説明

画像表示装置、画像表示方法、その方法をコンピュータに実行させるプログラム、および画像表示システム

【課題】狭いタッチパネルでも仕上がりと原稿とを見易く比較できる画像表示装置を提供
する。
【解決手段】スキャナ1が読み込む画像データから解析部11が画像種を解析し、分割部
12が画像種に基づいて画像を領域分割し、表示制御部16がタッチパネル3に表示する
。受付部13は、表示された分割領域からタッチ入力により編集設定を受け付け、編集部
14は編集処理を施して、表示制御部16がタッチパネル3に編集後の画像を並列して表
示させる。さらに、表示されているタッチパネル3の編集前画像から編集設定を入力する
ごとに、タッチパネル3で編集後の画像イメージを更新して並列表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像表示装置、画像表示方法、その方法をコンピュータに実行させるプログラム、および画像表示システムに関し、特に、操作表示部を備えた電子機器上で画像編集を行う画像表示装置、画像表示方法、その方法をコンピュータに実行させるプログラム、および画像表示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、デジタル複合機などの画像形成装置においては、操作設定や出力する原稿の状態
などを表示するタッチパネルは非常に狭く、操作性が決して良いと言えるものではなかっ
た。
【0003】
また、画像形成装置のタッチパネル上で上記の操作を行う場合においては、タッチパネ
ル上で各画像部品の内容を見ながら、印刷状態における内容的な配置の順序などを確認し
て設定するには、特にタッチパネルのサイズが限られているために実現が難しかった。
【0004】
このような問題を解決するために、スキャナで画像を読み込んでタッチパネル上に領域
選択画面を表示し、領域分離可能な文字領域、写真領域、図形領域、背景領域のなかから
利用者による画像領域の選択を受け付け、希望する領域選択キーが押されると、選択され
た画像領域毎に、濃度やカラーバランスの調整内容を指定するための画面が表示され、指
定された調整内容に応じて濃度やカラーバランスが調整されて画像形成が行われる技術が
考案された(特許文献1)。
【0005】
確かに、特許文献1の技術では、画像領域における調整内容の設定画面が表示されて選
択メニューが表れるので、設定メニューを表示して設定操作を行う場合には利便性の高い
技術だった。
【0006】
【特許文献1】特開2002−112022号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1の技術においては、タッチパネルの画面で設定する点につい
ては利便性が高かったとしても、設定後の実際の出来上がり画像がどのように出力される
かは表示されないので、出来上がりの印刷における配置や状態が印刷前には不明であると
いう問題があった。特に、画像に含まれる画像部品に対して、拡大、縮小、削除や再配置
のような編集設定が行われた場合、編集設定の結果を反映した画像においては、配置は変
更されたか、どのように変更されたか、各画像部品の配列の順序はどのように変わったか
が、不明なままであるので、所望の出力結果が得られず、無駄に印刷を行ってしまう虞が
あった。
【0008】
本発明は、このような問題を解決するためになされ、その目的は、入力した画像と、表
示された入力画像から編集設定を入力して処理を施した編集後画像とを、並列して表示す
ることができる画像表示装置、画像表示方法、その方法をコンピュータに実行させるプログラム、および画像表示システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、画像表示装置において、画像データを表示する表示手段と、画像データを領域に分割して前記表示手段に表示させる表示制御手段と、前記表示手段に表示される分割領域に対して編集設定を受け付ける受付手段と、前記受付手段によって付けられた編集設定に基づいて、前記表示手段に表示された分割領域に対して、前記編集処理を施す編集手段と、を備え、前記表示制御手段は、前記編集手段によって編集処理を施される前の編集前画像、および前記編集処理を施された後の編集後画像を、さらに、前記表示手段に表示させるものであることを特徴とする。
【0010】
請求項2にかかる発明は、請求項1に記載の画像表示装置において、前記表示手段は、操作入力を受け付け可能な操作表示手段を備え、前記表示制御手段は、入力した前記画像データが文字画像、写真画像、図表画像、およびその他の画像のうちのいずれの画像種であるかを解析する解析手段と、前記解析手段によって解析された画像種に基づいて前記画像データを領域に分割する分割手段と、を備え、前記分割手段によって分割された分割領域ごとに、前記操作表示手段に表示させるものであり、前記受付手段は、前記操作表示手段に表示された前記分割領域に対する削除、移動、拡大、および縮小のうち少なくとも1つを含む編集設定を受け付け、前記表示制御手段は、前記編集手段によって前記編集処理を施される前の画像である編集前画像、および前記編集処理を施された後の画像である編集後画像を、前記操作表示手段に表示させるものであることを特徴とする。
【0011】
請求項3にかかる発明は、請求項1に記載の画像表示装置において、前記表示手段は、操作入力を受け付け可能な操作表示手段を有し、前記表示制御手段は、入力した前記画像データがPDL言語によって記述されている場合、前記PDL言語から前記画像データが文字画像、写真画像、図表画像、およびその他の画像のうちのいずれの画像種であるかを解析し、解析された画像種に基づいて前記画像データを領域に分割して前記操作表示手段に表示させるものであり、前記受付手段は、前記操作表示手段に表示された前記分割領域に対する削除、移動、拡大、および縮小のうち少なくとも1つを含む編集設定を受け付け、前記表示制御手段は、前記編集手段によって前記編集処理を施される前の画像である編集前画像、および前記編集処理を施された後の画像である編集後画像を、前記操作表示手段に表示させるものであることを特徴とする。
【0012】
請求項4にかかる発明は、請求項2または3に記載の画像表示装置において、前記操作表示手段は、カーソルおよびポインタの少なくとも1つによる表示が可能であり、前記受付手段は、マウス入力、キーボード入力、および接触入力の少なくとも1つによる入力を受け付けるものであることを特徴とする。
【0013】
請求項5にかかる発明は、請求項2〜4のいずれか1つに記載の画像表示装置において、前記編集後画像において領域分割された編集後分割領域と、前記編集前画像において領域分割された編集前分割領域とを対応付ける対応手段を、さらに備え、前記表示制御手段は、前記対応手段によって対応付けられる前記編集前分割領域と編集後分割領域とを対応付けた態様で、前記操作表示手段に表示するものであることを特徴とする。
【0014】
請求項6にかかる発明は、請求項5に記載の画像表示装置において、前記表示制御手段は、前記対応手段によって対応付けられた前記編集前分割領域と編集後分割領域とに対して、対応する識別情報を、前記操作表示手段の前記編集前分割領域と編集後分割領域とのそれぞれの近傍位置に、表示させるものであることを特徴とする。
【0015】
請求項7にかかる発明は、請求項5または6に記載の画像表示装置において、前記受付手段は、前記操作表示手段に表示された前記編集後分割領域からの入力により前記編集設定を受け付けるものであり、前記表示制御手段は、前記入力が受け付けられた前記編集後分割領域に前記対応手段によって対応付けられた編集前分割領域を、拡大、強調、色彩の変化、および点滅の少なくともいずれかを含む表示態様で前記操作表示手段に表示させるものであることを特徴とする。
【0016】
請求項8にかかる発明は、請求項5〜7のいずれか1つに記載の画像表示装置において、前記受付手段は、前記操作表示手段に表示された前記編集前分割領域からの入力により前記編集設定を受け付けるものであり、前記表示制御手段は、前記入力が受け付けられた前記編集前分割領域に前記対応手段によって対応付けられた編集後分割領域を、拡大、強調、色彩の変化、および点滅の少なくともいずれかを含む表示態様で、前記操作表示手段に表示させるものであることを特徴とする。
【0017】
請求項9にかかる発明は、請求項8に記載の画像表示装置において、前記表示制御手段は、前記入力が受け付けられた前記編集前分割領域に対応付けられた編集後分割領域が、前記編集処理によって削除されている場合には、当該編集後分割領域が削除されていることを示す情報を前記操作表示手段に表示させるものであることを特徴とする。
【0018】
請求項10にかかる発明は、請求項2に記載の画像表示装置において、前記編集前分割領域において、前記解析手段によって解析された文字画像から、所定の文字画像を検出する文字検出手段を、さらに有し、前記表示制御手段は、前記編集後分割領域において、前記文字検出手段によって検出される所定の文字画像を、拡大、強調、色彩の変化、および点滅の少なくともいずれかを含む表示態様で、前記操作表示手段に表示させるものであることを特徴とする。
【0019】
請求項11にかかる発明は、画像データを表示する画像表示装置の画像表示方法であって、表示制御手段によって、画像データを領域に分割して表示手段に表示させる表示制御工程と、受付手段によって、前記表示手段に表示される分割領域に対して編集設定を受け付ける受付工程と、編集手段によって、前記受付工程で付けられた編集設定に基づいて、前記表示手段に表示された分割領域に対して、前記編集処理を施す編集工程と、を含み、前記表示制御工程は、前記編集工程で編集処理を施される前の編集前画像、および前記編集処理を施された後の編集後画像を、さらに、前記表示手段に表示させるものであることを特徴とする。
【0020】
請求項12にかかる発明は、請求項11に記載の画像表示方法において、前記表示制御工程は、解析手段によって、入力した前記画像データが文字画像、写真画像、図表画像、およびその他の画像のうちのいずれの画像種であるかを解析する解析工程と、分割手段によって、前記解析工程で解析された画像種に基づいて前記画像データを領域に分割する分割工程と、を含み、前記分割工程で分割された分割領域ごとに、前記表示手段が有する操作入力を受け付け可能な操作表示手段に表示させるものであり、前記受付工程は、前記操作表示手段に表示された前記分割領域に対する削除、移動、拡大、および縮小のうち少なくとも1つを含む編集設定を受け付け、前記表示制御工程は、前記編集工程で前記編集処理を施される前の画像である編集前画像、および前記編集処理を施された後の画像である編集後画像を、前記操作表示手段に表示させるものであることを特徴とする。
【0021】
請求項13にかかる発明は、請求項11に記載の画像表示方法において、前記表示制御工程は、入力した前記画像データがPDL言語によって記述されている場合、前記PDL言語から前記画像データが文字画像、写真画像、図表画像、およびその他の画像のうちのいずれの画像種であるかを解析し、解析された画像種に基づいて前記画像データを領域に分割して、前記表示手段が有する操作入力を受け付け可能な操作表示手段に表示させるものであり、前記受付工程は、前記操作表示手段に表示された前記分割領域に対する削除、移動、拡大、および縮小のうち少なくとも1つを含む編集設定を受け付け、前記表示制御工程は、前記編集手段によって前記編集処理を施される前の画像である編集前画像、および前記編集処理を施された後の画像である編集後画像を、前記操作表示手段に表示させるものであることを特徴とする。
【0022】
請求項14にかかる発明は、請求項12または13に記載の画像表示方法において、前記表示制御工程は、前記操作表示手段に、カーソルおよびポインタの少なくとも1つによって表示させ、前記受付工程は、受付手段が有するマウス入力、キーボード入力、および接触入力の少なくとも1つによる入力を受け付けるものであることを特徴とする。
【0023】
請求項15にかかる発明は、請求項14に記載の画像表示方法において、対応手段によって、前記編集後画像において領域分割された編集後分割領域と、前記編集前画像において領域分割された編集前分割領域とを対応付ける対応工程を、さらに含み、前記表示制御工程は、前記対応工程で対応付けられる前記編集前分割領域と編集後分割領域とを対応付けた態様で、前記操作表示手段に表示するものであることを特徴とする。
【0024】
請求項16にかかる発明は、請求項15に記載の画像表示方法において、前記表示制御工程は、前記対応工程で対応付けられた前記編集前分割領域と編集後分割領域とに対して、対応する識別情報を、前記操作表示手段の前記編集前分割領域と編集後分割領域とのそれぞれの近傍位置に、表示させるものであることを特徴とする。
【0025】
請求項17にかかる発明は、請求項15または16に記載の画像表示方法において、前記受付工程は、前記操作表示手段に表示された前記編集後分割領域からの入力により前記編集設定を受け付けるものであり、前記表示制御工程は、前記入力が受け付けられた前記編集後分割領域に前記対応工程で対応付けられた編集前分割領域を、拡大、強調、色彩の変化、および点滅の少なくともいずれかを含む表示態様で前記操作表示手段に表示させるものであることを特徴とする。
【0026】
請求項18にかかる発明は、請求項15〜17のいずれか1つに記載の画像表示方法において、前記受付工程は、前記操作表示手段に表示された前記編集前分割領域からの入力により前記編集設定を受け付けるものであり、前記表示制御工程は、前記入力が受け付けられた前記編集前分割領域に前記対応工程で対応付けられた編集後分割領域を、拡大、強調、色彩の変化、および点滅の少なくともいずれかを含む表示態様で、前記操作表示手段に表示させるものであることを特徴とする。
【0027】
請求項19にかかる発明は、請求項18に記載の画像表示方法において、前記表示制御工程は、前記入力が受け付けられた前記編集前分割領域に対応付けられた編集後分割領域が、前記編集工程で削除されている場合には、当該編集後分割領域が削除されていることを示す情報を前記操作表示手段に表示させるものであることを特徴とする。
【0028】
請求項20にかかる発明は、請求項12に記載の画像表示方法において、文字検出手段によって、前記編集前分割領域において前記解析工程で解析された文字画像から、所定の文字画像を検出する文字検出工程を、さらに含み、前記表示制御工程は、前記文字検出工程で検出された所定の文字画像を、前記編集後分割領域において、拡大、強調、色彩の変化、および点滅の少なくともいずれかを含む表示態様で、前記操作表示手段に表示させるものであることを特徴とする。
【0029】
請求項21にかかる発明は、プログラムにおいて、請求項11〜20のいずれか1つに記載の画像表示方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0030】
請求項22にかかる発明は、それぞれネットワークを介して接続されて、画像データを表示する表示装置、画像出力する画像出力装置、および画像データを前記表示装置に表示させ画像出力装置から画像出力させる画像処理装置を備える画像表示システムであって、前記画像処理装置は、画像データを領域に分割して前記表示装置に表示させる表示制御手段と、前記表示装置に表示される分割領域に対する編集設定を受け付ける受付手段と、前記受付手段によって付けられた編集設定に基づいて、前記表示された分割領域に対して、前記編集処理を施す編集手段と、を有し、前記表示制御手段は、前記編集手段によって編集処理を施される前の編集前画像、および前記編集処理を施された後の編集後画像を、前記表示装置に表示させ、表示した前記編集後画像を前記画像出力装置に出力させるものであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0031】
請求項1にかかる発明によれば、画像データを領域に分割して表示手段に表示し、表示した分割領域に対して編集設定を受け付けて編集処理を施し、編集後画像を、さらに、表示手段に表示するので、入力した画像と編集後画像との視覚的な比較が容易な画像表示装置を提供できるという効果を奏する。
【0032】
請求項2にかかる発明によれば、入力した画像データの画像種を解析し、解析された画像種に基づいて画像データを領域に分割し、画像データを分割領域に分けて操作表示手段に表示させて表示された分割領域から編集設定を受け付け、編集設定に基づいて、表示された編集前分割領域に対して編集処理を施し、編集前の編集前画像、および編集処理後の編集後画像を操作表示手段に表示させる。この構成によって、画像データを画像種によって領域に分割して表示した分割領域から編集設定を入力して編集後の画像を編集前の画像と共に並列して表示するので、入力した画像と、編集設定を施された編集後画像との視覚的な比較が容易な画像表示装置を提供できるという効果を奏する。
【0033】
請求項3にかかる発明によれば、表示手段は操作入力を受け付け可能な操作表示手段を有し、表示制御手段は、入力した画像データがPDL言語によって記述されている場合、PDL言語から画像データの画像種を解析して領域に分割して操作表示手段に表示させて表示された分割領域から編集設定を受け付け、編集設定に基づいて、表示された編集前分割領域に対して編集処理を施し、編集前の編集前画像、および編集処理後の編集後画像を操作表示手段に表示させる。この構成によって、画像データを画像種によって領域に分割して表示した分割領域から編集設定を入力して編集後の画像を編集前の画像と共に並列して表示するので、入力した画像と、編集設定を施された編集後画像との視覚的な比較が容易な画像表示装置を提供できるという効果を奏する。
【0034】
請求項4にかかる発明によれば、操作表示手段は、カーソルやポインタによる表示が可能で、マウス入力、キーボード入力、および接触入力による入力を受け付けるので、簡易な操作によって、入力した画像と、編集設定を施された編集後画像との視覚的な比較が容易な画像表示装置を提供できるという効果を奏する。
【0035】
請求項5にかかる発明によれば、編集後分割領域と、編集前分割領域とを対応付け、編集前分割領域と編集後分割領域とを対応付けた態様で、操作表示手段に表示する。この構成によって、編集前後の分割領域が、対応付けられて表示するので、入力した画像と、編集設定を施された編集後画像との視覚的な比較が容易な画像表示装置を提供できるという効果を奏する。
【0036】
請求項6にかかる発明によれば、対応付けられた編集前分割領域と編集後分割領域とに対して、対応する識別情報をそれぞれの近傍位置に表示させる。この構成によって、入力した画像と、編集設定を施された編集後画像とが視覚的に対応付けられ、比較が容易な画像表示装置を提供できるという効果を奏する。
【0037】
請求項7にかかる発明によれば、操作表示手段に表示された編集後分割領域からの入力により前記編集設定を受け付け、入力が受け付けられた編集後分割領域に対応付けられた編集前分割領域を、拡大、強調、色彩の変化、および点滅の少なくともいずれかを含む表示態様で表示させる。この構成によって、編集後の画像から入力することによって、対応する編集前の画像を容易に確認することができるので、入力した画像と、編集設定を施された編集後画像とが視覚的に目立つ形で対応付けられて比較が容易な画像表示装置を提供できるという効果を奏する。
【0038】
請求項8にかかる発明によれば、操作表示手段に表示された編集前分割領域からの入力により前記編集設定を受け付け、入力が受け付けられた編集前分割領域に対応付けられた編集後分割領域を、拡大、強調、色彩の変化、および点滅の少なくともいずれかを含む表示態様で表示させる。この構成によって、編集前の画像から入力することによって、対応する編集後の画像を容易に確認することができるので、入力した画像と、編集設定を施された編集後画像とが視覚的に目立つ形で対応付けられて比較が容易な画像表示装置を提供できるという効果を奏する。
【0039】
請求項9にかかる発明によれば、入力が受け付けられた編集前分割領域に対応付けられた編集後分割領域が、編集処理によって削除されている場合には、当該編集後分割領域が削除されていることを示す情報を操作表示手段に表示させる。この構成によって、編集前の画像から入力してもその画像がすでに削除されていた場合は削除を示す情報を表示するので、削除されて出力しない画像について注意を喚起することができる画像表示装置を提供できるという効果を奏する。
【0040】
請求項10にかかる発明によれば、編集前分割領域において文字画像から、所定の文字画像を検出し、編集後分割領域において、対応する所定の文字画像を、拡大、強調、色彩の変化、および点滅の少なくともいずれかを含む表示態様で、操作表示手段に表示させる。この構成によって、編集前の所定の文字を、対応する編集後の画像において見易く表示するので、表示面積が狭くても効果的に編集後の画像を確認できる画像表示装置を提供できるという効果を奏する。
【0041】
請求項11にかかる発明によれば、画像データを領域に分割して表示手段に表示し、表示した分割領域に対して編集設定を受け付けて編集処理を施し、編集後画像を、さらに、表示手段に表示するので、入力した画像と編集後画像との視覚的な比較が容易な画像表示方法を提供できるという効果を奏する。
【0042】
請求項12にかかる発明によれば、入力した画像データの画像種を解析し、解析された画像種に基づいて画像データを領域に分割し、画像データを分割領域に分けて操作表示手段に表示させて表示された分割領域から編集設定を受け付け、編集設定に基づいて、表示された編集前分割領域に対して編集処理を施し、編集前の編集前画像、および編集処理後の編集後画像を操作表示手段に表示させる。この構成によって、画像データを画像種によって領域に分割して表示した分割領域から編集設定を入力して編集後の画像を編集前の画像と共に並列して表示するので、入力した画像と、編集設定を施された編集後画像との視覚的な比較が容易な画像表示方法を提供できるという効果を奏する。
【0043】
請求項13にかかる発明によれば、表示制御手段は、入力した画像データがPDL言語によって記述されている場合、PDL言語から画像データの画像種を解析して領域に分割し、表示手段が有する操作入力を受け付け可能な操作表示手段に表示させて表示された分割領域から編集設定を受け付け、編集設定に基づいて、表示された編集前分割領域に対して編集処理を施し、編集前の編集前画像、および編集処理後の編集後画像を操作表示手段に表示させる。この構成によって、画像データを画像種によって領域に分割して表示した分割領域から編集設定を入力して編集後の画像を編集前の画像と共に並列して表示するので、入力した画像と、編集設定を施された編集後画像との視覚的な比較が容易な画像表示方法を提供できるという効果を奏する。
【0044】
請求項14にかかる発明によれば、カーソルやポインタによる表示を操作表示手段で行い、マウス入力、キーボード入力、および接触入力による入力を受け付けるので、簡易な操作によって、入力した画像と、編集設定を施された編集後画像との視覚的な比較が容易な画像表示方法を提供できるという効果を奏する。
【0045】
請求項15にかかる発明によれば、編集後分割領域と、編集前分割領域とを対応付け、編集前分割領域と編集後分割領域とを対応付けた態様で、操作表示手段に表示する。この構成によって、編集前後の分割領域が、対応付けられて表示するので、入力した画像と、編集設定を施された編集後画像との視覚的な比較が容易な画像表示方法を提供できるという効果を奏する。
【0046】
請求項16にかかる発明によれば、対応付けられた編集前分割領域と編集後分割領域とに対して、対応する識別情報をそれぞれの近傍位置に表示させる。この構成によって、入力した画像と、編集設定を施された編集後画像とが視覚的に対応付けられ、比較が容易な画像表示方法を提供できるという効果を奏する。
【0047】
請求項17にかかる発明によれば、操作表示手段に表示された編集後分割領域からの入力により前記編集設定を受け付け、入力が受け付けられた編集後分割領域に対応付けられた編集前分割領域を、拡大、強調、色彩の変化、および点滅の少なくともいずれかを含む表示態様で表示させる。この構成によって、編集後の画像から入力することによって、対応する編集前の画像を容易に確認することができるので、入力した画像と、編集設定を施された編集後画像とが視覚的に目立つ形で対応付けられて比較が容易な画像表示方法を提供できるという効果を奏する。
【0048】
請求項18にかかる発明によれば、操作表示手段に表示された編集前分割領域からの入力により前記編集設定を受け付け、入力が受け付けられた編集前分割領域に対応付けられた編集後分割領域を、拡大、強調、色彩の変化、および点滅の少なくともいずれかを含む表示態様で表示させる。この構成によって、編集前の画像から入力することによって、対応する編集後の画像を容易に確認することができるので、入力した画像と、編集設定を施された編集後画像とが視覚的に目立つ形で対応付けられて比較が容易な画像表示方法を提供できるという効果を奏する。
【0049】
請求項19にかかる発明によれば、入力が受け付けられた編集前分割領域に対応付けられた編集後分割領域が、編集処理によって削除されている場合には、当該編集後分割領域が削除されていることを示す情報を操作表示手段に表示させる。この構成によって、編集前の画像から入力してもその画像がすでに削除されていた場合は削除を示す情報を表示するので、削除されて出力しない画像について注意を喚起することができる画像表示方法を提供できるという効果を奏する。
【0050】
請求項20にかかる発明によれば、編集前分割領域において文字画像から、所定の文字画像を検出し、編集後分割領域において、対応する所定の文字画像を、拡大、強調、色彩の変化、および点滅の少なくともいずれかを含む表示態様で、操作表示手段に表示させる。この構成によって、編集前の所定の文字を、対応する編集後の画像において見易く表示するので、表示面積が狭くても効果的に編集後の画像を確認できる画像表示方法を提供できるという効果を奏する。
【0051】
請求項21にかかる発明によれば、プログラムにおいて、請求項11〜20のいずれか1つに記載の画像表示方法をコンピュータに実行させることができるという効果を奏する。
【0052】
請求項22にかかる発明によれば、それぞれネットワークを介して接続されて、画像データを表示する表示装置、画像出力する画像出力装置、および画像データを表示装置に表示させ画像出力装置から画像出力させる画像処理装置を備える画像表示システムであって、画像処理装置は、画像データを領域に分割して表示装置に表示させ、表示した分割領域に対して編集設定を受け付けて編集処理を施し、編集後画像を、さらに、表示装置に表示して画像出力装置から画像出力させるので、入力した画像と編集後画像との視覚的な比較が容易な画像表示システムを提供できるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0053】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる画像表示装置、画像表示方法、その方法をコンピュータに実行させるプログラム、および画像表示システムの最良な実施の形態を、実施の形態1〜8に沿って、詳細に説明する。
【0054】
(1.実施の形態1)
図1は、実施の形態1による画像表示装置を含む画像形成装置の機能的ブロック図であ
る。画像形成装置はスキャナ1、画像処理部2、タッチパネル3、出力処理部4、画像出
力部5、メモリ(HDD)6、および画像表示装置10を備える。スキャナ1は、原稿画
像を読み取る。画像処理部2は、読み取った原稿画像をデジタルデータに変換して画像デ
ータを生成し、画像表示装置10に送信する。
【0055】
タッチパネル3は、操作者が行う編集設定および印刷設定を含む各種の設定入力を受け
付ける。タッチパネル3は、人間の指先、スタイラスペン、その他の接触入力具を介して
接触することによって入力を受け付ける。タッチパネル3は、指先やペン先からの押圧に
より抵抗の変化を検知する抵抗膜方式、あるいはアナログ容量結合方式などの公知技術に
よって、表示するパネル面のそれぞれの位置における入力を検出する。以下に入力の形態
として、タッチパネル3に対して接触して入力を行う接触入力(以下、タッチ入力と称す
る)を例に挙げて説明するが、必ずしもタッチ入力のみが本発明の実施の形態ではなく、
マウスやキーボードを含む種々の入力方式を適用することができる。
【0056】
画像表示装置10は、画像処理部2から受信する画像データに対して、タッチパネル3
から入力される各種の設定に基づいて、設定処理を施し、印刷出力する形の編集後画像デ
ータを、出力処理部4に送信する。出力処理部4は、画像表示装置10から送信された編
集後画像データに対して出力処理を施し、画像出力部5に送信する。画像出力部5は、画
像データに基づいて印刷出力する。
【0057】
ここで、タッチパネル3は、読み込まれた画像データである編集前画像、および画像表
示装置10によって編集処理を施されて印刷出力される形の編集後画像を並列して表示す
る。
【0058】
本願発明は、読み込んだ画像と、画像形成装置の画像表示装置10によって編集処理を
施されて印刷出力されようとする編集後画像とを、タッチパネル3において並列して表示
するものである。これによって、一般的に広い画面を取ることができない画像形成装置あ
るいは広くは電子機器におけるタッチパネルにおいて、もとの画像と、出力しようとする
画像とを、視認しやすい形で並列表示する。
【0059】
実施の形態1による画像表示装置10は、解析部11、分割部12、受付部13、編集
部14、対応部15、および表示制御部16を備える。
【0060】
解析部11は、入力した画像データに対して、文字画像、写真画像、図表画像、および
その他の画像のうちいずれの画像種であるかを解析する。このような解析手法は公知技術
であるので、ここでは説明を省略する。
【0061】
ここで、文字と写真画像が重なって含まれている画像、写真と図表とが重なって含まれている画像などは、その他の画像として扱うことができる。また、これ以外にも、文字・写真画像として画像種を解析することもできる。即ち、文字画像、写真画像、および図表画像以外にも、他の画像種を想定して解析することができる。また、文字画像、写真画像、および図表画像の中から任意の2つ以上を組み合わされた画像種として解析することもできる。
【0062】
分割部12は、解析部11によって解析された結果に基づいて、画像データを分割する
。分割は、たとえば、文章の場合は段落ごとに分割する。写真画像および図表画像の場合
は、それぞれ写真画像および図表画像ごとに分割する。
【0063】
このような分割は、例えば、文字であると判定した部分が連続した領域を判定すること
によって分割することができる。また、中間調画素が連続することを検出して、写真画像
の領域であることを検出し、分割することができる。また、エッジ部と、濃淡の差が激し
いことを検出することによって、図表画像であることが検出できる。それ以外については
、文字、写真、および図表画像でないものと判定し、分割処理を施す。これらは公知技術
であるので詳細な説明を省略する。
【0064】
受付部13は、タッチパネル3を介して操作者から編集処理を要求する入力信号を受け
付け、編集部14へ送信する。編集部14は、送信された編集処理の項目に従って、入力
した画像データに対して編集処理を施す。最初に読み込んだ画像データについては、編集
処理が受け付けられていない状態の場合、編集部14は、編集処理が施されていない状態
の画像データをそのまま表示制御部16に出力する。
【0065】
図2は、タッチパネルに表示された編集前と編集後の画像の模式図である。この場合、
編集前の画像に対して編集処理が施されていないため、編集後の画像は編集前の画像と同
一の画像である。
【0066】
タッチパネル3には、最初、読み込んだ画像データ、および編集処理を受け付けていな
い状態の最初の画像データが、出力される予定の画像として並列して表示される。ここで
は、表示される出力予定の画像であっても、便宜的に編集後画像と称することにする。そ
して、操作者からの編集を要求する入力によって、出力されようとする画像が変化し、こ
の変化する出力されようとする画像を読み込んだ画像と共に並列して表示するものである

【0067】
対応部15は、読み込んだ画像データにおいて、分割部12によって分割された分割領
域と、編集後の画像データにおける分割領域について、対応付ける。最初に読み込んだ状
態では、編集後画像は、最初の画像であるので、分割領域の対応関係は、それ自身との対
応関係となる。
【0068】
表示制御部16は、編集部14から受信した画像データに対して、対応部15によって
対応付けられた編集前の分割領域および編集後の分割領域を、この対応付けを表示する数
字を、図2に示すように、対応するそれぞれの分割領域の近傍に配置して表示させる。こ
こでは、7つの分割領域が検出されて、それぞれ対応付けられている。
【0069】
図3は、タッチパネルに表示された編集前と編集後の画像の例の模式図である。ここで
は操作者は、編集前の画像301において、タッチパネル3からの操作によって、2つの
図表302および303に対して削除設定を行った。このような設定は、タッチパネル3
において展開されるプルダウンメニュー方式、およびタッチ入力によって設定可能である

【0070】
タッチパネル3からの削除設定を受け付けた受付部13は、編集部14に要求信号を送
信する。編集部14は、編集後画像データから、対応部15によって対応付けられた領域
である2つの図表を削除して新たに編集後画像データを生成する。そして、編集部14は
、削除処理によって空白となった部分を詰めて、文字からなる画像部品を再配置する編集
処理後の画像データを生成する。
【0071】
編集前画像301において、点線の枠で囲まれている領域部分は、それぞれ1つの画像
種(画像部品とも称する)であることを表示している。ここで、文書のタイトル、段落、
および図表は画像部品である。
【0072】
図4は、タッチパネルに表示された編集前と編集後の画像の他の例の模式図である。図
中、縮小された編集前の画像が、編集後の画像の左側に並列して表示される。個々の画像
部品に識別情報として、識別番号を割り当てている。この場合、編集前と編集後の画像に
含まれている画像部品を枠で囲み、さらにその横に識別の番号を表示する。識別番号3を
有する分割領域402および識別番号6を有する分割領域403(画像部品)は、右側の
編集後画像には削除されているため表示されていない。
【0073】
図5は、実施の形態1による画像表示手順を説明するフローチャートである。解析部1
1は、スキャナ1が読み取り、画像処理部2が生成した画像データを入力して、入力した
画像データの画像種を解析する(ステップS101)。
【0074】
分割部12は、解析した画像種によって、画像を領域に分割する(ステップS102)
。最初、画像が領域分割されて、如何なる編集設定もなされないので、編集後の画像とし
ては、最初の画像と同じである。ここで、便宜的に編集後の画像データとする。そして、
対応部15は、編集前の分割領域と編集後の分割領域とを対応付ける。これは、便宜的に
最初の画像を自分自身に対応付けることになる(ステップS103)。
【0075】
表示制御部16は、画像データは、画像処理を受け付けていない最初の状態であるので
、編集後画像データとして最初の画像データをそのまま使用し、領域分割された編集前画
像および編集後画像を、図2に示すような形で表示する(ステップS104)。
【0076】
受付部13は、タッチパネル3を介して編集入力を受け付けたか否かを検出し(ステッ
プS105)、編集入力を受け付けた場合、例えば、図3における分割領域302および
303を削除する編集を受け付けた場合(ステップS105のYes)、編集部14は、
受け付けた編集処理を編集前分割領域に対して施し、編集後画像データを生成する(ステ
ップS106)。
【0077】
そして、再びステップ103に戻り、対応部15が、編集前および後の分割領域を対応
付け(ステップS103)、表示制御部は、最初の画像、および編集処理を施された画像
を並列して、例えば図3に示されたように、表示する(ステップS104)。新たに編集
入力を受け付けなかった場合は(ステップS105のNo)、そのまま終了して、画像形
成装置の画像形成動作に移行する。
【0078】
この場合、削除設定として、プルダウンメニュー表示によって、「画像削除」、「文字
削除」、あるいは「図表削除」などを表示させて画表示をタッチすることによって編集処
理項目を入力することもできる。この場合は、タッチパネル3が狭くて表示が見づらく、
分割領域の内容について理解できない場合であっても、より正確に該当する画像部品を削
除して、編集後の配置を並列して分かり易く表示することができる。
【0079】
このようにして、編集設定結果を反映した画像と、編集前の画像とを同時に並列して表
示し、各画像部品に識別情報を割り当てて割り当てられた識別情報を、編集前と編集後の
画像に含まれる各画像部品にそれぞれ表示する。従って、各画像部品の内容について把握
しない場合であっても、編集前後の各画像部品の対応関係、および配置における順序を視
認しやすく表示することができる。
【0080】
(2.実施の形態2)
実施の形態2による画像表示装置が、実施の形態1と異なる点は、タッチパネル上に表
示された編集後分割領域をタッチした場合に、対応する編集前分割領域が、当該対応を明
示する強調表示などの態様でタッチパネル上において表示を変化させることである。これ
によって、編集後の分割領域から対応する編集前の分割領域を、簡単な操作で視認するこ
とができる。
【0081】
図6は、実施の形態2による画像表示装置における表示の一例を示す模式図である。図
中、縮小された編集前画像601が、編集後画像602の左側に並列して表示されている
。ここで、編集後画像602において、画像部品603がタッチされると、編集前画像6
01において対応する画像部品604が強調して表示される。この例では、該当部品は枠
で囲まれることによって強調表示される。これ以外であっても、該当画像部品に対して、
点滅表示、拡大表示、異なる色を用いた表示態様で強調表示することができる。
【0082】
図7は、実施の形態2による画像表示手順を説明するフローチャートである。受付部1
3はタッチパネル3を介する入力を受け付ける状態にあって(ステップS201)、タッ
チパネル3から編集後画像602における画像部品603がタッチ入力された場合(ステ
ップS201のYes)、編集部14は、対応部15によって対応付けられた編集前画像
部品である604に対して、強調処理を施す。強調処理としてはここでは枠で囲むように
画像データに対して編集処理を施す。表示制御部16は、編集部14が編集した画像処理
前の画像データを表示する(図6の編集前画像601における分割領域604)(ステッ
プS202)。
【0083】
ここで、拡大および縮小処理を施した場合は、編集後画像において例えば、拡大の場合
は青で、縮小の場合は赤で表示するなど、色彩の変化を加味して表示とすることにしても
良い。
【0084】
このようにして、編集設定結果を反映した画像と、編集前の画像とを同時に並列して表
示し、編集後の画像に含まれる画像部品をタッチすると、編集前画像において対応する画
像部品が、強調表示される。従って、画像に含まれる各画像部品を、削除や再配置などの
編集処理を施した場合において、表示画面のサイズが限られている例えばタッチパネル上
での表示であっても、編集後の各画像部品の配置や、配置の順序関係を容易に視認できる
表示が可能になる。
【0085】
(3.実施の形態3)
実施の形態3による画像表示装置が、実施の形態1と異なる点は、タッチパネル上に表
示された編集前分割領域からタッチ入力した場合に、対応する編集後分割領域が、対応を
明示する強調表示などの態様で、タッチパネル上に表示されことである。また、既に削除
処理によって編集前画像において対応する編集後の分割領域が存在しない場合は、存在し
ない旨の警告を示す情報を表示する。
【0086】
図8は、実施の形態3による画像表示装置における編集前後の画面表示を説明する図で
ある。図中、縮小された編集前画像801が、編集後画像802の左側に並列して表示さ
れる。ここで、タッチパネル3で表示されている編集前画像801に対して、図中に示し
た画像部品803がタッチされると、受付部13が入力を受け付け、受け付けた入力によ
って編集部14は、対応する編集後の画像部品が存在する場合は、図8で示す編集後の対
応する画像部品804が強調する編集処理を施す。
【0087】
表示制御部16は、編集部14によって強調処理を施して編集された画像データに基づ
いて編集後分割領域を強調した態様で表示す。この例では、該当部品は枠で囲まれる。枠
で囲む表示以外でも、対応する画像部品に対して、点滅表示、拡大表示、異なる色で表示
という表示態様によって強調表示することができる。
【0088】
図9は、実施の形態3による画像表示装置において、編集前後の画面表示を説明する他
の図である。タッチパネル3上に表示された編集前分割領域952からタッチ入力した場
合、対応する編集後分割領域が、既に削除処理によって削除されている場合、表示制御部
16は対応する編集後分割領域が削除されていることを検出する。表示制御部16は、タ
ッチパネル3に表示されている編集後画像960において、対応する分割領域は既に削除
されていることを明示する削除情報961を表示させる。ここで、削除されていることを
明示する情報としては、表示を点滅させる、色彩を変化させる、および強調を施した表示
を行うなど視認性に優れた表示とする。
【0089】
図10は、実施の形態3による画像表示手順を説明するフローチャートである。タッチ
パネル3には、今、編集前画像および編集後画像が並列表示されており、操作者は、編集
前分割領域からタッチ入力を行う。受付部13は、編集前分割領域からタッチ入力を受け
付けたか否かを検出し(ステップS301)、検出した場合(ステップS301のYes
)、表示制御部16は、編集後画像において対応する編集後分割領域がすでに削除されて
いるか否かを判定し(ステップS302)、削除されていないと判定した場合(ステップ
S302のYes)、表示制御部16は、受け付けた分割領域に対応する編集後分割領域
をタッチパネル3で強調表示させる(ステップS303)。
【0090】
一方、表示制御部16は、受け付けた分割領域に対応する編集後分割領域がすでに削除
されていると判定した場合(ステップS302のNo)、表示制御部16は、対応する編
集後分割領域がすでに削除されていることを表示する(ステップS304)。
【0091】
編集処理が施されて反映された画像と、編集前の画像とを同時に並列して表示し、編集
前の画像に含まれる画像部品をタッチすると、編集後の画像において対応する画像部品が
存在すれば、強調表示され、存在しない場合は存在しない旨を示す情報を表示する。この
ようにして、各画像部品の内容について把握しない場合であっても、編集前後の各画像部
品の対応関係、およびすでに編集により削除されていた場合は、削除されたことを明示す
る情報を表示して警告するので、原稿の出来上がり状態が反映された画像と、もとの原稿
画像とを視認しやすい状態で表示することができる。
【0092】
(4.実施の形態4)
図11は、実施の形態4による画像表示装置を含む画像形成装置の機能的ブロック図で
ある。実施の形態4による画像表示装置20が、実施の形態1と異なる点は、実施の形態
1の構成に加えて、さらに文字検出部27を備えることである。
【0093】
文字検出部27は入力画像データから文字画像を検出する。文字検出部27は、編集前
分割領域において所定の文字画像を検出する。対応部25は、検出した所定の文字画像に
対して、編集部24は、強調表示などの態様による表示画像データを生成する。表示制御
部26は、タッチパネル3上に表示された編集後分割領域において、強調表示などの態様
で表示させる。
【0094】
図12は、実施の形態4による画像表示装置における編集後画像の表示の一例を示す模
式図である。図12中、編集後画像1100の各画像部品においては、見出しに相当する
先頭の複数の文字1101〜1104が拡大し表示される。
【0095】
タッチパネル3上で、例えばプルダウンメニュー形式で設定が可能な構成としておき、
操作者がメニューを展開することによって、編集設定として文字画像の拡大を指定する。
即ち、文字画像からなる分割領域においてタッチ入力によって、見出しに相当する文字画
像を拡大表示する設定を行う。受付部23は、拡大設定を受け付けて、編集部24が該当
する文字画像を拡大し、表示制御部26が編集部24によって拡大された文字画像データ
に基づいてタッチパネル3において見出しを拡大して表示させる(図12中、画像110
0中における見出し1101〜1104)。
【0096】
ここで、当該対応を明示する態様として、分割領域の最初の所定数の文字を強調表示す
る構成としても良い。段落の最初の文字が確認できると、編集後の画像の配列が理解しや
すいからである。
【0097】
また、文字検出部27は、文字画像中において出現する頻度が高い高頻度文字列を検出
するものであり、編集前および編集後の分割領域において、高頻度文字列を対応させて、
編集後の分割領域において高頻度文字画像のみを拡大表示するようにしても良い。高頻度
の文字列によって、編集後の画像の構成が分かり易く表示されるからである。
【0098】
また、文字検出部は、文章の章構成を検出して、章構成を示す標題などの文字列を選択
し、強調表示などの態様によって表示する構成としても良い。文字においては見出しを強
調した場合、全体的な把握が容易になるからである。
【0099】
図13は、実施の形態4による画像表示手順を説明するフローチャートである。ステッ
プS401〜403までは、実施の形態1による画像表示手順におけるステップS101
〜ステップS103まで(図5)と同じであるので説明を省略する。
【0100】
文字検出部27は、編集前画像から章構成を表す文字画像の列である文字列画像を検出
する(ステップS404)。図12に示された場合は、見出しの章構成を表す文字列画像
として検出している。
【0101】
編集部24は、検出された章構成を示す文字列画像に対して拡大処理を施す(ステップ
S405)。表示制御部26は、編集前画像と、編集部24によって拡大処理された章構
成を示す文字列を編集後画像において拡大した態様で、並列して表示する(ステップS4
06)。
【0102】
タッチパネル3において編集設定結果を反映した画像を表示する際に、編集後の画像に
おける各画像部品の見出しを表す文字画像や、先頭の複数文字画像を拡大して表示するこ
とにより、各画像部品の内容について表示が小さくて見づらい場合であったとしても、拡
大表示された文字列画像を手がかりに、編集前後の各画像部品の対応関係、および配置に
おける順序を視認しやすくすることができる。
【0103】
(5.実施の形態5)
図14は、実施の形態5による画像表示装置を含む画像形成装置の機能的ブロック図で
ある。実施の形態5による画像表示装置30が、実施の形態1と異なる点は、タッチパネ
ル上に表示された編集前分割領域から編集処理として削除要求をタッチ入力されて、編集
後画像から削除されている場合において、削除された当該編集後分割領域をメモリに格納
しておき、削除部分の復活要求を受け付けた場合においては、当該削除領域を、編集後分
割領域における削除させられた位置に再配置する態様でタッチパネル上に復活させて表示
させる点である。
【0104】
図15は、実施の形態5による画像表示装置における表示の一例を示す図である。タッ
チパネル3から編集前画像1411における分割領域1412および1413がタッチさ
れて削除された場合は、編集後画像1421が表示される。タッチパネル3の画面141
0において、編集前後の画像を識別する識別番号1〜7の数字を比較することによって、
削除された分割領域が、識別番号3および6の分割領域であることが分かる。
【0105】
例えば、この時、タッチパネル3においてタッチ入力によって展開するプルダウンメニ
ューのなかから、削除を選択して処理を施した。編集部24は、削除処理を施した分割領
域の画像データをメモリ(HDD)6に確認しておく。そして、再び、編集前画像中の分
割領域1442および1443からプルダウンメニューを展開し、削除処理の撤回を入力
することにより、編集部34は、メモリ6から読み出して削除された分割領域の画像デー
タを編集する。表示制御部36は、復活して編集された画像をタッチパネル3における編
集後画像において復活させる。
【0106】
図16は、実施の形態5による画像表示手順を説明するフローチャートである。タッチ
パネル3には、編集前画像および編集後画像が並列表示されている。受付部23は、編集
前分割領域から復活処理を要求するタッチ入力を受け付けたか否かを検出する(ステップ
S501)。
【0107】
操作者が、編集前分割領域から復活処理を要求するタッチ入力を行うことによって検出
した場合(ステップS501のYes)、編集部14は、対応部35によって編集前分割
領域に対応付けられている編集後分割領域についての画像データを、HDD6から読み出
して編集処理を施す(ステップS502)。表示制御部26は、編集部24によって編集
された編集後分割領域をタッチパネル3における編集後画像において復活させた態様で表
示する(ステップS503)。
【0108】
このようにして、実施の形態5による画像表示装置においては、いったんは編集処理に
よって削除した分割領域であったとしても、再び、タッチパネル3の編集前画像から復活
を要求する入力を行った場合、編集部24は削除された分割領域を復活させて編集し、表
示制御部26は、当該分割領域を編集後画像において復活させた態様で表示するので、例
え間違って削除した画像領域があっても、容易に復活させるフェールセイフ機能を有する
ことができる。
【0109】
(6.実施の形態6)
実施の形態6による画像表示装置が、実施の形態1と異なる点は、タッチパネル上に表
示された編集前分割領域から編集処理として削除要求をタッチ入力して削除処理された場
合、当該削除された編集前分割領域のみを、さらに、タッチパネル上に補助的な態様で並
列して表示させる点である。
【0110】
また、これら削除されたものとして補助的に表示された分割領域から、タッチ入力によ
り復活処理を施して、編集後の画像中に該削除された位置において削除された分割領域を
復活させて表示させる。
【0111】
図17は、実施の形態6による画像表示装置における表示の一例を示す模式図である。
タッチパネル3に表示されている分割領域1611から先ず、削除処理がタッチ入力によ
って施され、編集部34によって編集後画像データが生成され、表示制御部36がタッチ
パネル3に編集後画像1620を表示する。編集後画像1620には、削除処理された分
割領域1611に対応する分割領域は表示されていない。
【0112】
一方、ここでは、削除処理を施された分割領域1611が、削除領域のリスト1630
において表示される。さらに、この削除領域のリストに表示されている分割領域1631
からタッチ入力によって復活処理を施された場合は、復活させる編集処理を施されて、タ
ッチパネル3において編集後画像(例えば、図15中の編集後画像1451のようにして
)表示される。復活して表示する動作については実施の形態5で説明した通りなのでここ
では省略する。
【0113】
図18は、実施の形態6による画像表示手順を説明するフローチャートである。タッチ
パネル3には、今、編集前画像および編集後画像が並列表示されている。ここで、操作者
は、編集前分割領域から削除を要求するタッチ入力を行う。受付部23は、編集前分割領
域から削除処理を要求するタッチ入力を受け付けたか否かを判定し(ステップS601)
、受け付けた場合(ステップS601のYes)、編集部24は、削除処理を受け付けた
編集前分割領域に対応する削除リスト用の削除画像(図16中分割領域1631に相当)
を編集する(ステップS602)。あるいは、すでに削除処理された当該分割領域につい
ての画像データがHDD6に格納されていた場合は、それを読み出す(不図示)。
【0114】
表示制御部26は、削除リストに含まれる削除された編集前分割領域と、編集前画像と
、編集後画像とを並列してタッチパネル3に表示する(ステップS603)。
【0115】
このようにして、タッチパネル上に表示された編集前分割領域から編集処理として削除
処理されている編集前分割領域のみを、タッチパネル上に補助的な態様で表示させるので
、削除された部分を容易に視認できる。
【0116】
また、これら削除されたものとして補助的に表示された分割領域からタッチ入力により
、復活処理を施して復活させた態様でタッチパネル上に編集後画像として表示させること
によって、フェールセイフ機能を持たせることができる。
【0117】
(7.ハードウェア構成など)
図19は、実施の形態による画像形成装置のハードウェア構成を示すブロック図である
。この画像形成装置は、ファックスやスキャナなどの複合的機能を備える複合機(MFP
)として構成されている。図に示すように、このMFPは、コントローラ1210とエン
ジン部2260とをPCI(Peripheral Component Interc
onnect)バスで接続した構成となる。コントローラ2210は、MFP全体の制御
、画像表示制御、各種制御、画像処理制御など、FCUI/F2230、操作表示部22
20からの入力を制御するコントローラである。エンジン部2260は、PCIバスに接
続可能な画像処理エンジンなどであり、例えば取得した画像データに対して誤差拡散やガ
ンマ変換などの画像処理部分が含まれる。
【0118】
コントローラ2210は、CPU2211と、ノースブリッジ(NB)2213と、シ
ステムメモリ(MEM−P)2212と、サウスブリッジ(SB)2214と、ローカル
メモリ(MEM−C)2217と、ASIC(Application Specifi
c Integrated Cercuit)2216と、ハードディスクドライブ22
18とを有し、ノースブリッジ2213とASIC2216との間をAGP(Accel
erated Graphics Port)バス2215で接続した構成となる。また
、MEM−P2212は、ROM(Read Only Memory)2212aと、
RAM(Random Access Memory)2212bとをさらに有する。
【0119】
CPU2211は、MFPの全体制御を行うものであり、NB2213、MEM−P2
212およびSB2214からなるチップセットを有し、このチップセットを介して他の
機器と接続される。
【0120】
NB2213は、CPU2211とMEM−P2212、SB2214、AGP221
5とを接続するためのブリッジであり、MEM−P2212に対する読み書きなどを制御
するメモリコントローラと、PCIマスタおよびAGPターゲットとを有する。
【0121】
MEM−P2212は、プログラムやデータの格納用メモリ、プログラムやデータの展
開用メモリなどとして用いるシステムメモリであり、ROM2212aとRAM2212
bとからなる。ROM2212aは、プログラムやデータの格納用メモリとして用いる読
み出し専用のメモリであり、RAM2212bは、プログラムやデータの展開用メモリ、
画像処理時の画像描画メモリなどとして用いる書き込みおよび読み出し可能なメモリであ
る。
【0122】
SB2214は、NB2213とPCIデバイス、周辺デバイスとを接続するためのブ
リッジである。このSB2214は、PCIバスを介してNB2213と接続されており
、このPCIバスには、FCUI/F2230なども接続される。
【0123】
ASIC2216は、マルチメディア情報処理用のハードウェア要素を有するマルチメ
ディア情報処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AG
P2215、PCIバス、HDD2218およびMEM−C2217をそれぞれ接続する
ブリッジの役割を有する。
【0124】
このASIC2216は、PCIターゲットおよびAGPマスタと、ASIC2216
の中核をなすアービタ(ARB)と、MEM−C2217を制御するメモリコントローラ
と、ハードウェアロジック等により画像データの回転などを行う複数のDMAC(Dir
ect Memory Access Controller)と、エンジン部2260
との間でPCIバスを介してUSB(Universal Serial Bus)22
40、IEEE(the Institute of Electrical and
Electronics Engineers)1394インタフェース2250が接続
される。
【0125】
MEM−C2217は、送信用画像バッファ、符号バッファとして用いるローカルメモ
リであり、HDD2218は、画像データの蓄積、プログラムの蓄積、フォントデータの
蓄積、フォームの蓄積を行うためのストーレジである。
【0126】
AGP2215は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスア
クセラレータカード用のバスインタフェースであり、MEM−P2212に高スループッ
トで直接アクセスすることにより、グラフィクスアクセラレータカードを高速にするもの
である。
【0127】
ASIC2216に接続する操作表示部(タッチパネル3)2220は、操作者からの
操作入力を受け付けて、ASIC2216に受け付けられた操作入力情報を送信する。
【0128】
なお、実施の形態のMFPで実行される画像表示プログラムおよび画像形成プログラム
は、ROM等に予め組み込まれて提供される。
【0129】
実施の形態のMFPで実行される画像表示プログラムおよび画像形成プログラムは、イ
ンストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディ
スク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等
のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0130】
さらに、実施の形態によるMFPで実行される画像表示プログラムおよび画像形成プロ
グラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネッ
トワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、実
施の形態のMFPで実行される画像表示プログラムおよび画像形成プログラムをインター
ネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0131】
実施の形態のMFPで実行される画像表示プログラムおよび画像形成プログラムは、上
述した各部(解析部11、分割部12,受付部13、編集部14、対応部15、表示制御
部26,および文字検出部27など)を含むモジュール構成となっており、実際のハード
ウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記ROMから画像表示プログラムおよび画像形
成プログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、解
析部11、分割部12,受付部13、編集部14、対応部15、表示制御部26,および
文字検出部27などが主記憶装置上に生成されるようになっている。
【0132】
(タッチパネル上の他の表示例)
図20は、画像表示装置のタッチパネル上に表示される表示画面の他の一例を示す模式図である。タッチパネル3の表示画面2000には、プレビュー画像2005、処理対象画像(仕上がり予想画像)2010、および機能設定項目(メニュー項目)2020、2030が表示される。
【0133】
機能設定項目(メニュー項目)としては、ステープル、パンチ、とじしろ調整、わく消去、スタンプおよびページ番号などの処理対象画像(仕上がり予想画像)2010上の場所に依存したメニュー2020が画面の右側に表示されている。また、出力カラー、出力濃度、用紙、拡大/縮小、片面/両面、集約、ソート/スタックおよび地肌などのコンテンツに依存しないメニュー2030が画面の左側に表示されている。
【0134】
実施の形態1において説明したように、表示制御部16は、タッチパネルから接触入力された設定情報に基づいて、入力してプレビュー表示したプレビュー画像2005に対して、画像処理、印刷処理及び後処理を行った仕上がり予想画像を生成して、生成した仕上がり予想画像2010をタッチパネル3上に表示させる。このように並列して画像を表示制御することについては、すでに説明した通りである。
【0135】
このように、画像表示装置10は、図20に示すように、プレビュー画像2005と編集後画像2010とを並列して表示し、かつ、当該表示画面上の指定場所に応じて設定可能な機能設定項目2020、およびコンテンツに依存しないメニュー2030を提示することで、プレビュー画像2005および仕上がり予想画像2010に対する各種機能設定項目の設定操作、および印刷出力設定の操作性を向上させることができる。
【0136】
(候補項およびその効果)
[候補項1]
画像データを入力して操作表示手段に表示した画像から受け付ける編集設定に基づいて編集処理を施した画像を、前記操作表示手段に表示する画像表示装置において、
入力した前記画像データが文字画像、写真画像、図表画像、およびその他の画像のうちのいずれの画像種であるかを解析する解析手段と、
前記解析手段によって解析された画像種に基づいて前記画像データを部分画像である領域に分割する分割手段と、
前記画像データを、前記分割手段によって分割された分割領域に分けて、前記操作表示手段に表示させる表示制御手段と、
前記操作表示手段に表示された前記分割領域に対する削除、移動、拡大、および縮小を含む編集設定を受け付ける受付手段と、
前記受付手段によって付けられた編集設定に基づいて、前記操作表示手段に表示された編集前の分割領域である編集前分割領域に対して、編集処理を施す編集手段と、を備え、
前記表示制御手段は、前記編集手段によって前記編集処理を施される前の画像である編集前画像、および前記編集処理を施された後の画像である編集後画像を、前記操作表示手段に表示させるものであることを特徴とする画像表示装置。
【0137】
[候補項2]
前記編集後画像において領域分割された編集後分割領域と、前記編集前画像において領
域分割された編集前分割領域とを対応付ける対応手段を、さらに備え、
前記表示制御手段は、前記対応手段によって対応付けられる前記編集前分割領域と編集
後分割領域とを対応付けた態様で、前記操作表示手段に表示するものであることを特徴と
する候補項1記載の画像表示装置。
【0138】
[候補項3]
前記表示制御手段は、前記対応手段によって対応付けられた前記編集前分割領域と編集
後分割領域とに対して、対応する識別情報を、前記操作表示手段の前記編集前分割領域と
編集後分割領域とのそれぞれの近傍位置に、表示させるものであることを特徴とする候補項2に記載の画像表示装置。
【0139】
[候補項4]
前記受付手段は、前記操作表示手段に表示された前記編集後分割領域からの入力により
前記編集設定を受け付けるものであり、
前記表示制御手段は、前記入力が受け付けられた前記編集後分割領域に前記対応手段に
よって対応付けられた編集前分割領域を、拡大、強調、色彩の変化、および点滅の少なく
ともいずれかを含む表示態様で前記操作表示手段に表示させるものであることを特徴とす
る候補項2または3に記載の画像表示装置。
【0140】
[候補項5]
前記受付手段は、前記操作表示手段に表示された前記編集前分割領域からの入力により
前記編集設定を受け付けるものであり、
前記表示制御手段は、前記入力が受け付けられた前記編集前分割領域に前記対応手段に
よって対応付けられた編集後分割領域を、拡大、強調、色彩の変化、および点滅の少なく
ともいずれかを含む表示態様で、前記操作表示手段に表示させるものであることを特徴と
する候補項2〜4のいずれか1つに記載の画像表示装置。
【0141】
[候補項6]
前記表示制御手段は、前記入力が受け付けられた前記編集前分割領域に対応付けられた
編集後分割領域が、前記編集処理によって削除されている場合には、当該編集後分割領域
が削除されていることを示す情報を前記操作表示手段に表示させるものであることを特徴
とする候補項5に記載の画像表示装置。
【0142】
[候補項7]
前記編集前分割領域において、前記解析手段によって解析された文字画像から、所定の
文字画像を検出する文字検出手段を、さらに有し、
前記表示制御手段は、前記編集後分割領域において、前記文字検出手段によって検出さ
れる所定の文字画像を、拡大、強調、色彩の変化、および点滅の少なくともいずれかを含
む表示態様で、前記操作表示手段に表示させるものであることを特徴とする候補項1〜6のいずれか1つに記載の画像表示装置。
【0143】
[候補項8]
前記文字検出手段は、前記編集前分割領域において、前記解析手段によって解析される
文字画像から所定回数以上検出される高頻度文字画像を検出するものであり、
前記表示制御手段は、前記文字検出手段によって検出された前記高頻度文字画像を、前
記編集後分割領域において、前記少なくともいずれかを含む表示態様で、前記操作表示手
段に表示させるものであることを特徴とする候補項7に記載の画像表示装置。
【0144】
[候補項9]
前記文字検出手段は、前記編集前分割領域の文字画像から文章の章構成を示す文字画像
を検出するものであり、
前記表示制御手段は、前記文字検出手段によって検出された章構成を示す文字画像を、
前記編集後分割領域において、前記少なくともいずれかを含む表示態様で、前記操作表示
手段に表示させるものであることを特徴とする候補項7または8に記載の画像表示装置。
【0145】
[候補項10]
前記文字検出手段は、前記編集前分割領域における文頭の所定数の文字画像を検出する
ものであり、
前記表示制御手段は、前記文字検出手段によって検出された文頭の所定数の文字画像を
、前記編集後分割領域において、前記少なくともいずれかを含む表示態様で、前記操作表
示手段に表示させるものであることを特徴とする候補項7〜9のいずれか1つに記載の画
像表示装置。
【0146】
[候補項11]
前記受付手段は、前記操作表示手段に表示された前記編集前分割領域から、対応する前
記編集後分割領域が削除されている場合において当該削除処理を撤回して前記編集後分割
領域を復活させる復活設定を受け付けるものであり、
前記編集手段は、前記受付手段によって復活設定を受け付けた前記編集前分割領域を編
集するものであり、
前記表示制御手段は、前記編集手段によって編集された前記編集後分割領域を、前記操
作表示手段上に、復活して表示するものであることを特徴とする候補項1〜10のいずれ
か1つに記載の画像表示装置。
【0147】
[候補項12]
前記表示制御手段は、前記編集手段によって削除処理を施された編集前分割領域を、前
記少なくともいずれかの態様で、前記操作表示手段に表示させるものであり、
前記受付手段は、前記操作表示手段に表示された前記削除処理を施された編集前分割領
域からの入力により前記復活設定を受け付けるものであることを特徴とする候補項11に
記載の画像表示装置。
【0148】
[候補項13]
前記受付手段は、前記操作表示手段に対する接触入力により編集設定を受け付けるもの
であることを特徴とする候補項1〜12のいずれか1つに記載の画像表示装置。
【0149】
[候補項14]
画像データを入力して操作表示手段に表示した画像から受け付ける編集設定に基づいて
、編集処理を施した画像を、前記操作表示手段に表示する画像表示装置における画像表示
方法であって、
解析手段によって、入力して前記顔図データが文字画像、写真画像、図表画像、および
その他の画像のうちのいずれの画像種であるかを解析する解析工程と、
分割手段によって、前記解析工程で解析された画像種に基づいて前記画像データを部分
画像である領域に分割する分割工程と、
表示制御手段によって、前記画像データを、前記分割手段によって分割された分割領域
に分けて、前記操作表示手段に表示させる表示制御工程と、
受付手段によって、前記表示制御工程で操作表示手段に表示された前記分割領域に対す
る削除、移動、拡大、および縮小を含む編集設定を受け付ける受付工程と、
編集手段によって、前記受付工程で付けられた編集設定に基づいて、前記操作表示手段
に表示された編集前の分割領域である編集前分割領域に対して、編集処理を施す編集工程
と、を含み、
前記表示制御工程は、前記編集処理を施される前の画像である編集前画像、および前記
編集工程で前記編集処理を施された後の画像である編集後画像を、前記操作表示手段に表
示させるものであることを特徴とする画像表示方法。
【0150】
[候補項15]
対応手段によって、前記編集後画像において領域分割された編集後分割領域と、前記編
集前画像において領域分割された編集前分割領域とを対応付ける対応工程を、さらに含み

前記表示制御工程は、前記対応工程で対応付けられる前記編集前分割領域と編集後分割
領域とを対応付けた態様で、前記操作表示手段に表示するものであることを特徴とする候補項14に記載の画像表示方法。
【0151】
[候補項16]
前記表示制御工程は、前記対応工程で対応付けられた前記編集前分割領域と編集後分割
領域とに対して、対応する識別情報を、前記操作表示手段の前記編集前分割領域と編集後
分割領域とのそれぞれの近傍位置に、表示させるものであることを特徴とする候補項15に記載の画像表示方法。
【0152】
[候補項17]
前記受付工程は、前記操作表示手段に表示された前記編集後分割領域からの入力により
前記編集設定を受け付けるものであり、
前記表示制御工程は、前記入力が受け付けられた前記編集後分割領域に前記対応工程で
対応付けられた編集前分割領域を、拡大、強調、色彩の変化、および点滅の少なくともい
ずれかを含む表示態様で前記操作表示手段に表示させるものであることを特徴とする候補項15または16に記載の画像表示方法。
【0153】
[候補項18]
前記受付工程は、前記操作表示手段に表示された前記編集前分割領域からの入力により
前記編集設定を受け付けるものであり、
前記表示制御工程は、前記入力が受け付けられた前記編集前分割領域に前記対応工程で
対応付けられた編集後分割領域を、拡大、強調、色彩の変化、および点滅の少なくともい
ずれかを含む表示態様で、前記操作表示手段に表示させるものであることを特徴とする候補項15〜17のいずれか1つに記載の画像表示方法。
【0154】
[候補項19]
前記表示制御工程は、前記入力が受け付けられた前記編集前分割領域に対応付けられた
編集後分割領域が、前記編集工程で削除されている場合には、当該編集後分割領域が削除
されていることを示す情報を前記操作表示手段に表示させるものであることを特徴とする
候補項18に記載の画像表示方法。
【0155】
[候補項20]
文字検出手段によって、前記編集前分割領域において前記解析工程で解析された文字画
像から、所定の文字画像を検出する文字検出工程を、さらに含み、
前記表示制御工程は、前記文字検出工程で検出された所定の文字画像を、前記編集後分
割領域において、拡大、強調、色彩の変化、および点滅の少なくともいずれかを含む表示
態様で、前記操作表示手段に表示させるものであることを特徴とする候補項14〜19のいずれか1つに記載の画像表示方法。
【0156】
[候補項21]
前記文字検出工程は、前記編集前分割領域において、前記解析工程で解析される文字画
像から所定回数以上検出される高頻度文字画像を検出するものであり、
前記表示制御工程は、前記文字検出工程で検出された前記高頻度文字画像を、前記編集
後分割領域において、前記少なくともいずれかを含む表示態様で、前記操作表示手段に表
示させるものであることを特徴とする候補項20に記載の画像表示方法。
【0157】
[候補項22]
前記文字検出工程は、前記編集前分割領域の文字画像から文章の章構成を示す文字画像
を検出するものであり、
前記表示制御工程は、前記文字検出工程で検出された章構成を示す文字画像を、前記編
集後分割領域において、前記少なくともいずれかを含む表示態様で、前記操作表示手段に
表示させるものであることを特徴とする候補項20または21に記載の画像表示方法。
【0158】
[候補項23]
前記文字検出工程は、前記編集前分割領域における文頭の所定数の文字画像を検出する
ものであり、
前記表示制御工程は、前記文字検出工程で検出された文頭の所定数の文字画像を、前記
編集後分割領域において、前記少なくともいずれかを含む表示態様で、前記操作表示手段
に表示させるものであることを特徴とする候補項20〜22のいずれか1つに記載の画像表示方法。
【0159】
[候補項24]
前記受付工程は、前記操作表示手段に表示された前記編集前分割領域から、対応する前
記編集後分割領域が削除されている場合において当該削除処理を撤回して前記編集後分割
領域を復活させる復活設定を受け付けるものであり、
前記編集工程は、前記受付工程で復活設定を受け付けた前記編集前分割領域を編集する
ものであり、
前記表示制御工程は、前記編集工程で編集された前記編集後分割領域を、前記操作表示
手段上に、復活して表示するものであることを特徴とする候補項14〜23のいずれか1つに記載の画像表示方法。
【0160】
[候補項25]
前記表示制御工程は、前記編集工程で削除処理を施された編集前分割領域を、前記少な
くともいずれかの態様で、前記操作表示手段に表示させるものであり、
前記受付工程は、前記操作表示手段に表示された前記削除処理を施された編集前分割領
域からの入力により前記復活設定を受け付けるものであることを特徴とする候補項24に記載の画像表示方法。
【0161】
[候補項26]
前記受付工程は、前記操作表示手段に対する接触入力により編集設定を受け付けるもの
であることを特徴とする候補項14〜25のいずれか1つに記載の画像表示方法。
【0162】
[候補項27]
原稿画像を読み取る画像読取手段と、
前記画像読取手段によって読み取った画像データを表示して編集処理を受け付ける画像
表示装置と、
前記画像表示装置によって表示された画像データを印刷出力する画像出力手段と、を備
えた画像形成装置であって、
前記画像表示装置は、
前記画像読取手段によって読み取った画像データが文字画像、写真画像、図表画像、お
よびその他の画像のうちのいずれの画像種であるかを解析する解析手段と、
前記解析手段によって解析された画像種に基づいて前記画像データを部分画像である領
域に分割する分割手段と、
前記画像データを、前記分割手段によって分割された分割領域に分けて、操作表示手段
に表示させる表示制御手段と、
前記操作表示手段に表示された前記分割領域に対する削除、移動、拡大、および縮小を
含む編集設定を受け付ける受付手段と、
前記受付手段によって付けられた編集設定に基づいて、前記操作表示手段に表示された
編集前の分割領域である編集前分割領域に対して、編集処理を施す編集手段と、を備え、
前記表示制御手段は、前記編集手段によって前記編集処理を施される前の画像である編
集前画像、および前記編集処理を施された後の画像である編集後画像を、前記操作表示手
段に表示させるものであることを特徴とする画像形成装置。
【0163】
[候補項28]
読み取った原稿画像に基づいて画像形成する画像形成装置における画像形成方法であっ
て、
画像読取手段によって読み取った画像データを、解析手段によって、入力して前記顔図
データが文字画像、写真画像、図表画像、およびその他の画像のうちのいずれの画像種で
あるかを解析する解析工程と、
分割手段によって、前記解析工程で解析された画像種に基づいて前記画像データを部分
画像である領域に分割する分割工程と、
表示制御手段によって、前記画像データを、前記分割手段によって分割された分割領域
に分けて、前記操作表示手段に表示させる表示制御工程と、
受付手段によって、前記表示制御工程で操作表示手段に表示された前記分割領域に対す
る削除、移動、拡大、および縮小を含む編集設定を受け付ける受付工程と、
編集手段によって、前記受付工程で付けられた編集設定に基づいて、前記操作表示手段
に表示された編集前の分割領域である編集前分割領域に対して、編集処理を施す編集工程
と、
前記表示制御工程は、前記編集処理を施される前の画像である編集前画像、および前記
編集工程で前記編集処理を施された後の画像である編集後画像を、前記操作表示手段に表
示させるものであり、
画像出力手段によって、前記表示制御工程で前記操作表示手段に表示させた前記編集後
画像を、画像出力する画像出力工程と、
を含むことを特徴とする画像形成方法。
【0164】
[候補項29]
候補項14〜26のいずれか1つに記載の画像表示方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【0165】
[候補項30]
候補項28に記載の画像形成方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【0166】
候補項1にかかる発明によれば、入力した画像データの画像種を解析し、解析された画像種に基づいて画像データを領域に分割し、画像データを分割領域に分けて操作表示手段に表示させ、表示された分割領域に対する編集設定を受け付け、編集設定に基づいて、表示された編集前分割領域に対して編集処理を施し、編集前の編集前画像、および編集処理後の編集後画像を操作表示手段に表示させる。この構成によって、画像データを画像種によって領域に分割して表示した分割領域から編集設定を入力して編集後の画像を編集前の画像と共に並列して表示するので、入力した画像と、編集設定を施された編集後画像との視覚的な比較が容易な画像表示装置を提供できるという効果を奏する。
【0167】
候補項2にかかる発明によれば、編集後分割領域と、編集前分割領域とを対応付け、編
集前分割領域と編集後分割領域とを対応付けた態様で、操作表示手段に表示する。この構
成によって、編集前後の分割領域が、対応付けられて表示するので、入力した画像と、編
集設定を施された編集後画像との視覚的な比較が容易な画像表示装置を提供できるという
効果を奏する。
【0168】
候補項3にかかる発明によれば、対応付けられた編集前分割領域と編集後分割領域とに
対して、対応する識別情報をそれぞれの近傍位置に表示させる。この構成によって、入力
した画像と、編集設定を施された編集後画像とが視覚的に対応付けられ、比較が容易な画
像表示装置を提供できるという効果を奏する。
【0169】
候補項4にかかる発明によれば、操作表示手段に表示された編集後分割領域からの入力
により前記編集設定を受け付け、入力が受け付けられた編集後分割領域に対応付けられた
編集前分割領域を、拡大、強調、色彩の変化、および点滅の少なくともいずれかを含む表
示態様で表示させる。この構成によって、編集後の画像から入力することによって、対応
する編集前の画像を容易に確認することができるので、入力した画像と、編集設定を施さ
れた編集後画像とが視覚的に目立つ形で対応付けられて比較が容易な画像表示装置を提供
できるという効果を奏する。
【0170】
候補項5にかかる発明によれば、操作表示手段に表示された編集前分割領域からの入力
により前記編集設定を受け付け、入力が受け付けられた編集前分割領域に対応付けられた
編集後分割領域を、拡大、強調、色彩の変化、および点滅の少なくともいずれかを含む表
示態様で表示させる。この構成によって、編集前の画像から入力することによって、対応
する編集後の画像を容易に確認することができるので、入力した画像と、編集設定を施さ
れた編集後画像とが視覚的に目立つ形で対応付けられて比較が容易な画像表示装置を提供
できるという効果を奏する。
【0171】
候補項6にかかる発明によれば、入力が受け付けられた編集前分割領域に対応付けられ
た編集後分割領域が、編集処理によって削除されている場合には、当該編集後分割領域が
削除されていることを示す情報を操作表示手段に表示させる。この構成によって、編集前
の画像から入力してもその画像がすでに削除されていた場合は削除を示す情報を表示する
ので、削除されて出力しない画像について注意を喚起することができる画像表示装置を提
供できるという効果を奏する。
【0172】
候補項7にかかる発明によれば、編集前分割領域において文字画像から、所定の文字画
像を検出し、編集後分割領域において、対応する所定の文字画像を、拡大、強調、色彩の
変化、および点滅の少なくともいずれかを含む表示態様で、操作表示手段に表示させる。
この構成によって、編集前の所定の文字を、対応する編集後の画像において見易く表示す
るので、表示面積が狭くても効果的に編集後の画像を確認できる画像表示装置を提供でき
るという効果を奏する。
【0173】
候補項8にかかる発明によれば、編集前分割領域において所定回数以上検出される文字
画像については、編集後の画像において見易く表示するので、表示面積が狭くても編集後
の原稿内容の配置が効果的に確認できる画像表示装置を提供できるという効果を奏する。
【0174】
候補項9にかかる発明によれば、編集前分割領域の文字画像から文章の章構成を示す文
字画像を検出し、編集後分割領域において、目立たせて操作表示手段に表示させるので、
表示面積が狭くても編集後の原稿内容の配置が効果的に確認できる画像表示装置を提供で
きるという効果を奏する。
【0175】
候補項10にかかる発明によれば、編集前分割領域における文頭の所定数の文字画像を
検出し、検出された文頭の所定数の文字画像を、編集後分割領域において、目立たせて操
作表示手段に表示させるので、表示面積が狭くても編集後の原稿内容の配置が効果的に確
認できる画像表示装置を提供できるという効果を奏する。
【0176】
候補項11にかかる発明によれば、編集後分割領域が削除されている場合において削除
処理を撤回して復活させる復活設定を編集前分割領域から受け付けて、復活した編集後分
割領域を操作表示手段上に、表示する。この構成によって、編集前に誤って削除した分割
領域であっても、復活させて表示することができる画像表示装置を提供できるという効果
を奏する。
【0177】
候補項12にかかる発明によれば、削除処理を施された編集前分割領域を、目立たせて
操作表示手段に表示させ、該表示から復活設定を受け付ける。この構成によって、編集前
に誤って削除した分割領域であっても、入力して復活させて表示することができる画像表
示装置を提供できるという効果を奏する。
【0178】
候補項13にかかる発明によれば、前記操作表示手段に対する接触入力により編集設定
を受け付ける。この構成によって、操作表示手段に表示される表示面に接触入力すること
によって編集設定を行うことができるので、所謂タッチパネルを適用する画像表示装置を
提供できるという効果を奏する。
【0179】
候補項14にかかる発明によれば、入力した画像データの画像種を解析し、解析された
画像種に基づいて画像データを領域に分割し、画像データを分割領域に分けて操作表示手
段に表示させ、表示された分割領域に対する編集設定を受け付け、編集設定に基づいて、
表示された編集前分割領域に対して編集処理を施し、編集前の編集前画像、および編集処
理後の編集後画像を操作表示手段に表示させる。この構成によって、画像データを画像種
によって領域に分割して表示した分割領域から編集設定を入力して編集後の画像を編集前
の画像と共に並列して表示するので、入力した画像と、編集設定を施された編集後画像と
の視覚的な比較が容易な画像表示方法を提供できるという効果を奏する。
【0180】
候補項15にかかる発明によれば、編集後分割領域と、編集前分割領域とを対応付け、
編集前分割領域と編集後分割領域とを対応付けた態様で、操作表示手段に表示する。この
構成によって、編集前後の分割領域が、対応付けられて表示するので、入力した画像と、
編集設定を施された編集後画像との視覚的な比較が容易な画像表示方法を提供できるとい
う効果を奏する。
【0181】
候補項16にかかる発明によれば、対応付けられた編集前分割領域と編集後分割領域と
に対して、対応する識別情報をそれぞれの近傍位置に表示させる。この構成によって、入
力した画像と、編集設定を施された編集後画像とが視覚的に対応付けられ、比較が容易な
画像表示方法を提供できるという効果を奏する。
【0182】
候補項17にかかる発明によれば、操作表示手段に表示された編集後分割領域からの入
力により前記編集設定を受け付け、入力が受け付けられた編集後分割領域に対応付けられ
た編集前分割領域を、拡大、強調、色彩の変化、および点滅の少なくともいずれかを含む
表示態様で表示させる。この構成によって、編集後の画像から入力することによって、対
応する編集前の画像を容易に確認することができるので、入力した画像と、編集設定を施
された編集後画像とが視覚的に目立つ形で対応付けられて比較が容易な画像表示方法を提
供できるという効果を奏する。
【0183】
候補項18にかかる発明によれば、操作表示手段に表示された編集前分割領域からの入
力により前記編集設定を受け付け、入力が受け付けられた編集前分割領域に対応付けられ
た編集後分割領域を、拡大、強調、色彩の変化、および点滅の少なくともいずれかを含む
表示態様で表示させる。この構成によって、編集前の画像から入力することによって、対
応する編集後の画像を容易に確認することができるので、入力した画像と、編集設定を施
された編集後画像とが視覚的に目立つ形で対応付けられて比較が容易な画像表示方法を提
供できるという効果を奏する。
【0184】
候補項19にかかる発明によれば、入力が受け付けられた編集前分割領域に対応付けら
れた編集後分割領域が、編集処理によって削除されている場合には、当該編集後分割領域
が削除されていることを示す情報を操作表示手段に表示させる。この構成によって、編集
前の画像から入力してもその画像がすでに削除されていた場合は削除を示す情報を表示す
るので、削除されて出力しない画像について注意を喚起することができる画像表示方法を
提供できるという効果を奏する。
【0185】
候補項20にかかる発明によれば、編集前分割領域において文字画像から、所定の文字
画像を検出し、編集後分割領域において、対応する所定の文字画像を、拡大、強調、色彩
の変化、および点滅の少なくともいずれかを含む表示態様で、操作表示手段に表示させる
。この構成によって、編集前の所定の文字を、対応する編集後の画像において見易く表示
するので、表示面積が狭くても効果的に編集後の画像を確認できる画像表示方法を提供で
きるという効果を奏する。
【0186】
候補項21にかかる発明によれば、編集前分割領域において所定回数以上検出される文
字画像については、編集後の画像において見易く表示するので、表示面積が狭くても編集
後の原稿内容の配置が効果的に確認できる画像表示方法を提供できるという効果を奏する

【0187】
候補項22にかかる発明によれば、編集前分割領域の文字画像から文章の章構成を示す
文字画像を検出し、編集後分割領域において、目立たせて操作表示手段に表示させるので
、表示面積が狭くても編集後の原稿内容の配置が効果的に確認できる画像表示方法を提供
できるという効果を奏する。
【0188】
候補項23にかかる発明によれば、編集前分割領域における文頭の所定数の文字画像を
検出し、検出された文頭の所定数の文字画像を、編集後分割領域において、目立たせて操
作表示手段に表示させるので、表示面積が狭くても編集後の原稿内容の配置が効果的に確
認できる画像表示方法を提供できるという効果を奏する。
【0189】
候補項24にかかる発明によれば、編集後分割領域が削除されている場合において削除
処理を撤回して復活させる復活設定を編集前分割領域から受け付けて、復活した編集後分
割領域を操作表示手段上に、表示する。この構成によって、編集前に誤って削除した分割
領域であっても、復活させて表示することができる画像表示方法を提供できるという効果
を奏する。
【0190】
候補項25にかかる発明によれば、削除処理を施された編集前分割領域を、目立たせて
操作表示手段に表示させ、該表示から復活設定を受け付ける。この構成によって、編集前
に誤って削除した分割領域であっても、入力して復活させて表示することができる画像表
示方法を提供できるという効果を奏する。
【0191】
候補項26にかかる発明によれば、前記操作表示手段に対する接触入力により編集設定
を受け付ける。この構成によって、操作表示手段に表示される表示面に接触入力すること
によって編集設定を行うことができるので、所謂タッチパネルを適用する画像表示方法を
提供できるという効果を奏する。
【0192】
候補項27にかかる発明によれば、入力した画像データの画像種を解析し、解析された
画像種に基づいて画像データを領域に分割し、画像データを分割領域に分けて操作表示手
段に表示させ、表示された分割領域に対する編集設定を受け付け、編集設定に基づいて、
表示された編集前分割領域に対して編集処理を施し、編集前の編集前画像、および編集処
理後の編集後画像を操作表示手段に表示させて、画像形成する。この構成によって、画像
データを画像種によって領域に分割して表示した分割領域から編集設定を入力して編集後
の出力しようとする画像を編集前の画像と共に並列して表示するので、入力した画像と、
編集設定を施された編集後画像との視覚的な比較が容易な画像形成装置を提供できるとい
う効果を奏する。
【0193】
候補項28にかかる発明によれば、入力した画像データの画像種を解析し、解析された
画像種に基づいて画像データを領域に分割し、画像データを分割領域に分けて操作表示手
段に表示させ、表示された分割領域に対する編集設定を受け付け、編集設定に基づいて、
表示された編集前分割領域に対して編集処理を施し、編集前の編集前画像、および編集処
理後の編集後画像を操作表示手段に表示させて、画像形成する。この構成によって、画像
データを画像種によって領域に分割して表示した分割領域から編集設定を入力して編集後
の出力しようとする画像を編集前の画像と共に並列して表示するので、入力した画像と、
編集設定を施された編集後画像との視覚的な比較が容易な画像形成方法を提供できるとい
う効果を奏する。
【0194】
候補項29にかかる発明によれば、候補項14〜26のいずれか1つに記載の画像表示
方法をコンピュータに実行させるプログラムを提供できるという効果を奏する。
【0195】
候補項30にかかる発明によれば、候補項28に記載の画像形成方法をコンピュータに
実行させるプログラムを提供できるという効果を奏する。
【0196】
(8.実施の形態7)
実施の形態7による画像表示装置が、実施の形態1と異なる点は、パーソナル・コンピュータ(PC)として実施した点である。PCにあっては、例えば、PCにプリンタドライバをインストールし、印刷出力すべき画像をモニタ画面に表示させ、モニタ画面からの接触入力あるいはマウスとポインターを使用する入力によって、領域分割された画像データに対して編集処理を施して編集処理後の画像を表示し、操作者による印刷出力命令を受け付けて印刷を実行する。
【0197】
図21は、実施の形態7によるPCの機能的ブロック図である。PCは、画像表示部70、入力インタフェース76、マウス77、キーボード78、HDD6、モニタ79、および出力処理部4を備える。出力処理部4は、画像出力の処理を施すと共に、インタフェースの機能を有し、各種の出力装置が接続可能である。ここでは1例として、出力処理部4にプリンタ81が接続されているものとする。図中同じ符号は、今までと同様の構成で同様の機能を実行する。以後、異なる符号の構成について主に説明する。
【0198】
画像表示部70は、表示制御部71,受付部13、編集部14、および対応部15を有する。ここで、表示制御部71は、PCの有するCPU(不図示)が表示制御プログラムをHDD6から読み出してRAM(不図示)上に展開して、表示制御の機能を実行する。
【0199】
入力I/F71は、ここでは、PDL(Page Description Language、ページ記述言語)で記述されたデータを入力する。PDL言語は、テキスト、図表、ビットマップのような画像データなどに分類されてデータが記述されているので、各々の部分領域においてテキストや画像などのデータの属性を解析する必要はない。そのまま、PDL言語による記述を読み取ることによって、表示制御部71は、データの属性と、このデータの属性ごとの領域を読み取ることができる。
【0200】
例えば、PDLデータの例として、
72 72 moveto
/Times-Bolditalic 24 selectfont
(Taro Yamada)
show
showpage
というデータを受け取った場合、表示制御部71は、この文字列をPDL言語によって、位置(72,72)からタイムズボールドイタリックフォント24を選択して、「Taro Yamada」という表示がなされることを読み取る。
【0201】
あるいは、
newpath
144 72 moveto
144 432 lineto
stroke
showpage
というデータを受け取った場合、表示制御部71は、この文字列をPDL言語によって、位置(144,72)から位置(144,432)まで直線を引く、という表示がなされることを読み取る。
【0202】
したがって、PCに適用する場合は、これまでの画像形成装置においてイメージデータから各領域の属性を解析する解析部の必要はない。PCに適用した場合、PDL言語によって記述された画像データを読み取ることによって、これまでの実施の形態よりもはるかに簡単に属性ごとの領域分割を実行できる。
【0203】
表示制御部71は、このようにPDL言語によるデータを読み取ることによって、データの属性ごとに領域分割し、モニタ79に分割して表示させることができる。モニタ79に表示された分割領域に対しては、マウス77およびキーボード78などの入力装置を介して操作者は命令を入力することができる。
【0204】
受付部13は、入力装置による入力を受け付け、編集部14は受付部13の受け付けた編集命令の入力に従って編集し、対応部15が編集前後の分割領域を対応付け、表示制御部71が、プレビュー画像および編集後画像を並列して表示させる態様は、既に実施の形態において説明したと同様である。
【0205】
モニタ79上で編集処理後のデータが表示されて、出力処理部4が、操作者からの入力装置を介した印刷出力命令を受け付けると、表示された編集処理後のデータに対して、ドライバプログラムはプリンタ81による出力処理を施し、プリンタ81は、編集処理後の表示された形態で印刷出力する。
【0206】
図22は、実施の形態7による画像処理手順を説明するフローチャートである。表示制御部71は、PDL言語による画像データを入力し、PDL言語による記述に従って入力した画像データの画像種を読み取る(ステップS701)。そして、表示制御部71は、PDL言語による画像種に基づいて画像を領域に分割する(ステップS702)。これ以降の手順は、実施の形態1におけるステップS103と同様である。即ち、対応部15、受付部13、および編集部14などの各機能は、実施の形態1と同様であるので、説明を省略する。
【0207】
(PCのモニタ画面上の他の表示例)
図23は、PCのモニタ上に表示される表示画面の一例を示す模式図である。モニタ79上の表示画面2300には、プレビュー画像2305、処理対象画像(仕上がり予想画像)2310、および機能設定項目(メニュー項目)2320、2330が表示される。
【0208】
機能設定項目(メニュー項目)としては、ステープル、パンチ、とじしろ調整、わく消去、およびスタンプなどの処理対象画像(仕上がり予想画像)2310上の場所に依存したメニュー2320が画面の右側に表示されている。また、出力カラー、出力濃度、用紙、拡大/縮小、片面/両面、集約、ソート/スタックおよび地肌などのコンテンツに依存しないメニュー2330が画面の左側に表示されている。
【0209】
表示制御部71は、マウス77およびキーボード78から入力された設定情報に基づいて、入力してプレビュー表示したプレビュー画像2305に対して、画像処理、印刷処理及び後処理を行った仕上がり予想画像を生成して、生成した仕上がり予想画像2310をモニタ79上に表示させる。このように並列して画像を表示制御することについては、すでに説明した通りである。
【0210】
このように、PCはモニタ79上に、図23に示すようにプレビュー画像2305と編集後画像2310とを並列して表示し、かつ、当該表示画面上の指定場所に応じて設定可能な機能設定項目2320およびコンテンツに依存しないメニュー2330を提示することで、プレビュー画像2305および仕上がり予想画像2310に対する各種機能設定項目の設定操作、および印刷出力設定の操作性を向上させることができる。
【0211】
このように、実施の形態7によるPCとして実施した場合は、PCが、PDL言語によるデータを受け取ると、PDL言語による記述からデータの領域ごとの属性を読み取り、属性ごとに領域分割してモニタ上に表示する。そして、表示された領域を指定して編集処理を施し、施された編集処理後の画面をモニタに表示させ、そのままプリンタドライバによって印刷出力することができるので、PDL言語による記述の特性をそのまま生かして、効率良く、表示、編集、編集後の表示、および印刷処理を施すことができる。
【0212】
(9.実施の形態8)
図24は、実施の形態8による画像表示システムの機能的構成図である。実施の形態8による画像表示システムは、それぞれネットワーク3を介して接続されて、画像データを表示するモニタ89、印刷出力するプリンタ91、および画像データをモニタ89に表示させてプリンタ91から画像出力させるパーソナルコンピュータ80を備える。
【0213】
PC80は、画像データの画像種に基づいて画像データを領域に分割してモニタ89に表示させる表示制御部11と、モニタ89に表示される分割領域に対する編集設定を受け付ける受付部13と、受付部13によって付けられた編集設定に基づいて、表示された分割領域に対して、編集処理を施す編集部14と、を有し、表示制御部11は、編集部13によって編集処理を施される前の編集前画像、および編集処理を施された後の編集後画像を、モニタ89に表示させ、表示した編集後画像をプリンタ91から画像出力させる。
【0214】
実施の形態8による画像表示システムは、実施の形態7におけるモニタ79およびプリンタ81を、PCに対してネットワーク7を介して接続したものであり、ネットワーク7を介して接続する形態以外の、表示および印刷出力のそれぞれの機能は同じである。従って、詳細な説明は省略するが、実施の形態7における構成を、ネットワークを介してシステムとして実施するものである。
【0215】
以上、本発明について実施の形態として、画像形成装置およびPCとして説明したのであるが、本発明は、これらの実施の形態あるいは変形例に限られるものではない。例えば、携帯電話、デジタルカメラなどの電子機器、およびPCを含む情報処理装置など、およそ画像表示機能を有する機器に対して、本発明は適用することができる。
【0216】
以上説明した本発明の実施の形態あるいは変形例は、説明のための一例であって、本発
明はここに説明したこれらの具体例に限定されるものではない。
【産業上の利用可能性】
【0217】
以上のように、本発明にかかる画像表示装置、画像表示方法、その方法をコンピュータに実行させるプログラム、および画像表示システムは、画像表示技術に有用であり、特に、デジタル複合機など画像形成装置における画像表示技術に適している。
【図面の簡単な説明】
【0218】
【図1】実施の形態1による画像表示装置を含む画像形成装置の機能的ブロック図である。
【図2】タッチパネルに表示された編集前と編集後の画像の模式図である。
【図3】タッチパネルに表示された編集前と編集後の画像の例の模式図である。
【図4】タッチパネルに表示された編集前と編集後の画像の他の例の模式図である。
【図5】実施の形態1による画像表示手順を説明するフローチャートである。
【図6】実施の形態2による画像表示装置における表示の一例を示す模式図である。
【図7】実施の形態2による画像表示手順を説明するフローチャートである。
【図8】実施の形態3による画像表示装置における編集前後の画面表示を説明する図である。
【図9】実施の形態3による画像表示装置において、編集前後の画面表示を説明する他の図である。
【図10】実施の形態3による画像表示手順を説明するフローチャートである。
【図11】実施の形態4による画像表示装置を含む画像形成装置の機能的ブロック図である。
【図12】実施の形態4による画像表示装置における編集後画像の表示の一例を示す模式図である。
【図13】実施の形態4による画像表示手順を説明するフローチャートである。
【図14】実施の形態5による画像表示装置を含む画像形成装置の機能的ブロック図である。
【図15】実施の形態5による画像表示装置における表示の一例を示す図である。
【図16】実施の形態5による画像表示手順を説明するフローチャートである。
【図17】実施の形態6による画像表示装置における表示の一例を示す模式図である。
【図18】実施の形態6による画像表示手順を説明するフローチャートである。
【図19】実施の形態による画像形成装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図20】画像表示装置のタッチパネル上に表示される表示画面の他の一例を示す模式図である。
【図21】実施の形態7によるPCの機能的ブロック図である。
【図22】実施の形態7による画像処理手順を説明するフローチャートである。
【図23】PCのモニタ上に表示される表示画面の一例を示す模式図である。
【図24】実施の形態8による画像表示システムの機能的構成図である。
【符号の説明】
【0219】
1 スキャナ
2 画像処理部
3 タッチパネル
4 出力処理部
5 画像出力部
6 メモリ(HDD)
10、20、30 画像表示装置
11 解析部
12 分割部
13 受付部
14 編集部
15 対応部
16 表示制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データを表示する表示手段と、
画像データを領域に分割して前記表示手段に表示させる表示制御手段と、
前記表示手段に表示される分割領域に対して編集設定を受け付ける受付手段と、
前記受付手段によって付けられた編集設定に基づいて、前記表示手段に表示された分割領域に対して、前記編集処理を施す編集手段と、
を備え、
前記表示制御手段は、前記編集手段によって編集処理を施される前の編集前画像、および前記編集処理を施された後の編集後画像を、さらに、前記表示手段に表示させるものであることを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
前記表示手段は、操作入力を受け付け可能な操作表示手段を備え、
前記表示制御手段は、
入力した前記画像データが文字画像、写真画像、図表画像、およびその他の画像のうちのいずれの画像種であるかを解析する解析手段と、
前記解析手段によって解析された画像種に基づいて前記画像データを領域に分割する分割手段と、を備え、前記分割手段によって分割された分割領域ごとに、前記操作表示手段に表示させるものであり、
前記受付手段は、前記操作表示手段に表示された前記分割領域に対する削除、移動、拡大、および縮小のうち少なくとも1つを含む編集設定を受け付け、
前記表示制御手段は、前記編集手段によって前記編集処理を施される前の画像である編集前画像、および前記編集処理を施された後の画像である編集後画像を、前記操作表示手段に表示させるものであることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項3】
前記表示手段は、操作入力を受け付け可能な操作表示手段を有し、
前記表示制御手段は、入力した前記画像データがPDL言語によって記述されている場合、前記PDL言語から前記画像データが文字画像、写真画像、図表画像、およびその他の画像のうちのいずれの画像種であるかを解析し、解析された画像種に基づいて前記画像データを領域に分割して前記操作表示手段に表示させるものであり、
前記受付手段は、前記操作表示手段に表示された前記分割領域に対する削除、移動、拡大、および縮小のうち少なくとも1つを含む編集設定を受け付け、
前記表示制御手段は、前記編集手段によって前記編集処理を施される前の画像である編集前画像、および前記編集処理を施された後の画像である編集後画像を、前記操作表示手段に表示させるものであることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項4】
前記操作表示手段は、カーソルおよびポインタの少なくとも1つによる表示が可能であり、
前記受付手段は、マウス入力、キーボード入力、および接触入力の少なくとも1つによる入力を受け付けるものであることを特徴とする請求項2または3に記載の画像表示装置。
【請求項5】
前記編集後画像において領域分割された編集後分割領域と、前記編集前画像において領域分割された編集前分割領域とを対応付ける対応手段を、さらに備え、
前記表示制御手段は、前記対応手段によって対応付けられる前記編集前分割領域と編集後分割領域とを対応付けた態様で、前記操作表示手段に表示するものであることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1つに記載の画像表示装置。
【請求項6】
前記表示制御手段は、前記対応手段によって対応付けられた前記編集前分割領域と編集後分割領域とに対して、対応する識別情報を、前記操作表示手段の前記編集前分割領域と編集後分割領域とのそれぞれの近傍位置に、表示させるものであることを特徴とする請求項5に記載の画像表示装置。
【請求項7】
前記受付手段は、前記操作表示手段に表示された前記編集後分割領域からの入力により前記編集設定を受け付けるものであり、
前記表示制御手段は、前記入力が受け付けられた前記編集後分割領域に前記対応手段によって対応付けられた編集前分割領域を、拡大、強調、色彩の変化、および点滅の少なくともいずれかを含む表示態様で前記操作表示手段に表示させるものであることを特徴とする請求項5または6に記載の画像表示装置。
【請求項8】
前記受付手段は、前記操作表示手段に表示された前記編集前分割領域からの入力により前記編集設定を受け付けるものであり、
前記表示制御手段は、前記入力が受け付けられた前記編集前分割領域に前記対応手段によって対応付けられた編集後分割領域を、拡大、強調、色彩の変化、および点滅の少なくともいずれかを含む表示態様で、前記操作表示手段に表示させるものであることを特徴とする請求項5〜7のいずれか1つに記載の画像表示装置。
【請求項9】
前記表示制御手段は、前記入力が受け付けられた前記編集前分割領域に対応付けられた編集後分割領域が、前記編集処理によって削除されている場合には、当該編集後分割領域が削除されていることを示す情報を前記操作表示手段に表示させるものであることを特徴とする請求項8に記載の画像表示装置。
【請求項10】
前記編集前分割領域において、前記解析手段によって解析された文字画像から、所定の文字画像を検出する文字検出手段を、さらに有し、
前記表示制御手段は、前記編集後分割領域において、前記文字検出手段によって検出される所定の文字画像を、拡大、強調、色彩の変化、および点滅の少なくともいずれかを含む表示態様で、前記操作表示手段に表示させるものであることを特徴とする請求項2に記載の画像表示装置。
【請求項11】
画像データを表示する画像表示装置の画像表示方法であって、
表示制御手段によって、画像データを領域に分割して表示手段に表示させる表示制御工程と、
受付手段によって、前記表示手段に表示される分割領域に対して編集設定を受け付ける受付工程と、
編集手段によって、前記受付工程で付けられた編集設定に基づいて、前記表示手段に表示された分割領域に対して、前記編集処理を施す編集工程と、
を含み、
前記表示制御工程は、前記編集工程で編集処理を施される前の編集前画像、および前記編集処理を施された後の編集後画像を、さらに、前記表示手段に表示させるものであることを特徴とする画像表示方法。
【請求項12】
前記表示制御工程は、
解析手段によって、入力した前記画像データが文字画像、写真画像、図表画像、およびその他の画像のうちのいずれの画像種であるかを解析する解析工程と、
分割手段によって、前記解析工程で解析された画像種に基づいて前記画像データを領域に分割する分割工程と、を含み、前記分割工程で分割された分割領域ごとに、前記表示手段が有する操作入力を受け付け可能な操作表示手段に表示させるものであり、
前記受付工程は、前記操作表示手段に表示された前記分割領域に対する削除、移動、拡大、および縮小のうち少なくとも1つを含む編集設定を受け付け、
前記表示制御工程は、前記編集工程で前記編集処理を施される前の画像である編集前画像、および前記編集処理を施された後の画像である編集後画像を、前記操作表示手段に表示させるものであることを特徴とする請求項11に記載の画像表示方法。
【請求項13】
前記表示制御工程は、入力した前記画像データがPDL言語によって記述されている場合、前記PDL言語から前記画像データが文字画像、写真画像、図表画像、およびその他の画像のうちのいずれの画像種であるかを解析し、解析された画像種に基づいて前記画像データを領域に分割して、前記表示手段が有する操作入力を受け付け可能な操作表示手段に表示させるものであり、
前記受付工程は、前記操作表示手段に表示された前記分割領域に対する削除、移動、拡大、および縮小のうち少なくとも1つを含む編集設定を受け付け、
前記表示制御工程は、前記編集手段によって前記編集処理を施される前の画像である編集前画像、および前記編集処理を施された後の画像である編集後画像を、前記操作表示手段に表示させるものであることを特徴とする請求項11に記載の画像表示方法。
【請求項14】
前記表示制御工程は、前記操作表示手段に、カーソルおよびポインタの少なくとも1つによって表示させ、
前記受付工程は、受付手段が有するマウス入力、キーボード入力、および接触入力の少なくとも1つによる入力を受け付けるものであることを特徴とする請求項12または13に記載の画像表示方法。
【請求項15】
対応手段によって、前記編集後画像において領域分割された編集後分割領域と、前記編
集前画像において領域分割された編集前分割領域とを対応付ける対応工程を、さらに含み

前記表示制御工程は、前記対応工程で対応付けられる前記編集前分割領域と編集後分割
領域とを対応付けた態様で、前記操作表示手段に表示するものであることを特徴とする請
求項14に記載の画像表示方法。
【請求項16】
前記表示制御工程は、前記対応工程で対応付けられた前記編集前分割領域と編集後分割
領域とに対して、対応する識別情報を、前記操作表示手段の前記編集前分割領域と編集後
分割領域とのそれぞれの近傍位置に、表示させるものであることを特徴とする請求項15
に記載の画像表示方法。
【請求項17】
前記受付工程は、前記操作表示手段に表示された前記編集後分割領域からの入力により
前記編集設定を受け付けるものであり、
前記表示制御工程は、前記入力が受け付けられた前記編集後分割領域に前記対応工程で
対応付けられた編集前分割領域を、拡大、強調、色彩の変化、および点滅の少なくともい
ずれかを含む表示態様で前記操作表示手段に表示させるものであることを特徴とする請求
項15または16に記載の画像表示方法。
【請求項18】
前記受付工程は、前記操作表示手段に表示された前記編集前分割領域からの入力により
前記編集設定を受け付けるものであり、
前記表示制御工程は、前記入力が受け付けられた前記編集前分割領域に前記対応工程で
対応付けられた編集後分割領域を、拡大、強調、色彩の変化、および点滅の少なくともい
ずれかを含む表示態様で、前記操作表示手段に表示させるものであることを特徴とする請
求項15〜17のいずれか1つに記載の画像表示方法。
【請求項19】
前記表示制御工程は、前記入力が受け付けられた前記編集前分割領域に対応付けられた
編集後分割領域が、前記編集工程で削除されている場合には、当該編集後分割領域が削除
されていることを示す情報を前記操作表示手段に表示させるものであることを特徴とする
請求項18に記載の画像表示方法。
【請求項20】
文字検出手段によって、前記編集前分割領域において前記解析工程で解析された文字画
像から、所定の文字画像を検出する文字検出工程を、さらに含み、
前記表示制御工程は、前記文字検出工程で検出された所定の文字画像を、前記編集後分
割領域において、拡大、強調、色彩の変化、および点滅の少なくともいずれかを含む表示
態様で、前記操作表示手段に表示させるものであることを特徴とする請求項12に記載の画像表示方法。
【請求項21】
請求項11〜20のいずれか1つに記載の画像表示方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項22】
それぞれネットワークを介して接続されて、画像データを表示する表示装置、画像出力する画像出力装置、および画像データを前記表示装置に表示させ画像出力装置から画像出力させる画像処理装置を備える画像表示システムであって、
前記画像処理装置は、
画像データを領域に分割して前記表示装置に表示させる表示制御手段と、
前記表示装置に表示される分割領域に対する編集設定を受け付ける受付手段と、
前記受付手段によって付けられた編集設定に基づいて、前記表示された分割領域に対して、前記編集処理を施す編集手段と、を有し、
前記表示制御手段は、前記編集手段によって編集処理を施される前の編集前画像、および前記編集処理を施された後の編集後画像を、前記表示装置に表示させ、表示した前記編集後画像を前記画像出力装置に出力させるものであることを特徴とする画像表示システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【公開番号】特開2007−110679(P2007−110679A)
【公開日】平成19年4月26日(2007.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−196221(P2006−196221)
【出願日】平成18年7月18日(2006.7.18)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】