説明

入退室管理システム

【課題】本発明は、管理区画に対するセキュリティ性を向上させることができ、管理費を軽減させることができる入退室管理システムを得ることを目的とするものである。
【解決手段】複数の管理区画1の出入口には、扉2がそれぞれ設けられている。各扉2は、電気錠を有している。各扉2の電気錠の施錠・解錠は、管理端末3により制御される。扉2の近傍の管理区画1外部には、利用者が管理区画1へと入室するための入室用認証端末4が設けられている。さらに、扉2の近傍の管理区画1内部には、利用者が管理区画1から退出するための退室用認証端末5が設けられている。さらにまた、管理区画1外には、外部監視カメラ6が設けられている。管理区画1内には、内部監視カメラ7が設けられている。外部及び内部監視カメラ6,7は、それぞれ管理端末3と通信可能に接続されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、利用者を認証して管理区画に係わる利用者の入退室を管理する入退室管理システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の入出管理システムは、IDカード等に格納された利用者の認証情報により利用者を認証し、認証した利用者の部屋への入室を許可していた(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2004−185484号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような従来の入出管理システムでは、重要情報や高級品等を保管する管理区画への入室権限を持つ正規の利用者から、内部犯罪による情報漏洩や盗難等を受ける恐れがあった。また、セキュリティレベルを高めた管理区画への入退室には、一般的に遠隔施解錠等が採用されていたが、利用者以外の管理者が常に利用者を監視していなければならず、管理者を常駐させていたため管理費が高くなっていた。
【0005】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、コストを軽減しつつ、管理区画に対するセキュリティ性を向上させることができる入退室管理システムを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係る入退室管理システムは、利用者の管理区画への入室許可時間の開始日時である入室開始日時と、入室許可時間の終了日時である入室終了日時とが、入室許可情報として利用者の個人識別情報に対応付けて登録可能であり、利用者の個人識別情報と入室許可情報と現在日時とに基づいて管理区画に係わる利用者の入退室を管理する管理端末を備えている。
【発明の効果】
【0007】
この発明の入退室管理システムは、利用者の個人識別情報と入室許可情報と現在時刻とに基づいて管理端末が管理区画に係わる利用者の入退出を管理するので、管理コストを軽減させつつ、管理区画に対するセキュリティ性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による入退室管理システムを示す構成図である。複数の管理区画1(図中一つのみ示す)の出入口には、扉2がそれぞれ設けられている。各扉2には、それぞれ固有の番号である扉番号が付けられている。また、各扉2には、電気錠(図示せず)が設けられている。扉2の電気錠の施錠・解錠は、管理端末3により制御される。また、扉2の開閉状態は、管理端末3により監視されている。扉2が一旦開かれてから閉じられたことが管理端末3により検出されると、扉2の電気錠は、管理端末3により自動的に施錠される。
【0009】
扉2の近傍の管理区画1外部には、利用者が管理区画1へと入室するための入室用認証端末4が設けられている。入室用認証端末4は、管理区画1外の利用者から個人識別情報を受ける。さらにまた、扉2の近傍の管理区画1内部には、利用者が管理区画1から退出するための退室用認証端末5が設けられている。退室用認証端末5は、管理区画1外の利用者から操作されるとともに、個人識別情報を受ける。
【0010】
入室及び退室用認証端末4,5には、それぞれ対応する扉2の扉番号が登録されている。入室及び退室用認証端末4,5は、利用者から受けた個人識別情報と扉番号とを管理端末3へと送る。ここで、入室及び退室用認証端末4,5は、それぞれ磁気カード読取部(図示せず)が設けられている。磁気カード読取部は、利用者の個人識別情報が格納された磁気カードを読み込み、利用者から個人識別情報を受ける。
【0011】
また、管理区画1外には、カメラシステムとしての外部監視カメラ6が設けられている。外部監視カメラ6は、入室用認証端末4周辺及び入室用認証端末4を操作する利用者を撮影し、撮影した映像を録画する。管理区画1内には、カメラシステムとしての内部監視カメラ7が設けられている。内部監視カメラ7は、管理区画1内を撮影し、撮影した映像を録画する。外部及び内部監視カメラ6,7は、それぞれ管理端末3と通信可能に接続されている。さらに、外部及び内部監視カメラ6,7は、録画した映像を映像情報として管理端末3に送る。さらにまた、外部及び内部監視カメラ6,7の録画開始及び停止は、管理端末3により制御される。
【0012】
また、管理区画1外には、申請端末8が設けられている。申請端末8は、管理端末3に接続されている。さらに、申請端末8は、利用者から管理区画1内への入室の許可の申請操作を受ける。さらにまた、申請端末8は、利用者から受けた申請操作の内容を入室申請情報として管理端末3へと送る。
【0013】
図2は、図1の申請端末8により作成される入室申請情報(申請フォーマット)を示す説明図である。入室申請情報には、例えば個人識別情報(利用者番号)、扉番号、入室開始時刻、入室終了時刻及びメッセージ欄(自由欄)が含まれている。利用者は、申請端末8を操作して、これらの項目を入力する。
【0014】
ここで、管理端末3、入室用認証端末4、退室用認証端末5及び申請端末8には、それぞれ表示器(図示せず)が設けられている。各表示器は、他機器との通信結果と利用者又は管理者の操作のための情報とを表示する。また、入室及び退室用認証端末4,5の表示器は、管理端末3からの認証結果を表示する。
【0015】
さらに、管理端末3及び申請端末8は、演算処理部(CPU)、記憶部(ROM、RAM及びハードディスク等)及び信号入出力部を持ったコンピュータ(図示せず)によりそれぞれ構成することができる。管理端末3及び申請端末8のコンピュータの記憶部には、管理端末3及び申請端末8の動作を実行するためのプログラムがそれぞれ格納されている。さらにまた、管理端末3のコンピュータの記憶部には、利用者の個人識別情報、入室申請情報、入室許可情報及び入室管理情報を含むデータベース(図示せず)が格納されている。
【0016】
図3は、図1の管理端末3に格納された入室管理情報の状態遷移を示す説明図である。管理端末3は、データベース内の複数の入室管理情報をそれぞれ『未受理』、『受理済』及び『入室済』の状態に区分けして格納している。また、管理端末3は、申請端末8から受けた入室申請情報である未受理状態の入室管理情報について、管理者からの受理応答の操作に応じて、該当の入室管理情報を未受理状態から受理済状態へと移行させて区分変更を行う。
【0017】
さらに、入室許可情報としての受理済状態の入室管理情報は、管理者によって利用者の管理区画1内への入室を許可された状態である。さらにまた、受理済状態の入室管理情報には、入室開始日時と入室終了日時とが登録されている。入室開始日時とは、利用者の管理区画への入室許可時間の開始日時である。入室終了日時とは、入室許可時間の終了日時である。
【0018】
管理端末3は、入室用認証端末4から利用者の個人識別情報を受けると、個人識別情報に対応する入室開始日時と入室終了日時と現在日時とに基づいて、管理区画1に係わる利用者の入退室を管理する。即ち、管理端末3は、入室用認証端末4を介して、利用者から個人識別情報を受けた日時が、個人識別情報に対応する入室開始日時と入室終了日時との間の時間である入室許可時間内であれば、利用者の入室を許可する。また、管理端末3は、利用者の管理区画1内への入室に応じて、入室管理情報を受理済状態から入室済状態へと移行させる。
【0019】
さらにまた、現在日時が入室終了日時を超過すると、利用者の管理区画1への入室許可時間が失効となる。利用者が再び管理区画1への入室許可時間を設定するには、利用者が再び申請操作を行い、入室申請に対する管理者からの受理操作される必要がある。即ち、入室許可時間は、管理者による一度の受理操作(許可操作)により、一度限り有効となる。
【0020】
次に、動作について説明する。図4は、図1の管理端末3の入室申請情報受信時の動作を示すフローチャートである。まず、管理端末3は、申請端末8から入室申請情報が到着したかどうかを確認し(ステップST1)、入室申請情報が到着するまで待機する。
【0021】
そして、入室申請情報が管理端末3に到着し、管理端末3が入室申請情報を受信すると、管理端末3は、申請端末8から受信した入室申請情報の形式を検査し、入室申請情報の形式が適正かどうかを確認する(ステップST2)。ここで、管理端末3は、例えば入室申請情報内に含まれる扉番号及び個人識別情報の値が定められた範囲内にあるかどうか、入室開始時刻が入室終了時刻に先行しているかどうかを検査する。
【0022】
また、入室申請情報の形式が適正で無い場合、管理端末3は、申請端末8から受信した入室申請情報を破棄し(ステップST3)、申請端末8から入室申請情報が到着するまで待機する。
【0023】
さらに、申請端末8から受信した入室申請情報の形式が適正である場合、管理端末3は、入室申請情報を未受理状態の入室管理情報として格納する(ステップST4)。そして、管理端末3は、入室申請情報受信時の動作を終了する。
【0024】
図5は、図1の管理端末3の申請受理時の動作を示すフローチャートである。まず、管理端末3は、データベース内に未受理状態の入室管理情報があるかどうかを確認する(ステップST11)。未受理状態の入室管理情報が無い場合、管理端末3は、そのまま申請受理時の動作を終了する。また、未受理状態の入室管理情報が有る場合、管理端末3は、データベースから未受理状態の入室管理情報を抽出し、管理端末3の画面に表示させる(ステップST12)。そして、管理端末3は、未受理状態の入室管理情報に対して、管理者から『受理』又は『却下』が入力されるのを待つ(ステップST13)。
【0025】
管理者から『受理』が入力された場合、管理端末3は、該当の入室管理情報の状態を未受理状態から受理済状態に移行させ(ステップST14)、他の未受理状態の入室管理情報を検索し、未受理状態の入室管理情報が無くなるまで同一の動作を繰り返す。
【0026】
一方、管理者から却下が入力された場合、管理端末3は、申請端末8に『却下』を送信する(ステップST15)。即ち、管理端末3は、利用者に管理者から管理区画1への入室を拒絶されたことを知らせる。そして、管理端末3は、却下が入力された入室管理情報をデータベースから削除し(ステップST16)、他の未受理状態の入室管理情報を検索し、未受理状態の入室管理情報が無くなるまで同一の動作を繰り返す。
【0027】
図6は、図1の管理端末3の入室管理時の動作を示すフローチャートである。まず、管理端末3は、入室用認証端末4が利用者により操作されるのを待つ(ステップST21)。そして、入室用認証端末4が利用者により操作されると、管理端末3は、外部及び内部監視カメラ6,7に録画開始を指示し、録画した画像を受ける(ステップST22)。ここで、管理端末3は、外部監視カメラ6に入室用認証端末4を操作する利用者を拡大して撮影させる。
【0028】
また、管理端末3は、入室用認証端末4から利用の個人識別情報と扉番号を受けて、入室用認証端末4から受けた利用の個人識別情報に応じて、個人識別情報に対応する受理済状態の入室管理情報を検索し、入室管理情報に対応する受理済状態の入室管理情報をデータベースから抽出する(ステップST23)。そして、管理端末3は、現在時刻が抽出した受理済状態の入室管理情報に登録された入室許可時間内であるかどうか、また、入室用認証端末4から受けた扉番号と抽出した受理済状態の入室管理情報に登録された扉番号とが一致するかどうかを確認する(ステップST24)。
【0029】
そして、現在時刻が許可時間内であるとともに、扉番号が一致する場合、管理端末3は、入室用認証端末4に『受理』を表示させ、扉2の電気錠を解錠させる(ステップST25)。さらに、管理端末3は、入室管理情報の状態を受理済状態から入室済状態へと移行させ(ステップST26)、入室管理時の動作を終了させる。
【0030】
さらにまた、(ステップST24の段階で)現在時刻が入室許可時間外であるか、又は該当の扉番号が一致しない場合、管理端末3は、入室用認証端末4に『却下』を表示させる(ステップST27)。即ち、管理端末3は、利用者の管理区画1内への入室を拒絶する。そして、管理端末3は、入室管理時の動作を終了させる。
【0031】
上記のような入退室管理システムでは、入室許可情報に入室開始日時と入室終了日時とによる入室許可時間を設定し、利用者の管理区画1への入室可能な時間を制限したので、セキュリティ性を向上させることができる。また、事前に受けた利用者からの入室管理情報を管理者が受理すれば、利用者が管理区画1内に入室可能となるので、管理者を常駐させる必要がなく、管理費を軽減させることができる。
【0032】
また、利用者の管理区画1への入室には、管理者の受理操作が必要であり、利用者の管理区画1への自由な入室が不可能となるため、正規の利用者の内部犯行による情報漏洩や盗難等を防ぐことができる。
【0033】
さらに、内部監視カメラ7が管理区画1内を撮影及び録画させ、外部監視カメラ6が管理区画1外を撮影及び録画させるので、利用者の不正行為を監視することができ、セキュリティ性を向上させることができる。
【0034】
実施の形態2.
次に、実施の形態2について説明する。
図7は、実施の形態2による管理端末に格納された入室管理情報の状態遷移を示す説明図である。実施の形態1では、管理端末3のデータベースに格納された入室管理情報の状態の区分が『未受理』、『受理済』及び『入室済』であったが、実施の形態2では、入室管理情報の状態の区分に、さらに『退室済』が追加される。管理端末3は、利用者の退室に応じて、入室済状態の入室管理情報から退室済状態の入室管理情報へと区分変更を行う。
【0035】
管理端末3及び退室用認証端末5には、報知装置としてのスピーカ(ブザー)が設けられている。また、管理端末3が入室終了日時を超過して利用者が上記管理区画内に滞在していることを検出すると、管理端末3及び退室用認証端末5のスピーカに警告(報知)させる。さらに、管理端末3は、ネットワーク(インターネット)に接続されている。管理区画1の管理者は、ネットワーク通信手段を有する緊急連絡用端末(図示せず)を所持している。管理端末3と緊急連絡用端末とは、ネットワークを介して通信可能に接続されている。
【0036】
さらにまた、管理端末3と緊急連絡用端末とは、ネットワーク上に設けられた電子メールサーバ(POPサーバ、SMTPサーバ)を介して、電子メールの送受信が可能となっている。ここで、例えば、緊急連絡用端末は、ネットワーク通信機能付携帯電話、PDA(Personal Digital Assistance)、及び携帯用パソコン等である。他の装置の構成は、実施の形態1と同様である。
【0037】
次に動作について説明する。図8は、実施の形態2による管理端末3の退室管理時の動作を示すフローチャートである。まず、管理端末3は、利用者の入室許可時間を超過しているかどうかを判断する(ステップST31)。これとともに、利用者からの退室用認証端末5の操作を待つ(ステップST32)。そして、利用者の入室許可時間を超過していない場合で、利用者からの退室用認証端末5の操作を確認すると、管理端末3は、該当の入室済状態の入室管理情報の状態を、退室済状態へと移行させ(ステップST33)、扉2の電気錠を解錠させる(ステップST34)。
【0038】
利用者によって扉2が開かれたことを検出した管理端末3は、扉2が閉じられるのを待つ(ステップST35)。扉2が閉じられると、管理端末3は、扉2の電気錠を施錠し、内部監視カメラ7の録画を停止させ、内部監視カメラから録画した画像を受けて(ステップST36)、退室管理時の動作が終了する。
【0039】
一方、利用者が入室許可時間を超過して管理区画1内に滞在している場合(ステップST31のYES方向)、管理端末3は、退室用認証端末5のスピーカ及び表示器に警告を発生させるとともに(ステップST37)、管理端末3のスピーカに警告を発生させ、管理端末3の表示器に入室許可時間を超過していることを表示させる(ステップST38)。
【0040】
そして、管理端末3は、管理者の緊急連絡用端末に電子メールを送信し、緊急連絡用端末に入室終了日時を超過した利用者が管理区画1内にいることを管理者に知らせて(ステップST39)、同一の動作を繰り返す。
【0041】
上記のような入退室管理システムは、利用者からの退室用認証端末5の操作を待つので、管理区画1内に滞在する利用者を判別することができるとともに、利用者の入室許可時間を超過しているかどうか検出することができ、セキュリティ性をさらに向上させることができる。
【0042】
また、入室終了日時が経過すると、管理端末3の表示器及びスピーカを介して管理者に通報するので、利用者が時間超過して管理区画1内に滞在していることを管理者に知らせることができる。
【0043】
さらにまた、管理者が所持する緊急連絡用端末に電子メールを送信するので、管理者が管理室内に不在の場合であっても、利用者が時間超過して管理区画1内に滞在していることを管理者に知らせることができる。
【0044】
なお、実施の形態1,2では、個人識別情報の読取に、利用者の個人識別情報を格納させた磁気カードを用いたが、磁気カードに限るものではなく、例えばICカード及び生体情報(指紋、声紋、掌紋、虹彩、顔画像、静脈等)であってもよい。
【0045】
また、実施の形態1,2では、外部及び内部監視カメラ6,7が撮影した映像を録画し、録画した映像を管理端末3に送信していたが、カメラシステムが撮影した映像を管理端末が常時受けて、管理端末側で受けた映像を録画してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】図1は、この発明の実施の形態1による入退室管理システムを示す構成図である。
【図2】図1の申請端末により作成される入室申請情報を示す説明図である。
【図3】図1の制御装置に格納された入室管理情報の状態遷移を示す説明図である。
【図4】図1の管理端末の入室申請情報受信時の動作を示すフローチャートである。
【図5】図1の管理端末の申請受理時の動作を示すフローチャートである。
【図6】図1の管理端末の入室管理時の動作を示すフローチャートである。
【図7】実施の形態2による管理端末に格納された入室管理情報の状態遷移を示す説明図である。
【図8】実施の形態2による管理端末の退室管理時の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0047】
1 管理区画、2 扉、3 管理端末、4 入室用認証端末、5 退室用認証端末、6 外部監視カメラ(カメラシステム)、7 内部監視カメラ(カメラシステム)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者の管理区画への入室許可時間の開始日時である入室開始日時と、上記入室許可時間の終了日時である入室終了日時とが、入室許可情報として利用者の個人識別情報に対応付けて登録可能であり、利用者の個人識別情報と入室許可情報と現在日時とに基づいて上記管理区画に係わる利用者の入退室を管理する管理端末
を備えていることを特徴とする入退室管理システム。
【請求項2】
上記管理端末は、利用者から事前に入力された上記管理区画への入室の許可の申請である入室申請情報と、入室申請情報に対する管理者からの受理応答とに応じて、入室許可情報を登録することを特徴とする請求項1記載の入退室管理システム。
【請求項3】
上記管理区画外の利用者から個人識別情報を受ける入室用認証端末、及び
上記管理区画内の利用者から個人識別情報を受ける退室用認証端末
をさらに備え、
上記管理端末は、上記入室用認証端末及び上記退室用認証端末を介して、利用者から個人識別情報を受けることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の入退室管理システム。
【請求項4】
利用者から受けた申請操作の内容を上記管理端末に入室申請情報として送る申請端末
をさらに備えていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の入退室管理システム。
【請求項5】
上記管理区画内及び上記入室用認証端末周辺を撮影するカメラシステム
をさらに備えていることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の入退室管理システム。
【請求項6】
上記管理端末は、上記退室用認証端末から利用者の個人識別情報を受けると上記カメラシステムの録画を停止させることを特徴とする請求項5記載の入退室管理システム。
【請求項7】
上記管理端末は、入室終了日時を超過した利用者が上記管理区画内に滞在していると、上記管理端末及び上記退室用認証端末の少なくともいずれか一方に設けられた報知装置に、入室終了日時を超過して利用者が上記管理区画内に滞在していることを報知させることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の入退室管理システム。
【請求項8】
上記管理端末は、管理者が所持する緊急連絡用端末にネットワークを介して通信可能であり、入室終了日時を超過して利用者が上記管理区画内に滞在していることを上記緊急連絡用端末に通報することを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の入退室管理システム。
【請求項9】
上記管理端末は、上記管理区画の出入口の扉に設けられた電気錠の施錠及び解錠を制御することを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の入退室管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−102570(P2007−102570A)
【公開日】平成19年4月19日(2007.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−292761(P2005−292761)
【出願日】平成17年10月5日(2005.10.5)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】