説明

端末装置、方向指示方法、及びコンピュータプログラム

【課題】使用者がディスプレイを目視することなく目的地までの道のりにおける現在の進行方向を認識することを可能とすること。
【解決手段】端末装置であって、地図情報を記憶する地図情報記憶部と、現在位置を取得する現在位置取得部と、目的地の入力を受け付ける目的地入力部と、地図情報に基づき、現在位置から目的地までの経路を検出し、経路と現在位置とに基づき現在の進行方向情報を取得する位置情報制御部と、複数の発熱装置を有する発熱部と、進行方向情報に基づき、進行方向に応じた発熱装置を発熱させる発熱部制御部と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末装置、方向指示方法、及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、GPS(Global Positioning System)ナビゲーション機能を有する端末装置が提案されている。このような端末装置は、操作者による目的地の入力を受け付け、目的地までの道のりを案内する。この案内は、端末装置に設けられたディスプレイ等の出力装置に画像として表示されることが一般的であった(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2007−271450号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、車の運転を行いながら端末装置に設けられたディスプレイを目視することは困難であった。特に、人ごみなどの混雑した状況では、通行人などに車が接触するおそれもあり、端末装置のディスプレイを目視することは危険を伴うことがあった。また、歩行者においても、このように端末装置のディスプレイを目視しながら歩行することには危険を伴うことがあった。
上記事情に鑑み、本発明は使用者がディスプレイを目視することなく目的地までの道のりにおける現在の進行方向を認識することを可能とする装置、方法及びコンピュータプログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の第一の態様は、端末装置であって、地図情報を記憶する地図情報記憶部と、現在位置を取得する現在位置取得部と、目的地の入力を受け付ける目的地入力部と、地図情報に基づき、現在位置から目的地までの経路を検出し、経路と現在位置とに基づき現在の進行方向情報を取得する位置情報制御部と、複数の発熱装置を有する発熱部と、進行方向情報に基づき、進行方向に応じた発熱装置を発熱させる発熱部制御部と、を備える。
本発明の第一の態様によれば、発熱部制御部が進行方向に応じた発熱装置を発熱させるため、この発熱の位置に従ってユーザはディスプレイ等を目視することなく進行方向を認識することが可能となる。
【0005】
本発明の第一の態様において、発熱装置は、ペルチェ素子を用いて構成され、その吸熱面は端末装置の内方に、その発熱面は端末装置の外方に、それぞれ向けて配置されても良い。
このように構成された本発明の第一の態様によれば、発熱装置は、端末装置の基板などが収められている内方から吸熱を行い、端末装置の外方へと発熱を行う。そのため、発熱装置による発熱によって端末装置に備えられた基板などのハードウェアに対して与えられる影響を抑止することが可能となる。
【0006】
本発明の第一の態様は、進行方向情報更新要求の入力を受け付ける要求入力部をさらに備え、現在位置取得部、位置情報制御部、及び発熱部制御部は、進行方向情報更新要求が入力されると動作するように構成されても良い。
このように構成された本発明の第一の態様によれば、ユーザは、進行方向情報更新要求を入力することにより、所望のタイミングで発熱による進行方向の指示を受けることが可能となる。
【0007】
本発明は、コンピュータを、上述した端末装置として動作させるためのコンピュータプログラムとして特定されても良い。また、本発明は、上述した端末装置が行う方向指示方法として特定されても良い。
【発明の効果】
【0008】
本発明により、使用者は、ディスプレイを目視することなく目的地までの道のりにおける現在の進行方向を認識することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
端末装置1は、バスによって接続されたCPUや記憶装置や入出力装置を備え、記憶装置に記憶されたプログラムをCPUが実行することによって動作する。端末装置1は、例えば携帯電話装置、PDA(Personal Data Assistance)、等の携帯型コンピュータを用いて構成される。図1は、端末装置1の機能構成を示す概略ブロック図である。端末装置1は、画面表示部11、入力部12、制御部13、記憶部14、発熱部15、GPSアンテナ部16を備える。また、制御部13は、GPS情報受信部131、位置情報制御部132、発熱部制御部133を含む。また、記憶部14は、現在位置情報記憶部141、進行方向情報記憶部142、地図情報記憶部143を含む。なお、制御部13の一部又は全部は、CPUがプログラムを実行することによってではなく、専用のハードウェアを用いて実現されても良い。
【0010】
画面表示部11は、画像表示装置及びその制御を行う機能部を用いて構成される。画像表示装置とは、画像や文字の表示を行う装置であり、例えば液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等である。画面表示部11は、制御部13からの指示に従って、画像や文字を画像表示装置上に表示する。
【0011】
入力部12は、ユーザがこれを操作することにより、端末装置1に対してデータや命令を入力するための機能部である。入力部12は、ユーザによる目的位置情報(目的地の位置を示す情報)の入力を受け付ける。また、入力部12は、ユーザによる進行方向情報更新要求の入力を受け付ける。
【0012】
GPS情報受信部131は、GPSアンテナ部16を介してGPS衛星から受信される信号に基づいて現在位置情報を取得する。現在位置情報とは、端末装置1が現在位置する場所の座標である。GPS情報受信部131は、現在位置情報を現在位置情報記憶部141へ書き込む。
【0013】
位置情報制御部132は、入力部12を介して入力された目的位置情報と、現在位置情報記憶部141に記憶されている現在位置情報とを比較することによって、目的地の位置と現在位置とが一致するか否か判断する。
また、位置情報制御部132は、入力部12を介して入力された目的位置情報と、現在位置情報記憶部141に記憶されている現在位置情報と、地図情報記憶部143に記憶されている地図情報と、に基づいて進行ルート(経路)を検出する。そして、位置情報制御部132は、検出された進行ルートと現在位置情報とに基づき、ユーザの進行方向情報を取得する。
【0014】
位置情報制御部132は、具体的には、例えば以下のようにして進行方向情報を取得する。まず、位置情報制御部132は、現在位置情報及び目的位置情報に基づき、現在の位置及び目的地の位置が地図情報上のいずれの位置であるか判断する。位置情報制御部132は、地図情報に基づき、現在位置を始点ノード、目的位置を終点ノードとする経路探索を実行し、現在位置から目的位置までの進行ルートを取得する。この経路探索処理には、ダイクストラ法やエースター探索法など、公知のどのようなアルゴリズムが適用されても良い。
【0015】
位置情報制御部132は、進行ルートと現在位置とを比較することにより、次に進行方向が変わる位置(以下、「進行方向変化位置」という。)を取得する。進行方向変化位置とは、左折や右折やUターンが必要となる位置である。位置情報制御部132は、現在位置と進行方向変化位置との距離を算出し、この距離が閾値(例えば、50m、100m、200mなど)以上である場合には、進行方向情報として直進を取得する。また、この距離が閾値未満である場合には、進行方向情報として、進行方向変化位置において変化する進行方向の値を取得する。例えば、現在位置から右折が必要となる進行方向変化位置までの距離が閾値未満である場合には、位置情報制御部132は、進行方向情報として右折の値を取得する。位置情報制御部132は、取得した進行方向情報を進行方向記憶部142に書き込む。
【0016】
発熱部制御部133は、進行方向情報記憶部142から進行方向情報を取得する。発熱部制御部133は、取得した進行方向情報に基づいて、発熱部15の発熱を制御する。まず、発熱部15について説明する。発熱部15は、発熱装置151〜154を有し、端末装置1の一面の四箇所にそれぞれ配置される。図2は、発熱部15の設置状態例を示す図である。図2において、端末装置1は折りたたみ型の携帯電話装置である。この場合、ボタンが配置されている側(ディスプレイが配置されていない側)の背面部分に、発熱装置151〜154は配置される。発熱装置151は上方に、発熱装置152は左方に、発熱装置153は右方に、発熱装置154は下方に、それぞれ配置される。
【0017】
発熱部制御部133は、進行方向情報記憶部142から取得された進行方向情報に基づいて、進行方向に合致する発熱装置151〜154を選択し発熱させる。発熱部制御部133は、進行方向情報が直進である場合には、発熱装置151を発熱させる。発熱部制御部133は、進行方向情報が左折である場合には、発熱装置152を発熱させる。発熱部制御部133は、進行方向情報が右折である場合には、発熱装置153を発熱させる。発熱部制御部133は、進行方向情報が後方(戻る方向)である場合には、発熱装置154を発熱させる。
【0018】
現在位置情報記憶部141は、GPS情報受信部131によって取得された現在位置情報を記憶する。進行方向情報記憶部142は、位置情報制御部132によって取得された進行方向情報を記憶する。地図情報記憶部143は、地図情報(道路や建物などの座標や住所など)を記憶する。なお、地図情報に含まれる座標は、GPS情報受信部131によって取得される現在位置情報の座標とは、同じ座標軸における値であるか、制御部13が双方に変換可能な値である。地図情報や現在位置情報における座標は、例えば緯度と経度とによって表される値である。
【0019】
図3は、端末装置1の動作例を示すフローチャートである。以下、端末装置1の動作例について説明する。まず、入力部12は目的位置情報の入力を受け付ける(ステップS31)。また、GPS情報受信部131は、現在位置情報を取得し、取得された現在位置情報を現在位置情報記憶部141に書き込む(ステップS32)。次に、位置情報制御部132は、目的地の位置と現在位置とが一致するか否か判断する(ステップS33)。
【0020】
位置情報制御部132は、現在位置と目的地の位置とが同一である場合には、目的地に到着したと判断し処理を終了する(ステップS33−現在位置と目的地が同一)。一方、現在位置と目的地の位置とが異なる場合は(ステップS33−現在位置と目的地が異なる)、位置情報制御部132は、進行方向情報更新要求の入力があったか否か判断する(ステップS34)。進行方向情報更新要求の入力がなかった場合は(ステップS34−更新要求なし)、位置情報制御部132は、発熱を行うことを発熱部制御部133に指示する。この指示を受けて、発熱部制御部133は、進行方向情報記憶部142から進行方向情報を読み出す。そして、発熱部制御部133は、読み出された進行方向情報に合致する発熱装置151〜154のいずれかを発熱させる(ステップS36)。端末装置1は、ステップS36の処理の後、ステップS32以降の処理を繰り返す。
【0021】
ステップS34において、進行方向情報更新要求の入力があった場合(ステップS34−更新要求あり)、位置情報制御部132は、進行ルートを検出し、進行方向情報を取得する。位置情報制御部132は、新たな進行方向情報を進行方向情報記憶部142に書き込むことによって、進行方向情報の更新を行う(ステップS35)。そして、位置情報制御部132は、発熱を行うことを発熱部制御部133に指示する。この指示を受けて、発熱部制御部133は、進行方向情報記憶部142から新たな進行方向情報を読み出す。そして、発熱部制御部133は、読み出された進行方向情報に合致する発熱装置151〜154のいずれかを発熱させる(ステップS36)。端末装置1は、ステップS36の処理の後、ステップS32以降の処理を繰り返す。
【0022】
端末装置1では、進行方向に合致した発熱装置151〜154が発熱するため、端末装置1のユーザは、ナビゲーションのディスプレイを目視せずとも、発熱した発熱装置151〜154の位置に基づいて目的地への進行方向を特定することが可能となる。
また、端末装置1では、進行方向情報更新要求が入力される毎に、進行方向情報が更新され、新たな進行方向情報に従った発熱が実行される。そのため、ユーザは、進行方向情報更新要求を入力することにより、所望のタイミングで発熱による進行方向の指示を受けることが可能となる。
【0023】
発熱装置151〜154は、ペルチェ素子(Peltier device)を用いて構成されても良い。ペルチェ素子は、二種類の金属の接合部に電流を流すと一方の金属から他方の金属へ熱が移動するという効果(ペルチェ効果)を利用した板状の素子である。ペルチェ素子は、吸熱面1501と発熱面1502とを有する。ペルチェ素子は、直流電流を流すことにより、吸熱面1501から熱を吸熱し、発熱面1502から発熱する。
【0024】
図4は、ペルチェ素子を用いて構成された発熱装置151〜154の配置例を示す図である。吸熱面1501(斜線部)は、端末装置1のCPUやメモリ等が搭載された基板側(装置の内方)に向けて配置される。一方、発熱面1502(横線部)は、基板とは反対側、即ち端末装置1のケース背面側(装置の外方)に向けて配置される。発熱部制御部133は、発熱をさせるペルチェ素子に対し、所定の方向の電流を流す。この電流によって、ペルチェ素子は、吸熱面1501から吸熱し、その熱を発熱面へと移動させ、発熱面から熱を発する。
【0025】
発熱装置151〜154にペルチェ素子を用いることにより、発熱部15による発熱の際に、装置の内方を向いた吸熱面において吸熱が生じる。そして、装置の外方を向いた発熱面において発熱が生じる。そのため、発熱部15における発熱に伴う端末装置1のハードウェアに対する負荷を抑止することが可能となる。
【0026】
〔変形例〕
端末装置1に対する目的位置情報の入力は、公知のどのような方法を用いて実現されても良い。例えば、目的位置情報の入力は、店の名前の入力、ビルの名前の入力、電話番号の入力、住所の入力、住所や店を示すバーコードの読み取りによる入力などによって行われても良い。それぞれの場合、地図情報記憶部133は、上述した地図情報と、店の名前、ビルの名前、電話番号、住所、バーコードとを対応付けて記憶する。そして、位置情報制御部132は、地図情報を参照し、入力された値に対応付けられた位置を目的地の位置として取得する。
【0027】
端末装置1の現在位置の取得は、GPS情報受信部131によるGPSを用いた方法ではなく、他の公知の位置測位方法によって実現されても良い。例えば、ガリレオ(Galileo)や準天頂衛星システムなどのシステムを用いて現在位置が取得されても良い。
【0028】
図5は、端末装置1に対して進行方向情報要求を入力するためのボタン121の配置例を示す図である。端末装置1は、進行方向情報要求を入力する為のボタン121を、入力部12として設けられる他のボタンとは異なる位置に有しても良い。例えば、端末装置1が折りたたみ型の携帯電話装置である場合には、その側面にボタン121が設けられても良い。図5に示す例では、正面に向かって右側にボタン121が設けられるが、ボタン121は、左側や下側や上側、若しくはディスプレイが設けられる側の背面などに設けられても良い。
【0029】
発熱部15は、必ずしも図2に示されるように4つの発熱装置151〜154を用いて構成される必要は無い。図6は、発熱装置の配置の変形例を示す図である。例えば、発熱部15は、図6(a)に示されるように、左方に設けられた発熱装置152、右方に設けられた発熱装置153、及び下方に設けられた発熱装置154の3枚から構成されても良い。この場合、発熱部制御部133は、進行方向情報に基づき、左折の場合は発熱装置152を発熱させ、右折の場合は発熱装置153を発熱させ、後方である場合は発熱装置154を発熱させる。また、発熱部制御部133は、進行方向情報が直進の場合は、発熱部15による発熱を実行しない。このように構成された場合、ユーザは、発熱が無い場合には直進であると判断することが可能となる。この場合、直進の場合には発熱部15が発熱を行わないため、消費電力を抑えることが可能となる。
【0030】
また、例えば、発熱部15は、図6(b)に示されるように、左方に設けられた発熱装置152、及び右方に設けられた発熱装置153の2枚から構成されても良い。この場合、発熱部制御部133は、進行方向情報に基づき、左折の場合は発熱装置152を発熱させ、右折の場合は発熱装置153を発熱させる。また、発熱部制御部133は、進行方向情報が直進及び後方の場合は、発熱部15による発熱を実行しない。一般的に進行方向情報として後方が生じる場合は少ないことから、このように構成された場合、ユーザは、発熱が無い場合には直進であると判断することが可能となる。また、後方の場合は、発熱部制御部133は、端末装置1に供えられたバイブレータを振動させることによって、ユーザに報知しても良い。この場合、直進及び後方の場合には発熱部15が発熱を行わないため、消費電力を抑えることが可能となる。
【0031】
上述した実施形態における端末装置1の一部、例えば、制御部13の機能をコンピュータで実現するようにしても良い。その場合、この情報管理機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時刻の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時刻プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】端末装置の機能構成を示す概略ブロック図である。
【図2】発熱装置の配置を示す図である。
【図3】端末装置の動作例を示すフローチャートである。
【図4】ペルチェ素子を用いた発熱装置の配置の例を示す図である。
【図5】進行方向情報更新要求を入力する為のボタンの配置例を示す図である。
【図6】発熱装置の配置の変形例を示す図である。
【符号の説明】
【0033】
1…端末装置, 11…画面表示部, 12…入力部(目的地入力部,要求入力部), 13…制御部, 131…GPS情報受信部(現在位置取得部), 132…位置情報制御部, 133…発熱部制御部, 14…記憶部, 141…現在位置情報記憶部, 142…進行方向情報記憶部, 143…地図情報記憶部, 15…発熱部, 16…GPSアンテナ部, 151〜154…発熱装置, 1501…ペルチェ素子の吸熱面, 1502…ペルチェ素子の発熱面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地図情報を記憶する地図情報記憶部と、
現在位置を取得する現在位置取得部と、
目的地の入力を受け付ける目的地入力部と、
前記地図情報に基づき、前記現在位置から前記目的地までの経路を検出し、前記経路と前記現在位置とに基づき現在の進行方向情報を取得する位置情報制御部と、
複数の発熱装置を有する発熱部と、
前記進行方向情報に基づき、進行方向に応じた前記発熱装置を発熱させる発熱部制御部と、
を備える端末装置。
【請求項2】
前記発熱装置は、ペルチェ素子を用いて構成され、その吸熱面は前記端末装置の内方に、その発熱面は前記端末装置の外方に、それぞれ向けて配置される、請求項1に記載の端末装置。
【請求項3】
進行方向情報更新要求の入力を受け付ける要求入力部をさらに備え、
前記現在位置取得部、前記位置情報制御部、及び前記発熱部制御部は、前記進行方向情報更新要求が入力されると動作する、
請求項1又は2に記載の端末装置。
【請求項4】
地図情報を記憶する地図情報記憶装置と、目的地の入力を受け付ける目的地入力部と、複数の発熱装置を有する発熱部と、を備える端末装置が、現在位置を取得するステップと、
前記端末装置が、前記地図情報に基づき、前記現在位置から前記目的地までの経路を検出し、前記経路と前記現在位置とに基づき現在の進行方向情報を取得するステップと、
前記端末装置が、前記進行方向情報に基づき、進行方向に応じた前記発熱装置を発熱させるステップと、
を含む方向指示方法。
【請求項5】
地図情報を記憶する地図情報記憶装置と、目的地の入力を受け付ける目的地入力部と、複数の発熱装置を有する発熱部と、を備えるコンピュータに、
現在位置を取得するステップと、
前記地図情報に基づき、前記現在位置から前記目的地までの経路を検出し、前記経路と前記現在位置とに基づき現在の進行方向情報を取得するステップと、
前記進行方向情報に基づき、進行方向に応じた前記発熱装置を発熱させるステップと、
を実行させるためのコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−236518(P2009−236518A)
【公開日】平成21年10月15日(2009.10.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−79704(P2008−79704)
【出願日】平成20年3月26日(2008.3.26)
【出願人】(000232254)日本電気通信システム株式会社 (586)
【Fターム(参考)】