説明

緊急車両回避支援装置、及び情報提供装置

【課題】緊急車両が接近してきた場合に適切な回避措置が行えるように、緊急車両に対する適切な回避支援を事前に行うことのできる緊急車両回避支援装置10を提供すること。【解決手段】自車位置を検出する自車位置検出部11と、自車位置検出部11で検出された自車位置情報と、記憶部12に記憶された緊急車両の過去の走行経路に関する情報とに基づいて、緊急車両の通行頻度が閾値以上の経路に自車両が位置しているか否か判断する自車位置判断手段と、自車位置判断手段により緊急車両の通行頻度が閾値以上の経路に自車両が位置していると判断された場合、緊急車両が接近してきた場合に備えた事前の回避支援を行う事前回避支援処理手段とを装備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は緊急車両回避支援装置、及び情報提供装置に関し、より詳細には救急車、消防車、パトカー等の緊急車両が接近してきた場合に備えて、事前に緊急車両に対する回避支援を行うことのできる緊急車両回避支援装置、及び該緊急車両回避支援装置で事前回避支援を適切に行うために必要な情報を提供する情報提供装置に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車の運転中に救急車、消防車、パトカー等の緊急車両が接近してきたときは、これらの緊急車両の走行を妨げないように、自車両を道路の左側等に寄せて一時停止し、緊急車両に進路をゆずらなければならない。これらの緊急車両の接近は、サイレンなどの警報音で知ることができるが、車両の窓を閉じて走行している場合には、外部からの音が車室内に伝わりにくく、その結果、緊急車両の接近に気づくのが遅れ、緊急車両の走行を妨げてしまう場合があった。
【0003】
このような問題に対して、下記の特許文献1には、緊急車両から送信された緊急移動情報を受信して、情報表示部や音声出力部を介して緊急車両が接近中であることを乗員に報知するように構成された車載側通信装置が開示されている。
【0004】
また、下記の特許文献2には、誘導経路に沿って走行中に、緊急情報を含む特定情報を受信したときに、該特定情報に関連する特定施設(消防署や警察署など)を迂回するように誘導経路を変更するように構成されたナビゲーションシステムが開示されている。
【0005】
しかしながら、特許文献1記載の車載側通信装置では、緊急車両が接近中であることを乗員に報知するように構成されているものの、緊急車両との距離が十分にない状況や渋滞等の状況において、接近中の報知が行われた場合、運転者は瞬時に状況判断を行って回避方法や退避スペースを探し出さなければならず、これらの状況判断が適切に行われなかった場合、緊急車両に進路をゆずるのが遅れてしまうという問題があった。
【0006】
また、特許文献2記載のナビゲーションシステムのように、特定施設(消防署や警察署など)を迂回するように誘導経路を変更することは、緊急車両との遭遇を避ける点で有効であるが、地域によっては適切な迂回路の選択肢が少ない場合もあり、その場合、施設自体を迂回するために大きな回り道に経路が変更されてしまうという問題があった。
【特許文献1】特開2002−56495号公報
【特許文献2】特開2000−55687号公報
【発明の開示】
【課題を解決するための手段及びその効果】
【0007】
本発明は上記課題に鑑みなされたものであって、緊急車両が接近してきた場合に適切な回避措置が取れるように、緊急車両に対する回避支援を事前に行うことができる緊急車両回避支援装置、及び情報提供装置を提供することを目的としている。
【0008】
上記目的を達成するために本発明に係る緊急車両回避支援装置(1)は、自車位置を検出する自車位置検出手段と、該自車位置検出手段で検出された自車位置情報と緊急車両の過去の走行経路に関する情報とに基づいて、緊急車両と遭遇する可能性の高い経路に自車両が位置しているか否か判断する自車位置判断手段と、該自車位置判断手段により緊急車両と遭遇する可能性の高い経路に自車両が位置していると判断された場合、緊急車両が接近してきた場合に備えた事前の回避支援を行う事前回避支援処理手段とを備えていることを特徴としている。
【0009】
上記緊急車両回避支援装置(1)によれば、前記自車位置検出手段で検出された自車位置情報と緊急車両の過去の走行経路に関する情報とに基づいて、緊急車両と遭遇する可能性の高い経路に自車両が位置しているか否かが判断され、緊急車両と遭遇する可能性の高い経路に自車両が位置していると判断された場合、緊急車両が接近してきた場合に備えた事前の回避支援が実行される。したがって、緊急車両の接近に備えた適切な回避支援を事前に行うことができ、前もって運転者に緊急車両への注意を促すことができ、実際に緊急車両が接近してきた場合に安全かつ速やかに回避措置を取ることができ、緊急車両の通行を妨げることのない運転を支援することができる。
【0010】
また本発明に係る緊急車両回避支援装置(2)は、上記緊急車両回避支援装置(1)において、前記緊急車両の過去の走行経路に関する情報には、区分された区間毎の緊急車両の通行頻度情報が含まれていることを特徴としている。
【0011】
上記緊急車両回避支援装置(2)によれば、前記緊急車両の過去の走行経路に関する情報には、区分された区間毎、例えば、道路網を構成する交差点等で区分された区間毎の緊急車両の通行頻度情報が含まれているので、該緊急車両の通行頻度情報を利用して、緊急車両と遭遇する可能性の高い経路に自車両が位置しているか否かを客観的に判断することができる。また、自車両が位置する区間毎における緊急車両の通行頻度を細かく把握することができ、緊急車両の通行頻度に応じたきめ細やかな事前の回避支援を行うことができる。また前記区間毎の緊急車両の通行頻度情報を、さらに時間帯別、曜日別、月別、季節別等の条件で細かく分類・累計して利用することもできる。
【0012】
また本発明に係る緊急車両回避支援装置(3)は、上記緊急車両回避支援装置(1)又は(2)において、前記緊急車両の過去の走行経路に関する情報が、通信手段を介して外部から取得するように構成されていることを特徴としている。
【0013】
上記緊急車両回避支援装置(3)によれば、前記緊急車両の過去の走行経路に関する情報が、通信手段を介して外部から取得するように構成されているので、適宜更新された前記情報を取得して利用することができ、各区間毎の緊急車両の通行頻度の変化に対応した適切な事前の回避支援を行うことができる。
【0014】
また本発明に係る緊急車両回避支援装置(4)は、上記緊急車両回避支援装置(1)〜(3)のいずれかにおいて、前記事前回避支援処理手段が、自車両が位置する経路における緊急車両の通行頻度、進路変更方向、及び道路幅のうちの少なくともいずれかに対応した警告処理、及び/又は自車両を緊急車両から退避させるためのスペースの探索処理を行うものであることを特徴としている。
【0015】
上記緊急車両回避支援装置(4)によれば、前記事前の回避支援として、自車両が位置する経路における緊急車両の通行頻度、進路変更方向、及び道路幅のうちの少なくともいずれかに対応した警告処理、及び/又は自車両を緊急車両から退避させるためのスペースの探索処理が行われるので、緊急車両が接近してきた場合に備えて、前もって運転者に緊急車両への注意を促すことができる。また、退避スペースとなる場所を事前に報知することができ、実際に緊急車両が接近してきた場合に、迅速に退避措置を取ることができる。
【0016】
また本発明に係る緊急車両回避支援装置(5)は、上記緊急車両回避支援装置(1)〜(4)のいずれかにおいて、自車両が渋滞に巻き込まれているか否かを判断する渋滞判断手段を備え、該渋滞判断手段により自車両が渋滞に巻き込まれていると判断された場合にのみ、前記事前回避支援処理手段による前記事前の回避支援が行われるように構成されていることを特徴としている。
【0017】
上記緊急車両回避支援装置(5)によれば、自車両が渋滞に巻き込まれていると判断された場合にのみ、前記事前回避支援処理手段による前記事前の回避支援が行われるように構成されているので、前記事前の回避支援を行う必要性が高い、すなわち、事前に回避のための準備を行っていないと実際に緊急車両が接近してきた場合の対応が遅れてしまう渋滞時にのみ、前記事前の回避支援を行うことができ、利用者のニーズに応えた適切な支援を行うことができる。
【0018】
また本発明に係る情報提供装置(1)は、緊急車両の緊急時の走行経路に関する情報を取得する情報取得手段と、該情報取得手段により取得された前記情報に基づいて、区分された区間毎の通行頻度情報を含む緊急車両の過去の走行経路に関する情報を作成する情報作成手段と、該情報作成手段により作成された前記情報を送信する情報送信手段とを備えていることを特徴としている。
【0019】
上記情報提供装置(1)によれば、緊急車両の緊急時の走行経路に関する情報、例えば、緊急走行を行った日時(年月日、曜日、時刻)の情報、走行経路の情報(通過交差点の経緯度、通過した道路の幅や車線数等の道路情報など)を含む情報を取得し、該取得された前記情報に基づいて、区分された区間毎の通行頻度情報を含む緊急車両の過去の走行経路に関する情報が作成され、該作成された情報が送信される。したがって、前記緊急車両回避支援装置で行われる事前の回避支援を行うために必要な前記緊急車両の過去の走行経路に関する情報を前記緊急車両回避支援装置へ提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明に係る緊急車両回避支援装置、及び情報提供装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、実施の形態に係る緊急車両回避支援装置が採用された緊急車両回避支援システムの概略構成を示した図である。
【0021】
一般車両(以下、単に車両と記す)Mには、緊急車両回避支援装置10が搭載されており、緊急車両回避支援装置10は、アンテナ17a、基地局21、及び通信網22を介してセンターサーバ(情報提供装置)30との間でデータ通信を行うことが可能となっている。
【0022】
また、センターサーバ30は、通信網22を介して、消防署、警察署、病院などの緊急施設40に設置された緊急施設サーバ41と接続されており、緊急施設サーバ41は、緊急施設40で管理している緊急車両A1、A2、…に搭載された車載端末50A、50B、…との間で無線通信を行うことが可能となっている。なお、図1では、説明を簡略化するために緊急施設サーバ41が1台だけ通信網22に接続されている場合を示しているが、各緊急施設毎に同様な緊急施設サーバが設けられている。
【0023】
図2は、緊急車両回避支援システムにおける緊急車両A1に搭載された車載端末50Aと緊急施設40に設置された緊急施設サーバ41との要部を概略的に示したブロック図である。なお、緊急車両A2に搭載された車載端末50Bも車載端末50Aと略同様な構成となっている。
【0024】
車載端末50Aは、自車位置検出部51、記憶部52、操作部53、表示部54、音声出力部55、計時部56、無線通信部57、及びこれら各部を制御する制御部58を含んで構成されており、いわゆるナビゲーション装置としての機能が装備されている。また、制御部58にはサイレンを鳴らすための緊急走行ボタン59が接続されており、緊急走行ボタン59の操作信号が制御部58に入力されるようになっている。
【0025】
自車位置検出部51は、GPS受信機、車速センサ、及びジャイロセンサ(いずれも図示せず)を含んで構成されており、制御部58では、GPS受信機で受信したGPS信号に基づいて自車位置を割り出すとともに、車速センサとジャイロセンサとから取得した信号に基づいて走行距離や進行方向を演算して自車位置を割り出す処理が行われるようになっている。
【0026】
記憶部52は、ハードディスク等の書き換え可能な記憶装置から構成されており、ナビゲーション機能に必要な電子地図データ等が記憶されている。制御部58では、例えば、目的地までの経路案内時において、割り出した自車位置と記憶部52から読み出した電子地図データとを合わせるマップマッチング処理を行い、自車位置が正確に示された地図を描画して、表示部54の表示ディスプレイ(図示せず)に表示する処理が行われるようになっている。
【0027】
また記憶部52には、緊急走行ボタン59がONされている間、緊急時の走行経路に関する情報が記憶されるようになっている。図3は、車載端末50Aの記憶部52に記憶される緊急時の走行経路に関する情報のデータ構造を説明するための図である。緊急時の走行経路に関する情報には、緊急時の走行地点(道路網(電子地図データ)を構成する交差点等の経緯度情報を含む)、走行道路の情報(道路の幅、道路の種別(中央車線なし、片側1車線、片側2車線等の情報を含む)、及び走行日時の情報(年月日、曜日、及び道路網を構成している交差点等の通過時刻を含む)が含まれている。
【0028】
制御部58は、緊急走行ボタン59がONされている間、緊急車両A1が交差点等の走行地点を通過する毎に、計時部56から取得した日時情報と、電子地図データから読み出された走行地点や走行道路の情報とを取り込み、これら情報を関連付けて、すなわちデータベース化して記憶部52に蓄積していくようになっている。また、制御部58は、無線通信機能を備えた無線通信部57を制御して、記憶部52に記憶された緊急時の走行経路に関する情報を緊急施設サーバ41に送信する処理を行うようになっている。
【0029】
なお、制御部58は、ナビゲーション機能を実現するためのプログラムや緊急時の走行経路に関する情報の記憶や無線通信部57を制御する機能を実現するためのプログラムなどが記憶されたROM、ROMから読み出したプログラムを実行するためのCPU、及びCPUで演算されたデータ等が一時的に記憶されるRAM(いずれも図示せず)を含んだマイクロコンピュータで構成されている。
【0030】
一方、緊急施設サーバ41は、車載端末50A(50B、…)との間で無線通信を行うための無線通信部42、無線通信部42を介して車載端末50A(50B、…)から取得した情報(緊急時の走行経路に関する情報)が記憶される記憶部43、記憶部43に記憶された情報を通信網22を介してセンターサーバ30(図1参照)へ送信する機能を備えた通信部44、及びこれら各部を制御するマイクロコンピュータで構成された制御部45を含んで構成されている。
【0031】
図4は、緊急車両回避支援システムにおけるセンターサーバ30と車両Mに搭載された緊急車両回避支援装置10との要部を概略的に示したブロック図である。
センターサーバ30は、緊急施設サーバ41(図1参照)や車両Mに搭載された緊急車両回避支援装置10との間でデータ通信を行うための通信部31、通信部31を介して緊急施設サーバ41から取得した情報と、該情報に基づいて作成された緊急車両A1、A2、…の過去の走行経路に関する情報とが記憶される記憶部32、及びこれら各部を制御するマイクロコンピュータで構成された制御部33を含んで構成されている。
【0032】
制御部33は、通信部31を介して緊急施設サーバ41から緊急車両A1、A2、…の緊急時の走行経路に関する情報を取得する機能と、該取得した情報に基づいて、区分された区間毎の通行頻度情報を含む緊急車両の過去の走行経路に関する情報を作成する機能と、所定の送信条件が成立した場合に、前記作成された緊急車両の過去の走行経路に関する情報を車両Mの緊急車両回避支援装置10へ送信する機能とを有している。
【0033】
図5は、センターサーバ40の制御部33により作成される緊急車両の過去の走行経路に関する情報のデータ構造を説明するための図である。緊急車両の過去の走行経路に関する情報には、緊急施設サーバ41から取得した各緊急車両A1、A2、…の緊急時の走行経路に関する情報を集計し、走行経路における交差点等で区分された区間毎の通行頻度(台/日)を所定の時間帯別に求めて、データベース化された情報が含まれている。制御部33は、所定の送信条件が成立した場合に、緊急車両の通行頻度がデータベース化された通行頻度情報を含む緊急車両の過去の走行経路に関する情報を緊急車両回避支援装置10へ送信するようになっている。
【0034】
一方、緊急車両回避支援装置10は、GPS受信機、車速センサ、及びジャイロセンサ(いずれも図示せず)を含んで構成された自車位置検出部11、ハードディスク等の書き換え可能な記憶装置から構成された記憶部12、操作部13、表示ディスプレイを備えた表示部14、スピーカを含んで構成された音声出力部15、年月日及び時刻を計時する計時部16、センターサーバ30との間でデータ通信を行う機能を備えた無線通信部17、及びこれら各部を制御する制御部18を含んで構成されている。また、制御部18には、車両Mの前部に設けられたレーダ装置19が接続されており、レーダ装置19を使用して車両Mの前方(斜め前方も含む)に存在する障害物(車両等)の検出や該障害物との距離を求めることができ、緊急車両に対する退避スペースの探索が可能になっている。
【0035】
なお、自車位置検出部11、記憶部12、操作部13、表示部14、音声出力部15、、及び計時部16については、車両に搭載されるナビゲーション装置(図示せず)に装備されている自車位置検出部、記憶部、表示部、音声出力部、操作部、及び計時部と兼用しても良く、例えば、車両Mにナビゲーション装置が搭載されている場合には、該ナビゲーション装置のGPS受信機、車速センサ、ジャイロセンサを自車位置検出部11として、ナビゲーション装置の電子地図データ等が記憶されたハードディスクを記憶部12として、ナビゲーション装置におけるスイッチ釦やタッチパネル、表示ディスプレイ、音声出力部、及び計時部を操作部13、表示部14、音声出力部15、及び計時部16としてそれぞれ採用することができる。
【0036】
制御部18は、無線通信部17を制御してセンターサーバ30から緊急車両の過去の走行経路に関する情報を取得する機能や、緊急車両が接近してきた場合に備えた事前の回避支援を行う機能等を実現するためのプログラムが記憶されたROM、ROMから読み出されたプログラムを実行するCPU、及びCPUで演算されたデータ等が一時的に記憶されるRAM(いずれも図示せず)を含んだマイクロコンピュータで構成されている。
【0037】
すなわち、制御部18は、自車位置検出部11で検出された自車位置情報と、記憶部12に記憶された緊急車両の過去の走行経路に関する情報とに基づいて、緊急車両と遭遇する可能性の高い経路に自車両が位置しているか否かを判断する自車位置判断手段と、該自車位置判断手段により、緊急車両と遭遇する可能性の高い経路に自車両が位置していると判断された場合、緊急車両が接近してきた場合に備えた事前の回避支援を行う事前回避支援処理手段としての機能を備えている。
【0038】
次に実施の形態に係る緊急車両回避支援システムを構成する車載端末50A(50B、…)、緊急施設サーバ41、センターサーバ30、及び緊急車両回避支援装置10の間で行われる処理動作について図6に示したフローチャートに基づいて説明する。
【0039】
まず、緊急車両A1(A2、…)に搭載された車載端末50A(50B、…)における制御部58の行う処理動作について説明する。なお、本処理動作は、所定条件成立時に開始される。車載端末50A(50B、…)の制御部58では、所定の送信条件が成立した場合に、記憶部52に記憶された緊急時の走行経路に関する情報を緊急施設サーバ41へ送信し(ステップS1)、その後処理を終える。なお、所定の送信条件が成立した場合とは、例えば、緊急走行ボタン59がONからOFFされた場合、緊急車両A1(A2、…)が緊急施設40に戻った場合(例えば、無線通信可能な状態が成立した場合)、又は緊急施設サーバ41からの送信要求信号を受信した場合などとすることができる。
【0040】
次に緊急施設サーバ41における制御部45の行う処理動作について説明する。なお、本処理動作は、上記ステップS1の情報送信を検出した場合に開始される。緊急施設サーバ41の制御部45では、車載端末50A(50B、…)から送信されてきた緊急時の走行経路に関する情報を受信し(ステップS2)、受信した情報を記憶部43に記憶する(ステップS3)。そして、所定の送信条件が成立した場合に、記憶部43に記憶された各車載端末50A、50B、…の緊急時の走行経路に関する情報をセンターサーバ30へ送信し(ステップS4)、その後処理を終える。
【0041】
なお、所定の送信条件が成立した場合とは、例えば、送信予定時刻になった場合、車載端末50A、50B、…から送信されてきた情報が所定のデータ量に到達した場合、又はセンターサーバ30からの送信要求信号を受信した場合などとすることができる。
【0042】
次にセンターサーバ30における制御部33の行う処理動作について説明する。なお、本処理動作は、上記ステップS4の情報送信を検出した場合に開始される。センターサーバ30の制御部33では、緊急施設サーバ41から送信されてきた各車載端末50A、50B、…の緊急時の走行経路に関する情報を受信し(ステップS5)、受信した情報を記憶部32に記憶する(ステップS6)。そして、所定のデータ作成条件が成立した場合(例えば、データ作成時刻になった場合)に、前回更新時から新たに記憶部32に記憶された各車載端末50A、50B、…の緊急時の走行経路に関する情報を基に、走行経路における交差点等で区分された区間毎の通行頻度を集計し、集計された各区間毎の通行頻度データ(台/日)をさらに時間帯別に分類したデータを作成する(ステップS7)。
【0043】
次に、新たに作成された各区間毎の時間帯別通行頻度データ(台/日)に集計日数を掛けたデータと、前回までに作成された各区間毎の時間帯別通行頻度データ(台/日)に集計日数を掛けたデータとを加算した後、これらの合計集計日数で除して平均化し、新規取得したデータと前回までのデータとを踏まえた各区間毎の時間帯別通行頻度データ(台/日)を新たに作成し(ステップS8)、新たに作成された各区間毎の時間帯別通行頻度データを含む緊急車両の過去の走行経路に関する情報を記憶部43に記憶する(ステップS9)。
【0044】
そして、所定の送信条件が成立した場合に、記憶部43に記憶された緊急車両の過去の走行経路に関する情報を車両Mに搭載された緊急車両回避支援装置10へ送信し(ステップS10)、その後処理を終える。なお、所定の送信条件が成立した場合とは、例えば、送信予定時刻になった場合、更新情報が作成された場合、又は緊急車両回避支援装置10からの送信要求信号を受信した場合などとすることができる。
【0045】
次に緊急車両回避支援装置10における制御部18の行う処理動作について説明する。なお、本処理動作は、上記ステップS10の情報送信を検出した場合に開始される。緊急車両回避支援装置10の制御部18では、センターサーバ30から送信されてきた緊急車両の過去の走行経路に関する情報(更新版)を受信し(ステップS11)、受信した情報を記憶部12に更新記憶して(ステップS12)、その後処理を終える。
【0046】
次に実施の形態に係る緊急車両回避支援装置10における制御部18の行う処理動作を図7に示したフローチャートに基づいて説明する。なお、本処理動作は、緊急車両回避支援装置10の起動後、一定時間毎に実行される。また、緊急車両回避支援装置10は、イグニッションスイッチ(図示せず)がONされた場合に起動され、車両走行中は動作するように構成されている。
【0047】
まず、自車位置検出部11から自車位置情報(経緯度や進行方向)を取得し(ステップS21)、記憶部12に記憶された緊急車両の過去の走行経路に関する情報の中から自車位置に該当する区間の通行頻度情報の探索処理を行う(ステップS22)。
【0048】
次に、自車位置に該当する区間の通行頻度情報が抽出されたか否かを判断し(ステップS23)、自車位置に該当する区間の通行頻度情報が抽出されなかった、すなわち、自車位置に該当する区間には緊急車両の通行情報がないと判断した場合処理を終える。一方、自車位置に該当する区間の通行頻度情報が抽出されたと判断すれば、現在時刻に該当する時間帯の通行頻度(台/日)が閾値(通行頻度が高いと判断する値)以上であるか否かを判断する(ステップS24)。
【0049】
ステップS24において、現在時刻に該当する時間帯の通行頻度が閾値未満である、すなわち緊急車両の通行頻度が低い(緊急車両と遭遇する可能性が低い)と判断すれば処理を終える。一方、現在時刻に該当する時間帯の通行頻度が閾値以上であると判断すれば、後述する緊急車両が接近してきた場合に備えた事前の回避支援処理を行い(ステップS25)、その後処理を終える。
【0050】
次に、実施の形態に係る緊急車両回避支援装置10における制御部18の行う事前回避支援処理動作を図8に示したフローチャートに基づいて説明する。
まず、記憶部12に記憶された緊急車両の過去の走行経路に関する情報に基づき、自車両が位置する道路の幅が所定幅(道路幅が狭いか否かを判断する基準値)以上であるか否かを判断し(ステップS31)、道路の幅が所定幅未満である、すなわち道路の幅が狭いと判断すれば、道路幅が狭い場合の警告処理、例えば、「道幅が狭くなっています。緊急車両にご注意ください」といった音声案内を行う(ステップS32)。
【0051】
次にレーダ装置19を作動させて、左側前方の退避スペースを探索する処理を行い(ステップS33)、その後、探索結果の告知処理を行う(ステップS34)。例えば、退避スペースが検出された場合(すなわち、退避を妨げる障害物が検出されなかった場合)、「左側前方○○m先に退避スペースがあります」といった音声を出力する一方、退避スペースが検出されなかった場合、「退避スペースがありません。注意して通過してください」といった音声案内を行い、その後処理を終える。なお、退避スペースの探索処理は、車両Mの車速に応じてレーダ装置19の探索範囲を切り換える(車速が速くなるほど、探索範囲を遠くに設定する)のが好ましい。
【0052】
一方、ステップS31において、道路の幅が所定幅以上であると判断すれば、片側2車線以上の道路であるか否かを判断し(ステップS35)、片側2車線以上ではないと判断すれば、片側1車線の場合の警告処理、例えば「道幅に余裕はありますが、緊急車両にご注意ください」といった音声案内を行う(ステップS36)。
【0053】
次にレーダ装置19を作動させて、左側前方の退避スペースを探索する処理を行い(ステップS37)、その後、探索結果の告知処理を行う(ステップS38)。例えば、退避スペースが検出された場合、「左側前方○○m先に退避スペースがあります」といった音声案内を行う一方、路肩に車が止まっている等により退避スペースが検出されなかった場合、「退避スペースが確保できません。注意して通過してください」といった音声案内を行い、その後処理を終える。
【0054】
また一方ステップS35において、片側2車線以上であると判断すれば、記憶部12に記憶された緊急車両の過去の走行経路に関する情報の中から進行方向の交差点から先の経路(左折、右折、直進等の経路)の現在時刻に該当する時間帯の通行頻度を読み出し(ステップS39)、左折する経路の通行頻度が右折及び直進する経路の通行頻度より高いか否かを判断する(ステップS40)。
【0055】
ステップS40において、左折する経路の通行頻度が右折及び直進する経路の通行頻度より高いと判断すれば、左折する経路の通行頻度が高い場合の警告処理、例えば「緊急車両が左折する頻度が高い経路です。右側車線の走行を奨励します」といった音声案内を行い(ステップS41)、その後処理を終える。
【0056】
一方、ステップS40において、左折する経路の通行頻度が右折及び直進する経路の通行頻度よりも高くない、すなわち、右折又は直進する経路の通行頻度が左折する経路の通行頻度より高いと判断すれば、右折又は直進する経路の通行頻度が高い場合の警告処理、例えば「緊急車両が右折又は直進する頻度が高い経路です。左側車線の走行を奨励します」といった音声案内を行い(ステップS42)、その後処理を終える。
【0057】
次に、実施の形態に係る緊急車両回避支援装置10における制御部18の行う別の事前回避支援処理動作を図9に示したフローチャートに基づいて説明する。なお図8に示した事前回避支援処理は、車両Mが位置する道路の情報(道路幅や車線数)に対応した支援を行うようになっているが、図9に示した回避支援処理は、前方車両との距離等に応じた支援を行うようになっている点が相違している。
【0058】
まず、レーダ装置19を作動させて、前方車両との車間距離を計測する処理を行い(ステップS51)、前方車両との車間距離が○m以下(すなわち、車間距離が近いと判定する距離以下)であるか否かを判断し(ステップS52)、前方車両との車間距離が○m以下であると判断すれば、車間距離が近い場合の警告処理、例えば、「退避スペースを確保するため、車間距離を空けて下さい」といった音声案内を行う(ステップS53)。
【0059】
その後、レーダ装置19を作動させて、前方車両との車間距離を計測する処理を行い(ステップS54)、前方車両との車間距離が○m以下、且つ車速が△km/h以下であるか否かを判断し(ステップS55)、前方車両との車間距離が○m以下、且つ車速が△km/h以下であると判断すれば、渋滞判定カウンタKに1を加算し(ステップS56)、カウンタKがnになったか否かを判断し(ステップS57)、カウンタKがnになっていないと判断すればステップS55に戻る。
【0060】
一方ステップS57においてカウンタKがnになった、すなわち渋滞に巻き込まれていると判断すれば、渋滞に巻き込まれた場合の警告処理、「例えば、緊急車両が接近してきた場合に備えて、できるだけ左側に寄ってください」といった音声案内を行い(ステップS58)、その後、カウンタKをクリアして(ステップS59)処理を終える。
【0061】
一方、ステップS52において、前方車両との車間距離が○m以下でないと判断された場合、又はステップS55において、前方車両との車間距離が○m以下、且つ車速が△km/h以下ではない、すなわち渋滞に巻き込まれていないと判断すれば、ステップS59に進みカウンタをクリアしてその後処理を終える。
【0062】
次に、実施の形態に係る緊急車両回避支援装置10における制御部の行うさらに別の事前回避支援処理動作を図10に示したフローチャートに基づいて説明する。なお、図8に示した事前回避支援処理では、前方車両との車間距離等に関しては考慮されていないが、図10に示した事前回避支援処理では、渋滞に巻き込まれた場合のみ図8で説明した支援処理を行うようになっている点が相違している。
【0063】
まず、渋滞判定カウンタKをクリアし(ステップS61)、次にレーダ装置19を作動させて、前方車両との車間距離を計測する処理を行い(ステップS62)、前方車両との車間距離が○m以下、且つ車速が△km/h以下であるか否かを判断する(ステップS63)。
【0064】
ステップS63において、前方車両との車間距離が○m以下、且つ車速が△km/h以下ではない、すなわち、渋滞に巻き込まれていないと判断すれば処理を終える一方、前方車両との車間距離が○m以下、且つ車速が△km/h以下であると判断すれば、渋滞判定カウンタKに1を加算し(ステップS64)、カウンタKがn(渋滞判定値)になったか否かを判断し(ステップS65)、カウンタKがnになっていないと判断すればステップS62に戻る一方、カウンタKがnになった、すなわち渋滞に巻き込まれていると判断すれば、図8に示したステップS31以降の処理へ進む。なお、本実施の形態では、渋滞に巻き込まれているか否かの判断を、前方車両との車間距離と、車速との関係で判断するようになっているが、別の実施の形態では、自車位置から求められる時車両の移動状態や、例えば、VICS受信機や路車間通信装置等を介して外部から取得した自車位置の渋滞情報に基づいて、渋滞に巻き込まれているかを判断する構成としてもよい。
【0065】
上記実施の形態に係る緊急車両回避支援装置10によれば、自車位置検出部11で検出された自車位置情報と、記憶部12に記憶された緊急車両の過去の走行経路に関する情報とに基づいて、緊急車両と遭遇する可能性の高い経路に自車両が位置しているか否かが判断され、緊急車両と遭遇する可能性の高い経路に自車両が位置していると判断された場合、緊急車両が接近してきた場合に備えた事前の回避支援(図8〜図10のいずれかの処理)が実行される。したがって、緊急車両の接近に備えた適切な回避支援(すなわち、警告処理や退避スペースの探索処理)を事前に行うことができ、前もって運転者に緊急車両への注意を促すことができ、また、退避スペースとなる場所を事前に通知することができ、実際に緊急車両が接近してきた場合に、迅速に退避措置を取ることが可能となり、緊急車両の通行を妨げることのない運転を支援することができる。
【0066】
また、記憶部12に記憶された緊急車両の過去の走行経路に関する情報には、区分された区間毎、この場合、道路網を構成する交差点等の区間毎に累計された緊急車両の通行頻度情報が含まれているので、該緊急車両の通行頻度情報を利用して、緊急車両と遭遇する可能性の高い経路に自車両が位置しているか否かを客観的に判断することができる。また、自車両が位置する区間毎における緊急車両の通行頻度を細かく把握することができ、緊急車両の通行頻度に応じたきめ細やかな事前の回避支援を行うことができる。また前記区間毎に累計された緊急車両の通行頻度情報は、上記説明した時間帯別に求める場合の他、曜日別、月別、季節別等の条件で、またこれらの複合条件で求めて利用することもできる。
【0067】
また、記憶部12に記憶される緊急車両の過去の走行経路に関する情報は、無線通信部17を介してセンターサーバ30から取得するように構成されているので、適宜更新された前記情報を取得して利用することができ、各区間毎の緊急車両の通行頻度の変化に対応した適切な事前の回避支援を行うことができる。
【0068】
また、図10に示した事前回避支援では、自車両が渋滞に巻き込まれていると判断された場合にのみ、事前回避支援が行われるように構成されているので、前記事前の回避支援を行う必要性が高い、すなわち、事前に回避のための準備を行っていないと実際に緊急車両が接近してきた場合の対応が遅れてしまう渋滞時にのみ、前記事前の回避支援を行うことができ、利用者のニーズに応えた適切な支援を行うことができる。
【0069】
なお、上記実施の形態に係る緊急車両回避支援装置では、事前の回避支援処理として、車両を緊急車両から退避させるためのスペースの探索処理を行うようになっているが、別の実施の形態では、退避スペースの探索処理を行わない、すなわち警告処理のみを行う構成としてもよい。
【0070】
また、センターサーバ30によれば、緊急車両の緊急時の走行経路に関する情報、例えば、緊急走行を行った日時(年月日、曜日、時刻)の情報、走行経路の情報(通過交差点の経緯度、通過した道路の幅や車線数等の道路情報など)を含む情報を取得し、該取得された前記情報に基づいて、区分された区間毎の通行頻度情報を含む緊急車両の過去の走行経路に関する情報が作成され、所定の送信条件が成立した場合に、前記作成された情報が緊急車両回避支援装置10へ送信される。したがって、緊急車両回避支援装置10で行われる事前の回避支援を行うために必要な前記緊急車両の過去の走行経路に関する情報を緊急車両回避支援装置10へ提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】本発明の実施の形態に係る緊急車両回避支援装置が採用された緊急車両回避支援システムの概略構成を示した図である。
【図2】緊急車両回避支援システムにおける緊急車両に搭載された車載端末と緊急施設に設置された緊急施設サーバとの要部を概略的に示したブロック図である。
【図3】車載端末の記憶部に記憶される緊急時の走行経路に関する情報のデータ構造を説明するための図である。
【図4】緊急車両回避支援システムにおけるセンターサーバと一般車両に搭載された緊急車両回避支援装置との要部を概略的に示したブロック図である。
【図5】センターサーバの制御部により作成される緊急車両の過去の走行経路に関する情報のデータ構造を説明するための図である。
【図6】実施の形態に係る緊急車両回避支援システムを構成する車載端末、緊急施設サーバ、センターサーバ、及び緊急車両回避支援装置の間で行われる処理動作を示したフローチャートである。
【図7】実施の形態に係る緊急車両回避支援装置における制御部の行う処理動作を示したフローチャートである。
【図8】実施の形態に係る緊急車両回避支援装置における制御部の行う事前回避支援処理動作を示したフローチャートである。
【図9】実施の形態に係る緊急車両回避支援装置における制御部の行う別の事前回避支援処理動作を示したフローチャートである。
【図10】実施の形態に係る緊急車両回避支援装置における制御部の行うさらに別の事前回避支援処理動作を示したフローチャートである。
【符号の説明】
【0072】
10 緊急車両回避支援装置 11 自車位置検出部
12 記憶部
13 操作部
14 表示部
15 音声出力部
16 計時部
17 無線通信部
18 制御部
19 レーダ装置
30 センターサーバ
41 緊急施設サーバ
50A、50B 車載端末

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自車位置を検出する自車位置検出手段と、
該自車位置検出手段で検出された自車位置情報と緊急車両の過去の走行経路に関する情報とに基づいて、緊急車両と遭遇する可能性の高い経路に自車両が位置しているか否か判断する自車位置判断手段と、
該自車位置判断手段により緊急車両と遭遇する可能性の高い経路に自車両が位置していると判断された場合、緊急車両が接近してきた場合に備えた事前の回避支援を行う事前回避支援処理手段とを備えていることを特徴とする緊急車両回避支援装置。
【請求項2】
前記緊急車両の過去の走行経路に関する情報には、区分された区間毎の緊急車両の通行頻度情報が含まれていることを特徴とする請求項1記載の緊急車両回避支援装置。
【請求項3】
前記緊急車両の過去の走行経路に関する情報が、通信手段を介して外部から取得するように構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の緊急車両回避支援装置。
【請求項4】
前記事前回避支援処理手段が、自車両が位置する経路における緊急車両の通行頻度、進路変更方向、及び道路幅のうちの少なくともいずれかに対応した警告処理、及び/又は自車両を緊急車両から退避させるためのスペースの探索処理を行うものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載の緊急車両回避支援装置。
【請求項5】
自車両が渋滞に巻き込まれているか否かを判断する渋滞判断手段を備え、
該渋滞判断手段により自車両が渋滞に巻き込まれていると判断された場合にのみ、前記事前回避支援処理手段による前記事前の回避支援が行われるように構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかの項に記載の緊急車両回避支援装置。
【請求項6】
緊急車両の緊急時の走行経路に関する情報を取得する情報取得手段と、 該情報取得手段により取得された前記情報に基づいて、区分された区間毎の通行頻度情報を含む緊急車両の過去の走行経路に関する情報を作成する情報作成手段と、
該情報作成手段により作成された前記情報を送信する情報送信手段とを備えていることを特徴とする情報提供装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−147440(P2007−147440A)
【公開日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−342030(P2005−342030)
【出願日】平成17年11月28日(2005.11.28)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000237592)富士通テン株式会社 (3,383)
【Fターム(参考)】