説明

ナビゲーション装置およびナビゲーション装置用のプログラム

【課題】走行に慣れた道路の案内を抑制するナビゲーション装置の技術において、走行に慣れているか否かの判断が、車両利用する者が誰かによって異なるようにする。
【解決手段】車両用ナビゲーション装置1は、走行経路と、走行経路を案内した際に検出されていた乗員および検出回数とを関連付けて走行履歴データベースに記録する。さらに車両用ナビゲーション装置1は、当該経路を再度案内する際に、当該走行経路と関連付けて(1回以上または基準回数以上)記録した乗員の少なくとも1人を検出することに基づいて(320、330)、走行経路の案内内容を簡略化または省略する(350)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション装置およびナビゲーション装置用のプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ナビゲーション装置において、ある道路の走行に慣れた乗員に対して何度も同じ案内をすることを避けるため、乗員が通り慣れた道路であるか否かを車両の走行履歴に基づいて判定し、通り慣れた道路と判定した道路については、経路案内を抑制する技術がある(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2006−119120号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、単に車両の走行履歴に基づいた判定を行うだけでは不十分な場合がある。例えば、ある車両を頻繁に運転する者が複数いる場合、それらのうちある者がある道路の走行に慣れているからといって、他の者がその道路の走行に慣れているとは限らない。このような場合に、単に車両の走行履歴のみによって通り慣れた道路であるか否かを判定してしまうと、本当はその道路についての詳細な案内が必要な者に対してさえ案内を抑制してしまう場合がある。
【0004】
本発明は上記点に鑑み、走行に慣れた道路の案内を抑制するナビゲーション装置の技術において、走行に慣れているか否かの判断が、車両利用する者が誰かによって異なるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成するための本発明の特徴は、車両に搭載され、目的地までの走行経路を案内するナビゲーション装置が、車両に搭乗する乗員を検出する機能を有する。そして、ナビゲーション装置は、走行経路と、走行経路を案内した際に検出されていた乗員とを関連付けて記録する。さらにナビゲーション装置は、当該走行経路を再度案内する際に、乗員検出手段が、当該走行経路と関連付けて記録された乗員の少なくとも1人を検出することに基づいて、走行経路の案内内容を簡略化または省略するようになっていることである。
【0006】
このように、ナビゲーション装置が、ある経路の案内時に、その経路を過去に案内したときに車両に搭乗していた乗員がいることを検出したときに、当該案内内容を簡略化または省略すれば、走行に慣れているか否かの判断が、車両利用する者が誰かによって異なるようになる。
【0007】
また、ナビゲーション装置は、当該走行経路を案内した際に乗員が検出されなかった場合、当該走行経路と、所定の仮想の乗員とを関連付けて記録するようになっていてもよい。
【0008】
乗員が検出されなかったケースとしては、例えば、乗員検出の機能が故障していたケース、乗員検出が電子免許証との無線通信によって実現する場合に車両が電子免許証不携帯の者による盗難に遭ってしまったケース等がある。このようなケースにおいては、乗員が検出できなかったとして、仮想の乗員と関連付けてその経路を記録しておくことで、その記録を後に解析し、その記録の仮想の乗員をその時の真の乗員に書き換えたり、車両を盗んだ者の逃走履歴を把握したりすることに役立てることができる。
【0009】
また、ナビゲーション装置は、当該走行経路のうち基準割合以上車両に搭乗していたことが検出された乗員のみを、当該走行経路と関連付けて記録するようになっていてもよい。このようにすることで、例えば、ある経路の走行時にすぐ降車してしまった者に対してまで、その経路の案内内容の簡略化および省略をしてしまう可能性を低減することができる。なお、この割合は、走行時間の割合であってもよいし、走行距離の割合であってもよい。
【0010】
また、上記の発明は、自車両の目的地までの走行経路を案内する経路案内手段、自車両の車内の乗員を検出する乗員検出手段、および当該走行経路と、当該走行経路を当該経路案内手段が案内した際に当該乗員検出手段に検出されていた乗員とを関連付けて記録する記録手段、として、コンピュータを機能させるプログラムであって、当該経路案内手段は、当該走行経路を再度案内する際に、当該乗員検出手段が、当該記録手段によって当該走行経路と関連付けて記録した乗員の少なくとも1人を検出することに基づいて、当該走行経路の案内内容を簡略化または省略することを特徴とするプログラムとしても捉えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の一実施形態について説明する。図1に、本実施形態に係る車両用ナビゲーション装置1の使用環境を概略的に示す。車両用ナビゲーション装置1は、車両50内に搭載される。車両50に搭乗する1人または複数の乗員は、それぞれ電子免許証2、3を携帯しているとする。電子免許証2、3は、その電子免許証2、3の所有者の氏名、年齢等、その所有者を識別する情報を記憶する記憶媒体と、その識別情報を無線送信する無線回路と、を有する携帯型無線装置である。
【0012】
図2に、この車両用ナビゲーション装置1のハードウェア構成を示す。この車両用ナビゲーション装置1は、位置検出器11、画像表示装置12、操作スイッチ群13、スピーカ14、無線検出部15、地図データ取得部16、および制御回路17を有している。
【0013】
位置検出器11は、いずれも周知の図示しない地磁気センサ、ジャイロスコープ、車速センサ、およびGPS受信機等のセンサを有しており、これらセンサの各々の性質に基づいた、車両の現在位置や向きを特定するための情報を制御回路17に出力する。
【0014】
無線検出部15は、所定の通信規格に基づいた作動により、車両50の車室内にある電子免許証2、3と無線接続し、制御回路17からの信号に基づいて、その無線接続を介して、電子免許証2、3に情報要求の信号を送信し、電子免許証2、3から受信した識別情報を制御回路17に出力する。
【0015】
地図データ取得部16は、DVD、CD、HDD等の不揮発性の記憶媒体およびそれら記憶媒体に対してデータの読み出し(および可能ならば書き込み)を行う装置から成り、制御回路17が実行するプログラム、経路案内用の地図データ等を記憶している。地図データは、道路の位置情報、種別情報、交差点の位置情報、種別情報、および、交差点と道路との接続関係の情報等を含んでいる。
【0016】
制御回路(コンピュータに相当する)17は、図示しないCPU、RAM、ROM、およびフラッシュメモリ(あるいは、他の書き換え可能な不揮発性記憶媒体でもよい)を備え、ROM、地図データ取得部16から読み出した車両用ナビゲーション装置1の動作のためのプログラムを実行し、その実行の際にはRAM、ROM、フラッシュメモリ、および地図データ取得部16から情報を読み出し、RAM、フラッシュメモリ、および地図データ取得部16に対して情報の書き込みを行い、位置検出器11、画像表示装置12、操作スイッチ群13、スピーカ14、無線検出部15と信号の授受を行う。
【0017】
制御回路17がプログラムを実行することによって行う具体的な処理としては、現在位置特定処理、乗員検出処理、経路案内処理、経路記録処理等がある。
【0018】
現在位置特定処理は、位置検出器11からの信号に基づいて、周知のマップマッチング等の技術を用いて車両の現在位置や向きを特定する処理である。乗員検出処理は、車両50の車室内に登場する乗員を、繰り返し個々に検出する処理である。
【0019】
経路案内処理は、操作スイッチ群13からユーザによる目的地の入力を受け付け、現在位置から当該目的地までの最適な誘導経路を、地図データに基づいて算出し、算出された誘導経路、目的地、経由地および現在位置等を地図データの示す地図上に重ねた画像を、画像表示装置12に出力させ、誘導経路に沿えば右左折することになる右左折交差点の手前に自車両が到達したとき等の必要時に、右折、左折等を指示する案内音声をスピーカ14に出力させたり、画像表示装置12に地図を拡大表示させたりする処理である。
【0020】
経路記録処理は、誘導経路を車両50が走行しているときに乗員検出処理によって逐次検出された乗員と、その誘導経路とを関連付けて走行履歴データベースに記録する処理である。なお、走行履歴データベースは、地図データ取得部16の記憶媒体に記録されてもよいし、制御回路17のフラッシュメモリに記録されてもよい。
【0021】
以下、乗員検出処理、経路記録処理、および経路案内処理の詳細について説明する。図3に、乗員検出処理を実現するために制御回路17が繰り返し(例えば1分毎に)実行するプログラム100のフローチャートを示す。
【0022】
このプログラム100の実行において、制御回路17は、設定時間(例えば10秒)が経過するまで(ステップ120参照)、無線検出部15に情報要求の信号の送信(ステップ110参照)を繰り返させることで乗員の検出を試みる。そして、設定時間が経過すると、その情報要求の応答として電子免許証から識別情報を受信したか否か、すなわち、乗員を検出した否かを判定する(ステップ130参照)。
【0023】
乗員を検出した場合、受信した1つまたは複数の識別情報に基づいて、その識別情報を、1人または複数人の乗員の識別情報として(次の検出タイミングまで、すなわち、次のプログラム100の実行機会まで)RAMに保持させることで、乗員の存在を設定する(ステップ140参照)。乗員を検出しなかった場合、すなわち、設定時間内に識別情報を全く受信しなかった場合、仮想の識別情報を(次の検出タイミングまで)RAMに保持させることで、仮想の乗員を設定する(ステップ150参照)。
【0024】
このようなプログラム100を制御回路17に繰り返し実行させることで、車両用ナビゲーション装置1は、乗員の乗車、降車を逐次検出することができるようになる。
【0025】
次に、図4に、経路記録処理を実現するために制御回路17が実行するプログラム200のフローチャートを示す。制御回路17は、経路案内処理の開始と共にこのプログラム200の実行を開始し、目的地に到着するまで(ステップ220参照)の間欠的なタイミング(例えば1分毎の一定間隔タイミング)で、その時点における最新の乗員リストおよび現在位置(すなわち通過地点)を、RAMまたはフラッシュメモリに逐次追加記録する(ステップ210参照)。ここで、最新の乗員リストは、乗員検出処理によってRAMに保持されている識別情報のリストに相当する。
【0026】
そして、目的地に到着すると、制御回路17は、続いてステップ230を実行する。ステップ230では、以下に示すような処理を行う。
【0027】
すなわち、それまでRAMに追加記録された乗員リストおよび通過地点に基づいて、目的地までの通過経路、および、その経路において車両50に搭乗していた乗員の変遷内容を特定する。さらに制御回路17は、乗員の変遷内容に基づき、各乗員が、目的地までの通過経路のうち何パーセント搭乗していたかを特定する。そして、その特定した値と基準割合(例えば90パーセント)とを比較し、特定した値が基準割合より高い乗員についてのみ、当該通過経路の全長(またはすべての乗員検出機会)において搭乗した乗員であるとする。
【0028】
さらに制御回路17は、“目的地”、“通過経路”、“その通過経路に搭乗したと判定した乗員”の組からなるレコードを、走行履歴データベースに登録する。ここで、この登録する組と同じ目的地および通過経路を有するレコードが走行履歴データベース中にない場合、その組に、各乗員の識別情報と、各識別情報に対応する初期回数(具体的には1回)の情報を追加したレコードを、走行履歴データベースに新規に記録する。
【0029】
また、この登録する組と同じ目的地および通過経路を有するレコードが行履歴データベース中にある場合、そのレコードに対して今回搭乗したと判定した乗員についての登録を行う。そして、各乗員の登録において、登録する乗員と同じ乗員が当該レコード中にない場合、当該レコードに、当該乗員の識別情報と、当該識別情報に対応する初期回数を追加する。また、各乗員の登録において、登録する乗員と同じ乗員の情報が当該レコード中にある場合、当該レコードの、当該乗員に対応する回数を、1回分だけ増加させる。
【0030】
以上のような処理のステップ230の終了後、プログラム200の実行が終了する。このようなプログラム200を制御回路17に実行させることで、車両用ナビゲーション装置1は、目的地、当該目的地までの誘導経路、当該誘導経路に基準割合以上搭乗した乗員、およびその乗員が当該誘導経路に基準割合以上搭乗した回数の情報が、1つのレコードとして記録される。このようなプログラム200が経路案内の度に実行されることで、走行履歴データベースに、目的地と誘導経路の組毎に1つあるレコードが逐次記録されていく。
【0031】
次に、図5に、経路案内処理を実現するために制御回路17が実行するプログラム300のフローチャートを示す。制御回路17は、ユーザが操作スイッチ群13を用いて目的地の設定を行ったことに基づいて、このプログラム300の実行を開始し、まず、当該目的地までの最適経路を算出する(ステップ310参照)。そして、当該目的地および当該目的地までの経路の組に該当する(すなわち一致する)レコードが走行履歴データベース中にあるか否か(ステップ320参照)、該当するレコード中に、直前の乗員検出処理によって検出された乗員の識別情報が記録されているか否か(ステップ330参照)、および後述する案内制限設定があるか否か(ステップ340参照)を判定し、それら判定の結果がすべて肯定的な場合、続いてステップ350で制限案内の処理を行い。それら判定の結果のうち否定的なものがあれば続いてステップ340で通常案内の処理を行う。
【0032】
ここで、制限案内の処理とは、経路案内の内容を簡略化して行う処理、または経路案内の内容を省略する処理をいう。制限案内の処理においては、例えば、誘導経路上の右左折交差点についても、音声による案内および交差点の拡大地図の表示のいずれかを省略する、または、両方を省略する。また、地図上に誘導経路を表示することを行わないようになっていてもよい。
【0033】
また通常案内の処理とは、上述のような簡略化および省略が行われない内容で、経路案内を行う処理をいう。例えば、画像表示装置12に表示させる地図上に誘導経路を重ね、誘導経路上の右左折交差点について、音声による案内および交差点の拡大地図の両方を行う。
【0034】
なお、ステップ330の、「該当するレコード中に、直前の乗員検出処理によって検出された乗員の識別情報が記録されているか否か」の判定は、「該当するレコード中に、直前の乗員検出処理によって検出された乗員の識別情報が記録されており、かつ、その識別情報に対応して記録されている回数が、基準回数(例えば3回)以上であるか否か」の判定に代えてもよい。
【0035】
以上のようなプログラム300を実行することで、車両用ナビゲーション装置1は、走行経路と、走行経路を案内した際に検出されていた乗員および検出回数とを関連付けて走行履歴データベースに記録する。さらに車両用ナビゲーション装置1は、当該経路を再度案内する際に、当該走行経路と関連付けて(1回以上または基準回数以上)記録した乗員の少なくとも1人を検出することに基づいて、走行経路の案内内容を簡略化または省略するようになっている。
【0036】
このように、車両用ナビゲーション装置1が、ある誘導経路の案内時に、その経路を過去に案内したときに車両に搭乗していた乗員がいることを検出したときに、当該案内内容を簡略化または省略すれば、走行に慣れているか否かの判断が、車両利用する者が誰かによって異なるようになる。
【0037】
また、ナビゲーション装置は、当該走行経路を案内した際に乗員が検出されなかった場合、当該走行経路と、所定の仮想の乗員とを関連付けて記録するようになっていてもよい。
【0038】
また、乗員が検出されなかったケースとしては、例えば、乗員検出の機能が故障していたケース、乗員検出が電子免許証との無線通信によって実現する場合に車両が電子免許証不携帯の者による盗難に遭ってしまったケース等がある。このようなケースにおいては、乗員が検出できなかったとして、仮想の乗員と関連付けてその経路を記録しておくことで、その記録を後に解析し、その記録の仮想の乗員をその時の真の乗員に書き換えたり、車両を盗んだ者の逃走履歴を把握したりすることに役立てることができる。
【0039】
また、車両用ナビゲーション装置1は、当該走行経路のうち基準割合以上車両に搭乗していたことが検出された乗員のみを、当該走行経路と関連付けて記録するようになっていてもよい。このようにすることで、ある経路の走行時にすぐ降車してしまった者に対してまで、その経路の案内内容の簡略化および省略をしてしまう可能性を低減することができる。
【0040】
なお、制御回路17は、ユーザの設定に基づいて、ステップ340における案内制限設定の有無を切り替えることができるようになっている。また、制御回路17は、基準割合の値を、ユーザの設定に基づいて変更するようになっている。また、制御回路17は、ユーザの設定に基づいて、乗員の検出を自動で行うか手動で行うかを切り替えることができるようになっている。自動による検出とは、上述のような乗員検出処理による検出をいい、手動による検出とは、操作スイッチ群13を用いたる乗員の識別情報の直接入力に基づいて行う検出をいう。
【0041】
図6に、これらの設定を受け付けるために制御回路17が画像表示装置12に表示させる表示画面20を示す。この制御回路17は、操作スイッチ群13に対する所定の操作があったことに基づいて、表示画面20を表示させ、さらに、アイコン21〜25に対する操作スイッチ群13を用いた選択操作に基づいて、各種設定を受け付ける。具体的には、アイコン21の選択操作に基づいて、案内制限の設定を「有り」に切り替え、アイコン22の選択操作に基づいて、案内制限の設定を「無し」に切り替える。また、アイコン23の選択操作に基づいて、乗員の検出を手動で行うようにし、アイコン24の選択操作に基づいて、乗員の検出を自動で行うようにする。また、アイコン25の選択操作に基づいて、基準割合の調整画面を画像表示装置12に表示させ、その調整画面を利用した操作スイッチ群13に対する操作に基づいて、基準割合を変更する。
【0042】
なお、上記の実施形態において、制御回路17が、プログラム100を実行することで乗員検出手段の一例として機能し、プログラム300を実行することで経路案内手段の一例として機能し、プログラム200を実行することで記録手段の一例として機能する。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の範囲は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の各発明特定事項の機能を実現し得る種々の形態を包含するものである。
【0043】
例えば、ステップ230においては、ある通過経路について基準割合以上搭乗した乗員についても、その搭乗距離が基準距離(例えば5キロメートル)以下であれば、その乗員については搭乗した乗員として走行履歴データベースに記録される対象から除外するようになっていてもよい。
【0044】
また、車両用ナビゲーション装置1が乗員を検出するために無線通信する相手は、電子免許証でなくても、例えば、bluetoothによって車両用ナビゲーション装置1と無線通信し、その際に携帯電話機の識別情報または携帯電話機の所有者の識別情報を送信する携帯電話機等であってもよい。
【0045】
また、上記の実施形態において、制御回路17がプログラムを実行することで実現している各機能は、それらの機能を有するハードウェア(例えば回路構成をプログラムすることが可能なFPGA)を用いて実現するようになっていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の実施形態に係る車両用ナビゲーション装置1の使用環境を示す概略図である。
【図2】車両用ナビゲーション装置1のハードウェア構成図である。
【図3】制御回路17が乗員検出処理のために実行するプログラム100のフローチャートである。
【図4】制御回路17が経路記録処理のために実行するプログラム200のフローチャートである。
【図5】制御回路17が経路案内処理のために実行するプログラム300のフローチャートである。
【図6】各種設定用の表示画面20を示す図である。
【符号の説明】
【0047】
1…車両用ナビゲーション装置、2、3…電子免許証、11…位置検出器、
12…画像表示装置、13…操作スイッチ群、14…スピーカ、15…無線検出部、
16…地図データ取得部、17…制御回路、20…表示画面、21〜26…アイコン、
50…車両、100〜200…プログラム。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載されるナビゲーション装置であって、
目的地までの走行経路を案内する経路案内手段と、
前記車両に搭乗する乗員を検出する乗員検出手段と、
前記走行経路と、前記走行経路を前記経路案内手段が案内した際に前記乗員検出手段に検出されていた乗員と、を関連付けて記録する記録手段と、を備え、
前記経路案内手段は、前記走行経路を再度案内する際に、前記乗員検出手段が、前記記録手段によって前記走行経路と関連付けて記録した乗員の少なくとも1人を検出することに基づいて、前記走行経路の案内内容を簡略化または省略することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
前記記録手段は、前記走行経路を前記経路案内手段が案内した際に前記乗員検出手段によって乗員が検出されなかった場合、前記走行経路と、所定の仮想の乗員とを関連付けて記録することを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
前記記録手段は、前記走行経路のうち基準割合以上前記車両に搭乗していたことが前記乗員検出手段によって検出された乗員のみを、前記走行経路と関連付けて記録することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項4】
自車両の目的地までの走行経路を案内する経路案内手段、
自車両の車内の乗員を検出する乗員検出手段、および
前記走行経路と、前記走行経路を前記経路案内手段が案内した際に前記乗員検出手段に検出されていた乗員と、を関連付けて記録する記録手段、として、コンピュータを機能させるプログラムであって、
前記経路案内手段は、前記走行経路を再度案内する際に、前記乗員検出手段が、前記記録手段によって前記走行経路と関連付けて記録した乗員の少なくとも1人を検出することに基づいて、前記走行経路の案内内容を簡略化または省略することを特徴とするプログラム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−64597(P2008−64597A)
【公開日】平成20年3月21日(2008.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−242702(P2006−242702)
【出願日】平成18年9月7日(2006.9.7)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】