説明

画像形成装置、及び、画像形成システム

【課題】現像剤収容体を着脱部から適切に取り外すことが可能な画像形成装置を実現することである。
【解決手段】潜像を担持するための像担持体と、前記潜像の現像に供される現像剤を収容するための現像剤収容体が装着可能な着脱部と、前記着脱部に装着された前記現像剤収容体の一部を覆い、前記現像剤収容体との境界部において、色が前記現像剤収容体の色と異なる蓋ユニットと、を有することを特徴とする画像形成装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、及び、画像形成システムに関する。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置として、例えば、潜像を担持するための像担持体と、前記潜像の現像に供される現像剤を収容するための現像剤収容体が装着可能な着脱部と、を有するプリンタがある。現像剤収容体は、その一部が蓋ユニットによって覆われた状態にて、着脱部に装着されている。
【特許文献1】特開2003−131471号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記のプリンタにおいて、現像剤収容体に収容されている現像剤の色をユーザー等に識別させる観点から、現像剤収容体に現像剤の色と同じ色が付されることがある。また、着脱部に適切な現像剤収容体を装着させる観点から、蓋ユニットの前面に色が付されることがある。
かかる際に、現像剤収容体との境界部における該蓋ユニットの色が、該現像剤収容体の色と同じである場合には、ユーザー等は、蓋ユニットが現像剤収容体の一部であると誤認し、現像剤収容体の一部が蓋ユニットに覆われている状態にて当該現像剤収容体が取り外されることがある。そして、現像剤収容体が着脱部から取り外される際に、蓋ユニット等が破損する恐れがある。
【0004】
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、現像剤収容体を着脱部から適切に取り外すことが可能な画像形成装置を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
主たる本発明は、潜像を担持するための像担持体と、前記潜像の現像に供される現像剤を収容するための現像剤収容体が装着可能な着脱部と、前記着脱部に装着された前記現像剤収容体の一部を覆い、前記現像剤収容体との境界部において、色が前記現像剤収容体の色と異なる蓋ユニットと、を有することを特徴とする画像形成装置である。
【0006】
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本明細書及び添付図面の記載により少なくとも次のことが明らかにされる。
【0008】
潜像を担持するための像担持体と、前記潜像の現像に供される現像剤を収容するための現像剤収容体が装着可能な着脱部と、前記着脱部に装着された前記現像剤収容体の一部を覆い、前記現像剤収容体との境界部において、色が前記現像剤収容体の色と異なる蓋ユニットと、を有することを特徴とする画像形成装置。
このような画像形成装置によれば、ユーザー等が蓋ユニットと現像剤収容体とを識別することができるから、蓋ユニットに覆われた状態にて現像剤収容体が着脱部から取り外されることを防止でき、現像剤収容体を着脱部から適切に取り外すことが可能な画像形成装置を実現することが可能となる。
【0009】
また、かかる画像形成装置であって、前記蓋ユニットは、前記着脱部に装着された前記現像剤収容体の側壁の一部を覆い、前記側壁との境界部において、色が前記側壁の色と異なることとしてもよい。
現像剤収容体に収容された現像剤をユーザー等に識別させるために、側壁に色を付すことが多い。また、現像剤収容体の側壁を覆う蓋ユニットの前面に色が付されることがある。そのため、側壁との境界部において、蓋ユニットの色が側壁の色と同じ場合には、蓋ユニットが側壁の一部であるとユーザー等が誤認し、蓋ユニットに覆われた状態にて現像剤収容体を取り外そうとすることがある。かかる場合には、蓋ユニットが破損する可能性が高まる。一方で、側壁との境界部において、蓋ユニットの色が側壁の色と異なる場合には、ユーザー等は、蓋ユニットと側壁とを識別することができるから、現像剤収容体を着脱部から適切に取り出すことが可能となる。
【0010】
また、かかる画像形成装置であって、前記側壁には取っ手部が設けられ、前記蓋ユニットによって覆われた前記側壁の一部は、前記取っ手部以外の部分であることとしてもよい。
取っ手部が蓋ユニットによって覆われている場合には、ユーザー等は、現像剤収容体を取り外すために、蓋ユニットを開けることが必要であると認識する。一方、取っ手部が蓋ユニットによって覆われていない場合には、ユーザー等は、蓋ユニットが閉じた状態で、現像剤収容体を取り外すことが可能であると誤認することがある。かかる場合には、蓋ユニットが破損する可能性が高まる。そのため、蓋ユニットによって覆われた側壁の一部が取っ手部以外の部分である場合には、現像剤収容体を着脱部から適切に取り外すことが可能な画像形成装置を実現するが可能という効果、がより有効に奏される。
【0011】
また、かかる画像形成装置であって、前記蓋ユニットは、前記着脱部に連結されている連結部を備え、当該連結部を支点として開閉可能であり、前記側壁の一部を覆う蓋部材、を有し、前記境界部は、前記蓋部材の一部であり、前記蓋部材の色は、前記側壁の色と異なることとしてもよい。
かかる場合には、蓋部材と側壁とを識別しやすい。そのため、蓋部材の色が側壁の色と異なる場合には、より有効に、側壁の一部が蓋ユニットに覆われている状態にて現像剤収容体が取り外されることを防止することが可能となる。
【0012】
また、かかる画像形成装置であって、前記蓋部材の裏側に、前記側壁の色と同色の部材が支持されていることとしてもよい。
かかる場合には、蓋部材が開いた際に、ユーザー等が側壁の色と同色の部材を見ることができる。これにより、着脱部に装着すべき適切な現像剤収容体をユーザー等に分からせることが可能となる。
【0013】
また、かかる画像形成装置であって、前記蓋ユニットは、前記蓋部材が閉じている状態を保持するための保持部材を有し、前記側壁の色と同色の部材は、当該保持部材であることとしてもよい。
かかる場合には、保持部材の色により着脱部に装着すべき現像剤収容体をユーザーに分からせることが可能となり、ユーザー等にとって利便性の高い画像形成装置を実現することが可能となる。
【0014】
また、かかる画像形成装置であって、前記蓋ユニットは、前記保持部材に連結され、前記保持部材を操作するための操作部材、を有することとしてもよい。
かかる場合には、現像剤収容体を着脱部から取り外すために、閉じられている蓋部材を操作部材によって開ける必要がある。かかる場合に、側壁が蓋部材によって覆われた状態にて現像剤収容体を取り外そうとすると、保持部材や蓋部材が破損する可能性がある。そのため、操作部材が設けられている場合には、現像剤収容体を着脱部から適切に取り外すことが可能な画像形成装置を実現することが可能という効果がより有効に奏される。
【0015】
また、かかる画像形成装置であって、前記操作部材の色は、前記側壁の色と異なることとしてもよい。
かかる場合には、ユーザー等が操作部材と側壁とを識別することができるから、より有効に、側壁の一部が蓋ユニットに覆われている状態にて現像剤収容体が取り外されることを防止することが可能となる。
【0016】
また、かかる画像形成装置であって、前記着脱部の数は、複数であることとしてもよい。
かかる場合には、蓋ユニットに覆われている状態にて現像剤収容体が取り外される頻度が高まるから、蓋ユニット等が破損する可能性が高まる。そのため、着脱部が複数である場合には、現像剤収容体を着脱部から適切に取り外すことが可能な画像形成装置を実現することが可能という効果がより有効に奏される。
【0017】
また、かかる画像形成装置であって、前記現像剤収容体は、前記像担持体に担持された潜像の現像に供される現像剤を担持するための現像剤担持体を備えた現像装置であることとしてもよい。
現像装置は、収容されている現像剤の量が少なくなった場合や、現像剤担持体が摩耗した場合に、取り外される。そのため、現像剤収容体が現像装置である場合には、取り外される頻度が高まるから、蓋ユニット等が破損する可能性が高まる。そこで、現像剤収容体が現像装置である場合には、現像剤収容体を着脱部から適切に取り外すことが可能な画像形成装置を実現することが可能という効果がより有効に奏される。
【0018】
また、潜像を担持するための像担持体と、前記潜像の現像に供される現像剤を収容するための現像剤収容体が装着可能な着脱部と、前記着脱部に装着された前記現像剤収容体の一部を覆い、前記現像剤収容体との境界部において、色が前記現像剤収容体の色と異なる蓋ユニットと、を有し、
前記蓋ユニットは、前記着脱部に装着された前記現像剤収容体の側壁の一部を覆い、前記側壁との境界部において、色が前記側壁の色と異なり、
前記側壁には取っ手部が設けられ、前記蓋ユニットによって覆われた前記側壁の一部は、前記取っ手部以外の部分であり、
前記蓋ユニットは、前記着脱部に連結されている連結部を備え、当該連結部を支点として開閉可能であり、前記側壁の一部を覆う蓋部材、を有し、前記境界部は、前記蓋部材の一部であり、前記蓋部材の色は、前記側壁の色と異なり、
前記蓋部材の裏側に、前記側壁の色と同色の部材が支持されており、
前記蓋ユニットは、前記蓋部材が閉じている状態を保持するための保持部材を有し、前記側壁の色と同色の部材は、当該保持部材であり、
前記蓋ユニットは、前記保持部材に連結され、前記保持部材を操作するための操作部材、を有し、
前記操作部材の色は、前記側壁の色と異なり、
前記着脱部の数は、複数であり、
前記現像剤収容体は、前記像担持体に担持された潜像の現像に供される現像剤を担持するための現像剤担持体を備えた現像装置であることを特徴とする画像形成装置。
このような画像形成装置によれば、現像剤収容体を着脱部から適切に取り外すことが可能な画像形成装置を実現するという効果が最も有効に奏される。
【0019】
また、コンピュータ、並びに、このコンピュータに接続可能な画像形成装置であって、潜像を担持するための像担持体と、前記潜像の現像に供される現像剤を収容するための現像剤収容体が装着可能な着脱部と、前記着脱部に装着された前記現像剤収容体の一部を覆い、前記現像剤収容体との境界部において、色が前記現像剤収容体の色と異なる蓋ユニットと、を有する画像形成装置、を備えたことを特徴とする画像形成システム。
このような画像形成システムによれば、現像剤収容体を着脱部から適切に取り外すことが可能な画像形成装置を備えることになるから、従来よりも優れた画像形成システムを実現することが可能となる。
【0020】
===画像形成装置の全体構成例===
次に、図1及び図2を用いて、画像形成装置としてプリンタ10を例にとって、その概要について説明する。図1及び図2は、プリンタ10を構成する主要構成要素を示した図であり、図1は、プリンタ10がカラープリンタとして使用される際の主要構成要素を示した図、図2は、プリンタ10がモノクロプリンタとして使用される際の主要構成要素を示した図である。プリンタ10のカラープリンタ又はモノクロプリンタとしての使用については、後に詳しく説明する。なお、図1及び図2には、矢印にて上下方向を示しており、例えば、給紙トレイ92は、プリンタ10の下部に配置されており、定着ユニット90は、プリンタ10の上部に配置されている。
【0021】
プリンタ10は、図1及び図2に示すように、潜像を担持するための像担持体としての感光体20の回転方向に沿って、帯電ユニット30、露光ユニット40、現像器保持ユニット50、一次転写ユニット60、中間転写体70、クリーニングユニット75を有し、さらに、二次転写ユニット80、定着ユニット90、液晶パネルにて構成されユーザー等への表示部としての表示ユニット95、プリンタ10全体を制御するための制御ユニット100を有している。
【0022】
感光体20は、円筒状の導電性基材とその外周面に形成された感光層を有し、中心軸を中心に回転可能であり、本実施の形態においては、図1及び図2中の矢印で示すように時計回りに回転する。
帯電ユニット30は、感光体20を帯電するための装置であり、露光ユニット40は、レーザを照射することによって帯電された感光体20上に潜像を形成する装置である。この露光ユニット40は、半導体レーザ、ポリゴンミラー、F−θレンズ等を有しており、外部のコンピュータ(図示せず)から入力された画像情報に基づいて、変調されたレーザを帯電された感光体20に向けて照射する。
現像器保持ユニット50は、現像剤を収容し感光体20上に形成された潜像を現像するための現像装置(現像剤収容体)としての現像器が着脱可能な複数の着脱部50a、50b、50c、50dを有している。これら着脱部に装着された現像器に収容された現像剤の一例としてのトナーTを用いて感光体20上に形成された潜像が現像される。
【0023】
ところで、本実施の形態に係るプリンタ10は、カラー画像を形成するカラープリンタ(カラー画像形成装置)として使用可能である。また、プリンタ10は、単色画像を形成する単色プリンタ(単色画像形成装置)として使用可能である。
プリンタ10がカラープリンタとして使用される場合には、図1に示すように、現像器保持ユニット50の4つの着脱部50a、50b、50c、50dに、4つの現像器、すなわち、ブラック現像器51、マゼンタ現像器53、シアン現像器52、およびイエロー現像器54が装着されている。そして、感光体20上に形成された潜像は各現像器51、52、53、54に収容されたトナーTにより現像される。
【0024】
また、現像器保持ユニット50は、回転することにより、前記4つの現像器51、52、53、54を移動させることが可能である。すなわち、現像器保持ユニット50は、回転軸50eを中心として回転可能に設けられており、当該現像器保持ユニット50には、回転軸50eを取り囲むように4つの着脱部50a、50b、50c、50dが設けられている。このため、各着脱部に4つの現像器51、52、53、54がそれぞれ装着された状態で、回転軸50eを中心として現像器保持ユニット50が回転すると、装着されている4つの現像器51、52、53、54は、互いの相対位置を維持したまま移動することになる。そして、各現像器51、52、53、54は、感光体20上に形成された潜像を、各現像器51、52、53、54に収容されたトナーTにて現像する際に、感光体20と対向する位置に移動される。そして、ある現像器にて1ページ分の潜像が現像されると、現像器保持ユニット50が90°回転し、隣接する現像器が感光体20と対向する位置に順次移動される。
【0025】
一方、プリンタ10が単色プリンタとして使用される場合には、図2に示すように、現像器保持ユニット50の4つの着脱部50a、50b、50c、50dに、同色の現像剤が収容された現像器が装着されている。そして、感光体20上に形成された潜像は、装着された同色の現像剤が収容されている現像器に収容されたトナーTにより現像される。本実施形態では、4つの着脱部50a、50b、50c、50dにブラック現像器51が装着されることにより、プリンタ10がモノクロプリンタとして使用可能となっている。そして、現像器保持ユニット50を回転させることにより、装着された4つのブラック現像器51のいずれかを感光体20と対向する位置に移動させる。そして、感光体20上に形成された潜像は、装着された4つのブラック現像器51の中で感光体20と対向する位置に移動されたブラック現像器51、に収容されたブラックトナーTにて現像される。現像器の詳細については後述する。
【0026】
一次転写ユニット60は、感光体20に形成されたトナー像を中間転写体70に転写するための装置である。
この中間転写体70は、PETフィルムの表面にアルミ蒸着層を設けさらにその表層に半導電塗料を形成、積層したエンドレスのベルトであり、感光体20とほぼ同じ周速度にて回転駆動される。
二次転写ユニット80は、中間転写体70上に形成されたトナー像を紙、フィルム、布等の媒体に転写するための装置である。
定着ユニット90は、媒体上に転写されたトナー像を媒体に融着させて永久像とするための装置である。
クリーニングユニット75は、一次転写ユニット60と帯電ユニット30との間に設けられ、感光体20の表面に当接されたゴム製のクリーニングブレード76を有している。このクリーニングユニット75は、一次転写ユニット60により中間転写体70上にトナー像が転写された後に、感光体20上に残存するトナーTをクリーニングブレード76により掻き落として除去するためのユニットである。
【0027】
制御ユニット100は、コントローラ部101と、ユニット制御部102とを有している(図7)。コントローラ部101は外部のコンピュータと通信し、ユニット制御部102は各ユニット等を制御して画像を形成する。コントローラ部101とユニット制御部102とはインターフェースを介して接続されている。
【0028】
===画像形成装置の動作例===
次に、このように構成されたプリンタ10の動作について、カラー画像を形成する場合の動作とモノクロ画像を形成する場合の動作とに分けて、以下に説明する。なお、プリンタ10がカラープリンタとして使用される際には、プリンタ10は、カラー画像だけでなく、モノクロ画像を形成することも可能である。したがって、以下に説明するモノクロ画像を形成する場合の動作は、プリンタ10が前述したカラープリンタとして使用される際にモノクロ画像を形成する場合と、プリンタ10がモノクロプリンタとして使用される際にモノクロ画像を形成する場合と、に適用される。
【0029】
<カラー画像の形成>
先ず、カラー画像を形成する場合のプリンタ10の動作について説明する。
コンピュータ702からの画像データPD及び制御信号COMがインターフェース(I/F)112(図7参照)を介してプリンタ10のコントローラ部101に入力されると、このコントローラ部101からの指令に基づくユニット制御部102の制御により感光体20、現像ユニットに設けられた現像ローラ、及び、中間転写体70が回転する。感光体20は、回転しながら、帯電位置において帯電ユニット30により順次帯電される。
【0030】
感光体20の帯電された領域は、感光体20の回転に伴って露光位置に至り、露光ユニット40によって、第1色目、例えばイエローYの画像情報に応じた潜像が該領域に形成される。また、現像器保持ユニット50は、イエロー(Y)トナーを収容したイエロー現像器54が、感光体20に対向した現像位置に位置している。
【0031】
感光体20上に形成された潜像は、感光体20の回転に伴って現像位置に至り、イエロー現像器54によってイエロートナーで現像される。これにより、感光体20上にイエロートナー像が形成される。
感光体20上に形成されたイエロートナー像は、感光体20の回転に伴って一次転写位置に至り、一次転写ユニット60によって、中間転写体70に転写される。この際、一次転写ユニット60には、トナーTの帯電極性とは逆の極性の一次転写電圧が印加される。なお、この間、感光体20と中間転写体70とは接触しており、また、二次転写ユニット80は、中間転写体70から離間している。
【0032】
上記の処理が、第2色目、第3色目、及び、第4色目について、各々の現像器毎に順次実行されることにより、各画像信号に対応した4色のトナー像が、中間転写体70に重なり合って転写される。これにより、中間転写体70上にはフルカラートナー像が形成される。
中間転写体70上に形成されたフルカラートナー像は、中間転写体70の回転に伴って二次転写位置に至り、二次転写ユニット80によって媒体に転写される。なお、媒体は、給紙トレイ92から、給紙ローラ94、レジローラ96を介して二次転写ユニット80へ搬送される。また、転写動作を行う際、二次転写ユニット80は中間転写体70に押圧されるとともに二次転写電圧が印加される。
媒体に転写されたフルカラートナー像は、定着ユニット90によって加熱加圧されて媒体に融着される。
【0033】
一方、感光体20は一次転写位置を経過した後に、クリーニングユニット75に支持されたクリーニングブレード76によって、その表面に付着しているトナーTが掻き落とされ、次の潜像を形成するための帯電に備える。掻き落とされたトナーTは、クリーニングユニット75が備える残存トナー回収部に回収される。
【0034】
<モノクロ画像の形成>
次に、モノクロ画像を形成する場合のプリンタ10の動作について説明する。
コンピュータ702からの画像データPD及び制御信号COMがインターフェース(I/F)112(図7参照)を介してプリンタ10のコントローラ部101に入力されると、このコントローラ部101からの指令に基づくユニット制御部102の制御により感光体20、現像ユニットに設けられた現像ローラ、及び、中間転写体70が回転する。感光体20は、回転しながら、帯電位置において帯電ユニット30により順次帯電される。
【0035】
感光体20の帯電された領域は、感光体20の回転に伴って露光位置に至り、露光ユニット40によって、画像情報に応じた潜像が該領域に形成される。また、現像器保持ユニット50はブラックトナーを収容したブラック現像器51が感光体20と対向した現像位置に位置している。
【0036】
感光体20上に形成された潜像は、感光体20の回転に伴って現像可能な位置に至り、ブラック現像器51によって現像される。これにより、感光体20上にトナー像が形成される。
感光体20上に形成されたトナー像は、感光体20の回転に伴って一次転写位置に至り、一次転写ユニット60によって、中間転写体70に転写される。この際、一次転写ユニット60には、トナーの帯電極性とは逆の極性の一次転写電圧が印加される。なお、この間、二次転写ユニット80は、中間転写体70から離間している。
【0037】
中間転写体70上に形成されたトナー像は、中間転写体70の回転に伴って二次転写位置に至り、二次転写ユニット80によって媒体に転写される。なお、媒体は、給紙トレイ92から、給紙ローラ94、レジローラ96を介して二次転写ユニット80へ搬送される。また、転写動作を行う際、二次転写ユニット80は中間転写体70に押圧されるとともに二次転写電圧が印加される。
媒体に転写されたトナー像は、定着ユニット90によって加熱加圧されて媒体に融着される。
【0038】
一方、感光体20は一次転写位置を経過した後に、クリーニングユニット75に支持されたクリーニングブレード76によって、その表面に付着しているトナーTが掻き落とされ、次の潜像を形成するための帯電に備える。掻き落とされたトナーTは、クリーニングユニット75が備える残存トナー回収部に回収される。
【0039】
===現像器の概要===
次に、図3及び図4を用いて、現像器の構成例について説明する。図3は、現像器の概念図であり、図4は現像器の主要構成要素を示した断面図である。なお、図4に示す断面図は、図3に示す長手方向に垂直な面で現像器を切り取った断面を表したものである。また、図4においては、図1同様、矢印にて上下方向を示しており、イエロー現像器54が、感光体20と対向する現像位置に位置している状態を示している。
【0040】
現像器保持ユニット50には、ブラック(K)トナー(一の色の現像剤)を収容したブラック現像器51、マゼンタ(M)トナーを収容したマゼンタ現像器53、シアン(C)トナーを収容したシアン現像器52、及びイエロー(Y)トナーを収容したイエロー現像器54を装着することができるが、ここでは、イエロー現像器54について説明する。
イエロー現像器54は、現像剤担持体としての現像ローラ510、シール部材520、トナー収容部530、ハウジング540、トナー供給ローラ550、規制ブレード560等を有している。
【0041】
現像ローラ510は、トナーTを担持して感光体20と対向する現像位置に搬送する。また、現像ローラ510は、図3に示すとおり、その長手方向両端部で支持されており、中心軸を中心として回転可能である。図4に示すように、現像ローラ510は、感光体20の回転方向(図4において時計方向)と逆の方向(図4において反時計方向)に回転する。また、図4に示すように、イエロー現像器54の現像ローラ510と感光体20とは間隔を隔てて対向している。すなわち、イエロー現像器54は、感光体20上に形成された潜像を非接触状態で現像する。なお、感光体20上に形成された潜像を現像する際には、現像ローラ510と感光体20との間に交番電界が形成される。
【0042】
シール部材520は、イエロー現像器54内のトナーTが器外に漏れることを防止するとともに、現像位置を通過した現像ローラ510上のトナーTを、掻き落とすことなく現像器内に回収する。このシール部材520は、ポリエチレンフィルム等からなるシールであり、現像ローラ510側とは逆側に設けられモルトプレーン等からなるシール付勢部材524の弾性力によって、現像ローラ510に押しつけられている。
【0043】
ハウジング540は、一体成型された複数のハウジング部を溶着して形成されている。図4に示すように、当該ハウジング540は、ハウジング540の外部と連通する開口572を有し、ハウジング540の外方から当該開口572に周面を臨ませて、前述した現像ローラ510がその一部が露出した状態で配置されている。また、後述する規制ブレード560も、ハウジング540の外方から当該開口572に臨んだ状態で配置されている。
また、当該ハウジング540は、トナーTを収容可能なトナー収容部530を形成している。
【0044】
トナー供給ローラ550は、前述したトナー収容部530に設けられ、当該トナー収容部530に収容されたトナーTを現像ローラ510に供給する。このトナー供給ローラ550は、ポリウレタンフォーム等からなり、弾性変形された状態で現像ローラ510に当接している。トナー供給ローラ550は、トナー収容部530の下部に配置されており、トナー収容部530に収容されたトナーTは、該トナー収容部530の下部にてトナー供給ローラ550によって現像ローラ510に供給される。トナー供給ローラ550は、中心軸を中心として、現像ローラ510の回転方向(図4において反時計方向)と逆の方向(図4において時計方向)に回転する。なお、トナー供給ローラ550は、トナー収容部530に収容されたトナーTを現像ローラ510に供給する機能を有するとともに、現像後に現像ローラ510に残存しているトナーTを、現像ローラ510から剥ぎ取る機能をも有している。
【0045】
規制ブレード560は、現像ローラ510に担持されたトナーTに電荷を付与し、また、現像ローラ510に担持されたトナーTの層厚を規制する。この規制ブレード560は、ゴム部560aと、ゴム支持部560bとを有している。ゴム部560aは、シリコンゴム、ウレタンゴム等からなり、ゴム支持部560bは、リン青銅、ステンレス等のバネ性を有する薄板である。ゴム部560aは、ゴム支持部560bに支持されており、ゴム支持部560bは、その一端部が一対のブレード支持板金562に挟まれて支持された状態で、ブレード支持板金562を介してハウジング540に取り付けられている。また、規制ブレード560の現像ローラ510側とは逆側には、モルトプレーン等からなるブレード裏部材570が設けられている。
【0046】
ここで、ゴム支持部560bの撓みによる弾性力によって、ゴム部560aが現像ローラ510に押しつけられている。また、ブレード裏部材570は、ゴム支持部560bとハウジング540との間にトナーTが入り込むことを防止して、ゴム支持部560bの撓みによる弾性力を安定させるとともに、ゴム部560aの真裏からゴム部560aを現像ローラ510の方向へ付勢することによって、ゴム部560aを現像ローラ510に押しつけている。したがって、ブレード裏部材570は、ゴム部560aの現像ローラ510への均一当接性を向上させている。
【0047】
このように構成されたイエロー現像器54において、トナー供給ローラ550がトナー収容部530に収容されているトナーTを現像ローラ510に供給する。現像ローラ510に供給されたトナーTは、現像ローラ510の回転に伴って、規制ブレード560の当接位置に至り、該当接位置を通過する際に、電荷が付与されるとともに、層厚が規制される。層厚が規制された現像ローラ510上のトナーTは、現像ローラ510のさらなる回転によって、感光体20に対向する現像位置に至り、該現像位置にて交番電界下で感光体20上に形成された潜像の現像に供される。現像ローラ510のさらなる回転によって現像位置を通過した現像ローラ510上のトナーTは、シール部材520を通過して、シール部材520によって掻き落とされることなく現像器内に回収される。
【0048】
また、図3に示すように、イエロー現像器54の側壁580Yには、取っ手部590Yと、第一リブ581Yと、第二リブ582Yと、が設けられている。
【0049】
側壁580Yには、収容されているトナーを識別させるために、トナーの色と同じ色(イエロー)が付されている。取っ手部590Yは、イエロー現像器54を着脱部50dに装着する際や、イエロー現像器54を着脱部50dから取り外す際等に、ユーザー等がイエロー現像器54を摘むためのものである。第一リブ581Yと第二リブ582Yの役割については、後述する。
【0050】
上記では、イエロー現像器54について説明したが、各現像器51、52、53、54の側壁の構成が異なるので、現像器51、52、53の側壁580K、580C、580Mの構成について説明する。
【0051】
ブラック現像器51の側壁580Kには、取っ手部590Kと、第一リブ581Kと、が設けられている(図8)。なお、側壁580Kには、第二リブが設けられていない。シアン現像器52の側壁580Cには、取っ手部590Cと、第一リブ581Cと、第二リブ582Cと、が設けられている(図8)。マゼンタ現像器53の側壁580Mには、取っ手部590Mと、第一リブ581Mと、第二リブ582Mと、が設けられている(図8)。
【0052】
そして、第一リブ581K、581C、581M、581Yは、互いに異なる位置に配置されている。一方、第二リブ582C、582M、582Yは、ブラック現像器51に設けられた第一リブ581Kと同じ位置に配置されている。そのため、現像器52、53、54では、第一リブと第二リブとの間の距離が、互いに異なる。
なお、側壁580K、580C、580M、580Yの色は、互いに異なる。側壁580Kの色はブラックであり、側壁580Cの色はシアンであり、側壁580Mの色はマゼンタであり、側壁580Yの色はイエローである。
【0053】
また、各現像器51、52、53、54は、それぞれの現像器に収容されているトナーの色情報、トナーの残量、現像ローラ510の回転時間等、現像器に関する各種情報を記憶するための記憶素子、例えば、シリアルEEPROM等の不揮発性記憶メモリ(以下、現像器側メモリともいう)51a、52a、53a、54aを備えている。
この現像器側メモリ51a、52a、53a、54aは、現像器の一方端側面に設けられた現像器側コネクタ51b、52b、53b、54bと、装置本体側(プリンタ側)に設けられた装置本体側コネクタ34とが必要なときに互いに当接して、本体制御ユニット100のユニット制御部102と電気的に接続される。
【0054】
===現像器保持ユニットの概要===
次に、現像器保持ユニット50の概要について、図5A〜図5Cを用いて説明する。なお、本項では、便宜上、前記4つの着脱部50a、50b、50c、50dのそれぞれに現像器51、52、53、54が装着されている場合を例に説明するが、前記4つの着脱部50a、50b、50c、50dに同色の現像剤が収容された現像器が装着されている場合にも適用可能である。
現像器保持ユニット50は、その中心に位置する回転軸50eを有し、この回転軸50eには現像器を保持するための支持フレーム55が固定され、回転軸50eは、プリンタ10の筐体をなす2枚のフレーム側板(図示せず)の間に架け渡されて、その両端部が支持されている。なお、回転軸50eの軸方向は、鉛直方向と交差している。
この支持フレーム55は、前述した4色の現像器51、52、53、54が、前記回転軸50eを中心として着脱自在に装着される4つの着脱部50a、50b、50c、50dを周方向に90°間隔で備えている。
【0055】
回転軸50eには不図示のパルスモータが接続されており、このパルスモータを駆動することで支持フレーム55を回転させ、上記4つの現象装置51、52、53、54を所定の位置に位置決めできるようになっている。
【0056】
図5A〜図5Cは、回転する現像器保持ユニット50の3つの停止位置を示しており、図5Aは、画像形成の実行を待機しているときの待機位置であって、現像器保持ユニット50の回転方向の基準位置となる停止位置でもあるホームポジション位置(以下「HP位置」という)を、図5Bは、現像器保持ユニット50に装着されたイエロー現像器54の現像器側コネクタ54bと、装置本体側に設けられた装置本体側コネクタ34とが対向するコネクタ着脱位置を、図5Cは、イエロー現像器54の着脱位置を、それぞれ示している。
ここで、図5B及び図5Cにおいて、コネクタ着脱位置と現像器着脱位置とはイエロー現像器54を対象として示したが、現像器保持ユニット50を90°づつ回転させた位置が、各現像器のコネクタ着脱位置及び現像器着脱位置となる。
【0057】
先ず、図5Aに示すHP位置について説明する。現像器保持ユニット50の回転軸50eの一方端側には、HP位置を検出するためのHP検出部31(図7)が設けられている。このHP検出部31は、回転軸50eの一方端に固着された信号生成用の円盤と、発光部、受光部を備えたフォト・インタラプタ等からなるHPセンサとで構成されている。円盤の周縁部は、HPセンサの発光部と受光部との間に位置するように配置され、円盤に形成されたスリット部がHPセンサの検出位置に移動してくると、HPセンサからの出力信号が「L」から「H」に変化する。そして、この信号レベルの変化とパルスモータのパルス数に基づき現像器保持ユニット50のHP位置を検出し、このHP位置を基準として、各現像器の現像位置等に位置決めすることができるように構成されている。
【0058】
図5Bは、前記HP位置から所定のパルス数分だけ、前記パルスモータを回転させたイエロー現像器54のコネクタ着脱位置である。このコネクタ着脱位置で、現像器保持ユニット50に装着されたイエロー現像器54の現像器側コネクタ54bと、装置本体側に設けられた装置本体側コネクタ34とが対向し、これらのコネクタを互いに当接又は離間させることが可能となる。
【0059】
図6A、図6Bを用いてさらに説明を加える。図6Aは、離間位置に係る図であり、図6Bは当接位置に係る図である。
図6Aは、装置本体側コネクタ34とイエロー現像器54の現像器側コネクタ54bが離間している状態を示している。装置本体側コネクタ34は、イエロー現像器54に対して接離移動可能に構成されており、必要に応じてイエロー現像器54に近づく方向(図6Bに示される矢印の方向)に移動する。これによって、図6Bに示されるように、装置本体側コネクタ34は、イエロー現像器54の現像器側コネクタ54bに当接し、イエロー現像器54に取り付けられた現像器側メモリ54aが制御ユニット100のユニット制御部102と電気的に接続され、現像器側メモリ54aと装置本体との間で通信が行われる。
【0060】
また、逆に、図6Bに示される装置本体側コネクタ34とイエロー現像器54の現像器側コネクタ54bが当接している状態から、装置本体側コネクタ34が、イエロー現像器54から遠ざかる方向(図6Bに示される矢印の方向と逆方向)に移動する。これによって、図6Aに示されるように、装置本体側コネクタ34は、イエロー現像器54の現像器側コネクタ54bから離間する。
【0061】
なお、装置本体側コネクタ34の移動は、例えば、パルスモータと当該パルスモータに接続される複数のギアと当該ギアに接続される偏心カムにより構成される不図示の機構により実現される。すなわち、所定のパルス数分だけ、前記パルスモータを回転させると、上記機構は、所定の離間位置から前記パルス数に対応した距離分装置本体側コネクタ34を移動させ、当該装置本体側コネクタ34を所定の当接位置に位置決めさせる。逆に、所定のパルス数分だけ、前記パルスモータを逆回転させると、上記機構は、所定の当接位置から前記パルス数に対応した距離分装置本体側コネクタ34を移動させ、当該装置本体側コネクタ34を所定の離間位置に位置決めさせる。
【0062】
また、このイエロー現像器54に対するコネクタ着脱位置は、シアン現像器52の現像ローラ510と感光体20とが対向してシアン現像器52の現像位置となる。すなわち、イエロー現像器54に係る現像器保持ユニット50のコネクタ着脱位置は、シアン現像器52に係る現像器保持ユニット50の現像位置である。また、パルスモータが現像器保持ユニット50を90°反時計方向に回転させると、ブラック現像器51のコネクタ着脱位置、及び、イエロー現像器54の現像位置となり、現像器保持ユニット50を90°回転する毎に順次各現像器のコネクタ着脱位置、及び現像位置となる。
【0063】
また、図8や図9に示すように、着脱部50aには蓋ユニット610が、着脱部50bには蓋ユニット620が、着脱部50cには蓋ユニット630が、着脱部50dには蓋ユニット640が、それぞれ連結されている。蓋ユニット610、620、630、640は、それぞれ開閉可能であり、現像器が着脱部に挿入されて、該蓋ユニットが閉じることによって現像器が装着される。なお、図8は、現像器51、52、53、54が、それぞれ着脱部に装着された状態を示した図である。図9は、ブラック現像器51が4つの着脱部50a、50b、50c、50dに装着された状態を示した図である。
【0064】
図8に示すように、蓋ユニット610が閉じることによってブラック現像器51が着脱部50aに装着され、蓋ユニット620が閉じることによってシアン現像器52が着脱部50bに装着され、蓋ユニット630が閉じることによってマゼンタ現像器53が着脱部50cに装着され、蓋ユニット640が閉じることによってイエロー現像器54が着脱部に装着される。一方、図9に示すように、ブラック現像器51が着脱部50b、50c、50dに挿入された際にも、蓋ユニット620、630、640が閉じるため、ブラック現像器51が着脱部50b、50c、50dにも装着される。
なお、蓋ユニット610、620、630、640の詳細な構成については、後述する。
【0065】
また、前記現像器保持ユニット50を支持し、プリンタ10の筐体をなす2枚のフレーム側板の一方{第一側板58(図12参照)}には、1つの現像器が通過可能な着脱専用口37と、着脱専用口37を開閉可能に覆う内側カバー(図示せず)とが設けられている。第一側板58の色は、現像器51、52、53、54や感光体20等との差別化が容易な色であり、本実施形態においては薄いグレーである。着脱専用口37は、現像器保持ユニット50を回転させて、設定された現像器着脱位置に各現像器を停止させた際に、図5Cに示すように、該当する現像器(ここでは、イエロー現像器54)のみを、回転軸50eに沿う方向に引き出して取り外すことが可能な位置に形成されている。また、着脱専用口37は、現像器の外形より僅かに大きく形成され、現像器着脱位置では、現像器の取り外しだけでなく、この着脱専用口37を通して回転軸50eに沿う方向に新しい現像器を進入させ、支持フレーム55に現像器を装着することもできる。そして、現像器保持ユニット50が現像器着脱位置以外に位置する間は、その現像器の着脱はフレーム側板によって規制されている。
なお、現像器保持ユニット50を上記した位置で確実に位置決め固定するために、不図示のロック機構が設けられている。
【0066】
===制御ユニットの概要===
次に、制御ユニット100の構成について図7を参照しつつ説明する。図7は、プリンタ10の制御ユニット100を示すブロック図である。
【0067】
コントローラ部101は、CPU111と、不図示のコンピュータと接続するためのインターフェース112と、コンピュータから入力された画像信号等を記憶するための画像メモリ113と、電気的に書き換え可能なEEPROM114a、RAM114b、各種制御用のプログラムを備えたプログラムROM等からなるコントローラ部側メモリ114と、を備えている。このコントローラ部101には、プリンタ10に接続されたコンピュータから画像信号等の各種情報が送出される。
【0068】
コントローラ部101は、コンピュータ等から送出された画像信号としてのレッド、グリーン、ブルーのRGBデータを、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのYMCK画像データに変換し、変換したYMCK画像データを画像メモリ113に記憶する機能を有する。また、プリンタ10が単色プリンタとして使用されている場合には、RGBデータをブラック画像データに変換し、変換したブラック画像データを画像メモリ113に記憶する。さらに、コントローラ部101は、接続されたコンピュータに各種情報を送出する機能を有している。
【0069】
また、EEPROM114aには、プリンタ10がカラープリンタとして使用されるか、モノクロプリンタとして使用されるかを示す装置情報としての機種情報が格納されている。CPU111は、前述した4つの着脱部のどこに現像器が装着されているかを示す現像器の装着情報、及び、各現像器の情報を、所定のタイミングでユニット制御部102から受信する。そして、当該装着情報に基づいて、EEPROM114a内の前記機種情報を必要に応じて書き換える。なお、機種情報は、EEPROM114a内に1ビットの情報として書き込まれており、その値が0のときはプリンタ10がカラープリンタとして使用されていることを、その値が1のときはプリンタ10がモノクロプリンタとして使用されていることを示している。この機種情報は、プリンタ10の電源が投入された際にEEPROM114aに基づいてRAM114bの情報が書き換えられる。
【0070】
ユニット制御部102は、CPU120と、電気的に書き換え可能なEEPROM116a、RAM、各種制御用のプログラムを備えたプログラムROM等からなるユニット制御部側メモリ116と、装置本体の各ユニット(帯電ユニット30、露光ユニット40、一次転写ユニット60、クリーニングユニット75、二次転写ユニット80、定着ユニット90、表示ユニット95)及び現像器保持ユニット50を駆動制御するための各駆動制御回路等を有している。
【0071】
また、CPU120は、シリアルインターフェース(I/F)121を介して、シリアルEEPROM等の不揮発性記憶素子(以下、本体側メモリとする)122に接続されている。この本体側メモリ122には、装置制御のために必要となるデータが記憶されている。またCPU120には、本体側メモリ122のみならず、各現像器51、52、53、54に設けられた現像器側メモリ51a、52a、53a、54aにもシリアルインターフェース121を介して接続されており、本体側メモリ122及び現像器側メモリ51a、52a、53a、54aとの間でデータ転送可能となるとともに、入出力ポート123を介して各現像器側メモリ51a、52a、53a、54aにチップセレクト信号CSを入力可能となっている。また、CPU120は入出力ポート123を介してHP検出部31とも接続されている。
【0072】
CPU120は、各駆動制御回路と電気的に接続され、コントローラ部101のCPU111からの制御信号に基づいて各駆動制御回路を制御する。すなわち、ユニット制御部102は、各ユニットが備えるセンサ等からの信号を受信することにより、各ユニット及び現像器保持ユニット50の状態を検出しつつ、コントローラ部101から入力される信号に基づいて、各ユニット及び現像器保持ユニット50を制御する。
【0073】
また、CPU120は、前述した機種情報に基づいて、各駆動制御回路を制御する。すなわち、機種情報の値が0の場合には、カラープリンタとして、当該プリンタ10の各ユニット及び現像器保持ユニット50を制御し、装置情報の値が1の場合には、モノクロプリンタとして、プリンタ10の各ユニットを制御する。
【0074】
===蓋ユニットの詳細構成===
蓋ユニットの詳細な構成について説明する。
まず、着脱部50dに連結されている蓋ユニット640の構成について説明する。図10は、蓋ユニット640を正面から見た図である。図11は、蓋ユニット640を背面から見た図である。
蓋ユニット640は、着脱部50dに装着されたイエロー現像器54の側壁580Yの一部を覆っている。具体的には、蓋ユニット640は、側壁580Yに設けられた取っ手部590Y以外の部分を覆っている。
蓋ユニット640は、図10に示すように、蓋部材の一例である現像器カバー641と、保持部材の一例であるラッチ642と、操作部材の一例である操作ボタン643とを有している。なお、ラッチ642は、請求項に記載の「側壁の色と同色の部材」の一例でもある。
【0075】
現像器カバー641は、着脱部50dに連結されている連結部644を備え、連結部644を支点として開閉可能であり、側壁580Yの取っ手部590Y以外の部分を覆っている。連結部644は、ヒンジ57Yを介して着脱部50dに連結されている。なお、現像器カバー641の色は、濃いグレーであり、側壁580Yの色(イエロー)と異なる。そのため、現像器カバー641の色(濃いグレー)は、側壁580Yとの境界部において、側壁580Yの色(イエロー)と異なる。また、現像器カバー641の色は、前述の第一側板58(図12)の色(薄いグレー)と似ている。これにより、現像器カバー641がプリンタ10本体側の部品であることをユーザー等に認識させることが可能となる。
【0076】
また、現像器カバー641には、第一切り欠き部647と第二切り欠き部648とが備えられている。第一切り欠き部647は、第二リブ582Yへの現像器カバー641の干渉を防止するためのものであり、第二切り欠き部648は、第一リブ581Yへの現像器カバー641の干渉を防止するためのものである。第一切り欠き部647は第二リブ582Yに対応した位置に配置され、第二切り欠き部648は第一リブ581Yに対応した位置に配置されている。これにより、イエロー現像器54を着脱部50dに挿入したときには、第一切り欠き部647と第二切り欠き部648とによって、第一リブ581Yと第二リブ582Yへの現像器カバー641の干渉が防止されて、現像器カバー641が閉じる(図8参照)。
【0077】
なお、ブラック現像器51を着脱部50dに挿入したときには、第一切り欠き部647によって、第一リブ581Yへの現像器カバー641の干渉が防止されて、現像器カバー641が閉じる(図9参照)。一方、シアン現像器52やマゼンタ現像器53が着脱部50dに挿入されたとき、現像器カバー641がシアン現像器52の第一リブ581Cやマゼンタ現像器53の第一リブ581Mに干渉して、現像器カバー641が閉じない。そのため、着脱部50dには、ブラック現像器51とイエロー現像器54のみが装着可能である。
【0078】
また、現像器カバー641には、現像器カバー641の開閉の際にユーザー等が摘むための摘み645が設けられている。
ラッチ642は、現像器カバー641が閉じている状態を保持するためのものである。ラッチ642は、図11に示すように、現像器カバー641の裏側に支持されている。ラッチ642の色は、イエローであり、側壁580Yの色(イエロー)と同じである。
ラッチ642には、係合部642aと切り欠き642bとが設けられている。係合部642aが側壁580Yに係合することによって、現像器カバー641が係止位置(係合部)にて側壁580Yに係止される。切り欠き642bと現像器カバー641に設けられた突片641aとによってラッチ642の移動が規制されており、ラッチ642はD1方向へのスライドのみが可能となっている。
【0079】
操作ボタン643は、ラッチ642に連結され、ラッチ642を操作するためのものである。操作ボタン643の色は、ブルーであり、側壁580Yの色(イエロー)と異なる。なお、操作ボタン643の色は、現像器カバー641の色(濃いグレー)や内カバー58の色(薄いグレー)との識別な容易な色であれば、ブルーに限られない。
操作ボタン643は、その一部が摘み645に覆われている。これにより、操作ボタン643がD1方向にのみ移動が可能となっている。操作ボタン643と摘み645との間には圧縮バネ(不図示)が設けられている。操作ボタン643に対して力が作用されると、圧縮バネが縮まるため、操作ボタン643がスライドする。操作ボタン643はラッチ642に連結されているので、操作ボタン643がスライドする場合には、ラッチ642もスライドする。
【0080】
次に、蓋ユニット610、620、630の構成について説明する。なお、蓋ユニット640と同様な部分については、説明を省く。
図8に示すように、着脱部50aに連結されている蓋ユニット610は、現像器カバー611とラッチ612と操作ボタン613とを有している。着脱部50bに連結されている蓋ユニット620は、現像器カバー621とラッチ622と操作ボタン623とを有している。着脱部50cに連結されている蓋ユニット630は、現像器カバー631とラッチ632と操作ボタン633とを有している。
【0081】
現像器カバー611には、第一リブ581Kに対応した位置に配置された第一切り欠き部617が備えられている。一方、現像器カバー611には、第二切り欠き部が備えられていない。現像器カバー611は、第二切り欠き部が備えられてない点を除いて、現像器カバー641と同じ構成である。
【0082】
ブラック現像器51を着脱部50aに挿入した際には、第一切り欠き部617によって現像器カバー611が第一リブ581Kに干渉しないので、蓋ユニット610が閉じる。一方、現像器52、53、54を着脱部50aに挿入した際には、蓋ユニット610が第一リブ581C、581M、581Yと干渉するので、蓋ユニット610が閉じない。そのため、着脱部50aには、ブラック現像器51のみが装着可能である。
【0083】
現像器カバー621には、第二リブ582Cに対応した位置に配置された第一切り欠き部627と、第一リブ581Cに対応した位置に配置された第二切り欠き部628と、が備えられている。現像器カバー621は、該現像器カバー621に対する第二切り欠き部628の位置が現像器カバー641に対する第二切り欠き部648の位置と異なる点を除いて、現像器カバー641と同じ構成である。
【0084】
シアン現像器52を着脱部50bに挿入した際には、第一切り欠き部627と第二切り欠き部628とによって現像器カバー621が第二リブ582Cと第一リブ581Cとに干渉しないので、蓋ユニット620が閉じる。また、ブラック現像器51を着脱部50bに挿入した際には、第一切り欠き部627によって現像器カバー621が第一リブ581Kと干渉しないので、蓋ユニット620が閉じる。一方、現像器53、54を着脱部50bに挿入した際には、蓋ユニット620が第一リブ581M、581Yと干渉するので、蓋ユニット620が閉じない。そのため、着脱部50bには、ブラック現像器51とシアン現像器52のみが装着可能である。
【0085】
現像器カバー631には、第二リブ582Mに対応した位置に配置された第一切り欠き部637と、第一リブ581Mに対応した位置に配置された第二切り欠き部638と、が備えられている。現像器カバー631は、該現像器カバー631に対する第二切り欠き部638の位置が現像器カバー641に対する第二切り欠き部648の位置と異なる点を除いて、現像器カバー641と同じ構成である。
【0086】
マゼンタ現像器53を着脱部50cに挿入した際には、第一切り欠き部637と第二切り欠き部638とによって現像器カバー631が第二リブ582Mと第一リブ581Mと干渉しないので、蓋ユニット630が閉じる。また、ブラック現像器51を着脱部50cに挿入した際には、第一切り欠き部637によって現像器カバー631が第一リブ581Kと干渉しないので、蓋ユニット620が閉じる。一方、現像器52、54を着脱部50cに挿入した際には、蓋ユニット630が第一リブ581C、581Yと干渉するので、蓋ユニット630が閉じない。そのため、着脱部50cには、ブラック現像器51とマゼンタ現像器53のみが装着可能である。
【0087】
ラッチ612、622、623は、ラッチ642と形状が同じであるが、その色がラッチ642の色(イエロー)と異なる。ラッチ612の色はブラックであり、ラッチ622の色はシアンであり、ラッチ632の色はマゼンタである。また、操作ボタン613、623、633は、操作ボタン643と同じ構成である。
【0088】
===現像器の取り外し===
着脱部に装着された現像器の取り外し手順について、図12〜図14を参照して説明する。図12は、蓋ユニット640が閉じた状態を示した図である。図13は、蓋ユニット640を回転させている途中の状態を示した図である。図14は、蓋ユニット640が開いた状態を示した図である。
現像器51、52、53、54の取り外しは同様な手順にて行われるので、以下においては、着脱部50dに装着されたイエロー現像器54の取り外し手順について説明する。
【0089】
イエロー現像器54の取り外しは、図12に示すように、現像器保持ユニット50がイエロー現像器54の着脱位置に位置している状態で、開始される。ユーザー等は、着脱専用口37を介してイエロー現像器54の側壁580Yの色(イエロー)を見ることができるので、イエロー現像器54が取り外す現像器として適切かどうかを判断できる。
【0090】
まず、ユーザー等は、操作ボタン643に力を作用させて圧縮バネを縮ませることによって、操作ボタン643をスライドさせる。操作ボタン643がスライドされると、ラッチ642もスライドされる。ラッチ642が所定量以上スライドされると、イエロー現像器54の側壁580Yに対するラッチ642の係合が解除される。これにより、現像器カバー641を回転させることが可能となる。
【0091】
次に、ユーザー等は、摘み部645を摘んで現像器カバー641を手前に回転させる。現像器カバー641は、図13に示すように、連結部644を支点として開き始める。そして、ユーザー等は、図14に示すように、イエロー現像器54を取り外すことができる位置まで現像器カバー641を開ける。
【0092】
次に、ユーザー等は、取っ手部590Yを摘んで、イエロー現像器54を手前に引き出す。ユーザー等は、着脱専用口37を通してイエロー現像器54を引く出すことによって、イエロー現像器54を着脱部50dから取り外すことができる。
【0093】
===現像器の装着===
現像器の着脱部への装着手順について説明する。
現像器51、52、53、54の装着は同様な手順にて行われるので、以下においては、イエロー現像器54の着脱部50dへの装着手順について説明する。
イエロー現像器54の着脱部50dへの装着は、現像器保持ユニット50がイエロー現像器54の着脱位置に位置している状態で、開始される。ここでは、着脱部50dに現像器が装着されていないものとして説明する。
【0094】
まず、ユーザー等は、現像器カバー641を開ける。そして、ユーザー等は、ラッチ642の色と側壁580Yの色とを比較して、イエロー現像器54が着脱部50dに装着可能な現像器かどうかを判断する。ここでは、ラッチ642の色と側壁580Yの色とがイエローであるから、ユーザー等は、イエロー現像器54が着脱部50dに装着可能であると判断する。なお、ブラック現像器51は4つの着脱部50a、50b、50c、50dに装着可能であるから、上記の判断は不要である。
【0095】
次に、ユーザー等は、イエロー現像器54を着脱部50dに挿入する。ユーザー等は、取っ手部590Y等を摘んで、着脱専用口37を通してイエロー現像器54を着脱部50dに挿入する。
【0096】
次に、ユーザー等は、閉じるために現像器カバー641を回転させる。第一切り欠き部647は第二リブ582Yに対応する位置に設けられ、第二切り欠き部648は第一リブ581Yに対応する位置に設けられているから、現像器カバー641は、回転する際に第一リブ581Yと第二リブ582Yと干渉しない。現像器カバー641が、第一リブ581Yや第二リブ582Yと干渉せずに所定量だけ回転すると、ラッチ642が側壁580Yに係合する。ラッチ642が側壁580Yに係合することによって、現像器カバー641が側壁580Yに係止され、現像器カバー641が閉じる。
【0097】
一方、着脱部50dにシアン現像器52やマゼンタ現像器53が挿入された場合には、現像器カバー641が閉じない。例えば、図15に示すように、着脱部50dにシアン現像器52が挿入された場合には、第二切り欠き648の位置が第一リブ581Cに対応した位置でないために、現像器カバー641が第一リブ581Cと干渉して、現像器カバー641が閉じない。なお、図15は、着脱部50dにシアン現像器52が挿入された際に、現像器カバー641が閉じていない状態を示した図である。
【0098】
===蓋ユニットの働き===
上述したように、プリンタ10(画像形成装置)に設けられた蓋ユニット610、620、630、640の色は、現像器51、52、53、54(現像剤収容体)との境界部において、該現像器の色と異なる。これにより、該現像器を着脱部から適切に取り外すことが可能なプリンタ10を実現することが可能となる。以下において、詳細に説明する。
【0099】
感光体20(像担持体)と着脱部50a、50b、50c、50dと蓋ユニット610、620、630、640とを有するプリンタ10において、現像器51、52、53、54に収容されているトナーの色をユーザー等に識別させる観点から、現像器51、52、53、54、にトナーの色と同じ色が付されることがある。例えば、イエロートナーを収容した現像器54の側壁580Yに、トナーの色と同じ色(イエロー)が付されることがある。また、現像器を着脱部50a、50b、50c、50dに適切に装着させる観点から、蓋ユニット610、620、630、640の前面に色が付されることがある。
【0100】
かかる際に、現像器54(51、52、53)との境界部における蓋ユニット640(610、620、630)の色が、該現像器の色と同じである場合には、ユーザー等は、該蓋ユニットが該現像器の一部であると誤認し、現像器の一部が蓋ユニットに覆われた状態にて現像器を取り外すことがある。そして、現像器が着脱部から取り外される際に、蓋ユニットが破損する恐れがある。
【0101】
より具体的に説明する。ここでは、蓋ユニット640の現像器カバー641の色は、イエローであり、現像器54の側壁580Yの色(イエロー)と同じであることとする。かかる場合には、側壁580Yとの境界部において、現像器カバー641の色が側壁580Yの色と同じである。現像器カバー641は、側壁580Yの一部、すなわち、取っ手部590Y以外の部分を覆っているので、現像器カバー641の色と側壁580Yの色とが同じ場合には、ユーザー等は、現像器カバー641が側壁580Yの一部であると誤認し、現像器カバー641が閉じた状態にて現像器54を取り外そうとする。前述したように、現像器カバー641が閉じた状態では、現像器54に対するラッチ642の係合が解除されていない。そのため、ラッチ642の係合を解除せずに現像器54を取り外す際に、蓋ユニット640、すなわち、現像器カバー641、ラッチ642、操作ボタン643のいずれかが破損する恐れがある。
【0102】
そこで、本実施形態においては、図8に示すように、現像器54(51、52、53)との境界部において、蓋ユニット640(610、620、630)の色が、該現像器の色と異なることとしている。これにより、ユーザー等は、該現像器と該蓋ユニットとを識別することが可能となる。
【0103】
イエロー現像器54と蓋ユニット640とを用いて、より具体的に説明する。前述したように、現像器カバー641は、イエロー現像器54の側壁580Yの一部を覆っており、前記境界部は、現像器カバー641の一部である。かかる場合には、側壁580Yとの境界部において、現像器カバー641の色(濃いグレー)が側壁580Yの色(イエロー)と異なるから、ユーザー等は、現像器カバー641と側壁580Yを識別することが可能となる。そのため、ユーザー等は、現像器カバー641を開いて、すなわち、側壁580Yに対するラッチ642の係合を解除して、現像器54を取り外すことになる。これにより、現像器カバー641によって一部が覆われた状態にてイエロー現像器54が取り外されることを適切に防止できるから、イエロー現像器54を着脱部50dから取り外す際の蓋ユニット、すなわち、現像器カバー641、ラッチ642、操作ボタン643の破損を防止することが可能となる。
【0104】
以上から、本実施形態に係る蓋ユニット610、620、630、640を設けた場合には、ユーザー等が該蓋ユニットと現像器とを識別できるから、該蓋ユニットに覆われた状態にて現像器が着脱部から取り外されることを防止でき、現像器を着脱部から適切に取り外すことが可能なプリンタ10を実現することが可能となる。
【0105】
===その他の実施形態===
以上、上記実施の形態に基づき本発明に係る画像形成装置等を説明したが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
【0106】
なお、上記実施の形態において、ロータリー方式の現像装置を備えた画像形成装置を例に説明したが、これに限定されるものではない。例えば、タンデム方式の現像装置を備えた画像形成装置にも、本発明を適用することができる。
【0107】
なお、上記実施の形態において、像担持体である感光体は、円筒状の導電性基材の外周面に感光層を設けた構成として説明したが、これに限定されるものではない。例えば、ベルト状の導電性基材の表面に感光層を設けて構成した、いわゆる感光ベルトであってもよい。
【0108】
なお、上記実施形態において、図2に示すように、プリンタ10がモノクロプリンタとして使用される場合に、4つの着脱部50a、50b、50c、50dにブラック現像器51を装着させることとして説明したが、これに限定されるものではない。例えば、プリンタ10がモノクロプリンタとして使用される場合に、着脱部50a、50bのみにブラック現像器51を装着させることとしてもよい。
【0109】
さらに、上記実施形態において、図8に示すように、蓋ユニット640(610、620、630)は、着脱部50d(50a、50b、50c)に装着された現像器54(51、52、53)の側壁580Y(580K、580M、580C)の一部を覆い、該側壁との境界部において、色が該側壁の色(側壁580Yの場合には、イエロー)と異なることとしたが、これに限定されるものではない。例えば、蓋ユニット640(610、620、630)は、側壁580Y(580K、580M、580C)以外の部分を覆うこととしてもよい。
【0110】
さらに、上記実施形態において、図3に示すように、側壁580Y(580K、580M、580C)には取っ手部590Y(590K、590M、590C)が設けられ、蓋ユニット640(610、620、630)によって覆われた該側壁の一部は、該取っ手部以外の部分であることとしたが、これに限定されるものではない。例えば、蓋ユニット640(610、620、630)は、取っ手部590Y(590K、590M、590C)を覆っていることとしてもよい。
【0111】
取っ手部590Yが蓋ユニット640によって覆われている場合には、ユーザー等は、現像器54を取り外すために、蓋ユニット640を開けることが必要であると認識する。一方、取っ手部590Yが蓋ユニット640によって覆われていない場合には、ユーザー等は、蓋ユニット640が閉じた状態で、現像器54を取り外すことが可能であると誤認することがある。かかる場合には、蓋ユニット640が破損する可能性が高まる。そのため、蓋ユニット640によって覆われた側壁580Yの一部が取っ手部590Y以外の部分である場合には、本実施形態の効果、すなわち、現像器を着脱部から適切に取り外すことが可能なプリンタ10を実現するが可能という効果、がより有効に奏される。従って、上記実施形態の方がより望ましい。
【0112】
さらに、上記実施形態において、図10に示すように、蓋ユニット640(610、620、630)は、着脱部50d(50a、50b、50c)に連結されている連結部644(614、624、634)を備え、該連結部を支点として開閉可能であり、側壁580Y(580K、580M、580C)の一部を覆う現像器カバー641(611、621、631)(蓋部材)、を有することとした。さらに、前記境界部は、現像器カバー641(611、621、631)の一部であり、該現像器カバーの色(濃いグレー)は、側壁580Y(580K、580M、580C)の色(側壁580Yの場合には、イエロー)と異なることとした。しかし、上記の構成に限定されるものではない。例えば、現像器カバー641(611、621、631)の境界部の色は濃いグレーであり、境界部以外の色は側壁580Y(580K、580C、580M)の色と同じであることとしてもよい。
ただし、現像器カバー641全体の色(濃いグレー)が側壁580Yの色(イエロー)と異なる場合には、現像器カバー641の境界部の色のみが側壁580Yの色と異なる場合に比べて、現像器カバー641と側壁580Yとを識別しやすい。そのため、現像器カバー641の色が側壁580Yの色と異なる場合には、より有効に、側壁580Yの一部が蓋ユニット640に覆われている状態にて現像器54が取り外されることを防止することが可能となる。
【0113】
さらに、上記実施形態において、図11に示すように、現像器カバー641(611、621、631)の裏側に、側壁580Y(580K、580M、580C)の色と同色の部材{ラッチ642(612、622、632)}が支持されていることとしたが、これに限定されるものではない。例えば、ラッチ642(612、622、632)の色は、側壁580Y(580K、580M、580C)の色と異なることとしてもよい。
ただし、現像器カバー641の裏側に側壁580Yの色(イエロー)と同じ色のラッチ642が支持されている場合には、現像器カバー641が開いた際に、ユーザー等がラッチ642の色(イエロー)を見ることができる。これにより、着脱部50dに装着すべき適切なイエロー現像器54をユーザー等に分からせることが可能となる。従って、上記実施形態の方がより望ましい。
【0114】
さらに、上記実施形態において、図10及び図11に示すように、蓋ユニット640(610、620、630)は、現像器カバー641(611、621、631)が閉じている状態を保持するためのラッチ642(612、622、632)(保持部材)を有し、側壁580Y(580K、580M、580C)の色と同色の部材は、該ラッチであることとしたが、これに限定されるものではない。例えば、側壁580Y(580K、580M、580C)の色と同色の部材は、現像器カバー641(611、621、631)の裏側に貼り付けられているシール部材であることとしてもよい。
ただし、側壁580Yの色(イエロー)と同色の部材がラッチ642である場合には、シール部材を設けなくても、ラッチ642の色(イエロー)により着脱部50dに装着すべきイエロー現像器54をユーザー等に分からせることが可能となり、ユーザー等にとって利便性の高いプリンタ10を実現することが可能となる。従って、上記実施形態の方がより望ましい。
【0115】
さらに、上記実施形態において、図10に示すように、蓋ユニット640(610、620、630)は、ラッチ642(612、622、632)に連結され、該保持部材を操作するための操作ボタン643(613、623、633)(操作部材)、を有することとしたが、これに限定されるものではない。例えば、蓋ユニット640(610、620、630)には、操作ボタン643(613、623、633)が設けられていないこととしてもよい。
ただし、操作ボタン643が設けられている場合には、着脱部50dからイエロー現像器54を取り外すために、操作ボタン643を操作して、側壁580Yに対するラッチ642の係合を解除する必要がある。かかる場合に、側壁580Yが蓋ユニット640によって覆われた状態にてイエロー現像器54を取り外そうとすると、ラッチ642や操作ボタン643が破損する可能性が高まる。そのため、操作ボタン643が設けられている場合には、本実施形態の効果、すなわち、現像器を着脱部から適切に取り外すことが可能なプリンタ10を実現するが可能という効果、がより有効に奏される。従って、上記実施形態の方がより望ましい。
【0116】
さらに、上記実施形態において、図8に示すように、操作ボタン643(613、623、633)の色は、側壁580Y(580K、580M、580C)の色と異なることとしたが、これに限定されるものではない。例えば、操作ボタン643(613、623、633)の色は、側壁580Y(580K、580M、580C)の色と同じであることとしてもよい。
ただし、操作ボタン643の色(ブルー)が側壁580Yの色(イエロー)と異なる場合には、ユーザー等は、操作ボタン643と側壁580Yとを識別することができるから、より有効に、側壁580Yの一部が蓋ユニット640に覆われている状態にて現像器54が取り外されることを防止することが可能となる。従って、上記実施形態の方がより望ましい。
【0117】
さらに、上記実施形態において、図8に示すように、着脱部の数は4つ(複数)であることとしたが、これに限定されるものではない。例えば、着脱部の数は、一つであることとしてもよい。
ただし、着脱部の数が4つ(着脱部50a、50b、50c、50d)である場合には、着脱部が一つである場合に比べて、蓋ユニット640(610、620、630)に覆われた状態にて現像器54(51、52、53)が取り外される頻度が高まるから、蓋ユニット等が破損する可能性が高まる。そのため、着脱部の数が複数である場合には、本実施形態の効果、すなわち、現像器を着脱部から適切に取り外すことが可能なプリンタ10を実現するが可能という効果、がより有効に奏される。従って、上記実施形態の方がより望ましい。
【0118】
さらに、上記実施形態において、図3に示すように、現像剤収容体は、感光体20に担持された潜像の現像に供されるトナーを担持するための現像ローラ510(現像剤担持体)を備えた現像器51、52、53、54(現像装置)であることとしたが、これに限定されるものではない。例えば、現像剤収容体は、現像ローラ510を備えておらず、現像器51、52、53、54に供給するためのトナーを収容したトナーカートリッジであることとしてもよい。
ただし、現像器51、52、53、54は、収容されているトナーの量が少なくなった場合や、現像ローラ510が摩耗した場合等に、着脱部から取り外される。そのため、現像剤収容体が現像器51、52、53、54である場合には、現像剤収容体がトナーカートリッジである場合に比べて、取り外される頻度が高まるから、蓋ユニット640(610、620、630)が破損する可能性が高まる。そこで、現像剤収容体が該現像器である場合には、本実施形態の効果、すなわち、現像器を着脱部から適切に取り外すことが可能なプリンタ10を実現するが可能という効果、がより有効に奏される。従って、上記実施形態の方がより望ましい。
【0119】
===画像形成システム等の構成===
次に、本発明に係る実施の形態の一例である画像形成システムの実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【0120】
図16は、画像形成システムの外観構成を示した説明図である。画像形成システム700は、コンピュータ702と、表示装置704と、プリンタ10と、入力装置708と、読取装置710とを備えている。
【0121】
コンピュータ702は、本実施形態ではミニタワー型の筐体に収納されているが、これに限られるものではない。表示装置704は、CRT(Cathode Ray Tube:陰極線管)やプラズマディスプレイや液晶表示装置等が用いられるのが一般的であるが、これに限られるものではない。プリンタ10は、上記に説明されたプリンタが用いられている。入力装置708は、本実施形態ではキーボード708Aとマウス708Bが用いられているが、これに限られるものではない。読取装置710は、本実施形態ではフレキシブルディスクドライブ装置710AとCD−ROMドライブ装置710Bが用いられているが、これに限られるものではなく、例えばMO(Magneto Optical)ディスクドライブ装置やDVD(Digital Versatile Disk)等の他のものであっても良い。
【0122】
図17は、図16に示した画像形成システムの構成を示すブロック図である。コンピュータ702が収納された筐体内にRAM等の内部メモリ802と、ハードディスクドライブユニット804等の外部メモリがさらに設けられている。
【0123】
なお、以上の説明においては、プリンタ10が、コンピュータ702、表示装置704、入力装置708、及び、読取装置710と接続されて画像形成システムを構成した例について説明したが、これに限られるものではない。例えば、画像形成システムが、コンピュータ702とプリンタ10から構成されても良く、画像形成システムが表示装置704、入力装置708及び読取装置710のいずれかを備えていなくても良い。
【0124】
また、例えば、プリンタ10が、コンピュータ702、表示装置704、入力装置708、及び、読取装置710のそれぞれの機能又は機構の一部を持っていても良い。一例として、プリンタ10が、画像処理を行う画像処理部、各種の表示を行う表示部、及び、デジタルカメラ等により撮影された画像データを記録した記録メディアを着脱するための記録メディア着脱部等を有する構成としても良い。
【0125】
このようにして実現された画像形成システムは、システム全体として従来システムよりも優れたシステムとなる。
【図面の簡単な説明】
【0126】
【図1】プリンタ10がカラープリンタとして使用される際の主要構成要素を示した図である。
【図2】プリンタ10がモノクロプリンタとして使用される際の主要構成要素を示した図である。
【図3】現像器の概念図である。
【図4】現像器の主要構成要素を示した断面図である。
【図5】図5Aは、画像形成の実行を待機しているときの待機位置であって、現像器保持ユニット50の回転方向の基準位置となる停止位置でもあるホームポジション位置(以下「HP位置」という)を、図5Bは、現像器保持ユニット50に装着されたイエロー現像器54の現像器側コネクタ54bと、装置本体側に設けられた装置本体側コネクタ34とが対向するコネクタ着脱位置を、図5Cは、イエロー現像器54の着脱位置を、それぞれ示している。
【図6】図6Aは、離間位置に係る図である。図6Bは当接位置に係る図である。
【図7】制御ユニット100を示すブロック図である。
【図8】現像器51、52、53、54が所定の着脱部に装着された状態を示した図である。
【図9】ブラック現像器51が4つの着脱部50a、50b、50c、50dに装着された状態を示した図である。
【図10】蓋ユニット640を正面から見た図である。
【図11】蓋ユニット640を背面から見た図である。
【図12】蓋ユニット640が閉じた状態を示した図である。
【図13】蓋ユニット640を回転させている途中の状態を示した図である。
【図14】蓋ユニット640が開いた状態を示した図である。
【図15】着脱部50dにシアン現像器52が挿入された際に、現像器カバー641が閉じていない状態を示した図である。
【図16】画像形成システムの外観構成を示した説明図である。
【図17】図16に示した画像形成システムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0127】
10 プリンタ、20 感光体、30 帯電ユニット、40 露光ユニット、
50 現像器保持ユニット、50a、50b、50c、50d 着脱部、50e 回転軸、
51 ブラック現像器、52 シアン現像器、53 マゼンタ現像器、
54 イエロー現像器、57K、57M、57C、57Y ヒンジ、58 第一側板、
60 一次転写ユニット、70 中間転写体、75 クリーニングユニット、
76 クリーニングブレード、80 二次転写ユニット、90 定着ユニット、
92 給紙トレイ、94 給紙ローラ、95 表示ユニット、96 レジローラ、
100 制御ユニット、101 コントローラ部、102 ユニット制御部、
112 インターフェース、113 画像メモリ、114 コントローラ部側メモリ、
114a EEPROM、114b RAM、120 CPU、
121 シリアルインターフェース(I/F)、122 本体側メモリ、
123 入出力ポート、510 現像ローラ、520 シール部材、
524 シール付勢部材、530 トナー収容部、540 ハウジング、
550 トナー供給ローラ、560 規制ブレード、560a ゴム部、
560b ゴム支持部、570 ブレード裏部材、572 開口、
580K、580C、580M、580Y 側壁、
581K、581C、581M、581Y 第一リブ、
582C、582M、582Y 第二リブ、
590K、590C、590M、590Y 取っ手部、
610、620、630、640 蓋ユニット、
611、621、631、641 現像器カバー、
612、622、632、642 ラッチ、
613、623、633、643 操作ボタン、
614、624、634、644 連結部、
617、627、637、647 第一切り欠き部、
618、628、638、648 第二切り欠き部、
700 画像形成システム、702 コンピュータ、704 表示装置、
708 入力装置、708A キーボード、708B マウス、710 読取装置、
710A フレキシブルディスクドライブ装置、710B CD−ROMドライブ装置、
802 内部メモリ、804 ハードディスクドライブユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
潜像を担持するための像担持体と、
前記潜像の現像に供される現像剤を収容するための現像剤収容体が装着可能な着脱部と、
前記着脱部に装着された前記現像剤収容体の一部を覆い、前記現像剤収容体との境界部において、色が前記現像剤収容体の色と異なる蓋ユニットと、
を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像形成装置であって、
前記蓋ユニットは、前記着脱部に装着された前記現像剤収容体の側壁の一部を覆い、前記側壁との境界部において、色が前記側壁の色と異なることを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
請求項2に記載の画像形成装置であって、
前記側壁には取っ手部が設けられ、
前記蓋ユニットによって覆われた前記側壁の一部は、前記取っ手部以外の部分であることを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
請求項2または請求項3に記載の画像形成装置であって、
前記蓋ユニットは、
前記着脱部に連結されている連結部を備え、当該連結部を支点として開閉可能であり、前記側壁の一部を覆う蓋部材、
を有し、
前記境界部は、前記蓋部材の一部であり、
前記蓋部材の色は、前記側壁の色と異なることを特徴とする画像形成装置。
【請求項5】
請求項4に記載の画像形成装置であって、
前記蓋部材の裏側に、前記側壁の色と同色の部材が支持されていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項6】
請求項4または請求項5に記載の画像形成装置であって、
前記蓋ユニットは、前記蓋部材が閉じている状態を保持するための保持部材を有し、
前記側壁の色と同色の部材は、当該保持部材であることを特徴とする画像形成装置。
【請求項7】
請求項6に記載の画像形成装置であって、
前記蓋ユニットは、
前記保持部材に連結され、前記保持部材を操作するための操作部材、
を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項8】
請求項7に記載の画像形成装置であって、
前記操作部材の色は、前記側壁の色と異なることを特徴とする画像形成装置。
【請求項9】
請求項1〜請求項8のいずれかに記載の画像形成装置であって、
前記着脱部の数は、複数であることを特徴とする画像形成装置。
【請求項10】
請求項1〜請求項9のいずれかに記載の画像形成装置であって、
前記現像剤収容体は、前記像担持体に担持された潜像の現像に供される現像剤を担持するための現像剤担持体を備えた現像装置であることを特徴とする画像形成装置。
【請求項11】
潜像を担持するための像担持体と、
前記潜像の現像に供される現像剤を収容するための現像剤収容体が装着可能な着脱部と、
前記着脱部に装着された前記現像剤収容体の一部を覆い、前記現像剤収容体との境界部において、色が前記現像剤収容体の色と異なる蓋ユニットと、
を有し、
前記蓋ユニットは、前記着脱部に装着された前記現像剤収容体の側壁の一部を覆い、前記側壁との境界部において、色が前記側壁の色と異なり、
前記側壁には取っ手部が設けられ、
前記蓋ユニットによって覆われた前記側壁の一部は、前記取っ手部以外の部分であり、
前記蓋ユニットは、
前記着脱部に連結されている連結部を備え、当該連結部を支点として開閉可能であり、前記側壁の一部を覆う蓋部材、
を有し、
前記境界部は、前記蓋部材の一部であり、
前記蓋部材の色は、前記側壁の色と異なり、
前記蓋部材の裏側に、前記側壁の色と同色の部材が支持されており、
前記蓋ユニットは、前記蓋部材が閉じている状態を保持するための保持部材を有し、
前記側壁の色と同色の部材は、当該保持部材であり、
前記蓋ユニットは、
前記保持部材に連結され、前記保持部材を操作するための操作部材、
を有し、
前記操作部材の色は、前記側壁の色と異なり、
前記着脱部の数は、複数であり、
前記現像剤収容体は、前記像担持体に担持された潜像の現像に供される現像剤を担持するための現像剤担持体を備えた現像装置であることを特徴とする画像形成装置。
【請求項12】
コンピュータ、並びに、このコンピュータに接続可能な画像形成装置であって、
潜像を担持するための像担持体と、
前記潜像の現像に供される現像剤を収容するための現像剤収容体が装着可能な着脱部と、
前記着脱部に装着された前記現像剤収容体の一部を覆い、前記現像剤収容体との境界部において、色が前記現像剤収容体の色と異なる蓋ユニットと、
を有する画像形成装置、
を備えたことを特徴とする画像形成システム。


【図1】
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【図2】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図16】
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【図17】
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【図3】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2006−30286(P2006−30286A)
【公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−204821(P2004−204821)
【出願日】平成16年7月12日(2004.7.12)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】