CRTH2及び/又はPGD2受容体調節物質としての化合物、並びにぜん息及びアレルギー性炎症を治療するためのその使用
本発明は、炎症性免疫関連疾患及び症状の治療に有用である化合物、組成物及び方法を対象とする。本化合物は、CRTH2及びDP受容体を含めたプロスタグランジンD2(PGD2)受容体の調節物質である。対象化合物は、式(II)及び(III)のカルボン酸誘導体である:式(II)、(III)。
式中、Xは、−O−、−S(O)k−、−CRaRb−、−C(O)−、−NR8−及び−C(NR9)−から選択される二価の結合であり、Yは、単結合、−S(O)kNR10−、−C(O)NR10−、(C1−C4)アルキレン、ヘテロ(C2−C4)アルキレン、−N(R11)C(O)NR10−、−N(R11)S(O)kNR10−、−N(R11)CO2−、−NR11−、−O−及び−S(O)k−から選択される二価の結合である。Zは、−CO2R12、−C(O)NR12R13又はヘテロアリールである。Lは、単結合、(C1−C6)アルキレン、(C2−C6)アルケニレン、(C2−C6)アルキニレン及び(C2−C4)ヘテロアルキレンから選択される二価の結合である。
式中、Xは、−O−、−S(O)k−、−CRaRb−、−C(O)−、−NR8−及び−C(NR9)−から選択される二価の結合であり、Yは、単結合、−S(O)kNR10−、−C(O)NR10−、(C1−C4)アルキレン、ヘテロ(C2−C4)アルキレン、−N(R11)C(O)NR10−、−N(R11)S(O)kNR10−、−N(R11)CO2−、−NR11−、−O−及び−S(O)k−から選択される二価の結合である。Zは、−CO2R12、−C(O)NR12R13又はヘテロアリールである。Lは、単結合、(C1−C6)アルキレン、(C2−C6)アルケニレン、(C2−C6)アルキニレン及び(C2−C4)ヘテロアルキレンから選択される二価の結合である。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式II若しくはIIIを有する化合物、又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和化合物若しくはプロドラッグ
【化1】
(式中、Bは、N、O及びSから選択される0、1、2又は3個のヘテロ原子を含む縮合5又は6員環であり、Bは、ハロゲン、(C1−C3)アルキル、ハロ(C1−C3)アルキル、シクロ(C3−C5)アルキル、シクロ(C3−C5)アルケニル、アミノ(C1−C3)アルキル、ヒドロキシ、オキソ、−OR’、−CONR’R”、−N(R”)C(O)R’、−CO2R’、−CN、アリール又はヘテロアリールで置換されていてもよく、
Xは、−O−、−S(O)k−、−CRaRb−、−C(O)−、−NR8−及び−C(NR9)−から選択される二価の結合であり、
Yは、単結合、−S(O)kNR10−、−C(O)NR10−、(C1−C4)アルキレン、ヘテロ(C2−C4)アルキレン、−N(R11)C(O)NR10−、−N(R11)S(O)kNR10−、−N(R11)CO2−、−NR11−、−O−及び−S(O)k−から選択される二価の結合であり、
Zは、−CO2R12、−C(O)NR12R13又はヘテロアリールであり、
Lは、単結合、(C1−C6)アルキレン、(C2−C6)アルケニレン、(C2−C6)アルキニレン及び(C2−C4)ヘテロアルキレンから選択される二価の結合であり、
R2は、水素、(C1−C8)アルキル、シクロ(C3−C8)アルキル、シクロ(C3−C8)アルケニル、ヘテロ(C2−C8)アルキル、ヘテロシクロ(C3−C8)アルキル、ヘテロシクロ(C3−C8)アルケニル、アリール、ヘテロアリール又はアリール(C1−C4)アルキルであり、
R3、R5及びR6は独立に、水素、ハロゲン、(C1−C8)アルキル、フルオロ(C1−C4)アルキル、ヘテロ(C2−C8)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリール(C1−C4)アルキル、−NR’R”、−OR’、−NO2、−CN、−C(O)R’、−CO2R’、−C(O)NR’R”、(C1−C4)アルキレン−C(O)NR’R”、−S(O)mR’、−S(O)kNR’R”、−OC(O)OR’、−OC(O)R’、−OC(O)NR’R”、−N(R’”)C(O)NR’R”、−N(R”)C(O)R’、−N(R”)S(O)kR’又は−N(R”)C(O)OR’であり、
R8、R10及びR11は独立に、水素、(C1−C8)アルキル、フルオロ(C1−C4)アルキル、ヘテロ(C2−C8)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリール(C1−C4)アルキル、−C(O)R’、−CO2R’、−C(O)NR’R”、−S(O)mR’又は−S(O)kNR’R”であり、
R9は、水素、(C1−C6)アルキル、ヘテロ(C2−C6)アルキル、アリール(C1−C4)アルキル、−OR’又は−NR’R”であり、
R12及びR13は独立に、水素、(C1−C6)アルキル、ヘテロ(C2−C6)アルキル、アリール、アリール(C1−C4)アルキル又はヘテロアリールであり、
各R14は独立に、ハロゲン、(C1−C8)アルキル、フルオロ(C1−C4)アルキル、(C2−C5)アルケニル、−OR’、−NR’R”、−NO2、−CN、−C(O)R’又はアリールであり、
Ra及びRbは独立に、水素、(C1−C6)アルキル、ヘテロ(C2−C6)アルキル、アリール(C1−C4)アルキル、−OR’又は−NR’R”であり、
各R’、R”及びR’”は独立に、水素、(C1−C6)アルキル、シクロ(C3−C8)アルキル、シクロ(C3−C8)アルケニル、アリール又はアリール(C1−C4)アルキルであり、
添え字kは0、1又は2であり、
添え字mは0、1、2又は3であり、ならびに
添え字nは0、1、2、3又は4である。)。
【請求項2】
Bが芳香族である、請求項1の化合物。
【請求項3】
Bが芳香族ではない、請求項1の化合物。
【請求項4】
Bが6員環である、請求項1の化合物。
【請求項5】
Bが、
【化2】
からなる群から選択される、請求項4の化合物。
【請求項6】
Bが5員環である、請求項1の化合物。
【請求項7】
Bが、
【化3】
からなる群から選択される、請求項6の化合物。
【請求項8】
Xが−O−又は−S(O)k−である、請求項1の化合物。
【請求項9】
R2がベンゼン環である、請求項6の化合物。
【請求項10】
式IIa又はIIbを有する、請求項1の化合物。
【化4】
【請求項11】
添え字nが0、1又は2である、請求項6の化合物。
【請求項12】
【化5】
からなる群から選択される、請求項11の化合物。
【請求項13】
式V若しくはIXを有する化合物、又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和化合物若しくはプロドラッグ
【化6】
(式中、Xは、−O−、−S(O)k−、−CRaRb−、−C(O)−、−NR8−及び−C(NR9)−から選択される二価の結合であり、
Yは、単結合、−S(O)kNR10−、−C(O)NR10−、(C1−C4)アルキレン、ヘテロ(C2−C4)アルキレン、−N(R11)C(O)NR10−、−N(R11)S(O)kNR10−、−N(R11)CO2−、−NR11−、−O−及び−S(O)k−から選択される二価の結合であり、
Zは、−CO2R12、−C(O)NR12R13又はヘテロアリールであり、
Lは、単結合、(C1−C6)アルキレン、(C2−C6)アルケニレン、(C2−C6)アルキニレン及び(C2−C4)ヘテロアルキレンから選択される二価の結合であり、
R2は、水素、(C1−C8)アルキル、シクロ(C3−C8)アルキル、シクロ(C3−C8)アルケニル、ヘテロ(C2−C8)アルキル、ヘテロシクロ(C3−C8)アルキル、ヘテロシクロ(C3−C8)アルケニル、アリール、ヘテロアリール又はアリール(C1−C4)アルキルであり、
R3、R4、R5及びR6は独立に、水素、ハロゲン、(C1−C8)アルキル、フルオロ(C1−C4)アルキル、ヘテロ(C2−C8)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリール(C1−C4)アルキル、−NR’R”、−OR’、−NO2、−CN、−C(O)R’、−CO2R’、−C(O)NR’R”、(C1−C4)アルキレン−C(O)NR’R”、−S(O)mR’、−S(O)kNR’R”、−OC(O)OR’、−OC(O)R’、−OC(O)NR’R”、−N(R’”)C(O)NR’R”、−N(R”)C(O)R’、−N(R”)S(O)kR’又は−N(R”)C(O)OR’であり、ただし、R3とR4、R4とR5、又はR5とR6の隣接置換基の少なくとも1組は、N、O及びSから選択される0、1、2又は3個のヘテロ原子を含む縮合5又は6員環を形成し、縮合5又は6員環は、ハロゲン、(C1−C3)アルキル、ハロ(C1−C3)アルキル、シクロ(C3−C5)アルキル、シクロ(C3−C5)アルケニル、アミノ(C1−C3)アルキル、ヒドロキシ、オキソ、−OR’、−CONR’R”、−N(R”)C(O)R’、−CO2R’、−CN、アリール又はヘテロアリールで置換されていてもよく、
R8、R10及びR11は独立に、水素、(C1−C8)アルキル、フルオロ(C1−C4)アルキル、ヘテロ(C2−C8)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリール(C1−C4)アルキル、−C(O)R’、−CO2R’、−C(O)NR’R”、−S(O)mR’又は−S(O)kNR’R”であり、
R9は、水素、(C1−C6)アルキル、ヘテロ(C2−C6)アルキル、アリール(C1−C4)アルキル、−OR’又は−NR’R”であり、
R12及びR13は独立に、水素、(C1−C6)アルキル、ヘテロ(C2−C6)アルキル、アリール、アリール(C1−C4)アルキル又はヘテロアリールであり、
各R14は独立に、ハロゲン、(C1−C8)アルキル、フルオロ(C1−C4)アルキル、(C2−C5)アルケニル、−OR’、−NR’R”、−NO2、−CN、−C(O)R’又はアリールであり、R14基とLは一緒に、N、O及びSから選択される0から3個のヘテロ原子を含む5、6、7又は8員縮合環を形成していてもよく、
Ra及びRbは独立に、水素、(C1−C6)アルキル、ヘテロ(C2−C6)アルキル、アリール(C1−C4)アルキル、−OR’又は−NR’R”であり、
各R’、R”及びR’”は独立に、水素、(C1−C6)アルキル、シクロ(C3−C8)アルキル、シクロ(C3−C8)アルケニル、アリール又はアリール(C1−C4)アルキルであり、
各添え字kは0、1又は2であり、
各添え字mは0、1、2又は3であり、ならびに
添え字nは0、1、2、3又は4である。)。
【請求項14】
薬学的に許容される担体又は賦形剤及び請求項1の化合物を含む、薬剤組成物。
【請求項15】
薬学的に許容される担体又は賦形剤及び請求項8の化合物を含む、薬剤組成物。
【請求項16】
ぜん息、アレルギー性鼻炎、湿疹、乾せん、アトピー性皮膚炎、発熱、敗血症、全身性エリテマトーデス、糖尿病、リウマチ様関節炎、多発性硬化症、アテローム性動脈硬化症、移植拒絶、炎症性腸疾患、癌、ウイルス感染症、血栓症、線維症、潮紅、クローン病、潰よう性大腸炎、慢性閉塞性肺疾患、炎症、とう痛、結膜炎、鼻詰まり及びじんま疹からなる群から選択される疾患又は症状を治療する方法であって、該疾患又は症状を治療する必要がある対象に請求項1の化合物の治療有効量を投与することを含む、方法。
【請求項17】
CRTH2及び/又は1種類以上の別のPGD2受容体の調節に応答する疾患又は症状を治療する方法であって、該疾患又は症状を治療する必要がある対象に請求項1の化合物の治療有効量を投与することを含む、方法。
【請求項18】
前記疾患又は症状が、ぜん息、アレルギー性鼻炎、湿疹、乾せん、アトピー性皮膚炎、発熱、敗血症、全身性エリテマトーデス、糖尿病、リウマチ様関節炎、多発性硬化症、アテローム性動脈硬化症、移植拒絶、炎症性腸疾患、癌、ウイルス感染症、血栓症、線維症、潮紅、クローン病、潰よう性大腸炎、慢性閉塞性肺疾患、炎症、とう痛、結膜炎、鼻詰まり及びじんま疹からなる群から選択される、請求項17の方法。
【請求項19】
前記化合物が経口、非経口又は局所的に投与される、請求項16、17及び18のいずれか一項の方法。
【請求項20】
前記化合物が第2の治療薬と組み合わせて投与される、請求項16、17及び18のいずれか一項の方法。
【請求項21】
前記第2の治療薬が、コルチコステロイド、コルチコステロイド類似体、抗ヒスタミン剤、β2作動物質、クロモリン及びロイコトリエン拮抗物質からなる群から選択される、請求項20の方法。
【請求項22】
前記第2の治療薬が、ぜん息、アレルギー性鼻炎、湿疹、乾せん、アトピー性皮膚炎、発熱、敗血症、全身性エリテマトーデス、糖尿病、リウマチ様関節炎、多発性硬化症、アテローム性動脈硬化症、移植拒絶、炎症性腸疾患、癌、ウイルス感染症、血栓症、線維症、潮紅、クローン病、潰よう性大腸炎、慢性閉塞性肺疾患、炎症、とう痛、結膜炎、鼻詰まり又はじんま疹の治療に有用である、請求項21の方法。
【請求項23】
請求項1の化合物に細胞を接触させることを含む、細胞中のCRTH2及び/又は1種類以上の別のPGD2受容体の機能を調節する方法。
【請求項24】
CRTH2タンパク質及び/又は1種類以上の別のPGD2受容体タンパク質を請求項1の化合物に接触させることを含む、CRTH2及び/又は1種類以上の別のPGD2受容体を調節する方法。
【請求項25】
前記化合物がCRTH2を調節する、請求項23又は24のいずれかの方法。
【請求項26】
前記化合物がDPを調節する、請求項23又は24のいずれかの方法。
【請求項27】
前記化合物がCRTH2拮抗物質である、請求項25の方法。
【請求項28】
前記化合物がDP拮抗物質である、請求項26の方法。
【請求項1】
式II若しくはIIIを有する化合物、又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和化合物若しくはプロドラッグ
【化1】
(式中、Bは、N、O及びSから選択される0、1、2又は3個のヘテロ原子を含む縮合5又は6員環であり、Bは、ハロゲン、(C1−C3)アルキル、ハロ(C1−C3)アルキル、シクロ(C3−C5)アルキル、シクロ(C3−C5)アルケニル、アミノ(C1−C3)アルキル、ヒドロキシ、オキソ、−OR’、−CONR’R”、−N(R”)C(O)R’、−CO2R’、−CN、アリール又はヘテロアリールで置換されていてもよく、
Xは、−O−、−S(O)k−、−CRaRb−、−C(O)−、−NR8−及び−C(NR9)−から選択される二価の結合であり、
Yは、単結合、−S(O)kNR10−、−C(O)NR10−、(C1−C4)アルキレン、ヘテロ(C2−C4)アルキレン、−N(R11)C(O)NR10−、−N(R11)S(O)kNR10−、−N(R11)CO2−、−NR11−、−O−及び−S(O)k−から選択される二価の結合であり、
Zは、−CO2R12、−C(O)NR12R13又はヘテロアリールであり、
Lは、単結合、(C1−C6)アルキレン、(C2−C6)アルケニレン、(C2−C6)アルキニレン及び(C2−C4)ヘテロアルキレンから選択される二価の結合であり、
R2は、水素、(C1−C8)アルキル、シクロ(C3−C8)アルキル、シクロ(C3−C8)アルケニル、ヘテロ(C2−C8)アルキル、ヘテロシクロ(C3−C8)アルキル、ヘテロシクロ(C3−C8)アルケニル、アリール、ヘテロアリール又はアリール(C1−C4)アルキルであり、
R3、R5及びR6は独立に、水素、ハロゲン、(C1−C8)アルキル、フルオロ(C1−C4)アルキル、ヘテロ(C2−C8)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリール(C1−C4)アルキル、−NR’R”、−OR’、−NO2、−CN、−C(O)R’、−CO2R’、−C(O)NR’R”、(C1−C4)アルキレン−C(O)NR’R”、−S(O)mR’、−S(O)kNR’R”、−OC(O)OR’、−OC(O)R’、−OC(O)NR’R”、−N(R’”)C(O)NR’R”、−N(R”)C(O)R’、−N(R”)S(O)kR’又は−N(R”)C(O)OR’であり、
R8、R10及びR11は独立に、水素、(C1−C8)アルキル、フルオロ(C1−C4)アルキル、ヘテロ(C2−C8)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリール(C1−C4)アルキル、−C(O)R’、−CO2R’、−C(O)NR’R”、−S(O)mR’又は−S(O)kNR’R”であり、
R9は、水素、(C1−C6)アルキル、ヘテロ(C2−C6)アルキル、アリール(C1−C4)アルキル、−OR’又は−NR’R”であり、
R12及びR13は独立に、水素、(C1−C6)アルキル、ヘテロ(C2−C6)アルキル、アリール、アリール(C1−C4)アルキル又はヘテロアリールであり、
各R14は独立に、ハロゲン、(C1−C8)アルキル、フルオロ(C1−C4)アルキル、(C2−C5)アルケニル、−OR’、−NR’R”、−NO2、−CN、−C(O)R’又はアリールであり、
Ra及びRbは独立に、水素、(C1−C6)アルキル、ヘテロ(C2−C6)アルキル、アリール(C1−C4)アルキル、−OR’又は−NR’R”であり、
各R’、R”及びR’”は独立に、水素、(C1−C6)アルキル、シクロ(C3−C8)アルキル、シクロ(C3−C8)アルケニル、アリール又はアリール(C1−C4)アルキルであり、
添え字kは0、1又は2であり、
添え字mは0、1、2又は3であり、ならびに
添え字nは0、1、2、3又は4である。)。
【請求項2】
Bが芳香族である、請求項1の化合物。
【請求項3】
Bが芳香族ではない、請求項1の化合物。
【請求項4】
Bが6員環である、請求項1の化合物。
【請求項5】
Bが、
【化2】
からなる群から選択される、請求項4の化合物。
【請求項6】
Bが5員環である、請求項1の化合物。
【請求項7】
Bが、
【化3】
からなる群から選択される、請求項6の化合物。
【請求項8】
Xが−O−又は−S(O)k−である、請求項1の化合物。
【請求項9】
R2がベンゼン環である、請求項6の化合物。
【請求項10】
式IIa又はIIbを有する、請求項1の化合物。
【化4】
【請求項11】
添え字nが0、1又は2である、請求項6の化合物。
【請求項12】
【化5】
からなる群から選択される、請求項11の化合物。
【請求項13】
式V若しくはIXを有する化合物、又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和化合物若しくはプロドラッグ
【化6】
(式中、Xは、−O−、−S(O)k−、−CRaRb−、−C(O)−、−NR8−及び−C(NR9)−から選択される二価の結合であり、
Yは、単結合、−S(O)kNR10−、−C(O)NR10−、(C1−C4)アルキレン、ヘテロ(C2−C4)アルキレン、−N(R11)C(O)NR10−、−N(R11)S(O)kNR10−、−N(R11)CO2−、−NR11−、−O−及び−S(O)k−から選択される二価の結合であり、
Zは、−CO2R12、−C(O)NR12R13又はヘテロアリールであり、
Lは、単結合、(C1−C6)アルキレン、(C2−C6)アルケニレン、(C2−C6)アルキニレン及び(C2−C4)ヘテロアルキレンから選択される二価の結合であり、
R2は、水素、(C1−C8)アルキル、シクロ(C3−C8)アルキル、シクロ(C3−C8)アルケニル、ヘテロ(C2−C8)アルキル、ヘテロシクロ(C3−C8)アルキル、ヘテロシクロ(C3−C8)アルケニル、アリール、ヘテロアリール又はアリール(C1−C4)アルキルであり、
R3、R4、R5及びR6は独立に、水素、ハロゲン、(C1−C8)アルキル、フルオロ(C1−C4)アルキル、ヘテロ(C2−C8)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリール(C1−C4)アルキル、−NR’R”、−OR’、−NO2、−CN、−C(O)R’、−CO2R’、−C(O)NR’R”、(C1−C4)アルキレン−C(O)NR’R”、−S(O)mR’、−S(O)kNR’R”、−OC(O)OR’、−OC(O)R’、−OC(O)NR’R”、−N(R’”)C(O)NR’R”、−N(R”)C(O)R’、−N(R”)S(O)kR’又は−N(R”)C(O)OR’であり、ただし、R3とR4、R4とR5、又はR5とR6の隣接置換基の少なくとも1組は、N、O及びSから選択される0、1、2又は3個のヘテロ原子を含む縮合5又は6員環を形成し、縮合5又は6員環は、ハロゲン、(C1−C3)アルキル、ハロ(C1−C3)アルキル、シクロ(C3−C5)アルキル、シクロ(C3−C5)アルケニル、アミノ(C1−C3)アルキル、ヒドロキシ、オキソ、−OR’、−CONR’R”、−N(R”)C(O)R’、−CO2R’、−CN、アリール又はヘテロアリールで置換されていてもよく、
R8、R10及びR11は独立に、水素、(C1−C8)アルキル、フルオロ(C1−C4)アルキル、ヘテロ(C2−C8)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリール(C1−C4)アルキル、−C(O)R’、−CO2R’、−C(O)NR’R”、−S(O)mR’又は−S(O)kNR’R”であり、
R9は、水素、(C1−C6)アルキル、ヘテロ(C2−C6)アルキル、アリール(C1−C4)アルキル、−OR’又は−NR’R”であり、
R12及びR13は独立に、水素、(C1−C6)アルキル、ヘテロ(C2−C6)アルキル、アリール、アリール(C1−C4)アルキル又はヘテロアリールであり、
各R14は独立に、ハロゲン、(C1−C8)アルキル、フルオロ(C1−C4)アルキル、(C2−C5)アルケニル、−OR’、−NR’R”、−NO2、−CN、−C(O)R’又はアリールであり、R14基とLは一緒に、N、O及びSから選択される0から3個のヘテロ原子を含む5、6、7又は8員縮合環を形成していてもよく、
Ra及びRbは独立に、水素、(C1−C6)アルキル、ヘテロ(C2−C6)アルキル、アリール(C1−C4)アルキル、−OR’又は−NR’R”であり、
各R’、R”及びR’”は独立に、水素、(C1−C6)アルキル、シクロ(C3−C8)アルキル、シクロ(C3−C8)アルケニル、アリール又はアリール(C1−C4)アルキルであり、
各添え字kは0、1又は2であり、
各添え字mは0、1、2又は3であり、ならびに
添え字nは0、1、2、3又は4である。)。
【請求項14】
薬学的に許容される担体又は賦形剤及び請求項1の化合物を含む、薬剤組成物。
【請求項15】
薬学的に許容される担体又は賦形剤及び請求項8の化合物を含む、薬剤組成物。
【請求項16】
ぜん息、アレルギー性鼻炎、湿疹、乾せん、アトピー性皮膚炎、発熱、敗血症、全身性エリテマトーデス、糖尿病、リウマチ様関節炎、多発性硬化症、アテローム性動脈硬化症、移植拒絶、炎症性腸疾患、癌、ウイルス感染症、血栓症、線維症、潮紅、クローン病、潰よう性大腸炎、慢性閉塞性肺疾患、炎症、とう痛、結膜炎、鼻詰まり及びじんま疹からなる群から選択される疾患又は症状を治療する方法であって、該疾患又は症状を治療する必要がある対象に請求項1の化合物の治療有効量を投与することを含む、方法。
【請求項17】
CRTH2及び/又は1種類以上の別のPGD2受容体の調節に応答する疾患又は症状を治療する方法であって、該疾患又は症状を治療する必要がある対象に請求項1の化合物の治療有効量を投与することを含む、方法。
【請求項18】
前記疾患又は症状が、ぜん息、アレルギー性鼻炎、湿疹、乾せん、アトピー性皮膚炎、発熱、敗血症、全身性エリテマトーデス、糖尿病、リウマチ様関節炎、多発性硬化症、アテローム性動脈硬化症、移植拒絶、炎症性腸疾患、癌、ウイルス感染症、血栓症、線維症、潮紅、クローン病、潰よう性大腸炎、慢性閉塞性肺疾患、炎症、とう痛、結膜炎、鼻詰まり及びじんま疹からなる群から選択される、請求項17の方法。
【請求項19】
前記化合物が経口、非経口又は局所的に投与される、請求項16、17及び18のいずれか一項の方法。
【請求項20】
前記化合物が第2の治療薬と組み合わせて投与される、請求項16、17及び18のいずれか一項の方法。
【請求項21】
前記第2の治療薬が、コルチコステロイド、コルチコステロイド類似体、抗ヒスタミン剤、β2作動物質、クロモリン及びロイコトリエン拮抗物質からなる群から選択される、請求項20の方法。
【請求項22】
前記第2の治療薬が、ぜん息、アレルギー性鼻炎、湿疹、乾せん、アトピー性皮膚炎、発熱、敗血症、全身性エリテマトーデス、糖尿病、リウマチ様関節炎、多発性硬化症、アテローム性動脈硬化症、移植拒絶、炎症性腸疾患、癌、ウイルス感染症、血栓症、線維症、潮紅、クローン病、潰よう性大腸炎、慢性閉塞性肺疾患、炎症、とう痛、結膜炎、鼻詰まり又はじんま疹の治療に有用である、請求項21の方法。
【請求項23】
請求項1の化合物に細胞を接触させることを含む、細胞中のCRTH2及び/又は1種類以上の別のPGD2受容体の機能を調節する方法。
【請求項24】
CRTH2タンパク質及び/又は1種類以上の別のPGD2受容体タンパク質を請求項1の化合物に接触させることを含む、CRTH2及び/又は1種類以上の別のPGD2受容体を調節する方法。
【請求項25】
前記化合物がCRTH2を調節する、請求項23又は24のいずれかの方法。
【請求項26】
前記化合物がDPを調節する、請求項23又は24のいずれかの方法。
【請求項27】
前記化合物がCRTH2拮抗物質である、請求項25の方法。
【請求項28】
前記化合物がDP拮抗物質である、請求項26の方法。
【図1】
【公表番号】特表2010−526069(P2010−526069A)
【公表日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−506316(P2010−506316)
【出願日】平成20年5月1日(2008.5.1)
【国際出願番号】PCT/US2008/005611
【国際公開番号】WO2008/137027
【国際公開日】平成20年11月13日(2008.11.13)
【出願人】(500049716)アムジエン・インコーポレーテツド (242)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年5月1日(2008.5.1)
【国際出願番号】PCT/US2008/005611
【国際公開番号】WO2008/137027
【国際公開日】平成20年11月13日(2008.11.13)
【出願人】(500049716)アムジエン・インコーポレーテツド (242)
【Fターム(参考)】
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