説明

不揮発性メモリ装置及びその製造方法

【課題】ビットラインコンタクトとゲートパターンの上部との電気的短絡を防止することができる不揮発性メモリ装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】半導体基板上に素子分離膜を形成するステップと、半導体基板上に、浮遊ゲート電極と、浮遊ゲート電極と素子分離膜上に延長された制御ゲートラインとを含む不揮発性メモリセルトランジスタのゲートパターンを形成するステップと、マスクパターンを用いて少なくともゲートパターンの第1側壁の第1部分を覆い、制御ゲートラインの上部角部を露出させるステップと、マスクパターンをエッチングマスクとして用い、素子分離膜を第1エッチング率で選択的にエッチングして素子分離膜内に少なくとも部分的な開口部を規定し、同時に制御ゲートラインの上部角部を第1エッチング速度よりエッチング速度が低い第2エッチング率でエッチバックするステップとを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置及びその製造方法に関し、さらに詳細には、不揮発性メモリ装置及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
不揮発性メモリ装置は、DRAM装置又はSRAM装置に比べて、単純な構造の単位セルを含むことができる。従って、不揮発性メモリ装置は、DRAM装置又はSRAM装置に比べて高い集積度を有することができる。例えば、フラッシュメモリ装置のセルトランジスタは、MOSトランジスタと類似する構造を有することができる。
【0003】
フラッシュメモリ装置の集積度をより向上させるために、セルアレイ内にセルトランジスタのために形成されるコンタクトパターンの数を減少させることができる。これにより、コンタクトパターンが占める空間及び/またはゲートパターン間の離隔空間を減少させて、フラッシュメモリ装置の集積度を向上させることができる。
【0004】
図1は、従来のフラッシュメモリ装置を示す断面図である。
図1を参照すれば、素子分離膜(図示せず)が配置されて活性領域が規定され、複数のゲートパターン19が活性領域を並行して横切る。ゲートパターン19は、トンネル絶縁膜12、浮遊ゲート14、ゲート間誘電(絶縁)膜16及び制御ゲート18を含むことができる。
【0005】
ゲートパターン19の一側に隣接する活性領域内にソース領域20sが配置され、ゲートパターン19の他側に隣接する活性領域内にドレイン領域20dが配置される。ゲートパターン19の両側壁には、側壁絶縁スペーサ22が配置されることが好ましい。
ビットラインコンタクト26が、層間絶縁膜24を貫通してドレイン領域20dに接続される。ゲートパターン19が伸びる方向に配列された複数のドレイン領域20dは、素子分離膜により互いに離隔されることが好ましい。
【0006】
一方、ソース領域20sは、ゲートパターン19が伸びる方向に延長されたライン形態を有することができる。ソース領域20sがライン形態に形成される場合、ゲートパターン19の一側に隣接して位置する素子分離膜が除去され得る。
ゲートパターン19の一側に隣接して位置する活性領域の間の素子分離膜を選択的に除去するために、自己整列ソース形成工程が行なわれることが好ましい。自己整列ソース形成工程は、ゲートパターン19の他側に隣接して位置するドレイン領域20dとその間の素子分離膜を覆う自己整列マスクパターンを用いることができる。すなわち、自己整列マスクパターンを用いて、ゲートパターン19の一側に隣接して位置する素子分離膜を除去することができる。
【0007】
自己整列マスクパターンと半導体基板10との間の整列マージンのために、自己整列マスクパターンは、ドレイン領域20dに隣接するゲートパターン19の一部を覆うことができる。一方、ゲートパターン19のソース領域20sに隣接するゲートパターンの一部分は露出している。よって、素子分離膜が除去される間、ゲートパターン19、特に、制御ゲート18の露出した部分がエッチングされ得る。
【0008】
従って、図に示すように、制御ゲート18のドレイン領域20dに隣接する上部30が、制御ゲート18のソース領域20sに隣接する上部32より高く形成される。その結果、制御ゲート18のドレイン領域20dに隣接する側壁とビットラインコンタクト26は互いに近く位置してしまう可能性がある。よって、制御ゲート18とビットラインコンタクト26とが電気的に短絡(short)してしまう可能性があるという問題がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
そこで、本発明は上記従来のメモリ装置における問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、ビットラインコンタクトとゲートパターンの上部との電気的短絡を防止することができる不揮発性メモリ装置及びその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するためになされた本発明による不揮発性メモリ装置の製造方法は、半導体基板上に素子分離膜を形成するステップと、前記半導体基板上に、浮遊ゲート電極と、該浮遊ゲート電極と前記素子分離膜上に延長された制御ゲートラインとを含む不揮発性メモリセルトランジスタのゲートパターンを形成するステップと、マスクパターンを用いて少なくとも前記ゲートパターンの第1側壁の第1部分を覆い、前記制御ゲートラインの上部角部を露出させるステップと、前記マスクパターンをエッチングマスクとして用い、前記素子分離膜を第1エッチング率で選択的にエッチングして前記素子分離膜内に少なくとも部分的な開口部を規定し、同時に前記制御ゲートラインの上部角部を前記第1エッチング速度よりエッチング速度が低い第2エッチング率でエッチバック(etching back)するステップとを有することを特徴とする。
【0011】
また、上記目的を達成するためになされた本発明による不揮発性メモリ装置の製造方法は、半導体基板上に活性領域を規定する素子分離膜を形成するステップと、前記活性領域を横切り、互いに対向する第1側壁及び第2側壁を有するゲートパターンを形成するステップと、前記ゲートパターンの第1側壁と隣接する位置にある素子分離膜をエッチングして、凹領域を形成するステップと、前記ゲートパターンをエッチングし、少なくとも前記ゲートパターンの前記第2側壁に隣接する上端エッジを前記ゲートパターンの上部面の中心より低く形成するステップとを有することを特徴とする。
【0012】
上記目的を達成するためになされた本発明による不揮発性メモリ装置は、半導体基板上に配置されて活性領域を規定する素子分離膜と、前記活性領域を横切るゲートパターンと、前記ゲートパターンの一側に隣接する活性領域に形成され、前記一側に隣接して配置された前記素子分離膜がエッチングされた領域下の半導体基板に延長されるソース領域と、前記ゲートパターンの他側に隣接する活性領域に形成されたるドレイン領域とを有し、前記ドレイン領域に隣接する前記ゲートパターンの上端エッジは、前記ゲートパターンの上部面の中心より低いことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る不揮発性メモリ装置及びその製造方法によれば、ゲートパターンのドレイン領域に隣接する上端エッジは、ゲートパターンの上部面の中心より低い。従って、ビットラインコンタクトとゲートパターン間の距離が長くなり、ビットラインコンタクトとゲートパターン間の電気的短絡を防止することができるという効果がある。
また、ゲートパタンのドレイン領域に隣接する上部角部が丸められた形状で形成され、ビットラインコンタクトとゲートパターンとの間の距離がもっと長くすることができるという効果がある。
【0014】
さらに、ゲートパターンの上部面の全面がエッチングされ、ゲートパターンの高さが従来に比べて低くすることができる。従って、層間絶縁膜の厚さを減少させることができる。その結果、ビットラインコンタクトを形成するためのコンタクトホールの縦横比を減少させることができる。コンタクトホールの縦横比が減少すれば、ビットラインコンタクトをボイドなしで充填することができるという効果がある。また、エッチングによるコンタクトホールの幅の増加を抑制して、ビットラインコンタクトがゲートパターンに近づくことを抑制できるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
次に、本発明に係る不揮発性メモリ装置及びその製造方法を実施するための最良の形態の具体例を図面を参照しながら説明する。
【0016】
しかしながら、本発明は、ここで説明される実施の形態に限定されず、他の形態に具体化され得る。むしろ、ここで紹介される実施の形態は、開示される内容が充分且つ完全に理解され、そして当業者に本発明の思想が十分に伝達されるように提供されるものである。
図面において、層(または膜)及び領域の厚さは、明確性のために誇張されている。また、層(または膜)が他の層(または膜)または基板「上」にあると言及される場合、それは他の層(または膜)または基板上に直接形成されるか、またはそれらの間に第3の層(または膜)が介在することもできる。明細書全体において、同一の参照符号で表示される部分は同一の構成要素を示す。
【0017】
図2は、本発明の一実施形態による不揮発性メモリ装置を示す平面図であり、図3は、図2のI−I’線に沿った断面図であり、図4は、図2のII−II’線に沿った断面図であり、図5は、図3のゲートパターン及びビットラインコンタクトを拡大した図である。
【0018】
図2、図3、図4及び図5を参照すると、半導体基板50に複数の活性領域53を規定する素子分離膜51が配置される。活性領域53は、第1(y軸)方向に沿って並行に延長されたライン形態を有することができる。素子分離膜51は、トレンチ型素子分離膜として形成することができる。すなわち、素子分離膜51は、活性領域53を規定するトレンチ内に配置することができる。活性領域53は半導体基板50の一部分である。図3は活性領域53に沿った断面図であり、図4は素子分離膜51に沿った断面図である。従って、図3には素子分離膜51が示されていない。
【0019】
複数のゲートパターン63’が、素子分離膜51及び活性領域53を並行して横切る。
ゲートパターン63’は、第1方向に垂直な第2方向に沿って延長される。図面において、y軸方向が第1方向に該当し、x軸方向が第2方向に該当する。つまり、第2方向は、ゲートパターン63’の伸びる方向である。
【0020】
ゲートパターン63’は、トンネル絶縁膜55、電荷保存層57、ブロッキング絶縁膜59及び制御ゲート80を含む。制御ゲート80は、素子分離膜51及び活性領域53の上部を横切り、電荷保存層57は、活性領域53と制御ゲート80との間に介在する。トンネル絶縁膜55が電荷保存層57と活性領域53との間に介在し、ブロッキング絶縁膜59が電荷保存層57と制御ゲート80との間に介在する。
【0021】
トンネル絶縁膜55は酸化膜で形成することができる。電荷保存層57は半導体で形成することができる。または、電荷保存層57は、深い準位のトラップ(traps)を持つ物質(例えば、窒化シリコンまたはナノクリスタル等)で形成することもできる。ブロッキング絶縁膜59は、ONO(oxide−nitride−oxide)膜で形成することができる。または、ブロッキング絶縁膜59は、トンネル絶縁膜55に比べて高い誘電率を持つ高誘電物質を含むこともできる。例えば、高誘電物質は、酸化ハフニウムまたは酸化アルミニウム等のような絶縁性金属酸化物等であり得る。
【0022】
制御ゲート80は、順次に積層された導電ラインパターン61及びシリサイドパターン79を含むことができる。この場合、導電ラインパターン61はシリコンを含む半導体で形成することができる。シリサイドパターン79は、様々な金属シリサイドで形成できるが、コバルトシリサイドまたはニッケルシリサイドで形成することが好ましい。又は、コバルトシリサイドとニッケルシリサイドとを交互に形成することもできる。
【0023】
本発明の一実施形態によれば、導電ラインパターン61は十分に低い比抵抗を持つ導電物質を含むことが好ましい。この場合、シリサイドパターン79は省略することができ、またこの場合、導電ラインパターン61は、導電性金属窒化物(例えば、窒化チタンまたは窒化タンタル等のような導電性金属窒化物)及び金属(例えば、タングステンまたはモリブデン等)のうちから選択された少なくとも一つを含むことができる。シリサイドパターン79が省略される場合、ゲートパターン63’は、図16に示すゲートパターン63で代替することができる。図に示すように、図16のゲートパターン63のドレイン領域75dに隣接する上端エッジは、図16のゲートパターン63の上部面の中心より低く形成される。図16のゲートパターン63の上部面は図16の導電ラインパターン61の上部面である。これと関係する具体的な事項は後に述べる。
【0024】
ゲートパターン63’の一側に隣接した活性領域53にソース領域75sが配置され、ゲートパターン63’の他側に隣接した活性領域53にドレイン領域75dが配置される。ソース領域75sに隣接するゲートパターン63’の一側壁を第1側壁65aと定義し、ドレイン領域75dに隣接するゲートパターン63’の他側壁を第2側壁65bと定義する。
【0025】
ソース領域75sの両側に配置された一対のゲートパターン63’は、ソース領域75sを基準として互いに対称を成すことが好ましい。従って、ソース領域75sを介して、一対の隣接する第1側壁65aが互いに対向する。一対の隣接する第1側壁65aは、ソース領域75sの両側に配置されたゲートパターン63’にそれぞれ含まれる。これと同様に、ドレイン領域75dを基準としてその両側に配置されたゲートパターン63’は、互いに対称を成す。従って、ドレイン領域75dを介して、一対の隣接するの第2側壁65bが互いに対向する。一対の隣接する第2側壁65bは、ドレイン領域75dの両側に配置されたゲートパターン63’にそれぞれ含まれる。
【0026】
ゲートパターン63’の一側に素子分離膜51がエッチングされた領域である凹領域70が配置される。すなわち、一対の隣接する第1側壁65aの間に凹領域70が配置される。より具体的には、一対の隣接する第1側壁65aの間には、活性領域53及び凹領域70が第2(x軸)方向(すなわち、ゲートパターン63’が伸びる方向)に沿って交互に配置される。凹領域70の底面72の下には、半導体基板50の一部分が配置される。
図に示すように、凹領域70の底面72は、半導体基板50の一部分であり得る。または、凹領域70の底面72は、他の物質からなり得る。例えば、凹領域70の底面72は、素子分離膜51の残りからなり得る。これに対する具体的な例は後述する。
【0027】
一対の隣接する第1側壁65aの間の活性領域53にそれぞれ形成されたソース領域75sは、凹領域70の底面72の下の半導体基板50に延長されて、互いに接続される。
従って、一対の隣接する第1側壁65aの間には、一つの共通ソースラインが活性領域53及び凹領域70の下の半導体基板50に沿って延長される。ここで、共通ソースラインは、一対の隣接する第1側壁65aの間の延長されたソース領域75sを含む。凹領域70の下の半導体基板50の上部面は、活性領域53の上部面より低いことが好ましい。
【0028】
一方、一対の隣接する第2側壁65bの間には、活性領域53及び素子分離膜51が第2(x軸)方向に沿って交互に配置される。従って、一対の隣接する第2側壁65bの間に配置されたドレイン領域75dは、互いに電気的に離隔される。
【0029】
ゲートパターン63’の両側壁、すなわち、第1及び第2側壁65a、65bに、側壁絶縁スペーサ77が配置される。側壁絶縁スペーサ77は、シリサイドパターン79の側壁一部を覆うことができる。図3及び図4に示すように、一対の隣接する第1側壁65a上の側壁絶縁スペーサ77は、部分的に接触し部分的に離隔することができる。一対の隣接する第2側壁65b上にそれぞれ配置された側壁絶縁スペーサ77の全体は、互いに離隔することができる。
【0030】
バリア膜(barrier layer)82が半導体基板50の全面をコンフォーマル(conformal)に覆うことができる。層間絶縁膜84が半導体基板50の全面を覆う。バリア膜82は、層間絶縁膜84に比べてエッチング速度が遅い絶縁物質で形成することが好ましい。層間絶縁膜84は、酸化膜で形成することができる。バリア膜82は省略することもできる。
【0031】
ビットラインコンタクト88が層間絶縁膜84及びバリア膜82を連続的に貫通してドレイン領域75dに接続される。ビットラインコンタクト88は、層間絶縁膜84及びバリア膜82を連続的に貫通するコンタクトホール86を充填する。ビットラインコンタクト88は、導電物質であるドープされた半導体、導電性金属窒化物、金属シリサイド及び金属のうちから選択された少なくとも一つを含むことができる。ビットライン(図示せず)が層間絶縁膜84上に配置することができる。ビットラインは、ビットラインコンタクト88と接続されてドレイン領域75dと電気的に接続される。
【0032】
ビットラインは、第1(y軸)方向に沿って延長することができる。図に示すように、ビットラインコンタクト88がドレイン領域75dに接続されることにより、ドレイン領域75dの第1(y軸)方向の幅がソース領域75sの第1(y軸)方向の幅に比べて広くすることができる。
【0033】
ソース領域75sは、凹領域70の下に延長され、共通ソースラインに含まれる。これで、セルアレイ領域内にソース領域75sが形成された活性領域と接続されるコンタクトが要求されないようにできる。その結果、フラッシュメモリ装置の集積度を向上させることができる。すなわち、ソース領域75sの第1(y軸)方向の幅を減少させて、不揮発性メモリ装置の集積度を向上させることができる。
【0034】
図5に示すように、ドレイン領域75dに隣接するゲートパターン63’の第1上端エッジ(first top edge)95aは、ゲートパターン63’の上部面の中心100より低いことが好ましい。これにより、ゲートパターン63’の第1上端エッジ95aとビットラインコンタクト88間の距離が従来に比べて長くなる。従って、制御ゲート80とビットラインコンタクト88間の電気的短絡を防止することができる。
【0035】
また、図に示すように、ドレイン領域75dに隣接する制御ゲート80の上部角部は、丸められたラウンド形態(rond shape)を有することがある。これにより、制御ゲート80とビットラインコンタクト88間の距離をより長くすることができる。また、ビットラインコンタクト88の幅が、上部面から下方に向かって減少させることができる。これにより、第1上端エッジ95aとビットラインコンタクト88間の距離は、より長くさせることができる。
【0036】
ソース領域75sに隣接するゲートパターン63’の第2上端エッジ95bも、ゲートパターン63’の上部面の中心100より低いことができる。第1側壁65a及び第2側壁65bは、活性領域53の上部面に対して垂直で、中心100を通過する仮想の垂直線110を基準で互いに対称を成すことができる。さらに、第1及び第2上端エッジ95a、95bも、仮想の垂直線110を基準で互いに対称を成すことができる。
【0037】
次に、本発明の一実施形態による不揮発性メモリ装置の製造方法を図面を参照して説明する。
図6、図9、図12、図15、図18は、本発明の一実施形態による不揮発性メモリ装置の製造方法を説明するための平面図であり、図7、図10、図13、図16、図19は、各々図6、図9、図12、図15、図18のI−I’線に沿った断面図であり、図8、図11、図14、図17、図20は、各々図6、図9、図12、図15、図18のII−II’線に沿った断面図である。
【0038】
図6、図7及び図8を参照すると、半導体基板50に素子分離膜51を形成して、複数の活性領域53を規定する。素子分離膜51は、トレンチ型素子分離膜として形成することが好ましい。例えば、素子分離膜51を形成する方法は、半導体基板50に活性領域53を規定するトレンチを形成するステップと、トレンチを満たす絶縁物質を形成するステップとを含むことができる。
【0039】
活性領域53及び素子分離膜51を並行して横切るゲートパターン63を形成する。ゲートパターン63は、トンネル絶縁膜55、電荷保存層57、ブロッキング絶縁膜59及び導電ラインパターン61を含む。導電ラインパターン61は、活性領域53及び素子分離膜51の上部を横切る。導電ラインパターン61は制御ゲートに含まれる。導電ラインパターン61は、導電物質で形成する。導電ラインパターン61は、シリコンを含む半導体で形成することができる。または、導電ラインパターン61は、十分に低い比抵抗を持つ導電物質、例えば、導電性金属窒化物及び金属のうちから選択された少なくとも一つを含むこともできる。
【0040】
ゲートパターン63は、互いに対向する第1側壁65a及び第2側壁65bを含む。第1側壁65aはゲートパターン63の一側と隣接し、第2側壁65bはゲートパターン63の他側と隣接する。一対の隣接するゲートパターン63は対称を成す。これにより、一対の隣接する第1側壁65a又は一対の隣接する第2側壁65bは互いに対向する。
【0041】
ゲートパターン63の他側の活性領域53及び素子分離膜51を覆う予備マスクパターン67を形成する。
すなわち、一対の隣接する第2側壁65bの間の活性領域53及び素子分離膜51を覆う。予備マスクパターン67は、一対の隣接する第2側壁65bを覆う。また、予備マスクパターン67の整列マージンのために、予備マスクパターン67はその両側に位置する一対のゲートパターン63の上部面の一部を覆う。
【0042】
予備マスクパターン67は、ゲートパターン63と平行に延長される。ゲートパターン63の一側に隣接して位置する活性領域53及び素子分離膜51は露出されている。すなわち、一対の隣接する第1側壁65aの間の活性領域53及び素子分離膜51が露出される。もちろん、一対の隣接する第1側壁65aも露出される。
【0043】
図9、図10及び図11を参照すると、ゲートパターン63の上部面の全体が露出されるまで、予備マスクパターン67の一部分を除去する。これで、マスクパターン67aが形成される。ゲートパターン63の露出された上部面は、導電ラインパターン61の上部面である。予備マスクパターン67は、フォトレジスト物質(photoresist material)で形成することができる。
【0044】
この場合、予備マスクパターン67の一部分は、酸素プラズマアッシング工程(oxygen plasma ashing process)で除去することができる。酸素プラズマアッシング工程は、プラズマ状態の酸素ガスを使用して予備マスクパターン67の一部分をエッチングする工程である。酸素プラズマアッシング工程の際、プラズマ状態の酸素ガスを半導体基板100に向けて加速させるバックバイアス(back bias)を低く供給することが好ましい。または、バックバイアスを供給しないことも可である。
【0045】
これにより、予備マスクパターン67は、酸素プラズマアッシング工程により、主に等方的にエッチングすることができる。その結果、マスクパターン67aの上部面のエッジがマスクパターン67aの上部面の中央部より低く形成することができる。
【0046】
或いは、予備マスクパターン67の一部は、部分ウェットエッチング工程で除去することもできる。例えば、予備マスクパターン67がフォトレジストで形成される場合、部分ウェットエッチング工程は、硫酸等を含むエッチング溶液を使用して行うことができる。部分ウェットエッチング工程は、等方性エッチングに相当する。
【0047】
少なくともゲートパターン63に隣接するマスクパターン67aのエッジは、ゲートパターン63の上部面より低いことが好ましい。これにより、ゲートパターン63の第2側壁65bの上部が露出される。結果的に、ゲートパターン63の第1及び第2側壁65a、65bの上部が両方とも露出させることができる。マスクパターン67aの上部面の全体をゲートパターン63の上部面より低く形成することもできる。
【0048】
本発明の一実施形態によれば、マスクパターン67aはゲートパターン63の第2側壁65bの全体を覆うこともできる。もちろん、その場合にもゲートパターン63の上部面の全体が露出されている。
【0049】
図12、図13及び図14を参照すると、マスクパターン67aをマスクとして、露出された素子分離膜51をエッチングする。これにより、一対の隣接する第1側壁65aの間に凹領域70が形成される。一対の隣接する第1側壁65aの間に、凹領域70及び活性領域53がゲートパターン63が伸びる方向に沿って交互に配置される。凹領域70の底面72の下は、半導体基板50に相当する。以下、説明の便宜のために、露出された素子分離膜51をエッチングする工程を素子分離膜エッチング工程と定義する。
【0050】
素子分離膜エッチング工程によって露出された素子分離膜51は、全部除去することができる。これによって、凹領域70は、半導体基板50を露出させることができる。この場合、凹領域70の底面は、図に示すように、半導体基板50の一部分である。
【0051】
または、露出された素子分離膜51の下の半導体基板50を保護するために、素子分離膜エッチング工程の後に、露出された素子分離膜51の一部を残すことができる。この場合、凹領域70の底面72は、素子分離膜51の残りからなる。この時、素子分離膜51の残りは、イオン注入のバッファ膜として使用できるように、薄い厚さを有することが好ましい。素子分離膜エッチング工程は、異方性エッチング工程(例えば、エッチバック(etching back)で行われることが好ましい。
【0052】
素子分離膜エッチング工程を行う間、ゲートパターン63の上部、すなわち、導電ラインパターン61もエッチングされる。この時、素子分離膜エッチング工程による素子分離膜51の第1エッチング速度は、素子分離膜エッチング工程による導電ラインパターン61の第2エッチング速度により早い。例えば、第1エッチング速度は、第2エッチング速度の10倍〜30倍であり得る。しかし、本発明はこれに限定されない。第1エッチング速度は、第2エッチング速度の数倍〜数百倍にもなり得る。
【0053】
上述のように、前記ゲートパターン63に隣接するマスクパターン67aのエッジは、ゲートパターン63の上部面より低く形成され、ゲートパターン63の第2側壁65bの上部が露出する。これによって、素子分離膜エッチング工程により導電ラインパターン61のマスクパターン67aに隣接する上部角部は、導電ラインパターン61の上部面の中心よりさらにエッチングされる。
【0054】
もちろん、ゲートパターン63の第1側壁65aも露出しているので、素子分離膜エッチング工程により、ゲートパターン63の両側の上部角部は、導電ラインパターン61の上部面の中心よりさらにエッチングされる。結果的に、素子分離膜エッチング工程の後に、導電ラインパターン61の両側上端エッジは、導電ラインパターン61の上部面の中心より低く形成される。素子分離膜エッチング工程の後に、導電ラインパターン61の両側上部角部は、丸められたラウンド形態に形成することが好ましい。
【0055】
マスクパターン67aのエッジが導電ラインパターン61の上部面より低い場合、素子分離膜エッチング工程の後に、ゲートパターン63の両側壁は、図5に示す仮想の垂直線110を基準として互いに対称に形成することができる。
【0056】
一方、マスクパターン67aがゲートパターン63の第2側壁65aの全体を覆うこともできる。この場合、素子分離膜エッチング工程によるマスクパターン67aのエッチング速度が、素子分離膜エッチング工程による導電ラインパターン61のエッチング速度より早いことが好ましい。これによって、素子分離膜エッチング工程の際、マスクパターン67aが導電ラインパターン61より先にエッチングされ、第2側壁65bの上部が露出する。
【0057】
その結果、素子分離膜エッチング工程により、マスクパターン67aに隣接する導電ラインパターン61の上端は、導電ラインパターン61の上部面の中心よりさらにエッチングさせることができる。すなわち、マスクパターン67aに隣接する導電ラインパターン61の上端エッジは、導電ラインパターン61の上部面の中心より低く形成することができる。
凹領域70を形成した後、マスクパターン67aを除去する。
【0058】
図15、図16及び図17を参照すると、ゲートパターン63の一側に隣接する活性領域53及び凹領域70の下の半導体基板50内に、ソース領域75sを形成する。
すなわち、一対の隣接する第1側壁65aの間の活性領域53及び凹領域70の下の半導体基板50に、ソース領域75sを形成する。ゲートパターン63の他側に隣接する活性領域53に、ドレイン領域75dを各々形成する。
【0059】
すなわち、一対の隣接する第2側壁65bの間の活性領域53に、ドレイン領域75dを各々形成する。ドレイン及びソース領域75d、75sは、ドーパント(dopants)を注入して形成することができる。ドレイン領域75d及びソース領域75sは、同時に形成することができる。一方、ドレイン領域75d及びソース領域75sは、順次に形成することもできる。
【0060】
ゲートパターン63の両側壁上に、側壁絶縁スペーサ77を形成する。ドレイン領域75d上の側壁絶縁スペーサ77は、互いに離隔することが好ましい。ソース領域75s上の側壁絶縁スペーサ77は、部分的に接触するか、又は部分的に離隔することができる。本発明の一実施形態によれば、ソース領域75s上の側壁絶縁スペーサ77は、完全に離隔させることが好ましい。
【0061】
次に、図18、図19及び図20を参照すると、導電ラインパターン61上に、シリサイドパターン79を形成することが好ましい。
上述のように、導電ラインパターン61は、シリコンを含む半導体で形成することができる。ここで、シリサイドパターン79は、自己整列シリサイド化工程で形成することが好ましい。
【0062】
以下に、自己整列シリサイド化工程を具体的に説明する。
まず、半導体基板50上に金属膜を形成する。
半導体基板50にシリサイド化工程を行い、金属膜と導電ラインパターン61を反応させて、シリサイド化パターン79を形成する。
【0063】
次に、未反応の金属膜を除去する。金属膜を形成する工程及びシリサイド化工程は、順次に行うか、インシチュ(in−situ)で行うことができる。導電ラインパターン61とシリサイドパターン79とで制御ゲート80を構成する。
【0064】
自己整列シリサイド化工程によって、シリサイドパターン79の上部面は素子分離膜エッチング工程後の導電ラインパターン61の上部面の形態(morphology)と実質的に同一である。従って、シリサイドパターン79のドレイン領域75dに隣接する上端エッジは、ゲートパターン63’の上部面の中心より低く形成される。シリサイドパターン79は側壁絶縁スペーサ77より高く突出させることができる。
【0065】
シリサイドパターン79は、様々な金属シリサイドで形成することができる。好ましく、シリサイドパターン79は、コバルトシリサイド又はニッケルシリサイドで形成することができ、抵抗を減少させるためにコバルトシリサイドとニッケルシリサイドとを交互に形成することもできる。図示してはいないが、自己整列シリサイド化工程の際、ドレイン領域75d及び/またはソース領域75sの露出された表面上にもシリサイドを形成することもできる。
【0066】
本発明の一実施形態によれば、導電ラインパターン61は、十分に低い比抵抗を持つ導電物質を含むこともできる。この場合、シリサイドパターン79を形成する工程は省略され、制御ゲート80は導電ラインパターン61のみで構成することができる。
【0067】
続いて、半導体基板50の全面上に、バリア膜82を形成する。バリア膜82は、コンフォーマル(conformal)に形成することができる。
バリア膜82上に、層間絶縁膜84を形成する。バリア膜82は、層間絶縁膜84よりエッチング速度が遅い絶縁物質で形成することができる。例えば、層間絶縁膜84が酸化膜で形成される場合、バリア膜82は窒化膜などで形成することができる。
【0068】
次に、層間絶縁膜84及びバリア膜82を連続的にパターニングして、ドレイン領域75dを露出させるコンタクトホール86(図2及び図3参照)を形成し、コンタクトホール86を満たすビットラインコンタクト88(図2及び図3参照)を形成する。これにより、図2、図3及び図4に示す不揮発性メモリ装置を具現することができる。
【0069】
上述した本発明に係る不揮発性メモリ装置の製造方法によれば、予備マスクパターン67の一部分を除去して、ゲートパターン63の上部面の全体を露出させた後、素子分離膜エッチング工程を行う。これによって、ドレイン領域75dに隣接するゲートパターン63の上端エッジがゲートパターン63の上部面の中心より低く形成される。その結果、ゲートパターン63(または63’)内の制御ゲート80とビットラインコンタクト88との間の距離が長くなり、制御ゲート80とビットラインコンタクト88との間の電気的短絡を防止することができる。
【0070】
尚、本発明は、上述の実施形態に限られるものではない。本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲内で多様に変更実施することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】従来のフラッシュメモリ装置を示す断面図である。
【図2】本発明の一実施形態による不揮発性メモリ装置を示す平面図である。
【図3】図2のI−I’線に沿った断面図である。
【図4】図2のII−II’線に沿った断面図である。
【図5】図3のゲートパターン及びビットラインコンタクトを拡大した図面である。
【図6】本発明の一実施形態による不揮発性メモリ装置の製造方法を説明するための平面図である。
【図7】図6のI−I’線に沿った断面図である。
【図8】図6のII−II’線に沿った断面図である。
【図9】本発明の一実施形態による不揮発性メモリ装置の製造方法を説明するための平面図である。
【図10】図9のI−I’線に沿った断面図である。
【図11】図9のII−II’線に沿った断面図である。
【図12】本発明の一実施形態による不揮発性メモリ装置の製造方法を説明するための平面図である。
【図13】図12のI−I’線に沿った断面図である。
【図14】図12のII−II’線に沿った断面図である。
【図15】本発明の一実施形態による不揮発性メモリ装置の製造方法を説明するための平面図である。
【図16】図15のI−I’線に沿った断面図である。
【図17】図15のII−II’線に沿った断面図である。
【図18】本発明の一実施形態による不揮発性メモリ装置の製造方法を説明するための平面図である。
【図19】図18のI−I’線に沿った断面図である。
【図20】図18のII−II’線に沿った断面図である。
【符号の説明】
【0072】
50 半導体基板
51 素子分離膜
53 活性領域
55 トンネル絶縁膜
57 電荷保存層
59 ブロッキング絶縁膜
61 導電ラインパターン
63、63’ ゲートパターン
65a 第1側壁
65b 第2側壁
67 予備マスクパターン
67a マスクパターン
70 凹領域
75s ソース領域
75d ドレイン領域
77 側壁絶縁スペーサ
79 シリサイドパターン
80 制御ゲート
82 バリア膜
84 層間絶縁膜
86 コンタクトホール
88 ビットラインコンタクト
95a 第1上端エッジ
95b 第2上端エッジ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体基板上に素子分離膜を形成するステップと、
前記半導体基板上に、浮遊ゲート電極と、該浮遊ゲート電極と前記素子分離膜上に延長された制御ゲートラインとを含む不揮発性メモリセルトランジスタのゲートパターンを形成するステップと、
マスクパターンを用いて少なくとも前記ゲートパターンの第1側壁の第1部分を覆い、前記制御ゲートラインの上部角部を露出させるステップと、
前記マスクパターンをエッチングマスクとして用い、前記素子分離膜を第1エッチング率で選択的にエッチングして前記素子分離膜内に少なくとも部分的な開口部を規定し、同時に前記制御ゲートラインの上部角部を前記第1エッチング速度よりエッチング速度が低い第2エッチング率でエッチバック(etching back)するステップとを有することを特徴とする不揮発性メモリ装置の製造方法。
【請求項2】
前記マスクパターンを用いて少なくとも前記ゲートパターンの第1側壁の第1部分を覆い、前記制御ゲートラインの上部角部を露出させるステップは、ゲートパターン上にマスク膜を蒸着するステップと、
前記マスク膜をフォトリソグラフィでパターニングして、前記ゲートパターンの第2側壁及び前記素子分離膜の上部面を露出させる予備マスクパターンを形成するステップと、
前記予備マスクパターンをエッチバックし、前記マスクパターンを形成して、前記ゲートパターンの上部面及び前記ゲートパターンの前記第1側壁の第2部分を露出させるステップとを含むことを特徴とする請求項1に記載の不揮発性メモリ装置の製造方法。
【請求項3】
前記予備マスクパターンをエッチバックするステップは、前記予備マスクパターンを酸素プラズマにさらすステップを含むことを特徴とする請求項2に記載の不揮発性メモリ装置の製造方法。
【請求項4】
前記予備マスクパターンをエッチバックするステップは、前記予備マスクパターンを硫酸を含むエッチング溶液にさらすステップを含むことを特徴とする請求項2に記載の不揮発性メモリ装置の製造方法。
【請求項5】
前記予備マスクパターンは、フォトレジスト物質(photoresist material)を含むことを特徴とする請求項2に記載の不揮発性メモリ装置の製造方法。
【請求項6】
前記素子分離膜内の少なくとも部分的な開口部を通してドーパントを前記半導体基板に注入して、ソース領域を形成するステップをさらに有することを特徴とする請求項1に記載の不揮発性メモリ装置の製造方法。
【請求項7】
前記ゲートパターン両側壁に側壁絶縁スペーサを形成するステップと、
前記ゲートパターン上に層間絶縁膜を形成するステップと、
前記層間絶縁膜を選択的にエッチングして、前記半導体基板を露出させるコンタクトホールを形成するステップと、
ビットラインコンタクトで前記コンタクトホールを充填するステップとをさらに有することを特徴とする請求項6に記載の不揮発性メモリ装置の製造方法。
【請求項8】
前記ゲートパターン両側壁に側壁絶縁スペーサを形成するステップと、
前記側壁絶縁スペーサ上に第1絶縁性物質を含む絶縁性バリア膜を形成するステップと、
前記ゲートパターン上に前記第1絶縁性物質とは異なる第2絶縁性物質を含む層間絶縁膜を形成するステップと、
前記層間絶縁膜及び絶縁性バリア膜を順次に選択的にエッチングして、前記半導体基板を露出させるコンタクトホールを形成するステップと、
ビットラインコンタクトで前記コンタクトホールを充填するステップとをさらに有することを特徴とする請求項6に記載の不揮発性メモリ装置の製造方法。
【請求項9】
半導体基板上に活性領域を規定する素子分離膜を形成するステップと、
前記活性領域を横切り、互いに対向する第1側壁及び第2側壁を有するゲートパターンを形成するステップと、
前記ゲートパターンの第1側壁と隣接する位置にある素子分離膜をエッチングして、凹領域を形成するステップと、
前記ゲートパターンをエッチングし、少なくとも前記ゲートパターンの前記第2側壁に隣接する上端エッジを前記ゲートパターンの上部面の中心より低く形成するステップとを有することを特徴とする不揮発性メモリ装置の製造方法。
【請求項10】
前記ゲートパターンをエッチングするステップと前記素子分離膜をエッチングして凹領域を形成するステップとは同時に行われることを特徴とする請求項9に記載の不揮発性メモリ装置の製造方法。
【請求項11】
前記素子分離膜のエッチング速度は、前記ゲートパターンのエッチング速度より早いことを特徴とする請求項10に記載の不揮発性メモリ装置の製造方法。
【請求項12】
前記ゲートパターンをエッチングするステップと前記素子分離膜をエッチングして凹領域を形成するステップは、前記ゲートパターンの第2側壁に隣接する活性領域及び素子分離膜を覆うマスクパターンを形成し、前記ゲートパターンの上部面の全体及び前記ゲートパターンの第1側壁に隣接する素子分離膜を露出させるステップと、
前記マスクパターンをエッチングマスクとして、前記素子分離膜及びゲートパターンをエッチングするステップとを含むことを特徴とする請求項10に記載の不揮発性メモリ装置の製造方法。
【請求項13】
前記マスクパターンを形成するステップは、前記ゲートパターンの第2側壁に隣接する活性領域と前記ゲートパターンの上部面の一部とを覆う予備マスクパターンを形成するステップと、
前記予備マスクパターンの一部分を除去して前記ゲートパターンの上部面を露出させるマスクパターンを形成するステップとを含むことを特徴とする請求項12に記載の不揮発性メモリ装置の製造方法。
【請求項14】
前記予備マスクパターンは、フォトレジストで形成され、前記予備マスクパターンの一部分は、酸素プラズマアッシング工程(oxygen plasma ashing process)又は部分ウェットエッチング工程にて除去されることを特徴とする請求項13に記載の不揮発性メモリ装置の製造方法。
【請求項15】
前記ゲートパターンに隣接する前記マスクパターンのエッジは、前記ゲートパターンの上部面より低く形成されることを特徴とする請求項12に記載の不揮発性メモリ装置の製造方法。
【請求項16】
前記マスクパターンは、前記ゲートパターンの第1側壁の全体を覆い、前記マスクパターンのエッチング速度は、前記ゲートパターンのエッチング速度より早いことを特徴とする請求項12に記載の不揮発性メモリ装置の製造方法。
【請求項17】
前記第2側壁に隣接する前記ゲートパターンの上部エッジは丸められた形状で形成されることを特徴とする請求項9に記載の不揮発性メモリ装置の製造方法。
【請求項18】
前記ゲートパターンの第1側壁に隣接する活性領域及び前記半導体基板上の前記凹領域下にソース領域を形成するステップと、
前記ゲートパターンの第2側壁に隣接する活性領域にドレイン領域を形成するステップとをさらに有することを特徴とする請求項9に記載の不揮発性メモリ装置の製造方法。
【請求項19】
前記ゲートパターンを形成するステップは、前記活性領域を横切る導電ラインパターンを形成するステップと、
前記導電ラインパターンと前記活性領域との間に介在する電荷保存層を形成するステップと、
前記電荷保存層と前記活性領域との間に介在するトンネル絶縁膜を形成するステップと、
前記電荷保存層と前記導電ラインパターンとの間に介在するブロッキング絶縁膜を形成するステップとを含み、
前記導電ラインパターンは制御ゲートに含まれ、前記ゲートパターンの上部面は前記導電ラインパターンの上部面であることを特徴とする請求項9に記載の不揮発性メモリ装置の製造方法。
【請求項20】
前記ゲートパターンの両側壁に側壁絶縁スペーサを形成するステップと、
前記導電ラインパターン上にシリサイドパターンを形成するステップとをさらに含み、
前記導電ラインパターンは、シリコンを含む半導体で形成され、前記シリサイドパターンは、自己整列シリサイド化工程で形成され、前記制御ゲートは、前記導電ラインパターン及びシリサイドパターンを含むことを特徴とする請求項19に記載の不揮発性メモリ装置の製造方法。
【請求項21】
前記シリサイドパターンはコバルトシリサイド及びニッケルシリサイドのうち少なくとも一つからなることを特徴とする請求項20に記載の不揮発性メモリ装置の製造方法。
【請求項22】
前記半導体基板全面を覆う層間絶縁膜を形成するステップと、
前記層間絶縁膜を貫通して前記ゲートパターンの第2側壁に隣接する活性領域に接続されるビットラインコンタクトを形成するステップとをさらに有することを特徴とする請求項9に記載の不揮発性メモリ装置の製造方法。
【請求項23】
前記層間絶縁膜を形成する前に、前記半導体基板の全面上に前記層間絶縁膜よりエッチング速度が遅いバリア膜を形成するステップをさらに有し、
前記ビットラインコンタクトは、前記層間絶縁膜及びバリア膜を連続して貫通して、前記ゲートパターンの第2側壁に隣接する活性領域に接続されることを特徴とする請求項22に記載の不揮発性メモリ装置の製造方法。
【請求項24】
半導体基板上に配置されて活性領域を規定する素子分離膜と、
前記活性領域を横切るゲートパターンと、
前記ゲートパターンの一側に隣接する活性領域に形成され、前記一側に隣接して配置された前記素子分離膜がエッチングされた領域下の半導体基板に延長されるソース領域と、
前記ゲートパターンの他側に隣接する活性領域に形成されたるドレイン領域とを有し、
前記ドレイン領域に隣接する前記ゲートパターンの上端エッジは、前記ゲートパターンの上部面の中心より低いことを特徴とする不揮発性メモリ装置。
【請求項25】
前記ソース領域に隣接する前記ゲートパターンの上端エッジは、前記ゲートパターンの上部面の中心より低いことを特徴とする請求項24に記載の不揮発性メモリ装置。
【請求項26】
前記ゲートパターンの両側壁は前記活性領域の上部面に対して垂直であり、前記ゲートパターンの上部面の中心を通過する仮想の垂直線を基準として互いに対称であることを特徴とする請求項24に記載の不揮発性メモリ装置。
【請求項27】
前記ゲートパターンは、前記活性領域を横切る制御ゲートと、
前記制御ゲートと前記活性領域との間に介在する電荷保存層と、
前記電荷保存層と前記活性領域との間に介在するトンネル絶縁膜と、
前記電荷保存層と前記制御ゲートとの間に介在するブロッキング絶縁膜とを含み、
前記ゲートパターンの上部面は前記制御ゲートの上部面であることを特徴とする請求項24に記載の不揮発性メモリ装置。
【請求項28】
前記制御ゲートは、順次に積層された導電ラインパターン及びシリサイドパターンを含み、前記導電ラインパターンはシリコンを含む半導体からなることを特徴とする請求項27に記載の不揮発性メモリ装置。
【請求項29】
前記ゲートパターンの両側壁上に配置された側壁絶縁スペーサをさらに含み、該側壁絶縁スペーサは前記シリサイドパターンの側壁の一部を覆うことを特徴とする請求項28に記載の不揮発性メモリ装置。
【請求項30】
前記シリサイドパターンは、コバルトシリサイド及びニッケルシリサイドのうち少なくとも一つからなることを特徴とする請求項28に記載の不揮発性メモリ装置。
【請求項31】
前記ゲートパターンの上端エッジは丸められた形状であることを特徴とする請求項24に記載の不揮発性メモリ装置。
【請求項32】
前記ゲートパターンは、半導体基板の全面を覆う層間絶縁膜と、
前記層間絶縁膜を貫通して前記ドレイン領域に接続されるビットラインコンタクトとをさらに含むことを特徴とする請求項24に記載の不揮発性メモリ装置。
【請求項33】
前記層間絶縁膜の下に配置され前記層間絶縁膜よりエッチング速度が遅いバリア膜をさらに含み、
前記ビットラインコンタクトは、前記層間絶縁膜及び前記バリア膜を貫通して前記ドレイン領域と接続されることを特徴とする請求項32に記載の不揮発性メモリ装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2008−205471(P2008−205471A)
【公開日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−35960(P2008−35960)
【出願日】平成20年2月18日(2008.2.18)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】SAMSUNG ELECTRONICS CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】416,Maetan−dong,Yeongtong−gu,Suwon−si,Gyeonggi−do 442−742(KR)
【Fターム(参考)】