知部12は、位置判定部11における判定の結果、警告対象場所にその携帯端末2の位置情報が位置している場合には、その携帯端末2に対して所定の警告通知を行う。この警告通知を行う際には、情報受取部9で受け取った識別情報に基づいて、後述する個人情報記憶部13に記憶した連絡先(電話番号、電子メールアドレス)を抽出し、それに対して通知を行う。例えば抽出した電話番号に対して架電を行い、音声による所定の警告メッセージ(「交差点に近づいているので気をつけてください」)を再生したり、抽出した電子メールアドレスに対して、文字による警告メッセージ(「交差点に近づいているので気をつけてください」)を含んだ電子メールを送信したりする。
【0056】
なお識別情報として電話番号や電子メールアドレスを用いている場合には、個人情報記憶部13を参照せずともそのままその情報を用いて警告通知を行っても良い。
【0057】
個人情報記憶部13は、携帯端末2から受け取る識別情報と対応づけて、当該携帯端末2の連絡先の情報を記憶する。連絡先としては電話番号、電子メールアドレスがある。なお識別情報として電話番号や電子メールアドレスを用いている場合には、個人情報記憶部13はなくても良い。
【実施例1】
【0058】
次に本発明の飛び出し警告システム1を用いた処理プロセスの一例を図3のフローチャート、図1のシステム構成図を用いて説明する。
【0059】
本発明の飛び出し警告システム1における携帯端末2、警告通知サーバ3は所定の終了操作が行われるまで繰り返し反復されている(S100)。また複数の操作が並行して行われている場合もある。
【0060】
振動検出部4を備えた携帯端末2を所持した対象者が歩いたり、走ったりするなどして振動が発生するたびに、振動検出部4がその振動を検出して振動記録部5にそれを記録する(S110)。
【0061】
そして所定のタイミング毎に(例えば1分ごと、5分ごと、10分ごとなど)、テンション判定部6は、振動記録部5に記録した、所定時間分の振動(振幅も記録している場合にはそれも)の情報を抽出する。例えばそのタイミングの前の30秒間分の振動の情報を抽出する。30秒の間に発生した振動であることは、振動を記録した時刻などに基づいて判定できる。また所定時間としては任意の時間を設定可能である。
【0062】
そして本実施例では、テンションの指標値として、所定時間内における振動回数の平均値を指標値とする場合を説明するので、所定時間内における各秒毎の振動の回数を判定する(S120)。例えば振動の記録が図4に示すような場合、30秒から29秒前までの振動回数は2回、29秒から28秒前までの振動回数は1回、28秒から27秒前までの振動回数は3回、27秒から26秒前までの振動回数は2回、26秒から25秒前までの振動回数は8回、25秒から24秒前までの振動回数は5回、などのように判定する。そして所定時間における振動回数を用いて、所定時間内における振動回数の平均値を算出する。
【0063】
この指標値(振動回数の平均値)と予め定められた基準値とを比較することで、対象者のテンションを判定する(S130)。例えば平均値が基準値よりも高ければテンションが高いと判定し、平均値が基準値よりも高くなければテンションは高くないと判定する。
【0064】
このように指標値が所定の条件を充足した場合に(ここでは振動回数の平均値が予め定められた基準値より高い場合)、対象者のテンションが高いと考えられるので、位置情報検出部7で検出している位置情報を、情報送信部8が警告通知サーバ3に渡す(S140)。この際に、位置情報と対応づけて、携帯端末2またはその所持者(児童や生徒などの対象者)を識別する識別情報と併せて警告通知サーバ3に渡すと良い。
【0065】
警告通知サーバ3の情報受取部9は、携帯端末2からその位置情報と、携帯端末2またはその所持者(児童や生徒などの対象者)を識別する識別情報とを受け取る。そして、情報受取部9で受け取った位置情報と、地図情報記憶部10に記憶した地図情報とを用いて、位置判定部11が、情報受取部9で受け取った携帯端末2が地図上においてどの位置にあるかを判定し、そしてそれが予め定められた警告対象場所であるかを判定する(S150)。
【0066】
警告対象場所は、予め児童や生徒などの対象者の保護者などが自由に設定することが出来、例えば交差点から半径何メートル以内、幹線道路沿い、交通事故多発場所などの情報をその保護者が利用するコンピュータ端末や携帯端末2から情報を入力することで設定できる。また全ての対象者が同じ警告対象場所であっても良い。個人毎の警告対象場所は個人情報記憶部13に記憶しておき、携帯端末2から受け取った識別情報に基づいてその警告対象場所を抽出した上で判定を行う。
【0067】
このようにして警告対象場所に携帯端末2の位置情報が位置すると位置判定部11が判定した場合には、警告通知部12が、情報受取部9で受け取った識別情報に基づいて、個人情報記憶部13に記憶した電話番号や電子メールアドレスなどの連絡先を抽出して、所定の警告通知を行う(S160)。
【0068】
例えば電話で警告を行う場合には、抽出した電話番号に対して架電を行い、着信後、所定の音声メッセージを再生する。また電子メールで警告を行う場合には、抽出した電子メールアドレスに対して所定の警告メッセージが含まれた電子メールを送信する。
【0069】
このように架電や電子メールの送信などを行うことによって、対象者である児童や生徒が携帯端末2の着信に気づき、電話に出たり、電子メールを読んだりすることで、危険性を再認識することが出来る。これによって、対象者である児童や生徒の急な飛び出しの抑制に繋がることとなる。
【実施例2】
【0070】
上述の実施例ではテンション判定部6の判定が、テンションが高いか高くないか、という基準のみであったが、より詳細な判定を行うことによって、警告通知の種類を変更可能なように構成しても良い。この場合、携帯端末2においては上述の実施例1における構成のほか、更に警告情報受取部15を備えている。また警告通知サーバ3においては上述の実施例1における構成の警告通知部12に代えて警告情報送信部14を備えている。
【0071】
警告通知サーバ3における警告情報送信部14は、位置判定部11における判定の結果、警告対象場所に携帯端末2の位置情報が位置する場合には、携帯端末2に対して所定の音量及び/またはバイブレーションによる振動を発生させる指示を渡す。この場合、個人情報記憶部13は備えていなくても良い。なお警告情報送信部14は、実施例1における警告通知部12の機能を備えていても良い(この場合には個人情報記憶部13は備えていることが良い)。
【0072】
携帯端末2における警告情報受取部15は、警告通知サーバ3の警告情報送信部14から送信された所定の音量及び/またはバイブレーションによる振動を発生させる指示を受け取り、それに対応した音量で携帯端末2を鳴らしたり、バイブレーションによる振動を発生させたりする。
【0073】
また携帯端末2におけるテンション判定部6は、上述のような判定のほか、例えば振動回数の平均値と標準偏差とを指標値として算出し、それらの各基準値と比較して、テンションの判定を行っても良い。この場合の概念図を模式的に図7に示す。即ち、振動回数の平均値と、振動回数に対する基準値とを比較する。また振動回数に基づく標準偏差と、それに対する基準値とを比較する。この各々の大小関係に基づいて、テンションのパターンを判定する。
【0074】
情報送信部8は、テンション判定部6において判定したテンションのパターンが所定の場合、位置情報検出部7で検出している位置情報と、テンションのパターンの情報と、携帯端末2またはその所持者(児童や生徒などの対象者)を識別する識別情報と併せて警告通知サーバ3に渡すと良い。
【0075】
本実施例の場合における飛び出し警告システム1の処理プロセスの一例を図8のフローチャート、図6のシステム構成図とを用いて説明する。
【0076】
本発明の飛び出し警告システム1における携帯端末2、警告通知サーバ3は所定の終了操作が行われるまで繰り返し反復されている(S200)。また複数の操作が並行して行われている場合もある。
【0077】
振動検出部4を備えた携帯端末2を所持した対象者が歩いたり、走ったりするなどして振動が発生するたびに、振動検出部4がその振動を検出して振動記録部5にそれを記録する(S210)。
【0078】
そして所定のタイミング毎に(例えば1分ごと、5分ごと、10分ごとなど)、テンション判定部6は、振動記録部5に記録した、所定時間分の振動(振幅も記録している場合にはそれも)の情報を抽出する。例えば30秒間分の振動の情報を抽出する。30秒であることは、振動を記録した時刻などに基づいて判定できる。また所定時間としては任意の時間を設定可能である。
【0079】
そして本実施例では、テンションの指標値として、所定時間内における振動回数の平均値と、その標準偏差とを指標値とする場合を説明する。まず所定時間内における各秒毎の振動の回数を判定する。例えば振動の記録が図4に示すような場合、30秒から29秒前までの振動回数は2回、29秒から28秒前までの振動回数は1回、28秒から27秒前までの振動回数は3回、27秒から26秒前までの振動回数は2回、26秒から25秒前までの振動回数は8回、25秒から24秒前までの振動回数は5回、などのように判定する。そして所定時間における振動回数を用いて、所定時間内における振動回数の平均値を算出する。また同様に、振動回数の標準偏差を算出する。これらを模式的に示すのが図9である。
【0080】
このようにテンション判定部6が振動回数の平均値と標準偏差とを算出して、それらを各基準値と比較することによって、対象者のテンションのパターンを判定する(S220)。なお図7にこの判定を模式的に示すが、パターンの判定には如何なる指標値との対比によっても良い。例えば振動回数の平均値がその基準値より大きく、標準偏差がその基準値より高い場合にはパターン1として判定する。振動回数の平均値がその基準値より大きく、標準偏差がその基準値より小さい場合にはパターン2として判定する。振動回数の平均値がその基準値より小さく、標準偏差がその基準値より大きい場合にはパターン3として判定する。また振動回数の平均値がその基準値より小さく、標準偏差がその基準値より小さい場合にはパターン4として判定する。
【0081】
このようにして判定した結果、所定の条件を充足していれば(例えば所定のパターンであるか、所定回数以上の振動回数であるか、など)(S230)、情報送信部8は、位置情報とそのパターンの情報と携帯端末2またはその所持者(児童や生徒などの対象者)を識別する識別情報とを警告通知サーバ3に渡す(S240)。なおパターンの判定を行わずに、振動回数と標準偏差などの指標値をそのまま警告通知サーバ3に渡すこととしても良い。
【0082】
警告通知サーバ3の情報受取部9は、携帯端末2からその位置情報とそのパターンの情報、携帯端末2またはその所持者(児童や生徒などの対象者)を識別する識別情報とを受け取る。そして、情報受取部9で受け取った位置情報と、地図情報記憶部10に記憶した地図情報とを用いて、位置判定部11が、情報受取部9で受け取った携帯端末2が地図上においてどの位置にあるかを判定し、そしてそれが予め定められた警告対象場所であるかを判定する(S250)。
【0083】
警告対象場所は、予め児童や生徒の保護者などが自由に設定することが出来、例えば交差点から半径何メートル以内、幹線道路沿い、交通事故多発場所などの情報をその保護者が利用するコンピュータ端末や携帯端末2から情報を入力することで設定できる。また全員が同じ警告対象場所であっても良い。この個人毎の警告対象場所は個人情報記憶部13に記憶しておき、携帯端末2から受け取った識別情報に基づいてその警告対象場所を抽出した上で判定を行うこともできる。
【0084】
このようにして警告対象場所に携帯端末2の位置情報が位置すると位置判定部11が判定した場合には、警告情報送信部14は、携帯端末2から受け取ったパターンの情報、または振動に基づく各指標値に基づいて、携帯端末2でどのような音量を鳴らすか、バイブレーションの振動を発生させるか、を決定し、携帯端末2に対してその情報を渡す。例えばパターン1の情報を受け取った場合には、最大音量を鳴らすこととバイブレーションで振動を発生させる指示を決定し、パターン2の情報を受け取った場合には、最大音量で鳴らす指示を決定し、パターン3の情報を受け取った場合には、最大音量を鳴らすこととバイブレーションで振動を発生させる指示を決定し、パターン4の情報を受け取った場合には、バイブレーションで振動を発生させる指示を決定する。
【0085】
そしてこの決定に基づく指示を、警告情報送信部14は携帯端末2に渡す。なおこのように携帯端末2に対する指示を決定すると同時に、予め登録されている保護者などに対して、電子メールや電話などによって連絡が行えても良い。その場合には、個人情報記憶部13に予め保護者の連絡先の情報を記憶しておき、携帯端末2から受け取った識別情報に基づいて、保護者の連絡先を抽出して電話や電子メールで自動的に連絡を行えばよい。
【0086】
警告情報受取部15は、警告通知サーバ3から上記指示を受け取ると、それに対応する動作を行うことで、警告を通知する(S260)。例えば警告通知サーバ3から、最大音量を鳴らすこととバイブレーションで振動を発生させる指示を受け取った場合には、携帯端末2で最大音量で着信メロディなどを再生し、またそれと同時にバイブレーション機能で振動を発生させる。また最大音量で鳴らす指示を受け取った場合には、携帯端末2で最大音量で着信メロディなどを再生する。またバイブレーションで振動を発生させる指示を受け取った場合には、携帯端末2でバイブレーション機能で振動を発生させる。
【0087】
警告情報受取部15は、このように警告通知サーバ3から受け取った指示に基づいて携帯端末2を動作させると共に、その画面において所定のメッセージを表示するようにすると良い。メッセージの表示を行うことによって、対象者が危険性の再認識を行うと共に、通常の電話による着信、電子メールの受信などとは異なることを認識できるからである。
【0088】
本実施例のように構成することで、対象者のテンションの状態にあわせた警告通知を行うことが出来る。
【実施例3】
【0089】
上述の実施例1、実施例2において、警告通知サーバ3で車両の位置情報を取得しておき、位置判定部11における判定の際に車両の位置情報も加味して判定を行っても良い。
【0090】
即ち、警告通知サーバ3には更に車両位置情報受取部(図示せず)を設け、車両に設置されたGPSなどで検出された車両の位置情報を取得する。そして位置判定部11で判定を行う際に、警告対象場所にその携帯端末2の位置情報が位置していることに加えて、更に車両の位置情報がその携帯端末2の位置情報から所定範囲内に位置している場合のみに、警告通知部12(または警告情報送信部14)からの警告通知が行われるように構成しても良い。
【0091】
例えば位置判定部11で判定する場合に、まず携帯端末2の位置情報が所定の警告対象場所に位置しているか否かを判定し、警告対象場所に含まれる場合であって、更に、車両位置情報受取部で受け取っている車両の位置情報が、携帯端末2の位置情報の所定範囲内に位置するか否かを位置判定部11で判定する。
【0092】
そして両方の条件を満たした場合に、実施例1の警告通知部12や実施例2の警告情報送信部14からの警告通知が行われるように構成しても良い。
【0093】
またその他には、位置判定部11で判定を行う際に、警告対象場所にその携帯端末2の位置情報が位置していることに加えて、更に車両の位置情報がその携帯端末2の位置情報から所定範囲内に位置している場合には、通常の場合の警告とは異なる強い警告を行うように警告通知部12(または警告情報送信部14)からの警告通知が行われるように構成しても良い。
【0094】
例えば位置判定部11で判定する場合に、まず携帯端末2の位置情報が所定の警告対象場所に位置しているか否かを判定し、警告対象場所に含まれる場合であって、更に、車両位置情報受取部で受け取っている車両の位置情報が、携帯端末2の位置情報の所定範囲内に位置するか否かを位置判定部11で判定する。
【0095】
そして両方の条件を満たした場合に、実施例1の警告通知部12や実施例2の警告情報送信部14からの警告通知とは異なる強い警告、例えば通常の警告が最大音量以外の場合には、最大音量をならし、バイブレーション機能で振動を発生させる指示を決定したり、更に画面を点滅させたりする指示を決定しても良い。また着信メロディの音の種類を通常とは異なる着信メロディ、例えば機械音などの耳障りの悪い音に変更して最大音量で鳴らす決定をしたりする。このようにすることで、通常の着信メロディが鳴るよりも、児童や生徒などの対象者は携帯端末2に気づきやすくなり、事故の抑止に繋がる。
【実施例4】
【0096】
実施例1乃至実施例3では、対象者のテンションを判定する方法として振動検出部4での振動の記録を用いたが、それ以外にも対象者の心拍数や脈拍数、呼吸数などの生体情報を検出し、それを携帯端末2で記録して、同様に判定することによってそのテンションを判定しても良い。
【実施例5】
【0097】
実施例1乃至実施例4では、携帯端末2から位置情報などを受け取ることによって警告通知サーバ3で位置の判定処理を行う構成としたが、警告通知サーバ3を用いずに、全ての処理を携帯端末2で行っても良い。
【0098】
この場合、携帯端末2には、実施例1乃至実施例4における携帯端末2と警告通知サーバ3の各機能が必要に応じて備えられていることとなる。即ち、携帯端末2の振動検出部4で検出した振動の情報や生体情報検出部で検出した生体情報に基づいて、携帯端末2の所持者のテンションをテンション判定部6で判定し(テンションの指標値を算出し)、その指標値が所定の条件を満たした場合には、携帯端末2の位置情報検出部7で検出した位置情報が、携帯端末2に予め記憶する警告対象場所に位置するか、を位置判定部11で判定する。そして警告対象場所に位置する場合には、警告通知部12が当該携帯端末2で音を鳴らしたり、バイブレーション機能で振動を発生させたり、画面やLEDなどを点滅させたりして、携帯端末2の所持者に対して警告を通知する。
【産業上の利用可能性】
【0099】
本発明によって、児童や生徒などはその所持する携帯端末2で通知を受け取ることが出来る。特にテンションがあがっている状態での通知なので、その通知を受けることによって、危ないことを再認識することが出来、交通事故の発生の抑止に繋がる。
【図面の簡単な説明】
【0100】
【図1】本発明のシステム構成の一例を示すシステム構成図である。
【図2】本発明の警告通知サーバのハードウェア構成の一例を示す図である。
【図3】実施例1の処理プロセスの一例を示すフローチャートである。
【図4】振動記録部を模式的に示す図である。
【図5】テンション判定部における判定の一例を模式的に示す図である。
【図6】本発明のシステム構成の他の一例を示すシステム構成図である。
【図7】指標値として振動回数の平均値と標準偏差を用いた場合の判定の一例を模式的に示す図である。
【図8】実施例2の処理プロセスの一例を示すフローチャートである。
【図9】テンション判定部における判定の一例を模式的に示す図である。
【符号の説明】
【0101】
1:飛び出し警告システム
2:携帯端末
3:警告通知サーバ
4:振動検出部
5:振動記録部
6:テンション判定部
7:位置情報検出部
8:情報送信部
9:情報受取部
10:地図情報記憶部
11:位置判定部
12:警告通知部
13:個人情報記憶部
14:警告情報送信部
15:警告情報受取部
20:演算装置
21:記憶装置
22:表示装置
23:入力装置
24:通信装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
振動検出部と位置情報検出部とを備えた携帯端末と、前記携帯端末から受け取った情報に基づいて、前記携帯端末に対して警告通知を行う警告通知サーバとを有する飛び出し警告システムであって、
前記携帯端末は、
前記振動検出部で検出した振動の情報を記録する振動記録部と、
前記振動記録部に記録した所定時間分の振動の情報を抽出し、その振動の情報に基づいて指標値を算出し、所定の条件と比較するテンション判定部と、
前記算出した指標値が前記所定の条件を満たした場合に、前記位置情報検出部で検出した前記携帯端末の位置情報を前記警告通知サーバに渡す情報送信部と、を有しており、
前記警告通知サーバは、
前記携帯端末から前記位置情報を受け取る情報受取部と、
前記位置情報が、予め定められた警告対象場所に位置するかを判定する位置判定部と、
前記判定の結果、警告対象場所に前記携帯端末の位置情報が位置している場合には、前記携帯端末に対して警告通知を行う警告通知部と、
を有することを特徴とする飛び出し警告システム。
【請求項2】
前記情報送信部は、
前記携帯端末の位置情報とあわせて、前記携帯端末またはそれを所持する対象者を識別する識別情報を前記警告通知サーバに渡し、
前記警告通知サーバは、更に、
前記識別情報と対応づけて前記携帯端末の電話番号または電子メールアドレスのいずれかを含む連絡先を記録する個人情報記憶部を有しており、
前記警告通知部は、
前記警告通知を行う際に、前記情報受取部で受け取った識別情報に基づいて前記個人情報記憶部から連絡先を抽出し、前記連絡先に対して警告通知を行う、
ことを特徴とする請求項1に記載の飛び出し警告システム。
【請求項3】
前記警告通知として、前記携帯端末に対して架電を行う、または電子メールを送信する、ことのいずれかを含む、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の飛び出し警告システム。
【請求項4】
振動検出部と位置情報検出部とを備えた携帯端末と、前記携帯端末から受け取った情報に基づいて、前記携帯端末に対して警告通知を行う警告通知サーバとを有する飛び出し警告システムであって、
前記携帯端末は、
前記振動検出部で検出した振動の情報を記録する振動記録部と、
前記振動記録部に記録した所定時間分の振動の情報を抽出し、その振動の情報に基づいて指標値またはテンションのパターンを算出し、所定の条件と比較するテンション判定部と、
前記指標値またはテンションのパターンが前記所定の条件を満たした場合に、前記位置情報検出部で検出した前記携帯端末の位置情報と、前記指標値またはテンションのパターンとを前記警告通知サーバに渡す情報送信部と、
前記警告通知サーバからの指示に対応した動作を前記携帯端末で行う警告情報受取部と、を有しており、
前記警告通知サーバは、
前記携帯端末から前記位置情報と、前記指標値またはテンションのパターンとを受け取る情報受取部と、
前記位置情報が、予め定められた警告対象場所に位置するかを判定する位置判定部と、
前記判定の結果、警告対象場所に前記携帯端末の位置情報が位置している場合には、前記指標値または対象者のテンションのパターンに対応する動作を携帯端末で行わせる為の指示を決定して、前記携帯端末に対して、その指示を送信する警告情報送信部と、
を有することを特徴とする飛び出し警告システム。
【請求項5】
前記情報送信部は、
前記携帯端末の位置情報とあわせて、前記携帯端末またはそれを所持する対象者を識別する識別情報を前記警告通知サーバに渡し、
前記警告通知サーバは、更に、
前記識別情報と対応づけて前記携帯端末の電話番号または電子メールアドレスのいずれかを含む連絡先を記録する個人情報記憶部を有しており、
前記警告情報送信部は、
前記警告通知を行う際に、前記情報受取部で受け取った識別情報に基づいて前記個人情報記憶部から連絡先を抽出し、前記連絡先に対して警告通知を行う、
ことを特徴とする請求項4に記載の飛び出し警告システム。
【請求項6】
振動検出部と位置情報検出部とを備えた携帯端末と、前記携帯端末から受け取った情報に基づいて、前記携帯端末に対して警告通知を行う警告通知サーバとを有する飛び出し警告システムであって、
前記携帯端末は、
前記振動検出部で検出した振動の情報を記録する振動記録部と、
前記振動記録部に記録した所定時間分の振動の情報を抽出し、その振動の情報に基づいて所定の指標値を算出し、所定の条件と比較するテンション判定部と、
前記算出した指標値が前記所定の条件を満たした場合に、前記位置情報検出部で検出した前記携帯端末の位置情報と、前記携帯端末またはその所持者である対象者を識別する識別情報とを前記警告通知サーバに渡す情報送信部と、を有しており、
前記警告通知サーバは、
前記識別情報と対応づけて前記携帯端末の電話番号または電子メールアドレスのいずれかを含む連絡先を記録する個人情報記憶部と、
前記携帯端末から前記位置情報と前記識別情報とを受け取る情報受取部と、
前記位置情報が、予め定められた警告対象場所に位置するかを判定する位置判定部と、
前記判定の結果、警告対象場所に前記携帯端末の位置情報が位置している場合には、前記受け取った識別情報に基づいて前記個人情報記憶部から前記対象者の連絡先を抽出し、前記抽出した連絡先を有する前記携帯端末に対して、架電または電子メールの送信により、警告通知を行う警告通知部と、
を有することを特徴とする飛び出し警告システム。
【請求項7】
振動検出部と位置情報検出部とを備えた携帯端末と、前記携帯端末から受け取った情報に基づいて、前記携帯端末に対して警告通知を行う警告通知サーバとを有する飛び出し警告システムであって、
前記携帯端末は、
前記振動検出部で検出した振動の情報を記録する振動記録部と、
前記振動記録部に記録した所定時間分の振動の情報を抽出し、その振動の情報に基づいて指標値またはテンションのパターンを算出し、所定の条件と比較するテンション判定部と、
前記指標値またはテンションのパターンが所定の条件を満たした場合に、前記位置情報検出部で検出した前記携帯端末の位置情報と、前記指標値またはテンションのパターンと、前記携帯端末またはそれを所持する対象者を識別する識別情報とを前記警告通知サーバに渡す情報送信部と、
前記警告通知サーバからの指示に対応した動作を前記携帯端末で行う警告情報受取部と、を有しており、
前記警告通知サーバは、
前記携帯端末から前記位置情報と、前記指標値またはテンションのパターンと、前記識別情報とを受け取る情報受取部と、
前記位置情報が、予め定められた警告対象場所に位置するかを判定する位置判定部と、
前記判定の結果、警告対象場所に前記携帯端末の位置情報が位置している場合には、前記指標値または対象者のテンションのパターンに対応する動作を携帯端末で行わせる為の指示を決定して、前記携帯端末に対して、その指示を送信する警告情報送信部と、
を有することを特徴とする飛び出し警告システム。
【請求項8】
前記テンション判定部は、
前記振動の情報として所定時間分の振動の回数、または振幅の情報を抽出し、その振動回数または振幅を用いて指標値を算出する、
ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の飛び出し警告システム。
【請求項9】
前記テンション判定部は、
前記振動回数または振幅の平均値、分散、標準偏差のいずれか一以上により指標値を算出する、
ことを特徴とする請求項8に記載の飛び出し警告システム。
【請求項10】
前記警告通知サーバは、更に、
車両に設置されたGPSなどで検出された車両の位置情報を取得する車両位置情報受取部を有しており、
前記警告通知部は、更に、
前記取得した車両の位置情報が、前記携帯端末の位置情報から所定範囲内に位置している場合に、前記携帯端末に対して警告通知を行う、
ことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれかに記載の飛び出し警告システム。
【請求項11】
携帯端末の位置情報が予め定められた警告対象場所に含まれている場合に前記携帯端末に対して警告通知を行う警告通知サーバと、情報の送受信が可能な携帯端末であって、
前記携帯端末は、
振動を検出する振動検出部と、
前記検出した振動の情報を記録する振動記録部と、
前記振動記録部に記録した振動に基づいて、
前記振動記録部に記録した所定時間分の振動の情報を抽出し、その振動の情報に基づいて指標値を算出し、所定の条件と比較するテンション判定部と、
前記算出した指標値が前記所定の条件を満たした場合に、前記位置情報検出部で検出した前記携帯端末の位置情報を前記警告通知サーバに渡す情報送信部と、を有しており、
前記警告通知サーバからの警告通知を受け取ることによって、前記携帯端末の音を鳴らす、またはバイブレーションの振動を発生させることにより、前記対象者に対して危険性を再認識させる、
ことを特徴とする携帯端末。
【請求項12】
携帯端末から位置情報を受け取ることでその携帯端末に対して警告通知を行う警告通知サーバであって、
前記警告通知サーバは、
前記携帯端末またはそれを所持する対象者の識別情報と対応づけて前記携帯端末の電話番号または電子メールアドレスのいずれかを含む連絡先を記録する個人情報記憶部と、
前記携帯端末から前記位置情報と前記識別情報とを受け取る情報受取部と、
前記位置情報が、予め定められた警告対象場所に位置するかを判定する位置判定部と、
前記判定の結果、警告対象場所に前記携帯端末の位置情報が位置している場合には、前記受け取った識別情報に基づいて前記個人情報記憶部から前記対象者の連絡先を抽出し、前記抽出した連絡先を有する前記携帯端末に対して、架電または電子メールの送信により、警告通知を行う警告通知部と、
を有することを特徴とする警告通知サーバ。
【請求項13】
携帯端末の位置情報が予め定められた警告対象場所に含まれている場合に前記携帯端末に対して警告通知を行う警告通知サーバと、情報の送受信が可能な携帯端末であって、
前記携帯端末は、
振動を検出する振動検出部と、
前記検出した振動の情報を記録する振動記録部と、
前記振動記録部に記録した所定時間分の振動の情報を抽出し、その振動の情報に基づいて指標値またはテンションのパターンを算出し、所定の条件と比較するテンション判定部と、
前記指標値またはテンションのパターンが前記所定の条件を満たした場合に、前記位置情報検出部で検出した前記携帯端末の位置情報と、前記指標値またはテンションのパターンとを前記警告通知サーバに渡す情報送信部と、
前記警告通知サーバからの指示に適した動作を行う警告情報受取部と、を有しており、
前記警告通知サーバからの警告通知を受け取ることによって、前記携帯端末で、前記警告通知に応じた音を鳴らす、またはバイブレーションの振動を発生させることで、前記対象者に対して危険性を再認識させる、
ことを特徴とする携帯端末。
【請求項14】
振動記録部を備えた携帯端末において振動に基づいて算出された指標値または対象者のテンションのパターンと、位置情報とを、前記携帯端末から受け取ることでその携帯端末に対して警告通知を行う警告通知サーバであって、
前記警告通知サーバは、
前記携帯端末から前記位置情報と、前記指標値またはテンションのパターンと、前記携帯端末または対象者を識別する識別情報とを受け取る情報受取部と、
前記位置情報が、予め定められた警告対象場所に位置するかを判定する位置判定部と、
前記判定の結果、警告対象場所に前記携帯端末の位置情報が位置している場合には、前記指標値または対象者のテンションのパターンに対応する動作を携帯端末で行わせる為の指示を決定して、前記携帯端末に対して、その指示を送信する警告情報送信部と、
を有することを特徴とする警告通知サーバ。
【請求項15】
振動検出部と位置情報検出部とを有する携帯端末であって、
前記振動記録部で検出した振動の情報を記録する振動記録部と、
前記振動記録部に記録した所定時間分の振動の情報を抽出し、その振動の情報に基づいて指標値を算出し、所定の条件と比較するテンション判定部と、
前記算出した指標値が前記所定の条件を満たした場合に、前記位置情報検出部で検出した位置情報が、前記携帯端末で予め記憶している警告対象場所に位置するかを判定する位置判定部と、
前記判定の結果、警告対象場所に位置する場合には、前記携帯端末において音を発生させる、バイブレーションの振動を発生させる、表示装置を点滅させる、のうちいずれか一以上を行う、
ことを特徴とする携帯端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−59068(P2008−59068A)
【公開日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−232394(P2006−232394)
【出願日】平成18年8月29日(2006.8.29)
【出願人】(599108242)Sky株式会社 (257)
【Fターム(参考)】