説明

ナビゲーション装置、ナビゲーション方法、ナビゲーションプログラム、および記録媒体

【課題】利用者の判断とメニューから該当するマークを探す、わずらわしい操作をなくすこと。
【解決手段】まず、検知部103は、移動体の移動状況を示す移動情報を検知する。次に、抽出部104は、検知部103によって検知された移動情報に基づいて、移動体の近傍またはこの移動体の移動経路上に存在する移動先候補地点の中から任意の移動先候補地点を抽出する。次に、表示制御部105は、抽出部104によって抽出された移動先候補地点をあらわす表記情報を地図に重畳表示させるように表示画面を制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、地図上に表記情報を表示することにより、ユーザに対して周辺の情報を案内するナビゲーション装置、ナビゲーション方法、ナビゲーションプログラムおよびコンピュータに読み取り可能な記録媒体に関する。ただし、この発明の利用は、前述のナビゲーション装置、ナビゲーション方法、ナビゲーションプログラム、および記録媒体に限るものではない。
【背景技術】
【0002】
従来、たとえば、車両の移動にあわせて、当該車両の現在位置周辺の地図を表示することで、利用者の移動を支援するナビゲーション装置がある。また、車両の現在位置周辺のランドマークなどの施設が、表示画面に表示される地図の範囲内など、所定の範囲内に存在する場合に、当該施設の位置を示す表記情報を、地図上の該当する位置に表示するナビゲーション装置もある。
【0003】
また、従来、たとえば、ユーザが過去にどのように道路網上を走行したかを、ランドマークで表現するナビゲーション装置がある。このナビゲーション装置においては、進路変更の情報の表示、走行軌跡の表示を目的としてランドマークを表示している(たとえば、下記特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】特開2004−69653号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した特許文献1を含む従来の技術では、車両に乗車している利用者の状況とは関係なく、所定の範囲内に存在する施設の表記情報が表示されるため、表示された表記情報が、利用者にとって必ずしも有用であるとは限らず、場合によっては地図が見づらくなるなどの煩わしさを感じさせることがあるという問題が一例として挙げられる。
【0006】
また、従来の技術では、利用者にとって有用な表記情報が表示されていても、同時に不要な表記情報も表示されるため、利用者は表示されたすべての表記情報の中から、自身にとって有用な表記情報を探さなくてはならず、煩わしいという問題が一例として挙げられる。さらに、ナビゲーション装置のように限られた表示画面に多くの情報が表示されると、利用者は見たい情報を探すために、表示画面を凝視することとなるため、運転に支障が生じるという問題が一例として挙げられる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1の発明にかかるナビゲーション装置は、移動体の移動状況を示す移動情報を検知する検知手段と、前記検知手段によって検知された移動情報に基づいて、前記移動体の近傍または当該移動体の移動経路上に存在する移動先候補地点の中から任意の移動先候補地点を抽出する抽出手段と、前記抽出手段によって抽出された移動先候補地点をあらわす表記情報を地図に重畳表示させるように表示画面を制御する表示制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
また、請求項6の発明にかかるナビゲーション方法は、移動体の移動状況を示す移動情報を検知する検知工程と、前記検知工程によって検知された移動情報に基づいて、移動体の近傍または当該移動体の移動経路上に存在する移動先候補地点の中から任意の移動先候補地点を抽出する抽出工程と、前記抽出工程によって抽出された移動先候補地点をあらわす表記情報を地図に重畳表示させるように表示画面を制御する表示制御工程と、を含むことを特徴とする。
【0009】
また、請求項7の発明にかかるナビゲーションプログラムは、請求項6に記載のナビゲーション方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0010】
また、請求項8の発明にかかるコンピュータに読み取り可能な記録媒体は、請求項7に記載のナビゲーションプログラムを記録したことを特徴とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるナビゲーション装置、ナビゲーション方法、ナビゲーションプログラムおよびコンピュータに読み取り可能な記録媒体の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0012】
図1は、この発明の実施の形態にかかるナビゲーション装置の機能的構成を示すブロック図である。この実施の形態のナビゲーション装置は、記憶部101と、表示部102と、検知部103と、抽出部104と、表示制御部105と、設定部106と、を備えている。
【0013】
記憶部101は、地図データなどの各種データを記憶する。ここで、地図データとは、表示部102が備える表示画面に地図を表示するためのデータである。地図データは、ノードおよびリンクからなる道路ネットワークデータと、施設や道路その他地形(山、川、土地)に関するフィーチャを用いて描画される画像データとを含んでいる。また、地図データには、施設が存在する地点をあらわす情報、当該施設の名称や住所などをあらわす文字情報、施設の画像情報などが含まれている。
【0014】
検知部103は、移動体の移動状況を示す移動情報を検知する。ここで、移動体とは、場所の移動を伴う走行が可能な物体であり、たとえば、車両や船舶である。具体的には、移動体が連続して走行した連続走行時間あるいは連続走行距離、燃料の残量、現在時刻などを、移動状況を示す移動情報として検知する。また、移動体には、歩行により移動する人を含むこともできる。この場合、人が連続した移動したときの歩行時間あるいは歩行距離を移動情報とすることもできる。
【0015】
たとえば、移動体が走行を開始した地点、すなわち前回停止した地点からつぎに停止した地点までを、移動体の連続した走行とすることができる。この場合、移動体が移前回停止した地点からつぎに停止した地点までに要した時間が連続走行時間であり、移動体が前回停止した地点からつぎに停止した地点までに走行した距離が連続走行距離である。
【0016】
具体的には、たとえば、移動体が車両である場合、ハンドブレーキが操作されたか否か、車両のドア(運転席のドア)が開けられたか否かをもって、車両が停止したか否かを判断することができる。さらに、たとえば、GPSを利用して、車両の現在位置が一定時間動かないことをもって、車両が停止したか否かを判断することもできる。
【0017】
燃料の残量は、移動体の移動にともなって消費されるエネルギーとなる燃料の残量である。具体的には、たとえば、移動体が車両である場合、検知部103は、ガソリンの残量を検知する。なお、燃料の残量は、実際に残っている燃料の量を計測することによって検知してもよいし、燃料の消費量を計測することによって算出される計算上の残量を検知してもよい。
【0018】
抽出部104は、検知部103によって検知された移動情報に基づいて、移動体の近傍またはこの移動体の移動経路上に存在する移動先候補地点の中から、任意の移動先候補地点を抽出する。ここで、移動先候補地点とは、移動体が利用可能な施設が存在する地点である。移動体が利用可能な施設とは、たとえば、移動体が車両である場合、車両を停止させることができる施設、すなわち、駐車場を備える施設である。具体的には、たとえば、飲食店やガソリンスタンドなどが挙げられる。駐車場を備える施設とは、駐車場のみであってもよい。
【0019】
また、移動体の近傍とは、移動体の現在位置を含む、当該移動体の現在位置を基準とした所定の範囲内である。たとえば、移動体の近傍とは、「移動体の現在位置を中心とする半径100m以内」、「移動体が現在走行中の経路沿いであって、進行方向前方に向かって500m以内」など、任意の範囲に設定することができる。また、表示画面に表示される地図の縮尺によっては、たとえば、表示画面に表示される地図の範囲内を、移動体の近傍としてもよい。
【0020】
また、移動体の移動経路とは、移動体が走行している経路である。移動体の移動経路は、移動体が走行している経路のうち、移動体の進行方向前方に延びる経路であってもよい。また、移動体の目的地点あるいは経由地点が設定されている場合、移動体の移動経路は、目的地点あるいは経由地点までの経路であってもよい。
【0021】
また、抽出部104は、移動体の近傍またはこの移動体の移動経路上にある移動先候補地点の中から、1つの移動先候補地点を抽出してもよいし、複数の移動先候補地点を抽出してもよい。なお、移動先候補地点を複数抽出する場合、たとえば、「5つ」のように、抽出する移動先候補地点数に上限を設けるようにしてもよい。これにより、移動先候補地点を複数抽出する場合にも、過剰な数の移動先候補地点が抽出されることを回避することができる。
【0022】
たとえば、検知部103によって、上述した連続走行時間が検知された場合、抽出部104は、検出された連続走行時間が所定の時間に達した場合に、休憩可能な施設が存在する移動先候補地点を抽出する。また、たとえば、検知部103によって、現在時刻が検知され、この現在時刻が正午であった場合、抽出部104は、検出された現在時刻に応じて飲食店などの施設が存在する移動先候補地点を抽出する。また、たとえば、移動体の燃料の残量が検知され、この燃料の残量が所定量未満であった場合、抽出部104は、移動体への燃料補給が可能な施設が存在する移動先候補地点を抽出する。
【0023】
表示制御部105は、上述した表示部104が備える表示画面に、抽出部104によって抽出された移動先候補地点をあらわす表記情報が重畳された地図が表示されるように表示画面を制御する。表記情報は、表示画面に表示された地図上において、移動先候補地点のみに重畳されていてもよいし、移動先候補地点の周辺を含む一定範囲の領域に重畳されていてもよい。
【0024】
この表記情報は、たとえばアイコンとすることもできる。たとえば移動先候補地点がレストランの場合、レストランをあらわすアイコンを表示させ、移動先候補地点がガソリンスタンドの場合、ガソリンスタンドをあらわすアイコンを表示させることができる。このように、移動先候補地点を象徴的にあらわすアイコンを表記情報として表示することができる。
【0025】
設定部106は、移動先候補地点の抽出条件を設定する。設定部106によって抽出条件が設定されている場合、抽出部104は、設定された抽出条件に基づいて、移動先候補地点を抽出する。この抽出条件としては、たとえば休憩や食事の場合、ユーザの好みのチェーン店に限定することを抽出条件とすることができる。また、ガソリンスタンドの場合、ユーザがカード契約しているガソリンスタンドに限定することを抽出条件とすることができる。
【0026】
(ナビゲーション装置のナビゲーション処理手順)
つぎに、この発明の実施の形態にかかるナビゲーション装置のナビゲーション処理手順について説明する。図2は、この発明の実施の形態にかかるナビゲーション装置のナビゲーション処理手順を示すフローチャートである。まず、検知部103によって、移動体の移動状況を示す移動情報を検知するまで待つ(ステップS201:No)。
【0027】
ステップS201において、検知部103によって移動情報を検知した場合(ステップS201:Yes)には、検知された移動情報に基づいて、移動体の近傍またはこの移動体の移動経路上に存在する移動先候補地点の中から任意の移動先候補地点を、抽出部104によって抽出する(ステップS202)。
【0028】
そして、表示制御部105によって表示画面を制御して、ステップS202において抽出部104によって抽出された移動先候補地点をあらわす表記情報を地図に重畳表示させて(ステップS203)、一連の処理を終了する。
【0029】
上述したように、実施の形態のナビゲーション装置によれば、移動体の移動状況に応じて抽出された移動先候補地点をあらわす表記情報を、地図に重畳表示することができる。したがって、ナビゲーション装置は、移動体の移動状況に応じて利用者にとって有用となる施設の表記情報のみを、地図とともに表示画面に表示することができる。これによって、利用者は、有用な施設の存在やその場所を、容易かつ安全に知ることができる。
【0030】
また、実施の形態のナビゲーション装置によれば、移動体が連続して走行した連続走行時間が所定の時間に達した場合には、休憩可能な施設が存在する移動先候補地点をあらわす表記情報を、地図に重畳表示することができる。したがって、ナビゲーション装置は、移動体の移動状況に応じて利用者の疲労を軽減することができる施設の表記情報のみを、地図とともに表示画面に表示することができる。これによって、利用者は、走行による疲労を軽減することができる施設の存在やその場所を、容易かつ安全に知ることができる。
【0031】
また、実施の形態のナビゲーション装置によれば、利用に際しての目安となる時刻範囲が存在する行為にともなって利用することができる施設の表記情報の中から、現在時刻に応じた施設の表記情報のみを、地図に重畳表示することができる。したがって、ナビゲーション装置は、たとえば、食事などのように、現在時刻に応じて、利用する可能性が高い施設の表記情報のみを、地図に重畳表示することができる。これによって、利用者は、時刻を常に意識していなくても、時刻に応じた最適な施設を、適切なタイミングで容易かつ安全に知ることができる。
【0032】
また、実施の形態のナビゲーション装置によれば、移動体の燃料の残量が所定量未満になった場合には、移動体への燃料補給が可能な移動先候補地点をあらわす表記情報を、地図に重畳表示することができる。したがって、ナビゲーション装置は、移動体の燃料補給が可能な施設の表記情報のみを、適切なタイミングで、地図とともに表示画面に表示することができる。これによって、利用者は、燃料不足を心配することなく、燃料補給することができる施設の存在やその場所を、適切なタイミングで、容易かつ安全に知ることができる。
【0033】
また、実施の形態のナビゲーション装置によれば、移動先候補地点の抽出条件を設定することにより、たとえば、利用者の利用状況や好みなどに応じてカスタマイズすることができる。したがって、ナビゲーションは、利用者ごとに適した施設の表記情報を、地図に重畳表示することができる。これによって、利用者は、自身の利用形態に適した最適な施設を最適なタイミングで、容易かつ安全に知ることができる。
【実施例】
【0034】
(ナビゲーション装置のハードウェア構成)
図3は、ナビゲーション装置のハードウェア構成を示すブロック図である。この実施例は、上述した実施の形態にかかるナビゲーション装置を、移動体としての車両に搭載されたナビゲーション装置に適用した例である。はじめに、実施例のナビゲーション装置のハードウェア構成について図3を参照して説明する。
【0035】
図3に示すように、実施例のナビゲーション装置は、CPU301と、ROM302と、RAM(メモリ)303と、磁気ディスクドライブ304と、磁気ディスク305と、光ディスクドライブ306と、光ディスク307と、音声I/F(インターフェース)308と、マイク309と、スピーカ310と、入力デバイス311と、映像I/F312と、カメラ313と、ディスプレイ314と、通信I/F315と、GPSユニット316と、各種センサ317と、を備えている。また、各構成部301〜317は、バス320によってそれぞれ接続されている。
【0036】
まず、CPU301は、ナビゲーション装置の全体の制御を司る。ROM302は、ブートプログラム、ナビゲーションプログラムなどのプログラムを記録している。RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用される。
【0037】
ここで、ナビゲーションプログラムとは、CPU301によって実行されることにより、車両の移動状況を示す移動情報を検知させ、この移動情報に基づいて、移動体の近傍または当該移動体の移動経路上に存在する移動先候補地点の中から任意の移動先候補地点を抽出させ、この移動先候補地点をあらわす表記情報を地図に重畳表示させるように表示画面を制御させるプログラムである。
【0038】
さらに、ナビゲーションプログラムとは、CPU301によって実行されることにより、 移動情報として、移動体が連続して走行した連続走行時間、現在時刻、移動体の燃料の残量を検知し、連続走行時間が所定の時間に達した場合に、休憩可能な施設が存在する移動先候補地点を、現在時刻を検知した場合は現在時刻に応じた移動先候補地点を、残量が所定量未満の場合は移動体への燃料補給が可能な移動先候補地点を、抽出させるプログラムである。
【0039】
さらに、ナビゲーションプログラムとは、CPU301によって実行されることにより、移動先候補地点の抽出条件を設定させ、設定された抽出条件に基づいて、移動先候補地点を抽出させるプログラムである。
【0040】
磁気ディスクドライブ304は、CPU301の制御に従って磁気ディスク305に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。磁気ディスク305は、磁気ディスクドライブ304の制御で書き込まれたデータを記録する。磁気ディスク305としては、たとえば、HD(ハードディスク)やFD(フレキシブルディスク)を用いることができる。
【0041】
光ディスクドライブ306は、CPU301の制御に従って光ディスク307に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。光ディスク307は、光ディスクドライブ306の制御に従ってデータが読み出される着脱自在な記録媒体である。光ディスク307は、書き込み可能な記録媒体を利用することもできる。また、この着脱可能な記録媒体として、光ディスク307のほか、MO、メモリカードなどであってもよい。
【0042】
磁気ディスク305や光ディスク307に記録される情報の他の一例として、経路探索・経路誘導などに用いる地図データが挙げられる。地図データは、建物、河川、地表面などの地物(フィーチャ)をあらわす背景データと、道路の形状をあらわす道路形状データとを有しており、ディスプレイ314の表示画面において2次元または3次元に描画される。ナビゲーション装置が経路誘導中の場合は、地図データとCPU301によって取得された車両の現在位置とが重ねて表示されることとなる。
【0043】
音声I/F308は、音声入力用のマイク309および音声出力用のスピーカ310に接続される。マイク309に受音された音声は、音声I/F308内でA/D変換される。また、スピーカ310からは音声が出力される。なお、マイク309から入力された音声は、音声データとして磁気ディスク305あるいは光ディスク307に記録可能である。
【0044】
入力デバイス311は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えたリモコン、キーボード、マウス、タッチパネルなどが挙げられる。さらに、入力デバイス311は、デジタルカメラや携帯電話端末などの他の情報処理端末を接続し、データの入出力をおこなうことができる。
【0045】
映像I/F312は、映像入力用のカメラ313および映像出力用のディスプレイ314と接続される。映像I/F312は、具体的には、たとえば、ディスプレイ314全体の制御をおこなうグラフィックコントローラと、即時表示可能な画像情報を一時的に記録するVRAM(Video RAM)などのバッファメモリと、グラフィックコントローラから出力される画像データに基づいて、ディスプレイ314を表示制御する制御ICなどによって構成される。
【0046】
カメラ313は、車両330内外の映像を撮像し、画像データとして出力する。カメラ313で撮像された画像は、画像データとして磁気ディスク305あるいは光ディスク307に記録可能である。ディスプレイ314には、アイコン、カーソル、メニュー、ウインドウ、あるいは文字や画像などの各種データが表示される。このディスプレイ314は、たとえば、CRT、TFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどを採用することができる。
【0047】
通信I/F315は、無線を介してネットワークに接続され、ナビゲーション装置300とCPU301とのインターフェースとして機能する。通信I/F315は、さらに、無線を介してインターネットなどの通信網に接続され、この通信網とCPU301とのインターフェースとしても機能する。
【0048】
通信網には、LAN、WAN、公衆回線網や携帯電話網などがある。具体的には、通信I/F315は、たとえば、FMチューナー、VICS/ビーコンレシーバ、無線ナビゲーション装置、およびその他のナビゲーション装置によって構成され、VICSセンターから配信される渋滞や交通規制などの道路交通情報を取得する。なお、VICSは登録商標である。
【0049】
また、通信I/F315は、車両の内部に設置されている車内ネットワークと接続可能としてもよい。そして、通信I/F315は、接続された車内ネットワークを介して、車両の各種情報(速度、エンジン回転数、燃費、残燃料、などの情報)を取得するようにしてもよい。
【0050】
GPSユニット316は、GPS衛星からの電波を受信し、ナビゲーション装置300を搭載した車両の位置に関する情報を出力する。GPSユニット316の出力情報は、後述する各種センサ317の出力値とともに、CPU301による車両の現在位置の算出に際して利用される。現在位置を示す情報は、たとえば緯度・経度、高度などの、地図データ上の1点を特定する情報である。
【0051】
各種センサ317は、車速センサや加速度センサ、角速度センサなどの、車両の位置や挙動を判断するための情報を出力する。各種センサ317の出力値は、CPU301による車両の現在位置の算出や、速度や方位の変化量の測定に用いられる。
【0052】
なお、図示および説明を省略するが、ナビゲーション装置は、上述した構成301〜317に加えて、DVDやCDなどの再生、テレビ放送の受信・録画などの各種機能を実現する構成を備えていてもよい。
【0053】
図1に示したナビゲーション装置が備える各部の機能は、図3に示したナビゲーション装置におけるROM302、RAM303、磁気ディスク305、光ディスク307などに記録されたプログラムやデータを用いて、CPU301が所定のプログラムを実行し、ナビゲーション装置300における各部を制御することによって実現される。
【0054】
つぎに、実施例のナビゲーション装置によって実現される機能について説明する。この実施例において、ナビゲーション装置は、通常道路および地形を案内する地図をディスプレイ314に表示するとともに、連続運転時間やガソリンの残量を常時あるいは定期的に検知する。実施例では、GPSユニット316または各種センサ317によって検知されたGPS情報、ジャイロ情報、車両情報を用いて計算される連続運転時間を検知する。
【0055】
そして、ナビゲーション装置は、検知された連続運転時間とあらかじめ設定された所定の時間とを比較し、連続運転時間が所定の時間に到達したか否かを判断する。ここで、所定の時間とは、車両を連続して運転した場合に疲労や注意力の低下があらわれるとされる目安となる時間であり、たとえば、「2時間」のように設定される。所定の時間は、ナビゲーション装置の製造元あるいは利用者が任意に設定可能である。
【0056】
連続運転時間が所定の時間に到達した場合、ナビゲーション装置は、ディスプレイ314に表示された地図上に、トイレやファミリーレストランなどの、休憩所として利用可能な施設のアイコンを重畳表示する。
【0057】
また、ナビゲーション装置は、検知されたガソリンの残量とあらかじめ設定された所定のガソリン量とを比較し、検知されたガソリンの残量が所定のガソリン量よりも少なくなったか否かを判断する。ここで、所定のガソリン量とは、たとえば、車両が時速50kmで走行した場合に走行可能な目安となる距離に基づいて算出することができ、たとえば、走行可能な距離が「100km未満」となるようなガソリン量などが設定される。
【0058】
検知されたガソリンの残量が所定のガソリン量よりも少なくなった場合、ナビゲーション装置は、ディスプレイ314に表示された地図上に、ガソリンスタンドのアイコンを重畳表示する。ここで、たとえば、割引が適用されるカード会員となっているガソリンスタンドなど、特定のガソリンスタンドに関する情報にフラグを立てるなどして、特定のガソリンスタンドを、ほかのガソリンスタンドよりも優先的に表示させるようにしてもよい。
【0059】
また、実施例において、ナビゲーション装置は、現在時刻を常時あるいは定期的に検知してもよい。そして、検知された現在時刻が、たとえば、「12時〜13時」などのように昼食時に該当する時刻範囲内である場合、ナビゲーション装置は、ディスプレイ314に表示された地図上に、食事をすることができる施設のアイコンを重畳表示する。ここで、たとえば、過去の停車履歴などに基づいて、利用者が利用する頻度が高いチェーン店が特定可能である場合には、特定のチェーン店を優先的に表示させるようにしてもよい。
【0060】
このように、実施例のナビゲーション装置によれば、運転中に、休憩をとったり燃料を補給したりするタイミングを意識していなくても、休憩をとったり燃料を補給したりするのに適したタイミングで、休憩や燃料補給の必要があることを利用者に案内することができる。
【0061】
なお、アイコンを重畳表示するタイミングで「ピンポーン」などの音声を出力してもよい。これにより、ディスプレイ314上の表示内容に変化が生じたことを運転者に報知することができ、休憩や燃料補給の必要があることを、一層効果的に利用者に案内することができる。
【0062】
図4は、ナビゲーション装置の表示画面を説明する説明図である。画面400は、このナビゲーション装置のディスプレイ上に表示される地図である。画面400には、ナビゲーション装置を起動しているとき、周辺地図と自車の現在位置が表示される。具体的に、画面400には、現在位置410、道路420、ランドマーク430が表示される。
【0063】
現在位置410は、ナビゲーション装置を搭載する車両の現在位置である。道路420は、画面400に表示される地図上を通る道路である。ランドマーク430は、画面400に表示される地図上に位置する目標となる地点を示す。このランドマーク430は、たとえば有名な場所や目立つ場所とすることができ、ユーザが画面400と実際に外を見たときの周辺状況を比べて確認するために用いられる。そのため、ユーザの状況に関係なく表示される。ユーザの状況に合わせた移動先候補地点をあらわすアイコンが表示される前は、このように図4に示したように画面400に表示される。
【0064】
図5は、移動先候補地点をあらわすアイコンを表示したときのナビゲーション装置の表示画面を説明する説明図である。図4に示したように、画面400に現在位置410、道路420、ランドマーク430が表示されている。ここでは、たとえば、連続運転時間が2時間に達したときに休憩地点を表示するように設定されているとして、運転を開始してから2時間を超えた場合の例を説明する。
【0065】
連続運転時間が2時間を超えたので、画面上に休憩地点が表示される。図5においては、休憩地点として、トイレが存在する地点510とレストランが存在する地点520をあらわす表記情報が表示されている。このように、画面400に地点510や地点520をあらわす表記情報を表示することにより、たとえば、以降、高速道路に入る移動経路が設定されているために任意のタイミングで停車できなくなる状況になる前に、利用者は、トイレやレストランなどを利用して休憩を早めにとることができる。なお、ディスプレイ314上に表示しきれない範囲の表記情報は、地図をスクロールさせることによって表示させることができる。
【0066】
また、別の状況として、必要になってからトイレやレストランを探す場合には、目的とする施設をすぐに見つけられないことも想定されるが、画面400に地点510や地点520をあらわす表記情報を表示することにより、トイレやレストランなどの休憩可能な施設の存在を早めに案内することができ、利用者は、トイレやレストランなどを利用しやすい状況にあるうちに、早めに休憩を取ることができる。
【0067】
また、ナビゲーション装置は、推奨表記情報530を表示することもできる。推奨地点530を表示する具体例としては、たとえば、画面400上に表示される移動先候補地点の表記情報が増えただけでは、利用者がその変化に気づかないことも想定されるが、画面400の右下などの決まった領域に、休憩をとることをあらわす推奨表記情報530を表示することにより、休憩をとるべきタイミングであるということを利用者に対して一層効果的に案内することができる。
【0068】
説明を省略するが、図5における地点510や地点520は、トイレやレストランなどの休憩が可能な施設が存在する地点に限らない。たとえば、ガソリンスタンドであってもよい。この場合、ナビゲーション装置は、ガソリンの残量が所定量未満になったときに、ガソリンスタンドを表示する場合の例を説明する。ガソリンの残量が所定量未満になったので、ガソリンスタンドが存在する地点510および地点520をあらわす表記情報を表示する。これにより、利用者は、ガソリンがなくなる前にガソリンを補給することができる。
【0069】
また、画面400の右下などの決まった領域に、ガソリンを補給すべきことをあらわす推奨表記情報530を表示することにより、ガソリンを補給すべきタイミングであることを利用者に対して一層効果的に案内することができる。
【0070】
同様に説明を省略するが、図5における地点510や地点520は、現在時刻に応じて、適宜表示されてもよい。ここでは、具体的に、食事時間が12時に設定されている場合について説明する。この場合、ナビゲーション装置は、12時になったタイミングで、レストランが存在する地点510および地点520をあらわす表記情報を表示する。
【0071】
これにより、利用者は、実際に空腹になる前にレストランを探し、運転を中断できない、またはレストランが周辺にない状況になってからレストランを探すという状況を回避することができる。また、推奨表記情報530を表示することにより、食事のタイミングであることを利用者に対して一層効果的に案内することもできる。
【0072】
図6は、アイコン表示にいたるまでの計算処理を説明するブロック図である。連続走行時間に応じて休憩を促す場合、GPS情報601または車両情報602を取得する。GPS情報601は、GPSユニット316から取得し、車両情報602は、各種センサ317から取得する。GPS情報601の代わりに、各種センサ317の一つであるジャイロセンサからジャイロデータを取得して用いることもできる。そして、これらの情報から連続運転時間603を求める。そして、連続運転時間603を参照して、休憩が必要な場合に、対象となるアイコン610を特定して画面400に表示する。
【0073】
ガソリン残量に応じて燃料補給を促す場合、GPS情報601または残燃料情報604を取得する。残燃料情報602は、各種センサ317から取得する。そして、これらの情報から残燃料605を求める。そして残燃料605が一定量を下回っている場合、対象となるアイコン610を特定して画面400に表示する。食事を促す画面表示の場合、現在時刻606を参照する。現在時刻606が設定された食事の時間になったとき、対象となるアイコン610を特定して画面400に表示する。
【0074】
図7は、この実施例にかかるナビゲーション装置による表示制御処理を説明するフローチャートである。まず、GPS情報601、車両情報602を検知する(ステップS701)。次に、検知したGPS情報601、車両情報602から、連続運転時間603を計算する(ステップS702)。具体的には、GPS情報601によって示される移動体の現在位置の変化から、運転時間の継続時間を求め、連続運転時間を得る。または車両情報602によって示される移動体の変位状況から、運転時間の継続時間を求め、連続運転時間を得る。
【0075】
次に、連続運転時間603は設定時間に到達したか否かを判定する(ステップS703)。この設定時間は事前に設定しておくことができ、または初期設定地をそのまま使用することもできる。初期設定値としては、たとえば3時間とすることができる。設定時間に到達していない場合(ステップS703:No)、ステップS705に進む。設定時間に到達した場合(ステップS703:Yes)、休憩地点のアイコンを表示する(ステップS704)。すなわち、連続運転時間603が設定時間に到達したので、休憩を取ることを促す表示とともに、休憩が取れる場所を、休憩地を示すアイコンを用いて地図上で示す。
【0076】
次に、残燃料605を検知する(ステップS705)。そして、残燃料605を検知して残量が少ないか否かを判定する(ステップS706)。残量が少ないと判定されなかった場合(ステップS706:No)、ステップS708に進む。残量が少ないと判定された場合(ステップS706:Yes)、ガソリンスタンドのアイコンを表示する(ステップS707)。
【0077】
次に、現在時刻606は設定時刻か否かを判定する(ステップS708)。現在時刻606が設定時刻でない場合(ステップS708:No)、一連の処理を終了する。現在時刻606が設定時刻の場合(ステップS708:Yes)、食事場所のアイコンを表示する(ステップS709)。そして、一連の処理を終了する。
【0078】
上述したように、実施例のナビゲーション装置によれば、車両が連続して走行した連続走行時間が所定の時間に達した場合には、休憩可能な施設が存在する移動先候補地点をあらわす表記情報を、地図に重畳表示することで、車両の移動状況(走行状況)に応じて利用者の疲労を軽減することができる施設の表記情報のみを、地図とともにディスプレイ314に表示することができる。これによって、利用者は、走行による疲労を軽減することができる施設の存在やその場所を、容易かつ安全に知ることができる。
【0079】
また、実施例のナビゲーション装置によれば、利用に際しての目安となる時刻範囲が存在する行為にともなって利用することができる施設の表記情報の中から、昼食などのように、特定の時刻範囲内で利用する可能性が高い施設の表記情報のみを、地図に重畳表示することができる。これによって、利用者は、時刻を常に意識していなくても、時刻に応じた最適な施設を、適切なタイミングで容易かつ安全に知ることができる。
【0080】
また、実施例のナビゲーション装置によれば、車両のガソリンの残量が所定量未満になった場合には、ガソリンスタンドをあらわす表記情報のみを、適切なタイミングで、地図とともにディスプレイ314に表示することができる。これによって、利用者は、ガソリン不足を心配することなく、ガソリンスタンドの存在やその場所を、適切なタイミングで、容易かつ安全に知ることができる。
【0081】
なお、実施例においては、表記情報を用いて移動先候補地点を利用者に案内するようにしたが、これに限るものではない。表記情報に加えて、あるいは、代えて、音声や他の伝達手段を用いて移動先候補地点を案内してもよい。具体的には、たとえば、音声によりオススメを案内するということが挙げられる。この場合、運転中にディスプレイ314上の表記情報を確認しなくても、所望の場所を音声により確認することができる。
【0082】
さらに、他の例として、目的地で所定時間以上(たとえば5分以上)、停車せずに走行し続ける場合には、目的地付近の駐車場のアイコンを表示するようにしてもよい。具体的には、目的地から所定距離以内の位置に到達してから計時を開始し、5分を経過した時点で目的地周辺の駐車場をアイコンで示すようにしてもよい。
【0083】
これにより、目的地周辺で駐車場が見つからない場合には、特に操作を要求することなく運転者に駐車場の位置を知らせることができ、また、駐車場を探さなくてもすぐに駐車できるようなときには不要な画面表示を回避することができる。また、画面表示だけでなく、画面に駐車場のアイコンを表示するとともに、音声により駐車場を案内するようにしてもよい。それにより、画面表示と音声の両方で、運転者にはっきりと駐車場の位置を知らせることができる。
【0084】
また、上述した実施例においては、連続運転時間が2時間以上のときに休憩施設のアイコンを表示する例を説明したが、この他に、車両もしくはユーザから身体障害者用の車両であることの情報を取得し、身体障害者が利用可能な設備を備える休憩施設を表示するようにすることもできる。このように、身体障害者が乗車している場合には、身体障害者が利用可能な設備を備える休憩施設が存在する移動先候補地点を優先的に表示することにより、乗車者に適した移動先候補地点を表示ことができる。
【0085】
また、上述した実施例においては、残燃料を検知して燃料が少ない場合にガソリンスタンドのアイコンを表示する例を説明したが、車両のタイヤの空気圧を検知し、空気圧が少ない場合に、たとえばガソリンスタンドなどのように、車両のタイヤの空気圧調整が可能な施設のアイコンを表示するようにしてもよい。これにより、利用者は、車両のタイヤの空気圧調整が可能な施設を自ら探して向かうという煩わしい作業を必要とせずに、車両のタイヤの空気圧を素早く調整することができる。
【0086】
以上説明したように、利用者が必要とする施設を予測して、表記情報を表示することにより、利用者が利用を希望する施設を検索する操作をおこなうことなく、容易に地図上から探し出すことができる。
【0087】
具体的には、連続走行時間が休憩を必要とする時間を超えた場合、ユーザに休憩を取ることを促し、休憩できる場所がユーザに明示される。したがって、あえて休憩を取ることを意識して運転していなくても、一定時間走行した時点で休憩が必要であることに気づくことができるとともに、休憩場所を探す必要なく表示画面にしたがって休憩地に向かうことができる。
【0088】
また、燃料が不足状態になった場合でも、ユーザ自身の操作によって探す必要なく、ユーザに燃料補給が必要であることを促し、表示画面にしたがってガソリンスタンドに向かうことができる。また、食事の時間になった場合にも、ユーザに食事を取ることを促し、食事場所を探す操作を必要とせずに、食事場所に向かうことができる。
【0089】
なお、本実施の形態で説明したナビゲーション方法は、予め用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0090】
【図1】この発明の実施の形態にかかるナビゲーション装置の機能的構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施の形態にかかるナビゲーション方法の処理を示すフローチャートである。
【図3】ナビゲーション装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図4】ナビゲーション装置の表示画面を説明する説明図である。
【図5】移動先候補地点をあらわすアイコンを表示したときのナビゲーション装置の表示画面を説明する説明図である。
【図6】アイコン表示にいたるまでのデータの流れを説明するブロック図である。
【図7】この実施例にかかるナビゲーション装置による表示制御処理を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0091】
103 検知部
104 抽出部
105 表示制御部
106 設定部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動体の移動状況を示す移動情報を検知する検知手段と、
前記検知手段によって検知された移動情報に基づいて、前記移動体の近傍または当該移動体の移動経路上に存在する移動先候補地点の中から任意の移動先候補地点を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段によって抽出された移動先候補地点をあらわす表記情報を地図に重畳表示させるように表示画面を制御する表示制御手段と、
を備えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
前記検知手段は、前記移動情報として、前記移動体が連続して走行した連続走行時間を検知し、
前記抽出手段は、前記連続走行時間が所定の時間に達した場合に、休憩可能な施設が存在する移動先候補地点を抽出することを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
前記検知手段は、前記移動情報として、現在時刻を検知し、
前記抽出手段は、前記現在時刻に応じて移動先候補地点を抽出することを特徴とする請求項1または2に記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
前記検知手段は、前記移動情報として、前記移動体の燃料の残量を検知し、
前記抽出手段は、前記残量が所定量未満になった場合に、前記移動体への燃料補給が可能な移動先候補地点を抽出することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
前記移動先候補地点の抽出条件を設定する設定手段を備え、
前記抽出手段は、前記設定手段によって設定された抽出条件に基づいて、前記移動先候補地点を抽出することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のナビゲーション装置。
【請求項6】
移動体の移動状況を示す移動情報を検知する検知工程と、
前記検知工程によって検知された移動情報に基づいて、移動体の近傍または当該移動体の移動経路上に存在する移動先候補地点の中から任意の移動先候補地点を抽出する抽出工程と、
前記抽出工程によって抽出された移動先候補地点をあらわす表記情報を地図に重畳表示させるように表示画面を制御する表示制御工程と、
を含むことを特徴とするナビゲーション方法。
【請求項7】
請求項6に記載のナビゲーション方法をコンピュータに実行させることを特徴とするナビゲーションプログラム。
【請求項8】
請求項7に記載のナビゲーションプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータに読み取り可能な記録媒体。




【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−240365(P2007−240365A)
【公開日】平成19年9月20日(2007.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−64184(P2006−64184)
【出願日】平成18年3月9日(2006.3.9)
【出願人】(000005016)パイオニア株式会社 (3,620)
【Fターム(参考)】