説明

スピン処理装置

【課題】 この発明は回転テーブルの回転数を増大させても、処理槽内の圧力が上昇するのを防止できるようにしたスピン処理装置を提供することにある。
【解決手段】 半導体ウエハ10を回転させて処理するスピン処理装置において、
処理チャンバ1と、この処理チャンバ内に設けられたカップ体2と、このカップ体内に設けられ上記半導体ウエハを保持して駆動モータ8により回転駆動される回転テーブル5と、この回転テーブルの回転速度に応じて変化する上記処理チャンバ内の圧力を制御する制御装置35とを具備したことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は回転テ−ブルによって基板を回転させて処理するスピン処理装置及びスピン処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
たとえば半導体装置や液晶表示装置の製造過程においては、半導体ウエハやガラス基板などの基板に回路パタ−ンを形成するための成膜プロセスやフォトプロセスがある。これらのプロセスでは、上記基板に対してパターン形成と洗浄処理とが繰り返し行われる。基板を洗浄したり、洗浄した基板を乾燥するためには、上記基板を回転テ−ブルに保持してこの回転テ−ブルとともに回転させるスピン処理装置が用いられている。
【0003】
一般に、スピン処理装置は処理チャンバを有し、この処理チャンバ内にカップ体が配置されている。このカップ体は上面が開口した容器状をなしていて、その内部には上記回転テーブルが設けられ、この回転テーブル上に上記基板が保持される。
【0004】
上記カップ体の底部には排出管が接続され、この排出管は上記処理チャンバの底壁を貫通して外部に導出され、気液分離器に接続されている。したがって、この気液分離器では液体と気体とを分離して排出するようになっている。
【0005】
上記処理チャンバ内には、その上部からフィルタを介してクリーンルーム内の外気が導入されるようになっており、処理チャンバ内に導入された外気は底部に接続された排気管から排出される。それによって、処理チャンバ内には上部から下部に向う気流が生じるから、その気流によって基板から飛散する処理液が処理チャンバ内で浮遊して上記基板に再付着するのを防止している。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、基板を処理するために回転テーブルを高速度で回転させると、その回転によって処理チャンバ内の圧力が上昇することが確認された。処理チャンバ内の圧力上昇は、回転テーブルの回転によってカップ体の下面側の開口部から処理チャンバ内に外気が吸引されるためであると考えられる。
【0007】
このように、回転テーブルの回転によって処理チャンバ内の圧力が上昇すると、その処理チャンバ内の雰囲気が外部に漏れ出るということがある。そのため、基板の処理に薬液などを用いる場合には、その薬液を含む雰囲気が外部に漏れることになるから、作業者に悪影響を与える虞があるばかりか、その漏れによってクリーンルームを汚染するという虞もある。
【0008】
一方、上記カップ体は上カップと下カップとに分割されている。そして、回転テーブルに対して基板を着脱する場合には、上記下カップを下降させ、処理チャンバに形成された出し入れ口から基板を上記回転テーブルに対して着脱するようにしている。
【0009】
しかしながら、カップ体を上カップと下カップとに分割し、上カップを上下動させる構成によると、構造の複雑化を招くということがあった。
【0010】
この発明は、回転テーブルを高速回転させた場合に、処理チャンバ内の圧力が上昇するのを防止したスピン処理装置及びスピン処理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
請求項1の発明は、基板を回転させて処理するスピン処理装置において、
処理チャンバと、
この処理チャンバ内に設けられたカップ体と、
このカップ体内に設けられ上記基板を保持して駆動源により回転駆動される回転テーブルと、
この回転テーブルの回転速度に応じて変化する上記処理チャンバ内の圧力を制御する制御手段と
を具備したことを特徴とする。
【0012】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、上記処理チャンバには、フィルタ及び送風機を有しこの送風機の回転によって上記フィルタを通じて外気を導入する外気導入手段と、上記処理チャンバに接続された排気路及びこの排気路に設けられたダンパを有しこのダンパの開度によって上記処理チャンバからの排気量を制御する排気手段とが設けられ、
上記制御手段は、上記回転テーブルの回転数の変化に応じて上記外気導入手段による外気の導入量または上記排気手段による排気量の少なくともいずれか一方を制御することを特徴とする。
【0013】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、上記回転テーブルの回転数を検出する回転数検出手段が設けられ、
上記制御手段は、上記回転数検出手段からの検出信号によって上記処理チャンバ内の圧力を制御することを特徴とする。
【0014】
請求項4の発明は、請求項1の発明において、上記処理チャンバには、この内部圧力を検出する圧力検出手段が設けられ、
上記制御手段は、上記圧力検出手段からの検出信号に応じて上記処理チャンバ内の圧力を制御することを特徴とする。
【0015】
請求項5の発明は、基板を回転させて処理するスピン処理方法において、
上記基板を処理チャンバ内に設けられた回転テーブルに保持してこの回転テーブルを回転させる工程と、
上記回転テーブルの回転数に応じて変化する上記処理チャンバ内の圧力を制御する工程と
を具備したことを特徴とする。
【0016】
請求項6の発明は、基板を回転させて処理するスピン処理装置において、
処理チャンバと、
この処理チャンバ内に設けられたカップ体と、
このカップ体内に設けられ上記基板を保持して駆動源により回転駆動される回転テーブルと、
上記処理チャンバの側壁に形成された第1の出し入れ口を開閉する第1のシャッタと、
上記カップ体の上記第1の出し入れ口と対向する位置に形成された第2の出し入れ口を開閉する第2のシャッタと、
上記第1、第2のシャッタを駆動して上記第1、第2の出し入れ口を開閉する駆動手段と
を具備したことを特徴とする。
【0017】
請求項7の発明は、請求項6の発明において、上記第1のシャッタと第2のシャッタとは連動する構成であることを特徴とする。
【0018】
請求項8の発明は、請求項6の発明において、上記処理チャンバとカップ体とが一体となっていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
請求項1乃至請求項5の発明によれば、回転テーブルの回転数が高速度になったときに処理チャンバ内の圧力が上昇するのを防止するようにした。
【0020】
そのため、処理チャンバ内の雰囲気が外部に漏れ出るのを防止することができる。
【0021】
請求項6乃至請求項8の発明によれば、処理チャンバとこの処理チャンバ内に設けられたカップ体との対応する部分に、それぞれシャッタによって開閉される出し入れ口を形成した。
【0022】
そのため、上記カップ体を2つに分割し上側のカップ体を上下駆動するということをせずに上記カップ体内の回転テーブルに基板を着脱することができるから、構成の簡略化を計ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、この発明の一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0024】
図1に示すこの発明のスピン処理装置は処理チャンバ1を備えている。この処理チャンバ1はクリーンルームに設置され、その内底部にはスピンカップ2が配設されている。このスピンカップ2は筒状をなしていて、その周壁3の上端部は径方向内方に向って傾斜した傾斜部4に形成されている。
【0025】
上記スピンカップ2の内部には回転テーブル5が配置されている。この回転テーブル5の下面には軸受体6が設けられ、この軸受体6に上記回転テーブル5が回転自在に支持されている。
【0026】
上記軸受体6は下端部を上記処理チャンバ1の底部に形成された通孔7から外部に突出させている。上記軸受体6の下方には駆動源としての駆動モータ8が設けられ、この駆動モータ8によって上記回転テーブル5が回転駆動されるようになっている。
【0027】
上記回転テーブル5の上面側には周方向に所定間隔で複数の支持ピン9が突設され、この支持ピン9によって基板としての半導体ウエハ10が着脱自在に保持されるようになっている。
【0028】
上記処理チャンバ1の側壁の上記スピンカップ2と対向する部位には第1の出し入れ口11が形成されている。上記スピンカップ2の上記第1の出し入れ口11と対向する部分、つまり回転テーブル5に保持された半導体ウエハ10の高さ位置と対向する部分には第2の出し入れ口12が形成されている。
【0029】
上記第1の出し入れ口11は第1のシャッタ13によって開閉され、第2の出し入れ口12は第2のシャッタ14によって開閉されるようになっている。つまり、第1のシャッタ13と第2シャッタ14とはL字状の駆動軸15の一端部に連結されている。
【0030】
上記駆動軸15の他端部は上記処理チャンバ1の外部にほぼ垂直な状態で突出しており、その下端部はシリンダ16のロッド17に連結されている。このシリンダ16のロッド17が突出方向に付勢された状態では、上記第1のシャッタ13が第1の出し入れ口11を気密に閉塞し、第2のシャッタ14が第2の出し入れ口12を気密に閉塞している。
【0031】
上記ロッド17が没入方向に付勢されて駆動軸15が連動すると、第1のシャッタ13と第2のシャッタ14とが下降するから、第1の出し入れ口11と第2の出し入れ口12とが開放される。したがって、図示しないロボットによって、処理チャンバ1の外部から上記第1の出し入れ口11と第2の出し入れ口12を介して上記回転テーブル5に未処理の半導体ウエハ10を供給したり、処理された半導体ウエハ10を取り出すことができるようになっている。
【0032】
処理チャンバ1に供給された未処理の半導体ウエハ10は、回転テーブル5の上方に配置されたノズル20から噴射される処理液によって洗浄処理などが行われるようになっている。つまり、半導体ウエハ10は、回転テーブル5を低速度で回転して洗浄処理された後、高速度で回転させることで乾燥処理されるようになっている。
【0033】
上記処理チャンバ1の天井部には導入孔21が形成されている。この導入孔21には外気導入手段を構成するウルパなどのフィルタ22を収容したフィルタボックス23が設けられている。このフィルタボックス23内には送風モータ24によって回転駆動されるファン25が収容されている。
【0034】
したがって、上記ファン25が上記送風モータ24によって回転駆動されると、外気(クリーンルーム内の気体)が上記フィルタ22で浄化されて洗浄槽1内に導入されるようになっている。
【0035】
上記処理チャンバ1の底部には、カップ体2の内部に連通する複数の排出管26及びカップ体2の外部に連通する排気路を形成する複数の排気管27がそれぞれ設けられている。上記排出管26はカップ体2内の処理液を含む雰囲気を排出するようになっており、その雰囲気は気液分離器28に導入されて気体と液体とに分離される。
【0036】
上記気液分離器28で分離された液体は排液管29を通じて排出され、気体は上記排気管27へ排出される。この排気管27には排気ポンプ31が接続されており、気液分離器28からの気体及び上記フィルタ22で浄化されて上記導入孔21から処理チャンバ1内に供給された清浄な空気が上記排気管27を通じて排出されるようになっている。
【0037】
上記導入孔21から処理チャンバ1内に供給された清浄な空気が処理チャンバ1の底部に接続された排気管27から排出されることで、処理チャンバ1内にはその上部から下方に向う空気流が生じる。それによって、回転テーブル5を回転させて半導体ウエハ10を、たとえば乾燥処理する際に生じるミスト等が円滑に排出される。つまり、上記ミストが処理チャンバ1内で舞い上がり、半導体ウエハ10に再付着するのを防止することができるようになっている。
【0038】
排気管27の処理チャンバ1に接続された部分にはそれぞれダンパ32が設けられている。各ダンパ32は角度制御モータ33によって角度(開度)が制御されるようになっている。それによって、上記排気ポンプ31による処理チャンバ1からの排気量を制御できるようになっている。
【0039】
上記駆動モータ8には回転数検出手段としてのエンコーダ34が設けられ、この駆動モータ8の回転数、つまり回転テーブル5の回転数を検出するようになっている。エンコーダ34による検出信号は制御装置35に入力される。また、制御装置35には上記処理チャンバ1内の圧力を検出する圧力検出手段としての圧力検出センサ36からの検出信号が入力されるようになっている。
【0040】
上記制御装置35は、上記駆動モータ8、上記送風機モータ24、上記角度制御モータ33の回転速度及び上記角度制御モータ33によるダンパ32の角度を上記エンコーダ34が検出する回転テーブル5の回転数あるいは上記圧力検出センサ36が検出する処理チャンバ1内の圧力のいずれかの信号によって制御する。なお、排気ポンプ31は上記制御装置35によって発停制御だけが行われるようになっているが、他のモータと同様に回転数を変え、排気量を制御するようにしてもよい。
【0041】
また、排気ポンプ31を使用せず、向上などの一括排気システムを利用する場合には、送風機モータ24または排気用のダンパ32の制御のみとしてもよい。
【0042】
つぎに、上記構成のスピン処理装置の動作について説明する。
【0043】
まず、シリンダ16を作動させて駆動軸15によって第1のシャッタ13と第2のシャッタ14とを下降させ、処理チャンバ1の第1の出し入れ口11とカップ体2の第2の出し入れ口12とを開放し、これらの出し入れ口11,12を介して回転テーブル5上に未処理の半導体ウエハ10を図示しないロボットによって供給する。
【0044】
その後、上記シリンダ16を逆方向に作動させ、上記第1、第2のシャッタ14を上昇させて各出し入れ口11,12を気密に閉塞する。送風機モータ24によるファン25の運転と、排気ポンプ31の運転とは常時行われ、処理チャンバ1内の雰囲気を常に排気している。
【0045】
つぎに、回転テーブル5を低速度で回転させながらノズル20から処理液を半導体ウエハ10に向って噴射することで、半導体ウエハ10を洗浄処理する。
【0046】
フィルタ22で浄化された清浄空気を処理チャンバ1の上部から下部に向って流すことで、処理チャンバ1内及びカップ体2内の雰囲気が上部から下部へ円滑に流れて排出されることになる。
【0047】
そのため、処理チャンバ1内において、処理液を含む雰囲気が乱流となるのが防止されるから、ミスト状となった処理液が処理チャンバ1内に浮遊するのが防止される。
【0048】
このようにして半導体ウエハ10を洗浄処理したならば、回転テーブル5を高速度で回転させて乾燥処理する。回転テーブル5を高速回転させたときには、処理チャンバ1内の圧力が上昇してミストを含む雰囲気が外部に漏れ出る虞があるので、処理チャンバ1内の圧力が上昇するのが以下の手段によって抑制される。
【0049】
まず、第1の手段としては、回転テーブル5の回転速度が所定の回転数に達したことがエンコーダ34によって検出されたならば、その検出信号によって送風機モータ24によるファン25の回転数を下げ、処理チャンバ1内へ供給される送風量を減少させる。
【0050】
それによって、処理チャンバ1内の圧力上昇が抑制されることになるから、処理チャンバ1内のミスト状の処理液を含む雰囲気が外部に漏れ出るのを防止することができる。
【0051】
処理チャンバ1内の圧力は圧力検出センサ36によって検出されている。したがって、この圧力検出センサ36からの検出信号によって上記処理チャンバ1内の圧力がほぼゼロもしくはゼロに近い負圧になるよう上記ファン25による送風量を制御することができるから、処理チャンバ1内の雰囲気が外部に漏れ出るのを確実に防止することができる。
【0052】
上記第1の手段において、送風機モータ24によるファン25の回転数を制御する代わりに、排気管27に設けられたダンパ32の開度を制御して処理チャンバ1内の圧力上昇を制御するようにしてもよい。つまり、ダンパ32の開度を大きくして排気管27からの排気量を増大させれば、処理チャンバ1内の圧力上昇を抑制することができる。
【0053】
また、送風機モータ24の回転数を制御してから処理チャンバ1内の圧力変化の遅れなどを考慮して回転テーブル5が回転する前あるいは低速回転時に送風機モータ24の回転を下げてもよい。
【0054】
第2の手段としては、エンコーダ34からの検出信号によらず、処理チャンバ1内の圧力を検出する圧力検出センサ36からの検出信号によって処理チャンバ1内の圧力を制御することができる。
【0055】
つまり、回転テーブル5の回転数が上昇して処理チャンバ1内の圧力が上昇し、そのことが圧力検出センサ36によって検出されたならば、その検出信号に応じてファン25による送風量を減少させたり、ダンパ32の開度を大きくして排気量を増大させる。
【0056】
それによって、処理チャンバ1内の圧力をゼロもしくはゼロに近い負圧に維持することが可能となるから、第1の手段と同様、処理チャンバ1内の雰囲気が外部に漏れ出るのを防止することができる。
【0057】
このようにして半導体ウエハ10の洗浄処理及び乾燥処理が終了したならば、回転テーブル5を停止してシリンダ16を作動させ、第1のシャッタ13と第2のシャッタ14とを下降させる。
【0058】
それによって、第1の出し入れ口11と第2の出し入れ口12とが開放されるから、これら出し入れ口11,12を通じて処理された半導体ウエハ10を取り出した後、未処理の半導体ウエハ10を供給して上述したごとく洗浄処理と乾燥処理とが繰り返して行われる。
【0059】
上記カップ体2には、処理チャンバ1に形成された第1の出し入れ口11と対向して第2の出し入れ口12を形成した。そのため、一対の出し入れ口11,12を開閉することで、回転テーブル5に半導体ウエハ10を供給したり、取り出すことができる。
【0060】
つまり、従来のようにカップ体2を上下2つに分割し、上のカップを上下駆動して半導体ウエハ10を出し入れするということをせずにすむから、カップ体2の構成を簡略化することができる。
【0061】
上記第1の出し入れ口11を開閉する第1のシャッタ13と、第2の出し入れ口12を開閉する第2のシャッタ14とを同一の駆動軸15によって駆動するようにしたことでシリンダ16が1つですむから、そのことによっても構成の簡略化を計ることができる。
【0062】
この発明は上記一実施の形態に限定されず、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。たとえば、制御装置35に処理チャンバ1内の圧力を設定しておき、その設定圧力と圧力検出センサ36が検出する検出信号とを比較し、その比較に基づいて送風モータ24によるファン25の回転数や角度制御モータ33によるダンパ32の開度を制御するようにしてもよい。
【0063】
そのような制御を行うようにすれば、処理チャンバ1内の圧力を常に一定に維持することができるばかりか、処理チャンバ1内の圧力が高い場合だけでなく、低い場合にも設定圧力になるよう制御することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】この発明の一実施の形態を示すスピン処理装置の概略的構成を示す断面図。
【符号の説明】
【0065】
1…処理チャンバ、2…カップ体、5…回転テーブル、8…駆動モータ、10…半導体ウエハ(基板)、11…第1の出し入れ口、12…第2の出し入れ口、13…第1のシャッタ、14…第2のシャッタ、24…送風機モータ、25…ファン、27…排気管、32…ダンパ、33…角度制御モータ、34…エンコーダ、35…制御装置、36…圧力検出センサ(圧力検出手段)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板を回転させて処理するスピン処理装置において、
処理チャンバと、
この処理チャンバ内に設けられたカップ体と、
このカップ体内に設けられ上記基板を保持して駆動源により回転駆動される回転テーブルと、
この回転テーブルの回転速度に応じて変化する上記処理チャンバ内の圧力を制御する制御手段と
を具備したことを特徴とするスピン処理装置。
【請求項2】
上記処理チャンバには、フィルタ及び送風機を有しこの送風機の回転によって上記フィルタを通じて外気を導入する外気導入手段と、上記処理チャンバに接続された排気路及びこの排気路に設けられたダンパを有しこのダンパの開度によって上記処理チャンバからの排気量を制御する排気手段とが設けられ、
上記制御手段は、上記回転テーブルの回転数の変化に応じて上記外気導入手段による外気の導入量または上記排気手段による排気量の少なくともいずれか一方を制御することを特徴とする請求項1記載のスピン処理装置。
【請求項3】
上記回転テーブルの回転数を検出する回転数検出手段が設けられ、
上記制御手段は、上記回転数検出手段からの検出信号によって上記処理チャンバ内の圧力を制御することを特徴とする請求項1記載のスピン処理装置。
【請求項4】
上記処理チャンバには、この内部圧力を検出する圧力検出手段が設けられ、
上記制御手段は、上記圧力検出手段からの検出信号に応じて上記処理チャンバ内の圧力を制御することを特徴とする請求項1記載のスピン処理装置。
【請求項5】
基板を回転させて処理するスピン処理方法において、
上記基板を処理チャンバ内に設けられた回転テーブルに保持してこの回転テーブルを回転させる工程と、
上記回転テーブルの回転数に応じて変化する上記処理チャンバ内の圧力を制御する工程と
を具備したことを特徴とするスピン処理方法。
【請求項6】
基板を回転させて処理するスピン処理装置において、
処理チャンバと、
この処理チャンバ内に設けられたカップ体と、
このカップ体内に設けられ上記基板を保持して駆動源により回転駆動される回転テーブルと、
上記処理チャンバの側壁に形成された第1の出し入れ口を開閉する第1のシャッタと、
上記カップ体の上記第1の出し入れ口と対向する位置に形成された第2の出し入れ口を開閉する第2のシャッタと、
上記第1、第2のシャッタを駆動して上記第1、第2の出し入れ口を開閉する駆動手段と
を具備したことを特徴とするスピン処理装置。
【請求項7】
上記第1のシャッタと第2のシャッタとは連動する構成であることを特徴とする請求項6記載のスピン処理装置。
【請求項8】
上記処理チャンバとカップ体とが一体となっていることを特徴とする請求項6記載のスピン処理装置。

【図1】
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【公開番号】特開2009−71327(P2009−71327A)
【公開日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−306539(P2008−306539)
【出願日】平成20年12月1日(2008.12.1)
【分割の表示】特願平11−94011の分割
【原出願日】平成11年3月31日(1999.3.31)
【出願人】(000002428)芝浦メカトロニクス株式会社 (907)
【Fターム(参考)】