説明

液晶表示装置

【課題】昇圧トランスを利用したインバータ回路において、昇圧トランスの一次側に印加する電圧のコントロールに不具合が生じた場合であっても、回路を完全に停止させることなく不具合の解消が可能な液晶表示装置を提供する。
【解決手段】制御ICは、フルブリッジ回路26bを構成する各MOS−FETのスイッチング制御を行う周波数間でフェーズシフト制御を行うことによりインバータ回路26の出力する交流電圧の上下動を解消するような所定の周波数信号を発振し、該周波数信号の周波数でフルブリッジ回路26bを構成する各MOS−FETをスイッチング制御しており、マイコン22は、この制御ICに対して発振を指示する発振制御信号を入力しており、インバータ回路26の出力低下を検出すると、出力低下が所定時間以上連続しているか否かを判断し、所定時間以上連続している場合は制御ICをリセットする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶表示装置に関し、特に、フルブリッジ回路にて昇圧トランスのオンオフ制御を行う他励式インバータ回路を備えた液晶表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
フルブリッジ回路やハーフブリッジ回路といったブリッジ回路を利用した発振回路においては、ブリッジ回路を構成するスイッチング素子のオン/オフタイミングやオン/オフの前後に発生する電流・電圧の変動に起因する誤動作が発生しやすく、この誤動作に対処する技術が知られている。
【0003】
例えば、引用文献1には、ハーフブリッジ回路において、ローサイド側のスイッチング素子をオフに切り換えた直後もしくはハイサイド側のスイッチング素子をオンに切り換えた直後に生じるハイサイド側の基準電位に上昇に起因する制御回路の誤動作を防止するために、ハイサイド側のスイッチング素子のオン期間とローサイド側のスイッチング素子のオン期間との間に両スイッチング素子が共にオフする期間を設けることについて記載されている。
【0004】
その他、インバータ駆動回路において、複数の駆動回路と電源との間の配線上に抵抗を備えることにより、配線上のサージ電圧を低減して、駆動回路や保護回路の誤動作を防止する技術(例えば特許文献2参照)、インバータ回路のブリッジ回路における異常をラッチ回路で検出してインバータ回路の出力を停止させる技術(例えば特許文献3参照)、なども知られている。
【特許文献1】特開2006−121840号公報
【特許文献2】特開2004−56977号公報
【特許文献3】特開2000−32771号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述の特許文献1〜3の技術は、昇圧トランスを利用したインバータ回路に関するものではなく、インバータ回路の出力電圧を安定させるために、昇圧トランスの二次電圧のフィードバックを利用して一次側に印加する電圧をコントロールすることは想定されていない。また、特許文献1〜3の技術では、誤動作が生じた場合には回路の動作自体を停止させてしまっている。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、昇圧トランスを利用したインバータ回路において、昇圧トランスの一次側に印加する電圧のコントロールに不具合が生じた場合であっても、回路を完全に停止させることなく不具合の解消が可能な液晶表示装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明では、入力された直流電圧を交流に変換するとともにトランスで昇圧して出力する他励式インバータ回路と、該他励式インバータ回路に直流電圧を供給する電源回路と、前記他励式インバータ回路の出力する交流電圧で点灯されるバックライトと、該バックライトにより背面から光を照射される液晶パネルと、入力された画像データから駆動信号を生成して前記液晶パネルを駆動する駆動回路と、を備え、入力された画像データに基づく映像を前記液晶パネルの画面に表示する液晶表示装置において、前記フルブリッジ回路を構成する各スイッチング素子のスイッチング制御を行う周波数間でフェーズシフト制御を行うことにより前記交流電圧の上下動を解消するような所定の周波数信号を発振し、該周波数信号の周波数で前記フルブリッジ回路を構成する各スイッチング素子をスイッチング制御する制御ICと、発振を指示する発振制御信号を前記制御ICに入力する発振指示手段と、前記他励式インバータ回路の出力する前記交流電圧の出力低下を検出する二次電圧検出手段と、前記二次電圧検出手段が前記交流電圧の出力が所定レベルよりも低下したことを所定時間以上連続して検出すると前記制御ICをリセットするリセット手段と、を備える構成としてある。すなわち制御ICのフェーズシフト制御に起因する不具合が原因でインバータ回路の出力が低下した場合に、前記他励式インバータ回路自体を停止することなく、制御ICのみをリセットすることで不具合の解消が図れる。この制御ICのリセットは利用者が視認できない程度の短時間で完了するため、利用者の利便性を損なうことも無い。
【0008】
また、本発明の他の態様として、前記二次電圧検出手段が前記所定時間よりも長い第二の所定時間以上連続して前記交流電圧が所定電圧より低下したことを検出すると、前記他励式インバータ回路に対する前記直流電圧の入力を停止させる電源遮断手段を備える構成も可能である。すなわち制御ICのリセットで不具合が解消しない場合に、インバータ回路の動作を停止させることができるため、制御ICの不具合以外の原因による不具合であっても対処可能となる。
【0009】
また、本発明の他の態様として、前記他励式インバータ回路は、前記交流電圧を所定電圧と比較した結果を出力する帰還回路を備えており、前記二次電圧検出手段は、前記帰還回路の出力する結果に基づいて二次電圧の検出を行う構成も可能である。すなわち、制御ICの仕様に適した範囲の電圧を帰還電圧として利用可能となるため、汎用の制御ICや既存の制御ICをそのまま利用可能であり、コストダウンが図れる。
【0010】
また、本発明の他の態様として、前記液晶表示装置は、入力された直流電圧を交流に変換するとともにトランスで昇圧して出力する他励式インバータ回路と、該他励式インバータ回路に直流電圧を供給する電源回路と、前記他励式インバータ回路の出力する交流電圧で点灯されるバックライトと、該バックライトにより背面から光を照射される液晶パネルと、所望周波数のテレビ放送信号を受信して中間周波信号としての映像信号に変換して出力するチューナと、前記チューナが入力した前記映像信号から前記液晶パネルの1画面分の画像データを生成して出力する映像処理部と、前記映像処理部が入力した画像データから駆動信号を生成して前記液晶パネルを駆動する駆動回路と、前記他励式インバータ回路の発振と前記電源回路の直流電圧の出力とを制御するマイコンと、を備え、入力されたテレビ放送信号に基づく映像を前記液晶パネルの画面に表示する液晶テレビジョンであり、前記他励式インバータ回路は、入力された直流電圧から脈流を除去した平滑電圧を出力する平滑回路と、各ハーフブリッジ結合の一端に前記平滑電圧が入力されると共に他端が接地された第一のハーフブリッジ結合と第二のハーフブリッジ結合とを結合したフルブリッジ結合で構成され、昇圧トランスの一次巻線に交流を印加するフルブリッジ回路と、前記昇圧トランスの二次巻線の電圧に対応した電圧を帰還電圧として出力する帰還回路と、前記フルブリッジ回路を構成する各MOS−FETのスイッチング制御を行う周波数間でフェーズシフト制御を行うことにより前記帰還電圧の上下動を解消するような所定の周波数信号を発振し、該周波数信号の周波数で前記フルブリッジ回路を構成する各MOS−FETをスイッチング制御する制御ICと、を備えており、前記マイコンは、前記制御ICに発振を指示する発振制御信号を出力するメインマイコンと、該メインマイコンとUARTで接続され且つ前記帰還回路から帰還電圧を入力されるサブマイコンと、を含んで構成され、前記帰還回路は、前記昇圧トランスの二次電圧を所定割合に分圧するコンデンサと、該コンデンサによって分圧された電圧とリファレンス電圧とを比較するコンパレータと、該コンパレータの出力電圧を所定割合に分割する分割抵抗と、該分割抵抗の分割点の電圧をベースに入力されるとともにエミッタを接地され且つコレクタを前記制御ICと前記サブマイコンに接続されたNPN型のトランジスタと、により構成され、前記二次巻線の電圧が所定レベル以上であれば、前記コンパレータにはリファレンス電圧よりも高い電圧が入力されるためローレベルを出力して前記トランジスタがオフすることにより前記帰還電圧がハイレベルとなる一方、前記二次巻線の電圧が所定電圧を下回った場合は、前記コンパレータにはリファレンス電圧よりも低い電圧が入力されるためハイレベルを出力して前記トランジスタがオンすることになるため帰還電圧Vsenがローレベルとなり、前記メインマイコンは、UARTを介してサブマイコンの検出した帰還電圧の低下を認識すると、前記帰還電圧の低下から200ミリ秒以内に前記発振制御信号の出力を約10ミリ秒間停止して制御ICのリセットを行い、その後、前記帰還電圧が所定電圧以上に回復したか否かを判断し、前記帰還電圧が所定電圧以上に回復していない場合は、帰還電圧の低下を検出してから200ミリ秒経過後に電源回路の電源電圧出力を停止させる構成も可能である。
【発明の効果】
【0011】
以上説明したように本発明によれば、昇圧トランスの一次側に印加する電圧のコントロールに不具合が生じた場合に回路を完全に停止させることなく不具合の解消が可能な液晶表示装置を提供することができる。
そして請求項2にかかる発明によれば、制御ICの不具合以外が原因となる不具合であっても対処可能となる。
また請求項3にかかる発明によれば、コストダウンが図れる。
そして請求項4のような、より具体的な構成において、前述した請求項1〜請求項3の各発明と同様の作用を奏することはいうまでもない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、下記の順序に従って本発明の実施形態を説明する。
(1)液晶テレビの構成:
(2)インバータ回路の構成:
(3)保護回路の構成:
(4)プロテクション処理:
(5)まとめ:
【0013】
(1)液晶テレビの構成:
以下、本発明の実施形態について、図1〜図8を参照して説明する。まず図1を参照して液晶テレビの構成について説明する。図1は本発明にかかる他励式インバータ回路を備えた液晶テレビジョン100の構成を示すブロック図である。なお、同図では、本発明に直接関係しない部位については記載を省略してある。また、本実施形態では、液晶テレビジョンを例にとって説明を行うが、無論、本発明の他励式インバータ回路が搭載される電気電子器であればいかなるものであっても適用可能である。
【0014】
図1において、液晶テレビジョン100は、チューナ10と、映像処理部12と、音声処理部18と、駆動回路14と、マイコン22と、リモコン30からのリモコン信号を受信して対応する電圧信号をマイコン22に出力するリモコン受信部23と、バックライト28と、インバータ回路26と、電源回路24と、を備える構成である。
【0015】
前記構成において、チューナ10は選局された周波数のテレビ放送信号を受信する。より具体的には、チューナ10は、マイコン22の制御により、アンテナ10aを介して所望周波数のテレビジョン放送信号を受信し、所定の信号増幅処理等を行いつつテレビジョン放送信号から中間周波信号としての映像信号および音声信号を抽出し、映像信号を映像処理部12へ出力するとともに音声信号を音声処理部18に出力する。
【0016】
前記構成において、映像処理部12は、テレビ放送信号から抽出した映像信号に各種映像処理を施す。より具体的には、映像処理部12は、入力された映像信号をその信号レベルに応じてデジタル化するとともに、映像信号から抽出した輝度信号と色差信号とに基づいてマトリクス変換処理を行い、画像データとしてのRGB(レッド、グリーン、ブルー)信号を生成する。そして、このRGB信号に対して液晶パネル16の画素数(横縦比、m:n)に合わせたスケーリング処理を行って液晶パネル16に表示する1画面分の画像データを生成し、生成された画像データを駆動回路14に出力する。
【0017】
前記構成において、駆動回路14は、映像信号に基づく駆動信号を生成して液晶パネル16を駆動する。より具体的には、入力された画像データに従って駆動信号を生成し、液晶パネル16の各表示セルを駆動することで画面に映像を表示する。
【0018】
前記構成において、音声処理部18はテレビ放送信号から抽出した音声信号に各種音声処理を施してスピーカ20に出力する。
【0019】
前記構成において、電源回路24は、商用電源などの交流電源から各種電圧を生成して液晶テレビジョン100の各部に電源電圧を供給する。図1では、電源回路24の電源供給先として、インバータ回路26のみを図示してあるが、無論、その他の回路にも電源電圧を供給している。
【0020】
前記構成において、インバータ回路26は、バックライト28を点灯させる。より具体的には、インバータ回路26は、電源回路24から直流電圧を供給され、この直流電圧から高周波かつ高圧の交流電圧を生成してバックライト28に供給する。バックライト28は複数の蛍光管を有し、供給された交流電圧で点灯して液晶パネル16を背面から照射する光源の役割を果たす。
【0021】
前記構成において、マイコン22は、液晶テレビジョン100を構成する各部と電気的に接続しており、液晶テレビジョン100全体を制御する。特に本実施形態では、マイコン22は、液晶テレビジョン100全体を制御するメインマイコン221と、インバータ回路26の二次電圧の検出を行うサブマイコン222とが別体されており、メインマイコン221とサブマイコン222とがUART(Universal Asynchronous Rceiver Transmitter)によって互いに通信可能に接続されている。各マイコンはCPUとRAMとROMとタイマとから構成されており、CPUがROMに書き込まれたプログラムを読み込み、RAMをワークエリアとしてタイマのクロックを利用しつつ実行する。
【0022】
本実施形態においては、マイコン22は、特に、保護プログラムPを実行する。保護プログラムPは、複数のモジュール(発振指示手段M1、二次電圧検出手段M2、リセット手段M3)によって構成されており、発振指示手段M1とリセット手段M3はメインマイコン221で実行され、二次電圧検出手段M2はサブマイコン222で実行される。メインマイコン221はサブマイコン222の二次電圧検出手段M2で検出された結果を認識できるようになっている。これらのモジュールM1〜M3が実行されることにより本発明の各部が具体的に実現される。以下、各モジュールについて説明する。
【0023】
発振指示手段M1は、インバータ回路にインバータ電圧の出力を指示する。より具体的には、インバータ回路26において昇圧トランスに印加する電圧の発振を制御する制御ICに対し、発振を指示する制御信号を出力する。
【0024】
二次電圧検出手段M2は、インバータ回路26の誤動作を、二次電圧(インバータ電圧)に基づいて検出する。より具体的には、後述の帰還回路26fの出力する電圧信号に基づいて二次電圧が正常な値であるか異常な値であるかを判断する。本実施形態においては、特に二次電圧が所定電圧よりも低下したか否かを判断し、二次電圧が所定電圧よりも低下していない場合は正常動作している旨をリセット手段M3に通知し、二次電圧が所定電圧よりも低下した場合は誤動作が起こったとしてその旨をリセット手段M3に通知する。
【0025】
リセット手段M3は、誤動作状態が所定時間以上継続するとインバータ回路26の制御ICをリセットする。より具体的には、二次電圧検出手段M2の通知が、所定時間以上、継続(連続)して誤動作している旨の通知である場合に、制御ICのリセットを行う。この制御ICのリセットは、発振指示手段M1を制御することにより行われる。より具体的には、発振指示手段M1に、発振を瞬間的に停止させる(発振を指示する制御信号の出力を所定の短時間停止させる)のである。
【0026】
(2)インバータ回路の構成:
以下、図2〜図4を参照してインバータ回路26について説明する。本発明のインバータ回路26は他励式インバータ回路であり、フルブリッジ回路をスイッチ回路として使用している。図2はインバータ回路26の構成を示すブロック図、図3はフルブリッジ回路の動作を説明する図、図4はフェーズシフト制御を説明する図である。
【0027】
図2において、インバータ回路26は、平滑回路26aと、フルブリッジ回路26bと、調光制御回路26cと、ドライブ回路26dと、昇圧トランス26eと、帰還回路26fと、から構成されており、電源回路24から直流電圧Vinを電源電圧として入力され、バックライト28の冷陰極管を点灯するためのインバータ電圧(二次電圧、交流電圧)を生成する。
【0028】
前記構成において、インバータ回路26に入力された直流電圧Vinは、平滑回路26aを介してフルブリッジ回路26bに入力され、フルブリッジ回路26bを構成するMOS−FETの切り替えにより所望周波数の交流に変換されて、昇圧トランス26eに印加される。この昇圧トランス26eの二次電圧が冷陰極管28a(放電管)に供給される。
【0029】
前記構成において、フルブリッジ回路26bの切り替えは、調光制御回路26cとドライブ回路26dから構成される制御ICによって制御される。図2においては、フルブリッジ回路26bと昇圧トランス26eと帰還回路26fはそれぞれ1つずつ示されているが、冷陰極管28aの増減に伴って増減するものである。
【0030】
次に、インバータ回路26を構成する各回路の具体的な回路構成について説明する。
まず、平滑回路26aは、例えば、グランドと直流電圧Vinの伝送ラインの間に接続されたコンデンサで構成され、入力された直流電圧Vinから脈流を除去し、平滑電圧Einを後段のフルブリッジ回路26bに供給する。
【0031】
フルブリッジ回路26bは、4つのMOS−FETQ11,Q12,Q21,Q22をフルブリッジ結合した他励式のコンバータである。このフルブリッジ結合は、MOS−FETQ11,Q12の組によるハーフブリッジ結合と、MOS−FETQ21,Q22によるハーフブリッジ結合との組み合わせで構成される。本実施形態では、MOS−FETを用いているが、無論、その他のトランジスタ素子を用いても良い。
【0032】
ここで、フルブリッジ回路26bにおける接続について説明する。まず、MOS−FETQ11のドレインが平滑電圧Einのラインに接続され、MOS−FETQ11のソースとMOS−FETQ12のドレインが接続され、MOS−FETQ12のソースが接地される。同様に、MOS−FETQ21のドレインが平滑電圧Einのラインに接続され、MOS−FETQ21のソースとMOS−FETQ22のドレインが接続され、MOS−FETQ22のソースが接地される。そして、MOS−FETQ11、Q12のソース−ドレインの接続点(スイッチング出力点)は、昇圧トランス26eの一次巻線の一端に対して接続され、昇圧トランス26eの一次巻線の他端がMOS−FETQ21,Q22のソース−ドレインの接続点(スイッチング出力点)に対して接続される。
【0033】
このフルブリッジ回路26bの発振制御(オン/オフ制御)を行う調光制御回路26cには、マイコン22から、発振を行うか否かを指示する発振制御信号が入力されている。また、調光制御回路26cには、所定単位時間において発振を行う時間の割合(デューティ)を指示する輝度制御信号(例えば200Hz等)も入力されている。調光制御回路26cは、発振制御信号が入力されると、輝度制御信号に対応するデューティオンの期間に合わせて所要のスイッチング周波数の周波数信号(例えば46kHz等)を発振させてドライブ回路26dに出力する。
【0034】
ドライブ回路26dは、発振された周波数信号に合わせてMOS−FETQ11,Q12,Q21,Q22のゲートにスイッチング駆動信号を出力する。この時、ドライブ回路26dは、MOS−FETQ11,Q22が略同一のタイミングでオン/オフすると共に、MOS−FETQ12,Q21が略同一のタイミングでオン/オフするように制御する。つまり、MOS−FETQ11,Q12が交互にオン/オフ動作を行い、MOS−FETQ21,Q22が交互にオン/オフ動作を行うことになる。但し、MOS−FETQ11,Q22のオン/オフタイミング及び、MOS−FETQ12,Q21のオン/オフタイミングは、後述のフェーズシフト制御によってスイッチング周波数の半周期分までの範囲内でずれることがある。
【0035】
ドライブ回路26dのスイッチング駆動信号により、フルブリッジ回路26bでは以下のように電流が流れる。まず、MOS−FETQ11,Q22がオンしたときはMOS−FETQ12,Q21はオフしているため、図4の経路A(MOS−FETQ11→昇圧トランスの一次巻線→MOS−FETQ22→アース)の順に電流が流れる。一方、MOS−FETQ12、Q21がオンしたときは、MOS−FETQ11,Q22はオフしているため、図4の経路B(MOS−FETQ21→昇圧トランスの一次巻線→MOS−FETQ12→アース)の順に電流が流れる。このようにして、フルブリッジ回路26bは、昇圧トランスの一次巻線に交流を(互いに反転した位相の電圧を交互に)印加するフルブリッジ方式のスイッチング動作を行う。
【0036】
また、帰還回路26fは、二次電圧E2(管電圧)の変動に対応したレベルの帰還電圧Vsenを調光制御回路26cにフィードバック(帰還)する。この帰還電圧Vsenは調光制御回路26cに帰還されると共に、マイコン22にも入力される。帰還回路26fの具体的な構成、および帰還電圧Vsenを入力されたマイコン22の処理については後述する。
【0037】
調光制御回路26cは、帰還電圧Vsenに基づいて図4に示すフェーズシフト制御を行い、フルブリッジ回路26bのオンデューティを可変することで二次側に伝送される電圧のデューティを変化させ、帰還電圧Vsenの上下動を解消する定電圧制御を行う。
より具体的には、MOS−FETQ11とMOS−FETQ12のスイッチング周波数との間、MOS−FETQ21とMOS−FETQ22のスイッチング周波数との間、でそれぞれ位相差を発生させる制御を行う。例えば、調光制御回路26cは、帰還電圧Vsenが低下するとフルブリッジ回路26bのオンデューティを増加させる。つまり、ドライブ回路26dは、MOS−FETQ11とMOS−FETQ21が同時にオンする時間及び、MOS−FETQ21とMOS−FETQ12が同時にオンする時間、をそれぞれ長くする制御動作を行うのである。
【0038】
(3)帰還回路の構成:
次に、図5を参照して、帰還回路の構成について説明する。同図において、帰還回路26fは、概略、昇圧トランス26eの二次電圧をコンデンサ分圧するコンデンサC1,C2と、コンデンサC1,C2によって分圧された電圧と所定のリファレンス電圧とを比較するコンパレータOPと、コンパレータOPの出力電圧を所定割合に分割する抵抗R3,R4と、抵抗R3,R4の分割点の電圧をベースに入力されたNPN型のトランジスタQ3と、から構成されている。このトランジスタQ3のエミッタは接地されており、コレクタは制御ICやマイコン22に接続されている。すなわちトランジスタQ3のコレクタ端子における電圧が帰還電圧Vsenとなる。
【0039】
前記構成において、インバータ回路26の出力が所定レベル以上であれば、コンパレータOPにはリファレンス電圧よりも高い電圧が入力されるため、比較の結果としてコンパレータOPはローレベルを出力する。すると、トランジスタQ3はオフして、帰還電圧Vsenがハイレベルとなる。一方、インバータ回路26の出力が所定電圧を下回った場合は、コンパレータOPにはリファレンス電圧よりも低い電圧が入力されるため比較の結果としてハイレベルを出力する。すると、トランジスタQ3がオンすることになり、帰還電圧Vsenはグランド電位に等しくなるためローレベルとなる。
【0040】
以下、より具体的な回路構成の説明を行う。コンデンサC1は一端が昇圧トランス26eの二次コイルの一端に接続されており、他端がコンデンサC2の一端に接続されている。コンデンサC2の他端は接地されている。すなわち、昇圧トランス26eの二次電圧はコンデンサC1,C2によって、コンデンサ分圧されている。コンデンサC1,C2は、分圧点の電圧V10が二次電圧の所定割合となるように容量が選択される。
【0041】
コンデンサC1,C2の接続点には、ダイオードD1のアノードが接続されており、ダイオードD1のカソードはコンパレータOPの反転入力端子に接続されている。コンパレータの非反転入力端子には、所定の高電圧ラインの電圧が分割抵抗(抵抗R1と抵抗R2)で分圧されて入力されている。すなわち、コンパレータOPはコンデンサC1,C2の分圧点の電圧V10と、抵抗R1,R2の分割点の電圧V11と、を比較しており、V10<V11であればハイレベルを出力し、V10>V11であればローレベルを出力する。インバータ回路26が正常に動作していれば、コンパレータOPからはスイッチング周波数に対応する周期でハイレベルとローレベルとが交互に出力されることになる。
【0042】
コンパレータOPの出力端子には、抵抗R3(例えば100kΩ)の一端が接続されており、抵抗R3(例えば10kΩ)の他端は抵抗R4の一端に接続されている。この抵抗R4の他端は接地されている。すなわちコンパレータOPの出力を抵抗R3,R4によって分圧している。これら抵抗R3,R4の抵抗値は、分割点の電圧が、コンパレータOPがハイレベル出力時にトランジスタQ3をオンさせ、コンパレータOPがローレベル出力の時にトランジスタQ3をオフさせるように選択される。
【0043】
抵抗R3,R4の分割点には、ダイオードD2のアノードが接続されており、このダイオードD2のカソードはトランジスタQ3のベースに接続されている。このトランジスタQ3はエミッタが接地され、コレクタは制御ICやマイコン22に接続されている。すなわち、トランジスタQ3のコレクタ−エミッタが導通すると制御ICやマイコン22にはグランド電圧が入力され、トランジスタQ3のコレクタ−エミッタが不通になると制御ICやマイコン22それぞれにおいて内部供給されている所定の電圧が入力されることになる。
【0044】
(4)プロテクト処理:
以上説明した構成により、マイコン22が実行するプロテクト処理について図6〜図8を参照して説明する。図6はプロテクト処理のフローチャート、図7は制御ICのリセットにより誤動作が回復した場合のタイミングチャート、図8は制御ICのリセットにより誤動作が回復しなかった場合のタイミングチャートである。なお、図6の処理は、液晶テレビジョン100の電源が投入されている間は、繰り返し実行されている。
【0045】
処理が開始されると、ステップS10で誤動作が発生していないかを判断する。誤動作が発生している場合はステップS20に進み(条件成立)、誤動作が発生していない場合は処理を終了する(条件不成立)。より具体的には、帰還電圧Vsenを取得してハイレベル/ローレベルを判定する。この判定において、Vsenがローレベルであれば誤動作が発生しているので条件成立であり、Vsenがハイレベルであれば誤動作していないので条件不成立となる。
【0046】
ステップS20では、誤作動が発生してから所定時間tミリ秒(0<t<(t1−t0)、0<t0<t1)が経過したか否かを判断する。tミリ秒が経過していればステップS30に進み(条件成立)、tミリ秒が経過していなければtミリ秒が経過するまでステップS20を繰り返す(条件不成立)。
【0047】
ここで、t1(第二の所定時間)は、後述のP−off処理が実行されるまでの時間であり、例えば、200ミリ秒等が採用される。このP−off処理が実行されるまでの時間は、瞬間的な誤動作でないとマイコン22が判断するのに十分な時間が設定される。また、t0は後述のリセット時間であり、例えば、10ミリ秒等が採用される。このリセット時間としては、制御ICをリセットするのに十分な時間以上であるとともに、バックライトの発光が停止したとしても、人がその発光停止を視認できない程度の時間である。
【0048】
ステップS30では、制御ICのリセットを行う。より具体的には、マイコン22の出力している発振制御信号をt0ミリ秒間させることにより、制御ICのリセットを行う。すなわち発振制御信号の入力が停止されると制御ICの内部に記憶されていた各種条件がリセットされ、初期状態に復帰する。つまり、制御ICで行っているフェーズシフト制御におけるシフト量もリセットされるため、フェーズシフト制御に起因した誤動作が解消されるのである。
【0049】
ステップS40では、誤動作が解消されたか否かを判断する。誤動作が解消している場合は処理を終了し(条件成立)、誤動作が解消していない場合はステップS50に進む(条件不成立)。より具体的には、ステップS10と同様に、帰還電圧Vsenを取得してハイレベル/ローレベルを判定する。この判定において、Vsenがハイレベルであれば誤動作が解消しているので条件成立であり、Vsenがローレベルであれば誤動作が解消していないので条件不成立となる。
【0050】
ステップS50では、誤動作が発生してからt1ミリ秒の間、誤動作が継続しているか否かを判断する。誤動作が継続していればステップS60に進み(条件成立)、誤動作が継続していなければ処理を終了する(条件不成立)。すなわち、ステップs10が実行されてからこのt1ミリ秒が経過するまでに、マイコン22は、複数回(例えば50ミリ秒毎に4回)にわたって帰還電圧Vsenを取得し、取得した帰還電圧Vsenが全てローレベルであればステップS60に進む。一方、一回でも帰還電圧Vsenがハイレベルに復帰していれば処理を終了する。 ステップS60では、液晶テレビジョン100自体の電源を切断して処理を終了する。より具体的には、電源回路24の行っている電源供給を停止させる。無論、インバータ回路26への直流電圧Vinの入力も停止される。これは、制御ICのリセットでは回復できない誤動作が発生していると見做し、液晶テレビジョン100全体を停止させ、液晶テレビジョン100全体を初期化するのである。以上、ステップS40〜60の処理を実行するマイコン22が電源遮断手段を構成する。
【0051】
(5)まとめ:
以上をまとめると、制御ICは、フルブリッジ回路26bを構成する各MOS−FETのスイッチング制御を行う周波数間でフェーズシフト制御を行うことによりインバータ回路26の出力する交流電圧の上下動を解消するような所定の周波数信号を発振し、該周波数信号の周波数でフルブリッジ回路26bを構成する各MOS−FETをスイッチング制御しており、この制御ICに対してマイコン22が発振を指示する発振制御信号を入力しており、マイコン22は、インバータ回路26の出力する交流電圧の出力低下を検出するとこの出力低下が所定時間以上連続しているか否かを判断し、所定時間以上連続していると判断すると発振制御信号の出力を10ミリ秒の間停止して、制御ICをリセットする。これにより、昇圧トランスを利用したインバータ回路において、昇圧トランスの一次側に印加する電圧のコントロールに不具合が生じた場合であっても、回路を完全に停止させることなく不具合の解消が可能な液晶表示装置を提供可能となる。
【0052】
なお、本発明は上記実施例に限られるものでないことは言うまでもない。当業者であれば言うまでもないことであるが、
・上記実施例の中で開示した相互に置換可能な部材および構成等を適宜その組み合わせを変更して適用すること
・上記実施例の中で開示されていないが、公知技術であって上記実施例の中で開示した部材および構成等と相互に置換可能な部材および構成等を適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用すること
・上記実施例の中で開示されていないが、公知技術等に基づいて当業者が上記実施例の中で開示した部材および構成等の代用として想定し得る部材および構成等と適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用すること
は本発明の一実施例として開示されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】液晶テレビジョンのブロック構成図である。
【図2】他励式インバータ回路のブロック構成図である。
【図3】フルブリッジ回路の動作を説明する図である。
【図4】フェーズシフト制御のタイミングチャートである。
【図5】帰還回路の一例を示す回路図である。
【図6】プロテクト処理のフローチャートである。
【図7】プロテクト処理の制御ICリセットにより誤動作から復帰した場合のタイミングチャートである。
【図8】プロテクト処理の制御ICリセットにより誤動作から復帰しなかった場合のタイミングチャートである。
【符号の説明】
【0054】
10…チューナ、10a…アンテナ、12…映像処理部、14…駆動回路、16…液晶パネル、18…音声処理部、20…スピーカ、22…マイコン、23…リモコン受信部、24…電源回路、26…インバータ回路、26a…平滑回路、26b…フルブリッジ回路、26c…調光制御回路、26d…ドライブ回路、26e…昇圧トランス、26f…帰還回路、28…バックライト、28a…冷陰極管、30…リモコン、100…液晶テレビジョン、221…メインマイコン、222…サブマイコン、C1…コンデンサ、C2…コンデンサ、D1…ダイオード、D2…ダイオード、M1…発振指示手段、M2…二次電圧検出手段、M3…リセット手段、OP…コンパレータ、P…保護プログラム、Q3…トランジスタ、R1〜R4…抵抗

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力された直流電圧を交流に変換するとともにトランスで昇圧して出力する他励式インバータ回路と、該他励式インバータ回路に直流電圧を供給する電源回路と、前記他励式インバータ回路の出力する交流電圧で点灯されるバックライトと、該バックライトにより背面から光を照射される液晶パネルと、入力された画像データから駆動信号を生成して前記液晶パネルを駆動する駆動回路と、を備え、入力された画像データに基づく映像を前記液晶パネルの画面に表示する液晶表示装置において、
前記他励式インバータ回路において前記直流電圧を所定の周期で反転させて前記トランスの一次巻線に印加するフルブリッジ回路と、
前記フルブリッジ回路を構成する各スイッチング素子のスイッチング制御を行う周波数間でフェーズシフト制御を行うことにより前記交流電圧の上下動を解消するような所定の周波数信号を発振し、該周波数信号の周波数で前記フルブリッジ回路を構成する各スイッチング素子をスイッチング制御する制御ICと、
発振を指示する発振制御信号を前記制御ICに入力する発振指示手段と、
前記他励式インバータ回路の出力する前記交流電圧の出力低下を検出する二次電圧検出手段と、
前記二次電圧検出手段が前記交流電圧の出力が所定レベルよりも低下したことを所定時間以上連続して検出すると前記制御ICをリセットするリセット手段と、
を備えることを特徴とする液晶表示装置。
【請求項2】
前記二次電圧検出手段が前記所定時間よりも長い第二の所定時間以上連続して前記交流電圧が所定電圧より低下したことを検出すると、前記他励式インバータ回路に対する前記直流電圧の入力を停止させる電源遮断手段を備える請求項1に記載の液晶表示装置。
【請求項3】
前記他励式インバータ回路は、前記交流電圧を所定電圧と比較した結果を出力する帰還回路を備えており、
前記二次電圧検出手段は、前記帰還回路の出力する結果に基づいて二次電圧の検出を行う請求項1または請求項2に記載の液晶表示装置。
【請求項4】
前記液晶表示装置は、入力された直流電圧を交流に変換するとともにトランスで昇圧して出力する他励式インバータ回路と、該他励式インバータ回路に直流電圧を供給する電源回路と、前記他励式インバータ回路の出力する交流電圧で点灯されるバックライトと、該バックライトにより背面から光を照射される液晶パネルと、所望周波数のテレビ放送信号を受信して中間周波信号としての映像信号に変換して出力するチューナと、前記チューナが入力した前記映像信号から前記液晶パネルの1画面分の画像データを生成して出力する映像処理部と、前記映像処理部が入力した画像データから駆動信号を生成して前記液晶パネルを駆動する駆動回路と、前記他励式インバータ回路の発振と前記電源回路の直流電圧の出力とを制御するマイコンと、を備え、入力されたテレビ放送信号に基づく映像を前記液晶パネルの画面に表示する液晶テレビジョンであり、
前記他励式インバータ回路は、
入力された直流電圧から脈流を除去した平滑電圧を出力する平滑回路と、
各ハーフブリッジ結合の一端に前記平滑電圧が入力されると共に他端が接地された第一のハーフブリッジ結合と第二のハーフブリッジ結合とを結合したフルブリッジ結合で構成され、昇圧トランスの一次巻線に交流を印加するフルブリッジ回路と、
前記昇圧トランスの二次巻線の電圧に対応した電圧を帰還電圧として出力する帰還回路と、
前記フルブリッジ回路を構成する各MOS−FETのスイッチング制御を行う周波数間でフェーズシフト制御を行うことにより前記帰還電圧の上下動を解消するような所定の周波数信号を発振し、該周波数信号の周波数で前記フルブリッジ回路を構成する各MOS−FETをスイッチング制御する制御ICと、
を備えており、
前記マイコンは、前記制御ICに発振を指示する発振制御信号を出力するメインマイコンと、該メインマイコンとUARTで接続され且つ前記帰還回路から帰還電圧を入力されるサブマイコンと、を含んで構成され、
前記帰還回路は、前記昇圧トランスの二次電圧を所定割合に分圧するコンデンサと、該コンデンサによって分圧された電圧とリファレンス電圧とを比較するコンパレータと、該コンパレータの出力電圧を所定割合に分割する分割抵抗と、該分割抵抗の分割点の電圧をベースに入力されるとともにエミッタを接地され且つコレクタを前記制御ICと前記サブマイコンに接続されたNPN型のトランジスタと、により構成され、前記二次巻線の電圧が所定レベル以上であれば、前記コンパレータにはリファレンス電圧よりも高い電圧が入力されるためローレベルを出力して前記トランジスタがオフすることにより前記帰還電圧がハイレベルとなる一方、前記二次巻線の電圧が所定電圧を下回った場合は、前記コンパレータにはリファレンス電圧よりも低い電圧が入力されるためハイレベルを出力して前記トランジスタがオンすることになるため帰還電圧Vsenがローレベルとなり、
前記メインマイコンは、UARTを介してサブマイコンの検出した帰還電圧の低下を認識すると、前記帰還電圧の低下から200ミリ秒以内に前記発振制御信号の出力を約10ミリ秒間停止して制御ICのリセットを行い、その後、前記帰還電圧が所定電圧以上に回復したか否かを判断し、前記帰還電圧が所定電圧以上に回復していない場合は、帰還電圧の低下を検出してから200ミリ秒経過後に電源回路の電源電圧出力を停止させる請求項1に記載の液晶表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−299265(P2008−299265A)
【公開日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−148224(P2007−148224)
【出願日】平成19年6月4日(2007.6.4)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】