説明

置換テトラヒドロナフタレン、その製造方法および薬剤としてのその使用

本発明は、式(I)の置換テトラヒドロナフタレン、その生理学的に許容される塩、その使用、本発明による少なくとも一つの置換テトラヒドロナフタレンを含む薬剤、およびMCHアンタゴニストとしての本発明による置換テトラヒドロナフタレンおよびその誘導体の使用に関する[ここで、X=O、C(R43)(R43’)の場合、B=(C1−C6)アルキル、(C1−C4)アルコキシ−(C1−C4)アルキル、ヒドロキシ−(C1−C6)アルキル、酸素、窒素および硫黄の群から選択される0〜3個のヘテロ原子を含んでもよい、3〜10員の単環式、二環式、またはスピロ環式の非芳香族式環(ここで、この環系は、更に一つまたはいくつかの次の置換基で置換されていてもよい:F、CF3、(C1−C6)アルキル、O−(C1−C8)アルキル、(C1−C4)アルコキシ−(C1−C4)アルキル、ヒドロキシ−(C1−C4)アルキル、オキソ、CO(R64)、ヒドロキシ)であり;X=C(R43)(R43’)の場合、L3=C(R62)(R63)O、および酸素、窒素および硫黄の群から選択される1〜3個のヘテロ原子を含んでもよい、4〜10員の単環式、二環式、またはスピロ環式の非芳香族式環(ここで、この環系は、更に一つまたはいくつかの次の置換基で置換されていてもよい:F、CF3、(C1−C6)アルキル、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ−(C1−C4)アルキル、ヒドロキシ−(C1−C4)アルキル、オキソ、CO(R64)、ヒドロキシ)である]。
【化1】



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:
【化1】

{式中、
R1、R2は、それぞれ、独立して、H、(C1−C8)−アルキル、(C1−C4)−アルコキシ−(C1−C4)−アルキル、(C3−C8)−アルケニル、(C3−C8)−アルキニル、CO(R9)、(C(R10)(R11))q−R12、CO(C(R13)(R14))r−R15、CO−O(C1−C8)−アルキル、CO(C(R13)(R14))r−N(R16)(R17)であるか;
または
R1およびR2は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、窒素原子以外に、酸素、窒素および硫黄の群から選択される0〜3個の更なるヘテロ原子を含んでいてもよい、4〜10員の単環式、二環式またはスピロ環式環[ここで、このヘテロ環式環系は、更に、F、Cl、Br、CF3、CN、(C1−C6)−アルキル、(C3−C8)−シクロアルキル、O−(C1−C8)−アルキル、(C1−C4)−アルコキシ−(C1−C4)−アルキル、ヒドロキシ−(C1−C6)−アルキル、オキソ、CO(R18)、CON(R19)(R20)、ヒドロキシル、COO(R21)、N(R22)CO(C1−C6)−アルキル、N(R23)(R24)またはSO2(C1−C6)−アルキルによって、置換されていてもよい]を形成し;
R10、R11は、それぞれ、独立して、H、(C1−C6)−アルキル、ヒドロキシ−(C1−C2)−アルキル、F、OHであり;
R9、R13、R14、R16、R17、R18、R19、R20、R21、R22、R23、R24は、それぞれ、独立して、H、(C1−C6)−アルキルであるか;
または
R16およびR17、R23およびR24は、場合により、それらが結合している窒素原子と一緒になって、窒素原子以外に、更にNH、N−(C1−C6)−アルキル、酸素および硫黄の群からの0〜1個の更なるヘテロ原子を含んでいてもよい5〜6員の環を形成し;
q、rは、それぞれ、独立して0、1、2、3、4、5、6であり;
R12、R15は、それぞれ、独立して、H、OH、F、O−(C1−C6)−アルキル、S−(C1−C6)−アルキル、O−フェニル、CN、COO(R25)、N(R26)CO(C1−C6)−アルキル、N(R27)(R28)、CON(R29)(R30)、SO2(C1−C6)−アルキル、N、OおよびSの群からの1〜4個のヘテロ原子を含んでいてもよい、3〜12員の単環式、二環式またはスピロ環式環であり、そして、この3〜12員の環は、更に、F、Cl、Br、OH、CF3、NO2、CN、OCF3、オキソ、O−(C1−C6)−アルキル、(C1−C4)−アルコキシ−(C1−C4)−アルキル、S−(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキル、(C2−C6)−アルケニル、(C3−C8)−シクロアルキル、O−(C3−C8)−シクロアルキル、(C3−C8)−シクロアルケニル、O−(C3−C8)−シクロアルケニル、(C2−C6)−アルキニル、N(R31)(R32)、COO(R33)、SO2(C1−C6)−アルキルおよびCOOHのような置換基を含んでいてもよく;
R25、R26、R27、R28、R29、R30、R31、R32、R33は、それぞれ、独立してH、(C1−C8)−アルキルであるか;
または
R27およびR28、R29およびR30、R31およびR32は、それぞれ、独立して、場合により、それらが結合している窒素原子と一緒になって、窒素原子以外に、更にNH、N−(C1−C6)−アルキル、酸素および硫黄の群からの0〜1個の更なるヘテロ原子を含んでいてもよい5〜6員の環を形成し;
L1は、C(R34)(R35)、C(R36)(R37)C(R38)(R39)、(C3−C6)−シクロアルキルであり;
場合により、R1は、R34、R35、R36、R37、R38またはR39ラジカルの一つと結合して、5〜6員の環を形成していてもよい;
R34、R35、R36、R37、R38、R39は、それぞれ、独立して、H、(C1−C8)−アルキルであり;
R3、R4、R5は、それぞれ、独立して、H、F、Cl、Br、I、OH、CF3、NO2、CN、OCF3、O−(C1−C6)−アルキル、S−(C1−C6)−アルキル、O−(C1−C4)−アルコキシ−(C1−C4)−アルキル、(C1−C6)−アルキル、CON(R40)(R41)、CO(R42)であり;
R40、R41、R42は、それぞれ、独立して、H、(C1−C8)−アルキルであるか;
または
R40およびR41は、それぞれ、独立して、場合により、それらが結合している窒素原子と一緒になって、窒素原子以外に、更にNH、N−(C1−C6)−アルキル、酸素および硫黄の群からの0〜1個の更なるヘテロ原子を含んでいてもよい5〜6員の環を形成し;
Xは、O、C(R43)(R43’)であり;
R6、R6’、R7、R7’、R43、R43’は、それぞれ、独立して、H、F、(C1−C8)−アルキル、OH、O−(C1−C6)−アルキルであるか;
または
R6およびR6’、またはR43およびR43’は、場合により、一緒になってオキソであり;
R8は、H、(C1−C8)−アルキルであり;
L2は、結合、C(R44)(R45)であり;
R44、R45は、それぞれ、独立してH、(C1−C8)−アルキルであり;
Aは、5〜6員の芳香族環であり、この環は、窒素、酸素および硫黄の群から選択される、最高2個までのヘテロ原子を含んでいてもよく、そしてこの環は、H、F、Cl、Br、I、OH、CF3、NO2、CN、OCF3、O−(C1−C6)−アルキル、O−(C1−C4)−アルコキシ−(C1−C4)−アルキル、(C1−C6)−アルキル、N(R54)(R55)、SO2−CH3、CON(R56)(R57)、N(R58)CO(R59)、CO(R60)の一つまたはそれより多い置換基によって置換されていてもよく;
L2が、結合の場合は、C(O)NR8は、炭素および窒素の群からの一つまたは二つの元素を含む架橋を介し、Aのオルト置換基と結合して、全体として9〜10員の二環式環を形成していてもよく;
R54、R55、R56、R57、R58、R59、R60は、それぞれ、独立して、H、(C1−C8)−アルキルであるか;
または
R54およびR55、R56およびR57は、それぞれ、独立して、場合により、それらが結合している窒素原子と一緒になって、窒素原子以外に、更にNH、N−(C1−C6)−アルキル、酸素および硫黄の群からの0〜1個の更なるヘテロ原子を含んでいてもよい5〜6員の環を形成し;
L3は、結合または1〜4個の構成員を有する連結部[ここで、この構成員は、O、S、SO2、N(R61)、CO、C(R62)(R63)、C≡Cから成る群より選択され、化学的に可能なラジカルを生じさせる]であり、そしてこの連結部はO−COまたはCOO基を有することはない;
Bは、(C1−C6)−アルキル、(C1−C4)−アルコキシ−(C1−C4)−アルキル、ヒドロキシ−(C1−C6)−アルキル、酸素、窒素および硫黄の群から選択される0〜3個のヘテロ原子を含んでいてもよい、3〜10員の単環式、二環式またはスピロ環式非芳香族環[ここで、この環系は、更に、一つまたはそれより多い次の置換基によって置換されていてもよい:F、CF3、(C1−C6)−アルキル、O−(C1−C8)−アルキル、(C1−C4)−アルコキシ−(C1−C4)−アルキル、ヒドロキシ−(C1−C4)−アルキル、オキソ、CO(R64)、ヒドロキシル]であり;
R61、R62、R63、R64は、それぞれ、独立して、H、(C1−C8)−アルキルであり;
上記において、Xが、C(R43)(R43’)である場合、
L3は、C(R62)(R63)Oであり、そして
Bは、酸素、窒素および硫黄の群から選択される1〜3個のヘテロ原子を含んでいる4〜10員の単環式、二環式またはスピロ環式非芳香族環[ここで、この環系は、更に、一つまたはそれより多い次の置換基によって置換されていてもよい:F、CF3、(C1−C6)−アルキル、O−(C1−C8)−アルキル、(C1−C4)−アルコキシ−(C1−C4)−アルキル、ヒドロキシ−(C1−C4)−アルキル、オキソ、CO(R64)、ヒドロキシル]である}
の化合物およびその生理学的に適合する塩。
【請求項2】
L2が、結合である、請求項1に記載の式Iの化合物。
【請求項3】
R1、R2において、
R1およびR2が、それらが結合している窒素原子と一緒になって、窒素原子以外に、酸素、窒素および硫黄の群から選択される0〜2個の更なるヘテロ原子を含んでいてもよい、4〜10員の単環式、二環式またはスピロ環式環[ここで、このヘテロ環式環系は、更に、F、Cl、Br、CF3、(C1−C6)−アルキル、O−(C1−C8)−アルキル、(C3−C8)−シクロアルキル、(C1−C4)−アルコキシ−(C1−C4)−アルキル、ヒドロキシ−(C1−C6)−アルキル、オキソ、CO(R18)、ヒドロキシル、N(R22)CO(C1−C6)−アルキル、またはSO2(C1−C6)−アルキルによって、置換されていてもよい]を形成する、請求項1または2に記載の式Iの化合物。
【請求項4】
Aが、
【化2】

(式中、Aは、請求項1で特定された置換基を持ちうる)
の群から選択される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の式Iの化合物。
【請求項5】
L3が、結合、OまたはC(R62)(R63)Oである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の式Iの化合物。
【請求項6】
Bが、1〜2個の酸素原子を含む、4〜6員の非芳香族環である[ここで、この環系は、更に、一つまたはそれより多い次の置換基によって置換されていてもよい:(C1−C6)−アルキルまたはヒドロキシル]、請求項1〜5のいずれか1項に記載の式Iの化合物。
【請求項7】
組合せ部分B−L3が、
【化3】

である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の式Iの化合物。
【請求項8】
式II:
【化4】

{式中、
可変部分R1、R2、L1、R3、R4およびR8は、それぞれ、請求項1で定義されている通りであり、
そして
R、R’、R’’、R’’’は、それぞれ、独立して、H、F、Cl、Br、I、OH、CF3、NO2、CN、OCF3、O−(C1−C6)−アルキル、O−(C1−C4)−アルコキシ−(C1−C4)−アルキル、(C1−C6)−アルキル、N(R54)(R55)、SO2−CH3、CON(R56)(R57)、N(R58)CO(R59)、CO(R60)であり;
L3は、CH2Oであり;
Bは、1〜2個の酸素原子を含む、4〜6員の非芳香族環[ここで、この環系は、更に、一つまたはそれより多い次の置換基によって置換されていてもよい:F、(C1−C6)−アルキル、O−(C1−C8)−アルキル、(C1−C4)−アルコキシ−(C1−C4)−アルキル、オキソ、ヒドロキシル、好ましくは、(C1−C6)−アルキルまたはヒドロキシル]である}
によって特徴づけられる、請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
組合せ部分B−L3が、
【化5】

である、請求項8に記載の式IIの化合物。
【請求項10】
式III:
【化6】

(式中、R1、R2、R3、R4、R8、A、L1、L3およびBは、それぞれ、請求項1の式Iに定義されている通りである)によって特徴づけられる、請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
式IV:
【化7】

(式中、R1、R2、R3、R4、X、L1、L3およびBは、それぞれ、請求項1の式Iに定義されている通りであり、破線は、ジヒドロイソキノリノンおよびイソキノリノンの両方とも、式IVによって包含されるように、場合により、二重結合を示す)によって特徴づけられる、請求項1に記載の化合物。
【請求項12】
請求項1〜11のいずれか1項に記載の一つまたはそれより多い式Iの化合物を含んでなる薬剤。
【請求項13】
請求項1〜11のいずれか1項に記載の一つまたはそれより多い式Iの化合物、および代謝障害またはそれに関連する疾患に好ましい効果を有する一つまたはそれより多い成分を含んでなる薬剤。
【請求項14】
請求項1〜11のいずれか1項に記載の一つまたはそれより多い式Iの化合物、および一つまたはそれより多い抗糖尿病薬を含んでなる薬剤。
【請求項15】
請求項1〜11のいずれか1項に記載の一つまたはそれより多い式Iの化合物、および一つまたはそれより多い脂質モジュレーターを含んでなる薬剤。
【請求項16】
請求項1〜11のいずれか1項に記載の一つまたはそれより多い式Iの化合物、および一つまたはそれより多い抗肥満薬を含んでなる薬剤。
【請求項17】
脂肪酸代謝障害およびグルコース利用障害を処置および/または予防するための、請求項1〜11のいずれか1項に記載の式Iの化合物の使用。
【請求項18】
インスリン抵抗性が関与する障害を処置および/または予防するための、請求項1〜11のいずれか1項に記載の式Iの化合物の使用。
【請求項19】
真性糖尿病およびそれに関連する続発症を処置および/または予防するための、請求項1〜11のいずれか1項に記載の式Iの化合物の使用。
【請求項20】
脂質異常症およびその予後を処置/または予防するための、請求項1〜11のいずれか1項に記載の式Iの化合物の使用。
【請求項21】
非アルコール性脂肪肝およびその亜型を処置および/または予防するための、請求項1〜11のいずれか1項に記載の式Iの化合物の使用。
【請求項22】
代謝性症候群に伴う状態を処置および/または予防するための、請求項1〜11のいずれか1項に記載の式Iの化合物の使用。
【請求項23】
肥満症およびそれに関連する続発症を処置および/または予防するための、請求項1〜11のいずれか1項に記載の式Iの化合物の使用。
【請求項24】
脂肪酸代謝障害およびグルコース利用障害を処置および/または予防するための、少なくとも一つの更なる活性成分と組み合わせる、請求項1〜11のいずれか1項に記載の式Iの化合物の使用。
【請求項25】
インスリン抵抗性が関与する障害を処置および/または予防するための、少なくとも一つの更なる活性成分と組み合わせる、請求項1〜11のいずれか1項に記載の式Iの化合物の使用。
【請求項26】
請求項1〜11のいずれか1項に記載の一つまたはそれより多い化合物を含んでなる薬剤の製造方法であって、活性成分を薬学的に適切な担体と混和し、そしてこの混合物を投与に適した形態に変換する、方法。

【公表番号】特表2010−535827(P2010−535827A)
【公表日】平成22年11月25日(2010.11.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−520492(P2010−520492)
【出願日】平成20年8月14日(2008.8.14)
【国際出願番号】PCT/EP2008/006700
【国際公開番号】WO2009/021740
【国際公開日】平成21年2月19日(2009.2.19)
【出願人】(399050909)サノフィ−アベンティス (225)
【Fターム(参考)】