説明

ヒアルロン酸およびヒアルロン酸インヒビターを用いる組成物および方法

ヒアルロン酸およびヒアルロン酸の分解を阻害する化合物を含む組成物およびデバイス、ならびに、それらを製造および使用する方法。1つの好ましい実施形態では、ヒアルロン酸、金化合物および重合体を含む組成物であって、ここで該金化合物がヒアルロン酸の分解を阻害する、組成物が提供される。別の実施形態では、ヒアルロン酸、スルフェート含有多糖類および重合体を含む組成物であって、ここで該スルフェート含有多糖類がヒアルロン酸の分解を阻害する、組成物が提供される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒアルロン酸、金化合物および重合体を含む組成物であって、ここで該金化合物がヒアルロン酸の分解を阻害する、組成物。
【請求項2】
前記化合物がヒアルロン酸の酵素誘導性分解を阻害する、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記酵素がヒアルロニダーゼである、請求項2に記載の組成物。
【請求項4】
前記金化合物が有機金化合物である、請求項1に記載の組成物。
【請求項5】
前記金化合物が金チオマレートまたはその類似体もしくは誘導体である、請求項1に記載の組成物。
【請求項6】
ヒアルロン酸、スルフェート含有多糖類および重合体を含む組成物であって、ここで該スルフェート含有多糖類がヒアルロン酸の分解を阻害する、組成物。
【請求項7】
前記スルフェート含有多糖類がヒアルロン酸の酵素誘導性分解を阻害する、請求項6に記載の組成物。
【請求項8】
前記酵素がヒアルロニダーゼである、請求項7に記載の組成物。
【請求項9】
前記スルフェート含有多糖類がフカンである、請求項6に記載の組成物。
【請求項10】
前記フカンがフコイダンまたはその類似体もしくは誘導体である、請求項9に記載の組成物。
【請求項11】
前記スルフェート含有多糖類がデキストラン硫酸またはその類似体もしくは誘導体である、請求項6に記載の組成物。
【請求項12】
前記スルフェート含有多糖類がヘパリンまたはその類似体もしくは誘導体である、請求項6に記載の組成物。
【請求項13】
ヒアルロン酸、および、インドメタシンまたはその類似体もしくは誘導体を含む組成物であって、ここで該インドメタシンがヒアルロン酸の分解を阻害する、組成物。
【請求項14】
前記インドメタシンがヒアルロン酸の酵素誘導性分解を阻害する、請求項13に記載の組成物。
【請求項15】
前記酵素がヒアルロニダーゼである、請求項14に記載の組成物。
【請求項16】
ヒアルロン酸および重合体を含む組成物であって、ここで該重合体がヒアルロン酸の分解を阻害する、組成物。
【請求項17】
前記重合体がヒアルロン酸の酵素誘導性分解を阻害する、請求項16に記載の組成物。
【請求項18】
前記酵素がヒアルロニダーゼである、請求項17に記載の組成物。
【請求項19】
前記重合体が構造(−O−CH(CH)−CO−)を有する乳酸残基を含む、請求項16に記載の組成物。
【請求項20】
前記重合体が構造(−OCHCH−)を有するエチレンオキシド残基を含む、請求項16に記載の組成物。
【請求項21】
前記重合体がポリ(乳酸)−co−ポリ(エチレングリコール)(PLA−PEG)を含む、請求項16に記載の組成物。
【請求項22】
前記重合体がポリ(L−乳酸)−co−メトキシポリ(エチレングリコール)(MePEG−PLLA)(60:40)を含む、請求項16に記載の組成物。
【請求項23】
前記重合体がポリ(乳酸−co−グリコール酸)−co−ポリ(エチレングリコール)(PLGA−PEG)を含む、請求項16に記載の組成物。
【請求項24】
前記重合体がポリ(カプロラクトン)−co−ポリ(エチレングリコール)(PCL−PEG)を含む、請求項16に記載の組成物。
【請求項25】
前記重合体が重合体のブレンド物である、請求項16に記載の組成物。
【請求項26】
前記重合体がポリ(乳酸)−co−ポリ(エチレングリコール)(PLA−PEG)とポリ(L−乳酸)−co−メトキシポリ(エチレングリコール)(MePEG−PLLA)のブレンド物である、請求項16に記載の組成物。
【請求項27】
さらに金化合物を含む、請求項16に記載の組成物。
【請求項28】
ヒアルロン酸、ならびにソルビタンエステルおよびエチレンオキシド重合体とプロピレンオキシド重合体との共重合体よりなる群から選択される化合物を含む組成物であって、ここで該化合物がヒアルロン酸の分解を阻害する、組成物。
【請求項29】
前記化合物がヒアルロン酸の酵素誘導性分解を阻害する、請求項28に記載の組成物。
【請求項30】
前記酵素がヒアルロニダーゼである、請求項29に記載の組成物。
【請求項31】
ヒアルロン酸、ならびにポリエチレングリコール、プロピレングリコール、オクチルフェノールエトキシレートおよびカルボキシメチルセルロース(CMC)よりなる群から選択される化合物を含む組成物であり、ここで該化合物がヒアルロン酸の分解を阻害する、組成物。
【請求項32】
前記化合物がヒアルロン酸の酵素誘導性分解を阻害する、請求項31に記載の組成物。
【請求項33】
前記酵素がヒアルロニダーゼである、請求項32に記載の組成物。
【請求項34】
ヒアルロン酸、ならびにケンフェロール、硫酸化β−(1,4)−テトラガラクトシド、硫酸化ネオマイシン、ミリセチン、フロレチン、ケルセチン、シリビン、リキリチゲニン、トラニラスト、バイカレイン、トラキサノックス、イソリキリチゲニン、クロモグリク酸2ナトリウム、フラボノン−7−硫酸ナトリウムおよび5−ヒドロキシフラボン−7−硫酸ナトリウムよりなる群から選択される化合物を含む組成物であって、ここで該化合物がヒアルロン酸の分解を阻害する、組成物。
【請求項35】
前記化合物がヒアルロン酸の酵素誘導性分解を阻害する、請求項34に記載の組成物。
【請求項36】
前記酵素がヒアルロニダーゼである、請求項35に記載の組成物。
【請求項37】
ヒアルロン酸、ならびにビタミンC、エスキン、トラニラスト、トラキサノックス、ヘデラゲニン、塩酸グアニジン、L−アルギニン、ノルリグナン、ウロリシンB、リキリチゲニン、バイカレイン、イソリキリチゲニン、クロモグリク酸2ナトリウム(DSCG)、クリシン−7−スルフェート、フラボノン−7−硫酸ナトリウム、5−ヒドロキシフラボン−7−硫酸ナトリウム、1−(2−ヒドロキシ−4,6−ジメトキシフェニル)−3−(4−メトキシフェニル)プロペノン、1−(2−ヒドロキシ−4,6−ジメトキシフェニル)−3−(4−クロロフェニル)プロペノン、7−フルオロ−4’−ヒドロキシフラボン−4’−クロロ−4,6−ジメトキシカルコン、モリン、ミリセチン、フェノプロフェン、ミオクリシン、リン酸化ヘスペリジン、エキナセア、ロスマリン酸およびスルホン化度0.2〜1のスルホン化β−(1,4)−ガラクトオリゴ糖(n=2〜6)よりなる群から選択される化合物を含む組成物であり、ここで該化合物がヒアルロン酸の分解を阻害する、組成物。
【請求項38】
前記化合物がヒアルロン酸の酵素誘導性分解を阻害する、請求項37に記載の組成物。
【請求項39】
前記酵素がヒアルロニダーゼである、請求項38に記載の組成物。
【請求項40】
ヒアルロン酸および縮合タンニン、タンニン酸、ケンフェロールおよびケルセチンよりなる群から選択される化合物を含む組成物であり、ここで該化合物がヒアルロン酸の分解を阻害する、組成物。
【請求項41】
前記化合物がヒアルロン酸の酵素誘導性分解を阻害する、請求項40に記載の組成物。
【請求項42】
前記酵素がヒアルロニダーゼである、請求項41に記載の組成物。
【請求項43】
ヒアルロン酸、ならびにスルホン化ネオマイシン、スルホン化プラネトース、硫酸化ヒドロキノンジグラルクトシドおよび硫酸化2−ヒドロキシフェニルモノラクトビオシドよりなる群から選択される化合物を含む組成物であり、ここで該化合物がヒアルロン酸の分解を阻害する、組成物。
【請求項44】
前記化合物がヒアルロン酸の酵素誘導性分解を阻害する、請求項43に記載の組成物。
【請求項45】
前記酵素がヒアルロニダーゼである、請求項44に記載の組成物。
【請求項46】
ヒアルロン酸、ならびにシリビン、フロレチン、タキシフォリン、ジアドゼイン(4’,7−ジヒドロキシイソフラボン)、テクトリゲニン(4’,7−ジヒドロキシ−6−メトキシイソフラボン)、クリシン−7−スルフェート、4’−クロロ−4,6−ジメトキシカルコン、ジフェニルアクリル酸、ジフェニルプロピオン酸、3−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−3−フェニルプロピオン酸、3−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−3−フェニルプロピオン酸およびインドール−2−カルボン酸よりなる群から選択される化合物を含む組成物であり、ここで該化合物がヒアルロン酸の分解を阻害する、組成物。
【請求項47】
前記化合物がヒアルロン酸の酵素誘導性分解を阻害する、請求項46に記載の組成物。
【請求項48】
前記酵素がヒアルロニダーゼである、請求項47に記載の組成物。
【請求項49】
さらに担体を含む、請求項1〜48の何れか1項に記載の組成物。
【請求項50】
前記担体が重合体である、請求項49に記載の組成物。
【請求項51】
前記重合体が生分解性である、請求項50に記載の組成物。
【請求項52】
前記重合体が非生分解性である、請求項50に記載の組成物。
【請求項53】
前記重合体が澱粉、セルロースおよびデキストランよりなる群から選択される炭水化物を含む、請求項50に記載の組成物。
【請求項54】
前記重合体がコラーゲン、ゼラチン、フィブリノーゲンおよびアルブミンよりなる群から選択されるタンパク質を含む、請求項50に記載の組成物。
【請求項55】
前記重合体がポリエステルを含む、請求項50に記載の組成物。
【請求項56】
前記ポリエステルがポリ(D,Lラクチド)、(D,L−ラクチド−co−グリコリド)またはポリ(グリコリド)である、請求項55に記載の組成物。
【請求項57】
前記重合体がポリ(ε−カプロラクトン)、ポリ(ヒドロキシブチレート)、ポリ(アルキルカーボネート)、ポリ(無水物)およびポリ(オルトエステル)よりなる群から選択されるメンバーを含む、請求項50に記載の組成物。
【請求項58】
前記重合体がエチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)、シリコーンゴム、ポリウレタンおよびアクリル系重合体または共重合体よりなる群から選択されるメンバーを含む、請求項50に記載の組成物。
【請求項59】
前記重合体がポリ(エチレングリコール)を含む、請求項50に記載の組成物。
【請求項60】
前記重合体が4アームチオールPEGおよび4アームNHS PEGを含む、請求項50に記載の組成物。
【請求項61】
前記重合体がさらにコラーゲンまたはコラーゲン誘導体を含む、請求項60に記載の組成物。
【請求項62】
前記コラーゲン誘導体がメチル化コラーゲンである、請求項61に記載の組成物。
【請求項63】
さらに麻酔剤を含む、請求項1〜48の何れか1項に記載の組成物。
【請求項64】
前記麻酔剤がプリロカイン、リドカインまたはベンゾカインである、請求項63に記載の組成物。
【請求項65】
前記組成物が無菌である、請求項1〜48の何れか1項に記載の組成物。
【請求項66】
さらにβ−リン酸3カルシウム、ヒドロキシアパタイト、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、リン酸カルシウム、骨および脱鉱物質骨よりなる群から選択されるセラミックを含む、請求項1〜48の何れか1項に記載の組成物。
【請求項67】
さらに骨形成タンパク質または増殖因子を含む、請求項1〜48の何れか1項に記載の組成物。
【請求項68】
前記骨形成タンパク質がBMP−2、BMP−3、BMP−4、BMP−5、BMP−6またはBMP−7である、請求項67に記載の組成物。
【請求項69】
前記増殖因子が線維芽細胞増殖因子(FGF)、トランスフォーミング増殖因子(TGF)または血小板由来増殖因子(PDGF)である、請求項67に記載の組成物。
【請求項70】
請求項67に記載の組成物を所望の位置において骨の増強または損失骨の置換を必要とする患者に送達することを含む、骨の増強または損失骨の置換のための方法。
【請求項71】
請求項1〜48の何れか1項に記載の組成物を手術手順中に神経を包囲する領域に浸潤させることを含む、手術後の瘢痕形成に関わる疼痛を低減するための方法。
【請求項72】
請求項1〜48の何れか1項に記載の組成物を所望の位置において手術癒着を防止することを必要とする患者に送達することを含む、手術癒着を防止するための方法。
【請求項73】
請求項1〜48の何れか1項に記載の組成物を、皮膚または組織の修復または増強を必要とする患者の皮膚または組織内に注射することを含む、皮膚または組織の修復または増強のための方法。
【請求項74】
前記注射を口唇内に行う、請求項73に記載の方法。
【請求項75】
前記注射を皮膚または顔面の内に行う、請求項73に記載の方法。
【請求項76】
請求項1〜48の何れか1項に記載の組成物を眼の手術中に眼の内部に送達することを含む、眼の手術中の眼の液体容量を維持する方法。
【請求項77】
前記眼の手術が白内障摘出手術、眼内レンズ移植、網膜再付着、水晶体超音波吸引術、角膜移植または緑内障濾過手術である、請求項76に記載の方法。
【請求項78】
請求項1〜48の何れか1項に記載の組成物を、変形性関節症に伴う疼痛の低減を必要とする患者の関節内に注射することを含む、変形性関節症に伴う疼痛を低減する方法。
【請求項79】
患者の下部食道括約筋の近接部内に請求項1〜48の何れか1項に記載の組成物を注射することを含む、胃食道逆流性疾患を治療する方法。
【請求項80】
尿失禁が治療または防止されるように請求項1〜48の何れか1項に記載の組成物を、尿失禁の治療または防止を必要とする患者に投与することを含む、尿失禁を治療または防止するための方法。
【請求項81】
前記組成物を尿道周囲に投与する、請求項80に記載の方法。
【請求項82】
前記組成物を経尿道で投与する、請求項80に記載の方法。
【請求項83】
便失禁が治療または防止されるように患者の肛門括約筋の近接部内に請求項1〜48の何れか1項に記載の組成物を注射することを含む、便失禁を治療または予防する方法。
【請求項84】
増量剤を含む医療用インプラントであって、該増量剤がヒアルロン酸および該ヒアルロン酸の分解を阻害する化合物を含む、医療用インプラント。
【請求項85】
GERDの管理のために処方される、請求項84に記載の医療用インプラント。
【請求項86】
便失禁の管理のために処方される、請求項84に記載のインプラント。
【請求項87】
尿失禁の管理のために処方される、請求項84に記載のインプラント。
【請求項88】
前記化合物が金チオマレート、インドメタシン、プロピレングリコール、ヘパリン、デキストラン硫酸、フコイダンおよびカルボキシメチルセルロースよりなる群から選択される、請求項84に記載のインプラント。
【請求項89】
前記化合物がケンフェロール、硫酸化β−(1,4)−テトラガラクトシド、硫酸化ネオマイシン、ルテオリン、ミリセチン、フロレチン、ケルセチン、シリビン、リキリチゲニン、トラニラスト、バイカレイン、トラキサノックス、イソリキリチゲニン、クロモグリク酸2ナトリウム、フラボノン−7−硫酸ナトリウムおよび5−ヒドロキシフラボン−7−硫酸ナトリウムよりなる群から選択される、請求項84に記載のインプラント。
【請求項90】
医療用インプラントを含む医療用デバイスであって、ここでインプラントがヒアルロン酸および金化合物を含む組成物でコーティングされ、そしてここで該金化合物がヒアルロン酸の分解を阻害する、医療用デバイス。
【請求項91】
前記金化合物が有機金化合物である、請求項90に記載の医療用デバイス。
【請求項92】
前記金化合物が金チオマレートまたはその類似体もしくは誘導体である、請求項90に記載の医療用デバイス。
【請求項93】
医療用インプラントを含む医療用デバイスであって、ここで該インプラントがヒアルロン酸およびインドメタシンまたはその類似体もしくは誘導体を含む組成物でコーティングされ、そしてここで該インドメタシンがヒアルロン酸の分解を阻害する、医療用デバイス。
【請求項94】
医療用インプラントを含む医療用デバイスであって、ここでインプラントがヒアルロン酸およびスルフェート含有多糖類を含む組成物でコーティングされ、そしてここでスルフェート含有多糖類がヒアルロン酸の分解を阻害する、医療用デバイス。
【請求項95】
前記スルフェート含有多糖類がフカンである、請求項94に記載の医療用デバイス。
【請求項96】
前記フカンがフコイダンまたはその類似体もしくは誘導体である、請求項94に記載の医療用デバイス。
【請求項97】
前記スルフェート含有多糖類がデキストラン硫酸またはその類似体もしくは誘導体である、請求項94に記載の医療用デバイス。
【請求項98】
前記スルフェート含有多糖類がヘパリンまたはその類似体もしくは誘導体である、請求項94に記載の医療用デバイス。
【請求項99】
医療用インプラントを含む医療用デバイスであって、ここで該インプラントがヒアルロン酸および重合体を含む組成物でコーティングされ、そしてここで該重合体がヒアルロン酸の分解を阻害する、医療用デバイス。
【請求項100】
前記重合体が構造(−O−CH(CH)−CO−)を有する乳酸残基を含む、請求項99に記載の医療用デバイス。
【請求項101】
前記重合体が構造(−OCHCH−)を有するエチレンオキシド残基を含む、請求項99に記載の医療用デバイス。
【請求項102】
前記重合体がポリ(乳酸)−co−ポリ(エチレングリコール)(PLA−PEG)を含む、請求項99に記載の医療用デバイス。
【請求項103】
前記重合体がポリ(L−乳酸)−co−メトキシポリ(エチレングリコール)(MePEG−PLLA)(60:40)を含む、請求項99に記載の医療用デバイス。
【請求項104】
前記重合体がポリ(乳酸−co−グリコール酸)−co−ポリ(エチレングリコール)(PLGA−PEG)を含む、請求項99に記載の医療用デバイス。
【請求項105】
前記重合体がポリ(カプロラクトン)−co−ポリ(エチレングリコール)(PCL−PEG)を含む、請求項99に記載の医療用デバイス。
【請求項106】
前記重合体がソルビタンエステルおよびエチレンオキシド重合体とプロピレンオキシド重合体との共重合体よりなる群から選択される、請求項99に記載の医療用デバイス。
【請求項107】
前記重合体が重合体のブレンド物である、請求項99に記載の医療用デバイス。
【請求項108】
前記重合体がポリ(乳酸)−co−ポリ(エチレングリコール)(PLA−PEG)とポリ(L−乳酸)−co−メトキシポリ(エチレングリコール)(MePEG−PLLA)とのブレンド物である、請求項99に記載の医療用デバイス。
【請求項109】
医療用インプラントを含む医療用デバイスであって、ここで該インプラントがヒアルロン酸、ならびにポリエチレングリコール、オクチルフェノールエトキシレート、プロピレングリコールおよびカルボキシメチルセルロース(CMC)よりなる群から選択されるメンバーを含む組成物でコーティングされ、そしてここで該メンバーがヒアルロン酸の分解を阻害する、上記医療用デバイス。
【請求項110】
医療用インプラントを含む医療用デバイスであって、ここで該インプラントがヒアルロン酸、ならびにケンフェロール、硫酸化β−(1,4)−テトラガラクトシド、硫酸化ネオマイシン、ルテオリン、ミリセチン、フロレチン、ケルセチン、シリビン、リキリチゲニン、トラニラスト、バイカレイン、トラキサノックス、イソリキリチゲニン、クロモグリク酸2ナトリウム、フラボノン−7−硫酸ナトリウムおよび5−ヒドロキシフラボン−7−硫酸ナトリウムよりなる群から選択される化合物を含む組成物でコーティングされ、そしてここで化合物がヒアルロン酸の分解を阻害する、医療用デバイス。
【請求項111】
医療用インプラントを含む医療用デバイスであって、ここで該インプラントがヒアルロン酸、ならびにビタミンC、エスキン、トラニラスト、トラキサノックス、ヘデラゲニン、塩酸グアニジン、L−アルギニン、ノルリグナン、ウロリシンB、リキリチゲニン、バイカレイン、イソリキリチゲニン、クロモグリク酸2ナトリウム(DSCG)、クリシン−7−スルフェート、フラボノン−7−硫酸ナトリウム、5−ヒドロキシフラボン−7−硫酸ナトリウム、1−(2−ヒドロキシ−4,6−ジメトキシフェニル)−3−(4−メトキシフェニル)プロペノン、1−(2−ヒドロキシ−4,6−ジメトキシフェニル)−3−(4−クロロフェニル)プロペノン、7−フルオロ−4’−ヒドロキシフラボン−4’−クロロ−4,6−ジメトキシカルコン、ルテオリン、モリン、ミリセチン、フェニルブタゾン、オキシプネブタノン、フェノプロフェン、ミオクリシン、リン酸化ヘスペリジン、エキナセア、ロスマリン酸およびスルホン化度0.2〜1のスルホン化β−(1,4)−ガラクトオリゴ糖(n=2〜6)よりなる群から選択される化合物を含む組成物でコーティングされ、そしてここで該化合物がヒアルロン酸の分解を阻害する、医療用デバイス。
【請求項112】
医療用インプラントを含む医療用デバイスであって、ここで該インプラントがヒアルロン酸、ならびに縮合タンニン、タンニン酸、ケンフェロール、ケルセチンおよびアペギニンよりなる群から選択される化合物を含む組成物でコーティングされ、そしてここで該化合物がヒアルロン酸の分解を阻害する、医療用デバイス。
【請求項113】
医療用インプラントを含む医療用デバイスであって、ここで該インプラントがヒアルロン酸、ならびにスルホン化ネオマイシン、スルホン化プラネトース、硫酸化ヒドロキノンジグラルクトシドおよび硫酸化2−ヒドロキシフェニルモノラクトビオシドよりなる群から選択される化合物を含む組成物でコーティングされ、そしてここで該化合物がヒアルロン酸の分解を阻害する、医療用デバイス。
【請求項114】
医療用インプラントを含む医療用デバイスであって、ここで該インプラントがヒアルロン酸、ならびにシリビン、フロレチン、タキシフォリン、ジアドゼイン(4’,7−ジヒドロキシイソフラボン)、テクトリゲニン(4’,7−ジヒドロキシ−6−メトキシイソフラボン)、クリシン−7−スルフェート、4’−クロロ−4,6−ジメトキシカルコン、ジフェニルアクリル酸、ジフェニルプロピオン酸、3−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−3−フェニルプロピオン酸、3−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−3−フェニルプロピオン酸およびインドール−2−カルボン酸よりなる群から選択される化合物を含む組成物でコーティングされ、そしてここで該化合物がヒアルロン酸の分解を阻害する、医療用デバイス。
【請求項115】
前記組成物がさらに金化合物を含み、該金化合物がヒアルロン酸の分解を阻害する、請求項93〜114の何れか1項に記載の医療用デバイス。
【請求項116】
ヒアルロン酸、ならびに金チオマレート、インドメタシン、フコイダン、デキストラン硫酸、ヘパリン、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、カルボキシメチルセルロース(CMC)およびこれ等の類似体または誘導体よりなる群から選択される化合物を含む組成物であって、ここで該組成物の粘度がヒアルロン酸対照の粘度の50%以上であり、ここで該粘度はヒアルロン酸ビスコメトリーアッセイを用いて測定される、組成物。
【請求項117】
ヒアルロン酸、ならびにオクチルフェノールエトキシレート、ソルビタンエステルおよびエチレンオキシド重合体とプロピレンオキシド重合体との共重合体よりなる群から選択される化合物を含む組成物であって、ここで該組成物の粘度がヒアルロン酸対照の粘度の50%以上であり、ここで該粘度はヒアルロン酸ビスコメトリーアッセイを用いて測定される、組成物。
【請求項118】
ヒアルロン酸、ならびに構造(−O−CH(CH)−CO−)を有する乳酸残基を含む重合体、構造(−OCHCH−)を有するエチレンオキシド残基を含む重合体、ポリ(乳酸)−co−ポリ(エチレングリコール)(PLA−PEG)、ポリ(L−乳酸)−co−メトキシポリ(エチレングリコール)(MePEG−PLLA)(60:40)、ポリ(乳酸−co−グリコール酸)−co−ポリ(エチレングリコール)(PLGA−PEG)、ポリ(カプロラクトン)−co−ポリ(エチレングリコール)(PCL−PEG)およびこれ等のブレンド物よりなる群から選択される重合体を含む組成物であって、ここで該組成物の粘度がヒアルロン酸対照の粘度の50%以上であり、ここで該粘度はヒアルロン酸ビスコメトリーアッセイを用いて測定される、組成物。
【請求項119】
ヒアルロン酸、ならびにケンフェロール、硫酸化β−(1,4)−テトラガラクトシド、硫酸化ネオマイシン、ルテオリン、ミリセチン、フロレチン、ケルセチン、シリビン、リキリチゲニン、トラニラスト、バイカレイン、トラキサノックス、イソリキリチゲニン、クロモグリク酸2ナトリウム、フラボノン−7−硫酸ナトリウムおよび5−ヒドロキシフラボン−7−硫酸ナトリウムよりなる群から選択される化合物を含む組成物であって、ここで該組成物の粘度がヒアルロン酸対照の粘度の50%以上であり、ここで該粘度はヒアルロン酸ビスコメトリーアッセイを用いて測定される、組成物。
【請求項120】
ヒアルロン酸および化合物を含む組成物であって、ここで該組成物の粘度がヒアルロン酸対照の粘度の50%以上であり、ここで該粘度はヒアルロン酸ビスコメトリーアッセイを用いて測定され、そしてここで該化合物は、ビタミンC、エスキン、トラニラスト、トラキサノックス、ヘデラゲニン、塩酸グアニジン、L−アルギニン、ノルリグナン、ウロリシンB、リキリチゲニン、バイカレイン、イソリキリチゲニン、クロモグリク酸2ナトリウム(DSCG)、クリシン−7−スルフェート、フラボノン−7−硫酸ナトリウム、5−ヒドロキシフラボン−7−硫酸ナトリウム、1−(2−ヒドロキシ−4,6−ジメトキシフェニル)−3−(4−メトキシフェニル)プロペノン、1−(2−ヒドロキシ−4,6−ジメトキシフェニル)−3−(4−クロロフェニル)プロペノン、7−フルオロ−4’−ヒドロキシフラボン−4’−クロロ−4,6−ジメトキシカルコン、ルテオリン、モリン、ミリセチン、フェニルブタゾン、オキシプネブタノン、フェノプロフェン、ミオクリシン、リン酸化ヘスペリジン、エキナセア、ロスマリン酸およびスルホン化度0.2〜1のスルホン化β−(1,4)−ガラクトオリゴ糖(n=2〜6)よりなる群から選択される、組成物。
【請求項121】
ヒアルロン酸および縮合タンニン、タンニン酸、ケンフェロール、ケルセチンおよびアペギニンよりなる群から選択される化合物を含む組成物であって、ここで組成物の粘度がヒアルロン酸対照の粘度の50%以上であり、ここで粘度はヒアルロン酸ビスコメトリーアッセイを用いて測定される、組成物。
【請求項122】
ヒアルロン酸、ならびにスルホン化ネオマイシン、スルホン化プラネトース、硫酸化ヒドロキノンジグラルクトシドおよび硫酸化2−ヒドロキシフェニルモノラクトビオシドよりなる群から選択される化合物を含む組成物であって、ここで組成物の粘度がヒアルロン酸対照の粘度の50%以上であり、ここで該粘度はヒアルロン酸ビスコメトリーアッセイを用いて測定される、組成物。
【請求項123】
ヒアルロン酸およびシリビン、フロレチン、タキシフォリン、ジアドゼイン(4’,7−ジヒドロキシイソフラボン)、テクトリゲニン(4’,7−ジヒドロキシ−6−メトキシイソフラボン)、クリシン−7−スルフェート、4’−クロロ−4,6−ジメトキシカルコン、ジフェニルアクリル酸、ジフェニルプロピオン酸、3−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−3−フェニルプロピオン酸、3−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−3−フェニルプロピオン酸およびインドール−2−カルボン酸よりなる群から選択される化合物を含む組成物であって、ここで該組成物の粘度がヒアルロン酸対照の粘度の50%以上であり、ここで該粘度はヒアルロン酸ビスコメトリーアッセイを用いて測定される、組成物。
【請求項124】
ヒアルロン酸、ならびにヘパリン(ナトリウム塩)、金チオリンゴ酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロース、デキストラン硫酸、フコイダンおよびこれ等の類似体および誘導体よりなる群から選択される化合物を含む組成物であって、ここで該ヒアルロン酸の分子量がヒアルロン酸対照の分子量の約10%超であり、ここで該分子量はGPC分子量アッセイを用いて測定される、組成物。
【請求項125】
前記ヒアルロン酸の分子量が前記ヒアルロン酸対照の分子量の約25%超である、請求項124に記載の組成物。
【請求項126】
前記ヒアルロン酸の分子量が前記ヒアルロン酸対照の分子量の約50%超である、請求項125に記載の組成物。
【請求項127】
前記ヒアルロン酸の分子量が前記ヒアルロン酸対照の分子量の約75%超である、請求項125に記載の組成物。
【請求項128】
前記ヒアルロン酸の分子量が前記ヒアルロン酸対照の分子量の約90%超である、請求項125に記載の組成物。
【請求項129】
ヒアルロン酸、ならびにヘパリン(ナトリウム塩)、金チオリンゴナトリウム、カルボキシメチルセルロース、デキストラン硫酸、フコイダンおよびこれ等の類似体および誘導体よりなる群から選択される化合物を含む組成物であって、ここで該化合物が微粒子内に含有されている、組成物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2008−509935(P2008−509935A)
【公表日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−525883(P2007−525883)
【出願日】平成17年8月15日(2005.8.15)
【国際出願番号】PCT/US2005/029177
【国際公開番号】WO2006/020994
【国際公開日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.TEFLON
【出願人】(504246708)アンジオテック インターナショナル アーゲー (10)
【出願人】(507039822)ユニバーシティ オブ ブリティッシュ コロンビア (1)
【Fターム(参考)】