説明

画像形成装置

【課題】第3の像担持体とクリーニング装置と廃トナータンクを一体化することで、交換作業を容易に行い得る画像形成装置を提供することにある。
【解決手段】第1の像担持体1を第2の像担持体10に沿って複数個並べ、またそれぞれ異なる色のトナーで各像担持体1の表面に顕像を形成させながら、それらの顕像を前記第2の像担持体10に重ね合わせるように転写し、前記第2の像担持体10に重ねられた顕像を、第3の像担持体100に一度に転写させ、その後、前記第2の像担持体10に担持されている顕像と前記第3の像担持体100に担持されている顕像をそれぞれ前記記録媒体Pの両方の面に転写する転写手段120を備えた画像形成装置において、前記第3の像担持体100とクリーニング装置250と廃トナータンク250Bを一体とする構成を有する画像形成装置。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置等の電子写真装置において記録媒体へ両面転写画像を供給する画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
両面反転装置等を用いずに両面印字を行う電子写真式画像形成装置はすでに公知である(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2000−352889公報
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
昨今の複写機、プリンタ等の電子写真装置においては記録媒体への両面転写画像がすでに一般的となっている。斯かる装置において、記録媒体への転写方法としては、記録媒体へ第一面を転写、定着した後に、両面反転装置等を用いて記録媒体の第二面へ転写、定着を行うプロセスを行っている。
しかしながら上記方法による記録媒体への両面印字では両面反転装置等が必要不可欠となり、転写紙の給紙装置の1つを両面装置へ変更して給紙装置の減少や、機械外部へ両面装置を装着するため、機械サイズが大きくなるなどの不具合を発生させていた。
また、上記課題を達成すべく両面反転装置等を用いずに両面印字を行う技術も特許文献1には開示されているが、この開示においては作像装置を記録媒体の第一面用、および第二面用にそれぞれ有している。
しかし、この従来例にあっては、省スペース化が必要とされる昨今において機械サイズが大きくなり、また作像装置を記録媒体の各面側に配置する必要があることからコスト面で非常に不利である。したがって近年においては両面装置を有することなく両面印字を可能とする技術も開発されている。
そこで上記の問題点を解決するために、本発明の目的は、第3の像担持体とクリーニング装置と廃トナータンクを一体化することで各々の装置の交換作業を行う必要性を無くし、一体化された装置の交換を行えばすべての交換が行われるため、交換作業を容易に行い得る画像形成装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するために、請求項1記載の発明では、顕像を形成、担持する第1の像担持体と、前記第1の像担持体で形成された顕像を担持する第2の像担持体と、第3の像担持体と、前記第2、3の像担持体間に記録媒体を搬送させる搬送手段とを備え、前記第1の像担持体を前記第2の像担持体に沿って複数個並べ、またそれぞれ異なる色のトナーで各像担持体の表面に顕像を形成させながら、それらの顕像を前記第2の像担持体に重ね合わせるように転写し、前記第2の像担持体に重ねられた顕像を、前記第3の像担持体に一度に転写させ、その後、前記第2の像担持体に担持されている顕像と前記第3の像担持体に担持されている顕像をそれぞれ前記記録媒体の両方の面に転写する転写手段を備えた画像形成装置において、前記第3の像担持体とクリーニング装置と廃トナータンクを一体とする構成を有する画像形成装置を最も主要な特徴とする。
請求項2記載の発明では、前記クリーニング装置が前記第3の像担持体の上方へ位置する請求項1記載の画像形成装置を主要な特徴とする。
請求項3記載の発明では、前記廃トナータンクには廃トナーが満杯となったことを検知する検知手段を有する請求項1記載の画像形成装置を主要な特徴とする。
請求項4記載の発明では、前記廃トナーの満杯検知手段が廃トナータンクの下方を向く請求項3記載の画像形成装置を主要な特徴とする。
請求項5記載の発明では、前記廃トナーの満杯検知手段の上部に敷居部材を設けた請求項3記載の画像形成装置を主要な特徴とする。
請求項6記載の発明では、前記廃トナータンクにはサブタンクを有し、前記廃トナーの満杯検知手段は前記サブタンク下方に上向きに配置できる請求項3記載の画像形成装置を主要な特徴とする。
請求項7記載の発明では、前記廃トナーの満杯検知手段と機械本体側の接続端子をばね状の端子によって接続する請求項3記載の画像形成装置を主要な特徴とする。
請求項8記載の発明では、前記廃トナーの満杯検知手段と機械本体側の接続端子をドロアーコネクタによって接続する請求項3記載の画像形成装置を主要な特徴とする。
請求項9記載の発明では、前記廃トナータンクを透明部材によって形成し、前記廃トナーの満杯検知手段を機械本体側へ設けた請求項1記載の画像形成装置を主要な特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、図面により本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明を含む記録媒体の両面にほぼ同時に画像が形成可能な画像形成装置の略中央断面図である。図1において、回転可能に支持され、矢印方向に回転する第1の像担持体(感光体ドラム)1の外周部には夫々除電装置L、クリーニング装置2、帯電装置3、現像装置5が配備されている。
帯電装置3と現像装置5の間には、露光装置4から発せられる光情報の入るスペースが確保されている。第1の像担持体(感光体)1は4個(a、b、c、d)あるが、それぞれ周囲に設けられる画像形成用の部品構成は同じである。現像装置5が扱う色材(トナー)の色だけがそれぞれ異なっている。
第1の像担持体(感光体)1は、直径が30から100mm程度のアルミニュム円筒表面に、光導電性物質である有機半導体の層を設けた感光体である。その一部が、第2の像担持体(中間転写ベルト)10に接している。ベルト状の感光体も採用可能である。
第2の像担持体(中間転写ベルト)10は、矢印方向に移動可能に、回転するローラ11、12、13間に支持、張架されていて、裏側(ループの内側)には、第1の転写手段20が各第1の像担持体1(a、b、c、d)の近傍に配置されている。ベルトループの外側に、第2の像担持体用クリーニング装置25が配置されている。この第2の像担持体用クリーニング装置25は第2の像担持体10より転写した後にその表面に残留する不要のトナーを拭い去る。
露光装置4は公知のレーザ方式で、フルカラー画像形成に対応した光情報を、一様に帯電された像担持体1表面に潜像として照射する。LEDアレイと結像手段からなる露光装置も採用できる。
第2の像担持体(中間転写ベルト)10は、基体の厚みが50μmないし600μmの樹脂フィルムあるいはゴムを基体にしたベルトで、第1の像担持体1からトナーを転写可能とする抵抗値を備えている。
【0006】
図1の右方にはベルト状の第3の像担持体100が配置されている。第3の像担持体100は矢印方向に移動可能に、回転ローラ111、112、113間に支持、張架されていて、裏側(ループの内側)には、第2の転写手段120が配置されている。
第3の像担持体(中間転写体)100は、基体の厚みが50μmないし600μmの樹脂フィルムあるいはゴムを基体にしたベルトで、第2の像担持体10からトナーを転写可能とする抵抗値を備えるベルトである。
ベルトループの外側に、第3の像担持体用クリーニング装置250、チャージャCHなどが配置されている。クリーニング装置250は、記録媒体(用紙)にトナーを転写した後、残留する不要のトナーを拭い去る。
前記転写手段120、ローラ113、第2の像担持体10を支持するローラ11により、第2の像担持体10と第3の像担持体100は接触し、予め定められた転写ニップを形成する。記録媒体である用紙Pは図の下方の給紙装置(給紙カセット)26−1、26−2に収納されており、最上部の用紙が給紙ローラ27で1枚ずつ、複数のガイド29を経てレジストローラ対28に搬送される。
図の上方に、定着用加熱手段30、排紙ガイド対31、排紙ローラ対32、排紙スタック部40が配備されている。第2の像担持体10の上方で、排紙部40の下方には、補給用のトナーが収納できる収納部TSが設けてある。
トナーの色はマゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの四色があり、カートリッジTCの形態にしてある。粉体ポンプ等によって対応する色の現像装置5に適宜補給される。
本体の一部のフレーム50は、開閉支軸50Aを中心として、回動・開放が可能な構造にしてあるので、記録媒体の搬送路は大きく開き、ジャムした記録媒体である用紙Pの処理を容易にしている。
【0007】
次に上述した画像形成装置によって記録媒体である用紙Pの両面に画像を得る場合について説明する。まず第1の像担持体(感光体)1による、作像が行われる。露光装置4の作動により、図示してないLD光源からの光は、図示してない光学部品を経て、帯電装置3で一様に帯電された第1の像担持体(感光体)1のうち、aと記した感光体上に至り、書き込み情報(色に応じた情報)に対応した潜像を形成する。
第1の像担持体1上の潜像は現像装置5で現像され、トナーによる顕像が第1の像担持体1の表面に形成・保持される。このトナー像は、第1の転写手段20により、第1の像担持体1と同期して移動する第2の像担持体10の表面に転写される。
第1の像担持体1の表面は、残存するトナーがクリーニング装置2でクリーニングされ、除電装置Lで除電され次の作像サイクルに備える。第2の像担持体10は、表面に転写されたトナー像を担持し、矢印の方向に移動する。
bと記された第1の像担持体(感光体)1に、別の色に対応する潜像が書き込まれ、対応する色のトナーで現像され顕像となる。この像は、すでに第2の像担持体10に乗っている前の色の顕像に重ねられ、第3、第4の像担持体c、dについも同様の工程を実施することにより、最終的に4色重ねられる。
このとき同期して第3の像担持体100は矢印方向に移動していて、第2の転写手段120の作用で、第3の像担持体100の表面に第2の像担持体10表面に作られた画像が転写される。
いわゆるタンデム形式である4個の第1の像担持体1上で画像が形成されながら、第2、第3の像担持体10、100が移動し、作像が進められるので、その時間が短縮できる。
第2の像担持体10が所定のところまで移動すると、記録媒体である用紙Pの別の面に作成されるべきトナー画像が、前述したような工程で再度第1の像担持体1により作像され、給紙が開始される。
給紙ローラ27が反時計方向に回転すると、給紙装置(給紙カセット)26−1、26−2内の最上部にある記録媒体である用紙Pが引き出され、レジストローラ対28に搬送される。
レジストローラ対28を経て、第2の像担持体10と第3の像担持体100の間に送られる記録媒体である用紙Pの片側の面に、第2の像担持体10表面のトナー像が、第2の転写手段120により転写される。
さらに記録媒体である用紙Pは上方に搬送され、第3の像担持体100表面のトナー像が、チャージャCHにより記録媒体Pのもう一方の面に転写される。転写にさいして、記録媒体である用紙Pは画像の位置が正規のものとなるように、タイミングがとられて搬送される。
【0008】
本実施の形態では、第1の像担持体1に作像されるトナーの極性はマイナスである。第1の転写手段20にプラスの電荷を与えることで、第1の像担持体1に作像されたトナーは第2の像担持体10に転写される。
第2の転写手段120にプラスの電荷を与えることで、第2の像担持体10に作像されたトナーは第3の像担持体100に転写される。また第2の像担持体10表面のトナーも、記録媒体Pの片側の面に転写される。
チャージャCHからプラス極性の電荷を与えることで、第3の像担持体100表面のマイナス極性のトナーは吸引されて、記録媒体である用紙Pの他の面に転写される。
上記のステップで両面にトナー像が転写された記録媒体である用紙Pは、定着手段30に送られ、記録媒体である用紙P上のトナー像(両面)が一度に溶融、定着され、ガイド対31を経て排紙ローラ対32により本体フレーム上部の排紙スタック部40に排出される。
図1のように、排紙部40を構成した場合、両面画像のうち後から記録媒体である用紙Pに転写される面(頁)、すなわち第2の像担持体10から記録媒体である用紙Pに直接転写される面が下面となって、排紙スタック部40に載置されるから、頁揃えをしておくには2頁目の画像を先に作成し、第3の像担持体100にそのトナー像を保持し、1頁目の画像を第2の像担持体10から記録媒体である用紙Pに直接転写するようにすればよい。
第2の像担持体10から記録媒体である用紙Pに転写される画像は、第1の像担持体1表面で正像にし、第3の像担持体100から記録媒体である用紙Pに転写されるトナー像は、第1の像担持体(感光体)1表面で逆像(鏡像)になるよう露光される。
このような頁揃えのための作像順は画像データをメモリに貯蔵する公知の技術で、また正、逆像(鏡像)に切り換える露光も、公知の画像処理技術により、実現できている。
第3の像担持体100から記録媒体である用紙Pに転写した後、内部に公知のブラシローラ、回収ローラ、ブレード等を備えた、クリーニング装置250は、第3の像担持体表面に残留する不要のトナーや紙粉を除去する。
図1ではブラシローラ250が第3の像担持体100表面から離れた状態にある。支点250Aを中心として揺動可能で、第3の像担持体100表面に接離可能な構造になっている。記録媒体である用紙Pに転写する以前で、第3の像担持体100がトナー像を担持しているとき離し、クリーニングが必要のとき、図1で反時計方向に揺動し接触させる。除去された不要トナーはトナー収納部250Bに集められる。
【0009】
次に本発明による画像形成装置によって記録媒体である用紙Pの片面に画像を得る場合について説明する。片面の場合、二通りの方法があるが、ここでは第3の像担持体100にトナーを転写する工程を省き、第2の像担持体10から記録媒体Pに転写する場合を説明する。
第1の像担持体1の表面に形成されたトナー像を第2の像担持体10に転写しつつ記録媒体である用紙Pに転写する。図1において、第2の像担持体10上に形成されたトナー像との位置合わせのため同期をとって、記録媒体である用紙Pは第2の像担持体10と第3の像担持体100の間に送られ、第2の転写手段120により記録媒体である用紙Pにトナーが第2の像担持体10から転写される。
転写手段であるチャージャCHは作動することはなく、記録媒体である用紙Pは第3の像担持体100とともに移動し、定着手段30のある領域に送られ、トナーが定着される。その後記録媒体である用紙Pは第3の像担持体100から離れ、ガイド対31、排紙ローラ対32を経て矢印Aの方向に排出され、画像面が下になった状態(フェースダウン)で排紙スタック部40に載置される。
このような構成であると、数頁にわたる原稿を1頁から順に処理しても、排紙スタック部40から取り出したとき、プリント物は頁順になっている。
以上の画像形成装置では、複数色のトナーを使った、カラー画像の作像に関して述べたが、モノクロ画像の作成にも本件の技術思想を適用できる。
【0010】
図2は本発明による画像形成装置の第1の実施の形態を示す実施例を示す略中央断面図である。図2において、第3の担持体100とクリーニング装置250と廃トナータンク250Bとが一体に構成されていることおよび反射式光学センサ300の満杯検知装置を有していることを除いて図1とほとんど同一の構成である。
第3の担持体100とクリーニング装置250と廃トナータンク250Bとが一体に構成されているので、使用者の交換作業は一体となった装置(第3の像担持体100、クリーニング装置250、廃トナータンク250B)の交換のみで済むため容易な交換作業となっている。
クリーニング装置250を第3の像担持体100の上方へ配置することによって廃トナータンク250Bの集積容量が多くなり交換間隔が長くなる。すなわち、使用者の交換作業の負荷を低減し、交換コストの低減を可能にしている。
廃トナータンク250Bへ反射式光学センサ300の満杯検知装置を設け、廃トナータンク250Bへトナーが集積されてきたさいに、反射式光学センサ300の位置までトナーが集積されたさいには反射式光学センサ300が検知を行って、使用者へ廃トナーが満杯であることや、一体となった装置(第3の像担持体100、クリーニング装置250、廃トナータンク250B)の交換時期であることを知らせる。
図3は本発明による画像形成装置の第2の実施の形態を示す略中央断面図である。図3において、廃トナータンク250Bに設ける反射式光学センサ300を下方の向きに有することを除いて図1とほとんど同一の構成である。
この第2の実施の形態においては、廃トナータンク250Bに反射式光学センサ300を下方の向きに設けることによってクリーニング装置250から自由落下してくるトナーを浴びることが無くなる。すなわち反射式光学センサ300にトナーが付着することが無ないため誤検知を防止することができる。
【0011】
図4は本発明による画像形成装置の第3の実施の形態を示す略中央断面図である。図4において、廃トナータンク250Bに反射式光学センサ300の上方に敷居部材310を有することを除いて図1とほとんど同一の構成である。
この第3の実施の形態においては、廃トナータンク250Bに反射式光学センサ300の上方に敷居部材310を有することによってクリーニング装置250から自由落下してくるトナーを浴びることが無くなる。すなわち反射式光学センサ300にトナーが付着することが無ないため誤検知を防止することができる。
図5は本発明による画像形成装置の第4の実施の形態を示す略中央断面図である。図5において、廃トナータンク250Bにサブタンク320を設けることを除いて図1と同一の構成である。
この第4の実施の形態においては、反射式光学センサ300を有した満杯検知方式では反射式光学式センサ300を上方に向けての配置はクリーニング装置250から自由落下してくるトナーを浴びてしまい、廃トナータンク250Bが満杯になる前に検知してしまい、誤検知となってしまう。
しかしながら、他部品との配置の関係上で反射式光学センサ300を上方へ向けざるを得ない場合には、廃トナータンク250Bにサブタンク320を設ける、サブタンク320のトナー入り口は廃トナータンク250Bの上方に位置し、廃トナータンク250Bが満杯になったときに初めてサブタンク320へトナーが流入する構成となる。これにより反射式光学センサ300にトナーが付着することが無いため満杯前の誤検知を防止することができる。
【0012】
図6は本発明による画像形成装置の第5の実施の形態を示す略中央断面図である。図6において、廃トナータンク下部に導電性の板ばね330により本体側との電気的接点を有することを除いて図1とほとんど同一の構成である。
この第5の実施の形態においては、廃トナータンク250Bに設置された反射式光学センサ300は機械本体から電源供給を有する必要があるため廃トナータンク250B下部に導電性の板バネ330により本体側との電気的接点を有する。これにより一体となった装置(第3の像担持体100、クリーニング装置250、廃トナータンク250B)の脱着をするだけで電気的接触が可能となる。すなわち、嵌め込み式のコネクタを用いた場合などはコネクタの脱着といった煩わしい作業を行わなければならなかったが、装置の脱着のみなので作業性の向上となる。また、導電性の板ばね300を用いる代わりに、ドロアーコネクタを用いることで同様の作業性を得ることできる。
図7は本発明による画像形成装置の第6の実施の形態を示す略中央断面図である。図7において、廃トナータンク250Bが透明樹脂部材等にて形成されることを除いて図1とほとんど同一の構成である。
この第6の実施の形態においては、廃トナータンク250Bは透明樹脂部材等にて形成され、反射式光学センサ300は機械本体側に有している。これにより、反射式光学センサ300は交換の必要性がなくなり交換コスト低減となる。さらには図6に示した電気的接点が不要でありコスト低減となる。
また、反射式光学センサ300は廃トナータンク250Bと別体であることからトナー付着することがなく誤検知防止も可能となる。
【0013】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1によれば、各装置が一体化していることから交換作業の容易性が可能である。
請求項2によれば、廃トナータンクの容量を多くすることが可能であるので交換サイクルの長寿命化が可能である。
請求項3によれば、廃トナータンクに満杯検知手段を有していることから廃トナータンクからのトナーの溢れ防止が可能であるとともに、使用者へ装置の交換時期を知らせることが可能である。
請求項4、5、6によれば、満杯検知手段へのトナー付着を防止することから満杯検知手段の誤検知防止が可能である。
請求項7、8によれば、満杯検知手段の電気的接点を接触式にしていることから装置の交換作業の容易性が可能である。
請求項9によれば、満杯検知手段へのトナー付着を防止することから満杯検知手段の誤検知防止が可能であるとともに、満杯検知手段が機械本体側へ設置されていることから電気的接点の不要によってコスト低減が可能であることと満杯検知手段の交換コストの低減が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を含む記録媒体の両面にほぼ同時に画像が形成可能な画像形成装置の略中央断面図である。
【図2】本発明による画像形成装置の第1の実施の形態を示す実施例を示す略中央断面図である。
【図3】本発明による画像形成装置の第2の実施の形態を示す略中央断面図である。
【図4】本発明による画像形成装置の第3の実施の形態を示す略中央断面図である。
【図5】本発明による画像形成装置の第4の実施の形態を示す略中央断面図である。
【図6】本発明による画像形成装置の第5の実施の形態を示す略中央断面図である。
【図7】本発明による画像形成装置の第6の実施の形態を示す略中央断面図である。
【符号の説明】
P 記録媒体(用紙)
1 第1の像担持体(感光体)
2 第1の像担持体(感光体)用クリーニング装置
10 第2の像担持体(中間転写ベルト)
20 第1の転写手段
25 クリーニング装置(第2の像担持体用)
28 レジストローラ対(搬送手段)
29 ガイド(搬送手段)
100 第3の像担持体(中間転写ベルト)
120 第2の転写手段
250 クリーニング装置(第3の像担持体用)
250B 廃トナータンク
300 反射式光学センサ(廃トナーの満杯検知手段)
310 敷居部材
320 サブタンク
330 板ばね

【特許請求の範囲】
【請求項1】
顕像を形成、担持する第1の像担持体と、前記第1の像担持体で形成された顕像を担持する第2の像担持体と、第3の像担持体と、前記第2、3の像担持体間に記録媒体を搬送させる搬送手段とを備え、前記第1の像担持体を前記第2の像担持体に沿って複数個並べ、またそれぞれ異なる色のトナーで各像担持体の表面に顕像を形成させながら、それらの顕像を前記第2の像担持体に重ね合わせるように転写し、前記第2の像担持体に重ねられた顕像を、前記第3の像担持体に一度に転写させ、その後、前記第2の像担持体に担持されている顕像と前記第3の像担持体に担持されている顕像をそれぞれ前記記録媒体の両方の面に転写する転写手段を備えた画像形成装置において、前記第3の像担持体とクリーニング装置と廃トナータンクを一つのユニットとしたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記クリーニング装置が前記第3の像担持体の上方に位置することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記廃トナータンクには廃トナーが満杯となったことを検知する検知手段を有することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記廃トナーの満杯検知手段の検知面が廃トナータンク内に下向きに配置されていることを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記廃トナーの満杯検知手段の上部に敷居部材を設けたことを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記廃トナータンクには廃トナータンクと連通したサブタンクを有し、前記廃トナーの満杯検知手段は前記サブタンク下方に上向きに配置できることを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記廃トナーの満杯検知手段と機械本体側の接続端子をばね状の端子によって接続することを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記廃トナーの満杯検知手段と機械本体側の接続端子をドロアーコネクタによって接続することを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記廃トナータンクを透明部材によって形成し、前記廃トナーの満杯検知手段を機械本体側へ設けたことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2004−212568(P2004−212568A)
【公開日】平成16年7月29日(2004.7.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2002−381038(P2002−381038)
【出願日】平成14年12月27日(2002.12.27)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】