説明

車両用ナビゲーション装置

【課題】地図データ等を記憶する記憶媒体としてハードディスクを用いた場合に、ハードディスクの保護を適切に図ること。
【解決手段】ハードディスクへのアクセスを禁止すべき禁止エリアを事前に設定し、この禁止エリアを示す禁止エリア情報をハードディスクに記憶する。車両の現在位置がその禁止エリアに属する場合、ハードディスクへのアクセスを禁止する。禁止エリアは、各地域における天候による気圧変動、地域特有の気圧変動などを考慮して設定することができる。このため、禁止エリア情報を用いることによって、ハードディスクを適切に保護することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地図データ等を記憶する記憶媒体としてハードディスクを用いた車両用ナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車両用ナビゲーション装置は、一般的に、GPSなどの位置情報検出手段や、地図データの記憶装置を備えている。そして、位置情報検出手段によって検出された車両の現在位置に基づいて、その車両周辺の地図データを記憶装置から読み出し、車両の現在位置を示す自車両マークとともに、周辺地図をディスプレイに表示する。この地図データの記憶装置の記憶媒体として、ハードディスクが用いられることが多くなってきた。しかし、車両用ナビゲーション装置において、ハードディスクを記憶媒体として用いる場合には、ハードディスクの破損に注意する必要がある。
【0003】
特許文献1に記載されているように、ハードディスクは、ディスクの回転により発生する空気の流れによる風圧で、磁気ヘッドをディスクから浮かす構造となっている。このため、気圧が低くなると風圧が下がり、磁気ヘッドとディスクとの間隔が維持できなくなってしまう。この場合、読み書きエラーが発生したり、最悪の場合、ディスクが損傷したりするおそれが生じる。
【0004】
そのため、特許文献1に記載のナビゲーション装置では、ハードディスクの使用標高又は使用気圧を、GPS信号から算出した標高、現在位置と地図データから得た標高、気圧センサからの検出気圧などによって判定する。なお、地図データは、標高に関するデータを含んでおり、車両の現在位置に基づいて、地図データを参照することにより標高が得られる。
【0005】
そして、車両が所定の標高(3000m)を超える道路を走行する場合には、ハードディスクの地図データをデータメモリに保存して参照可能とすることにより、ハードディスクにはアクセスしないようにしている。
【特許文献1】特開2004−317385号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来技術では、気圧センサを持たない場合、GPS信号や、地図データを参照して得られた標高データのみに基づいて、ハードディスクへのアクセスを禁止するか否かを決定している。
【0007】
確かに、気圧と標高とは相関するが、各地域で、天候による気圧変動などは異なることもあるし、強風が吹きやすい地形である場合など、地域特有の問題から気圧変動が生じることもある。
【0008】
従来技術のように、単に標高データからハードディスクへのアクセスを禁止するか否かを決定すると、このような地域特有の気圧変動の影響を考慮することは困難である。このため、ハードディスクの保護が不十分となったり、逆に、不必要にハードディスクへのアクセスを禁止してしまったりするおそれがある。
【0009】
本願発明は、上述して点に鑑みてなされたものであり、地図データ等を記憶する記憶媒体としてハードディスクを用いた場合に、ハードディスクの保護を適切に図ることが可能な車両用ナビゲーション装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の車両用ナビゲーション装置は、
車両の現在位置及びその周辺の地図を表示する表示部と、
車両の現在位置を測定する現在位置測定手段と、
ハードディスクを記憶媒体として、表示部に地図を表示するための地図データと、ハードディスクへのアクセスを禁止すべき禁止エリアを示す禁止エリア情報を記憶する記憶装置と、
記憶装置から禁止エリア情報を読み出して、一時的に保存するメモリと、
メモリに保存された禁止エリア情報と、現在位置測定手段によって測定された車両の現在位置とに基づいて、車両の現在位置が禁止エリアに属するか否かを判定する判定手段と、
判定手段によって車両の現在位置が禁止エリア外であると判定されたときには、前記ハードディスクへのアクセスを許可し、禁止エリアに属すると判定されたときには、ハードディスクへのアクセスを禁止する禁止・許可手段と、
禁止・許可手段によってハードディスクへのアクセスが許可されているとき、記憶装置のハードディスクから地図データを読み出して、車両の現在位置を示す車両マークとその周辺の地図とを表示部に表示させる表示制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0011】
上述したように、請求項1に記載の車両用ナビゲーション装置によれば、ハードディスクへのアクセスを禁止すべ禁止エリアを事前に設定し、この禁止エリアを示す禁止エリア情報を、ハードディスクを記憶媒体とする記憶装置に記憶させている。禁止エリア情報は、ハードディスクから読み出されてメモリに格納され、車両の現在位置と対比され、ハードディスクへのアクセスを禁止するか否か決定される。
【0012】
このように、請求項1に記載の車両ナビゲーション装置では、標高データを用いるのではなく、禁止エリア情報を用いて、ハードディスクへのアクセスの許可・禁止を判定している。禁止エリア情報における禁止エリアは、各地域における天候による気圧変動、地域特有の気圧変動などを考慮して設定することができる。このため、この禁止エリア情報を用いることによって、ハードディスクを適切に保護することができる。
【0013】
請求項2に記載したように、ハードディスクへのアクセスを禁止すべきエリアを示す禁止エリア情報は、季節によって切り換られる、複数の禁止エリア情報からなるものであっても良い。同じ地域であっても、季節によって天候などが変化し、気圧変動も異なる場合があるためである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態における車両用ナビゲーション装置に関して、図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係わる車両用ナビゲーション装置100の概略構成を示すブロック図である。同図に示すように、本実施形態の車両用ナビゲーション装置100は、位置検出器1、地図データなどを記憶した記憶装置6、操作部7、外部メモリ8、表示装置9、外部情報入出力装置10、音声出力装置11、及び制御装置12を備えている。
【0015】
制御装置12は通常のコンピュータとして構成されており、内部には周知のCPU、ROM、RAM、I/O及びこれらの構成を接続するバスラインが備えられている。ROMには、制御装置12が実行するためのプログラムが書き込まれており、このプログラムに従ってCPU等が所定の演算処理を実行する。
【0016】
位置検出器1は、いずれも周知の地磁気センサ2、ジャイロスコープ3、距離センサ4、及び衛星からの電波に基づいて車両の位置を測定するGPS(Global Positioning System)のためのGPS受信機5を有している。これらは、各々が性質の異なる誤差を持っているため、複数のセンサにより各々補完しながら使用するように構成されている。なお、各センサの精度によっては、位置検出器1を上述した内の一部で構成してもよく、更に、図示しないステアリングの回転センサ、各転動輪の車速センサ等を用いてもよい。
【0017】
記憶装置6は、地図データ等の情報を記憶したハードディスクを記憶媒体として備え、制御装置12からの要求に応じて、地図データ等の記憶した情報を読み出して制御装置12に出力する。この記憶装置6には、図2に示すように、地図データに加え、ハードディスクへのアクセスを禁止する禁止エリアを示す禁止エリア情報、及び案内音声を発生させるための音声データなども記憶されている。
【0018】
ここで、ハードディスクに記憶された地図データ及び禁止エリア情報に関して説明する。まず、地図データは、道路地図を描画するための地図描画データ、及び各種の施設等の位置を検索するための索引データを備えている、
地図描画データは、主に、自然地形や線路など道路地図を表示する際の背景となる背景データ、地図上に地名や各種の施設名などを表示するための文字データ、実際の道路に即して道路を表示するための道路データからなる。
【0019】
道路データは、リンク情報とノード情報とによって構成される。このリンクとは、地図上の各道路を、交差点、分岐点、合流点などを示すノードにより複数に分割し、2つのノード間をリンクとして規定したものである。リンク情報は、リンクを特定する固有番号(リンクID)、リンクの長さを示すリンク長、リンクの始端及び終端ノード座標(緯度・経度)、道路名称、道路種別、道路幅員、車線数、右折・左折専用車線の有無とその専用車線の数、及び制限速度等の各データから構成される。なお、リンクの途中にノードが含まれる場合には、リンクデータとしてノード座標を記述したノード座標データも含まれる。
【0020】
さらに、ノード情報は、ノード毎に固有の番号を付したノードID、ノード座標、ノード名称、ノードに接続するリンクのリンクIDを記述した接続リンクID、交差点種類等の各データから構成される。
【0021】
この道路データは、地図を表示する以外に、目的地までの案内経路を検索する際に用いられたり、マップマッチング処理を行う際の道路の形状を与えるために用いられたりすることが可能である。ただし、案内経路の検索に関しては、別途、案内経路探索のために用いるべき各道路の接続関係を示す道路ネットワークデータを用意し、そのネットワークデータを用いて検索するようにしても良い。
【0022】
索引データは、目的地等が、住所、施設名、電話番号などで入力されたとき、その位置を検索するためのものである。このため、索引データは、住所、施設名、電話番号などと、それに対応する地図上の座標を関連付けたデータからなる。
【0023】
上述した地図描画データは、地図を表示すべき全表示範囲をメッシュ状に分割して、個々の分割範囲ごとにハードディスクに格納されている。禁止エリア情報に関しては、各地域の天候による気圧変動、地域特有の気圧変動などを考慮して、ハードディスクへのアクセスを禁止すべきエリアを決定し、その決定したエリアに対応する分割範囲に、ハードディスクへの禁止エリアであることを示すデータ(フラグ)を付与することにより、ハードディスクに記憶されている。
【0024】
操作部7は、ワイヤレスリモコンや、後述する表示装置9の表示画面に各種のスイッチが表示されたときに、その表示画面のタッチ位置を検出するタッチパネル、もしくは表示装置9の周囲に配置されたメカニカルなスイッチ等から構成される。この操作部7は、例えば、地図表示に関する各種の設定を行ったり、経路案内における出発地、目的地、通過点など決定したりするために使用される。なお、経路案内における出発地は、通常、車両の現在位置に設定されるが、操作部7の操作により、任意の地点を出発地として設定することも可能である。
【0025】
外部メモリ8は、例えばRAMやフラッシュメモリなどからなり、車両用ナビゲーション装置が動作を開始したときに、記憶装置6から読み出される禁止エリア情報を保存するものである。このように、禁止エリア情報を外部メモリ8に保存することにより、それ以後は、記憶装置6のハードディスクにアクセスすることなく、禁止エリア情報を参照することが可能になる。
【0026】
表示装置9は、例えば、車両のインストルメントパネルに設けられた液晶ディスプレイやCRTディスプレイによって構成される。この表示装置9には、車両の現在位置及び進行方向を示す自車両マーク、及び、記憶装置6から入力された地図データによって生成される車両周辺の道路地図が表示される。さらに、目的地に達する案内経路が設定された場合、その案内経路が道路地図上に重ねて表示される。
【0027】
外部情報入出力装置10は、道路に敷設されたビーコンや各地のFM放送局を介して、交通情報センタから配信される道路交通情報等の情報を受信したり、必要に応じて車両側から外部へ情報を送信したりする装置である。受信した情報は、制御装置12で処理され、例えば、渋滞情報や規制情報等は表示装置9において道路地図上に重ねて表示される。
【0028】
音声出力装置11はスピーカなどからなり、例えば、目的地が入力され、制御装置12によってその目的地までの最適な案内経路が探索されると、車両がその案内経路に沿って走行するための案内音声を出力したりするものである。すなわち、制御装置12が経路案内を実行する時には、車両が右左折すべき地点(案内交差点)の所定距離手前の地点で、表示装置9に、車両の進行方向を示した案内交差点の拡大図を表示させるとともに、音声出力装置11から車両が進行すべき方向を示す案内音声を発生させる。
【0029】
次に、本実施形態の特徴部分に関する、記憶装置6におけるハードディスクへのアクセス禁止制御について説明する。
【0030】
上述したように、記憶装置6のハードディスクには地図データ等の情報が記憶されており、通常は、車両の移動に伴って車両の現在位置が変化すると、その車両の現在位置周辺の道路地図を描画するための地図描画データが記憶装置6から読み出される。このように読み出された地図が、車両の現在位置及び進行方向を示す自車両マークとともに表示されることにより、ユーザは車両の位置を正確に認識することができる。
【0031】
しかしながら、背景技術の欄において説明したように、記憶装置6のハードディスクは、使用環境の気圧が低くなると、磁気ヘッドとディスクとの間隔が維持できなくなり、最悪の場合、ディスクが損傷するおそれが生じる。このため、本実施形態では、図2に示すように、ハードディスクへのアクセスを禁止すべき禁止エリアを事前に設定し、対応する地図分割範囲にハードディスクへのアクセス禁止を示すデータを付与することにより、禁止エリア情報をハードディスクに記憶させた。禁止エリアは、各地域における天候による気圧変動、地域特有の気圧変動などを考慮して設定することができる。このため、禁止エリア情報を用いることによって、ハードディスクを適切に保護することができる。
【0032】
図4に禁止エリア情報として記憶される禁止エリアの一例を示す。禁止エリアを設定する際は、気圧と標高とは相関するため、標高データを基準として用いる。すなわち、ハードディスクの損傷からの保護を図るべき気圧に対応する標高に相当する等高線によって囲まれるエリアをまず抽出する。そして、等高線によって囲まれるエリアに対して、各エリアの天候や地形による気圧変動に応じたマージンを設けるようにして、ハードディスクへのアクセスを禁止する禁止エリアを決定する。その決定した禁止エリアに対応する地図分割範囲に対して禁止エリアであることを示すデータを付与して、禁止エリア情報として記憶する。
【0033】
なお、等高線によって囲まれるエリアの最高標高値が、ハードディスクの保護を図るべき標高と大きく相違せず、かつそのエリアの面積が小さい場合には、禁止エリアから除外する。これにより、ハードディスクへのアクセスが許可状態となったり、禁止状態となったりすることを頻繁に繰り返すことを防止できる。
【0034】
図3は、本実施形態によるハードディスクへのアクセス禁止制御の処理の流れを示すフローチャートである。以下、このフローチャートに基づいて、アクセス禁止制御について詳細に説明する。なお、図3に示すフローチャートは、車両のイグニッションスイッチがオンされると開始される。
【0035】
まず、ステップS110では、記憶装置6のハードディスクから禁止エリア情報を読み出して外部メモリ8に保存する。このように、ハードディスクとは別のメモリに禁止エリア情報を保存しておくことにより、車両が非常に標高の高い地域を走行した場合であっても、常に、車両の現在位置と禁止エリアとを対比することが可能になる。なお、この場合に、ハードディスクから読み出すのは、禁止エリアであることを示すデータが付与された分割範囲の地図描画データである。ただし、地図描画データそのものではなく、分割範囲の位置及び大きさを示すデータのみを抽出して、読み出しても良い。
【0036】
ステップS120では、位置検出器1の各センサなどによって測定される位置データに基づいて、車両の現在位置を算出する。このとき、GPS受信機5による位置データは、座標データ(緯度と経度)として得られる。また、地磁気センサ2、ジャイロスコープ3、距離センサ4によって自車両の進行方向及び走行距離に関するデータが取得され、過去に算出された車両位置を基準として、現在位置の座標データの算出を行なう
ステップS130では、外部メモリ8に保存された禁止エリア情報と、ステップS120で算出された車両の現在位置とを対比する。そして、ステップS140では、その対比結果に基づいて、車両の現在位置が、ハードディスクへのアクセスを禁止すべき禁止エリア内に属するか否かを判定する。このステップS140にて、車両の現在位置は禁止エリア外であると判定された場合、ステップS150の処理に進み、禁止エリア内であると判定された場合、ステップS160の処理に進む。
【0037】
ステップS150では、ハードディスクの損傷の恐れはないので、ハードディスクにアクセスしつつ、地図表示を含む全てのナビゲーション機能を実行する。例えば、経路案内が実行されていれば、拡大地図の表示や音声案内などもそのまま実行される。また、索引データを用いた各種施設の検索なども実行可能である。
【0038】
一方、ステップS160では、ハードディスクにアクセスすると、ハードディスクを損傷してしまう可能性があるため、ハードディスクへのアクセスを禁止する。この場合、ハードディスクにアクセスしなくとも実行可能な機能のみ実行される。例えば、ナビゲーションとしては、車両の進行方位のみを示すコンパスモードを実行したり、表示装置9には他の機器(例えばエアコン)の操作画面を表示し、入力操作の受付機能などを実行する。なお、他の機器の操作画面は、ハードディスク以外のメモリに保存されている。
【0039】
ステップS170では、ナビゲーション装置の電源がオフされたり、イグニッションスイッチがオフされたか否かを判定する。そして、ステップS170にて「Yes」と判定されると、図3のフローチャートに示す処理を終了し、「No」と判定されるとステップS120からの処理を繰り返す。
【0040】
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
【0041】
例えば、上述したハードディスクへのアクセスを禁止すべき禁止エリアは、季節に応じた複数種の禁止エリアが設定されるようにしても良い。そして、その時々の季節に対応した禁止エリアを用いて、ハードディスクへのアクセスを禁止すべきエリアであるか否かを判定しても良い。すなわち、この場合、ハードディスクに記憶される禁止エリア情報は、複数の禁止エリア情報からなり、季節によって用いられる禁止エリア情報が切り換られることになる。このように禁止エリア情報を季節によって切り替える理由は、同じ地域であっても、季節によって天候などが変化し、気圧変動も異なる場合があるためである。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の実施形態に係わる、車両用ナビゲーション装置の概要構成を示すブロック図である。
【図2】記憶装置6のハードディスクに記憶されるデータの種類を示す説明図である。
【図3】ハードディスクへのアクセス禁止制御の処理の流れを示すフローチャートである。
【図4】禁止エリア情報としてハードディスクに記憶される禁止エリアの一例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0043】
1 位置検出器
6 記憶装置
7 操作部
8 外部メモリ
9 表示装置
11 音声出力装置
12 制御装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の現在位置及びその周辺の地図を表示する表示部と、
前記車両の現在位置を測定する現在位置測定手段と、
ハードディスクを記憶媒体として、前記表示部に地図を表示するための地図データと、前記ハードディスクへのアクセスを禁止すべき禁止エリアを示す禁止エリア情報を記憶する記憶装置と、
前記記憶装置から前記禁止エリア情報を読み出して、一時的に保存するメモリと、
前記メモリに保存された禁止エリア情報と、前記現在位置測定手段によって測定された前記車両の現在位置とに基づいて、前記車両が前記禁止エリアに属するか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段によって前記車両が前記禁止エリア外であると判定されたときには、前記ハードディスクへのアクセスを許可し、前記禁止エリアに属すると判定されたときには、前記ハードディスクへのアクセスを禁止する禁止・許可手段と、
前記禁止・許可手段によって前記ハードディスクへのアクセスが許可されているとき、前記記憶装置のハードディスクから地図データを読み出して、前記車両の現在位置を示す車両マークとその周辺の地図とを前記表示部に表示させる表示制御手段と、を備えることを特徴とする車両用ナビゲーション装置。
【請求項2】
前記ハードディスクへのアクセスを禁止すべきエリアを示す禁止エリア情報は、季節によって切り換られる、複数の禁止エリア情報からなることを特徴とする請求項1に記載の車両用ナビゲーション装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2008−164499(P2008−164499A)
【公開日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−355964(P2006−355964)
【出願日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】