説明

アミノアルコール誘導体

【課題】頻尿又は尿失禁の予防および治療に有効な化合物を提供する。
【解決手段】式[I]の化合物。


[式中、Aはフェニル、ピリジルなど、Bはフェニルナフチルなど、 Xは結合、−CH−、O、Sなど、 Yは結合、−O−(CH−など、 Zはシアノ、テトラゾリルなど、 Rは水素、低級アルキルなど、 Rは水素またはアミノ保護基、 Rは水素または低級アルキル、 Rは水素または低級アルキル、 RおよびRは、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、低級アルキルなど、 Rは水素、低級アルキルなど、 Rは水素または低級アルキル、 iは1または2、を意味する。]


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式[I]
【化1】

[式中、
【化2】

【化3】

Xは結合、−CH−、
【化4】

または
【化5】

(式中、Rは水素または低級アルキル)、
Yは結合、−O−(CH−(式中、nは1、2、3または4)、
−(CH−(式中、mは1、2、3または4)、
【化6】

Zはシアノ、テトラゾリル、(ベンジルスルホニル)カルバモイル、ベンゾイルスルファモイル、ホルミル、カルボキシまたは保護されたカルボキシ、
は水素、低級アルキルまたはハロゲン、
は水素またはアミノ保護基、
は水素または低級アルキル、
は水素または低級アルキル、
およびRは、それぞれ個別に水素、ハロゲン、ヒドロキシ、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルコキシ、ヒドロキシ(低級)アルコキシ、モノ(またはジまたはトリ)ハロ(低級)アルコキシ、低級アルコキシ(低級)アルコキシ、低級アルケニルオキシ、シクロ(低級)アルキルオキシ、シクロ(低級)アルキル(低級)アルコキシ、ベンジルオキシ、フェノキシ、低級アルキルチオ、シクロ(低級)アルキルチオ、低級アルキルスルホニル、シクロ(低級)アルキルスルホニル、アミノ、モノ(またはジ)(低級)アルキルアミノ、モノ(またはジまたはトリ)ハロ(低級)アルキル、シアノ、ピペリジニルまたはフェニル、
は水素、低級アルキルまたはハロゲン、
は水素または低級アルキル、
iは1または2、
ただし、
(1) Xが結合、−CH−、
【化7】

【化8】

【化9】

である場合、Rは水素ではない、または
(2) iが1、
である場合、
【化10】

をそれぞれ意味する。]
で表される化合物またはその塩。
【請求項2】
【化11】

【化12】

Xが結合、−O−、−OCH−、−S−または
【化13】

(式中、Rは水素または低級アルキル)、
Yが結合、−O−(CH−(式中、nは1、2、3または4)、−(CH−(式中、mは1、2、3または4)、
【化14】

Zがカルボキシまたは低級アルコキシカルボニル、
が水素またはハロゲン、
が水素、
が水素または低級アルキル、
が水素、
がハロゲン、ヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、ヒドロキシ(低級)アルコキシ、モノ(またはジまたはトリ)ハロ(低級)アルコキシ、低級アルコキシ(低級)アルコキシ、低級アルケニルオキシ、シクロ(低級)アルキルオキシ、フェノキシまたはフェニル、
が水素、
が水素または低級アルキル、
が水素または低級アルキル、
iが1または2、
である請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
【化15】

【化16】

Xが結合、−O−、−OCH−、−S−または
【化17】

(式中、Rは水素または低級アルキル)、
Yが結合、−O−(CH−(式中、nは1または2)または−(CH−(式中、mは1または2)、
Zがカルボキシまたは低級アルコキシカルボニル、
は素またはハロゲン、
が水素、
が水素または低級アルキル、
が水素、
がハロゲン、ヒドロキシ、低級アルキルまたは低級アルコキシ、
が水素、
が水素または低級アルキル、
が水素または低級アルキル、
iが1、
である請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
【化18】

【化19】

Xが結合、
Yが結合、
Zがカルボキシまたは低級アルコキシカルボニル、
が水素またはハロゲン、
が水素、
が水素または低級アルキル、
が水素、
がハロゲン、ヒドロキシ、低級アルキルまたは低級アルコキシ、
が水素、
が水素または低級アルキル、
が水素または低級アルキル、
iが1、
である請求項3に記載の化合物。
【請求項5】
(1) 4’−[2−[[(2R)−2−(3−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチル]アミノ]エチル]−2−メチル−1,1’−ビフェニル−4−カルボン酸、
(2) 4’−[(2R)−2−[[(2R)−2−フェニル−2−ヒドロキシエチル]アミノ]プロピル]−3−メトキシ−1,1’−ビフェニル−4−カルボン酸、
(3) 4’−[(2R)−2−[[(2R)−2−(3−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチル]アミノ]プロピル]−3−イソプロピルオキシ−1,1’−ビフェニル−4−カルボン酸、
(4) 4’−[2−[[(2R)−2−(3−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチル]−アミノ]エチル]−3−メトキシ−1,1’−ビフェニル−4−カルボン酸、
(5) 4’−[2−[[(2R)−2−(3−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチル]アミノ]エチル]−2,3−ジメチル−1,1’−ビフェニル−4−カルボン酸、
(6) 4’−[2−[[(2R)−2−ヒドロキシ−2−(3−ピリジル)エチル]アミノ]エチル]−2−メチル−1,1’−ビフェニル−4−カルボン酸、
(7) 4’−[(2R)−2−[[(2R)−2−ヒドロキシ−2−(3−ピリジル)エチル]アミノ]プロピル]−3−メトキシ−1,1’−ビフェニル−4−カルボン酸、
(8) 4’−[2−[[(2R)−2−(3−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチル]アミノ]エチル]−3−プロポキシ−1,1’−ビフェニル−4−カルボン酸、
(9) 4’−[(2R)−2−[[(2R)−2−(3−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチル]アミノ]プロピル]−3−プロポキシ−1,1’−ビフェニル−4−カルボン酸、
(10) 4’−[2−[[(1S,2R)−2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)−1−メチルエチル]アミノ]エチル]−3−イソプロポキシ−1,1’−ビフェニル−4−カルボン酸および
(11) 4’−[2−[[(2R)−2−ヒドロキシ−2−フェニルエチル]アミノ]エチル]−3−イソブチル−1,1’−ビフェニル−4−カルボン酸、
よりなる群から選択された請求項4に記載の化合物または医薬として許容されるその塩。
【請求項6】
請求項1に記載の化合物またはその塩の製造法であって、
(i) 式
【化20】


(式中、R、Rおよび
【化21】

はそれぞれ請求項1に定義の通りである。)
で表される化合物[II]を、式
【化22】

(式中、
【化23】

X、Y、Z、R、R、R、R、R、Rおよびiはそれぞれ請求項1に定義の通りである。)
で表される化合物[III]またはその塩と反応させて、式
【化24】

(式中、
【化25】

X、Y、Z、R、R、R、R、R、R、R、Rおよびiはそれぞれ請求項1に定義の通りである。)、
で表される化合物[I]またはその塩を得て、
(ii) 式
【化26】

(式中、
【化27】

X、Y、Z、R、R、R、R、R、R、Rおよびiはそれぞれ請求項1に定義の通りであり、
はアミノ保護基、
を意味する。)
で表される化合物[Ia]またはその塩を、アミノ保護基の脱離反応に付して、式
【化28】

(式中、
【化29】

X、Y、Z、R、R、R、R、R、R、Rおよびiはそれぞれ請求項1に定義の通りである。)、
で表される化合物[Ib]またはその塩を得て、
(iii) 式
【化30】

(式中、
【化31】

、R、R、R、R、Rおよびiはそれぞれ請求項1に定義の通りである。)、
で表される化合物[IV]またはその塩を、式
【化32】

(式中、
【化33】

Y、Z、RおよびRはそれぞれ請求項1に定義の通りである。)
で表される化合物[V]またはその塩と反応させて、式
【化34】

(式中、
【化35】

Y、Z、R、R、R、R、R、R、R、Rおよびiはそれぞれ請求項1に定義の通りである。)、
で表される化合物[Ic]またはその塩を得て、
(iv) 式
【化36】

(式中、
【化37】

、R、R、R、R、Rおよびiはそれぞれ請求項1に定義の通りである。)、
で表される化合物[IV]またはその塩を、式
【化38】

(式中、
【化39】

Y、Z、RおよびRはそれぞれ請求項1に定義の通りであり、
は脱離基、
を意味する。)
で表される化合物[VI]またはその塩と反応させて、式
【化40】

(式中、
【化41】

Y、Z、R、R、R、R、R、R、R、Rおよびiはそれぞれ請求項1に定義の通りである。)、
で表される化合物[Ic]またはその塩を得て、
(v) 式
【化42】

(式中、
【化43】

、R、R、R、R、Rおよびiはそれぞれ請求項1に定義の通りである。)、
は脱離基、
を意味する。)
で表される化合物[VII]またはその塩を、式
【化44】

(式中、
【化45】

Y、Z、RおよびRはそれぞれ請求項1に定義の通りである。)
で表される化合物[V]またはその塩と反応させて、式
【化46】

(式中、
【化47】

Y、Z、R、R、R、R、R、R、R、Rおよびiはそれぞれ請求項1に定義の通りである。)、
で表される化合物[Id]またはその塩を得て、
(vi) 式
【化48】

(式中、
【化49】

X、Y、R、R、R、R、R、R、Rおよびiはそれぞれ請求項1に定義の通りであり、
10は低級アルキル、
はアミノ保護基、
をそれぞれ意味する。)
で表される化合物[Ie]またはその塩を、脱エステル化反応に付して、式
【化50】

(式中、
【化51】

X、Y、R、R、R、R、R、R、Rおよびiはそれぞれ請求項1に定義の通りであり、
は上記定義の通りである。)
で表される化合物[If]またはその塩を得て、次いで上記の化合物[If]を、アミノ保護基の脱離反応に付して、式
【化52】

(式中、
【化53】

X、Y、R、R、R、R、R、R、Rおよびiはそれぞれ請求項1に定義の通りである。)
で表される化合物[Ig]またはその塩を得ることを特徴とする前記製造法。
【請求項7】
医薬として許容される担体または賦形剤と共に、請求項1に記載の化合物または医薬として許容されるその塩を有効成分として含有する医薬組成物。
【請求項8】
請求項1に記載の化合物または医薬として許容されるその塩の、医薬の製造への使用。
【請求項9】
請求項1に記載の化合物または医薬として許容されるその塩の医薬としての用途。
【請求項10】
請求項1に記載の化合物または医薬として許容されるその塩の選択的βアドレナリン性受容体作動薬としての用途。
【請求項11】
請求項1に記載の化合物または医薬として許容されるその塩をヒトまたは動物に投与することからなる、頻尿または尿失禁の予防および/または治療方法。



【特許請求の範囲】
【請求項1】
式[I]
【化1】

[式中、
【化2】

【化3】

Xは結合、
Yは結合、−O−(CH−(式中、nは1、2、3または4)、−(CH−(式中、mは1、2、3または4)、
【化4】

Zはカルボキシまたは低級アルコキシカルボニル、
は水素またはハロゲン、
は水素、
は水素または低級アルキル、
は水素、
はハロゲン、ヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、ヒドロキシ(低級)アルコキシ、モノ(またはジまたはトリ)ハロ(低級)アルコキシ、低級アルコキシ(低級)アルコキシ、低級アルケニルオキシ、シクロ(低級)アルキルオキシ、フェノキシまたはフェニル、
は水素、
は水素または低級アルキル、
は水素または低級アルキル、
iは1または2、
をそれぞれ意味する。]
で表される化合物またはその塩。
【請求項2】
【化5】

【化6】

Xが結合、
Yが結合、−O−(CH−(式中、nは1または2)または−(CH−(式中、mは1または2)、
Zがカルボキシまたは低級アルコキシカルボニル、
が水素またはハロゲン、
が水素、
が水素または低級アルキル、
が水素、
がハロゲン、ヒドロキシ、低級アルキルまたは低級アルコキシ、
が水素、
が水素または低級アルキル、
が水素または低級アルキル、
iが1、
である請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
【化7】

【化8】

Xが結合、
Yが結合、
Zがカルボキシまたは低級アルコキシカルボニル、
が水素またはハロゲン、
が水素、
が水素または低級アルキル、
が水素、
がハロゲン、ヒドロキシ、低級アルキルまたは低級アルコキシ、
が水素、
が水素または低級アルキル、
が水素または低級アルキル、
iが1、
である請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
(1) 4’−[2−[[(2R)−2−ヒドロキシ−2−(3−ピリジル)エチル]アミノ]エチル]−2−メチル−1,1’−ビフェニル−4−カルボン酸および
(2) 4’−[(2R)−2−[[(2R)−2−ヒドロキシ−2−(3−ピリジル)エチル]アミノ]プロピル]−3−メトキシ−1,1’−ビフェニル−4−カルボン酸
よりなる群から選択された請求項3に記載の化合物または医薬として許容されるその塩。
【請求項5】
医薬として許容される担体または賦形剤と共に、請求項1に記載の化合物または医薬として許容されるその塩を有効成分として含有する医薬組成物。
【請求項6】
用途が選択的βアドレナリン性受容体作動薬である請求項5に記載の医薬組成物。

【公開番号】特開2006−321809(P2006−321809A)
【公開日】平成18年11月30日(2006.11.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−195098(P2006−195098)
【出願日】平成18年7月18日(2006.7.18)
【分割の表示】特願2004−517277(P2004−517277)の分割
【原出願日】平成15年6月25日(2003.6.25)
【出願人】(000006677)アステラス製薬株式会社 (274)
【Fターム(参考)】