説明

CDK、GSK及びオーロラキナーゼの活性を調節するピラゾール誘導体

本発明によれば、式(I)で表される医薬用化合物又はその塩若しくは互変異性体若しくはN−酸化物若しくは溶媒和物が提供される。式(I)中、R1は、環員数3〜12の置換されていてもよい複素環式基であるが、但し前記ピラゾールに結合している前記環式基はN、O又はSから選択された少なくとも1個の異種原子を含み;Aは、結合又は−Y−(B)−であり;Bは、C=O、NR(C=0)又は0(C=O)(式中、Rは、水素、又は水酸基若しくはC1−4アルコキシ基により置換されていてもよいC1−4ヒドロカルビル基であり;nは、0又は1であり;Yは、結合、又は鎖長が炭素原子1、2又は3個であるアルキレン鎖であり;Rは、水素;ハロゲン;C1−4アルコキシ基(例えば、メトキシ基);又はハロゲン(例えば、フッ素)、水酸基又はC1−4アルコキシ基(例えば、メトキシ基)で置換されていてもよいC1−4ヒドロカルビル基であり;Rは、環員数3〜12である置換されていてもよい炭素環式基及び複素環式基又は置換されていてもよいC1−8ヒドロカルビル基から選択されたものであるが、但し、Rは式(II)(式中、X、R3’及びR4’は、特許請求の範囲で定義したとおりである)ではない。



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)で表される医薬用化合物、またはその塩、互変異性体、N−酸化物もしくは溶媒和物:
【化1】

{式中、
1は、環員数3〜12の置換されていてもよい複素環式基であるが、但しピラゾールに結合している前記環式基はN、OまたはSから選択された少なくとも1個のヘテロ原子を含み;
Aは、結合または−Y−(B)−であり;
Bは、C=O、NR(C=0)または0(C=O)(式中、Rは、水素、または水酸基もしくはC1−4アルコキシ基により置換されていてもよいC1−4ヒドロカルビル基である)であり;
nは、0または1であり;
Yは、結合、または鎖長が炭素原子1、2または3個であるアルキレン鎖であり;
は、水素;ハロゲン;C1−4アルコキシ基(例えば、メトキシ基);またはハロゲン(例えば、フッ素)、水酸基もしくはC1−4アルコキシ基(例えば、メトキシ基)で置換されていてもよいC1−4ヒドロカルビル基であり;
は、環員数3〜12である置換されていてもよい炭素環式基および複素環式基、または置換されていてもよいC1−8ヒドロカルビル基から選択されたものであるが、
但し、Rは:
【化2】

[式中、
Xは、CR5’またはNであり;
3’およびR4’は、同一または異なっていてもよい、各々が水素、CN、C(O)R8’、置換されていてもよいC1−8ヒドロカルビル基、および環員数3〜12の炭素環式基または複素環式基から選択されたものであるか;または
3’およびR4’は、それらに結合する炭素原子とともに、環員数5〜7の置換されていてもよい縮合炭素環または複素環を形成し、環員のうちの3個以下がN、OおよびSから選択されたヘテロ原子であることができるものであり;そして
5’は、水素、R2’基またはR10’基(ここで、R10’は、ハロゲン、水酸基、トリフルオロメチル基、シアノ基、ニトロ基、カルボキシ基、アミノ基、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ基、環員数3〜12の炭素環式および複素環式基;Ra’−Rb’基(ここで、Ra’は、結合、O、CO、X1’C(X2’)、C(X2’)X1’、X1’C(X2’)X1’、S、SO、SO、NRC’、SONRC’またはNRC’SOであり;およびRb’は、水素、環員数3〜12の炭素環式基および複素環式基、並びに水酸基、オキソ基、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、カルボキシ基、アミノ基、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ基および環員数3〜12の炭素環式基および複素環式基から選択された一つ以上の置換基により置換されていてもよいC1−8ヒドロカルビル基(ここで、C1−8ヒドロカルビル基の一つ以上の炭素原子は、O、S、SO、SO、NRc’、X1’C(X2’)、C(X2’)X1’またはX1’C(X2’)X1’で置き換わっていてもよい)から選択されたものである)から選択されたものである)であり;
2’は、水素、ハロゲン、メトキシ基、またはハロゲン、水酸基もしくはメトキシ基により置換されていてもよいC1−4ヒドロカルビル基であり;
c’は、水素およびC1−4ヒドロカルビル基から選択されたものであり;そして
1’は、O、SまたはNRc’であり、X2’は、=O、=Sまたは=NRc’であり;
8’は、OR11’、SR11’およびNR12’13’から選択されたものであり;
11’は、置換されていてもよいC1−8ヒドロカルビル基および環員数3〜12の炭素環式基または複素環式基から選択されたものであり;そしてR12’とR13’のうちの一つはR11’基であり、R12’とR13’のうちの他のものは水素またはC1−4アルキル基であるか;またはR12’と、R13’と、R12’およびR13’に結合している窒素原子とが一緒に、環員数4〜7であり、N、OおよびSから選択された1個、2個または3個のヘテロ原子を環員として含んでいる飽和複素環式基を形成している]ではない}。
【請求項2】
Aが−Y−(B)−であり、nが1であり、BがC=OまたはNR(C=O)である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
BがNR(C=O)である、請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
BがNR(C=O)であり、Rが水素である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項5】
BがC=Oである、請求項2に記載の化合物。
【請求項6】
Yが結合である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項7】
Yが、炭素原子1個の鎖長を有するアルキレン鎖である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項8】
Aが結合である、請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
が、環員数3〜12、より好ましくは環員数3〜10の単環式または二環式炭素環式基または複素環式基である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項10】
前記炭素環式基または複素環式基が芳香族である、請求項9に記載の化合物。
【請求項11】
前記炭素環式基または複素環式基がヘテロアリール基である、請求項10に記載の化合物。
【請求項12】
前記炭素環式基または複素環式基がアリール基である、請求項10に記載の化合物。
【請求項13】
前記アリール基およびヘテロアリール基が、置換されていてもよいフェニル基;置換されていてもよいフラニル基(例えば、2−フラニル基および3−フラニル基)、特に置換された2−フラニル基、および置換されていてもよいピラジン基から選択されたものである、請求項11または12に記載の化合物。
【請求項14】
前記アリール基およびヘテロアリール基が、置換されていてもよいフラニル基(例えば、2−フラニル基および3−フラニル基)、特に置換された2−フラニル基、および置換されていてもよいピラジン基から選択されたものである、請求項13に記載の化合物。
【請求項15】
が、置換または非置換フェニル環である、請求項12に記載の化合物。
【請求項16】
が、非芳香族基である、請求項9に記載の化合物。
【請求項17】
が、単環式シクロアルキル基およびオキサシクロアルキル基、例えば、シクロヘキシル基、シクロプロピル基およびテトラヒドロフラン基から選択された非芳香族基、好ましくはシクロプロピル基である、請求項16に記載の化合物。
【請求項18】
前記炭素環式基または複素環式基Rが、非置換基である、請求項9〜17のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項19】
前記炭素環式基または複素環式基Rが、ハロゲン、水酸基、トリフルオロメチル基、シアノ基、ニトロ基、カルボキシ基、アミノ基、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ基、環員数3〜12の炭素環式基および複素環式基;R−R基(ここで、Rは、結合、O、CO、XC(X)、C(X)X、XC(X)X、S、SO、SO、NR、SONRまたはNRSOであり;そしてRは、水素、環員数3〜12の炭素環式基および複素環式基、および水酸基、オキソ基、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、カルボキシ基、アミノ基、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ基、環員数3〜12の炭素環式基および複素環式基から選択された一つ以上の置換基により置換されていてもよいC1−8ヒドロカルビル基(ここで、C1−8ヒドロカルビル基の一つ以上の炭素原子は、O、S、SO、SO、NR、XC(X)、C(X)X1またはXC(X)Xで置き換わっていてもよい)から選択されたものであり;Rは、水素およびC1−4ヒドロカルビル基から選択されたものであり;そしてXは、O、SまたはNRであり、Xは、=O、=Sまたは=NRである)から選択された一つ以上(例えば、1個または2個または3個または4個)の置換基R10により置換されている、請求項9〜17のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項20】
前記R上の置換基が、ハロゲン、水酸基、トリフルオロメチル基、シアノ基、ニトロ基、カルボキシ基、環員数5または6でO、NおよびSから選択された2以下のヘテロ原子を有する複素環式基、R−R基(ここで、Rは、結合、O、CO、XC(X)、C(X)X、XC(X)X、S、SOまたはSOであり、Rは、水素、環員数5または6でO、NおよびSから選択された2以下のヘテロ原子を含む複素環式基、および水酸基、オキソ基、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、カルボキシ基、アミノ基、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ基、環員数5または6でO、NおよびSから選択された2以下のヘテロ原子を含む炭素環式基および複素環式基から選択された一つ以上の置換基により置換されていてもよいC1−8ヒドロカルビル基(ここで、前記C1−8ヒドロカルビル基の1個以上の炭素原子は、O、S、SO、SO、XC(X)、C(X)XまたはXC(X)Xで置き換えられていてもよい)から選択されたものであり、XはOまたはSであり、Xは=Oまたは=Sである)からなる群R30aから選択されたものである、請求項18に記載の化合物。
【請求項21】
前記R上の置換基が、ハロゲン、水酸基、トリフルオロメチル基、シアノ基、ニトロ基、カルボキシ基、R−R基(ここで、Rは、結合、O、CO、XC(X)、C(X)X、XC(X)X、S、SOまたはSOであり、Rは、水素、ならびに水酸基、オキソ基、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基およびカルボキシ基から選択された一つ以上の置換基により置換されていてもよいC1−8ヒドロカルビル基(ここで、前記C1−8ヒドロカルビル基の1個以上の炭素原子は、O、S、SO、SO、XC(X)、C(X)XまたはXC(X)Xで置き換えられていてもよい)から選択されたものであり、XはOまたはSであり、Xは=Oまたは=Sである)からなる群R30bから選択されたものである、請求項20に記載の化合物。
【請求項22】
前記R上の置換基が、ハロゲン、例えば、フッ素、塩素、メタンスルホニル基、5〜7員、C1−4アルコキシ基、例えば、メトキシ基、および5〜7員不飽和複素環、例えば、N−メチルピペラジン、モルホリンまたはピペリジンから選択されたものである、請求項21に記載の化合物。
【請求項23】
が、二置換、特に2,5−二置換、2,6−二置換または3,5−二置換されているフェニル基である、請求項22に記載の化合物。
【請求項24】
が、ハロゲン、およびR−R基(ここで、Rは、結合、O、SOであり、Rは、環員数5〜7の複素環式基およびC1−4ヒドロカルビル基である)により置換されているフェニル基である、請求項23に記載の化合物。
【請求項25】
が、置換されていてもよいC1−8ヒドロカルビル基である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項26】
が、置換されていてもよいC1−4アルキル基、例えば、メチル基またはベンジル基である、請求項25に記載の化合物。
【請求項27】
が、2,6−ジフルオロベンジル基または非置換メチル基である、請求項26に記載の化合物。
【請求項28】
が、2,6−ジフルオロフェニル基、2,6−ジフルオロベンジル基、2−フルオロ−6−メトキシフェニル基、2−メトキシ−5−クロロフェニル基、2−メトキシ−5−メタンスルフォニルフェニル基、2,6−ジクロロフェニル基、3−フルオロ−5−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル基、5−メチル−4−モルホリン−4−イルメチル−フラン−2−イル、5−ピペリジン−1−イルメチル−フラン−2−イル、非置換メチル、非置換テトラヒドロフラン−2−イル;非置換ピラジン、例えば、1,4−ピラジン−2−イル、非置換シクロプロピル基および非置換シクロヘキシル基から選択されたものである、請求項19に記載の化合物。
【請求項29】
が芳香族複素環である、請求項1〜28のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項30】
が、環員数3〜12の窒素含有複素環式基である、請求項1〜29のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項31】
が、単環式または二環式複素環式基である、請求項1〜30のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項32】
が単環式複素環式基である、請求項1〜31のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項33】
が、二環式基であるが、但し、ピラゾールに結合している環が、N、OまたはSから選択された少なくとも1個のヘテロ原子を含んでいる、請求項1〜31のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項34】
が、置換されていてもよいオキサジアゾール基、例えば、[1,3,4]オキサジアゾール基、置換されていてもよい2,4−ジヒドロ−[1,2,4]トリアゾール−3−チオン基、置換されていてもよい2,4−ジヒドロ−[1,2,4]トリアゾール−3−オン基、置換されていてもよいピラゾール基、置換されていてもよいイミダゾ[1,2−a]ピリジン基、置換されていてもよいチアゾール基、置換されていてもよいピリジン基、置換されていてもよいピラジン基、置換されていてもよいインダゾール基、置換されていてもよいオキサゾール基、置換されていてもよい1H−イミダゾール−4−イル基および置換されていてもよいトリアゾール基から選択されたものである、請求項1〜33のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項35】
が、一つ以上(例えば、1個または2個または3個または4個)の置換基R10により置換されている、請求項1〜34のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項36】
を置換している一つ以上(例えば、1個または2個または3個または4個)の置換基が、ハロゲン、水酸基、トリフルオロメチル基、環員数3〜10個の炭素環式基および複素環式基、およびR−R基(ここで、Rは、結合、O、CO、XC(X)、C(X)X、XC(X)X、S、SOまたはSOであり、Rは、水素、並びに水酸基、オキソ基、ハロゲン、および環員数3〜6の単環式非芳香族炭素環式基または複素環式基から選択された一つ以上の置換基により置換されていてもよいC1−8ヒドロカルビル基(ここで、C1−8ヒドロカルビル基の一つ以上の炭素原子は、O、S、SO、SO、XC(X)、C(X)XまたはXC(X)Xにより置き換えられていてもよい)から選択されたものであり、XはOまたはSであり、Xは=Oまたは=Sである)からなる群R10aから選択されることができる、請求項1〜35のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項37】
を置換している一つ以上(例えば、1個または2個または3個または4個)の置換基が、ハロゲン、水酸基、トリフルオロメチル基、環員数3〜10個の芳香族炭素環式基および複素環式基、およびR−R基(ここで、Rは、結合、O、CO、XC(X)、C(X)X、XC(X)Xであり、Rは、水素、並びに水酸基、オキソ基、ハロゲン、および環員数3〜6の単環式非芳香族炭素環式基または複素環式基から選択された一つ以上の置換基により置換されていてもよいC1−8ヒドロカルビル基から選択されたものである)からなる群R10bから選択されることができる、請求項1〜36のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項38】
が、非置換メチル基、非置換プロピル基、例えば、i−プロピル基、非置換ブチル基、例えば、t−ブチル基、2−モルホリン−4−イル−エチル基、トリフルオロメチル、非置換フェニル基および4−フルオロフェニル基により置換されている、請求項1〜37のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項39】
が、非置換[1,3,4]オキサジアゾール−2−イル;4−メチル−2,4−ジヒドロ−[1,2,4]トリアゾール−3−チオン、特に4−メチル−5−チオキソ−4,5−ジヒドロ−1H−[1,2,4]トリアゾール−3−イル;非置換3−(5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−[1,2,4]トリアゾール−3−イル;2−イソプロピル−2,4−ジヒドロ−[1,2,4]トリアゾール−3−オン、2−メチル−2,4−ジヒドロ−[1,2,4]トリアゾール−3−オンおよびN−{3−[1−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−[1,2,4]トリアゾール]、特にN−[3−(1−イソプロピル−5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−[1,2,4]トリアゾール−3−イル、1−メチル−5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルおよびN−{3−[1−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−[1,2,4]トリアゾール−3−イル];非置換ピラゾール−4−イル;非置換1H−ピラゾール−1−イル;1−tert−ブチル−1H−ピラゾール、1−メチル−1H−ピラゾール、特に1−tert−ブチル−1H−ピラゾール−4−イルおよび1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル;3−フェニル−1H−ピラゾール、3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾールおよび3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール、特に3−フェニル−1H−ピラゾール−1−イル、3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−1−イルおよび3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−1−イル;5−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール、特に5−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−1−イル;非置換3−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル;2−メチル−チアゾールおよび2−フェニル−チアゾール、特に2−メチル−チアゾール−4−イルおよび2−フェニル−チアゾール−4−イル;非置換2−ピリジニル;非置換1,4−ピラジン−2−イル;非置換3−インダゾール−2−イル;5−メチル−イソキサゾール、特に5−メチル−イソキサゾール−3−イル;非置換3−オキサゾール−5−イル;2−メチル−オキサゾール、特に2−メチル−オキサゾール−4−イル;2−トリフルオロメチル−1H−イミダゾール−4−イルおよび3−フェニル−2H−[1,2,4]トリアゾール、特に3−フェニル−2H−[1,2,4]トリアゾール−5−イルである、請求項1〜38のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項40】
が水素である、請求項1〜39のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項41】
式(II)で表される医薬用化合物:
【化3】

(式中、R、RおよびRは、請求項1〜40のいずれか一項に記載のとおりである)。
【請求項42】
N−[3−(モルホリン−4−イル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ベンズアミド、2,2,2−トリフルオロ−N−(3−モルホリン−4−イル−5−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−アセトアミドおよび4−ニトロ−N−[3−(ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ベンズアミドではない、式(I)または式(II)で表される化合物、またはその塩、N−酸化物もしくは溶媒和物。
【請求項43】
式(III)で表される化合物:
【化4】

(式中、R、RおよびRは、請求項1〜40のいずれか一項に記載のとおりである)。
【請求項44】
がシクロプロピル基である、請求項43に記載の化合物。
【請求項45】
サイクリン依存性キナーゼまたはグリコーゲンシンターゼキナーゼまたはオーロラキナーゼが介在する疾病状態または病状の予防または治療用の医薬を製造するための、請求項1〜44のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項46】
サイクリン依存性キナーゼまたはグリコーゲンシンターゼキナーゼまたはオーロラキナーゼを阻害する方法であって、前記キナーゼを、請求項1〜40のいずれか一項に記載の式(I)で表されるキナーゼ阻害化合物と接触させることを含んでなる、方法。
【請求項47】
請求項1〜40のいずれか一項に記載の式(I)で表される化合物を用いて、サイクリン依存性キナーゼまたはグリコーゲンシンターゼキナーゼまたはオーロラキナーゼの活性を阻害することにより、細胞プロセス(例えば、細胞分裂)を調節する方法。
【請求項48】
哺乳動物における異常細胞増殖を含むかまたはこれにより生じる疾病または病状を治療する方法であって、異常細胞増殖を阻害するのに有効な量の請求項1〜40のいずれか一項に記載の式(I)で表される化合物を、前記哺乳動物に投与することを含んでなる、方法。
【請求項49】
哺乳動物における異常細胞増殖を含むかまたはこれにより生じる疾病または病状を治療する方法であって、cdk1またはcdk2活性を阻害するのに有効な量の請求項1〜40のいずれか一項に記載の式(I)で表される化合物を、前記哺乳動物に投与することを含んでなる、方法。
【請求項50】
前記疾病状態または病状が、癌などの増殖性障害、ならびにウイルス性感染症、自己免疫疾患および神経変性疾患などの病状から選択されたものである、請求項45〜49のいずれか一項に記載の使用または方法。
【請求項51】
前記疾病状態が、乳癌、卵巣癌、結腸癌 、前立腺癌、食道癌、扁平上皮癌および非小細胞性肺癌から選択された癌である、請求項50に記載の使用または方法。
【請求項52】
動物における真菌感染の治療または予防用の医薬を製造するための、請求項1〜44のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項53】
動物または植物における真菌感染を治療または予防する方法であって、抗真菌に有効な量の請求項1〜40のいずれか一項に記載の式(I)で表される化合物を前記動物または植物に投与することを含んでなる、方法。
【請求項54】
オーロラキナーゼ(例えば、オーロラAキナーゼまたはオーロラBキナーゼ)のアップレギュレーションにより特徴付けられる疾病または病状の予防または治療用の医薬を製造するための、請求項1〜40のいずれか一項に記載の式(I)で表される化合物の使用。
【請求項55】
オーロラキナーゼ(例えば、オーロラAキナーゼまたはオーロラBキナーゼ)のアップレギュレーションにより特徴付けられる疾病状態または病状を予防または治療する(または発生を軽減または減少させる)方法であって、(i)患者の診断テストをしてオーロラキナーゼのアップレギュレーションに特徴的なマーカーを検出すること、および(ii)前記診断テストでオーロラキナーゼのアップレギュレーションが示された場合に、オーロラキナーゼ阻害活性を有する請求項1〜40のいずれか一項に記載の式(I)で表される化合物を前記患者に投与することを含んでなる、方法。
【請求項56】
請求項1〜44のいずれか一項に記載の化合物および薬学的に許容される担体を含んでなる、医薬組成物。
【請求項57】
請求項1〜40のいずれか一項に記載の式(I)で表される化合物を製造する方法であって、式(XIII):
【化5】

で表される化合物と、R−Y−COHまたはその反応性誘導体とを反応させ(式中、R、RおよびRは、請求項1〜40のいずれか一項に記載のとおりである)、その後存在する保護基を除去し、その後、必要に応じて、式(I)で表される一種の化合物を、式(I)で表される別の化合物に転化することを含んでなる、方法。

【公表番号】特表2008−526723(P2008−526723A)
【公表日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−548900(P2007−548900)
【出願日】平成17年12月30日(2005.12.30)
【国際出願番号】PCT/GB2005/005102
【国際公開番号】WO2006/070198
【国際公開日】平成18年7月6日(2006.7.6)
【出願人】(504162110)アステックス、セラピューティックス、リミテッド (45)
【氏名又は名称原語表記】ASTEX THERAPEUTICS LIMITED
【Fターム(参考)】