説明

BACE阻害剤

本発明は、式I:



のBACE阻害剤、その使用方法及び調整方法、並びに、その調整のための中間体を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iの化合物又はその薬理学的に許容できる塩。
【化1】


(式中、Rは、ハロ、ヒドロキシ、チオール、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、C−Cアルコキシ、C−Cシクロアルコキシ、オキソ及びNR10から独立して選択される3つ以下の基によって各々任意で置換される(C−Cシクロアルキル)0−1(C−Cアルキル)、(C−Cシクロアルキル)0−1(C−Cアルケニル)、(C−Cシクロアルキル)0−1(C−Cアルキニル)又はC−Cシクロアルキル、水素、ハロによって置換されたビフェニル、
【化2】

であり、
Xは、CH、N、又はN−Oであり;
Yは、CR16、N、又はN−Oであり;
Qは、CR17、N、又はN−Oであり;
は、C−Cアルキル、ハロ、C−Cシクロアルキルによってアルキル鎖で任意に置換されるC−Cアルコキシ、及びC−Cシクロアルキルによってアルキル鎖で任意に置換されるC−Cアルキルチオからなる群から選択される置換基によってフェニル環で任意に一置換されるベンジル、又は、ハロから独立して選択される第1置換基と、ハロ、C−Cシクロアルキルによってアルキル鎖で任意に置換されるC−Cアルコキシ、及びC−Cシクロアルキルによってアルキル鎖で任意に置換されるC−Cアルキルチオから独立して選択される第2置換基とによってフェニル環で任意に二置換されるベンジルであり;
は、水素又はC−Cアルキルであり;
は、水素、C−Cアルキル、又はフェニルであり;
及びRは、それらが付着する炭素とともに、C−Cシクロアルキル環を形成し;
は、水素、フルオロ、トリフルオロメチル、R32、又は、C−Cアルキル若しくはC−Cアルコキシによって任意に一置換されるフェニルであり;
は、フルオロ、ヒドロキシ、p−トルエンスルホニルオキシ、R34、−CHC(O)R35、又は−OC(O)NHR36である;又は、R及びRは共働して=CHC(O)(C−Cアルコキシ)を形成し;
は、水素又はフルオロである;又は、R及びRが共働して結合を形成し;
は、水素又はフルオロであり;
は、水素、C−Cアルキル、又はフェニルであり;
10は、水素、C−Cアルキル、フェニル、−C(O)(C−Cアルキル)、又は−SO(C−Cアルキル)であり;
11及びR12は、独立して、メチル、エチル及びプロピルからなる群から選択され;
13は、水素又はC−Cアルキルであり;
14は、C−Cシクロアルキル、C−Cアルキル、又は−CH18であり;
15は、−CF19、−OR20、−CHC(O)CH、−S(O)1−221、−NR22SO23、(C−Cアルコキシ)−カルボニル、ハロ、1,3−ジオキソラン−2−イル、1,3−ジオキサン−2−イル、1,1−ジオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロイソチアゾール−2−イルによって任意に置換されるフェニル、又はC−Cアルキルによって任意に置換されるテトラゾール−5−イルであり;
16は、水素、クロロ、イソブチル、CH24;CF25、1,1,1−トリフルオロ−2−ヒドロキシエト−2−イル、1又は2個のフッ素原子によって任意に置換されるC−Cアルケニル、OR26、C(O)R27、N(メチル)(メチルスルホニル)、N(メチル)(アセチル)、ピロリジン−2−オン−1−イル、メチルスルホニル、N,N−ジメチルアミノスルホニル、ヒドロキシメチル、メトキシ、フルオロ及びメチルスルホニルからなる群から選択される1又は2個の置換基によって任意に置換されるフェニル、1,3−ジオキソラン−2−イル、1,3−ジチオラン−2−イル、1,3−オキサチオラン−2−イル、1,3−ジオキサン−2−イル、1,3−ジチアン−2−イル、ピリジニル、チアゾリル、オキサゾリル、又はメチルによって任意に置換される1,2,4−オキサジアゾリルであり;
17は、水素又はフルオロであり;
18は、エチニル又はシクロプロピルであり;
19は、水素又はメチルであり;
20は、ジフルオロメチル又はメタンスルホニルであり;
21は、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、フェニル、又は−NR3031であり;
22は、水素、3個以下のフッ素原子によって任意に置換されるC−Cアルキル、又はC−Cシクロアルキルであり;
23は、C−Cアルキル、又はC−Cシクロアルキルであり;
24は、フルオロ、ヒドロキシ、又はC−Cアルコキシであり;
25は、水素、フェニル、又はフリルであり;
26は、1又は2個のフッ素原子によって任意に置換されるC−Cアルキルであり;
27は、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルコキシ、NR2829、メチル又は1若しくは2個のフッ素原子によって任意に置換されるピロリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、フェニル、ピリジニル又はフリルであり;
28は、水素又はメチルであり;
29は、メチル、エチル、又はプロピルであり;
30は、水素又はメチルであり;
31は、メチルであり;又は
30及びR31が、それらが付着する窒素原子とともに、ピロリジン又はピペリジン環を形成し;
32は、1−6個のフッ素原子、オキソ又は1若しくは2個のヒドロキシル基によって任意に置換されるC−C10アルキル、C−Cアルケニル、又は−(CH0−3−R33であり;
33は、各々が、ハロ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、及びトリフルオロメトキシからなる群から独立して選択される1又は2個の置換基によって任意に置換されるC−Cシクロアルキル、又はフェニルであり、又は、R33は、アダマンチルであり;
34は、水素、R32、又は−(CH0−2−OR32であり;
35は、ヒドロキシ、C−Cアルコキシ、又はNR3738であり、ここでR37及びR38は、独立して、水素又はC−Cアルキルであり、又は、R37及びR38は、それらが付着する窒素とともに、C−Cアルキル、ホモピペリジン環、モルホリン環、又は(C−Cアルコキシ)メチルによって任意に置換されるピロリジン環によって任意に置換されるピペリジン環を形成し;
36は、C−Cアルキル又はアダマンチルである。但し、a)X、Y及びQの1つのみは、N又はN−Oであってもよく、かつb)XがCHであるとき、YがCR16でありかつQがCR17であり、その場合、R16及びR17の一方が、水素以外である。)
【請求項2】
式I(a)の化合物又はその薬理学的に許容できる塩。
【化3】

I(a)
(式中、Rは、ハロ、ヒドロキシ、チオール、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、C−Cアルコキシ、C−Cシクロアルコキシ、オキソ及びNR10から独立して選択される3つ以下の基によって各々任意で置換される(C−Cシクロアルキル)0−1(C−Cアルキル)、(C−Cシクロアルキル)0−1(C−Cアルケニル)、(C−Cシクロアルキル)0−1(C−Cアルキニル)又はC−Cシクロアルキル、水素、ハロによって置換されたビフェニル、
【化4】

であり、
Xは、CH、N、又はN−Oであり;
Yは、CR16、N、又はN−Oであり;
Qは、CR17、N、又はN−Oであり;
は、C−Cアルキル、ハロ、C−Cシクロアルキルによってアルキル鎖で任意に置換されるC−Cアルコキシ、及びC−Cシクロアルキルによってアルキル鎖で任意に置換されるC−Cアルキルチオからなる群から選択される置換基によってフェニル環で任意に一置換されるベンジル、又は、ハロから独立して選択される第1置換基と、ハロ、C−Cシクロアルキルによってアルキル鎖で任意に置換されるC−Cアルコキシ、及びC−Cシクロアルキルによってアルキル鎖で任意に置換されるC−Cアルキルチオから独立して選択される第2置換基とによってフェニル環で任意に二置換されるベンジルであり;
は、フルオロ、ヒドロキシ、p−トルエンスルホニルオキシ、R34、−CHC(O)R35、又は−OC(O)NHR36である;又は、R及びRは共働して=CHC(O)(C−Cアルコキシ)を形成し;
は、水素、C−Cアルキル、又はフェニルであり;
10は、水素、C−Cアルキル、フェニル、−C(O)(C−Cアルキル)、又は−SO(C−Cアルキル)であり;
11及びR12は、独立して、メチル、エチル及びプロピルからなる群から選択され;
13は、水素又はC−Cアルキルであり;
14は、C−Cシクロアルキル、C−Cアルキル、又は−CH18であり;
15は、−CF19、−OR20、−CHC(O)CH、−S(O)1−221、−NR22SO23、(C−Cアルコキシ)−カルボニル、ハロ、1,3−ジオキソラン−2−イル、1,3−ジオキサン−2−イル、1,1−ジオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロイソチアゾール−2−イルによって任意に置換されるフェニル、又はC−Cアルキルによって任意に置換されるテトラゾール−5−イルであり;
16は、水素、クロロ、イソブチル、CH24;CF25、1,1,1−トリフルオロ−2−ヒドロキシエト−2−イル、1又は2個のフッ素原子によって任意に置換されるC−Cアルケニル、OR26、C(O)R27、N(メチル)(メチルスルホニル)、N(メチル)(アセチル)、ピロリジン−2−オン−1−イル、メチルスルホニル、N,N−ジメチルアミノスルホニル、ヒドロキシメチル、メトキシ、フルオロ及びメチルスルホニルからなる群から選択される1又は2個の置換基によって任意に置換されるフェニル、1,3−ジオキソラン−2−イル、1,3−ジチオラン−2−イル、1,3−オキサチオラン−2−イル、1,3−ジオキサン−2−イル、1,3−ジチアン−2−イル、ピリジニル、チアゾリル、オキサゾリル、又はメチルによって任意に置換される1,2,4−オキサジアゾリルであり;
17は、水素又はフルオロであり;
18は、エチニル又はシクロプロピルであり;
19は、水素又はメチルであり;
20は、ジフルオロメチル又はメタンスルホニルであり;
21は、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、フェニル、又は−NR3031であり;
22は、水素、3個以下のフッ素原子によって任意に置換されるC−Cアルキル、又はC−Cシクロアルキルであり;
23は、C−Cアルキル、又はC−Cシクロアルキルであり;
24は、フルオロ、ヒドロキシ、又はC−Cアルコキシであり;
25は、水素、フェニル、又はフリルであり;
26は、1又は2個のフッ素原子によって任意に置換されるC−Cアルキルであり;
27は、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルコキシ、NR2829、メチル又は1若しくは2個のフッ素原子によって任意に置換されるピロリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、フェニル、ピリジニル又はフリルであり;
28は、水素又はメチルであり;
29は、メチル、エチル、又はプロピルであり;
30は、水素又はメチルであり;
31は、メチルであり;又は
30及びR31が、それらが付着する窒素原子とともに、ピロリジン又はピペリジン環を形成し;
32は、1−6個のフッ素原子、オキソ又は1若しくは2個のヒドロキシル基によって任意に置換されるC−C10アルキル、C−Cアルケニル、又は−(CH0−3−R33であり;
33は、各々が、ハロ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、及びトリフルオロメトキシからなる群から独立して選択される1又は2個の置換基によって任意に置換されるC−Cシクロアルキル、又はフェニルであり、又は、R33は、アダマンチルであり;
34は、水素、R32、又は−(CH0−2−OR32であり;
35は、ヒドロキシ、C−Cアルコキシ、又はNR3738であり、ここでR37及びR38は、独立して、水素又はC−Cアルキルであり、又は、R37及びR38は、それらが付着する窒素とともに、C−Cアルキル、ホモピペリジン環、モルホリン環、又は(C−Cアルコキシ)メチルによって任意に置換されるピロリジン環によって任意に置換されるピペリジン環を形成し;
36は、C−Cアルキル又はアダマンチルである。但し、a)X、Y及びQの1つのみは、N又はN−Oであってもよく、かつb)XがCHであるとき、YがCR16でありかつQがCR17であり、その場合、R16及びR17の一方が、水素以外である。)
【請求項3】
アルツハイマー病を治療するための医薬品の製造における、請求項1又は2記載の化合物の使用。
【請求項4】
軽度の認知障害がアルツハイマー病へ進行するのを予防するための医薬品の製造における、請求項1又は2記載の化合物の使用。
【請求項5】
BACEを阻害するための医薬品の製造における、請求項1又は2記載の化合物の使用。
【請求項6】
BACEの阻害によって改善又は予防できる疾病又は症状を治療するための医薬品の製造における、請求項1又は2記載の化合物の使用。
【請求項7】
薬理学的に許容できる賦形剤、担体、又は希釈剤と組み合わせて請求項1又は2記載の化合物を含有する、A−βペプチドの過剰レベルに起因する症状の治療に適合された医薬製剤。
【請求項8】
薬理学的に許容できる担体、希釈剤、又は賦形剤と組み合わせて請求項1又は2記載の化合物を含有する医薬製剤。
【請求項9】
式IIIの化合物又はその酸付加塩。
【化5】

III
(式中、Rは、ハロ、ヒドロキシ、チオール、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、C−Cアルコキシ、C−Cシクロアルコキシ、オキソ及びNR10から独立して選択される3個以下の基によって各々任意で置換される(C−Cシクロアルキル)0−1(C−Cアルキル)、(C−Cシクロアルキル)0−1(C−Cアルケニル)、(C−Cシクロアルキル)0−1(C−Cアルキニル)、又はC−Cシクロアルキル、水素、ハロによって置換されるビフェニル、
【化6】

であり、
Xは、CH、N、又はN−Oであり;
Yは、CR16、N、又はN−Oであり;
Qは、CR17、N、又はN−Oであり;
は、C−Cアルキル、ハロ、C−Cシクロアルキルによってアルキル鎖で任意に置換されるC−Cアルコキシ、及びC−Cシクロアルキルによってアルキル鎖で任意に置換されるC−Cアルキルチオからなる群から選択される置換基によってフェニル環で任意に一置換されるベンジル、又はハロから独立して選択される第1置換基及びハロ、C−Cシクロアルキルによってアルキル鎖で任意に置換されるC−Cアルコキシ、及びC−Cシクロアルキルによってアルキル鎖で任意に置換されるC−Cアルキルチオから独立して選択される第2置換基によってフェニル環で任意に二置換されるベンジルであり;
は、水素又はC−Cアルキルであり;
は、水素、C−Cアルキル、又はフェニルであり;
及びRは、それらが付着する炭素とともに、C−Cシクロアルキル環を形成し;
は、水素、フルオロ、トリフルオロメチル、R32、又はC−Cアルキル若しくはC−Cアルコキシによって任意に一置換されるフェニルであり;
は、フルオロ、ヒドロキシ、p−トルエンスルホニルオキシ、R34、−CHC(O)R35、又は−OC(O)NHR36であり;又はR及びRは共働して=CHC(O)(C−Cアルコキシ)を形成し;
は、水素又はフルオロであり;又はR及びRは共働して結合を形成し;
は、水素又はフルオロであり;
は、水素、C−Cアルキル、又はフェニルであり;
10は、水素、C−Cアルキル、フェニル、−C(O)(C−Cアルキル)、又は−SO(C−Cアルキル)であり;
11及びR12は、独立して、メチル、エチル、及びプロピルからなる群から選択され;
13は、水素又はC−Cアルキルであり;
14は、C−Cシクロアルキル、C−Cアルキル、又は−CH18であり;
15は、−CF19、−OR20、−CHC(O)CH、−S(O)1−221、−NR22SO23、(C−Cアルコキシ)−カルボニル、ハロ、1,3−ジオキソラン−2−イル、1,3−ジオキサン−2−イル、1,1−ジオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロイソチアゾール−2−イルによって任意に置換されたフェニル、又はC−Cアルキルによって任意に置換されたテトラゾール−5−イルであり;
16は、水素、クロロ、イソブチル、CH24;CF25、1,1,1−トリフルオロ−2−ヒドロキシエト−2−イル、1又は2個のフッ素原子によって任意に置換されるC−Cアルケニル、OR26、C(O)R27、N(メチル)(メチルスルホニル)、N(メチル)(アセチル)、ピロリジン−2−オン−1−イル、メチルスルホニル、N,N−ジメチルアミノスルホニル、ヒドロキシメチル、メトキシ、フルオロ及びメチルスルホニルからなる群から選択される1、2個の置換基によって任意に置換されるフェニル、1,3−ジオキソラン−2−イル、1,3−ジチオラン−2−イル、1,3−オキサチオラン−2−イル、1,3−ジオキサン−2−イル、1,3−ジチアン−2−イル、ピリジニル、チアゾリル、オキサゾリル、又はメチルによって任意に置換される1,2,4−オキサジアゾリルであり;
17は、水素又はフルオロであり;
18は、エチニル又はシクロプロピルであり;
19は、水素又はメチルであり;
20は、ジフルオロメチル又はメタンスルホニルであり;
21は、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、フェニル又は−NR3031であり;
22は、水素、3個以下のフッ素原子によって任意に置換されるC−Cアルキル、又はC−Cシクロアルキルであり;
23は、C−Cアルキル、又はC−Cシクロアルキルであり;
24は、フルオロ、ヒドロキシ、又はC−Cアルコキシであり;
25は、水素、フェニル、又はフリルであり;
26は、1又は2個のフッ素原子によって任意に置換されるC−Cアルキルであり;
27は、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルコキシ、NR2829、メチル又は1若しくは2個のフッ素原子によって任意に置換されるピロリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、フェニル、ピリジニル又はフリルであり;
28は、水素又はメチルであり;
29は、メチル、エチル、又はプロピルであり;
30は、水素又はメチルであり;
31は、メチルであり;又は
30及びR31は、それらが付着する窒素原子と共働して、ピロリジン又はピペリジン環を形成し;
32は、1−6個のフッ素原子、オキソ又は1若しくは2個のヒドロキシル基によって任意に置換されるC−C10アルキル、C−Cアルケニル、又は−(CH0−3−R33であり;
33は、各々が、ハロ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、及びトリフルオロメトキシからなる群から独立して選択される1又は2個の置換基によって任意に置換されるC−Cシクロアルキル、又はフェニルであり、又は、R33は、アダマンチルであり;
34は、水素、R32、又は−(CH0−2−OR32であり;
35は、ヒドロキシ、C−Cアルコキシ、又はNR3738であり、ここでR37及びR38は、独立して、水素又はC−Cアルキルであり、又は、R37及びR38は、それらが付着する窒素と共働して、C−Cアルキル、ホモピペリジン環、モルホリン環、又は(C−Cアルコキシ)メチルによって任意に置換されるピロリジン環によって任意に置換されるピペリジン環を形成し;
36は、C−Cアルキル又はアダマンチルであり;
39は、水素又は窒素保護基であり;
40は、水素又は酸素保護基である。但しa)X、Y及びQの1つのみが、N又はN−Oであってもよく、b)XがCHであるとき、YがCR16でありかつQがCR17であり、その場合R16及びR17の一方が水素以外であり、c)R39及びR40の少なくとも一方が水素以外である。)
【請求項10】
式IVの化合物又はその酸付加塩。
【化7】

IV
(式中、Rは、ハロ、ヒドロキシ、チオール、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、C−Cアルコキシ、C−Cシクロアルコキシ、オキソ及びNR10から独立して選択される3個以下の基によって各々任意で置換される(C−Cシクロアルキル)0−1(C−Cアルキル)、(C−Cシクロアルキル)0−1(C−Cアルケニル)、(C−Cシクロアルキル)0−1(C−Cアルキニル)、又はC−Cシクロアルキル、水素、ハロによって置換されるビフェニル、
【化8】

であり、
Xは、CH、N、又はN−Oであり;
Yは、CR16、N、又はN−Oであり;
Qは、CR17、N、又はN−Oであり;
は、C−Cアルキル、ハロ、C−Cシクロアルキルによってアルキル鎖で任意に置換されるC−Cアルコキシ、及びC−Cシクロアルキルによってアルキル鎖で任意に置換されるC−Cアルキルチオからなる群から選択される置換基によってフェニル環で任意に一置換されるベンジル、又はハロから独立して選択される第1置換基と、ハロ、C−Cシクロアルキルによってアルキル鎖で任意に置換されるC−Cアルコキシ、及びC−Cシクロアルキルによってアルキル鎖で任意に置換されるC−Cアルキルチオから独立して選択される第2置換基とによってフェニル環で任意に二置換されるベンジルであり;
は、水素又はC−Cアルキルであり;
は、水素、C−Cアルキル、又はフェニルであり;
及びRは、それらが付着する炭素とともに、C−Cシクロアルキル環を形成し;
は、水素、フルオロ、トリフルオロメチル、R32、又はC−Cアルキル若しくはC−Cアルコキシによって任意に一置換されるフェニルであり;
は、フルオロ、ヒドロキシ、p−トルエンスルホニルオキシ、R34、−CHC(O)R35、又は−OC(O)NHR36であり;又はR及びRは共働して=CHC(O)(C−Cアルコキシ)又はオキソを形成し;
は、水素又はフルオロであり;又はR及びRは共働して結合を形成し;
は、水素又はフルオロであり;
は、水素、C−Cアルキル、又はフェニルであり;
10は、水素、C−Cアルキル、フェニル、−C(O)(C−Cアルキル)、又は−SO(C−Cアルキル)であり;
11及びR12は、独立して、メチル、エチル及びプロピルからなる群から選択され;
13は、水素又はC−Cアルキルであり;
14は、C−Cシクロアルキル、C−Cアルキル、又は−CH18であり;
15は、−CF19、−OR20、−CHC(O)CH、−S(O)1−221、−NR22SO23、(C−Cアルコキシ)−カルボニル、ハロ、1,3−ジオキソラン−2−イル、1,3−ジオキサン−2−イル、1,1−ジオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロイソチアゾール−2−イルによって任意に置換されたフェニル、又はC−Cアルキルによって任意に置換されたテトラゾール−5−イルであり;
16は、水素、クロロ、イソブチル、CH24;CF25、1,1,1−トリフルオロ−2−ヒドロキシエト−2−イル、1又は2個のフッ素原子によって任意に置換されるC−Cアルケニル、OR26、C(O)R27、N(メチル)(メチルスルホニル)、N(メチル)(アセチル)、ピロリジン−2−オン−1−イル、メチルスルホニル、N,N−ジメチルアミノスルホニル、ヒドロキシメチル、メトキシ、フルオロ及びメチルスルホニルからなる群から選択される1又は2個の置換基によって任意に置換されるフェニル、1,3−ジオキソラン−2−イル、1,3−ジチオラン−2−イル、1,3−オキサチオラン−2−イル、1,3−ジオキサン−2−イル、1,3−ジチアン−2−イル、ピリジニル、チアゾリル、オキサゾリル、又はメチルによって任意に置換される1,2,4−オキサジアゾリルであり;
17は、水素又はフルオロであり;
18は、エチニル又はシクロプロピルであり;
19は、水素又はメチルであり;
20は、ジフルオロメチル又はメタンスルホニルであり;
21は、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、フェニル、又は−NR3031であり;
22は、水素、3個以下のフッ素原子によって任意に置換されるC−Cアルキル、又はC−Cシクロアルキルであり;
23は、C−Cアルキル、又はC−Cシクロアルキルであり;
24は、フルオロ、ヒドロキシ、又はC−Cアルコキシであり;
25は、水素、フェニル又はフリルであり;
26は、1又は2個のフッ素原子によって任意に置換されるC−Cアルキルであり;
27は、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルコキシ、NR2829、メチル又は1若しくは2個のフッ素原子によって任意に置換されるピロリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、フェニル、ピリジニル又はフリルであり;
28は、水素又はメチルであり;
29は、メチル、エチル、又はプロピルであり;
30は、水素又はメチルであり;
31は、メチルであり;又は
30及びR31は、それらが付着する窒素原子共働して、ピロリジン又はピペリジン環を形成し;
32は、1−6個のフッ素原子、オキソ又は1若しくは2個のヒドロキシル基によって任意に置換されるC−C10アルキル、C−Cアルケニル、又は−(CH0−3−R33であり;
33は、各々が、ハロ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、及びトリフルオロメトキシからなる群から独立して選択される1又は2個の置換基によって任意に置換されるC−Cシクロアルキル、又はフェニルであり、又は、R33はアダマンチルであり;
34は、水素、R32、又は−(CH0−2−OR32であり;
35は、ヒドロキシ、C−Cアルコキシ、又はNR3738であり、ここでR37及びR38は、独立して水素又はC−Cアルキルであり、又はR37及びR38は、それらが付着する窒素と共働して、C−Cアルキル、ホモピペリジン環、モルホリン環、又は(C−Cアルコキシ)メチルによって任意に置換されるピロリジン環によって任意に置換されるピペリジン環を形成し;
36は、C−Cアルキル又はアダマンチルであり;
39は、水素又は窒素保護基であり;
41及びR42は、メチル、エチル及びプロピルから独立して選択される。但しX、Y及びQの1つのみが、N又はN−Oであってもよい。)

【公表番号】特表2007−533741(P2007−533741A)
【公表日】平成19年11月22日(2007.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−509508(P2007−509508)
【出願日】平成17年4月8日(2005.4.8)
【国際出願番号】PCT/US2005/012191
【国際公開番号】WO2005/108358
【国際公開日】平成17年11月17日(2005.11.17)
【出願人】(594197872)イーライ リリー アンド カンパニー (301)
【Fターム(参考)】