説明

ハイブリッド車両

【課題】 車体後部の荷室の容量を確保しながら、電装部品を収納するケース、燃料タンクおよびキャニスタを衝突の衝撃から保護する。
【解決手段】 ハイブリッド車両のフロアパネル41の下に配置された燃料タンク42の直後方であって、左右のリヤサイドフレーム12に挟まれた荷室の床下に、少なくともバッテリモジュールを含む電装部品を収納するケース14を配置し、ケース14の左右一側にキャニスタ48を配置する。キャニスタ48をリヤサイドフレーム12の左右方向外端よりも内側で、かつケース14の後端よりも前方に配置したので、車両が側突されたときにはリヤサイドフレーム12でケース14キャニスタ48を保護し、車両が後突されたときにはケース14で燃料タンク42およびキャニスタ48を保護することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フロアパネルの下方に配置された燃料タンクの直後方であって、左右のリヤサイドフレームに挟まれた荷室の床下に、少なくともバッテリモジュールを含む電装部品を収納するケースを配置し、前記ケースの左右一側にキャニスタを配置したハイブリッド車両に関する。
【背景技術】
【0002】
ハイブリッド車両のモータを駆動するバッテリを、車体後部の荷室の床上に配置したものが、下記特許文献1により公知である。
【0003】
またリヤシートの後方の荷室にバッテリを配置し、その後方にスペアタイヤを配置したハイブリッド車両において、後突を受けたときにスペアタイヤが前進してバッテリを損傷させないように、前進するスペアタイヤを斜め上向きに案内するガイド部材を設けたものが、下記特許文献2により公知である。
【特許文献1】特開2005−205953号公報
【特許文献2】特開2004−262412公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ハイブリッド車両のリヤシートの下方に燃料タンクを配置し、かつ車体後部の荷室の容積を確保するために該荷室の床下にスペアタイヤおよびバッテリを配置した場合、車両の衝突によりバッテリ、燃料タンクおよび該燃料タンクの付属品であるキャニスタ等が損傷する可能性があるため、これらの部品を衝突の衝撃から保護する必要がある。また車両が後突された場合に衝突の衝撃でスペアタイヤが前進しても、スペアタイヤを案内する特別のガイド部材を設けることなく、前方の燃料タンクを損傷から保護することが望ましい。
【0005】
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、車体後部の荷室の容量を確保しながら、電装部品を収納するケース、燃料タンクおよびキャニスタを衝突の衝撃から保護することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、フロアパネルの下方に配置された燃料タンクの直後方であって、左右のリヤサイドフレームに挟まれた荷室の床下に、少なくともバッテリモジュールを含む電装部品を収納するケースを配置し、前記ケースの左右一側にキャニスタを配置したハイブリッド車両であって、前記キャニスタは、前記リヤサイドフレームの左右方向外端よりも内側で、かつ前記ケースの後端よりも前方に配置されることを特徴とするハイブリッド車両が提案される。
【0007】
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記キャニスタの後方に該キャニスタに導入される空気を濾過するエアフィルタを備え、前記エアフィルタは前記キャニスタの後方への投影範囲外に配置されることを特徴とするハイブリッド車両が提案される。
【0008】
また請求項3に記載された発明によれば、請求項2の構成に加えて、前記エアフィルタの後端は、前記ケースの後端よりも後方に配置されることを特徴とするハイブリッド車両が提案される。
【0009】
また請求項4に記載された発明によれば、請求項1〜請求項3の何れか1項の構成に加えて、前記ケースの左右方向他側にサイレンサを備え、前記サイレンサの後端は、前記ケースの後端よりも後方に配置されることを特徴とするハイブリッド車両が提案される。
【0010】
また請求項5に記載された発明によれば、請求項1〜請求項3の何れか1項の構成に加えて、前記ケースの後方にサイレンサを備え、前記サイレンサは前記ケースの後方への投影範囲内に配置されることを特徴とするハイブリッド車両が提案される。
【0011】
また請求項6に記載された発明によれば、請求項1〜請求項5の何れか1項の構成に加えて、前記電装部品は、前記ケースの下部に配置されるバッテリモジュールと、前記ケースの上部に配置されるインバータとを含み、前記ケースの後部に前記バッテリモジュールから前記インバータに冷却風を案内する中間ダクトが配置されることを特徴とするハイブリッド車両が提案される。
【0012】
また請求項7に記載された発明によれば、請求項6の構成に加えて、前記キャニスタの後端は、前記中間ダクトの前端よりも前方に配置されることを特徴とするハイブリッド車両が提案される。
【0013】
また請求項8に記載された発明によれば、請求項1〜請求項7の何れか1項の構成に加えて、前記ケースは前記左右のリヤサイドフレームに吊り下げフレームを介して吊り下げ支持されており、前記電装部品および前記キャニスタは前記吊り下げフレームの後端よりも前方に配置されることを特徴とするハイブリッド車両が提案される。
【0014】
また請求項9に記載された発明によれば、請求項1〜請求項8の何れか1項の構成に加えて、前記燃料タンクおよび前記ケース間に、左右両端が前記左右のリヤサイドフレームに接続された補強フレームを備えることを特徴とするハイブリッド車両が提案される。
【0015】
また請求項10に記載された発明によれば、請求項1〜請求項9の何れか1項の構成に加えて、前記ケースの後方に物品収納容器が設けられることを特徴とするハイブリッド車両が提案される。
【0016】
また請求項11に記載された発明によれば、請求項1〜請求項10の何れか1項の構成に加えて、前記ケースの上方にスペアタイヤが配置され、前記スペアタイヤの下面は前記燃料タンクの上面と同じか高い位置に配置されるとともに、前記スペアタイヤの後端は前記ケースの後端よりも後方に配置されることを特徴とするハイブリッド車両が提案される。
【0017】
また請求項12に記載された発明によれば、請求項11の構成に加えて、前記ケースの上面に衝撃により分離するブラケットを設け、前記ブラケットに前記スペアタイヤを支持したことを特徴とするハイブリッド車両が提案される。
【0018】
また請求項13に記載された発明によれば、請求項11または請求項12の構成に加えて、前記燃料タンクの上方に前記フロアパネルを挟んで配置されたリヤシートと、前記ケースに冷却風を導入する吸気ダクトと、前記ケースから冷却風を排出する排気ダクトとを備え、前記スペアタイヤの前部と前記リヤシートのシートクッションとの間に、前記吸気ダクトおよび前記排気ダクトの前記ケースへの接続部が配置されることを特徴とするハイブリッド車両が提案される。
【0019】
また請求項14に記載された発明によれば、請求項13の構成に加えて、前記吸気ダクトおよび前記排気ダクトの前記ケースへの接続部と前記リヤシートのシートクッションとの間に、前記左右のリヤサイドフレームを接続するクロスメンバが配置されることを特徴とするハイブリッド車両が提案される。
【0020】
また請求項15に記載された発明によれば、フロアパネルの下方に配置された燃料タンクの直後方であって、左右のリヤサイドフレームに挟まれた荷室の床下に、少なくともバッテリモジュールを含む電装部品を収納するケースを配置し、前記ケースの左右一側にキャニスタを配置したハイブリッド車両であって、前記キャニスタは、前記リヤサイドフレームの左右方向外端よりも内側で、かつ前記ケースの後端よりも前方に配置され、前記キャニスタに導入される空気を濾過するエアフィルタは、前記キャニスタの後方への投影範囲外に配置され、前記電装部品は、前記ケースの下部に配置されるバッテリモジュールと、前記ケースの上部に配置されるインバータとを含み、前記ケースの後部に前記バッテリモジュールから前記インバータに冷却風を案内する中間ダクトが配置され、前記キャニスタの後端は、前記中間ダクトの前端よりも前方に配置されることを特徴とするハイブリッド車両が提案される。
【0021】
また請求項16に記載された発明によれば、フロアパネルの下方に配置された燃料タンクの直後方であって、左右のリヤサイドフレームに挟まれた荷室の床下に、少なくともバッテリモジュールを含む電装部品を収納するケースを配置し、前記ケースの左右一側にキャニスタを配置したハイブリッド車両であって、前記キャニスタは、前記リヤサイドフレームの左右方向外端よりも内側で、かつ前記ケースの後端よりも前方に配置され、前記ケースの上方にスペアタイヤが配置され、前記スペアタイヤの下面は前記燃料タンクの上面と同じか高い位置に配置されるとともに、前記スペアタイヤの後端は前記ケースの後端よりも後方に配置され、前記燃料タンクの上方に前記フロアパネルを挟んで配置されたリヤシートと、前記ケースに冷却風を導入する吸気ダクトと、前記ケースから冷却風を排出する排気ダクトとを備え、前記スペアタイヤの前部と前記リヤシートのシートクッションとの間に、前記吸気ダクトおよび前記排気ダクトの前記ケースへの接続部が配置されるとともに、前記接続部と前記リヤシートのシートクッションとの間に、前記左右のリヤサイドフレームを接続するクロスメンバが配置されることを特徴とするハイブリッド車両が提案される。
【0022】
尚、実施の形態の防水ケース14は本発明のケースに対応する。
【発明の効果】
【0023】
請求項1の構成によれば、ハイブリッド車両のフロアパネルの下方に配置された燃料タンクの直後方であって、左右のリヤサイドフレームに挟まれた荷室の床下に、少なくともバッテリモジュールを含む電装部品を収納するケースを配置し、ケースの左右一側にキャニスタを配置するに際し、そのキャニスタをリヤサイドフレームの左右方向外端よりも内側で、かつケースの後端よりも前方に配置したので、車両が側突されたときにはリヤサイドフレームでケースおよびキャニスタを保護し、車両が後突されたときにはケースでキャニスタおよび燃料タンクを保護することができる。
【0024】
また請求項2の構成によれば、キャニスタに導入される空気を濾過するエアフィルタを、キャニスタの後方への投影範囲外に配置したので、車両が後突されてエアフィルタが前方に移動しても、そのエアフィルタがキャニスタが損傷させるのを防止することができる。
【0025】
また請求項3の構成によれば、エアフィルタの後端をケースの後端よりも後方に配置したので、衝突の衝撃をエアフィルタで吸収してケースの損傷を軽減することができる。
【0026】
また請求項4の構成によれば、ケースの左右方向他側に設けたサイレンサの後端をケースの後端よりも後方に配置したので、衝突の衝撃をサイレンサで吸収してケースの損傷を軽減することができる。
【0027】
また請求項5の構成によれば、ケースの後方に設けたサイレンサを該ケースの後方への投影範囲内に配置したので、車両が後突されたときの衝撃をサイレンサの圧壊で吸収してケースを保護することができる。
【0028】
また請求項6の構成によれば、電装部品がケースの下部に配置されるバッテリモジュールと、ケースの上部に配置されるインバータとを含み、ケースの後部にバッテリモジュールからインバータに冷却風を案内する中間ダクトを配置したので、車両が後突されたときの衝撃を中間ダクトの圧壊で吸収して電装部品を保護することができる。
【0029】
また請求項7の構成によれば、キャニスタの後端を中間ダクトの前端よりも前方に配置したので、車両が後突されたときの衝撃を中間ダクトの圧壊で吸収してキャニスタを保護することができる。
【0030】
また請求項8の構成によれば、ケースを左右のリヤサイドフレームに吊り下げフレームを介して吊り下げ支持し、電装部品およびキャニスタを吊り下げフレームの後端よりも前方に配置したので、車両が後突されたときに吊り下げフレームで電装部品およびキャニスタを保護することができる。
【0031】
また請求項9の構成によれば、燃料タンクおよびケース間に左右両端が左右のリヤサイドフレームに接続された補強フレームを設けたので、車両が後突されたときに補強フレームで燃料タンクを保護することができる。
【0032】
また請求項10の構成によれば、ケースの後方に物品収納容器を設けたので、車両が後突されたときに物品収納容器をクラッシャブルゾーンとしてケースを保護することができる。
【0033】
また請求項11の構成によれば、ケースの上方にスペアタイヤを配置し、その下面を燃料タンクの上面と同じか高い位置とし、その後端をケースの後端よりも後方としたので、車両が後突されたときにスペアタイヤでケースを保護するとともに、衝突の衝撃で前進するスペアタイヤが燃料タンクを傷つけるのを防止することができる。
【0034】
また請求項12の構成によれば、ケースの上面に衝撃により分離するブラケットを設け、そのブラケットにスペアタイヤを支持したので、車両が後突されてスペアタイヤに衝撃が加わったとき、ブラケットがケースから分離して該ケースの損傷を防止することができる。
【0035】
また請求項13の構成によれば、燃料タンクの上方にフロアパネルを挟んで配置されたリヤシートと、ケースに冷却風を導入する吸気ダクトと、ケースから冷却風を排出する排気ダクトとを設け、スペアタイヤの前部とリヤシートのシートクッションとの間に、吸気ダクトおよび排気ダクトのケースへの接続部を配置したので、車両が後突されてスペアタイヤが前方に移動したとき、吸気ダクトおよび排気ダクトで衝突の衝撃を吸収してシートクッションの損傷を防止することができる。
【0036】
また請求項14の構成によれば、吸気ダクトおよび排気ダクトのケースへの接続部とリヤシートのシートクッションとの間に、左右のリヤサイドフレームを接続するクロスメンバを配置したので、衝突の衝撃がシートクッションに伝達されるのをクロスメンバによって阻止することができる。
【0037】
また請求項15の構成によれば、ハイブリッド車両のフロアパネルの下方に配置された燃料タンクの直後方であって、左右のリヤサイドフレームに挟まれた荷室の床下に、少なくともバッテリモジュールを含む電装部品を収納するケースを配置し、ケースの左右一側にキャニスタを配置するに際し、そのキャニスタをリヤサイドフレームの左右方向外端よりも内側で、かつケースの後端よりも前方に配置したので、車両が側突されたときにはリヤサイドフレームでケースおよびキャニスタを保護し、車両が後突されたときにはケースでキャニスタおよび燃料タンクを保護することができる。しかもキャニスタに導入される空気を濾過するエアフィルタを、キャニスタの後方への投影範囲外に配置したので、車両が後突されてエアフィルタが前方に移動しても、そのエアフィルタがキャニスタを損傷させるのを防止することができる。更に、電装部品がケースの下部に配置されるバッテリモジュールと、ケースの上部に配置されるインバータとを含み、ケースの後部にバッテリモジュールからインバータに冷却風を案内する中間ダクトを配置したので、車両が後突されたときの衝撃を中間ダクトの圧壊で吸収して電装部品を保護することができるだけでなく、キャニスタの後端を中間ダクトの前端よりも前方に配置したので、車両が後突されたときの衝撃を中間ダクトの圧壊で吸収してキャニスタを保護することができる。
【0038】
また請求項16の構成によれば、ハイブリッド車両のフロアパネルの下方に配置された燃料タンクの直後方であって、左右のリヤサイドフレームに挟まれた荷室の床下に、少なくともバッテリモジュールを含む電装部品を収納するケースを配置し、ケースの左右一側にキャニスタを配置するに際し、そのキャニスタをリヤサイドフレームの左右方向外端よりも内側で、かつケースの後端よりも前方に配置したので、車両が側突されたときにはリヤサイドフレームでケースおよびキャニスタを保護し、車両が後突されたときにはケースでキャニスタおよび燃料タンクを保護することができる。またケースの上方にスペアタイヤを配置し、その下面を燃料タンクの上面と同じか高い位置とし、その後端をケースの後端よりも後方としたので、車両が後突されたときにスペアタイヤでケースを保護するとともに、衝突の衝撃で前進するスペアタイヤが燃料タンクを傷つけるのを防止することができる。更に、燃料タンクの上方にフロアパネルを挟んで配置されたリヤシートと、ケースに冷却風を導入する吸気ダクトと、ケースから冷却風を排出する排気ダクトとを設け、スペアタイヤの前部とリヤシートのシートクッションとの間に、吸気ダクトおよび排気ダクトのケースへの接続部を配置したので、車両が後突されてスペアタイヤが前方に移動したとき、吸気ダクトおよび排気ダクトで衝突の衝撃を吸収してシートクッションの損傷を防止することができ、しかも吸気ダクトおよび排気ダクトのケースへの接続部とリヤシートのシートクッションとの間に、左右のリヤサイドフレームを接続するクロスメンバを配置したので、衝突の衝撃がシートクッションに伝達されるのをクロスメンバによって阻止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0039】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0040】
図1〜図7は本発明の第1の実施の形態を示すもので、図1は車両用電源装置の全体斜視図、図2は図1の2方向矢視図、図3は図2の3方向矢視図、図4は図2の4−4線断面図、図5は図3の5−5線断面図、図6は図5の6−6線断面図、図7は図5の7方向矢視図である。
【0041】
図1に示すように、ハイブリッド車両のモータ・ジェネレータを作動させる電源装置は、車体後部のトランクルームの下方にスペアタイヤ51を収納するタイヤパン11を利用して収納される。下方に凹む容器状のタイヤパン11は、その左右側縁が左右のリヤサイドフレーム12,12に接続される。電源装置は上面が開放した容器状の防水ケース14と、その上面開口部を閉塞する平板状の蓋部材15とを備えており、防水ケース14および蓋部材15間に挟まれて車幅方向に延びる前後一対の吊り下げフレーム16,16の車幅方向両端部が、左右のリヤサイドフレーム12,12の上面にボルト17…で固定される。従って、電源装置は前後一対の吊り下げフレーム16,16を介して左右のリヤサイドフレーム12,12に吊り下げ支持されることになる。
【0042】
蓋部材15の前縁は前側の吊り下げフレーム16の位置で終わっており、その前方の防水ケース14内にダクト部材18が収納される。ダクト部材18の上面には、車室内の空気を防水ケース14内に冷却風として吸入する吸気ダクト19の下流端と、冷却を終えた冷却風を防水ケース14内から排出する排気ダクト20の上流端とが接続されており、吸気ダクト19は防水ケース14の左前部から車体左前上方に延び、排気ダクト20は防水ケース14の右前部から車体の右側面を後方に延びている。排気ダクト20の下流端には電動式の冷却ファン21が設けられており、この冷却ファン21が発生する負圧で吸気ダクト19内に冷却風が吸入される。尚、吸気ダクト19から排出された冷却風は、トランクルームの内装材とリヤフェンダとの間に排出され、一部は車室内に戻されて一部は車外に排出される。
【0043】
図5および図6に示すように、防水ケース14の底部には第1冷却風通路39を構成する下部バッテリケース22および上部バッテリケース23が、それらの間に空間を形成するように配置される。複数のバッテリセルを車幅方向に直列に接続した棒状のバッテリモジュール24…が、前後方向に7列、上下方向に2段に配列され、左右一対のU字状の下部バッテリ支持フレーム25,25と、それらの上端に結合された左右一対のI字状の上部バッテリ支持フレーム26,26とで束ねられた状態で、前記下部バッテリケース22および上部バッテリケース23の内部に収納される。
【0044】
各々の上部バッテリ支持フレーム26の上面に設けた左右一対のブラケット27,27と吊り下げフレーム16とが、外周にカラー28,28を嵌合させた長尺のボルト29,29と、その下端に螺合するナット30,30とで接続される。従って、合計14本のバッテリモジュール24…は4本のボルト29…によって前後の吊り下げフレーム16に吊り下げ支持されることになる。
【0045】
上部バッテリケース23の上面に、下部電装部品ケース31および上部電装部品ケース32が固定されており、その内部に電装部品であるインバータ33やDC−DCコンバータ34が車幅方向左右に並置される。これにより、インバータ33およびDC−DCコンバ−タ34をコンパクトに配置することができる。
【0046】
上部バッテリケース23の上面と下部電装部品ケース31の下面との間には第2冷却風通路40が形成されており、バッテリモジュール24…を冷却した冷却風を第2冷却風通路40に導くべく、防水ケース14の後部にU字状に湾曲する中間ダクト36が設けられる。中間ダクト36の入口開口36aは第1冷却風通路39の下流端に連通し、中間ダクト36の出口開口36bは第2冷却風通路40の上流端に連通する。このように中間ダクト36を第1冷却風通路39の下流端から第2冷却風通路40の上流端へと滑らかに湾曲するU字状に形成したので、冷却風を第1冷却風通路39から第2冷却風通路40へとスムーズに案内することができる。
【0047】
インバータ33やDC−DCコンバータ34からそれぞれ下方に延びるヒートシンク37,38が第2冷却風通路40に臨んでいる。このようにインバータ33およびDC−DCコンバ−タ34の下面から下方に延びるヒートシンク37,38を第2冷却風通路40に臨ませたので、冷却風の流通抵抗を増加させることなくインバータ33およびDC−DCコンバ−タ34を効率的に冷却することができる。
【0048】
図1〜図4に示すように、タイヤパン11の前方にフロアパネル41が連なっており、その下面に燃料タンク42が配置されるとともに、その上面にシートクッション43およびシートバック44を備えるリヤシート45が配置される。吸気ダクト19の前端の吸気口19aは、シートバック44の左端において車室内に開口する。防水ケース14の上面、つまり蓋部材15の高さと、燃料タンク42の上端の高さとは略等しくなっており、防水ケース14の前面と燃料タンク42の後面との間に、左右のリヤサイドフレーム12,12間を接続する補強フレーム46が車幅方向に配置される。また吸気ダクト19および排気ダクト20がダクト部材18に接続される部分と、リヤシート45のシートクッション43の後端との間に、左右のリヤサイドフレーム12,12間を接続するクロスメンバ47が車幅方向に配置される。
【0049】
燃料タンク42が発生した蒸発燃料を一時的にチャージするキャニスタ48が防水ケース14の左側部に支持され、キャニスタ48にチャージされた蒸発燃料をエンジンの吸気通路にパージすべく、キャニスタ48に吸入する外気を濾過するエアフィルタ49が、キャニスタ48の後方において左側のリヤサイドフレーム12の下面に支持される。車体前後方向に見て、キャニスタ48の左端は左側のリヤサイドフレーム12の左端よりも車幅方向内側に配置されるとともに、エアフィルタ49はキャニスタ48の車体後方への投影範囲よりも車幅方向外側に外れた位置に配置される(図4参照)。また車幅方向に見て、キャニスタ48の後端は防水ケース14の後端よりも後方に配置される(図2参照)。更に、防水ケース14の右側部には排気騒音を低減するサイレンサ50が支持されており、そのサイレンサ50の後端は防水ケース14の後端よりも後方に配置される(図3参照)。
【0050】
図2〜図6に示すように、防水ケース14の蓋部材15の上面にスペアタイヤ51が支持される。後側の吊り下げフレーム16の後方において、左右のリヤサイドフレーム12,12間をスペアタイヤ支持フレーム52が架橋しており、前端が蓋部材15の前部上面に溶接W1されたブラケット53の後端が、スペアタイヤ支持フレーム52に溶接W2される。蓋部材15の上面から浮き上がったスペアタイヤ支持フレーム52の前後方向中間部にウエルドナット54を備える取付部55が設けられており、そのウエルドナット54に螺合する蝶ねじ56でスペアタイヤ51がブラケット53上に固定される。このとき、スペアタイヤ51の後部の左右2カ所が、スペアタイヤ支持フレーム52に設けた2個の受け部材57,57に支持される。スペアタイヤ51の上方には荷室58の下面を区画する着脱自在な底板59が配置され、その後部下面には小物を収納する物品収納容器60が配置される。つまり、スペアタイヤ51および防水ケース14は、荷室58ではなく、荷室58の底板59の下方に配置されている。
【0051】
スペアタイヤ51を収納した状態で、その後端は防水ケース14の後端よりも後方に突出する。またスペアタイヤ51の前端は、吸気ダクト19および排気ダクト20がダクト部材18に接続される部分を挟んで、クロスメンバ47の後方に臨んでいる。
【0052】
次に、上記構成を備えた本発明の実施の形態の作用について説明する。
【0053】
ハイブリッド車両のモータ・ジェネレータを駆動すると、バッテリモジュール24…、インバータ33およびDC−DC34コンバータよりなる電装部品が発熱する。冷却ファン21を駆動すると、その上流側に発生した負圧により吸気ダクト19から車室内の空気が冷却風としてダクト部材18内に吸入される。冷却風はダクト部材18から防水ケース14の第1冷却風通路39に流入し、そこを前方から後方に流れる間にバッテリモジュール24…を冷却した後、中間ダクト36により上向きにUターンして第2冷却風通路40を後方から前方に流れ、その間にヒートシンク37,38に接触してインバータ33およびDC−DCコンバータ34を冷却する。このようにして冷却を終えた冷却風はダクト部材18から排気ダクト20に流入し、冷却ファン21を通過した後に車室内および車室外に分かれて排出される。
【0054】
さて、車両が側突あるいは後突を受けたとき、キャニスタ48、バッテリモジュール24…、インバータ33およびDC−DCコンバータ34は次のようにして保護される。即ち、図4から明らかなように、車体後面視でキャニスタ48は左側のリヤサイドフレーム12よりも車幅方向内側に配置されているため、側突の衝撃を前記リヤサイドフレームで受け止めてキャニスタ48の損傷を防止することができる。もちろん、左右のリヤサイドフレーム12,12は、それらの間に配置された防水ケース14の内部のバッテリモジュール24…、インバータ33およびDC−DCコンバータ34を保護する機能を発揮する。また車体側面視でキャニスタ48の後端(図2および図3のラインL1参照)は、防水ケース14の後端(図2および図3のラインL2参照)よりも前方に配置されているため、後突の衝撃を防水ケース14の後部で吸収してキャニスタ48の損傷を防止することができる。
【0055】
特に、防水ケース14の内部の中間ダクト36(図5参照)はキャニスタ48の後端よりも後方に配置されているため、この中間ダクト36が圧壊して衝突エネルギーを効果的に吸収することで、その前方のキャニスタ48、バッテリモジュール24…、インバータ33、DC−DCコンバータ34の保護を図ることができる。更に、防水ケース14を吊り下げ支持する前後の吊り下げフレーム16,16のうち、後側の吊り下げフレーム16の前方にキャニスタ48、バッテリモジュール24…、インバータ33、DC−DCコンバータ34が配置されているので、それらの保護が一層確実なものとなる。
【0056】
また防水ケース14の左側に配置されたエアフィルタ49および右側に配置されたサイレンサ50の後端は、防水ケース14の後端よりも後方に突出しているため、後突の衝撃をエアフィルタ49およびサイレンサ50の圧壊で吸収し、防水ケース14の損傷を軽減することができるだけでなく、防水ケース24の後方に配置された物品収納容器60もクラッシャブルゾーンとして機能することで後突の衝撃を吸収する。しかもエアフィルタ49はキャニスタ48の後方投影範囲から外れて配置されているので(図4参照)、後突によりエアフィルタ49が前進してもキャニスタ48に衝突することがなく、キャニスタ48の損傷を防止することができる。
【0057】
また防水ケース14の上面にスペアタイヤ51が支持されているため、後突を受けたときにスペアタイヤ51が前方に移動する場合があるが、スペアタイヤ51の下面の高さは燃料タンク42の上面の高さと同等かそれ以上であるため、前進するスペアタイヤ51によって燃料タンク42が損傷することはない。しかも燃料タンク42の後部には補強フレーム46が車幅方向に配置されているため、後突の衝撃を補強フレーム46で受け止めて燃料タンク42を一層確実に保護することができる。
【0058】
また防水ケース14の前端のダクト部材18への吸気ダクト19および排気ダクト20の接続部が、リヤシート45のシートクッション43とスペアタイヤ51の前端との間に配置されているので、後突の衝撃でスペアタイヤ51が前進しても、吸気ダクト19および排気ダクト20の接続部が圧壊して前進するスペアタイヤ51の衝撃を吸収し、リヤシート45を保護することができる。このとき、リヤシート45のシートクッション43の後方には車幅方向に延びるクロスメンバ47が配置されているため、このクロスメンバ47でリヤシート45を一層確実に保護することができる。
【0059】
更に、スペアタイヤ51は防水ケース14の蓋部材15の上面に破断可能に溶接W1,W2したブラケット53に支持されているため、後突の衝撃がスペアタイヤ51に加わったとき、ブラケット53が溶接W1,W2において蓋部材15から容易に分離することで、蓋部材15に連なる防水ケース14の損傷を防止することができる。
【0060】
次に、図8および図9に基づいて本発明の第2の実施の形態を説明する。
【0061】
第1の実施の形態では、サイレンサ50が防水ケース14の右側方に配置されていたが、第2の実施の形態では、サイレンサ50′が防水ケース14の後方に、より具体的には防水ケース14の後方への投影範囲内に配置されている。従って、車両が後突を受けたときにサイレンサ50′がより確実に圧壊し、衝突のエネルギーを効果的に吸収して防水ケース14を保護を図ることができる。
【0062】
次に、図10に基づいて本発明の第3の実施の形態を説明する。
【0063】
第1および第2の実施の形態では、防水ケース14の上方にスペアタイヤ51を配置しているが、第3の実施の形態では前記スペアタイヤ51の収納スペースを物品収納部61として利用している。
【0064】
即ち、第3の実施の形態において、荷室58の下面を区画する底板59を底板62の位置に移設することで、荷室58の空間を拡大させることができる。また底板59を折り畳むことで、物品収納容器60にアクセスすることができる。
【0065】
この第3の実施の形態のその他の構成は第1および第2の実施の形態の構成と同じであり、同様の作用効果を達成することができる。
【0066】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
【0067】
例えば、実施の形態ではハイブリッド車両を例示したが、本発明は電気自動車に対しても適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】第1の実施の形態に係る車両用電源装置の全体斜視図
【図2】図1の2方向矢視図
【図3】図2の3方向矢視図
【図4】図2の4−4線断面図
【図5】図3の5−5線断面図
【図6】図5の6−6線断面図
【図7】図5の7方向矢視図
【図8】第2の実施の形態に係る、前記図2に対応する図
【図9】図8の9方向矢視図
【図10】第3の実施の形態に係る、前記図2に対応する図
【符号の説明】
【0069】
12 リヤサイドフレーム
14 防水ケース(ケース)
16 吊り下げフレーム
18 ダクト部材
19 吸気ダクト
20 排気ダクト
24 バッテリモジュール
33 インバータ
36 中間ダクト
41 フロアパネル
42 燃料タンク
43 シートクッション
45 リヤシート
46 補強フレーム
47 クロスメンバ
48 キャニスタ
49 エアフィルタ
50 サイレンサ
50′ サイレンサ
51 スペアタイヤ
53 ブラケット
58 荷室
60 物品収納容器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フロアパネル(41)の下方に配置された燃料タンク(42)の直後方であって、左右のリヤサイドフレーム(12)に挟まれた荷室(58)の床下に、少なくともバッテリモジュール(24)を含む電装部品を収納するケース(14)を配置し、前記ケース(14)の左右一側にキャニスタ(48)を配置したハイブリッド車両であって、
前記キャニスタ(48)は、前記リヤサイドフレーム(12)の左右方向外端よりも内側で、かつ前記ケース(14)の後端よりも前方に配置されることを特徴とするハイブリッド車両。
【請求項2】
前記キャニスタ(48)の後方に該キャニスタ(48)に導入される空気を濾過するエアフィルタ(49)を備え、前記エアフィルタ(49)は前記キャニスタ(48)の後方への投影範囲外に配置されることを特徴とする、請求項1に記載のハイブリッド車両。
【請求項3】
前記エアフィルタ(49)の後端は、前記ケース(14)の後端よりも後方に配置されることを特徴とする、請求項2に記載のハイブリッド車両。
【請求項4】
前記ケース(14)の左右方向他側にサイレンサ(50)を備え、前記サイレンサ(50)の後端は、前記ケース(14)の後端よりも後方に配置されることを特徴とする、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のハイブリッド車両。
【請求項5】
前記ケース(14)の後方にサイレンサ(50′)を備え、前記サイレンサ(50′)は前記ケース(14)の後方への投影範囲内に配置されることを特徴とする、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のハイブリッド車両。
【請求項6】
前記電装部品は、前記ケース(14)の下部に配置されるバッテリモジュール(24)と、前記ケース(14)の上部に配置されるインバータ(33)とを含み、前記ケース(14)の後部に前記バッテリモジュール(24)から前記インバータ(33)に冷却風を案内する中間ダクト(36)が配置されることを特徴とする、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載のハイブリッド車両。
【請求項7】
前記キャニスタ(48)の後端は、前記中間ダクト(36)の前端よりも前方に配置されることを特徴とする、請求項6に記載のハイブリッド車両。
【請求項8】
前記ケース(14)は前記左右のリヤサイドフレーム(12)に吊り下げフレーム(16)を介して吊り下げ支持されており、前記電装部品および前記キャニスタ(48)は前記吊り下げフレーム(16)の後端よりも前方に配置されることを特徴とする、請求項1〜請求項7の何れか1項に記載のハイブリッド車両。
【請求項9】
前記燃料タンク(42)および前記ケース(14)間に、左右両端が前記左右のリヤサイドフレーム(12)に接続された補強フレーム(46)を備えることを特徴とする、請求項1〜請求項8の何れか1項に記載のハイブリッド車両。
【請求項10】
前記ケース(14)の後方に物品収納容器(60)が設けられることを特徴とする、請求項1〜請求項9の何れか1項に記載のハイブリッド車両。
【請求項11】
前記ケース(14)の上方にスペアタイヤ(51)が配置され、前記スペアタイヤ(51)の下面は前記燃料タンク(42)の上面と同じか高い位置に配置されるとともに、前記スペアタイヤ(51)の後端は前記ケース(14)の後端よりも後方に配置されることを特徴とする、請求項1〜請求項10の何れか1項に記載のハイブリッド車両。
【請求項12】
前記ケース(14)の上面に衝撃により分離するブラケット(53)を設け、前記ブラケット(53)に前記スペアタイヤ(51)を支持したことを特徴とする、請求項11に記載のハイブリッド車両。
【請求項13】
前記燃料タンク(42)の上方に前記フロアパネル(41)を挟んで配置されたリヤシート(45)と、前記ケース(14)に冷却風を導入する吸気ダクト(19)と、前記ケース(14)から冷却風を排出する排気ダクト(20)とを備え、前記スペアタイヤ(51)の前部と前記リヤシート(45)のシートクッション(43)との間に、前記吸気ダクト(19)および前記排気ダクト(20)の前記ケース(14)への接続部が配置されることを特徴とする、請求項11または請求項12に記載のハイブリッド車両。
【請求項14】
前記吸気ダクト(19)および前記排気ダクト(20)の前記ケース(14)への接続部と前記リヤシート(45)のシートクッション(43)との間に、前記左右のリヤサイドフレーム(12)を接続するクロスメンバ(47)が配置されることを特徴とする、請求項13に記載のハイブリッド車両。
【請求項15】
フロアパネル(41)の下方に配置された燃料タンク(42)の直後方であって、左右のリヤサイドフレーム(12)に挟まれた荷室(58)の床下に、少なくともバッテリモジュール(24)を含む電装部品を収納するケース(14)を配置し、前記ケース(14)の左右一側にキャニスタ(48)を配置したハイブリッド車両であって、
前記キャニスタ(48)は、前記リヤサイドフレーム(12)の左右方向外端よりも内側で、かつ前記ケース(14)の後端よりも前方に配置され、前記キャニスタ(48)に導入される空気を濾過するエアフィルタ(49)は、前記キャニスタ(48)の後方への投影範囲外に配置され、
前記電装部品は、前記ケース(14)の下部に配置されるバッテリモジュール(24)と、前記ケース(14)の上部に配置されるインバータ(33)とを含み、前記ケース(14)の後部に前記バッテリモジュール(24)から前記インバータ(33)に冷却風を案内する中間ダクト(36)が配置され、前記キャニスタ(48)の後端は、前記中間ダクト(36)の前端よりも前方に配置されることを特徴とするハイブリッド車両。
【請求項16】
フロアパネル(41)の下方に配置された燃料タンク(42)の直後方であって、左右のリヤサイドフレーム(12)に挟まれた荷室(58)の床下に、少なくともバッテリモジュール(24)を含む電装部品を収納するケース(14)を配置し、前記ケース(14)の左右一側にキャニスタ(48)を配置したハイブリッド車両であって、
前記キャニスタ(48)は、前記リヤサイドフレーム(12)の左右方向外端よりも内側で、かつ前記ケース(14)の後端よりも前方に配置され、
前記ケース(14)の上方にスペアタイヤ(51)が配置され、前記スペアタイヤ(51)の下面は前記燃料タンク(42)の上面と同じか高い位置に配置されるとともに、前記スペアタイヤ(51)の後端は前記ケース(14)の後端よりも後方に配置され、
前記燃料タンク(42)の上方に前記フロアパネル(51)を挟んで配置されたリヤシート(45)と、前記ケース(14)に冷却風を導入する吸気ダクト(19)と、前記ケース(14)から冷却風を排出する排気ダクト(20)とを備え、前記スペアタイヤ(51)の前部と前記リヤシート(45)のシートクッション(43)との間に、前記吸気ダクト(19)および前記排気ダクト(20)の前記ケース(14)への接続部が配置されるとともに、前記接続部と前記リヤシート(45)のシートクッション(43)との間に、前記左右のリヤサイドフレーム(12)を接続するクロスメンバ(47)が配置されることを特徴とするハイブリッド車両。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−184577(P2009−184577A)
【公開日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−28097(P2008−28097)
【出願日】平成20年2月7日(2008.2.7)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】