説明

情報通信システム、施設側装置、ユーザ側装置、状態検出装置、更新装置、施設側装置用プログラム、ユーザ側装置用プログラム、状態検出装置用プログラム及び更新装置用プログラム

【課題】複数のユーザが同時に施設を訪れた場合にも各ユーザに応じた対応を実現することが可能な情報通信システムを提供する。
【解決手段】ユーザが所持するユーザ側装置と、ユーザが立ち寄りうる施設に設けられた施設側装置を備える情報通信システムにおいて、施設側装置は、施設を訪れたユーザの所持するユーザ側装置から、ユーザ識別情報と、ユーザの顔撮影画像を表す外見情報と、ユーザの特徴を表す基本情報を取得する(S301〜S306)。そして、取得したユーザ識別情報及び基本情報に基づき、ユーザに提供すべきサービスを選定するためのサービス選定情報を生成し(S307〜S310)、そのユーザの顔撮影画像とともに表示部に表示する(S311)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザが立ち寄りうる施設において用いられる情報通信システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、施設を訪れるユーザに応じたサービスの提供を可能とする情報通信システムが提案されている。例えば、特許文献1に記載の情報通信システムは、車両と、ユーザの携帯するユーザ端末と、特定の施設(ディーラ)に設置された顧客情報用コンピュータ端末とが、近距離無線通信可能に構成されている。そして、ユーザが施設を訪れると、顧客情報用コンピュータ端末が、車両から無線通信で取得した車両IDに基づき顧客情報を検索し、修理予約、車検予約、商談予約等の来店予定があるか否かをチェックする。そして、来店予約がある場合には、事前に営業マンが出迎えるように電子メールや社内電話等により連絡するとともに、受付けカウンタのコンピュータ端末に、顧客名、来店目的等を表示する。
【特許文献1】特開2006−4180号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、前述した構成では、複数のユーザが同時に施設を訪れた場合に、あるユーザに提供すべきサービスを別のユーザに提供してしまうといったことが考えられる。
本発明は、こうした問題にかんがみてなされたものであり、複数のユーザが同時に施設を訪れた場合にも各ユーザに応じた対応を実現することが可能な情報通信システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
請求項1に記載の情報通信システムによれば、複数のユーザが同時に施設を訪れた場合にも各ユーザに応じた対応を実現することが可能となる。すなわち、この情報通信システムでは、施設側装置が、ユーザ側装置を所持するユーザの外見的特徴を出力するように構成されている。ここで、外見的特徴の出力としては、例えば、外見的特徴を表すもの(会員証等)を生成して出力することや、外見的特徴を報知(表示、音声出力等)することなどが挙げられる。このため、複数のユーザが同時に施設を訪れた場合にも、各ユーザの外見的特徴に基づき判別可能な出力がなされることとなり、あるユーザに対して別のユーザに応じた対応がなされてしまうことが防止される。
【0005】
なお、ユーザ側装置から施設側装置へのユーザ特定情報の送信は、他の仲介装置を一切介さない直接的な送信に限定されるものではなく、他の仲介装置を介した送信も含まれることは言うまでもない。ここで、仲介装置は、受信した情報をそのまま送信するものであってもよく、また、受信した情報と形式的に異なる情報を送信するものであってもよい。例えば、ユーザ側装置が、当該ユーザ側装置を所持するユーザの外見的特徴を間接的に表す情報を仲介装置へ送信し、その仲介装置が、ユーザ側装置から受信した情報を、そのユーザの外見的特徴を直接的に表す情報に変換した上で施設側装置へ送信するといった構成が可能である。このようにしても、結果的にみれば、ユーザ側装置から施設側装置へユーザの外見的特徴を特定可能なユーザ特定情報が送信されることになる。
【0006】
また、請求項2に記載の情報通信システムでは、施設側装置は、ユーザ側装置との間で無線通信可能に構成されており、当該施設側装置と通信状態にあるユーザ側装置からユーザ特定情報を受信する。このため、ユーザ特定情報を受信するユーザ側装置を容易に限定することができる。例えば、施設を訪れたユーザの所持するユーザ側装置と通信状態になるようにしておけば、施設を訪れたユーザが所持するユーザ側装置からのみユーザ特定情報を受信することが可能となり、この結果、施設を訪れたユーザの外見的特徴のみを出力することが可能となる。しかも、無線通信を利用することで、ユーザに意識させることなくユーザ側装置からユーザ特定情報を受信することが可能となる。
【0007】
ところで、外見的特徴の出力としては、例えば請求項3に記載のように、外見的特徴の報知が挙げられる。このようにすれば、複数のユーザが施設に存在する状況においても、各ユーザを見分けることが可能となる。
【0008】
特に、請求項4に記載のように、施設側装置が、ユーザに提供すべきサービスを選定するためのサービス選定情報をユーザ特定情報に基づき生成し、そのユーザの外見的特徴とともに報知するとよい。このような構成によれば、施設側のサービス提供者は、複数の見知らぬユーザが施設を訪れた場合にも、どのユーザにどのようなサービスを提供すべきであるかを把握することができる。この結果、各ユーザに対して適切なサービスを提供することができる。
【0009】
ここで、サービス選定情報は、例えば、ユーザ特定情報に含まれている場合には、ユーザ特定情報のみに基づき生成することが可能である。一方、過去の利用履歴に基づき生成することも可能であり、履歴情報の記憶場所に応じて例えば請求項5、請求項8、請求項21のように構成することができる。
【0010】
すなわち、まず、請求項5に記載の情報通信システムでは、施設側装置が、当該施設側装置の設けられた施設において過去に提供されたサービスの履歴情報を記憶する履歴情報記憶手段を備える。そして、施設側装置は、履歴情報記憶手段に記憶される履歴情報のうち、ユーザ側装置から受信したユーザ特定情報に基づき外見的特徴が特定されるユーザに関連する履歴情報に基づいてサービス選定情報を生成する。
【0011】
このような構成において、ユーザ側装置は、例えば請求項6に記載のように、ユーザの外見的特徴を表す情報(外見的特徴を直接的に表す情報)をユーザ特定情報として送信することができる。このようにすれば、施設側装置は、ユーザの外見的特徴を表す情報を事前に記憶しておく必要がないため、初めて施設を訪れるユーザであってもその外見に基づき見分けることが可能となる。
【0012】
また、ユーザ側装置は、例えば請求項7に記載のように、施設側装置が外見情報記憶手段を備える構成においては、外見情報記憶手段に記憶される外見情報の中から当該ユーザ側装置を所持するユーザの外見情報を特定可能な情報(外見的特徴を間接的に表す情報)をユーザ特定情報として送信することができる。このようにすれば、ユーザ側装置が外見的特徴を直接的に表す情報を送信する構成に比べ、送信する情報量を小さくすることが可能となる。
【0013】
一方、請求項8に記載の情報通信システムは、複数の施設において過去に提供されたサービスの履歴情報を記憶する管理装置を備える。そして、施設側装置は、管理装置に記憶される履歴情報のうち、ユーザ側装置から受信したユーザ特定情報に基づき外見的特徴が特定されるユーザ及び当該施設側装置の設けられた施設の両方に関連する履歴情報に基づいてサービス選定情報を生成する。
【0014】
具体的には、例えば請求項9に記載のように構成することができる。すなわち、施設側装置は、ユーザ側装置から受信したユーザ特定情報及び当該施設側装置の設けられた施設に関する施設情報を管理装置へ送信する。そして、管理装置は、施設側装置から受信したユーザ特定情報に基づき外見的特徴が特定されるユーザ及び受信した施設情報に基づき特定される施設の両方に関連する履歴情報をその施設側装置へ送信する。この結果、施設側装置は、管理装置から履歴情報を取得する。
【0015】
このような構成においても、ユーザ側装置は、上記請求項6と同様、ユーザの外見的特徴を表す情報をユーザ特定情報として送信することができる(請求項10)。また、上記請求項7と同様、施設側装置が外見情報記憶手段を備える構成においては、外見情報記憶手段に記憶される外見情報の中から当該ユーザ側装置を所持するユーザの外見情報を特定可能な情報をユーザ特定情報として送信することができる(請求項11)。
【0016】
さらに、ユーザ側装置は、例えば請求項12に記載のように、管理装置が複数のユーザの外見的特徴を表す外見情報を記憶可能な構成においても、管理装置に記憶される外見情報の中から当該ユーザ側装置を所持するユーザの外見情報を特定可能な情報(外見的特徴を間接的に表す情報)をユーザ特定情報として送信することができる。このようにすれば、ユーザ側装置が外見的特徴を直接的に表す情報(外見情報)を送信する構成に比べ、送信する情報量を小さくすることが可能となる。また、施設側装置は、ユーザの外見的特徴を表す情報を事前に記憶しておく必要がないため、初めて施設を訪れるユーザであってもその外見に基づき見分けることが可能となる。
【0017】
具体的には、例えば請求項13に記載のように構成することができる。すなわち、施設側装置は、ユーザ側装置から受信したユーザ特定情報を管理装置へ送信する。そして、管理装置は、施設側装置から受信したユーザ特定情報に基づき特定される外見情報をその施設側装置へ送信する。この結果、施設側装置は、管理装置から外見情報を取得する。
【0018】
ところで、当該施設側装置の設けられた施設に関連する履歴情報は、例えば請求項14に記載のように、当該施設側装置の設けられた施設において過去に提供されたサービスの履歴情報とすることができる。このようにすれば、その施設で過去に提供されたサービスの履歴情報に基づきサービス選定情報が生成されるため、その施設における適切なサービスを選定することが可能となる。
【0019】
また、例えば請求項15に記載のように、当該施設側装置の設けられた施設と同一種類の施設において過去に提供されたサービスの履歴情報とすることもできる。このようにすれば、その施設において過去に提供されたサービスの履歴情報が十分に存在しないような場合にも、同一種類の他の施設における履歴情報を加味してサービス選定情報を生成することが可能となる。
【0020】
一方、ユーザ側装置から受信したユーザ特定情報に基づき外見的特徴が特定されるユーザに関連する履歴情報としては、例えば請求項16に記載のように、ユーザ側装置から受信したユーザ特定情報に基づき特定される識別情報に該当するユーザが過去に提供を受けたサービスの履歴情報が挙げられる。このようにすれば、そのユーザ自身が過去に提供を受けたサービスの履歴情報に基づきサービス選定情報が生成されるため、個々のユーザに応じた適切なサービスを選定することが可能となる。
【0021】
また、ユーザ側装置から受信したユーザ特定情報に基づき外見的特徴が特定されるユーザに関連する履歴情報としては、例えば請求項17に記載のように、ユーザ側装置から受信したユーザ特定情報に基づき特定される特徴情報に該当するユーザが過去に提供を受けたサービスの履歴情報が挙げられる。このようにすれば、そのユーザ自身が過去に提供を受けたサービスの履歴情報が十分に存在しないような場合にも、特徴が共通する他のユーザの履歴情報を加味してサービス選定情報を生成することが可能となる。
【0022】
ここで、ユーザ側装置から受信したユーザ特定情報に基づき特定される特徴情報に該当するユーザとしては、例えば請求項18に記載のように、ユーザ側装置から受信したユーザ特定情報に基づき特定される特徴情報と同一又は類似の特徴情報のユーザが挙げられる。このようにすれば、特徴が共通するユーザを広い範囲で特定することが可能となる。
【0023】
また、ユーザ側装置から受信したユーザ特定情報に基づき外見的特徴が特定されるユーザに関連する履歴情報としては、例えば請求項19に記載のように、ユーザ側装置から受信したユーザ特定情報に基づき特定される状態情報に該当する履歴情報が挙げられる。このようにすれば、ユーザに提供すべきサービスを、そのユーザに関する固定的な情報だけでなく、時期的な変動を伴う状態を加味して特定することが可能となる。
【0024】
具体的には、例えば請求項20に記載のように、状態情報を車両において検出するように構成するとよい。このようにすれば、ユーザに意識させることなく状態情報を検出することが可能となる。ここで、状態情報としては、車両に乗車するユーザの状態や、車両の状態(例えば車載機器の状態)が挙げられる。
【0025】
一方、請求項21に記載の情報通信システムでは、ユーザ側装置が、当該ユーザ装置を所持するユーザが複数の施設において過去に提供を受けたサービスの履歴情報を記憶する履歴情報記憶手段を備える。そして、施設側装置は、履歴情報記憶手段に記憶される履歴情報のうち、当該施設側装置の設けられた施設に関連する履歴情報に基づいてサービス選定情報を生成する。
【0026】
このような構成においても、ユーザ側装置は、上記請求項6と同様、ユーザの外見的特徴を表す情報をユーザ特定情報として送信することができる(請求項22)。また、上記請求項7と同様、施設側装置が外見情報記憶手段を備える構成においては、外見情報記憶手段に記憶される外見情報の中から当該ユーザ側装置を所持するユーザの外見情報を特定可能な情報をユーザ特定情報として送信することができる(請求項23)。
【0027】
ここで、当該施設側装置の設けられた施設に関連する履歴情報は、上記請求項14と同様、当該施設側装置の設けられた施設において過去に提供されたサービスの履歴情報とすることができる(請求項24)。また、上記請求項15と同様、当該施設側装置の設けられた施設と同一種類の施設において過去に提供されたサービスの履歴情報とすることもできる(請求項25)。
【0028】
ところで、ユーザの外見的特徴としては、例えば請求項26に記載のように、ユーザの顔を撮影した顔撮影画像が挙げられる。このようにすれば、ユーザを容易に見分けることが可能となる。
【0029】
ただし、ユーザの顔は、年月の経過等の要因により変化することが考えられる。そこで、例えば請求項27に記載のように、ユーザの顔を撮影し、顔撮影画像をそのユーザが所持するユーザ側装置へ送信する画像更新処理を行う更新装置を備えた構成とすることが好ましい。このようにすれば、ユーザの顔が変化しても顔撮影画像を常に最新のものに維持することが可能となる。
【0030】
具体的には、例えば請求項28に記載のように、更新装置が車両に設けられ、車両の運転席に存在するユーザの顔を撮影するように構成するとよい。車両の運転者は一定の姿勢で運転席に着座するため、顔の撮影をユーザに意識させることなく行いやすい。また、他の車載システムで用いられるカメラを流用することも可能となる。
【0031】
ここで、顔撮影画像を更新する時期としては、例えば請求項29〜請求項32に記載のように設定することができる。
すなわち、請求項29に記載の情報通信システムでは、更新装置は、前回の画像更新処理からあらかじめ定められた期間の経過後に画像更新処理を行う。例えば、所定時間ごとや設定された時刻に画像更新処理を行うようにする。このようにすれば、画像更新処理を適度に行うことが可能となる。
【0032】
特に、請求項30に記載のように、画像更新処理を行うまでの期間が、ユーザの年齢に応じて異なる長さに設定されるようにすれば、画像更新処理の頻度をより適切に設定することができる。例えば、年齢が若い場合には年月の経過による顔の変化が大きいと考えられることから、年齢が若いほど期間を長くするといった設定が可能である。
【0033】
また、請求項31に記載の情報通信システムでは、更新装置は、撮影用の光量が確保されている状況で画像更新処理を行う。例えば、光量センサによる検出値が基準値以上の場合や、昼間の時間帯に画像更新処理を行うようにする。このようにすれば、撮影条件の悪い状況で撮影が行われることを防ぐことができる。
【0034】
また、請求項32に記載の情報通信システムでは、更新装置は、ユーザが施設において所定のサービスの提供を受けたことを条件として画像更新処理を行う。例えば、ユーザが美容院でサービスの提供をうけた場合や、眼鏡店でめがねを購入した場合に画像更新処理を行うようにする。このようにすれば、ユーザの外見が大きく変化したイベントの発生時に顔撮影画像を効率よく更新することができる。
【0035】
次に、請求項33に記載の施設側装置によれば、請求項1の情報通信システムを構築することができ、これにより前述した効果を得ることができる。
また、請求項34に記載の施設側装置によれば、請求項3の情報通信システムを構築することができ、これにより前述した効果を得ることができる。
【0036】
また、請求項35に記載の施設側装置によれば、請求項4の情報通信システムを構築することができ、これにより前述した効果を得ることができる。
また、請求項36に記載の施設側装置によれば、請求項5の情報通信システムを構築することができ、これにより前述した効果を得ることができる。
【0037】
また、請求項37に記載の施設側装置によれば、請求項8の情報通信システムを構築することができ、これにより前述した効果を得ることができる。
また、請求項38に記載の施設側装置によれば、請求項14の情報通信システムを構築することができ、これにより前述した効果を得ることができる。
【0038】
また、請求項39に記載の施設側装置によれば、請求項15の情報通信システムを構築することができ、これにより前述した効果を得ることができる。
また、請求項40に記載の施設側装置によれば、請求項16の情報通信システムを構築することができ、これにより前述した効果を得ることができる。
【0039】
また、請求項41に記載の施設側装置によれば、請求項17の情報通信システムを構築することができ、これにより前述した効果を得ることができる。
また、請求項42に記載の施設側装置によれば、請求項19の情報通信システムを構築することができ、これにより前述した効果を得ることができる。
【0040】
また、請求項43に記載の施設側装置によれば、請求項21の情報通信システムを構築することができ、これにより前述した効果を得ることができる。
また、請求項44に記載の施設側装置によれば、請求項24の情報通信システムを構築することができ、これにより前述した効果を得ることができる。
【0041】
また、請求項45に記載の施設側装置によれば、請求項25の情報通信システムを構築することができ、これにより前述した効果を得ることができる。
また、請求項46に記載の施設側装置によれば、請求項26の情報通信システムを構築することができ、これにより前述した効果を得ることができる。
【0042】
次に、請求項47に記載のユーザ側装置によれば、請求項1の情報通信システムを構築することができ、これにより前述した効果を得ることができる。
また、請求項48に記載のユーザ側装置によれば、請求項4の情報通信システムを構築することができ、これにより前述した効果を得ることができる。
【0043】
また、請求項49に記載のユーザ側装置によれば、請求項6の情報通信システムを構築することができ、これにより前述した効果を得ることができる。
また、請求項50に記載のユーザ側装置によれば、請求項7の情報通信システムを構築することができ、これにより前述した効果を得ることができる。
【0044】
また、請求項51に記載のユーザ側装置によれば、請求項10の情報通信システムを構築することができ、これにより前述した効果を得ることができる。
また、請求項52に記載のユーザ側装置によれば、請求項11の情報通信システムを構築することができ、これにより前述した効果を得ることができる。
【0045】
また、請求項53に記載のユーザ側装置によれば、請求項12の情報通信システムを構築することができ、これにより前述した効果を得ることができる。
また、請求項54に記載のユーザ側装置によれば、請求項22の情報通信システムを構築することができ、これにより前述した効果を得ることができる。
【0046】
また、請求項55に記載のユーザ側装置によれば、請求項23の情報通信システムを構築することができ、これにより前述した効果を得ることができる。
また、請求項56に記載のユーザ側装置によれば、請求項26の情報通信システムを構築することができ、これにより前述した効果を得ることができる。
【0047】
また、請求項57に記載のユーザ側装置によれば、請求項27の情報通信システムを構築することができ、これにより前述した効果を得ることができる。
次に、請求項58に記載の状態検出装置によれば、請求項5を引用する請求項20の情報通信システムを構築することができ、これにより前述した効果を得ることができる。
【0048】
また、請求項59に記載の状態検出装置によれば、請求項8を引用する請求項20の情報通信システムを構築することができ、これにより前述した効果を得ることができる。
次に、請求項60に記載の更新装置によれば、請求項28の情報通信システムを構築することができ、これにより前述した効果を得ることができる。
【0049】
また、請求項61に記載の更新装置によれば、請求項29の情報通信システムを構築することができ、これにより前述した効果を得ることができる。
また、請求項62に記載の更新装置によれば、請求項30の情報通信システムを構築することができ、これにより前述した効果を得ることができる。
【0050】
また、請求項63に記載の更新装置によれば、請求項31の情報通信システムを構築することができ、これにより前述した効果を得ることができる。
また、請求項64に記載の更新装置によれば、請求項32の情報通信システムを構築することができ、これにより前述した効果を得ることができる。
【0051】
次に、請求項65に記載の施設側装置用プログラムによれば、請求項33の施設側装置としてコンピュータを機能させることができ、これにより前述した効果を得ることができる。
【0052】
次に、請求項66に記載のユーザ側装置用プログラムによれば、請求項47のユーザ側装置としてコンピュータを機能させることができ、これにより前述した効果を得ることができる。
【0053】
次に、請求項67に記載の状態検出装置用プログラムによれば、請求項58の状態検出装置としてコンピュータを機能させることができ、これにより前述した効果を得ることができる。
【0054】
また、請求項68に記載の状態検出装置用プログラムによれば、請求項59の状態検出装置としてコンピュータを機能させることができ、これにより前述した効果を得ることができる。
【0055】
次に、請求項69に記載の更新装置用プログラムによれば、請求項60の更新装置としてコンピュータを機能させることができ、これにより前述した効果を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0056】
以下、本発明が適用された実施形態について、図面を用いて説明する。
[1.第1実施形態]
まず、第1実施形態の情報通信システムについて説明する。
【0057】
[1−1.全体構成]
図1は、第1実施形態の情報通信システムの概略構成を表すブロック図である。
この情報通信システムは、ユーザが立ち寄りうる施設(飲食店、販売店等)において、個々のユーザに応じたサービスの提供を実現するためのものであり、施設に設置された施設側装置10と、ユーザが所持するユーザ側装置20とから構成される。
【0058】
ここで、この情報通信システムを構成する各装置10,20の具体的な構成について説明する。
[1−1−1.施設側装置の構成]
施設側装置10は、制御部11、記憶部12、通信部13及び表示部14を備える。
【0059】
制御部11は、CPU、ROM、RAM等からなるマイクロコンピュータを中心に構成されており、各種処理を実行する。また、制御部11は、施設側のサービス提供者(例えば店員)がユーザからサービスの対価の支払いを受ける際に用いられるレジスタ(いわゆるPOSレジ)15と通信可能に接続されている。
【0060】
記憶部12は、各種情報を記憶可能に構成されている。そして、記憶部12には、施設を利用した(施設においてサービスの提供を受けた)ユーザの利用履歴を管理するためのデータベースである履歴情報データベースが記憶されている。この履歴情報データベースは、後述するように、レジスタ15から送信されてくる履歴情報を蓄積したものである。
【0061】
また、記憶部12には、施設を訪れている(施設に存在する)ユーザの情報を管理するためのデータベースであるユーザリストが記憶されている。このユーザリストは、後述するように、定期的に更新されるようになっている。
【0062】
通信部13は、施設を訪れているユーザ側装置20との間で近距離無線通信を行うためのものであり、通信エリアに存在するユーザ側装置20との間で無線通信が可能となる。本実施形態では、施設を訪れているユーザが存在しうるすべての領域を包含するように通信エリアが形成されており、当該施設側装置10と通信状態にあるユーザ側装置20を検出することで、施設を訪れているユーザを検出することができるようになっている。なお、近距離無線通信としては、例えば、Bluetooth(登録商標)、DSRC(Dedicated Short Range Communication)、無線LAN、ZIGBEE(登録商標)等が挙げられる。
【0063】
表示部14は、施設側のサービス提供者に対して各種情報を表示するためのものであり、例えば液晶ディスプレイを用いて構成される。
[1−1−2.ユーザ側装置の構成]
ユーザ側装置20は、施設を利用するユーザが携帯可能な可搬型端末(本実施形態では携帯電話端末を流用した構成)であり、制御部21、記憶部22及び通信部23を備える。
【0064】
制御部21は、CPU、ROM、RAM等からなるマイクロコンピュータを中心に構成されており、各種処理を実行する。
記憶部22は、各種情報を記憶可能に構成されている。そして、記憶部22には、当該ユーザ側装置20を所持するユーザに固有の識別情報であるユーザ識別情報と、そのユーザの外見的特徴を表す外見情報と、そのユーザに関する基本情報が、あらかじめ記憶されている。なお、これらの情報は、例えば、ユーザが本情報通信システムを利用するための加入手続を行った際に書き込まれ、必要に応じて更新される。
【0065】
ここで、外見情報は、施設側のサービス提供者が、施設を訪れている複数のユーザを外見的特徴に基づき見分けるために利用されるものであり、本実施形態ではユーザの顔撮影画像(顔写真)を表す画像情報が用いられる。
【0066】
基本情報は、ユーザの特徴を表す情報としてあらかじめ登録されたものであり、ユーザの氏名、身長、体重、年齢、血液型、家族構成、趣味といった情報が含まれている。なお、基本情報は、必要に応じて更新することが可能である。
【0067】
通信部23は、施設側装置10との間で近距離無線通信を行うためのものである。
[1−2.情報通信システムで実行される処理]
次に、第1実施形態の情報通信システムを構成する各装置10,20で実行される処理について説明する。
【0068】
[1−2−1.情報送信処理]
まず、ユーザ側装置20の制御部21により実行される情報送信処理について、図2のフローチャートを用いて説明する。この情報送信処理は、ユーザ側装置20の起動(電源オン)とともに開始され、ユーザ側装置20の動作が停止(電源オフ)するまで継続して行われる。
【0069】
制御部21は、情報送信処理を開始すると、まず、S101で、ユーザ識別情報の送信要求である識別情報送信要求が受信されたか否かを判定する。ここで、識別情報送信要求は、後述するように、施設側装置10が近距離無線通信により定期的に送信する情報であり、当該ユーザ側装置20を所持したユーザが施設を訪れている状態において受信される。
【0070】
そして、S101で、識別情報送信要求が受信されたと判定した場合には、S102へ移行し、記憶部22に記憶されているユーザ識別情報(当該ユーザ側装置20を所持するユーザのユーザ識別情報)を要求元の施設側装置10へ送信し、S103へ移行する。
【0071】
一方、S101で、識別情報送信要求が受信されていないと判定した場合には、そのままS103へ移行する。
S103では、外見情報及び基本情報の送信要求であるユーザ情報送信要求が受信されたか否かを判定する。ここで、ユーザ情報送信要求は、後述するように、施設側装置10が施設において存在を検出したユーザ側装置20へ送信する情報である。
【0072】
このS103で、ユーザ情報送信要求が受信されたと判定した場合には、S104へ移行する。そして、S104で、記憶部22に記憶されている外見情報及び基本情報(当該ユーザ側装置20を所持するユーザの外見情報及び基本情報)を、ユーザ識別情報とともに要求元の施設側装置10へ送信した後、S101へ戻る。
【0073】
一方、S103で、ユーザ情報送信要求が受信されていないと判定した場合には、そのままS101へ戻る。
[1−2−2.サービス履歴記憶処理]
次に、施設側装置10の制御部11により実行されるサービス履歴記憶処理について、図3のフローチャートを用いて説明する。このサービス履歴記憶処理は、レジスタ15から履歴情報及びユーザを特定可能な情報(ユーザ特定情報)を受信することにより開始される。
【0074】
すなわち、施設側のサービス提供者は、施設においてユーザに対するサービスの提供が行われた際に、サービスの対価の情報とともに、サービスの内容を表す情報(履歴情報)と、サービスの提供を受けたユーザを特定可能な情報(ユーザ特定情報)をレジスタ15に入力する。そして、レジスタ15は、サービス提供者により入力された履歴情報とユーザ特定情報を、施設側装置10へ送信するように構成されている。つまり、このサービス履歴記憶処理は、施設においてユーザに対するサービスの提供が行われるごとに実行される。
【0075】
なお、施設側のサービス提供者は、ユーザの外見的特徴に基づきユーザ特定情報を入力することが可能である。すなわち、後述するように、施設側装置10は、施設を訪れているユーザの情報を常に把握しており、ユーザの顔撮影画像等を表示部14に表示させる。このため、ユーザ特定情報は、施設側装置10が把握しているユーザの中からサービスの提供を受けたユーザを特定可能な情報であればよい。例えば、施設を訪れているユーザの顔撮影画像が通し番号とともに表示されるようになっていれば、その番号とすることができる。
【0076】
制御部11は、サービス履歴記憶処理を開始すると、まず、S201で、レジスタ15から受信したユーザ特定情報に基づき、記憶部12のユーザリストに記憶されているユーザ識別情報の中から、サービスの提供を受けたユーザのユーザ識別情報を特定する。すなわち、ユーザリストには、後述するように、施設を訪れているユーザの情報として、ユーザ識別情報、外見情報及び基本情報が対応付けて記憶されるようになっており、S201では、その中からサービスの提供を受けたユーザのユーザ識別情報を特定する。
【0077】
続いて、S202では、S201で特定したユーザ識別情報と対応付けてユーザリストに記憶されている基本情報(サービスの提供を受けたユーザの基本情報)を読み出す。
続いて、S203では、レジスタ15から受信した履歴情報を、サービスの提供を受けたユーザのユーザ識別情報及び基本情報と対応付けて、記憶部12の履歴情報データベースに記憶させた後、本サービス履歴記憶処理を終了する。
【0078】
つまり、施設においてユーザに対するサービスの提供が行われるごとに、そのサービスの内容を表す履歴情報が、そのサービスの提供を受けたユーザのユーザ識別情報及び基本情報と対応付けて、履歴情報データベースに追加される。この結果、履歴情報データベースには、当該施設側装置10の設けられた施設において過去に提供されたサービスの履歴情報が、サービスの提供を受けたユーザの情報(ユーザ識別情報や基本情報)を手がかりとして検索可能な状態で蓄積される。
【0079】
[1−2−3.ユーザ情報表示処理]
次に、施設側装置10の制御部11により定期的(例えば1秒ごと)に実行されるユーザ情報表示処理について、図4のフローチャートを用いて説明する。
【0080】
制御部11は、ユーザ情報表示処理を開始すると、まず、S301で、施設を訪れているユーザを検出するため、ユーザ側装置20に対するユーザ識別情報の送信要求である識別情報送信要求を近距離無線通信で送信する。これにより、通信エリアにユーザ側装置20が存在する場合(ユーザ側装置20を所持するユーザが施設を訪れている場合)に、ユーザ識別情報が当該施設側装置10へ送信されてくる(前述した情報送信処理(図2)におけるS102)。つまり、当該施設側装置10と通信状態にあるユーザ側装置20からユーザ識別情報を受信することで、通信エリアに存在するユーザ側装置20(施設を訪れているユーザ)を検出するようにしている。
【0081】
続いて、S302では、ユーザ識別情報が受信されたか否かを判定する。
そして、S302で、ユーザ識別情報が受信されなかったと判定した場合(ユーザ側装置20を所持するユーザが施設に存在しない場合)には、そのまま本ユーザ情報表示処理を終了する。
【0082】
一方、S302で、ユーザ識別情報が受信されたと判定した場合には、S303へ移行する。
S303では、受信されたユーザ識別情報(複数受信された場合にはすべてのユーザ識別情報)を、施設を訪れているユーザの情報として記憶部12のユーザリストに記憶させる。
【0083】
具体的には、まず、ユーザリストに既に記憶されている情報(既に存在が検出されていたユーザの情報)のうち、ユーザ識別情報が受信されなかったユーザについての情報を消去する。つまり、施設から出て行ったユーザの情報をユーザリストから消去する。
【0084】
次に、受信されたユーザ識別情報のうち、ユーザリストに記憶されていない情報を、新たにユーザリストに記憶させる。つまり、新たに施設を訪れたユーザの情報をユーザリストに追加する。
【0085】
なお、ユーザリストにおける各ユーザの情報を、ユーザリストに追加した順序を特定可能な状態で記憶させるようにすれば、複数のユーザが施設を訪れている場合にも、各ユーザが施設を訪れた順序を把握することが可能となる。
【0086】
続いて、S304では、ユーザリストに記憶されているユーザ識別情報の送信元であるユーザ側装置20(施設を訪れているユーザのユーザ側装置20)に対し、外見情報及び基本情報の送信要求であるユーザ情報送信要求を送信する。これにより、施設を訪れているユーザの所持するユーザ側装置20に記憶されている外見情報及び基本情報が、ユーザ識別情報とともに当該施設側装置10へ送信されてくる(前述した情報送信処理(図2)におけるS104)。なお、ユーザリストに複数のユーザ識別情報が記憶されている場合には、各ユーザ識別情報の送信元であるユーザ側装置20(施設に存在するすべてのユーザ側装置20)に対しユーザ情報送信要求を送信する。
【0087】
続いて、S305では、ユーザ側装置20により送信される外見情報、基本情報及びユーザ識別情報を受信する。
続いて、S306では、S305で受信した外見情報及び基本情報をユーザリストに記憶させる。ここで、ユーザリストには、施設を訪れているユーザのユーザ識別情報が既に記憶されているため、そのユーザ識別情報と対応付けて、外見情報及び基本情報を記憶させる。この結果、ユーザリストには、施設を訪れているユーザの情報として、ユーザ識別情報、外見情報及び基本情報が対応付けて記憶されることになる。
【0088】
なお、S306の処理を行う前の段階で外見情報及び基本情報がユーザリストに既に記憶されているユーザ(既に存在が検出されていたユーザ)については、同一の情報を上書きすることになる。このため、このようなユーザについては、S304でのユーザ情報送信要求の送信を行わないようにしてもよい。つまり、S303でユーザリストに新たに登録したユーザ識別情報についてのみ、そのユーザ識別情報の送信元であるユーザ側装置20に対して、S304でユーザ情報送信要求を送信する。このようにすれば、ユーザ側装置20との間での不要な通信を少なくすることができる。
【0089】
続いて、S307では、ユーザリストに記憶されているユーザ識別情報(説明の便宜上、「ユーザ識別情報X」とする。)が記憶部12の履歴情報データベースに記憶されているか否かを判定する。つまり、施設を訪れているユーザが、過去にこの施設を利用したことのあるユーザであるか否かを判定する。なお、ユーザリストに複数(N≧2)のユーザ識別情報X(1)〜X(N)が記憶されている場合には、各ユーザ識別情報X(1)〜X(N)についてS307の判定処理を行う。このため、S308又はS309の処理についても、各ユーザ識別情報X(1)〜X(N)について行われることになる。
【0090】
そして、S307で、ユーザ識別情報Xが履歴情報データベースに記憶されていると判定した場合には、S308へ移行し、ユーザ識別情報Xと対応付けられた履歴情報を、履歴情報データベースに記憶されている履歴情報の中から抽出する。その後、S310へ移行する。
【0091】
一方、S307で、ユーザ識別情報Xが履歴情報データベースに記憶されていないと判定した場合には、S309へ移行する。そして、S309で、ユーザ識別情報Xに対応する基本情報(説明の便宜上、「基本情報X」とする。)と同一又は類似の基本情報と対応付けられた履歴情報を、履歴情報データベースに記憶されている履歴情報の中から抽出した後、S310へ移行する。本実施形態では、基本情報Xに含まれる特定の情報と同一又は類似の情報を含む基本情報を、基本情報Xに類似する基本情報とする。例えば、基本情報Xに含まれる年齢の情報と同一又は類似の年齢(前後2歳以内等)の基本情報といったように設定することができる。つまり、ユーザの履歴情報が存在しない場合には、そのユーザに類似したユーザの履歴情報を抽出するようにしている。
【0092】
S310では、履歴情報データベースから抽出した履歴情報に基づき、施設側のサービス提供者がユーザに提供すべきサービスを選定する際の参考情報となるサービス選定情報を生成する。具体的には、抽出した履歴情報の表すサービスの内容を、サービスの種類ごとにグループ分けし、各グループにおいて、利用頻度の高い内容を特定する。
【0093】
例えば、施設が飲食店の場合、履歴情報には、飲食の好みを特定可能な情報と、雰囲気の好みを特定可能な情報が含まれている。具体的には、飲食の好みを特定可能な情報として、注文した料理のジャンル(和食、中華、洋食等)、料理の内容(肉料理、いも料理、サラダ等)、料理の味付け(辛め、減塩等)、注文したアルコール飲料の内容(ビール、ワイン、焼酎等)といった情報が含まれている。また、雰囲気の好みを特定可能な情報としては、希望した座席の種類(テーブル席、個室等)、希望した音楽の種類(ジャズ、クラシック等)といった情報が含まれている。
【0094】
この場合、S310では、履歴情報の表すサービスの内容を、料理のジャンル、料理の内容、味付け、アルコール飲料の内容、座席の種類、音楽の種類にグループ分けし、各グループにおいて、利用頻度の高い内容を3つ以内に特定する。このようにして、ユーザに提供すべきサービス(ユーザ好みのサービス)を選定するためのサービス選定情報を生成する。
【0095】
なお、ユーザリストに複数のユーザ識別情報が記憶されている場合には、各ユーザ識別情報のユーザについてS310の処理を行う。
続いて、S311では、ユーザリストにユーザ識別情報が記憶されている各ユーザの外見情報、基本情報、サービス選定情報及び履歴情報を、表示部14に表示させ、本ユーザ情報表示処理を終了する。
【0096】
具体的には、図5に示すように、表示画面の左上に外見情報(顔撮影画像)を表示し、その下側に、基本情報(氏名、身長、体重、年齢、血液型、家族構成、趣味)を表示する。さらに、顔撮影画像の右側に、S310で生成したサービス選定情報(飲食の好み、雰囲気の好み)を表示し、その下側に、履歴情報(来店日、同伴者人数、注文した料理、注文したアルコール飲料)を表示する。なお、履歴情報は、すべての情報を表示するのではなく、例えば、新しい情報のみ(この例では2つのみ)を表示するようにするとよい。
【0097】
このようなユーザ情報表示処理により、施設を訪れているユーザの情報が表示部14に表示されるため、施設側のサービス提供者は、施設を訪れたユーザの外見的特徴と、そのユーザに提供すべきサービスを対応付けて把握することが可能となる。なお、複数のユーザが施設を訪れている場合にも、すべてのユーザについての情報が表示部14に同時に表示されることが好ましいが、これ以外の表示態様も可能である。例えば、顔撮影画像や氏名等の基本的な情報のみをトップ画面に表示し、トップ画面の情報を選択することによりそのユーザについての詳細情報を表示する詳細表示画面にジャンプするというように、階層構造で表示するようにしてもよい。
【0098】
[1−3.効果]
以上説明したように、第1実施形態の情報通信システムによれば、次の効果が得られる。
【0099】
(1A)施設側装置10は、施設を訪れたユーザの所持するユーザ側装置20から取得した情報に基づき、そのユーザに提供すべきサービスを選定するための情報を生成し、そのユーザの顔撮影画像とともに表示部14に表示する。このため、施設側のサービス提供者は、複数の見知らぬユーザが施設を訪れた場合にも、ユーザを容易に見分けることができ、どのユーザにどのようなサービスを提供すべきであるかを把握することができる。この結果、複数のユーザが同時に施設を訪れた場合にも各ユーザに応じたサービスの提供を実現することができる。
【0100】
具体的には、例えば次のようなケースにおいて、ユーザに応じたサービスの提供を行うことができる。
・図6(a)に示すように、あるユーザA(Aさん)が自身のユーザ側装置20を所持して施設を訪れるケースが考えられる。このケースでは、施設において、ユーザAに提供すべきサービスを選定するためのサービス選定情報がユーザAの顔撮影画像とともに表示部14に表示される。
【0101】
・また、図6(b)に示すように、ユーザA(Aさん)とユーザB(Bさん)が、自身のユーザ側装置20をそれぞれ所持して施設を訪れるケースが考えられる。つまり、図6(a)のケースにおいて、更にユーザBが施設を訪れる場合である。このケースでは、施設において、ユーザAに提供すべきサービスを選定するためのサービス選定情報がユーザAの顔撮影画像とともに、ユーザBに提供すべきサービスを選定するためのサービス選定情報がユーザBの顔撮影画像とともに、表示部14に表示される。
【0102】
・さらに、図6(c)に示すように、ユーザA(Aさん)がユーザBのユーザ側装置20を所持して施設を訪れるとともに、別のユーザB(Bさん)がユーザAのユーザ側装置20を所持して施設を訪れるケースが考えられる。つまり、図6(b)のケースにおいて、各ユーザA,Bが互いに相手のユーザ側装置20を所持して施設を訪れる場合である。このケースでも、ユーザAに提供すべきサービスを選定するためのサービス選定情報がユーザAの顔撮影画像とともに、ユーザBに提供すべきサービスを選定するためのサービス選定情報がユーザBの顔撮影画像とともに、表示部14に表示される。
【0103】
・一方、図6(d)に示すように、ユーザA(Aさん)が自身のユーザ側装置20を所持して施設を訪れるとともに、別のユーザB(Bさん)がユーザ側装置20を所持しないで施設を訪れるケースが考えられる。つまり、図6(b)のケースにおいて、ユーザBが自身のユーザ側装置20を所持していない場合である。このケースでは、施設において、ユーザAに提供すべきサービスを選定するためのサービス選定情報がユーザAの顔撮影画像とともに表示部14に表示される。
【0104】
(1B)施設側装置10は、ユーザ側装置20との間で無線通信可能に構成されており、当該施設側装置10と通信状態にあるユーザ側装置20(施設を訪れているユーザが所持するユーザ側装置20)からのみ各種情報を受信する。このため、施設を訪れているユーザの情報のみが表示部14に表示されることとなり、施設側のサービス提供者は、必要な情報のみを確認することができる。
【0105】
(1C)ユーザ側装置20は、施設側装置10からの要求に応じて必要時にのみ情報を送信するため、施設側装置10からの要求に関係なく情報の送信を行う構成に比べ、不要な情報の送信を低減することができる。また、ユーザ側装置20に記憶される情報が自動的に施設側装置10に取得されることとなり、ユーザに特別な操作を行わせる必要がないため、ユーザに応じたサービスをそのユーザに意識させることなく提供することができる。
【0106】
(1D)施設側装置10は、施設を訪れたユーザの外見的特徴を表す外見情報と、そのユーザに関する基本情報を、ユーザ側装置20から取得する。このような構成により、施設側装置10は、施設を利用するユーザについての外見情報や基本情報を事前に記憶しておく必要がなく、初めて施設を訪れるユーザであってもその外見に基づき見分けることが可能となる。
【0107】
(1E)施設側装置10は、ユーザの履歴情報が存在する場合にはその履歴情報に基づきサービス選定情報を生成するようにしているため、個々のユーザに応じた適切なサービスを選定することができる。また、ユーザの履歴情報が存在しない場合にはそのユーザと特徴が共通する(年齢の近い)他のユーザの履歴情報に基づきサービス選定情報を生成するようにしているため、初めて施設を訪れるユーザに対しても、そのユーザに応じたサービスを選定することができる。
【0108】
[1−4.特許請求の範囲との対応]
なお、第1実施形態の情報通信システムでは、情報送信処理(図2)におけるS104の処理を実行するユーザ側装置20の制御部21が、外見情報送信手段に相当する。
【0109】
また、ユーザ情報表示処理(図4)におけるS307〜S310の処理を実行する施設側装置10の制御部11が、サービス情報生成手段に相当し、S311の処理を実行する施設側装置10の制御部11が、出力手段(報知手段)に相当する。また、施設側装置10の記憶部12が、履歴情報記憶手段に相当する。
【0110】
[2.第2実施形態]
次に、第2実施形態の情報通信システムについて説明する。
[2−1.全体構成]
図7は、第2実施形態の情報通信システムの概略構成を表すブロック図である。
【0111】
第2実施形態の情報通信システムは、第1実施形態の情報通信システム(図1)と対比すると、管理センタに設置された管理装置30を更に備える点が異なる。以下、第1実施形態の情報通信システムと相違する部分を中心に説明し、共通する部分については同一符号を用いるとともに説明を省略する。
【0112】
[2−1−1.管理装置の構成]
管理装置30は、複数のユーザ及び複数の施設に関する情報を統括管理するためのものであり、制御部31、記憶部32及び通信部33を備える。
【0113】
制御部31は、CPU、ROM、RAM等からなるマイクロコンピュータを中心に構成されており、各種処理を実行する。
記憶部32は、各種情報を記憶可能に構成されている。そして、記憶部32には、当該管理装置30の管理下にある複数の施設を利用したユーザの利用履歴を管理するためのデータベースである履歴情報データベースが記憶されている。この履歴情報データベースは、後述するように、施設側装置10から送信されてくる履歴情報を蓄積したものである。
【0114】
通信部33は、当該管理装置30の管理下にある複数の施設に設置された各施設側装置10との間で通信を行うためのものである。本実施形態では、施設側装置10とインターネットを介して常時データ通信可能に構成されている。
【0115】
[2−1−2.施設側装置の構成]
第2実施形態の施設側装置10は、履歴情報データベースが記憶部12に記憶されていない点と、当該施設側装置10の設置された施設に固有の識別情報である施設識別情報が記憶部12にあらかじめ記憶されている点が、第1実施形態の施設側装置10と異なる。
【0116】
施設識別情報は、当該施設側装置10の設置された施設に固有の情報であるとともに、その施設の種類(業種)を特定可能な情報となっている。例えば、全体として10桁の数字で構成され、上3桁の数字が施設の種類を表し、下7桁の数字が固有番号を表すといった情報を用いることができる。
【0117】
また、施設側装置10の通信部13は、ユーザ側装置20及び管理装置30との間で通信を行うように構成されている。具体的には、通信部13は、ユーザ側装置20との間では、第1実施形態の情報通信システムと同様、近距離無線通信を行うように構成されている。一方、通信部13は、管理装置30との間では、インターネットを介して常時データ通信可能に構成されている。
【0118】
[2−1−3.ユーザ側装置の構成]
第2実施形態の情報通信システムに用いられるユーザ側装置20は、第1実施形態のユーザ側装置20と同一の構成である。
【0119】
[2−2.情報通信システムで実行される処理]
次に、第2実施形態の情報通信システムを構成する各装置10,20,30で実行される処理について説明する。
【0120】
[2−2−1.情報送信処理]
ユーザ側装置20の制御部21により実行される情報送信処理は、第1実施形態の情報送信処理(図2)と同一であるため、説明を省略する。
【0121】
[2−2−2.サービス履歴記憶処理]
次に、施設側装置10の制御部11により実行されるサービス履歴記憶処理について、図8のフローチャートを用いて説明する。第2実施形態のサービス履歴記憶処理は、第1実施形態のサービス履歴記憶処理(図3)と対比すると、S203の処理に代えて、S403の処理を行う点が異なる。その他、S401,S402の各処理内容は、S201,S202の各処理内容と同一であるため、これらの処理内容についての説明は省略する。
【0122】
S403では、レジスタ15から受信した履歴情報と、サービスの提供を受けたユーザのユーザ識別情報及び基本情報と、記憶部12に記憶されている施設識別情報(当該施設側装置10の設置された施設の施設識別情報)を、履歴情報の登録要求として管理装置30へ送信した後、本サービス履歴記憶処理を終了する。これにより、送信した履歴情報が、送信したユーザ識別情報、基本情報及び施設識別情報と対応付けた状態で、管理装置30の記憶部32の履歴情報データベースに記憶される(後述する情報管理処理(図10)におけるS609)。
【0123】
つまり、第2実施形態のサービス履歴記憶処理は、履歴情報を管理装置30に記憶させる点と、履歴情報を施設識別情報と対応付けて記憶させる点が、第1実施形態のサービス履歴記憶処理と異なる。
【0124】
[2−2−3.ユーザ情報表示処理]
次に、施設側装置10の制御部11により実行されるユーザ情報表示処理について、図9のフローチャートを用いて説明する。第2実施形態のユーザ情報表示処理は、第1実施形態のユーザ情報表示処理(図4)と対比すると、S307〜S309の処理に代えて、S507,S508の処理を行う点が異なる。その他、S501〜S506,S509,S510の各処理内容は、S301〜S306,S310,S311の各処理内容と同一であるため、これらの処理内容についての説明は省略する。
【0125】
S507では、ユーザリストに記憶されている各ユーザのユーザ識別情報及び基本情報と、記憶部12に記憶されている施設識別情報(当該施設側装置10の設置された施設の施設識別情報)を、履歴情報の送信要求として管理装置30へ送信する。これにより、施設を訪れているユーザに提供すべきサービスを選定するための履歴情報が、管理装置30から当該施設側装置10へ送信されてくる(後述する情報管理処理(図10)におけるS607)。
【0126】
続いて、S508では、管理装置30により送信される履歴情報を受信する。なお、以降の処理では、S508で受信した履歴情報に基づき、ユーザに提供すべきサービス選定情報を生成する(S509)。
【0127】
つまり、第2実施形態のユーザ情報表示処理は、ユーザに提供すべきサービスを選定するための履歴情報を管理装置30から取得する点が、第1実施形態のユーザ情報表示処理と異なる。
【0128】
[2−2−4.情報管理処理]
次に、管理装置30の制御部31により実行される情報管理処理について、図10のフローチャートを用いて説明する。この情報管理処理は、管理装置30の起動(電源オン)とともに開始され、管理装置30の動作が停止(電源オフ)するまで継続して行われる。
【0129】
制御部31は、情報管理処理を開始すると、まず、S601で、履歴情報の送信要求として、ユーザ識別情報、基本情報及び施設識別情報が受信されたか否かを判定する。なお、履歴情報の送信要求は、前述したユーザ情報表示処理(図9)におけるS507で施設側装置10により送信される。
【0130】
このS601で、履歴情報の送信要求が受信されたと判定した場合には、S602へ移行する。そして、S602では、受信したユーザ識別情報(説明の便宜上、「ユーザ識別情報Y」とする。)と受信した施設識別情報(説明の便宜上、「施設識別情報Y」とする。)が、互いに対応付けられた形で記憶部32の履歴情報データベースに記憶されているか否かを判定する。つまり、ユーザ識別情報Yのユーザ(ユーザY)が、施設識別情報Yの施設(施設Y)を過去に利用したことがあるか否かを判定する。なお、複数(N≧2)のユーザ識別情報Y(1)〜Y(N)が受信された場合には、各ユーザ識別情報Y(1)〜Y(N)についてS602の判定処理を行う。このため、S603〜S606の処理についても、各ユーザ識別情報Y(1)〜Y(N)について行われることになる。
【0131】
このS602で、ユーザ識別情報Yと施設識別情報Yが互いに対応付けられた形で履歴情報データベースに記憶されていると判定した場合には、S603へ移行する。そして、S603で、ユーザ識別情報Y及び施設識別情報Yの両方と対応付けられた履歴情報を、履歴情報データベースに記憶されている履歴情報の中から抽出した後、S607へ移行する。
【0132】
一方、S602で、ユーザ識別情報Yと施設識別情報Yが互いに対応付けられた形で履歴情報データベースに記憶されていないと判定した場合には、S604へ移行する。そして、S604では、ユーザ識別情報Yと対応付けられた履歴情報であって、施設識別情報Yと同一業種の施設識別情報と対応付けられたものが履歴情報データベースに記憶されているか否かを判定する。つまり、ユーザYが、施設Yと同一業種の施設を過去に利用したことがあるか否かを判定する。
【0133】
このS604で、ユーザ識別情報Yと対応付けられた履歴情報であって施設識別情報Yと同一業種の施設識別情報と対応付けられたものが履歴情報データベースに記憶されていると判定した場合には、S605へ移行する。そして、S605で、ユーザ識別情報Yと対応付けられた履歴情報であって施設識別情報Yと同一業種の施設識別情報と対応付けられたものを、履歴情報データベースに記憶されている履歴情報の中から抽出した後、S607へ移行する。つまり、ユーザYが施設Yを過去に利用したことがない場合には、ユーザYが施設Yと同一業種の他の施設を利用した際の履歴情報を抽出するようにしている。
【0134】
一方、S604で、ユーザ識別情報Yと対応付けられた履歴情報であって施設識別情報Yと同一業種の施設識別情報と対応付けられたものが履歴情報データベースに記憶されていないと判定した場合には、S606へ移行する。そして、S606で、受信した基本情報(説明の便宜上、「基本情報Y」とする。)と同一又は類似の基本情報と対応付けられた履歴情報であって施設識別情報Yと対応付けられたものを、履歴情報データベースに記憶されている履歴情報の中から抽出した後、S607へ移行する。本実施形態では、第1実施形態(S310)と同様、基本情報Yに含まれる特定の情報と同一又は類似の情報を含む基本情報を、基本情報Yに類似する基本情報とする。つまり、ユーザYが施設Yと同一業種の施設を利用したことがない場合には、ユーザYに類似したユーザの履歴情報を抽出するようにしている。
【0135】
S607では、履歴情報データベースから抽出した履歴情報を、履歴情報の送信要求の送信元である施設側装置10へ送信する。その後、S608へ移行する。これにより、施設側装置10において、履歴情報に基づきサービス選定情報が生成される。
【0136】
一方、S601で、履歴情報の送信要求が受信されていないと判定した場合には、そのままS608へ移行する。
S608では、履歴情報の登録要求として、履歴情報、ユーザ識別情報、基本情報及び施設識別情報が受信されたか否かを判定する。なお、履歴情報の登録要求は、前述したサービス履歴記憶処理(図8)におけるS403で施設側装置10により送信される。
【0137】
そして、S608で、履歴情報の登録要求が受信されたと判定した場合には、S609へ移行し、受信した履歴情報を、受信したユーザ識別情報、基本情報及び施設識別情報と対応付けて記憶部32の履歴情報データベースに記憶させた後、S601へ戻る。
【0138】
つまり、施設においてユーザに対するサービスの提供が行われるごとに、そのサービスの内容を表す履歴情報が、そのサービスの提供を受けたユーザのユーザ識別情報及び基本情報と、施設の施設識別情報と対応付けて、履歴情報データベースに追加される。この結果、履歴情報データベースには、施設において過去に提供されたサービスの履歴情報が、サービスの提供を受けたユーザの情報(ユーザ識別情報や基本情報)や、サービスを提供した施設の情報(施設識別情報)を手がかりとして検索可能な状態で蓄積される。
【0139】
一方、S608で、履歴情報の登録要求が受信されていないと判定した場合には、そのままS601へ戻る。
[2−3.効果]
以上説明したように、第2実施形態の情報通信システムによれば、第1実施形態と同様の効果に加え、次の効果が得られる。
【0140】
(2F)施設側装置10は、施設を訪れたユーザ及び当該施設側装置10の設けられた施設の両方に関連する履歴情報を管理装置30から取得する。このため、施設側装置10は、ユーザの履歴情報を事前に記憶しておく必要がなく、初めて施設を訪れるユーザに対しても、個々のユーザに応じた適切なサービスを選定することが可能となる。
【0141】
(2G)施設側装置10は、当該施設側装置10の設けられた施設におけるユーザの履歴情報が存在する場合にはその履歴情報に基づきサービス選定情報を生成するようにしているため、ユーザと施設の両方に相応しい適切なサービスを選定することができる。また、当該施設側装置10の設けられた施設におけるユーザの履歴情報が存在しない場合にはその施設と同一業種の他の施設における履歴情報に基づきサービス選定情報を生成するようにしているため、初めて施設を訪れるユーザに対しても、そのユーザに応じたサービスを選定することができる。
【0142】
[2−4.特許請求の範囲との対応]
なお、第2実施形態の情報通信システムでは、情報送信処理(図2)におけるS104の処理を実行するユーザ側装置20の制御部21が、外見情報送信手段に相当する。
【0143】
また、ユーザ情報表示処理(図9)におけるS507〜S509の処理を実行する施設側装置10の制御部11が、サービス情報生成手段に相当し、S510の処理を実行する施設側装置10の制御部11が、出力手段(報知手段)に相当する。
【0144】
また、情報管理処理(図10)におけるS601〜S607の処理を実行する管理装置30の制御部31が、履歴情報返信手段に相当する。
[3.第3実施形態]
次に、第3実施形態の情報通信システムについて説明する。
【0145】
[3−1.全体構成]
図11は、第3実施形態の情報通信システムの概略構成を表すブロック図である。
第3実施形態の情報通信システムは、第2実施形態の情報通信システム(図7)と対比すると、管理装置30が、複数のユーザについての履歴情報だけでなく、各ユーザの外見情報及び基本情報についても管理するように構成されている点が異なる。
【0146】
すなわち、ユーザ側装置20の記憶部22には、外見情報及び基本情報が記憶されていない。
一方、管理装置30の記憶部32には、複数のユーザについての外見情報及び基本情報を登録するユーザ情報データベースが記憶されている。このユーザ情報データベースにおいて、各ユーザの外見情報及び基本情報は、そのユーザのユーザ識別情報と対応付けて登録されており、ユーザの外見情報及び基本情報をそのユーザのユーザ識別情報を手がかりとして検索可能となっている。
【0147】
以下、第2実施形態の情報通信システムと相違する部分を中心に説明し、共通する部分については同一符号を用いるとともに説明を省略する。
[3−2.情報通信システムで実行される処理]
次に、第3実施形態の情報通信システムを構成する各装置10,20,30で実行される処理について説明する。
【0148】
[3−2−1.情報送信処理]
まず、ユーザ側装置20の制御部21により実行される情報送信処理について、図12のフローチャートを用いて説明する。第3実施形態の情報送信処理は、第2実施形態の情報送信処理(図2)と対比すると、S103,S104の処理を行わない点が異なる。その他、S701,S702の各処理内容は、S101,S102の各処理内容と同一であるため、具体的な処理内容についての説明は省略する。
【0149】
[3−2−2.サービス履歴記憶処理]
施設側装置10の制御部11により実行されるサービス履歴記憶処理は、第2実施形態のサービス履歴記憶処理(図8)と同一であるため、説明を省略する。
【0150】
[3−2−3.ユーザ情報表示処理]
次に、施設側装置10の制御部11により実行されるユーザ情報表示処理について、図13のフローチャートを用いて説明する。第3実施形態のユーザ情報表示処理は、第2実施形態のユーザ情報表示処理(図9)と対比すると、S504,S505,S507,S508の処理に代えて、S804,S805の処理を行う点が異なる。その他、S801〜S803,S806〜S808の各処理内容は、S501〜S503,S506,S509,S510の各処理内容と同一であるため、これらの処理内容についての説明は省略する。
【0151】
S804では、ユーザリストに記憶されている各ユーザのユーザ識別情報と、記憶部12に記憶されている施設識別情報(当該施設側装置10の設置された施設の施設識別情報)を、履歴情報の送信要求として管理装置30へ送信する。これにより、施設を訪れているユーザに提供すべきサービスを選定するための履歴情報と、各ユーザの外見情報及び基本情報が、管理装置30から当該施設側装置10へ送信されてくる(後述する情報管理処理(図14)におけるS908)。
【0152】
続いて、S805では、管理装置30により送信される外見情報、基本情報及び履歴情報を受信する。なお、以降の処理では、S805で受信した外見情報及び基本情報をユーザリストに記憶させ(S806)、S805で受信した履歴情報に基づきサービス選定情報を生成する(S807)。
【0153】
[3−2−4.情報管理処理]
次に、管理装置30の制御部31により実行される情報管理処理について、図14のフローチャートを用いて説明する。この情報管理処理は、第2実施形態の情報管理処理(図10)と対比すると、S601,S607の処理に代えて、S901,S902,S908の処理を行う点が異なる。その他、S903〜S907,S909,S910の各処理内容は、S602〜S606,S608,S609の各処理内容と同一であるため、これらの処理内容についての説明は省略する。
【0154】
S901では、履歴情報の送信要求として、ユーザ識別情報及び施設識別情報が受信されたか否かを判定する。つまり、履歴情報の送信要求に基本情報が含まれていない点が第2実施形態と異なる。
【0155】
このS901で、履歴情報の送信要求が受信されたと判定した場合には、S902へ移行する。そして、S902で、受信したユーザ識別情報Yと対応付けられた外部情報及び基本情報Yを、ユーザ情報データベースに記憶されている情報の中から抽出した後、S903へ移行する。つまり、施設側装置10から受信したユーザ識別情報Yに基づき、そのユーザYの外部情報及び基本情報Yを特定する。なお、複数(N≧2)のユーザ識別情報Y(1)〜Y(N)が受信された場合には、各ユーザ識別情報Y(1)〜Y(N)についてS902の処理を行う。
【0156】
また、S908では、履歴情報データベースから抽出した履歴情報と、S902でユーザ情報データベースから抽出した外部情報及び基本情報を、履歴情報の送信要求の送信元である施設側装置10へ送信する。その後、S909へ移行する。
【0157】
[3−3.効果]
以上説明したように、第3実施形態の情報通信システムによれば、第2実施形態と同様の効果((1D)を除く)に加え、次の効果が得られる。
【0158】
(3D)施設側装置10は、施設を訪れたユーザの外見的特徴を表す外見情報と、そのユーザに関する基本情報を、管理装置30から取得する。このような構成により、施設側装置10は、施設を利用するユーザについての外見情報や基本情報を事前に記憶しておく必要がなく、初めて施設を訪れるユーザであってもその外見に基づき見分けることが可能となる。しかも、ユーザ側装置20は、外見情報及び基本情報に代えてユーザ識別情報を記憶するとともに施設側装置10へ送信すればよいため、記憶部22に記憶する情報量及び施設側装置10へ送信する情報量を小さくすることができる。
【0159】
[3−4.特許請求の範囲との対応]
なお、第3実施形態の情報通信システムでは、情報送信処理(図12)におけるS702の処理を実行するユーザ側装置20の制御部21が、外見情報送信手段に相当する。
【0160】
また、ユーザ情報表示処理(図13)におけるS804,S805,S807の処理を実行する施設側装置10の制御部11が、サービス情報生成手段に相当し、S808の処理を実行する施設側装置10の制御部11が、出力手段(報知手段)に相当する。
【0161】
また、情報管理処理(図14)におけるS901〜S908の処理を実行する管理装置30の制御部31が、履歴情報返信手段及び外見情報返信手段に相当する。
[4.第4実施形態]
次に、第4実施形態の情報通信システムについて説明する。
【0162】
[4−1.全体構成]
図15は、第4実施形態の情報通信システムの概略構成を表すブロック図である。
第4実施形態の情報通信システムは、第1実施形態の情報通信システム(図1)と対比すると、車両50に搭載された車両側装置40を更に備える点が異なる。以下、第1実施形態の情報通信システムと相違する部分を中心に説明し、共通する部分については同一符号を用いるとともに説明を省略する。
【0163】
[4−1−1.車両側装置の構成]
車両側装置40は、制御部41、記憶部42及び通信部43を備える。
制御部41は、CPU、ROM、RAM等からなるマイクロコンピュータを中心に構成されており、各種処理を実行する。また、制御部41は、車両50に搭載されたモニタカメラ51、エンジン制御装置52等と通信可能に接続されている。
【0164】
ここで、モニタカメラ51は、車両50を運転するユーザの顔を撮影するためのものである。なお、モニタカメラ51は、脇見防止装置等の他の車載システムに用いられるものを流用することが可能である。
【0165】
また、エンジン制御装置52は、車両50におけるエンジンの制御を実施するためのものである。また、エンジン制御装置52は、エンジンの始動、停止といった動作状態を検出し、その動作状態を定期的に車両側装置40へ通知するように構成されている。
【0166】
記憶部42は、各種情報を記憶可能に構成されている。
通信部43は、ユーザ側装置20との間で近距離無線通信を行うためのものであり、車両50の室内全域をカバーする通信エリア(近距離無線通信可能なエリア)に存在するユーザ側装置20との間で無線通信が可能となる。
【0167】
[4−1−2.施設側装置の構成]
第4実施形態の情報通信システムに用いられる施設側装置10は、第1実施形態の施設側装置10と同一の構成である。
【0168】
[4−1−3.ユーザ側装置の構成]
第4実施形態の情報通信システムにおいて、ユーザ側装置20の通信部13は、施設側装置10との間だけでなく、車両側装置40との間でも近距離無線通信を行うように構成されている。
【0169】
[4−2.情報通信システムで実行される処理]
次に、第4実施形態の情報通信システムを構成する各装置10,20,40で実行される処理について説明する。
【0170】
[4−2−1.外見情報更新処理]
まず、車両側装置40の制御部41により実行される外見情報更新処理について、図16のフローチャートを用いて説明する。この外見情報更新処理は、エンジン制御装置52からの通知に基づき車両50のエンジンの始動が検出されることにより開始される。
【0171】
制御部41は、外見情報更新処理を開始すると、まず、S1001で、車両50の運転者であるユーザを特定するため、ユーザ側装置20に対する外見情報及びユーザ識別情報の送信要求である外見情報送信要求を送信する。これにより、車両50に乗車しているユーザの所持するユーザ側装置20に記憶されている外見情報及びユーザ識別情報が当該車両側装置40へ送信されてくる(後述する情報送信処理(図17)におけるS1102)。つまり、外見情報送信要求に対する応答としてユーザ側装置20により送信される外見情報及びユーザ識別情報を受信することで、車両50に乗車しているユーザを検出するとともにその外見的特徴を特定するようにしている。
【0172】
続いて、S1002では、ユーザ側装置20により送信される外見情報及びユーザ識別情報を受信する。
続いて、S1003では、運転席に存在するユーザ(運転者)の顔をモニタカメラ51に撮影させる。
【0173】
続いて、S1004では、S1003でモニタカメラ51に撮影させた画像(運転者の顔撮影画像)が良好であるか否かを判定する。具体的には、顔が正面を向いていなかったり、撮影用の光量が不足していたりした場合等に、良好でないと判定する。
【0174】
このS1004で、撮影画像が良好であると判定した場合には、S1005へ移行する。そして、S1005では、S1002で受信した外見情報及びユーザ情報の送信元であるユーザ側装置20(車両50に乗車しているユーザの所持するユーザ側装置20)の中から、運転者のユーザ側装置20を特定する。具体的には、S1002で受信した外見情報とモニタカメラ51による撮影画像をテンプレートマッチングで比較することにより、撮影画像と同一のユーザを表す外見情報を特定する。なお、S1002で受信した外見情報が1つの場合には、撮影画像との比較を行うことなく、その送信元であるユーザ側装置20を運転者のものとして特定するようにしてもよい。
【0175】
続いて、S1006では、モニタカメラ51による撮影画像を、S1005で特定した運転者のユーザ側装置20へ送信し、本外見情報更新処理を終了する。これにより、運転者のユーザ側装置20に記憶されている外見情報が、送信した撮影画像を表す情報に更新される(後述する情報送信処理(図17)におけるS1004)。つまり、ユーザが車両50の運転者として車両に乗車する度に、ユーザ側装置20に記憶されている外見情報が最新のものに更新される。
【0176】
[4−2−2.情報送信処理]
次に、ユーザ側装置20の制御部21により実行される情報送信処理について、図17のフローチャートを用いて説明する。第4実施形態の情報送信処理は、第1実施形態の情報送信処理(図2)と対比すると、S1101〜S1104の処理を行う点が異なる。その他、S1105〜S1108の各処理内容は、S101〜S104の各処理内容と同一であるため、これらの処理内容についての説明は省略する。
【0177】
S1101では、外見情報及びユーザ識別情報の送信要求である外見情報送信要求が受信されたか否かを判定する。なお、外見情報送信要求は、前述した外見情報更新処理(図16)におけるS1001で車両側装置40により送信される。
【0178】
このS1101で、外見情報送信要求が受信されたと判定した場合には、S1102へ移行する。そして、S1102で、記憶部22に記憶されている外見情報及びユーザ識別情報(当該ユーザ側装置20を所持するユーザの外見情報及び基本情報)を要求元の車両側装置40へ送信した後、S1103へ移行する。
【0179】
一方、S1101で、外見情報送信要求が受信されていないと判定した場合には、そのままS1103へ移行する。
S1103では、運転者の撮影画像が受信されたか否かを判定する。なお、撮影画像は、前述した外見情報更新処理(図16)におけるS1006で車両側装置40により送信される。
【0180】
このS1103で、撮影画像が受信されたと判定した場合には、S1104へ移行する。そして、S1104で、受信した撮影画像を外見情報として記憶部22に記憶(記憶部22に記憶されている外見情報を、受信した顔撮影画像を表す情報に更新)し、S1105へ移行する。
【0181】
一方、S1103で、撮影画像が受信されていないと判定した場合には、そのままS1105へ移行する。
[4−2−3.サービス履歴記憶処理]
施設側装置10の制御部11により実行されるサービス履歴記憶処理は、第1実施形態のサービス履歴記憶処理(図3)と同一であるため、説明を省略する。
【0182】
[4−2−4.ユーザ情報表示処理]
施設側装置10の制御部11により実行されるユーザ情報表示処理も、第1実施形態のユーザ情報表示処理(図4)と同一であるため、説明を省略する。
【0183】
[4−3.効果]
以上説明したように、第4実施形態の情報通信システムによれば、第1実施形態と同様の効果に加え、次の効果が得られる。
【0184】
(4H)車両においてユーザの顔を撮影し、ユーザ側装置20に記憶される外見情報を更新するようにしているため、ユーザに意識させることなく顔の撮影を行い、顔撮影画像を常に最新のものに維持することができる。また、脇見防止装置等の他の車載システムの構成を流用することができる。
【0185】
[4−4.特許請求の範囲との対応]
なお、第4実施形態の情報通信システムでは、情報送信処理(図17)におけるS1108の処理を実行するユーザ側装置20の制御部21が、外見情報送信手段に相当する。
【0186】
また、ユーザ情報表示処理(図4)におけるS307〜S310の処理を実行する施設側装置10の制御部11が、サービス情報生成手段に相当し、S311の処理を実行する施設側装置10の制御部11が、出力手段(報知手段)に相当する。また、施設側装置10の記憶部12が、履歴情報記憶手段に相当する。
【0187】
また、外見情報更新処理(図16)におけるS1001〜S1006の処理を実行する車両側装置40の制御部41が、更新装置に相当する。
[5.第5実施形態]
次に、第5実施形態の情報通信システムについて説明する。なお、全体構成図については第4実施形態の情報通信システムのもの(図15)を流用する。
【0188】
[5−1.全体構成]
第5実施形態の情報通信システムは、第4実施形態の情報通信システムと対比すると、ユーザ側装置20に記憶されている外見情報を更新する条件が異なる。以下、第4実施形態の情報通信システムと相違する部分を中心に説明し、共通する部分については同一符号を用いるとともに説明を省略する。
【0189】
[5−2.情報通信システムで実行される処理]
次に、第5実施形態の情報通信システムを構成する各装置10,20,40で実行される処理について説明する。
【0190】
[5−2−1.外見情報更新処理]
まず、車両側装置40の制御部41により実行される外見情報更新処理について、図18のフローチャートを用いて説明する。第5実施形態の外見情報更新処理は、第4実施形態の外見情報更新処理(図16)と対比すると、S1001,S1002の処理に代えて、S1201,S1202の処理を行う点と、S1203,S1204,S1208の処理を更に行う点が異なる。その他、S1205〜S1207,S1209の各処理内容は、S1003〜S1006の各処理内容と同一であるため、これらの処理内容についての説明は省略する。
【0191】
S1201では、車両50の運転者であるユーザを特定するため、ユーザ側装置20に対する外見情報、更新予定情報及びユーザ識別情報の送信要求である外見情報送信要求を送信する。これにより、車両50に乗車しているユーザの所持するユーザ側装置20に記憶されている外見情報、更新予定情報及びユーザ識別情報が当該車両側装置40へ送信されてくる(後述する情報送信処理(図19)におけるS1302)。ここで、更新予定情報とは、外見情報の更新予定時期を表す情報であり、ユーザ側装置20において算出される。つまり、外見情報送信要求に対する応答としてユーザ側装置20により送信される外見情報、更新予定情報及びユーザ識別情報を受信することで、車両50に乗車しているユーザを検出するとともにその外見的特徴及び更新予定時期を特定するようにしている。
【0192】
続いて、S1202では、ユーザ側装置20により送信される外見情報、更新予定情報及びユーザ識別情報を受信する。つまり、更新予定情報を取得する点が第4実施形態と異なる。
【0193】
続いて、S1203では、S1202で受信した外見情報の中に、更新予定時期を過ぎたもの(更新を行うべきもの)が存在するか否かを更新予定情報に基づき判定する。
そして、S1203で、更新予定時期を過ぎたものが存在しないと判定した場合には、そのまま本外見情報更新処理を終了する。
【0194】
一方、S1203で、更新予定時期を過ぎたものが存在すると判定した場合には、S1204へ移行し、現在時刻に基づき撮影用の光量が確保される時間帯(例えば8時〜16時)であるか否かを判定する。
【0195】
そして、S1204で、撮影用の光量が確保される時間帯でないと判定した場合には、そのまま本外見情報更新処理を終了する。
一方、S1204で、撮影用の光量が確保される時間帯であると判定した場合には、S1205へ移行して運転者を撮影する。
【0196】
また、S1208では、S1207で特定した運転者のユーザ側装置20から受信した外見情報が更新予定時期を過ぎたものであるか否かを判定する。
そして、S1208で、更新予定時期を過ぎたものでないと判定した場合には、そのまま本外見情報更新処理を終了する。
【0197】
一方、S1208で、更新予定時期を過ぎたものであると判定した場合には、S1209へ移行し、モニタカメラ51による撮影画像を、S1207で特定した運転者のユーザ側装置20へ送信し、本外見情報更新処理を終了する。これにより、運転者のユーザ側装置20に記憶されている外見情報が、送信した撮影画像を表す情報に更新される(後述する情報送信処理(図19)におけるS1305)。
【0198】
[5−2−2.情報送信処理]
次に、ユーザ側装置20の制御部21により実行される情報送信処理について、図19のフローチャートを用いて説明する。第5実施形態の情報送信処理は、第4実施形態の情報送信処理(図17)と対比すると、S1101,S1102,S1104の処理に代えて、S1301,S1302,S1305の処理を行う点と、S1304の処理を更に行う点が異なる。その他、S1103,S1105〜S1108の各処理内容は、S1303,S1306〜S1309の各処理内容と同一であるため、これらの処理内容についての説明は省略する。
【0199】
S1301では、外見情報、更新予定情報及びユーザ識別情報の送信要求である外見情報送信要求が受信されたか否かを判定する。なお、外見情報送信要求は、前述した外見情報更新処理(図18)におけるS1201で車両側装置40により送信される。
【0200】
このS1301で、外見情報送信要求が受信されたと判定した場合には、S1302へ移行する。そして、S1302で、記憶部22に記憶されている外見情報、更新予定情報及びユーザ識別情報を要求元の車両側装置40へ送信した後、S1303へ移行する。なお、更新予定情報は、後述するS1304の処理で算出され、S1305の処理で記憶部22に記憶される。
【0201】
また、S1303で、撮影画像が受信されたと判定した場合には、S1304へ移行し、外見情報を更新すべき時期である更新予定時期を算出する。具体的には、現時点からあらかじめ定められた期間後の時期を更新予定時期として算出する。ここで、あらかじめ定められた期間はユーザの年齢により異なり、本実施形態では、年齢が若いほど短い期間(例えば、30歳未満は3年、30歳以上は5年)に定められている。なお、ユーザの年齢は、基本情報から特定する。
【0202】
続いて、S1305では、受信した撮影画像を外見情報として記憶部22に記憶(記憶部22に記憶されている外見情報を、受信した顔撮影画像を表す情報に更新)するとともに、S1304で算出した更新予定時期を表す更新予定情報を外見情報と対応付けて記憶する。その後、S1306へ移行する。
【0203】
[5−2−3.サービス履歴記憶処理]
施設側装置10の制御部11により実行されるサービス履歴記憶処理は、第4実施形態のサービス履歴記憶処理(図3)と同一であるため、説明を省略する。
【0204】
[5−2−4.ユーザ情報表示処理]
施設側装置10の制御部11により実行されるユーザ情報表示処理も、第4実施形態のユーザ情報表示処理(図4)と同一であるため、説明を省略する。
【0205】
[5−3.効果]
以上説明したように、第5実施形態の情報通信システムによれば、第4実施形態と同様の効果に加え、次の効果が得られる。
【0206】
(5I)顔撮影画像の更新を、前回の画像からあらかじめ定められた期間の経過後に行うようにしており、特に、ユーザの年齢が若いほど期間を期間を短くしているため、画像の更新を適度に行うことが可能となる。加えて、撮影用の光量が確保される時間帯でなければ撮影を行わないため、無駄な撮影が行われにくくすることができる。
【0207】
[5−4.特許請求の範囲との対応]
なお、第5実施形態の情報通信システムでは、情報送信処理(図19)におけるS1309の処理を実行するユーザ側装置20の制御部21が、外見情報送信手段に相当する。
【0208】
また、ユーザ情報表示処理(図4)におけるS307〜S310の処理を実行する施設側装置10の制御部11が、サービス情報生成手段に相当し、S311の処理を実行する施設側装置10の制御部11が、出力手段(報知手段)に相当する。また、施設側装置10の記憶部12が、履歴情報記憶手段に相当する。
【0209】
また、外見情報更新処理(図18)におけるS1201〜S1209の処理を実行する車両側装置40の制御部41が、更新装置に相当する。
[6.第6実施形態]
次に、第6実施形態の情報通信システムについて説明する。
【0210】
[6−1.全体構成]
図20は、第6実施形態の情報通信システムの概略構成を表すブロック図である。
第6実施形態の情報通信システムは、第4実施形態の情報通信システムと対比すると、ユーザに関する固定の情報(ユーザ識別情報及び基本情報)に加え、ユーザのそのときの状態(時期的な変動を伴う状態)を表す状態情報を加味してサービス選定情報が生成される点が異なる。以下、第4実施形態の情報通信システムと相違する部分を中心に説明し、共通する部分については同一符号を用いるとともに説明を省略する。
【0211】
[6−1−1.車両側装置の構成]
第6実施形態の情報通信システムにおいて、車両側装置40の制御部41は、車両50に搭載されたモニタカメラ51、エンジン制御装置52に加え、ナビゲーション制御装置53と通信可能に接続されている。
【0212】
ここで、ナビゲーション制御装置53は、現在地から目的地までの経路案内等を行うためのものである。また、ナビゲーション制御装置53は、車両50の継続的な運転時間、車両50が運転されてきた運転経路、立ち寄った施設などを監視し、これらの情報を、車両側装置40からの要求を受けて通知するように構成されている。
【0213】
[6−1−2.施設側装置の構成]
第6実施形態の情報通信システムに用いられる施設側装置10は、制御部11が実行する処理の内容(後述する)を除き、第1実施形態の施設側装置10と同一の構成である。
【0214】
[6−1−3.ユーザ側装置の構成]
第6実施形態の情報通信システムにおいて、ユーザ側装置20の記憶部22には、ユーザ識別情報、外見情報、基本情報に加え、当該ユーザ側装置20を所持するユーザのそのときの状態を表す状態情報が記憶されている。
【0215】
[6−2.情報通信システムで実行される処理]
次に、第6実施形態の情報通信システムを構成する各装置10,20,40で実行される処理について説明する。
【0216】
[6−2−1.外見情報更新処理]
まず、車両側装置40の制御部41により実行される外見情報更新処理について、図21のフローチャートを用いて説明する。第6実施形態の外見情報更新処理は、第4実施形態の外見情報更新処理(図16)と対比すると、S1407〜S1409の処理を行う点が異なる。その他、S1401〜S1406の各処理内容は、S1001〜S1006の各処理内容と同一であるため、これらの処理内容についての説明は省略する。
【0217】
S1406で撮影画像を運転者のユーザ側装置20へ送信した後、S1407へ移行し、運転者であるユーザの降車が検出されるまで待機状態となり、降車が検出されたと判定した時点でS1408へ移行する。本実施形態では、エンジン制御装置52からの通知に基づき車両50のエンジンの停止が検出されたことをもって、ユーザの降車が検出されたと判定する。
【0218】
S1408では、運転席に存在するユーザの状態を検出する。本実施形態では、ナビゲーション制御装置53に対して車両50の継続的な運転時間の情報を要求し、この要求に対して通知された情報(運転時間の情報)を、ユーザの疲労度合いを表す状態として検出する。
【0219】
続いて、S1409では、S1408で検出したユーザの状態を表す状態情報を運転者のユーザ側装置20へ送信し、本外見情報更新処理を終了する。
[6−2−2.情報送信処理]
次に、ユーザ側装置20の制御部21により実行される情報送信処理について、図22のフローチャートを用いて説明する。第6実施形態の情報送信処理は、第4実施形態の情報送信処理(図17)と対比すると、S1505,S1506の処理を行う点、及び、S1107,S1108の処理に代えてS1509,S1510の処理を行う点が異なる。その他、S1501〜S1504,S1507,S1508の各処理内容は、S1101〜S1106の各処理内容と同一であるため、具体的な処理内容についての説明は省略する。
【0220】
S1505では、状態情報が受信されたか否かを判定する。なお、状態情報は、前述した外見情報更新処理(図21)におけるS1408で車両側装置40により送信される。つまり、ユーザ側装置20を所持するユーザが車両50を運転した後、エンジンを停止することにより状態情報が受信されることになる。
【0221】
このS1505で、状態情報が受信されたと判定した場合には、S1506へ移行する。そして、S1506で、受信した状態情報を記憶部22に記憶(記憶部22に記憶されている状態情報を受信した状態情報の内容に更新)し、S1507へ移行する。
【0222】
一方、S1505で、状態情報が受信されていないと判定した場合には、そのままS1507へ移行する。
また、S1509では、外見情報、基本情報及び状態情報の送信要求であるユーザ情報送信要求が受信されたか否かを判定する。ここで、ユーザ情報送信要求は、後述するように、施設側装置10が施設において存在を検出したユーザ側装置20へ送信する情報である。
【0223】
このS1509で、ユーザ情報送信要求が受信されたと判定した場合には、S1510へ移行する。そして、S1510で、記憶部22に記憶されている外見情報、基本情報及び状態情報(当該ユーザ側装置20を所持するユーザの外見情報、基本情報及び状態情報)を、ユーザ識別情報とともに要求元の施設側装置10へ送信した後、S1501へ戻る。
【0224】
一方、S1509で、ユーザ情報送信要求が受信されていないと判定した場合には、そのままS1501へ戻る。
[6−2−3.サービス履歴記憶処理]
次に、施設側装置10の制御部11により実行されるサービス履歴記憶処理について、図23のフローチャートを用いて説明する。第6実施形態のユーザ情報表示処理は、第4実施形態のユーザ情報表示処理(図3)と対比すると、S202,S203の処理に代えて、S1602,S1603の処理を行う点が異なる。その他、S1601の処理内容は、S201の処理内容と同一であるため、この処理内容についての説明は省略する。
【0225】
S1602では、S1601で特定したユーザ識別情報と対応付けてユーザリストに記憶されている基本情報及び状態情報(サービスの提供を受けたユーザの基本情報及び状態情報)を読み出す。すなわち、ユーザリストには、後述するように、施設を訪れているユーザの情報として、ユーザ識別情報、外見情報、基本情報及び状態情報が対応付けて記憶され、S1602では、その中からサービスの提供を受けたユーザの基本情報及び状態情報を特定する。
【0226】
続いて、S1603では、レジスタ15から受信した履歴情報を、サービスの提供を受けたユーザのユーザ識別情報、基本情報及び状態情報と対応付けて、記憶部12の履歴情報データベースに記憶させた後、本サービス履歴記憶処理を終了する。
【0227】
つまり、履歴情報を状態情報と対応付けて記憶させる点が、第4実施形態のサービス履歴記憶処理と異なる。この結果、履歴情報データベースには、当該施設側装置10の設けられた施設において過去に提供されたサービスの履歴情報が、サービスの提供を受けたユーザの情報(ユーザ識別情報、基本情報、状態情報)を手がかりとして検索可能な状態で蓄積される。
【0228】
[6−2−4.ユーザ情報表示処理]
次に、施設側装置10の制御部11により実行されるユーザ情報表示処理について、図24のフローチャートを用いて説明する。第6実施形態のユーザ情報表示処理は、第4実施形態のユーザ情報表示処理(図4)と対比すると、S304〜S306,S309の処理に代えて、S1704〜S1706,S1709の処理を行う点が異なる。その他、S1701〜S1703,S1707,S1708,S1710,S1711の各処理内容は、S301〜S303,S307,S308,S310,S311の各処理内容と同一であるため、これらの処理内容についての説明は省略する。
【0229】
S1704では、ユーザリストに記憶されているユーザ識別情報の送信元であるユーザ側装置20(施設を訪れているユーザのユーザ側装置20)に対し、外見情報、基本情報及び状態情報の送信要求であるユーザ情報送信要求を送信する。これにより、施設を訪れているユーザの所持するユーザ側装置20に記憶されている外見情報、基本情報及び状態情報が、ユーザ識別情報とともに当該施設側装置10へ送信されてくる(前述した情報送信処理(図22)におけるS1510)。なお、ユーザリストに複数のユーザ識別情報が記憶されている場合には、各ユーザ識別情報の送信元であるユーザ側装置20(施設に存在するすべてのユーザ側装置20)に対しユーザ情報送信要求を送信する。
【0230】
続いて、S1705では、ユーザ側装置20により送信される外見情報、基本情報、状態情報及びユーザ識別情報を受信する。
続いて、S1706では、S1705で受信した外見情報、基本情報及び状態情報をユーザリストに記憶させる。ここで、ユーザリストには、施設を訪れているユーザのユーザ識別情報が既に記憶されているため、そのユーザ識別情報と対応付けて、外見情報、基本情報及び状態情報を記憶させる。この結果、ユーザリストには、施設を訪れているユーザの情報として、ユーザ識別情報、外見情報、基本情報及び状態情報が対応付けて記憶されることになる。
【0231】
つまり、S1704〜S1706の処理は、ユーザ情報送信要求で状況情報の送信を要求し、受信してユーザリストに記憶させる点がS304〜S306の処理と異なる。
また、S1709では、ユーザ識別情報Xに対応する基本情報Xと同一又は類似の基本情報と対応付けられた履歴情報であって、ユーザ識別情報Xに対応する状態情報Xと同一又は類似の状態情報と対応付けられたものを抽出した後、S1710へ移行する。本実施形態では、第1実施形態(S310)と同様、基本情報Xに含まれる特定の情報と同一又は類似の情報を含む基本情報を、基本情報Xに類似する基本情報とする。また、状態情報Xの表す運転時間を基準とした前後2時間以内の範囲内に含まれる状態情報を、状態情報Xに類似する状態情報とする。つまり、ユーザの履歴情報が存在しない場合には、そのユーザに類似したユーザの履歴情報であってユーザの現時点での状態に類似するものを抽出するようにしている。
【0232】
[6−3.効果]
以上説明したように、第6実施形態の情報通信システムによれば、第4実施形態と同様の効果に加え、次の効果が得られる。
【0233】
(6J)ユーザの状態を表す状態情報に基づきサービス選定情報を生成するようにしているため、ユーザに提供すべきサービスをより適切に選定することができる。特に、ユーザの状態を車両50において検出するようにしているため、ユーザに意識させることなくユーザの状態を検出することができる。
【0234】
[6−4.特許請求の範囲との対応]
なお、第6実施形態の情報通信システムでは、情報送信処理(図22)におけるS1510の処理を実行するユーザ側装置20の制御部21が、外見情報送信手段に相当する。
【0235】
また、ユーザ情報表示処理(図24)におけるS1707〜S1710の処理を実行する施設側装置10の制御部11が、サービス情報生成手段に相当し、S1711の処理を実行する施設側装置10の制御部11が、出力手段(報知手段)に相当する。また、施設側装置10の記憶部12が、履歴情報記憶手段に相当する。
【0236】
また、外見情報更新処理(図21)におけるS1401〜S1406の処理を実行する車両側装置40の制御部41が、更新装置に相当する。また、S1407〜S1409の処理を実行する車両側装置40の制御部41が、状態検出装置に相当し、特に、S1408の処理を実行する制御部41が、状態検出手段に相当し、S1409の処理を実行する制御部41が、状態情報送信手段に相当する。
【0237】
[7.第7実施形態]
次に、第7実施形態の情報通信システムについて説明する。
[7−1.全体構成]
図25は、第7実施形態の情報通信システムの概略構成を表すブロック図である。
【0238】
第7実施形態の情報通信システムは、第1実施形態の情報通信システム(図1)と対比すると、履歴情報データベースが、施設側装置10ではなくユーザ側装置20に記憶されている点と、施設側装置10に施設識別情報があらかじめ記憶されている点が異なる。なお、施設識別情報は、第2実施形態で説明したものと同一である。以下、第1実施形態の情報通信システムと相違する部分を中心に説明し、共通する部分については同一符号を用いるとともに説明を省略する。
【0239】
[7−2.情報通信システムで実行される処理]
次に、第7実施形態の情報通信システムを構成する各装置10,20で実行される処理について説明する。
【0240】
[7−2−1.情報送信処理]
まず、ユーザ側装置20の制御部21により実行される情報送信処理について、図26のフローチャートを用いて説明する。第7実施形態の情報送信処理は、第1実施形態の情報送信処理(図2)と対比すると、S103,S104の処理に代えて、S1803〜S1809の処理を行う点が異なる。その他、S1801,S1802の各処理内容は、S101,S102の各処理内容と同一であるため、これらの処理内容についての説明は省略する。
【0241】
S1803では、外見情報、基本情報及び履歴情報の送信要求として、施設識別情報が受信されたか否かを判定する。なお、この送信要求は、後述するように、施設側装置10が施設において存在を検出したユーザ側装置20へ送信する情報である。
【0242】
このS1803で、施設識別情報が受信されたと判定した場合には、S1804へ移行する。そして、S1804では、受信した施設識別情報が記憶部22の履歴情報データベースに記憶されているか否かを判定する。すなわち、履歴情報データベースには、後述するように、当該ユーザ側装置20を所持するユーザについての履歴情報が、利用した施設の施設識別情報と対応付けられた状態で記憶されるようになっており、S1804では、受信した施設識別情報がその中に記憶されているか否かを判定する。つまり、当該ユーザ側装置20を所持するユーザが、受信した施設識別情報の施設を過去に利用したことがあるか否かを判定する。
【0243】
このS1804で、受信した施設識別情報が記憶部22の履歴情報データベースに記憶されていると判定した場合には、S1805へ移行する。そして、S1805で、受信した施設識別情報と対応付けられた履歴情報を、履歴情報データベースに記憶されている履歴情報の中から抽出した後、S1807へ移行する。
【0244】
一方、S1804で、受信した施設識別情報が記憶部22の履歴情報データベースに記憶されていないと判定した場合には、S1806へ移行する。そして、S1806で、受信した施設識別情報と同一業種の施設識別情報と対応付けられ履歴情報を、履歴情報データベースに記憶されている履歴情報の中から抽出した後、S1807へ移行する。つまり、受信した受信した施設識別情報の施設を過去に利用したことがない場合には、その施設と同一業種の施設での履歴情報を抽出するようにしている。
【0245】
S1807では、履歴情報データベースから抽出した履歴情報と、記憶部22に記憶されている外見情報及び基本情報(当該ユーザ側装置20を所持するユーザの外見情報及び基本情報)を、ユーザ識別情報とともに要求元の施設側装置10へ送信する。その後、S1808へ移行する。これにより、施設側装置10において、履歴情報に基づきサービス選定情報が生成される。
【0246】
一方、S1803で、施設識別情報が受信されていないと判定した場合には、そのままS1808へ移行する。
S1808では、履歴情報の登録要求として、履歴情報及び施設識別情報が受信されたか否かを判定する。ここで、履歴情報の登録要求は、後述するように、施設においてユーザに対するサービスの提供が行われた場合に、施設側装置10がユーザ側装置20へ送信する情報である。
【0247】
そして、S1808で、履歴情報の登録要求が受信されたと判定した場合には、S1809へ移行し、受信した履歴情報を、受信した施設識別情報と対応付けて記憶部22の履歴情報データベースに記憶させた後、S1801へ戻る。
【0248】
つまり、当該ユーザ側装置20を所持するユーザに対するサービスの提供が施設において行われるごとに、そのサービスの内容を表す履歴情報が、その施設の施設識別情報と対応付けて履歴情報データベースに追加される。この結果、履歴情報データベースには、当該ユーザ側装置20を所持するユーザが施設において過去に提供を受けたサービスの履歴情報が、サービスを提供した施設の情報(施設識別情報)を手がかりとして検索可能な状態で蓄積される。
【0249】
一方、S1808で、履歴情報の登録要求が受信されていないと判定した場合には、そのままS1801へ戻る。
[7−2−2.サービス履歴記憶処理]
次に、施設側装置10の制御部11により実行されるサービス履歴記憶処理について、図27のフローチャートを用いて説明する。第7実施形態のサービス履歴記憶処理は、第1実施形態のサービス履歴記憶処理(図3)と対比すると、S202,S203の処理に代えて、S1902の処理を行う点が異なる。その他、S1901の処理内容は、S201の処理内容と同一であるため、この処理内容についての説明は省略する。
【0250】
S1902では、レジスタ15から受信した履歴情報と、記憶部12に記憶されている施設識別情報(当該施設側装置10の設置された施設の施設識別情報)を、履歴情報の登録要求としてユーザ側装置20へ送信した後、本サービス履歴記憶処理を終了する。これにより、送信した履歴情報が、送信した施設識別情報と対応付けた状態で、ユーザ側装置20の記憶部22の履歴情報データベースに記憶される(前述した情報送信処理(図26)におけるS1809)。
【0251】
つまり、第7実施形態のサービス履歴記憶処理は、履歴情報をユーザ側装置20に記憶させる点と、履歴情報を施設識別情報と対応付けて記憶させる点が、第1実施形態のサービス履歴記憶処理と異なる。
【0252】
[7−2−3.ユーザ情報表示処理]
次に、施設側装置10の制御部11により実行されるユーザ情報表示処理について、図28のフローチャートを用いて説明する。第7実施形態のユーザ情報表示処理は、第1実施形態のユーザ情報表示処理(図4)と対比すると、S304,S305,S307〜S309の処理に代えて、S2004,S2005の処理を行う点が異なる。その他、S2001〜S2003,S2006〜S2008の各処理内容は、S301〜S303,S306,S310,S311の各処理内容と同一であるため、これらの処理内容についての説明は省略する。
【0253】
S2004では、ユーザリストに記憶されているユーザ識別情報の送信元であるユーザ側装置20に対し、外見情報、基本情報及び履歴情報の送信要求として、記憶部12に記憶されている施設識別情報(当該施設側装置10の設置された施設の施設識別情報)を送信する。これにより、施設を訪れているユーザの外見情報及び基本情報と、施設を訪れているユーザに提供すべきサービスを選定するための履歴情報が、ユーザ識別情報とともに当該施設側装置10へ送信されてくる(前述した情報送信処理(図26)におけるS1807)。なお、ユーザリストに複数のユーザ識別情報が記憶されている場合には、各ユーザ識別情報の送信元であるユーザ側装置20(施設に存在するすべてのユーザ側装置20)に対しこの送信要求を送信する。
【0254】
続いて、S2005では、ユーザ側装置20により送信される外見情報、基本情報及び履歴情報を受信する。なお、以降の処理では、S2005で受信した外見情報及び基本情報をユーザリストに記憶させ(S2006)、S2005で受信した履歴情報に基づきサービス選定情報を生成する(S2007)。
【0255】
つまり、第7実施形態のユーザ情報表示処理は、ユーザに提供すべきサービスを選定するための履歴情報をユーザ側装置20から取得する点が、第1実施形態のユーザ情報表示処理と異なる。
【0256】
[7−3.効果]
以上説明したように、第7実施形態の情報通信システムによれば、第1実施形態と同様の効果((1E)を除く)に加え、次の効果が得られる。
【0257】
(7F)施設側装置10は、施設を訪れたユーザに関連する履歴情報をユーザ側装置20から取得する。このため、施設側装置10は、ユーザの履歴情報を事前に記憶しておく必要がなく、初めて施設を訪れるユーザに対しても、個々のユーザに応じた適切なサービスを選定することが可能となる。
【0258】
(7G)施設側装置10は、当該施設側装置10の設けられた施設におけるユーザの履歴情報が存在する場合にはその履歴情報に基づきサービス選定情報を生成するようにしているため、ユーザと施設の両方に相応しい適切なサービスを選定することができる。また、当該施設側装置10の設けられた施設におけるユーザの履歴情報が存在しない場合にはその施設と同一業種の他の施設における履歴情報に基づきサービス選定情報を生成するようにしているため、初めて施設を訪れるユーザに対しても、そのユーザに応じたサービスを選定することができる。
【0259】
[7−4.特許請求の範囲との対応]
なお、第7実施形態の情報通信システムでは、情報送信処理(図26)におけるS1807の処理を実行するユーザ側装置20の制御部21が、外見情報送信手段に相当する。また、ユーザ側装置20の記憶部22が、履歴情報記憶手段に相当する。
【0260】
また、ユーザ情報表示処理(図28)におけるS2004,S2005,S2007の処理を実行する施設側装置10の制御部11が、サービス情報生成手段に相当し、S2008の処理を実行する施設側装置10の制御部11が、出力手段(報知手段)に相当する。
【0261】
[8.第8実施形態]
次に、第8実施形態の情報通信システムについて説明する。
[8−1.全体構成]
図29は、第8実施形態の情報通信システムの概略構成を表すブロック図である。
【0262】
第8実施形態の情報通信システムは、第1実施形態の情報通信システム(図1)と対比すると、施設側装置10が、複数のユーザについての履歴情報だけでなく、各ユーザの外見情報及び基本情報についても管理するように構成されている点が異なる。
【0263】
すなわち、ユーザ側装置20の記憶部22には、外見情報及び基本情報が記憶されていない。
一方、施設側装置10の記憶部12には、複数のユーザについての外見情報及び基本情報を登録するユーザ情報データベースが記憶されている。このユーザ情報データベースにおいて、各ユーザの外見情報及び基本情報は、そのユーザのユーザ識別情報と対応付けて登録されており、ユーザの外見情報及び基本情報をそのユーザのユーザ識別情報を手がかりとして検索可能となっている。
【0264】
以下、第1実施形態の情報通信システムと相違する部分を中心に説明し、共通する部分については同一符号を用いるとともに説明を省略する。
[8−2.情報通信システムで実行される処理]
次に、第8実施形態の情報通信システムを構成する各装置10,20で実行される処理について説明する。
【0265】
[8−2−1.情報送信処理]
ユーザ側装置20の制御部21により実行される情報送信処理は、第1実施形態の情報送信処理(図2)とは異なるが、第3実施形態の情報送信処理(図12)と同一であるため、説明を省略する。
【0266】
[8−2−2.サービス履歴記憶処理]
施設側装置10の制御部11により実行されるサービス履歴記憶処理は、第1実施形態のサービス履歴記憶処理(図3)と同一であるため、説明を省略する。
【0267】
[8−2−3.ユーザ情報表示処理]
次に、施設側装置10の制御部11により実行されるユーザ情報表示処理について、図30のフローチャートを用いて説明する。第8実施形態のユーザ情報表示処理は、第1実施形態のユーザ情報表示処理(図4)と対比すると、S304〜S306の処理に代えて、S2104の処理を行う点が異なる。その他、S2101〜S2103,S2105〜S2109の各処理内容は、S301〜S303,S307〜S311の各処理内容と同一であるため、これらの処理内容についての説明は省略する。
【0268】
S2104では、記憶部12のユーザリストに記憶されているユーザ識別情報Yと対応付けられた外部情報及び基本情報Yを、記憶部12のユーザ情報データベースに記憶されている情報の中から抽出し、ユーザリストに記憶させる。ここで、ユーザリストには、施設を訪れているユーザのユーザ識別情報が既に記憶されているため、そのユーザ識別情報と対応付けて、外見情報及び基本情報を記憶させる。この結果、ユーザリストには、施設を訪れているユーザの情報として、ユーザ識別情報、外見情報及び基本情報が対応付けて記憶されることになる。なお、複数(N≧2)のユーザ識別情報Y(1)〜Y(N)がユーザリストに記憶されている場合には、各ユーザ識別情報Y(1)〜Y(N)についてS2104の処理を行う。
【0269】
つまり、第8実施形態のユーザ情報表示処理は、外見情報及び基本情報をユーザ情報データベースから取得する点が、第1実施形態のユーザ情報表示処理と異なる。
[8−3.効果]
以上説明したように、第8実施形態の情報通信システムによれば、第1実施形態と同様の効果((1D)を除く)に加え、次の効果が得られる。
【0270】
(8D)施設側装置10は、施設を訪れたユーザの外見的特徴を表す外見情報と、そのユーザに関する基本情報を、施設側装置10の記憶部12のユーザ情報データベースから取得する。このような構成により、ユーザ側装置20は、外見情報及び基本情報に代えてユーザ識別情報を記憶するとともに施設側装置10へ送信すればよいため、記憶部22に記憶する情報量及び施設側装置10へ送信する情報量を小さくすることができる。
【0271】
[8−4.特許請求の範囲との対応]
なお、第8実施形態の情報通信システムでは、情報送信処理(図12)におけるS702の処理を実行するユーザ側装置20の制御部21が、外見情報送信手段に相当する。
【0272】
また、ユーザ情報表示処理(図30)におけるS2105〜S2108の処理を実行する施設側装置10の制御部11が、サービス情報生成手段に相当し、S2109の処理を実行する施設側装置10の制御部11が、出力手段(報知手段)に相当する。また、施設側装置10の記憶部12が、履歴情報記憶手段及び外見情報記憶手段に相当する。
【0273】
[9.変形例]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
【0274】
[9−1.施設側装置がユーザ情報データベースを記憶する構成]
上記第8実施形態では、複数のユーザについての外見情報及び基本情報を登録するユーザ情報データベースが施設側装置10の記憶部12に記憶されている構成の情報通信システムを例示した。この第8実施形態の情報通信システムは、第1実施形態の情報通信システムを基に構成したものであるが、これに限定されるものではない。例えば、第2実施形態のように管理装置30を備える情報通信システムを基に構成することや、第7実施形態のようにユーザ側装置20が履歴情報を記憶する情報通信システムを基に構成することも可能である。
【0275】
[9−2.外見情報を更新するタイミング]
上記第4〜第6実施形態では、ユーザ側装置20に記憶される外見情報を自動的に更新する構成の情報通信システムを例示した。ここで、外見情報を更新するタイミングは、上記実施形態で例示した内容に限定されるものではない。
【0276】
例えば、ユーザが施設において特定のサービスの提供を受けたことを条件として外見情報の更新を行うようにしてもよい。ここで、特定のサービスとは、ユーザの外見が大きく変化するようなサービスのことであり、例えば、ユーザが美容院でサービスの提供をうけた場合や、眼鏡店でめがねを購入した場合等が挙げられる。
【0277】
具体的には、ユーザ側装置20が、施設において特定のサービスを受けた場合に、その情報を外見情報とともに記憶し、車両50の乗車時に外見情報とともに車両側装置40へ送信する。そして、車両側装置40では、ユーザ側装置20から外見情報とともに受信した情報に基づき、ユーザが特定のサービスを受けたか否かを判定し、特定のサービスを受けたと判定した場合にのみ、外見情報を更新するための処理(ユーザの撮影及び顔撮影画像の送信)を行う。このようにすれば、ユーザの外見が大きく変化したタイミングで外見情報を効率よく更新することができる。
【0278】
[9−3.外見情報を更新する場所]
上記各実施形態では、車両50でユーザを撮影して外見情報を更新する構成を例示したが、これに限定されるものではなく、車両50以外の場所でユーザを撮影して外見情報を更新するようにしてもよい。例えば、顔を撮影するための専用の場所を施設に設けるようにしてもよい。
【0279】
[9−4.外見情報の内容]
上記各実施形態では、外見情報として、顔撮影画像を用いた構成を例示したが、これに限定されるものではなく、ユーザの外見的特徴を表すものであればよい。例えば、ユーザの似顔絵等を用いてもよい。また、ユーザの身長、体重、年齢、性別、眼鏡の有無、顔の特徴、体型(やせ型等)、社会的地位、国籍等のように、ユーザの外見的特徴を判断する手がかりとなるような情報を外見情報として用いることも可能である。
【0280】
[9−5.基本情報]
上記各実施形態では、基本情報として、ユーザの氏名、身長、体重、年齢、血液型、家族構成、趣味の情報を例示した。これらのうち、身長、体重、年齢は、ユーザを外見的特徴に基づき見分ける際にも利用することが可能である。このような情報としては、他にも、性別、眼鏡の有無、国籍等の情報が挙げられる。
【0281】
また、基本情報は必ずしも用いる必要はなく、基本情報を用いない構成としてもよい。
[9−6.施設側装置によるユーザ側装置からの情報の取得]
上記第1、第2、第4〜第7実施形態では、施設側装置10が、ユーザ側装置20からユーザ識別情報を取得することにより施設を訪れているユーザのユーザ側装置20を検出し、検出したユーザ側装置20に対しユーザ情報送信要求を送信することにより外見情報等を取得する。しかしながら、施設側装置10がユーザ側装置20から外見情報等を取得するタイミングは、これに限定されるものではない。
【0282】
例えば、施設側装置10が、施設を訪れているユーザ側装置20を検出する際に、ユーザ識別情報に代えて又はユーザ識別情報とともに、外見情報等を取得するようにしてもよい。このようにすれば、施設側装置10は、施設を訪れているユーザのユーザ側装置20を検出した後にユーザ情報送信要求をユーザ側装置20へ送信する必要がないため、処理を簡素化することが可能となる。
【0283】
また、施設側装置10によるユーザ側装置20からの情報の取得は、施設側装置10からの要求に基づき行われることに限定されるものではなく、例えば、ユーザ側装置20が施設側装置10へ定期的に情報を送信する構成とすることも可能である。
【0284】
[9−7.ユーザ側装置の構成]
上記各実施形態では、ユーザ側装置20として携帯電話端末を流用して構成されたものを例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、PDA等の携帯情報機器、車両50の電子キー(スマートキー)等、無線通信可能な仕組みを有する記憶装置を流用して構成してもよく、また、ICカード、エディカード、USBメモリ、SDカード等、近接型や接触型のデータ授受を行う記憶装置を用いてもよい。また、他の装置を流用するのではなく、専用機として構成してもよい。
【0285】
なお、上記各実施形態では、各ユーザがユーザ側装置20を1つずつ所持する場合について例示したが、これに限定されるものではなく、例えば、複数のユーザが1つの共通のユーザ側装置20を所持するようにすることも可能である。この場合、ユーザ側装置20は、当該ユーザ側装置20を利用する複数のユーザについて、各ユーザに関する情報(ユーザ識別情報、必要に応じて外見情報や基本情報等)を対応付けて記憶する。このような構成であっても、上記各実施形態と同様の効果が得られることになる。
【0286】
[9−8.管理装置の構成]
上記第2、第3実施形態では、複数の施設の情報を統括管理する管理装置30を備えた構成を例示したが、この管理装置30は、例えば、いずれかの施設に設けられた施設側装置10と一体に構成されていてもよい。また、管理装置30は、上記第4〜第6実施形態のように、車両側装置40を備える情報通信システムにも用いることができる。
【0287】
[9−9.施設側装置による管理装置からの情報の取得]
上記第2、第3実施形態では、施設側装置10が、ユーザ側装置20から受信したユーザ識別情報と、当該施設側装置10の設置された施設の施設識別情報を、履歴情報の送信要求として管理装置30へ送信することにより、管理装置30から履歴情報等を取得する。しかしながら、施設側装置10が管理装置30から履歴情報等を取得する方法はこれに限定されるものではない。
【0288】
例えば、ユーザ側装置20が管理装置30との間で通信可能に構成されている場合には、次のように構成することも可能である。
すなわち、まず、施設側装置10が、当該施設側装置10の設置された施設の施設識別情報をユーザ側装置20へ送信する。そして、ユーザ側装置20は、当該ユーザ側装置20を所持するユーザのユーザ識別情報と、施設側装置10から受信した施設識別情報を、履歴情報の送信要求として管理装置30へ送信することにより、管理装置30から履歴情報等を取得する。こうして取得した履歴情報等を、ユーザ側装置20が施設側装置10へ送信する。このようにすれば、施設側装置10は、ユーザ側装置20を介して間接的に管理装置30から履歴情報等を取得することができる。
【0289】
また、この構成において、管理装置30は、ユーザ側装置20からの履歴情報の送信要求を受けた場合に、履歴情報等を施設側装置10へ直接送信するようにしてもよい。このようにすれば、履歴情報等をユーザ側装置20へ返信する場合に比べ、システム全体での通信回数を減らすことが可能となる。
【0290】
[9−10.サービスの提供を受けたユーザの特定]
上記各実施形態では、施設側のサービス提供者が、施設においてユーザに対するサービスの提供が行われた際に、サービスの提供を受けたユーザを特定可能な情報をレジスタ15に入力するようにしているが、これに限定されるものではない。例えば、レジスタ15付近に狭い通信エリアを形成し、その通信エリアで検出されたユーザ側装置20に基づきユーザを特定するようにしてもよい。また、サービスの提供を受けたユーザの顔を施設に設けられたカメラで撮影し、その顔撮影画像に基づきユーザを特定するようにしてもよい。
【0291】
[9−11.サービス選定情報の生成]
上記第1〜第6、第8実施形態では、ユーザの履歴情報が存在しない場合にはそのユーザと特徴が共通する他のユーザの履歴情報に基づきサービス選定情報を生成するようにしているが、これに限定されるものではない。例えば、ユーザの履歴情報が存在する場合にも、履歴情報の数が少ない場合には、他のユーザの履歴情報も加味してサービス選定情報を生成するようにしてもよい。また、ユーザの履歴情報の数に関係なく、常に他のユーザの履歴情報も加味してサービス選定情報を生成するようにしてもよい。逆に、他のユーザの履歴情報は一切用いないようにすることも可能である。
【0292】
また、同様に、上記第2,第3,第7実施形態では、施設におけるユーザの履歴情報が存在しない場合にはその施設と同一業種の他の施設における履歴情報に基づきサービス選定情報を生成するようにしているが、これに限定されるものではない。例えば、施設におけるユーザの履歴情報が存在する場合にも、履歴情報の数が少ない場合には、他の施設における履歴情報も加味してサービス選定情報を生成するようにしてもよい。また、施設におけるユーザの履歴情報の数に関係なく、常に他の施設における履歴情報も加味してサービス選定情報を生成するようにしてもよい。逆に、他の施設における履歴情報は一切用いないようにすることも可能である。
【0293】
[9−12.降車の検出]
上記第6実施形態では、車両50のエンジンの停止が検出されたことをもってユーザの降車が検出されたと判定するようにしているが、これに限定されるものではない。例えば、運転席側のドアの開閉が検出されたことをもってユーザの降車が検出されたと判定するようにしてもよい。
【0294】
[9−13.状態情報]
上記第6実施形態では、ユーザ側装置20を所持するユーザの状態を示す状態情報として、車両50の継続的な運転時間を検出するようにしているが、これに限定されるものではない。例えば、運転経路、運転中における車速の変移、立ち寄った施設等を検出するようにしてもよい。また、検出する情報は運転状況に関するものに限定されるものではなく、例えば、車両50に乗車しているユーザ(運転者に限らない)の生体情報(心拍数や血圧等)を検出するようにしてもよい。一方、ユーザの状態に代えて又はユーザの状態とともに、例えば、車載機器の状態を、車両50の状態を示す状態情報として検出するようにしてもよい。
【0295】
また、状態情報を、ユーザの顔撮影画像等とともに表示部14に表示するようにしてもよい。このようにすれば、施設側のサービス提供者は、以下に例示するように、ユーザの状態に応じたサービスを選定することが可能となる。
【0296】
・運転時間の情報が状態情報に含まれている場合、長時間連続運転後に施設を訪れたユーザに対しては、最初に休憩をとってもらうためにお茶を出すサービスを行うことができる。
【0297】
・運転経路や立ち寄った施設の情報が状態情報に含まれている場合、直前で料理店に立ち寄っているユーザに対しては、重い食事は出さず、軽いものを勧めることができる。
・車速の変移の情報が状態情報に含まれている場合、高スピードで運転して施設に到着したユーザに対しては、気持ちをリラックスさせるような話題で会話することができる。
【0298】
・ユーザの心拍数や血圧が状態情報に含まれている場合、体調が悪いユーザに対しては、アルコールは勧めず、軽い食事を勧めることができる。
[9−14.情報の表示]
上記各実施形態では、施設を訪れているユーザの外見情報、基本情報、サービス選定情報及び履歴情報を表示部14に表示させる構成を例示したが、表示させる内容はこれに限定されるものではない。例えば、ユーザの外見情報及び基本情報のみを表示部14に表示させるようにしてもよい。このようにしても、施設を訪れたユーザを名前で呼ぶというサービスを行うことができる。また、例えば、外見情報や基本情報を加工(余分な情報を削除する等)した上で表示させるようにしてもよい。
【0299】
また、外見情報等を、表示以外の態様で報知するようにしてもよい。ここで、報知とは、人間の五感のうち少なくとも一つに働きかけることにより何らかの情報を知らせることであり、例えば、外見情報等を音声出力により報知することが可能である(50歳男性眼鏡なし等)。
【0300】
一方、外見情報等は、施設側のサービス提供者に対して報知することに限定されるものではなく、報知以外の態様で出力するようにしてもよい。例えば、ユーザが施設を訪れた際に、そのユーザの顔撮影画像等を印刷した会員証を自動的に作成する処理(外見情報を会員証として出力する処理)を行うようにしてもよい。
【0301】
[9−15.施設]
本発明の情報通信システムは、様々な施設に適用可能である。例えば、レストランやパブ等の飲食店、デパートやスーパー等の大型店舗、ブティックや家具や電化製品等の小売店舗、理髪店や美容院、ホテル等の宿泊施設、病院、スポーツクラブ、カーディーラや駐車場、カルチャーセンター、ディズニーランド等の遊戯施設、空港や駅や港、音楽や映像の販売店などが挙げられる。なお、施設はこれらに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0302】
【図1】第1実施形態の情報通信システムの概略構成を表すブロック図である。
【図2】第1実施形態の情報送信処理のフローチャートである。
【図3】第1実施形態のサービス履歴記憶処理のフローチャートである。
【図4】第1実施形態のユーザ情報表示処理のフローチャートである。
【図5】表示部に表示される情報を表す説明図である。
【図6】情報通信システムの効果を説明するための模式図である。
【図7】第2実施形態の情報通信システムの概略構成を表すブロック図である。
【図8】第2実施形態のサービス履歴記憶処理のフローチャートである。
【図9】第2実施形態のユーザ情報表示処理のフローチャートである。
【図10】第2実施形態の情報管理処理のフローチャートである。
【図11】第3実施形態の情報通信システムの概略構成を表すブロック図である。
【図12】第3実施形態の情報送信処理のフローチャートである。
【図13】第3実施形態のユーザ情報表示処理のフローチャートである。
【図14】第3実施形態の情報管理処理のフローチャートである。
【図15】第4実施形態の情報通信システムの概略構成を表すブロック図である。
【図16】第4実施形態の外見情報更新処理のフローチャートである。
【図17】第4実施形態の情報送信処理のフローチャートである。
【図18】第5実施形態の外見情報更新処理のフローチャートである。
【図19】第5実施形態の情報送信処理のフローチャートである。
【図20】第6実施形態の情報通信システムの概略構成を表すブロック図である。
【図21】第6実施形態の外見情報更新処理のフローチャートである。
【図22】第6実施形態の情報送信処理のフローチャートである。
【図23】第6実施形態のサービス履歴記憶処理のフローチャートである。
【図24】第6実施形態のユーザ情報表示処理のフローチャートである。
【図25】第7実施形態の情報通信システムの概略構成を表すブロック図である。
【図26】第7実施形態の情報送信処理のフローチャートである。
【図27】第7実施形態のサービス履歴記憶処理のフローチャートである。
【図28】第7実施形態のユーザ情報表示処理のフローチャートである。
【図29】第8実施形態の情報通信システムの概略構成を表すブロック図である。
【図30】第8実施形態のユーザ情報表示処理のフローチャートである。
【符号の説明】
【0303】
10…施設側装置、11…制御部、12…記憶部、13…通信部、14…表示部、15…レジスタ、20…ユーザ側装置、21…制御部、22…記憶部、23…通信部、30…管理装置、31…制御部、32…記憶部、33…通信部、40…車両側装置、41…制御部、42…記憶部、43…通信部、50…車両、51…モニタカメラ、52…エンジン制御装置、53…ナビゲーション制御装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが所持するユーザ側装置と、ユーザが立ち寄りうる施設に設けられた施設側装置を備える情報通信システムであって、
前記ユーザ側装置は、当該ユーザ側装置を所持するユーザに関する情報として少なくともそのユーザの外見的特徴を特定可能なユーザ特定情報を前記施設側装置へ送信する外見情報送信手段を備え、
前記施設側装置は、前記ユーザ側装置から受信したユーザ特定情報に基づき特定されるユーザの外見的特徴を出力する出力手段を備えること
を特徴とする情報通信システム。
【請求項2】
前記施設側装置は、前記ユーザ側装置との間で無線通信可能に構成されており、当該施設側装置と通信状態にあるユーザ側装置から前記ユーザ特定情報を受信すること
を特徴とする請求項1に記載の情報通信システム。
【請求項3】
前記出力手段は、前記ユーザ側装置から受信したユーザ特定情報に基づき特定されるユーザの外見的特徴を報知すること
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の情報通信システム。
【請求項4】
前記施設側装置は、前記ユーザ側装置から受信したユーザ特定情報に基づき外見的特徴が特定されるユーザに提供すべきサービスを選定するためのサービス選定情報を、そのユーザ特定情報に基づき生成するサービス情報生成手段を備え、
前記出力手段は、前記ユーザ特定情報に基づき特定されるユーザの外見的特徴を、前記サービス情報生成手段により生成されたサービス選定情報とともに報知すること
を特徴とする請求項3に記載の情報通信システム。
【請求項5】
前記施設側装置は、当該施設側装置の設けられた施設において過去に提供されたサービスの履歴情報を記憶する履歴情報記憶手段を備え、
前記サービス情報生成手段は、前記履歴情報記憶手段に記憶される履歴情報のうち、前記ユーザ側装置から受信したユーザ特定情報に基づき外見的特徴が特定されるユーザに関連する履歴情報に基づいて前記サービス選定情報を生成すること
を特徴とする請求項4に記載の情報通信システム。
【請求項6】
前記ユーザ側装置の外見情報送信手段は、当該ユーザ側装置を所持するユーザの外見的特徴を表す情報を前記ユーザ特定情報として送信するように構成されており、
前記出力手段は、前記ユーザ側装置から受信したユーザ特定情報の表すユーザの外見的特徴を、前記サービス情報生成手段により生成されたサービス選定情報とともに報知すること
を特徴とする請求項5に記載の情報通信システム。
【請求項7】
前記施設側装置は、複数のユーザの外見的特徴を表す外見情報を記憶する外見情報記憶手段を備え、
前記ユーザ側装置の外見情報送信手段は、前記外見情報記憶手段に記憶される外見情報の中から当該ユーザ側装置を所持するユーザの外見的特徴を表す外見情報を特定可能な情報を前記ユーザ特定情報として送信するように構成されており、
前記出力手段は、前記ユーザ側装置から受信したユーザ特定情報に基づき特定される外見情報を前記外見情報記憶手段から取得し、取得した外見情報の表す外見的特徴を、前記サービス情報生成手段により生成されたサービス選定情報とともに報知すること
を特徴とする請求項5に記載の情報通信システム。
【請求項8】
複数の施設において過去に提供されたサービスの履歴情報を記憶する管理装置を備え、
前記施設側装置のサービス情報生成手段は、前記管理装置に記憶される履歴情報のうち、前記ユーザ側装置から受信したユーザ特定情報に基づき外見的特徴が特定されるユーザ及び当該施設側装置の設けられた施設の両方に関連する履歴情報に基づいて前記サービス選定情報を生成すること
を特徴とする請求項4に記載の情報通信システム。
【請求項9】
前記管理装置は、前記施設側装置から前記ユーザ特定情報及び施設に関する施設情報を受信した場合に、受信したユーザ特定情報に基づき外見的特徴が特定されるユーザ及び受信した施設情報に基づき特定される施設の両方に関連する履歴情報をその施設側装置へ送信する履歴情報返信手段を備え、
前記施設側装置のサービス情報生成手段は、前記ユーザ側装置から受信したユーザ特定情報及び当該施設側装置の設けられた施設に関する施設情報を前記管理装置へ送信して前記履歴情報を取得すること
を特徴とする請求項8に記載の情報通信システム。
【請求項10】
前記ユーザ側装置の外見情報送信手段は、当該ユーザ側装置を所持するユーザの外見的特徴を表す情報を前記ユーザ特定情報として送信するように構成されており、
前記出力手段は、前記ユーザ側装置から受信したユーザ特定情報の表すユーザの外見的特徴を、前記サービス情報生成手段により生成されたサービス選定情報とともに報知すること
を特徴とする請求項8又は請求項9に記載の情報通信システム。
【請求項11】
前記施設側装置は、複数のユーザの外見的特徴を表す外見情報を記憶する外見情報記憶手段を備え、
前記ユーザ側装置の外見情報送信手段は、前記外見情報記憶手段に記憶される外見情報の中から当該ユーザ側装置を所持するユーザの外見的特徴を表す外見情報を特定可能な情報を前記ユーザ特定情報として送信するように構成されており、
前記出力手段は、前記ユーザ側装置から受信したユーザ特定情報に基づき特定される外見情報を前記外見情報記憶手段から取得し、取得した外見情報の表す外見的特徴を、前記サービス情報生成手段により生成されたサービス選定情報とともに報知すること
を特徴とする請求項8又は請求項9に記載の情報通信システム。
【請求項12】
前記管理装置は、複数のユーザの外見的特徴を表す外見情報を記憶可能に構成されており、
前記ユーザ側装置の外見情報送信手段は、前記管理装置に記憶される外見情報の中から当該ユーザ側装置を所持するユーザの外見的特徴を表す外見情報を特定可能な情報を前記ユーザ特定情報として送信するように構成されており、
前記出力手段は、前記ユーザ側装置から受信したユーザ特定情報に基づき特定される外見情報を前記管理装置から取得し、取得した外見情報の表す外見的特徴を、前記サービス情報生成手段により生成されたサービス選定情報とともに報知すること
を特徴とする請求項8又は請求項9に記載の情報通信システム。
【請求項13】
前記管理装置は、前記施設側装置から前記ユーザ特定情報を受信した場合に、受信したユーザ特定情報に基づき特定される外見情報をその施設側装置へ送信する外見情報返信手段を備え、
前記出力手段は、前記ユーザ側装置から受信したユーザ特定情報を前記管理装置へ送信して前記外見情報を取得すること
を特徴とする請求項12に記載の情報通信システム。
【請求項14】
前記施設側装置のサービス情報生成手段は、当該施設側装置の設けられた施設において過去に提供されたサービスの履歴情報に基づき前記サービス選定情報を生成すること
を特徴とする請求項8から請求項13までのいずれか1項に記載の情報通信システム。
【請求項15】
前記施設側装置のサービス情報生成手段は、当該施設側装置の設けられた施設と同一種類の施設において過去に提供されたサービスの履歴情報に基づき前記サービス選定情報を生成すること
を特徴とする請求項8から請求項13までのいずれか1項に記載の情報通信システム。
【請求項16】
前記ユーザ側装置の外見情報送信手段は、当該ユーザ側装置を所持するユーザに固有の識別情報を特定可能な情報を前記ユーザ特定情報として前記施設側装置へ送信するように構成されており、
前記サービス情報生成手段は、前記ユーザ側装置から受信したユーザ特定情報に基づき特定される識別情報に該当するユーザが過去に提供を受けたサービスの履歴情報に基づいて前記サービス選定情報を生成すること
を特徴とする請求項5から請求項15までのいずれか1項に記載の情報通信システム。
【請求項17】
前記ユーザ側装置の外見情報送信手段は、当該ユーザ側装置を所持するユーザの特徴を表す特徴情報を特定可能な情報を前記ユーザ特定情報として前記施設側装置へ送信するように構成されており、
前記サービス情報生成手段は、前記ユーザ側装置から受信したユーザ特定情報に基づき特定される特徴情報に該当するユーザが過去に提供を受けたサービスの履歴情報に基づいて前記サービス選定情報を生成すること
を特徴とする請求項5から請求項15までのいずれか1項に記載の情報通信システム。
【請求項18】
前記サービス情報生成手段は、前記ユーザ側装置から受信したユーザ特定情報に基づき特定される特徴情報と同一又は類似の特徴情報のユーザが過去に提供を受けたサービスの履歴情報に基づいて前記サービス選定情報を生成すること
を特徴とする請求項17に記載の情報通信システム。
【請求項19】
前記ユーザ側装置の外見情報送信手段は、当該ユーザ側装置を所持するユーザに関する状態を表す状態情報を特定可能な情報を前記ユーザ特定情報として前記施設側装置へ送信するように構成されており、
前記サービス情報生成手段は、前記ユーザ側装置から受信したユーザ特定情報に基づき特定される状態情報に該当する履歴情報に基づいて前記サービス選定情報を生成すること
を特徴とする請求項5から請求項18までのいずれか1項に記載の情報通信システム。
【請求項20】
車両に搭載された状態検出装置を備え、
前記状態検出装置は、
車両に乗車するユーザの状態及び車両の状態のうち少なくとも一方を検出する状態検出手段と、
前記状態検出手段により検出された状態を表す状態情報を前記ユーザ側装置へ送信する状態情報送信手段を備え、
前記外見情報送信手段は、前記状態検出装置から受信した状態情報を特定可能な情報を前記ユーザ特定情報として前記施設側装置へ送信すること
を特徴とする請求項19に記載の情報通信システム。
【請求項21】
前記ユーザ側装置は、当該ユーザ装置を所持するユーザが複数の施設において過去に提供を受けたサービスの履歴情報を記憶する履歴情報記憶手段を備え、
前記施設側装置のサービス情報生成手段は、前記履歴情報記憶手段に記憶される履歴情報のうち、当該施設側装置の設けられた施設に関連する履歴情報に基づいて前記サービス選定情報を生成すること
を特徴とする請求項4に記載の情報通信システム。
【請求項22】
前記ユーザ側装置の外見情報送信手段は、当該ユーザ側装置を所持するユーザの外見的特徴を表す情報を前記ユーザ特定情報として送信するように構成されており、
前記出力手段は、前記ユーザ側装置から受信したユーザ特定情報の表すユーザの外見的特徴を、前記サービス情報生成手段により生成されたサービス選定情報とともに報知すること
を特徴とする請求項21に記載の情報通信システム。
【請求項23】
前記施設側装置は、複数のユーザの外見的特徴を表す外見情報を記憶する外見情報記憶手段を備え、
前記ユーザ側装置の外見情報送信手段は、前記外見情報記憶手段に記憶される外見情報の中から当該ユーザ側装置を所持するユーザの外見的特徴を表す外見情報を特定可能な情報を前記ユーザ特定情報として送信するように構成されており、
前記出力手段は、前記ユーザ側装置から受信したユーザ特定情報に基づき特定される外見情報を前記外見情報記憶手段から取得し、取得した外見情報の表す外見的特徴を、前記サービス情報生成手段により生成されたサービス選定情報とともに報知すること
を特徴とする請求項21に記載の情報通信システム。
【請求項24】
前記施設側装置のサービス情報生成手段は、当該施設側装置の設けられた施設において過去に提供されたサービスの履歴情報に基づき前記サービス選定情報を生成すること
を特徴とする請求項21から請求項23までのいずれか1項に記載の情報通信システム。
【請求項25】
前記施設側装置のサービス情報生成手段は、当該施設側装置の設けられた施設と同一種類の施設において過去に提供されたサービスの履歴情報に基づき前記サービス選定情報を生成すること
を特徴とする請求項21から請求項23までのいずれか1項に記載の情報通信システム。
【請求項26】
前記ユーザ側装置の外見情報送信手段は、当該ユーザ側装置を所持するユーザの顔を撮影した顔撮影画像を外見的特徴として特定可能なユーザ特定情報を前記施設側装置へ送信するように構成されており、
前記出力手段は、前記ユーザ側装置から受信したユーザ特定情報に基づき特定されるユーザの顔撮影画像を出力すること
を特徴とする請求項1から請求項25までのいずれか1項に記載の情報通信システム。
【請求項27】
ユーザの顔を撮影し、顔撮影画像をそのユーザが所持するユーザ側装置へ送信する画像更新処理を行う更新装置を備え、
前記外見情報送信手段は、前記更新装置から受信した顔撮影画像を外見的特徴として特定可能なユーザ特定情報を前記施設側装置へ送信すること
を特徴とする請求項26に記載の情報通信システム。
【請求項28】
前記更新装置は、車両に設けられ、車両の運転席に存在するユーザの顔を撮影すること
を特徴とする請求項27に記載の情報通信システム。
【請求項29】
前記更新装置は、前回の画像更新処理からあらかじめ定められた期間の経過後に前記画像更新処理を行うこと
を特徴とする請求項27又は請求項28に記載の情報通信システム。
【請求項30】
前記期間は、ユーザの年齢に応じて異なる長さに設定されること
を特徴とする請求項29に記載の情報通信システム。
【請求項31】
前記更新装置は、撮影用の光量が確保されている状況で前記画像更新処理を行うこと
を特徴とする請求項27から請求項30までのいずれか1項に記載の情報通信システム。
【請求項32】
前記更新装置は、ユーザが施設において所定のサービスの提供を受けたことを条件として前記画像更新処理を行うこと
を特徴とする請求項27から請求項31までのいずれか1項に記載の情報通信システム。
【請求項33】
ユーザに関する情報として少なくともそのユーザの外見的特徴を特定可能なユーザ特定情報を施設側装置へ送信する外見情報送信手段を備える、ユーザが所持するユーザ側装置と、
ユーザが立ち寄りうる施設に設けられた施設側装置と、
を備える情報通信システムに用いられる前記施設側装置であって、
前記ユーザ側装置から受信したユーザ特定情報に基づき特定されるユーザの外見的特徴を出力する出力手段を備えること
を特徴とする施設側装置。
【請求項34】
前記出力手段は、前記ユーザ側装置から受信したユーザ特定情報に基づき特定されるユーザの外見的特徴を報知すること
を特徴とする請求項33に記載の施設側装置。
【請求項35】
前記施設側装置は、前記ユーザ側装置から受信したユーザ特定情報に基づき外見的特徴が特定されるユーザに提供すべきサービスを選定するためのサービス選定情報を、そのユーザ特定情報に基づき生成するサービス情報生成手段を備え、
前記出力手段は、前記ユーザ特定情報に基づき特定されるユーザの外見的特徴を、前記サービス情報生成手段により生成されたサービス選定情報とともに報知すること
を特徴とする請求項34に記載の施設側装置。
【請求項36】
前記施設側装置は、当該施設側装置の設けられた施設において過去に提供されたサービスの履歴情報を記憶する履歴情報記憶手段を備え、
前記サービス情報生成手段は、前記履歴情報記憶手段に記憶される履歴情報のうち、前記ユーザ側装置から受信したユーザ特定情報に基づき外見的特徴が特定されるユーザに関連する履歴情報に基づいて前記サービス選定情報を生成すること
を特徴とする請求項35に記載の施設側装置。
【請求項37】
複数の施設において過去に提供されたサービスの履歴情報を記憶する管理装置を備え、
前記サービス情報生成手段は、前記管理装置に記憶される履歴情報のうち、前記ユーザ側装置から受信したユーザ特定情報に基づき外見的特徴が特定されるユーザ及び当該施設側装置の設けられた施設の両方に関連する履歴情報に基づいて前記サービス選定情報を生成すること
を特徴とする請求項35に記載の施設側装置。
【請求項38】
前記サービス情報生成手段は、当該施設側装置の設けられた施設において過去に提供されたサービスの履歴情報に基づき前記サービス選定情報を生成すること
を特徴とする請求項37に記載の施設側装置。
【請求項39】
前記サービス情報生成手段は、当該施設側装置の設けられた施設と同一種類の施設において過去に提供されたサービスの履歴情報に基づき前記サービス選定情報を生成すること
を特徴とする請求項37に記載の施設側装置。
【請求項40】
前記ユーザ側装置の外見情報送信手段は、当該ユーザ側装置を所持するユーザに固有の識別情報を特定可能な情報を前記ユーザ特定情報として前記施設側装置へ送信するように構成されており、
前記サービス情報生成手段は、前記ユーザ側装置から受信したユーザ特定情報に基づき特定される識別情報に該当するユーザが過去に提供を受けたサービスの履歴情報に基づいて前記サービス選定情報を生成すること
を特徴とする請求項36から請求項39までのいずれか1項に記載の施設側装置。
【請求項41】
前記ユーザ側装置の外見情報送信手段は、当該ユーザ側装置を所持するユーザの特徴を表す特徴情報を特定可能な情報を前記ユーザ特定情報として前記施設側装置へ送信するように構成されており、
前記サービス情報生成手段は、前記ユーザ側装置から受信したユーザ特定情報に基づき特定される特徴情報に該当するユーザが過去に提供を受けたサービスの履歴情報に基づいて前記サービス選定情報を生成すること
を特徴とする請求項36から請求項39までのいずれか1項に記載の施設側装置。
【請求項42】
前記ユーザ側装置の外見情報送信手段は、当該ユーザ側装置を所持するユーザに関する状態を表す状態情報を特定可能な情報を前記ユーザ特定情報として前記施設側装置へ送信するように構成されており、
前記サービス情報生成手段は、前記ユーザ側装置から受信したユーザ特定情報に基づき特定される状態情報に該当する履歴情報に基づいて前記サービス選定情報を生成すること
を特徴とする請求項36から請求項41までのいずれか1項に記載の施設側装置。
【請求項43】
前記ユーザ側装置は、当該ユーザ装置を所持するユーザが複数の施設において過去に提供を受けたサービスの履歴情報を記憶する履歴情報記憶手段を備え、
前記サービス情報生成手段は、前記履歴情報記憶手段に記憶される履歴情報のうち、当該施設側装置の設けられた施設に関連する履歴情報に基づいて前記サービス選定情報を生成すること
を特徴とする請求項35に記載の施設側装置。
【請求項44】
前記サービス情報生成手段は、当該施設側装置の設けられた施設において過去に提供されたサービスの履歴情報に基づき前記サービス選定情報を生成すること
を特徴とする請求項43に記載の施設側装置。
【請求項45】
前記サービス情報生成手段は、当該施設側装置の設けられた施設と同一種類の施設において過去に提供されたサービスの履歴情報に基づき前記サービス選定情報を生成すること
を特徴とする請求項43に記載の施設側装置。
【請求項46】
前記ユーザ側装置の外見情報送信手段は、当該ユーザ側装置を所持するユーザの顔を撮影した顔撮影画像を外見的特徴として特定可能なユーザ特定情報を前記施設側装置へ送信するように構成されており、
前記出力手段は、前記ユーザ側装置から受信したユーザ特定情報に基づき特定されるユーザの顔撮影画像を出力すること
を特徴とする請求項33から請求項45までのいずれか1項に記載の施設側装置。
【請求項47】
ユーザが所持するユーザ側装置と、
前記ユーザ側装置から受信したユーザ特定情報に基づき特定されるユーザの外見的特徴を出力する出力手段を備える、ユーザが立ち寄りうる施設に設けられた施設側装置と、
を備える情報通信システムに用いられる前記ユーザ側装置であって、
当該ユーザ側装置を所持するユーザに関する情報として少なくともそのユーザの外見的特徴を特定可能なユーザ特定情報を前記施設側装置へ送信する外見情報送信手段を備えること
を特徴とするユーザ側装置。
【請求項48】
前記施設側装置は、前記ユーザ側装置から受信したユーザ特定情報に基づき外見的特徴が特定されるユーザに提供すべきサービスを選定するためのサービス選定情報を、そのユーザ特定情報に基づき生成するサービス情報生成手段を備え、
前記出力手段は、前記ユーザ側装置から受信したユーザ特定情報に基づき特定されるユーザの外見的特徴を、前記サービス情報生成手段により生成されたサービス選定情報とともに報知すること
を特徴とする請求項47に記載のユーザ側装置。
【請求項49】
前記施設側装置は、当該施設側装置の設けられた施設において過去に提供されたサービスの履歴情報を記憶する履歴情報記憶手段を備え、
前記サービス情報生成手段は、前記履歴情報記憶手段に記憶される履歴情報のうち、前記ユーザ側装置から受信したユーザ特定情報に基づき外見的特徴が特定されるユーザに関連する履歴情報に基づいて前記サービス選定情報を生成するように構成されており、
前記外見情報送信手段は、当該ユーザ側装置を所持するユーザの外見的特徴を表す情報を前記ユーザ特定情報として送信するように構成されており、
前記出力手段は、前記ユーザ側装置から受信したユーザ特定情報の表すユーザの外見的特徴を、前記サービス情報生成手段により生成されたサービス選定情報とともに報知すること
を特徴とする請求項48に記載のユーザ側装置。
【請求項50】
前記施設側装置は、
当該施設側装置の設けられた施設において過去に提供されたサービスの履歴情報を記憶する履歴情報記憶手段と、
複数のユーザの外見的特徴を表す外見情報を記憶する外見情報記憶手段を備え、
前記サービス情報生成手段は、前記履歴情報記憶手段に記憶される履歴情報のうち、前記ユーザ側装置から受信したユーザ特定情報に基づき外見的特徴が特定されるユーザに関連する履歴情報に基づいて前記サービス選定情報を生成するように構成されており、
前記外見情報送信手段は、前記外見情報記憶手段に記憶される外見情報の中から当該ユーザ側装置を所持するユーザの外見的特徴を表す外見情報を特定可能な情報を前記ユーザ特定情報として送信するように構成されており、
前記出力手段は、前記ユーザ側装置から受信したユーザ特定情報に基づき特定される外見情報を前記外見情報記憶手段から取得し、取得した外見情報の表す外見的特徴を、前記サービス情報生成手段により生成されたサービス選定情報とともに報知すること
を特徴とする請求項48に記載のユーザ側装置。
【請求項51】
複数の施設において過去に提供されたサービスの履歴情報を記憶する管理装置を備え、
前記施設側装置のサービス情報生成手段は、前記管理装置に記憶される履歴情報のうち、前記ユーザ側装置から受信したユーザ特定情報に基づき外見的特徴が特定されるユーザ及び当該施設側装置の設けられた施設の両方に関連する履歴情報に基づいて前記サービス選定情報を生成するように構成されており、
前記外見情報送信手段は、当該ユーザ側装置を所持するユーザの外見的特徴を表す情報を前記ユーザ特定情報として送信するように構成されており、
前記出力手段は、前記ユーザ側装置から受信したユーザ特定情報の表すユーザの外見的特徴を、前記サービス情報生成手段により生成されたサービス選定情報とともに報知すること
を特徴とする請求項48に記載のユーザ側装置。
【請求項52】
複数の施設において過去に提供されたサービスの履歴情報を記憶する管理装置を備え、
前記施設側装置は、複数のユーザの外見的特徴を表す外見情報を記憶する外見情報記憶手段を備え、
前記施設側装置のサービス情報生成手段は、前記管理装置に記憶される履歴情報のうち、前記ユーザ側装置から受信したユーザ特定情報に基づき外見的特徴が特定されるユーザ及び当該施設側装置の設けられた施設の両方に関連する履歴情報に基づいて前記サービス選定情報を生成するように構成されており、
前記外見情報送信手段は、前記外見情報記憶手段に記憶される外見情報の中から当該ユーザ側装置を所持するユーザの外見的特徴を表す外見情報を特定可能な情報を前記ユーザ特定情報として送信するように構成されており、
前記出力手段は、前記ユーザ側装置から受信したユーザ特定情報に基づき特定される外見情報を前記外見情報記憶手段から取得し、取得した外見情報の表す外見的特徴を、前記サービス情報生成手段により生成されたサービス選定情報とともに報知すること
を特徴とする請求項48に記載のユーザ側装置。
【請求項53】
複数の施設において過去に提供されたサービスの履歴情報を記憶する管理装置を備え、
前記管理装置は、複数のユーザの外見的特徴を表す外見情報を記憶可能に構成されており、
前記施設側装置のサービス情報生成手段は、前記管理装置に記憶される履歴情報のうち、前記ユーザ側装置から受信したユーザ特定情報に基づき外見的特徴が特定されるユーザ及び当該施設側装置の設けられた施設の両方に関連する履歴情報に基づいて前記サービス選定情報を生成するように構成されており、
前記外見情報送信手段は、前記管理装置に記憶される外見情報の中から当該ユーザ側装置を所持するユーザの外見的特徴を表す外見情報を特定可能な情報を前記ユーザ特定情報として送信するように構成されており、
前記出力手段は、前記ユーザ側装置から受信したユーザ特定情報に基づき特定される外見情報を前記管理装置から取得し、取得した外見情報の表す外見的特徴を、前記サービス情報生成手段により生成されたサービス選定情報とともに報知すること
を特徴とする請求項48に記載のユーザ側装置。
【請求項54】
前記ユーザ側装置は、当該ユーザ装置を所持するユーザが複数の施設において過去に提供を受けたサービスの履歴情報を記憶する履歴情報記憶手段を備え、
前記施設側装置のサービス情報生成手段は、前記履歴情報記憶手段に記憶される履歴情報のうち、当該施設側装置の設けられた施設に関連する履歴情報に基づいて前記サービス選定情報を生成するように構成されており、
前記外見情報送信手段は、当該ユーザ側装置を所持するユーザの外見的特徴を表す情報を前記ユーザ特定情報として送信するように構成されており、
前記出力手段は、前記ユーザ側装置から受信したユーザ特定情報の表すユーザの外見的特徴を、前記サービス情報生成手段により生成されたサービス選定情報とともに報知すること
を特徴とする請求項48に記載のユーザ側装置。
【請求項55】
前記ユーザ側装置は、当該ユーザ装置を所持するユーザが複数の施設において過去に提供を受けたサービスの履歴情報を記憶する履歴情報記憶手段を備え、
前記施設側装置は、複数のユーザの外見的特徴を表す外見情報を記憶する外見情報記憶手段を備え、
前記施設側装置のサービス情報生成手段は、前記履歴情報記憶手段に記憶される履歴情報のうち、当該施設側装置の設けられた施設に関連する履歴情報に基づいて前記サービス選定情報を生成するように構成されており、
前記外見情報送信手段は、前記外見情報記憶手段に記憶される外見情報の中から当該ユーザ側装置を所持するユーザの外見的特徴を表す外見情報を特定可能な情報を前記ユーザ特定情報として送信するように構成されており、
前記出力手段は、前記ユーザ側装置から受信したユーザ特定情報に基づき特定される外見情報を前記外見情報記憶手段から取得し、取得した外見情報の表す外見的特徴を、前記サービス情報生成手段により生成されたサービス選定情報とともに報知すること
を特徴とする請求項48に記載のユーザ側装置。
【請求項56】
前記外見情報送信手段は、当該ユーザ側装置を所持するユーザの顔を撮影した顔撮影画像を外見的特徴として特定可能なユーザ特定情報を前記施設側装置へ送信するように構成されており、
前記出力手段は、前記ユーザ側装置から受信したユーザ特定情報に基づき特定されるユーザの顔撮影画像を出力すること
を特徴とする請求項47から請求項55までのいずれか1項に記載のユーザ側装置。
【請求項57】
ユーザの顔を撮影し、顔撮影画像をそのユーザが所持するユーザ側装置へ送信する画像更新処理を行う更新装置を備え、
前記外見情報送信手段は、前記更新装置から受信した顔撮影画像を外見的特徴として特定可能なユーザ特定情報を前記施設側装置へ送信すること
を特徴とする請求項56に記載のユーザ側装置。
【請求項58】
ユーザに関する情報として、少なくともそのユーザの外見的特徴と状態検出装置から受信したそのユーザに関する状態を表す状態情報を特定可能なユーザ特定情報を、施設側装置へ送信する外見情報送信手段を備える、ユーザが所持するユーザ側装置と、
施設において過去に提供されたサービスの履歴情報を記憶する履歴情報記憶手段と、前記履歴情報記憶手段に記憶される履歴情報のうち、前記ユーザ側装置から受信したユーザ特定情報に基づき外見的特徴が特定されるユーザに関連する履歴情報であって、そのユーザ特定情報に基づき特定される状態情報に該当する履歴情報に基づいて、そのユーザに提供すべきサービスを選定するためのサービス選定情報を生成するサービス情報生成手段と、前記ユーザ側装置から受信したユーザ特定情報に基づき特定されるユーザの外見的特徴を、前記サービス情報生成手段により生成されたサービス選定情報とともに報知する報知手段を備える、ユーザが立ち寄りうる施設に設けられた施設側装置と、
車両に搭載された状態検出装置と、
を備える情報通信システムに用いられる前記状態検出装置であって、
車両に乗車するユーザの状態及び車両の状態のうち少なくとも一方を検出する状態検出手段と、
前記状態検出手段により検出された状態を表す状態情報を前記ユーザ側装置へ送信する状態情報送信手段を備えること
を特徴とする状態検出装置。
【請求項59】
ユーザに関する情報として、少なくともそのユーザの外見的特徴と状態検出装置から受信したそのユーザに関する状態を表す状態情報を特定可能なユーザ特定情報を、施設側装置へ送信する外見情報送信手段を備える、ユーザが所持するユーザ側装置と、
複数の施設において過去に提供されたサービスの履歴情報を記憶する管理装置と、
前記管理装置に記憶される履歴情報のうち、前記ユーザ側装置から受信したユーザ特定情報に基づき外見的特徴が特定されるユーザ及び当該施設側装置の設けられた施設の両方に関連する履歴情報であって、そのユーザ特定情報に基づき特定される状態情報に該当する履歴情報に基づいて、そのユーザに提供すべきサービスを選定するためのサービス選定情報を生成するサービス情報生成手段と、前記ユーザ側装置から受信したユーザ特定情報に基づき特定されるユーザの外見的特徴を、前記サービス情報生成手段により生成されたサービス選定情報とともに報知する報知手段を備える、ユーザが立ち寄りうる施設に設けられた施設側装置と、
車両に搭載された状態検出装置と、
を備える情報通信システムに用いられる前記状態検出装置であって、
車両に乗車するユーザの状態及び車両の状態のうち少なくとも一方を検出する状態検出手段と、
前記状態検出手段により検出された状態を表す状態情報を前記ユーザ側装置へ送信する状態情報送信手段を備えること
を特徴とする状態検出装置。
【請求項60】
車両に設けられた更新装置と、
ユーザに関する情報として少なくとも前記更新装置から受信したそのユーザの顔撮影画像を特定可能なユーザ特定情報を施設側装置へ送信する外見情報送信手段を備える、ユーザが所持するユーザ側装置と、
前記ユーザ側装置から受信したユーザ特定情報に基づき特定されるユーザの顔撮影画像を出力する出力手段を備える、ユーザが立ち寄りうる施設に設けられた施設側装置と、
を備える情報通信システムに用いられる前記更新装置であって、
車両の運転席に存在するユーザの顔を撮影し、顔撮影画像をそのユーザが所持するユーザ側装置へ送信する画像更新処理を行うこと
を特徴とする更新装置。
【請求項61】
前回の画像更新処理からあらかじめ定められた期間の経過後に前記画像更新処理を行うこと
を特徴とする請求項60に記載の更新装置。
【請求項62】
前記期間は、ユーザの年齢に応じて異なる長さに設定されること
を特徴とする請求項61に記載の更新装置。
【請求項63】
撮影用の光量が確保されている状況で前記画像更新処理を行うこと
を特徴とする請求項60から請求項62までのいずれか1項に記載の更新装置。
【請求項64】
ユーザが施設において所定のサービスの提供を受けたことを条件として前記画像更新処理を行うこと
を特徴とする請求項60から請求項63までのいずれか1項に記載の更新装置。
【請求項65】
ユーザに関する情報として少なくともそのユーザの外見的特徴を特定可能なユーザ特定情報を施設側装置へ送信する外見情報送信手段を備える、ユーザが所持するユーザ側装置と、
ユーザが立ち寄りうる施設に設けられた施設側装置と、
を備える情報通信システムに用いられる前記施設側装置としてコンピュータを機能させるための施設側装置用プログラムであって、
前記ユーザ側装置から受信したユーザ特定情報に基づき特定されるユーザの外見的特徴を出力する出力手段としてコンピュータを機能させること
を特徴とする施設側装置用プログラム。
【請求項66】
ユーザが所持するユーザ側装置と、
前記ユーザ側装置から受信したユーザ特定情報に基づき特定されるユーザの外見的特徴を出力する出力手段を備える、ユーザが立ち寄りうる施設に設けられた施設側装置と、
を備える情報通信システムに用いられる前記ユーザ側装置としてコンピュータを機能させるためのユーザ側装置用プログラムであって、
当該ユーザ側装置を所持するユーザに関する情報として少なくともそのユーザの外見的特徴を特定可能なユーザ特定情報を前記施設側装置へ送信する外見情報送信手段としてコンピュータを機能させること
を特徴とするユーザ側装置用プログラム。
【請求項67】
ユーザに関する情報として、少なくともそのユーザの外見的特徴と状態検出装置から受信したそのユーザに関する状態を表す状態情報を特定可能なユーザ特定情報を、施設側装置へ送信する外見情報送信手段を備える、ユーザが所持するユーザ側装置と、
施設において過去に提供されたサービスの履歴情報を記憶する履歴情報記憶手段と、前記履歴情報記憶手段に記憶される履歴情報のうち、前記ユーザ側装置から受信したユーザ特定情報に基づき外見的特徴が特定されるユーザに関連する履歴情報であって、そのユーザ特定情報に基づき特定される状態情報に該当する履歴情報に基づいて、そのユーザに提供すべきサービスを選定するためのサービス選定情報を生成するサービス情報生成手段と、前記ユーザ側装置から受信したユーザ特定情報に基づき特定されるユーザの外見的特徴を、前記サービス情報生成手段により生成されたサービス選定情報とともに報知する報知手段を備える、ユーザが立ち寄りうる施設に設けられた施設側装置と、
車両に搭載された状態検出装置と、
を備える情報通信システムに用いられる前記状態検出装置としてコンピュータを機能させるための状態検出装置用プログラムであって、
車両に乗車するユーザの状態及び車両の状態のうち少なくとも一方を検出する状態検出手段と、
前記状態検出手段により検出された状態を表す状態情報を前記ユーザ側装置へ送信する状態情報送信手段としてコンピュータを機能させること
を特徴とする状態検出装置用プログラム。
【請求項68】
ユーザに関する情報として、少なくともそのユーザの外見的特徴と状態検出装置から受信したそのユーザに関する状態を表す状態情報を特定可能なユーザ特定情報を、施設側装置へ送信する外見情報送信手段を備える、ユーザが所持するユーザ側装置と、
複数の施設において過去に提供されたサービスの履歴情報を記憶する管理装置と、
前記管理装置に記憶される履歴情報のうち、前記ユーザ側装置から受信したユーザ特定情報に基づき外見的特徴が特定されるユーザ及び当該施設側装置の設けられた施設の両方に関連する履歴情報であって、そのユーザ特定情報に基づき特定される状態情報に該当する履歴情報に基づいて、そのユーザに提供すべきサービスを選定するためのサービス選定情報を生成するサービス情報生成手段と、前記ユーザ側装置から受信したユーザ特定情報に基づき特定されるユーザの外見的特徴を、前記サービス情報生成手段により生成されたサービス選定情報とともに報知する報知手段を備える、ユーザが立ち寄りうる施設に設けられた施設側装置と、
車両に搭載された状態検出装置と、
を備える情報通信システムに用いられる前記状態検出装置としてコンピュータを機能させるための状態検出装置用プログラムであって、
車両に乗車するユーザの状態及び車両の状態のうち少なくとも一方を検出する状態検出手段と、
前記状態検出手段により検出された状態を表す状態情報を前記ユーザ側装置へ送信する状態情報送信手段としてコンピュータを機能させること
を特徴とする状態検出装置用プログラム。
【請求項69】
車両に設けられた更新装置と、
ユーザに関する情報として少なくとも前記更新装置から受信したそのユーザの顔撮影画像を特定可能なユーザ特定情報を施設側装置へ送信する外見情報送信手段を備える、ユーザが所持するユーザ側装置と、
前記ユーザ側装置から受信したユーザ特定情報に基づき特定されるユーザの顔撮影画像を出力する出力手段を備える、ユーザが立ち寄りうる施設に設けられた施設側装置と、
を備える情報通信システムに用いられる前記更新装置としてコンピュータを機能させるための更新装置用プログラムであって、
車両の運転席に存在するユーザの顔を撮影し、顔撮影画像をそのユーザが所持するユーザ側装置へ送信する画像更新処理を行う手段としてコンピュータを機能させること
を特徴とする更新装置用プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【公開番号】特開2008−219379(P2008−219379A)
【公開日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−52942(P2007−52942)
【出願日】平成19年3月2日(2007.3.2)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【出願人】(000004695)株式会社日本自動車部品総合研究所 (1,981)
【Fターム(参考)】